JP2012205324A - 落下物防止ネット - Google Patents
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Abstract
【課題】 間接活線工法において使用することができ、且つ作業現場の状況に拘わらず高い作業性を発揮することが可能な落下物防止ネットを提供することを目的とする。
【解決手段】 本発明にかかる落下物防止ネット(防止ネット200)の代表的な構成は、電線110が張架された電柱102における柱上作業時の落下物を捕捉する落下物防止ネットであって、電柱の腕金104に取り付けられる基部210と、基部に所定の角度で開いて固定された少なくとも2本のアーム220aおよび220bを備えた支持具202と、支持具に取り付けられ落下物(巣108)を捕捉する略四角形状のメインネット230と、を備えたことを特徴とする。
【選択図】 図2
【解決手段】 本発明にかかる落下物防止ネット(防止ネット200)の代表的な構成は、電線110が張架された電柱102における柱上作業時の落下物を捕捉する落下物防止ネットであって、電柱の腕金104に取り付けられる基部210と、基部に所定の角度で開いて固定された少なくとも2本のアーム220aおよび220bを備えた支持具202と、支持具に取り付けられ落下物(巣108)を捕捉する略四角形状のメインネット230と、を備えたことを特徴とする。
【選択図】 図2
Description
本発明は、電線が張架された電柱における柱上作業時の落下物を捕捉する落下物防止ネットに関するものである。
電線を張架された電柱には、変圧器や開閉器等を装柱するためのフレームである腕金が取り付けられている。この腕金は電柱に対し水平方向に張り出すように取り付けられていて、鳥にとってあたかも木の枝のような格好の営巣場所となっている。営巣の材料には導電体(例えばワイヤーハンガー)が混じることがあるため、巣は短絡事故の原因となり停電を招くおそれがある。このため、電柱における営巣の有無は定期的に点検され、営巣があった場合、巣は迅速に撤去される。
上記の撤去作業では、巣を、棒状の工具で突付いたりヤットコ状の工具で挟んだりして腕金から引き離し、網等によって捕捉する方法が一般的である。このとき、営巣材料等が落下すると、下方にある建築物や構造物、車輌に損傷を与えてしまう。このため、作業時には、落下が想定される範囲に作業区画を設定し、作業現場の下方に何もない状態とすることにより営巣材料等が落下しても支障がない状態にすることが好ましい。
しかし、作業現場においては、必ずしも十分な作業区画を確保できるとは限らず、建築物や構造物は容易には動かすことができない。そのため、そもそも営巣材料等を落下させないための落下防止対策が必要となる。そこで、特許文献1では、所定形状の枠体と、枠体に張設された網状体と、枠体に取り付けられた複数の係止部材とを備え、複数の係止部材のそれぞれが、電力送電関連構成物(電線、電柱、鉄塔、腕金、足場等)のいずれかに直接または間接的に着脱可能な地上落下防止用ネットが開示されている。特許文献1によれば、鳥の巣等の地上への落下防止性能が高く、作業時の安全性に優れるため、鳥の巣等の除去作業を安全に行うことができるとしている。
特許文献1では、その地上落下防止用ネットの係止部材を、連結具を介して電線に連結している。しかしながら、例え連結具を介していたとしても、電線には電流が通電しているため物品を係止することは避けることが好ましい。また特許文献1の地上落下防止用ネットでは、撤去後の鳥の巣を網状体によって捕捉したとき、かかる鳥の巣による荷重はすべて電線にかかることになるため更に好ましくない。ここで、仮に特許文献1の地上落下防止用ネットの係止部材を腕金に取り付ければ、上記の課題を解決できるとも考えられる。しかし、特許文献1のすべての係止部材を腕金に取り付けると枠体が閉じてしまって網状体が広がらないと考えられるため、その中に鳥の巣を捕捉することは困難である。
更に、特許文献1の地上落下防止用ネットは、直線状の電線路であって、且つ腕金や電線が電柱から突出して装柱されている、いわゆる槍だし装柱の場合には容易に取り付け可能であり、その腕金や電線に営巣されている巣を好適に捕捉することができる。しかしながら、一般に、電線や腕金は電柱を挟んで複数本配置されている(通常装柱)。このような場合には、電柱が干渉してしまうため、特許文献1の地上落下防止用ネットは電柱への取り付けそのものが難しく、ましてやその電線や腕金に営巣されている巣を捕捉することは困難である。
また、屈曲した線路に配置される電柱では上述したように網状体が広がらないため鳥の巣を捕捉困難である。加えて、電柱の一方側のみに電線が張架されている場合、すなわち引き留め線を張架している電柱では、網状体の一辺を支持する係止部材は電線に張架可能であるが、その一辺に対向する辺を電線に張架することができない。故に、特許文献1の地上落下防止用ネットは、上記のような状況には適用困難であり、適用可能な現場が限られていた。
なお、特許文献1に記載されているように、地上落下防止用ネットは間接活線工具によって取り付け可能である。すなわち、間接活線方法に適用可能である。間接活線工法では、作業者は、絶縁加工が施された間接活線工法専用の遠隔操作棒を用い、作業箇所(充電部)の近接範囲外から充電部に直接触れずに作業を行う。これにより、配電系統での作業において従来行われていた直接活線工法に比して、作業者の感電災害のリスクを極めて少なくすることができ、且つ活線用保護具の着用や活線用防護具の装着が不要となるため、作業者の負担の軽減や作業時間の短縮を図ることも可能となる。
本発明は、このような課題に鑑み、間接活線工法において使用することができ、且つ作業現場の状況に拘わらず高い作業性を発揮することが可能な落下物防止ネットを提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明にかかる落下物防止ネットの代表的な構成は、電線が張架された電柱における柱上作業時の落下物を捕捉する落下物防止ネットであって、電柱の腕金に取り付けられる基部と、基部に所定の角度で開いて固定された少なくとも2本のアームを備えた支持具と、支持具に取り付けられ落下物を捕捉する略四角形状のメインネットと、を備えたことを特徴とする。
上記構成によれば、支持具のアームにメインネットを取り付けた状態の基部を、間接活線工法に用いられるヤットコ状の遠隔操作棒で把持して、電柱の腕金に取り付けることができる。すなわち当該落下物防止ネットは間接活線工法において使用することが可能である。したがって、作業員の高い安全性を確保し、作業効率の向上を図ることができる。そして、メインネットは所定の角度で開いた状態のアームに取り付けられるため常時開いた状態である。このため、当該落下物防止ネットは腕金に設置しても高い作業性を発揮することができ、作業現場である電柱や腕金の設置状況や巣営箇所による影響を受けることがない。
上記のメインネットは、その略中心に設けられ電柱の断面形状に対応した形状を有する取付孔と、取付孔からメインネットの外周縁まで至るスリットと、スリット部分の縁に設けられスリットを閉鎖するファスナー部材と、を備えるとよい。
かかる構成によれば、スリットを開いて取付孔に電柱を挿入し、ファスナー部材によってかかるスリットを閉鎖することにより、電柱の周囲にメインネットを配置することができる。したがって、電柱の周囲の領域の落下物に対応することが可能となる。また、電柱に取り付けられることによりメインネットひいては当該落下物防止ネットが安定して設置されるため強風等による揺れが抑制され、作業性の向上が図られる。
当該落下物防止ネットは、ほぼ帯状のサブネットを更に備え、サブネットは、下辺を前記メインネットに取付可能であり、下辺と対向する上辺を、柱上作業時に作業員が搭乗する高所作業車のバケットに取付可能であるとよい。なお「帯状」とは、落下物防止ネットからバケットに至る長尺状であればよく、長方形や台形、もしくはこれらの組合せであってもよい。例えば、落下物防止ネットに取り付ける辺はネットの幅にあわせ、バケットに取り付ける辺はバケットの幅にあわせた形状とすることができる。
上記構成によれば、作業対象となる電柱に取り付けられたメインネットすなわち作業現場と、高所作業車のバケットとの間にサブネットが配置される。このため、かかる作業現場とバケットとの間への落下物をも捕捉することが可能となり、鳥の巣を棒(例えばヤットコ)で手前側に引っ張り落とすができ、作業性と安全性の向上を図ることができる。
上記のアームは伸縮可能であるとよい。これにより、作業時以外はアームを縮めて小型化することができるため持ち運びが容易になる。また作業現場に応じてアームの長さを調整できるため、作業性の向上を図ることができる。
上記のサブネットは、ファスナー部材によってメインネットに取り付けられるとよい。かかる構成により、サブネットをメインネットに容易且つ確実に取付可能となる。
本発明によれば、間接活線工法において使用することができ、且つ作業現場の状況に拘われず高い作業性を発揮することが可能な落下物防止ネットを提供することができる。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。かかる実施形態に示す寸法、材料、その他具体的な数値などは、発明の理解を容易とするための例示にすぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。
(作業現場)
図1は、本実施形態にかかる落下物防止ネットを適用する作業現場を示す図である。図1に示す作業現場100では、電柱102に取り付けられた腕金104に、碍子106を介して電線110が張架されていて、かかる電線110(高圧線とも称される。)によって発電所(不図示)で発電され変電所(不図示)で変電された電気が送電される。本実施形態では、この電柱102の腕金104に作られた鳥の巣(以下、単に巣108と称する)を撤去する柱上作業において、落下物としてかかる巣108を補足する場合を例示して説明する。
図1は、本実施形態にかかる落下物防止ネットを適用する作業現場を示す図である。図1に示す作業現場100では、電柱102に取り付けられた腕金104に、碍子106を介して電線110が張架されていて、かかる電線110(高圧線とも称される。)によって発電所(不図示)で発電され変電所(不図示)で変電された電気が送電される。本実施形態では、この電柱102の腕金104に作られた鳥の巣(以下、単に巣108と称する)を撤去する柱上作業において、落下物としてかかる巣108を補足する場合を例示して説明する。
(断線改修用冶具およびその取付方法)
図2は、本実施形態にかかる落下物防止ネットの使用態様図である。図2に示すように、本実施形態にかかる落下物防止ネット(以下、防止ネット200と称する。)は、支持具202、メインネット230、およびサブネット240を備える。
図2は、本実施形態にかかる落下物防止ネットの使用態様図である。図2に示すように、本実施形態にかかる落下物防止ネット(以下、防止ネット200と称する。)は、支持具202、メインネット230、およびサブネット240を備える。
図3は、図2に示す支持具202の詳細図である。図6は、支持具202を取り付けた状態の電柱102を示す図である。なお、理解を容易にするために、図3では、腕金104を太破線で図示している。
図3に示すように、支持具202は主に、基部210と、アーム220aおよび220bとから構成される。基部210は、電柱102の腕金104(図1参照)に取り付けられる、いわゆる当該防止ネット200のベースである。
本実施形態において、基部210は、上辺が開口したコの字形状の枠体部212と、枠体部212の上端に近傍に配置されるピン214とから構成される(図3参照)。ピン214は、一端が枠体部212の一方の上端212aに支持されている。一方、ピン214の他端214aは、上端212aに対して図3(a)に示す矢印方向に回動可能である。図3(a)に示す状態では、枠体部212の上辺が開口しているため、基部210の内部に腕金104を配置する(挿入する)ことができる。
そして、回動させた他端214aを回転させて、図3(b)に示すように枠体部212の他方の上端212bに嵌合することにより、ピン214が上辺となって枠体部212が閉じた状態になる。これにより、図6に示すように、ピン214によって枠体部212(基部210)が腕金104に係止され、支持具202を電柱102に設置することが可能となる。
特に、本実施形態では、図3に示すようにピン214の他端214aを環状にしている。これにより、遠隔操作棒(不図示)の先端に取り付けられたヤットコ状の先端具(不図示)をピン214の他端214aの環に掛合することができる。したがって、基部210を間接活線工法によって腕金104に取付可能となる。
上記の基部210には、2本のアーム220aおよび220bが所定の角度で開いた状態で固定される。アーム220aおよび220bの各々の先端には、フック228aおよびフック228bが取り付けられている。これにより、後述するメインネット230のフック穴232(図4参照)にフック228aおよびフック228bを掛止し、メインネット230を支持具202に取り付けることが可能となる。
また本実施形態では、アーム220aおよび220bを伸縮可能な構成としている。詳細には、アーム220aおよび220bは、一端が基部210に接続される外筒222aおよび222b、かかる外筒222aおよび222b内を摺動可能な第1内筒224aおよび224b、および更に第1内筒224aおよび224bを摺動可能であって先端にフック228aおよび228bが取り付けられた第2内筒226aおよび226bとから構成されている。
上記構成により、図3(b)に示すアーム220aおよび220bを、図3(a)に示すように第1内筒224aおよび224bならびに第2内筒226aおよび226bを外筒222aおよび222bの内部に収容して縮めることができる。これによれば、作業時以外等において支持具202を小型化することができるため持ち運びが容易になる。また図6では、図3(b)に示すように第1内筒224aおよび224bならびに第2内筒226aおよび226bの両方を完全に伸ばした状態ではなく、第1内筒224aおよび224bのみを伸ばした状態としている。このように作業現場に応じてアーム220aおよび220bの長さを調整できるため、作業性の向上が図られる。
なお、本実施形態においては、支持具202が2本のアーム220aおよび220bを備える構成としたが、これに限定するものでない。支持具202は、少なくとも2本のアーム220aおよび220bを備えていればよく、3本以上のアームを備える構成としてもよい。
またアーム220aおよび220bは、必ずしも第1内筒224aおよび224bならびに第2内筒226aおよび226bからなる2段階の内筒から構成する必要はない。すなわち、アーム220aおよび220bは、外筒222aおよび222bのみからなりその先端にフック228aおよび228bを取り付けた構成であってもよいし、外筒222aおよび222bならびに第1内筒224aおよび224bからなりその先端にフック228aおよび228bを備える構成であってもよいし、第1内筒224aおよび224bならびに第2内筒226aおよび226bに加えて更なる内筒を備える構成としてもよい。
図4は、図2に示すメインネット230の詳細図である。図7は、支持具202に加えてメインネット230も取り付けた状態の電柱102を示す図である。なお、理解を容易にするために、図4では、電柱102を太破線で図示している。
図4に示すメインネット230は、上述した支持具202に取り付けられる略四角形状の網状部材である。かかるメインネット230の外周には、上述したアーム220aおよび220bのフック228aおよび228bを掛止する複数のフック穴232(図4では、代表して1つにのみ符号を付している。)を有する。
また本実施形態では、メインネット230は、上述したフック穴232に加えて、取付孔234、スリット236、ならびにファスナー部材238aおよび238bを備える。取付孔234は、メインネット230の略中心に設けられた、電柱102(太破線にて図示)の断面形状に対応した形状の開口である。図4(a)に示すように、この取付孔234からメインネット230の外周縁230aの間にはスリット236が形成されていて、かかるスリット236の縁には、それを閉鎖するファスナー部材(ハッチングにて図示。後述する第2ファスナー部材238cとの混同を避けるため、以下、第1ファスナー部材238aおよび238bと称する。)が各々配置されている。
上記構成によれば、図4(b)に示すようにスリット236を開いて取付孔234に電柱102を挿入することで、メインネット230が電柱102の周囲に配置され、第1ファスナー部材238aおよび238bを合わせてスリット236を閉鎖すると(図4(a)参照)、メインネット230は切れ目を有さない1枚布となる。このように電柱102の周囲にメインネット230を配置することにより、電柱102の周囲の4方向のうちいずれか1方向だけでなく、4方向のすべての領域、すなわち電柱102の周囲のすべての領域の落下物(巣108の落下)に対応することが可能となる。
図6に示す電柱102に取り付けられた2本の支持具202のフック228aおよび228bを、メインネット230の四隅のフック穴232に掛止すると、メインネット230がアーム220aおよび220b(支持具202)に取り付けられる。そして、上述したようにメインネット230を電柱102に取り付けると、かかる電柱102は図7に示す状態となる。このとき、上述したようにアーム220aおよび220bは基部210に対して所定の角度で開いた状態であるため、そのアーム220aおよび220bに取り付けられたメインネット230も自ずと開いた状態になる。したがって、メインネット230は、腕金104から引き離された巣108(落下物)を好適に捕捉可能である。
また図4(a)および図7に示すように取付孔234に電柱102が挿入される、換言すれば電柱102にメインネット230が取り付けられることにより、強風等によるメインネット230の揺れが抑制される。これにより、当該防止ネット200の設置安定性ひいては作業性の向上が図られる。
なお、上述したように、本実施形態では、2本の支持具202によってメインネット230を支持しているが、かかる構成は例示にすぎず、これに限定するものではない。例えば、3本のアームを有する支持具であれば支持具は1本あればよく、2本のアームによってメインネット230の2隅を支持し、支持された2隅間の辺に対向する辺を残りの1本のアームによって支持することができる。同様に、4本のアームを有する支持具であっても1本あればよく、それらのアームによってメインネット230の4隅を支持することが可能である。
更に本実施形態では、メインネット230の外周の4辺のうち、1辺(本実施形態においてはスリット236を有する辺)の近傍に、後述するサブネット240の取付用の第2ファスナー部材238c(ハッチングにて図示)が配置されている。なお、この第2ファスナー部材238cについては後に詳述する。
図5は、図2に示すサブネット240の詳細図である。図5(a)に示すサブネット240は、メインネット230、および後述する高所作業車のバケット120(図2参照)に取り付けられるほぼ帯状の網状部材である。「帯状」とは、落下物防止ネットからバケットに至る長尺状であればよく、長方形や台形、もしくはこれらの組合せであってもよい。本実施形態では、防止ネット200に取り付ける辺は防止ネット200の幅にあわせて広く、バケット120に取り付ける辺はバケット120の幅にあわせて狭くなった台形となっている。さらにバケット120の内部に余る部分は長方形となっていて、全体としては台形と長方形を連結した形状となっている。
サブネット240の外周にも、メインネット230と同様にフック穴242(図5では、代表して1つにのみ符号を付している。)が設けられている。これにより、サブネット240を、遠隔操作棒(不図示)の先端に取り付けられたヤットコ状の先端具(不図示)によって把持できるだけでなく、フック状の先端具(不図示)をフック穴242に引っ掛けて取り扱うことも可能となる。
本実施形態では、サブネット240の4辺のうち、下辺240bをメインネット230に取り付け、かかる下辺240bと対向する上辺240aを高所作業車のバケット120に取り付けて使用する。詳細には、サブネット240の下辺240b近傍には、サブネット側ファスナー部材248が配置されている。メインネット230の第2ファスナー部材238c(図4参照)とサブネット側ファスナー部材248とを接続することによって、図5(b)に示すように、サブネット240をメインネット230に取り付けることができる。このように、メインネット230およびサブネット240の取付にファスナー部材を用いることにより、容易且つ確実な取付が可能となる。
一方、本実施形態では、サブネット240の上辺240aを、バケット120に設置された取付冶具122(図2参照)によってかかるバケット120に取り付ける構成としている。図6に示す電柱102に取り付けられたメインネット230に、上述したようにサブネット240の下辺240bを取り付けた後、サブネット240の上辺240aを、柱上作業時に作業員が搭乗する高所作業車(ともに不図示)のバケット120に取り付けることにより、電柱102は図2に示す状態となる。
上記構成によれば、図2に示す作業現場100において、作業対象となる電柱102に取り付けられたメインネット230と、高所作業車のバケット120との間にサブネット240が配置される。これにより、図2に示す巣108が、棒状の工具で突付いたりヤットコ状の工具(ともに不図示)で挟んだりして腕金104から引き離され、メインネット230(作業現場100)とバケット120との間へ落下した場合においても、落下する巣108(落下物)を好適に捕捉することが可能となる。したがって、作業性および作業時の安全性の向上が図られる。
なお、上述した構成は一例であり、これに限定するものではない。サブネット240は、取付冶具122以外を用いてバケット120に取り付けられてもよく、例えば、サブネット240の上辺240aにもファスナー部材を設け、バケット120側にもそれに対応するファスナー部材を設けて、それらによってサブネット240をバケット120に取り付ける構成としてもよい。また上述したファスナー部材としては、具体的には面ファスナーや線ファスナーを例示することができるがこれに限定するものではない。
上記説明したように、本実施形態にかかる落下物防止ネット(防止ネット200)によれば、間接活線工法において使用可能であるため、作業員の高い安全性を確保し、作業効率の向上を図ることができる。そして、メインネット230は所定の角度で開いた状態のアーム220aおよび220bに取り付けられるため常時開いた状態である。したがって、当該落下物防止ネット200は、作業現場100である電柱102の設置状況によることなく高い作業性を発揮することが可能である。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
本発明は、電線が張架された電柱における柱上作業時の落下物を捕捉する落下物防止ネットとして利用することができる。
100…作業現場、102…電柱、104…腕金、106…碍子、108…巣、110…電線、120…バケット、122…取付冶具、200…防止ネット、202…支持具、210…基部、212…枠体部、212a…上端、212b…上端、214…ピン、214a…他端、220a…アーム、220b…アーム、222a…外筒、222b…外筒、224a…第1内筒、224b…第1内筒、226a…第2内筒、226b…第2内筒、228a…フック、228b…フック、230…メインネット、230a…外周縁、232…フック穴、234…取付孔、236…スリット、238a…第1ファスナー部材、238b…第1ファスナー部材、238c…第2ファスナー部材、240…サブネット、240a…上辺、240b…下辺、242…フック穴、248…サブネット側ファスナー部材
Claims (5)
- 電線が張架された電柱における柱上作業時の落下物を捕捉する落下物防止ネットであって、
電柱の腕金に取り付けられる基部と、該基部に所定の角度で開いて固定された少なくとも2本のアームを備えた支持具と、
前記支持具に取り付けられ前記落下物を捕捉する略四角形状のメインネットと、
を備えたことを特徴とする落下物防止ネット。 - 前記メインネットは、
その略中心に設けられ前記電柱の断面形状に対応した形状を有する取付孔と、
前記取付孔から該メインネットの外周縁まで至るスリットと、該スリット部分の縁に設けられ該スリットを閉鎖するファスナー部材と、
を備えることを特徴とする請求項1に記載の落下防止用ネット。 - 当該落下物防止ネットは、ほぼ帯状のサブネットを更に備え、
前記サブネットは、下辺を前記メインネットに取付可能であり、該下辺と対向する上辺を、前記柱上作業時に作業員が搭乗する高所作業車のバケットに取付可能であることを特徴とする請求項1または2に記載の落下物防止ネット。 - 前記アームは伸縮可能であることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の落下物防止ネット。
- 前記サブネットは、ファスナー部材によって前記メインネットに取り付けられることを特徴とする請求項3または4に記載の落下物防止ネット。
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