JP2012209440A - 半導体装置、回路基板および電子機器 - Google Patents

半導体装置、回路基板および電子機器 Download PDF

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Abstract

【課題】半導体基板と貫通電極との絶縁を確実とする半導体装置を提供する。
【解決手段】半導体装置10の一方の面14から他方の面16に形成された電極パッド24の裏面に到達する貫通電極13を形成した半導体装置10であって、他方の面16側には第1の絶縁膜20を介して電極パッド24が設けられ、貫通電極13を構成する貫通孔21と第1の絶縁膜20との境界面に、一方の面14側の開口よりも大きい開口を有し、貫通電極13を形成する際、他方の面16側の貫通孔21開口部内周に貫通電極13を構成する導電材料と電極パッド24との間に第2の絶縁膜23を備え、貫通孔21内壁面および第2の絶縁膜上に第3の絶縁膜22が設けられる。
【選択図】図1

Description

本発明は、半導体装置に係り、特に貫通電極を形成した半導体装置、この半導体装置を搭載した回路基板、および電子機器に関する。
携帯電話に代表されるように、電子情報機器では、小型化・軽量化と共に機能の高度化、高速化が進んでいる。その心臓部となるICにも小型、軽量化と高機能化が求められると共に短TAT(Turn Around Time)、低コスト化を含めた高付加価値化が必要となっている。
一般的にシステムLSIと呼ばれているものは、製品化に時間や費用を要する。また、デバイス素子、例えばSAW(Surface Acoustic Wave)素子などとのデバイス素子とIC融合の実装領域においても小型、軽量化が進んでおり、システム化における対応が難しくなってきている。
これまでのシステムパッケージング技術は、ワイヤボンディング技術を用いて三次元的にチップを積層させ実装面積の低減、パッケージの軽薄短小化を図り、合わせて高機能を実現してきたが、ワイヤボンディング技術に依存したままでは、さらなる軽薄短小化、高機能化を図ることは困難とされてきた。
このような実状の下、近年では、TSV(Through Si Via)と呼ばれる技術により、IC及びデバイス素子を構成する半導体基板に貫通孔を形成し、この貫通孔を利用して貫通電極を形成することにより、積層チップ間の電気的導通を図る上での配線距離を最短化し、システムパッケージの軽薄短小化を実現している。
特許第3879816号公報 特許第3970211号公報 特開2007−311584号公報 特開2006−128172号公報 米国特許第6187685B1号明細書
上記特許文献のうち、特許文献1に開示されている技術は貫通孔内面への絶縁膜の形成が困難となる可能性があり、また、中間部が拡大されている事により微細化よる配置形態の狭ピッチ化には不向きである。これに対して特許文献2に開示されている技術は、貫通孔内面への絶縁膜の形成は容易となるが、開口部が大きいためにやはり、微細化による配置形態の狭ピッチ化には不向きである。
また、特許文献3に開示されている技術では、量産化に際してはエッチングレートのばらつき等により、貫通孔形成時のオーバーエッチングが必須となることが考えられる。この場合、特許文献4に開示されているように、貫通孔底部と絶縁膜との間に外側に向けたエッチング隙間(以下、ノッチという)が形成されることとなる。この絶縁膜界面部分のノッチは開口部からは影となるため、貫通孔内壁面への絶縁膜形成が困難となる。また、Si基板(シリコン基板)の厚みばらつきやエッチングレートのばらつきによりオーバーエッチング量は変動するため、ノッチ形状を制御することが難しいという問題がある。特許文献5には、ドライエッチング施工時におけるノッチの原因となる絶縁膜界面部分でのチャージをリリースする方法が提案されているが、積層チップのような貼り合せ基板では、パルス印加面と被エッチング体が同一ではないため、その効果が期待できない。
そこで本発明では、Si基板に貫通電極を備えた半導体装置において、半導体基板と貫通電極との絶縁を確実とする半導体装置を提供することを目的とする。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態または適用例として実現することが可能である。
[適用例1]本適用例にかかる半導体装置は、半導体基板の一方の面から他方の面に貫通孔が形成され、前記貫通孔は前記他方の面側に第1の絶縁膜を介して形成された電極パッドの裏面に到達し、前記貫通孔に導電材料が充填された貫通電極を有する半導体装置であって、前記貫通孔の前記他方の面側の開口の大きさが前記一方の面側の開口より大きくなるように形成された開口部を有し、前記開口部の外周に第2の絶縁膜を備え、前記貫通孔の内壁面および前記第2の絶縁膜上に第3の絶縁膜が設けられることを特徴とする。
本適用例によれば、貫通孔の他方の面側の開口の大きさが一方の面側の開口より大きくなるように形成された開口部を有している。この貫通孔と第1の絶縁膜との境界面にできた大きな開口部を第2の絶縁膜で埋め込み、貫通孔内壁面は第3の絶縁膜で形成することによって、貫通孔のノッチ部の絶縁性を確保し、半導体基板と貫通電極との絶縁性を確実なものとすることができる。
[適用例2]上記適用例にかかる半導体装置において、前記第2の絶縁膜は樹脂で形成された樹脂絶縁膜により設け、前記第3の絶縁膜は化学蒸着により設けられることが好ましい。
本適用例によれば、樹脂絶縁膜により、電極パッドと貫通孔の接点に形成されるノッチ部の形状によることなく、絶縁膜形成ができる。貫通孔内壁面には化学蒸着(CVD:Chemical Vapor Deposition)により良質な絶縁膜形成ができ、ノッチ部形状に依存することなく、貫通孔に絶縁膜を形成できる。
[適用例3]上記適用例にかかる半導体装置において、前記第2の絶縁膜は前記貫通孔の深さの1/2以下であり、かつ前記他方の面側の開口部の高さより高く設けられることが好ましい。
本適用例によれば、樹脂絶縁膜の流動性によりノッチ部への埋め込みが可能である。ただし、膜応力が高いため貫通孔への成膜を1/2以下にすることによって貫通孔内壁面への減らし、膜応力による膜はがれを防止することができる。従って密着力を損なわず貫通孔内壁部への絶縁膜形成ができる。
[適用例4]上記適用例にかかる半導体装置において、前記第2の絶縁膜の形成により前記一方の面の開口よりも前記他方の面側の開口を狭くし、傾斜面が設けられることが好ましい。
本適用例によれば、前記第2の絶縁膜が貫通孔内壁面および傾斜面にそって、段差が無く絶縁膜の連続性が保たれ、半導体基板と貫通電極との絶縁性を確実なものとすることができる。
[適用例5]本適用例にかかる回路基板は、上記適用例に記載の半導体装置を実装したことを特徴とする。
本適用例によれば、半導体基板と貫通電極との絶縁性を確実なものとする半導体装置が回路基板に実装され、信頼性の高い回路基板を提供できる。
[適用例6]本適用例にかかる電子機器は、上記適用例に記載の半導体装置を搭載したことを特徴とする。
本適用例によれば、半導体基板と貫通電極との絶縁性を確実なものとする半導体装置が電子機器に搭載され、信頼性が高い電子機器を提供できる。
実施形態に係る半導体装置の特徴的構成を示す部分拡大断面図である。 実施形態に係る半導体装置の製造方法を説明する図であって、集積回路を形成する工程を示す図である。 実施形態に係る半導体装置の製造方法を説明するための図であって、ガラスサポート接合とSi基板の薄型化を示す図である。 実施形態に係る半導体装置の製造方法を説明するための図であって、Si基板に対するレジストマスクの形成を示す図である。 実施形態に係る半導体装置の製造方法を説明するための図であって、Si基板に対するエッチング工程を示す図である。 実施形態に係る半導体装置の製造方法を説明するための図であって、貫通孔開口の拡大を示す図である。 実施形態に係る半導体装置の製造方法を説明するための図であって、貫通孔と電極パッドを連通させる工程を示す図である。 実施形態に係る半導体装置の製造方法を説明するための図であって、貫通孔底面に樹脂絶縁膜の形成を示す図である。 実施形態に係る半導体装置の製造方法を説明するための図であって、貫通孔底面の樹脂絶縁膜を除去する工程を示す図である。 実施形態に係る半導体装置の製造方法を説明するための図であって、貫通孔内壁面に絶縁膜を形成する工程を示す図である。 実施形態に係る半導体装置の製造方法を説明するための図であって、貫通孔内壁面に形成した絶縁膜のボトムエッチングの様子を示す図である。 実施形態に係る半導体装置の製造方法を説明するための図であって、貫通電極と電極パッドの形成を説明するための図である。 実施形態に係る半導体装置の製造方法を説明するための図であって、第1の樹脂層の形成を示す図である。 実施形態に係る半導体装置の製造方法を説明するための図であって、配線パターンを形成する様子を示す図である。 実施形態に係る半導体装置の製造方法を説明するための図であって、第2の樹脂層の形成を示す図である。 ボッシュプロセスの様子を説明する図である。 実装形態に係る半導体装置を実装した回路基板を示す図である。 実装形態に係る半導体装置を搭載する電子機器の一例としてパーソナルコンピューターを示す図である。 実施形態に係る半導体装置を搭載する電子機器の一例としての携帯電話を示す図である。
以下、本発明の半導体装置、および半導体装置の製造方法、回路基板、並びに電子機器に係る実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
まず、図1を参照して本発明の半導体装置に係る第1の実施形態について説明する。なお図1は、第1の実施形態に係る半導体装置の要部を示す部分拡大断面図である。
本実施形態に係る半導体装置10は、半導体基板としてのSi基板(シリコン基板)12と、このSi基板12に設けられた貫通電極(以下、TSVと称す)13、および集積回路(不図示)の能動面に形成された再配置配線層を基本として構成されている。
Si基板12は、シリコン単結晶の(100)面を主面として構成された基板であり、一方の面14と他方の面16を有する。一方の面14と他方の面16にはそれぞれ絶縁膜18、第1の絶縁膜20が形成されている。絶縁膜18、第1の絶縁膜20の種類は例えば酸化シリコン(SiO2)であれば良く、場合によっては他の絶縁材料であっても良い。
他方の面16には、第1の絶縁膜20を介して電極パッド24が形成されている。電極パッド24の構成材料は、再配置配線層26を構成する配線パターンに使用される金属であれば良く、例えばアルミニウム(Al)やアルミニウム合金(Al合金)、または銅(Cu)などを挙げることができる。
TSV13は一方の面14から電極パッド24の裏面にかけて形成されている。TSV13は貫通孔21と第2の絶縁膜23、第3の絶縁膜22、および導電性金属27により構成されている。貫通孔21はSi基板12に対し、一方の面14から他方の面16に形成された第1の絶縁膜20にかけて形成されている。貫通孔21の他方の面16の開口部は一方の面14側の開口より大きな開口が形成される。
貫通孔21は上述した電極パッド24と垂直方向に重なる位置に形成され、一方の面14から他方の面16にかけて貫通孔21の内壁面に沿って第2の絶縁膜23、第3の絶縁膜22が形成されている。絶縁膜は、第2の絶縁膜23は樹脂で形成された樹脂絶縁膜により設け、第3の絶縁膜22は化学蒸着(CVD)等の蒸着法とすることが望ましい。なお、樹脂絶縁膜の材料としてポリイミド系の樹脂が用いられる。
このようにすれば、一方の面14から先に第2の絶縁膜23を形成することで他方の面16の大きな開口部に隙間なく絶縁膜を形成することができる。次に第3の絶縁膜22を内壁面に形成するが、先の第2の絶縁膜23により他方の面16の大きな開口部の形状に依存することなく確実に絶縁膜を形成することが可能となる。
貫通孔21の内部に形成された第3の絶縁膜22の内側には、導電材料としてCuなどの導電性金属27が配置されている。導電性金属27は、一方の面14側の開口部では、絶縁膜18を介して電極パッド28を形成し、実装側電極を構成するためのパターンの基点を構成する。一方、他方の面16側の開口部では、電極パッド24に接続されており、その役割として一方の面14に形成した電極パッド28と、他方の面16に形成された電極パッド24との電気的導通を図ることとなる。
一方の面14側に形成された電極パッド28の周囲には、第1の樹脂層30が形成され、半導体装置10の仕様に応じた再配置配線を行うための配線パターン32が形成された後、実装用の外部パッドを除く全面に第2の樹脂層34が形成されて、配線パターン32の保護を図っている。ここで、第1の樹脂層30と第2の樹脂層34は共にパッシベーション膜としての役割を担い、その構成材料としては例えば、第1の樹脂層30としてポリイミド系の樹脂、第2の樹脂層34としてソルダーレジストを採用することを挙げることができる。
次に、上記のような特徴的構成を持つ半導体装置の製造方法について図2〜図15を参照して説明する。
まず、図2に示すように、Si基板12の他方の面16に集積回路(不図示)を形成する。集積回路の外側領域であって、Si基板12の縁辺近傍に第1の絶縁膜20を介して電極パッド24を形成し、再配置配線層26を形成する。第1の絶縁膜20の形成はCVDによれば良い。
次に図3に示すように他方の面16に再配置配線層26を形成したSi基板12に対し、再配置配線層26の上面に樹脂層(不図示)を形成してガラスサポート50を接合する。ここで、ガラスサポート50はSi基板12を加工する際の機械的強度を補う役割を担い、樹脂層はSi基板12とガラスサポート50との接合に加え、再配置配線層26の凹凸を平坦化して接合時に負荷される応力を分散させる応力緩和層としての役割を担う。
Si基板12にガラスサポート50を接合後、Si基板12を反転させ、研削または研磨により、Si基板12を薄型化する。これにより、Si基板の厚みがボッシュプロセスを利用した垂直孔開け加工の許容厚み範囲内とすることができる。
Si基板12の薄型化が終了した後、図4に示すようにSi基板12における一方の面14に対してレジストマスク52を形成する。レジストマスク52の形成は、スピンコート法、ディッピング法、スプレーコート法等の方法によりフォトレジスト、電子線レジスト、Z線レジスト等のレジスト材料による膜をSi基板12上に形成しこれをパターン形成すれば良い。レジストマスクのパターニングは、プリベークして溶剤を飛ばしたレジスト膜に対して所望するパターンに合ったマスクを利用してレジスト膜を感光、現像することにより成される。感光、現像に際しては、それぞれのレジスト材料に合ったエネルギーの照射、およびレジスト材料にあったエッチング液によるエッチングによれば良い。
次に図5に示すように、レジストマスク52の開口部に晒されたSi基板12をエッチングガスによりドライエッチングし、Si基板12に貫通孔形成開口部21aを形成する。
ドライエッチングのプロセスは、反応性イオンエッチング(RIE:Reactive Ion Etching)で行えば良く、さらに具体的には、深堀RIE(DeepRIE)を行うためのボッシュプロセス(Bosch Process)を用いることが望ましい。ボッシュプロセスは、エッチングとエッチングにより形成した開口部の側壁保護を繰り返しながら行うエッチングプロセスであり、アスペクト比の高いエッチングが可能となる。
ボッシュプロセスの具体的な工程について図16を参照して説明する。まず、Si基板のエッチングを行うチャンバー内にSF6ガスを充填し、電磁波などを与えてプラズマ化する(ステップ1:図16(a))。プラズマ化したSF6ガス中のラジカル種が、レジストマスクの開口部に晒されたSi基板を等方性エッチングし、イオン種がSi基板の厚み方向へ向かう異方性エッチングを行うことでエッチング部を構成する(ステップ2:図16(b))。次にチャンバー内にC48などのポリテトラフルオロエチレン(PEFE)系ガス(CF系ガス)を充填してエッチング部に保護膜を形成する(ステップ3:図16(c))。次いでSF6ガスによるドライエッチングでは、プラズマ化したSF6ガス中のイオン種がスパッタリングによりエッチング部底面に形成された保護膜を破壊し、等方性エッチングと異方性エッチングとによるエッチング部の形成が成される(ステップ4:図16(d))。この後、ステップ3と同様に、C48ガスによる保護膜の形成を行い(ステップ5:図16(e))、さらにSF6ガスによるエッチング工程を繰り返すことで、アスペクト比の高い深堀が実現される(ステップ6:図16(f))。
このような工程によれば、エッチングと側壁保護の繰り返し回数と1回のエッチングでのエッチングレートに基づきSi基板のエッチング深さを算出することができる。なお、ボッシュプロセスによらないドライエッチングでSi基板のエッチングを行う場合には、エッチングガスに依存したSi基板のエッチングレートによりSi基板のエッチング深さを算出することができる。
Si基板12を薄型化した際のSi基板12の厚みばらつき、ならびにドライエッチングのエッチレートのばらつきにより貫通孔21の形成時において他方の面に到達する時間には差がある。貫通孔21の底面が先に晒された開口はエッチングが図6のように第1の絶縁膜20の界面にそってエッチングし、Si基板12の一方の面の開口に比べ開口が大きくなる。
次に、貫通孔21を形成した後は、貫通孔21の底面として晒された他方の面16側の第1の絶縁膜20をエッチングし、貫通孔21の底面に電極パッドを晒させる。本実施形態のように、絶縁膜をSiO2とした場合、エッチングはCF系ガス(例えばCF4ガス)を用いたドライエッチングとすれば良い。
そして、図7に示すように一方の面14に形成したレジストマスク52を剥離する。
続いて、図8に示すように一方の面から樹脂をスピンコート法、インクジェット法などにより流し込み、貫通孔21の底面に第2の絶縁膜23を形成する。樹脂の流動性のある特性によりSiのエッチングばらつきにより形成された第1の絶縁膜20の界面にそった開口に絶縁膜を隙間なく形成するとともに貫通孔21の内側に向けて凸となる傾斜を形成できる。
次に、図9に示すように貫通孔21底面の第2の絶縁膜23を除去し電極パッド24を晒す。貫通孔21底面の第2の絶縁膜23の除去は第2の絶縁膜23樹脂を感光性樹脂にすることでパターニング法が可能となる。また、異方性のあるドライエッチング法でも除去することが可能である。貫通孔21内壁の第2の絶縁膜23の樹脂は貫通孔の深さの1/2以下が望ましく、先のドライエッチング法により可能となる。
次に第3の絶縁膜22の形成は、CVDによれば良い。CVDにより形成される第3の絶縁膜22は図10に示すように、Si基板における一方の面14、貫通孔21の側壁、および貫通孔21の底面に形成されることとなる。なお、CVDで形成する第3の絶縁膜22は、SiO2であれば良い。図10に示すように貫通孔の側面に形成された絶縁膜は、他方の面における開口部付近では先の第2の絶縁膜23により形成された傾斜部に沿って形成されることとなり、微小狭隘な貫通孔21の底部においても確実に形成が成されることになる。
形成した第3の絶縁膜22に対し、貫通孔底面の絶縁膜をエッチングするボトムエッチングを施す。これにより図11に示すように、電極パッド24と貫通孔21を連通させつつSi基板12と電極パッド24との間の絶縁を図ることができる。なお、ボトムエッチングは上記と同様に、CF系ガスによるドライエッチングによれば良い。
次に図12に示すように、第3の絶縁膜22を形成した貫通孔21の内部にメッキを施し、導電性金属27を形成し、貫通電極13を構成する。貫通孔21の内部に対するメッキは、物理蒸着(PVD:Physical Vapor Deposition)イオンプレーティングやスパッタリングによれば良い。このような技術を用いてSi基板12における一方の面14側全面に金属膜を形成し、必要な電極パッド28形成部分のみを残すようにエッチングを施すことで導電性金属27および電極パッド28を有する貫通電極13を形成することができる。
電極パッド28を形成した一方の面14側の開口部周囲には、図13に示すように第1の樹脂層30を形成する。第1の樹脂層30の形成は、例えばスピンコート法による膜形成と、エッチングによるパターン形成によれば良い。
その後、図14に示すように、樹脂層上には半導体装置の仕様に応じた配線パターン32を形成する。
配線パターンを形成した後、図15に示すように、第2の樹脂層34による保護膜の形成が成される。
なお、本発明に係る半導体装置10としては、上記実施形態に示したような特徴を有する半導体装置10を複数積層してチップ化したものであっても良い。
以上、本実施形態の半導体装置10は、貫通孔21と第1の絶縁膜20との境界面にできた大きな開口部を第2の絶縁膜23で埋め込み、貫通孔21内壁面は第3の絶縁膜22で形成することによって、貫通孔21のノッチ部の絶縁性を確保し、Si基板12と貫通電極13との絶縁性を確実なものとすることができる。
また、樹脂絶縁膜により貫通孔21のノッチ部の形状によることなく絶縁膜形成ができる。貫通孔21内壁面にはCVDにより良質な絶縁膜形成ができ、ノッチ部形状に依存することなく、貫通孔21に絶縁膜を形成できる。
さらに、樹脂絶縁膜の流動性によりノッチ部への埋め込みが可能である。ただし、膜応力が高いため貫通孔21への成膜を1/2以下にすることによって貫通孔21内壁面への減らし、膜応力による膜はがれを防止することができる。従って密着力を損なわず貫通孔21内壁部への絶縁膜形成ができる。
図17は、本発明に係る半導体装置10を実装した回路基板100を示す図である。回路基板100には、例えばガラスエポキシ基板等の有機系基板を用いることができる。回路基板100には、銅やアルミ、金などの導電性金属からなる配線パターン(不図示)が形成されており、これらの配線パターンと半導体装置10とをバンプ110等を介して電気的、物理的に接続することにより構成される。
本発明に係る電子機器の一例として、図18に示すパーソナルコンピューター150や、図19に示す携帯電話160等を挙げることができる。いずれも上記実施形態に示した半導体装置10を内部機器として搭載していることを特徴とする。
10…半導体装置、12…Si基板、13…貫通電極、14…一方の面、16…他方の面、18…絶縁膜、20…第1の絶縁膜、21…貫通孔、22…第3の絶縁膜、23…第2の絶縁膜、24…電極パッド、26…再配置配線層、27…導電性金属、28…電極パッド(上部)、30…第1の樹脂層、32…配線パターン、34…第2の樹脂層、50…ガラスサポート、52…レジストマスク。

Claims (6)

  1. 半導体基板の一方の面から他方の面に貫通孔が形成され、前記貫通孔は前記他方の面側に第1の絶縁膜を介して形成された電極パッドの裏面に到達し、前記貫通孔に導電材料が充填された貫通電極を有する半導体装置であって、
    前記貫通孔の前記他方の面側の開口の大きさが前記一方の面側の開口より大きくなるように形成された開口部を有し、
    前記開口部の外周に第2の絶縁膜を備え、
    前記貫通孔の内壁面および前記第2の絶縁膜上に第3の絶縁膜が設けられることを特徴とする半導体装置。
  2. 請求項1に記載の半導体装置であって、
    前記第2の絶縁膜は樹脂で形成された樹脂絶縁膜により設け、前記第3の絶縁膜は化学蒸着により設けられることを特徴とする半導体装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の半導体装置であって、
    前記第2の絶縁膜は前記貫通孔の深さの1/2以下であり、かつ前記他方の面側の開口部の高さより高く設けられることを特徴とする半導体装置。
  4. 請求項1または請求項2に記載の半導体装置であって、
    前記第2の絶縁膜の形成により前記一方の面の開口よりも前記他方の面側の開口を狭くし、傾斜面が設けられることを特徴とする半導体装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれか一項に記載の半導体装置を実装したことを特徴とする回路基板。
  6. 請求項1乃至4のいずれか一項に記載の半導体装置を搭載したことを特徴とする電子機器。
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