JP2012124339A - 固体撮像素子 - Google Patents

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裕 廣瀬
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Abstract

【課題】記憶部で発生するリーク電流を抑制した固体撮像素子を提供する。
【解決手段】複数の画素回路1aと、列信号線21と、複数の単位記憶回路2aとを備え、複数の単位記憶回路2aのそれぞれは、書き込みトランジスタ31と、記憶容量32と、n型の第1拡散領域143と、第1拡散領域143から所定距離離して形成され、書き込みトランジスタ31のソース又はドレイン領域に隣接する絶縁分離領域141と、絶縁分離領域141の周囲に、第1拡散領域143から所定距離離して形成された、p型の第2拡散領域142とを有し、少なくとも第2拡散領域142の表面には、金属シリサイド層が形成されていないことを特徴とする。
【選択図】図5

Description

本発明は、デジタルカメラ等に用いられる固体撮像素子に関し、特に、MOSイメージセンサの画質改善に関する技術である。
従来のCCD(Charge Coupled Device)イメージセンサのシャッター方式は、全画素で同時にフォトダイオードの信号電荷を転送領域に転送し、その後順次読み出しを行うグローバルシャッター方式である。そのため、CCDイメージセンサでは、全画素で同時刻の画像を得ることができる。
一方、MOS(Metal Oxide Semiconductor)型トランジスタを用いたMOSイメージセンサのシャッター方式は、行走査によりフォトダイオードからの信号読出しを行うローリングシャッター方式である。これまでのMOSイメージセンサにおいては、ローリングシャッターが一般的であり、この点は、グローバルシャッターを基本とするCCDイメージセンサとの主な違いの一つである。このローリングシャッター方式の固体撮像素子は、画面の行によって撮影時刻が異なる。したがって、ブロック内の先頭行と最終行では、画素信号の転送から読み出しまでの時間が異なるため、移動する物体を撮影したときに、画像が歪むといった現象が生じる。
このような課題に対して、特許文献1の固体撮像素子では、メモリ部を設けることでグローバルシャッター動作を可能にしている。図8は、従来の固体撮像素子の1画素の構成を示す回路図であり、上記特許文献1の固体撮像素子のブロック図である。図8に示すように、固体撮像素子200は、光信号を電気信号に変換する画素セル201と、画素セル201を2次元状に配列した画素部202と、画素部202の垂直方向(行)を選択する垂直走査部203と、選択行からの画素信号のノイズを抑圧するノイズ抑圧部231と、ノイズ抑圧部231の出力信号を蓄積するメモリセル221を2次元的に配列したメモリ部222と、メモリ部222の垂直方向(メモリ行)を選択するメモリ用垂直走査部223と、選択されたメモリ行の信号を選択する水平選択部205と、水平選択部205を水平方向に順次選択する水平走査部206と、出力アンプ212とから構成されている。
図9は、図8に示す従来の固体撮像素子のノイズ抑圧部231とメモリ部222の回路図である。メモリセル221は、ノイズ抑圧部231の出力信号を蓄積するメモリ容量C31と、メモリ容量C31へ書き込むためのメモリ書き込みトランジスタM31と、メモリ容量C31に蓄積された信号を増幅するメモリ用アンプA31と、メモリ用アンプA31の出力を読み出すメモリ読み出しトランジスタM32とから構成されている。
特開2008−072188号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載の固体撮像素子では、メモリ部で信号電荷を蓄積する時間が最大で数百msecと長くなるため、メモリ部で発生する僅かなリーク電流でも無視することができず、出力にノイズが混入してしまう。
そこで、本発明は、MOS型固体撮像素子におけるメモリ部で発生するリーク電流を抑制した固体撮像素子を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の一形態に係る固体撮像素子は、半導体基板上に行列状に配置され、入射光量に応じた信号を出力する複数の画素部と、前記複数の画素部の列毎に設けられた列信号線と、前記列信号線毎に設けられ、前記列信号線から転送される画素信号を記憶する行列状に配置された複数の記憶部とを備え、前記複数の記憶部のそれぞれは、少なくとも前記複数の画素部のそれぞれから前記列信号線を介して画素信号を読み出すための書き込みトランジスタと、前記画素信号を記憶するための記憶容量と、前記書き込みトランジスタのソース又はドレイン領域として形成され、前記記憶容量に接続される第1導電型の第1拡散領域と、前記第1拡散領域から所定距離離して形成され、前記書き込みトランジスタのソース又はドレイン領域に隣接する絶縁分離領域と、前記絶縁分離領域の周囲に、前記第1拡散領域から所定距離離して形成された、第1導電型とは異なる第2導電型の第2拡散領域とを有し、少なくとも前記第2拡散領域の表面には、トランジスタのソース又はドレイン領域を低抵抗化するための金属シリサイド層が形成されていないことを特徴とする。
これにより、本発明の一形態に係る固体撮像素子は、絶縁分離領域と活性領域の界面で発生するリーク電流を、第2拡散領域により阻止することができる。第2拡散領域上に金属シリサイド層が形成されると第1拡散領域へのリークパスと成り得るため、第2拡散領域上には金属シリサイド層が形成されていない。そして、第1拡散領域を第2拡散領域から所定距離離して形成することで、第1拡散領域と第2拡散領域間の電界強度を緩和することができるため、電界強度に起因するリーク電流を抑制することができる。よって、本発明の一形態に係る固体撮像素子は、リーク電流によるノイズ発生を防ぎ、メモリ部での信号劣化がない良好な画質を取得することができる。
また、前記第2拡散領域は、前記半導体基板の表面に沿って、前記第2拡散領域から前記第1拡散領域の方向に延伸部を有していることが好ましい。
これにより、本発明の一形態に係る固体撮像素子は、第1拡散領域とその直上に形成される絶縁膜との界面で生じるリーク電流を第2拡散領域の延伸部で阻止することができる。よって、本発明の一形態に係る固体撮像素子は、リーク電流によるノイズ発生を防ぎ、メモリ部での信号劣化がない良好な画質を取得することができる。
また、前記第1拡散領域の表面には、金属シリサイド層が形成されていないことが好ましい。
これにより、本発明の一形態に係る固体撮像素子は、金属シリサイド層と基板との熱膨張係数が異なることで生じる歪みによるリーク電流の発生を防止することができる。
また、前記第1拡散領域と前記第2拡散領域との間には、第1導電型の第3拡散領域が形成され、前記第3拡散領域の不純物濃度は、前記第1拡散領域の不純物濃度よりも低いことが好ましい。
これにより、本発明の一形態に係る固体撮像素子は、第1拡散領域と第2拡散領域の間の電界強度を緩和することができるため、高電界に起因するトンネル電流を抑制することができる。
また、前記第1拡散領域と前記第2拡散領域との間には、第2導電型の第4拡散領域が形成され、前記第4拡散領域の不純物濃度は、前記第2拡散領域の不純物濃度よりも低いことが好ましい。
これにより、本発明の一形態に係る固体撮像素子は、第1拡散領域と第2拡散領域の間の電界強度を緩和することができるため、高電界に起因するトンネル電流を抑制することができる。
また、前記書き込みトランジスタのソース又はドレイン領域を構成する、前記第1拡散領域以外の拡散領域の近傍には、低濃度不純物拡散領域が形成されていることが好ましい。
これにより、ドレイン端での濃度勾配が緩やかになり電界集中が緩和されるので、リーク電流の発生をより抑制することができる。
本発明によれば、MOS型固体撮像素子における記憶部で発生するリーク電流を抑制した固体撮像素子を提供することができる。
本発明の実施の形態に係る固体撮像素子の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態に係る固体撮像素子の画素構成の一例を示す回路図である。 本発明の実施の形態に係る固体撮像素子における記憶回路を示す回路図である。 本実施の形態に係る固体撮像素子における主要な信号の時間変化を示すタイミングチャートである。 本発明の実施の形態に係る固体撮像素子における記憶回路の書き込みトランジスタ及び記憶トランジスタの断面構造図である。 本発明の実施の形態の変形例に係る固体撮像素子における記憶回路の書き込みトランジスタ及び記憶トランジスタの断面構造図である。 本発明の実施の形態の変形例に係る固体撮像素子における記憶回路の書き込みトランジスタ及び記憶トランジスタの断面構造図である。 従来の固体撮像素子の1画素の構成を示す回路図である。 従来の固体撮像素子のノイズ抑圧部とメモリ部の回路図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。なお、本発明について、以下の実施の形態及び添付の図面を用いて説明を行うが、これは例示を目的としており、本発明がこれらに限定されることを意図しない。
本実施の形態に係る固体撮像素子は、半導体基板上に行列状に配置され、入射光量に応じた信号を出力する複数の画素部と、複数の画素部の列毎に設けられた列信号線と、列信号線毎に設けられ、列信号線から転送される画素信号を記憶する行列状に配置された複数の記憶部とを備え、複数の記憶部のそれぞれは、少なくとも複数の画素部のそれぞれから列信号線を介して画素信号を読み出すための書き込みトランジスタと、画素信号を記憶するための記憶容量と、書き込みトランジスタのソース又はドレイン領域として形成され、記憶容量に接続される第1導電型の第1拡散領域と、第1拡散領域から所定距離離して形成され、書き込みトランジスタのソース又はドレイン領域に隣接する絶縁分離領域と、絶縁分離領域の周囲に、第1拡散領域から所定距離離して形成された、第1導電型とは異なる第2導電型の第2拡散領域とを有し、少なくとも第2拡散領域の表面には、トランジスタのソース又はドレイン領域を低抵抗化するための金属シリサイド層が形成されていないことを特徴とする。このような構成により、MOS型固体撮像素子における記憶部で発生するリーク電流を抑制した固体撮像素子を提供することができる。
本発明の実施の形態について、以下に述べる。
図1は、本発明の一実施の形態に係る固体撮像素子100の構成を示すブロック図である。
図1に示すように、固体撮像素子100は、画素回路1と、記憶回路2と、ノイズ除去回路3と、出力線4と、水平走査回路5と、垂直走査回路6とを備える。ここでは、信号を蓄積する記憶回路2を画素回路1の外部に設置する構成としているが、構成はこれに限らない。例えば、記憶回路2が画素回路1内に設けられていても良い。
画素回路1からは、基準出力と信号出力が出力される。記憶回路2は基準出力と信号出力を保持する。ノイズ除去回路3は記憶回路2に保持されている基準出力と信号出力の差分を出力する。この差分出力は水平走査回路5の出力に同期して出力線4に出力される。垂直走査回路6は画素回路1、記憶回路2にパルスを印加する。
図2は、本発明の実施の形態に係る固体撮像素子の画素構成の一例を示す回路図であり、画素回路1の1画素分を具体的に示している。図2中の破線1aは画素単位である画素部1aを示し、画素部1aは、フォトダイオード10と、転送MOSトランジスタ11と、リセットMOSトランジスタ12と、出力MOSトランジスタ13とで構成される。
画素部1aにおいて、フォトダイオード10のアノードは接地され、カソードは転送MOSトランジスタ11のドレインに接続される。転送MOSトランジスタ11のソースはリセットMOSトランジスタ12のソースと出力MOSトランジスタ13のゲートに接続され、ゲートは端子23に接続される。この領域はフローティングディフュージョン(以後FDと呼ぶ)と呼ばれる拡散容量を形成する。リセットMOSトランジスタ12のドレインは電源に接続され、ゲートは端子22に接続される。出力MOSトランジスタ13のドレインは電源に接続され、ソースは行選択MOSトランジスタ14のドレインに接続される。電流源20は列信号線21に接続される。行選択MOSトランジスタ14は、ゲートは端子24に接続され、導通しているときは出力MOSトランジスタ13と電流源20とでソースフォロアが形成される。
図3は、本発明の実施の形態に係る固体撮像素子100における記憶回路2を示す回路図である。記憶回路2は、本発明における記憶部に相当する。
図3において、列信号線21は図2の列信号線21であり、書き込みトランジスタ31、36と、読み出しトランジスタ33、38と、電流源35と、読み出し列信号線34と、記憶トランジスタ32、37とを備えている。記憶トランジスタ32、37は本発明における記憶容量に相当する。記憶トランジスタ32は、読み出しトランジスタ33と電流源35とでソースフォロアを形成する。また、記憶トランジスタ37は、読み出しトランジスタ38と電流源35とでソースフォロアを形成する。書き込みトランジスタ31、36のゲートは、それぞれ端子40、42に、読み出しトランジスタ33、38のゲートは、それぞれ端子41、43に接続される。ここで、書き込みトランジスタ31と、読み出しトランジスタ33と、記憶トランジスタ32とで単位記憶回路2aが構成され、書き込みトランジスタ36と、読み出しトランジスタ38と、記憶トランジスタ37とで単位記憶回路2bが構成される。
次に、画素回路1から記憶回路2までの信号出力動作について説明する。画素部1aに入射する光は、フォトダイオード10で光電変換され、変換により生成された電荷は、所定の期間、フォトダイオード10に蓄積される。初めに基準出力を読み出すために、リセットMOSトランジスタをON状態とし、FDをリセットする。行選択MOSトランジスタ14をON状態とすることで、基準出力を列信号線21に伝達する。列信号線21は、図1の記憶回路2に入力される。
列信号線21から記憶回路2に基準出力が入力された状態で、書き込みトランジスタ31をON状態とする。書き込みトランジスタ31が導通することで列信号線21の基準出力は記憶トランジスタ32のゲートに導かれ、記憶トランジスタ32のゲート容量に保持される。この基準出力を読み出す場合は、読み出しトランジスタ33をON状態とすることで、記憶トランジスタ32のゲート容量に蓄積された基準出力に応じた出力を読み出し列信号線34から出力する。
続いて、上記リセット動作の後に、転送MOSトランジスタ11をON状態とすることにより、フォトダイオード10に蓄積されている電荷をFDに転送する。FDにおいて、転送された電荷は電圧信号に変換され、出力MOSトランジスタ13のゲートに印加される。このとき、行選択MOSトランジスタ14をON状態とすることで、信号出力を列信号線21に伝達する。信号出力は、列信号線21を介して、図1の記憶回路2に入力される。
列信号線21から記憶回路2に信号出力が入力された状態で、書き込みトランジスタ36をON状態とする。書き込みトランジスタ36が導通することで、列信号線21の信号出力は記憶トランジスタ37のゲートに導かれ、記憶トランジスタ37のゲート容量に保持される。この信号出力を読み出す場合は、読み出しトランジスタ38をON状態とすることで、記憶トランジスタ37のゲート容量に蓄積された信号出力に応じた出力を読み出し列信号線34から出力する。
読み出し列信号線34から出力される基準出力及び信号出力は、水平走査回路5によって任意の列が選択され、ノイズ除去回路3で差分演算を行った後、出力線4から出力される。この水平走査回路5の駆動周波数は限られており、瞬時に全画素分の信号出力を出力線4に送ることはできないため、記憶トランジスタ37のゲート容量には最大で数百msecもの期間、信号を蓄積する必要がある。このゲート容量に接続するノード(ソース又はドレイン)、例えば、書き込みトランジスタの記憶トランジスタ37のゲート電極に接続されるノードで蓄積期間内にリーク電流が発生した場合、記憶トランジスタ37のゲート容量に蓄積されている信号にノイズが混入してしまうために、このノードでのリーク電流を抑制する必要がある。
図4は、本実施の形態に係る固体撮像素子100における主要な信号の時間変化を示すタイミングチャートである。
図4には、垂直走査回路6から図2及び図3中の各端子22、23、24、25、26、27、40、41、42、43に印加される制御信号が示されている。制御信号は、印加される端子の符号にSを付した名称で表わされている。
また、信号S40は、端子40に印加される書き込みトランジスタ31のゲートに入力される信号である。信号S42は、端子42に印加される書き込みトランジスタ36のゲートに入力される信号である。信号S41は、端子41に印加される読み出しトランジスタ33のゲートに入力される信号である。信号S43は、端子43に印加される読み出しトランジスタ38のゲートに入力される信号である。
次に、本実施の形態に係る固体撮像素子100の記憶回路2の動作について、図3、図4を参照しながら説明する。
図4中の時点t3〜t4において、画素部1aから列信号線21に基準出力:Vrefが出力される。このとき、信号S40、信号S41が“HIGH”になることで、垂直走査回路6は、書き込みトランジスタ31、読み出しトランジスタ33の各ゲートに“HIGH”レベルのパルス信号を与えて、書き込みトランジスタ31、読み出しトランジスタ33を導通させる。書き込みトランジスタ31が導通されることで、列信号線21の基準出力:Vrefは記憶トランジスタ32のゲートに導かれ、記憶トランジスタ32のゲート容量に保持される。このとき、読み出しトランジスタ33も導通されているため、記憶トランジスタ32、読み出しトランジスタ33、電流源35で構成されるソースフォロアも動作する。このため、後述する時点t9では、記憶トランジスタ32のゲート容量に蓄積された基準出力:Vrefに応じた出力信号が、読み出し列信号線34に出力される。
このように、書き込みトランジスタ31が導通するとき、読み出しトランジスタ33も導通しているため、記憶トランジスタ32及び読み出しトランジスタ33は電流源35とともにソースフォロア、つまりアンプとして動作する。したがって、記憶トランジスタ32のゲート容量に蓄積された電気信号に応じた出力信号を増幅して効率よく読み出し列信号線34に出力することができる。
また、単位記憶回路2aに電気信号を保持するとき、記憶トランジスタ32及び読み出しトランジスタ33は、単位記憶回路2aに保持されている電気信号を読み出すときと同様に導通状態にされる。つまり、単位記憶回路2aに電気信号を保持するとき、単位記憶回路2aに保持されている電気信号を読み出すときの状態と同じ状態になるので、保持している信号値を正確に保持し読み出すことができる。
時点t7〜t8において、画素部1aから列信号線21に信号出力:V1が出力される。このとき、信号S42、信号S43が“HIGH”になることで、垂直走査回路6は、書き込みトランジスタ36、読み出しトランジスタ38の各ゲートに“HIGH”レベルのパルス信号を与えて、書き込みトランジスタ36、読み出しトランジスタ38を導通させる。書き込みトランジスタ36が導通されることで、列信号線21の信号出力:V1は記憶トランジスタ37のゲートに導かれ、記憶トランジスタ37のゲート容量に保持される。このとき、読み出しトランジスタ38も導通されているため、記憶トランジスタ37、読み出しトランジスタ38、電流源35で構成されるソースフォロアも動作する。このため、後述する時点t10では、記憶トランジスタ37のゲート容量に蓄積された信号出力:V1に応じた出力が、読み出し列信号線34に出力される。
このように、書き込みトランジスタ36が導通するとき、読み出しトランジスタ38も導通しているため、記憶トランジスタ37及び読み出しトランジスタ38は電流源35とともにソースフォロア、つまりアンプとして動作する。したがって、記憶トランジスタ37のゲート容量に蓄積された電気信号に応じた出力信号を増幅して効率よく読み出し列信号線34に出力することができる。
また、単位記憶回路2bに電気信号を保持するとき、記憶トランジスタ37及び読み出しトランジスタ38は、単位記憶回路2bに保持されている電気信号を読み出すときと同様に導通状態にされる。つまり、単位記憶回路2bに電気信号を保持するとき、単位記憶回路2bに保持されている電気信号を読み出すときの状態と同じ状態になるので、保持している信号値を正確に保持し読み出すことができる。
時点t9では、信号S41は“HIGH”となり、読み出しトランジスタ33が導通されて基準出力:Vrefに応じた出力信号が、読み出し列信号線34に出力される。
時点t10では信号S43は“HIGH”となり、読み出しトランジスタ38が導通されて信号出力:V1に応じた出力信号が、読み出し列信号線34に出力される。
このように、本実施の形態に係る固体撮像素子100の記憶回路2において、記憶トランジスタ32及び37は、保持容量としての役割と、アンプ(増幅用のトランジスタ)としての役割の双方を担っており、保持容量とアンプとを独立に備えていた従来技術における固体撮像素子と比較して、回路面積を縮小することが可能である。
図5は、本発明の実施の形態に係る固体撮像素子100における記憶回路2の書き込みトランジスタ31、36及び記憶トランジスタ32、37の概略断面図である。
図5に示すように、書き込みトランジスタ31、36及び記憶トランジスタ32、37は、半導体基板140に形成されたp型の拡散領域145に形成されている。また、絶縁分離領域141によって、書き込みトランジスタ31、36と記憶トランジスタ32、37とが分離されている。絶縁分離領域141には、例えば、STI(Shallow Trench Isolation)が用いられる。
また、絶縁分離領域141は、周囲をp型の第2拡散領域142で覆われている。書き込みトランジスタ31、36は、記憶トランジスタ32、37のゲート電極146に接続されるノード(ソース又はドレイン)に対応するn型の第1拡散領域143と、他方のノードに対応するn型の拡散領域144と、ウェルに相当するp型の拡散領域145(活性領域145)と、ゲート電極146とを備えている。
また、記憶トランジスタ32、37も同様に、ソース及びドレインに対応するn型の拡散領域144と、ウェルに相当するp型の拡散領域145と、ゲート電極146とを備えている。
ここでは、記憶トランジスタ32、37のゲート容量に信号を蓄積しているため、書き込みトランジスタ31、36の記憶トランジスタ32、37のゲート電極146に接続されるノード(第1拡散領域143)のリーク電流を抑制するが、本実施の形態に係る固体撮像素子100はこの構成に限らず、信号出力を保持するノードを本実施の形態に係る固体撮像素子100の第1拡散領域143に対応させて構成しても同様の効果を得ることができる。
ここで、書き込みトランジスタ31、36の記憶トランジスタ32、37のゲート電極146に接続されるノードとは反対側のノード及び記憶トランジスタ32、37を含むその他のトランジスタのソース及びドレインは、例えば、LDD(Lightly Doped Drain)構造となっている。具体的には、拡散領域144の側方には、LDD構造を形成するための低濃度不純物拡散領域147がそれぞれ形成されている。LDD構造とすることにより、ソース及びドレイン端での濃度勾配が緩やかになり電界集中が緩和されるので、リーク電流の発生をより抑制することができる。
また、ゲート電極146の側方には、絶縁材料からなるサイドウォール148がそれぞれ形成されている。トランジスタのソース及びドレインとして使用される拡散領域144の不純物濃度は高く、例えば、1×1019〜1×1020(/cm3)程度が好ましい。また、LDD構造を形成するための低濃度不純物拡散領域147は、例えば、1×1017〜1×1019(/cm3)程度が好ましい。第1拡散領域143の不純物濃度は、例えば、1×1017〜1×1019(/cm3)程度が好ましい。第1拡散領域143の不純物濃度を拡散領域144の不純物濃度よりも低濃度とすることで、第1拡散領域143と拡散領域145との接合部での電界を緩和することができる。
絶縁分離領域141と活性領域145の界面では、原子構造の違いによる結晶欠陥が存在し、この結晶欠陥によって電荷が生成されることでリーク電流が発生する。そこで、第2拡散領域142を設け、この第2拡散領域142を接地電圧に固定することで、界面で発生した電荷をトラップすることができるため、リーク電流を抑制することができる。この第2拡散領域142の不純物濃度を高くすると、リーク電流の抑制効果が高くなる。第2拡散領域142の不純物濃度は、例えば、1×1017〜1×1019(/cm3)程度が好ましい。
一般的に使用されるトランジスタのゲート電極146及びソース及びドレイン領域に対応する拡散領域144の表面には、金属シリサイド層149が形成されており、これによってゲート電極及びソース及びドレイン領域の低抵抗化が図られている。この金属シリサイド層149が第2拡散領域142上に形成された場合、金属シリサイド層149がリークパスとなって、第1拡散領域143にリーク電流が流れ込んでしまう。このため、本実施の形態に係る固体撮像素子100では、少なくとも第2拡散領域142の表面には金属シリサイド層149が形成されていない。また、金属シリサイド層149と半導体基板140との熱膨張係数が異なることで生じる歪みによるリーク電流の発生も無視できないため、第1拡散領域143の表面においても金属シリサイド層149が形成されていないことが好ましい。
本実施の形態に係る固体撮像素子100では、書き込みトランジスタ31、36の記憶トランジスタ32、37のゲート電極146に接続されるノードに対応する第1拡散領域143は、第2拡散領域142から所定距離離れて形成されている。第1拡散領域143は、抵抗を低くするために比較的不純物濃度を高くする必要がある。また、第2拡散領域142は、絶縁分離領域141との界面でのリーク電流を防ぐために不純物濃度を高くする必要がある。このため、第1拡散領域143を第2拡散領域142との間で高電界が発生し、トンネル電流が発生してしまう。そこで、第1拡散領域143を第2拡散領域142から所定距離離して形成することで、第1拡散領域143と第2拡散領域142との間の電界を緩和することができ、トンネル電流を防ぐことができる。例えば、第1拡散領域143から第2拡散領域142までの距離は50nm以上が好ましい。
なお、本実施の形態では、記憶容量として記憶トランジスタ32、37を例として説明したが、記憶容量はトランジスタに限らず、その他の素子により構成されたものであってもよい。
(変形例1)
次に、本実施の形態に係る変形例について説明する。図6は、本発明の実施の形態の変形例に係る固体撮像素子100における記憶回路2の書き込みトランジスタ31、36及び記憶トランジスタ32、37の断面構造図である。
絶縁分離領域141と活性領域145とが直接接触した場合、絶縁分離領域141と活性領域145との界面では、原子構造の違いによる結晶欠陥が存在し、この結晶欠陥によって電荷が生成されることでリーク電流が発生する。また、活性領域145とその表面上に形成される絶縁膜との界面においても同様にリーク電流が発生する。よって、図5に示したような、絶縁分離領域141の周囲に第2拡散領域142が設けられている構成では、活性領域145から絶縁分離領域141に、第2拡散領域142の表面に形成された絶縁膜を介して、リーク電流が発生するおそれがある。
これに対して、図6に示すように、本変形例においては、固体撮像素子100は、半導体基板140に形成された拡散領域145の表面に沿って第1拡散領域143の方向に延びた延伸部150を有している。第2拡散領域142に延伸部150を設けることで、活性領域145の表面でのリーク電流の発生を抑制することができる。この延伸部150の不純物濃度は、他の第2拡散領域142と同等の1×1017〜1×1019(/cm3)程度である。
(変形例2)
次に、本実施の形態に係る変形例について説明する。図7は、本発明の実施の形態の変形例に係る固体撮像素子100における記憶回路2の書き込みトランジスタ31、36及び記憶トランジスタ32、37の断面構造図である。
上記したような、第1拡散領域143と第2拡散領域142との間でのトンネル電流の発生を防ぐために、図7に示すように、第1拡散領域143と第2拡散領域142の間の領域にn型の第3拡散領域61もしくはp型の第4拡散領域62を形成しても良い。
第3拡散領域61は第1拡散領域143よりも不純物濃度が低く、第4拡散領域62は第2拡散領域142よりも不純物濃度が低くなるように形成するのが好ましい。例えば、第3拡散領域61及び第4拡散領域62の不純物濃度を1×1016〜1×1018(/cm3)程度にすることで、第1拡散領域143と第2拡散領域142との間に発生する電界を緩和することができる。
なお、本発明は、上記した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形を行ってもよい。
例えば、本発明において使用される各トランジスタは、p型、n型のいずれであってもよい。
また、記憶容量はトランジスタに限らず、その他の素子により構成されたものであってもよい。
また、本発明に係る固体撮像素子には、上記実施の形態における任意の構成要素を組み合わせて実現される別の実施の形態や、実施の形態に対して本発明の主旨を逸脱しない範囲で当業者が思いつく各種変形を施して得られる変形例や、本発明に係る固体撮像素子を備えた各種デバイスなども本発明に含まれる。例えば、本発明に係る固体撮像素子を備えたムービーカメラも本発明に含まれる。
本発明の撮像素子は、監視カメラ、ネットワークカメラ、車載カメラ、デジタルカメラ、携帯電話などに利用可能であり、これらの機器の夜間における撮像画像の画質向上を実現可能とする。
1 画素回路
1a 画素部
2 記憶回路
2a、2b 単位記憶回路(記憶部)
3 ノイズ除去回路
20、35 電流源
21 列信号線
31、36 書き込みトランジスタ
32、37 記憶トランジスタ(記憶容量)
33、38 読み出しトランジスタ
34 読み出し列信号線
61 第3拡散領域
62 第4拡散領域
100、200 固体撮像素子
140 半導体基板
141 絶縁分離領域
142 第2拡散領域
143 第1拡散領域
144 拡散領域
145 拡散領域
146 ゲート電極
147 低濃度不純物拡散領域
148 サイドウォール
149 金属シリサイド層
150 延伸部
201 画素セル
202 画素部
205 水平選択部
221 メモリセル

Claims (6)

  1. 半導体基板上に行列状に配置され、入射光量に応じた信号を出力する複数の画素部と、
    前記複数の画素部の列毎に設けられた列信号線と、
    前記列信号線毎に設けられ、前記列信号線から転送される画素信号を記憶する行列状に配置された複数の記憶部とを備え、
    前記複数の記憶部のそれぞれは、
    少なくとも前記複数の画素部のそれぞれから前記列信号線を介して画素信号を読み出すための書き込みトランジスタと、
    前記画素信号を記憶するための記憶容量と、
    前記書き込みトランジスタのソース又はドレイン領域として形成され、前記記憶容量に接続される第1導電型の第1拡散領域と、
    前記第1拡散領域から所定距離離して形成され、前記書き込みトランジスタのソース又はドレイン領域に隣接する絶縁分離領域と、
    前記絶縁分離領域の周囲に、前記第1拡散領域から所定距離離して形成された、第1導電型とは異なる第2導電型の第2拡散領域とを有し、
    少なくとも前記第2拡散領域の表面には、トランジスタのソース又はドレイン領域を低抵抗化するための金属シリサイド層が形成されていない
    固体撮像素子。
  2. 前記第2拡散領域は、前記半導体基板の表面に沿って、前記第1拡散領域の方向に延びた延伸部を有している
    請求項1に記載の固体撮像素子。
  3. 前記第1拡散領域の表面には、金属シリサイド層が形成されていない
    請求項1に記載の固体撮像素子。
  4. 前記第1拡散領域と前記第2拡散領域との間には、第1導電型の第3拡散領域が形成され、
    前記第3拡散領域の不純物濃度は、前記第1拡散領域の不純物濃度よりも低い
    請求項1に記載の固体撮像素子。
  5. 前記第1拡散領域と前記第2拡散領域との間には、第2導電型の第4拡散領域が形成され、
    前記第4拡散領域の不純物濃度は、前記第2拡散領域の不純物濃度よりも低い
    請求項1に記載の固体撮像素子。
  6. 前記書き込みトランジスタのソース又はドレイン領域を構成する、前記第1拡散領域以外の拡散領域の近傍には、低濃度不純物拡散領域が形成されている
    請求項1に記載の固体撮像素子。
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