JP2012129276A - 光電変換素子 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、色分解特性を向上させることができる光電変換素子を提供することを目的とする。
【解決手段】入射光を複数の波長範囲に分けて光電変換する光電変換素子であって、
前記入射光が入射され、第1の波長範囲に光吸収の最大値Wp1を有する第1の光電変換層10と、
該第1の光電変換層の背面側に設けられ、前記第1の波長範囲に光吸収の最大値Wp1cを有する第1のカラーフィルタ15と、
該第1のカラーフィルタの背面側に設けられ、第2の波長範囲に光吸収の最大値Wp2を有する第2の光電変換層20と、
該第2の光電変換層の背面側に設けられ、前記第2の波長範囲に光吸収の最大値Wp2cを有する第2のカラーフィルタ25と、
該第2のカラーフィルタの背面側に設けられ、第3の波長範囲に光吸収の最大値を有する第3の光電変換層と、を備えることを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、光電変換素子に関し、特に、入射光を複数の波長範囲に分けて光電変換する光電変換素子に関する。
従来から、放送用テレビカメラや民生用ビデオカメラ、民生用デジタルスチルカメラには、単結晶シリコンを加工したCCD(Charge Coupled Device)撮像素子や、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)撮像素子等が主に採用されている。これらの撮像素子は、自分自身で入射光を3原色に分離する機能が無い。そこで、カラー対応とするために、プリズムを利用して入射光を青色・緑色・赤色に色分解し、それぞれの色に対応する3枚の撮像素子を配置したカラー撮像方式(3板式)や、1枚の撮像素子上に青色・緑色・赤色のカラーフィルタをモザイク状に配置したカラー撮像方式(単板式)が用いられている。3板式のカラー撮像方式は、高画質が得られるため放送用テレビカメラに採用されることが多い。一方、単板式のカラー撮像方式は、3板式のカラー撮像方式に比較して解像度は劣るが、カメラシステムの小型化・軽量化が容易であり、コストの低減も図れることから、民生用ビデオカメラやデジタルスチルカメラに採用されることが多い。
しかしながら、放送用テレビカメラでは、機動的な報道に対応するために、カメラの更なる小型化が求められており、一方の民生用ビデオカメラ、デジタルスチルカメラでは、小型・軽量を維持しつつ、より一層の高画質化が望まれている。
そこで、従来の撮像素子では実現できなかった高画質と小型・軽量を両立するカメラを意図して、光電変換部に有機光電変換層を用いた撮像素子が提案されている(例えば、特許文献1〜6参照)。かかる有機光電変換層を用いた撮像素子においては、赤色・青色・緑色の各々の光のみを吸収して光電変換する3種類の有機光電変換層を3層に積層することで、撮像素子内で入射光を色分解・光電変換できる。よって、従来の撮像素子でカラー撮像に必要とされた色分解プリズムや、カラーフィルタが不要となる。そして、従来の3板式カラー撮像方式と同等に高画質が得られ、かつ、単板式カラー撮像方式と同等に小型・軽量なカラーカメラを実現できると期待されている。
かかる有機光電変換層を積層した光電変換素子では、入射光のうち、青色光のみが第1の有機光電変換層で吸収されて光電変換され、第1の有機光電変換層を透過した光のうち、緑色光のみが第2の有機光電変換層で吸収されて光電変換される。そして、第1の光電変換膜及び第2の光電変換膜を透過した光のうち、赤色光のみが第3の有機光電変換層で吸収され、光電変換される。そのため、光電変換素子の色分解特性は、有機光電変換層の光吸収特性に依存する。即ち、第1の有機光電変換素子の分光特性は、第1の有機光電変換層の光吸収特性に従い、第2の有機光電変換層の分光特性は、第1の光電変換膜の光吸収特性及び第2の光電変換膜の光吸収特性に従う。また、第3の有機光電変換層の分光特性は、第1の有機光電変換層の光吸収特性、第2の有機光電変換層の光吸収特性及び第3の有機光電変換層の光吸収特性に従うことになる。
特開2006−319275号公報 特開2006−270021号公報 特開2006−80254号公報 特開2005−303275号公報 特開2005−268609号公報 特開2005−51115号公報
しかしながら、上述の従来の有機光電変換層を積層した光電変換素子では、第1の有機光電変換層と第2の有機光電変換層の光吸収特性、第2の有機光電変換層と第3の有機光電変換層の光吸収特性にそれぞれ大きな重なりがあり、光電変換素子の色分解特性が十分ではないという問題があった。つまり、第2の光電変換膜で第1の光電変換膜で吸収し切れずに透過した青色光を吸収し、第3の光電変換膜で第2の光電変換膜で吸収し切れずに透過した青色光を吸収してしまうため、色分解特性が低下してしまうという問題があった。
そこで、本発明は、色分解特性を向上させることができる光電変換素子を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、第1の発明に係る光電変換素子は、入射光を複数の波長範囲に分けて光電変換する光電変換素子であって、
前記入射光が入射され、第1の波長範囲に光吸収の最大値を有する第1の光電変換層と、
該第1の光電変換層の背面側に設けられ、前記第1の波長範囲に光の最大値を有する第1のカラーフィルタと、
該第1のカラーフィルタの背面側に設けられ、第2の波長範囲に光吸収の最大値を有する第2の光電変換層と、
該第2の光電変換層の背面側に設けられ、前記第2の波長範囲に光吸収の最大値を有する第2のカラーフィルタと、
該第2のカラーフィルタの背面側に設けられ、第3の波長範囲に光吸収の最大値を有する第3の光電変換層と、を備えることを特徴とする。
これにより、第1の光電変換層で吸収し切れなかった第1の波長範囲の光を第1のカラーフィルタで吸収することができ、第2の光電変換層で吸収し切れなかった第2の波長範囲の光を第2のカラーフィルタで吸収することができるため、色分解特性を向上させることができる。
第2の発明は、第1の発明に係る光電変換素子において、
前記第1の波長範囲が前記第2の波長範囲より短波長側で、かつ前記第2の波長範囲が前記第3の波長範囲より短波長側であって、
前記第1のカラーフィルタの吸収端波長は、前記第1の光電変換層の吸収端波長よりも長く、
前記第2のカラーフィルタの吸収端波長は、前記第2の光電変換層の吸収波長よりも長いことを特徴とする。
これにより、光電変換層の吸収特性に重複を生じ易い各波長範囲の境界付近の透過光を、カラーフィルタで確実に吸収することができ、色分解特性を向上させることができるとともに、エネルギーの高い波長範囲の光から順に光電変換を開始することができ、エネルギーの高い波長範囲の光の減衰機会を多くして色彩全体のバランスを保つことができる。
第3の発明は、第1の発明に係る光電変換素子において、
前記第1の波長範囲が前記第2の波長範囲より長波長側で、かつ前記第2の波長範囲が前記第3の波長範囲より長波長側であって、
前記第1のカラーフィルタの吸収端波長は、前記第1の光電変換層の吸収端波長よりも短く、
前記第2のカラーフィルタの吸収端波長は、前記第2の光電変換層の吸収波長よりも短いことを特徴とする。
これにより、光電変換層の吸収特性に重複を生じ易い各波長範囲の境界付近の透過光を、カラーフィルタで確実に吸収することができ、色分解特性を向上させることができる。
第4の発明は、第2の発明に係る光電変換素子において、
前記第1の波長範囲は、青色光の波長範囲であり、
前記第2の波長範囲は、緑色光の波長範囲であり、
前記第3の波長範囲は、赤色光の波長範囲であることを特徴とする。
これにより、赤色・緑色・青色の光の3原色を分解して光電変換することができ、撮像等の種々の用途に利用することができる。
第5の発明は、第3の発明に係る光電変換素子において、
前記第1の波長範囲は、赤色光の波長範囲であり、
前記第2の波長範囲は、緑色光の波長範囲であり、
前記第3の波長範囲は、青色光の波長範囲であることを特徴とする。
これにより、赤色・緑色・青色の光の3原色を分解して光電変換することができ、撮像等の種々の用途に利用することができる。
第6の発明は、第1〜5のいずれかの発明に係る光電変換素子において、
前記第1の光電変換層、前記第2の光電変換層及び前記第3の光電変換層は、有機光電変換層であって、該有機光電変換層は、それぞれ有機光電変換膜を厚さ方向の両側から電極で挟んだ構成であることを特徴とする。
第7の発明に係る光電変換素子において、
前記電極のうち一方は、画素に分割されていることを特徴とする。
これにより、色分解能の高い画素毎の表示を行うことができ、ディスプレイ等の表示装置への応用を容易にすることができる。
本発明によれば、色分解特性を向上させることができる。
実施形態1に係る光電変換素子の一例を示した構成図である。 実施形態1に係る光電変換素子の第1の有機光電変換層の一例を示した構成図である。 実施形態2に係る光電変換素子の一例を示した構成図である。 実施形態2に係る光電変換素子の第1の有機光電変換層の一例を示した構成図である。 比較例に係る従来の光電変換素子を示した図である。 比較例に係る光電変換素子の分光特性を示した図である。 実施例1に係る光電変換素子の分光特性を示した図である。 第1のカラーフィルタ及び第2のカラーフィルタの透過率特性を示した図である。 実施例1に係る光電変換素子の分光特性を色度図として示した図である。
以下、図面を参照して、本発明を実施するための形態の説明を行う。
〔実施形態1〕
図1は、本発明の実施形態1に係る光電変換素子40の一例を示した構成図である。図1において、実施形態1に係る光電変換素子40は、第1の有機光電変換層10と、第1のカラーフィルタ15と、第2の有機光電変換層20と、第2のカラーフィルタ25と、第3の光電変換層40とを備える。
光電変換素子40は、入射光に対して、第1の有機光電変換層10、第1のカラーフィルタ15、第2の有機光電変換層20、第2のカラーフィルタ25及び第3の有機光電変換層30の順序で重なるように配置されて構成される。図1においては、各層が離れた状態で示されているが、必要に応じて絶縁層等を挿入して、全体としては1個の積層体として構成されてよい。
第1の有機光電変換層10は、入射光のうち、第1の波長範囲に光吸収の最大値を有し、第1の波長範囲の光を吸収して光電変換する層である。また、第1の有機光電変換層10は、第1の波長範囲以外の波長範囲の光を透過させる。第1の波長範囲の光は、光電変換素子40の構成により、種々の光を対象としてよいが、例えば、青色光としてもよい。
第1のカラーフィルタ15は、第1の波長範囲に光吸収の最大値を有し、第1の波長範囲の光を吸収し、第1の波長範囲以外の光を透過させる光分離手段である。第1のカラーフィルタ15は、第1の有機光電変換層10の背面側に設けられ、第1の有機光電変換層と第1のカラーフィルタ15が積層するように設けられてよい。第1のカラーフィルタ15は、第1の波長範囲の光で、第1の有機光電変換層10が吸収し切れなかった光を吸収することになる。
第1のカラーフィルタ15の吸収波長端は、第1の有機光電変換層10の波長端よりも大きいことが好ましい。第1のカラーフィルタ15は、第1の有機光電変換層10で吸収し切れなかった光を吸収する役割を有するため、第1の有機光電変換層10よりも広い光の範囲を吸収することが好ましいからである。
第2の有機光電変換層20は、第2の波長範囲に光吸収の最大値を有する層であり、第1の有機光電変換層10及び第1のカラーフィルタ15を透過した光のうち、第2の波長範囲の光を吸収して光電変換する。また、第2の有機光電変換層20は、第2の波長範囲以外の光は透過させる。なお、第2の波長範囲の光は、用途に応じて種々の波長範囲の光を対象としてよいが、例えば、緑色光であってもよい。
第2のカラーフィルタ25は、第2の波長範囲に光吸収の最大値を有し、第2の波長範囲の光を吸収するとともに、第2の波長範囲以外の光を透過させる光分離手段である。第2のカラーフィルタ25は、第2の有機光電変換層の背面側に設けられ、第2のカラーフィルタ25と第2の有機光電変換層20とが積層されるように設けられてもよい。第2のカラーフィルタ25は、第2の有機光電変換層20が吸収し切れなかった第2の波長範囲の光を吸収する役割を果たす。
第3の光電変換層30は、第3の波長範囲に光吸収の最大値を有する層であり、第1の光電変換層10、第1のカラーフィルタ15、第2の光電変換層20及び第2のカラーフィルタ25を透過した光のうち、第3の波長範囲の光を吸収して光電変換する。第3の波長範囲の光は、用途に応じて種々の波長範囲の光を対象としてよいが、例えば、赤色光としてもよい。
次に、個々の構成要素について、より詳細に説明する。なお、以後、説明と理解の容易のため、第1の波長範囲の光は青色光、第2の波長範囲の光は緑色光、第3の波長範囲の光は赤色光である例を挙げて説明するが、例示した光に限定する趣旨ではない。
図2は、本発明の実施形態1に係る光電変換素子40の第1の有機光電変換層10の一例を示した構成図である。図2において、第1の光電変換層10は、第1の有機光電変換膜11と、電極50、51とを備える。第1の有機光電変換膜11は、波長400nmから700nmまでの可視光のうち、波長400nmから波長500nmまでの青色光に対して最大の吸収度を示す有機材料(400nm<Wp1<500nm:Wp1は波長400nmから700nmまでの単波長光を材料に入射した場合に、材料の吸収度が最大となる波長)から構成される。第1の有機薄膜は、例えば、ポルフィリン系材料、クマリン系材料、フラーレン系材料の単層膜、積層膜又は混合膜を含む薄膜等で形成されてよい。
電極50、51は、第1の有機光電変換膜11で発生した電荷を読み取るために、第1の有機光電変換膜11を上下で挟むように設けられている。電極50、51は、例えば、ITO(Indium-Tin-Oxide)膜、IZO(Indium-Zinc-Oxide)膜、AZO(Aluminum-Zinc-Oxide)膜等の透明導電膜や、膜厚50nm以下のMg−Ag合金の薄膜やAu薄膜で構成されてよい。第1の有機光電変換膜11は、図2に示すように、両電極50、51間に電源60から電圧を印加した状態で動作し、両電極間には、入射光の強度と波長に応じた電流が流れる。流れた電流を電流計61で読み取ることにより、入射光の青色成分における情報を読み取ることができる。
なお、第2の有機光電変換層20及び第3の有機光電変換層30も、図2と同様に、有機材料からなる有機光電変換膜の両面が電極により挟まれた構成を有する。電源60から電圧が印加され、流れた電流を電流計61で測定し、入射光の緑色成分及び赤色成分における情報を読み取ることができる。
このように、第1の有機光電変換層10、第2の光電変換層20及び第3の有機光電変換層30は、有機光電変換膜の両面が電極で挟まれた構成を有してよい。
図1に戻る。
第1のカラーフィルタ15は、波長400nmから700nmまでの波長範囲の可視光のうち、波長400nmから500nmまでの範囲の青色光に対して最大の吸収を示す材料(400nm<Wp1c<500nm:Wp1cは波長400nmから700nmまでの範囲の単波長光を材料に入射した場合に、材料の吸収度が最大となる波長)で構成される。また、好ましくは、第1カラーフィルタ15の吸収端波長が、第1の有機光電変換層10の吸収端波長よりも大きい(We1<We1c:We1、We1cはそれぞれ、第1の有機光電変換層10、第1のカラーフィルタ15の吸収端波長)材料で構成される。これにより、第1の有機光電変換層10の波長範囲よりも広い波長範囲で光吸収を行うことができ、第1の有機光電変換層10で吸収できなかった範囲の光を吸収することができる。第1のカラーフィルタ11は、例えば、ポルフィリン系材料、クマリン系材料の単層膜、積層膜又は混合膜で構成されてよい。ここで、吸収端波長とは、入射光波長−吸収度特性において、入射光を700nmから400nmに掃引した際に、吸収度が急激に大きくなり始める入射光波長を示している。
第2の有機光電変換層20は、波長400nmから700nmの可視光のうち、波長500nmから波長600nmまでの緑色光に対して最大の吸収を示す(500nm<Wp2<600nm:Wp2は波長400nmから700nmまでの範囲の単波長光を材料に入射した場合に、材料の吸収度が最大となる波長)有機材料からなる第2の有機光電変換膜(図示せず)を含んで構成される。有機材料は、例えば、キナクリドリン系材料、ペリレン系材料、クマリン系材料、ローダミン系材料、フラーレン系材料の単層膜、積層膜又は混合膜を含む薄膜と、ITO、IZO、AZO等の透明電極、又は膜厚50nm未満で半透明なMg−Ag合金やAu膜で構成された電極で構成される。図2において説明したように、第2の有機光電変換膜も、両電極間50、51に電圧を印加した状態で動作し、両電極間50、51には、入射光の強度と波長に応じた電流が流れる。
第2のカラーフィルタ25は、波長400nmから700nmまでの可視光のうち、波長500nmから波長600nmまでの緑色光に対して最大の吸収を示す(500nm<Wp2c<600nm:Wp2cは波長400nmから700nmまでの範囲の単波長光を材料に入射した場合に、材料の吸収度が最大となる波長)ように構成される。また、好ましくは、吸収端波長が、第2の有機光電変換層20よりも大きく(We2<We2c:We2、We2cはそれぞれ、第2の有機光電変換層20、第2のカラーフィルタ25の吸収端波長)なるように構成される。第2のカラーフィルタ25は、このような条件を満たす材料で構成され、例えば、キナクリドン系材料、クマリン系材料、ローダミン系材料、ペリレン系材料の単層膜、積層膜又は混合膜で構成されてよい。
第3の有機光電変換層30は、波長400nmから700nmまでの波長範囲の可視光のうち、波長600nmから波長700nmmでの赤色光に対して光吸収の最大値(600nm<Wp3<700nm:Wp1は波長400nmから700nmまでの単波長光を材料に入射した場合に、材料の吸収度が最大となる波長)を有するように構成される。第3の有機光電変換層30は、図2で説明したように、第3の有機光電変換膜(図示せず)の両面を、電極で挟んで構成される。第3の有機光電変換膜は、例えば、フタロシアニン系材料、ナフタロシアニン系材料の単層膜、積層膜又は混合層を含む有機材料から構成されてよい。また、その両面に設けられた電極は、ITO、IZO、AZO等の透明電極、又は膜厚50nm未満で半透明なMg−Ag合金やAu薄膜で構成されてよい。第3の有機光電変換膜も、両電極間に電圧を印加した状態で動作し、両電極間には、入射光の強度と波長に応じた電流が流れる。
実施形態1に係る光電変換素子40は、かかる構成を有することにより、入射した光から、第1の光電変換層10で青色光が吸収されて光電変換され、第1のカラーフィルタ15で第1の光電変換層10で吸収し切れずに透過した青色光が吸収される。第1のカラーフィルタ15の吸収端波長を、第1の光電変換層10よりも大きく構成することにより、第1の光電変換層10で吸収し切れなかった青色光を、第1のカラーフィルタ15で吸収できるので、色分解特性を向上させることができる。そして、第1の有機光電変換層10及び第1のカラーフィルタ15を透過した光から、第2の光電変換層20で緑色光が吸収され、光電変換される。第2の光電変換膜20で吸収し切れずに透過した緑色光は、第2のカラーフィルタ25で吸収される。第2のカラーフィルタ25の吸収端波長を第2の有機光電変換膜の吸収端波長よりも大きくすることにより、第2の有機光電変換膜で吸収し切れない緑色光を第2のカラーフィルタ25で吸収することができ、色分解特性を向上させることができる。第1の有機光電変換層10、第1のカラーフィルタ15、第2の有機光電変換層20及び第2のカラーフィルタ25を透過した光は、第3の有機光電変換層30に入射し、赤色光が吸収され、光電変換される。第2のカラーフィルタ25で緑色光が十分に吸収されているので、第3の有機光電変換層30で赤色光のみを光電変換することができ、青色光、緑色光、赤色光の分解特性の高い信号を出力することができる。
〔実施形態2〕
図3は、本発明の実施形態2に係る光電変換素子41の一例を示した構成図である。図3において、入射光の進行順に、第1の有機光電変換層11、第1のカラーフィルタ15、第2の有機光電変換層20、第2のカラーフィルタ25、第3の有機光電変換層30が積層されて配置されている点は、実施形態1に係る光電変換素子40と同様である。実施形態2に係る光電変換素子41は、第1の有機光電変換層11、第2の有機光電変換層21及び第3の有機光電変換層31の構成が実施形態1に係る光電変換素子40と異なっている。
図4は、実施形態2に係る光電変換素子41の第1の有機光電変換層11の一例を示した構成図である。図4において、有機光電変換層11は、有機光電変換膜12と、電極52、53とを備える。電極52、53が、有機光電変換膜12の上下から挟むように設けられている点は、図2と同様であるが、電極53が画素に分割されている点で、図2と異なっている。このように、両電極52、53の一方を、画素分割して画素電極53として構成してもよい。かかる構成により、入射光の強度と波長に応じた電流を、位置情報とともに検出することができる。なお、画素電極53と電源60との間には、スイッチング素子52が各々設けられ、画素毎に電荷の読み取りが可能に構成されている。電流は、電流計61を用いて読み取ってよい点は、図2と同様である。
また、図示を省略するが、第2の有機光電変換層21及び第3の有機光電変換層31も、図4に示した第1の有機光電変換層11と同様に、全面を連続して覆った1枚の電極52を一方の面上に備え、分割された画素電極53を他方の面上に備える構成を有する。これにより、第1の有機光電変換層21、第2の有機光電変換層及び第3の有機光電変換層31の総てにおいて、入射光の強度と波長に応じた電流を位置情報とともに検出することができる。
なお、その他の構成及び機能については、実施形態1に係る光電変換素子40と同様であるので、その説明を省略する。
実施形態1及び実施形態2において説明したように、第1の有機光電変換層10、11、第2の有機光電変換層20、21及び第3の有機光電変換層30、31は、各々の有機光電変換膜を両側から電極50〜53で挟むように配置して構成され、各々の有機光電変換膜で生成した電荷を読み取ることができれば、種々の構成とすることができる。
次に、具体的な実施例及び比較例を用いて、実施形態1に係る光電変換素子についてより詳細に説明する。
〔比較例〕
図5は、比較例に係る従来の光電変換素子を示した図である。比較例に係る光電変換素子は、第1の有機光電変換層10、第2の有機光電変換層20及び第3の有機光電変換層30が直接的に積層され、第1のカラーフィルタ15及び第2のカラーフィルタ25が挿入されない構成となっている。
第1の有機光電変換層10は、以下のようにして形成した。厚さ0.7mmの無アルカリガラス基板上に、スパッタ法を用いて膜厚200nmのITO薄膜を成膜した後、蒸着法を用いて、クマリン30とフラーレンの混合膜を膜厚が150nmとなるように成膜した。更に、アルミニウムキノリン薄膜20nm、無水ナフタレン薄膜600nmを順次蒸着した後、スパッタ法により膜厚200nmのITO薄膜を成膜し、第1の有機光電変換層10とした。
また、第2の有機光電変換薄層20については、厚さ0.7mmの無アルカリガラス基板上に、スパッタ法を用いて膜厚200nmのITO薄膜を成膜した後、蒸着法を用いて、ジメチルキナクリドン薄膜100nm、メチルペリレン薄膜100nm、無水ナフタレン薄膜600nmを順次蒸着した。次いで、スパッタ法により膜厚200nmのITO薄膜を成膜し、第2の有機光電変換層20を得た。
更に、第3の有機光電変換層30については、厚さ0.7nmの無アルカリガラス基板上に、スパッタ法を用いて膜厚200nmのITO薄膜を成膜した。次いで、蒸着法を用いて、亜鉛フタロシアニン薄膜100nm、チタニルフタロシアニン薄膜100nm、無水ナフタレン薄膜600nmを順次成膜した。その後、スパッタ法により膜厚200nmのITO薄膜を成膜し、第3の有機光電変換薄層を得た。
最後に、光の入射側から、第1の有機光電変換層10、第2の有機光電変換層20、第3の有機光電変換層30になるように、3枚の基板を重ねて比較例に係る光電変換素子を得た。
図6は、比較例に係る光電変換素子の分光特性を示した図である。比較例においては、3つの有機光電変換層10、20、30の電極間にそれぞれ5V、1V、4Vの電圧を印加した状態で、50μW/cmのエネルギーの単波長光を入射した。図6は、その際の、入射波長光に対する有機光電変換層10、20、30の出力G、H、Iを示している。図6において、横軸は波長(nm)、縦軸は分光特性(Norm.)を示しているが、比較の容易のため、縦軸は規格化し、最大値を揃えている。
図6において、400nm以上500nm未満が青色光の波長範囲、500nm以上600nm未満が緑色光の波長範囲、600nm以上700nm未満が赤色光の波長範囲を示しており、各々第1の有機光電変換層10、第2の有機光電変換層20及び第3の有機光電変換層30が出力すべき範囲となっている。グラフから、青色光を光電変換すべき第1の有機光電変換層10の出力Gに、緑色光を光電変換すべき役割を有する第2の有機光電変換層20の出力Hが大きく重なっているのが分かる。また、第3の有機光電変換層30の出力Iも、第2の有機光電変換層20の出力Hに重なっていることが分かる。第1の有機光電変換層10、第2の有機光電変換層20及び第3の有機光電変換層30は、各色光の波長範囲に吸収最大値を有するが、それよりも広い波長範囲で光を吸収する。よって、入射した光に、光電変換対象とする色の光と異なる色の光を含んでいても、吸収範囲内にある光であれば、これを吸収し、光電変換してしまう。よって、各有機光電変換層10、20、30の出力に、異なる色成分の出力が混在してしまい、良好な色分解特性が得られないことになる。
〔実施例1〕
図7は、実施例1に係る光電変換素子の分光特性を示した図である。実施例1においては、実施形態1に係る光電変換素子40を形成し、この分光特性を測定した。図7において、第1の有機光電変換層10、第2の有機光電変換層20及び第3の有機光電変換層30の出力A、B、Cが各々示されている。
また、図8は、第1のカラーフィルタ15及び第2のカラーフィルタ25の透過率特性を示した図である。図8において、出力Bが第1のカラーフィルタ15の入射光波長−透過率特性、出力Eが第2のカラーフィルタ25の入射光波長−透過率特性を示している。なお、実施例1に係る光電変換素子の形成方法は、以下の通りである。
第1の光電変換層10については、比較例において説明したのと同様の材料を用いて、同様の方法により形成して取得した。第1の有機光電変換層10は、青色光に対して最大の吸光度を示し、その波長(Wp1)は440nmであった。なお、第1の光電変換層10自体の出力特性は図6の出力Gに示されており、光吸収の最大値を示す波長(Wp1)は440nmとなっている。また、吸収端波長(We1)は490nmとなっている。
次に、第1の有機光電変換層10上に膜厚200nmのクマリン6薄膜を蒸着法により成膜し、第1のカラーフィルタ15とした。第1のカラーフィルタ15も青色光に対して最大の吸光度を示し、図8に示すように、その波長(Wp1c)は460nmであった。また、第1のカラーフィルタ15の吸収単波長(We1c)は530nmであり、第1の有機光電変換層10の吸収端波長(We1)の490nmよりも大きい。
次に、厚さ0.7mmの無アルカリガラス基板上に、第2の有機光電変換層20を形成した。第2の有機光電変換層20の形成方法は、比較例と同様であるので、その説明を省略する。第2の有機光電変換層20は、緑色光に対して最大の吸光度を示し、図6に示すように、その波長(Wp2)は540nmである。
次に、第2の有機光電変換層20上に膜厚600nmのジメチルキナクリドン薄膜を蒸着法により成膜し、第2のカラーフィルタ25とした。第2のカラーフィルタ25も緑色光に対して最大の吸光度を示し、図8に示すように、その波長(Wp2c)は580nmであった。また、第2のカラーフィルタ25の吸収端波長(We2c)は620nmであり、図6に示した第2の有機光電変換層20の吸収端波長(We2)の590nmよりも大きい。
次に、厚さ0.7mmの無アルカリガラス基板上に、第3の有機光電変換層30を形成した。第3の有機光電変換層30の形成方法は、比較例と同様であるので、その説明を省略する。第3の有機光電変換層30は、図6の出力Iに示すように、青色光に対して最大の吸光度を示し、その波長(Wp3)は、700nmであった。
最後に、光の入射側から第1の有機光電変換層10、第1のカラーフィルタ15、第2の有機光電変換層20、第2のカラーフィルタ25、第3の有機光電変換層30の順になるように、基板を重ねて、実施例1に係る光電変換素子を形成した。
図7は、3つの有機光電変換層10、20、30の電極50、51間に、それぞれ5V、1V、4Vの電圧を印加した状態で、50μW/cmのエネルギーの単波長光を入射したときの、入射光波長に対する有機光電変換層10、20、30の出力A、B、Cが示している。図6と同様に、横軸は波長(nm)、縦軸は分光特性(Norm.)を示しているが、比較の容易のため、縦軸は規格化して最大値を1に揃えている。
図7において、第1の有機光電変換層10の出力A、第2の有機光電変換層20の出力B、第3の有機光電変換層30の出力C間の重なりが図6と比較して少なくなり、色分解特性が向上していることが分かる。これは、第1の有機光電変換層10で吸収し切れなかった青色光を、第1のカラーフィルタ15で吸収し、第2の有機光電変換層20で吸収し切れなかった緑色光を、第2のカラーフィルタ25で吸収しているため、第2の有機光電変換層20で青色光を光電変換し、第3の有機光電変換層30で緑色光を光電変換することを防止しているからである。
図9は、実施例1に係る光電変換素子の分光特性を、色度図として比較例とともに示した図である。図9において、HDTV(High Definition Television、高精細テレビ)規格の3原色色度も示しているが、比較例に比べると、実施例1の方が、HDTV規格で定められた3原色色度により近くなっていることが分かる。
〔実施例2〕
実施例2においては、実施形態2に係る光電変換素子41を作製し、その分光特性を測定した。実施例2に係る光電変換素子は、以下のようにして形成した。
まず、厚さ0.7mmの無アルカリガラス基板上に、酸化亜鉛を半導体に用いた薄膜トランジスタ回路を作製した。このトランジスタ回路上にスパッタ法を用いて、膜厚200nmに画素分割されたITO電極53を形成した。その後、蒸着法を用いて、クマリン30とフラーレンの混合膜を膜厚150nmとなるように成膜した。更に、アルミニウムキノリン薄膜20nm、無水ナフタレン薄膜600nmを順次蒸着した後、スパッタ法により膜厚200nmのITO薄膜52を成膜し、第1の有機光電変換層11とした。なお、第1の有機光電変換層11内の第1の有機光電変換膜12の構成は、実施例1と同様である。
次に、第1の有機光電変換層11上に、膜厚200nmのクマリン6薄膜を蒸着法により成膜し、第1のカラーフィルタ15とした。
次に、厚さ0.7mmの無アルカリガラス基板上に、酸化亜鉛を半導体に用いた薄膜トランジスタ回路を作製した。このトランジスタ回路上にスパッタ法を用いて、膜厚200nmに画素分割されたITO電極53を形成した。次いで、蒸着法を用いて、ジメチルキナクリドン薄膜100nm、メチルペリレン薄膜100nm、無水ナフタレン薄膜600nmを順次蒸着した後、スパッタ法により膜厚200nmのITO薄膜52を成膜し、第2の有機光電変換素子21とした。
そして、第2の有機光電変換層21上に、膜厚600nmのジメチルキナクリドン薄膜を蒸着法により成膜し、第2のカラーフィルタ25とした。
更に、厚さ0.7mmの無アルカリガラス基板上に、酸化亜鉛を半導体層に用いた薄膜トランジスタ回路を作製した。このトランジスタ回路上にスパッタ法を用いて膜厚200nmの画素分割されたITO電極53を形成した。次いで、蒸着法を用いて、亜鉛フタロシアニン薄膜100nm、チタニルフタロシアニン薄膜100nm、無水ナフタレン薄膜600nmを順次蒸着した後、スパッタ法により膜厚200nmのITO薄膜52を成膜し、第3の有機光電変換層31とした。
最後に、光の入射側から、第1の有機光電変換層11、第1のカラーフィルタ15、第2の有機光電変換層21、第2のカラーフィルタ25、第3の有機光電変換層31の順になるように、基板を重ねた。
3つの有機光電変換層11、21、31の電極52、53間にそれぞれ5V、1V、4Vの電圧を印加した状態で、50μW/cmのエネルギーの単波長光を入射し、選択画素において入射光波長に対する有機光電変換層11、21、31の出力を測定したところ、図7と同様の結果を得ることができた。つまり、図6に示した比較例の結果と比較して、色分解特性が向上し、本実施例に係る光電変換素子の効果を確認することができた。
このように、第1の有機光電変換層11、第2の有機光電変換層21及び第3の有機光電変換層31の電極52、53の一方を画素電極として構成した場合にも、光電変換素子41の色分解特性を向上させることができ。
実施形態1及び実施形態2、実施例1及び実施例2で説明したように、第1の有機光電変換層10、11、第2の有機光電変換層20、21及び第3の有機光電変換層30、31の電極50〜54の構成は、光電変換により発生した電荷を読み出すことができれば、用途に応じて種々の構成とすることができ、実施形態1及び実施形態2、実施例1及び実施例2で説明した電極構成以外の構成とすることも可能である。
なお、実施形態1及び実施形態2、実施例1及び実施例2においては、有機光電変換層を3色に対応させた構成としたが、波長範囲を分けて光電変換する用途を有する総ての光電変換素子に適用できるので、2つ以上の有機光電変換素子10、20を備えていれば、本発明の作用効果を奏することができる。また、実施形態1及び実施形態2、実施例1及び実施例2においては、対象とする波長範囲を赤色、緑色、青色の3原色としたが、用途に応じて、他の色を光電変換の対象としてもよい。
また、実施形態1及び実施形態2、実施例1及び実施例2においては、第1の有機光電変換層10、11、第1のカラーフィルタ15、第2の有機光電変換層20、21、第2のカラーフィルタ25及び第3の有機光電変換層30、31は、波長の短い色から順に青色、緑色、赤色を各々吸収するように配置した例を挙げて説明したが、この順序は、逆であってもよい。例えば、第1の有機光電変換層10、11及び第1のカラーフィルタで波長の最も長い赤色光を吸収し、第2の有機光電変換層20、21及び第2のカラーフィルタ25で次に波長の長い緑色光を吸収し、第3の有機光電変換層30、31で最も波長の短い青色光を吸収するような配置構成としてもよい。このような配置構成としても、波長の接近した2色を高効率で分離できるので、高い色分解能を実現することができる。
更に、実施形態1及び実施形態2、実施例1及び実施例2においては、有機材料を用いた有機光電変換素子を用いた例を挙げて説明したが、積層型の光電変換素子であれば、無機光電変換素子を含めて、種々の光電変換素子に適用することができる。
以上、本発明の好ましい実施形態について詳説したが、本発明は、上述した実施形態に制限されることはなく、本発明の範囲を逸脱することなく、上述した実施形態に種々の変形及び置換を加えることができる。
本発明は、光電変換素子全般に利用することができ、例えば、撮像素子に利用することができる。
10、11 第1の有機光電変換層
15 第1のカラーフィルタ
20、21 第2の有機光電変換層
25 第2のカラーフィルタ
30、31 第3の有機光電変換層
40、41 光電変換素子
50、51、52、53 電極
60 電源
61 電流計

Claims (7)

  1. 入射光を複数の波長範囲に分けて光電変換する光電変換素子であって、
    前記入射光が入射され、第1の波長範囲に光吸収の最大値を有する第1の光電変換層と、
    該第1の光電変換層の背面側に設けられ、前記第1の波長範囲に光吸収の最大値を有する第1のカラーフィルタと、
    該第1のカラーフィルタの背面側に設けられ、第2の波長範囲に光吸収の最大値を有する第2の光電変換層と、
    該第2の光電変換層の背面側に設けられ、前記第2の波長範囲に光吸収の最大値を有する第2のカラーフィルタと、
    該第2のカラーフィルタの背面側に設けられ、第3の波長範囲に光吸収の最大値を有する第3の光電変換層と、を備えることを特徴とする光電変換素子。
  2. 前記第1の波長範囲が前記第2の波長範囲より短波長側で、かつ前記第2の波長範囲が前記第3の波長範囲より短波長側であって、
    前記第1のカラーフィルタの吸収端波長は、前記第1の光電変換層の吸収端波長よりも長く、
    前記第2のカラーフィルタの吸収端波長は、前記第2の光電変換層の吸収波長よりも長いことを特徴とする請求項1に記載の光電変換素子。
  3. 前記第1の波長範囲が前記第2の波長範囲より長波長側で、かつ前記第2の波長範囲が前記第3の波長範囲より長波長側であって、
    前記第1のカラーフィルタの吸収端波長は、前記第1の光電変換層の吸収端波長よりも短く、
    前記第2のカラーフィルタの吸収端波長は、前記第2の光電変換層の吸収波長よりも短いことを特徴とする請求項1に記載の光電変換素子。
  4. 前記第1の波長範囲は、青色光の波長範囲であり、
    前記第2の波長範囲は、緑色光の波長範囲であり、
    前記第3の波長範囲は、赤色光の波長範囲であることを特徴とする請求項2に記載の光電変換素子。
  5. 前記第1の波長範囲は、赤色光の波長範囲であり、
    前記第2の波長範囲は、緑色光の波長範囲であり、
    前記第3の波長範囲は、青色光の波長範囲であることを特徴とする請求項3に記載の光電変換素子。
  6. 前記第1の光電変換層、前記第2の光電変換層及び前記第3の光電変換層は、有機光電変換層であって、該有機光電変換層は、それぞれ有機光電変換膜を厚さ方向の両側から電極で挟んだ構成であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の光電変換素子。
  7. 前記電極のうち一方は、画素に分割されていることを特徴とする請求項6に記載の光電変換素子。
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