JP2012200114A - モールド電動機およびそれを搭載した送風装置。 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は換気装置などに用いられるモールド電動機に関するもので、換気装置の小型化を可能とし、かつ取り付け作業性の向上を目的とするものである。
【解決手段】固定子鉄心８を絶縁するインシュレータ９と、端子ピン１３を立設する突出部１０と、巻線１１を一体的に固化するモールド体１４の外周面の全周にフランジ部１５を設ける構成であって、このフランジ部１５から端子ピン１３の外部コネクタ接続側１３ｂが回転子軸１６ａと反対方向に露出するとともに、フランジ部１５をモールド体１４の開口部側端面１４ａから離れた位置に形成したものであるので、換気装置の小型化、取り付け作業性の向上を実現させることができる。
【選択図】図３
【解決手段】固定子鉄心８を絶縁するインシュレータ９と、端子ピン１３を立設する突出部１０と、巻線１１を一体的に固化するモールド体１４の外周面の全周にフランジ部１５を設ける構成であって、このフランジ部１５から端子ピン１３の外部コネクタ接続側１３ｂが回転子軸１６ａと反対方向に露出するとともに、フランジ部１５をモールド体１４の開口部側端面１４ａから離れた位置に形成したものであるので、換気装置の小型化、取り付け作業性の向上を実現させることができる。
【選択図】図３
Description
本発明は、例えば換気扇や空気調和装置に活用されるモールド電動機およびそれを搭載した送風装置に関するものである。
従来の換気装置は、図５に示すように空気吸込口１１３と空気排出口１１４を有する本体ケース１１０と、この本体ケース１１０内に設けられた遠心型ファン１１２と、この遠心型ファン１１２に、天井面１１１に固定されたモールド電動機１０１から延出する回転子軸１０９ａが連結される構成となっていた。このような換気装置に搭載されるモールド電動機１０１は、例えば、図６のような構成となっていた。
すなわち、固定子鉄心１０２は、その表面に絶縁層を形成するインシュレータ１０３を備えており、このインシュレータ１０３の一部に前記固定子鉄心１０２の端面と略同一面で外周方向に突出する突出部１０４を設けている。この突出部１０４に端子ピン１０７を立設して、前記インシュレータ１０３を介して巻装された巻線１０５の巻線端末１０６を絡げ接続している。そして、固定子鉄心１０２、インシュレータ１０３、巻線１０５、および端子ピン１０７の巻線端末接続側１０７ａを一体的に固化するように有底略円筒状のモールド体１０８を形成し、内空に回転子１０９を挿入したものである。このとき、端子ピン１０７の外部コネクタ接続側１０７ｂは、回転子軸１０９ａの延出方向と同一となっている。（例えば、下記特許文献１）。
この構成のモールド電動機１０１の外部コネクタ接続側１０７ｂに、予め電源接続部品（図示せず）を装着してからモールド体１０８の軸側端面１０８ａが天井面１１１に当接して固定されている。
近年、高気密高断熱住宅が普及しているなか、換気装置を設置するスペースが狭小化しつつある。従って、このような換気装置は、小型化が課題となっている。
また、上述したようなモールド電動機においては、換気装置への固定に際し電源接続部品を先に取り付けておく必要があり、作業性の改善が課題であった。
そこで、本発明は、換気装置の小型化を可能とし、かつ取り付け作業性の簡略化可能なモールド電動機を提供することを目的とするものである。
そして、この目的を達成する為に本発明のモールド電動機は、複数枚積層された固定子鉄心と、この固定子鉄心の表面に絶縁層を形成するとともに前記固定子鉄心の積層方向の一方の端面と略同一面上で前記固定子鉄心の外周側に突出部を延設するインシュレータと、このインシュレータを介して巻装される巻線と、前記突出部に貫通して立設する前記巻線の端末部を絡げる複数の端子ピンと、前記固定子鉄心、インシュレータ、突出部、巻線、端子ピンを一体的に固化して開口部を設けた有底略円筒状のモールド体を有する固定子と、この固定子の内空に挿入してブラケットで保持され回転自在の回転子とからなり、前記モールド体には、外周面の略全周囲に回転軸と直交する面を形成するフランジ部を設け、このフランジ部に前記端子ピンの巻線の端末部が絡げられた側の前記突出部を一体的に固化し、かつ前記端子ピンの反対側がブラケットから延出する回転子軸と反対方向に向かい露出する構成とするとともに、前記フランジ部の回転子軸方向の位置が、前記モールド体の開口部側の端面に合致しない構成とする、これにより、所期の目的を達成するものである。
以上のように本発明のモールド電動機は、複数枚積層された固定子鉄心と、この固定子鉄心の表面に絶縁層を形成するとともに前記固定子鉄心の積層方向の一方の端面と略同一面上で前記固定子鉄心の外周側に突出部を延設するインシュレータと、このインシュレータを介して巻装される巻線と、前記突出部に貫通して立設する前記巻線の端末部を絡げる複数の端子ピンと、前記固定子鉄心、インシュレータ、突出部、巻線、端子ピンを一体的に固化して開口部を設けた有底略円筒状のモールド体を有する固定子と、この固定子の内空に挿入してブラケットで保持され回転自在の回転子とからなり、前記モールド体には、外周面の略全周囲に回転軸と直交する面を形成するフランジ部を設け、このフランジ部に前記端子ピンの巻線の端末部が絡げられた側の前記突出部を一体的に固化し、かつ前記端子ピンの反対側がブラケットから延出する回転子軸と反対方向に向かい露出する構成とするとともに、前記フランジ部の回転子軸方向の位置が、前記モールド体の開口部側の端面に合致しない構成としたものであるので、換気装置の小型化を可能とし、かつ取り付け作業性の簡略化を実現させることができる。
すなわち、本発明においては、フランジ部がモールド体の開口部側の端面から離れた位置にあるため、固定子の一部が換気装置の内部入り込むことになり換気装置全体の高さ方向の小型化が可能となる。また、露出する端子ピンが換気装置の外部方向に向かって位置するため電源接続部品の取り付け自由度が拡大し、作業性改善が図られることになる。
以下本発明の一実施形態を、天井埋め込み形の換気扇に活用したものを、添付図面を用いて説明する。
図１において、１は略直方体形状の本体ケースで、図２に示すごとく下面には空気吸込口６が、また外周面には空気排出口３が、それぞれ合成樹脂で一体に形成されている。
この本体ケース１の天井面２は、金属板により形成されており、その中央部には貫通孔が形成されている。この天井面２にモールド電動機４のフランジ部１５が当接するよう配置され取付け孔１５ａを活用し固定されている。そして、本体ケース１内には、遠心型ファン５が設けられており、その中心軸部分には、モールド電動機４の回転子軸１６ａの下端が貫通させられており、この回転子軸１６ａの下端部分において遠心型ファン５が実質的な固定状態（必要に応じての着脱自在を含む）で取り付けられている。
ここで、モールド電動機４について詳細に説明する。モールド電動機４は、図３および図４に示すように、複数枚積層された固定子鉄心８には、その表面を絶縁するようインシュレータ９が装着されている。そして、このインシュレータ９には、固定子鉄心８の積層端面とほぼ同一面上に突出部１０が形成されている。この突出部１０は固定子鉄心８の積層方向にある程度の厚みを有しており、インシュレータ９を介して巻装される巻線１１の始終端である巻線端末部１２を絡げ接続する端子ピン１３が貫通するように設けられている。そして、これらの固定子鉄心８、インシュレータ９、突出部１０、巻線１１および端子ピン１３を一体的に固化するようにモールド体１４が形成され、固定子７を構成している。このモールド体１４は、一方に開口部１４ｂを設けた有底の円筒形状をしており、この開口部１４ｂから軸受１８を介して回転自在となる回転子１６を挿入して、ブラケット１７で保持固定されている。
次に、モールド体１４に設けるフランジ部１５について説明する。このフランジ部１５は、円筒状のモールド体１４の外周部の全周にある一定の厚みを持って設けるもので、インシュレータ９に延出する突出部１０の片側の面を一体化している。この片側の面とは、突出部１０に立設した端子ピン１３のうち巻線端末部１２を絡げ接続した巻線端末部接続側１３ａが位置する面である。この時、端子ピン１３のもう一方の外部コネクタ接続側１３ｂは外部に露出し、その方向はブラケット１７から延出する回転子軸１６ａとは逆の方向に向かうよう構成している。
このような構成のモールド電動機４を、天井埋め込み形の換気扇の天井面２にフランジ部１５を当接するように取り付けることで、端子ピン１３の外部コネクタ接続側１３ｂが天井面２の上方に向くことになり、電源接続部品（図示せず）の取り付けが容易になり、組立て作業性が向上することになる。
また、図３に示すごとくフランジ部１５は、モールド体１４の外周面において開口部側端面１４ａから離れた位置に形成する構成としている。
このような構成のモールド電動機４を、天井埋め込み形の換気扇の天井面２にフランジ部１５を当接するように取り付けることで、モールド体１４のフランジ部１５から開口部側端面１４ａが天井面２の下方に入り込むことになり、天井埋め込み形の換気扇の全高が低く抑えられ小型化が実現できることになる。
以上のように本発明のモールド電動機は、複数枚積層された固定子鉄心と、この固定子鉄心の表面に絶縁層を形成するとともに前記固定子鉄心の積層方向の一方の端面と略同一面上で前記固定子鉄心の外周側に突出部を延設するインシュレータと、このインシュレータを介して巻装される巻線と、前記突出部に貫通して立設する前記巻線の端末部を絡げる複数の端子ピンと、前記固定子鉄心、インシュレータ、突出部、巻線、端子ピンを一体的に固化して開口部を設けた有底略円筒状のモールド体を有する固定子と、この固定子の内空に挿入してブラケットで保持され回転自在の回転子とからなり、前記モールド体には、外周面の略全周囲に回転軸と直交する面を形成するフランジ部を設け、このフランジ部に前記端子ピンの巻線の端末部が絡げられた側の前記突出部を一体的に固化し、かつ前記端子ピンの反対側がブラケットから延出する回転子軸と反対方向に向かい露出する構成とするとともに、前記フランジ部の回転子軸方向の位置が、前記モールド体の開口部側の端面に合致しない構成としたものであるので、換気装置の小型化を可能とし、かつ取り付け作業性の簡略化を実現させることができる。
すなわち、本発明においては、フランジ部がモールド体の開口部側の端面から離れた位置にあるため、固定子の一部が換気装置の内部入り込む形状となり換気装置全体の高さ方向の小型化が可能となる。また、露出する端子ピンが換気装置の外部に位置するため電源接続部品の取り付け自由度が拡大し、作業性改善が図られることになる。
従って、電動機を用いる送風装置などの各種電気機器、あるいは、発電機にも広く活用されるものとなる。
１・・・本体ケース
２・・・天井面
３・・・空気排出口
４・・・モールド電動機
５・・・遠心型ファン
６・・・空気吸込口
７・・・固定子
８・・・固定子鉄心
９・・・インシュレータ
１０・・・突出部
１１・・・巻線
１２・・・巻線端末部
１３・・・端子ピン
１３ａ・・・巻線端末部接続側
１３ｂ・・・外部コネクタ接続側
１４・・・モールド体
１４ａ・・・開口部側端面
１４ｂ・・・開口部
１５・・・フランジ部
１５ａ・・・取付け孔
１６・・・回転子
１６ａ・・・回転子軸
１７・・・ブラケット
１８・・・軸受
２・・・天井面
３・・・空気排出口
４・・・モールド電動機
５・・・遠心型ファン
６・・・空気吸込口
７・・・固定子
８・・・固定子鉄心
９・・・インシュレータ
１０・・・突出部
１１・・・巻線
１２・・・巻線端末部
１３・・・端子ピン
１３ａ・・・巻線端末部接続側
１３ｂ・・・外部コネクタ接続側
１４・・・モールド体
１４ａ・・・開口部側端面
１４ｂ・・・開口部
１５・・・フランジ部
１５ａ・・・取付け孔
１６・・・回転子
１６ａ・・・回転子軸
１７・・・ブラケット
１８・・・軸受
Claims (4)
- 複数枚積層された固定子鉄心と、
この固定子鉄心の表面に絶縁層を形成するとともに前記固定子鉄心の積層方向の一方の端面と略同一面上で前記固定子鉄心の外周側に突出部を延設するインシュレータと、
このインシュレータを介して巻装される巻線と、
前記突出部に貫通して立設する前記巻線の端末部を絡げる複数の端子ピンと、
前記固定子鉄心、インシュレータ、突出部、巻線、端子ピンを一体的に固化して開口部を設けた有底略円筒状のモールド体を有する固定子と、
この固定子の内空に挿入してブラケットで保持され回転自在の回転子とからなり、
前記モールド体には、外周面の略全周囲に回転軸と直交する面を形成するフランジ部を設け、
このフランジ部に前記端子ピンの巻線の端末部が絡げられた側の前記突出部を一体的に固化し、
かつ前記端子ピンの反対側が、ブラケットから延出する回転子軸と反対方向に向かい露出する構成のモールド電動機。 - 前記フランジ部の回転子軸方向の面は、前記モールド体の開口部側の端面よりも前記固定子側に設けたことを特徴とする請求項１に記載のモールド電動機。
- 請求項１〜２いずれかに記載のモールド電動機を搭載した送風機。
- 前記送風機は、直方体形状の本体ケース内に羽根車を収めたものであって、
前記本体ケースに設けた開口に前記モールド体の開口部側を嵌合し、
かつ、前記フランジ部を前記本体ケースに当接させた請求項３記載の送風機。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2011063827A JP2012200114A (ja) | 2011-03-23 | 2011-03-23 | モールド電動機およびそれを搭載した送風装置。 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2011063827A JP2012200114A (ja) | 2011-03-23 | 2011-03-23 | モールド電動機およびそれを搭載した送風装置。 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2012200114A true JP2012200114A (ja) | 2012-10-18 |
Family
ID=47181755
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2011063827A Withdrawn JP2012200114A (ja) | 2011-03-23 | 2011-03-23 | モールド電動機およびそれを搭載した送風装置。 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2012200114A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN108604847A (zh) * | 2016-02-04 | 2018-09-28 | 标立电机有限公司 | 用于流体泵的电动马达、用于形成不同的流体泵的具有多个这种电动马达的模块化的马达族以及制造方法 |
| WO2019039204A1 (ja) * | 2017-08-25 | 2019-02-28 | パナソニックＩｐマネジメント株式会社 | 電動機及び電動機のモールド成形用金型 |
| WO2024004510A1 (ja) * | 2022-06-28 | 2024-01-04 | 三菱電機株式会社 | 固定子、回転電機、固定子の製造方法、および、回転電機の製造方法 |
-
2011
- 2011-03-23 JP JP2011063827A patent/JP2012200114A/ja not_active Withdrawn
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN108604847A (zh) * | 2016-02-04 | 2018-09-28 | 标立电机有限公司 | 用于流体泵的电动马达、用于形成不同的流体泵的具有多个这种电动马达的模块化的马达族以及制造方法 |
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Legal Events
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|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20140603 |