JP2012183920A - バージ押航用連結装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】吃水があまり変動しない特定目的のバージのみならず、吃水が大きく変動することがある多目的のバージにも採用可能な押航用連結装置を提供する。
【解決手段】この押航用連結装置1は、プッシャボートに装着された流体圧シリンダ11と、同流体圧シリンダ11の先端部117に装着されてバージの受溝に係合しうる先端金具13とを備え、前記先端金具13は、先端部117とともに略90度回動可能であり、かつ、先端部117の中心の延長線と直交する面内における一側には、その回動前にて受溝の後側に形成された多段歯に噛合可能な単段の歯を設ける一方、前記一側とは直角方向の他側には、その回動後にて受溝の前側に形成されたフラット部に当接可能な弾性体を介在させたものである。
【選択図】図2

Description

本発明は、例えばプッシャボートに搭載されるバージ押航用連結装置に関するものである。
図5は従来のバージ押航用連結装置の一例1aにおける全体構成を示す図である。
従来のバージ押航用連結装置1aとしては、図5に示すように、プッシャボート10の船首部両舷に船幅方向に設けた大口径流体圧シリンダ11aを使用し、そのピストンロッド12aの先端部に装着された先端金具13aをバージ20の受溝21aに押し付けてプッシャボート10とバージ20とを連結したものが採用されている(例えば特許文献1を参照)。なお、プッシャボート10の船首にも船幅中央方向に設けた大口径流体圧シリンダ11aを使用し、そのピストンロッド12aの先端部に装着された先端金具13aをバージ20の受溝21aに押し付けてプッシャボート10とバージ20とを連結したものも採用されている。
図6は従来のバージ押航用連結装置1a,1bの詳細構成を示す図であって、(a)はピストンロッド12aを縮小したときの先端金具13aまわりの平面図、(b)はその6B−6B断面図、(c)はピストンロッド12aを伸張したときの先端金具13aまわりの平面図、(d)はピストンロッド12bを縮小したときの先端金具13bまわりの平面図、(e)はその6E−6E断面図、(f)はピストンロッド12bを伸張したときの先端金具13bまわりの平面図である。なお、図6中、装置1bの各要素には添え字bを付して、装置1aの各要素と区別している。
先端金具13aは、図5及び図6(a),(b)に示すように、縦長かつ断面台形状をなし、その表面には、所定厚さのゴム製ライニング15aが施行されている。受溝21aは、バージ20の船尾部に設けられた凹部24の内側に、縦方向に長く形成され、その断面は、先端金具13aに対応して台形状をなしている。
そして、図6(c)に示すように、受溝21aに先端金具13aを挿入したときに、先端金具13aの前後壁がゴム製ライニング15aを介して受溝21aの前後壁23a,23aにそれぞれ弾性的に当接することで、プッシャボート10のバージ20に連結するようになっている。なお、この場合には、プッシャボート10とバージ20との再連結は、大口径流体圧シリンダ11aのピストンロッド12aを若干伸縮させるだけで行うことができるので、この種のバージ20の押航用連結装置1aは、土運搬時と非運搬時とでその吃水が大きく変動する土運搬船の押航用連結装置に好適であった。
このゴム製ライニング15aは劣化を考慮して定期的な取替えが要求される。その一方で、吃水があまり変動しないバージ20の押航用連結装置1bについては、先端金具13bは、図6(d),(e)に示すように、前後に単段の歯14bを有するものとしており、図6(f)に示すように、この単段の歯14bを多段歯22bからなる受溝21bに直接嵌め込むようになっている。
しかしながら、多目的のバージ20については、吃水が大きく変動することもあり、前記先端金具13bを使用した押航用連結装置1bの採用が困難であった。すなわち、この場合には、プッシャボート10とバージ20との再連結時に、大口径流体圧シリンダ11bのピストンロッド12bを大きく縮小させて、先端金具13bを受溝21bから完全に脱出させてから、大口径流体圧シリンダ11bのピストンロッド12bを大きく伸張させて、先端金具13bを受溝21bに嵌め込むことが要求される。この間に、プッシャボート10に対するバージ20の吃水が大きく変動していると、その嵌め込みが困難となるからである。
つまり、ゴム張りの先端金具13aでは、波高が大きい(3.5m以上)場合には採用できない。したがって、波高が大きい場合には、歯を持った先端金具13bを採用することになる。ゴム張りの先端金具13aの特徴は、荷役中、吃水が大きく変化する場合でも、連結を維持できることである。吃水に対し、わずかにラバー押し付けを2〜4秒緩めてやれば、プッシャボート10はバージ20の受溝21aをスライドして、プッシャボート10とバージ20とが釣り合った吃水状態にすることができる。これを例えば20分間隔にて実施するとよいわけである。一方、歯を持った先端金具13bでは、これができないので、荷役中、吃水変化が大きい場合は、プッシャボート10とバージ20とは、切り離しておく必要がある。波があれば、両船体が接触して損傷することがある。このように、ゴム張りの先端金具13aを使用した押航用連結装置1aと、歯を持った先端金具13bを使用した押航用連結装置1bとは、いずれも一長一短を持つものであった。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、吃水があまり変動しない特定目的のバージはもちろん、吃水が大きく変動することがある多目的のバージにも採用可能な押航用連結装置を提供することである。
本発明は、プッシャボートに装着された押圧手段と、押圧手段により押圧されてバージの受溝に係合しうる係合具とを備えたバージ押航用連結装置であって、前記係合具は、前記押圧手段の押圧方向まわりの第一回動位置から第二回動位置まで回動可能であり、かつ、該押圧方向と直交する面内の一側には、前記第一回動位置にて、前記受溝に形成された多段歯に噛合可能な歯を設ける一方、前記一側と同一の面内で隣合う他側には、前記第二回動位置にて、前記受溝の多段歯に対向して形成されたフラット部に当接可能となる弾性体を介在させたものであることを特徴とするものである。
本発明によれば、前記係合具は、前記押圧手段の押圧方向まわりの第一回動位置から第二回動位置まで回動可能であり、かつ、該押圧方向と直交する面内の一側には、前記第一回動位置にて、前記受溝に形成された多段歯に噛合可能な歯を設ける一方、前記一側と同一の面内で隣合う他側には、前記第二回動位置にて、前記受溝の多段歯に対向して形成されたフラット部に当接可能となる弾性体を介在させたものであるので、吃水があまり変動しないバージの押航用連結装置として使用する場合には、係合具は、前記第一回動位置にて、歯を受溝の多段歯に直接嵌め込むことで、プッシャボートとバージとを確実に連結することができる。一方、吃水が大きく変動するバージの押航用連結装置として使用する場合には、係合具は、前記第二回動位置にて、弾性体を受溝に形成されたフラット部に当接させることで、プッシャボートとバージとを吃水変動にかかわらず容易に連結することができる。
これにより、吃水があまり変動しない特定目的のバージのみならず、吃水が大きく変動することがある多目的のバージにも採用可能な押航用連結装置を得ることができる。
つまり、本発明によれば、従来例における歯を持った先端金具13bを90度回転させて、歯と押圧面との90度回転位置に、同じく従来例における先端金具13aと同様のラバー張りをし、また、その180度反対面には、バージ20側の連続歯に必ず接触できる接触面を持つことにより、先端金具13aと同様の機能を持たせることができ、これにより、荷役中でも、大きな吃水変化がある場合でも使えるようにすることができた。
請求項2記載の発明のように、前記受溝に形成されたフラット部が先細り形状である場合には、前記係合具は、該フラット部の当該形状に応じた先細り形状となっていることが好ましい。
請求項2記載の発明によれば、前記受溝に形成されたフラット部が先細り形状である場合には、前記係合具は、該フラット部の当該形状に応じた先細り形状となっているので、係合具の受溝に対する嵌脱が容易となる。
請求項3記載の発明のように、前記受溝に形成された多段歯の先端部が先細り形状である場合には、前記係合具は、該先端部の当該形状に応じた先細り形状となっていることが好ましい。
請求項3記載の発明によれば、前記受溝に形成された多段歯の先端部が先細り形状である場合には、前記係合具は、該先端部の当該形状に応じた先細り形状となっているので、先端金具の受溝に対する嵌脱がさらに容易となる。
請求項4記載の発明のように、前記弾性体は、前記係合具に部分的に施行されたゴム製ライニングであることが好ましい。
請求項4記載の発明によれば、前記弾性体は、前記係合具に部分的に施行されたゴム製ライニングであるので、吃水が大きく変動しても係合具の受溝への嵌め込みが容易となる。
請求項5記載の発明のように、前記係合具を前記押圧手段の押圧方向まわりに回動させる回動手段を備えることが好ましい。
請求項5記載の発明によれば、前記係合具を前記押圧手段の押圧方向まわりに回動させる回動手段を備えたので、係合具を第一回動位置から第二回動位置まで回動させることが容易となる。
請求項6記載の発明のように、前記係合具を前記押圧手段の押圧方向まわりに回動しないように固定する固定手段を備えることが好ましい。
請求項6記載の発明のように、前記係合具を前記押圧手段の押圧方向まわりに回動しないように固定する固定手段を備えたので、係合具を第一回動位置と第二回動位置とで固定することが容易となる。
本発明によれば、前記係合具は、前記押圧手段の押圧方向まわりの第一回動位置から第二回動位置まで回動可能であり、かつ、該押圧方向と直交する面内の一側には、前記第一回動位置にて、前記受溝に形成された多段歯に噛合可能な歯を設ける一方、前記一側と同一の面内で隣合う他側には、前記第二回動位置にて、前記受溝の多段歯に対向して形成されたフラット部に当接可能となる弾性体を介在させたものであるので、吃水があまり変動しないバージの押航用連結装置として使用する場合には、係合具は、前記第一回動位置にて、歯を受溝の多段歯に直接嵌め込むことで、プッシャボートとバージとを確実に連結することができる。一方、吃水が大きく変動するバージの押航用連結装置として使用する場合には、係合具は、前記第二回動位置にて、弾性体を受溝に形成されたフラット部に当接させることで、プッシャボートとバージとを吃水変動にかかわらず容易に連結することができる。
これにより、吃水があまり変動しない特定目的のバージのみならず、吃水が大きく変動することがある多目的のバージにも採用可能な押航用連結装置を得ることができる。
つまり、本発明によれば、従来例における歯を持った先端金具13bを90度回転させて、歯と押圧面との90度回転位置に、同じく従来例における先端金具13aと同様のラバー張りをし、また、その180度反対面には、バージ20側の連続歯に必ず接触できる接触面を持つことにより、先端金具13aと同様の機能を持たせることができ、これにより、荷役中でも、大きな吃水変化がある場合でも使えるようにすることができた。
本発明の一実施形態に係るバージ押航用連結装置を搭載したプッシャボートでバージを押航する様子を示す図である。 本バージ押航用連結装置の全体構成を示す図である。 本バージ押航用連結装置の先端金具の詳細構成を示す図である。 本バージ押航用連結装置の先端金具の動作を示す図である。 従来のバージ押航用連結装置の一例における全体構成を示す図である。 従来のバージ押航用連結装置の各先端金具の詳細構成を示す図である。
図1は本発明の一実施形態に係るバージ押航用連結装置1を搭載したプッシャボート10でバージ20を押航する様子を示す図、図2は本バージ押航用連結装置1の全体構成を示す図である。また、図3は本バージ押航用連結装置1の先端金具13の詳細構成を示す図であって、(a)は先端金具13の第一回動位置を示す図、(b)は先端金具13を第一回動位置からさらに略90度回動させた第二回動位置を示す図である。
図1および図2に示すように、本発明の一実施例に係るバージ押航用連結装置(以下、本装置という。)1は、プッシャボート10のベース2上に設置されたベアリング111と、このベアリング111内における前後方向にスライド自在に装着された流体圧シリンダ11と、同流体圧シリンダ11の先端部117に装着されてバージ20の受溝21に係合しうる先端金具(係合具に相当する。)13とを備えている。
また、本装置1の内部には、先端金具13を回動する回動手段としての電動モータ16と、電動モータ16の回動力を流体圧シリンダ11に伝達するギア17,18と、ギア17,18が噛み合っているときに、先端金具13を回動前後の両位置(第一回動位置、第二回動位置)でそれぞれ固定する固定手段としてのブレーキ19と、図示しないエンコーダやポジショナなどの回動角度検出器とを備えている。なお、ギア17,18が噛み合っていないときには、例えばハウジング112内にガイド118を設けておき、このガイド118で流体圧シリンダ11の回動を阻止しつつ、その前後方向の移動のみを許容するように案内すればよい。
流体圧シリンダ11は、本装置1のベアリング111の内部に回動可能に支持されている。この流体圧シリンダ11のピストン116は、ピストンロッド12を介して、本装置1のベアリング111に固定されたハウジング112,113に固定されている。したがって、流体圧シリンダ11のピストン下室114とピストン上室115との一方から、他方へと流体を圧送することで、流体圧シリンダ11がベアリング111に対して移動することとなる。このため、ピストン下室114とピストン上室115への流体の供排ラインは、前記回動を阻害しないようにロータリバルブを介在させるか、あるいは、フレキシブルチューブなどを介在させて外部の流体供排設備(図示せず。)に接続されている。
先端金具13は、図3(a),(b)に示すように、流体圧シリンダ11の先端部117を中心として第一回動位置から第二回動位置まで回動可能であり、かつ、その流体圧シリンダ11の先端部117中心の延長線と直交する五角形状の面内における第一、第二両側面(一側に相当する。)131,132には、バージ20の受溝21の後側に形成された多段歯22に噛合可能な単段の歯14を設ける一方、前記第二両側面132と隣合う第三側面(他側に相当する。)133には、前記受溝21の前側に形成されたフラット部23に当接可能な弾性体15を介在させている。
そして、前記受溝21の前側に形成されたフラット部23の先端金具13への当接形状が先細り形状であり、前記先端金具13は、当該当接可能な部分である第四側面134が前記受溝21の前側に形成されたフラット部23への当接形状に応じた先細り形状となっている。
また、前記受溝21の後側に形成された多段歯22の先端金具13への当接形状が先細り形状であり、前記先端金具13は、当該当接可能な部分である第五側面135が前記受溝21の後側に形成された多段歯22の先端部への当接形状に応じた先細り形状となっている。この第五側面に図示しない弾性体を介在させてもよい。これらにより、先端金具13の受溝21に対する嵌脱が容易となる。
弾性体15は、先端金具13の前側に施行されたゴム製ライニングなどである。これにより、吃水が大きく変動しても先端金具13の受溝21に対する嵌脱が容易となる。
図4は本装置1の先端金具13の動作を示す図であって、(a)は第一回動位置で流体圧シリンダ11をベアリング111内にやや没入させたときの先端金具13まわりの平面図、(b)はその4B−4B断面図、(c)は第一回動位置で流体圧シリンダ11をベアリング111内から最も突出させたときの先端金具13まわりの平面図、(d)は第二回動位置で流体圧シリンダ11をベアリング111内にやや没入させたときの先端金具13まわりの平面図、(e)はその4E−4E断面図、(f)は第二回動位置で流体圧シリンダ11をベアリング111から最も突出させたときの先端金具13まわりの平面図である。
以下、本装置1の動作について、図3および図4を参照しつつ説明する。ここでは、プッシャボート10で吃水のあまり変動しない特定目的のバージ20を押航した後、そのプッシャボート10で吃水の大きく変動する多目的のバージ20を押航するものとする。
最初は、プッシャボート10を特定目的のバージ20の船尾側に進めておき、そのプッシャボート10の船首側を、当該バージ20の船尾側に形成された凹部24に突っ込んで、そのプッシャボート10の左右両舷に装備された本装置1による連結動作を開始する。このときには、図4(a),(b)に示すように、先端金具13は、単段の歯14を後方に向けた第一回動位置にあり、かつ、受溝21から若干離間した位置となるように、その先端金具13を装着した流体圧シリンダ11の先端部117がベアリング111内に少し没入しているものとする。
この状態で、流体圧シリンダ11のピストン下室114に流体を注入するとともに、ピストン上室115から流体を吐出させると、ピストンロッド12がハウジング112,113に固定されているから、流体圧シリンダ11が図2の右側に移動する結果、流体圧シリンダ11の先端部117はベアリング111から突出して受溝21に向かって伸張する。
すると、図4(c)に示すように、先端金具13は、受溝21内に嵌合する。そして、先端金具13の後側の先細り形状部分(図3(a)の第一側面131、第二側面132)では、単段の歯14が受溝21の後側の多段歯22の対向する部分と噛合する一方、先端金具13の前側の先細り形状部分(同図の第四側面134)は、受溝21の前側のフラット部23に当接する。これで、プッシャボート10とバージ20との連結が完了するので、プッシャボート10でバージ20を押航させることができる。
次いで、この押航が終了すると、プッシャボート10とバージ20との連結状態を解除して、多目的のバージ20との連結作業を開始するものとする。このときには、流体圧シリンダ11のピストン上室115に流体を注入するとともに、ピストン下室114から流体を吐出させると、今度は流体圧シリンダ11が図2の左側に移動する結果、先端部117はベアリング111内に没入しはじめる。やがて、先端金具13は、図4(a)に示すように、受溝21から若干離れた位置にて停止する。
ここで、先端金具13を、第一回動位置から反時計回りに90度だけ回動させて第二回動位置としての位置姿勢をとるようにする。すなわち、電動モータ16を、反時計回りに回動させ、その動力をギア17,18を介して流体圧シリンダ11に伝達する。電動モータ16の回動角度は図示しないエンコーダなどで検出する。その検出信号に基づき、前記第二回動位置に相当する位置にて、電動モータ16の回動を停止させるが、その際には、ブレーキ19による制動力をかけることで、当該位置に正確に停止させる。この停止位置は、ブレーキ19による当該制動力をかけ続けることで維持される。
このとき、図4(d),(e)に示すように、先端金具13は、第二回動位置として単段の歯14を真上(あるいは真下)に向けた位置姿勢で、かつ、受溝21から若干離れた位置となったままである。
この状態で、流体圧シリンダ11のピストン下室114に流体を注入するとともに、ピストン上室115から流体を吐出させると、流体圧シリンダ11が図2の右側に移動する結果、先端部117はベアリング111から突出して受溝21に向かって伸張する。
すると、図4(f)に示すように、先端金具13は、受溝21内に嵌合する。このとき、先端金具13の前側の先細り形状部分(図3(b)での第三側面133)は、弾性体15を介して受溝21の前側のフラット部23に当接する一方、先端金具13の後側の先細り形状部分(同第五側面135)は、受溝21の多段歯22の先端部分に当接する。これで、プッシャボート10とバージ20との連結が完了するので、プッシャボート10でバージ20を押航させることができる。
以上説明したように、本実施形態によれば、先端金具13は、第一回動位置から第二回動位置まで回動可能であり、かつ、流体圧シリンダ11による押圧方向と直交する五角形状の面内における第一、第二側面131,132には、受溝21の後側に形成された多段歯22に噛合可能な単段の歯14を設ける一方、前記第二側面132と隣合う第三側面133には、受溝21の前側に形成されたフラット部23に当接可能な弾性体15を介在させたものであるので、吃水があまり変動しないバージ20の押航用連結装置1として使用する場合には、先端金具13は、前記第一回動位置にて、単段の歯14を受溝21の後側に形成された多段歯22に直接嵌め込み、吃水が変動するバージ20の押航用連結装置1として使用する場合には、先端金具13を、電動モータ16によりベース2に対して略90度回動させることにより、先端金具13は、前記第二回動位置にて、弾性体15を受溝21の前側に形成されたフラット部23に当接させることができる。
これにより、吃水が変動しない特定目的のバージ20のみならず、吃水が大きく変動することがある多目的のバージ20にも採用可能な押航用連結装置1を得ることができる。
つまり、本実施形態によれば、従来例における歯を持った先端金具13bを90度回転させて、歯と押圧面との90度回転位置に、同じく従来例における先端金具13aと同様のラバー張りをし、また、その180度反対面には、バージ20側の連続歯に必ず接触できる接触面を持つことにより、先端金具13aと同様の機能を持たせることができ、これにより、荷役中でも、大きな吃水変化がある場合でも使えるようにすることができた。
なお、上記実施形態では、押圧手段として流体圧シリンダ11を採用したが、この流体圧シリンダ11としては油圧シリンダや空気圧シリンダが好適である。
また、上記実施形態では、先端金具13の第一回動位置として、先端金具13は、単段の歯14を後方に向けるとともに、弾性体15を上方に向けた状態とし、第二回動位置として、先端金具13は、単段の歯14を上方に向けるとともに、弾性体15を前方に向けた状態としているが、これらの第一回動位置と第二回動位置とを逆転配置させてもよい。また、単段の歯14に代えて、同方向に向けた複数段の歯を設けてもよい。
また、上記実施形態では、前記第一回動位置から前記第二回動位置までの回動角度を略90度としているが、先端金具13の単段の歯14と弾性体15との位置関係が上記と同様に保たれるのであれば、その他の回動角度を採用してもなんら支障はない。
また、上記実施形態では、回動手段として電動モータ16を採用したが、この電動モータ16に変えて油圧モータなどを採用してもよい。また、上記実施形態では、固定手段としてブレーキ19を採用したが、回動手段が油圧モータの場合は、油圧ラインをカット弁でカットすることで足りる。
また、上記実施形態では、ギア17,18が噛み合っているときには、ブレーキ19を用いて先端金具13を回動前後の両位置(第一回動位置、第二回動位置)でそれぞれ固定する一方、ギア17,18が噛み合っていないときには、ハウジング112内のガイド118を用いて、流体圧シリンダ11の回動を阻止しつつ、その前後方向の移動のみを許容するように案内することで、その先端金具13を回動前後の両位置でそれぞれ固定しているが、ギア17,18の少なくとも一方を歯幅を大きくとって、流体圧シリンダ11の前後方向の移動範囲内で、そのギア17,18の噛み合い状態を維持できるようにすれば、かかるガイド118が不要となることはいうまでもない。
1 バージ押航用連結装置
2 ベース
10 プッシャボート
11 流体圧シリンダ(押圧手段に相当する。)
13 先端金具(係合具に相当する。)
131,132 第一、第二側面(一側に相当する。)
134 第三側面(他側に相当する。)
14 単段の歯(歯に相当する。)
15 弾性体
16 電動モータ(回動手段に相当する。)
17,18 ギア
19 ブレーキ(固定手段に相当する。)
20 バージ
21 受溝
22 多段歯
23 フラット部
24 凹部
実開平5−42091号公報

Claims (6)

  1. プッシャボートに装着された押圧手段と、押圧手段により押圧されてバージの受溝に係合しうる係合具とを備えたバージ押航用連結装置であって、
    前記係合具は、前記押圧手段の押圧方向まわりの第一回動位置から第二回動位置まで回動可能であり、かつ、該押圧方向と直交する面内の一側には、前記第一回動位置にて、前記受溝に形成された多段歯に噛合可能な歯を設ける一方、前記一側と同一の面内で隣合う他側には、前記第二回動位置にて、前記受溝の多段歯に対向して形成されたフラット部に当接可能となる弾性体を介在させたものであることを特徴とするバージ押航用連結装置。
  2. 前記受溝に形成されたフラット部が先細り形状である場合には、前記係合具は、該フラット部の当該形状に応じた先細り形状となっていることを特徴とする請求項1記載のバージ押航用連結装置。
  3. 前記受溝に形成された多段歯の先端部が先細り形状である場合には、前記係合具は、該先端部の当該形状に応じた先細り形状となっていることを特徴とする請求項1記載のバージ押航用連結装置。
  4. 前記弾性体は、前記係合具に部分的に施行されたゴム製ライニングであることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のバージ押航用連結装置。
  5. 前記係合具を前記押圧手段の押圧方向まわりに回動させる回動手段を備えたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のバージ押航用連結装置。
  6. 前記係合具を前記押圧手段の押圧方向まわりに回動しないように固定する固定手段を備えたことを特徴とする請求項5記載のバージ押航用連結装置。
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