JP2012125123A - 電源システム - Google Patents
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Abstract
【課題】組電池が有する複数の蓄電池のうち一部の蓄電池のみの劣化が進む場合でも、蓄電池を効率よく利用することを可能にする。
【解決手段】電源システム10は、整流器1と、組電池2と、制御部3とを有する。整流器1は、交流電源4から出力される交流電力を直流電力に変換して負荷5へ供給する。組電池2は、整流器1から出力される直流電力により充電される複数の単電池6を直列に接続して構成され、交流電源4の停電時に負荷5へ直流電力を供給する。制御部3は、整流器1の出力電圧を制御する。そして、整流器1の最高出力電圧は、単電池6の満充電電圧の許容範囲に含まれる電圧値と単電池6の直列数との積により得られる電圧値に設定される。また、制御部3は、整流器1の出力電圧が最高出力電圧であり、かつ、印加電圧が満充電電圧の許容範囲の下限値を下回る単電池6がある場合に、整流器1の出力電圧を上昇させる。
【選択図】図1
【解決手段】電源システム10は、整流器1と、組電池2と、制御部3とを有する。整流器1は、交流電源4から出力される交流電力を直流電力に変換して負荷5へ供給する。組電池2は、整流器1から出力される直流電力により充電される複数の単電池6を直列に接続して構成され、交流電源4の停電時に負荷5へ直流電力を供給する。制御部3は、整流器1の出力電圧を制御する。そして、整流器1の最高出力電圧は、単電池6の満充電電圧の許容範囲に含まれる電圧値と単電池6の直列数との積により得られる電圧値に設定される。また、制御部3は、整流器1の出力電圧が最高出力電圧であり、かつ、印加電圧が満充電電圧の許容範囲の下限値を下回る単電池6がある場合に、整流器1の出力電圧を上昇させる。
【選択図】図1
Description
本発明は、電源システムに関する。
従来、交流電源から出力される交流電力を直流電力に変換して負荷へ供給する電源システムがある。図5は、従来の電源システムの一例を示す図である。図5に示すように、例えば、従来の電源システム20は、整流器11と、組電池12とを有する。整流器11は、交流電源14から出力される交流電力を直流電力に変換して負荷15へ供給する。組電池12は、複数の単電池16を直列に接続して構成される。また、組電池12は、整流器11から出力される直流電力により充電され、交流電源14の停電時に負荷15へ直流電力を供給する。
しかしながら、上述した従来の電源システムでは、組電池が有する複数の蓄電池のうち一部の蓄電池のみの劣化が進む場合があり、蓄電池を効率よく利用することができないという課題があった。
例えば、図5に示す電源システム20では、交流電源14が有効である限り、組電池12は常に充電される状態にある。また、組電池12の印加電圧(組電池12に印加される電圧)すなわち整流器11の出力電圧は、単電池16の満充電電圧と単電池16の直列数との積に設定される。そのため、通常、各単電池16の印加電圧は、組電池12の印加電圧を単電池16の数で割った値となる。
しかし、偏った経年劣化や製造上のばらつき、使用環境の差などによって、複数の単電池16の間で印加電圧にばらつきが生じることがある。すなわち、組電池12内で、他より印加電圧が高い単電池16や、他より印加電圧が低い単電池16が存在する状態が生じる。このような印加電圧のばらつきが生じた場合には、単電池16の全てが満充電になることを想定して設定された充電電圧に組電池12の印加電圧が到達したとしても、一部の単電池16の印加電圧が満充電電圧の許容範囲を下回ることになる。かかる印加電圧のばらつきは交流電力が組電池12に供給されている間は常に継続し、かつ、組電池12が充放電を繰り返しても解消されない。つまり、組電池12が満充電電圧に達したとしても、その構成要素である一部の単電池16の印加電圧が満充電電圧に到達できない状態が継続する。
ここで、単電池16として一般的に用いられる鉛蓄電池は、満充電の状態が維持されることで寿命が延伸するが、満充電でない状態が継続すると蓄電容量が低下して劣化が進行すること(サルフェーションと呼ばれる)が知られている。そのため、前述した印加電圧のばらつきが生じると、満充電電圧に到達することができない単電池16では、他の単電池16よりも劣化のスピードが早まることになる。こうして一部の単電池16で劣化が進行すると、単電池16が放電する際に、他の単電池16が放電可能なエネルギーを残したまま組電池2の放電が停止してしまう。この結果、単電池16を効率よく利用することができなくなってしまう。
なお、この課題は、整流器と組電池とを並列に接続して構成した電源システムに限らず、単に組電池を充電した後に組電池が出力する電力を負荷へ供給するだけの電池システムにおいても生じる課題である。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、組電池が有する複数の蓄電池のうち一部の蓄電池のみの劣化が進む場合でも、蓄電池を効率よく利用することが可能な電源システムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る電源システムは、交流電源から出力される交流電力を直流電力に変換して負荷へ供給する整流器と、前記整流器から出力される直流電力により充電される複数の蓄電池を直列に接続して構成され、前記交流電源の停電時に前記負荷へ直流電力を供給する組電池と、前記整流器の出力電圧を制御する制御部とを有し、前記整流器の最高出力電圧は、前記蓄電池の満充電電圧の許容範囲に含まれる電圧値と該蓄電池の直列数との積により得られる電圧値が初期値として設定され、前記制御部は、前記整流器の出力電圧が前記最高出力電圧であり、かつ、前記複数の蓄電池の中で印加電圧が前記満充電電圧の許容範囲の下限値を下回る蓄電池がある場合に、前記整流器の出力電圧を上昇させることを有することを特徴とする。
本発明によれば、組電池が有する複数の蓄電池のうち一部の蓄電池のみの劣化が進む場合でも、蓄電池を効率よく利用することが可能になるという効果を奏する。
以下に、本発明に係る電源システムの実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施例により本発明が限定されるものではない。
まず、図1を用いて、本実施例1に係る電源システムの構成例について説明する。図1は、本実施例1に係る電源システムの構成例を示す図である。図1に示すように、本実施例1に係る電源システム10は、整流器1と、組電池2と、制御部3とを有する。そして、電源システム10は、交流電源4から出力される交流電力を直流電力に変換して負荷5へ供給する。なお、本実施例1では、負荷5の消費電流は30[A(アンペア)]とする。
整流器1は、交流電源4から出力される交流電力を直流電力に変換して負荷5へ供給する。この整流器1の出力には、組電池2と負荷5とが並列に接続される。そのため、交流電源4が有効である場合には、整流器1から出力される直流電力は組電池2及び負荷5それぞれに供給される。すなわち、交流電源4が有効である場合には、整流器1から出力される直流電流によって、負荷5への給電と組電池2の充電とが並列に行われる。
組電池2は、整流器1から出力される直流電力により充電される複数の単電池6を直列に接続して構成される。本実施例1では、組電池2は、24個の単電池6を直列に接続して構成される。また、本実施例1では、単電池6として、定格電圧が2.0[V(ボルト)]、満充電電圧が2.2[V]、定格容量が200[Ah(アンペアアワー)]の鉛蓄電池が用いられる。したがって、本実施例では、組電池2の定格電圧は48.0[V]となり、満充電電圧は52.8[V]となり、定格容量は200[Ah]となる。なお、組電池2が有する各単電池6は、それぞれ満充電電圧の許容範囲を有する。本実施例1では、この許容範囲は、2.30[V](=VH)〜2.10[V](=VL)とする。
そして、組電池2は、交流電源4の停電時に負荷5へ直流電力を供給する。本実施例1では、負荷5への給電は、整流器1の出力と組電池2との並列接続により行なわれる。そのため、整流器1の出力が有効である場合には、組電池2の充電と負荷5への給電がそれぞれ行われる。一方、交流電源4の停電等により整流器1の出力が停止した場合には、組電池2が出力する電力が負荷5へ供給される。
制御部3は、整流器1の出力電圧及び各単電池6の印加電圧を計測し、計測した各電圧値に基づいて整流器1の出力電圧を制御する。例えば、制御部3は、整流器1及び各単電池6それぞれに接続された電圧計により、整流器1の出力電圧及び各単電池6の印加電圧を計測する。なお、制御部3は、例えば、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)などである。
このような構成のもと、本実施例1に係る電源システムでは、整流器1の最高出力電圧は、単電池6の満充電電圧の許容範囲に含まれる電圧値と単電池6の直列数との積により得られる電圧値が初期値として設定される。ここでいう最高出力電圧は、垂下がないときの出力電圧である。本実施例1では、整流器1の最高出力電圧は、組電池2の満充電電圧と同値である52.8[V](=V1)が初期値として設定される。また、整流器1の最大出力電流(垂下電流)は50[A(アンペア)]である。
前述したように、整流器1の出力には、組電池2と負荷5が並列に接続される。そのため、組電池2の充電電流と負荷5の消費電流(30[A])との合計が整流器1の最大出力電流(50[A])を上回る場合には、整流器1が垂下する。つまり、組電池2が十分に充電されていない状態では、整流器1の出力電圧は垂下して組電池2の電圧に一致し、組電池2は一定電流(20A)により充電される。そして、充電が進行すると、組電池2の電圧は上昇する。しかし、組電池2の電圧が満充電電圧である52.8[V](=V1)に達すると、充電は継続するが充電電流が減少に転じる。
ここで、各単電池6の充電電圧は、通常、組電池2の電圧を単電池6の数で割った2.2[V]である。しかし、偏った経年劣化や製造上のばらつき、使用環境の差などによって、複数の単電池6の間で印加電圧にばらつきが生じることがある。例えば、充電電圧にばらつきが生じ、1つの単電池電圧が満充電電圧の下限値である2.10[V](=VL)になり、残りの単電池電圧が約2.20[V]になったとする。組電池2の充電電圧は52.8[V]であるので、これ以上、組電池2の電圧は上昇しない。また、電圧が低い単電池6の電圧も2.1[V]のままとなり、満充電に達することができない。
そして、制御部3は、この状態を検知した場合に、整流器1の出力電圧を上昇させることによって、電圧の低い単電池6の電圧が上昇するように制御する。具体的には、制御部3は、整流器1の出力電圧が最高出力電圧V1であり、かつ、複数の単電池6の中で印加電圧が満充電電圧の許容範囲の下限値VLを下回る単電池6がある場合に、整流器1の出力電圧を上昇させる。
例えば、制御部3は、出力電圧を上昇させることを指示する信号を生成して整流器1に送信することで、整流器1の出力電圧を上昇させる。この信号を受信すると、整流器1は、出力電圧を0.1[V](=ΔV)だけ上昇させる。この制御によって、組電池2の印加電圧が上昇し、その結果、電圧低下が生じていた単電池6の電圧も2.10[V](=VL)から上昇し、満充電電圧の許容範囲内に収めることができる。なお、この制御によって、残りの単電池6の充電電圧も上昇することになるが、満充電電圧の許容範囲内であれば過充電状態とはならない。
次に、図2を用いて、本実施例1に係る制御部3による制御の流れについて説明する。図2は、本実施例1に係る制御部3による制御の流れを示すフローチャートである。制御部3は、図2に示す処理手順を所定の周期で実行する。なお、制御開始時における整流器1の出力電圧は初期値V1であったとする。
まず、制御部3は、整流器1の出力電圧が最高出力電圧V1であるか否かを判定する(ステップS11)。すなわち、制御部3は、整流器1の垂下が停止しているか否かを判定する。ここで、整流器1の出力電圧が最高出力電圧V1でなかった場合には、制御部3は、整流器1の出力電圧が最高出力電圧V1になるまで、この判定を繰り返す(ステップS11,No)。
そして、整流器1の出力電圧が最高出力電圧V1になった場合には(ステップS11,Yes)、制御部3は、複数の単電池6の中で印加電圧がVL以下である単電池6があるか否かを判定する(ステップS12)。ここで、印加電圧がVL以下である単電池6がなかった場合には、制御部3は、印加電圧がVL以下である単電池6を検出するまで、この判定を繰り返す(ステップS12,No)。一方、印加電圧がVL以下である単電池6があった場合には(ステップS12,Yes)、制御部3は、整流器1の出力電圧をΔVだけ上昇させる(ステップS13)。
その後、制御部3は、複数の単電池6の中で印加電圧がVH以上である単電池6があるか否かを判定する(ステップS14)。ここで、印加電圧がVH以上である単電池6がなかった場合には(ステップS14,No)、制御部3は、ステップS11の判定に戻る。一方、印加電圧がVH以上である単電池6があった場合には(ステップS14,Yes)、制御部3は、処理を終了する。
上述したように、本実施例1に係る電源システムは、整流器1と、組電池2と、制御部3とを有する。整流器1は、交流電源4から出力される交流電力を直流電力に変換して負荷5へ供給する。組電池2は、整流器1から出力される直流電力により充電される複数の単電池6を直列に接続して構成され、交流電源4の停電時に負荷5へ直流電力を供給する。制御部3は、整流器1の出力電圧を制御する。そして、整流器1の最高出力電圧は、単電池6の満充電電圧の許容範囲に含まれる電圧値と単電池6の直列数との積により得られる電圧値に設定される。また、制御部3は、整流器1の出力電圧が最高出力電圧であり、かつ、印加電圧が満充電電圧の許容範囲の下限値を下回る単電池6がある場合に、整流器1の出力電圧を上昇させる。
すなわち、本実施例1では、単電池6の電圧が満充電電圧の許容範囲の下限値以下となったときに組電池2の充電電圧が上昇して、印加電圧が低下した単電池6の電圧が上昇する。そのため、印加電圧が低下した単電池6も満充電にすることができ、当該単電池6の劣化の進行を抑制することが可能になる。したがって、本実施例1に係る電源システム10によれば、組電池2が有する複数の蓄電池のうち一部の蓄電池のみの劣化が進む場合でも、蓄電池を効率よく利用することが可能になる。
なお、本実施例1では、整流器1の出力電圧を上昇させても電圧低下が生じた単電池6の電圧が回復しないまま、他の正常な単電池6の電圧が許容範囲の上限値に達してしまうこともあり得る。このような場合には、例えば、電圧が低下している単電池6の回復は見込めないため、整流器1の出力電圧を初期値に戻すようにしてもよい。
ここで、図3を用いて、本実施例1に係る制御部3による他の制御として、整流器1の出力電圧を初期値に戻す場合の制御について説明する。図3は、本実施例1に係る制御部3による他の制御の流れを示すフローチャートである。制御部3は、図3に示す処理手順を所定の周期で実行する。なお、制御開始時における整流器1の出力電圧は初期値V1であったとする。
まず、制御部3は、整流器1の出力電圧が最高出力電圧V1であるか否かを判定する(ステップS21)。すなわち、制御部3は、整流器1の垂下が停止しているか否かを判定する。ここで、整流器1の出力電圧が最高出力電圧V1でなかった場合には、制御部3は、整流器1の出力電圧が最高出力電圧V1になるまで、この判定を繰り返す(ステップS21,No)。
そして、整流器1の出力電圧が最高出力電圧V1になった場合には(ステップS21,Yes)、制御部3は、複数の単電池6の中で印加電圧がVL以下である単電池6があるか否かを判定する(ステップS22)。ここで、印加電圧がVL以下である単電池6がなかった場合には、制御部3は、印加電圧がVL以下である単電池6を検出するまで、この判定を繰り返す(ステップS22,No)。一方、印加電圧がVL以下である単電池6があった場合には(ステップS22,Yes)、制御部3は、整流器1の出力電圧をΔVだけ上昇させる(ステップS23)。
その後、制御部3は、複数の単電池6の中で印加電圧がVH以上である単電池6があるか否かを判定する(ステップS24)。ここで、印加電圧がVH以上である単電池6がなかった場合には(ステップS24,No)、制御部3は、ステップS21の判定に戻る。一方、印加電圧がVH以上である単電池6があった場合には(ステップS24,Yes)、制御部3は、整流器1の最高出力電圧を初期値V1に戻した後に(ステップS25)、処理を終了する。
このような制御によれば、電圧低下が生じていない正常な単電池6が過充電に近い状態になるのを防ぐことができ、当該単電池6の寿命を延伸することができる。
ところで、上記実施例1では、一部の単電池6における印加電圧低下を回避して当該単電池の劣化の進行を抑制することが可能であるが、印加電圧低下のない単電池6まで電圧が上昇する。その単電池6は、印加電圧が許容範囲であっても過充電に近い状態になる。そこで、例えば、全ての単電池6が満充電になったときに、整流器1の出力電圧を初期値V1に戻すようにしてもよい。以下では、このようにした場合の例を実施例2として説明する。
本実施例2に係る電源システムの構成は図1に示したものと同様である。そこで、本実施例2では、図4を用いて、制御部3による制御の流れについて説明する。図4は、本実施例2に係る制御部3による制御の流れを示すフローチャートである。制御部3は、図4に示す処理手順を所定の周期で実行する。なお、制御開始時における整流器1の出力電圧は初期値V1であったとする。
また、本実施例2では、制御部3は、組電池2への充電電流が十分小さくなったときの電流地を最低充電電流Iminとし、組電池2への充電電流が最低充電電流Imin以下になった場合に、全ての単電池6が満充電になったと判定する。ここで、最低充電電流Iminは予め操作者等によって設定されることとする。例えば、最低充電電流Iminは、0.1[A]に設定される。
まず、制御部3は、整流器1の出力電圧が最高出力電圧V1であるか否かを判定する(ステップS31)。すなわち、制御部3は、整流器1の垂下が停止しているか否かを判定する。ここで、整流器1の出力電圧が最高出力電圧V1でなかった場合には、制御部3は、整流器1の出力電圧が最高出力電圧V1になるまで、この判定を繰り返す(ステップS31,No)。
そして、整流器1の出力電圧が最高出力電圧V1になった場合には(ステップS31,Yes)、制御部3は、複数の単電池6の中で印加電圧がVL以下である単電池6があるか否かを判定する(ステップS32)。ここで、印加電圧がVL以下である単電池6があった場合には(ステップS32,Yes)、制御部3は、整流器1の出力電圧をΔVだけ上昇させる(ステップS33)。
その後、制御部3は、複数の単電池6の中で印加電圧がVH以上である単電池6があるか否かを判定する(ステップS34)。ここで、印加電圧がVH以上である単電池6がなかった場合には(ステップS34,No)、制御部3は、ステップS31の判定に戻る。一方、印加電圧がVH以上である単電池6があった場合には(ステップS34,Yes)、制御部3は、整流器1の最高出力電圧を初期値V1に戻した後に(ステップS35)、処理を終了する。
また、ステップS32の判定の結果、電圧がVL以下である単電池6がなかった場合には(ステップS32,No)、制御部3は、組電池2への充電電流がImin以下であるか否かを判定する(ステップS36)。ここで、組電池2への充電電流がImin以下でなかった場合には(ステップS36,No)、制御部3は、ステップS31の判定に戻る。一方、組電池2への充電電流がImin以下であった場合には(ステップS36,Yes)、制御部3は、整流器1の最高出力電圧を初期値V1に戻した後に(ステップS35)、処理を終了する。
上述したように、本実施例2では、制御部3は、電圧が満充電電圧の許容範囲の上限値を上回る単電池6がある場合、又は、組電池2の充電電流が予め設定された最低充電電流以下である場合に、整流器1の最高出力電圧を初期値に戻す。したがって、本実施例2に係る電源システム10によれば、電圧低下が生じていない正常な単電池6が過充電に近い状態になるのをより確実に防ぐことができ、当該単電池6の寿命をさらに延伸することができる。
なお、本実施例2では、制御部3は、電圧が満充電電圧の許容範囲の上限値を上回る単電池6がある場合、又は、組電池2の充電電流が予め設定された最低充電電流以下である場合に、整流器1に最高出力電圧の上昇を停止させてもよい。これにより、電圧低下が生じていない正常な単電池6が過充電に近い状態になるのをより確実に防ぐことができ、当該単電池6の寿命をさらに延伸することができる。
なお、上記実施例1及び2では、単電池6として鉛蓄電池が用いられる場合の例を示したが、本発明はこれに限られるものではない。例えば、満充電の状態が維持されることで寿命が延伸する性質を有する他の蓄電池が用いられる場合でも、本発明を同様に適用することが可能である。
10 電源システム
1 整流器
2 組電池
3 制御部
4 交流電源
5 負荷
6 単電池
1 整流器
2 組電池
3 制御部
4 交流電源
5 負荷
6 単電池
Claims (3)
- 交流電源から出力される交流電力を直流電力に変換して負荷へ供給する整流器と、
前記整流器から出力される直流電力により充電される複数の蓄電池を直列に接続して構成され、前記交流電源の停電時に前記負荷へ直流電力を供給する組電池と、
前記整流器の出力電圧を制御する制御部とを有し、
前記整流器の最高出力電圧は、前記蓄電池の満充電電圧の許容範囲に含まれる電圧値と該蓄電池の直列数との積により得られる電圧値が初期値として設定され、
前記制御部は、前記整流器の出力電圧が前記最高出力電圧であり、かつ、前記複数の蓄電池の中で印加電圧が前記満充電電圧の許容範囲の下限値を下回る蓄電池がある場合に、前記整流器の出力電圧を上昇させる
ことを有することを特徴とする電源システム。 - 前記制御部は、前記複数の蓄電池の中で印加電圧が前記満充電電圧の許容範囲の上限値を上回る蓄電池がある場合、又は、前記組電池への充電電流が予め設定された最低充電電流以下である場合に、前記整流器に出力電圧の上昇を停止させることを特徴とする請求項1に記載の電源システム。
- 前記制御部は、前記複数の蓄電池の中で印加電圧が前記満充電電圧の許容範囲の上限値を上回る蓄電池がある場合、又は、前記組電池への充電電流が予め設定された最低充電電流以下である場合に、前記整流器の出力電圧を前記初期値に戻すことを特徴とする請求項1又は2に記載の電源システム。
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