JP2012194477A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 色合わせ精度を向上させて高品質なカラー画像を得られるようにする。
【解決手段】 カラー画像形成部によって無端移動部材である中間転写ベルト上に色合わせ用パターンを形成させる際に、基準色パターンとしての黒色パターンKwsと黒色以外の色の単色パターンである黄色パターンYw1とを重ね合わせた基準色副走査端部誤差検出用重ね合わせパターンYK2と、上記黒色以外の色の単色パターンである黄色パターンからなる基準色副走査端部誤差検出用単色パターンYwsとを中間転写ベルト上に形成させ、その基準色副走査端部誤差検出用重ね合わせパターンYK2および基準色副走査端部誤差検出用単色パターンYwsを光学センサによって検出された結果に基づいて黒色パターンKwsの副走査方向の端部位置の検出誤差である基準色検知誤差を算出し、その基準色検知誤差に応じて基準色と他色の画像形成位置の位置ずれ量を補正する。
【選択図】 図10

Description

この発明は、カラー画像形成が可能なプリンタや複写機等の画像形成装置に関し、特にカラー画像形成時の無端移動部材上での色合わせ制御を行う画像形成装置に関する。
上記のような画像形成装置として、単一の無端移動部材である転写ベルト(「中間転写ベルト」ともいう)の回動方向(移動方向)に沿って並置された複数の画像形成部の像担持体上にそれぞれ形成された各色の画像(トナー像)を、中間転写ベルト上に順次重ね合わせて転写することによりカラー画像形成を行うようにしたものが知られている(例えば特許文献1参照)。
このような画像形成装置においては、各色の画像を正確に重ね合わせるため、各色の位置ずれ量(色ずれ量)を検出する必要がある。
そのため、中間転写ベルト上でカラー画像の色合わせを行うための色合わせ用パターンとして、例えば図9の(a)(b)に示すように、黒色パターンKwsと黒色以外の単色パターン(この例では黄色パターン)Yw1とを重ね合わせたパターンである重ね合わせパターンYK2と、黒色以外の単色のみからなる単色パターン(この例では黄色パターン)Ywsとを形成する。
重ね合わせパターンYK2は、黒色パターンKwsが上側に重ねられ、中間転写ベルトの回動方向である副走査方向の幅(以下「副走査幅」ともいう)WSで形成されており、下側の単色パターンYw1の副走査方向の幅はWSよりも大きく、且つ黒色パターンKwsと単色パターンYw1の副走査方向のエッジ(以下単に「副走査エッジ」ともいう)は重なっていない。
次に、中間転写ベルト上に形成した重ね合わせパターンYK2と単色パターンYwsとを光学素子である光学センサによって検出するが、ここで、単色パターンYwsの検出期間をTywsとする。重ね合わせパターンYK2は、検出開始後、途中、黒パターンKwsにより非検出期間が生じ、再度検出期間が生じるので、非検出期間を黒色パターンKwsの検出期間とみなすことができ、その検出期間をTkwsとする。
しかしながら、黒以外の単色パターンは、副走査方向の端部(以下単に「副走査端部」ともいう)で反射された反射光を検出できるので、単色パターンYwsの検出期間Tywsはその単色パターンYwsの副走査検出期間に等しいが、黒色パターンKwsの検出期間Tkwsは下側の単色パターンYw1での反射光がある程度の厚みを持った上側の黒色パターンKwsで遮られる期間も含むため、黒色パターンKwsのエッジ部よりも手前で非検出期間が開始され、Tkws>Tywsとなる。よって、黒色パターンKwsのエッジ部の検出に誤差が生じてしまい、誤差を含んだ色合わせ用パターンの検出結果を用いた色合わせ制御を行うことで、色ずれになってしまうという問題がある。
この発明は、上記の点に鑑みてなされたものであり、色合わせ精度を向上させて高品質なカラー画像を得られるようにすることを目的とする。
この発明は、単一の無端移動部材の回動方向である副走査方向に沿って並置された複数の画像形成部の像担持体上にそれぞれ形成された黒色を含む各単色の画像を、上記無端移動部材上に順次重ね合わせて転写することによりカラー画像形成を行うカラー画像形成手段を有する画像形成装置であって、上記の目的を達成するため、以下に示すようにしたことを特徴とする。
この発明による画像形成装置は、上記無端移動部材に対して光束を射出し、その無端移動部材からの反射光を検知して電気信号に変換する光学素子と、上記カラー画像形成手段によって上記無端移動部材上に上記カラー画像の色合わせを行うための色合わせ用パターンを形成させ、その色合わせ用パターンを上記光学素子によって検出した結果に基づいて基準色と他色の画像形成位置の位置ずれ量を検出する位置ずれ量検出手段と、それによって検出された上記位置ずれ量に応じて基準色以外の色の画像形成位置を調整する調整手段とを設け、上記位置ずれ量検出手段に、上記カラー画像形成手段によって上記無端移動部材上に上記色合わせ用パターンを形成させる際に、上記基準色パターンとしての黒色パターンと黒色以外の色の単色パターンとを重ね合わせた基準色副走査端部誤差検出用重ね合わせパターンと、上記黒色以外の色の単色パターンからなる基準色副走査端部誤差検出用単色パターンとを上記無端移動部材上に形成させ、その基準色副走査端部誤差検出用重ね合わせパターンおよび上記基準色副走査端部誤差検出用単色パターンを上記光学素子によって検出された結果に基づいて上記黒色パターンの上記副走査方向の端部位置の検出誤差である基準色検知誤差を算出し、その基準色検知誤差に応じて上記位置ずれ量を補正する手段を備えたものである。
さらに、上記位置ずれ量検出手段が、上記基準色副走査端部誤差検出用単色パターンとして、黒色以外の単色で上記副走査方向に幅WSのパターンYws(例えば黄色パータン)を形成させ、上記基準色副走査端部誤差検出用重ね合わせパターンとして、上記基準色副走査端部誤差検出用単色パターンを形成した色で上記副走査方向に幅WLのパターンYwl(例えば黄色パータン)を形成させ、且つそのパターンYwl上に重なるように黒色で上記副走査方向に幅WSのパターンKws(黒色パータン)を形成させ、そのパターンKwsが上記パターンYwlに包含され、且つ上記パターンKwsの上記副走査方向の端部が上記パターンYwlの上記副走査方向の端部と重ならないようにし、上記パターンYwsと上記パターンYwlとの上記副走査方向の端部間の距離を、上記光学素子が一旦パターン検出しない期間を十分に要することができるように設定するとよい。
また、上記位置ずれ量検出手段が、上記パターンYwlを上記光学素子で検出している期間Tywlのうち、上記パターンKwsにより反射光が検知されない期間Tkws(パターンKwsの副走査方向の検出期間)を計測すると共に、上記パターンYwsの検出期間Tywsを計測し、上記検出期間TkwsとTywsとから上記基準色検知誤差の期間Terrを、演算式(Terr=Tkws−Tyws)によって導出するとよい。
さらにまた、上記位置ずれ量検出手段が、上記基準色検知誤差期間Terrから上記位置ずれ量を補正する補正値Cを導出し、上記色合わせ用パターンの上記黒色パターンの検出期間におけるその黒色パターンの検出開始タイミングKsに対して上記補正値C分だけ遅らせることで上記位置ずれ量を補正するとよい。
また、上記位置ずれ量検出手段が、上記補正値Cを演算式(C=Terr*α(但しαは零よりも大きな実数))で導出するとよい。
そして、上記位置ずれ量検出手段に、上記基準色副走査端部誤差検出用重ね合わせパターンの形成時に上記黒色以外の色の単色パターンに重畳する上記黒色パターンの濃度を設定する重畳黒色パターン濃度設定手段を備え、その重畳黒色パターン濃度設定手段が、上記黒色以外の単色パターンを同一濃度でN個(Nは2以上の整数で黒色の濃度階調設定値以下)形成させると共に、そのN個の単色パターン上にそれぞれ異なる濃度の上記黒色パターンを重畳させた後、上記N個の単色パターンに対する上記光学素子の検出出力が予め設定された黒色検出閾値以上の場合に、黒色検出とみなし、その黒色検出とみなした検出出力に対応する単色パターンの濃度のうちの最も低い濃度を、上記基準色副走査端部誤差検出用重ね合わせパターンの形成時に上記黒色以外の色の単色パターンに重畳する黒色パターンの濃度として設定することが望ましい。
この場合、上記重畳黒色パターン濃度設定手段が、上記N個の単色パターン上にそれぞれ異なる濃度の上記黒色パターンを重畳させる際に、その各黒色パターンのうちの副走査方向の端部にある単色パターンに対して最も低い濃度を設定し、その単色パターンに続く各単色パターンに対して徐々に濃度が濃くなるように濃度を設定するとよい。
また、上記色合わせ用パターンに、上記基準色副走査端部誤差検出用重ね合わせパターンと上記基準色副走査端部誤差検出用単色パターンを含めてもよい。
この発明によれば、カラー画像形成手段によって無端移動部材上に色合わせ用パターンを形成させる際に、基準色パターンとしての黒色パターンと黒色以外の色の単色パターンとを重ね合わせた基準色副走査端部誤差検出用重ね合わせパターンと、上記黒色以外の色の単色パターンからなる基準色副走査端部誤差検出用単色パターンとを無端移動部材上に形成させ、その基準色副走査端部誤差検出用重ね合わせパターンおよび基準色副走査端部誤差検出用単色パターンを光学素子によって検出された結果に基づいて上記黒色パターンの副走査方向の端部位置の検出誤差である基準色検知誤差を算出し、その基準色検知誤差に応じて基準色パターンと他色パターンとの位置ずれ量を補正することにより、色合わせ精度が向上するため、高品質なカラー画像を得ることができる。
この発明による画像形成装置の一実施形態を示す概略構成図である。 図1の矢示A方向から見た光学装置102を簡略化して露光制御ブロックおよび感光体ドラムと共に示す図である。 図1の中間転写ベルト114上に形成される色合わせ用パターンの検出について説明するための要部斜視図である。 図2に示した露光制御ブロック300の構成をより詳細に示すブロック図である。 図1の中間転写ベルト114上に形成される色合わせ用パターンの一例を示す図である。 図5に示した色合わせ用パターンの一部である横線パターン71を構成する各色パターン71M,71C,71Y,71Kにそれぞれ相当する色パターンMws,Cws,Yws,Kws、中間転写ベルト114、および光学センサ30を横方向から見た図である。
図6と一部のパターンが異なる色合わせ用パターンの一例を示す図である。 同じく色合わせ用パターンの他の例を示す図である。 従来の色合わせ用パターンの検出による黒色パターンの副走査方向位置の検出誤差について説明するための図である。 図8,図9に示した重ね合わせパターンYK2と単色パターンである黄色パターンYwsの形成、および基準色検知誤差の検出について説明するための図である。 図7に示した重ね合わせパターンYK1と単色パターンである黄色パターンYwsの形成、および基準色検知誤差の検出について説明するための図である。 図10,図11に示した各重ね合わせパターンYK2,YK1の黒色パターンKwsの副走査端部の検知誤差の補正について説明するための図である。
図10の重ね合わせパターンYK2における黒色パターンKws形成時の濃度設定変更について説明するための図である。 図10の重ね合わせパターンYK2における黒色パターンKwsを形成する際の濃度設定について説明するための図である。 図7の黒色パターンKwsの濃度設定値を変更した色合わせ用パターンYK1を含む色合わせ用パターンの一例を示す図である。 図8の黒色パターンKwsの濃度設定値を変更した色合わせ用パターンYK2を含む色合わせ用パターンの一例を示す図である。 図7の黒色パターンKwsの濃度設定値を変更した色合わせ用パターンYK1を含む色合わせ用パターンの他の例を示す図である。 図8の黒色パターンKwsの濃度設定値を変更した色合わせ用パターンYK2を含む色合わせ用パターンの他の例を示す図である。
以下、この発明を実施するための形態を図面に基づいて具体的に説明する。
図1は、この発明による画像形成装置の一実施形態を示す概略構成図である。
この画像形成装置100は、タンデム方式のカラー画像形成装置であり、半導体レーザやポリゴンミラーなどの光学要素を含む光書込装置である光学装置102と、マゼンタ(M)、シアン(C)、イエロー(Y)、ブラック(K)の各色用の作像プロセス部(画像形成部)104,106,108,110を備えたカラー作像部112と、無端移動部材である中間転写ベルト114などを含む転写部122を含んで構成され、それらによってカラー画像形成部(カラー画像形成手段)を構成する。
カラー作像部112の各作像プロセス部104,106,108,110は、それぞれ104,106,108,110にaを付けて示す感光体である感光体ドラム104a,106a,108a,110aと、その回りに配置されたbを付けて示す帯電手段である帯電器104b,106b,108b,110b、cを付けて示す現像手段である現像器104c,106c,108c,110c、およびdを付けて示す1次転写ローラ104d,106d,108d,110d等を備えている。
光学装置102はマルチビーム走査装置であり、半導体レーザ(図示せず)などの光源素子から放出されたレーザビームを、偏向素子であるポリゴンミラー102cにより偏向させ、fθレンズ102bに入射させている。レーザビームは、この実施形態ではM,C,Y,Kの各色に対応した数だけ発生され、それぞれfθレンズ102bを通過した後、反射ミラー102aで反射される。
そして、その各レーザビームはWTLレンズ102dを通して整形された後、複数の反射ミラー102eによって再度偏向され、露光のために使用されるレーザビームLとして各作像プロセス部104,106,108,110の感光体ドラム104a,106a,108a,110aの表面を照射する。
感光体ドラム104a,106a,108a,110aへのレーザビームLの照射は、上述したように複数の光学要素を使用して行われるため、主走査方向および副走査方向に関してタイミング同期が行われる。
なお、「主走査方向」をレーザビームの走査方向として定義し、「副走査方向」を主走査方向に対して直交する方向、この画像形成装置100では感光体ドラム104a,106a,108a,110aが回転する方向、すなわち感光体の表面の移動方向として定義する。
各感光体ドラム104a,106a,108a,110aは、アルミニウムなどの導電性ドラム上に、少なくとも電荷発生層と電荷輸送層とを含む光導電層を備えている。
その各光導電層は、コロトロン、スコロトロン、または帯電ローラなどによって構成される帯電器104b,106b,108b,110bにより、それぞれ表面電荷が付与さて帯電される。各感光体ドラム104a,106a,108a,110aの帯電された光導電層が、光学装置102からのレーザビームLによって像状露光され、2次元の静電潜像が形成される。
その感光体ドラム104a,106a,108a,110a上に形成された静電潜像は、現像スリーブ、現像剤供給ローラ、規制ブレードなどを含む各現像器104c,106c,108c,110cにより、それぞれM,C,Y,Kの各色の現像剤であるトナーによって現像され、各色のトナー像が形成される。その各色のトナー像は、感光体ドラム104a,106a,108a,110aが中間転写ベルト114を挟んでそれぞれ転写バイアス電圧が印加された転写手段である1次転写ローラ104d,106d,108d,110dと対向する一次転写部で、矢示B方向に移動する転写媒体である中間転写ベルト114上にK,Y,C,Mの順に順次重ねて転写される。
中間転写ベルト114は、搬送ローラ114a,114b,114cに張架され、一方が駆動ローラである搬送ローラ114a又は114cによって矢示B方向に回動され、K,Y,C,Mのトナー像が重畳転写されたフルカラーのトナー像を担持した状態で、2次転写部へ搬送される。
2次転写部は、搬送ローラ118a,118bにより矢示C方向に搬送される2次転写ベルト118を含んで構成される。中間転写ベルト114の搬送ローラ114bは2次転写対向ローラの機能も果す。
この2次転写部には、給紙カセットなどの記録媒体収容部128から上質紙、プラスチックシートなどのシート状の記録媒体124が搬送ローラ126によって供給される。そして、2次転写対向ローラの役目も持つ搬送ローラ114bに2次転写バイアスを印加して、中間転写ベルト114上に担持されたフルカラーのトナー像を、2次転写ベルト118上に吸着保持された記録媒体124に転写する。
そのフルカラーのトナー像が転写された記録媒体124は、2次転写ベルト118の矢示C方向への回動によって定着装置120へ搬送される。
定着装置120は、シリコーンゴムやフッ素ゴムなどを含む定着ローラなどの定着部材130を含んで構成されていて、記録媒体124とトナー像と共に加圧加熱して、そのトナー像を記録媒体124に定着した後、印刷物132として画像形成装置100の外部へ排出する。
トナー像を転写した後の中間転写ベルト114は、クリーニングブレードを含むクリーニング部116により転写残留トナーが除去されて、次の像形成プロセスに備える。
図2は、図1の矢示A方向から見た光学装置102を簡略化して、露光制御ブロックおよび感光体ドラムと共に示す図である。
この光学装置102は、前述したポリゴンミラー102cおよびfθレンズ102bと、ポリゴンミラー102cによって偏向されたレーザビームを主走査の書き始め位置より手前側の所定位置で検知するための反射ミラー208とフォトダイオード等の光センサによる同期検知センサ(光電変換素子)210とを備えている。さらに、CPUなどを含む制御回路202、半導体レーザを点灯するためのドライバ回路204、および光源素子である半導体レーザ素子(LA)206などを含む露光制御ブロック300を備えている。半導体レーザ素子206は、例えば面発光レーザ(VCSEL)である。
ポリゴンミラー102cは、図示していないポリゴンモータによって、数千から数万rpmの周速で回転駆動されていて、半導体レーザ素子206からレーザビームを照射され、それを所定角度範囲で偏向させ、fθレンズ102bを通して感光体ドラム104a,106a,108a,110aを照射させる。
制御回路202は、図示しない画像読取部あるいは画像メモリからの画像データ(例えば600dpi又は1200dpiの解像度の画像データ)から、半導体レーザ素子206でプロットするための画像ドット情報(例えば4800dpiの高解像度の画像ドット情報)を生成する。さらに、この制御回路202は、半導体レーザ素子206を所定のレーザ出力で発光動作させるためのレーザ出力制御を行い、PWM(Pulse Width Modulation)又はPM(Power Modulation)信号をドライバ回路204に出力する。
ドライバ回路204は、受け取った信号によって半導体レーザ素子206に点灯電流を供給し、所定の出力で半導体レーザ素子206を動作させる。それによって、半導体レーザ素子206は、制御回路202からの信号に応じた出力でレーザビーム束(光束)を発生させる。
レーザビーム束を構成するそれぞれのレーザビームは、静電潜像を感光体ドラム104a〜110a上に形成する。
同期検知センサ210によるレーザビーム検知信号が制御回路202に入力され、各主走査の書き出しタイミングの基準になる。
なお、制御回路202については、より詳細に後述する。
図3は、図1の中間転写ベルト114上に形成される色合わせ用パターンの検出について説明するための要部斜視図である。なお、光学センサ30は内部構成が見えるように透視図で示している。
この図3に示す例において、転写媒体としての中間転写ベルト114は、図1において説明したように、並列的に配置された複数の感光体ドラム104a,106a,108a,110aの直近下方に複数の感光体ドラムに跨って配置されている。
図1に示した搬送ローラ114a〜114cの一つである駆動ローラ114aの近傍に、中間転写ベルト114上に形成される色合わせ用パターン(画像パターン)Pを読み込むための光学素子である光学センサ30が配置されている。
光学センサ30には、その筐体31内に、LED等からなる発光素子32と、その発光素子32からの照明光(光束)を集光して中間転写ベルト114の表面に照射するためのレンズ33、および中間転写ベルト114の表面からの反射光を集光する受光レンズ34と、その受光レンズ34によって集光された光を受光(検知)して電気信号に変換するフォトダイオード等からなる受光素子35が組み込まれている。
そして、発光素子32によって照明され、受光素子35によって受光される領域に上記色合わせ用パターンPが進入してくると、その色合わせ用パターンPに応じて受光素子35による検出出力(電気信号)が変化するので、その受光素子35の検出出力によって色合わせ用パターンPを検出する(読み取る)ことができる。
図4は、図2に示した露光制御ブロック300の構成をより詳細に示すブロック図である。
この露光制御ブロック300における制御回路202は、ラスタデータを格納するバッファRAM21、そのバッファRAM21を制御するRAM制御部22、バッファRAM21から読み出した画像データを画像処理する画像処理部23、色合わせ用パターンなどを生成するパターン生成部24、画像処理部23及びパターン生成部24から出力された画像データを点灯データとしてPWM変換など行ってドライバ回路204に出力する点灯データ制御部25、および半導体レーザ素子206が出力したレーザビームを同期検知センサ(光電変換素子)210によって検出される同期検知信号を基準にして動作する主走査/副走査カウンタ部26を備えており、他に図示しないレジスタ制御部やシェーディング補正部なども備えている。
この実施形態では、光学センサ30の出力により、色合わせ用パターンの検知状況をCPU50が検出する。CPU50は、基準色に対する他色のパターン形成位置を検出し、理想値に対するずれ量を導出することで他色の画像形成位置を制御するための補正量を導出し、制御回路202に設定値を送信する。
制御回路202は、CPU50から送信された設定値に応じて、例えば他色の副走査書込開始タイミングを調整したり、当該制御回路202に画像データを送信する図示していない前段制御回路に対して画像データ出力要求信号の発生タイミングを調整するなどの書込制御を行う。
ここで、この露光制御ブロック300内のCPU50が、光学センサ30および制御回路202を用い、カラー画像形成部を制御することにより、この発明に関わる位置ずれ量検出手段および調整手段としての機能を果す。
以下、この実施形態の画像形成装置におけるこの発明に関わる処理について説明するが、その説明に入る前に、理解の便宜のため、従来技術による処理について、図5〜図9を参照して説明する。なお、その説明の便宜のため、図4のCPU50が、光学センサ30および制御回路202を用いて中間転写ベルト114上に形成される色合わせ用パターンを検出するものとする。
図5〜図8は、色合わせ用パターンの検出による色合わせについて説明するための図である。
図5は、図1の中間転写ベルト114上に形成される色合わせ用パターンの一例を示す図である。なお、光学センサ30を3個備えているものとする。
この色合わせ用パターンは、カラー画像形成部によって中間転写ベルト114上にカラー画像の色合わせ(位置合わせ)を行うための色合わせ用パターンであり、正反射光用の位置合わせのための所定のパターンを備え、M,C,Y,Kの各色の順に形成された横線パターン71と斜め線パターン72と横線パターン73とを副走査方向に並べ、各光学センサ30に対応させて3列分としている。
横線パターン71は、感光体ドラム104a,106a,108a,110aの主走査方向に対して横向きで所定幅と所定長を持った4本の横向きパターンである各色パターン71M,71C,71Y,71Kからなり、斜め線パターン72は、感光体ドラム104a,106a,108a,110aの主走査方向に対して所定の傾斜角(例えば、45°)を持たせて所定幅と所定長を持った4本の斜め向きパターンである各色パターン72M,72C,72Y,72Kからなる。横線パターン73は、横線パターン71と同様の各色パターン73M,73C,73Y,73Kからなる。
この色合わせ用パターンは、感光体ドラム104a,106a,108a,110aにそれぞれM,C,Y,Kの色に対応する横線パターン71と斜め線パターン72と横線パターン73とを形成し、中間転写ベルト114上に転写して組み合わせることによって、上述のような配置で中間転写ベルト114上に形成する。
従来は、図5に示した色合わせ用パターンを中間転写ベルト114上に形成し、光学センサ30で色合わせ用パターンを構成する各色パターンを検出している。
図6は、図5に示した色合わせ用パターンの一部である横線パターン71を構成する各色パターン71M,71C,71Y,71Kにそれぞれ相当する色パターンMws,Cws,Yws,Kws、中間転写ベルト114、および光学センサ30を横方向から見た図であり、光学センサ30の出力信号の波形も示している。
図7および図8は、それぞれ図6と一部のパターンが異なる色合わせ用パターンの異なる例を示す図であり、対応する部分には同一符号を付している。
CPU50は、例えば図6に示すように、中間転写ベルト114上に形成された各色パターンMws,Cws,Yws,Kwsを光学センサ30で検出した結果に基づいて、各色パターンMws,Cws,Yws,Kwsの副走査方向の画像形成開始位置を算出する。更には、例えば基準色のパターンを黒色パターンKwsとした場合に、黒色パターンKwsと他色パターンMws,Cws,Yws毎の検出位置と理想値から、基準色に対する基準色以外の色の画像形成位置ずれ量を求め、その位置ずれ量を補正する(位置ずれ量に応じて基準色以外の色の画像形成位置を調整する)ように前述した書込制御を行う。
この場合、上記色合わせ用パターン図6に示したように各色単一で形成されていると、例えば黒色弾性ベルトで中間転写ベルト114を構成した場合、弾性ベルトの光反射率が低いため、黒色パターンKwsの検出が困難になる。このため、図6に示した黒色パターンKwsの代わりに、図7に示すような黒色以外の単色パターン(この例では光反射率の高い黄色パターン)Yw1の上に黒色パターンKwsが重なるようにして形成した重ね合わせパターンYK1、あるいは図8に示すような黒色以外の単色パターン(この例でも光反射率の高い黄色パターン)Yw1の上に黒色パターンKwsが重なるようにして形成した重ね合わせパターンYK2を、光学センサ30で検出することで、黒色パターンKwsの形成位置を検知している。
図9は、従来の色合わせ用パターンの検出による黒色パターンの副走査方向の位置(副走査方向位置)の検出誤差について説明するための図である。
例えば、図8に示したように、黄色パターンYw1の上に黒色パターンKwsが重なるようにして形成した重ね合わせパターンYK2を、光学センサ30で検出することで黒色パターンKwsの形成位置を検知した場合、黒色以外の単色パターンMws,Cws,Ywsは副走査端部を検出できるが、光学センサ30に内蔵されている発光素子32から射出される光束は、図9の(b)に示すように、パターン面に対して斜入射しているため、黄色パターンYw1に重畳された黒色パターンKwsが遮光してしまい、結果として黒色パターンKwsの副走査端部がずれた位置で検出されてしまう。
したがって、例えば黒色を基準色にして他色の副走査位置を導出すると、上記ずれ量が誤差として含まれてしまい、他色の画像形成位置を補正しても色ずれが生じてしまう。
そこで、その問題を解消するため、この実施形態の画像形成装置では、図4のCPU50が、制御回路202等を制御し、カラー画像形成部によって中間転写ベルト114上に色合わせ用パターンを形成させる際に、図9の(b)に示したような、基準色パターンとしての黒色パターンKwsと黒色以外の色(この例では黄色)の単色パターンである黄色パターンYw1とを重ね合わせた重ね合わせパターン(以下単に「基準色副走査端部誤差検出用重ね合わせパターン」ともいう)YK2と、同図の(a)に示すような、黒色以外の色(この例では黄色)の単色パターンである黄色パターン(以下「基準色副走査端部誤差検出用単色パターン」ともいう)Ywsとを中間転写ベルト114上に形成させる。
そして、重ね合わせパターンYK2および黄色パターンYwsを光学センサ30によって検出した結果に基づいて黒色パターンKwsの副走査端部位置(副走査方向の端部位置)の検出誤差である基準色検知誤差(黒画像形成位置誤差)を算出し、その基準色検知誤差に応じて基準色(黒色)パターンと他色パターンとの位置ずれ量を補正することにより、基準色検知誤差を低減したカラー画像形成を実現することができる。
なお、重ね合わせパターンと単色パターンは、色合わせ用パターンに含めてもよいし、色合わせ用パターンとは別に形成し、予め基準色検知誤差を算出しておくこともできる。
図10は、図8,図9に示した重ね合わせパターンYK2と単色パターンである黄色パターンYwsの形成、および基準色検知誤差の検出について説明するための図である。
図4のCPU50は、カラー画像形成部により、例えば図10に示すように、図8,図9に示した重ね合わせパターンYK2を形成させ、それを光学センサ30によって検出した結果に基づいて黒色パターンKwsの副走査端部の検知誤差を検出することができる。
ここで、黄色のみからなるパターンである黄色パターンYwsの副走査幅と重ね合わせパターンYK2の黒色パターンKwsの副走査幅は同じWSになるように形成されており、黄色パターンYw1と黒色パターンKwsとを重ね合わせた重ね合わせパターンYK2の各色副走査端部は重ならないように形成されている。
重ね合わせパターンYK2の黒色パターンKwsが重なっていない黄色パターンYw1の副走査幅WL(図示省略)は、光学センサ30で検知するのに十分な幅であり、黄色パターンYw1と黄色パターンYwsとの副走査方向の端部間の距離R(図示省略)は、光学センサ30が一旦パターン検出しない期間を十分に要することができるように予め設定されている。
黒色パターンKwsの検出期間Tkwsは、誤差を含み長くなってしまうため、黒色パターンKwsの検出期間Tkwsと黄色パターンYwsの検出期間Tywsとの差分を取ることで、黒色パターンKwsの副走査端部の検知誤差を求めて図示しない不揮発性メモリに保持しておく。先に例示した図8に示した色合わせ用パターンの黒色パターンKwsの検出結果から、黒色パターンKwsの副走査端部の検出位置に対して、その副走査端部の検知誤差分だけ遅らせるように補正する。
ここで、黄色パータンYw1を光学センサ30で検出している期間Tywlのうち、黒色パターンKwsにより反射光が検知されない非検出期間Tkwsを黒色パターンKwsの検出期間Tkwsとして計測すると共に、黄色パターンYws(Yws)の検出期間Tywsを計測する。そして、計測した黒色パターンKwsの検出期間Tkwsと黄色パターンYwsの検出期間Tywsとの差分から黒色パターンKwsの副走査端部の検知誤差(黒画像形成位置誤差)である基準色検知誤差期間Terr(Tkws−Tyws)を算出し、その基準色検知誤差期間Terrから位置ずれ量を補正する補正値C(ここではC=Terr)を導出して不揮発性メモリに保持しておく。
よって、色合わせ用パターンの黒色パターンKwsの検出期間におけるその黒色パターンKwsの検出開始タイミングKsに対して補正値C(基準色検知誤差期間Terr)分だけ遅らせることで位置ずれ量を補正する(つまり黒画像形成位置誤差を含んだ色合わせ用パターンの検出による色ずれ検出結果を補正する)ことにより、黒画像形成位置誤差を低減でき、黒色画像の副走査形成位置の精度を向上させることが可能になる。従って、各色の画像形成位置ずれ量をより高精度で求めることが可能になり、求めた位置ずれ量を補正した書込制御を行うことで、より高品質なカラー画像を形成することができる。
図11は、図7に示した重ね合わせパターンYK1と単色パターンである黄色パターンYwsの形成、および基準色検知誤差の検出について説明するための図である。
図4のCPU50は、カラー画像形成部により、例えば図11に示すように、図7に示した重ね合わせパターンYK1を形成させ、それを光学センサ30によって検出した結果に基づいて黒色パターンKwsの副走査端部の検知誤差を検出することもできる。
ここで、黄色のみからなるパターンである黄色パターンYwsの副走査幅と重ね合わせパターンYK1の黄色パターン露出幅は同じWSになるように形成されており、重ね合わせパターンYK1の各色副走査端部は重ならないように形成されている。また、重ね合わせパターンYK1と黄色パターンYwsとの副走査方向の端部間の距離は、光学センサ30が一旦パターン検知しない期間を十分に要することができるようになされている。
重ね合わせパターンYK1の黄色パターンYw1の検出期間Tyw1は誤差を含み短くなってしまうため、黄色パターンYwsの検出期間Tywsと黄色パターンYw1の検出期間Tyw1との差分を取ることで、黒色パターンKwsの副走査端部の検知誤差を求めて図示しない不揮発性メモリに保持しておく。先に例示した図7に示した色合わせ用パターンの黒色パターンKwsの検出結果から、黒色パターンKwsの副走査端部の検出位置に対して、その副走査端部の検知誤差分だけ遅らせるように補正する。
ここで、黄色パータンYw1を光学センサ30で検出している期間Tywlのうち、黒色パターンKwsにより反射光が検知されている間の期間を黄色パターンYw1の検出期間Tyw1として計測すると共に、黄色パターンYwsの検出期間Tywsを計測する。そして、計測した黄色パターンYw1の検出期間Tyw1と黄色パターンYwsの検出期間Tywsとの差分から黒色パターンKwsの副走査端部の検知誤差(黒画像形成位置誤差)である基準色検知誤差期間Terr(Tyws−Tyw1)を算出し、その基準色検知誤差期間Terrから位置ずれ量を補正する補正値C(ここではC=Terr)を導出して不揮発性メモリに保持しておく。
よって、色合わせ用パターンの黒色パターンKwsの検出開始タイミングKsに対して補正値C(基準色検知誤差期間Terr)分だけ遅らせることで位置ずれ量を補正することにより、黒画像形成位置誤差を低減でき、黒色画像の副走査形成位置の精度を向上させることが可能になる。従って、各色の画像形成位置ずれ量をより高精度で求めることが可能になり、求めた位置ずれ量を補正した書込制御を行うことで、より高品質なカラー画像を形成することができる。
なお、上記の副走査端部の検知誤差検出は、色合わせ用パターン検知による色合わせ制御の前に実施することが望ましい。
図12は、図10,図11に示した各重ね合わせパターンYK2,YK1の黒色パターンKwsの副走査端部の検知誤差の補正について説明するための図である。
光学センサ30による黄色パターンYws,Yw1の検出をON(オン)、非検出をOFF(オフ)として表現すると、図10,図11に示した各重ね合わせパターンYK2,YK1の誤差分を除いた理想のパターン検出とした場合、黄色パターンYws,Yw1の検出および非検出を図12に示すように表すことができる。
黄色パターンYws,Yw1の副走査端部の開始を“OFF→ON”、副走査端部の終了を“ON→OFF”で検出しているのに対し、黒色パターンKwsの副走査端部の開始は“ON→OFF”、副走査端部終了を“OFF→ON”で検出している。
重ね合わせパターンYK2,YK1の黒色パターンKwsの副走査端部の開始を示す“ON→OFF”は、黄色パターンYw1に重ねられた黒色パターンKwsの厚みの影響を受け、実際の端部よりも手前でOFFを検出してしまうが、実際には図示したような形状で常に黒色トナーが形成されている訳ではなく、温度条件などの影響により厚みや形状が変わってしまい、上記の検出誤差も微少に変化してしまう。また、色によって反射率が異なるため、光学センサ30の出力状態も変化する。
したがって、図4のCPU50が、上記の副走査端部の検知誤差(基準色検知誤差期間Terr)に最適な係数αを乗算することで、その位置ずれ量の補正を行う。つまり、基準色検知誤差期間Terrと基本の係数α(=1)から位置ずれ量を補正する補正値Cを次式で導出し、不揮発性メモリに保持しておき、位置ずれ量の補正を行う。
C=Terr*α(但しαは零よりも大きな実数)
例えば、温度条件等の条件を変更して、基準色検知誤差期間Terrと基本の係数α(=1)から位置ずれ量を補正する補正値Cを導出して(補正値Cを基準色検知誤差期間Terrとして)不揮発性メモリに保持しておき、上記の副走査端部の検知誤差が小さくなる場合には、係数を“0<係数<1”となるように設定し、上記の副走査端部の検知誤差が大きくなる場合には、係数を“1<係数”となるように設定して、補正値Cを再導出(再計算)し、不揮発性メモリに上書きする。本係数によって再導出した補正値Cを用いて位置ずれ量を補正することにより、温度条件等の影響に対応して色合わせ精度を向上させることが可能となり、より高品質なカラー画像を形成することができる。
図13は、図10の重ね合わせパターンYK2における黒色パターンKws形成時の濃度設定変更について説明するための図である。
図4のCPU50は、例えば図13の(b)に示す重ね合わせパターンYK2における黒色パターンKwsの副走査端部の検知誤差の検出に対する黒色パターンKwsの厚みの影響を低減するため、黒色パターンKwsの厚みを抑制するように、濃度設定値を変更する。
黒色パターンKwsの濃度を低くすると、トナー付着量が減少するため、図13の(c)に示すように、結果として黒色パターンKwsの厚みが薄くなる。黒色パターンKwsの厚みが薄くなると、光学センサ30から射出された光束が黒パターンKwsの副走査端部で遮断される期間が短くなり、誤差を低減することが可能になる。
したがって、誤差を小さくすることで補正により色合わせへの影響も小さくすることができる。
図14は、図10の重ね合わせパターンYK2における黒色パターンKwsを形成する際の濃度設定について説明するための図である。
図4のCPU50は、図10の重ね合わせパターンYK2の黒色パターンKwsを形成する際、光学センサ30の射出光が黒色パターンKwsを透過して下層の黄色パターンYw1を誤検知しない程度の濃度に設定する必要がある。
そのため、カラー画像形成部により、例えば図14に示すように、黒色パターンKwsの濃度のみ徐々に変更した複数の重ね合わせパターンYK2を中間転写ベルト114上に形成させ、光学センサ30によって誤検知しない検出閾値以上の濃度値を求める。どの濃度設定値の重ね合わせパターンYK2の検出であるかを知るため、各パターンYK2は下層の各黄色パターンYw1を繋がずに***して形成されており、各黄色パターンYw1の副走査幅を全て同じにしている。
図10の重ね合わせパターンYK2の形成時に黒色以外の色の単色パターンである黄色パターンYw1に重畳する黒色パターンKwsの濃度を設定する処理について、もう少し詳しく説明する。
CPU50は、カラー画像形成部により、中間転写ベルト114上に黄色パターンYw1を同一濃度でN個(Nは2以上の整数で黒色の濃度階調設定値以下)形成させると共に、そのN個の黄色パターンYw1上にそれぞれ異なる濃度の黒色パターンKwsを重畳させる。
このとき、その各黒色パターンKwsのうちの副走査方向の端部にある黒色パターンKwsに対して最も低い濃度を設定し、その黒色パターンKwsに続く各黒色パターンKwsに対して徐々に濃度が濃くなるように濃度を設定する。
そして、N個の黄色パターンYw1上にそれぞれ異なる濃度の黒色パターンKwsを重畳させた後、N個の黄色パターンYw1に対する光学センサ30の検出出力が予め設定された黒色検出閾値以上の場合に、黒色検出とみなし、その黒色検出とみなした検出出力に対応する黒色パターンKwsの濃度のうちの最も低い濃度を、図10の重ね合わせパターンYK2の形成時に黄色パターンYw1に重畳する黒色パターンKwsの濃度として設定する。
図4のCPU50は、黒色パターンKwsの副走査端部の検知誤差の検出に対する重ね合わせパターンYK2の黒色パターンKwsの厚みの影響を低減するため、黒色パターンKwsの厚みを抑制するように濃度設定値を変更する際、その設定値を導出する点について図14を例に説明した。
下層の黄色パターンYw1を誤検知しないように検出閾値を設けているが、図14の破線部のように検出閾値近傍の濃度設定値を適用した場合、外乱等の影響を十分考慮して検出閾値のレベルを設定しないと、下層の黄色パターンYw1を誤検知する可能性がある。
黒色パターンKwsの厚みを低減すると効果があるのは、黒色パターンKwsの副走査端部であることは明白であり、従って黒色パターンKwsの副走査端部から徐々に濃度を上げていくことで、黒色パターンKwsの厚みによる副走査端部の検知誤差検出への影響を低減し、且つ検出閾値近傍の濃度設定値における外乱等による下層黄色パターン誤検知を防止することができる。
図15は、図7の黒色パターンKwsの濃度設定値を変更した色合わせ用パターンYK1を含む色合わせ用パターンの一例を示す図である。
図16は、図8の黒色パターンKwsの濃度設定値を変更した色合わせ用パターンYK2を含む色合わせ用パターンの一例を示す図である。
図17は、図7の黒色パターンKwsの濃度設定値を変更した色合わせ用パターンYK1を含む色合わせ用パターンの他の例を示す図である。
図18は、図8の黒色パターンKwsの濃度設定値を変更した色合わせ用パターンYK2を含む色合わせ用パターンの他の例を示す図である。
図15および図16に示す各黒色パターンKwsはそれぞれ、厚みが均一に薄くなるように濃度設定の変更がなされたものである。
図17および図18に示す各黒色パターンKwsはそれぞれ、黄色パターンYw1からの反射光を遮光しないように、黄色パターンYw1側のエッジ部分が薄く(切り欠いたような形状に)なるように濃度設定の変更がなされたものである。
なお、この実施形態では、基準色副走査端部誤差検出用単色パターンとして、イエロー(黄色)パータンを、基準色副走査端部誤差検出用重ね合わせパターンとして、基準色副走査端部誤差検出用単色パターンを形成したイエローで副走査方向にイエローパターンを形成させたが、基準色副走査端部誤差検出用単色パターンとして、マゼンタ又はシアンのパターンを、基準色副走査端部誤差検出用重ね合わせパターンとして、基準色副走査端部誤差検出用単色パターンを形成したマゼンタ又はシアンで副走査方向にマゼンタ又はシアンのパターンを形成させるようにしてもよい。
この発明は、複写機,プリンタ,ファクシミリ装置,デジタル複合機(MFP)等の電子写真方式のカラー画像形成装置に利用できる。
30:光学センサ 32:発光素子 35:受光素子 100:画像形成装置
102:光学装置 102a,102e:反射ミラー 102b:fθレンズ
102c:ポリゴンミラー 102d:WTLレンズ
104,106,108,110:作像プロセス部
104a,106a,108a,110a:感光体ドラム
104b,106b,108b,110b:帯電器
104c,106c,108c,110c:現像器 112:カラー作像部
114:中間転写ベルト 114a,114b,114c:搬送ローラ
118:2次転写ベルト 120:定着装置 122:転写部 124:記録媒体
130:定着部材 132:印刷物 202:制御回路 204:ドライバ回路
206:半導体レーザ素子 208:反射ミラー 210:同期検知センサ
300:露光制御ブロック
特開2010−160349号公報

Claims (8)

  1. 単一の無端移動部材の回動方向である副走査方向に沿って並置された複数の画像形成部の像担持体上にそれぞれ形成された黒色を含む各単色の画像を、前記無端移動部材上に順次重ね合わせて転写することによりカラー画像形成を行うカラー画像形成手段を有する画像形成装置であって、
    前記無端移動部材に対して光束を射出し、該無端移動部材からの反射光を検知して電気信号に変換する光学素子と、
    前記カラー画像形成手段によって前記無端移動部材上に前記カラー画像の色合わせを行うための色合わせ用パターンを形成させ、該色合わせ用パターンを前記光学素子によって検出した結果に基づいて基準色と他色の画像形成位置の位置ずれ量を検出する位置ずれ量検出手段と、
    該位置ずれ量検出手段によって検出された前記位置ずれ量に応じて基準色以外の色の画像形成位置を調整する調整手段とを設け、
    前記位置ずれ量検出手段は、前記カラー画像形成手段によって前記無端移動部材上に前記色合わせ用パターンを形成させる際に、前記基準色パターンとしての黒色パターンと黒色以外の色の単色パターンとを重ね合わせた基準色副走査端部誤差検出用重ね合わせパターンと、前記黒色以外の色の単色パターンからなる基準色副走査端部誤差検出用単色パターンとを前記無端移動部材上に形成させ、該基準色副走査端部誤差検出用重ね合わせパターンおよび前記基準色副走査端部誤差検出用単色パターンを前記光学素子によって検出された結果に基づいて前記黒色パターンの前記副走査方向の端部位置の検出誤差である基準色検知誤差を算出し、該基準色検知誤差に応じて前記位置ずれ量を補正する手段を有することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記位置ずれ量検出手段は、前記基準色副走査端部誤差検出用単色パターンとして、黒色以外の単色で前記副走査方向に幅WSのパターンYwsを形成させ、前記基準色副走査端部誤差検出用重ね合わせパターンとして、前記基準色副走査端部誤差検出用単色パターンを形成した色で前記副走査方向に幅WLのパターンYwlを形成させ、且つ該パターンYwl上に重なるように黒色で前記副走査方向に幅WSのパターンKwsを形成させ、該パターンKwsが前記パターンYwlに包含され、且つ前記パターンKwsの前記副走査方向の端部が前記パターンYwlの前記副走査方向の端部と重ならないようにし、前記パターンYwsと前記パターンYwlとの前記副走査方向の端部間の距離は、前記光学素子が一旦パターン検出しない期間を十分に要することができるように設定されていることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記位置ずれ量検出手段は、前記パターンYwlを前記光学素子で検出している期間Tywlのうち、前記パターンKwsにより反射光が検知されない期間Tkwsを計測すると共に、前記パターンYwsの検出期間Tywsを計測し、前記検出期間TkwsとTywsとから前記基準色検知誤差の期間Terrを、次式によって導出することを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
    Terr=Tkws−Tyws
  4. 前記位置ずれ量検出手段は、前記基準色検知誤差期間Terrから前記位置ずれ量を補正する補正値Cを導出し、
    前記色合わせ用パターンの前記黒色パターンの検出期間における該黒色パターンの検出開始タイミングKsに対して前記補正値C分だけ遅らせることで前記位置ずれ量を補正することを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 前記位置ずれ量検出手段は、前記補正値Cを次式で導出することを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
    C=Terr*α(但しαは零よりも大きな実数)
  6. 前記位置ずれ量検出手段は、前記基準色副走査端部誤差検出用重ね合わせパターンの形成時に前記黒色以外の色の単色パターンに重畳する前記黒色パターンの濃度を設定する重畳黒色パターン濃度設定手段を有し、
    該重畳黒色パターン濃度設定手段は、前記黒色以外の単色パターンを同一濃度でN個形成させると共に、そのN個の単色パターン上にそれぞれ異なる濃度の前記黒色パターンを重畳させた後、前記N個の単色パターンに対する前記光学素子の検出出力が予め設定された黒色検出閾値以上の場合に、黒色検出とみなし、その黒色検出とみなした検出出力に対応する単色パターンの濃度のうちの最も低い濃度を、前記基準色副走査端部誤差検出用重ね合わせパターンの形成時に前記黒色以外の色の単色パターンに重畳する黒色パターンの濃度として設定することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  7. 前記重畳黒色パターン濃度設定手段は、前記N個の単色パターン上にそれぞれ異なる濃度の前記黒色パターンを重畳させる際に、その各黒色パターンのうちの副走査方向の端部にある単色パターンに対して最も低い濃度を設定し、該単色パターンに続く各単色パターンに対して徐々に濃度が濃くなるように濃度を設定することを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
  8. 前記色合わせ用パターンに、前記基準色副走査端部誤差検出用重ね合わせパターンと前記基準色副走査端部誤差検出用単色パターンを含むことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項に記載の画像形成装置。
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Cited By (2)

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JP2013181782A (ja) * 2012-02-29 2013-09-12 Fuji Xerox Co Ltd 光量検出装置及び画像形成装置
JP2015152866A (ja) * 2014-02-18 2015-08-24 富士ゼロックス株式会社 画像形成装置

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