JP2012119903A - 電力増幅器、w−cdma用電力増幅器、マルチバンド用電力増幅器および携帯情報端末 - Google Patents

電力増幅器、w−cdma用電力増幅器、マルチバンド用電力増幅器および携帯情報端末 Download PDF

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Abstract

【課題】利得可変手段として連続したバイアス電流制御と、離散的に利得を変化させる可変利得手段を併せ持ち、出力電力に応じてバイアス電流を削減することで最大出力電力以外の出力条件でも消費電流の削減が可能な手段を提供する。
【解決手段】線形電力増幅器の初段増幅器102−1、102−2のバイアス電流を内部温度補償電流制御回路105が生成する。この内部温度補償電流制御回路105が出力する電流値は設定回路106によって決定される。設定回路106は線形電力増幅器の期待する後段増幅器103−1、103−2の増幅率及び線形電力増幅器の内部温度によって2つの温度補正特性を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、携帯電話装置のパワーアンプモジュール、特にマルチモード対応携帯電話装置のパワーアンプモジュールの線形電力増幅器に関する。
従来のパワーアンプモジュールの出力電力制御は、出力電力に応じたバイアス電流を各増幅段に供給する方法で実現されている。
例えば、特開2006−270670号公報(特許文献1)記載の発明では、出力電力に応じたバイアス電流を各増幅段に供給する方法を開示する。
特許文献1記載の技術では、入力電力が一定の状態で、電力増幅器出力にカプラを接続する。そして、このカプラの出力を検波し負帰還をかけバイアス電流を決定することで所望の出力電力がでる。出力電力が低い場合はバイアス電流を絞るので、各出力電力に対して必要最低限のバイアス電流を供給することが可能である。
特許文献1記載の電力増幅器では、出力電力が低い場合はバイアス電流を絞る。このため、各出力段の出力電力に対して必要最低限のバイアス電流を供給することが可能である。
一方、“Thermal Gain Variation Compensation Technique Using Thermistor on HPA Module for W−CDMA System”( 非特許文献1)では、バイアスを一定に設定し、入力信号を変化させることで、広い出力電力範囲でひずみを低減する技術が開示されている。
特開2006−270670号公報
Y.Kuriyama et. al. "Thermal Gain Variation Compensation Technique Using Thermistor on HPA Module for W−CDMA System", IECE Transaction on Electronics Vol. E91−C, No.12, December 2008 pp1933−1940
しかし、特許文献1記載の技術は、欧州における第2世代携帯電話の仕様であるGSMを念頭に置いたものである。従って、送信信号が一定の振幅を持つことが前提とされており、振幅ゆがみによる隣接チャネル漏洩電力(ACLR)劣化などの問題は想定されていない。
また、非特許文献1の技術では、出力電力が低い場合には消費電流の低減が難しいという問題があった。
本発明の目的は、利得可変手段として連続したバイアス電流制御と、離散的に利得を変化させる可変利得手段を併せ持ち、出力電力に応じてバイアス電流を削減することで最大出力電力以外の出力条件でも消費電流の削減が可能な手段を提供することにある。
また、本発明の別の目的は、動作条件に応じて異なる温度補正係数が設定できるために出力電力の温度依存性を小さく抑える手段を提供することにある。
本発明の前記並びにその他の目的と新規な特徴は、本明細書の記述及び添付図面から明らかになるであろう。
本願において開示される発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、次の通りである。
本発明の代表的な実施の形態に関わる電力増幅器は、入力信号を増幅する第1の増幅器と、第1の増幅器の出力由来の信号を増幅する増幅経路と増幅を行わないバイパス経路とを有する第2の増幅器とを含み、第1の増幅器の出力が所定の閾値未満のとき第2の増幅器はバイパス経路を通して第1の増幅器の出力由来の信号を出力する。
この電力増幅器は、更に第1の増幅器のバイアス電流を制御する設定回路と、第1の増幅器に入力されるバイアス電流を生成する第1のバイアス電流源を有し、この設定回路は第2の増幅器の入力信号の伝達経路及び内部温度によって第1のバイアス電流源の制御を行うことを特徴としても良い。
この電力増幅器の設定回路は、第2の増幅器の入力信号の伝達経路及び内部温度によって使い分ける第1の温度特性、及び第2の温度特性を有し、第1の温度特性及び第2の温度特性に基づき前記第1のバイアス電流源の出力電流を決定することを特徴としても良い。
この電力増幅器は、更に第2の増幅器の伝達経路が増幅経路のときに入力されるバイアス電流を生成する第2のバイアス電流源を有し、設定回路は第2のバイアス電流源も制御することを特徴としても良い。
本発明の代表的な実施の形態に関わる別の電力増幅器は、入力信号を増幅する第1の増幅器と、第1の増幅器の出力由来の信号を増幅する第2の増幅器と、を含み、第1の増幅器は内部温度によって使い分けられる第1のバイアス電流源及び第2のバイアス電流源からの出力電流を使い分けて動作する。
この電力増幅器は、更に第1の増幅器のバイアス電流を制御する設定回路を含み、設定回路は第1のバイアス電流源又は第2のバイアス電流源のいずれを用いるか及び内部温度によって使い分けられる第1の温度特性、及び第2の温度特性を有することを特徴としても良い。
この電力増幅器は、前記第1のバイアス電流源又は前記第2のバイアス電流源のいずれを用いるかを該電力増幅器の期待する出力電力によって決定しても良い。
この電力増幅器の第1のバイアス電流源は該電力増幅器の出力電力が第2のバイアス電流源の想定する該電力増幅器の出力電力より小さく、第1のバイアス電流源で用いる第1の温度特性は非線形であることを特徴としても良い。
これらの電力増幅器を用いるW−CDMA用電力増幅器、マルチバンド用電力増幅器および携帯情報端末も本発明の射程に含まれる。
本発明に関わる線形電力増幅器は、動作条件に応じた温度補正をバイアス回路で掛けるので、安定した出力電力を得ながら消費電流を削減することが可能となる。
本発明の第1の実施の形態に関わる電力増幅器のブロック図である。 本発明の第1の実施の形態に関わる別の電力増幅器のブロック図である。 本発明の第1の実施の形態に関わる後段増幅器の利得変化を表すグラフである。 本発明の第1の実施の形態に関わる設定回路で用いる温度補正特性の一例を表すグラフである。 後段増幅器のバイパスの具体的構成を表す回路図である。 図5の回路図を実装可能な状態にまで詳細化した等価回路図である。 本発明の第2の実施の形態に関わる電力増幅器のブロック図である。 本発明の第2の実施の形態に関わる設定回路で用いる温度補正特性の一例を表すグラフである。 本発明の第2の実施の形態における利得変化の一例を示すグラフである。 本発明の第3の実施の形態に関わるGSM/EDGE/W−CDMA対応電力増幅器モジュールの構成を表すブロック図である。 本発明の第3の実施の形態に関わるGSM/EDGE/W−CDMA対応電力増幅器モジュールの別の構成を表すブロック図である。 本発明の第3の実施の形態に関わるGSM/EDGE/W−CDMA対応電力増幅器モジュールの別の構成を表すブロック図である。 図12のバイパス回路の詳細を示す概念図である。 図13のバイパス回路のスミスチャ−トである。 本発明の第4の実施の形態に関わる電力増幅器のブロック図である。 本発明の第4の実施の形態に関わる設定回路で用いる温度補正特性の一例を表すグラフである。
以下の実施の形態においては、便宜上その必要があるときは、複数のセクションまたは実施の形態に分割して説明する。しかし、特に明示した場合を除き、それは互いに無関係なものではなく、一方は他方の一部又は全部の変形例、詳細、補足説明などの関係にある。また、以下の実施の形態において、要素の数など(個数、数値、量、範囲などを含む)に言及する場合、特に明示した場合及び原理的に明らかに特定の数に限定される場合などを除き、その特定の数に限定されるものでなく、特定の数以上でも以下でも良い。
さらに、以下の実施の形態において、その構成要素は、特に明示した場合及び原理的に明らかに必須であると考えられる場合を除き、必ずしも必須のものでないことは言うまでもない。また、実施の形態の各機能ブロックを構成する回路素子は、特に制限されないが、CMOS(相補型MOSトランジスタ)等の集積回路技術によって、単結晶シリコンのような半導体基板上に形成される。なお、実施の形態で、MOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor:またはMOSFETトランジスタと略す)と記載した場合、ゲート絶縁膜として非酸化膜を除外するものではない。
以下、図を用いて本発明の実施の形態を説明する。
(第1の実施の形態)
図1は本発明の第1の実施の形態に関わる電力増幅器のブロック図である。この図を用いて本実施の形態について説明する。
本発明の電力増幅器は、入力マッチング回路101、初段増幅器102−1、102−2、後段増幅器103−1、103−2、出力用位相シフト回路104、内部温度補償電流制御回路105、設定回路106を含んで構成される。また外部に存在する可変電圧源107が接続されている。
入力マッチング回路101はインピーダンスマッチングを行うと共に、入力信号に対して±45度の位相シフトを行うマッチング回路である。±45度の位相シフトにより、シフト後の二つの信号は直交することとなる。
初段増幅器102−1、102−2は、入力マッチング回路101によってシフトされた2系統の信号を増幅する増幅回路である。
後段増幅器103−1、103−2は、初段増幅器102−1、102−2で増幅された信号を更に増幅する増幅器Aとこの増幅器を有効にするか否かを決定するバイパス用スイッチBを含む増幅回路である。
この後段増幅器103−1、103−2は以下のように制御される。
すなわち、電力増幅器の出力電力が低くなるにつれて、外部に接続された可変電圧源107のバイアス電流を低減する。電力増幅器の出力電力が更に低くなると、バイパス用スイッチBがONすると同時に増幅器Aの動作が停止される点が後段増幅器103−1、103−2の特徴である。
出力用位相シフト回路104は、後段増幅器103−1、103−2で増幅された各信号を位相シフトした後に合成するシフト回路及び合成回路である。
内部温度補償電流制御回路105は、電力増幅器内の温度の変化を補償するための可変電流源である。この内部温度補償電流制御回路105によって初段増幅器102−1、102−2のバイアス電流を生成する。
設定回路106は、電力増幅器の動作設定に応じて内部温度補償電流制御回路105で用いる電圧の変更を行う可変電圧である。ここで「動作設定」とは後段増幅器103−1、103−2で電力増幅器Aを用いるか、電力増幅器Aを止めバイパス用スイッチBを接続するか、温度補正特性KT1もしくはKT2を意味する。
外部素子である可変電圧源107は、後段増幅器103−1、103−2のバイアス電流を生成する可変電圧源である。
これらの構成を踏まえ動作の説明を行う。
まず、該電力増幅器に信号が入力されると、入力マッチング回路101で入力された信号を2つに分配し、分配されたそれぞれの信号は、+45度と−45度位相シフトされ、入力マッチング回路101から出力される。つまり、この分配されたそれぞれの信号は、互いに90度位相差で分離されている。分離後の信号を初段増幅器102−1、102−2に出力する。
初段増幅器102−1、102−2に入力された信号は内部温度補償電流制御回路105の出力するバイアス電流によってバイアスされる。その後、初段増幅器102−1、102−2内の図示しないFETによって、入力信号は増幅される。
ここで設定回路106は、1)後段増幅器103−1、103−2が動作している場合、2)後段増幅器103−1、103−2が停止している場合、にそれぞれ対応するために、温度補正係数を複数持ち、これら複数の係数を適宜切り替えて動作させる。
可変電圧源107は、後段増幅器103−1、103−2に対してバイアス電圧を供給するための可変電圧源である。
なお、この回路は2段階増幅の場合であるが、3段階増幅であっても適用可能である。図2は、本発明の第1の実施の形態に関わる別の電力増幅器のブロック図である。
この図2の場合、中段増幅器108−1、108−2が挿入され、これらへのバイアス電流供給手段として定電流源109が追加されている。
この図の場合、設定回路106は中段増幅器108−1、108−2と後段増幅器103−1、103−2の双方を考慮して係数を定義しても良い。また、いずれか一方のみを考慮して設定回路106の係数を決定しても良い。
次に、本実施の形態における利得の変化を説明する。
図3は、本発明の第1の実施の形態に関わる後段増幅器103−1、103−2の利得変化を表すグラフである。本グラフの横軸は出力電力を、縦軸は増幅器全体の増幅率をそれぞれ表す。
出力電力が低い間は、利得が低くても十分な出力を得ることができる。従って、後段増幅器103−1、103−2のバイパスBを経由して、初段増幅器102−1、102−2の出力を出力用位相シフト回路104に導く。この間後段増幅器103−1、103−2での増幅は行われないこととなり、バイパス回路の損失と初段増幅器の利得が相殺し、全体の増幅率は例えば0.0dB固定となる。
一方、出力電力が一定の値を超えると(図3では0dBm)、後段増幅器103−1、103−2は信号の内部経路を増幅器A経由に変更する。
この後、初段増幅器102−1、102−2の出力に従って、バイアス電圧(図1の可変電圧源107により)増大させ、線形性を維持しつつ後段増幅器103−1、103−2は利得を上げていく。出力電力が27dBmの時には、後段全体の利得は26.5dBmにもなる。
なお、出力電力が一定の値を切ったときも同様となる。出力電力を下げる際には、入力信号を下げると同時に2段目増幅器のバイアス電圧(=図1の可変電圧源107の電圧値)も下げる。これにより、増幅器の利得も減少する。
出力電力が0dBmまで低下すると、後段増幅器103−1、103−2は増幅器Aの動作を止め、後段増幅器103−1、103−2は信号の内部経路をバイパスB側に変更する。
このように動作させることで、電力増幅器の消費電力を大幅に低減させることが可能となる。
図4は、本発明の第1の実施の形態に関わる設定回路106で用いる温度補正特性KT1、KT2の一例を表すグラフである。横軸が電力増幅器の動作時の温度であり、縦軸が内部温度補償電流制御回路105の出力を表す。
温度補正特性KT1は通常動作時、すなわち後段増幅器103−1、103−2の増幅器Aが動作している場合の特性を表す。一方温度補正特性KT2は、後段増幅器103−1、103−2の増幅器Aが停止し、バイパスB経由で信号が出力用位相シフト回路104に送られている状態の特性を示す。
この図のように、温度と後段増幅器103−1、103−2内の増幅器Aの動作/停止に従い、温度補正特性KT1、KT2の設定が必要となる。
図5は、後段増幅器103−1、103−2のバイパスBの具体的構成を表す回路図である。
図2では、増幅器AおよびバイパスBと書いたが、例えば実際には本図のような構成を採る。
増幅器Aは、抵抗Arを周辺回路として有するトランジスタ等の増幅回路である。
バイパスBは、抵抗Rb、スイッチSb、容量Cbを含んで構成される。
スイッチSbは、バイパスBを経由させるか否かを決定するスイッチである。
容量Cbは直流成分をカットするための直流カット用容量である。
抵抗Rbはインピーダンス調整用の抵抗である。
容量Cbと抵抗Rbの直列接続によって、このバイパスBのインピーダンスは決定される。
そして、信号がバイパスBを経由する場合においても、抵抗Rbと容量Cbにより、初段増幅器102−1、102−2の出力を、出力用位相シフト回路104に低損失で導くことが可能となっている。つまり、バイパスBの入出力部は、十分にインピーダンス整合を取ることが可能となっている。
増幅器Aの入力インピーダンスも出力インピーダンスもリアクタンス成分を持つ。
図6は、図5の回路図を実装可能な状態にまで詳細化した等価回路図である。図5と異なり、この図においては、スイッチSbはFETで構成される。スイッチのゲート電位は増幅器Aのゲート電圧と相補的に制御される。
最大出力時には開いているスイッチの波形が歪む場合がある。これを抑圧するために、スイッチを構成するFETを直列に接続する。
また、増幅器A側の入出力切り替え様にスイッチSbiasを含む。このスイッチSbiasは二つのFETを含んで構成しており、可変電圧源107からの出力電圧を抵抗Arに入力するかを決定する。このスイッチSbiasもスイッチSbと同じ制御信号で制御される。
以上のような構成により、動作形態の異なる大出力時と小出力時で温度特性の補正を変えることで安定して低消費電力で駆動する増幅器を実現することが可能となる。
(第2の実施の形態)
次に、本発明の第2の実施の形態に付いて図を用いて説明する。
図7は、本発明の第2の実施の形態に関わる電力増幅器のブロック図である。
この電力増幅器への入力信号は、±45度の位相シフトを兼ねた入力マッチング回路101を介して、1組の初段増幅器102−1、102−2に分配される。そして後段増幅器103−3、103−4(第1の実施の形態と相違し、バイパスが存在しないもの)の出力を出力用位相シフト回路104で再度位相をシフトして出力を合成する。
後段増幅器103−3、103−4は、該電力増幅器で期待される出力電力が低くなるにつれて、バイアス電圧(可変電圧源107に依存)が低くなるように制御される。更に想定される出力電力が低くなると、初段増幅器102−1、102−2のバイアス電流を低く設定する。
初段増幅器102−1、102−2のバイアス電流を低く設定する場合、利得補正のため、過度にバイアス電流が低下する可能性が高くなる。そこでバイアス電流源を二つ設け、スイッチ110で切り替えることで制御することを特徴とする。
図8は、本発明の設定回路106で用いる温度補正特性KT1、KT2の一例を表すグラフである。なお、図4同様、横軸が電力増幅器の動作時の温度であり、縦軸が内部温度補償電流制御回路105の出力を表す。
本実施の形態では、温度補正特性KT1を線形のまま維持するのに対し、温度補正特性KT2を非線形にするところに特徴がある。このようにすることで、バイアス電流が一様に低下することを防止している。
図9は、本発明の第2の実施の形態における利得変化の一例を示すグラフである。本グラフでは最大出力電力を27dBmとしている。
本実施の形態では、出力電力を下げる場合には入力信号のレベルを下げると同時に、後段増幅器103−3、103−4のバイアス電流を下げ、該電力増幅器の利得を低下させる。
出力電力が13.5dBmまで下がると、初段増幅器のバイアス電流を低減し、更に該電力増幅器全体としての利得の低下を図る。
このように動作させることで、電力増幅器の消費電力を大幅に低減することが可能となる。また、第1の実施の形態同様、動作形態の異なる大出力時と小出力時で温度特性の補正を変えることで、低消費電力動作が可能な増幅器を実現することが可能となる。
(第3の実施の形態)
次に本発明の第3の実施の形態に付いて説明する。
図10は、本発明の第3の実施の形態に関わるGSM/EDGE/W−CDMA対応電力増幅器モジュールの構成を表すブロック図である。
この図では信号の搬送波周波数が1GHz、2GHz帯に対応したGSM/EDGE対応増幅器と、信号の搬送波周波数が1GHz、2GHz帯に対応したW−CDMA増幅器と、制御用のデジタル信号インターフェース回路IF(本図ではSPI BUSを想定)を含んで構成される。
電力増幅器モジュールの信号が入力される端子は、搬送波周波数に応じて1GHz帯用(LBIN端子)、2GHz帯用(HBIN端子)が用意されている。入力信号は、入力信号の搬送波周波数帯に対応する入力分波回路(1GHz側:SWl、2GHz側SWh)に入力される。入力分波回路に入力された信号は、対応する通信方式に応じてGSM/EDGE増幅器またはW−CDMA増幅器に出力される。W−CDMA増幅器ではバランスマッチング回路を、送受信で同一の周波数を時分割で用いるGSM/EDGE増幅器ではマッチング回路を経由することとなる。
各増幅器のバイアス設定条件は、制御用のデジタル信号インターフェース回路IFからデジタルアナログ変換回路DACでアナログ形式に変更された後に、各増幅器向けのバイアス回路に伝達される。この際、デジタルアナログ変換回路DACから図1の設定回路106や可変電圧源107に対しても設定値が送信される。
各増幅器で増幅された後、マッチング回路(GSM/EDGE)、出力マッチング回路(W−CDMA)を経由した後、外部端子から出力される。図面上では、W−CDMA高バンド側の増幅器の出力端子はHBOUT W−CDMA、W−CDMA低バンド側の増幅器の出力端子はLBOUT W−CDMAとしている。また、GSM/EDGE高バンド側の出力端子はHBOUT GSM、GSM/EDGE低バンド側の出力端子はLBOUT WGSMとしている。
この出力端子から先は、用途に応じた回路構成がなされている。例えば、W−CDMAではバンドがいくつかに分かれているため、各バンドに応じた回路に入力されるようにスイッチで分岐される。一方GSM/EDGEは特に手を加えられることなく、そのまま電力増幅器モジュールの出力として、外部に出力される。
次に本発明の第3の別の実施の形態に付いて図を用いて説明する。
図11は、本発明の第3の実施の形態に関わるGSM/EDGE/W−CDMA対応電力増幅器モジュールの別の構成を表すブロック図である。なお、本図においては出力側の外部端子以降は図10と同様であるので省略している。また、使用する周波数や、通信方式は第3の実施の形態と同様である。
この実施の形態では、GSM/EDGE増幅器に関しては、各電力増幅器の出力にカプラCAPl、CAPhを設ける点に特徴がある。これらのカプラでアンプの出力を検波し、帰還をかけることで、出力電力制御電圧Vramp信号に対応した電力を安定して出力できる。
また、図12は、本発明の第3の実施の形態に関わるGSM/EDGE/W−CDMA対応電力増幅器モジュールの別の構成を表すブロック図である。この図は図11の構成を基礎としており、GSM/EDGE増幅器に関連した処理については図11と同様である。
本実施の形態では、W−CDMA増幅器側の処理に特徴がある。W−CDMA増幅器側の前段にスイッチSWp1、SWp2を設ける。そしてこのスイッチを低出力動作時にはAllBypassを通して信号が流れるように制御する。これによりW−CDMA使用時の低出力時には完全に電力増幅器を停止することで消費電力の低減を図ることが可能となる。
図13は、図12のバイパス回路の詳細を示す概念図である。また、図14は図13のバイパス回路の出力端(図13 A参照)から見たインピーダンスのスミスチャ−ト表記である。
本図、及び図12からも明らかな通り、このバイパス回路ではスイッチを入力部分にのみ設ける。電力増幅器を完全に動作停止させた場合には、図14のスミスチャートに示すように外円に沿ったインピーダンスを採る。これは、適当な長さの線路(図13 B参照)を電力増幅器出力と、バイパス経路の間に設けることで、増幅器出力インピーダンスを開放インピーダンスとみなすことができることを示す。
これらのことにより、損失の大きな出力側にスイッチをつけることなく低損失なバイパス切り替えを実現することができる。
このような形で、上記の第1の実施の形態及び第2の実施の形態を適用することが可能となる。
(第4の実施の形態)
第4の実施の形態について図15、16を用いて説明する。
本実施の形態は、第1の実施の形態の後段増幅器において、増幅器動作とバイパス動作の切り替え操作を行っていたのに対して、出力電力仕様の異なる(小さな)増幅器(1031−1、1031−2)を切り替えて使用するものである。
例えば、増幅器A、増幅器1031−1、1031−2が能動素子としてトランジスタを用いる場合、増幅器Aのトランジスタに比べて、小さな増幅器1031−1、1031−2のトランジスタのゲート幅を小さくする。
そして、小さな増幅器1031−1、1031−2は、増幅器Aより低い電力を出力する。つまり図16において、出力電力が15dBmから22dBmの中出力モードで、小さな増幅器1031−1、1031−2が動作する。
第4の実施の形態では、バイパス切り替えに対して低出力時にも図16に示すように利得をキープすることができる。
また、小さな増幅器1031−1、1031−2に切り替え後にも、小さな増幅器1031−1、1031−2のバイアス電流(電圧)を調整できるように、レベル変換回路1000を設けて小さな増幅器1031−1、1031−2を動かしている。
つまり、レベル変換回路1000の出力で小さな増幅器1031−1、1031−2のバイアス電流(電圧)が制御できるようになっている。このように、本実施の形態の電力増幅器では、第1の実施の形態の電力増幅器に比べて、増幅器利得をより細かく制御することが可能となる。また、増幅器Aのトランジスタに比べて、小さな(後段)増幅器を用いる事で効率向上の効果がある。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記の実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更が可能であることは言うまでもない。
本発明の回路は、標準的なMOSデバイス、バイポーラトランジスタで構成できるため、広く電力増幅器の回路に適用できる。具体的には携帯電話用電力増幅器、携帯電話、W−LANなど各種無線用途の利得可変増幅器などにも適用可能である。
101…入力マッチング回路、102−1、102−2…初段増幅器、
103−1、103−2…後段増幅器、A…増幅器、B…バイパス、
104…出力用位相シフト回路、
105…内部温度補償電流制御回路、106…設定回路、107…可変電圧源、
108−1、108−2…中段増幅器、109…定電流源、110…スイッチ、
Ar…抵抗、Cb…容量、Sb、Sbias…スイッチ、Rb…抵抗、
CAPl、CAPh…カプラ、SWh、SWl、SWp1、SWp2…スイッチ、
All Bypass…バイパス。

Claims (11)

  1. 入力信号を増幅する第1の増幅器と、前記第1の増幅器の出力由来の信号を増幅する増幅経路と増幅を行わないバイパス経路とを有する第2の増幅器と、を含み、
    前記第1の増幅器の出力が所定の閾値未満のときは前記第2の増幅器は前記バイパス経路を通して前記第1の増幅器の出力由来の信号を出力する電力増幅器。
  2. 更に前記第1の増幅器のバイアス電流を制御する設定回路と、前記第1の増幅器に入力されるバイアス電流を生成する第1のバイアス電流源を有し、前記設定回路は前記第2の増幅器の入力信号の伝達経路及び内部温度によって前記第1のバイアス電流源の制御を行う請求項1記載の電力増幅器。
  3. 前記設定回路は、前記第2の増幅器の入力信号の伝達経路及び内部温度によって使い分ける第1の温度特性、及び第2の温度特性を有し、前記第1の温度特性及び前記第2の温度特性に基づき前記第1のバイアス電流源の出力電流を決定する請求項2記載の電力増幅器。
  4. 更に前記第1の増幅器及び前記第2の増幅器をバイパスする増幅バイパス経路を有し、
    該電力増幅器に期待する出力が所定の値以下の場合、入力信号を前記増幅バイパス経路経由で出力することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の電力増幅器。
  5. 入力信号を増幅する第1の増幅器と、前記第1の増幅器の出力由来の信号を増幅する第2の増幅器と、を含み、
    前記第1の増幅器は内部温度によって使い分けられる第1のバイアス電流源及び第2のバイアス電流源からの出力電流を使い分けて動作する電力増幅器。
  6. 更に前記第1の増幅器のバイアス電流を制御する設定回路を含み、前記設定回路は前記第1のバイアス電流源又は前記第2のバイアス電流源のいずれを用いるか及び内部温度によって使い分けられる第1の温度特性、及び第2の温度特性を有する請求項5記載の電力増幅器。
  7. 前記第1のバイアス電流源又は前記第2のバイアス電流源のいずれを用いるかを該電力増幅器の期待する出力電力によって決定する請求項6記載の電力増幅器。
  8. 前記第1のバイアス電流源は該電力増幅器の出力電力が前記第2のバイアス電流源の想定する該電力増幅器の出力電力より小さく、
    前記第1のバイアス電流源で用いる前記第1の温度特性は非線形である請求項7記載の電力増幅器。
  9. 請求項1乃至8のいずれか1項記載の電力増幅器を用いるW−CDMA用電力増幅器。
  10. 請求項1乃至8のいずれか1項記載の電力増幅器を用いるマルチバンド用電力増幅器。
  11. 請求項1乃至8のいずれか1項記載の電力増幅器を用いる携帯情報端末。
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