JP2012138540A - Vacuum processing apparatus - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、真空処理室とカセットとの間で、被処理基板(以下、ウェハ及び基板状の試料等を含んで、単に「ウェハ」という。)を搬送する真空処理装置に関するものである。特に、真空処理室で処理された高温のウェハをクーリングステーションにて冷却した後に、カセットへ戻す真空処理装置に関するものである。 The present invention relates to a vacuum processing apparatus for transporting a substrate to be processed (hereinafter referred to simply as a “wafer” including a wafer and a substrate-like sample) between a vacuum processing chamber and a cassette. In particular, the present invention relates to a vacuum processing apparatus in which a high-temperature wafer processed in a vacuum processing chamber is cooled in a cooling station and then returned to a cassette.
半導体デバイスを製造する工程の中には、高温で処理を必要とする成膜工程,アッシング工程などがある。これらの工程では、高温(約100℃〜800℃)で処理されたウェハを搬送しなければならない。このため、急激な温度変化による熱応力の集中でウェハ端面やウェハ裏面への傷により、ウェハ割れが発生したり、ウェハを収容するカセットがウェハにより持ち込まれた熱で過度に加熱されてしまい、カセットから有機系の脱ガスが発生し、ウェハへ脱ガスが付着したり、極端な場合はカセットを熱変形させてしまう問題がある。 Among the processes for manufacturing semiconductor devices, there are a film forming process and an ashing process that require processing at a high temperature. In these processes, a wafer processed at a high temperature (about 100 ° C. to 800 ° C.) must be transferred. For this reason, wafer cracks occur due to scratches on the wafer end face or wafer back surface due to concentration of thermal stress due to rapid temperature change, or the cassette containing the wafer is heated excessively by the heat brought in by the wafer, There is a problem that organic degassing occurs from the cassette and the degassing adheres to the wafer, or in the extreme case, the cassette is thermally deformed.
また、処理後のウェハは通常、処理前のウェハと同じカセットの収納部であるスロットへ収納される。収納されたウェハの温度、およびウェハへの付着物によっては、ウェハ表面から反応性の高いガスが放出される。この放出されたガスが、同じカセット内部に収納されている処理前のウェハへ付着することで、表面反応や気相反応等による微小異物としてウェハ表面やウェハ裏面へ付着し、異物やパターン欠陥を発生させたり、ガスレベルでの付着でも、汚染物質であれば電気的な歩留まり低下を発生させる要因になることがあり、問題となっている。これらの問題を解決するために、高温で処理されたウェハを複数支持可能な搬送ロボットに載置したまま、冷却機構内部へ搬送し、脱ガス処理および冷却を行うことが特許文献1に開示されている。また、特許文献2には、処理前ウェハと処理後ウェハを別々のカセットに分けて収納することで処理前ウェハへの異物を抑制すること、特許文献3では、カセットの出入り口に設けたガス噴射管から処理後のウェハに不活性ガスを吹き付け、ガス置換することにより、異物付着や自然酸化膜の形成を防止することが開示されている。また、特許文献4には、高温ウェハをクローズ型カセットが熱変形しない温度まで、予備真空室での真空中と大気中の2段階で冷却することが開示されている。
Further, the processed wafer is usually stored in a slot which is a storage section of the same cassette as the wafer before processing. A highly reactive gas is released from the wafer surface depending on the temperature of the stored wafer and the deposits on the wafer. This released gas adheres to the unprocessed wafer stored in the same cassette, so that it adheres to the wafer surface and the back surface of the wafer as a minute foreign substance due to a surface reaction or a gas phase reaction. Even if it is generated or adhered at the gas level, if it is a pollutant, it may cause a decrease in electrical yield, which is a problem. In order to solve these problems,
しかし、真空処理室を有する真空処理装置において、上述の先行技術を適用して真空側で、高温ウェハをカセットが熱変形しない温度まで冷却してカセットに戻す場合、冷却に時間がかかり、処理済ウェハの搬送を遅延させるため、真空処理装置の処理効率を低下させる。また、近年、半導体デバイスの更なる微細化のため、半導体デバイスに対する、異物や金属汚染などの要求値もさらに厳しくなり、50nm以下の微小な異物の低減が必須となり、同時に処理前後のウェハへの微小異物付着やガス汚染の低減,抑制,回避も重要となってきている。これらの問題点は、真空中と大気中の2段階で冷却する真空処理装置と、主に大気中で冷却する真空処理装置のどちらでも共通の課題である。 However, in a vacuum processing apparatus having a vacuum processing chamber, when the above-mentioned prior art is applied and the high temperature wafer is cooled to a temperature at which the cassette is not thermally deformed and returned to the cassette on the vacuum side, it takes time for cooling and has been processed. Since the transfer of the wafer is delayed, the processing efficiency of the vacuum processing apparatus is lowered. Further, in recent years, due to further miniaturization of semiconductor devices, the required values of foreign materials and metal contamination for semiconductor devices have become more severe, and it has become essential to reduce fine foreign materials of 50 nm or less. It is also important to reduce, suppress, and avoid adhesion of minute foreign objects and gas contamination. These problems are common to both the vacuum processing apparatus that cools in two stages in vacuum and air, and the vacuum processing apparatus that mainly cools in air.
本発明は、これらの問題点に鑑みてなされたもので、真空処理室において高温で処理されたウェハを微小異物や汚染が問題にならない温度まで効率良く冷却できる真空処理装置を提供することを目的としている。 The present invention has been made in view of these problems, and an object of the present invention is to provide a vacuum processing apparatus capable of efficiently cooling a wafer processed at a high temperature in a vacuum processing chamber to a temperature at which minute foreign matters and contamination do not become a problem. It is said.
本発明は、複数の試料が収納されたカセットが設置されるカセット台と、前記試料を搬送する大気搬送室と、前記大気搬送室から搬送された前記試料を収納し大気雰囲気もしくは真空雰囲気に切り替え可能なロック室と、前記ロックに連結された真空搬送室と、前記真空搬送室を介して搬送された前記試料を処理する真空処理室とを備える真空処理装置において、前記大気搬送室に配置され、少なくとも1つの前記真空処理室で処理された高温の前記試料を冷却する冷却部とを備え、前記冷却部は、前記高温の試料を載置し、冷却液流路が設けられた試料台と、前記試料が搬入出される搬入口側に配置され、前記試料台に向かってガスを吹き付けるガス吹き付け管と、前記試料台を境に前記搬入口の反対側に配置され、前記ガス吹き付け管から吹き付けられたガスを排気する排気口とを具備することを特徴とする真空処理装置である。 The present invention provides a cassette stand on which a cassette storing a plurality of samples is installed, an atmospheric transfer chamber for transferring the sample, and stores the sample transferred from the atmospheric transfer chamber and switches to an atmospheric atmosphere or a vacuum atmosphere. In a vacuum processing apparatus comprising a lock chamber capable of being connected, a vacuum transfer chamber connected to the lock, and a vacuum processing chamber for processing the sample transferred through the vacuum transfer chamber, the vacuum transfer apparatus is disposed in the atmospheric transfer chamber. A cooling unit that cools the high-temperature sample processed in at least one of the vacuum processing chambers, the cooling unit mounting the high-temperature sample, and a sample stage provided with a coolant flow path; A gas spray tube that is arranged on the carry-in side where the sample is carried in and out, and blows gas toward the sample table; and a gas spray tube arranged on the opposite side of the carry-in port with the sample table as a boundary. A vacuum processing apparatus characterized by comprising an exhaust port for exhausting the blown gas.
本発明の構成により、真空処理室において高温で処理されたウェハを効率良く冷却できる。 With the configuration of the present invention, a wafer processed at a high temperature in a vacuum processing chamber can be efficiently cooled.
[実施例1]
以下、本発明の第1の実施の形態について図1〜図8を用いて説明する。
[Example 1]
Hereinafter, a first embodiment of the present invention will be described with reference to FIGS.
図1は、本発明の実施例1に係る真空処理装置の構成を示した図である。また、本実施例では、真空処理室でアッシング処理を行う例で説明する。
FIG. 1 is a diagram showing a configuration of a vacuum processing apparatus according to
真空処理装置は、アッシング処理を行う複数のアッシングユニット1と、真空中でアッシングユニット1へのウェハ8の搬送等を行う第一の搬送ロボット2−2を備える真空搬送室2−1と、真空搬送室2−1に接続された第一の冷却機構であるクーリングユニット3と、ウェハ8を搬入出するために大気雰囲気もしくは真空雰囲気に切り替え可能なロック室4と、ロック室4からウェハを搬入出させるための第二の搬送ロボット5−2を備えた大気搬送ユニット5−1と、大気搬送ユニット5−1に連結され、第二の冷却機構であるクーリングステーション6と、大気搬送ユニット5−1内にウェハ8が収納されるカセット7が設置されるカセット台(図示せず)とから構成されている。
The vacuum processing apparatus includes a plurality of
アッシングユニット1にて約300℃の高温でアッシング処理されたウェハ8は、第一の搬送ロボット2−2により、第一の冷却機構であるクーリングユニット3で約100℃に冷却される。約100℃とは90℃から110℃の温度のことである。また、クーリングユニット3での冷却温度は、大気に晒された際、ウェハ8表面に大気中の水分が付着することを抑制し、かつ約300℃に加熱されたウェハ8をカセット7に戻せる温度に冷却するための時間が長時間化することにより、アッシングユニット1の処理効率が低下することを避けるために約100℃に設定した。約100℃まで冷却されたウェハ8は、第一の搬送ロボット2−2にてクーリングユニット3からロック室4へ搬送され、大気雰囲気にパージされた後、第二の搬送ロボット5−2にて、クーリングステーション6へと搬送される。
The
クーリングステーション6内には、搬送されたウェハ8を収納し、冷却するためのスロット9が複数設けられている。各スロット9内には、冷媒が循環され、所望の温度に温調できる試料台であるステージ15がそれぞれ設けられている。第二の搬送ロボット5−2により搬送されたウェハ8はウェハ8が収納されていないスロット9内に収納され、ステージ15上で10〜70秒間の近接保持の状態にすることにより、30℃または常温(25℃)までウェハ8が冷却される。なお、冷却温度の30℃または常温(25℃)は、カセット7内にある処理前ウェハ8とほぼ同等の温度であり、カセット7内を処理前ウェハ8と処理後ウェハ8が混在した状態でも常に未処理のカセット7と同一環境となるようにするための温度である。また、近接保持とはウェハ8裏面とステージが接触しないように間隔を設けた状態であり、本実施例では真空吸着パッド18を設置することにより、近接保持を行った。近接保持を行うことにより、ウェハ8端面や裏面への傷を抑制できるため、ウェハ8割れを抑制できる。また、ウェハ8端面や裏面への異物及び汚染防止も可能となる。
A plurality of
第二の冷却機構であるクーリングステーション6のウェハ8の搬入出口には、パージポスト11が設けられ、クーリングステーション6での冷却処理開始と共にパージポスト11からクリーンドライエアー10が各スロット9内へ吹き付けられ、パージポスト11の反対側でクーリングステーションの奥の下部に設けられた排気口12へと排気される。冷却処理開始は、ロット処理が開始される時のことであるが、ロット処理開始に限定されるものではなく、ステージ15にウェハ8が搬入された時や、アッシング処理が終了したウェハ8がロック室4に搬入された時でも良い。また、ロット処理とは、少なくとも1つのカセット7に収納されたウェハ8の全てあるいは予め処理が指定された枚数の処理を行うことである。
A
その後、クーリングステーション6から大気搬送ユニット5−1内の第二の搬送ロボット5−2にて30℃または常温(25℃)まで冷却されたウェハ8が取り出され、カセット7へと収納され、ウェハ8の処理が完了する。上記の処理をカセット7内に予め収納されたウェハ8の全てのアッシング処理が終了するまで繰り返す。尚、上述した真空処理装置での冷却処理は、制御部30によって制御されている。
Thereafter, the
上述した真空処理装置のような高温に加熱されたウェハ8を真空側と大気側での2段階の冷却により、アッシングユニット1でのアッシング処理効率を低下させることなく、急激な温度変化によるウェハ8への熱応力の集中を抑制でき、ウェハ8から持ち込まれる熱によるカセット7からの脱ガスによる汚染やカセット7の熱変形を防止できる。このため、効率的なアッシング処理と効率的な冷却処理を両立できる。
The
図2,図3を用いてクーリングステーション6の構成を説明する。図2はクリーンステーション6を側面から見た断面図であり、図3はクーリングステーション6を正面から見た断面図である。クーリングステーション6は、高温で処理されたウェハを冷却するためのステージが設けられたスロット9と、ウェハから放出されるガスの除去、及び大気搬送ユニット5−1内とカセット7内へのウェハ8表面から放出される反応性の高いガスの流入防止のためのクリーンドライエアー10を噴出させるガス吹き付け管であるパージポスト11と、パージポスト11から噴出されるクリーンドライエアー10を排気させるための排気口12とから構成される。なお、クリーンドライエアー10以外に窒素ガス,アルゴンガス,ヘリウムガス等の不活性ガスを噴出させても良い。
The configuration of the
クーリングステーション6内に設置されるスロット9の数は、アッシングユニット1の数と同等数以上設け、アッシング処理効率及び第一の冷却機構であるクーリングユニットの冷却処理効率を低下させないような数となっている。また、それぞれのアッシングユニット1に対するスロットをそれぞれ割り当て、固定することを可能としたため、アッシングユニット1でアッシング処理され、汚染されたウェハ8が予め割り当てられたスロット以外には収納されないようにすることができる。このため、クロスコンタミネーション(
相互汚染)の防止が可能となった。本実施例では、アッシングユニット1が2つに対し、スロット9を4スロットとし、クーリングステーション6はスロット9を縦方向に重ねた構造とした。
The number of
(Cross-contamination) can be prevented. In this embodiment, the number of
なお、各スロット9はそれぞれカバー13により、スロット9毎に仕切られている。このカバー13は、スロット9内でパージポスト11から吹き付けられたクリーンドライエアー10がスロット9内に滞留しないように、ウェハ8が搬入される正面側が開口した構造となっている。このような構造により、スロット9は、空間的に他のウェハ8とは隔絶(Isolation)されている。このため、上述のクリーンドライエアー10、もしくは窒素ガス,アルゴンガス,ヘリウムガス等の不活性ガスの噴出により、ウェハ8表面から発生したガス成分が他のウェハ8へ付着しないように大気搬送ユニット5−1の外へ排出することができる。
Each
また、ウェハ8の受渡し回数が増えると、大気搬送ユニット5−1の第二の搬送ロボット5−2に対するウェハ8の保持位置が経時的にずれて、ウェハ8をカセット7に収納する際に、カセット7のウェハ8の搬入出口やカセット7内のスロットと接触して、異物を発生させ、ウェハ8に異物を付着させ、極端な場合はウェハ8が割れたり、チッピングしたりする可能性がある。このため、第二の搬送ロボット5−2でクーリングステーション6からウェハ8を取り出した直後にウェハ8の位置を検出して、安全にカセット7にウェハ8を収納できるかの判定をするためのセンサーを以下のように設けた。
Further, when the number of delivery times of the
図2,図3に示すように、クーリングステーション6のウェハ8の搬入出口には、ウェハ8の位置をモニタするために、上側の左右の位置に投光センサー14−1,下側の左右の位置に受光センサー14−2をそれぞれ2個ずつ設置し、受光センサー14−2が遮光されることで、ウェハ8の位置を検出し、ウェハ8の位置をモニタすることにより、ウェハ8割れなどの異常を防止するようにした。また、ウェハ8の搬入出時にウェハ8のずれが発生した場合は、冷却処理を即座に停止でき、ウェハ8の割れやカセット7等へのウェハ8の接触を回避,防止することができる。また、ウェハ8の搬入出時にウェハ8のずれが発生した場合は、ウェハ8を収納するための第二の搬送ロボット5−2の動作を補正したり、アライメント機構(図示せず)でウェハ8の位置ずれを補正して対処できる。
As shown in FIGS. 2 and 3, at the loading / unloading port of the
図4を用いてウェハ8が近接保持により載置され、ウェハ8を冷却するステージ15について説明する。
The
ステージ15は、大気搬送ユニット5−1内に設置された第二の搬送ロボット5−2のウェハ8を保持する保持部(図示せず)の形状と同じ形状に切り抜かれ、ステージ15内部にはウェハ8を冷却するための冷却液流路16が図4に示すように形成されており、冷却液流路16に冷却水17、例えば常温の水が循環することにより、所望の温度に冷却される。なお、冷却液流路16に流す冷媒は、温調器(図示せず)により温調された冷媒を用いても良い。温調器の冷媒を用いた場合は、冷媒の温度を任意に設定できるために、常温の水より高速の冷却が可能となる。
The
またステージ15上でのウェハ8の冷却時間は、クーリングステーション6の冷却処理用のレシピ(冷却処理条件)のパラメータとして、任意の時間を入力できる。ステージ15の形状を第二の搬送ロボット5−2のウェハ8の保持部と同じ形状にすることで、従来から多用されているプッシャー機構によるウェハ8の受け渡し動作を排除でき、第二の搬送ロボット5−2から直接ステージ15へのウェハ8の受け渡しが可能となる。これにより、真空処理装置のコスト削減やスループットの向上にも寄与できる。
As the cooling time of the
また、ステージ15へウェハ8を載置する際、従来技術ではガイドなどを設けることにより、ウェハ8ずれを回避してきたが、近年、ガイドなどへウェハ8の外周部が接触することにより、ウェハ8の外周部からの異物発生が問題となっているため、本実施例ではウェハ8の外周部とウェハ8を保持するための保持部との接触を減らすために、ウェハ8を保持するためのガイドなどを排除したステージ構造を採用した。
Further, when the
このため、パージポスト11から噴出されるクリーンドライエアー10の設定流量が調整不足であった場合、ステージ15内に搬送されたウェハ8が所定の載置位置からずれる場合がある。このウェハ8のずれを防止するために、ステージ15の表面でウェハ8の載置位置には、ウェハ8を吸着するための真空吸着パッド18を設置した。
For this reason, when the set flow rate of the clean
試料載置部である真空吸着パッド18は、例えば、フッ素ゴム,テフロン(登録商標),ポリイミド樹脂等の樹脂系材料からなり、図4に示すようにステージ15のウェハ8の載置位置の3箇所に0.5mmの高さで設置されている。上記の真空吸着パッド18を用いた真空吸着により、パージポスト11から噴き出されたクリーンドライエアー10の流量の影響を考えなくても、ウェハ8のずれを防止することができる。また、ウェハ8裏面とステージ15との接触面積を大幅に減らすことができるため、ウェハ8裏面への異物付着や汚染を防止することができる。また、上述の真空吸着は、手動操作での吸着のONとOFFの切り替えが可能な構造とした。
The
図5にパージポスト11の設置場所および図6にパージポスト11の形状について示す。
FIG. 5 shows the installation location of the
パージポスト11は、図4に示すようにクーリングステーション6へのウェハ8の搬入出口の左右で、第二の搬送ロボット5−2によるウェハ8の搬入出動作に干渉しない位置に設置されている。また、スロット9に対し、垂直に設置されている。
As shown in FIG. 4, the purge posts 11 are installed on the left and right sides of the
次にパージポスト11の形状について説明する。パージポスト11は中空の円筒形状からなり、スロット9の4段分の高さと同じ長さであり、クリーンドライエアー10または窒素ガス,アルゴンガス,ヘリウムガス等の不活性ガスを噴出するための噴出口19が垂直方向を長手方向とすると長手方向と周方向にそれぞれ一様に設けられている。噴出口19の配置は、前述の配置に限定されるものでなく、長手方向には、ステージ15に対向した位置近傍に、周方向は、スロット9に対面する位置に設置されても良い。また、スロット9の高さは、4段分の高さに限定されるものではなく、スロットの段数に応じた高さである。また、スロット9の段数は真空処理室(本実施例ではアッシングユニット1)の数と同数またはそれ以上である。
Next, the shape of the
噴出口19からクリーンドライエアー10または窒素ガス,アルゴンガス,ヘリウムガス等の不活性ガスを各スロット9に向けて吹き付け(パージを行い)、ウェハ8から放出
されるガスをスロット9内に滞留させることなく、クーリングステーション6のウェハ8の搬入出口の反対側で、底面に設けられた排気口12へと押し出すことにより、ウェハ8の表面上に付着していたガスを排除でき、大気搬送ユニット5−1内またはカセット7内へのウェハ8表面からの放出ガスの流入を回避,防止できる。
A clean
また、パージポスト11からクリーンドライエアー10、もしくは窒素ガス,アルゴンガス,ヘリウムガス等の不活性ガスを噴出させることにより、ウェハ8の冷却効果を高め、かつ、パージポスト11から排気口12へ積極的にクリーンドライエアー10もしくは不活性ガスを排気処理することにより、ウェハ8から放出されるガスを排除し、大気搬送ユニット5−1へのガスの逆流、およびクーリングステーション6のスロット9内に他のスロット9のウェハ8からの脱ガス流入を抑制することで、冷却処理後のウェハ8への影響を防止することができる。また、クーリングステーション6で、ウェハ8からの脱ガスが発生しない温度まで冷却してから、ウェハ8をカセット7に戻すので、同じウェハ8のカセット7内のアッシング処理前のウェハ8への微小異物付着を抑制することができる。
In addition, the clean
図7に本願発明である真空処理装置を用い、ウェハ8の温度と冷却時間の相関関係について検証した結果を示す。
FIG. 7 shows the result of verifying the correlation between the temperature of the
アッシングユニット1において、シリコンのウェハ8を用い、アッシングステージ温度300℃で酸素ガスによる放電を60秒間実施した後、クーリングユニット3にて約100℃まで冷却させ、クーリングステーション6内のステージ15へと搬送し、ウェハ8をステージ15表面へ接触させた場合と近接保持させた場合と近接保持した状態でクリーンドライエアー10を吹き付けた場合について、シリコンのウェハ8の冷却時間とウェハ8温度の相関関係を検証した。
In the
クーリングステーション6での冷却評価条件はステージ15の温度は25℃設定(常温
)とし、ステージ15での冷却時間は70秒とした。なお、ウェハ8をステージ15表面に接触させた冷却評価については真空吸着パッド18を取り外した状態でシリコンのウェハ8の裏面がステージ15の全体と接触するようにして冷却評価を実施した。
The cooling evaluation conditions at the
その結果、図7に示すように、ウェハ8をステージ15に接触させた場合(20)に比べ、近接保持させた場合(21)では冷却時間が長くなっている。また、近接保持させた状態でクリーンドライエアー10を吹き付けた場合(22)では、近接保持した場合(21)よりも冷却時間を改善でき、ウェハ8をステージ15に接触させた結果(20)へと近づけることができた。また、目視にてウェハ8裏面への傷を確認したが、ウェハ8裏面への傷も無いことが確認できた。この結果は、クリーンドライエアー10を吹き付けることにより、高温のウェハから発生するガスが排出され、クリーンドライエアー10の吹き付けによりウェハ8が冷却されたことによる。この検証結果により、本実施例の近接保持とクリーンドライエアー10によるパージによって、冷却性能とウェハ裏面への傷抑制が両立できることを実証できた。
As a result, as shown in FIG. 7, the cooling time is longer in the case where the
次に、上記のアッシングユニット1を用い、ウェハ8の温度によって、ウェハ8表面から放出されるガス濃度を測定した結果について説明する。
Next, the results of measuring the gas concentration released from the surface of the
レジストのウェハ8を使用し、アッシングユニット1にてアッシングステージ温度300℃で酸素ガスによる放電を60秒間実施した後、クーリングユニット3にて約100℃まで冷却し、カセット7内へ収納した場合と上記のようにクーリングユニットで約100℃まで冷却し、クーリングステーション6を使用して30℃以下まで冷却してカセット7内に収容した場合とのそれぞれでのカセット7内におけるレジストのウェハ8表面から放出されるガス濃度について測定を実施した。
Using a resist
尚、上記の測定におけるクーリングステーション6での冷却条件の設定は、ステージ15の温度を25℃(常温)、ステージ15とウェハ8は近接保持で、冷却時間は70秒とし、パージポスト11からクリーンドライエアー10をウェハ8へ吹き付けた。
In the above measurement, the cooling conditions at the
測定の結果、図8に示すように、クーリングステーション6を使用せず、そのままカセット7内へレジストのウェハ8を収納した場合(23)では、レジストのウェハ8表面から放出されるガス濃度は高い結果となった。これに対し、クーリングステーション6内にて30℃付近まで十分に冷却を実施した場合(24)ではレジストのウェハ8表面から放出されるガス濃度は低い結果となった。
As a result of the measurement, as shown in FIG. 8, when the resist
この結果から、クーリングユニット3とクーリングステーション6を使用し、段階的にウェハ8の温度を冷却することにより、ウェハ8表面からの放出ガスやカセット7からの有機系ガスの脱ガスを抑制できる。
From this result, by using the
次に、カセット7内でのアッシング処理前のウェハ8への50nm以下の異物付着について確認を実施した。異物評価の方法は、同一カセット7内の1から24段目にアッシングの連続処理を行うためのレジストのウェハ8を設置し、25段目に異物測定用シリコンのウェハ8を設置した。
Next, confirmation was made about adhesion of foreign matter of 50 nm or less to the
上述のガス濃度比較実験と同様に、1から24段目のレジストのウェハ8をアッシングユニット1において、アッシングステージ温度300℃で酸素ガスによる放電を60秒間実施し、クーリングユニット3で約100℃まで冷却した後、カセット7へ約100℃のまま収納する場合とクーリングステーション6にて30℃以下まで冷却し、カセット7へ収納する場合の2条件にて実施し、カセット7内で一定時間放置した後、25段目の異物測定用シリコンのウェハ8の異物増加数を確認した。
As in the gas concentration comparison experiment described above, the 1st to 24th stage resist
その結果、クーリングステーション6で冷却を実施しない場合では、50nm以下の異物増加数3782個と多く、これに対し、クーリングステーション6で冷却を実施した場合は、50nm以下の異物増加数1061個と約3分の1まで異物を低減できた。
As a result, when cooling is not performed at the
この結果から、クーリングユニット3とクーリングステーション6を使用し、段階的にウェハ8の温度を冷却することにより、ウェハ8への異物付着を低減することができた。
From this result, it was possible to reduce the adhesion of foreign matter to the
なお、本実施例では、真空処理室での処理は、アッシング処理の場合で説明したが、本実施例は、プラズマエッチング,CVD、上記以外の高熱処理においても有効であり、本実施例と同様な効果が得られる。 In the present embodiment, the processing in the vacuum processing chamber has been described in the case of the ashing processing. However, the present embodiment is also effective in plasma etching, CVD, and other high heat treatments other than those described above, and is similar to the present embodiment. Effects can be obtained.
[実施例2]
次に、本発明の第2の実施の形態に係る真空処理装置を説明する。
[Example 2]
Next, a vacuum processing apparatus according to the second embodiment of the present invention will be described.
第2の実施の形態に係る真空処理装置の構成は、第1の実施の形態に係る真空処理装置の構成と共通する構成を使用しているため、同様の構成の部分については、説明を省略し、同じ符号を使用する。 Since the configuration of the vacuum processing apparatus according to the second embodiment uses the same configuration as the configuration of the vacuum processing apparatus according to the first embodiment, the description of the same configuration portion is omitted. And the same code is used.
実施例1では、クーリングユニット3とクーリングステーション6の両方を使用し、段階的にウェハ8の温度を冷却する実施例であったが、本実施例では、クーリングステーション6単独で冷却することを特徴とする。
In the first embodiment, both the
図9は、本実施例の真空処理装置の構成を示した図である。また、本実施例では、真空処理室でアッシング処理を行う例で説明する。 FIG. 9 is a diagram showing the configuration of the vacuum processing apparatus of this embodiment. In this embodiment, an example in which ashing is performed in a vacuum processing chamber will be described.
真空処理装置は、アッシング処理を行う複数のアッシングユニット1と、真空中でアッシングユニット1へのウェハ8の搬送等を行う第一の搬送ロボット2−2を備える真空搬送室2−1と、ウェハ8を搬入出するために大気雰囲気もしくは真空雰囲気に切り替え可能なロック室4と、ロック室4からウェハを搬入出させるための第二の搬送ロボット5−2を備えた大気搬送ユニット5−1と、大気搬送ユニット5−1に連結され、冷却部であるクーリングステーション6と、大気搬送ユニット5−1内にウェハ8が収納されるカセット7が設置されるカセット台(図示せず)とから構成されている。
The vacuum processing apparatus includes a plurality of
アッシングユニット1にて約300℃の高温でアッシング処理されたウェハ8は、第一の搬送ロボット2−2により、ロック室4へ搬送され、大気雰囲気にパージされた後、第二の搬送ロボット5−2にて、クーリングステーション6へと搬送される。
The
クーリングステーション6内には、搬送されたウェハ8を収納し、冷却するためのスロット9が複数設けられている。各スロット9内には、冷媒が循環され、所望の温度に保持できるステージ15がそれぞれ設けられている。第二の搬送ロボット5−2により搬送されたウェハ8はウェハ8が収納されていないスロット9内に収納され、ステージ15上で50〜200秒間の近接保持の状態にすることにより、30℃または常温(25℃)までウェハ8が冷却される。なお、冷却温度の30℃または常温(25℃)は、カセット7内にある処理前ウェハ8とほぼ同等の温度であり、カセット7内を処理前ウェハ8と処理後ウェハ8が混在した状態でも常に未処理のカセット7と同一環境となるようにするための温度である。また、近接保持とはウェハ8裏面とステージが接触しないように間隔を設けた状態であり、本実施例では真空吸着パッド18を設置することにより、近接保持を行った。近接保持を行うことにより、ウェハ8端面や裏面への傷を抑制できるため、ウェハ8割れを抑制できる。また、ウェハ8端面や裏面への異物及び汚染防止も可能となる。
A plurality of
冷却部であるクーリングステーション6のウェハ8の搬入出口には、パージポスト11が設けられ、クーリングステーション6での冷却処理開始と共にパージポスト11からクリーンドライエアー10が各スロット9内へ吹き付けられ、パージポスト11の反対側でクーリングステーションの奥の下部に設けられた排気口12へと排気される。冷却処理開始は、ロット処理が開始される時のことであるが、ロット処理開始に限定されるものではなく、ステージ15にウェハ8が搬入された時や、アッシング処理が終了したウェハ8がロック室4に搬入された時でも良い。また、ロット処理とは、少なくとも1つのカセット7に収納されたウェハ8の全てあるいは予め処理が指定された枚数の処理を行うことである。
A
その後、クーリングステーション6から大気搬送ユニット5−1内の第二の搬送ロボット5−2にて30℃または常温(25℃)まで冷却されたウェハ8が取り出され、カセット7へと収納され、ウェハ8の処理が完了する。上記の処理をカセット7内に予め収納されたウェハ8の全てのアッシング処理が終了するまで繰り返す。尚、上述した真空処理装置での冷却処理は、制御部31によって制御されている。
Thereafter, the
上述した真空処理装置のように高温に加熱されたウェハ8をクーリングステーション6で30℃または常温(25℃)まで冷却した後にカセット7にウェハ8を収納するため、ウェハ8から持ち込まれる熱によるカセット7からの脱ガスによる汚染やカセット7の熱変形を防止できる。このため、効率的なアッシング処理と効率的な冷却処理を両立できる。また、ロック室4に冷却手段(図示せず)を設ければ、ロック室4とクーリングステーション6での2段階の冷却が可能となる。このため、クーリングステーション6のステージ15上での10〜70秒間の近接保持で、30℃または常温(25℃)までウェハ8を冷却することができるため、アッシングユニット1でのアッシング処理効率を低下させることなく、急激な温度変化によるウェハ8への熱応力の集中を抑制できる。また、本実施例のスロット9の段数は真空処理室(本実施例ではアッシングユニット1)の数と同数またはそれ以上であるが、さらにクーリングステーション6の冷却処理効率向上を図るため、スロット9の段数をカセット7に収納されるウェハ8の枚数と同数または、それ以上にしても良い。
Since the
また、本実施例では、真空処理室がアッシング処理の例であったが、真空処理室がプラズマエッチング処理の場合、高温処理されてもウェハの温度は300℃まで上昇することはないため、アッシング処理時より、さらに冷却効果が望める。また、本実施例では、300℃のアッシング処理の例を説明したが、アッシング処理温度が300℃より低くければ低いほど、本実施例の効果は大きくなる。 In this embodiment, the vacuum processing chamber is an example of the ashing process. However, when the vacuum processing chamber is a plasma etching process, the temperature of the wafer does not rise to 300 ° C. even if the high temperature processing is performed. More cooling effect can be expected than during processing. In this embodiment, an example of the ashing process at 300 ° C. has been described. However, as the ashing process temperature is lower than 300 ° C., the effect of the present embodiment increases.
なお、本実施例では、真空処理室での処理は、アッシング処理の場合で説明したが、本実施例は、プラズマエッチング,CVD、上記以外の高熱処理においても有効であり、本実施例と同様な効果が得られる。また、本実施例の真空処理装置は、クーリングユニット3を備えていない真空処理装置のため、実施例1の真空処理装置より真空搬送室2−1に接続できる真空処理室を増やすことが可能である。このため、本実施例の真空処理装置は、実施例1の真空処理装置より、真空処理装置1台あたりのアッシング,プラズマエッチング,CVD等の高熱処理の効率を向上させることが可能となる。
In the present embodiment, the processing in the vacuum processing chamber has been described in the case of the ashing processing. However, the present embodiment is also effective in plasma etching, CVD, and other high heat treatments other than those described above, and is similar to the present embodiment. Effects can be obtained. Moreover, since the vacuum processing apparatus of the present embodiment is a vacuum processing apparatus that does not include the
また、クーリングステーション6は、クーリングステーション6へのウェハ搬送手段とウェハを収納するカセットを載置するカセット載置手段を備えれば、他の処理装置での高温処理されたウェハを冷却するために、他の処理装置に本発明のクーリングステーション6を適用することができる。
In addition, if the
1 アッシングユニット
2−1 真空搬送室
2−2 第一の搬送ロボット
3 クーリングユニット
4 ロック室
5−1 大気搬送ユニット
5−2 第二の搬送ロボット
6 クーリングステーション
7 カセット
8 ウェハ
9 スロット
10 クリーンドライエアー
11 パージポスト
12 排気口
13 カバー
14−1 投光センサー
14−2 受光センサー
15 ステージ
16 冷却液流路
17 冷却水
18 真空吸着パッド
19 噴出口
30,31 制御部
1 Ashing unit 2-1 Vacuum transfer chamber 2-2
Claims (2)
前記大気搬送室に配置され、少なくとも1つの前記真空処理室で処理された高温の前記試料を冷却する冷却部とを備え、
前記冷却部は、前記高温の試料を載置し、冷却液流路が設けられた試料台と、
前記試料が搬入出される搬入口側に配置され、前記試料台に向かってガスを吹き付けるガス吹き付け管と、前記試料台を境に前記搬入口の反対側に配置され、前記ガス吹き付け管から吹き付けられたガスを排気する排気口とを具備することを特徴とする真空処理装置。 A cassette stand on which a cassette in which a plurality of samples are stored is installed, an atmospheric transfer chamber for transferring the sample, and a lock chamber for storing the sample transferred from the atmospheric transfer chamber and switching to an atmospheric atmosphere or a vacuum atmosphere And a vacuum processing apparatus comprising: a vacuum transfer chamber connected to the lock; and a vacuum processing chamber for processing the sample transferred through the vacuum transfer chamber,
A cooling unit that is disposed in the atmospheric transfer chamber and cools the high-temperature sample processed in the at least one vacuum processing chamber,
The cooling unit has the sample table on which the high-temperature sample is placed and provided with a coolant flow path;
Arranged on the inlet side where the sample is carried in and out, a gas blowing pipe for blowing gas toward the sample stage, and arranged on the opposite side of the inlet with the sample stage as a boundary, and blown from the gas blowing pipe And an exhaust port for exhausting the gas.
前記冷却部へ前記試料を搬入出させる搬送ロボットを備え、
前記試料台は前記搬送ロボットの前記試料を保持する保持部と同形状にくり抜かれた箇所と、前記搬送ロボットによって搬入された試料を載置する試料載置部とを有し、
前記冷却部は、前記高温の試料を前記ステージに近接保持しながら冷却することを特徴とする真空処理装置。 The vacuum processing apparatus according to claim 1, wherein
A transport robot for carrying the sample in and out of the cooling unit;
The sample stage has a portion hollowed out in the same shape as a holding unit for holding the sample of the transfer robot, and a sample mounting unit for mounting the sample carried by the transfer robot,
The vacuum processing apparatus, wherein the cooling unit cools the high-temperature sample while being held close to the stage.
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