JP2012142847A - ライン照明光学系、及び画像読取装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 照度分布のムラの発生を抑制し、かつ小型化を実現可能なライン照明光学系、及び該ライン照明光学系を備えた画像読取装置を提供する。
【解決手段】 複数のLED12が主走査方向に直線状に配列された基板11と、LED12から出射される光を被照射部19へ導く導光部材13とからなる照明ユニット1を2つ備え、被照射部19における一方の照明ユニット1aからの照射光17が、他方の照明ユニット1bからの照射光18に対し、LED配列方向に配列ピッチの0.5倍の長さのずれを有するように、少なくとも一方の照明ユニット1のLED12の出射面を、前記LED配列方向に対して一定方向の傾斜角θを有するように配置したライン照明光学系、該ライン照明光学系を備えた画像読取装置である。
【選択図】図2
【解決手段】 複数のLED12が主走査方向に直線状に配列された基板11と、LED12から出射される光を被照射部19へ導く導光部材13とからなる照明ユニット1を2つ備え、被照射部19における一方の照明ユニット1aからの照射光17が、他方の照明ユニット1bからの照射光18に対し、LED配列方向に配列ピッチの0.5倍の長さのずれを有するように、少なくとも一方の照明ユニット1のLED12の出射面を、前記LED配列方向に対して一定方向の傾斜角θを有するように配置したライン照明光学系、該ライン照明光学系を備えた画像読取装置である。
【選択図】図2
Description
本発明は、ライン照明光学系、及び該ライン照明光学系を備えた画像読取装置に関する。
ライン照明光学系は、例えば、LED(Light Emitting Diode)等の多数の発光素子を直線状に配設して発光素子アレイを形成した構造となっている。発光素子アレイのライン状の出射光を被照射部位に照射することになり、この被照射部位に配置された原稿などの読取画像をライン状に照明することができる。
このようなライン照明光学系を備えた画像読取装置としては、前記被照射部位で反射された後に読取光軸に沿って進行する読取光を、レンズを介してCCD(Charge Coupled Device)等の受光素子の画像読取部に結像し、画像をライン状に読み取るものが知られている。
ライン照明光学系では、読取画像を一方向から照明すると、例えば、用紙を部分的に貼付した原稿や、シワのある原稿などを読取る場合には、その凹凸に対応して画像表面に影が発生することになり、読取画像に影が発生して品質が低下することになる。
これに対し、読取画像を二方向から照明することにより、微小な凹凸による影の発生を防止することができるため、LEDが実装された基板を備えた照明ユニットを2つ、対向に配置して原稿を照明する方法が提案されている(例えば、特許文献1〜5参照)。
複数の点光源を主走査方向(読取ライン方向)に直線状に配列する構成をとるライン照明光学系は、各点光源から出射された光を原稿の照射領域に直接照射すると、主走査方向において照度分布のムラである照度リップル(極大極小の急峻な照度分布の変化)が生じ、読み取った画像データに応じて画像を形成した場合に照度リップルが原因となる画像濃度ムラが発生するという問題がある。
この問題に対し、特許文献1及び3では、主走査方向に対向して配置された2つの照明ユニットにおいて、基板に実装されたLEDの配置を、対向する側のそれぞれが互い違いの千鳥状とすることにより照度リップルを低減させることが記載されている。
しかしながら、LEDの配列ピッチをずらして千鳥配置とすることにより、最端部のLEDの位置が1/2ピッチ分はみ出すことになり、例えば、それぞれの基板が両端へ1/4ずつ広がる配置となってしまう。このため、千鳥配置を採用することで主走査方向に照明装置を拡大することとなり、小型化の要求にこたえられないという問題がある。
よって、本発明の課題は、照度分布のムラの発生を抑制し、かつ小型化を実現可能なライン照明光学系、及び該ライン照明光学系を備えた画像読取装置を提供することである。
上記課題を解決するために、本発明に係るライン照明光学系及び画像読取装置は、以下のとおりである。
〔1〕 複数のLEDが主走査方向に直線状に配列された基板と、前記LEDから出射される光を被照射部へ導く導光部材とからなる照明ユニットを2つ備え、
前記被照射部における一方の前記照明ユニットからの照射光が、他方の前記照明ユニットからの照射光に対し、LED配列方向に配列ピッチの0.5倍の長さのずれを有するように、少なくとも一方の前記照明ユニットの前記LEDの光軸と直交する面を、前記LED配列方向に対して一定方向の傾斜角θを有するように配置したことを特徴とするライン照明光学系である。
〔2〕 両方の前記照明ユニットの前記LEDの出射面を、前記LED配列方向に対して一定方向の傾斜角θを有するように配置したことを特徴とする前記〔1〕に記載のライン照明光学系である。
〔3〕 前記複数のLEDが、不等ピッチで配列されていることを特徴とする前記〔1〕または〔2〕に記載のライン照明光学系である。
〔4〕 前記導光部材が、複数のミラーで構成されることを特徴とする前記〔1〕から〔3〕のいずれかに記載のライン照明光学系である。
〔5〕 前記〔1〕から〔4〕のいずれかに記載のライン照明光学系と、読取光学系とを備え、前記ライン照明光学系により照明された原稿の画像情報を読み取ることを特徴とする画像読取装置である。
〔1〕 複数のLEDが主走査方向に直線状に配列された基板と、前記LEDから出射される光を被照射部へ導く導光部材とからなる照明ユニットを2つ備え、
前記被照射部における一方の前記照明ユニットからの照射光が、他方の前記照明ユニットからの照射光に対し、LED配列方向に配列ピッチの0.5倍の長さのずれを有するように、少なくとも一方の前記照明ユニットの前記LEDの光軸と直交する面を、前記LED配列方向に対して一定方向の傾斜角θを有するように配置したことを特徴とするライン照明光学系である。
〔2〕 両方の前記照明ユニットの前記LEDの出射面を、前記LED配列方向に対して一定方向の傾斜角θを有するように配置したことを特徴とする前記〔1〕に記載のライン照明光学系である。
〔3〕 前記複数のLEDが、不等ピッチで配列されていることを特徴とする前記〔1〕または〔2〕に記載のライン照明光学系である。
〔4〕 前記導光部材が、複数のミラーで構成されることを特徴とする前記〔1〕から〔3〕のいずれかに記載のライン照明光学系である。
〔5〕 前記〔1〕から〔4〕のいずれかに記載のライン照明光学系と、読取光学系とを備え、前記ライン照明光学系により照明された原稿の画像情報を読み取ることを特徴とする画像読取装置である。
本発明の効果として、請求項1の発明によれば、複数のLEDが主走査方向に直線状に配列された基板と、前記LEDから出射される光を被照射部へ導く導光部材とからなる照明ユニットを2つ備え、前記被照射部における一方の前記照明ユニットからの照射光が、他方の前記照明ユニットからの照射光に対し、LED配列方向に配列ピッチの0.5倍の長さのずれを有するように、少なくとも一方の前記照明ユニットの前記LEDの光軸と直交する面を、前記LED配列方向に対して一定方向の傾斜角θを有するように配置したライン照明光学系であるため、前記基板上においてLEDの実相位置を主走査方向にずらして配列範囲を拡大させることなく、LEDからの出射光を配列ピッチの0.5倍の長さずらすことができる。
請求項2の発明によれば、請求項1に記載のライン照明光学系において、両方の前記照明ユニットの前記LEDの出射面を、前記LED配列方向に対して一定方向の傾斜角θを有するように配置したため、2つの照明ユニットにおいて、同一のLED実装基板を利用することができるため、低コスト化も実現することができる。
請求項3の発明によれば、請求項1または2に記載のライン照明光学系において、前記複数のLEDが、不等ピッチで配列されているため、主走査方向の照度分布を所望の分布とすることができ、例えば、画像読取装置における読取レンズ周辺光量の低下を逆補正することができる。
請求項4の発明によれば、請求項1から3のいずれかに記載のライン照明光学系において、前記導光部材が、複数のミラーで構成されるため、高効率の照明を実現することができる。
請求項5の発明によれば、請求項1から4のいずれかに記載のライン照明光学系と、読取光学系とを備え、前記ライン照明光学系により照明された原稿の画像情報を読み取る画像読取装置であるため、照度分布のムラの発生を抑制し、かつ小型化を実現可能な画像読取装置を提供できる。
請求項2の発明によれば、請求項1に記載のライン照明光学系において、両方の前記照明ユニットの前記LEDの出射面を、前記LED配列方向に対して一定方向の傾斜角θを有するように配置したため、2つの照明ユニットにおいて、同一のLED実装基板を利用することができるため、低コスト化も実現することができる。
請求項3の発明によれば、請求項1または2に記載のライン照明光学系において、前記複数のLEDが、不等ピッチで配列されているため、主走査方向の照度分布を所望の分布とすることができ、例えば、画像読取装置における読取レンズ周辺光量の低下を逆補正することができる。
請求項4の発明によれば、請求項1から3のいずれかに記載のライン照明光学系において、前記導光部材が、複数のミラーで構成されるため、高効率の照明を実現することができる。
請求項5の発明によれば、請求項1から4のいずれかに記載のライン照明光学系と、読取光学系とを備え、前記ライン照明光学系により照明された原稿の画像情報を読み取る画像読取装置であるため、照度分布のムラの発生を抑制し、かつ小型化を実現可能な画像読取装置を提供できる。
以下、本発明に係るライン照明光学系、及び画像読取装置について図面を参照して説明する。なお、本発明は以下に示す実施例の実施形態に限定されるものではなく、他の実施形態、追加、修正、削除など、当業者が想到することができる範囲内で変更することができ、いずれの態様においても本発明の作用・効果を奏する限り、本発明の範囲に含まれるものである。
図1は、本発明のライン照明光学系の一実施態様を示す断面の模式図である。
図1に示すように、本発明のライン照明光学系は、複数のLED12(12a及び12b)が主走査方向に直線状に配列された基板11(11a及び11b)と、LED12から出射される光を被照射部19へ導く導光部材13(13a及び13b)とが保持部材10(10a及び10b)で保持されてなる照明ユニット1(1a及び1b)を2つ備える。
図1に示すように、本発明のライン照明光学系は、複数のLED12(12a及び12b)が主走査方向に直線状に配列された基板11(11a及び11b)と、LED12から出射される光を被照射部19へ導く導光部材13(13a及び13b)とが保持部材10(10a及び10b)で保持されてなる照明ユニット1(1a及び1b)を2つ備える。
一方の照明ユニット(例えば1a)からの照射光15が、他方の照明ユニット(例えば1b)からの照射光16に対し、被照射部19の照射領域においてLED配列方向に配列ピッチの0.5倍の長さのずれを有するように、少なくとも一方の照明ユニット1aのLED12aの光軸15と直交する面を、LED配列方向に対して一定方向の傾斜角θを有するように配置する。すなわち、一方の照明ユニット1aの被照射領域の照射領域17と、他方の照明ユニット1bの被照射領域の照射領域18とが、主走査方向に配列ピッチの0.5倍ずれるようにLED12aを配置する。なお、傾斜角θは、すべて同じ角度であってもよく、LEDごとに異なっていてもよい。
また、両方の照明ユニット1のLED12の出射面を、LED配列方向に対して一定方向の傾斜角θを有するように配置することもできる。照明ユニット1a及び1bにおいて、LED12の傾斜角θを同じ設定とする場合、同一のLED実装基板とすることもできる。
さらに、複数のLED12の配列ピッチは、均等なピッチであってもよく、不等ピッチであってもよい。
なお、本発明のライン照明光学系において、LED12は、基板11の実装面に対し平行に発光する発光面を有する(発光面が水平方向を向いている)サイドビュー型のLED素子として説明する。
〔第1の実施態様〕
図2(A)〜(C)は、第1の実施態様を説明する図であり、図1に示すライン照明光学系中、矢印Aで示す方向に見た照明ユニット1aの平面図を(A)、矢印Bで示す方向に見た照明ユニット1bの平面図を(B)、矢印Cで示す方向に見た被照射部19の平面図を(C)にそれぞれ示したものである。
図2(A)〜(C)は、第1の実施態様を説明する図であり、図1に示すライン照明光学系中、矢印Aで示す方向に見た照明ユニット1aの平面図を(A)、矢印Bで示す方向に見た照明ユニット1bの平面図を(B)、矢印Cで示す方向に見た被照射部19の平面図を(C)にそれぞれ示したものである。
図2(A)に示すように、照明ユニット1aの基板11aに実装された複数のLED12aのピッチP1aはすべて一定(等ピッチ)であり、LED12aの傾斜角θもすべて一定の角度である。
一方、図2(B)に示すように、照明ユニット1bの基板11bに実装された複数のLED12bのピッチP1bもすべて一定(等ピッチ)である。なお、LED12bは傾斜しておらず、θ=0[°]である。
一方、図2(B)に示すように、照明ユニット1bの基板11bに実装された複数のLED12bのピッチP1bもすべて一定(等ピッチ)である。なお、LED12bは傾斜しておらず、θ=0[°]である。
LED12aの実装ピッチP1aを10mm、LED12aの出射面から被照射面(原稿面)19までの光学的距離Lを20mmとすると、LED12aを傾斜させて実装するのに回転させる角度、すなわちLED12aの光軸15と直交する面のLED配列方向に対する傾斜角θは、以下の式(1)で計算される。
tan−1(10/2/20)=14[°] ・・・式(1)
ここで、光学的距離Lは物理的な距離ではなく、導光部材13aが使用される場合には、以下のように算出される。
LEDの出射面から導光部材までの距離をL1、
導光部材の長さをL2、
導光部材の屈折率をn、
導光部材出射面から被照射面までの距離をL3とすると、
L=L1+L2/n+L3
tan−1(10/2/20)=14[°] ・・・式(1)
ここで、光学的距離Lは物理的な距離ではなく、導光部材13aが使用される場合には、以下のように算出される。
LEDの出射面から導光部材までの距離をL1、
導光部材の長さをL2、
導光部材の屈折率をn、
導光部材出射面から被照射面までの距離をL3とすると、
L=L1+L2/n+L3
図2(C)に示すように、被照射面(原稿面)19上において、照明ユニット1aからの照明光17と照明ユニット1bからの照明光18とは0.5ピッチずれて照射されるため、主走査方向の照度リップルが低減される。
〔第2の実施態様〕
図3(A)〜(C)は、第2の実施態様を説明する図であり、図1に示すライン照明光学系中、矢印Aで示す方向に見た照明ユニット1aの平面図を(A)、矢印Bで示す方向に見た照明ユニット1bの平面図を(B)、矢印Cで示す方向に見た被照射部19の平面図を(C)にそれぞれ示したものである。
図3(A)〜(C)は、第2の実施態様を説明する図であり、図1に示すライン照明光学系中、矢印Aで示す方向に見た照明ユニット1aの平面図を(A)、矢印Bで示す方向に見た照明ユニット1bの平面図を(B)、矢印Cで示す方向に見た被照射部19の平面図を(C)にそれぞれ示したものである。
図3(A)に示すように、照明ユニット1aの基板11aに実装された複数のLED12aのピッチP2aはすべて一定(等ピッチ)、LED12aの傾斜角θもすべて一定の角度である。一方、図3(B)に示すように、照明ユニット1bの基板11bに実装されたLED12bのピッチP2bもすべて一定(等ピッチ)であり、LED12bの傾斜角θもすべて一定の角度である。
LED12aの実装ピッチP2a及びLED12bの実装ピッチP2bをそれぞれ20mm、LED12a及び12bの出射面から被照射面(原稿面)19までの光学的距離Lをそれぞれ20mmとすると、LED12a及びLED12bを傾斜させて実装するのに回転させる角度、すなわちLED12の光軸と直交する面のLED配列方向に対する傾斜角θは、以下の式(2)で計算される。
tan−1(10/4/20)=7.1[°] ・・・式(2)
なお、光学的距離Lは、以下のように算出される。
L=L1+L2/n+L3
(ただし、LEDの出射面から導光部材までの距離をL1、導光部材の長さをL2、導光部材の屈折率をn、導光部材出射面から被照射面までの距離をL3とする。)
tan−1(10/4/20)=7.1[°] ・・・式(2)
なお、光学的距離Lは、以下のように算出される。
L=L1+L2/n+L3
(ただし、LEDの出射面から導光部材までの距離をL1、導光部材の長さをL2、導光部材の屈折率をn、導光部材出射面から被照射面までの距離をL3とする。)
図3(C)に示すように、被照射面(原稿面)19上において、照明ユニット1aからの照明光17と、照明ユニット1bからの照明光18とは0.5ピッチずれて照射されるため、主走査方向の照度リップルが低減される。
〔第3の実施態様〕
図4(A)〜(C)は、第3の実施態様を説明する図であり、図1に示すライン照明光学系中、矢印Aで示す方向に見た照明ユニット1aの平面図を(A)、矢印Bで示す方向に見た照明ユニット1bの平面図を(B)、矢印Cで示す方向に見た被照射部19の平面図を(C)にそれぞれ示したものである。
図4(A)〜(C)は、第3の実施態様を説明する図であり、図1に示すライン照明光学系中、矢印Aで示す方向に見た照明ユニット1aの平面図を(A)、矢印Bで示す方向に見た照明ユニット1bの平面図を(B)、矢印Cで示す方向に見た被照射部19の平面図を(C)にそれぞれ示したものである。
図4(A)に示すように、照明ユニット1aの基板11aに実装された複数のLED12aのピッチは不等ピッチであり、LED12aの傾斜角θもそれぞれ異なる角度である。一方、図4(B)に示すように、照明ユニット1bの基板11bに実装された複数のLED12bのピッチも不等ピッチであるが、傾斜はしておらず、θ=0[°]である。
LED12a及び12bの不等ピッチは、例えば、本発明のライン照明光学系を画像読取装置(スキャナ)のようなレンズ系でライン照明された対象物(原稿など)を読み取ったときのレンズのcos4乗則による周辺光量低下を逆補正するために、周辺部に向かうに従いピッチを小さくするのに利用される。
ここで、図4(A)に示されるLED12aのうち、C1で示されるLEDと、該C1に対応する図4(B)に示されるC2について、それぞれ隣接するLEDとのピッチをP3とすると、C1を傾斜させて実装するのに回転させる角度、すなわちC1における光軸15と直交する面のLED配列方向に対する傾斜角θは、LED12の出射面から被照射面19までの光学的距離をLとすると、以下の式(3)で計算される。
tan−1(P3/2/L) ・・・式(3)
なお、光学的距離Lは、以下のように算出される。
L=L1+L2/n+L3
(ただし、LEDの出射面から導光部材までの距離をL1、導光部材の長さをL2、導光部材の屈折率をn、導光部材出射面から被照射面までの距離をL3とする。)
tan−1(P3/2/L) ・・・式(3)
なお、光学的距離Lは、以下のように算出される。
L=L1+L2/n+L3
(ただし、LEDの出射面から導光部材までの距離をL1、導光部材の長さをL2、導光部材の屈折率をn、導光部材出射面から被照射面までの距離をL3とする。)
上記式(3)の条件によれば、被照射面19上では、C1からのLED光とC2からのLED光とが、ピッチP3の1/2の距離だけ主走査方向にずれて照射される。なお、C1以外のLED12aについても、同様に計算することにより、それぞれの傾斜角θを選択することができる。
上述のように傾斜角を選択することにより、図4(C)に示すように、被照射面(原稿面)19上において、照明ユニット1aからの照明光17と照明ユニット1bからの照明光18とは0.5ピッチずれて照射されるため、主走査方向の照度リップルが低減される。
〔第4の実施態様〕
図5(A)〜(C)は、第4の実施態様を説明する図であり、図1に示すライン照明光学系中、矢印Aで示す方向に見た照明ユニット1aの平面図を(A)、矢印Bで示す方向に見た照明ユニット1bの平面図を(B)、矢印Cで示す方向に見た被照射部19の平面図を(C)にそれぞれ示したものである。
図5(A)〜(C)は、第4の実施態様を説明する図であり、図1に示すライン照明光学系中、矢印Aで示す方向に見た照明ユニット1aの平面図を(A)、矢印Bで示す方向に見た照明ユニット1bの平面図を(B)、矢印Cで示す方向に見た被照射部19の平面図を(C)にそれぞれ示したものである。
図5(A)に示すように、照明ユニット1aの基板11aに実装された複数のLED12aのピッチは不等ピッチであり、LED12aの傾斜角θはそれぞれ異なる角度である。また、図5(B)に示すように、照明ユニット1bの基板11bに実装された複数のLED12bのピッチも不等ピッチであり、LED12bの傾斜角θもそれぞれ異なる角度である。
ここで、図5(A)に示されるLED12aのうち、C3で示されるLEDと、該C3に対応する図5(B)に示されるC4について、それぞれ隣接するLEDとのピッチをP4とすると、C3及びC4を傾斜させて実装するのに回転させる角度、すなわち光軸と直交する面とLED配列方向に対する傾斜角θは、LED12の出射面から被照射面19までの光学的距離をLとすると、以下の式(4)で計算される。
tan−1(P4/4/L) ・・・式(4)
なお、光学的距離Lは、以下のように算出される。
L=L1+L2/n+L3
(ただし、LEDの出射面から導光部材までの距離をL1、導光部材の長さをL2、導光部材の屈折率をn、導光部材出射面から被照射面までの距離をL3とする。)
tan−1(P4/4/L) ・・・式(4)
なお、光学的距離Lは、以下のように算出される。
L=L1+L2/n+L3
(ただし、LEDの出射面から導光部材までの距離をL1、導光部材の長さをL2、導光部材の屈折率をn、導光部材出射面から被照射面までの距離をL3とする。)
上記式(4)の条件によれば、被照射面19上では、C3からのLED光とC4からのLED光とが、ピッチP4の1/2の距離だけ主走査方向にずれて照射される。なお、C3及びC4以外のLED12についても、同様に計算することにより傾斜角θを選択することができる。
上述のように傾斜角θを選択することにより、図5(C)に示すように、被照射面(原稿面)19上において、照明ユニット1aからの照明光17と照明ユニット1bからの照明光18とは0.5ピッチずれて照射されるため、主走査方向の照度リップルが低減される。
〔第5の実施態様〕
図6に、本発明のライン照明光学系の他の例を示す断面の模式図である。
図6に示すように、LED12から出射される光を被照射部19へ導く導光部材14が複数のミラーで構成されている。
ミラー14によりLED12から出射された光を反射するようにすれば、高効率の照明をすることができる。また、光軸の方向を大きく傾けることができるようになる。
図6に、本発明のライン照明光学系の他の例を示す断面の模式図である。
図6に示すように、LED12から出射される光を被照射部19へ導く導光部材14が複数のミラーで構成されている。
ミラー14によりLED12から出射された光を反射するようにすれば、高効率の照明をすることができる。また、光軸の方向を大きく傾けることができるようになる。
〔画像読取装置〕
図6に、本発明の画像読取装置の一例の模式図を示す。
本発明の画像読取装置は、本発明のライン照明光学系51と、読取光学系とを備え、ライン照明光学系51により照明された原稿56の画像情報を読み取る。
具体的には、コンタクトガラス55の下側に配置された本発明のライン照明光学系51、折り返しミラー52、読取レンズ53、及びラインセンサ(CCD)54を有し、ライン状の照明で照射された原稿56の反射光を、折り返しミラー52及び読取レンズ53を介し、ラインセンサ54で読み取る。
図6に、本発明の画像読取装置の一例の模式図を示す。
本発明の画像読取装置は、本発明のライン照明光学系51と、読取光学系とを備え、ライン照明光学系51により照明された原稿56の画像情報を読み取る。
具体的には、コンタクトガラス55の下側に配置された本発明のライン照明光学系51、折り返しミラー52、読取レンズ53、及びラインセンサ(CCD)54を有し、ライン状の照明で照射された原稿56の反射光を、折り返しミラー52及び読取レンズ53を介し、ラインセンサ54で読み取る。
LEDの数が少なくても、主走査方向の照度リップルが低減されているため、LEDの数を必要以上に多くする必要がないため、さらなる小型化やコスト低減に有利である。
以上のように、本発明のライン照明光学系によれば、LED数を増やすことなく、主走査方向の照度リップルの発生を抑えるとともに小型化を実現することができる。本発明のライン照明光学系を搭載する装置としては、上述のような画像読取装置を搭載する複合機(コピー機)のみならず、検査装置の照明光学系、例えば、液晶表示装置(液晶テレビ)のガラス基板(マザーガラス)のごみ検出のためのライン照明などにも適用することができる。
1 照明ユニット
10 保持部材
11 基板
12 LED
13 導光部材
19 被照射部
10 保持部材
11 基板
12 LED
13 導光部材
19 被照射部
Claims (5)
- 複数のLEDが主走査方向に直線状に配列された基板と、前記LEDから出射される光を被照射部へ導く導光部材とからなる照明ユニットを2つ備え、
前記被照射部における一方の前記照明ユニットからの照射光が、他方の前記照明ユニットからの照射光に対し、LED配列方向に配列ピッチの0.5倍の長さのずれを有するように、少なくとも一方の前記照明ユニットの前記LEDの光軸と直交する面を、前記LED配列方向に対して一定方向の傾斜角θを有するように配置したことを特徴とするライン照明光学系。 - 両方の前記照明ユニットの前記LEDの出射面を、前記LED配列方向に対して一定方向の傾斜角θを有するように配置したことを特徴とする請求項1に記載のライン照明光学系。
- 前記複数のLEDが、不等ピッチで配列されていることを特徴とする請求項1または2に記載のライン照明光学系。
- 前記導光部材が、複数のミラーで構成されることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のライン照明光学系。
- 請求項1から4のいずれかに記載のライン照明光学系と、読取光学系とを備え、前記ライン照明光学系により照明された原稿の画像情報を読み取ることを特徴とする画像読取装置。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011000613A JP2012142847A (ja) | 2011-01-05 | 2011-01-05 | ライン照明光学系、及び画像読取装置 |
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JP2011000613A JP2012142847A (ja) | 2011-01-05 | 2011-01-05 | ライン照明光学系、及び画像読取装置 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015111786A (ja) * | 2013-12-06 | 2015-06-18 | 京セラ株式会社 | ライン状照明装置、および画像読取装置 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH07162586A (ja) * | 1993-12-07 | 1995-06-23 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 発光装置とそれを用いた密着型イメージセンサユニット |
JP2010183497A (ja) * | 2009-02-09 | 2010-08-19 | Sharp Corp | 照明装置、画像読取装置及び画像形成装置 |
JP2010192981A (ja) * | 2009-02-16 | 2010-09-02 | Ricoh Co Ltd | 証明ユニット、画像読取装置及び画像形成装置 |
-
2011
- 2011-01-05 JP JP2011000613A patent/JP2012142847A/ja active Pending
Patent Citations (3)
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