JP2012176468A - 切断工具 - Google Patents

切断工具 Download PDF

Info

Publication number
JP2012176468A
JP2012176468A JP2011041432A JP2011041432A JP2012176468A JP 2012176468 A JP2012176468 A JP 2012176468A JP 2011041432 A JP2011041432 A JP 2011041432A JP 2011041432 A JP2011041432 A JP 2011041432A JP 2012176468 A JP2012176468 A JP 2012176468A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cutting tool
rotary blade
electric motor
motor
handle portion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2011041432A
Other languages
English (en)
Inventor
Toru Fukuoka
徹 福岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Makita Corp
Original Assignee
Makita Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Makita Corp filed Critical Makita Corp
Priority to JP2011041432A priority Critical patent/JP2012176468A/ja
Priority to CN201280010799.1A priority patent/CN103402682B/zh
Priority to US14/001,620 priority patent/US20130333228A1/en
Priority to EP12752210.0A priority patent/EP2682214B1/en
Priority to PCT/JP2012/053816 priority patent/WO2012117870A1/ja
Publication of JP2012176468A publication Critical patent/JP2012176468A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Sawing (AREA)

Abstract

【課題】切断材の上面に沿って移動させて切断加工を行う携帯形の切断機に、駆動源としてアウタロータ型の電動モータを用いる場合、その高出力の機能を利用して出力軸に直接回転刃具を取り付けたダイレクトドライブ方式とすると、芯高さが高くなって最大切り込み深さが小さくなってしまう。本発明では、アウタロータ型の電動モータを駆動源とする切断機であって、インナロータ型の電動モータを駆動源とする場合と同等の切り込み深さを確保できるようにする。
【解決手段】アウタロータ型の電動モータ11の回転出力を減速装置20を介してスピンドル25に出力する構成として、スピンドル25の芯高さD0を電動モータ11の芯高さD1よりも低くして回転刃具12の最大切り込み深さを大きく設定できるようにする。
【選択図】図3

Description

本発明は、いわゆるアウタロータ型の電動モータを駆動源とする切断工具に関する。
インナーロータ型のブラシレスモータを駆動源とする切断工具に関する技術が下記の特許文献に開示されている。インナーロータ型ブラシレスモータは、N極とS極を含む永久磁石(マグネット)を含んで構成される回転子(ロータ)をモータ内側に有し、3相の固定子巻線からなる固定子をモータ外側に有する。
このインナーロータ型ブラシレスモータに対して、アウターロータ型ブラシレスモータは、N極とS極を含む永久磁石(マグネット)を含んで構成される回転子(ロータ)をモータ外側に有し、3相の固定子巻線からなる固定子をモータ内側に有する。
ロータと固定子を含むモータの大きさを同じとして、アウターロータ型ブラシレスモータとインナーロータ型ブラシレスモータを比較した場合、インナーロータよりもアウターロータに取り付けられる磁石の方が、表面積が大きくなるため、アウターロータ型ブラシレスモータの方がトルクを大きくとることができる。
このため、トルクを大きくせず(トルクを同等のままで)、アウターロータ型ブラシレスモータをインナーロータ型に比して小型化することが可能となり、あるいは小型化せず同等のサイズとする場合にはインナーロータ型に比して低回転高トルクにすることが可能となる。
特開2011−20205号公報
切断工具のさらなるハイパワー化が市場で求められる中、従来の切断工具は、モータのサイズを大きくすること(モータを軸方向に長くすること)で出力を出していた。
しかしながら、モータを軸方向に長くすることで、作業性が損なわれるという問題があった。ハンドル部は、製品の重心位置付近で、鋸刃に近いほど、作業性が良い。ところが、モータ軸方向に長くすることで、製品の重心位置は刃物から離れていき、つまりほぼ重心位置に設けていたハンドル部が刃物から離れてしまい、作業性が損なわれるという問題があった。
本発明は、インナーロータ型ブラシレスモータに比して、モータの出力はそのままで、モータを小型化できる。特にモータの軸方向の長さを短くできるアウターロータ型ブラシレスモータを搭載することで、作業性を損なわずモータパワーアップを図ることを目的とする。
上記課題は下記の発明によって解決される。
第1の発明は、切断材に当接させるベースと、このベースの上部に支持された工具本体を備え、工具本体は、回転刃具を回転させる駆動源としてのアウタロータ型の電動モータと、この電動モータの回転出力を減速して回転刃具を取り付けたスピンドルに出力する減速装置を備えた切断工具である。
第1の発明によれば、電動モータの回転出力が減速装置を介して回転刃具を取り付けたスピンドルに伝達される。駆動源としてアウターロータ型の電動モータが用いられていることから、インナーロータ型ブラシレスモータを駆動源として用いる場合に比して、モータ出力及び径方向のサイズを維持しつつそのモータ軸線方向の小型化(薄型化)を図ることができる。電動モータの薄型化を図ることにより当該切断工具のモータ軸線方向の重心位置及びハンドル部をより回転刃具側に接近した位置に設定することができ、これにより切断作業時における当該切断工具の操作性を向上させることができ、またモータ軸線方向の重量バランスがとられて楽に持ち運ぶことができることから、当該切断工具の作業性(操作性)及び取り扱い性(可搬性)をよくすることができる。
また、同等程度のサイズの電動モータを用いることによりインナーロータ型モータよりも大きな出力を得ることができるので、当該切断工具の作業性を損なうことなくモータパワーアップを図ることができる。
第2の発明は、第1の発明において、減速装置は、駆動側ギヤと従動側ギヤの噛み合いにより、若しくは駆動側プーリと従動側プーリとの間に伝達ベルトを掛け渡して電動モータの回転出力を減速する構成とした切断工具である。
第2の発明によれば、ギヤ噛み合い式の減速装置により電動モータの回転出力が減速されてスピンドルに出力され、若しくはベルト伝達式の減速装置により電動モータの回転出力が減速されてスピンドルに出力される。減速装置により、駆動源としてのアウターロータ型の電動モータが減速されて、回転刃具が適切な回転数で回転される。
また、この種の減速装置を用いることにより、回転刃具の回転中心(スピンドル)を電動モータの出力軸線に対して下側へ変位させてよりベースに接近させることができるので、回転刃具の切断材に対する切り込み深さを大きく設定することができる。
第3の発明は、第1又は第2の発明において、工具本体は使用者が把持するハンドル部を備えており、このハンドル部が、当該切断工具のモータ軸線方向の幅寸法の中央よりも回転刃具側に配置された切断工具である。
第3の発明によれば、ハンドル部が回転刃具に極めて近い位置に配置されることにより、作業者の操作力を効率よく回転刃具に付加することができ、これにより当該切断工具の作業性(操作性)及び取り扱い性(可搬性)を高めることができる。
第4の発明は、第1〜第3の何れか一つの発明において、工具本体は使用者が把持するハンドル部を備えており、このハンドル部と回転刃具との間のモータ軸線方向の間隔L1が40mm〜65mmに設定された切断工具である。
第4の発明によれば、ハンドル部が回転刃具に極めて近い位置に配置されることにより、作業者の操作力を効率よく回転刃具に付加することができ、これにより当該切断工具の作業性(操作性)及び取り扱い性(可搬性)を高めることができる。
ハンドル部と回転刃具との間隔は、40mm〜65mmの範囲内で設定することができる。駆動源としてアウタロータ型の電動モータを用いることにより当該電動モータの機長を短くすることができ、これにより当該切断工具の重心位置を回転刃具により近い位置に設定することができ、ひいてはハンドル部と回転刃具との間の間隔を小さくして当該切断工具の作業性(操作性)及び取り扱い性(可搬性)を高めることができる。
第5の発明は、第1〜第4の何れか一つの発明において、工具本体は使用者が把持するハンドル部を備えており、このハンドル部と回転刃具との間のモータ軸線方向の間隔L1が、回転刃具の直径の30パーセント以下である切断工具である。
第5の発明によれば、回転刃具のサイズ(直径)に関連してハンドル部がモータ軸線方向の位置について回転刃具に極めて近い位置に配置されていることから、当該切断工具の作業性(操作性)及び取り扱い性(可搬性)を高めることができる。
第6の発明は、第1〜第5の何れか一つの発明において、当該切断工具の全高寸法Hとモータ軸線方向の全幅寸法Lとの比率(H/L)が少なくとも1.1である切断工具である。
第6の発明によれば、当該切断工具の全高寸法Hに対してモータ軸線方向の全幅寸法Lが小さいことから当該切断工具のモータ軸線方向の重心位置が回転刃具に近い位置に設定され、これにより工具本体にハンドル部を備える場合における当該切断工具の作業性(操作性)及び取り扱い性(可搬性)を高めることができる。
第7の発明は、第1〜第6の何れか一つの発明において、工具本体は使用者が把持するハンドル部を備えており、当該切断工具の重心位置が、モータ軸線方向の位置についてこのハンドル部に位置合わせされた切断工具である。
第7の発明によれば、モータ軸線方向の位置についてハンドル部に重心位置が位置合わせされているので、使用者がハンドル部を把持した際の当該切断工具の重量バランスをよくすることができ、これにより使用者は手に無理な力を加えることなく当該切断工具を楽に把持して持ち運ぶことができ、また切断加工を行うことができる。
本発明の実施形態に係る切断工具の全体正面図である。 本発明の実施形態に係る切断工具の全体平面図である。 図1の(III)-(III)線矢視図であって、本発明の実施形態に係る切断工具の縦断面図である。 本発明の実施形態に係る切断工具を図2中矢印(IV)方向から見た全体背面図である。 本発明の第2実施形態を示す図であり、ベルト伝達式の減速装置を備えた切断工具の縦断面図である。
次に、本発明の実施形態を図1〜図5に基づいて説明する。図1〜図3は、本実施形態の切断工具1を示している。この切断工具1は、いわゆる携帯マルノコと称されるもので、切断材Wの上面に当接させる平板形状のベース2と、このベース2の上部に支持された工具本体10を備えている。
工具本体10は、駆動源としての電動モータ11と、電動モータ11の回転出力を減速するための減速装置20と、減速装置20の出力軸であるスピンドル25に取り付けた円形の回転刃具12を備えている。回転刃具12の下部側がベース2の下面から突き出されており、この突き出し部分が切断材Wに切り込まれて切断加工がなされる。各図において、白抜きの矢印で示す切断進行方向に当該切断工具1を移動させることで、回転刃具12が切断材に切り込まれていく。以下の説明では、部材又は構成の前後方向について、切断進行方向を前側若しくは前部とし、その反対側を後ろ側若しくは後部とする。但し、電動モータ11についてはモータ軸線J方向について回転刃具12側を前側若しくは前部とし、その反対側を後ろ側若しくは後部とする。
図3に示すように電動モータ11には、ブラシレスモータであっていわゆるアウタロータ型の電動モータが用いられている。この電動モータ11は、モータケース11a内に固定した固定子11bの外周側に回転自在に支持された回転子11cを備えている。この回転子11cに出力軸11dが取り付けられている。出力軸11dは、軸受け11f、11gを介して回転自在に支持されている。後部側の軸受け11fは、モータケース11aの後部に取り付けられ、前側の軸受け11gは減速ケース21に取り付けられている。
電動モータ11の出力軸11dの軸線(モータ軸線J)とベース2の下面との間の距離がモータ芯高さD1となる。
この出力軸11dの後部にはモータ冷却用の冷却ファン11eが取り付けられている。この冷却ファン11eの周囲であってモータケース11aの後部には、多数の排気孔(風窓)11h〜11hが設けられている。これに対して、図2に示すように後述する減速装置20の減速ケース21の後面には吸気孔21a〜21aが設けられている。電動モータ11の起動により冷却ファン11eが回転すると、この吸気孔21a〜21aから外気が導入される。導入された外気(冷却風)は、その風力により固定子11b側の通気孔11n〜11nを経てモータ後部に向かって流れて当該電動モータが冷却される。回転子11cの底部に設けた通気孔11m〜11mを経てモータ後部側に流された冷却風は上記排気孔11h〜11hから外部に排気される。
電動モータ11の出力軸11dの先端側は、モータケース11aから突き出されて減速装置20内に進入している。減速装置20は、電動モータ11と回転刃具12の上側ほぼ半周の範囲を覆おうブレードケース14との間に介在されている。
減速装置20は、ギヤ噛み合い式の減速機構を備えるもので、減速ケース21内に駆動側ギヤ22と従動側ギヤ23を内装している。駆動側ギヤ22は電動モータ11の出力軸11dに取り付けられている。この駆動側ギヤ22に噛み合う従動側ギヤ23は、スピンドル25に取り付けられている。スピンドル25の先端側は、ブレードケース14内に突き出されており、この突き出し部分に回転刃具12が受けフランジ26と押えフランジ27との間に挟まれた状態で取り付けられている。スピンドル25は、軸受け25a,25bを介して減速ケース21に回転自在に支持されている。
駆動側ギヤ22の歯数Z=17で、従動側ギヤ23の歯数Z=52で、その減速比(歯数比)は、約3.0に設定されている。このため、回転刃具12は毎分約3,000回転で回転する。
電動モータ11の回転数を毎分約15,000回転、駆動側ギヤ22の歯数Z=9、従動側ギヤ23の歯数Z=47として減速比を約5.2に設定して回転刃具12の回転数を毎分約2,900回転としてもよい。前者の設定により電動モータ11の低騒音化を図ることができ、後者の設定により高出力化を図ることができる。
回転刃具12は正面から見て反時計回り方向に回転する。ブレードケース14の正面側には、回転刃具12の回転方向が矢印14aで示されている。
減速装置20において、駆動側ギヤ22と従動側ギヤ23にはそれぞれ平歯車が用いられており、スピンドル25と電動モータ11の出力軸11dは相互に平行に支持されている。しかも、スピンドル25は、電動モータ11の出力軸11dに対して寸法(D1−D0)だけベース2側に近い下側に支持されている。このため、スピンドル25は、いわゆるダイレクト方式のモータ芯高さD1よりも距離(D1−D0)だけ低い位置に配置されており、従って回転刃具12の芯高さD0が小さく設定されている。
なお、図示するように回転刃具12の芯高さD0は、回転刃具12の切断材Wに対する切り込み深さを最大に設定した状態で、回転刃具12の回転中心であってスピンドル25の軸心(スピンドル軸線S)とベース2の下面(切断材Wの上面)との間の間隔に相当する。
工具本体10は、前側の傾動支軸15を介してベース2の上部に上下に傾動可能に支持されている。ベース2に対して工具本体10の上下傾動位置を変更することにより、ベース2の下面側への回転刃具12の突き出し寸法を変更することができ、これにより回転刃具12の切断材Wに対する切り込み深さを調整することができる。図2に示すように工具本体10の後部側は、ベース2の上部に上方へ起立状態に取り付けられたデプスガイドと称される湾曲形状の案内部材3を介してベース2に支持されている。この案内部材3の案内孔3aに挿通された固定ねじ4をブレードケース14の背面側に締め込むことにより工具本体10のベース2に対する傾動位置が固定される。固定ねじ4は、その背面側先端部に取り付けた操作レバー5を締め付け方向に回転操作して締め付けることができる。操作レバー5を回転操作して固定ねじ4を緩めると、工具本体10をベース2に対して上下に傾動可能となり、これにより回転刃具12の切り込み深さを変更することができる。
ベース2の下面側に突き出された回転刃具12の下側ほぼ半周の範囲は、可動カバー16によって覆われる。この可動カバー16は、回転刃具12の周囲を回転可能な状態でブレードケース14に支持されている。図1に示すようにこの可動カバー16の先端部が切断材Wに当接され、この当接状態で当該切断工具1を図中白抜きの矢印で示す切断進行方向へ移動させて回転刃具12を切断材Wに切り込んでいくことにより、当該可動カバー16が徐々に開かれていく。可動カバー16の後部には、取っ手17が取り付けられている。使用者は、この取っ手17を把持して可動カバー16を開き方向に回転させることができ、これにより回転刃具12の交換等の作業の便宜を図ることができる。
電動モータ11と減速装置20の結合部付近にはハンドル部30が設けられている。図4に示すようにこのハンドル部30は、電動モータ11の上部から後部に至る山形ループ形状を有しており、電動モータ11の上部から上方へ起立する起立部31と、起立部31の上部から後方へ下る方向に延びるメイングリップ部32と、メイングリップ部32の後部を電動モータ11の後部に結合する結合部33を有している。メイングリップ部33は、使用者が一方の手で把持する部分で、その下面側にはスイッチレバー35が配置されている。起立部31の上部には、使用者が他方の手で把持するフロントグリップ部34が前方へ張り出す状態に設けられている。
メイングリップ部32の後部には、バッテリ取り付け台座部36が設けられている。このバッテリ取り付け台座部36にバッテリパックBが装着されている。このバッテリパックBは上方にスライドさせてバッテリ取り付け台座部36から取り外し、逆に下向きにスライドさせてバッテリ取り付け台座部36に取り付けることができる。取り外したバッテリパックBは、別途用意した充電器で充電することにより繰り返し使用することができる。このバッテリパックBを電源として電動モータ11が起動する。
電動モータ11の前部には、その出力軸11dの回転をロックするためのロックレバー37が設けられている。このロックレバー37をその長手方向に移動操作すると出力軸11dの回転がロックされ、これによりスピンドル25の回転がロックされて回転刃具12の交換作業等の便宜が図られる。
図3に示すように回転刃具12の切り込み深さを最大に設定した状態におけるハンドル部30の頂部と可動カバー16の下端部との間の全高寸法Hと、モータ軸線J方向の当該切断工具1の全幅寸法Lとの比率(H/L)は、約1.6に設定されている。
また、ハンドル部30と回転刃具12とのモータ軸線J方向の間隔L1は、回転刃具12の直径d12の約30パーセント程度に設定されている。
以上のように構成した本実施形態によれば、電動モータ11の回転出力が減速装置20で減速されてスピンドル25に出力される。減速装置20の出力軸であるスピンドル25は、入力軸である電動モータ11の出力軸11dに対して軸間距離D1だけ下側であってベース2に近い位置に平行に配置されている。
スピンドル25がモータ出力軸11dよりもベース2側(下側)に配置されて、回転刃具12の芯高さD0がいわゆるダイレクトドライブ方式よりも小さくなっている。このため、電動モータの出力軸に直接回転刃具を取り付け、若しくは同軸に配置したスピンドルに回転刃具を取り付けたダイレクトドライブ方式(減速させない方式)に比して回転刃具12の切断材Wに対する切り込み深さを大きく設定することができる。
また、本実施形態の切断工具1によれば、駆動源としてアウタロータ型の電動モータ11を備えていることから、その機長L0をインナロータ型の電動モータを駆動源として用いる場合に比して小さく(薄型化)することができる。電動モータ11の機長L0が小さくなっているため、当該切断工具1のモータ軸線J方向の重心位置がより回転刃具2側に位置している。本実施形態の場合、モータ軸線J方向の重心位置に位置合わせしてハンドル部30の同方向の位置が設定されている。このため、ハンドル部30のモータ軸線J方向の位置はより回転刃具12側に近い位置に設定されており、本実施形態の場合両者の間隔はL1に設定されている。本実施形態では、ハンドル部30と回転刃具12との間隔L1が約63mmに設定されており、インナロータ型の電動モータを駆動源とする場合の約73mmよりも小さくなっている。
また、ハンドル部30と回転刃具12とのモータ軸線J方向の間隔L1は、回転刃具12の直径d12の約30パーセント程度に設定されている。このように回転刃具12のサイズを基準にして間隔Lを小さく設定することによっても、当該切断工具1のモータ軸線J方向の重心位置を回転刃具12側により近い位置に設定することができ、これにより当該切断工具1の作業性(操作性)及び取り扱い性(可搬性)を高めることができる。
このように、インナロータ型モータを駆動源として用いる場合に比して、電動モータ11の機長L0をコンパクト化して当該切断工具1の同方向の重心位置を回転刃具12により近づけることができ、これによりハンドル部30をこの重心位置に位置合わせすることができる。ハンドル部30の下方に当該切断工具1の重心が位置することから、使用者がハンドル部30のメイングリップ部32を把持して当該切断工具1を持ち運ぶ際若しくは移動させて切断加工を行う際に、把持した手に無理な力を加えることなく楽に持ち運び、また楽に移動させて把持した手に負担を掛けることなく切断作業を行うことができる。
本実施形態の場合、ハンドル部30の後部に比較的重量の大きなバッテリパックBが装着されていることから、ハンドル部30の下方に当該切断工具1の重心が位置合わせされることにより特に大きな作用効果を得ることができる。
また、ハンドル部30が回転刃具12により近い位置に配置されているため当該切断工具1を切断進行方向に押す力を効率よく回転刃具12に作用させることができ、これにより使用者の手の負担を軽くして当該切断工具1の操作性若しくは作業性を高めることができる。特に、本実施形態の場合、回転刃具12の切り込み深さを最大に設定した状態におけるハンドル部30の頂部と可動カバー16の下端部との間の全高寸法Hと、モータ軸線J方向の全幅寸法Lとの比率(H/L)は、約1.6に設定されていることから、全高寸法Hに対してモータ軸線J方向の全幅寸法Lが極めて小さく設定されて当該切断工具1がモータ軸線J方向にコンパクト化されている。上記比率(H/L)を1.1以上に設定することにより、当該切断工具1のモータ軸線J方向の重心位置をより回転刃具12側に位置させることができ、これにより当該切断工具1の作業性(操作性)及び取り扱い性(可搬性)を高めることができる。
以上のような様々な観点から当該切断工具1のモータ軸線J方向のコンパクト化を図ることにより、ハンドル部30のモータ軸線J方向の位置を当該切断工具1の全幅寸法の中央よりも回転刃具12側に配置することができ、これにより上記した作用効果を得ることができる。
以上説明した実施形態には、種々変更を加えることができる。例えば、電動モータ11の回転出力を減速してスピンドル25に出力するための減速装置として、駆動側ギヤ22と従動側ギヤ23の噛み合いによるギヤ噛み合い式の減速装置20を例示したが、図5に示すようにベルト伝達式の減速装置40に変更することができる。減速装置40以外については前記した第1実施形態の切断工具1と同様であるので、同位の符号を用いてその説明を省略する。なお、図5では、フロントグリップ34やバッテリパックB等の一部の部材が省略されている。
第2実施形態に係る減速装置40は、電動モータ11の出力軸11dに取り付けた駆動側プーリ41と、スピンドル25に取り付けた従動側プーリ42と、駆動側プーリ41と従動側プーリ42との間に掛け渡した伝達ベルト43を備えている。駆動側プーリ41に比して大径の従動側プーリ42が用いられることにより当該減速装置50の適切な減速比が設定されている。電動モータ11には第1実施形態と同じく、アウタロータ型の電動モータが用いられている。
第2実施形態の切断工具1によれば、電動モータ11の回転出力が減速装置40によって減速して出力される。減速装置40の出力軸であるスピンドル25の芯高さD0を電動モータ11の出力軸11dの芯高さD1よりも寸法(D1−D0)だけ下側に設定することができ、これにより回転刃具12の切断材Wに対する大きな切り込み深さを確保することができる。
また、駆動源として機長L0がコンパクトなアウタロータ型の電動モータ11が用いられていることから、当該切断工具1のモータ機長方向のコンパクト化を図ることができ、これによりその重心位置をハンドル部30の下方に位置合わせすることができ、またハンドル部30を間隔L1でより回転刃具12に近い位置に配置することができることから、第1実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
1…切断工具
2…ベース
3…案内部材(デプスガイド)、3a…案内孔
4…固定ねじ
5…操作レバー
10…工具本体
11…電動モータ(アウタロータ型)
11a…モータケース、11b…固定子、11c…回転子、11d…出力軸
11e…冷却ファン、11f,11g…軸受け、11h…排気孔
11m,11n…通気孔
J…モータ軸線
12…回転刃具、d12…回転刃具の直径(サイズ)
14…ブレードケース
15…傾動支軸
16…可動カバー
17…取っ手
20…減速装置(ギヤ噛み合い式)
21…減速ケース、21a…吸気孔
22…駆動側ギヤ
23…従動側ギヤ
25…スピンドル
26…受けフランジ
27…押えフランジ
S…スピンドル軸線(回転刃具の回転軸線)
30…ハンドル部
31…起立部
32…メイングリップ部
33…結合部
34…フロントグリップ部
35…スイッチレバー
36…バッテリ取り付け台座部
37…ロックレバー
40…減速装置(ベルト伝達式)
41…駆動側プーリ
42…従動側プーリ
43…伝達ベルト
B…バッテリパック
D1…電動モータの芯高さ
D0…回転刃具(スピンドル)の芯高さ
H…切断工具の全高寸法
L…切断工具のモータ軸線方向の幅寸法
L0…モータ機長
L1…ハンドル部と回転刃とのモータ軸線方向の間隔

Claims (7)

  1. 切断材に当接させるベースと、該ベースの上部に支持された工具本体を備え、該工具本体は、回転刃具を回転させる駆動源としてのアウタロータ型の電動モータと、該電動モータの回転出力を減速して前記回転刃具を取り付けたスピンドルに出力する減速装置を備えた切断工具。
  2. 請求項1記載の切断工具であって、前記減速装置は、駆動側ギヤと従動側ギヤの噛み合いにより、若しくは駆動側プーリと従動側プーリとの間に伝達ベルトを掛け渡して前記電動モータの回転出力を減速する構成とした切断工具。
  3. 請求項1又は2記載の切断工具であって、前記工具本体は使用者が把持するハンドル部を備えており、該ハンドル部が、当該切断工具のモータ軸線方向の幅寸法の中央よりも前記回転刃具側に配置された切断工具。
  4. 請求項1〜3の何れか1項に記載した切断工具であって、前記工具本体は使用者が把持するハンドル部を備えており、該ハンドル部と前記回転刃具との間のモータ軸線方向の間隔L1が40mm〜65mmに設定された切断工具。
  5. 請求項1〜4の何れか1項に記載した切断工具であって、前記工具本体は使用者が把持するハンドル部を備えており、該ハンドル部と前記回転刃具との間のモータ軸線方向の間隔L1が、前記回転刃具の直径の30パーセント以下である切断工具。
  6. 請求項1〜5の何れか1項に記載した切断工具であって、当該切断工具の全高寸法Hとモータ軸線方向の全幅寸法Lとの比率(H/L)が1.1以上である切断工具。
  7. 請求項1〜6の何れか1項に記載した切断工具であって、前記工具本体は使用者が把持するハンドル部を備えており、当該切断工具の重心位置が、前記モータ軸線方向の位置について該ハンドル部に位置合わせされた切断工具。
JP2011041432A 2011-02-28 2011-02-28 切断工具 Pending JP2012176468A (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011041432A JP2012176468A (ja) 2011-02-28 2011-02-28 切断工具
CN201280010799.1A CN103402682B (zh) 2011-02-28 2012-02-17 切断工具
US14/001,620 US20130333228A1 (en) 2011-02-28 2012-02-17 Cutting tool
EP12752210.0A EP2682214B1 (en) 2011-02-28 2012-02-17 Portable circular saw comprising an outer rotor type brushless electric motor
PCT/JP2012/053816 WO2012117870A1 (ja) 2011-02-28 2012-02-17 切断工具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011041432A JP2012176468A (ja) 2011-02-28 2011-02-28 切断工具

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2012176468A true JP2012176468A (ja) 2012-09-13

Family

ID=46978702

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011041432A Pending JP2012176468A (ja) 2011-02-28 2011-02-28 切断工具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2012176468A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102016001984A1 (de) 2015-02-23 2016-08-25 Makita Corporation Bearbeitungsvorrichtung und Elektromotor hierfür

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57207001A (en) * 1981-06-15 1982-12-18 Matsushita Electric Works Ltd Portable circular saw device
JP2002160121A (ja) * 2000-11-24 2002-06-04 Matsushita Electric Works Ltd 電動丸鋸
JP2006150571A (ja) * 2004-12-01 2006-06-15 Nidec Shibaura Corp 電動工具
WO2010101258A1 (ja) * 2009-03-05 2010-09-10 マックス株式会社 携帯用切断機
JP2010201882A (ja) * 2009-03-05 2010-09-16 Max Co Ltd 携帯用切断機

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57207001A (en) * 1981-06-15 1982-12-18 Matsushita Electric Works Ltd Portable circular saw device
JP2002160121A (ja) * 2000-11-24 2002-06-04 Matsushita Electric Works Ltd 電動丸鋸
JP2006150571A (ja) * 2004-12-01 2006-06-15 Nidec Shibaura Corp 電動工具
WO2010101258A1 (ja) * 2009-03-05 2010-09-10 マックス株式会社 携帯用切断機
JP2010201882A (ja) * 2009-03-05 2010-09-16 Max Co Ltd 携帯用切断機

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102016001984A1 (de) 2015-02-23 2016-08-25 Makita Corporation Bearbeitungsvorrichtung und Elektromotor hierfür
US10011035B2 (en) 2015-02-23 2018-07-03 Makita Corporation Machining device and electric motor for the same

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2012117870A1 (ja) 切断工具
US9287751B2 (en) Electric cutting or drilling tools that use battery packs as power sources
JP6474764B2 (ja) 切断機
US9364906B2 (en) Power tool with high-speed electric motor
JP6408870B2 (ja) 電動工具
CN203863764U (zh) 线锯
CN201841313U (zh) 一种电圆锯
JP5545594B2 (ja) 携帯用切断機
RU2011108305A (ru) Режущие инструменты
EP2712711B1 (en) Power tools
JP2006150571A (ja) 電動工具
JP5912263B2 (ja) 切断工具
US20160243634A1 (en) Reciprocating tool
JP2012196735A (ja) 切断工具
JP6480975B2 (ja) 電動工具
JP2012176468A (ja) 切断工具
JP5802542B2 (ja) サンダ
WO2013084554A1 (ja) 電動工具
CN207171092U (zh) 角向切割机
JP2012176469A (ja) 切断工具
JP2000218429A (ja) 切断工具
JP6745765B2 (ja) マルノコ
WO2024090294A1 (ja) レシプロソー
JP2022053268A (ja) ヘッジトリマー
JP2021070109A (ja) 作業機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130827

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140527

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140707

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20141125