JP2012157129A - 分散電源の単独運転検出システム、単独運転検出装置および単独運転検出方法 - Google Patents

分散電源の単独運転検出システム、単独運転検出装置および単独運転検出方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 配電系統に影響を与えず、低コストで分散電源の単独運転を検出する。
【解決手段】 電力用変圧器の二次側から第1の遮断器を介して配電線に電力を供給する配電用変電所において、前記電力用変圧器の二次側の零相回路に商用電源周波数より高い所定の周波数の交流信号を注入する信号注入装置と、第2の遮断器を介して前記配電線に連系される分散電源を有する需要家設備において、前記配電線の零相電圧に含まれる前記所定の周波数の成分を検出する信号検出装置と、を備え、前記信号注入装置は、前記交流信号を発生する交流信号発生回路と、一次側に入力される前記交流信号を変圧して、前記零相回路に注入する第1の計器用変圧器と、を有し、前記信号検出装置は、前記零相電圧を検出する第2の計器用変圧器と、前記零相電圧のうち、前記所定の周波数を含む周波数帯域を通過させるフィルタ回路と、を有する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、分散電源の単独運転検出システム、単独運転検出装置、および単独運転検出方法に関する。
近年、配電線には、自然エネルギーを利用した小規模な発電設備や、コジェネレーション設備などの分散(型)電源が連系されている。このような配電系統において、電力会社の変電所からの配電線への電力の供給が停止した場合には、感電事故などを防止するため、分散電源を配電線から解列し、単独運転を防止する必要がある。
例えば、特許文献1では、需要家設備への引込線に配電系統の基本波の非整数倍の中間次数の高調波電流を注入し、受電点において当該中間次数の高調波電圧を計測することによって、分散電源の単独運転を検出する単独運転検出装置が開示されている。そして、単独運転を検出した場合には、需要家設備の遮断器を開極して、分散電源を配電線から解列することができる。
このようにして、分散電源を有する需要家設備において、高調波の注入および計測を行うことによって、分散電源の単独運転を検出し、単独運転による感電事故などを防止することができる。
特開2000−287362号公報
しかしながら、上記のような単独運転検出装置をすべての需要家設備に備えることは設置コストが大きくなる。また、需要家設備において、それぞれ高調波を注入した場合、高調波同士の干渉によって単独運転を検出できないだけでなく、配電系統の基本波に影響を与える可能性もあり得る。
そのため、分散電源が普及し、配電線に連系される分散電源が増加するほど、単独運転検出装置を各需要家設備に導入することが困難となる。
前述した課題を解決する主たる本発明は、電力用変圧器の二次側から第1の遮断器を介して配電線に電力を供給する配電用変電所において、前記電力用変圧器の二次側の零相回路に商用電源周波数より高い所定の周波数の交流信号を注入する信号注入装置と、第2の遮断器を介して前記配電線に連系される分散電源を有する需要家設備において、前記配電線の零相電圧に含まれる前記所定の周波数の成分を検出する信号検出装置と、を備え、前記信号注入装置は、前記交流信号を発生する交流信号発生回路と、一次側に入力される前記交流信号を変圧して、前記零相回路に注入する第1の計器用変圧器と、を有し、前記信号検出装置は、前記零相電圧を検出する第2の計器用変圧器と、前記零相電圧のうち、前記所定の周波数を含む周波数帯域を通過させるフィルタ回路と、を有することを特徴とする分散電源の単独運転検出システムである。
本発明の他の特徴については、添付図面及び本明細書の記載により明らかとなる。
本発明によれば、配電系統に影響を与えず、低コストで分散電源の単独運転を検出することができる。
本発明の第1実施形態における分散電源の単独運転検出システムの構成を示す回路ブロック図である。 注入信号v1が注入されていない場合の3相交流の各相を示す模式図である。 電力用変圧器2の二次側の零相回路に注入される注入信号v1の一例を示す模式図である。 本発明の第1実施形態において、注入信号v1が注入された3相交流の一例を示す模式図である。 本発明の第1実施形態において、検出される検出信号Vdtの一例を示す模式図である。 非接地方式における信号注入装置の他の構成例を示す回路ブロック図である。 抵抗接地方式における信号注入装置の構成例を示す回路ブロック図である。 消弧リアクトル接地方式における信号注入装置の構成例を示す回路ブロック図である。 補償リアクトル接地方式における信号注入装置の構成例を示す回路ブロック図である。 信号検出装置の他の構成例を示す回路ブロック図である。 信号検出装置のさらに他の構成例を示す回路ブロック図である。 本発明の第2実施形態における分散電源の単独運転検出システムの構成を示すブロック図である。 本発明の第2実施形態において、3相交流と注入信号v1およびv4との関係の一例を示す模式図である。 本発明の第2実施形態において、注入信号v1およびv4が注入された3相交流の一例を示す模式図である。 本発明の第2実施形態において、検出される検出信号Vdtの一例を示す模式図である。
本明細書および添付図面の記載により、少なくとも以下の事項が明らかとなる。
<第1実施形態>
===単独運転検出システムの構成===
以下、図1を参照して、本発明の第1の実施形態における分散電源の単独運転検出システムの構成について説明する。ここでは、配電用変電所の1つの電力用変圧器2から配電線5に電力が供給され、当該配電線5に1つの分散電源8が連系されている配電系統の場合について説明する。
図1に示されている単独運転検出システムは、配電用変電所に設置された信号注入装置1a、電力用変圧器2、および遮断器3と、需要家設備に設置された継電器6、遮断器7、分散電源8、および信号検出装置9aとを含んで構成されている。
信号注入装置1aは、交流信号発生回路11および計器用変圧器12(第1の計器用変圧器)を含んで構成されている。また、計器用変圧器12の一次巻線には、交流信号発生回路11が接続されている。さらに、計器用変圧器12の二次巻線の一端は、電力用変圧器2の二次側中性点に接続され、他端は、接地されている。
電力用変圧器2は、一例として、Y−Y−Δ結線の変圧器であるものとする。また、電力用変圧器2の一次Y巻線および二次Y巻線は、それぞれ一次側母線21および二次側母線22に接続されている。そして、二次側母線22には、遮断器3(第1の遮断器)を介して配電線5が接続されている。
分散電源8は、発電機81および電力用変圧器82を含んで構成されている。また、電力用変圧器82は、一例として、Δ−Y結線の変圧器であるものとする。さらに、電力用変圧器82のΔ巻線には、発電機81が接続され、Y巻線は、遮断器7(第2の遮断器)を介して配電線5に接続されている。
信号検出装置9aは、計器用変圧器91(第2の計器用変圧器)、フィルタ回路92、および抵抗93を含んで構成されている。また、計器用変圧器91の一次巻線の一端は、電力用変圧器82の二次側中性点に接続され、他端は、接地されている。さらに、計器用変圧器91の二次巻線から出力される零相電圧V0は、フィルタ回路92に入力され、フィルタ回路92からは、抵抗93の両端電圧が検出信号Vdtとして出力されている。そして、検出信号Vdtは、継電器6に入力され、継電器6から出力される遮断指令信号Sopは、遮断器7に入力されている。
===単独運転検出システムの動作===
次に、図2ないし図5を適宜参照して、本実施形態における分散電源の単独運転検出システムの動作について説明する。
配電用変電所の電力用変圧器2は、例えば、一次側母線21から数十ないし百数十kV程度の電圧を受電し、数kV程度の電圧に変換して二次側母線22に送出する。また、信号注入装置1aの交流信号発生回路11は、商用電源周波数f0より高い所定の周波数f1の交流信号を発生する。さらに、計器用変圧器12は、一次側に入力される当該交流信号を変圧して、注入信号v1として電力用変圧器2の二次側中性点に入力する。そして、当該注入信号v1は、電力用変圧器2の二次側の零相回路に注入され、3相交流の各相に重畳される。
ここで、一例として、注入信号v1が注入されていない場合に二次側母線22に送出される3相交流、および電力用変圧器2の二次側の零相回路に注入される注入信号v1を、それぞれ図2および図3に示す。図2において、実線、一点鎖線、および破線は、3相交流の各相を示している。また、図2におけるAは、3相交流の振幅(送出電圧)を示し、図3におけるaは、注入信号v1の振幅を示している。
注入信号v1が注入された3相交流は、遮断器3を介して配電線5に供給される。図4は、図3に示した注入信号v1が注入された3相交流の一例を示しており、各相には、周波数f1の注入信号v1が重畳されている。なお、図4においては、f1=6×f0となっている。また、a=A/100となっており、注入信号v1による3相交流の歪みは十分に小さくなっている。
前述したように、需要家設備の分散電源8は、電力用変圧器82のY巻線が遮断器7を介して配電線5に接続されている。したがって、電力用変圧器82は、発電機81の発電電圧を、配電線5からの受電電圧と整合するように変圧している。なお、配電線5から需要家設備への引き込み線は、他の電力用変圧器(不図示)などを介して負荷(不図示)に接続され、当該負荷には、配電線5および/または分散電源8から電力が供給される。
信号検出装置9aの計器用変圧器91は、一次巻線の一端が電力用変圧器82の二次側中性点に接続されており、配電線5の零相電圧V0を検出して出力する。また、フィルタ回路92は、零相電圧V0のうち、注入信号v1の周波数f1を含む周波数帯域を通過させて、周波数f1の成分を検出する。ここで、零相電圧V0に含まれる周波数f1の成分は、検出信号Vdt(抵抗93の両端電圧)として検出され、一例として、計器用変圧器91の変圧比を1とすると、図5に示すように、振幅3aの検出信号Vdtが検出される。
しかしながら、遮断器3が開極し、配電用変電所からの配電線5への電力の供給が停止すると、需要家設備では、注入信号v1が重畳された3相交流を受電しなくなるため、検出信号Vdtが検出されなくなる。したがって、信号検出装置9aが検出信号Vdtを検出しない場合に、分散電源8の単独運転を検出することができる。そして、継電器6は、検出信号Vdtが入力されない場合に、遮断指令信号Sopを出力して遮断器7を開極し、分散電源8を配電線5から解列する。
このようにして、配電用変電所において、電力用変圧器2の二次側の零相回路に周波数f1(>f0)の注入信号v1を注入し、需要家設備において、零相電圧V0に含まれる周波数f1の成分を検出することによって、分散電源8の単独運転を検出することができる。また、周波数f1の成分が検出されない場合に、分散電源8の単独運転を検出し、分散電源8を配電線5から解列することによって、単独運転による感電事故などを防止することができる。
===信号注入装置および信号検出装置の他の構成例===
図1に示した分散電源の単独運転検出システムにおいて、信号注入装置1aは、非接地方式の電力用変圧器2の二次側中性点に、計器用変圧器12を介して交流信号(注入信号v1)を入力しているが、これに限定されるものではない。
例えば図6に示す信号注入装置1bのように、接地形計器用変圧器13(第1の計器用変圧器)を用いて、オープンデルタに交流信号発生回路11を接続し、Y巻線を二次側母線22に接続してもよい。図6においても、図1と同様に、電力用変圧器2は、非接地方式となっているが、二次側がΔ結線の場合であっても零相回路に注入信号v1を注入することができ、汎用性が高い構成となっている。
また、電力用変圧器2が抵抗接地方式の場合には、例えば図7に示す信号注入装置1cのように、計器用変圧器12の二次巻線の両端を抵抗14の両端に接続することによって、電力用変圧器2の二次側の零相回路に注入信号v1を注入することができる。同様に、電力用変圧器2が消弧リアクトル接地方式の場合には、例えば図8に示す信号注入装置1dのように、計器用変圧器12の二次巻線の両端をリアクトル15の両端に接続する。さらに、電力用変圧器2が補償リアクトル接地方式の場合には、例えば図9に示す信号注入装置1eのように、抵抗14およびリアクトル15と並列に交流信号発生回路11を接続する。
なお、抵抗接地方式および消弧リアクトル接地方式の場合に接地形計器用変圧器13を用いる構成とすることや、補償リアクトル接地方式の場合に計器用変圧器12を用いる構成とすることもできる。
一方、信号検出装置9aは、電力用変圧器82の二次側中性点から、計器用変圧器91を介して零相電圧V0を検出しているが、これに限定されるものではない。特に、地絡事故を検出する地絡過電圧継電器や地絡方向継電器などを備える需要家設備においては、既設の零相電圧の検出手段を利用することができる。
例えば図10に示す信号検出装置9bのように、コンデンサ94ないし97および計器用変圧器91からなるコンデンサ形零相電圧検出装置を用いて、零相電圧V0を検出することができる。また、例えば図11に示す信号検出装置9cのように、オープンデルタに制限抵抗が接続された接地形計器用変圧器98を用いて、零相電圧V0を検出することもできる。
<第2実施形態>
===単独運転検出システムの構成===
以下、図12を参照して、本発明の第2の実施形態における分散電源の単独運転検出システムの構成について説明する。ここでは、複数(2つ)の電力用変圧器102および402から配電線に電力が供給され、当該配電線に複数(3つ)の分散電源108、208、および308が連系されている配電系統の場合について説明する。なお、複数の電力用変圧器が同一の変電所に設置されていてもよく、変電所2および3のように、電力用変圧器を備えない変電所があってもよい。
図12において、(配電用)変電所1には、信号注入装置101、電力用変圧器102、および遮断器103が設置され、図1の配電用変電所と同様の構成となっている。また、同様に、変電所4には、信号注入装置401、電力用変圧器402、および遮断器403が設置され、図1の配電用変電所と同様の構成となっている。
一方、変電所2には、遮断器203および204が設置され、変電所3には、遮断器303および304が設置されている。また、変電所1から遮断器103を介して引き出された配電線と、変電所4から遮断器403を介して引き出された配電線とは、遮断器203、204、303、および304を介して互いに接続されている。
需要家(設備)1には、遮断器107、分散電源108、および信号検出装置109が設置され、図1の需要家設備と同様の構成となっている。また、同様に、需要家2には、遮断器207、分散電源208、および信号検出装置209が設置され、図1の需要家設備と同様の構成となっている。さらに、同様に、需要家3には、遮断器307、分散電源308、および信号検出装置309が設置され、図1の需要家設備と同様の構成となっている。なお、図12においては、各遮断器に遮断指令信号Sopを入力する継電器は、図示されていない。
変電所1から遮断器103を介して引き出された配電線には、遮断器107を介して分散電源108が接続されている。また、変電所2から遮断器204を介して引き出された配電線には、遮断器207を介して分散電源208が接続されている。さらに、変電所4から遮断器403を介して引き出された配電線には、遮断器307を介して分散電源308が接続されている。
===単独運転検出システムの動作===
次に、図13ないし図15を適宜参照して、本実施形態における分散電源の単独運転検出システムの動作について説明する。
変電所1の電力用変圧器102および変電所4の電力用変圧器402は、電力用変圧器2と同様に、例えば、一次側母線から数十ないし百数十kV程度の電圧を受電し、数kV程度の電圧に変換して二次側母線に送出する。また、信号注入装置101は、電力用変圧器102の二次側の零相回路に注入信号v1を注入し、信号注入装置401は、電力用変圧器402の二次側の零相回路に注入信号v4を注入する。
ここで、注入信号v1およびv4は、互いに同期する周波数f1(>f0)の交流信号である。例えば図13に示すように、周波数f1を商用電源周波数f0の整数倍とし、3相交流の何れか1相に同期させることによって、注入信号v1およびv4を互いに同期させることができる。また、例えば、各信号注入装置がGPS(Global Positioning System:全地球測位システム)受信機を備え、4基のGPS衛星から送信されるGPS信号を受信して校正された正確な現在時刻に基づいて、注入信号v1およびv4を互いに同期させることもできる。さらに、例えば、注入信号v1を変電所4に別途送信し、注入信号v4を注入信号v1に同期させてもよい。
注入信号v1およびv4が注入された3相交流は、遮断器103および403を介して配電線(網)に供給される。図14は、図13に示した注入信号v1およびv4が注入された3相交流の一例を示しており、各相には、互いに同期する周波数f1の交流信号が重畳されている。なお、図14においては、f1=6×f0となっている。また、a=A/50となっており、注入信号v1およびv4による3相交流の歪みは十分に小さくなっている。そして、信号検出装置109、209、および309は、例えば図15に示すように、配電線の零相電圧V0に含まれる周波数f1の成分を、検出信号Vdtとして検出する。
本実施形態では、需要家ごとに分散電源の単独運転を検出する条件が異なっている。
例えば、需要家1の分散電源108は、変電所1の遮断器103が開極しても、変電所4から変電所3および2を介して電力が供給されている間は単独運転とならない。したがって、遮断器103に加えて、遮断器203、204、303、304、および403の少なくとも1つが開極した場合に、信号検出装置109が検出信号Vdtを検出しなくなり、分散電源108の単独運転を検出することができる。そして、遮断器107には、継電器(不図示)から遮断指令信号Sopが入力され、分散電源108を配電線から解列する。
また、需要家2においては、遮断器103、203、および204の少なくとも1つと、遮断器303、304、および403の少なくとも1つとが開極した場合に、分散電源208の単独運転を検出することができる。さらに、需要家3においては、遮断器403に加えて、遮断器103、203、303、および304の少なくとも1つが開極した場合に、分散電源308の単独運転を検出することができる。
このようにして、互いに同期する周波数f1(>f0)の交流信号を各電力用変圧器の二次側の零相回路に注入し、各信号検出装置が零相電圧V0に含まれる周波数f1の成分を検出することによって、各分散電源の単独運転を検出することができる。また、周波数f1の成分が検出されない場合に、各分散電源の単独運転を検出し、配電線から解列することによって、単独運転による感電事故などを防止することができる。
以上から明らかなように、本実施形態の分散電源の単独運転検出システムにおいては、配電線に電力を供給する電力用変圧器ごとに信号注入装置が設けられ、信号検出装置のみを分散電源ごとに設ければよい。したがって、単独運転検出装置の設置コストを低減することができる。
前述したように、図1に示した分散電源の単独運転検出システムにおいて、配電用変電所において電力用変圧器2の二次側の零相回路に商用電源周波数f0より高い所定の周波数f1の注入信号v1を注入し、需要家設備において配電線5の零相電圧V0に含まれる周波数f1の成分を検出することによって、配電系統に影響を与えず、低コストで分散電源8の単独運転を検出することができる。
また、図12に示した分散電源の単独運転検出システムにおいて、互いに同期する周波数f1の交流信号を各電力用変圧器の二次側の零相回路に注入し、各信号検出装置が零相電圧V0に含まれる周波数f1の成分を検出することによって、配電線に複数の電力用変圧器から電力が供給されている場合でも、配電系統に影響を与えず、低コストで各分散電源の単独運転を検出することができる。
また、周波数f1を商用電源周波数f0の整数倍とし、注入する交流信号を3相交流の何れか1相に同期させることによって、各交流信号を互いに同期させることができる。
また、信号検出装置が周波数f1の成分を検出しない場合に、分散電源を配電線から解列することによって、単独運転による感電事故などを防止することができる。
また、信号検出装置9aないし9cにおいて、需要家設備において配電線5の零相電圧V0に含まれる周波数f1の成分を検出することによって、配電用変電所の電力用変圧器2の二次側の零相回路に注入された商用電源周波数f0より高い所定の周波数f1の注入信号v1を利用して、配電系統に影響を与えず、低コストで分散電源8の単独運転を検出することができる。
また、周波数f1の成分が検出されない場合に、分散電源を配電線から解列することによって、単独運転による感電事故などを防止することができる。
また、需要家設備において配電線の零相電圧V0に含まれる周波数f1の成分を検出することによって、配電用変電所の電力用変圧器の二次側の零相回路に注入された商用電源周波数f0より高い所定の周波数f1の交流信号を利用して、周波数f1の成分が検出されない場合に、分散電源の単独運転を検出することができる。
なお、上記実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得るとともに、本発明にはその等価物も含まれる。
1a〜1e 信号注入装置
2 電力用変圧器
3、7 遮断器
5 配電線
6 継電器
8 分散電源
9a〜9c 信号検出装置
11 交流信号発生回路
12 計器用変圧器
13 接地形計器用変圧器
14 抵抗
15 リアクトル
21 一次側母線
22 二次側母線
81 発電機
82 電力用変圧器
91 計器用変圧器
92 フィルタ回路
93 抵抗
94〜97 コンデンサ
98 接地形計器用変圧器
101、401 信号注入装置
102、402 電力用変圧器
103、203、204、303、304、403 遮断器
107、207、307 遮断器
108、208、308 分散電源
109、209、309 信号検出装置

Claims (7)

  1. 電力用変圧器の二次側から第1の遮断器を介して配電線に電力を供給する配電用変電所において、前記電力用変圧器の二次側の零相回路に商用電源周波数より高い所定の周波数の交流信号を注入する信号注入装置と、
    第2の遮断器を介して前記配電線に連系される分散電源を有する需要家設備において、前記配電線の零相電圧に含まれる前記所定の周波数の成分を検出する信号検出装置と、
    を備え、
    前記信号注入装置は、
    前記交流信号を発生する交流信号発生回路と、
    一次側に入力される前記交流信号を変圧して、前記零相回路に注入する第1の計器用変圧器と、
    を有し、
    前記信号検出装置は、
    前記零相電圧を検出する第2の計器用変圧器と、
    前記零相電圧のうち、前記所定の周波数を含む周波数帯域を通過させるフィルタ回路と、
    を有することを特徴とする分散電源の単独運転検出システム。
  2. 前記信号注入装置を複数備え、
    前記配電線には、複数の前記電力用変圧器の二次側から電力が供給され、
    前記信号注入装置は、互いに同期する前記交流信号を前記零相回路にそれぞれ注入することを特徴とする請求項1に記載の分散電源の単独運転検出システム。
  3. 前記所定の周波数は、前記商用電源周波数の整数倍であり、
    前記交流信号は、前記電力用変圧器の二次側の何れか1相に同期することを特徴とする請求項2に記載の分散電源の単独運転検出システム。
  4. 前記信号検出装置が前記所定の周波数の成分を検出しない場合に、前記第2の遮断器を開極して前記分散電源を前記配電線から解列する継電器をさらに備えることを特徴とする請求項1ないし請求項3の何れかに記載の分散電源の単独運転検出システム。
  5. 零相回路に商用電源周波数より高い所定の周波数の交流信号が注入された配電用変電所の電力用変圧器の二次側から第1の遮断器を介して電力が供給される配電線に第2の遮断器を介して連系される分散電源を有する需要家設備において、前記配電線の零相電圧を検出する計器用変圧器と、
    前記零相電圧のうち、前記所定の周波数を含む周波数帯域を通過させて前記所定の周波数の成分を検出するフィルタ回路と、
    を有することを特徴とする分散電源の単独運転検出装置。
  6. 前記フィルタ回路が前記所定の周波数の成分を検出しない場合に、前記第2の遮断器を開極して前記分散電源を前記配電線から解列する継電器をさらに有することを特徴とする請求項5に記載の分散電源の単独運転検出装置。
  7. 零相回路に商用電源周波数より高い所定の周波数の交流信号が注入された配電用変電所の電力用変圧器の二次側から電力が供給される配電線に連系される分散電源を有する需要家設備において、前記配電線の零相電圧を検出し、
    前記零相電圧のうち、前記所定の周波数を含む周波数帯域をフィルタ回路によって通過させ、
    前記零相電圧に含まれる前記所定の周波数の成分が検出されない場合に、前記分散電源の単独運転を検出することを特徴とする分散電源の単独運転検出方法。
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