JP2012122337A - Egrクーラの凝縮水の貯留及び排出機構 - Google Patents

Egrクーラの凝縮水の貯留及び排出機構 Download PDF

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Abstract

【課題】EGRクーラで発生した凝縮水を速やかにドレン機構に貯留する。
【解決手段】EGRパイプ14に排気通路12から吸気通路13に向って順に第1及び第2EGRクーラ21,22を設け、EGRパイプにEGR調整弁16を設け、第2EGRクーラをエンジンの側方に位置しかつ鉛直方向に延びて設ける。EGRガスは第2EGRクーラにその下端から流入しその上端から排出される。第2EGRクーラの下端に接続されたEGRパイプにドレン機構17を接続し、EGRパイプを開閉する排水増圧弁18とEGR調整弁とをドレン機構のEGRパイプへの接続部を挟むように配設する。排水増圧弁とEGR調整弁との間のEGRパイプに圧縮空気供給手段19を接続し、エンジンの運転状況に応じてコントローラ26がEGR調整弁、排水増圧弁、圧縮空気供給手段及びドレン機構を制御する。
【選択図】図1

Description

本発明は、エンジンの排気通路からEGRパイプを通って吸気通路に還流されるEGRガスを冷却するためのEGRクーラで発生する凝縮水を貯留しかつ排出する機構に関するものである。
従来、内燃機関からの排ガスが通過する気体通路と、この気体通路に隣接して設けられかつ冷却水が通過する液体通路とを備え、気体通路が順次連絡する入口と中間室と出口とを有し、中間室下流の下部が、ドレンパイプを有するタンクを通じて内燃機関の吸気口に接続される熱交換器が開示されている(例えば、特許文献1参照。)。このように構成された熱交換器では、熱交換器内で発生した凝縮水が、吸気口で生じる低圧のため、熱交換器から自動的に除去され、タンク内に保持される。ここで、凝縮水がタンク内に保持されるのは、タンク内の圧力が大気圧よりやや低いためである。この結果、熱交換器内部は酸性物質により腐食されることがなく、熱交換器の寿命を延ばすことができる。また、タンク内に保持された凝縮水は、内燃機関が停止した後に、タンク内が大気開放となるため、自動的にかつ静かに排出される。
一方、排気通路と吸気通路のコンプレッサよりも上流側の区間とがEGR通路により接続され、このEGR通路に、凝縮水を捕集する捕集部と、捕集された凝縮水を貯留する貯留部とが設けられ、貯留部が凝縮水を排出するための排出部に接続された排気還流装置が開示されている(例えば、特許文献2参照。)。この排気還流装置では、吸気通路のコンプレッサよりも下流の区間の圧力が圧力導入路から貯留部に導入され、この圧力導入路が開閉弁により開閉されるように構成される。また捕集部と貯留部との間に、捕集部から貯留部への流れを許容する一方で、貯留部から捕集部への流れを阻止する逆弁が設けられ、排出路が排出弁により開閉されるように構成される。EGR通路にはEGRガスを冷却するEGRクーラが設けられ、捕集部はEGRガスの流れ方向に関してEGRクーラの下流に配置される。更に吸気通路にはコンプレッサにて加圧された吸気を冷却するインタクーラが設けられ、圧力導入路はコンプレッサとインタクーラとの間にて吸気通路に接続される。
このように構成された排気還流装置では、開閉弁により圧力導入路を閉じたとき、捕集部に捕集された凝縮水が逆止弁を通って貯留部に貯留され、圧力導入路を開いたとき、コンプレッサよりも下流の吸気圧力が圧力導入路から貯留部へ導入され、その圧力で凝縮水が貯留部から排出される一方で、貯留部と捕集部との間では逆止弁が閉じられる。この結果、EGR通路への逆流を抑えつつ、EGR通路内で発生した凝縮水を排出できる。また貯留部に凝縮水を貯めている間、排出弁を閉じて貯留部を外部から閉鎖することにより、捕集部から貯留部へのガス成分の漏れを抑制でき、貯留部の内圧を低く保持することにより、凝縮水の自重で逆止弁が容易に開放して、凝縮水が捕集部から貯留部へ移動できるようになっている。
実開昭61−144374号公報(請求項1、明細書第7頁第11行〜同頁第12行、明細書第8頁第15行〜同頁第19行、明細書第9頁第2行〜同頁第4行、第1図、第3図) 特開2008−280945号公報(請求項1〜3、段落[0009]、図1)
しかし、上記従来の特許文献1に示された熱交換器では、この熱交換器が水平方向に延びて設けられているため、熱交換器で発生した凝縮水が熱交換器に留まってしまい、タンクに貯留され難い不具合があり、またタンク内を大気開放してタンク内の凝縮水をその自重により排出しているため、凝縮水をタンクから排出するのに比較的多くの時間を要する問題点もあった。
一方、上記従来の特許文献2に示された排気還流装置では、コンプレッサの圧力を利用して貯留部内の凝縮水を排出するため、コンプレッサ圧力が全くないエンジンの停止時や、コンプレッサ圧力が極めて低いエンジンのアイドリング時に、貯留部内の凝縮水を排出できない問題点があった。また、上記従来の特許文献2に示された排気還流装置では、ターボ過給機付エンジンに適用できるけれども、自然吸気型エンジンには適用できない問題点もあった。更に、上記従来の特許文献2に示された排気還流装置では、EGRクーラで発生した凝縮水がエンジンに流入するおそれがあるため、比較的複雑な構造の捕集部を必要とする問題点もあった。
本発明の第1の目的は、EGRクーラで発生した凝縮水を速やかにドレン機構に貯留できるとともに、ドレン機構に貯留された凝縮水をエンジンの停止時やアイドリング時に速やかに排出できる、EGRクーラの凝縮水の貯留及び排出機構を提供することにある。本発明の第2の目的は、ターボ過給機付エンジンのみならず自然吸気型エンジンにも適用できるとともに、比較的複雑な構造の捕集部を設けることなく、凝縮水をEGRガスから分離できる、EGRクーラの凝縮水の貯留及び排出機構を提供することにある。本発明の第3の目的は、ドレン機構に貯留された凝縮水を速やかに排出するためにEGR調整弁を有効利用できるとともに、凝縮水によるエンジンの腐食を防止できる、EGRクーラの凝縮水の貯留及び排出機構を提供することにある。本発明の第4の目的は、凝縮水の排出に利用される排水増圧弁及びEGR調整弁を耐熱性の要求されない比較的安価な部品で構成できる、EGRクーラの凝縮水の貯留及び排出機構を提供することにある。
本発明の第1の観点は、図1に示すように、エンジン11の排気通路12と吸気通路13とを接続するEGRパイプ14が設けられ、EGRパイプ14を通って排気通路12から吸気通路13にEGRガスが還流され、EGRパイプ14に排気通路12から吸気通路13に向って順に第1EGRクーラ21及び第2EGRクーラ22がそれぞれ設けられ、EGRパイプ14を流れるEGRガスの流量を調整するEGR調整弁16がEGRパイプ14に設けられ、第1及び第2EGRクーラ21,22が100℃以上のEGRガスを2段階に分けて100℃未満に冷却するように構成されたエンジンのEGR装置であって、少なくとも第2EGRクーラ22がエンジン11の側方に位置しかつ鉛直方向に延びて設けられ、EGRガスが第2EGRクーラ22にその下端又は上端から流入しかつその上端又は下端から排出されるように構成され、第2EGRクーラ22の下端に接続されたEGRパイプ14に第2EGRクーラ22又は第1及び第2EGRクーラ21,22で発生した凝縮水28を貯留し排出するドレン機構17が第2EGRクーラ22の下端を含む水平面より低い位置で接続され、EGRパイプ14を開閉する排水増圧弁18と上記EGR調整弁16とがドレン機構17のEGRパイプ14への接続部を挟むように配設され、排水増圧弁18とEGR調整弁16との間のEGRパイプ14に圧縮空気を供給する圧縮空気供給手段19が接続され、エンジン11の運転状況に応じてコントローラ26がEGR調整弁16、排水増圧弁18、圧縮空気供給手段19及びドレン機構17を制御するように構成されたことを特徴とする。
本発明の第2の観点は、第1の観点に基づく発明であって、更に図1に示すように、第1EGRクーラ21がエンジン11の側方であって排気通路12の排気マニホルド12aの下方に位置しかつ鉛直方向に延びて設けられ、第2EGRクーラ22がエンジン11の側方であって吸気通路13の吸気マニホルド13aの下方に位置しかつ鉛直方向に延びて設けられ、第1EGRクーラ21の上端が排気マニホルド12aに直接接続されるか或いはEGRパイプ14の一部を構成する第1連通管14aを介して接続され、第2EGRクーラ22の上端が吸気マニホルド13aに直接接続されるか或いはEGRパイプ14の一部を構成する第2連通管14bを介して接続され、第1EGRクーラ21の下端が第2EGRクーラ22の下端にEGRパイプ14の一部を構成する第3連通管14cを介して接続され、ドレン機構17がエンジン11の下面を含む水平面より低い位置に設けられ、排水増圧弁18が第1EGRクーラ21とドレン機構17の接続部との間の第3連通管14cに設けられ、EGR調整弁16がドレン機構17の接続部と第2EGRクーラ22との間の第3連通管14cに設けられたことを特徴とする。
本発明の第3の観点は、第1の観点に基づく発明であって、更に図2に示すように、第1EGRクーラ21がエンジン11の上方に位置しかつ水平方向に延びて設けられ、第2EGRクーラ22がエンジン11の側方に位置しかつ鉛直方向に延びて設けられ、第1EGRクーラ21の一端が排気通路12の排気マニホルド12aにEGRパイプ54の一部を構成する第1連通管54aを介して接続され、第2EGRクーラ22の上端が第1EGRクーラ21の他端にEGRパイプ54の一部を構成する第2連通管54bを介して接続され、第2EGRクーラ22の下端が吸気通路13の吸気マニホルド13aにEGRパイプ54の一部を構成する第3連通管54cを介して接続され、ドレン機構17がエンジン11の下面を含む水平面より低い位置に設けられ、排水増圧弁18が第2EGRクーラ22とドレン機構17の接続部との間の第3連通管54cに設けられ、EGR調整弁16がドレン機構17の接続部と吸気マニホルド13aとの間の第3連通管54cに設けられたことを特徴とする。
本発明の第4の観点は、第2又は第3の観点に基づく発明であって、更に図1に示すように、ドレン機構17が、第3連通管14cに接続されかつ下方に延びるドレンパイプ17aと、ドレンパイプ17aの途中に設けられたドレンタンク17bと、ドレンタンク17bより下方のドレンパイプ17aに設けられこのドレンパイプ17aを開閉するドレン弁17cとを有することを特徴とする。
本発明の第1の観点のEGRクーラの凝縮水の貯留及び排出機構では、エンジンの運転中にコントローラがEGR調整弁を所定の開度で開くと、排気通路内の排ガスの一部がEGRガスとしてEGRパイプを通り吸気通路に還流される。このとき第2EGRクーラ等で発生した凝縮水は鉛直方向に延びて設けられた第2EGRクーラ等を流下し、第2EGRクーラの下端に接続されたEGRパイプを通ってドレン機構に貯留される。この結果、第2EGRクーラ等で発生した凝縮水を速やかにドレン機構に貯留できる。またエンジンの運転状況に応じてコントローラがEGR調整弁、排水増圧弁、圧縮空気供給手段及びドレン機構を制御するので、エンジンが停止しているか或いはアイドリング状態であると、コントローラは、EGR調整弁及び排水増圧弁を閉じ、圧縮空気供給手段及びドレン機構を開放することにより、ドレン機構に貯留された凝縮水を速やかに排出できる。このとき、通常EGRパイプに流れるEGRガスの流量を調整するEGR調整弁が、ドレン機構に貯留された凝縮水を速やかに排出するために利用され、EGR調整弁の有効利用を図ることができる。更にターボ過給機のコンプレッサの圧力を利用して貯留部内の凝縮水を排出するため、ターボ過給機付エンジンに適用できるけれども、自然吸気型エンジンには適用できない従来の排気還流装置と比較して、本発明では、ターボ過給機付エンジンのみならず自然吸気型エンジンにも適用できる。
本発明の第2の観点のEGRクーラの凝縮水の貯留及び排出機構では、ドレン機構をエンジンの下面を含む水平面より低い位置に設けたので、ドレン機構に貯留された凝縮水を排出するときに、エンジンに凝縮水が掛からず、エンジンが凝縮水で濡れることはない。この結果、凝縮水によるエンジンの腐食を防止できる。またEGRクーラで発生した凝縮水がエンジンに流入するおそれがあるため、比較的複雑な構造の捕集部を必要とする従来の排気還流装置と比較して、本発明では、EGRガスが第2EGRクーラを上昇して吸気マニホルドに流入するのに対し、第2EGRクーラで発生した凝縮水はその自重により第2EGRクーラを下降してドレン機構に流入するため、比較的複雑な構造の捕集部を設けることなく、凝縮水をEGRガスから分離できる。
本発明の第3の観点のEGRクーラの凝縮水の貯留及び排出機構では、ドレン機構をエンジンの下面を含む水平面より低い位置に設けたので、上記と同様に、ドレン機構に貯留された凝縮水を排出するときに、エンジンに凝縮水が掛からず、エンジンが凝縮水で濡れることはない。この結果、凝縮水によるエンジンの腐食を防止できる。また排水増圧弁及びEGR調整弁が第2EGRクーラを通過して100℃未満になったEGRガスの通る第3連通管に設けられているため、排水増圧弁及びEGR調整弁を耐熱性を有する部品で構成する必要がない。この結果、排水増圧弁及びEGR調整弁を耐熱性の要求されない比較的安価な部品で構成できるので、製造コストを低減できる。更にEGRクーラで発生した凝縮水がエンジンに流入するおそれがあるため、比較的複雑な構造の捕集部を必要とする従来の排気還流装置と比較して、本発明では、EGRガス及び凝縮水が第2EGRクーラを下降した後、EGRガスがドレン機構の接続部より吸気マニホルド側の第3連通管を上昇するけれども、凝縮水はドレン機構の接続部より吸気マニホルド側の第3連通管を上昇せずにドレン機構に流入するため、比較的複雑な構造の捕集部を設けることなく、凝縮水をEGRガスから分離できる。
本発明の第4の観点のEGRクーラの凝縮水の貯留及び排出機構では、排水増圧弁及びEGR調整弁を開き、かつドレン弁を閉じると、第2EGRクーラ等で発生した凝縮水がドレンパイプを通ってドレンタンクに貯留される。排水増圧弁及びEGR調整弁を閉じ、かつドレン弁を開いた状態で、圧縮空気供給手段によりEGRパイプの第3連通管に圧縮空気を供給すると、ドレンタンク内の凝縮水はドレンパイプを通って排出される。この結果、ドレンタンク内の凝縮水を速やかに排出できる。
本発明第1実施形態のEGRクーラの凝縮水の貯留及び排出機構を含むエンジンの吸排気系の構成図である。 本発明第2実施形態のEGRクーラの凝縮水の貯留及び排出機構を含むエンジンの吸排気系の構成図である。
次に本発明を実施するための形態を図面に基づいて説明する。
<第1の実施の形態>
図1に示すように、EGR装置は、自然吸気型のディーゼルエンジン11の排気通路12と吸気通路13とを接続して設けられ排気通路12から吸気通路13にEGRガスを還流するEGRパイプ14と、EGRパイプ14に設けられEGRパイプ14を流れるEGRガスを冷却する第1及び第2EGRクーラ21,22と、EGRパイプ14に設けられEGRパイプ14を流れるEGRガスの流量を調整するEGR調整弁16とを備える。排気通路12は、ディーゼルエンジン11の排気ポートに一端が接続された排気マニホルド12aと、この排気マニホルド12aの他端に接続された排気管12bとを有し、吸気通路13は、ディーゼルエンジン11の吸気ポートに一端が接続された吸気マニホルド13aと、この吸気マニホルド13aの他端に接続された吸気管13bとを有する。EGRパイプ14は、この実施の形態では、その一端が排気マニホルド12aに接続され、その他端が吸気マニホルド13aに接続される。また上記EGR装置及びディーゼルエンジン11は、この実施の形態では、トラック(図示せず)に搭載される。
第1EGRクーラ21及び第2EGRクーラ22は、排気マニホルド12aから吸気マニホルド13aに向ってこの順にそれぞれ設けられる。この実施の形態では、第1EGRクーラ21はエンジン11の側方であって排気マニホルド12aの下方に位置しかつ鉛直方向に延びて設けられ、第2EGRクーラ22はエンジン11の側方であって吸気マニホルド13aの下方に位置しかつ鉛直方向に延びて設けられる。そして、第1EGRクーラ21の上端は排気マニホルド12aにEGRパイプ14の一部を構成する第1連通管14aを介して接続され、第2EGRクーラ22の上端は吸気マニホルド13aにEGRパイプ14の一部を構成する第2連通管14bを介して接続され、更に第1EGRクーラ21の下端は第2EGRクーラ22の下端にEGRパイプ14の一部を構成する第3連通管14cを介して接続される。第1及び第2連通管14a,14bは鉛直方向に延びる直線状に形成され、第3連通管14cはエンジン11の底面及び下部両側面に対向するように略U字状に形成される。これによりEGRガスは第2EGRクーラ22にその下端から流入しかつその上端から排出されるように構成される。なお、この第1の実施の形態では、第1EGRクーラの上端を排気マニホルドに第1連通管を介して接続し、第2EGRクーラの上端を吸気マニホルドに第2連通管を介して接続したが、第1EGRクーラの上端を排気マニホルドに第1連通管を介さずに直接接続し、第2EGRクーラの上端を吸気マニホルドに第2連通管を介さずに直接接続してもよい。
上記第1EGRクーラ21はエンジン11を冷却するラジエータ(図示せず)の冷却水により冷却される水冷式のEGRクーラであり、第2EGRクーラ22は専用の熱交換器(図示せず)の冷却水により冷却される水冷式のEGRクーラであることが好ましい。また第1及び第2EGRクーラ21,22は、同一形状に形成されることが好ましく、この実施の形態では、略蓮根状の多管式(チューブ式)にそれぞれ形成される。具体的には、第1及び第2EGRクーラ21,22は、図示しないが、鉛直方向に延びて設けられかつ水平方向に所定の間隔をあけて集合するように配設されEGRガスの流通する複数の細い円形のチューブと、鉛直方向に延びて設けられ複数のチューブを収容し冷却水が流通してこの冷却水をチューブ内のEGRガスと間接接触させるクーラ用ケースとを有する。上記第1及び第2EGRクーラ21,22により100℃以上のEGRガスが2段階に分けて100℃未満に冷却されるように構成される。
一方、第2EGRクーラ22の下端に接続されたEGRパイプ14、即ち第1EGRクーラ21の下端と第2EGRクーラ22の下端とを接続する第3連通管14cには、ドレン機構17が第2EGRクーラ22の下端を含む水平面より低い位置で接続されるとともに、エンジン11の下面を含む水平面より低い位置に設けられる。このドレン機構17は、第3連通管14cに接続されかつ下方に延びるドレンパイプ17aと、ドレンパイプ17aの途中に設けられたドレンタンク17bと、ドレンタンク17bより下方のドレンパイプ17aに設けられこのドレンパイプ17aを開閉するドレン弁17cとを有する。またEGRパイプ14の第3連通管14cには、この第3連通管14cを開閉する排水増圧弁18が設けられる。排水増圧弁18及びEGR調整弁16は、これらの弁18,16によりドレンパイプ17aの第3連通管14cへの接続部を挟むように配設される。即ち、排水増圧弁18は第1EGRクーラ21の下端とドレンパイプ17aの第3連通管14cへの接続部との間の第3連通管14cに設けられ、EGR調整弁16はドレンパイプ17aの第3連通管14cへの接続部と第2EGRクーラ22の下端との間の第3連通管14cに設けられる。
一方、排水増圧弁18とEGR調整弁16との間のEGRパイプ14、即ち排水増圧弁18とEGR調整弁16との間の第3連通管14cには、この第3連通管14cに圧縮空気を供給する圧縮空気供給手段19が接続される。この圧縮空気供給手段19は、圧縮空気を貯留するエアタンク19aと、このエアタンク19aと第3連通管14cとを接続するエア管19bと、このエア管19bの途中に設けられエア管19bを開閉するエア開閉弁19cとを有する。また図1の符号23はエンジン11の回転速度を検出する回転センサであり、符号24はエンジン11の負荷を検出する負荷センサである。回転センサ23及び負荷センサ24の各検出出力はコントローラ26の制御入力に接続され、コントローラ26の制御出力はEGR調整弁16、排水増圧弁18、エア開閉弁19c及びドレン弁17cにそれぞれ接続される。更にコントローラ26にはメモリ27が接続される。このメモリ27には、エンジン11の回転速度及び負荷に応じたEGR調整弁16の開度がマップとして記憶される。
このように構成されたEGRクーラ21,22の凝縮水28の貯留及び排出機構の動作を説明する。回転センサ23及び負荷センサ24がエンジン11の中・高速回転及び中・高負荷をそれぞれ検出すると、コントローラ26はエンジン11の回転速度及び負荷に応じてEGR調整弁16を所定の開度で開くとともに、排水増圧弁18、エア開閉弁19c及びドレン弁17cを閉じた状態に保つ。これにより排ガスの一部であるEGRガスが排気マニホルド12aから第1連通管14a、第1EGRクーラ21、第3連通管14c、第2EGRクーラ22及び第2連通管14bを通って吸気マニホルド13aに還流される。具体的には、100℃を越える温度(例えば、600℃程度)のEGRガスが第1EGRクーラ21で冷却されて、第1EGRクーラ21に流入する前の温度より低いけれども未だ100℃を越える温度(例えば、150℃)のEGRガスとなり、この未だ100℃を越える温度(例えば、150℃)のEGRガスが第2EGRクーラ22で冷却されて、100℃未満の温度(例えば、50℃)のEGRガスとなって、吸気マニホルド13aに還流される。このときEGRガスが第2EGRクーラ22を通過して、100℃を越える温度(例えば、150℃)から100℃未満の温度(例えば、50℃)に冷却されると、EGRガスに含まれていた水蒸気が凝縮して凝縮水28が発生する。この凝縮水28は鉛直方向に延びる第2EGRクーラ22のチューブ内をその自重により流下し、第3連通管14c及びドレンパイプ17aを通ってドレンタンク17bに貯留される。
また回転センサ23及び負荷センサ24がエンジン11の低速回転及び低負荷をそれぞれ検出すると、コントローラ26はエンジン11の回転速度及び負荷に応じてEGR調整弁16を上記開度より狭い所定の開度で開くとともに、排水増圧弁18、エア開閉弁19c及びドレン弁17cを閉じた状態に保つ。これにより100℃を越える温度(例えば、600℃程度)のEGRガスが第1EGRクーラ21で冷却されて、100℃未満の温度(例えば、90℃)のEGRガスとなり、この100℃未満の温度(例えば、90℃)のEGRガスが第2EGRクーラ22で冷却されて、更に低い温度(例えば、50℃)のEGRガスとなって、吸気マニホルド13aに還流される。このときEGRガスが第1EGRクーラ21を通過して、100℃を越える温度(例えば、600℃程度)から100℃未満の温度(例えば、90℃)に冷却されると、EGRガスに含まれていた水蒸気が凝縮して凝縮水28が発生する。この凝縮水28は鉛直方向に延びる第1EGRクーラ21のチューブ内をその自重により流下し、第3連通管14c及びドレンパイプ17aを通ってドレンタンク17bに貯留される。またEGRガスが第2EGRクーラ22を通過して、100℃未満の温度(例えば、90℃)から更に低い100℃未満の温度(例えば、50℃)に冷却されると、EGRガスに含まれていた水蒸気が凝縮して凝縮水28が発生する。この凝縮水28は鉛直方向に延びる第2EGRクーラ22のチューブ内をその自重により流下し、第3連通管14c及びドレンパイプ17aを通ってドレンタンク17bに貯留される。
更に回転センサ23及び負荷センサ24がエンジン11の低速回転及び無負荷をそれぞれ検出すると、コントローラ26はエンジン11がアイドリング時であると判断し、EGR調整弁16を閉じるとともに、排水増圧弁18、エア開閉弁19c及びドレン弁17cを閉じた状態に保つ。これによりEGRパイプ14内のEGRガスの流れが停止する。EGRガスの流れの停止直後に、第1EGRクーラ21内のEGRガスが第1EGRクーラ21により冷却されて、EGRガスに含まれていた水蒸気が凝縮して凝縮水28が発生する。この凝縮水28は鉛直方向に延びる第1EGRクーラ21のチューブ内をその自重により流下し、第3連通管14c及びドレンパイプ17aを通ってドレンタンク17bに貯留される。またEGRガスの流れの停止直後に、第2EGRクーラ22内のEGRガスが第2EGRクーラ22により冷却されて、EGRガスに含まれていた水蒸気が凝縮して凝縮水28が発生する。この凝縮水28は鉛直方向に延びる第2EGRクーラ22のチューブ内をその自重により流下し、第3連通管14c及びドレンパイプ17aを通ってドレンタンク17bに貯留される。このように第2EGRクーラ22又は第1及び第2EGRクーラ21,22で発生した凝縮水28はEGRガスと分離されて、速やかにドレンタンク17bに貯留される。
一方、トラックを駐車場の所定の位置に停止し、運転席のキースイッチをオフにすると、回転センサ23がエンジン11の回転速度がゼロになったことを検出するので、コントローラ26はエンジン11が停止したと判断し、EGR調整弁16及び排水増圧弁18を閉じた後に、ドレン弁17cを開くとともに、エア開閉弁19cを開く。EGR調整弁16を閉じることによりドレン機構17及び圧縮空気供給手段19の第2EGRクーラ22及び吸気マニホルド13aへの連通が遮断され、排水増圧弁18を閉じることによりドレン機構17及び圧縮空気供給手段19の第1EGRクーラ21及び排気マニホルド12aへの連通が遮断される。またドレン弁17c及びエア開閉弁19cを開くことにより、エアタンク19a内の圧縮空気がエア管19b、第3連通管14c及び上側のドレンパイプ17aを通ってドレンタンク17bに流入するので、ドレンタンク17b内の圧力が上昇し、この圧力によりドレンタンク17b内の凝縮水28が下側のドレンパイプ17aを通って車外に排出される。この結果、ドレンタンク17bに貯留された凝縮水28を速やかに排出できる。このとき、通常EGRパイプ14に流れるEGRガスの流量を調整するEGR調整弁16が、ドレンタンク17bに貯留された凝縮水28を速やかに排出するために利用され、EGR調整弁16の有効利用を図ることができる。またドレン機構17をエンジン11の下面を含む水平面より低い位置に設けたので、ドレンタンク17bに貯留された凝縮水28を排出するときに、エンジン11に凝縮水28が掛からず、エンジン11が凝縮水28で濡れることはない。この結果、凝縮水28によるエンジン11の腐食を防止できる。
<第2の実施の形態>
図2は本発明の第2の実施の形態を示す。図2において図1と同一符号は同一部品を示す。この実施の形態では、第1EGRクーラ21がエンジン11の上方に位置しかつ水平方向に延びて設けられ、第2EGRクーラ22がエンジン11の側方に位置しかつ鉛直方向に延びて設けられる。また第1EGRクーラ21の一端は排気マニホルド12aにEGRパイプ54の一部を構成する第1連通管54aを介して接続され、第2EGRクーラ22の上端は第1EGRクーラ21の他端にEGRパイプ54の一部を構成する第2連通管54bを介して接続され、更に第2EGRクーラ22の下端は吸気マニホルド13aにEGRパイプ54の一部を構成する第3連通管54cを介して接続される。第1連通管54aは略倒立L字状に形成され、第2連通管54bは略倒立J字状に形成され、第3連通管54cは左右が反転した略J字状に形成される。
一方、第2EGRクーラ22の下端に接続されたEGRパイプ54、即ち第2EGRクーラ22の下端と吸気マニホルド13aとを接続する第3連通管54cには、ドレン機構17が第2EGRクーラ22の下端を含む水平面より低い位置で接続されるとともに、エンジン11の下面を含む水平面より低い位置に設けられる。また第3連通管54cには、この第3連通管54cを開閉する排水増圧弁18が設けられる。排水増圧弁18及びEGR調整弁16は、これらの弁18,16によりドレンパイプ17aの第3連通管54cへの接続部を挟むように配設される。即ち、排水増圧弁18は第2EGRクーラ22の下端とドレンパイプ17aの第3連通管54cへの接続部との間の第3連通管54cに設けられ、EGR調整弁16はドレンパイプ17aの第3連通管54cへの接続部と吸気マニホルド13aとの間の第3連通管54cに設けられる。上記以外は第1の実施の形態と同一に構成される。
このように構成されたEGRクーラ21,22の凝縮水28の貯留及び排出機構の動作を説明する。回転センサ23及び負荷センサ24がエンジン11の中・高速回転及び中・高負荷をそれぞれ検出すると、コントローラ26はエンジン11の回転速度及び負荷に応じてEGR調整弁16を所定の開度で開くとともに、排水増圧弁18、エア開閉弁19c及びドレン弁17cを閉じた状態に保つ。これにより排ガスの一部であるEGRガスが排気マニホルド12aから第1連通管54a、第1EGRクーラ21、第2連通管54b、第2EGRクーラ22及び第3連通管54cを通って吸気マニホルド13aに還流される。具体的には、100℃を越える温度(例えば、600℃程度)のEGRガスが第1EGRクーラ21で冷却されて、第1EGRクーラ21に流入する前の温度より低いけれども未だ100℃を越える温度(例えば、150℃)のEGRガスとなり、この未だ100℃を越える温度(例えば、150℃)のEGRガスが第2EGRクーラ22で冷却されて、100℃未満の温度(例えば、50℃)のEGRガスとなって、吸気マニホルド13aに還流される。このときEGRガスが第2EGRクーラ22を通過して、100℃を越える温度(例えば、150℃)から100℃未満の温度(例えば、50℃)に冷却されると、EGRガスに含まれていた水蒸気が凝縮して凝縮水28が発生する。この凝縮水28は鉛直方向に延びる第2EGRクーラ22のチューブ内をその自重により流下し、第3連通管54c及びドレンパイプ17aを通ってドレンタンク17bに貯留される。
また回転センサ23及び負荷センサ24がエンジン11の低速回転及び低負荷をそれぞれ検出すると、コントローラ26はエンジン11の回転速度及び負荷に応じてEGR調整弁16を上記開度より狭い所定の開度で開くとともに、排水増圧弁18、エア開閉弁19c及びドレン弁17cを閉じた状態に保つ。これにより100℃を越える温度(例えば、600℃程度)のEGRガスが第1EGRクーラ21で冷却されて、100℃未満の温度(例えば、90℃)のEGRガスとなり、この100℃未満の温度(例えば、90℃)のEGRガスが第2EGRクーラ22で冷却されて、更に低い温度(例えば、50℃)のEGRガスとなって、吸気マニホルド13aに還流される。このときEGRガスが第1EGRクーラ21を通過して、100℃を越える温度(例えば、600℃程度)から100℃未満の温度(例えば、90℃)に冷却されると、EGRガスに含まれていた水蒸気が凝縮して凝縮水28が発生する。この凝縮水28は水平方向に延びる第1EGRクーラ21のチューブ内をEGRガスの流れにより第2連通管54b、第2EGRクーラ22、第3連通管54c及びドレンパイプ17aを通ってドレンタンク17bに貯留される。またEGRガスが第2EGRクーラ22を通過して、100℃未満の温度(例えば、90℃)から更に低い100℃未満の温度(例えば、50℃)に冷却されると、EGRガスに含まれていた水蒸気が凝縮して凝縮水28が発生する。この凝縮水28は鉛直方向に延びる第2EGRクーラ22のチューブ内をその自重により流下し、第3連通管54c及びドレンパイプ17aを通ってドレンタンク17bに貯留される。
更に回転センサ23及び負荷センサ24がエンジン11の低速回転及び無負荷をそれぞれ検出すると、コントローラ26はエンジン11がアイドリング時であると判断するので、EGR調整弁16を閉じるとともに、排水増圧弁18、エア開閉弁19c及びドレン弁17cを閉じた状態に保つ。これによりEGRパイプ54内のEGRガスの流れが停止する。EGRガスの流れの停止直後に、第1EGRクーラ21内のEGRガスが第1EGRクーラ21により冷却されて、EGRガスに含まれていた水蒸気が凝縮して凝縮水28が発生する。この凝縮水28は水平方向に延びる第1EGRクーラ21のチューブ内をEGRガスの流れにより第2連通管54b、第2EGRクーラ22、第3連通管54c及びドレンパイプ17aを通ってドレンタンク17bに貯留される。またEGRガスの流れの停止直後に、第2EGRクーラ22内のEGRガスが第2EGRクーラ22により冷却されて、EGRガスに含まれていた水蒸気が凝縮して凝縮水28が発生する。この凝縮水28は鉛直方向に延びる第2EGRクーラ22のチューブ内をその自重により流下し、第3連通管54c及びドレンパイプ17aを通ってドレンタンク17bに貯留される。このように第2EGRクーラ22又は第1及び第2EGRクーラ21,22で発生した凝縮水28はEGRガスと分離されて、速やかにドレンタンク17bに貯留される。
一方、排水増圧弁18及びEGR調整弁16が第2EGRクーラ22を通過して100℃未満になったEGRガスの通る第3連通管54cに設けられているため、排水増圧弁18及びEGR調整弁16を耐熱性を有する部品で構成する必要がない。この結果、排水増圧弁18及びEGR調整弁16を耐熱性の要求されない比較的安価な部品で構成できるので、製造コストを低減できる。上記以外の動作は第1の実施の形態の動作と略同様であるので、繰返しの説明を省略する。
なお、上記第1及び第2の実施の形態では、第1及び第2EGRクーラを略蓮根状の多管式(チューブ式)にそれぞれ形成したが、第1及び第2EGRクーラを積層式にそれぞれ形成してもよい。積層式のEGRクーラは、鉛直方向に延びて設けられかつ水平方向に所定の間隔をあけて積層されEGRガスの流通する複数の扁平のチューブと、鉛直方向に延びて設けられ複数のチューブを収容し冷却水が流通してこの冷却水をチューブ内のEGRガスと間接接触させるクーラ用ケースとを有する。また、上記第1及び第2の実施の形態では、エンジンの停止時に、ドレンタンクに貯留された凝縮水を排出するように制御したが、エンジンのアイドリング時に、ドレンタンクに貯留された凝縮水を排出するように制御してもよい。
また、上記第1及び第2の実施の形態では、本発明のEGRクーラの凝縮水の貯留及び排出機構を、自然吸気型のディーゼルエンジンに適用したが、ターボ過給機付きのディーゼルエンジン、自然吸気型のガソリンエンジン、或いはターボ過給機付きのガソリンエンジンに適用してもよい。ここで、ターボ過給機付きのディーゼルエンジンやターボ過給機付きのガソリンエンジンに、本発明のEGRクーラの凝縮水の貯留及び排出機構を適用すると、高温のEGRガスが過冷却されて、第2EGRクーラ又は第1及び第2EGRクーラで比較的多くの凝縮水が発生しても、この凝縮水をEGRガスから速やかに分離できるとともに、エンジンの燃費性能及び排ガスの浄化性能を向上できる。更に、上記第1及び第2の実施の形態では、EGR装置及びエンジンをトラックに搭載したが、EGR装置及びエンジンを乗用車や産業用機械などに搭載してもよい。
11 ディーゼルエンジン(エンジン)
12 排気通路
12a 排気マニホルド
13 吸気通路
13a 吸気マニホルド
14,54 EGRパイプ
14a,54a 第1連通管
14b,54b 第2連通管
14c,54c 第3連通管
16 EGR調整弁
17 ドレン機構
17a ドレンパイプ
17b ドレンタンク
17c ドレン弁
18 排水増圧弁
19 圧縮空気供給手段
21 第1EGRクーラ
22 第2EGRクーラ
26 コントローラ
28 凝縮水

Claims (4)

  1. エンジン(11)の排気通路(12)と吸気通路(13)とを接続するEGRパイプ(14,54)が設けられ、前記EGRパイプ(14,54)を通って前記排気通路(12)から前記吸気通路(13)にEGRガスが還流され、前記EGRパイプ(14,54)に前記排気通路(12)から前記吸気通路(13)に向って順に第1EGRクーラ(21)及び第2EGRクーラ(22)がそれぞれ設けられ、前記EGRパイプ(14,54)を流れる前記EGRガスの流量を調整するEGR調整弁(16)が前記EGRパイプ(14,54)に設けられ、前記第1及び第2EGRクーラ(21,22)が100℃以上の前記EGRガスを2段階に分けて100℃未満に冷却するように構成されたエンジンのEGR装置であって、
    少なくとも前記第2EGRクーラ(22)が前記エンジン(11)の側方に位置しかつ鉛直方向に延びて設けられ、
    前記EGRガスが前記第2EGRクーラ(22)にその下端又は上端から流入しかつその上端又は下端から排出されるように構成され、
    前記第2EGRクーラ(22)の下端に接続された前記EGRパイプ(14,54)に前記第2EGRクーラ(22)又は前記第1及び第2EGRクーラ(21,22)で発生した凝縮水(28)を貯留し排出するドレン機構(17)が前記第2EGRクーラ(22)の下端を含む水平面より低い位置で接続され、
    前記EGRパイプ(14,54)を開閉する排水増圧弁(18)と前記EGR調整弁(16)とが前記ドレン機構(17)の前記EGRパイプ(14,54)への接続部を挟むように配設され、
    前記排水増圧弁(18)と前記EGR調整弁(16)との間の前記EGRパイプ(14,54)に圧縮空気を供給する圧縮空気供給手段(19)が接続され、
    前記エンジン(11)の運転状況に応じてコントローラ(26)が前記EGR調整弁(16)、前記排水増圧弁(18)、前記圧縮空気供給手段(19)及び前記ドレン機構(17)を制御するように構成された
    ことを特徴とするEGRクーラの凝縮水の貯留及び排出機構。
  2. 前記第1EGRクーラ(21)が前記エンジン(11)の側方であって前記排気通路(12)の排気マニホルド(12a)の下方に位置しかつ鉛直方向に延びて設けられ、前記第2EGRクーラ(22)が前記エンジン(11)の側方であって前記吸気通路(13)の吸気マニホルド(13a)の下方に位置しかつ鉛直方向に延びて設けられ、前記第1EGRクーラ(21)の上端が前記排気マニホルド(12a)に直接接続されるか或いは前記EGRパイプ(14)の一部を構成する第1連通管(14a)を介して接続され、前記第2EGRクーラ(22)の上端が前記吸気マニホルド(13a)に直接接続されるか或いは前記EGRパイプ(14)の一部を構成する第2連通管(14b)を介して接続され、前記第1EGRクーラ(21)の下端が前記第2EGRクーラ(22)の下端に前記EGRパイプ(14)の一部を構成する第3連通管(14c)を介して接続され、前記ドレン機構(17)が前記エンジン(11)の下面を含む水平面より低い位置に設けられ、前記排水増圧弁(18)が前記第1EGRクーラ(21)と前記ドレン機構(17)の接続部との間の前記第3連通管(14c)に設けられ、前記EGR調整弁(16)が前記ドレン機構(17)の接続部と前記第2EGRクーラ(22)との間の前記第3連通管(14c)に設けられた請求項1記載のEGRクーラの凝縮水の貯留及び排出機構。
  3. 前記第1EGRクーラ(21)が前記エンジン(11)の上方に位置しかつ水平方向に延びて設けられ、前記第2EGRクーラ(22)が前記エンジン(11)の側方に位置しかつ鉛直方向に延びて設けられ、前記第1EGRクーラ(21)の一端が前記排気通路(12)の排気マニホルド(12a)に前記EGRパイプ(54)の一部を構成する第1連通管(54a)を介して接続され、前記第2EGRクーラ(22)の上端が前記第1EGRクーラ(21)の他端に前記EGRパイプ(54)の一部を構成する第2連通管(54b)を介して接続され、前記第2EGRクーラ(22)の下端が前記吸気通路(13)の吸気マニホルド(13a)に前記EGRパイプ(54)の一部を構成する第3連通管(54c)を介して接続され、前記ドレン機構(17)が前記エンジン(11)の下面を含む水平面より低い位置に設けられ、前記排水増圧弁(18)が前記第2EGRクーラ(22)と前記ドレン機構(17)の接続部との間の前記第3連通管(54c)に設けられ、前記EGR調整弁(16)が前記ドレン機構(17)の接続部と前記吸気マニホルド(13a)との間の前記第3連通管(54c)に設けられた請求項1記載のEGRクーラの凝縮水の貯留及び排出機構。
  4. 前記ドレン機構(17)が、前記第3連通管(14c,54c)に接続されかつ下方に延びるドレンパイプ(17a)と、前記ドレンパイプ(17a)の途中に設けられたドレンタンク(17b)と、前記ドレンタンク(17b)より下方の前記ドレンパイプ(17a)に設けられこのドレンパイプ(17a)を開閉するドレン弁(17c)とを有する請求項2又は3記載のEGRクーラの凝縮水の貯留及び排出機構。
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