JP2012195250A - コネクタおよびコネクタ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡素な構造で、グランド接触部間の円滑な接触を実現しつつ、固定金具の設計自由度を向上させるコネクタおよびコネクタ装置を提供すること。
【解決手段】コンタクト110とハウジング120と固定金具130とを備え、ハウジング120は接続対象物300を収容する収容部122を有し、固定金具130はグランド接触部134を有し、コンタクト110は、高さ方向X3において収容部122を挟んでグランド接触部134の反対側に配置されるバネ部113を有し、バネ部113は、収容部122内に位置する部分を有し、収容部122側から力を受けた場合に高さ方向X3に弾性変形しグランド接触部134側に向けて弾性力を付与するように構成されているコネクタ100。
【選択図】図7

Description

本発明は、コネクタおよびコネクタ装置に関し、特に、コネクタと基板との間を固定する固定金具にグランド機能を持たせたコネクタおよびコネクタ装置に関する。
従来、図16に示すように、複数のコンタクト510と、複数のコンタクト510を配列させた状態で保持するハウジング520と、ハウジング520を基板700に固定する固定金具530とを備えたコネクタ500が知られている(例えば、特許文献1参照。)。このコネクタ500は、図17に示す接続対象物600と嵌合し、接続対象物600と基板700とを電気的に接続するものである。
コネクタ500に組み込まれた固定金具530は、ハウジング520と基板700とを固定する機能以外に、接続対象物600のグランド機能を担っており、この目的で、固定金具530は、図17に示すように、接続対象物600の相手側シェル630に形成された相手側グランド接触部631に接続されるグランド接触部534を有している。
特開2007−95565号公報
ここで、従来のコネクタ500のように、固定金具530にグランド機能を担わせる場合、コネクタ500に対する接続対象物600の挿入時におけるグランド接触部534、631間の円滑な接触を実現するための機構が必要とされ、特許文献1のコネクタ500の場合、図17に示すように、グランド接触部534を片持ち梁状に弾性変形するように構成することで、接続対象物600の挿入時におけるグランド接触部534、631間の円滑な接触を図っている。
ところが、コネクタ構成によっては、固定金具530にバネ性を持たせること自体が固定金具530の設計上の制約になる場合もある。
また、従来のコネクタ500のようにグランド接触部534を片持ち梁状に構成した場合、グランド接触部534、631間の円滑な接触を図る観点から、グランド接触部534の延在方向(すなわち、グランド接触部534の固定端から自由端を延出させる方向)を、接続対象物600の挿入方向X1に一致させる必要があるため、この点でも固定金具530の設計に制約が加わっていた。
また、配列方向X2におけるグランド接触部534の寸法を大きく設定するとグランド接触部534の固定端側の機械的強度が増大しグランド接触部534のバネ性が損なわれることになるため、配列方向X2におけるグランド接触部534の寸法設計にも一定の制限が加わっていた。
そこで、本発明は、従来の問題を解決するものであって、すなわち、本発明の目的は、簡素な構造で、グランド接触部間の円滑な接触を実現しつつ、固定金具の設計自由度を向上させるコネクタおよびコネクタ装置を提供することである。
本発明のコネクタは、複数のコンタクトと、前記複数のコンタクトを配列させた状態で保持するハウジングと、前記ハウジングを基板に固定する固定金具とを備え、前記ハウジングは、外部から挿入された接続対象物を収容する収容部を有し、前記固定金具は、前記接続対象物の相手側グランド接触部に接続されるグランド接触部を有し、前記複数のコンタクトのうち少なくとも一部は、前記接続対象物の挿入方向および前記コンタクトの配列方向に直交する高さ方向において前記収容部を挟んで前記グランド接触部の反対側に配置されるバネ部を有し、前記バネ部は、前記収容部内に位置する部分を有し、前記収容部側から力を受けた場合に前記高さ方向に弾性変形し前記グランド接触部側に向けて弾性力を付与するように構成されていることにより、前述した課題を解決したものである。
また、本発明のコネクタ装置は、前記コネクタと、前記コネクタに挿入される接続対象物とから構成されていることにより、前述した課題を解決したものである。
本発明では、接続対象物の挿入時に、接続対象物の相手側グランド接触部をコンタクトのバネ部の弾性力によりグランド接触部側に向けて移動させることが可能であるため、固定金具側にバネ部を設ける必要性を排除し、固定金具の設計自由度を確保しつつ、グランド接触部間の安定した接触を確保できる。
また、コンタクト側にバネ部を形成することにより、グランド接触部にバネ性を持たせなくとも、グランド接触部間の円滑な接触を実現しつつ、グランド接触部の延在方向や、配列方向におけるグランド接触部の寸法設計についても自由に決定することができる。
また、コンタクトのバネ部は、グランド接触部間の接触の確保だけでなく、接続対象物の相手側コンタクトとコンタクトとの間の接触の確保にも併せて利用することが可能であるため、この場合、コンタクト間を接触させる機構と、グランド接触部間を接触させる機構とを個別に設ける必要がなく、コネクタ構造を小型化および簡素化でき、また、製品検査時における検査対象箇所が低減するため、検査作業に係る作業負担を低減できる。
本発明の第1実施例であるコネクタを挿入方向の前方側から見て示す斜視図である。 コネクタを挿入方向の後方側から見て示す斜視図である。 コネクタに固定金具を取り付ける状態を示す斜視図である。 固定金具とハウジングとの係合状態を示す斜視図である。 コネクタに挿入される接続対象物を示す斜視図である。 コネクタおよび接続対象物の嵌合状態を示す斜視図である。 コネクタおよび接続対象物の嵌合状態を固定金具付近で断面視して示す断面図である。 コネクタおよび接続対象物の嵌合状態を上側の相手側コンタクト付近で断面視して示す断面図である。 コネクタおよび接続対象物の嵌合状態を下側の相手側コンタクト付近で断面視して示す断面図である。 固定金具を示す斜視図である。 図10とは異なる角度から固定金具を見て示す斜視図である。 本発明の第2実施例であるコネクタおよび接続対象物の嵌合状態を示す斜視図である。 第2実施例のコネクタに固定金具を取り付ける状態を示す斜視図である。 第2実施例の固定金具を示す斜視図である。 図14とは異なる角度から固定金具を見て示す斜視図である。 従来のコネクタを示す斜視図である。 従来のコネクタの接続対象物およびコネクタに組み込まれる固定金具を示す斜視図である。
以下、本発明のコネクタの実施例について図面に基づいて説明する。
なお、以下の実施例の説明においては、接続対象物をコネクタに対して挿入する方向を挿入方向X1、ハウジングに対してコンタクトを配列させる方向を配列方向X2、挿入方向X1および配列方向X2に直交する方向を高さ方向X3として規定する。
本発明の第1実施例であるコネクタ100は、基板(図示しない)の表面に実装され、コネクタ100に対して挿入された接続対象物300と基板(図示しない)との間を電気的に接続するものである。本実施例では、コネクタ100は、所謂レセプタクルコネクタとして構成され、接続対象物300は、所謂プラグコネクタとして構成されている。なお、本発明のコネクタ装置は、液晶テレビ機器等に用いられる。
コネクタ100は、図1や図2に示すように、複数の導電性のコンタクト110と、複数のコンタクト110を所定ピッチで配列方向X2に並列状に配列させた状態で保持する絶縁性のハウジング120と、配列方向X2の両側でハウジング120を基板(図示しない)にそれぞれ固定する一対の導電性の固定金具130とを備えている。
コンタクト110は、銅合金から成形され、図2や図8や図9に示すように、ハウジング120の外部に突出し基板(図示しない)にハンダ付けされる端子部111と、端子部111に連設されハウジング120の保持部123により保持される被保持部112と、被保持部112に連設されたバネ部113と、バネ部113の一部に形成された接点部114とを一体に有している。コンタクト110は、後述するハウジング120の底板部側に配置されている。
バネ部113は、収容部122側から力を受けた場合、すなわち、収容部122内に挿入された接続対象物300により押された場合に、高さ方向X3の下方に向けて弾性変形し固定金具130のグランド接触部134側に向けて接続対象物300に弾性力を付与するように構成されている。
接点部114は、接続対象物300の未挿入時で収容部122内に位置するように配置され、接続対象物300の挿入時には、接続対象物300により高さ方向X3の下方に向けて押圧される。
ハウジング120は、合成樹脂から成形され、図1〜図4に示すように、基板(図示しない)に対向して配置される底板部と、底板部に平行な状態で配置される上板部と、挿入方向X1の後方側で底板部および上板部を高さ方向X3に連結する後板部と、配列方向X2の両側で底板部および上板部を高さ方向X3に連結する一対の側板部とを有し、挿入方向X1の前方側に開口した形状を呈している。
ハウジング120は、接続対象物300を挿入させる挿入開口部121と、接続対象物300の一部を収容する収容部122と、コンタクト110の被保持部112を保持する保持部123と、固定金具130を挿入させるスリット部124と、固定金具130のハウジング側固定部135を固定する固定部125と、固定金具130を位置規制する位置決め部126とを有している。
挿入開口部121は、図1や図4に示すように、挿入方向X1の前方側に開口し接続対象物300の挿入を受け入れる開口部であり、収容部122に連通している。
収容部122は、図4や図7〜図9に示すように、ハウジング120の各板部により規定され接続対象物300の一部を収容する空間であり、挿入開口部121に連通している。
保持部123は、図2や図7に示すように、ハウジング120の後板部に形成されコンタクト110の被保持部112を保持する凹部である。
スリット部124は、図3や図4に示すように、挿入方向X1の後方側(ハウジング120の後板部側)から固定金具130を取り付けるために、配列方向X2の両側においてハウジング120の底板部にそれぞれ形成されたスリットである。スリット部124は、挿入方向X1の後方側で開放し、挿入方向X1の前方側で閉じている。
固定部125は、図2〜図4に示すように、配列方向X2の両側において上板部の下面に挿入方向X1に沿って凹設され固定金具130のハウジング側固定部135を圧入嵌合させて固定する溝である。
位置決め部126は、図4に示すように、ハウジング120の一対の側板部の内側面にそれぞれ形成され、ハウジング120に対する固定金具130の取り付け時に固定金具130の挿入方向X1の前方側への移動を規制するとともに、固定金具130の取り付け状態で固定金具130の固定金具130の挿入方向X1前方側への抜け出しを阻止する段差である。
固定金具130は、銅合金から成形され、図10や図11に示すように、平面上に展開した場合に重複する部分の無い形状を有し、この固定金具130は、導電性の金属板を所定形状に打抜いた後、所定箇所に曲げ加工を施すことにより成形される。固定金具130は、図10や図11に示すように、面対称に形成された形状を有しており、配列方向X2の両側にそれぞれ配置された一対の固定金具130は、同一形状を有している。
固定金具130は、図4や図10や図11に示すように、ハウジング120の上板部の下面側に配置される平板状の第1部分131と、第1部分131の一端から垂直に屈曲しハウジング120の側板部の内側面に対向して配置される平板状の第2部分132と、第2部分132の他端から垂直に屈曲しハウジング120の外部に配置される平板状の第3部分133と、第1部分131に形成され接続対象物300の嵌合時に相手側グランド接触部331に接続されるグランド接触部134と、第1部分131に形成されハウジング120の固定部125に圧入嵌合されるハウジング側固定部135と、第2部分132の中央部に形成され接続対象物300の嵌合時に相手側ロック係止部350に係合する穴状のロック係止部136と、第3部分133に形成され基板(図示しない)にハンダ付けされる基板側固定部137とを有している。
第1部分131は、高さ方向X3において、ハウジング120の収容部122を挟んでコンタクト110のバネ部113の反対側に配置されている。第1部分131は、その長手方向を配列方向X2に一致させた状態で配置されている。
第2部分132は、ハウジング120の側板部の内側面から間隔を隔てて配置されている。
第3部分133は、基板(図示しない)の表面から間隔を隔てて配置されている。
グランド接触部134は、図4に示すように、収容部122側に面する第1部分131の下面に膨出形成され、その長手方向が配列方向X2に一致するように形成されている。なお、本実施例では、第1部分131の下面に形成され配列方向X2に延びる連続した線状の膨出部をグランド接触部134として利用しているが、グランド接触部134の具体的な形状はこれに限定されず、例えば、相互に分離した複数の突起を第1部分131の下面に形成してグランド接触部134として利用してもよく、また、第1部分131の下面に突起を設けることなく第1部分131自体をグランド接触部134として利用してもよい。
ハウジング側固定部135は、図4や図10や図11に示すように、挿入方向X1における第1部分131の両側面から挿入方向X1の前方側および後方側に向けてそれぞれ突出形成されている。
ロック係止部136は、図4や図10や図11に示すように、第2部分132の中央部に配列方向X2に向けて貫通形成され、接続対象物300との嵌合時に、相手側ロック係止部350に係合して接続対象物300の抜け出しを防止する機能を担っている。なお、本実施例では、ロック係止部136が穴状に形成されているが、ロック係止部136の具体的態様はこれに限定されず、例えば、ロック係止部136を凹部状に形成してもよく、また、本実施例とは反対に、相手側ロック係止部350側を穴状または凹部状に形成し、ロック係止部136を突起状に設けてもよい。
基板側固定部137は、基板(図示しない)にハンダ付けされて固定金具130と基板(図示しない)とを固定する部位であり、本実施例では、図4や図10や図11に示すように、挿入方向X1における第3部分133の両側面から挿入方向X1の前方側および後方側に向けて突出する2つの基板側固定部137aと、配列方向X2における第3部分133の一側面から配列方向X2に向けて突出する1つの基板側固定部137bとが形成されている。なお、基板側固定部137の具体的な配置形態や個数はこれに限定されないが、固定金具130の形状を面対称に維持する観点、および、固定金具130と基板(図示しない)との間の固着強度の観点から、最低限、一対の基板側固定部137aを形成するのが望ましい。
本実施例では、接続対象物300は、所謂プラグコネクタとして構成されている。なお、接続対象物300の具体的な種類としては、グランド接触部を有するものであれば如何なるものであってもよく、例えば、FPCやメモリカードが挙げられる。
接続対象物300は、図5に示すように、複数の導電性の相手側コンタクト310と、複数の相手側コンタクト310を保持する絶縁性の相手側ハウジング320と、相手側ハウジング320を覆う導電性の相手側シェル330と、複数の相手側コンタクト310にそれぞれ接続される複数のケーブル340と、挿入方向X1における相手側ハウジング320の後端側において相手側ハウジング320から配列方向X2に出没可能に設けられた相手側ロック係止部350と、相手側ロック係止部350を操作する操作部360と、相手側ロック係止部350および操作部360を連動させる連動機構(図示しない)とを備えている。
本実施例では、相手側コンタクト310として、図8に示すように、高さ方向X3の上側に配置された複数の上側の相手側コンタクト310aと、図9に示すように、高さ方向X3の下側に配置された複数の下側の相手側コンタクト310bとが設けられ、コネクタ100との嵌合時には、いずれの相手側コンタクト310a、310bもコネクタ100のコンタクト110に接触するように構成されている。また、同様に、本実施例では、ケーブル340として、図5等に示すように、高さ方向X3の上側に配置された複数の上側のケーブル340aと、高さ方向X3の下側に配置された複数の下側のケーブル340bとが設けられている。
相手側ハウジング320は、図5や図7に示すように、コネクタ100との嵌合時に、ハウジング120の収容部122内に入り込む嵌合部321を挿入方向X1の後方側に有している。図7に示すように、高さ方向X3における嵌合部321の上面には、相手側シェル330の相手側グランド接触部331が配置され、また、図8や図9に示すように、高さ方向X3における嵌合部321の下面には、相手側コンタクト310の一部分が配置されている。
相手側シェル330は、図5や図7に示すように、コネクタ100との嵌合時に固定金具130のグランド接触部134に接触する相手側グランド接触部331を挿入方向X1の後方側に有している。
相手側ロック係止部350は、図5に示すように、挿入方向X1の前方側から後方側に向けて配列方向X2の外側から内側に傾斜する傾斜面を、挿入方向X1の後方側に有している。
つぎに、コネクタ100に対する接続対象物300の取り付け方法、および、コネクタ100に対する接続対象物300の取り付け時における各部材の作用について、以下に説明する。
まず、相手側ハウジング320の嵌合部321側を先頭にして、接続対象物300をコネクタ100に対して挿入する。
この際、まず、相手側ロック係止部350が固定金具130の第2部分132により配列方向X2の内側に向けて押され、その後、相手側ロック係止部350が穴状のロック係止部136の位置に到達すると、相手側ロック係止部350が配列方向X2の外側に向けて移動し、相手側ロック係止部350がロック係止部136に係合してコネクタ100と接続対象物300とが自動的にロックされる。
そして、コネクタ100および接続対象物300の嵌合状態では、図8や図9に示すように、コンタクト110のバネ部113が高さ方向X3の下方に向けて押され、高さ方向X3の上方に向けて弾性力を発揮する。このため、相手側ハウジング320の嵌合部321が高さ方向X3の上方に向けて押され、図8や図9に示すように、コンタクト110と相手側コンタクト310との間の接触に加えて、図7に示すように、グランド接触部134と相手側グランド接触部331との間の接触が確保される。
このように、本発明では、コネクタ100に対する接続対象物300の取り付けを接続対象物300の挿入による一動作により達成することができる。
つぎに、コネクタ100に対する接続対象物300の取り外し時には、図5や図6に示す操作部360を配列方向X2の内側に向けて使用者が押すことにより、相手側ロック係止部350が配列方向X2の内側に向けて移動し、相手側ロック係止部350およびロック係止部136の間の係合が外れるため、コネクタ100から接続対象物300を抜き出すことが可能になる。
このようにして得られた本実施例では、接続対象物300の挿入時に、コンタクト110のバネ部113の弾性力により相手側グランド接触部331をグランド接触部134側に向けて移動させることが可能であるため、固定金具130側にバネ部を設ける必要性を排除し、固定金具130の設計自由度を確保しつつ、グランド接触部134、331間の安定した接触を確保できる。
また、コンタクト110側にバネ部113を形成することにより、グランド接触部134にバネ性を持たせなくとも、グランド接触部134、331間の円滑な接触を実現しつつ、グランド接触部134の延在方向や、配列方向X2におけるグランド接触部134の寸法設計についても自由に決定することができる。
また、グランド接触部134を配列方向X2に向けて延在させることにより、嵌合時に接続対象物300およびコネクタ100間においてガタが配列方向X2に生じる場合であっても、グランド接触部134、331間の良好な接触を確保できる。
また、本実施例では、前述したように配列方向X2におけるグランド接触部134の寸法設計について制限が加わらないため、必要とされるグランド接触部134、331間の接触面積や、配列方向X2における接続対象物300およびコネクタ100間のガタの大きさ等に応じて、配列方向X2におけるグランド接触部134の寸法を自由に設定することができる。
また、コンタクト110のバネ部113は、グランド接触部134、331間の接触の確保だけでなく、相手側コンタクト310とコンタクト110との間の接触の確保にも併せて利用することが可能であるため、この場合、コンタクト110、310間を接触させる機構と、グランド接触部134、331間を接触させる機構とを個別に設ける必要がなく、コネクタ構造を小型化および簡素化でき、また、製品検査時における検査対象箇所が低減するため、検査作業に係る作業負担を低減できる。
また、従来のコネクタ500のように固定金具530のグランド接触部534にバネ性を持たせる場合、一部のグランド接触部534に過度な力が作用することを回避するために、配列方向X2における固定金具530の配置箇所や個数等を考慮した設計を行う必要があったが、本実施例では、固定金具130側にバネ部を設けていないため、このような固定金具130の配置箇所や個数等に関する設計条件を緩和することができる。
また、本実施例では、前述したように固定金具130側にバネ部を設ける必要性を排除することにより、バネ性を付与するために固定金具130に強度的に弱い箇所を設ける必要性が無くなるため、固定金具130全体の強度を強く設計することができ、また、グランド接触部134をハウジング120に対して固定することが可能になる等、固定金具130の設計自由度を向上できる。
また、本実施例では、並列状に複数配置されたコンタクト110にバネ部113をそれぞれ設けることにより、バネ部113による弾性力を接続対象物300に対して配列方向X2に亘って均等に付与することが可能であるため、接続対象物300の良好な挿入姿勢を実現し、コネクタ100と接続対象物300との間の円滑な嵌合を実現でき、特に、グランド接触部134、331間の安定した接触を確保できる。
また、接続対象物300の良好な挿入姿勢を実現することにより、無理な挿入姿勢による接続対象物300の挿入が行われた場合における過度な物理的接触等に起因した各コネクタ構成部材および接続対象物300の構成部材の損傷や変形の発生を防止できる。
また、本実施例では、固定金具130が平面上に展開した場合に重複する部分の無い形状を有していることにより、金属板を所定形状に打抜いた後に所定箇所に曲げ加工を施すことで、固定金具130を簡便に成形することが可能になるため、固定金具130の製造負担を低減できる。
また、本実施例では、前述したようにグランド接触部134の延在方向に関する制約が無いため、コネクタ100および接続対象物300の間におけるロック機構を簡素かつ強固に構成しつつ、固定金具130を面対称形状に形成することができる。
上記の効果について詳述すると、まず、本実施例のコネクタ装置では、配列方向X2における接続対象物300の側面側に相手側ロック係止部350を設けるとともに、固定金具130に形成されたロック係止部136を配列方向X2における収容部122の側面側に配置することにより、接続対象物300およびコネクタ100の構造の簡素さを実現しつつ、強固なロック強度を実現する接続対象物300およびコネクタ100間のロック機構を得ることができる。
そして、従来のコネクタ500のように、グランド接触部534を片持ち梁状のバネ形状で構成した場合、グランド接触部534の延在方向を挿入方向X1に一致させる必要があるため、挿入方向X1に延在するグランド接触部534と配列方向X2におけるハウジング520の収容部の側面側に配置されるロック係止部の両方を同一の固定金具530に形成しつつ、固定金具530を面対称形状で構成することが困難であった。
他方、本実施例のコネクタ100では、グランド接触部134の延在方向に関する制限が無いため、ロック係止部136およびグランド接触部134の両方を固定金具130に形成しつつ、固定金具130を面対称形状に構成することができる。
そして、本実施例のコネクタ100では、固定金具130を面対称形状に構成することにより、コネクタ100全体の面対称性を維持しつつ、全ての固定金具130を同一形状で成形でき、部品点数および組立工数を低減することができる。
また、グランド接触部134とロック係止部136の両方を固定金具130に一体に形成することにより、ハウジング120と固定金具130の間にガタが生じる場合であっても、グランド接触部134、331間の接触を確実に確保できる。
また、本実施例では、固定金具130が、挿入方向X1の後方側(ハウジング120の後板部側)からハウジング120に対して取り付けられ、ハウジング120が、固定金具130の挿入方向X1の前方側への抜け出しを阻止する位置決め部126を有していることにより、コネクタ100から接続対象物300を取り外す際に、接続対象物300の相手側ロック係止部350がコネクタ100のロック係止部136に引っ掛かり、抜き出された接続対象物300と共に固定金具130がハウジング120から外れる事態を回避できる。
次に、本発明の第2実施例であるコネクタ200を図12乃至図15に基づいて説明する。ここで、第2実施例のコネクタ200におけるハウジング220および固定金具230以外の構成は、前述した第1実施例と全く同じであるため、その説明を省略し、第1実施例と同一の参照符号を付している。また、ハウジング220および固定金具230については、第1実施例において用いた参照符号に100番加えた参照符号を付し、また、前述した第1実施例との共通点については、その説明を省略する。
まず、本実施例においては、ハウジング220に対する固定金具230の取り付け時における固定金具230の取り付け方向が異なる。第1実施例においては、ハウジング120に対して固定金具130を挿入方向X1の後方側から取り付けたのに対して、本実施例では、ハウジング220に対して固定金具230を配列方向X2から取り付ける。
これに伴い、ハウジング220の側板部には、固定金具230を挿入させる開口部227が形成され、また、固定金具230のハウジング側固定部235を圧入固定する固定部225が、第1実施例では挿入方向X1に沿って形成されていたのに対して、本実施例では、配列方向X2に沿って形成されている。また、本実施例では、ハウジング220に対する固定金具230の取り付け時に固定金具230の配列方向X2への移動を規制する位置決め部226が、ハウジング220の底板部に形成されている。そして、本実施例では、開口部227に面するハウジング220の側板部の内側面が、固定金具230の取り付け状態で、固定金具130を挿入方向X1に位置規制する位置規制部228として機能する。
このようにして得られた本実施例では、固定金具230が、配列方向X2からハウジング220に対して取り付けられ、ハウジング220が、固定金具130を挿入方向X1に位置規制する位置規制部228を有していることにより、コネクタ200から接続対象物300を取り外す際に、接続対象物300の相手側ロック係止部350がコネクタ200のロック係止部236に引っ掛かり、抜き出された接続対象物300と共に固定金具230がハウジング220から外れる事態を回避できる。
100、200 ・・・ コネクタ
110 ・・・ コンタクト
111 ・・・ 端子部
112 ・・・ 被保持部
113 ・・・ バネ部
114 ・・・ 接点部
120、220 ・・・ ハウジング
121 ・・・ 挿入開口部
122 ・・・ 収容部
123、223 ・・・ 保持部
124 ・・・ スリット部
125、225 ・・・ 固定部
126、226 ・・・ 位置決め部
227 ・・・ 開口部
228 ・・・ 位置規制部
130、230 ・・・ 固定金具
131、231 ・・・ 第1部分
132、232 ・・・ 第2部分
133、233 ・・・ 第3部分
134、234 ・・・ グランド接触部
135、235 ・・・ ハウジング側固定部
136、236 ・・・ ロック係止部
137、237 ・・・ 基板側固定部
300 ・・・ 接続対象物
310 ・・・ 相手側コンタクト
320 ・・・ 相手側ハウジング
321 ・・・ 嵌合部
330 ・・・ 相手側シェル
331 ・・・ 相手側グランド接触部
340 ・・・ ケーブル
350 ・・・ 相手側ロック係止部
360 ・・・ 操作部
X1 ・・・ 挿入方向
X2 ・・・ 配列方向
X3 ・・・ 高さ方向

Claims (9)

  1. 複数のコンタクトと、前記複数のコンタクトを配列させた状態で保持するハウジングと、前記ハウジングを基板に固定する固定金具とを備え、
    前記ハウジングは、外部から挿入された接続対象物を収容する収容部を有し、
    前記固定金具は、前記接続対象物の相手側グランド接触部に接続されるグランド接触部を有し、
    前記複数のコンタクトのうち少なくとも一部は、前記接続対象物の挿入方向および前記コンタクトの配列方向に直交する高さ方向において前記収容部を挟んで前記グランド接触部の反対側に配置されるバネ部を有し、
    前記バネ部は、前記収容部内に位置する部分を有し、前記収容部側から力を受けた場合に前記高さ方向に弾性変形し前記グランド接触部側に向けて弾性力を付与するように構成されていることを特徴とするコネクタ。
  2. 前記複数のコンタクトは、前記バネ部をそれぞれ有していることを特徴とする請求項1に記載のコネクタ。
  3. 前記固定金具の前記グランド接触部は、前記ハウジングに対して固定されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のコネクタ。
  4. 前記固定金具は、面対称に形成された形状を有していることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のコネクタ。
  5. 前記固定金具は、平面上に展開した場合に重複する部分の無い形状を有していることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載のコネクタ。
  6. 前記グランド接触部は、その長手方向を前記配列方向に向けた状態で延在していることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載のコネクタ。
  7. 前記固定金具は、前記高さ方向における前記収容部の一側面側に配置される第1部分と、前記配列方向における前記収容部の一側面側に配置される第2部分とを一体に有し、
    前記第1部分は、前記グランド接触部を支持し、又は、それ自体が前記グランド接触部として機能し、
    前記第2部分は、前記接続対象物の嵌合状態で前記接続対象物の一部に係合するロック係止部を有していることを特徴とする請求項6に記載のコネクタ。
  8. 請求項1乃至請求項7のいずれか1項に記載のコネクタと、前記コネクタに挿入される接続対象物とから構成されていることを特徴とするコネクタ装置。
  9. 前記接続対象物は、前記コネクタの前記収容部内に挿入される嵌合部を有する相手側ハウジングと、前記高さ方向における前記嵌合部の一側面上に配置された部分を有する相手側コンタクトと、前記高さ方向における前記嵌合部の他側面上に配置された相手側グランド接触部とを備えていることを特徴とする請求項8に記載のコネクタ装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114935434A (zh) * 2022-04-06 2022-08-23 中国电子科技集团公司第二十九研究所 一种末端连接器、薄膜式漏液检测装置和漏液检测方法

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