JP2012149788A - 膜塗工機 - Google Patents

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Abstract

【課題】乾燥初期段階の熱風乾燥によるバタ付きを熱風の送風力により阻止して支承ローラとの接触・離間による品質の劣化を防止でき、搬送高さや装置の高さが高くなってしまうことも防止でき、メンテナンスも容易で装置の高額化も抑えることも可能となるなど画期的な膜塗工機を提供すること。
【解決手段】膜塗工装置Aに塗工を終えたフィルム状の被塗工体4の塗工膜5を乾燥する乾燥装置Bを設けた膜塗工機であって、熱風送風部8から送風される熱風が支承ローラ7間のフィルム状の被塗工体4を送風圧により押圧して、支承ローラ7にこのフィルム状の被塗工体4が常に押圧接触保持されるように乾燥装置Bを構成した膜塗工機。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えばスリット状の先端吐出孔から塗工液を吐出するノズル部に対して、フィルム状の被塗工体を搬送して表面に塗工膜を形成するように構成した膜塗工装置に、この塗工を終えたフィルム状の被塗工体の塗工膜を熱風乾燥する乾燥装置を設けた膜塗工機に関するものである。
液供給部から供給された塗工液をスリット状の先端吐出孔から吐出するノズル部を有し、このノズル部の先端吐出孔から塗工液を吐出しながら、このノズル部と対向するフィルム状の被塗工体をこのノズル部に対して搬送させることで、このフィルム状の被塗工体に塗工液を膜状に塗工するように構成した膜塗工装置の搬送下流側に乾燥装置を設けて塗工を終えたフィルム状の被塗工体の塗工膜を乾燥する。
このようなフィルム塗工の量産性を向上するには、この乾燥装置での乾燥能力を高めて搬送スピードを高める必要がある。
特に、フィルム状の被塗工体の両面に塗工する場合、一旦被塗工体の片面に塗工後この塗工膜を乾燥し、更に反対面にも塗工した後この反対面の塗工膜も乾燥するため、各乾燥装置の乾燥能力が量産性に大きな影響を与える。
例えば、厚さ15μm〜30μmオーダーのアルミ製又は銅製などの金属製フィルムを被塗工体とし、この表面にコバルト酸リチウムなどの正極活性物質又はグラファイトなどの負極活性物質にバインダー(NNPなどの溶媒)などを混合しこれを塗工液として、100μmオーダーの薄膜(ドライ膜厚)を両面に塗工形成するリチウムイオン電池形成材を作製する場合、塗工はスピーディーに均一に行えても、この塗工後の乾燥をスピーディーに行えず、まだまだ量産性に劣っている。
また、乾燥能力に劣るものの搬送スピードを上げようとすればそれだけ乾燥装置は長く大型となり、更に両面塗工にあってはこの大型な乾燥室を横に連ねるスペースがない場合には二階建て構成とし折り返し乾燥させる構成とするが、それでも大型化しコスト高にもなる。
一方、この乾燥能力を高めるために熱風の送風量を乾燥初期段階から上げて急乾燥すると、フィルム状の被塗工体のバタ付きにより塗工膜の均一性や品質に支障を生じるおそれがあり、また塗工液中のバインダー粒子が偏在するバインダーマイグレーションも生じるおそれがある。
従って、少なくとも乾燥初期段階から送風量を高めた急激な乾燥はできない。
また、一方IRヒータなどの棒状ヒータ部を対向させて輻射熱により内部からも加熱乾燥させることもできるが、この輻射熱による内部乾燥だけでは乾燥能力は十分でなく、熱風による表面乾燥は欠かせない。
そこで、出願人は、乾燥初期段階では、フィルム状の被塗工膜を支承ローラに支承させて搬送させながら、この塗工膜に弱風の熱風を当てて熱風乾燥させると共に、IRヒータなどの棒状ヒータ部も並設して輻射熱によって塗工膜内部からも乾燥させるようにして乾燥能力を高め、この第一乾燥を終えた後に上下から強風の熱風を両面から当てて支承ローラに支承させずに強熱風で乾燥するフローティング乾燥(第二乾燥)を行い乾燥能力を十分に高めた乾燥装置に構成し、また両面塗工の場合には左右に夫々片面ずつ塗工する膜塗工装置を設け、この間に上下二段に前記乾燥装置を設けて、量産性を向上させると共に、小型化あるいは設置スペースの小規模化を図れる画期的な膜塗工機を開発した。
しかしながら、乾燥初期段階ではフローティング乾燥ほどの強い送風力ではないもののやはり熱風を送風して乾燥させるため、この送風によるフィルム状の被塗工体のバタ付きによって支承ローラとこのフィルム状の被塗工体とが接触・離間を繰り返してしまい、しかも乾燥初期であるが故にこのバタ付きがわずかでも塗工膜の品質を害するおそれがある。
そこで、出願人は、乾燥初期段階では支承ローラで支承搬送し熱風の送風力を弱く、更に支承ローラをアーチ状の軌跡を描くように並設しこれにテンションを付与しながら搬送させることで、フィルム状の被塗工体は各支承ローラに対して数度の角度をつけながら支承ローラに押し付けられることになり、言い換えるとこの角度を付けてアーチ状にフィルム状の被塗工体を上昇させながら搬送させることで、フィルム状の被塗工体と支承ローラとは押圧接触することになり、これにより前記バタ付きを阻止してフィルム状の被塗工体は支承ローラに対して接触・離間することなく押圧接触保持されることとなるアーチ形乾燥室を有する乾燥装置を開発した。
しかし、一方図8に示すこのようなアーチ形乾燥室6Cを少なくとも搬送上流に設けた乾燥装置Bでは、前述のようにフィルム状の被塗工体4は水平搬送されずアーチ状の支承ローラ7に沿ってアーチ状に除々に上昇して行き搬送位置が高くなってしまう。即ち、例えば第二乾燥室として連設するフローティング乾燥室6Bはそれだけ高い位置となり、また更に前述のように両面乾燥させる場合、設置スペースをとらないように上下二段に乾燥装置を構築する場合は、更にこの反対面の塗工膜を乾燥する上側の乾燥装置の乾燥初期段階も同様にアーチ状となり更に高さが高くなるから装置全体の高さが更に高くなり、メンテナンスが困難となるだけでなく、装置の構築も困難で装置が非常に高額とならざるを得なかった。
本発明は、更にこのような問題点をも解決するもので、乾燥能力が高まり、乾燥長を短くできたり、搬送スピードを上げて量産性を向上でき、しかも塗工膜の品質を劣化させず、特に乾燥初期段階の熱風乾燥によるバタ付きを熱風の送風力により阻止して支承ローラとの接触・離間による品質の劣化を防止できると共に、前述したアーチ状乾燥室のように搬送高さや装置の高さが高くなってしまうことも防止でき、乾燥初期段階でも水平搬送を実現でき、メンテナンスも容易で装置の高額化も抑えることも可能となるなど画期的な膜塗工機を提供することを目的としている。
添付図面を参照して本発明の要旨を説明する。
ノズル部1の先端吐出孔2から塗工液3を吐出しながら、このノズル部1と対向するフィルム状の被塗工体4をこのノズル部1に対して搬送させることで前記フィルム状の被塗工体4に塗工液3を膜状に塗工するように構成した膜塗工装置Aに、前記塗工を終えたフィルム状の被塗工体4の塗工膜5を乾燥する乾燥室6から成る乾燥装置Bを設けた膜塗工機であって、前記フィルム状の被塗工体4を搬送通過させる前記乾燥室6に、水平方向に並設した支承ローラ7に支承させてこの乾燥室6内を水平搬送する前記フィルム状の被塗工体4の塗工膜5を熱風乾燥させる熱風を送出する熱風送風部8を設け、前記熱風送風部8から送風される熱風が前記支承ローラ7間の前記フィルム状の被塗工体4を送風圧により押圧して、この支承ローラ7間のフィルム状の被塗工体4を下方へ凹ませるように前記熱風送風部8の送風向きを設定して、前記各支承ローラ7にこのフィルム状の被塗工体4が常に押圧接触保持されるように前記乾燥装置Bを構成したことを特徴とする膜塗工機に係るものである。
また、前記フィルム状の被塗工体4の幅方向を軸方向とする前記支承ローラ7を水平方向に複数並設し、この各支承ローラ7に下面を支承し上面の前記塗工膜5に前記熱風送風部8から送風される熱風を当てながら前記フィルム状の被塗工体4を水平搬送するように構成し、この熱風送風部8を前記支承ローラ7間の上方に配設し、この熱風送風部8の送風向きを下方に設定して、この熱風送風部8から送風される熱風を前記支承ローラ7間の水平搬送中の前記フィルム状の被塗工体4に当てて下方へ押圧しこの支承ローラ7間のフィルム状の被塗工体4を常に下方へ凹ませるように前記乾燥装置Bを構成したことを特徴とする請求項1記載の膜塗工機に係るものである。
また、前記熱風送風部8を前記支承ローラ7間の上方に一区間置きに並設状態に配設し、この各熱風送風部8の送風向きを下方に向けた構成とすると共に、この熱風送風部8を前記フィルム状の被塗工体4の幅方向に長さを有しこの幅方向に均一な送風力で下方に向けて熱風を送風する構成として、前記支承ローラ7間の水平搬送中の前記フィルム状の被塗工体4は、支承ローラ7間で上方からの送風圧より搬送方向に一区間置きにV状若しくはU状となって下方に凹み幅方向には均一に凹むように前記搬送装置Bを構成したことを特徴とする請求項2記載の膜塗工機に係るものである。
また、前記乾燥室6に前記熱風送風部8からの熱風による熱風乾燥に加えて輻射熱で前記塗工膜5を乾燥させる乾燥用ヒータ部10を前記フィルム状の被塗工体4に対向状態に配設して前記乾燥装置Bを構成したことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の膜塗工機に係るものである。
また、前記乾燥用ヒータ部10は、前記フィルム状の被塗工体4を覆うプレート体とせずに、前記熱風が流通する通風間隙13を介して複数のヒータ棒状部11が前記フィルム状の被塗工体4の面方向に並設した構成としたことを特徴とする請求項4記載の膜塗工機に係るものである。
また、前記乾燥室6を第一乾燥室6Aとし、上下にフローティング用熱風送風部12を配設して、この上下のフローティング用熱風送風部12間を前記フィルム状の被塗工体4を水平搬送させて熱風乾燥するフローティング乾燥室を第二乾燥室6Bとして、この第二乾燥室6Bを前記第一乾燥室6Aに連設して前記乾燥装置Bを構成したことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の膜塗工機に係るものである。
また、前記塗工を終えたフィルム状の被塗工体4を搬送通過させる前記乾燥室6から成る前記乾燥装置Bを上下複数段設け、この上側乾燥装置BXと下側乾燥装置BYの一方の乾燥装置BY(BX)を、片側に設けた前記膜塗工装置Aにより前記フィルム状の被塗工体4の片面に塗工した塗工膜5を乾燥する片面乾燥装置とし、他方の乾燥装置BX(BY)を、この乾燥を終えた前記フィルム状の被塗工体4の反対面に更に反対側に設けた前記膜塗工装置Aにより塗工し、この塗工を終えた前記フィルム状の被塗工体4の反対面の塗工膜5を乾燥する反対面乾燥装置として、この上下二段の乾燥装置となる前記上側乾燥装置BXと前記下側乾燥装置BYとにより前記フィルム状の被塗工体4の両面の塗工膜5を順次乾燥するように構成したことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の膜塗工機に係るものである。
本発明は上述のように構成したから、乾燥能力が高まり、乾燥長を短くできたり、搬送スピードを上げて量産性を向上でき、しかも塗工膜の品質を劣化させず、特に乾燥初期段階の熱風乾燥によるバタ付きを熱風の送風力により阻止して支承ローラとの接触・離間による品質の劣化を防止できると共に、前述したアーチ状乾燥室のように搬送高さや装置の高さが高くなってしまうことも防止でき、乾燥初期段階でも水平搬送を実現でき、メンテナンスも容易で装置の高額化も抑えることも可能となるなど画期的な膜塗工機となる。
また、請求項2,3記載の発明においては、一層簡易な構成で前記作用・効果が良好に発揮される一層実用性に優れた膜塗工機となる。
また、請求項4,5,6記載の発明においては、乾燥能力が一層向上しそれだけ乾燥長を短くでき、また操作スピードを上げられることにより量産性を向上し得る一層優れた膜塗工機となる。
また、請求項7記載の発明においては、乾燥装置を上下二段(二階建て)とした両面塗工を行うことができ、設置スペースの小規模,省スペース化を図れ、また全体高も低くできるから、メンテナンスも容易で装置のコストダウンも可能となるなど極めて優れた両面塗工用の膜塗工機を実現できることとなる。
本実施例の概略構成説明正面図である。 本実施例の要部の拡大作動説明正面図である。 本実施例の要部の説明斜視図である。 本実施例の継合連結して構成することを示す図面であって正面外観を示す説明正面図である。 本実施例の要部の作動説明正面図である。 本実施例の要部の作動説明側断面図である。 本実施例の開閉蓋部を上昇開放(下方の下側乾燥装置形成部は更に後方にスライドして完全開放)した状態の作動説明側断面図である。 アーチ形乾燥室の説明側面図である。
好適と考える本発明の実施形態を、図面に基づいて本発明の作用を示して簡単に説明する。
膜塗工装置Aにより塗工を終えたフィルム状の被塗工体4は、水平方向に並設した支承ローラ7に支承されて水平搬送されながら、その上面の塗工膜5は熱風送風部8から送風される熱風により熱風乾燥された後、例えばこれを第一乾燥室6Aでの第一乾燥とし、更に第二乾燥室6B(フローティング乾燥室6B)での第二乾燥として例えば支承ローラ7に支承させず上下双方に設けたフローティング用熱風送風部12により表裏双方から熱風が送風されてフローティング乾燥される。
本発明は、このようなフローティング乾燥が可能となるまでの乾燥初期段階においても、支承ローラ7を水平方向に並設して水平搬送しこれを熱風乾燥する乾燥装置Bに構成するもので、これを実現するため、本発明は、この支承ローラ7間の前記フィルム状の被塗工体4に前記熱風送風部8による熱風を当て、この熱風の送風圧で下方へ凹ませ搬送するように構成している。
即ち、例えば熱風送風部8を支承ローラ7間の上方に配設し、熱風送風部8が下方に熱風を送風する構成とし、このフィルム状の被塗工体4の上面の塗工膜5を熱風乾燥する熱風の送風圧で、水平搬送途中の支承ローラ7間のフィルム状の被塗工体4を下方へ押圧し、この支承ローラ7間のフィルム状の被塗工体4を常に下方へ凹ませるように構成することで、このフィルム状の被塗工体4が常に支承ローラ7に押圧接触保持されることになる。
従って、前述した図8に示すようなアーチ形乾燥室6Cのように支承ローラ7をアーチ状に並設してフィルム状の被塗工体4を上昇搬送させなくてもフィルム状の被塗工体4を支承ローラ7に押圧接触保持してバタ付きを防止できるため、水平搬送が可能となり、アーチ形乾燥室6Cのようにフィルム状の被塗工体4の搬送高さが高くなったり、装置の全体高が高くなることを抑制でき、メンテナンスが容易で装置のコストダウンも図れることになる。
また、この熱風送風部8は各支承ローラ7間毎でも一つ区間置きでも良く、適宜その配設位置や数,送風向きなどを設定することができる。
例えば、前記熱風送風部8を前記支承ローラ7間の上方に一区間置きに並設状態に配設し、この各熱風送風部8の下面に送風開口部を形成して送風向きを下方に向けた構成とすると共に、この熱風送風部8(送風開口部)を前記フィルム状の被塗工体4の幅方向に長さを有しこの幅方向に均一な送風力で下方に向けて熱風を送風する構成(幅方向に長いスリット状若しくは横方向に多数の送風開口部を形成する構成)として、前記支承ローラ7間の水平搬送中の前記フィルム状の被塗工体4は、一区間置きの支承ローラ7間で上方からの送風圧より搬送方向にこの一区間置きにV状若しくはU状となって下方に凹み、幅方向には均一に凹むようにするなどこの熱風送風部8(送風開口部)の位置,数,送風向きを設定する。
また更にIRヒータなどの輻射熱による内部乾燥も行う乾燥用ヒータ部10を併用することで乾燥能力が更に向上し、これにより熱風の送風量も少なくても良く、従って、このバタ付き防止のための押圧力が生じる送風量で十分に初期の乾燥能力を高めることができ、更に前述のようにこのように初期乾燥を終えた後にフローティング乾燥をも行うようにすれば一層乾燥能力が向上、一層乾燥長を短くできたり、搬送スピードを上げて塗工の量産性を高めることができる。
また、乾燥装置Bを上下二段の二階建てとし、左右の膜塗工装置Aによって片面塗工,片面乾燥,反対面塗工,反対面乾燥を順次行うようにすれば、両面塗工も同様に実現できると共に、装置高さも前述のように低く設計できるため、メンテナンスも容易で装置のコストダウンも可能となる極めて画期的な両面塗工用の膜塗工機を実現できることとなる。
本発明の具体的な実施例について図面に基づいて説明する。
本実施例は、巻取ロール17から引き出したフィルム状の被塗工体4を塗工用のノズル部1と対向する支持ロール18を介して引き出し搬送し、このノズル部1の先端吐出孔2から塗工液3を吐出させて、この支持ロール18で支承されている被塗工体4の片面に塗工するように構成した膜塗工装置Aに、前記塗工を終えたフィルム状の被塗工体4の塗工膜5を乾燥する乾燥室6から成る乾燥装置Bを設けた膜塗工機に本発明を適用したものである。
即ち、前記膜塗工装置Aにより塗工を終えたフィルム状の被塗工体4を搬送通過させる前記乾燥室6に、水平方向に支承ローラ7を並設し、この支承ローラ7に支承させてこの乾燥室6内を水平搬送する前記フィルム状の被塗工体4の塗工膜5を熱風乾燥させる熱風を送出する熱風送風部8と、この熱風を排出する熱風排出部9とを設けて、この熱風送風部8から送り込まれた熱風で塗工膜5の表面を加熱乾燥し、この熱風乾燥する熱風をこの塗工膜5から生じる気化ガスと共に熱風排出部9から乾燥室6外へ排出されるように構成している。
そして本実施例ではこの熱風乾燥と併用させて、輻射熱で塗工膜5の内部を加熱乾燥させ、弱風による熱風乾燥となる乾燥初期においても乾燥能力を高めることができる乾燥用ヒータ部10をフィルム状の被塗工体4に対向状態に近接配設している。この乾燥用ヒータ部10は、プレート体とせずに、前記熱風が通過する通風間隙13を介して多数のヒータ棒状部11が前記被塗工体4の面方向に並設した構成として、前述した熱風乾燥や気化ガスによる暴爆のおそれなどを考慮しつつできるだけ近接して、輻射熱による乾燥を併用して乾燥能力の一層の向上を図っている。
本実施例では、前記熱風送風部8から送風される熱風が前記支承ローラ7間の前記フィルム状の被塗工体4を送風圧により押圧して、この支承ローラ7間のフィルム状の被塗工体4を下方へ凹ませるように前記熱風送風部8の送風向きを設定して、前記各支承ローラ7にこのフィルム状の被塗工体4が常に押圧接触保持されるように構成している。
即ち、乾燥装置Bを構成する乾燥室6内に前記フィルム状の被塗工体4の幅方向を軸方向とする前記支承ローラ7を水平方向に複数並設し、この各支承ローラ7に下面を支承し上面の前記塗工膜5に前記熱風送風部8から送風される熱風を当てながら前記フィルム状の被塗工体4を水平搬送するように構成し、この熱風送風部8を前記支承ローラ7間の上方に配設し、この熱風送風部8の送風向きを下方に設定して、この熱風送風部8から送風される熱風を前記支承ローラ7間の水平搬送中の前記フィルム状の被塗工体4に当てて下方へ押圧しこの支承ローラ7間のフィルム状の被塗工体4を常に下方へ凹ませるように前記乾燥装置Bを構成している。
具体的には、本実施例では、効率良く所期の目的、即ちバタ付きをできるだけ抑えた熱風乾燥を行いながら、この熱風を利用して逆に支承ローラ7に押圧接触保持してわずかなバタ付きによる支承ローラ7との接触・離反を阻止することを目的として、前記熱風送風部8を前記支承ローラ7間の上方に一区間置きに並設状態に配設し、この各熱風送風部8の送風向きを下方に向けた構成とすると共に、この熱風送風部8を前記フィルム状の被塗工体4の幅方向に長さを有しこの幅方向に均一な送風力で下方に向けて熱風を送風する構成(幅方向に長いスリット状若しくは横方向に多数の送風開口部を形成する構成)として、前記支承ローラ7間の水平搬送中の前記フィルム状の被塗工体4は、支承ローラ7間で上方からの送風圧により搬送方向に一区間置きにV状若しくはU状となって下方に凹み幅方向には均一に凹むように前記搬送装置Bを構成している。
また更に本実施例では、この乾燥室6を第一乾燥室6Aとし、上下にフローティング用熱風送風部12を配設して、この上下のフローティング用熱風送風部12間を前記フィルム状の被塗工体4を水平搬送させて熱風乾燥するフローティング乾燥室を第二乾燥室6Bとして、この第二乾燥室6Bを前記第一乾燥室6Aに連設して前記乾燥装置Bを構成し、乾燥初期で塗工膜5をバタ付かせず乾燥した後、一挙に多少バタ付いてても支承ローラ7無しで急乾燥する構成とし、乾燥能力を極めて向上させている。
また、更に具体的に説明すると、本実施例では、例えば、厚さ15μm〜30μm程度のアルミ製又は銅製などの金属製フィルムを被塗工体4とし、この表面にコバルト酸リチウムなどの正極活性物質又はグラファイトなどの負極活性物質にバインダー(NNPなどの溶媒)などを混合しこれを塗工液3として、100μmオーダーの薄膜(ドライ膜厚)を塗工形成するリチウムイオン電池形成材を作製する膜塗工装置Aで、この片面毎塗工する各膜塗工装置Aの搬送下流側に夫々前記乾燥装置を設けている。
また、本実施例では、熱風が供給される熱風供給接続部14と接続される熱風導入部15をこの支承ローラ7の上方に設け、この熱風導入部15から更に熱風が分岐供給される前記熱風送風部8を複数並設した構成とし、この熱風送風部8(送風開口部)を前記幅方向に長く支承ローラ7間の中央部上方に配設されるように構成している。
そしてこの熱風送風部8から下方に向けて送風される熱風の送風力によって、支承ローラ7に対してこの間のフィルム状の被塗工体4が、支承ローラ7に対して抱角が1〜2度程度で傾斜し押さえ付けられるようにしている。
更に説明すると、本実施例では、前記塗工を終えたフィルム状の被塗工体4を搬送通過させる前記乾燥室6から成る前記乾燥装置Bを上下複数段設け、この上側乾燥装置BXと下側乾燥装置BYの一方の乾燥装置(下側乾燥装置BY)を、片側に設けた前記膜塗工装置Aにより前記フィルム状の被塗工体4の片面に塗工した塗工膜5を乾燥する片面乾燥装置とし、他方の乾燥装置(上側乾燥装置BX)を、この乾燥を終えた前記フィルム状の被塗工体4の反対面に更に反対側に設けた前記膜塗工装置Aにより塗工し、この塗工を終えた前記フィルム状の被塗工体4の反対面の塗工膜5を乾燥する反対面乾燥装置として、この上下二段の前記上側乾燥装置BXと前記下側乾燥装置BYとにより前記フィルム状の被塗工体4の両面の塗工膜5を順次乾燥するように構成している。
また本実施例では、このような乾燥室6から成る乾燥装置B(本実施例では上下二段の乾燥装置BX,BY)を複数ブロックに分けて夫々を横方向に連設した構成とし、各ブロックの乾燥室毎(各ブロックの上下の乾燥装置BX、BYの乾燥室6)に熱風送風部8と、熱風排出部9とを設けた構成とし、この各ブロックの乾燥室内を搬送通過するように構成している。
また被塗工体4と近接対向状態にして被塗工体4の面方向に並設状態に配設する多数の前記ヒータ棒状部11は、高温水蒸気やオイルなど高温媒体を流通させこの熱により表面のセラミックから赤外線を発する赤外線ヒータ(IRヒータ)としている。
具体的には、本実施例では高温水蒸気を流通させるパイプをセラミックで形成若しくはセラミックを被覆し、このヒータ棒状部11を左右で折り返して被塗工体4の所定範囲をこの折り返される多数の並設したヒータ棒状部11で覆い、この連通する各ヒータ棒状部11に高温水蒸気を流通させて表面から発せられる赤外線による輻射熱によって塗工膜5を内部からも加熱乾燥する折り返し棒状部並設形のIRヒータで構成している。
言い換えると、プレート状のIRヒータでなく、高温水蒸気を通して表面から赤外線を発する左右で折り返し反転する連通した多数のヒータ棒状部11が並設したタイプのIRヒータで構成し、この各ヒータ棒状部11の長さ方向が前記被塗工体4の搬送方向と直交する方向にしてこの被塗工体4の搬送方向に並設状態となるようにして、被塗工体4の長さ方向(搬送方向)に通風間隙13を介して被塗工体4の上方に対向状態に近接配設した構成としている。
また更に本実施例では、前述のように乾燥装置Bを上下二段構成として、左右の膜塗工装置Aによって両面塗工を行うように構成し、一方の膜塗工装置Aで片面に塗工したフィルム状の被塗工体4を、二段のうちの下側乾燥装置BYを前記片面乾燥室として搬送通過させた後、方向転換させつつ他方の膜塗工装置Aで反対面も塗工したフィルム状の被塗工体4を、更に上側乾燥装置BXを搬送通過させて前記フィルム状の被塗工体4の両面に塗工した塗工膜5を連続して遂次塗工・乾燥するように構成している。
そして本実施例では、移動可能な小型のブロック体、即ち、床面に沿って押動スライド自在なあるいは容易に吊り上げ搬送自在な大きさとした乾燥装置形成用パーツとしてのブロック体を予め製作し、これを必要に応じて現場(工場内)で継合連結して上下双方の乾燥装置BX,BY共に所望の乾燥長とできるように構成としている。
即ち、この移動可能な大きさに設定した各ブロック体の上下に、上側乾燥装置形成部と下側乾燥装置形成部とを設け、このブロック体を次々と側方に隣り合わせて複数横列状態に連結することで所望長、即ち量産性向上のため搬送スピードを高めることのできる乾燥長の前記上側乾燥装置BXと前記下側乾燥装置BYとが上下双方ともに継合並設形成される構成としている。
また、この上側乾燥装置形成部,下側乾燥装置形成部と夫々連通し前記フィルム状の被塗工体4が搬送通過する出口若しくは入口となる出入口部を前記各ブロック体の両側上下に夫々設け、この各ブロック体の上下の出入口部が夫々突き合わせ連通するように各ブロック体を次々と隣り合わせ配設し、この各ブロック体の連結部分に熱風が漏れないシール部を施して、前記上側乾燥装置BXと前記下側乾燥装置BYとがこの各ブロック体の連結により上下に所定長継合並設形成される構成としている。
例えば各ブロック体の側面を突き合わせて各出入口部が突き合わせ配設され、これを係合止めさせたり、パッキン部を押圧させつつ係止ロックさせるなどして連結固定する構成としてもよいが、単にこの突き合わせ状態(合わせ目)をテープなどで巻き付けてシールし連結する構成としてもよい。後述する実施例では出入口部を囲むようにシール部としてのパッキン部を突出状態に設け、このパッキン部を押圧して各ブロック体を突き合わせテープなどを巻き付けて更にシール固定した構成としている。
また本実施例では、前記各ブロック体の底部にキャスタ16を設けて床面上を容易にスライド移動自在に設け、この各ブロック体を次々と押動して隣り合わせるだけで各出入口部が対向配設(突き合わせ連通)するように構成し、これにシール部を施すが、例えば前述のようにシール部として出入口部の周囲の側面を突出したパッキン部を押圧してこの突き合わせ連結部分をテープで巻回してシールすると共に止着することで連結し、この連結により上下に各ブロック体の各上側乾燥装置形成部,下側乾燥装置形成部によって所定長の前記上側乾燥装置BXと前記下側乾燥装置BYとが継合並設形成する構成としている。
また本実施例の各ブロック体は、設置する各工場に運搬容易な大きさに設定した枠組み構成体に、熱風を導入する熱風導入部15とこの熱風を排出する熱風排出部9とを設けた前記上側乾燥装置形成部及び下側乾燥装置形成部を上下に形成し、この上側乾燥装置形成部と下側乾燥装置形成部の左右両端部に前記被塗工体4が搬送通過する前記出入口部を設けた構成とし、工場搬入後は下部のキャスタ16によって床面に沿ってスライド移動してこの各ブロック体の上下の出入口部が夫々突き合わせ連通するように各ブロック体を次々と隣り合わせ配設し、この各ブロック体の連結部分に熱風が漏れない前記シール部を施して連結している。
本実施例は、フィルム状の被塗工体4の通紙作業やこれを取り払う作業並びに支承ローラ7の修理・交換などのメンテナンス性向上のため、乾燥装置Bを構成する乾燥室6(ブロック体毎の分割乾燥室)は夫々これを形成する本体部21とこの本体部21の上部開口部を開閉自在に閉塞する複数の蓋部22とから成り、この蓋部22側に熱風送風部8や熱風排出部9を設け、この蓋部22を持ち上げ本体部21の上部開口部を開口して本体部21に設けた支承ローラ7を露出する構成としている。
即ち、本実施例では、前記熱風供給接続部14と着脱自在に連結され前記熱風送風部8に熱風を導入する前記熱風導入部15と、熱風導出接続部と着脱自在に連結され前記熱風排出部9から熱風を排出する熱風導出部、及び前記IRヒータなどの前記高温媒体の導入・導出接続部と連結する前記乾燥用ヒータ部用導入・導出部を、蓋部22に設けた構成としている。
従って、この蓋部22を開けて上部開口部を開放することで、この蓋部22と共にこの蓋部22に設けた熱風導入部15,熱風導出部などが移動し、その接続部から外れると共に、本体部21の上部開口部が開放して各支承ローラ7の上方が露出し、この支承ローラ7の交換やこの本体部21の掃除が容易に行えると共に、このメンテナンス後に再びこの各支承ローラ7上をフィルム状の被塗工体4を通す通紙作業が容易に行えることとなる。
また、本実施例では、この蓋部22を起伏回動自在に設けて手前を上方に持ち上げることで本体部21の上部開口部を開口する構成とせず、後方へ水平スライド自在に設けて開閉移動自在に設け、この後方への水平スライドにより、上部開口部が開口するように構成して装置の高さを低く抑えることができるようにすると共に、この開閉移動によってこの蓋部22の熱風送風部8の熱風導入部15や熱風排出部9の熱風導出部が、夫々熱風供給接続部14や熱風排出接続部と接続が外れ、また戻りスライドさせて閉塞状態にすることでこれらの接続が再びなされて熱風送風部8から熱風が乾燥室6内に送風され、熱風排出部9から熱風が排出されるように構成している。
従って、少なくとも下側乾燥装置BYをこのような水平スライド自在な蓋部22とこの蓋部22で開閉される本体部21とで構成することで高さ寸法を抑えることができると共に、大型配管を必要とする熱風供給・排出の配管構造もこのような接続部による着脱式とすることで大型配管自体に可動部を要しないために容易に実現でき、コストダウンを図れる。
また、この接続部の着脱が簡易な構成にして更に確実に行われるように蓋部22を昇降させることで着脱させ、この上昇離脱後に後方へ水平スライドすることにより上部開口部を開口する構成としている。この場合接続部の着脱に必要な昇降高さと、メンテナンス時に必要な上方空間を確保すれば良いため、やはりこの場合においても上下二層構成の高さ寸法は十分に抑えることができ、また上側乾燥装置BXの位置、即ち上側の本体部21(各分割乾燥室)の位置を低く設計でき、製作もまたメンテナンス性も一層向上することとなる。
尚、本発明は、本実施例に限られるものではなく、各構成要件の具体的構成は適宜設計し得るものである。
1 ノズル部
2 先端吐出孔
3 塗工液
4 フィルム状の被塗工体
5 塗工膜
6 乾燥室
6A 第一乾燥室
6B 第二乾燥室
7 支承ローラ
8 熱風送風部
10 乾燥用ヒータ部
11 ヒータ棒状部
12 フローティング用熱風送風部
13 通風間隙
A 膜塗工装置
B 乾燥装置
BX 上側乾燥装置
BY 下側乾燥装置

Claims (7)

  1. ノズル部の先端吐出孔から塗工液を吐出しながら、このノズル部と対向するフィルム状の被塗工体をこのノズル部に対して搬送させることで前記フィルム状の被塗工体に塗工液を膜状に塗工するように構成した膜塗工装置に、前記塗工を終えたフィルム状の被塗工体の塗工膜を乾燥する乾燥室から成る乾燥装置を設けた膜塗工機であって、前記フィルム状の被塗工体を搬送通過させる前記乾燥室に、水平方向に並設した支承ローラに支承させてこの乾燥室内を水平搬送する前記フィルム状の被塗工体の塗工膜を熱風乾燥させる熱風を送出する熱風送風部を設け、前記熱風送風部から送風される熱風が前記支承ローラ間の前記フィルム状の被塗工体を送風圧により押圧して、この支承ローラ間のフィルム状の被塗工体を下方へ凹ませるように前記熱風送風部の送風向きを設定して、前記各支承ローラにこのフィルム状の被塗工体が常に押圧接触保持されるように前記乾燥装置を構成したことを特徴とする膜塗工機。
  2. 前記フィルム状の被塗工体の幅方向を軸方向とする前記支承ローラを水平方向に複数並設し、この各支承ローラに下面を支承し上面の前記塗工膜に前記熱風送風部から送風される熱風を当てながら前記フィルム状の被塗工体を水平搬送するように構成し、この熱風送風部を前記支承ローラ間の上方に配設し、この熱風送風部の送風向きを下方に設定して、この熱風送風部から送風される熱風を前記支承ローラ間の水平搬送中の前記フィルム状の被塗工体に当てて下方へ押圧しこの支承ローラ間のフィルム状の被塗工体を常に下方へ凹ませるように前記乾燥装置を構成したことを特徴とする請求項1記載の膜塗工機。
  3. 前記熱風送風部を前記支承ローラ間の上方に一区間置きに並設状態に配設し、この各熱風送風部の送風向きを下方に向けた構成とすると共に、この熱風送風部を前記フィルム状の被塗工体の幅方向に長さを有しこの幅方向に均一な送風力で下方に向けて熱風を送風する構成として、前記支承ローラ間の水平搬送中の前記フィルム状の被塗工体は、支承ローラ間で上方からの送風圧より搬送方向に一区間置きにV状若しくはU状となって下方に凹み幅方向には均一に凹むように前記搬送装置を構成したことを特徴とする請求項2記載の膜塗工機。
  4. 前記乾燥室に前記熱風送風部からの熱風による熱風乾燥に加えて輻射熱で前記塗工膜を乾燥させる乾燥用ヒータ部を前記フィルム状の被塗工体に対向状態に配設して前記乾燥装置を構成したことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の膜塗工機。
  5. 前記乾燥用ヒータ部は、前記フィルム状の被塗工体を覆うプレート体とせずに、前記熱風が流通する通風間隙を介して複数のヒータ棒状部が前記フィルム状の被塗工体の面方向に並設した構成としたことを特徴とする請求項4記載の膜塗工機。
  6. 前記乾燥室を第一乾燥室とし、上下にフローティング用熱風送風部を配設して、この上下のフローティング用熱風送風部間を前記フィルム状の被塗工体を水平搬送させて熱風乾燥するフローティング乾燥室を第二乾燥室として、この第二乾燥室を前記第一乾燥室に連設して前記乾燥装置を構成したことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の膜塗工機。
  7. 前記塗工を終えたフィルム状の被塗工体を搬送通過させる前記乾燥室から成る前記乾燥装置を上下複数段設け、この上側乾燥装置と下側乾燥装置の一方の乾燥装置を、片側に設けた前記膜塗工装置により前記フィルム状の被塗工体の片面に塗工した塗工膜を乾燥する片面乾燥装置とし、他方の乾燥装置を、この乾燥を終えた前記フィルム状の被塗工体の反対面に更に反対側に設けた前記膜塗工装置により塗工し、この塗工を終えた前記フィルム状の被塗工体の反対面の塗工膜を乾燥する反対面乾燥装置として、この上下二段の乾燥装置となる前記上側乾燥装置と前記下側乾燥装置とにより前記フィルム状の被塗工体の両面の塗工膜を順次乾燥するように構成したことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の膜塗工機。
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