JP2012137615A - 光ファイバ製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】長手方向に空孔が延在し所望の特性を有する光ファイバを歩留りよく製造することができる方法を提供することを目的とする。
【解決手段】本発明の光ファイバ製造方法は、(1) コア材の外周に長手方向に延在する溝を形成するコア材外削工程と、(2) コア材外削工程後に、コア材をパイプ材に挿入し、コア材の第1端側を含む1箇所または複数箇所においてコア材とパイプ材とを互いに固定する固定工程と、(3) 固定工程後に、第1端側が上になるようにコア材およびパイプ材を保持し、コア材とパイプ材との間の空間を加圧しながらコア材およびパイプ材を第2端側から線引して光ファイバを製造する線引工程と、を備える。固定工程において、パイプ材の内径より大きい径を有するガラスブロックをコア材の第1端に固定し、コア材をパイプ材に挿入して、ガラスブロックを介してコア材とパイプ材とを互いに固定するのが好適である。
【選択図】図11

Description

本発明は、長手方向に空孔が延在する光ファイバを製造する方法に関するものである。
長手方向に空孔が延在する光ファイバは、中実の光ファイバが有し得ないような様々な特性を有することができる。このような光ファイバを製造する方法として、コア材外削法および母材穿孔法が知られている。コア材外削法は、コア材の外周に長手方向に延在する溝を形成し、このコア材をパイプ材に挿入して両者を加熱一体化してコラプスし、その後に線引を行うことで、長手方向に空孔が延在する光ファイバを製造する(特許文献1,2を参照)。母材穿孔法は、母材に長手方向に延在する空孔を形成し、この母材を線引することで、長手方向に空孔が延在する光ファイバを製造する。
特開2002−321935号公報 特開2003−342031号公報
コア材外削法では、高い温度でコラプスを行うと母材に空孔が残らないので、空孔を残す為には低い温度でコラプスを行う必要がある。低い温度でコラプスを行うと、コア材とパイプ材との界面を充分に加熱することができず、この部分に歪みが残留し易く、母材割れの危険が高くなる。また、コラプス時に、加熱によりコア材が変形するので、母材において長手方向の空孔のサイズが安定しない。したがって、コア材外削法は、所望の特性を有する光ファイバを歩留りよく製造することができない。
母材穿孔法では、母材に長尺の空孔を形成するためには、長尺の穴あけツールが必要となる。母材が長尺になるほどツールの剛性が不足するので、母材に対して真っ直ぐに穴をあけることが難しい。したがって、母材穿孔法も、所望の特性を有する光ファイバを歩留りよく製造することができない。
本発明は、上記問題点を解消する為になされたものであり、長手方向に空孔が延在し所望の特性を有する光ファイバを歩留りよく製造することができる方法を提供することを目的とする。
本発明の光ファイバ製造方法は、長手方向に空孔が延在する光ファイバを製造する方法であって、(1) コア材の外周に長手方向に延在する溝を形成するコア材外削工程と、(2) コア材外削工程後に、コア材をパイプ材に挿入し、コア材の第1端側を含む1箇所または複数箇所においてコア材とパイプ材とを互いに固定する固定工程と、(3) 固定工程後に、第1端側が上になるようにコア材およびパイプ材を保持し、コア材とパイプ材との間の空間を加圧しながらコア材およびパイプ材を第2端側から線引して光ファイバを製造する線引工程と、を備えることを特徴とする。
本発明の光ファイバ製造方法は、固定工程において、パイプ材の内径より大きい径を有するガラスブロックをコア材の第1端に固定し、コア材をパイプ材に挿入して、ガラスブロックを介してコア材とパイプ材とを互いに固定するのが好適である。或いは、固定工程において、コア材とパイプ材とを第1端側において加熱一体化してコア材とパイプ材とを互いに固定するのも好適である。
本発明の光ファイバ製造方法は、コア材の粘性がパイプ材の粘性より低くてもよいし、コア材の粘性がパイプ材の粘性より高くてもよい。コア材の粘性がパイプ材の粘性より低ければ、線引工程の際に同じ線引張力でもファイバ空孔内面の粗さを低減することができる。コア材の粘性がパイプ材の粘性より高ければ、線引工程の際に内圧印加による空孔径の変化が小さくなり、空孔径の制御性が向上するというメリットが得られる。
本発明によれば、長手方向に空孔が延在し所望の特性を有する光ファイバを歩留りよく製造することができる。
第1比較例の光ファイバ製造方法のフローを示す図である。 外削前のコア材10の形状を示す図である。 外削後のコア材10の形状を示す図である。 パイプ材20の断面形状を示す図である。 第1比較例の光ファイバ製造方法においてコア材10およびパイプ材20を加熱一体化した後の母材1の断面形状を示す図である。 第2比較例の光ファイバ製造方法のフローを示す図である。 第2比較例の光ファイバ製造方法における穿孔前の母材2Aの断面形状を示す図である。 第2比較例の光ファイバ製造方法における穿孔後の母材2の断面形状を示す図である 第3比較例の光ファイバ製造方法のフローを示す図である。 第3比較例の光ファイバ製造方法における母材3の断面形状を示す図である。 第1実施形態の光ファイバ製造方法のフローを示す図である。 第1実施形態の光ファイバ製造方法の固定工程を説明する図である。 第1実施形態の光ファイバ製造方法の固定工程を説明する図である。 第1実施形態の光ファイバ製造方法の線引工程を説明する図である。 第2実施形態の光ファイバ製造方法のフローを示す図である。 第2実施形態の光ファイバ製造方法の固定工程を説明する図である。 第2実施形態の光ファイバ製造方法の線引工程を説明する図である。
以下、添付図面を参照して、本発明を実施するための形態を詳細に説明する。なお、図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。また、初めに比較例の光ファイバ製造方法について説明し、その後に本実施形態の光ファイバ製造方法について説明する。
先ず、第1比較例の光ファイバ製造方法について説明する。図1は、第1比較例の光ファイバ製造方法のフローを示す図である。第1比較例の光ファイバ製造方法は、コア材外削法に拠って、長手方向に空孔が延在する光ファイバを製造する方法である。
第1比較例の光ファイバ製造方法では、先ず、石英ガラス製のコア材10が用意される。外削前のコア材10は、図2に示されるように、光ファイバのコアとなるべき第1コア部11と、この第1コア部11を取り囲む第2コア部12とを含む。図2(a)は外削前のコア材10の断面を示し、同図(b)は外削前のコア材10の外形を示す。
このコア材10の外周に長手方向に延在する溝30が形成される。図3(a)は外削後のコア材10の断面を示し、同図(b)は外削後のコア材10の外形を示す。溝30の深さは第1コア部11に達しない程度とされる。
また、石英ガラス製のパイプ材20が用意される。このパイプ材20の内径は、コア材10の外径より僅かに大きい。図4は、パイプ材20の断面形状を示す図である。
そして、外削後のコア材10がパイプ材20内に挿入され、両者が加熱一体化されコラプスされて母材1が作製される。図5は、母材1の断面形状を示す図である。外削後のコア材10において長手方向に延在する溝30は、母材1において長手方向に延在する空孔31となる。この母材1が線引されることで、長手方向に空孔が延在する光ファイバが製造される。
第1比較例の光ファイバ製造方法(コア材外削法)は、長尺化が容易というメリットを有する。しかし、第1比較例の光ファイバ製造方法は、空孔を残す為には低い温度でコラプスを行う必要がある。低い温度でコラプスを行うと、コア材とパイプ材との界面を充分に加熱することができず、この部分に歪みが残留し易く、母材割れの危険が高くなる。また、コラプス時に、加熱によりコア材が変形するので、母材において長手方向の空孔のサイズが安定しない。したがって、第1比較例の光ファイバ製造方法は、所望の特性を有する光ファイバを歩留りよく製造することができない。
次に、第2比較例の光ファイバ製造方法について説明する。図6は、第2比較例の光ファイバ製造方法のフローを示す図である。第2比較例の光ファイバ製造方法は、母材穿孔法に拠って、長手方向に空孔が延在する光ファイバを製造する方法である。
第2比較例の光ファイバ製造方法では、先ず、石英ガラス製のコア材10(図2)および石英ガラス製のパイプ材20(図4)が準備される。そして、コア材10がパイプ材20内に挿入され、両者が加熱一体化されコラプスされて母材2Aが作製される。図7は、母材2Aの断面形状を示す図である。さらに、この母材2Aにおいて長手方向に延在する空孔32が形成されて、母材2が作製される。図8は、母材2の断面形状を示す図である。この母材2が線引されることで、長手方向に空孔が延在する光ファイバが製造される。
第2比較例の光ファイバ製造方法(母材穿孔法)は、母材に長尺の空孔を形成するためには、長尺の穴あけツールが必要となる。母材が長尺になるほどツールの剛性が不足するので、母材に対して真っ直ぐに穴をあけることが難しい。したがって、第2比較例の光ファイバ製造方法も、所望の特性を有する光ファイバを歩留りよく製造することができない。
次に、第3比較例の光ファイバ製造方法について説明する。図9は、第3比較例の光ファイバ製造方法のフローを示す図である。第3比較例の光ファイバ製造方法は、ロッドイン線引に拠って、長手方向に空孔が延在する光ファイバを製造する方法である。
第3比較例の光ファイバ製造方法は、第1比較例の光ファイバ製造方法と類似しているが、線引前にはコア材10とパイプ材20とを加熱一体化しない。線引の際の母材3は、図10に示されるように、コア材10がパイプ材20内に挿入されただけのものである。
第3比較例の光ファイバ製造方法(ロッドイン線引)は、母材3が割れるリスクは極めて低くなる。しかし、第3比較例の光ファイバ製造方法は、線引の際にコア材10がパイプ材20の中で融け落ちたり、コア材10がパイプ材20から押し出されたりするといった意図せぬ変形をしやすいというデメリットがある。
以下に説明する第1実施形態または第2実施形態の光ファイバ製造方法は、上記の第1〜第3の比較例の光ファイバ製造方法が有する問題点を解消し得るものである。
次に、第1実施形態の光ファイバ製造方法について説明する。図11は、第1実施形態の光ファイバ製造方法のフローを示す図である。第1実施形態の光ファイバ製造方法は、コア材外削工程,固定工程および線引工程を備える。コア材外削工程では、第1比較例および第3比較例と同様に、コア材10の外周に長手方向に延在する溝30が形成される(図2,図3)。
コア材外削工程に続く固定工程において、コア材10がパイプ材20に挿入され、コア材10の第1端側においてコア材10とパイプ材20とが互いに固定される。固定工程は具体的には以下のとおりである。図12および図13それぞれは、第1実施形態の光ファイバ製造方法の固定工程を説明する図である。
図12(a),(b)に示されるように、パイプ材20の内径より大きい径を有するガラスブロック40がコア材10の第1端に固定される。また、図13(a)に示されるように、パイプ20の第1端にダミーパイプ50が同軸となるように接続され、また、パイプ20の第2端にダミーロッド60が同軸となるように接続される。図13(b),(c)に示されるように、コア材10がダミーパイプ50を経てパイプ材20に挿入される。このとき、パイプ20の第1端にガラスブロック40が接する。そして、図13(d)に示されるように、ダミーパイプ50の一部が縮径されて、当該縮径部51によりガラスブロック50を介してコア材10とパイプ材20とが第1端側において互いに固定される。これにより母材4が作製される。
固定工程に続く線引工程では、図14に示されるように、第1端側が上になるようにコア材10およびパイプ材20を含む母材4が保持され、コア材10とパイプ材20との間の空間が加圧されながら、コア材10およびパイプ材20が第2端側から線引される。これにより、長手方向に空孔が延在する光ファイバ9が製造される。
第1実施形態の光ファイバ製造方法では、線引工程の際に、コア材10とパイプ材20とが互いに固定された第1端が上になるように母材4が保持され、コア材10は上端である第1端でパイプ材20に固定されるとともに、下端でダミーロッドに支持される。したがって、線引工程の際に、コア材10が自重で融け落ちたり、逆にコア材10がパイプ20から押し出されたりするといった不具合が回避され得る。また、第1実施形態の光ファイバ製造方法では、第1比較例の光ファイバ製造方法(コア材外削法)が有する母材割れの危険や長手方向の空孔サイズの不均一の問題が解消される。したがって、第1実施形態の光ファイバ製造方法は、長手方向に空孔が延在し所望の特性を有する光ファイバを歩留りよく製造することができる。
特に、コア材10の粘性をパイプ材20より小さくすれば、同じ線引張力でもファイバ空孔内面の粗さを低減することができるので、伝送損失の低減につながる。また、逆にコア材10の粘性をパイプ材20より大きくすれば、内圧印加による空孔径の変化が小さくなり、空孔径の制御性が向上するというメリットが得られる。
次に、第2実施形態の光ファイバ製造方法について説明する。図15は、第2実施形態の光ファイバ製造方法のフローを示す図である。第2実施形態の光ファイバ製造方法は、コア材外削工程,固定工程および線引工程を備える。コア材外削工程では、第1比較例および第3比較例と同様に、コア材10の外周に長手方向に延在する溝30が形成される(図2,図3)。
コア材外削工程に続く固定工程において、コア材10がパイプ材20に挿入され、コア材10の少なくとも第1端側においてコア材10とパイプ材20とが互いに固定される。固定工程は具体的には以下のとおりである。図16は、第2実施形態の光ファイバ製造方法の固定工程を説明する図である。
図16(a)に示されるように、パイプ20の第1端にダミーパイプ50が同軸となるように接続され、また、パイプ20の第2端にダミーロッド60が同軸となるように接続される。図16(b)に示されるように、コア材10がダミーパイプ50を経てパイプ材20に挿入される。そして、図16(c)に示されるように、コア材10とパイプ材20とは第1端側において加熱源71による加熱により加熱一体化されて互いに固定される。このとき、固定部分において溝30が完全に潰れない限り、溝30(空孔31)の変形は問題にならない。また、コア材10とパイプ材20とは第2端側においても加熱源72による加熱により加熱一体化されて互いに固定されてもよい。(さらに、コア材10のサイズが大きい場合は、コア材10とパイプ材20とを中間部分の一箇所または複数箇所においても加熱源72による加熱により加熱一体化して互いに固定してもよい。)これにより母材5が作製される。
固定工程に続く線引工程では、図17に示されるように、第1端側が上になるようにコア材10およびパイプ材20を含む母材5が保持され、コア材10とパイプ材20との間の空間が加圧されながら、コア材10およびパイプ材20が第2端側から線引される。これにより、長手方向に空孔が延在する光ファイバ9が製造される。
第2実施形態の光ファイバ製造方法では、線引工程の際に、コア材10とパイプ材20とが互いに固定された第1端が上になるように母材5が保持され、コア材10は上端である第1端でパイプ材20に固定されるとともに、下端でダミーロッドに支持される。(または、下端でもパイプ材20に固定される。)。したがって、線引工程の際に、コア材10が自重で融け落ちたり、逆にコア材10がパイプ20から押し出されたりするといった不具合が回避され得る。また、第2実施形態の光ファイバ製造方法では、第1比較例の光ファイバ製造方法(コア材外削法)が有する母材割れの危険や長手方向の空孔サイズの不均一の問題が解消される。したがって、第2実施形態の光ファイバ製造方法は、長手方向に空孔が延在し所望の特性を有する光ファイバを歩留りよく製造することができる。
第2実施形態においても、コア材10の粘性をパイプ材20より小さくすれば、同じ線引張力でもファイバ空孔内面の粗さを低減することができるので、伝送損失の低減につながる。また、逆にコア材10の粘性をパイプ材20より大きくすれば、内圧印加による空孔径の変化が小さくなり、空孔径の制御性が向上するというメリットが得られる。
1〜5…母材、9…光ファイバ、10…コア材、20…パイプ材、30…溝、31,32…空孔、40…ガラスブロック、50…ダミーパイプ、60…ダミーロッド。

Claims (5)

  1. 長手方向に空孔が延在する光ファイバを製造する方法であって、
    コア材の外周に長手方向に延在する溝を形成するコア材外削工程と、
    前記コア材外削工程後に、前記コア材をパイプ材に挿入し、前記コア材の第1端側を含む1箇所または複数箇所において前記コア材と前記パイプ材とを互いに固定する固定工程と、
    前記固定工程後に、前記第1端側が上になるように前記コア材および前記パイプ材を保持し、前記コア材と前記パイプ材との間の空間を加圧しながら前記コア材および前記パイプ材を第2端側から線引して光ファイバを製造する線引工程と、
    を備えることを特徴とする光ファイバ製造方法。
  2. 前記固定工程において、前記パイプ材の内径より大きい径を有するガラスブロックを前記コア材の前記第1端に固定し、前記コア材を前記パイプ材に挿入して、前記ガラスブロックを介して前記コア材と前記パイプ材とを互いに固定する、ことを特徴とする請求項1に記載の光ファイバ製造方法。
  3. 前記固定工程において、前記コア材と前記パイプ材とを前記第1端側において加熱一体化して前記コア材と前記パイプ材とを互いに固定する、ことを特徴とする請求項1に記載の光ファイバ製造方法。
  4. 前記コア材の粘性が前記パイプ材の粘性より低いことを特徴とする請求項1に記載の光ファイバ製造方法。
  5. 前記コア材の粘性が前記パイプ材の粘性より高いことを特徴とする請求項1に記載の光ファイバ製造方法。
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