JP2012146586A - 電源装置及び発光装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】第一の直列回路は、第一の巻線L21と、第一の巻線L21と直列に第一の負荷回路810を電気接続させる第一の接続部とを有し、電源回路110の出力に電気接続している。第二の直列回路は、上記第一の巻線L21と逆極性に磁気結合した第二の巻線L22と、スイッチング回路S31と、上記第二の巻線L22及び上記スイッチング回路S31と直列に第二の負荷回路820を電気接続させる第二の接続部とを有し、上記第一の直列回路と並列に上記電源回路110の出力に電気接続している。
【選択図】図1
Description
また、複数の負荷回路を並列に接続し、カレントミラー回路やバランサを用いて、それぞれの負荷回路に流れる電流を同じにする技術がある。
また、複数の負荷回路を並列に接続し、いずれかの負荷回路に直列に電流制限回路を接続することで、それぞれの負荷回路を流れる電流を異ならせる技術がある。
また、負荷回路に直列に電流調整回路を接続する従来の構成は、電流調整回路における電力損失が発生する場合がある。
この発明は、例えば上記のような課題を解決するためになされたものであり、複数の負荷回路に異なる電流を流す電源装置における電力損失を抑えることを目的とする。
第一の負荷回路と直列に電気接続される第一の巻線と、上記第一の巻線と逆極性に磁気結合し第二の負荷回路と直列に電気接続される第二の巻線とを有し、上記第一の巻線と上記第二の巻線との接続点が上記電源回路に電気接続したバランサ回路と、
上記第二の巻線及び上記第二の負荷回路と直列に電気接続されるスイッチング回路と、上記スイッチング回路のオンオフを制御する制御回路とを有する。
実施の形態1について、図1〜図4を用いて説明する。
照明装置800(発光装置)は、例えば、電源装置100と、2つの負荷回路810,820とを有する。
負荷回路810,820は、例えばLEDなどの光源を有する光源回路である。
電源装置100は、負荷回路810,820に対して電力を供給して、負荷回路810,820の光源を点灯するなど、負荷回路810,820を動作させる。
電源装置100は、二つの出力を有する。負荷回路810(第一の負荷回路)は、電源装置100の二つの出力のうちの一つ(第一の接続部)に電気接続される。負荷回路820(第二の負荷回路)は、電源装置100の二つの出力のうちのもう一つ(第二の接続部)に電気接続される。電源装置100と、負荷回路810,820との間は、コネクタやハーネスなどを介して着脱自在に接続される構成であってもよいし、半田付けなどにより固定して接続される構成であってもよい。
電源装置100は、例えば、それぞれの負荷回路810,820を流れる電流の平均値が、それぞれの負荷回路810,820の目標電流値に一致するよう制御する定電流電源である。
電源装置100は、例えば、電源回路110と、バランサ120と、制御回路130と、スイッチング回路S31とを有する。
制御回路130(開閉制御回路)は、スイッチング回路S31をオンオフする制御信号を生成する。スイッチング回路S31は、制御回路130が生成した制御信号によりオンオフする。
照明装置800は、図1で説明した機能ブロックに加えて、2つの整流素子D41,D51と、2つの平滑コンデンサC42,C52と、電流検出抵抗R18とを有する。
平滑コンデンサC42は、負荷回路810と並列に電気接続される。平滑コンデンサC52は、負荷回路820と並列に電気接続される。平滑コンデンサC42,C52は、それぞれ負荷回路810,820を流れる電流を平滑化する。
整流素子D41及び電流検出抵抗R18は、平滑コンデンサC42と負荷回路810との並列回路や巻線L21と直列に電気接続される。整流素子D51は、平滑コンデンサC52と負荷回路820との並列回路、整流素子D51、スイッチング回路S31と直列に電気接続される。整流素子D41,D51は、平滑コンデンサC42,C52に蓄積された電荷の逆流を防ぐ。
電流検出抵抗R18(検出部)は、負荷回路810を流れる電流と、平滑コンデンサC42を流れる電流との合計電流を検出する。負荷回路810を流れる電流は平滑コンデンサC42によって平滑化されるが、負荷回路810を流れる電流の平均値は、電流検出抵抗R18を流れる電流の平均値と等しい。電流検出抵抗R18の両端には、電流検出抵抗R18の抵抗値によって定まる比例定数により、電流検出抵抗R18を流れる電流に比例する電圧が発生する。このため、電流検出抵抗R18の両端電圧を検出することにより、負荷回路810を流れる電流の平均値を知ることができる。
スイッチング回路S31(スイッチング素子)は、例えばエンハンスメント型N−MOSFETである。
全波整流回路111は、例えばダイオードブリッジである。全波整流回路111は、交流電源ACから入力した電力の電圧波形を整流して脈流にする。
力率改善回路112は、電源装置100が入力する電力の力率を改善するための回路である。力率改善回路112は、全波整流回路111の出力に電気接続している。力率改善回路112は、例えば、チョークコイルL11と、スイッチング素子Q12と、制御回路113と、整流素子D13とを有するブーストコンバータ回路である。
平滑コンデンサC14は、力率改善回路112の出力を平滑化する。平滑コンデンサC14は、力率改善回路112の出力に電気接続している。
直流直流変換回路114は、電源回路110が出力する電流を調整するための回路である。直流直流変換回路114は、力率改善回路112の出力に、平滑コンデンサC14と並列に電気接続している。直流直流変換回路114は、例えば、スイッチング素子Q15と、制御回路115と、整流素子D16と、チョークコイルL17とを有するバックコンバータ回路である。
制御回路115は、電流検出抵抗R18の両端電圧を入力し、入力した電圧に基づいて、スイッチング素子Q15をオンオフする制御信号を生成する。スイッチング素子Q15は、制御回路115が生成した制御信号によりオンオフする。スイッチング素子Q15がオンになると、チョークコイルL17を流れる電流が増加する。チョークコイルL17を流れる電流が増加すると、電流検出抵抗R18を流れる電流も増加するので、電流検出抵抗R18の両端電圧が高くなる。電流検出抵抗R18の両端電圧が所定の閾値を超えると、制御回路115は、スイッチング素子Q15をオフにする。スイッチング素子Q15がオフになると、チョークコイルL17を流れる電流が減少する。チョークコイルL17を流れる電流が0になると、制御回路115は、スイッチング素子Q15を再びオンにする。これを繰り返すことにより、負荷回路810を流れる電流の平均値が、所定の目標電流値になる。制御回路115がスイッチング素子Q15をオンオフする周期やデューティ比は、平滑コンデンサC14の両端電圧や負荷回路810によって異なるが、制御回路115は、ほぼ数十kHz〜数百kHz程度の周波数で、スイッチング素子Q15をオンオフする。
これに対し、制御回路130がスイッチング回路S31をオンオフする周波数は、人の目にちらつきが感じられない程度に高い周波数であればよく、例えば、100Hz〜200Hz程度である。これは、制御回路115がスイッチング素子Q15をオンオフする周波数より桁違いに低い周波数である。
横軸は、時刻を表わす。実線621は、スイッチング素子Q15のオンオフ状態を表わす。実線631は、整流素子D41を流れる電流(電流検出抵抗R18を流れる電流と等しい)を表わす。破線632は、負荷回路810を流れる電流を表わす。実線622は、スイッチング回路S31のオンオフ状態を表わす。実線633は、整流素子D51を流れる電流(スイッチング回路S31を流れる電流と等しい)を表わす。破線634は、負荷回路820を流れる電流を表わす。
巻線L21と巻線L22とは、巻数が同じで、逆極性に磁気結合しているので、巻線L22の両端には、巻線L21の両端に発生した電圧と絶対値が同じで極性が逆の電圧が発生する。このため、巻線L21の両端電圧は、巻線L21と直列に接続された回路の両端電圧と、巻線L22と直列に接続された回路の両端電圧との差の半分になる。
チョークコイルL17を流れる電流が減少してくると、巻線L21を流れる電流と、巻線L22を流れる電流とのうち、いずれか一方が先に0になる。整流素子D41,D51の働きにより、逆向きの電流は流れないから、巻線L21を流れる電流や巻線L22を流れる電流が0より小さくなることはない。その後、バランサ120は、スイッチング回路S31がオフの場合と同様、単なるコイルとして動作する。
巻線L21と直列に接続された回路の両端電圧のほうが巻線L22と直列に接続された回路の両端電圧より大きい場合、巻線L22を流れる電流のほうが巻線L21を流れる電流より大きくなるので、チョークコイルL17を流れる電流が減ってくると、巻線L21を流れる電流が先に0になる。制御回路115が、電流検出抵抗R18を流れる電流(巻線L21を流れる電流に等しい)が0になってすぐにスイッチング素子Q15をオンにする構成である場合、巻線L22を流れる電流がまだ0になっていないうちにスイッチング素子Q15がオンになり、チョークコイルL17を流れる電流が増加に転じるので、巻線L21を流れる電流と巻線L22を流れる電流との差がリセットされず、蓄積されていく。その後、制御回路130がスイッチング回路S31をオフにすると、巻線L22を流れる電流が0になり、巻線L21を流れる電流と巻線L22を流れる電流との差がリセットされる。したがって、制御回路130がスイッチング回路S31をオンにしている期間の長さが、巻線L21,L22のインダクタンスによって定まる時定数に比べて十分小さければ、巻線L21を流れる電流と巻線L22を流れる電流との差は、無視できるほど小さい。
なお、制御回路115が、電流検出抵抗R18を流れる電流(巻線L21を流れる電流に等しい)が0になってすぐにスイッチング素子Q15をオンにするのではなく、電流検出抵抗R18を流れる電流が0になってから所定の時間が経過するのを待ち、その後、スイッチング素子Q15をオンにする構成であってもよい。そうすれば、巻線L21と直列に接続された回路の両端電圧のほうが巻線L22と直列に接続された回路の両端電圧より大きい場合でも、巻線L22を流れる電流が0になってからスイッチング素子Q15がオンになるので、巻線L21を流れる電流と巻線L22を流れる電流との差をリセットすることができる。
いずれの場合も、休止期間に入れば、巻線L21を流れる電流も巻線L22を流れる電流も0になるので、巻線L21を流れる電流と巻線L22を流れる電流との差は、確実にリセットされる。
また、休止期間を設けず、制御回路115が、継続してスイッチング素子Q15をオンオフし続ける構成であってもよい。
また、スイッチング回路S31をオンオフするデューティ比を変えることにより、負荷回路810を流れる電流の平均値と、負荷回路820を流れる電流の平均値との比率を容易に変えることができる。例えば、負荷回路810を流れる電流の平均値と、負荷回路820を流れる電流の平均値とを等しくしたい場合は、スイッチング回路S31を常にオンにすればよい。また、負荷回路820を流れる電流の平均値を、負荷回路810を流れる電流の平均値の半分にしたい場合、スイッチング回路S31をオンにする期間の長さを、制御回路115の動作期間の長さの半分にすればよい。
このように、負荷回路810を流れる電流の平均値と、負荷回路820を流れる電流の平均値との比率を容易に変えることができるので、例えば、昼白色のLEDを直列に接続した回路を負荷回路810とし、電球色のLEDを直列に接続した回路を負荷回路820とすることにより、照明装置800が放射する光の相関色温度を容易に変えることができる。
例えば、照明装置800は、リモコンなどから、放射する光の相関色温度を指示する色温度指示信号を入力し、入力した色温度指示信号にしたがって、放射する光の相関色温度を変える。制御回路130は、例えばあらかじめ記憶した換算表を参照して、入力した色温度指示信号が指示する相関色温度を、スイッチング回路S31をオンにする期間の長さに換算する。制御回路130は、換算した長さに基づいて、スイッチング回路S31を制御する。
負荷回路810として、LEDを24個直列に接続した回路を用いた。負荷回路820として、負荷回路810と同じLEDを、それぞれ24個、25個、26個、30個、34個、36個直列に接続した6種類の回路を用意した。また、バランサ120として、巻線L21,L22のインダクタンスが、チョークコイルL17のインダクタンスのそれぞれ25%、100%、500%である3種類のトランスを用意した。比較のため、バランサ120を設けず、チョークコイルL17と、整流素子D41及び整流素子D51のアノードとを直接接続した場合についても実験を行った。
スイッチング回路S31は、常にオンとし、負荷回路810を流れる電流と、負荷回路820を流れる電流とを測定した。バランサ120が正しく動作していれば、負荷回路810を流れる電流と、負荷回路820を流れる電流とは、同じになるはずである。
横軸は、負荷回路820の両端電圧と、負荷回路810の両端電圧との差を、負荷回路810の両端電圧を基準とした百分率で表わしたものである。負荷回路820のLEDが24個の場合、電圧差は約0%、25個の場合、電圧差は約4%、26個の場合、電圧差は約8%、30個の場合、電圧差は約25%、34個の場合、電圧差は約42%、36個の場合、電圧差は約50%である。
縦軸は、負荷回路820を流れる電流を、負荷回路810を流れる電流を基準とした百分率で表わしたものである。
実線641は、バランサ120を設けない比較例の場合を示す。実線642は、巻線L21,L22のインダクタンスがチョークコイルL17の4分の1(25%)の場合を示す。実線643は、巻線L21,L22のインダクタンスがチョークコイルL17と同じ(100%)場合を示す。実線644は、巻線L21,L22のインダクタンスがチョークコイルL17の5倍(500%)の場合を示す。
比較例の場合、電圧差が4%程度でも、2つの負荷回路810,820を流れる電流が大きく異なり、電圧差が8%以上の場合、負荷回路810だけに電流が流れ、負荷回路820には電流が流れない。LEDは特性のバラツキが大きいので、負荷回路810の灯数と負荷回路820の灯数とが同じでも、4%程度の電圧差が生じる可能性は十分にある。したがって、バランサ120を設けるとよいことがわかる。
バランサ120を設ける場合、巻線L21,L22のインダクタンスが大きいほど、大きな電圧差にも耐えることができる。
巻線L21,L22のインダクタンスがチョークコイルL17のインダクタンスの4分の1(25%)である場合、電圧差が8%あっても、負荷回路810,820を流れる電流の差は3%程度に抑えられる。負荷回路810の灯数と負荷回路820の灯数とがほぼ同じならば、LEDの特性のバラツキによる電圧差は5%以内に収まると想定されるので、巻線L21,L22のインダクタンスは、チョークコイルL17のインダクタンスの20%以上あればよい。
また、巻線L21,L22のインダクタンスがチョークコイルL17のインダクタンスと同じ(100%)である場合、電圧差が25%のとき、負荷回路810,820を流れる電流の差は15%程度である。負荷回路810の灯数と負荷回路820の灯数とが大きく異なる場合や、色温度を変えるため負荷回路820を流れる電流を大きく変える場合など、電圧差が20%程度ある可能性がある場合、巻線L21,L22のインダクタンスは、チョークコイルL17のインダクタンスの100%以上あればよい。
また、巻線L21,L22のインダクタンスがチョークコイルL17のインダクタンスの5倍(500%)である場合、電圧差が更に大きくても負荷回路810,820を流れる電流の差が小さくなるが、その効果は小さい。したがって、巻線L21,L22のインダクタンスは、チョークコイルL17のインダクタンスの2倍程度を上限とすればよい。
また、電流の分配にバランサ120を用いるので、電力損失が少ない。
また、調光信号にしたがって、制御回路130がスイッチング回路S31をオンにする期間の長さを変えることにより、照明装置800が放射する光の相関色温度を変える構成としてもよい。例えば、調光度が低い場合は、相関色温度を低くすることにより温かみのある光とし、調光度が高い場合は、相関色温度を高くすることにより涼しげな光とすることにより、使用者に快適な環境を提供することができる。
実施の形態2について、図5を用いて説明する。
この実施の形態における照明装置800の構成は、実施の形態1と同様なので、説明を省略し、異なる部分のみ説明する。
直流直流変換回路114は、実施の形態1で説明した直流直流変換回路114の構成に加えて、平滑コンデンサC19を有する。平滑コンデンサC19は、直流直流変換回路114が出力する電流を平滑化する。
実施の形態1では、直流直流変換回路114が出力する電流が間歇的であるが、この実施の形態では、平滑コンデンサC19が平滑化するので、直流直流変換回路114が出力する電流は、連続的になる。また、平滑コンデンサC19の両端電圧が、直流直流変換回路114が出力する電圧となるので、直流直流変換回路114が出力する電圧が安定する。
直流直流変換回路114をこのような構成としても、実施の形態1と同様の効果を奏する。
実施の形態3について、図6を用いて説明する。
この実施の形態における照明装置800の構成は、実施の形態1と同様なので、説明を省略し、異なる部分のみ説明する。
直流直流変換回路114は、例えば、スイッチング素子Q15と、制御回路115と、トランスT25とを有するフライバックコンバータ回路である。制御回路115がスイッチング素子Q15をオンにすると、トランスT25の一次巻線L26を流れる電流が増加する。トランスT25の二次巻線L27は、巻線L26と逆極性に磁気結合している。二次巻線L27と直列に接続した整流素子D41や整流素子D51に阻止されて、二次巻線L27には電流が流れない。制御回路115がスイッチング素子Q15をオフにすると、一次巻線L26を流れていた電流が0になり、整流素子D41や整流素子D51がオンになって、二次巻線L27を電流が流れる。制御回路115は、電流検出抵抗R18を流れる電流が0になったのち、スイッチング素子Q15を再びオンにする。
実施の形態4について、図7を用いて説明する。
この実施の形態における照明装置800の構成は、実施の形態3と同様なので、説明を省略し、異なる部分のみ説明する。
直流直流変換回路114は、実施の形態3で説明した直流直流変換回路114の構成に加えて、整流素子D16と、平滑コンデンサC19とを有する。
実施の形態3では、整流素子D41,D51及び平滑コンデンサC42,C52を、通常のフライバックコンバータ回路が備える整流素子D16及び平滑コンデンサC19の代わりとして使っている。この実施の形態における直流直流変換回路114は、通常のフライバックコンバータ回路と同様に、整流素子D16や平滑コンデンサC19を備える。
直流直流変換回路114をこのような構成としても、実施の形態1と同様の効果を奏する。
実施の形態5について、図8〜図9を用いて説明する。
なお、実施の形態1と共通する部分については、同一の符号を付し、説明を省略する。
実施の形態1では、電流検出抵抗R18が巻線L21を流れる電流を検出する位置に設けられているのに対し、この実施の形態では、電流検出抵抗R18がチョークコイルL17を流れる電流を検出する位置に設けられている。
制御回路115は、実施の形態1と同様、電流検出抵抗R18を流れる電流が0になると、スイッチング素子Q15をオンにし、電流検出抵抗R18を流れる電流が所定の閾値を超えると、スイッチング素子Q15をオフにする。
制御回路130は、時刻615にスイッチング回路S31をオフにし、その後、時刻616にスイッチング回路S31をオンにし、その後、時刻617にスイッチング回路S31を再びオフにする。制御回路130は、時刻615〜時刻617を一周期として、これを繰り返す。
いずれの場合も、制御回路115は、電流検出抵抗R18を流れる電流が所定の値になるようスイッチング素子Q15を制御する。スイッチング回路S31がオンの期間において、巻線L21を流れる電流と巻線L22を流れる電流とはほぼ等しいから、スイッチング回路S31がオフの期間において巻線L21を流れる電流は、スイッチング回路S31がオンの期間において巻線L21を流れる電流の約2倍になる。
なお、負荷回路810には、平滑コンデンサC42が平滑化した電流が流れるから、負荷回路810を流れる電流は、スイッチング回路S31がオンのときとオフのときとで大きく異なるわけではない。
しかし、スイッチング回路S31がオンのときと、スイッチング回路S31がオフのときとで、巻線L21を流れる電流が異なるので、負荷回路810を流れる電流の平均値と負荷回路820を流れる電流の平均値との比率と、制御回路130がスイッチング回路S31をオンにする期間の長さとの関係が変わる。
例えば、制御回路130がスイッチング回路S31をオンにする期間の割合(オンデューティ)が50%である場合、負荷回路820を流れる電流の平均値は、負荷回路810を流れる電流の平均値の約3分の1になる。
これを一般化すると、次の式が成り立つ。
実施の形態6について、図10を用いて説明する。
なお、実施の形態5と共通する部分については、同一の符号を付し、説明を省略する。
照明装置800は、実施の形態5で説明した構成に加えて、スイッチング回路S32と、電流検出抵抗R38とを有する。
スイッチング回路S32と、電流検出抵抗R38とは、互いに直列に電気接続している。スイッチング回路S32と電流検出抵抗R38とからなる直列回路は、電流検出抵抗R18と並列に電気接続している。
電流検出抵抗R38の抵抗値は、電流検出抵抗R18の抵抗値とほぼ等しい。
制御回路130は、スイッチング回路S31のオンオフと同期してスイッチング回路S32をオンオフする制御信号を生成する。
スイッチング回路S32は、制御回路130からの制御信号にしたがってオンオフする。
また、電流検出抵抗R38とスイッチング回路S32との直列回路を電流検出抵抗R18と並列に電気接続するのではなく、電流検出抵抗R38とスイッチング回路S32とを並列に電気接続し、電流検出抵抗R38とスイッチング回路S32との並列回路を、電流検出抵抗R18と直列に電気接続する構成であってもよい。その場合、制御回路130は、例えば、スイッチング回路S31をオンにするときスイッチング回路S32をオフにし、スイッチング回路S31をオフにするときスイッチング回路S32をオンにする。また、上記構成に限らず、スイッチング回路S31がオンのときとオフのときとで、電流検出抵抗の抵抗値を変えることができる構成であれば、他の構成であってもよい。
Claims (5)
- 電源回路と、
第一の負荷回路と直列に電気接続される第一の巻線と、上記第一の巻線と逆極性に磁気結合し第二の負荷回路と直列に電気接続される第二の巻線とを有し、上記第一の巻線と上記第二の巻線との接続点が上記電源回路に電気接続したバランサ回路と、
上記第二の巻線及び上記第二の負荷回路と直列に電気接続されるスイッチング回路と、
上記スイッチング回路のオンオフを制御する制御回路とを有することを特徴とする電源装置。 - 上記電源装置は、
上記第一の負荷回路と並列に電気接続される第一の平滑コンデンサと、
上記第二の負荷回路と並列に電気接続される第二の平滑コンデンサとを有することを特徴とする請求項1に記載の電源装置。 - 上記スイッチング回路は、上記第一の負荷回路を流れる電流の目標値と上記第二の負荷回路を流れる電流の目標値との比によって定まるデューティ比でオンオフを繰り返すことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の電源装置。
- 上記電源回路は、上記第一の巻線を流れる電流と上記電源回路が出力する電流とのうち少なくともいずれかの電流を検出し、検出した電流が目標電流と一致するよう出力を調整することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の電源装置。
- 請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の電源装置と、
上記第一の負荷回路として上記第一の巻線と直列に電気接続し、一つ以上の発光ダイオードを有する第一の光源回路と、
上記第二の負荷回路として上記第二の巻線及び上記スイッチング回路と直列に電気接続し、一つ以上の発光ダイオードを有する第二の光源回路とを有することを特徴とする発光装置。
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