JP2012170570A - 棒状化粧料容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】 棒状の化粧料が収容される棒状化粧料容器を、キャップにばね材を組み込むことなくして容器本体をキャップ下端からの押し込み操作によって容器本体をキャップに収容し、キャップの相対回動操作によって容器本体をキャップから突出させるようにして操作性の良い化粧料容器にする。
【解決手段】 棒状化粧料容器(1)のキャップ(3)を上半側の胴部(12)と下半側のダイアル部(13)とで構成し、胴部とダイアル部にはガイド溝(17)が形成されたガイド筒(14)と、該ガイド溝に対応する縦孔(19a)が形成された身筒部(19)とを設け、胴部の上端部には、ガイド溝および縦孔に係合する係合突起(21a)が形成されたインナー筒(21)を設けて、胴部に対してダイアル部を相対回動することにより、容器本体(2)をキャップから突出させ、容器本体をキャップに押し込むことで、容器本体をキャップに収容させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、口紅、マニキュア、ファンデーション等の化粧料を収容するための棒状化粧料容器に関する。
一般に、口紅やファンデーション等の化粧料が収容される棒状化粧料容器にあっては、化粧料が収容される容器本体の上端部からキャップを外嵌することによって容器本体の被覆蓋部をキャップで覆蓋するよう構成したものが知られている。
このように容器本体上端部からキャップを外嵌させることで化粧料を収容する棒状化粧用容器にあっては、キャップの内側最奥端部に縦軸方向の付勢力を有した弾性部材を装着し、該弾性部材の付勢力を利用してキャップと容器本体との係脱を行うよう構成したものがある。
例えば特許文献1のものでは、キャップの内側奥端部に該キャップの開口部に向けて付勢するばね材と、該ばね材によって容器本体に付勢される塗布部材とを備え、キャップ内側の奥端部から容器本体に向けて突出している塗布部材を容器本体側に向けて付勢し、キャップで容器本体上端部を覆蓋する場合には、まず塗布部材の先端が容器本体の奥端部に当接するまで押し込み、さらに該押し込むことによってばね材が収縮した状態でキャップの係合突起が容器本体の係合部に係合して収容姿勢に維持される。そしてキャップを容器本体から取り外すべく離間姿勢にするには、容器本体に対してキャップを周方向に捻ることで前記係合が解かれてばね材の付勢力によってキャップが容器本体から離間する方向に移動するよう構成している。
また、例えば特許文献2のものでは、キャップ内を移動自在な中筒体(インナー筒)を設けると共に、該中筒体に容器本体が摺動自在に外嵌し、中筒体の下端に揺動自在な係合突起を設けたものとし、そして容器本体をキャップに収納する収納姿勢にするには、中筒体に内嵌した状態の容器本体を押し込んでキャップ内底部に設けた係合部に対して、ガイド部のガイドによって係合突起を係合せしめることで行い、容器本体をキャップから突出させて取り出すことができる取り出し姿勢にするには、再度容器本体をキャップ奥側に押し込んで中筒体をキャップ奥側に押し込み、これによって係合突起がガイド部のガイドによって係合部から外れて中筒体がキャップ開口側に移動して容器本体が取り外し姿勢となるよう構成している。そしてこのものでは、前記収納姿勢に維持するため、キャップの底部と中筒体の下面とのあいだにばね材を設け、該ばね材の付勢力で係合突起の係合部からの係合が解除されないようにしている。
実公平4−46680号公報 特開2007−61393号公報
しかしながら、特許文献1および2に示されるような化粧容器においては、いずれもキャップ内側の奥端部にばね材を取付けて、該ばね材の付勢力を利用してキャップの容器本体に対する覆蓋を維持し、あるいは解除するものに構成したものであるため、ばね材を別途用意する必要があって部品点数の増加に繋がるばかりでなく、ばね材をキャップ内部に組み込む工程が必要となって工程数の増加に繋がるという問題がある。しかもこれらのものは、ばね材を用いているため、使用による化粧料の減量に伴い突出速度が変化してしまうという問題がある。
また特許文献1のものは、ばね材によって係合突起を係合部に係合させる際にはばね材が戻り移動することになり、その移動分のスペースを確保した設計とならざるを得ないうえ、ばね材の付勢力を利用して突出させるものであるため、意図しない突然の突出となる虞がある。また容器本体とキャップとのあいだに間隙を設けた化粧料容器となってしまって、外観上好ましくないばかりでなく、キャップ着脱の操作に無駄な動きが発生して操作の快適性が損なわれるという問題があり、これらに本発明が解決せんとする課題がある。
本発明は、上記の課題を解決するため鋭意創作されたものであって、請求項1の発明は、棒状化粧料が収容される容器本体と、該容器本体の上側から外嵌して容器本体の被覆蓋部を覆蓋するキャップとを備えて構成される棒状化粧料容器において、前記キャップは、有天筒状をした上半側の胴部と、下端が開口した筒状であって、前記胴部に対して縦軸周りに回動自在な下半側のダイアル部とで構成され、前記胴部とダイアル部とは、縦軸方向を向いた縦溝と該縦溝の上下端部間を周回り方向に連通する螺旋溝とからなるガイド溝と、前記縦溝対応位置に位置していて縦溝長さに対応する縦孔が形成された身筒部とがそれぞれ形成されたものであり、前記身筒部に上下方向摺動自在に内嵌されるインナー筒には、容器本体が最上端に摺動したとき容器本体が突き当たる突き当たり部と、前記ガイド溝および身筒部の縦孔に移動自在に係合する係合突起とが形成されていて、前記係合突起がガイド溝の縦溝上端に位置し、かつ容器本体がインナー筒の突き当たり部に突き当たっていて容器本体がキャップに収容される収容姿勢の状態で、胴部に対してダイアル部を相対回動することにより、係合突起がガイド溝の縦溝上端から螺旋溝を経由して縦溝下端に至る移動をすることでインナー筒が容器本体と共に下動して、該容器本体がキャップ下端から突出して容器本体をキャップから取り出し操作できる突出姿勢に変姿させる一方、該突出姿勢で容器本体をキャップ下端から上方に押し込むことで、係合突起の縦溝下端から上端への移動と容器本体の突き当たり部に突き当たるまでの移動とがなされて、容器本体をインナー筒と共に前記収容姿勢に変姿させるようにしたことを特徴とする棒状化粧料容器である。
請求項2の発明は、ガイド溝には、縦溝下端および縦溝上端に位置する係合突起の逆戻り防止をするための段差部が設けられている請求項1記載の棒状化粧料容器である。
請求項3の発明は、インナー筒は、係合突起の段差部越えの補助をすべく可撓性を有していることを特徴とする請求項2記載の棒状化粧料容器である。
請求項4の発明は、段差部は、係合突起が縦溝下端および縦溝上端に位置するときにクリック音を発生させるものであることを特徴とする請求項2または3記載の棒状化粧料容器である。
請求項5の発明は、縦溝は複数あり、螺旋溝は、隣接する縦溝同士の一方の上端から他方の下端へと周回り方向一方向で連結するものであることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1記載の棒状化粧料容器である。
請求項1の発明とすることによって、棒状の化粧料が収容される棒状化粧料容器を、キャップ内にばね材を組み込むことなくして、容器本体をキャップ下端から押し込んで容器本体をキャップに収容する収容姿勢と収容姿勢の状態からキャップを構成する胴部とダイアル部とを相対回動することによって容器本体をキャップ下端から突出させる突出姿勢とに変姿させることが出来る。このため、容器本体をキャップに押し込むことによって容器本体をキャップ内に収容するものに構成した棒状化粧料容器を、ばね材を用いることなくして製造することができることになって、部品点数を削減することが出来る。
また、使用による化粧料の減小や容器本体を新しいものに交換した場合等の容器本体の重量の増減があっても、ばね材を用いた場合のように収容姿勢から突出姿勢に変姿するときの突出速度が変化してしまうといった不具合がない。
さらに、ばね材を用いた場合のように、係合突起を係合部に係合させる際のばね材の戻り移動のためのスペースを考慮する必要がなく、設計の自由度が高まる。またばね材を用いることによって容器本体或いはキャップが意図せずして突然突出したりする虞もなく、操作性の良い棒状化粧料容器とすることが出来る。
請求項2の発明とすることによって、キャップに容器本体を押し込んで収容姿勢にする場合に、縦溝の上端に位置した係合突起が下端に戻ってしまうことによる容器本体の収容姿勢から突出姿勢への逆戻りを防ぐことが出来る。また、胴部とダイアル部を相対回動させて容器本体を突出姿勢にする場合に、螺旋溝の下端に位置した係合突起が螺旋溝の下端から上端に戻ってしまうことによる容器本体の突出姿勢から収容姿勢への逆戻りを防ぐことが出来る。従って、ばね材を用いることなくして収容姿勢および突出姿勢における係合突起の縦溝上端及び下端の係合を維持することが出来る。
請求項3の発明とすることによって、係合突起がガイド溝を摺動する際に段差部をスムーズに超えることが出来るインナー筒とすることが出来る。従って、収容姿勢から突出姿勢への変姿、突出姿勢から収容姿勢への変姿をスムーズに行うことが出来る。
請求項4の発明とすることによって、収容姿勢から突出姿勢に変姿するとき、また突出姿勢から収容姿勢に変姿するときに「カチッ」というクリック音が発生することによって使用者の耳に心地よく、また収容姿勢および突出姿勢に完全に変姿したことを使用者が認識出来るため、使用者に安心感を与えることが出来る。
請求項5の発明とすることによって、縦溝の数に応じて螺旋溝の距離を異ならしめることができ、これによって収納姿勢から突出姿勢に変姿させるときの胴部とダイアル部との相対回動の回動量を異なるものにすることが出来る。
本発明の実施の形態による棒状化粧料容器の収容姿勢の縦断面図である。 本発明の実施の形態による棒状化粧料容器の突出姿勢の縦断面図である。 (A)、(B)は、それぞれガイド筒の平面図、X−X断面図である。 (A)、(B)は、それぞれガイド溝の展開図およびその斜視図である。 (A)、(B)は、それぞれ支持筒の平面図、縦断面図である。 (A)、(B)は、それぞれ身筒部の側面一部断面図、縦正面断面図である。 インナー筒の斜視図である。 (A)、(B)、(C)は、それぞれ棒状化粧料容器の収容姿勢、突出姿勢、収容姿勢の斜視図である。 (A)、(B)、(C)は、それぞれ棒状化粧料容器の収容姿勢、突出姿勢、容器本体とキャップが分離した状態の正面図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面に基づいて詳細に説明する。
図1、2に示されるように、1は棒状化粧料が収容される化粧料容器であって、化粧料容器1は、上面が開口しており、装填される化粧料が昇降操作される容器本体2と、容器本体2を開口部2a側から覆蓋するキャップ3とからなる。
容器本体2は、有底筒状の袴筒4と該袴筒4の内周面側に固着される縦軸方向に長い一組のガイド孔5aが対向して穿設された円筒状の本体側の身筒5と、下端部が袴筒4の下端部に内嵌する円筒状の中具6とを備えて構成される。これら袴筒4、身筒5、中具6は容器本体2の縦軸周りに一体回動するようになっている。
一方、身筒5には、後述する突起9aが摺動自在に移動する螺旋溝8aが内周面に刻設された螺旋筒8が回動自在に外嵌している。そして、螺旋筒8の外周面には、螺旋筒8と一体回動する円筒状の把持筒7が外嵌しており、これによって把持筒7は中具6に対して回動自在となっている。
さらに前記身筒5の内周面側には、前記ガイド孔5aを貫通して螺旋溝8aに係合する本体側の突起9aが突設された中皿9が身筒5内を上下方向移動自在となるように設けられている。この中皿9には、棒状化粧料(図示省略)を収容するための収容部9bが形成されており、前記螺旋筒8と身筒5とは相対回動に伴う中皿9の昇降によって、棒状化粧料が容器本体2の上端の開口部2aから繰出し繰戻しされるようになっている。
そして、容器本体2から棒状化粧料を繰出して使用するにあたっては、前記袴筒4若しくは中具6に対して把持筒7を相対回動させることによって、中皿9は、ガイド孔5aに沿って回転規制される状態で突起9aが螺旋溝8aに摺動案内されて身筒5の内周面を上下移動するようになっている。
尚、11は、身筒5に外嵌し、螺旋筒8の下端部に摺接するリングである。
一方、前記キャップ3は、容器本体2の上端部側から出入り自在に外嵌して該容器本体2を覆蓋するため有天筒状をしているが、上半部が有天筒状の胴部12、下半部が筒状のダイアル部13により構成されるが、ダイアル部13は胴部12に対して縦軸回りに相対回動自在となっている。
胴部12の上端部内周面側には、筒状のガイド筒14が胴部12に対して一体的に止着されている。該ガイド筒14の内周面には、図3、図4に示されるように、軸心を挟んで対向位置に形成された縦軸方向に長い一対の縦溝15、15と、隣接する一方の縦溝15の上端部15aと他方の縦溝15の下端部15bとを周方向一方向で連結する螺旋溝16、16とからなるガイド溝17が形成されている。尚、本発明の実施の形態では、螺旋溝16は図面視で右方向に回るように連結されているが、左回りでも構わないことは勿論である。また、縦溝15は一対である2本としたが1本であっても、また3本以上であっても良い。さらにまた、本実施の形態では、ガイド溝17は胴部12の内周面に一体的に設けたガイド筒14の内周面に形成したが、これに限定されることなく胴部12の内周面に直接形成しても良い。
縦溝15の上端部15aは螺旋溝16の上端部16aとなっており、縦溝15の下端部15bは螺旋溝16の下端部16bとなっている。そして、縦溝15は下端部15bが深溝に形成され、該深溝の下端部15bから上端部15aに近づくほど溝が浅くなるよう形成されているが、上端部15aの手前に形成される段差状部である第一段差部17aを境に上端部15aは深溝となっている。そして螺旋溝16は、縦溝15の上端部15aとオーバーラップしている螺旋溝16の上端部16aが深溝であり、螺旋溝上端部16aから螺旋溝下端部16bに近づくほど溝が浅くなるよう形成されているが、螺旋溝下端部16bの手前に形成される段差状部である第二段差部17bを境に螺旋溝下端部16bは深溝となっている。該螺旋溝下端部16bは縦溝15の下端部15bとオーバーラップしており、該第二段差部17bを境に前述の縦溝15の下端部15bの深溝となっている。
前記ガイド筒14の下方には、胴部12の内周面に一体的に止着され、外周面がガイド筒14の下端側及び内周面側に当接する支持筒18が取り付けられている。ガイド筒14は、支持筒18の外周面と胴部12の内周面とによって挟持された状態で支持されており、これによってガイド筒14が位置ずれしたりすることのないようになっている。該支持筒18は、図5に示すように、上端縁部18aがガイド溝17の下端縁部17cと同形状となるように形成されており、これによって、後述する係合突起21aがガイド溝17を移動する際に支持筒18の上端縁部18aによって係合突起21aの動きが妨げられないようになっている。
ダイアル部13の内周面側には、該ダイアル部13の内周面全体を覆い胴部12の内周面まで延出した筒状の身筒部19がダイアル部13に一体的に止着されている。そして身筒部19の上端部には、図6に示すように、前述の縦溝15の溝長さに対応した長さの2つの縦孔19aが縦溝15に対応する位置に形成されている。
身筒部19の上端部内周面側には、前記縦孔19aに係合する一組の係合突起21aが上端部外周面に突設されるインナー筒21が、係合突起21aが係合する縦溝15の溝長さだけ身筒部19に対して摺動自在となるように内嵌されている。図7に示されるように、インナー筒21の内周面は下半部が上半部よりも大径となるように形成され、上半部と下半部とのあいだに形成される段差状部は、容器本体2をキャップ3に押し込んでいったときに容器本体2の上端部2bが突き当たる突き当たり部21bとなっている。
インナー筒21は、係合突起21aが第一、第二段差部17a、17bを超えやすいように可撓性のある部材で形成され、さらにインナー筒21の係合突起21aの左右両側にはインナー筒21を貫通する縦方向の長孔21c、21cが形成されており、これによって係合突起21aが第一、第二段差部17a、17bを一層超えやすくなるよう配慮されている。
また、係合突起21a及びガイド溝17は、係合突起21aが第一、第二段差部17a、17bを乗り越えて上端部15a(螺旋溝上端部16a)および下端部15b(螺旋溝下端部16b)に落下するようにして移動した瞬間に、係合突起21aと上端部15a又は下端部15bとが衝突して「カチッ」というクリック音が発生するようになっている。
尚、本実施の形態のダイアル部13の下端縁13aは側面視したときに傾斜状となっているが、これは容器本体1をキャップ10から取り出し易くするためおよびデザイン性を良くするためのものであって、特にこの形状に限定されるものではない。
叙述の如く構成された本発明の実施の形態において、まず化粧料が収容される容器本体2がキャップ3に収容される収容姿勢(図8(A)(C)の姿勢)では、容器本体2の上端部2aがインナー筒21の突き当たり部21bに当接した状態となっており、このとき係合突起21aは身筒部19に形成された縦孔19aの上端部19bを貫通しているとともに、ガイド筒14に形成されたガイド溝17の縦溝上端部15aに位置している。
尚、このとき容器本体2の中皿9は、中皿9の収容部9bに収容される化粧料が容器本体上端部2aから上に突出しないよう下方に繰り戻された状態となっている。
次に、前述した収容姿勢から化粧料容器2のキャップ3を容器本体2から取り外す場合は、図8(A)に示されるように、キャップ3の胴部12とダイアル部13とをそれぞれ把持して周回り方向一方向に相対回動させる。この場合の回動方向は、本実施の形態ではダイアル部13に対して胴部12の図面の矢印の方向である。
このようにダイアル部13に対して胴部12を回動させると、収容姿勢において縦孔19aの上端部19bを貫通して縦溝15の上端部15aに位置していた係合突起21aは、縦孔19aに回動規制された状態で縦溝上端部15aである螺旋溝上端部16aから他方の縦溝15の下端部15bである螺旋溝下端部16bに向けて移動し、第二段差部17bを超えることによって逆戻りしない状態で他方の縦溝15の下端部15bに位置する。この係合突起21aのガイド溝17に添う移動によって係合突起21aは、身筒部19の縦孔19aを上端部19bから下端部19cへと移動し、インナー筒21は縦溝15の溝長さだけキャップ3に対して下方に相対移動する。すると、容器本体2の上端部2bは突き当たり部21bの下方移動によって下方に押出されることになり、これによって容器本体2は、図8(B)、図9(B)に示されるように、下端部2cがキャップ3の下端部3aから突出する突出姿勢となる。
この状態で、キャップ3の下端部から突出した容器本体2の下端部2cを把持してキャップ3から引き抜くことで容器本体2をキャップ3から取出すことができる(図9(C)参照)。キャップ3から外れた容器本体2は、袴筒4若しくは中具6に対して把持筒7を相対回動させることで、突起9aがガイド孔5aに沿って回転規制された状態で螺旋溝8aを摺動案内され、これによって中皿9が身筒5の内周面を上下昇降移動するが、このような化粧料を繰り出し繰り戻しする機構は、一般的な棒状化粧料の昇降機構と同様である。
そして、化粧料を使用した後、化粧料が収容された容器本体2をキャップ3によって覆蓋して収容するには、容器本体2の上端部2bをキャップ3の下端部3aからキャップ内に押し込んでいけばよく、そうすることによって容器本体2の上端部2bがインナー筒21の内周面に摺接していき、さらに押し込むことによって縦孔19aの下端部19cに位置していた係合突起21aが上端部19bに移動するとともに、容器本体2の上端部2bが突き当たり部21bに当接して、化粧料容器1が図8(A)、(C)、図9(A)に示される収容姿勢となる。
尚、収納姿勢への変姿は、インナー筒21と容器本体2の把持筒7との摺動抵抗と、インナー筒21と支持筒18との摺動抵抗の大小によって、インナー筒21と把持筒7との摺動とインナー筒21と支持筒18との摺動の後先、あるいは同時かが決まることになるが、何れであっても勿論良い。
また、本実施の形態では、容器本体2をキャップ3に収容する際、インナー筒21の内周面と容器本体2の把持筒7とが摺動するものに構成したが、これに限定されるものではなく、インナー筒21の内周面と中具6の外周面とが摺動するものとしても良いし、またインナー筒21の内周面と袴筒4の外周面とが摺動するものとしても良い。
さらにはインナー筒21を下端縁部に突き当たり部21bが形成されたものとして、把持筒7の外周面と身筒部19の内周面とが摺動するものに構成しても良く、また中具6の外周面と身筒部19の内周面とが摺動するものに構成しても良く、さらには袴筒4と身筒部19とが摺動するものに構成しても良い。このように、把持筒7と身筒部19、中具6と身筒部19、袴筒4と身筒部19とが摺動するよう構成した場合には、インナー筒21は容器本体2の上端部2bが突き当たり部21bに当接することによってキャップ3の上端部へと押し上げられて収容姿勢となる。
これによって、棒状の化粧料が収容される棒状化粧料容器1を、キャップ3内にばね材を組み込むことなくして、容器本体2をキャップ3下端部3aから押し込んで容器本体2をキャップ3に収容する収容姿勢、収容姿勢の状態からキャップ3を構成する胴部12とダイアル部13とを相対回動することにより容器本体2をキャップ3の下端部3aから突出させる突出姿勢へと変姿させることが出来る。このため、容器本体2をキャップ3に押し込むことによって容器本体2をキャップ3で覆蓋するものに構成した棒状の化粧料容器1を、ばね材を用いずに製造することが出来て、ばね材を用意する必要がなく、部品点数の削減を図ることが出来る。
また、本発明が実施されたものは、胴部12とダイアル部13との相対回動や押し込みによる突出姿勢や収容姿勢への変姿を使用者自らが操作することにより行うことになるので、使用者の意図に添った変姿ができ、ばね材を用いたもののように意図しない速度で突然変姿してしまうようなことがない。
さらに、ばね材を用いた場合のように、係合突起を係合部に係合させる際のばね材の戻り移動のためのスペースを考慮する必要がなく、従って設計の自由度が高まる。
また、キャップ3に容器本体2を押し込んで収容姿勢にする場合に、縦溝15の上端部15aに位置した係合突起21aが下端部15b側に戻ってしまうことによる容器本体2の収容姿勢から突出姿勢への逆戻りを防ぐことが出来る。さらにまた、胴部12とダイアル部13を相対回動させて容器本体2を突出姿勢にする場合に、螺旋溝16の下端部16bに位置した係合突起21aが螺旋溝16の下端部16bから上端部16a側に戻ってしまうことによる容器本体2の突出姿勢から収容姿勢への逆戻りを防ぐことが出来る。従って、ばね材を用いることなくして収容姿勢および突出姿勢における係合突起21aの縦溝上端部15a及び下端部15bの係合を維持することが出来る。
また、インナー筒21を可撓性のある部材で形成し、さらに係合突起21aの左右がガイド溝17を摺動する際に第一、第二段差部17a、17bをスムーズに超えることが出来るインナー筒21とすることが出来る。従って、収容姿勢から突出姿勢への変姿、突出姿勢から収容姿勢への変姿をスムーズに行うことが出来る。
そのうえ、係合突起21aが第一、第二段差部17a、17bを超えるときに「カチッ」というクリック音が発生することによって使用者の耳に心地よく、また収容姿勢および突出姿勢に完全に変姿したことを使用者が認識することが出来て、使用者に安心感が与えられる。
尚、本発明の実施の形態は、ガイド溝17が形成されたガイド筒14と胴部12とが一体回動し、縦孔19aが形成された身筒部19とダイアル部13とが一体回動するものに構成したが、これに限定されるものではなく、ガイド溝17が身筒部19に形成されてダイアル部13と一体回動し、縦孔19aがガイド筒14に形成されて胴部12と一体回動するものに構成してもよい。
また、本発明の実施の形態は縦溝15が一対である2本のものに構成したが、前述したように縦溝15の数は1本でも良く、また3本以上であっても良い。仮に1本であった場合は、螺旋溝16は円周を1周する長さになるため胴部12とダイアル部13との相対回動も1回転分になる。また縦溝15の本数を多くすることによってそれだけ各螺旋溝15の距離が短くなるため、そうすることによって胴部12とダイアル部13との相対回動量を短いものにすることが出来る。
本発明は、口紅、マニキュア、ファンデーション等の化粧料を収容するための棒状化粧料収容容器の分野に利用可能である。
1 化粧料容器
2 容器本体
3 キャップ
12 胴部
13 ダイアル部
15 縦溝
15a 上端部
15b 下端部
16 螺旋溝
17 ガイド溝
19 身筒部
19a 縦孔
21 インナー筒
21a 係合突起
21b 突き当たり部

Claims (5)

  1. 棒状化粧料が収容される容器本体と、該容器本体の上側から外嵌して容器本体の被覆蓋部を覆蓋するキャップとを備えて構成される棒状化粧料容器において、
    前記キャップは、有天筒状をした上半側の胴部と、下端が開口した筒状であって、前記胴部に対して縦軸周りに回動自在な下半側のダイアル部とで構成され、
    前記胴部とダイアル部とは、縦軸方向を向いた縦溝と該縦溝の上下端部間を周回り方向に連通する螺旋溝とからなるガイド溝と、前記縦溝対応位置に位置していて縦溝長さに対応する縦孔が形成された身筒部とがそれぞれ形成されたものであり、
    前記身筒部に上下方向摺動自在に内嵌されるインナー筒には、容器本体が最上端に摺動したとき容器本体が突き当たる突き当たり部と、前記ガイド溝および身筒部の縦孔に移動自在に係合する係合突起とが形成されていて、
    前記係合突起がガイド溝の縦溝上端に位置し、かつ容器本体がインナー筒の突き当たり部に突き当たっていて容器本体がキャップに収容される収容姿勢の状態で、胴部に対してダイアル部を相対回動することにより、係合突起がガイド溝の縦溝上端から螺旋溝を経由して縦溝下端に至る移動をすることでインナー筒が容器本体と共に下動して、該容器本体がキャップ下端から突出して容器本体をキャップから取り出し操作できる突出姿勢に変姿させる一方、該突出姿勢で容器本体をキャップ下端から上方に押し込むことで、係合突起の縦溝下端から上端への移動と容器本体の突き当たり部に突き当たるまでの移動とがなされて、容器本体をインナー筒と共に前記収容姿勢に変姿させるようにしたことを特徴とする棒状化粧料容器。
  2. ガイド溝には、縦溝下端および縦溝上端に位置する係合突起の逆戻り防止をするための段差部が設けられている請求項1記載の棒状化粧料容器。
  3. インナー筒は、係合突起の段差部越えの補助をすべく可撓性を有していることを特徴とする請求項2記載の棒状化粧料容器。
  4. 段差部は、係合突起が縦溝下端および縦溝上端に位置するときにクリック音を発生させるものであることを特徴とする請求項2または3記載の棒状化粧料容器。
  5. 縦溝は複数あり、螺旋溝は、隣接する縦溝同士の一方の上端から他方の下端へと周回り方向一方向で連結するものであることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1記載の棒状化粧料容器。
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