JP2012159240A - 断熱箱体及び冷凍冷蔵庫 - Google Patents

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卓人 柴山
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Abstract

【課題】断熱性能の優れた断熱箱体を提供する。
【解決手段】断熱箱体は、外箱102と内箱103との間に発泡ポリウレタン樹脂104を有し、発泡ポリウレタン樹脂104中に10nm以上500nm以下の大きさの中空状のシリカ110を有する。この発泡ポリウレタン樹脂104は、液状の二酸化炭素108と、液状のシクロペンタン106と、中空状のシリカ110とを、ポリオール107とポリイソシアネート112に混合させて充填発泡したものである。中空状のシリカ110の大きさを、発泡ポリウレタン樹脂104の気泡を構成するウレタン樹脂の膜厚より小さい500nm以下にしたので、中空状のシリカ110は発泡ポリウレタン樹脂104の気泡の独立性を維持したまま樹脂部分に存在する。これにより発泡ポリウレタン樹脂104の固定熱伝導率を低減でき、断熱箱体の断熱性能を向上させることができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、外箱と内箱との間に発泡ポリウレタン樹脂を有する断熱箱体と、それを用いた冷凍冷蔵庫等に関するものである。
近年、地球環境保護の観点から、熱エネルギーを効率的に利用する技術開発に対する社会的要望が高まっている。このような背景から、産業界では積極的に省エネルギー対策が組織的に実施されている。
一方、一般家庭では各種啓蒙活動など、省エネルギーへの関心や理解が広まりつつあり、家庭電化製品や自動車に関して省エネルギー性能が、機器の本質的な性能や価格などとともに商品選択理由の重要な因子になっている。
冷蔵庫は、家庭電化製品の中で空気調和機とともに代表的な熱エネルギー消費製品であり、これらの製造者は、これら製品の省エネルギー化を図るべく、改良設計や筐体の断熱性能向上に注力している。
一般的に筐体の断熱を図るために、断熱材料として発泡ポリウレタンを使用しており、発泡ポリウレタンの断熱性能の向上を図っている。
発泡ポリウレタンの断熱性能を向上するには、フォーム気泡内ガス成分の気体熱伝導率を低減することと、フォーム樹脂部分の固体熱伝導率を低減することが重要である。
そこで、独立気泡内部のガス成分の中から気体熱伝導率の大きい炭酸ガスを取り除く方法が効果的であり、炭酸ガス吸着試験薬で炭酸ガス成分を除去する方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
炭酸ガス吸着性能に優れたアルカリ金属水酸化物を100センチポイズ〜1000センチポイズの範囲内の粘度を25℃で有している担体液体により懸濁質としたものを原料中にあらかじめ添加混合してある。
これにより、生成した炭酸ガスを吸着除去し、気泡内を発泡剤ガスで満たすことにより断熱性能を向上させることが特徴となっている。
特開平8−81574号公報
しかしながら、この構成では、ウレタン原料と混合過程において、アルカリ金属水酸化物とウレタン原料が反応し、フォーム密度やウレタン反応の反応性に悪影響を与える。
すなわち、アルカリ金属水酸化物は、吸水性が高く、原料と直接接触することにより、原料中の水分を吸収するため、発泡効率が低下し、その結果フォーム密度が増大する。
よって、発泡断熱材の独立気泡内部の炭酸ガスは、アルカリ金属水酸化物によって吸着
除去され、実質的に独立気泡内部のガス組成中の揮発性発泡剤の比率は高くなり、気体熱伝導率は低下するが、フォーム密度の増加による樹脂熱伝導率の悪化が予測され、全体として熱伝導率の低減が図れない課題がある。
本発明は、上記従来の課題を解決するものであり、断熱性能の優れた断熱箱体を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の断熱箱体は、外箱と内箱との間に発泡形成される発泡ポリウレタン樹脂中に中空状のシリカを有するのである。
上記構成において、中空状のシリカは、発泡ポリウレタン樹脂の樹脂部分よりも熱伝導率が低いので、中空状のシリカを樹脂部分に存在させることにより、外箱と内箱との間の断熱材の固定熱伝導率を低減でき、外箱と内箱との間に発泡ポリウレタン樹脂を有する断熱箱体の断熱性能を向上させることができる。
本発明は、発泡ポリウレタン樹脂の樹脂部分よりも熱伝導率が低い中空状のシリカを、発泡ポリウレタン樹脂の樹脂部分に存在させるものであり、外箱と内箱との間の断熱材の固定熱伝導率を低減でき、外箱と内箱との間に発泡ポリウレタン樹脂を有する断熱箱体の断熱性能を向上させることができる。
本発明の実施の形態1における断熱箱体の概略斜視図 同実施の形態の断熱箱体への発泡ポリウレタン樹脂の充填発泡工程を示す概略構成図 同実施の形態の断熱箱体の発泡ポリウレタン樹脂の気泡を示す概略断面図 本発明の実施の形態2における冷凍冷蔵庫の概略縦断面図
第1の発明は、外箱と内箱との間に発泡ポリウレタン樹脂を有する断熱箱体であって、前記発泡ポリウレタン樹脂中に中空状のシリカを有するのである。
上記構成において、中空状のシリカは、発泡ポリウレタン樹脂の樹脂部分よりも熱伝導率が低いので、中空状のシリカを樹脂部分に存在させることにより、外箱と内箱との間の断熱材の固定熱伝導率を低減でき、外箱と内箱との間に発泡ポリウレタン樹脂を有する断熱箱体の断熱性能を向上させることができる。
第2の発明は、特に第1の発明において、前記中空状のシリカの大きさを、10nm以上500nm以下としたものであり、中空状のシリカの大きさを、発泡ポリウレタン樹脂の気泡を構成するウレタン樹脂の膜厚より小さい500nm以下にしたので、中空状のシリカは発泡ポリウレタン樹脂の気泡の独立性を維持したまま樹脂部分に存在することができ、中空状のシリカの大きさを10nm以上にしたので、中空状のシリカの大きさが10nm未満のものより生産性(実用性)と断熱性の両方に優れ、外箱と内箱との間の断熱材の固定熱伝導率を低減でき、外箱と内箱との間に発泡ポリウレタン樹脂を有する断熱箱体の断熱性能を向上させることができる。
第3の発明は、特に第1または第2の発明において、前記発泡ポリウレタン樹脂が、略大気圧で沸点が零度以下の第1の発泡剤と炭化水素からなる第2の発泡剤と前記中空状のシリカとをポリウレタン樹脂の原料に混合させて充填発泡したものである。
ポリウレタン樹脂の発泡剤として、従来の発泡剤または第2の発泡剤だけを用いた場合は、ポリウレタン樹脂の原料であるポリオール成分とポリイソシアネート成分との発熱反応による熱や外部から加えられた熱を気化熱源として気化して、気体となり膨張する。
そのため、外箱と内箱との間の閉空間に発泡ポリウレタン樹脂の原料が注入されてから発泡開始まで時間がかかり、充填する空間の隅々に達するまでに発泡ポリウレタン樹脂の硬化が進み、未充填部が発生する可能性が出てくる。
これに対して、ポリウレタン樹脂の発泡剤として、炭化水素からなる第2の発泡剤の他に略大気圧で沸点が零度以下の第1の発泡剤を用いた場合は、発泡ポリウレタン樹脂の原料に混合された後、直ちに、その混合物や周囲から気化熱源を得て気化して、気体となり膨張する。
そのため、外箱と内箱との間の閉空間に、発泡ポリウレタン樹脂の原料を注入した直後の低粘度状態から発泡が始まっており、発泡ポリウレタン樹脂の原料は低粘度の泡で均一に広がり、従来よりも早く低粘度状態で充填を完了でき、未充填部の発生を抑制でき、原料の充填量を減らすことができる。
さらに、第1の発泡剤より熱伝導率が低い第2の発泡剤を第1の発泡剤と併用することにより、発泡成形された発泡ポリウレタン樹脂の熱伝導率が低くなることにより、断熱体の断熱性能を向上できる。
したがって、ポリウレタン樹脂の発泡剤として、略大気圧で沸点が零度以下の第1の発泡剤と炭化水素からなる第2の発泡剤を用いることにより、発泡ポリウレタン樹脂の低密度と高流動性と高強度と断熱性を、容易に両立でき、原料の管理や入手、製造が簡単で、製造コストの増加を低く抑えることができる。
第4の発明は、特に第3の発明において、前記第1の発泡剤に二酸化炭素を用いるものである。
二酸化炭素は、略大気圧での沸点が氷点下79℃であり、発泡力が非常に高く、化学的に安定し、耐環境性にも優れた物質である。そのため、第1の発泡剤に二酸化炭素を用いることで、環境性に優れた断熱箱体を提供することができる。
第5の発明は、前面を開口した断熱箱体と、前記断熱箱体の開口部を開閉可能に前記断熱箱体の前面に設けられた扉と、前記断熱箱体と前記扉とから形成される密閉空間を冷却する冷却装置とからなる冷凍冷蔵庫において、前記断熱箱体が第1から第4のいずれかの発明の断熱箱体である。
この冷凍冷蔵庫によれば、断熱性能の優れた断熱箱体を使用しているので、断熱性能の高い冷凍冷蔵庫を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、本実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における断熱箱体の概略斜視図である。図2は、同実施の形態の断熱箱体への発泡ポリウレタン樹脂の充填発泡工程を示す概略構成図である。図3は、同実施の形態の断熱箱体の発泡ポリウレタン樹脂の気泡を示す概略断面図である。
図1、図2、図3に示すように、本実施の形態の前面に開口部を有する断熱箱体101は、外箱102と内箱103との間に発泡ポリウレタン樹脂104を有し、発泡ポリウレタン樹脂104中に10nm以上500nm以下の大きさの中空状のシリカ110を有している。
また、発泡ポリウレタン樹脂104は、略大気圧で沸点が零度以下(氷点下79℃)の二酸化炭素108(第1の発泡剤)と、シクロペンタン106(炭化水素)からなる第2の発泡剤と、10nm以上500nm以下の大きさの中空状のシリカ110とを、ポリウレタン樹脂の原料(ポリオール107とポリイソシアネート112)に混合させて充填発泡したものである。
外箱102と内箱103との間の閉空間に発泡ポリウレタン樹脂104を充填発泡する工程では、発泡ポリウレタン樹脂104の発泡圧で、内箱103と外箱102とが変形しないように、内箱103と外箱102とを、外側から治具105で固定している。
断熱箱体101の製造方法は、まず予め炭化水素からなる第2の発泡剤であるシクロペンタン106が混合されたポリオール107に、略大気圧で沸点が零度以下の第1の発泡剤である二酸化炭素108を液状で添加し、スタティックミキサー109により混合する。その際に液状の二酸化炭素108の中に中空状のシリカ110を混合しておき、ポリオール107に均一に混合する。
なお、シクロペンタン106とポリオール107の相溶性が低く分離し易い場合には、スタティックミキサーの上流側に同様の混合手段を用いて、シクロペンタン106とポリオール107を混合しても構わない。
次に、ミキシングヘッド111において、シクロペンタン106と二酸化炭素108とが混合されたポリオール107にポリイソシアネート112を混合する。二酸化炭素108はポリオール107とポリイソシアネート112の重量の和に対して0.5wt%添加してある。
次に、断熱箱体101の背面の注入口(図示せず)から治具105により固定された内箱103と外箱102との間の空間に発泡ポリウレタン樹脂104の原料を注入し、シクロペンタン106及び二酸化炭素108が発泡することで充填される。
ポリオール107には、予めシクロペンタン106以外に水、整泡剤、触媒などが混合されている。なお、二酸化炭素108は超臨界状態、亜臨界状態で混合しても構わない。また、二酸化炭素108をポリイソシアネート112側に混合しても構わない。
以上のように本実施の形態の断熱箱体101の製造方法は、内箱103と外箱102とを両箱102,103間に発泡ポリウレタン樹脂104を充填するための空間が形成されるように配置し、発泡ポリウレタン樹脂104の発泡時に内箱103と外箱102とが変形しないように内箱103と外箱102とを治具105で固定した状態で、内箱103と外箱102との間の空間に、ポリウレタン樹脂の原料(ポリオール107、ポリイソシアネート112、水、整泡剤、触媒)と、少なくとも略大気圧で沸点が零度以下の液状の第1の発泡剤(二酸化炭素108)と炭化水素からなる第2の発泡剤(シクロペンタン106)と中空状のシリカ110との混合物を注入して発泡させるものである。
図3に発泡ポリウレタン樹脂104の1つのセル113を示す。上記の製造方法により気泡114の周囲を覆う樹脂115の部分に中空状のシリカ110を存在させることがで
きる。
以上のように本実施の形態の断熱箱体101は、中空状のシリカ110が発泡ポリウレタン樹脂104の樹脂部分よりも熱伝導率が低いので、中空状のシリカ110を樹脂部分に存在させることにより、外箱102と内箱103との間の断熱材(発泡ポリウレタン樹脂104)の固定熱伝導率を低減でき、外箱102と内箱103との間に発泡ポリウレタン樹脂104を有する断熱箱体101の断熱性能を向上させることができる。
中空には例えば空気が存在しており、発泡ポリウレタン樹脂104の樹脂115の部分の熱伝導率より1桁小さいので、中空状のシリカ110の熱伝導率と合わせても、発泡ポリウレタン樹脂104の樹脂部分の熱伝導率より低減することができる。
また、予め中空状のシリカ110をポリオール107に混合しておくと偏ってしまい均一に分散させるのが困難であるが、液状の二酸化炭素108に混ぜてポリオール107に添加することで均一に分散させることができ、発泡ポリウレタン樹脂104の熱伝導率を低減することができる。
本実施の形態では、第1の発泡剤に二酸化炭素108を用いているが、二酸化炭素108は略大気圧での沸点が氷点下79℃であり、発泡力が非常に高く、化学的に安定し、耐環境性にも優れた物質である。これを発泡剤として用いることで、環境性に優れた断熱箱体101を製造することができる。
本実施の形態では、中空状のシリカ110の大きさを、発泡ポリウレタン樹脂104の気泡114を構成するウレタン樹脂の膜厚より小さい500nm以下にしたので、中空状のシリカ110は発泡ポリウレタン樹脂104の気泡114の独立性を維持したまま樹脂部分に存在することができ、中空状のシリカ110の大きさを10nm以上にしたので、中空状のシリカ110の大きさが10nm未満のものより生産性(実用性)と断熱性の両方に優れ、外箱102と内箱103との間の断熱材(発泡ポリウレタン樹脂104)の固定熱伝導率を低減でき、外箱102と内箱103との間に発泡ポリウレタン樹脂104を有する断熱箱体101の断熱性能を向上させることができる。
ところで、ポリウレタン樹脂の発泡剤として、従来の発泡剤または炭化水素からなる第2の発泡剤(シクロペンタン106)だけを用いた場合は、ポリウレタン樹脂の原料であるポリオール成分とポリイソシアネート成分との発熱反応による熱や外部から加えられた熱を気化熱源として気化して、気体となり膨張する。
そのため、外箱102と内箱103との間の閉空間に発泡ポリウレタン樹脂104の原料が注入されてから発泡開始まで時間がかかり、充填する空間の隅々に達するまでに発泡ポリウレタン樹脂104の硬化が進み、未充填部が発生する可能性が出てくる。
これに対して、本実施の形態では、ポリウレタン樹脂の発泡剤として、炭化水素からなる第2の発泡剤(シクロペンタン106)の他に略大気圧で沸点が零度以下(氷点下79℃)の二酸化炭素108(第1の発泡剤)を用いたので、発泡ポリウレタン樹脂104の原料(ポリオール107とポリイソシアネート112)に混合された後、直ちに、その混合物や周囲から気化熱源を得て気化して、気体となり膨張する。
そのため、外箱102と内箱103との間の閉空間に、発泡ポリウレタン樹脂104の原料を注入した直後の低粘度状態から発泡が始まっており、発泡ポリウレタン樹脂104の原料は低粘度の泡で均一に広がり、従来よりも早く低粘度状態で充填を完了でき、未充填部の発生を抑制でき、原料の充填量を減らすことができる。
したがって、ポリウレタン樹脂の発泡剤として、略大気圧で沸点が零度以下(氷点下79℃)の二酸化炭素108(第1の発泡剤)を用いることにより、発泡ポリウレタン樹脂104の低密度と高流動性と高強度と断熱性を、容易に両立でき、原料の管理や入手、製造が簡単で、製造コストの増加を低く抑えることができる。
また、本実施の形態では、第1の発泡剤(二酸化炭素108)の他に、第1の発泡剤(二酸化炭素108)よりも熱伝導率の低い炭化水素からなる液状の第2の発泡剤(シクロペンタン106)を添加しているので、発泡ポリウレタン樹脂104の熱伝導率を下げることができ、断熱性能に優れた断熱箱体101を製造することができる。
また、本実施の形態では、第1の発泡剤(二酸化炭素108)の添加量が第2の発泡剤(シクロペンタン106)の添加量の10%以下であり、第2の発泡剤(シクロペンタン106)の添加量に比べて第1の発泡剤(二酸化炭素108)の添加量が少ないので、第1の発泡剤(二酸化炭素108)による発泡ポリウレタン樹脂104の熱伝導率の悪化を大幅に抑えて断熱箱体101を製造することができる。
(実施の形態2)
図4は、本発明の実施の形態2における冷凍冷蔵庫の概略縦断面図である。なお、本実施の形態において、実施の形態1と同一構成については、同一符号を付して、その詳細な説明は省略する。
図4に示すように、本実施の形態の冷凍冷蔵庫116は、前面を開口した断熱箱体101と、断熱箱体101の開口部を開閉可能に断熱箱体101の前面に設けられた断熱扉117と、圧縮機118aと凝縮器118bと膨張手段(図示せず)と蒸発器118cとから構成され断熱箱体101と断熱扉117とから形成される密閉空間(収納室119)を冷却する冷却装置とから構成されている。
断熱箱体101と断熱扉117とから形成される密閉空間(収納室119)は、野菜室、冷蔵室、冷凍室として使用される。断熱扉117は断熱箱体101の前面の開口部を閉じるように複数枚(本実施の形態では3枚)配設されており複数の収納室119が形成されている。
凝縮器118bと蒸発器118cとの間の膨張手段には、キャピラリーチューブや膨張弁などが配設される。圧縮機118a、凝縮器118b、膨張手段、蒸発器118cは、順次環状に冷媒配管で環状に連接されて冷凍サイクルを構成している。この冷凍サイクルの蒸発器118cとの熱交換で冷却された冷気が、図示しない送風機により各収納部119へ供給されて各収納部119を冷却する。
図示しないが、断熱箱体101(冷凍冷蔵庫116)の背面には、発泡ポリウレタン樹脂104の原料を注入するための注入口が設けられている。
実施の形態2の冷凍冷蔵庫116の断熱箱体101の製造方法は、実施の形態1と同様である。
本実施の形態の冷凍冷蔵庫116は、実施の形態1と同様の構成の断熱性能の優れた断熱箱体101を用いているので、断熱性能が高く省エネ性能に優れる。
本発明の断熱箱体は、外箱と内箱との間の断熱材の固定熱伝導率を低減でき、外箱と内
箱との間に発泡ポリウレタン樹脂を有する断熱箱体の断熱性能を向上させることができるので、家庭用の冷凍冷蔵庫(冷凍庫や冷蔵庫を含む)の他に、業務用の冷凍冷蔵庫(冷凍庫や冷蔵庫を含む)や、農作物や薬品を所定温度で保存、保管する保温庫、保冷庫に適している。
101 断熱箱体
102 外箱
103 内箱
104 発泡ポリウレタン樹脂
106 シクロペンタン
107 ポリオール
108 二酸化炭素
110 中空状のシリカ
112 ポリイソシアネート
116 冷凍冷蔵庫
117 断熱扉
118a 圧縮機
118b 凝縮器
118c 蒸発器
119 収納室

Claims (5)

  1. 外箱と内箱との間に発泡ポリウレタン樹脂を有する断熱箱体であって、前記発泡ポリウレタン樹脂中に中空状のシリカを有する断熱箱体。
  2. 前記中空状のシリカの大きさが10nm以上500nm以下である請求項1に記載の断熱箱体。
  3. 前記発泡ポリウレタン樹脂は、略大気圧で沸点が零度以下の第1の発泡剤と炭化水素からなる第2の発泡剤と前記中空状のシリカとをポリウレタン樹脂の原料に混合させて充填発泡したものである請求項1または2記載の断熱箱体。
  4. 前記第1の発泡剤は二酸化炭素である請求項3に記載の断熱箱体。
  5. 前面を開口した断熱箱体と、前記断熱箱体の開口部を開閉可能に前記断熱箱体の前面に設けられた扉と、前記断熱箱体と前記扉とから形成される密閉空間を冷却する冷却装置とからなる冷凍冷蔵庫において、前記断熱箱体が請求項1から4のいずれか1項に記載の断熱箱体である冷凍冷蔵庫。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2018193662A1 (ja) * 2017-04-21 2018-10-25 三菱電機株式会社 断熱箱体および冷蔵庫

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