JP2012169263A - 異方性導電材料、接続構造体の製造方法及び接続構造体 - Google Patents

異方性導電材料、接続構造体の製造方法及び接続構造体 Download PDF

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Abstract

【課題】異方性導電材料を硬化させた硬化物層にボイドを生じ難くすることができる異方性導電材料を提供する。
【解決手段】本発明に係る異方性導電材料は、熱硬化性化合物と、熱硬化剤と、導電性粒子5と、フィラーとを含む。導電性粒子5は、樹脂粒子と該樹脂粒子の表面上に配置された導電層とを有する。該導電層の少なくとも外側の表面層ははんだ層である。上記フィラーは、1次粒子の平均粒子径が5nm以上、800nm以下であるナノフィラーであるか、又は反応性官能基を表面に有するフィラーである。本発明に係る異方性導電材料の測定温度範囲40〜300℃での最低溶融粘度を示す温度は60〜120℃の温度領域にあり、かつ該最低溶融粘度は1Pa・s以上である。
【選択図】図1

Description

本発明は、複数の導電性粒子を含む異方性導電材料に関し、例えば、フレキシブルプリント基板、ガラス基板、ガラスエポキシ基板及び半導体チップなどの様々な接続対象部材の電極間の電気的な接続に用いることができる異方性導電材料、並びに該異方性導電材料を用いた接続構造体の製造方法及び接続構造体に関する。
ペースト状又はフィルム状の異方性導電材料が広く知られている。該異方性導電材料では、バインダー樹脂中に複数の導電性粒子が分散されている。
上記異方性導電材料は、具体的には、ICチップとフレキシブルプリント回路基板との接続、ICチップとITO電極を有する回路基板との接続、並びにITO電極を有する回路基板とフレキシブルプリント回路基板との接続等に使用されている。
上記異方性導電材料の一例として、下記の特許文献1には、絶縁樹脂と、はんだ粒子成分とを含む異方性導電ペーストが開示されている。この異方性導電ペーストは、酸化膜破壊用粒子を含んでいてもよい。ここでは、上記はんだ粒子成分として、はんだ、樹脂、セラミック及び金属からなる群から選ばれるいずれか一種の粒子を核とし、その表面をはんだ成分で被覆した粒子が記載されている。但し、特許文献1の実施例には、はんだ粒子成分として、樹脂を核とし、その表面をはんだ成分で被覆した粒子についての記載はない。
また、下記の特許文献2には、25℃及び2.5pmでの粘度をη1、25℃及び20rpmでの粘度をη2としたときに、下記式(A)及び(B)を満たす異方性導電ペーストが開示されている。
50Pa・s≦η2≦200Pa・s ・・・式(A)
1.5≦η1/η2≦4.3 ・・・式(B)
特開2006−108523号公報 特開2003−064330号公報
特許文献1〜2に記載のような従来の異方性導電材料により、例えば、半導体チップの電極とガラス基板の電極とを電気的に接続する際には、ガラス基板上に、導電性粒子を含む異方性導電材料を配置する。次に、半導体チップを積層して、半導体チップの上面に加熱圧着ヘッドを押しつけて、加熱及び加圧する。これにより、異方性導電材料を硬化させて、かつ導電性粒子を介して電極間を電気的に接続し、接続構造体を得る。
特許文献1〜2に記載のような従来の異方性導電材料により、上記のような接続構造体を作製した場合には、例えば半導体チップの上面に加熱圧着ヘッドを押し付けた際に、異方性導電材料が熱により軟化し、基板上の配線間に生じる毛細管現象により、異方性導電材料が流動及び移動することがある。このため、得られる接続構造体において、異方性導電材料が硬化した硬化物層にボイドが生じることがある。硬化物層にボイドがあると、電極間の導通信頼性が低下したり、半導体チップ又はガラス基板などの接続対象部材と硬化物層との接続信頼性が低下したりする。
本発明の目的は、異方性導電材料を硬化させた硬化物層にボイドを生じ難くすることができる異方性導電材料、並びに該異方性導電材料を用いた接続構造体の製造方法及び接続構造体を提供することである。
本発明の広い局面によれば、熱硬化性化合物と、熱硬化剤と、導電性粒子と、フィラーとを含み、上記導電性粒子が、樹脂粒子と該樹脂粒子の表面上に配置された導電層とを有し、該導電層の少なくとも外側の表面層がはんだ層であり、上記フィラーが、1次粒子の平均粒子径が5nm以上、800nm以下であるナノフィラーであるか、又は反応性官能基を表面に有するフィラーであり、測定温度範囲40〜300℃での最低溶融粘度を示す温度が60〜120℃の温度領域にあり、かつ該最低溶融粘度が1Pa・s以上である、異方性導電材料が提供される。
本発明に係る異方性導電材料のある特定の局面では、該異方性導電材料の上記最低溶融粘度を示す温度での1Hzにおける粘度(Pa・s)の上記最低溶融粘度を示す温度での10Hzにおける粘度(Pa・s)に対する粘度比が3以上である。
本発明に係る異方性導電材料は、異方性導電ペーストであることが好ましい。上記導電性粒子の平均粒子径は1μm以上、50μm以下であることが好ましい。
本発明に係る異方性導電材料の他の特定の局面では、上記熱硬化性化合物がエポキシ基又はチイラン基を有する熱硬化性化合物であり、上記フィラーがエポキシ基又はチイラン基と反応可能な官能基を有する。
本発明に係る異方性導電材料の別の特定の局面では、上記フィラーが、1次粒子の平均粒子径が5nm以上、800nm以下であり、かつ反応性官能基を表面に有するナノフィラーである。
本発明に係る接続構造体の製造方法は、電極を上面に有する第1の接続対象部材上に、本発明に従って構成された異方性導電材料を用いた異方性導電材料層を配置する工程と、該異方性導電材料層の上面に、電極を下面に有する第2の接続対象部材を積層する工程と、該第2の接続対象部材の上面を加熱及び加圧して、上記異方性導電材料層に熱を付与することにより上記異方性導電材料層を硬化させて、硬化物層を形成する工程とを備える。
本発明に係る接続構造体の製造方法のある特定の局面では、上記第2の接続対象部材として半導体チップが用いられる。
本発明に係る接続構造体の製造方法の他の特定の局面では、上記第2の接続対象部材として、アスペクト比が5以上、平面積が10mm以上である第2の接続対象部材が用いられる。
本発明に係る接続構造体は、第1の接続対象部材と、第2の接続対象部材と、該第1,第2の接続対象部材を電気的に接続している硬化物層とを備えており、該硬化物層が、本発明に従って構成された異方性導電材料を硬化させることにより形成されている。
本発明に係る異方性導電材料は、熱硬化性化合物と熱硬化剤と導電性粒子とフィラーとを含み、上記導電性粒子が、樹脂粒子と少なくとも表面層がはんだ層である導電層とを有する導電性粒子であり、上記フィラーが、1次粒子の平均粒子径が5nm以上、800nm以下であるナノフィラーであるか又は反応性官能基を表面に有するフィラーであり、更に本発明に係る異方性導電材料の測定温度範囲40〜300℃での最低溶融粘度を示す温度が60〜120℃の温度領域にあり、かつ該最低溶融粘度が1Pa・s以上であるので、本発明に係る異方性導電材料を用いて接続対象部材を接続した場合に、異方性導電材料層が硬化した硬化物層にボイドを生じ難くすることができる。
図1は、本発明の一実施形態に係る異方性導電材料を用いた接続構造体を模式的に示す正面断面図である。 図2(a)〜(c)は、本発明の一実施形態に係る異方性導電材料を用いて接続構造体を得る各工程を説明するための正面断面図である。 図3は、本発明に係る異方性導電材料に用いる導電性粒子の一例を示す断面図である。 図4は、図3に示す導電性粒子の変形例を示す断面図である。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明に係る異方性導電材料は、熱硬化性化合物と、熱硬化剤と、導電性粒子と、フィラーとを含む。上記導電性粒子は、樹脂粒子と該樹脂粒子の表面上に配置された導電層とを有する。該導電層の少なくとも外側の表面層は、はんだ層である。上記フィラーは、1次粒子の平均粒子径が5nm以上、800nm以下であるナノフィラーであるか、又は反応性官能基を表面に有するフィラーである。本発明に係る異方性導電材料の測定温度範囲40〜300℃での最低溶融粘度η1を示す温度は60〜120℃の温度領域にあり、かつ該最低溶融粘度η1は1Pa・s以上である。
特定の上記組成を採用し、更に異方性導電材料の最低溶融粘度η1を示す温度及び最低溶融粘度η1の値が上記関係を満足するようにすることにより、本発明に係る異方性導電材料が硬化した硬化物層を有する接続構造体において、該硬化物層にボイドを生じ難くすることができる。例えば、第1の接続対象部材の上面に配置された異方性導電材料層の上面に第2の接続対象部材を積層した後、該第2の接続対象部材の上面を加熱圧着ヘッドなどにより加熱及び加圧した際、熱により異方性導電材料が軟化する。この時、第2の接続対象部材上に配置された電極の引き出し線等による凹凸間や、軟化した異方性導電材料の濡れ性の異なる隙間に毛細管現象が生じるが、上記関係を満足することで加熱初期の流動を抑制することができる。この結果、第2の接続対象部材が反ることに伴う異方性導電材料層の引き込みが生じ難くなり、異方性導電材料層の流動及び移動が抑制される。従って、硬化物層にボイドが生じ難くなる。ここで、電極の引き出し線とは、例えば半導体チップと有機基板とを接続する際に、有機基板の表層に配置された半導体チップ上の接続端子に対向するように、有機基板の表層に配置された電極を外部に引き出す配線のことであり、半導体チップの外周に対し概ね垂直に配線が配置されている。また、例えばITO電極が形成されたガラス基板と半導体チップとを接続する際には、ガラス基板の表面に形成されたITO電極間、アルミニウム等の金属配線、SiN等のパッシベーション膜には、半導体チップの外周に対し、概ね垂直になる構造の隙間が形成される。また、例えばフレキシブル基板とガラス基板との接続では、フレキシブル基板上に配置された配線が異方性導電材料の塗布部端部に対し概ね垂直に配置される。このように、熱により軟化した異方性導電材料の外周に対して垂直な隙間が生じる場合において、本発明では顕著な効果が得られる。
また、上記導電性粒子が、樹脂粒子と少なくとも表面層がはんだ層である導電層とを有する導電性粒子であることによっても、はんだのみにより形成されたはんだ粒子及び表面層がはんだ層以外である導電性粒子を用いた場合と比較して、高い接続信頼性を得ることができる。はんだのみにより形成されたはんだ粒子の場合、加熱加圧時にはんだ融点以上に達した際に、第1の接続対象部材と第2の接続対象部材との電極間のスペースにおいて挟まれたはんだ粒子が溶融し、電極領域からはみ出すことがある。このため、隣接する電極間をもはんだが接続してしまい、ショートが発生してしまうことがある。表面層がはんだ層以外の場合、第1の接続対象部材と第2の接続対象部材との電極間は導電性粒子の接触のみにて導通することとなるため、接続構造体の製造時に高加重が必要となることや、高温や超音波により接続する等工程が煩雑になることがある。従って、本発明に係る異方性導電材料は、樹脂粒子と少なくとも表面層がはんだ層である導電層とを有する導電性粒子を用いることにも大きな特徴を有する。
ここで、はんだとは、一般的な鉛はんだ、鉛フリーはんだ等のSn合金が挙げられる。融点が80℃以上150℃以下のSn−In系、Sn−Bi系が好ましい。融点が150℃以下であると、異方性導電材料中の熱硬化性化合物が先に硬化し難くなり、接続不良がより一層発生し難くなる。融点が80℃以上であると、異方性導電材料の流動と共にはんだ層が流動し難くなり、ショートがより一層発生し難くなる。
上記はんだは、低融点金属(例えば、融点が450℃以下)であることが好ましい。低融点金属は特に限定されないが、錫、又は錫を含有する合金であることが好ましい。上記合金は、錫−銀合金、錫−銅合金、錫−銀−銅合金、錫−ビスマス合金、錫−亜鉛合金等が挙げられる。なかでも、各電極材料に対し濡れ性が優れることから、上記低融点金属は、錫、錫−銀合金、錫−銀−銅合金であることが好ましい。
上記はんだ層(低融点金属層)と電極との接合強度を向上させるために、上記はんだは、ニッケル、銅、アンチモン、アルミニウム、亜鉛、鉄、金、チタン、リン、ゲルマニウム、テルル、コバルト、ビスマス、マンガン、クロム、モリブデン、パラジウム等の金属を含んでいてもよい。なかでも、上記はんだ層と電極との接合強度を向上させる効果に優れていることから、上記はんだは、低融点金属以外の金属として、ニッケル、銅、アンチモン、アルミニウム、亜鉛を含むことが好ましい。
上記はんだ層100重量%に含まれる低融点金属以外の上記金属の含有量は特に限定されないが、好ましくは0.0001重量%以上、好ましくは1重量%以下である。上記低融点金属以外の金属の含有量が上記下限以上及び上記上限以下であると、上記はんだ層と電極との接合強度をより一層向上させることができる。
上記はんだ層100重量%に含まれる錫の含有量は、30重量%以上であることが好ましい。錫の含有量が上記下限以上であると、本発明の効果が効果的に発揮され、実装不良がより一層生じ難くなる。なお、上記はんだ層における錫の含有量とは、はんだ層に含まれる元素の合計に占める錫の割合を意味する。上記はんだ層における錫の含有量は、高周波誘導結合プラズマ発光分光分析装置(堀場製作所社製「ICP−AES」)又は蛍光X線分析装置(島津製作所社製「EDX−800HS」)等を用いて測定可能である。
硬化物層にボイドをより一層生じ難くする観点からは、上記最低溶融粘度η1は、1Pa・s以上、好ましくは10Pa・s以上である。上記最低溶融粘度η1の上限は特に限定されないが、上記最低溶融粘度η1は、好ましくは20万Pa・s以下、より好ましくは5000Pa・s以下である。上記最低溶融粘度η1が1Pa・s未満であると、樹脂の流出によりボイドが発生しやすい。上記最低溶融粘度η1が上記上限以下であると、導電性粒子と電極間に樹脂がかみ込み難くなり、接続不良をより一層確実に防ぐことができる。
上記最低溶融粘度は、レオメーターを用いて、最低複素粘度η*を測定することにより求められる。測定条件は、歪制御1rad、周波数1Hz、昇温速度20℃/分、測定温度範囲40〜300℃とする。
上記レオメーターとしては、STRESSTECH(EOLOGICA社製)等が挙げられる。
本発明に係る異方性導電材料の上記最低溶融粘度を示す温度での1Hzにおける粘度η2(Pa・s)の最低溶融粘度を示す温度での10Hzにおける粘度η3(Pa・s)に対する粘度比(η2/η3)は、好ましくは2以上、より好ましくは3以上、更に好ましくは4以上である。上記粘度比(η2/η3)が上記下限以上であると、硬化物層により一層ボイドが生じ難くなる。上記粘度比(η2/η3)が3以上であると、硬化物層にボイドがかなり生じ難くなる。
さらに、上記粘度比(η2/η3)が上記下限以上であると、硬化前又は硬化時に異方性導電材料層が意図せずに濡れ拡がるのを抑制でき、接続構造体における汚染を生じ難くすることができる。従って、上記粘度比(η2/η3)が上記下限以上であると、硬化物層におけるボイドの抑制と異方性導電材料層の流動による汚染の抑制との双方の効果を得ることができる。上記粘度比(η2/η3)の上限は特に限定されないが、上記粘度比(η2/η3)は、8以下であることが好ましい。
上記異方性導電材料は、熱硬化性化合物と熱硬化剤と導電性粒子とフィラーとを含む。以下、上記異方性導電材料に含まれている各成分の詳細を説明する。
(熱硬化性化合物)
上記熱硬化性化合物としては、オキセタン化合物、エポキシ化合物、エピスルフィド化合物、(メタ)アクリル化合物、フェノール化合物、アミノ化合物、不飽和ポリエステル化合物、ポリウレタン化合物、シリコーン化合物及びポリイミド化合物等が挙げられる。上記熱硬化性化合物は1種のみが用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。
上記異方性導電材料の硬化を容易に制御したり、接続構造体の導通信頼性をより一層高めたりする観点からは、上記熱硬化性化合物は、エポキシ基又はチイラン基を有する熱硬化性化合物であることが好ましい。エポキシ基を有する化合物は、エポキシ化合物である。チイラン基を有する化合物は、エピスルフィド化合物である。熱硬化をより一層速やかに進行させる観点からは、上記熱硬化性化合物は、エピスルフィド化合物であることが好ましい。
エピスルフィド化合物は、エポキシ基ではなくチイラン基を有するので、低温で速やかに硬化させることができる。すなわち、チイラン基を有するエピスルフィド化合物は、エポキシ基を有するエポキシ化合物と比較して、チイラン基に由来してより一層低い温度で硬化可能である。
上記エポキシ化合物及び上記エピスルフィド化合物は、芳香族環を有することが好ましい。上記芳香族環としては、ベンゼン環、ナフタレン環、アントラセン環、フェナントレン環、テトラセン環、クリセン環、トリフェニレン環、テトラフェン環、ピレン環、ペンタセン環、ピセン環及びペリレン環等が挙げられる。なかでも、上記芳香族環は、ベンゼン環、ナフタレン環又はアントラセン環であることが好ましい。
低温でより一層速やかに硬化させる観点からは、エピスルフィド化合物は、下記式(1−1)、(2−1)、(3)、(7)又は(8)で表される構造を有するエピスルフィド化合物であることが好ましく、下記式(1−1)、(2−1)又は(3)で表される構造を有するエピスルフィド化合物であることがより好ましい。下記式(1−1)において、ベンゼン環に結合している6つの基の結合部位は特に限定されない。下記式(2−1)において、ナフタレン環に結合している8つの基の結合部位は特に限定されない。
Figure 2012169263
上記式(1−1)中、R1及びR2はそれぞれ炭素数1〜5のアルキレン基を表す。R3、R4、R5及びR6の4個の基の内の2〜4個の基は水素を表す。R3、R4、R5及びR6の内の水素ではない基は下記式(4)で表される基を表す。R3、R4、R5及びR6の4個の基の全てが水素であってもよい。R3、R4、R5及びR6の4個の基の内の1個又は2個が下記式(4)で表される基であり、かつR3、R4、R5及びR6の4個の基の内の下記式(4)で表される基ではない基は水素であってもよい。
Figure 2012169263
上記式(4)中、R7は炭素数1〜5のアルキレン基を表す。
Figure 2012169263
上記式(2−1)中、R51及びR52はそれぞれ炭素数1〜5のアルキレン基を表す。R53、R54、R55、R56、R57及びR58の6個の基の内の4〜6個の基は水素を表す。R53、R54、R55、R56、R57及びR58の内の水素ではない基は、下記式(5)で表される基を表す。R53、R54、R55、R56、R57及びR58の6個の基の全てが水素であってもよい。R53、R54、R55、R56、R57及びR58の6個の基の内の1個又は2個が下記式(5)で表される基であり、かつR53、R54、R55、R56、R57及びR58の内の下記式(5)で表される基ではない基は水素であってもよい。
Figure 2012169263
上記式(5)中、R59は炭素数1〜5のアルキレン基を表す。
Figure 2012169263
上記式(3)中、R101及びR102はそれぞれ炭素数1〜5のアルキレン基を表す。R103、R104、R105、R106、R107、R108、R109及びR110の8個の基の内の6〜8個の基は水素を表す。R103、R104、R105、R106、R107、R108、R109及びR110の内の水素ではない基は、下記式(6)で表される基を表す。R103、R104、R105、R106、R107、R108、R109及びR110の8個の基の全てが水素であってもよい。R103、R104、R105、R106、R107、R108、R109及びR110の8個の基の内の1個又は2個が下記式(6)で表される基であり、かつR103、R104、R105、R106、R107、R108、R109及びR110の内の下記式(6)で表される基ではない基は水素であってもよい。
Figure 2012169263
上記式(6)中、R111は炭素数1〜5のアルキレン基を表す。
Figure 2012169263
上記式(7)中、R1及びR2はそれぞれ炭素数1〜5のアルキレン基を表す。
Figure 2012169263
上記式(8)中、R3及びR4はそれぞれ炭素数1〜5のアルキレン基を表す。
上記エピスルフィド化合物及び上記式(1−1),(2−1)で表される構造を有するエピスルフィド化合物は、下記式(1),(2)で表される構造を有するエピスルフィド化合物であることが好ましい。
Figure 2012169263
上記式(1)中、R1〜R6は、上記式(1−1)中のR1〜R6と同様の基である。
Figure 2012169263
上記式(2)中、R51〜R58は、上記式(2−1)中のR51〜R58と同様の基である。
上記異方性導電材料は、エピスルフィド化合物として、フェノキシ樹脂のエポキシ基がチイラン基に変換されたチイラン基を有する変性フェノキシ樹脂を含んでいてもよい。硫化剤を用いて、従来公知の方法により、フェノキシ樹脂のエポキシ基をチイラン基に変換できる。
「フェノキシ樹脂」は、一般的には、例えばエピハロヒドリンと2価のフェノール化合物とを反応させて得られる樹脂、又は2価のエポキシ化合物と2価のフェノール化合物とを反応させて得られる樹脂である。
フェノキシ樹脂を得る上記反応において、フェノキシ樹脂の原料となるエポキシ基を有する化合物にかえて該エポキシ基を有する化合物のエポキシ基をチイラン基に変換したチイラン基を有する化合物を用いることにより、チイラン基を有するフェノキシ樹脂を得ることができる。さらに、エポキシ基を有するフェノキシ樹脂を用意し、該エポキシ基を有するフェノキシ樹脂のエポキシ基をチイラン基に変換することによっても、チイラン基を有するフェノキシ樹脂を得ることができる。
上記エポキシ化合物は特に限定されない。エポキシ化合物として、従来公知のエポキシ化合物を使用できる。上記エポキシ化合物は、1種のみが用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。
上記エポキシ化合物としては、エポキシ基を有するフェノキシ樹脂、ビスフェノールF型エポキシ樹脂、ビスフェノールS型エポキシ樹脂、フェノールノボラック型エポキシ樹脂、ビフェノール型エポキシ樹脂、ナフタレン型エポキシ樹脂、フルオレン型エポキシ樹脂、フェノールアラルキル型エポキシ樹脂、ナフトールアラルキル型エポキシ樹脂、ジシクロペンタジエン型エポキシ樹脂、アントラセン型エポキシ樹脂、アダマンタン骨格を有するエポキシ樹脂、トリシクロデカン骨格を有するエポキシ樹脂、及びトリアジン核を骨格に有するエポキシ樹脂等が挙げられる。
上記エポキシ化合物の具体例としては、例えばエピクロルヒドリンと、ビスフェノールA型エポキシ樹脂、ビスフェノールF型エポキシ樹脂又はビスフェノールD型エポキシ樹脂等とから誘導されるビスフェノール型エポキシ樹脂、並びにエピクロルヒドリンとフェノールノボラック又はクレゾールノボラックとから誘導されるエポキシノボラック樹脂が挙げられる。グリシジルアミン、グリシジルエステル、並びに脂環式又は複素環式等の1分子内に2個以上のオキシラン基を有する各種のエポキシ化合物を用いてもよい。
さらに、上記エポキシ化合物として、例えば、上記式(1−1)、(2−1)、(3)、(7)又は(8)で表される構造におけるチイラン基をエポキシ基に置き換えた構造を有するエポキシ化合物を用いてもよい。
さらに、上記異方性導電材料は、エポキシ化合物として、下記式(21)で表される構造を有するエポキシ化合物の単量体、該エポキシ化合物が少なくとも2個結合された多量体、又は該単量体と該多量体との混合物を含んでいてもよい。
Figure 2012169263
上記式(21)中、R1は炭素数1〜5のアルキレン基を表し、R2は炭素数1〜5のアルキレン基を表し、R3は水素原子、炭素数1〜5のアルキル基又は下記式(22)で表される構造を表し、R4は水素原子、炭素数1〜5のアルキル基又は下記式(23)で表される構造を表す。
Figure 2012169263
上記式(22)中、R5は炭素数1〜5のアルキレン基を表す。
Figure 2012169263
上記式(23)中、R6は炭素数1〜5のアルキレン基を表す。
上記式(21)で表される構造を有するエポキシ化合物は、不飽和二重結合と、少なくとも2個のエポキシ基とを有することを特徴とする。上記式(21)で表される構造を有するエポキシ化合物の使用により、異方性導電材料をより一層低温で速やかに硬化させることができる。
上記異方性導電材料は、エポキシ化合物又はエピスルフィド化合物として、下記式(31)で表される構造を有する化合物の単量体、該化合物が少なくとも2個結合された多量体、又は該単量体と該多量体との混合物を含んでいてもよい。
Figure 2012169263
上記式(31)中、R1は水素原子もしくは炭素数1〜5のアルキル基又は下記式(32)で表される構造を表し、R2は炭素数1〜5のアルキレン基を表し、R3は炭素数1〜5のアルキレン基を表し、X1は酸素原子又は硫黄原子を表し、X2は酸素原子又は硫黄原子を表す。
Figure 2012169263
上記式(32)中、R4は炭素数1〜5のアルキレン基を表し、X3は酸素原子又は硫黄原子を表す。
上記異方性導電ペーストは、エポキシ化合物として、窒素原子を含む複素環を有するエポキシ化合物を含んでいてもよい。上記窒素原子を含む複素環を有するエポキシ化合物は、下記式(41)で表されるエポキシ化合物、又は下記式(42)で表されるエポキシ化合物であることが好ましい。このような化合物の使用により、異方性導電材料の硬化速度をより一層速くし、硬化物の耐熱性をより一層高めることができる。
Figure 2012169263
上記式(41)中、R1〜R3はそれぞれ炭素数1〜5のアルキレン基を表し、Zはエポキシ基又はヒドロキシメチル基を表す。R1〜R3は同一であってもよく、異なっていてもよい。
Figure 2012169263
上記式(42)中、R1〜R3はそれぞれ炭素数1〜5のアルキレン基を示し、p、q及びrはそれぞれ1〜5の整数を表し、R4〜R6はそれぞれ炭素数1〜5のアルキレン基を表す。R1〜R3は同一であってもよく、異なっていてもよい。p、q及びrは同一であってもよく、異なっていてもよい。R4〜6は同一であってもよく、異なっていてもよい。
上記窒素原子を含む複素環を有するエポキシ化合物は、トリグリシジルイソシアヌレート、又はトリスヒドロキシエチルイソシアヌレートトリグリシジルエーテルであることが好ましい。これらの化合物の使用により、異方性導電材料の硬化速度をさらに一層速くすることができる。
上記異方性導電材料は、エポキシ化合物として、芳香族環を有するエポキシ化合物を含むことが好ましい。芳香族環を有するエポキシ化合物の使用により、異方性導電材料の硬化速度をより一層速くし、異方性導電ペーストを塗布しやすくすることができる。異方性導電ペーストの塗布性をより一層高める観点からは、上記芳香族環は、ベンゼン環、ナフタレン環又はアントラセン環であることが好ましい。上記芳香族環を有するエポキシ化合物としては、レゾルシノールジグリシジルエーテル又は1,6−ナフタレンジグリシジルエーテルが挙げられる。なかでも、レゾルシノールジグリシジルエーテルが特に好ましい。レゾルシノールジグリシジルエーテルの使用により、異方性導電材料の硬化速度を速くし、ペースト状の異方性導電ペーストを塗布しやすくすることができる。
熱硬化剤としてカチオン系硬化剤を用いる場合には、脂環エポキシ化合物又はオキセタン化合物が好適に用いられる。
(熱硬化剤)
上記熱硬化剤は特に限定されない。上記熱硬化剤として、従来公知の熱硬化剤を用いることができる。上記熱硬化剤としては、イミダゾール硬化剤、アミン硬化剤、フェノール硬化剤、ポリチオール硬化剤、酸無水物及びカチオン系硬化剤等が挙げられる。上記熱硬化剤は、1種のみが用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。
異方性導電材料を低温でより一層速やかに硬化させることができるので、上記熱硬化剤は、イミダゾール硬化剤、ポリチオール硬化剤又はアミン硬化剤であることが好ましい。また、異方性導電材料の保存安定性を高めることができるので、潜在性の硬化剤が好ましい。該潜在性の硬化剤は、潜在性イミダゾール硬化剤、潜在性ポリチオール硬化剤又は潜在性アミン硬化剤であることが好ましい。上記熱硬化剤は、ポリウレタン樹脂又はポリエステル樹脂等の高分子物質で被覆されていてもよい。
上記イミダゾール硬化剤としては、特に限定されず、2−メチルイミダゾール、2−エチル−4−メチルイミダゾール、1−シアノエチル−2−フェニルイミダゾール、1−シアノエチル−2−フェニルイミダゾリウムトリメリテート、2,4−ジアミノ−6−[2’−メチルイミダゾリル−(1’)]−エチル−s−トリアジン及び2,4−ジアミノ−6−[2’−メチルイミダゾリル−(1’)]−エチル−s−トリアジンイソシアヌル酸付加物等が挙げられる。
上記ポリチオール硬化剤としては、特に限定されず、トリメチロールプロパントリス−3−メルカプトプロピオネート、ペンタエリスリトールテトラキス−3−メルカプトプロピオネート及びジペンタエリスリトールヘキサ−3−メルカプトプロピオネート等が挙げられる。
上記アミン硬化剤としては、特に限定されず、ヘキサメチレンジアミン、オクタメチレンジアミン、デカメチレンジアミン、3,9−ビス(3−アミノプロピル)−2,4,8,10−テトラスピロ[5.5]ウンデカン、ビス(4−アミノシクロヘキシル)メタン、メタフェニレンジアミン及びジアミノジフェニルスルホン等が挙げられる。
上記カチオン系硬化剤としては、ヨードニウム塩又はスルフォニウム塩が好適に用いられる。上記カチオン系硬化剤としては、例えば、三新化学工業社製のサンエイドSI−45L、SI−60L、SI−80L、SI−100L、SI−110L及びSI−150Lや、ADEKA製のアデカオプトマーSP−150及びSP−170等が挙げられる。
好ましいカチオン系硬化剤のアニオン部分としては、PF、BF、及びB(Cが挙げられる。
上記熱硬化剤の含有量は特に限定されない。上記熱硬化性化合物100重量部に対して、上記熱硬化剤の含有量は、好ましくは5重量部以上、より好ましくは10重量部以上、好ましくは40重量部以下、より好ましくは30重量部以下、更に好ましくは20重量部以下である。上記熱硬化剤の含有量が上記下限以上及び上記上限以下であると、異方性導電材料を充分に熱硬化させることができる。さらに、上記熱硬化剤の含有量が上記下限以上及び上記上限以下であると、上記粘度比(η2/η3)を上記下限以上及び上記上限以下にすることが容易である。
(フィラー)
本発明に係る異方性導電材料に含まれているフィラーは、1次粒子の平均粒子径が5nm以上、800nm以下であるナノフィラーであるか、又は反応性官能基を表面に有するフィラーである。上記フィラーは、1次粒子の平均粒子径が5nm以上、800nm以下であるナノフィラーであってもよく、反応性官能基を表面に有するフィラーであってもよい。このようなフィラーの使用により、上記最低溶融粘度η1を示す温度を上記特定の範囲内に制御でき、更に該最低溶融粘度η1の値を上記下限以上に制御できる。さらに、上記粘度比(η2/η3)を上記下限以上に制御できる。上記フィラーは、1次粒子の平均粒子径が500nm以上、800nm以下であり、かつ反応性官能基を表面に有するナノフィラーであることが好ましい。上記フィラーは、1種のみが用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。
上記フィラーは、無機フィラーであってもよく、有機フィラーであってもよい。
上記無機フィラーとしては特に限定されないが、シリカ、アルミナ、窒化アルミニウム、ガラス、窒化ボロン、窒化ケイ素、シリコーン及び金属等が挙げられる。該金属としては、金、銀、ニッケル及びパラジウム等が挙げられる。また、上記有機フィラーとしては、アクリル樹脂、シリコーン樹脂、ポリイミド、ポリカーボネート、ポリテトラフルオロエチレン、ポリウレタン、ポリスチレン、ポリエステル、ABS樹脂及びポリアセタール樹脂等が挙げられる。
上記フィラーの形状は特に限定されないが、球形であることが好ましい。上記フィラーは粒子であることが好ましい。
上記フィラーは、反応性官能基を有することが好ましい。表面処理により、反応性官能基を表面に有するフィラーを得ることができる。反応性官能基とは、硬化性化合物と反応可能な官能基である。該反応性官能基としては、エポキシ基、チイラン基、水酸基、チオール基、カルボキシル基及びアルコキシリル基等が挙げられる。なかでも、上記熱硬化性化合物がエポキシ基又はチイラン基を有する熱硬化性化合物であり、上記フィラーがエポキシ基又はチイラン基と反応可能な官能基を有することが好ましい。
上記反応性官能基を導入するための表面処理剤として、上記熱硬化性化合物が上記エポキシ化合物である場合には、エポキシ基を有するシランカップリング剤が好適に用いられる。
本発明に係る異方性導電材料は、疎水化度(M値)の異なる2種以上のフィラーを含むことが好ましい。これにより、極性の異なる基板等の表面においても、上記異方性導電材料からの液状成分の滲み出しを抑制することができる。
疎水化度(M値)の異なるフィラーを2種類併用する場合、2種類のフィラーの疎水化度(M値)の差の絶対値は、好ましくは10以上、更に好ましくは20以上である。M値の差の絶対値が上記下限以上あることで、極性の異なる被着体の電極面、その周辺の樹脂面ともにボイドの発生を効果的に抑制することが可能となる。上記M値の差の絶対値は、好ましくは60以下、より好ましくは30以下、更に好ましくは20以下である。M値の差の絶対値が小さいと、フィラーと溶融したはんだとの接触角が大きくなり、導電性粒子におけるはんだ間に存在するフィラーにより、はんだをはじきやすくなる。これにより、隣接する電極間に存在する導電性粒子間のブリッジを抑制することができ、高い異方導電性を発現することができる。
なお、本明細書において、フィラーの疎水化度(M値)とは、フィラーがメタノール水溶液に濡れ始めるときの、メタノール水溶液中のメタノールの体積%の値である。
好適な上記最低溶融粘度η1、最低溶融温度、フィラーを選択することで、はんだが溶融するまでに、熱硬化性化合物を排除でき、かつ、電極と導電性粒子との接触面にフィラーのかみ込みが発生しにくくなる。これにより、導通信頼性が効果的に確保される。
(導電性粒子)
図3に、上記異方性導電材料に用いられる導電性粒子の一例を断面図で示す。
導電性粒子11は、樹脂粒子12と、該樹脂粒子12の表面12a上に配置された導電層13とを有する。樹脂粒子12の表面12aが導電層13により被覆されていることが好ましい。導電性粒子11は、被覆粒子であることが好ましい。導電性粒子11は導電層13を表面11aに有する。
導電層13は、樹脂粒子12の表面12aを被覆している第1の導電層14と、該第1の導電層14の表面14aを被覆しているはんだ層15(第2の導電層)とを有する。導電層13の外側の表面層が、はんだ層15である。このように、導電層13は、多層構造を有していてもよく、2層又は3層以上の多層構造を有していてもよい。
上記のように、導電層13は2層構造を有する。図4に示す変形例のように、導電性粒子21は、単層の導電層として、はんだ層22を有していてもよい。導電性粒子における導電層の少なくとも外側の表面層が、はんだ層であればよい。ただし、導電性粒子の作製が容易であるので、導電性粒子11と導電性粒子21とのうち、導電性粒子11が好ましい。
上記樹脂粒子の表面上に導電層を形成する方法、並びに樹脂粒子の表面上又は導電層の表面上にはんだ層を形成する方法は特に限定されない。導電層及びはんだ層を形成する方法としては、例えば、無電解めっきによる方法、電気めっきによる方法、物理的な衝突による方法、物理的蒸着による方法、並びに金属粉末もしくは金属粉末とバインダーとを含むペーストを樹脂粒子の表面にコーティングする方法等が挙げられる。なかでも、無電解めっき又は電気めっきが好適である。上記物理的蒸着による方法としては、真空蒸着、イオンプレーティング及びイオンスパッタリング等の方法が挙げられる。また、上記物理的な衝突による方法では、例えば、シータ・コンポーザ等が用いられる。
はんだ層を形成する方法は、物理的な衝突による方法であることが好ましい。はんだ層は、物理的な衝撃により形成されていることが好ましい。さらに、上記はんだ層を容易に形成できるので、はんだ層を形成する方法は、電気めっきによる方法、又は金属粉末をシータ・コンポーザによりコーティングする方法が好ましい。はんだ層は、電気めっき、又は金属粉末をシータ・コンポーザによりコーティングする方法により形成されていることが好ましい。
従来、導電層の外側の表面層にはんだ層を有する導電性粒子の粒子径は、数百μm程度であった。これは、粒子径が数十μmであり、かつ導電層の外側の表面層にはんだ層を有する導電性粒子を得ようとしても、はんだ層を均一に形成できなかったためである。これに対して、金属粉末をシータ・コンポーザによりコーティングする方法によりはんだ層を形成した場合には、導電性粒子の粒子径が数十μm、特に粒子径が1μm以上、50μm以下の導電性粒子を得る場合であっても、樹脂粒子の表面上又は導電層の表面上にはんだ層を均一に形成できる。
上記はんだ層以外の導電層は、金属により形成されていることが好ましい。はんだ層以外の導電層を構成する金属は、特に限定されない。該金属としては、例えば、金、銀、銅、白金、パラジウム、亜鉛、鉛、アルミニウム、コバルト、インジウム、ニッケル、クロム、チタン、アンチモン、ビスマス、ゲルマニウム及びカドミウム、並びにこれらの合金等が挙げられる。また、上記金属として、錫ドープ酸化インジウム(ITO)も用いることができる。上記金属は1種のみが用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。
上記第1の導電層は、ニッケル層、パラジウム層、銅層又は金層であることが好ましく、ニッケル層、銅層又は金層であることがより好ましく、銅層であることが更に好ましい。導電性粒子は、ニッケル層、パラジウム層、銅層又は金層を有することが好ましく、ニッケル層、銅層又は金層を有することがより好ましく、銅層を有することが更に好ましい。これらの好ましい導電層を有する導電性粒子を電極間の接続に用いることにより、電極間の接続抵抗をより一層低くすることができる。また、これらの好ましい導電層の表面上には、はんだ層をより一層容易に形成できる。なお、第1の導電層14は、はんだ層であってもよい。導電性粒子は、複数層のはんだ層を有していてもよい。
上記はんだ層の厚みは、好ましくは0.5μm以上、より好ましくは2μm以上、更に好ましくは4μm以上、好ましくは20μm以下、より好ましくは10μm以下である。はんだ層の厚みが上記下限以上であると、導電性が十分に高くなる。はんだ層の厚みが上記上限以下であると、樹脂粒子とはんだ層との熱膨張率の差が小さくなり、はんだ層の剥離が生じ難くなる。
導電層が多層構造を有する場合には、はんだ層以外の導電層の厚みは、好ましくは10nm以上、より好ましくは100nm以上、更に好ましくは1000nm以上、好ましくは20μm以下、より好ましくは10μm以下、更に好ましくは5μm以下、特に好ましくは3μm以下である。
上記樹脂粒子を形成するための樹脂としては、例えば、ポリオレフィン樹脂、アクリル樹脂、フェノール樹脂、メラミン樹脂、ベンゾグアナミン樹脂、尿素樹脂、エポキシ樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、飽和ポリエステル樹脂、ポリエチレンテレフタレート、ポリスルホン、ポリフェニレンオキサイド、ポリアセタール、ポリイミド、ポリアミドイミド、ポリエーテルエーテルケトン、ポリエーテルスルホン、ジビニルベンゼン重合体及びジビニルベンゼン共重合体等が挙げられる。上記ジビニルベンゼン共重合体としては、ジビニルベンゼン−スチレン共重合体及びジビニルベンゼン−(メタ)アクリル酸エステル共重合体等が挙げられる。樹脂粒子の硬度を好適な範囲に容易に制御できるので、樹脂粒子を形成するための樹脂は、エチレン性不飽和基を有する重合性単量体を1種又は2種以上重合させた重合体であることが好ましい。
上記導電性粒子における上記樹脂粒子の10%K値(圧縮弾性率)は、好ましくは1000MPa以上、好ましくは15000MPa以下である。上記10%K値が1000MPa未満であると、樹脂粒子を圧縮変形させると、樹脂粒子が破壊されることがある。上記10%K値が15000MPaを超えると、導電性粒子が電極を傷つけることがある。上記10%K値はより好ましくは2000MPa以上、より好ましくは10000MPa以下である。
なお、上記10%K値は、微小圧縮試験器(例えば、島津製作所社製「PCT−200」)を用い、樹脂粒子を直径50μmのダイヤモンド製円柱の平滑圧子端面で、圧縮速度2.6mN/秒、最大試験荷重10gの条件下で圧縮した場合の圧縮変位(mm)を測定し、下記式により求めることができる。
K値(N/mm)=(3/√2)・F・S−3/2・R−1/2
F:樹脂粒子の10%圧縮変形における荷重値(N)
S:樹脂粒子の10%圧縮変形における圧縮変位(mm)
R:樹脂粒子の半径(mm)
圧縮変形量を20%にしたときに、上記導電性粒子における上記樹脂粒子の20%K値は好ましくは700MPa以上、より好ましくは10000MPa以上、好ましくは10000MPa以下、より好ましくは6000MPa以下である。
上記導電性粒子における上記樹脂粒子の圧縮変形回復率は、好ましくは30%以上、より好ましくは40%以上である。上記圧縮変形回復率が低すぎると、圧縮荷重が取り除かれた後に、樹脂粒子が変形前の形状に充分に回復しないことがある。このため、電極間を接続した場合に、電極と導電性粒子との間にわずかな隙間が形成され、電極間の電気的な接続不良が生じやすくなったり、電極間の接続抵抗が高くなったりする傾向がある。
上記圧縮変形回復率は、以下のようにして求めることができる。
微小圧縮試験機(島津製作所社製「PCT−200」)を用いて、原点用荷重値(0.4mN)から、反転圧縮荷重値10mNに達するまで、0.3mN/秒の荷重負荷速度で、ダイヤモンド製の四角柱の平滑な端面(50μm×50μm)により樹脂粒子に負荷を与える。反転圧縮荷重値10mNに達した後、60秒間圧縮状態を保持する。その後、原点用荷重値(0.4mN)に達するまで、0.3mN/秒の荷重除荷速度で樹脂粒子への負荷を解放する。このときの圧縮変位を測定し、得られた測定値から、下記式により圧縮変形回復率を求めることができる。
圧縮変形回復率(%)=[(L1−L2)/L1]×100
L1:負荷を与えるときの原点用荷重値から反転圧縮荷重値に至るまでの圧縮変位(mm)
L2:負荷を解放するときの反転圧縮荷重値から原点用荷重値に至るまでの圧縮変位(mm)
導電性粒子の平均粒子径は、好ましくは1μm以上、更に好ましくは5μm以上、好ましくは100μm以下、より好ましくは80μm以下、更に好ましくは50μm以下、特に好ましくは40μm以下、最も好ましくは30μm以下である。導電性粒子の平均粒子径が上記下限以上及び上記上限以下であると、導電性粒子と電極との接触面積を充分に大きくすることができ、かつ導電層を形成する際に凝集した導電性粒子が形成されにくくなる。また、導電性粒子を介して接続された電極間の間隔が大きくなりすぎず、かつ導電層が樹脂粒子の表面から剥離し難くなる。
異方性導電材料における導電性粒子に適した大きさであり、かつ電極間の間隔をより一層小さくすることができるので、導電性粒子の平均粒子径は、1μm以上、50μm以下であることが特に好ましい。
接続構造体における硬化物層にボイドをより一層生じ難くする観点からは、導電性粒子の平均粒子径は、好ましくは5μm以上、好ましくは30μm以下である。
導電性粒子の「平均粒子径」は、数平均粒子径を示す。導電性粒子の平均粒子径は、任意の導電性粒子50個を電子顕微鏡又は光学顕微鏡にて観察し、平均値を算出することにより求められる。
上記導電性粒子の含有量は特に限定されない。異方性導電材料100重量%中、上記導電性粒子の含有量は、好ましくは0.1重量%以上、より好ましくは0.5重量%以上、好ましくは20重量%以下、より好ましくは15重量%以下である。上記導電性粒子の含有量が上記下限以上及び上記上限以下であると、接続されるべき上下の電極間に導電性粒子を容易に配置できる。さらに、接続されてはならない隣接する電極間が複数の導電性粒子を介して電気的に接続され難くなる。すなわち、隣り合う電極間の短絡をより一層防止できる。
上記導電性粒子の10%K値は好ましくは3000MPa以上、好ましくは70000MPa以下である。上記10%K値が3000MPa未満であると、第1の接続対象部材と第2の接続対象部材との電極間で、樹脂粒子が破壊し、はんだ粉が隣接した電極間に流出してショートすることがある。上記10%K値が70000MPaを超えると、導電性粒子が電極を傷つけることがある。上記10%K値はより好ましくは5000MPa以上、より好ましくは50000MPa以下である。
導電性粒子の表面を必要に応じて絶縁層で被覆してもよく、導電性粒子より小さな絶縁粒子を、導電性粒子の表面に付着させていてもよい。
(フラックス)
本発明に係る異方性導電材料は、フラックスを含むことが好ましい。該フラックスは特に限定されない。フラックスとして、はんだ接合等に一般的に用いられているフラックスを使用できる。フラックスとしては、例えば、塩化亜鉛、塩化亜鉛と無機ハロゲン化物との混合物、塩化亜鉛と無機酸との混合物、溶融塩、リン酸、リン酸の誘導体、有機ハロゲン化物、ヒドラジン、有機酸及び松脂等が挙げられる。フラックスは1種のみが用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。
上記溶融塩としては、塩化アンモニウム等が挙げられる。上記有機酸としては、乳酸、クエン酸、ステアリン酸、グルタミン酸、グルタル酸及びヒドラジン等が挙げられる。上記松脂としては、活性化松脂及び非活性化松脂等が挙げられる。上記フラックスは、カルボキシル基を2個以上有する有機酸、松脂であることが好ましい。上記フラックスは、カルボキシル基を2個以上有する有機酸であってもよく、松脂であってもよい。カルボキシル基を2個以上有する有機酸、松脂の使用により、電極間の接続抵抗を低くすることができる。
上記松脂はアビエチン酸を主成分とするロジン類である。フラックスは、ロジン類であることが好ましく、アビエチン酸であることがより好ましい。この好ましいフラックスの使用により、電極間の接続抵抗をより一層低くすることができる。
上記フラックスは、異方性導電材料中に分散されていてもよく、導電性粒子の表面上に付着していてもよい。
本発明に係る異方性導電材料は、フラックスの活性度を調整するために、塩基性有機化合物を含んでいてもよい。上記塩基性有機化合物としては、塩酸アニリン及び塩酸ヒドラジン等が挙げられる。
異方性導電材料100重量%中、フラックスの含有量は0重量%以上、好ましくは0.5重量%以上、好ましくは30重量%以下、より好ましくは25重量%以下である。異方性導電材料は、フラックスを含んでいなくてもよい。フラックスの含有量が上記下限以上及び上記上限以下であると、はんだ層の表面に酸化被膜がより一層形成され難くなり、さらに、はんだ層又は電極表面に形成された酸化被膜をより一層効果的に除去できる。
(他の成分)
上記異方性導電材料は、硬化促進剤をさらに含むことが好ましい。硬化促進剤の使用により、硬化速度をより一層速くすることができる。硬化促進剤は1種のみが用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。
上記硬化促進剤の具体例としては、イミダゾール硬化促進剤及びアミン硬化促進剤等が挙げられる。なかでも、イミダゾール硬化促進剤が好ましい。なお、イミダゾール硬化促進剤又はアミン硬化促進剤は、イミダゾール硬化剤又はアミン硬化剤としても用いることができる。
上記イミダゾール硬化促進剤としては、2−メチルイミダゾール、2−エチル−4−メチルイミダゾール、1−シアノエチル−2−フェニルイミダゾール、1−シアノエチル−2−フェニルイミダゾリウムトリメリテート、2,4−ジアミノ−6−[2’−メチルイミダゾリル−(1’)]−エチル−s−トリアジン及び2,4−ジアミノ−6−[2’−メチルイミダゾリル−(1’)]−エチル−s−トリアジンイソシアヌル酸付加物等が挙げられる。
上記ポリチオール硬化剤としては、特に限定されず、トリメチロールプロパントリス−3−メルカプトプロピオネート、ペンタエリスリトールテトラキス−3−メルカプトプロピオネート及びジペンタエリスリトールヘキサ−3−メルカプトプロピオネート等が挙げられる。
上記アミン硬化剤としては、特に限定されず、ヘキサメチレンジアミン、オクタメチレンジアミン、デカメチレンジアミン、3,9−ビス(3−アミノプロピル)−2,4,8,10−テトラスピロ[5.5]ウンデカン、ビス(4−アミノシクロヘキシル)メタン、メタフェニレンジアミン及びジアミノジフェニルスルホン等が挙げられる。
上記熱硬化性化合物100重量部に対して、上記硬化促進剤の含有量は、好ましくは0.5重量部以上、より好ましくは1重量部以上、好ましくは6重量部以下、より好ましくは4重量部以下である。硬化促進剤の含有量が上記下限以上であると、異方性導電材料を充分に硬化させることが容易である。硬化促進剤の含有量が上記上限以下であると、硬化後に硬化に関与しなかった余剰の硬化促進剤が残存し難くなる。
上記異方性導電材料は、エピスルフィド化合物とともに、フェノール性化合物をさらに含むことが好ましい。上記エピスルフィド化合物と熱硬化剤とフェノール性化合物との併用により、異方性導電材料の保管時にチイラン基がより一層開環し難くなる。また、電極間に異方性導電材料を配置して導電性粒子を適度に圧縮したときに、電極に適度な圧痕を形成できる。従って、電極間の接続抵抗を低くすることができる。
上記フェノール性化合物は、ベンゼン環に水酸基が結合したフェノール性水酸基を有する。上記フェノール性化合物としては、ポリフェノール、トリオール、ハイドロキノン、及びトコフェロール(ビタミンE)等が挙げられる。上記フェノール性化合物は、1種のみが用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。
上記異方性導電材料は、溶剤を含んでいてもよい。該溶剤の使用により、異方性導電材料の粘度を容易に調整できる。上記溶剤としては、例えば、酢酸エチル、メチルセロソルブ、トルエン、アセトン、メチルエチルケトン、シクロヘキサン、n−ヘキサン、テトラヒドロフラン及びジエチルエーテル等が挙げられる。
上記異方性導電材料は、貯蔵安定剤を含むことが好ましい。上記異方性導電材料は、上記貯蔵安定剤として、リン酸エステル、亜リン酸エステル及びホウ酸エステルからなる群から選択された少なくとも一種を含むことが好ましく、リン酸エステル及び亜リン酸エステルの内の少なくとも一種を含むことがより好ましく、亜リン酸エステルを含むことが更に好ましい。これらの貯蔵安定剤の使用により、特に亜リン酸エステルの使用により、上記エピスルフィド化合物の保存安定性をより一層高めることができる。上記貯蔵安定剤は1種のみが用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。
上記異方性導電材料は、アスコルビン酸、アスコルビン酸の誘導体、アスコルビン酸の塩、イソアスコルビン酸、イソアスコルビン酸の誘導体及びイソアスコルビン酸の塩からなる群から選択された少なくとも1種の成分を含んでいてもよい。これらの成分の配合により、異方性導電材料の保存安定性が高くなる。
上記異方性導電材料は、必要に応じて、イオン捕捉剤又はシランカップリング剤をさらに含んでいてもよい。
また、光の照射によっても硬化可能であるように、上記異方性導電材料は、光硬化性化合物と光重合開始剤とを含んでいてもよい。光の照射によって半硬化した後、熱によって本硬化する2段階反応である場合に、上記異方性導電材料は本硬化時の反応時間を短縮させることができる。上記光硬化性化合物は、光、熱それぞれにより硬化反応可能な官能基を有することが好ましい。例えば、エポキシ基やチイラン基等の熱硬化性官能基と(メタ)アクリロイル基等の光硬化性官能基を1分子内に有する化合物を用いることや、光と熱との双方で硬化可能なカチオン系硬化剤を用いることが好ましい。
(異方性導電材料の詳細及び用途)
本発明に係る異方性導電材料は、ペースト状又はフィルム状の異方性導電材料であり、ペースト状の異方性導電材料であることが好ましい。ペースト状の異方性導電材料は、異方性導電ペーストである。フィルム状の異方性導電材料は、異方性導電フィルムである。異方性導電材料が異方性導電フィルムである場合、該導電性粒子を含む異方性導電フィルムに、導電性粒子を含まないフィルムが積層されてもよい。
本発明に係る異方性導電材料は、様々な接続対象部材を接着するために使用できる。上記異方性導電材料は、第1,第2の接続対象部材が電気的に接続されている接続構造体を得るために好適に用いられる。
図1に、本発明の一実施形態に係る異方性導電材料を用いた接続構造体の一例を模式的に断面図で示す。
図1に示す接続構造体1は、第1の接続対象部材2と、第2の接続対象部材4と、第1,第2の接続対象部材2,4を接続している硬化物層3とを備える。硬化物層3は、導電性粒子5を含む異方性導電材料を硬化させることにより形成されている。なお、図1及び後述の図2(a)〜(c)では、導電性粒子は略図的に示されている。
第1の接続対象部材2の上面2a(表面)には、複数の電極2bが設けられている。第2の接続対象部材4の下面4a(表面)には、複数の電極4bが設けられている。電極2bと電極4bとが、1つ又は複数の導電性粒子5により電気的に接続されている。従って、第1,第2の接続対象部材2,4が導電性粒子5により電気的に接続されている。
上記接続構造体としては、具体的には、回路基板上に、半導体チップ、コンデンサチップ又はダイオードチップ等の電子部品チップが搭載されており、該電子部品チップの電極が、回路基板上の電極と電気的に接続されている接続構造体等が挙げられる。回路基板としては、フレキシブルプリント基板等の様々なプリント基板、ガラス基板、又は金属箔が積層された基板等の様々な回路基板が挙げられる。第1,第2の接続対象部材は、電子部品又は回路基板であることが好ましい。
図1に示す接続構造体1は、例えば、図2(a)〜(c)に示す状態を経て、以下のようにして得ることができる。
図2(a)に示すように、電極2bを上面2aに有する第1の接続対象部材2を用意する。また、熱硬化性化合物と熱硬化剤と導電性粒子5とフィラーとを含む異方性導電材料を用意する。次に、第1の接続対象部材2の上面2aに、複数の導電性粒子5を含む異方性導電材料を配置し、第1の接続対象部材2の上面2aに異方性導電材料層3Aを形成し、配置する。このとき、電極2b上に、1つ又は複数の導電性粒子5が配置されていることが好ましい。ここでは、上記異方性導電材料として、異方性導電ペーストを用いているので、異方性導電ペーストの積層は、異方性導電ペーストの塗布により行われている。
次に、異方性導電材料層3Aに光を照射又は熱を付与することにより、異方性導電材料層3Aの硬化を進行させる。異方性導電材料層3Aの硬化を進行させて、異方性導電材料層3AをBステージ化する。図2(b)に示すように、異方性導電材料層3AをBステージ化することにより、第1の接続対象部材2の上面2aに、Bステージ化された異方性導電材料層3Bを形成する。
光の照射によりBステージ化する場合には、異方性導電材料層3Aの硬化を適度に進行させるために、光を照射する際の光照射強度は、0.1〜100mW/cmの範囲内であることが好ましい。光を照射する際に用いる光源は特に限定されない。該光源としては、例えば、波長420nm以下に充分な発光分布を有する光源等が挙げられる。また、光源の具体例としては、例えば、低圧水銀灯、中圧水銀灯、高圧水銀灯、超高圧水銀灯、ケミカルランプ、ブラックライトランプ、マイクロウェーブ励起水銀灯、及びメタルハライドランプ等が挙げられる。
熱の付与によりBステージ化する場合には、熱の付与により異方性導電材料層3AをBステージ化する際の加熱の温度は、好ましくは60℃以上、より好ましくは80℃以上、好ましくは120℃以下、より好ましくは100℃以下である。
なお、第1の接続対象部材2の上面2a上で光の照射又は熱の付与により異方性導電材料層3AをBステージ化せずに、予めBステージ化された異方性導電材料層3Bを第1の接続対象部材2の上面2aに配置してもよい。
次に、図2(c)に示すように、Bステージ化された異方性導電材料層3Bの上面3aに、第2の接続対象部材4を積層する。第1の接続対象部材2の上面2aの電極2bと、第2の接続対象部材4の下面4aの電極4bとが対向するように、第2の接続対象部材4を積層する。第2の接続対象部材4の積層の際に、異方性導電材料層3Bに熱を付与(加熱)することにより、異方性導電材料層3Bをさらに硬化させ、硬化物層3を形成する。このとき、第2の接続対象部材4の上面4cを加熱及び加圧して、異方性導電材料層3Bに熱を付与することにより異方性導電材料層3Bを硬化させて、硬化物層3を形成することが好ましい。加圧によって電極2bと電極4bとで導電性粒子5を圧縮することにより、電極2b,4bと導電性粒子5との接触面積を大きくすることができる。このため、導通信頼性を高めることができる。但し、第2の接続対象部材4の積層の前に、異方性導電材料層3Bに熱を付与してもよい。さらに、第2の接続対象部材4の積層の後に異方性導電材料層3Bに熱を付与してもよい。
異方性導電材料層3Bを硬化させる際の加熱温度は、好ましくは130℃以上、好ましくは250℃以下、より好ましくは200℃以下、更に好ましくは150℃以下である。
異方性導電材料層3Bを硬化させることにより、第1の接続対象部材2と第2の接続対象部材4とが、硬化物層3を介して接続される。また、電極2bと電極4bとが、導電性粒子5を介して電気的に接続される。このようにして、図1に示す接続構造体1を得ることができる。
上記第2の接続対象部材として半導体チップを用いることが好ましい。半導体チップの上面を加熱及び加圧して、異方性導電材料層を硬化させると、半導体チップが反りやすく、硬化物層にボイドが生じやすい傾向がある。これに対して、本発明に係る異方性導電材料の使用により、上記第2の接続対象部材が半導体チップであっても、ボイドの発生を抑制できる。
上記第2の接続対象部材は、接続構造体の製造時に加熱しておいてもよい。上記第2の接続対象部材を予め加熱する際の温度は、好ましくは23℃以上、好ましくは120℃以下である。
第1の接続対象部材と第2の接続対象部材を加熱加圧する際の圧力は、好ましくは3MPa以下、より好ましくは1.5MPa以下である。
上記第2の接続対象部材として、アスペクト比が5以上、平面積が10mm以上である第2の接続対象部材を用いることが好ましく、アスペクト比が5以上、平面積が10mm以上である半導体チップを用いることが好ましい。上記第2の接続対象部材の上記アスペクト比の上限は特に限定されないが、該アスペクト比は10以下であることが好ましい。上記第2の接続対象部材の上記平面積の上限は特に限定されないが、該平面積は400mm以下であることが好ましい。
上記第1の接続対象部材として、ガラスエポキシ基板又はフレキシブルプリント基板を用いることが好ましい。上記第2の接続対象部材として、フレキシブルプリント基板を用いることが好ましい。本発明に係る接続構造体の製造方法では、上記第1の接続対象部材として、ガラスエポキシ基板又はフレキシブルプリント基板を用い、かつ上記第2の接続対象部材として、フレキシブルプリント基板を用いることが好ましい。
上記第2の接続対象部材の接続される電極1対の重ね合わされる面積は、好ましくは0.015mm以上、好ましくは0.2mm以下である。本発明に係る接続構造体の製造方法では、上記第1の接続対象部材として、ガラスエポキシ基板又はフレキシブルプリント基板を用い、上記第2の接続対象部材の接続される電極1対の重ね合わされる面積が、0.015mm以上、0.2mm以下であることが好ましい。
以下、本発明について、実施例および比較例を挙げて具体的に説明する。本発明は、以下の実施例のみに限定されない。
実施例及び比較例では、以下の材料を用いた。
(熱硬化性化合物)
CP−30:日油社製、エポキシ基含有ポリマー
EPR−4023:ADEKA社製、CTBN変性エポキシ樹脂
下記式(1B)で表されるエピスルフィド化合物:自社合成
Figure 2012169263
下記式(2B)で表されるエピスルフィド化合物:自社合成
Figure 2012169263
EX−201:ナガセケムテックス社製、レゾルシンジグリシジルエーテル
(熱硬化剤)
YH−306:三菱化学社製、酸無水物
サンエイドSI−60L:三新化学工業社製、カチオン重合開始剤
サンエイドSI−100:三新化学工業社製、カチオン重合開始剤
(硬化触媒)
2E4MZ:四国化成工業社製、イミダゾール化合物
(接着付与剤)
KBE−403:信越化学工業社製、エポキシ基含有シランカップリング剤
(導電性粒子)
導電性粒子A:樹脂コア粒子(ジビニルベンゼン樹脂粒子、直径10μm、10%K値:3700MPa、20%K値:3290MPa)の表面が厚み1μmの銅層により被覆されており、該銅層の表面が厚み2μmのSnBiはんだ層により被覆されている、平均粒子径:16μm、圧縮変形回復率:40%
導電性粒子B:樹脂コア粒子(ジビニルベンゼン樹脂粒子、直径10μm、10%K値:3700MPa、20%K値:3290MPa)の表面が厚み1μmのニッケル層により被覆されており、該ニッケル層の表面が厚み2μmのSnBiはんだ層により被覆されている、平均粒子径:16μm、圧縮変形回復率:30%
導電性粒子C:SnBiはんだ粒子、平均粒径:15μm
(フィラー)
UFP−80:電気化学工業社製、ナノシリカフィラー、1次平均粒径:34nm、表面官能基:エポキシ基、M値:20
SC2500−SEJ:アドマテックス社製、ナノシリカフィラー、1次平均粒子径:500nm、表面官能基:エポキシ基、M値:30
QS−10:トクヤマ社製、ナノシリカフィラー、1次平均粒子径:10nm、表面官能基:水酸基、M値:0
MT−10:トクヤマ社製、ナノシリカフィラー、1次平均粒子径:15nm、表面官能基:シラノール基、M値:47
(実施例1〜8及び比較例1〜2)
(1)異方性導電材料の調製
下記の表1,2に示す種類の各成分を、下記の表1,2に示す配合量となるように配合して、異方性導電ペーストを得た。
(2)接続構造体の作製
L/Sが150μm/150μm、長さ1.5mmのAu電極パターンが下面に形成されたフレキシブルプリント基板(第1の接続対象部材)を用意した。また、L/Sが150μm/150μm、長さ3mmの銅電極パターンが上面に形成されたガラスエポキシ基板(第2の接続対象部材)を用意した。
上記ガラスエポキシ基板上に、得られた異方性導電ペーストを厚さ40μm、幅2mmとなるようにディスペンサーを用いて塗工し、異方性導電ペースト層を形成した。次に、異方性導電ペースト層上に上記フレキシブルプリント基板を、電極同士が対向するように積層した。その後、大橋製作所社製「BD−02」を用い、異方性導電ペースト層の温度が185℃(本圧着温度)となるように加熱圧着ヘッドの温度を調整しながら、フレキシブルプリント基板の上面に加圧圧着ヘッドを載せ、1MPaの圧力をかけて異方性導電ペースト層を硬化させ、接続構造体を得た。
(実施例9〜10)
本圧着温度を185℃から、下記の表1に示す温度に変更したこと以外は、実施例1と同様にして、接続構造体を作製した。実施例9〜10では、実施例1と同じ異方性導電ペーストを用いた。
(実施例11)
第1の接続対象部材を、50μmピッチの銅電極パターンが下面に形成された半導体チップ(第1の接続対象部材、縦2mm×横10mm、アスペクト比5、平面積20mm)に変更し、第2の接続対象部材を50μmピッチのITO電極パターンが上面に形成されたガラス基板に変更したこと以外は実施例1と同様にして、接続構造体を作製した。実施例11では、実施例1と同じ異方性導電ペーストを用いた。
(実施例12)
第1の接続対象部材を、50μmピッチの銅電極パターンが下面に形成された半導体チップ(第1の接続対象部材、縦1mm×横15mm、アスペクト比15、平面積15mm)に変更したこと以外は実施例1と同様にして、接続構造体を作製した。実施例12では、実施例1と同じ異方性導電ペーストを用いた。
(実施例13〜17)
異方性導電材料を調製する際に、配合成分の種類及び配合量を下記の表2に示すように変更したこと以外は実施例1と同様にして、異方性導電ペーストを得た。得られた異方性導電ペーストを用いたこと以外は実施例1と同様にして、接続構造体を得た。
(実施例1〜17及び比較例1〜2の評価)
(1)室温での粘度η1
E型粘度測定装置(TOKI SANGYO CO.LTD社製、商品名:VISCOMETER TV−22、使用ローター:φ15mm、温度:25℃)を用いて10rpm条件下での粘度η1(10rpm)を測定した。また、同様に1rpm条件下での粘度η1(1rpm)を測定し、チクソ比1:η1(1rpm)/η1(10rpm)を求めた。
(2)上記粘度比(η2/η3)
レオメーター(EOLOGICA社製「STRESSTECH」)を用いて、測定条件は、歪制御1rad、周波数1Hz、昇温速度20℃/分、測定温度範囲40〜300℃にて、最低溶融粘度η2、最低溶融粘度を示す温度を測定した。また、周波数を10Hzにしたこと以外は上記と同様に粘度測定を実施し、上記最低溶融粘度を示す温度での最低溶融粘度η3を測定し、上記粘度比(η2/η3)を求めた。
(3)接続構造体における硬化物層におけるボイドの有無
得られた接続構造体において、異方性導電ペースト層が硬化した硬化物層にボイドが生じているか否かを、フレキシブルプリント基板又はガラス基板側から光学顕微鏡により観察した。ボイドの有無を下記の判定基準で判定した。
[ボイドの有無の判定基準]
○○:ボイド無し
○:僅かにボイドがあるが、電極のL/S、ピッチ以上のボイドはなし
×:隣接する電極間以上のサイズのボイドあり
(4)導通性
得られた接続構造体(n=15個)において、第1の接続対象部材の電極と、対向する第2の接続対象部材の電極の接続抵抗を、4端子測定法により25箇所で評価した。全ての電極間で20Ω以下である場合を「○」、1箇所でも20Ωよりも大きい場合を「×」と判定した。
(5)絶縁性
得られた接続構造体(n=15個)において、隣接する電極間に5Vを印加し、抵抗値を25箇所で測定した。全ての電極間で500MΩ以上である場合を「○」、1箇所でも500MΩよりも小さい場合を「×」と判定した。
(6)耐湿熱試験
得られた接続構造体(n=15個)において、85℃及び85%RHの条件で168時間放置した後、同様に導通性及び絶縁性を評価した。上記(4),(5)の導通性及び絶縁性の判定基準における結果の双方が「○」である場合を「○」、導通性及び絶縁性の判定基準における結果のいずれか1つでも「×」になる場合を「×」と判定した。
結果を下記の表1,2に示す。
Figure 2012169263
Figure 2012169263
1…接続構造体
2…第1の接続対象部材
2a…上面
2b…電極
3…硬化物層
3a…上面
3A…異方性導電材料層
3B…Bステージ化された異方性導電材料層
4…第2の接続対象部材
4a…下面
4b…電極
4c…上面
5…導電性粒子
11…導電性粒子
11a…表面
12…樹脂粒子
12a…表面
13…導電層
14…第1の導電層
14a…表面
15…はんだ層
21…導電性粒子
22…はんだ層

Claims (10)

  1. 熱硬化性化合物と、熱硬化剤と、導電性粒子と、フィラーとを含み、
    前記導電性粒子が、樹脂粒子と該樹脂粒子の表面上に配置された導電層とを有し、該導電層の少なくとも外側の表面層がはんだ層であり、
    前記フィラーが、1次粒子の平均粒子径が5nm以上、800nm以下であるナノフィラーであるか、又は反応性官能基を表面に有するフィラーであり、
    測定温度範囲40〜300℃での最低溶融粘度を示す温度が60〜120℃の温度領域にあり、かつ該最低溶融粘度が1Pa・s以上である、異方性導電材料。
  2. 前記最低溶融粘度を示す温度での1Hzにおける粘度(Pa・s)の前記最低溶融粘度を示す温度での10Hzにおける粘度(Pa・s)に対する粘度比が3以上である、請求項1に記載の異方性導電材料。
  3. 前記異方性導電材料が異方性導電ペーストである、請求項1又は2に記載の異方性導電材料。
  4. 前記導電性粒子の平均粒子径が1μm以上、50μm以下である、請求項1〜3のいずれか1項に記載の異方性導電材料。
  5. 前記熱硬化性化合物がエポキシ基又はチイラン基を有する熱硬化性化合物であり、
    前記フィラーがエポキシ基又はチイラン基と反応可能な官能基を有する、請求項1〜4のいずれか1項に記載の異方性導電材料。
  6. 前記フィラーが、1次粒子の平均粒子径が5nm以上、800nm以下であり、かつ反応性官能基を表面に有するナノフィラーである、請求項1〜5のいずれか1項に記載の異方性導電材料。
  7. 電極を上面に有する第1の接続対象部材上に、請求項1〜6のいずれか1項に記載の異方性導電材料を用いた異方性導電材料層を配置する工程と、
    前記異方性導電材料層の上面に、電極を下面に有する第2の接続対象部材を積層する工程と、
    前記第2の接続対象部材の上面を加熱及び加圧して、前記異方性導電材料層に熱を付与することにより前記異方性導電材料層を硬化させて、硬化物層を形成する工程とを備える、接続構造体の製造方法。
  8. 前記第2の接続対象部材として半導体チップを用いる、請求項7に記載の接続構造体の製造方法。
  9. 前記第2の接続対象部材として、アスペクト比が5以上、平面積が10mm以上である第2の接続対象部材を用いる、請求項7又は8に記載の接続構造体の製造方法。
  10. 第1の接続対象部材と、第2の接続対象部材と、該第1,第2の接続対象部材を電気的に接続している硬化物層とを備え、
    前記硬化物層が、請求項1〜6のいずれか1項に記載の異方性導電材料を硬化させることにより形成されている、接続構造体。
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