JP2012128281A - 投写型映像表示装置 - Google Patents

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陽介 西畑
Akira Miyanaga
明 宮永
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慎也 納田
Kei Yasukawa
慶 安川
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Abstract

【課題】エアフィルタの掃除運転のために映像の視聴終了後の処理時間が長くなることを防ぐとともに、エフィルタの掃除運転による塵埃の再飛散を少なくした投写型映像表示装置を提供することを目的とする。
【解決手段】本発明に係る投写型映像表示装置は、冷却空気除塵用のエアフィルタと、エアフィルタを通して機外空気を吸入して液晶ライトバルブ24へ送風する吸気ファン27と、機内空気を光源ランプ25へ送風するランプ冷却ファン28と、機内空気を排気する排気ファン29とを備える。そして、この投写型映像表示装置ではエアフィルタの目詰まりを防ぐためにエアフィルタに付着した塵埃を除去する掃除運転が行われる。この掃除運転シーケンスは、投写運転が停止された後に吸気ファン27が停止されるとともにランプ冷却ファン28及び排気ファン29が運転されて光源ランプ25が冷却されるクーリング運転投写運転中に行われる。
【選択図】図7

Description

本発明は、投写型映像表示装置に関し、特に、機外空気取り入れ用のエアフィルタが目詰まりするのを防止するために、適切な時期にエアフィルタに付着した塵埃を自動的に除去する掃除運転を行うようにした投写型映像表示装置に関する。
従来3板式液晶投写型映像表示装置等の投写型映像表示装置では、冷却空気として機外空気を吸入し、これを冷却対象の光学部品へ送風する方法が取られている。特に、投写型映像表示装置では、光源に用いられる光源ランプが高温になるため、液晶ライトバルブや光源ランプを冷却空気で冷却するようにしている。
また、このような投写型映像表示装置では、機外空気除塵用のエアフィルタが用いられているが、エアフィルタは時間の経過とともに塵埃が蓄積される。また、塵埃の蓄積量が多くなるとエアフィルタが目詰まりして吸入空気量が減少し、冷却効果が低下する。このため、最近では、適切な時期にエアフィルタに付着した塵埃をブラシ等により自動的に掃除(除去)する掃除運転機能を備えた投写型映像表示装置が開発されている。
また、この掃除運転は、特許文献1では、投写運転中にタイマにより一定時間毎にフィルタに付着した塵埃を除去するように行われている。また、特許文献2では、投写運転中に、目詰まりセンサが閾値を検出したとき又は投写型映像表示装置の累積使用時間が所定時間に到達したときに掃除運転が行われている。
また、特許文献3は、光源ランプを消灯して投写運転を終了し、光源ランプやライトバルブなどを冷却するクーリング運転が終了した後に、つまり、機外空気を取り入れるファンが停止した後に、エアフィルタの塵埃を除去する掃除運転が行われている。
特開2010−75863号公報 特開2010−119941号公報 特開2008−170808号公報
しかしながら、特許文献1及び特許文献2のものでは、掃除運転が投写運転中に行われている。つまり、機外空気を冷却空気として取り入れて冷却対象の光学部品へ送風するファンが運転されている状態で、エアフィルタの塵埃を除去する掃除運転が行われている。したがって、この掃除運転においては、エアフィルタから除去された塵埃が光学部品へ送風される冷却空気中に再飛散し混入される可能性がある。
また、特許文献3のものでは、機外空気を取り入れるファンが停止された後にエアフィルタの塵埃を除去する掃除運転が行われるので、エアフィルタから除去された塵埃が冷却空気中に再飛散し混入される可能性はない。しかしながら、投写型映像表示装置を接続する設備では、投写型映像表示装置などの個々の機械毎に電源が切られるような設備になっていないことが多く、一連の設備システムの電源が1箇所に纏められていることが多い。また、この投写型映像表示装置は映像の視聴終了からエアフィルタの掃除運転終了までの時間が長くかかっていた。このため、この投写型映像表示装置の場合には、エアフィルタの掃除運転シーケンスが完了する前に電源が切断されるおそれがあった。
本発明は、従来技術におけるこのような課題に鑑み成されたものであって、エアフィルタの掃除運転のために映像の視聴終了後の処理時間が長くなることを防ぐとともに、エフィルタの掃除運転による塵埃の再飛散を少なくした投写型映像表示装置を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、機外空気を冷却空気として取り入れる空気吸込口と、この空気吸込口にエアフィルタが取り付けられたエアフィルタ装置と、ライトバルブを冷却する冷却空気として前記エアフィルタを通して吸入された空気を送風する吸気ファンと、光源ランプを冷却する冷却空気として機内空気を光源ランプに送風するランプ冷却ファンと、光源ランプ又はライトバルブを冷却した機内空気を排気するための排気ファンとを備えた投写型映像表示装置において、前記エアフィルタ装置は、掃除運転シーケンスによりエアフィルタに付着した塵埃を除去する掃除運転が行われるように構成され、この掃除運転シーケンスは、投写運転が停止された後に吸気ファンが停止されるとともにランプ冷却ファン及び排気ファンが運転されて光源ランプが冷却されるクーリング運転時に、前記掃除運転が行われるように構成されていることを要旨とする。
ここに、吸気ファンとは、エアフィルタを通して機外空気を吸入し、吸入された機外空気を機内のライトバルブへ送風するファンをいう。また、ランプ冷却ファンとは、機内空気を吸入してこの機内空気を光源ランプへ送風するファンをいい、排気ファンとは、機内空気を機外へ排出するためのファンをいう。
上記構成によれば、エアフィルタに付着した塵埃を除去する掃除運転は、吸気ファンが停止された状態で行われるので、掃除運転によりエアフィルタから除去された塵埃が冷却空気中に再飛散して機内に取り込まれるおそれがない。また、この掃除運転は、光源ランプを冷却するクーリング期間中に行われるので、映像の視聴を終了する投写運転終了に際してはクーリング運転後にエアフィルタの掃除運転時間を別途に設ける必要がない。したがって、エアフィルタの掃除運転のために映像の視聴終了後の処理時間が長くなることを防ぐことができる。
なお、この掃除運転中には、前記エアフィルタを通過させずに機外空気を取り入れる必要があるが、この機外空気の取り入れは、外装ケースに形成されている接合部の隙間、あるいは、積極的に機外空気を機内に取り込めるように外装ケースに形成された開口部から行われる。
請求項2に記載の発明は、請求項1記載の投写型映像表示装置において、前記掃除運転シーケンスは、投写運転停止の際に、予め設定された一定の条件を満たしている場合に掃除運転が行われるように構成されていることを要旨とする。
上記構成によれば、投写運転停止の際の掃除運転は毎回行われるのではなく、予め設定された一定の条件を満たしている場合に行われるので、この一定の条件をエアフィルタの目詰まり程度が高いと予測される内容とすることにより、不要な掃除運転を回避することができる。
請求項3に記載の発明は、請求項2記載の投写型映像表示装置において、前記掃除運転シーケンスは、投写運転停止の際に、エアフィルタの掃除運転後の累積使用時間が予め定められた標準設定時間を越えている場合、又は、エアフィルタの目詰まりが検出されている場合に前記一定の条件を満たすものとして取り扱われることを要旨とする。
ここで、エアフィルタの使用時間は、吸気ファンの運転開始から停止までの時間であり、この発明においては投写運転の時間に等しい。また、エアフィルタの累積使用時間は、エアフィルタの使用時間の累積であり、標準設定時間は、エアフィルタの目詰まりを判断するために予め設定された時間をいう。
上記構成によれば、エアフィルタの掃除運転後の累積使用時間が予め定められた標準設定時間を越えている場合、又は、エアフィルタの目詰まりが検出されている場合にのみ掃除運転が行われる。したがって、24時間連続して投写運転されるような特殊用途でない限りエアフィルタの目詰まりによる光学部品の冷却不足を回避することができる。また、エアフィルタの目詰まり程度とは関係なく投写運転停止の際に毎回掃除運転が行われる場合と比較すると、無駄な掃除運転を排除することができる。また、投写運転中にエアフィルタの塵埃を除去する掃除運転が行われることがないので、エアフィルタに付着した塵埃が冷却空気中に再飛散するおそれをなくすることができる。
請求項4に記載の発明は、請求項3記載の投写型映像表示装置において、投写運転中に、エアフィルタの掃除運転後の累積使用時間Tが予め設定された標準設定時間を越えた場合において、その後さらに投写運転が継続されることにより、エアフィルタの標準設定時間経過後の付加使用時間が予め設定された付加設定時間を越えた場合に投写運転の停止を待たずに掃除運転が行われることを要旨とする。
ここで、エアフィルタの付加使用は、エアフィルタが標準設定時間を越えて継続的に使用される場合におけるエアフィルタの使用のことをいい、エアフィルタの付加使用時間は、エアフィルタが付加使用されている時間、つまり標準設定時間経過後のエアフィルタの使用時間をいう。また、エアフィルタの付加設定時間は、エアフィルタの付加使用を許容する時間として予め設定された時間のことをいう。
上記構成によれば、請求項4記載の投写型映像表示装置において、投写運転中に予め設定された標準設定時間を越えた場合において、その後の付加使用時間が予め設定された付加設定時間を越えた場合に投写運転中であってもエアフィルタの塵埃を除去する掃除運転が行われるように構成されている。したがって、24時間連続投写運転されるおそれのある用途や、通常24時間連続投写運転が行われる特殊用途に使用される場合であっても、この掃除運転を行うことによりエアフィルタの目詰まりを防止することができる。また、投写運転停止の際に、エアフィルタの掃除運転後の累積使用時間が予め定められた前述の標準設定時間を越えている場合、又は、エアフィルタの目詰まりが検出されている場合には、前述の請求項4の発明の場合と同様に掃除運転が行われる。したがって、前記請求項4記載の発明と同様に、投写運転停止の際の無駄な掃除運転を排除することができる。
請求項5に記載の発明は、請求項2記載の投写型映像表示装置において、前記掃除運転シーケンスは、投写運転中に、エアフィルタの目詰まりが検出された場合には投写運転の停止を待たずに掃除運転が行われ、さらに、投写運転停止の際に、エアフィルタの掃除運転後の累積使用時間が予め定められた標準設定時間を越えている場合に前記一定の条件を満たすものとして取り扱われることを要旨とする。
上記構成によれば、投写運転中に、目詰まりが検出された場合には、投写運転中であってもエアフィルタの塵埃を除去する掃除運転が緊急例外的に行われるように構成されている。したがって、投写型映像表示装置が長時間運転される場合には、確実にエアフィルタの目詰まりを防止することができる。また、投写運転停止の際に、エアフィルタの掃除運転後の累積使用時間が予め定められた標準設定時間を越えている場合にのみ掃除運転が行われる。したがって、前記請求項4記載の発明と同様に、無駄な掃除運転を排除することができる。
請求項6に記載の発明は、請求項1〜5の何れか1項に記載の投写型映像表示装置において、前記掃除運転シーケンスは、投写運転停止の際に掃除運転が行われた直後の投写運転開始時においては、投写運転を行いながらエアフィルタの塵埃を除去する掃除運転を行うように構成されていることを要旨とする。
前述の運転停止時や投写運転中の掃除運転では、時間をかけて掃除することが難しいので、エアフィルタに付着した塵埃を完全に除去することができない。例えば回転ブラシを回転させながらエアフィルタ表面上を左右方向に移動させてエアフィルタに付着した塵埃を除去する掃除運転の場合には、時間の都合上、回転ブラシは1回しか往復移動させることができない場合がある。しかしながら、この1回の往復移動により大半の塵埃が除去されている。したがって、この状態で運転を開始する場合には、吸気ファンを回転させながら掃除運転をしても塵埃の飛散が少なく問題がないと考えられる。この発明はこのような観点から、運転停止の際に掃除運転が行われた直後の投写運転開始時において、投写運転を行いながらエアフィルタの塵埃を除去する掃除運転を行うようにし、これによりエアフィルタの長寿命化を図っている。
請求項7に記載の発明は、請求項6記載の投写型映像表示装置において、前記掃除運転シーケンスは、投写運転時の掃除運転時間が投写運転停止の際の掃除運転時間よりも長くなるように構成されていることを要旨とする。
このように構成されていると、エアフィルタの掃除をより完全に行うことができるので、エアフィルタに付着して永久的に残存する塵埃量を低減することができ、エアフィルタの寿命を延長することができる。
本発明に係る投写型映像表示装置によれば、エアフィルタに付着した塵埃を除去する掃除運転は、吸気ファンが停止された状態で行われるので、掃除運転によりエアフィルタから除去された塵埃が冷却空気中に再飛散して機内に取り込まれるおそれがない。また、この掃除運転は、光源ランプを冷却するクーリング期間中に済まされるので、エアフィルタの掃除運転のために映像の視聴終了後の処理時間が長くなることがない。
実施の形態1に係る投写型映像表示装置の下方から見た斜視図。 同投写型映像表示装置の底部から取り出された状態のエアフィルタ装置の斜視図。 同投写型映像表示装置の概略全体構成を示す機能ブロック図。 同投写型映像表示装置における冷却システムの模式構成図。 同投写型映像表示装置におけるエアフィルタの掃除運転シーケンスのフローチャート。 同掃除運転シーケンスにおける第1掃除運転サブルーチンのフローチャート。 同掃除運転シーケンスのタイミングチャート。 実施の形態2に係る投写型映像表示装置におけるエアフィルタの掃除運転シーケンスのフローチャート。 同掃除運転シーケンスにおける第2掃除運転サブルーチンのフローチャート。 実施の形態3に係る投写型映像表示装置におけるエアフィルタの掃除運転シーケンスのフローチャート。 実施の形態4に係る投写型映像表示装置におけるエアフィルタの掃除運転シーケンスのフローチャート。 実施の形態5に係る投写型映像表示装置におけるエアフィルタの掃除運転シーケンスのフローチャート。 同フローチャートの後半部分。 実施の形態6に係る投写型映像表示装置におけるエアフィルタの掃除運転シーケンスのフローチャート。 同フローチャートの後半部分。 実施の形態7に係る投写型映像表示装置におけるエアフィルタの掃除運転シーケンスのフローチャート。 同フローチャートの後半部分。
(実施の形態1)
以下、本発明の実施の形態1に係る投写型映像表示装置について図1〜図7を参照しながら説明する。なお、以下の説明において、上下左右方向又は前後方向をいうときは、各図における上下左右方向又は前後方向をいうものとする。
本実施の形態に係る投写型映像表示装置は、3板式液晶投写型映像表示装置であって、図1の外観斜視図に示すような箱型の外装ケース1を備えている。外装ケース1は、底部四隅に脚部2を有しており、機外空気を冷却空気として取り入れるための空気吸込口3が外装ケース1の底面に設けられている。また、この空気吸込口3にエアフィルタ装置10が配置されている。
エアフィルタ装置10は、エアフィルタ11と、エアフィルタ11を自動的に掃除する装備とがユニット化されたものであって、図2に示すようにフィルタユニットとして構成されている。このエアフィルタ装置10は、外装ケース1に対し投写レンズ4が配置されている正面側からスライド式に着脱可能に形成されている。
また、エアフィルタ装置10は、図2に斜視図を示すとともに図3に概略構成図を示すように、筐体12上にエアフィルタ11と、自走式掃除部13と、筐体12上におけるエアフィルタ11の前面側及び後面側に配置されたラック14と、このラック14に噛み合うピニオン15とが取り付けられている。さらに、エアフィルタ装置10には、自走式掃除部13の移動を検知する待機位置センサ16aと折り返し位置センサ16b、自走式掃除部13を投写型映像表示装置本体と電気的に接続するための基板17などが取り付けられている。
また、自走式掃除部13は、図3に示すように、エアフィルタ11に捕捉された塵埃を掻き取るための回転ブラシ18、ピニオン15及び回転ブラシ18を駆動するためのモータ19、回転ブラシ18により掻き取られた塵埃を溜めるためのダストボックス20などを備えている。
エアフィルタ11は、図1に示すように、外装ケース1の底面に形成された空気吸込口3を閉塞するように設けられている。エアフィルタ11は、下方空間に露出される1次エアフィルタと、1次エアフィルタの内部側、すなわち、その風下側に配置された2次エアフィルタ(不図示)とからなる。
このように構成された投写型映像表示装置は、図3の機能ブロック図に示されるような制御装置を備えている。
この投写型映像表示装置は、映像生成に関連する要素として、映像信号入力部21、映像信号処理部22、液晶ライトバルブ駆動部23、液晶ライトバルブ24、光源ランプ25、ランプ電源部26を備えている。また、光学系機器の冷却システムに関連する要素として,吸気ファン27、ランプ冷却ファン28、排気ファン29、エアフィルタ装置10のモータ19を駆動するためのモータ駆動部30、目詰まりセンサ31、記憶部32を備えている。さらに、この投写型映像表示装置は、装置全体の動作に関連する要素として、制御部33、操作部34及び全体電源部35を備えている。以下これら装置についてさらに詳しく説明する。
そこで、先ず、映像生成に関連する要素について説明する。
映像信号入力部21には各種映像再生機器からの映像信号が入力される。映像信号入力部21に入力された映像信号は、A/D変換、デコード等の適宜の処理が施されてデジタル信号に変換されて映像信号処理部22へ出力される。
映像信号処理部22においては、入力された映像信号に対しスケーリング処理、ガンマ補正、輝度補正などの一般的な映像処理が行われ、このような処理が行われた映像信号が液晶ライトバルブ駆動部23へ出力される。
液晶ライトバルブ駆動部23においては、映像信号処理部22から入力された映像信号が、緑色光用、赤色光用及び青色光用の液晶ライトバルブを構成する液晶セルを駆動することができる信号形態に変換される。また、この液晶ライトバルブ駆動部23においては、緑色光用、赤色光用及び青色光用の各液晶セルを駆動のための駆動パルスが同時に生成される。
液晶ライトバルブ24は、図4に示すように、赤色光用の液晶ライトバルブ24R、緑色光用の液晶ライトバルブ24G及び青色光用の液晶ライトバルブ24Bから構成されている。また、各液晶ライトバルブ24R,24G,24Bは、それぞれ液晶セル、入射偏光板、出射偏光板などから構成されている。各液晶ライトバルブ24R,24G,24Bは、これらを構成する各液晶セルが入力された映像信号に応じた回転角を持ち、分離光学系からの光を透過させることにより映像を作り出す。その表示映像は、投写レンズ4により所定距離離れた場所にあるスクリーンなどに結像される。
光源ランプ25は、メタルハライドランプ、超高圧水銀ランプなどの放電型ランプを発光体とし、発光体からの照射光をリフレクタにより平行光として出射するものであって、使用中は高温となる。このため、光源ランプ25は冷却を必要とする。光源ランプ25で生成された光は、光学系を介して液晶ライトバルブ24に送られる。
ランプ電源部26は、全体電源部35から入力された直流の電圧を、光源ランプ25を駆動するのに適した波形の電圧に変換するものであって、光源ランプ25の始動時あるいは定常動作時などにそれぞれに適した波形の電圧を出力する。
次に、光学系機器の冷却システムに関連する要素について説明する。
吸気ファン27は、図4に示すように、空気吸込口3に設置されたエアフィルタ11を介し機外空気を吸入し、吸入した機外空気をダクト27aにより各液晶ライトバルブ24R,24G,24Bへ送風するファンである。また、この吸気ファン27は、液晶ライトバルブ24R,24G,24Bを収納する機内5の一角に区画された吸気チャンバ5aに配置されている。なお、液晶ライトバルブ24を冷却した後の機外空気は機内5へ放出されている。
ランプ冷却ファン28は、機内5の空気をダクト28aにより光源ランプ25に供給し、この光源ランプ25を冷却するファンである。なお、機内5の空気は、投写運転中は、各液晶ライトバルブ24R,24G,24Bを冷却した後の空気が充満しており、主としてこの空気を吸入する。しかしながら、後記する投写運転停止後の掃除運転時には、吸気ファン27が停止されるので、外装ケース1の隙間から機外空気が機内5へ吸入され、この機内空気を光源ランプ25に送風される。なお、この場合において、機内5へ流入する機外空気の量が不足する構造の場合には、外気を直接機内に吸入することを可能とするように開口部5bを適宜の場所、例えば図4に図示のようにランプ冷却ファン28の吸込口近傍に設けるのが好ましい。また、この開口部5bには、掃除運転時において機内5が負圧になると開放されるシャッタ5cが設けられていることが好ましい。
排気ファン29は、機内5の空気を排気するファンであって、光源ランプ25の近傍に設置されており、光源ランプ25周辺の熱せられた空気を積極的に排出するように構成されている。
モータ駆動部30は、エアフィルタ11の自動掃除運転時にエアフィルタ装置10のモータ19を駆動制御するものである。エアフィルタ11に捕捉された塵埃を掻き取るときは、モータ19を駆動して、回転ブラシ18を回転させながら自走式掃除部13を図示左端の折り返し位置へ移動させ、折り返し位置まで移動すると折り返し位置センサ16bからの情報に基づき元の待機位置へ戻すようにモータ19が駆動される。なお、自走式掃除部13は、モータ19によりラック14とかみ合っているピニオン15が回転されることにより移動される。このように回転ブラシ18は、自走式掃除部13を構成する機器であるが、掃除運転時に回転しながら左右方向に移動するように構成されている。
目詰まりセンサ31は、エアフィルタ11が目詰まりを生じた際に、目詰まりセンサ31を構成する風量センサの出力電圧が変化することに着目したもので、この出力電圧の変化を予め記憶部32に記憶された電圧閾値と比較し、目詰まりであるかどうか判断するように構成されている。
記憶部32は、ROM型メモリ及び不揮発性RAM型メモリにより構成されており、この投写型映像表示装置全体の制御プログラム、エアフィルタ装置10を制御する掃除運転シーケンスのプログラムなどが記憶されている。その他、エアフィルタ11の目詰まり状態を判断するために必要な情報、例えばエアフィルタの累積使用時間T、エアフィルタの目詰まりを判断するために予め設定された標準設定時間Ta、後述する付加使用時間ΔT、付加設定時間ΔTa、目詰まりセンサ31の電圧閾値なども記憶されている。エアフィルタ装置10は、記憶部32に記憶されたプログラム及び記憶情報に従い制御部33が作動して制御される。
次に、投写型映像表示装置全体の動作を行うための要素について説明する。
制御部33は、各部との信号のやり取りを行い、投写型映像表示装置全体の動作が支障なく行われるように各部を制御する。そして、エアフィルタ装置10を駆動するときは、待機位置センサ16a及び折り返し位置センサ16bからの情報を受け取りながらモータ駆動部30に対し必要な制御信号を送信する。
操作部34は、ユーザが機器を操作するために設けられたものであって、運転スイッチ、キー、リモコン、外部コンピュータなどのユーザにより操作される部分を総称する。操作部34から入力された情報は、制御部33で処理されて、制御部33から各部へ操作内容が伝達されて実行される。
全体電源部35は、外部電源からの交流電力を導き、内蔵するAC/DC変換部にて変圧、整流及び平滑などの処理を施して安定化させた直流電圧として各部に供給するように構成されている。
次に、本発明の実施の形態1に係る投写型映像表示装置におけるエアフィルタの掃除運転シーケンスについて、図5及び図6のフローチャート、並びに図7のタイミングチャートを参照しながら説明する。
この掃除運転シーケンスは、図5に示すように、先ず、電源が接続されて運転スイッチがONされることにより投写運転が行われる(ステップS11)。次いで、投写運転が開始された後に運転スイッチがOFFされたか判断される(ステップS12)。運転スイッチは、この実施の形態に係る投写型映像表示装置においては操作部34に設けられている。なお、投写運転中は、光源ランプ25が点灯されているとともに、吸気ファン27、ランプ冷却ファン28及び排気ファン29が運転されている。また、この投写運転中において、液晶ライトバルブ24R,24G,24Bは、エアフィルタ11を介し取り入れられた機外空気を冷却空気として冷却されている。そして、液晶ライトバルブ24冷却後の機外空気は機内5へ放出されている。また、光源ランプ25は、この機内空気を冷却空気として冷却されている。さらに、光源ランプ25を冷却した後の機内空気は排気ファン29により機外へ排出されている。
運転スイッチがOFFされたと判断されたときは第1掃除運転サブルーチンが作動する(ステップS13)。なお、運転スイッチがOFFされると、光源ランプ25が消灯されて投写運転が停止される。
第1掃除運転サブルーチンは、図6に示すように、運転スイッチがOFFされた場合の掃除運転の手順を定める。
第1掃除運転サブルーチンにおける最初のステップとして、運転スイッチがOFFされた後に所定時間t1が経過されたか否かが判断される(ステップS111)。そして、所定時間t1が経過されたとき(ステップS111でYESの場合)に吸気ファン27を停止し(ステップS112)、エアフィルタ11に付着した塵埃を除去する掃除運転が実行される(ステップS113)。
このシーケンスは、図7に示されるように、運転スイッチがOFFされて光源ランプ25が停止され、そして所定時間t1経過した後に吸気ファン27が停止される。したがって、この所定時間t1の間、液晶ライトバルブ24を冷却するクーリング運転が行われる。なお、この所定時間t1は例えば30秒程度である。また、光源ランプ25は、同じくこの図7に示すように、運転スイッチOFFの後の所定時間t2の間冷却され、再運転に備えるように構成されている。したがって、所定時間t1の間は、液晶ライトバルブ24及び光源ランプ25を冷却するクーリング運転が行われる。
また、この掃除運転は、エアフィルタ11の表面に付着した塵埃を回転ブラシ18により機械的に除去することにより行われる。この掃除運転において、回転ブラシ18は、エアフィルタ11の表面を回転しながら左方向に移動され、エアフィルタ11の左端に到達したときに反転して元の位置に戻される。このように、回転ブラシ18は左右方向に移動される。
ところで、本実施の形態における掃除運転は、図7に示すように、運転スイッチOFF後に吸気ファン27を停止するとともにランプ冷却ファン28及び排気ファン29を運転する光源ランプ25のクーリング運転時間終了までの間に終了するように設定されている。このため、時間的余裕がなくこの実施の形態においては回転ブラシ18の左右方向への移動は1往復とされている。このように、この掃除運転においてはエアフィルタ11を通過する空気流が停止されているので、エアフィルタ11から除去された塵埃が冷却空気中に再飛散することはない。
そして、掃除運転が終了すると、第1掃除運転サブルーチンが終了する。また、第1掃除運転サブルーチンが終了すると、少し遅れてランプ冷却ファン28及び排気ファン29を停止して(ステップS14)、この実施の形態に係る掃除運転シーケンスを終了する。
実施の形態1に係る投写型映像表示装置は以上のように構成されているので、次のような効果を奏することができる。
(1)本実施の形態によれば、エアフィルタ11に付着した塵埃を除去する掃除運転は、吸気ファン27が停止された状態で行われるので、この掃除運転によりエアフィルタ11から除去された塵埃が冷却空気中に再飛散して機内に取り込まれるおそれがない。
(2)また、本実施の形態によれば、掃除運転は、光源ランプ25を冷却するクーリング運転中に行われるので、映像の視聴を終了する投写運転終了に際してはクーリング運転後にエアフィルタの掃除運転時間を別途に設ける必要がない。
(3)また、掃除運転が始まる前に液晶ライトバルブ24R,24G,24Bが冷却されるので、運転スイッチOFF後に直ちに液晶ライトバルブ24R,24G,24Bの冷却を停止する場合と比較すると、液晶ライトバルブ24R,24G,24Bの劣化を抑制することができる。
(実施の形態2)
次に、実施の形態2に係る投写型映像表示装置について、図8及び図9に基づき説明する。なお、以下の説明において実施の形態1と同一の要素には同一の符号を使用するものとする。なお、この点については後記する実施の形態3以降の説明においても同様とする。
実施の形態2は、実施の形態1における第1掃除運転サブルーチンを第2掃除運転サブルーチンに変更したものであって、他の構成は実施の形態1と同一である。
したがって、この実施の形態2に係る掃除運転シーケンスは、図8に示すように、実施の形態1の場合と同様に、運転スイッチがONされることにより投写運転が行われ(ステップS21)、次いで、投写運転が開始された後に運転スイッチがOFFされたか判断される(ステップS22)。運転スイッチがOFFされると、光源ランプ25が消灯されて投写運転が停止される。そして、第2掃除運転サブルーチンが開始される(ステップS23)。
この第2掃除運転サブルーチンでは、実施の形態1の場合と異なり直ちに吸気ファン27が停止される(ステップS121)。したがって、この実施の形態においては、運転スイッチがOFFされて第2掃除運転サブルーチンが始まるときには、液晶ライトバルブ24の冷却が行われなくなっている。しかしながら、この時点では、ランプ冷却ファン28及び排気ファン29が運転されているため、光源ランプ25を冷却するクーリング運転が併行して行われている。したがって、液晶ライトバルブ24は、投写運転中の温度から大きく上昇することがなく徐々に冷却される。
また、吸気ファン27がOFFされると同時に実施の形態1の場合と同様の掃除運転が実行される(ステップS122)。なお、掃除運転の終了に伴い第2掃除運転サブルーチンが終了する。なお、実施の形態1の場合と同様に、光源ランプ25を冷却するクーリング運転が終了するまでに、エアフィルタ11を掃除する掃除運転が終了するように設定されている。
この実施の形態に係る掃除運転シーケンスは、エアフィルタ11を掃除する掃除運転が終了すると、少し遅れてランプ冷却ファン28及び排気ファン29を停止し(ステップS24)、これにより終了する。したがって、この実施の形態に係る掃除運転シーケンスは、実施の形態1におけるものと比較すると、運転スイッチOFF直後に吸気ファン27を直ぐ停止する点で異なる。
実施の形態2に係る投写型映像表示装置は以上のように構成されているので、実施の形態1における(1)及び(2)の効果を奏することができる。
このように、前記実施の形態1及び本実施の形態である実施の形態2は、何れも運転スイッチがOFFされた場合に毎回エアフィルタ11を掃除する掃除運転が行われるものである。
(実施の形態3)
次に、実施の形態3に係る投写型映像表示装置について、図10に基づき説明する。
実施の形態3は、実施の形態1又は実施の形態2に係る投写型映像表示装置において、投写運転開始時に投写運転を行いながら掃除運転を行うように、投写運転開始時用の掃除シーケンスが追加されたものである。
前述の実施の形態1及び実施の形態2における掃除運転は、投写運転停止の際に光源ランプ25のクーリング運転中にエアフィルタ11の掃除運転を完了するようにしているため、回転ブラシ18を1往復させる程度の時間しか取れない。このために完全に塵埃を除去することができない。しかし、大半の塵埃は除去されているので、その直後の掃除運転開始時に吸気ファン27を運転しても大量に塵埃が冷却空気中に再飛散することはないと考えられる。実施の形態3はこのような観点に立ち、投写運転開始時に投写運転を行いつつ掃除運転を行うようにしたものである。したがって、実施の形態3は、投写運転停止時に実施の形態1又は実施の形態2の掃除運転が実行されていることを前提とし、投写運転開始時にもエアフィルタ11が掃除されるようにしたものである。
このような思想に基づいて、実施の形態3に係る投写型映像表示装置は、図10に示すように投写運転開始時に掃除運転を行う掃除運転シーケンスを備えている。
先ず、電源が接続されることによりスタンバイ状態となる(ステップS31)。次いで、運転スイッチがONされたか判断される(ステップS32)。運転スイッチがONされると、光源ランプ25がONされるとともに、吸気ファン27、ランプ冷却ファン28及び排気ファン29が運転されて、投写運転が開始される。
このステップにおいて、運転スイッチがONされたと判断された場合には(ステップS32でYESの場合)、掃除運転が実行される(ステップS33)。掃除運転は、前述のように回転ブラシ18を回転させながらエアフィルタ11の表面を左右方向に移動させるものである。
したがって、この実施の形態における掃除運転は吸気ファン27が運転されているときに行われる。しかし、投写運転停止の際の掃除運転においてエアフィルタ11に付着している塵埃の大半が除去されているため、エアフィルタから冷却空気中へ再飛散する塵埃の量は僅かであると考えられる。また、この投写運転開始時の掃除運転は、投写運転をしながら掃除をするため時間的余裕があり、回転ブラシ18の左右方向への移動は1回に限定されず複数回、例えば5回に設定することも可能である。そして、このような掃除運転が終了すると、この実施の形態に係る掃除運転シーケンスを終了する。
実施の形態3に係る投写型映像表示装置は、以上のように構成されているので実施の形態1における(1)〜(3)の効果に加えて、次の効果を奏することができる。
(4)前述の実施の形態1の掃除運転では、時間をかけて掃除することが難しいので、エアフィルタ11に付着した塵埃を完全に除去することができないが、エアフィルタ11に付着した大半の塵埃は除去されている。したがって、この状態で投写運転させながら掃除運転を行ってもエアフィルタ11から冷却空気中へ再飛散する塵埃量は僅かである。本実施の形態は、先の運転停止際の掃除運転に引き続き投写運転開始時に掃除運転を行うようにしたものであって、これによりエアフィルタ11に付着した塵埃をより完全に除去することができ、エアフィルタ11の長寿命化を図ることができる。
(実施の形態4)
次に、実施の形態4に係る投写型映像表示装置について、図11に基づき説明する。
本実施の形態4は、前述の実施の形態1において掃除運転シーケンスのみを変更したものであって、その他の構成は実施の形態1と同一である。
実施の形態1に係る投写型映像表示装置は、投写運転停止の際に必ず掃除運転が行われるように掃除運転シーケンスが構成されていた。しかし、投写運転は短い時間のときもあれば長いときもあり一般には一定ではない。したがって、投写運転停止の際に毎回掃除運転を行うと無駄な掃除を行う場合が生じてくる。
本実施の形態に係る投写型映像表示装置は、このような無駄な掃除を排除し、必要な掃除運転のみを行うようにしたものであって、エアフィルタ11の目詰まりの程度が高いと予測されるような一定の条件を満たした場合にのみ、掃除運転を行うようにしたものである。以下この一定の条件を具体化した掃除運転シーケンスを中心に、この実施の形態に係る投写型映像表示装置について説明する。
この実施の形態における掃除運転シーケンスは、図11に示すように、全体電源部35が商用電源等の電源に接続されると運転スイッチON待ちのスタンバイ状態となる(ステップS41)。次いで、運転スイッチがONされたかを判断し、運転スイッチがONされた場合(ステップS42でYESの場合)エアフィルタ11の累積使用時間Tを計測する累積タイマをスタートさせ、累積使用時間Tをカウントする(ステップS43)。エアフィルタ11の使用時間は、吸気ファン27の運転開始から停止までの時間であり、エアフィルタ11の累積使用時間Tは、この使用時間の累積である。また、カウントされた累積使用時間Tにより記憶部32に記憶されている累積使用時間Tを更新する。
そして、次に目詰まりセンサ31が閾値を検出したかどうかが判断され(ステップS44)、目詰まりセンサ31が閾値を検出したと判断された場合(ステップS44でYESの場合)は、目詰まりフラグFaが1にセットされるとともに不揮発メモリに記憶される(ステップS45)。次に、運転スイッチがOFFされたか判断され(ステップS46)、運転スイッチがOFFされた場合(ステップS46でYESの場合)には、目詰まりフラグFaが1であるか判断される(ステップS47)。なお、この場合はステップS45において目詰まりフラグFaが1と設定された状態が維持されているのでステップS47でYESと判断され、第1掃除運転サブルーチンが作動する(ステップS48)。
また、前述のステップ44において目詰まりセンサ31が閾値を検出していないと判断された場合(ステップS44でNOの場合)、エアフィルタ11の累積使用時間Tが予め設定された標準設定時間Taを越えたかどうか判断される(ステップS49)。ここで標準設定時間Taとは、エアフィルタ11の目詰まりを判断するために予め設定された時間であり、エアフィルタ11の掃除が必要と思われる時間を予測したものである。そして、累積使用時間Tが標準設定時間Taを越えていた場合(ステップS49でYESの場合)、ステップS45に進み目詰まりフラグFaが1に更新される(ステップS45)。したがって、この場合も運転スイッチがOFFされた場合(ステップS46でYESの場合)、目詰まりフラグFaが1であるのでステップS47でYESと判断され、第1掃除運転サブルーチンが作動する(ステップS48)。
本実施の形態においては、このように目詰まりセンサ31が閾値を検出して運転スイッチがOFFされた場合と、エアフィルタ11の累積使用時間Tが標準設定時間Taを越えた状態で運転スイッチがOFFされた場合に、図6に示した第1掃除運転サブルーチンが作動し、エアフィルタ11の掃除運転が行われる。
第1掃除運転サブルーチンが作動したときの掃除運転は、実施の形態1の場合と同様であって前述の図7に示すように、運転スイッチOFFから所定時間t1が経過するまでは、液晶ライトバルブ24R,24G,24Bを冷却するクーリング運転が行われる。また、運転スイッチOFFから所定時間t2が経過するまで光源ランプ25を冷却するクーリング運転が行われる。そして、所定時間t1経過後に掃除運転が行われる。この掃除運転は、光源ランプ25を冷却するクーリング運転が行われる間に完了するように設定されている。そして、この掃除運転が完了することにより第1掃除運転サブルーチンが終了し、これに伴いランプ冷却ファン28及び排気ファン29の運転が停止される(ステップS50)。また、累積タイマがリセットされるとともに目詰まりフラグFaが0にリセットされて不揮発性メモリに記憶され(ステップS51)、この掃除運転シーケンスが終了する。
また、前述のステップ49において、エアフィルタ11の累積使用時間Tが予め設定された標準設定時間Taを越えていないと判断された場合(ステップS49でNOの場合)はステップS46に進む。このときは、運転スイッチがOFF(ステップS46でYES)となっても、目詰まりフラグFaが0のまま維持されているのでステップS47でNOと判断され、累積使用時間Tが不揮発メモリに記憶された状態で終了される。
実施の形態4に係る投写型映像表示装置は、以上のように構成されているので実施の形態1における(1)〜(3)の効果に加えて、次の効果を奏することができる。
(5)掃除運転シーケンスは、投写運転停止の際に、エアフィルタ11の目詰まり程度が高いと予測されるような一定の条件を満たしている場合に掃除運転が行われるように構成されている。したがって、この構成によれば、投写運転停止の際に毎回掃除運転を行う必要がなく、不要な掃除運転を回避することができる。
(6)また、前記一定の条件を、エアフィルタ11の掃除運転後の累積使用時間Tが予め定められた標準設定時間Taを越えている場合、又は、エアフィルタ11の目詰まりが検出されている場合としているので、24時間連続して投写運転されるような特殊用途でない限りエアフィルタ11の目詰まりによる光学部品の冷却不足を回避することができる。
(7)また、投写運転中にエアフィルタ11の塵埃を除去する掃除運転が行われることがないので、エアフィルタ11に付着した塵埃が冷却空気中に再飛散するおそれをなくすることができる。
(実施の形態5)
次に、実施の形態5に係る投写型映像表示装置について、図12及び図13に基づき説明する。
この実施の形態5は、前述の実施の形態4において掃除運転シーケンスを変更したものであって、その他の構成は実施の形態4と同一である。
実施の形態4は、24時間連続運転されるような長期運転が行われる用途の場合に目詰まりを起こすおそれがある。この実施の形態は、この点を是正したものである。
すなわち、本実施の形態は、投写運転中にエアフィルタ11の累積使用時間Tが標準設定時間Taを越えた場合であって、投写運転が停止されずに引き続き長時間運転されるような場合に、投写運転を停止することなく掃除運転を行わせるものである。
なお、この発明においては、エアフィルタ11が標準設定時間Taを越えて継続的に使用される場合におけるエアフィルタ11の使用を付加使用といい、エアフィルタ11が付加使用されている時間、つまり標準設定時間Ta経過後のエアフィルタ11の使用時間を付加使用時間ΔTという。また、エアフィルタ11の付加使用を許容する時間として予め設定された時間を付加設定時間ΔTaという。具体的な時間としては、例えば標準設定時間Taが100時間であり、付加使用時間ΔTは30時間である。
以下これを具体化した掃除運転シーケンスを中心に、この実施の形態に係る投写型映像表示装置について説明する。
この実施の形態における掃除運転シーケンスは、実施の形態4の場合と同様に、全体電源部35が商用電源等の電源に接続されると運転スイッチON待ちのスタンバイ状態となる(ステップS61)。次いで、運転スイッチがONされたかを判断し(ステップS62)、運転スイッチがONされた場合(ステップS62でYESの場合)エアフィルタ11の累積使用時間Tを計測する累積タイマをスタートさせる(ステップS63)。これにより、累積使用時間Tが累積タイマによりカウントされるとともに記憶部32に記憶されている累積使用時間Tが更新される。ここまでは、実施の形態4における、ステップS41〜ステップS43と同一である。
次に、エアフィルタ11の累積使用時間Tが標準設定時間Taを越えたかどうか判断され(ステップS64)、累積使用時間Tが標準設定時間Taを越えている場合は(ステップS64でYESの場合)は付加タイマがスタートされ付加使用時間ΔTがカウントされて記憶部32の不揮発メモリに記憶される(ステップS65)。また、目詰まりフラグFaが1にセットされるとともに不揮発メモリに記憶される(ステップS66)。続いて、付加使用時間ΔTが付加設定時間ΔTaを越えているか判断され(ステップS67)、付加設定時間ΔTaを越えている場合(ステップS67でYESの場合)は、エアフィルタ11の掃除が必要であるとの見方から直ちに掃除運転が行われる(ステップS68)。
この掃除運転は、緊急のものであるため投写運転を継続した状態で行われる。そして、掃除運転完了後にエアフィルタ11の累積使用時間Tを計測する累積タイマ及び付加使用時間ΔTを計測する付加タイマをリセットするとともに、目詰まりフラグFaを0にセットし不揮発メモリに記憶させている(ステップS69)。この場合において、累積タイマは、リセットされたのち継続して作動し、リセット後は直ちに累積使用時間Tが新たにカウントされている。また、このように累積使用時間Tが新たにスタートされることにより付加タイマは停止されるものとする。
このように、この実施の形態においては、投写運転中にエアフィルタ11の累積使用時間Tが標準設定時間Taを越え、さらにその後の付加使用時間ΔTが付加設定時間ΔTaを越えるような長時間の使用になる場合には、投写運転中にも拘わらずエアフィルタの掃除運転を実行し、エアフィルタ11の目詰まりによる弊害を回避するようにしている。また、掃除運転終了後に直ちに運転停止されるような場合(ステップS70でYESの場合)があっても、目詰まりフラグFaが0であるためステップ71でNOと判断され掃除運転シーケンスが終了するように構成されている(ステップS71でNO→終了)。また、逆に、運転停止されずに継続される場合(ステップS70でNOの場合)は、ステップ64に戻り継続して運転可能に構成されている。
一方、前述のステップS64において、累積使用時間Tが標準設定時間Taを越えている場合であって(ステップS64でYES)、付加使用時間ΔTが付加設定時間ΔTaを越えていない場合(ステップS67でNOの場合)は、ステップS68及びステップS69を飛び越えて運転スイッチがOFFされたかどうか判断される(ステップS70)。そして、運転スイッチがOFFされた場合(ステップS70でYESの場合)には目詰まりフラグFaが1かどうか判断される(ステップS71)。この場合はステップS66で目詰まりフラグFaが1にセットされた状態が継続されているので、ステップS71でYESと判断され、第1掃除運転サブルーチンが作動する(ステップS72)。したがって、この実施の形態においては、累積使用時間Tが標準設定時間Taを越えるが、付加使用時間ΔTが付加設定時間ΔTaを越える前に停止された場合は、実施の形態4の場合において累積使用時間Tが標準設定時間Taを越えていた場合と同様に、第1掃除運転サブルーチンが作動する。
上記における第1掃除運転サブルーチンは、実施の形態1において説明した図6の手順に従い掃除運転が行われる。なお、この掃除運転が終了したときに第1掃除運転サブルーチンが終了する。
そして、第1掃除運転サブルーチンが終了すると、ランプ冷却ファン28及び排気ファン29が停止される(ステップS73)。そして、さらにエアフィルタの累積使用時間Tを計測する累積タイマ及び付加使用時間ΔTを計測する付加タイマがリセットされるとともに、目詰まりフラグFaが0にセットされて不揮発メモリに記憶されて(ステップS74)、この掃除運転が終了される。
また、上記のフローにおいて、ステップS71でNOと判断されるのは、目詰まりフラグFaが0の場合であるが、このような判断が下されるのは後述するステップS75でNOと判断された場合である。また、このステップS71でNOと判断された場合は、この掃除運転シーケンスは終了される。この場合は累積使用時間Tが不揮発メモリに記憶させた状態で終了される。
一方、この掃除運転シーケンスは、前述のステップS64においてエアフィルタ11の累積使用時間Tが標準設定時間Taを越えていないと判断された場合(ステップS64でNOの場合)は、目詰まりセンサ31が閾値を検出したか判断される(ステップS75)。そして、目詰まりセンサ31が閾値を検出している場合(ステップS75でYESの場合)は、目詰まりフラグFaを1にセットし不揮発メモリに記憶させて(ステップS76)、運転スイッチがOFFされたかを判断される(ステップS70)。また、目詰まりセンサ31が閾値を検出していない場合(ステップS75でNOの場合)は何らの処理を行わずに、運転スイッチがOFFされたかが判断される(ステップS70)。このステップS70から終了までの手順は、上述の通りである。また、この手順は、実施の形態4の掃除運転シーケンスにおけるステップS46から終了までの手順と同一である。
本実施の形態の掃除運転シーケンスは以上のように構成されているので、次のように要約することができる。
まず、投写運転中に掃除運転が行われるのは、エアフィルタ11の累積使用時間Tが標準設定時間Taを越えていると判断されるとともに、さらに投写運転が継続され、その付加使用時間ΔTが付加設定時間ΔTaを越えている場合(ステップS67でYESの場合)である。
また、運転スイッチがOFFされたときに掃除運転が行われるのは、累積使用時間Tが標準設定時間Taを越えたが、付加使用時間ΔTが付加設定時間ΔTaを越えていない場合(ステップS67でNOの場合)と、累積使用時間Tが標準設定時間Taを越えていないが、目詰まりセンサ31が閾値を検出している場合(ステップS75でYESに場合)とである。
なお、運転スイッチがOFFされても掃除運転が行われずにこの掃除運転シーケンスが終了されるのは、累積使用時間Tが標準設定時間Taを越えなくて、目詰まりセンサ31が閾値を検出していない場合(ステップS75でNOの場合)である。
実施の形態5に係る投写型映像表示装置は、以上のように構成されているので実施の形態1における(1)〜(3)及び実施の形態4における(5)及び(6)の効果に加えて、次の効果を奏することができる。
(8)また、投写運転中に予め設定された標準設定時間Taを越えた場合において、その後の付加使用時間ΔTが予め設定された付加設定時間ΔTaを越えた場合に投写運転中であってもエアフィルタ11の塵埃を除去する掃除運転が行われるように構成されている。したがって、24時間連続投写運転されるおそれのある用途や、通常24時間連続投写運転が行われる特殊用途に使用される場合であっても、掃除運転を行うことによりエアフィルタ11の目詰まりを防止することができる。
(実施の形態6)
次に、実施の形態6に係る投写型映像表示装置について、図14及び図15に基づき説明する。
この実施の形態は、実施の形態4の場合と同様に、投写運転停止の際には一定条件を満たす場合のみ掃除運転を行うものである。また、この実施の形態は、実施の形態5の場合と同様に24時間連続運転されるような特殊用途に対応できるようにしたものである。また、この実施の形態6の掃除運転シーケンスは、実施の形態4における掃除運転シーケンスを部分的に変更したものである。
すなわち、投写運転中に目詰まりセンサ31が閾値を検出した場合、実施の形態4では投写運転が停止された場合に掃除運転を行うようされていたが、この実施の形態では投写運転中に直ちに掃除運転を行うようにしており、この点で実施の形態4と相違する。以下、この実施の形態の説明として、実施の形態4との相違点である掃除運転シーケンスの相違点を中心に説明する。なお、実施の形態4と同一内容のステップには同一のステップ番号を付し、その説明を省略又は簡略化する。
この実施の形態における掃除運転シーケンスは、図14に示すように、実施の形態4における掃除運転シーケンス(図11参照)に対し、ステップS81〜ステップS83を追加したものであって他のステップは変更がない。
すなわち、この実施の形態においては、実施の形態4の場合と同様に、スタンバイ状態(ステップS41)において運転スイッチがONされて(ステップS42)、累積タイマがスタート(ステップS43)した後、目詰まりセンサ31が閾値を検出したか判断される(ステップS44)。そして、目詰まりセンサ31が閾値を検出したと判断された場合(ステップS44でYESの場合)は、目詰まりフラグを1にセットして(ステップS45)、他の条件を見ることなく直ちに掃除運転が実行される(ステップS81)。そして、掃除運転完了後累積タイマをリセットするとともに、目詰まりフラグFaを0にリセットしこれを不揮発メモリに記憶している(ステップS82)。この場合において、累積タイマは、リセットされた場合も継続して作動しているので、リセット後は直ちに累積使用時間Tが新たにカウントされる。これにより、仮にそのすぐ後に運転停止されるような場合(ステップS46でOFFの場合)があっても、目詰まりフラグFaが0であるためステップ47でNOと判断され掃除運転シーケンスが終了するように構成されている(ステップS47でNO→終了)。また、逆に、運転停止されずに継続される場合(ステップS46でNOの場合)は、ステップS44に戻り継続して運転可能に構成されている。なお、ステップS46以降のフロー(ステップS47〜ステップS51)は、実施の形態4の場合と同一である。
一方、ステップS44において、目詰まりセンサ31が閾値を検出しない場合(ステップS44でNOの場合)は、実施の形態4の場合と同様にエアフィルタ11の累積使用時間Tが標準設定時間Taを越えたかどうか判断される(ステップS49)。そして、累積使用時間Tが標準設定時間Taを越えていた場合に(ステップS49でYES)、目詰まりフラグFaを1にセットして(ステップS83)、運転スイッチがOFFか判断される(ステップS46)。なお、このフローは、一見実施の形態4の場合と相違するように見えるが、内容的には実施の形態4におけるステップ49でYES→ステップS45→ステップS46のフローと同一である。
実施の形態6に係る投写型映像表示装置は、以上のように構成されているので実施の形態1における(1)〜(3)の効果、並びに、実施の形態4における(5)の効果に加えて次の効果を奏することができる。
(9)この掃除運転シーケンスは、投写運転停止の際に、エアフィルタ11の掃除運転後の累積使用時間Tが予め定められた標準設定時間Taを越えている場合にのみ、掃除運転が行われる。したがって、この構成によれば、投写運転停止の際に毎回掃除運転を行う必要がなく、不要な掃除運転を回避することができる。
(10)また、投写運転中に、エアフィルタ11の目詰まりが検出された場合には、投写運転の停止を待たずに掃除運転が行われるように構成されている。したがって、長時間運転される場合、例えば24時間連続投写運転される場合であっても、確実にエアフィルタ11の目詰まりを防止することができる。
(実施の形態7)
次に、実施の形態7に係る投写型映像表示装置について、図16及び図17に基づき説明する。
この実施の形態は、実施の形態4の場合と同様に、投写運転停止の際には一定条件を満たす場合のみ掃除運転を行うとともに、この掃除運転が行われた直後の運転開始時にさらに掃除運転を行うようにしたものであって、前述の実施の形態4における掃除運転シーケンスを部分的に変更したものである。
すなわち、実施の形態4においては、投写運転開始時には掃除運転が行われていなかったが、この実施の形態においては、掃除運転が行われた直後の投写運転時に掃除運転を行うことにより、エアフィルタ11の寿命の長期化を図ったものである。この点についての考え方は実施の形態3の場合と同様である。
したがって、本実施の形態は、実施の形態4と比較すると、実施の形態4の掃除運転シーケンスに対し投写運転開始時に掃除を行うステップを追加した点が相違する。以下、この実施の形態の説明として、実施の形態4との相違点である掃除運転シーケンスの相違点を中心に説明する。なお、実施の形態4と同一内容のステップには同一のステップ番号を付し、その説明を省略又は簡略化する。
この実施の形態における掃除運転シーケンスは、図16及び図17に示すように、実施の形態4における掃除運転シーケンス(図11参照)において、ステップS91〜ステップS94を追加したものである。
すなわち、この実施の形態においては、スタンバイ状態(ステップS41)において運転スイッチがONされた場合に(ステップS42でYESの場合に)、累積タイマがスタートするステップS43へ進む前に掃除フラグFbが1かどうか判断される(ステップS91)。掃除フラグFbは、直前の投写運転停止の際に掃除運転されなかった場合は0であり(ステップS47でNO→終了の場合)、直前の投写運転停止の際に掃除運転された場合は1となっている(ステップS94)。したがって、投写運転開始直前の投写運転停止の際に掃除運転されている場合は掃除フラグFbが1であると判断されるので(ステップS91でYES)、掃除運転が実行される(ステップS92)。そして、掃除運転が実行されて完了すると、掃除フラグが0にセットされる(ステップS93)。
しかし、投写運転開始直前の投写運転停止の際に掃除運転されていない場合は掃除フラグFbが0で維持されており、ステップS91で掃除フラグFbが1かの判断においてNOと判断されるので(ステップS91でNO)、掃除運転されることなく累積タイマスタートのステップS43に進む(ステップS91でNO→ステップS43)。したがって、投写運転開始直前の投写運転停止の際に掃除運転されていない場合は、その後の投写運転開始時において掃除運転が行われない。
このようにして累積タイマがスタート(ステップS43)した後は、実施の形態4の場合と同様の条件で運転スイッチがOFFされた場合に第1掃除運転サブルーチンが作動する(ステップS48)。この条件は、目詰まりセンサ31が閾値を検出した場合(ステップS44でYES)と、エアフィルタ11の累積使用時間Tが標準設定時間Taを越えていた場合(ステップS44でNO→ステップS49でYES)とである。なお、掃除運転が完了した後は、掃除フラグFbが1にセットされるとともに不揮発性メモリに記憶されて終了される(ステップS94→終了)。また、このような条件に当てはまらない状況下で運転スイッチがOFFされた場合は、掃除フラグFbが0にセットされた状態であるため、ステップS47でNOと判断され、掃除運転が行われずに終了される(ステップS47でNO→終了)。
実施の形態7に係る投写型映像表示装置は、以上のように構成されているので実施の形態1における(1)〜(3)の効果、及び、実施の形態4における(5)〜(7)の効果に加えて、次の効果を奏することができる。
(11)投写運転開始直前の投写運転停止時にエアフィルタ11の掃除運転が完了している場合には、投写運転しながらエアフィルタの掃除運転が行われる。この投写運転開始時の掃除運転においては、冷却空気中へ再飛散する塵埃が少なくなるので、掃除運転を入念に行うこと、具体的には、回転ブラシ18の左右方向への移動を複数回、例えば5回とすることにより、エアフィルタ11に残る塵埃量を少なくすることができる。これによりエアフィルタ11の寿命を長期化することができる。
(変形例)
本発明は、上記実施の形態において以下のように変更することができる。
・実施の形態4〜実施の形態7においては、図6に記載した第1掃除運転サブルーチンを備えているが、これを図9に記載した第2運転サブルーチンとしてもよい。
・エアフィルタの掃除手段としては、前記実施の形態に記載されているような構成のものに限るものではない。例えば、エアフィルタ11の塵埃を掻き取る回転ブラシ18を回転しないものとして左右方向に移動させるようにしたものでもよい。また、ブラシを固定式としエアフィルタを左右方向に移動させるようにしたものでもよい。
・また、実施の形態3及び実施の形態7における投写運転開始時の掃除運転は、投写運転終了の際の掃除運転に比し回転ブラシ18の左右方向への往復移動回数を複数回とすることを記載しているが、往復移動回数を増加させるだけではなく回転ブラシ18の移動速度を遅くすることも付加して、塵埃除去をより確実に行うようにしてもよい。
・実施の形態5及び実施の形態6において、実施の形態7に倣って投写運転開始時に掃除運転行うようにしてもよい。
・吸気ファンは吸気チャンバ5aに配置されていたが、このような吸気チャンバ5aにダクトを接続しこのダクトを介してエアフィルタ11を通過した機外空気を取り入れ、液晶ライトバルブ24R,24G,24Bへ送風するようにしてもよい。
・また、吸気ファン27、ランプ冷却ファン28及び排気ファン29は、遠心ファン、プロペラファンなど形式が何であるかを問わない。また、これらファンの台数も前記実施の形態においては1台としていたが、1台に限る必要はなくそれぞれ複数台としてもよい。例えば、光源ランプ25が複数台からなる場合に、各光源ランプ毎にランプ冷却ファンを設けてもよい。また、液晶ライトバルブ24は赤色光用の液晶ライトバルブ24R、緑色光用の液晶ライトバルブ24G及び青色光用の液晶ライトバルブ24Bからなるが、これらを液晶ライトバルブ24R,24G,24B毎に吸気ファンを設けてもよい。
・実施の形態5において、付加使用時間ΔTを計測するために累積タイマとは別に付加タイマを使用しているが、付加タイマの使用に代えて累積タイマにより計測される累積使用時間Tと標準設定時間Taとの差を算出するようにすれば、付加タイマの使用が不要となる。また、この場合の掃除運転シーケンスは、図12において、付加タイマをスタートさせるステップ65を削除するとともに、ステップ65における付加タイマのリセットを削除すればよい。
・投写型映像表示装置は、前記実施の形態のような3板式液晶プロジェクタに限らず広く液晶ライトバルブを用いた投写型映像表示装置に適用することができる。また、DMD(Digital Micromirror Device)と略称されているマイクロミラー素子からなる反射型表示素子を用いをプロジェクタにも適用することができる。
T…累積使用時間、Ta…標準設定時間、ΔT…付加使用時間、ΔTa…付加設定時間、3…空気吸込口、10…エアフィルタ装置、11…エアフィルタ、24…液晶ライトバルブ、25…光源ランプ、27…吸気ファン、28…ランプ冷却ファン、29…排気ファン。

Claims (7)

  1. 機外空気を冷却空気として取り入れる空気吸込口と、この空気吸込口にエアフィルタが取り付けられたエアフィルタ装置と、ライトバルブを冷却する冷却空気として前記エアフィルタを通して吸入された空気を送風する吸気ファンと、光源ランプを冷却する冷却空気として機内空気を光源ランプに送風するランプ冷却ファンと、光源ランプ又はライトバルブを冷却した機内空気を排気するための排気ファンとを備えた投写型映像表示装置において、
    前記エアフィルタ装置は、掃除運転シーケンスによりエアフィルタに付着した塵埃を除去する掃除運転が行われるように構成され、
    この掃除運転シーケンスは、投写運転が停止された後に吸気ファンが停止されるとともにランプ冷却ファン及び排気ファンが運転されて光源ランプが冷却されるクーリング運転時に、前記掃除運転が行われるように構成されている
    ことを特徴とする投写型映像表示装置。
  2. 請求項1記載の投写型映像表示装置において、
    前記掃除運転シーケンスは、投写運転停止の際に、予め設定された一定の条件を満たしている場合に掃除運転が行われるように構成されている
    ことを特徴とする投写型映像表示装置。
  3. 請求項2記載の投写型映像表示装置において、
    前記掃除運転シーケンスは、投写運転停止の際に、エアフィルタの掃除運転後の累積使用時間が予め定められた標準設定時間を越えている場合、又は、エアフィルタの目詰まりが検出されている場合に前記一定の条件を満たすものとして取り扱われる
    ことを特徴とする投写型映像表示装置。
  4. 請求項3記載の投写型映像表示装置において、
    前記掃除運転シーケンスは、投写運転中に、エアフィルタの掃除運転後の累積使用時間が予め設定された標準設定時間を越えた場合において、その後さらに投写運転が継続されることにより、エアフィルタの標準設定時間経過後の付加使用時間が予め設定された付加設定時間を越えた場合に投写運転の停止を待たずに掃除運転が行われる
    ことを特徴とする投写型映像表示装置。
  5. 請求項2記載の投写型映像表示装置において、
    前記掃除運転シーケンスは、投写運転中に、エアフィルタの目詰まりが検出された場合には投写運転の停止を待たずに掃除運転が行われる
    ことを特徴とする投写型映像表示装置。
  6. 請求項1〜5の何れか1項に記載の投写型映像表示装置において、
    前記掃除運転シーケンスは、投写運転停止の際に掃除運転が行われた直後の投写運転開始時においては、投写運転を行いながらエアフィルタの塵埃を除去する掃除運転を行うように構成されている
    ことを特徴とする投写型映像表示装置。
  7. 請求項6記載の投写型映像表示装置において、
    前記掃除運転シーケンスは、投写運転時の掃除運転時間が投写運転停止の際の掃除運転時間よりも長くなるように構成されている
    ことを特徴とする投写型映像表示装置。
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