JP2012118789A - 印刷システム、印刷方法、および印刷制御装置 - Google Patents

印刷システム、印刷方法、および印刷制御装置 Download PDF

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Abstract

【課題】複数ページの画像をページ毎に記録媒体に印刷する印刷処理において、特定ページの画像が印刷された記録媒体が正当な権限を有する者以外の者により持ち去られることを防止して、印刷処理のセキュリティレベルを向上させることができる印刷システムを提供する。
【解決手段】本発明の印刷システムは、複数ページのうちの特定ページに対して、特定ページの画像の記録媒体への印刷可否を判定するための認証情報を設定する認証設定部と、ユーザにより入力された認証情報を取得して、取得された認証情報が認証設定部により設定された認証情報と一致するか否かを判定する認証部と、特定ページ以外のページの画像を記録媒体に印刷するとともに、認証部により認証情報が一致すると判定された場合に、特定ページの画像を記録媒体に印刷する印刷部と、を有する。
【選択図】図12

Description

本発明は、複数ページの画像をページ毎に記録媒体に印刷する印刷システム、印刷方法、および印刷制御装置に関する。
宅配便等のサービスで利用される取引伝票は、「お客様用」伝票および「控え」伝票等の複数枚の伝票から構成される。近年、このような1組の伝票を、MFP(Multi−Function Peripheral)等の画像形成装置により作成するカーボンコピー印刷が提案されている(たとえば、特許文献1参照)。
カーボンコピー印刷により1組の伝票を作成する場合、原稿データに基づいて、各伝票に対応する複数種類の画像が形成される。このとき、たとえば、「お客様用」伝票の画像については、顧客の氏名、住所、電話番号等のすべての情報が記載され、「控え」伝票の画像については、マスク処理により一部の情報が隠される。これらの画像が用紙等の記録媒体に印刷されることにより、1組の伝票が作成される。カーボンコピー印刷によれば、MFPに対する1回の印刷指示により、1組の伝票を作成することができる。
ところで、MFPにより作成された1組の伝票を構成する各伝票は、それぞれ異なる者によりMFPから持ち去られる場合がある。たとえば、「お客様用」伝票は、営業部門の担当者によりMFPから持ち去られ、「控え」伝票は、経理部門の担当者によりMFPから持ち去られる。
しかしながら、これらの伝票は互いに類似しているため、上記のような場合、特定の伝票が、当該伝票を本来持ち去るべき者以外の者により持ち去られるおそれがある。たとえば、営業部門の担当者により持ち去られるべき「お客様用」伝票が、経理部門の担当者により誤って持ち去られるおそれがある。とりわけ、顧客住所、電話番号等の重要な情報が記載されている伝票が、当該伝票を本来持ち去るべき者以外の者により持ち去られる場合、セキュリティの問題がある。
なお、下記の特許文献2〜4には、クライアント端末において印刷の実行を指示するユーザの権限に応じてマスク処理等の処理を施すことにより、画像に記載される情報を制限し、セキュリティレベルを向上させる技術が開示されている。しかしながら、これらの技術は、クライアント端末から印刷の実行を指示するユーザが、重要な情報が記載された画像を印刷すること自体を防止するものであり、画像が印刷された複数枚の用紙のうち特定の用紙をユーザ以外の者が持ち去ることを防止するものではない。
特開2004−155112号公報 特開2005−190426号公報 特開2005−346398号公報 特開2009−296173号公報
本発明は、上述した課題に鑑みてなされたものである。したがって、本発明の目的は、複数ページの画像をページ毎に記録媒体に印刷する印刷処理において、特定ページの画像が印刷された記録媒体が正当な権限を有する者以外の者により持ち去られることを防止して、印刷処理のセキュリティレベルを向上させることができる印刷システム、印刷方法、および印刷制御装置を提供することである。
本発明の上記目的は、下記の手段によって達成される。
(1)複数ページの画像をページ毎に記録媒体に印刷する印刷システムであって、前記複数ページのうちの特定ページに対して、当該特定ページの画像の記録媒体への印刷可否を判定するための認証情報を設定する認証設定部と、ユーザにより入力された認証情報を取得して、当該取得された認証情報が前記認証設定部により設定された認証情報と一致するか否かを判定する認証部と、前記特定ページ以外のページの画像を記録媒体に印刷するとともに、前記認証部により前記認証情報が一致すると判定された場合に、前記特定ページの画像を記録媒体に印刷する印刷部と、を有することを特徴とする印刷システム。
(2)前記認証設定部は、異なるセキュリティレベルの認証情報を2以上のページに対して設定することを特徴とする上記(1)に記載の印刷システム。
(3)前記認証情報を含む印刷ジョブを記憶する記憶部と、前記記憶部に記憶されている印刷ジョブの中から、前記取得された認証情報と一致する認証情報を含む他の印刷ジョブを検出する検出部と、をさらに有し、前記検出部により前記他の印刷ジョブが検出された場合、前記印刷部は、さらに、前記他の印刷ジョブにおいて前記認証情報が設定されているページの画像を記録媒体に印刷することを特徴とする上記(1)または(2)に記載の印刷システム。
(4)該当するページの画像を記録媒体に印刷することを禁止する禁止条件を設定する条件設定部をさらに有し、前記禁止条件が成立しない場合、前記印刷部は、前記ページの画像を記録媒体に印刷することを特徴とする上記(1)〜(3)のいずれか1つに記載の印刷システム。
(5)前記複数ページの画像は、当該複数ページの画像に共通の画像要素を含むことを特徴とする上記(1)〜(4)のいずれか1つに記載の印刷システム。
(6)複数ページの画像をページ毎に記録媒体に印刷する印刷方法であって、前記複数ページのうちの特定ページに対して、当該特定ページの画像の記録媒体への印刷可否を判定するための認証情報を設定するステップ(a)と、前記特定ページ以外のページの画像を記録媒体に印刷するステップ(b)と、ユーザにより入力された認証情報を取得して、当該取得された認証情報が前記ステップ(a)において設定された認証情報と一致するか否かを判定するステップ(c)と、前記ステップ(c)において前記認証情報が一致すると判定された場合、前記特定ページの画像を記録媒体に印刷するステップ(d)と、を有することを特徴とする印刷方法。
(7)前記ステップ(a)において、異なるセキュリティレベルの認証情報が2以上のページに対して設定されることを特徴とする上記(6)に記載の印刷方法。
(8)前記認証情報を含む印刷ジョブを記憶部に記憶するステップ(e)と、前記記憶部に記憶されている印刷ジョブの中から、前記取得された認証情報と一致する認証情報を含む他の印刷ジョブを検出するステップ(f)と、前記ステップ(f)において前記他の印刷ジョブが検出された場合、当該他の印刷ジョブにおいて前記認証情報が設定されているページの画像を記録媒体に印刷するステップ(g)と、をさらに有することを特徴とする上記(6)または(7)に記載の印刷方法。
(9)該当するページの画像を記録媒体に印刷することを禁止する禁止条件を設定するステップ(h)をさらに有し、前記禁止条件が成立しない場合、前記ステップ(b)および前記ステップ(d)において、前記ページの画像が記録媒体に印刷されることを特徴とする上記(6)〜(8)のいずれか1つに記載の印刷方法。
(10)前記複数ページの画像は、当該複数ページの画像に共通の画像要素を含むことを特徴とする上記(6)〜(9)のいずれか1つに記載の印刷方法。
(11)複数ページの画像をページ毎に記録媒体に印刷するための印刷ジョブを実行する印刷制御装置であって、前記複数ページのうちの特定ページに対して設定されている、当該特定ページの画像の記録媒体への印刷可否を判定するための認証情報を含む印刷ジョブを受信する受信部と、ユーザにより入力された認証情報を取得して、当該取得された認証情報が前記印刷ジョブに含まれる認証情報と一致するか否かを判定する認証部と、前記特定ページ以外のページの画像の記録媒体への印刷を印刷装置に指示するとともに、前記認証部により前記認証情報が一致すると判定された場合に、前記特定ページの画像の記録媒体への印刷を前記印刷装置に指示する指示部と、を有することを特徴とする印刷制御装置。
(12)前記印刷ジョブは、2以上のページに対して設定されている異なるセキュリティレベルの認証情報を含むことを特徴とする上記(11)に記載の印刷制御装置。
(13)前記認証情報を含む印刷ジョブを記憶する記憶部と、前記記憶部に記憶されている印刷ジョブの中から、前記取得された認証情報と一致する認証情報を含む他の印刷ジョブを検出する検出部と、をさらに有し、前記検出部により前記他の印刷ジョブが検出された場合、前記指示部は、さらに、前記他の印刷ジョブにおいて前記認証情報が設定されているページの画像の記録媒体への印刷を前記印刷装置に指示することを特徴とする上記(11)または(12)に記載の印刷制御装置。
(14)前記印刷ジョブには、該当するページの画像を記録媒体に印刷することを禁止する禁止条件が設定されており、前記禁止条件が成立しない場合、前記指示部は、前記ページの画像の記録媒体への印刷を前記印刷装置に指示することを特徴とする上記(11)〜(13)のいずれか1つに記載の印刷制御装置。
(15)前記複数ページの画像は、当該複数ページの画像に共通の画像要素を含むことを特徴とする上記(11)〜(14)のいずれか1つに記載の印刷制御装置。
本発明によれば、正当な権限を有するユーザが正しい認証情報を入力しない限り、特定ページの画像が記録媒体に印刷されないため、特定ページの画像が印刷された記録媒体が、特定ページ以外の画像が印刷された記録媒体とともに排紙部に排出されることが防止される。したがって、特定ページの画像が印刷された記録媒体が正当な権限を有する者以外の者により持ち去られてしまうことが防止され、印刷処理のセキュリティレベルが向上する。
本発明の一実施形態に係る印刷システムの全体構成を示すブロック図である。 図1に示されるPCの構成を示すブロック図である。 図1に示されるMFPの構成を示す概略正面図である。 図1に示されるMFPの構成を示すブロック図である。 図4に示されるHDDに格納されているプログラムを説明するための図である。 カーボンコピー印刷により印刷される画像を説明するための図である。 PCのディスプレイに表示される印刷設定画面の一例を示す図である。 カーボンコピー編集画面の一例を示す図である。 印刷設定情報の一例を示す図である。 MFPにより実行される印刷処理の手順を示すフローチャートである。 図10に後続するフローチャートである。 MFPの操作パネル部に表示されるジョブ指定画面の一例を示す図である。 カーボンコピー印刷の作用効果を説明するための図である。 本発明の印刷処理をバリアブル印刷に適用した場合の作用効果を説明するための図である。 MFPにより実行される印刷処理の変形例を説明するためのフローチャートである。 図15に後続するフローチャートである。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る印刷システムの全体構成を示すブロック図である。
本実施形態の印刷システムは、PC(Personal Computer)100とMFP200とを備え、これらはネットワーク300を介して相互に通信可能に接続されている。
ネットワーク300は、イーサネット(登録商標)、トークンリング、FDDI(Fiber Distributed Data Interface)等の規格によりコンピュータやネットワーク機器同士を接続したLAN(Local Area Network)や、LAN同士を専用線で接続したWAN(Wide Area Network)等からなる。なお、ネットワーク300に接続される機器の種類および台数は、図1に示す例に限定されない。また、PC100とMFP200とは、ネットワーク300を介することなく直接機器間で接続(ローカル接続)されていてもよい。
図2は、図1に示されるPCの構成を示すブロック図である。PC100は、CPU(Central Processing Unit)101、メモリ102、HDD(Hard Disk Drive)103、ディスプレイ104、入力装置105、および通信I/F(Interface)部106を備えており、これらは信号をやり取りするためのバス107を介して相互に接続されている。
CPU101は、プログラムにしたがって上記各部の制御や各種の演算処理を行う。メモリ102は、予め各種プログラムや各種データを格納しておくROM(Read Only Memory)、作業領域として一時的にプログラムやデータを記憶するRAM(Randam Access Memory)等からなる。
HDD103は、オペレーティングシステムを含む各種プログラムや各種データを格納する。HDD103には、原稿データを作成するためのアプリケーションと、原稿データをMFP200が解釈可能なページ記述言語(PDL)で記述された印刷データに変換するためのプリンタドライバとがインストールされている。なお、原稿データを作成するためのアプリケーションには、Microsoft Word(登録商標)、Adobe Illustrator(登録商標)の他、バリアブル印刷専用のアプリケーションが挙げられる。
ディスプレイ104は、たとえば、液晶ディスプレイであり、各種の情報を表示する。入力装置105は、マウス等のポインティングデバイスやキーボードを含み、各種の入力を行うために使用される。
通信I/F部106は、ネットワーク300を介し他の機器と通信するためのインタフェースであり、イーサネット(登録商標)、トークンリング、FDDI等の規格が用いられる。
図3は、図1に示されるMFPの構成を示す概略正面図であり、図4は、図1に示されるMFPの構成を示すブロック図である。
MFP200は、制御部210、操作パネル部220、ADF(Auto Document Feeder)230、画像読取部240、給紙部250、画像形成部260、および排紙部270を備えており、これらは信号をやり取りするためのバスを介して相互に接続されている。なお、MFP200の上記各部のうち、PC100の上記各部と同様の機能を有する部分については、説明の重複を避けるためその説明を省略する。
制御部210は、CPU201、メモリ202、HDD203、および通信I/F部204を有する。
図5は、HDDに格納されているプログラムを説明するための図である。HDD203には、PC100からの印刷データを変換してビットマップ形式の画像データを生成するための画像データ生成部、画像データを編集または加工してカーボンコピー印刷用の画像データを生成するための画像データ編集部、および画像データに基づく画像を印刷出力するための認証処理を実行する認証実行部に対応するプログラムが格納されている。
操作パネル部220は、タッチパネル、テンキー、スタートボタン、ストップボタン等を備えており、各種情報の表示および各種指示の入力に使用される。
ADF230は、セットされた複数枚の原稿を1枚ずつ画像読取部240の所定の読み取り位置まで順次搬送し、そして画像読み取り後の原稿を順次排出する。
画像読取部240は、所定の読み取り位置にセットされた原稿またはADF230により所定の読み取り位置に搬送された原稿に蛍光ランプ等の光源で光を当て、その反射光をCCD(Charge Coupled Device)イメージセンサ等の撮像装置で光電変換して、その電気信号から画像データを生成する。
給紙部250は、印刷に使用される記録媒体としての用紙を収容する。給紙部250は、複数の給紙トレイを有しており、給紙トレイに収容された用紙を1枚ずつ画像形成部260に送り出す。
画像形成部260は、帯電、露光、現像、転写、および定着の各工程を含む電子写真式プロセス等の周知の作像プロセスを用いて、各種データに基づく画像を用紙上に形成する。
排紙部270は、画像形成部260から搬送される印刷後の用紙を収容する。本実施形態の排紙部270は、複数の排紙トレイおよび複数の排紙ボックスを有しており、画像形成部260から搬送される印刷後の用紙は所定の排紙トレイまたは排紙ボックスに収容される。排紙ボックスには、内部に収容されている用紙を取り出すためのドアが設けられており、ドアにはロック機能が備えられている。また、本実施形態の各排紙トレイおよび排紙ボックスには用紙を検出するためのセンサが設けられており、内部に用紙が収容されているか否かを認識することができる。
なお、PC100およびMFP200は、それぞれ、上記の構成要素以外の構成要素を含んでいてもよく、あるいは、上記の構成要素のうちの一部が含まれていなくてもよい。
次に、図6を参照して、本実施形態の印刷システムにより実行されるカーボンコピー印刷について説明する。カーボンコピー印刷では、共通の画像要素を有する複数ページの画像がページ毎に用紙に印刷されることにより、1組の書類が作成される。
図6は、カーボンコピー印刷により印刷される画像を説明するための図である。図6(A)は、「発送伝票」の原稿データの画像を示しており、図6(B)および図6(C)は、「発送伝票」の原稿データから生成される1組の伝票の画像を示している。
カーボンコピー印刷では、ユーザからの1回の印刷指示により、原稿データから複数の画像データが生成される。画像データに基づく画像が用紙に印刷されることにより、「お客様用」伝票および「控え」伝票からなる1組の伝票が作成される。これらの伝票には、顧客氏名、顧客住所、および伝票番号等の互いに共通する画像要素が含まれる。
図6(A)および図6(B)を比較すると、図6(B)に示される「お客様用」伝票には、伝票番号(No.1234567890)が付加されている。
また、図6(A)および図6(C)を比較すると、図6(C)に示される「控え」伝票には、「お客様用」伝票と同じ伝票番号(「No.1234567890」)に加え、それが控えであることを示す「控え」マークが付加されている。また、「控え」伝票には、印字する必要のない電話番号(Tel:0426−60−9xxx)を隠すためのマスク処理が適用されている。さらに、「控え」伝票には、図6(B)の「お客様用」伝票とは異なる背景色が用いられている。
このような変更は、プリンタドライバにより提供されるカーボンコピー編集画面400’(図8参照)を使用して、ユーザが行うことができる。
図7は、PCのディスプレイに表示される印刷設定画面の一例を示す図である。印刷設定画面400は、プリンタドライバが起動されることにより、PC100のディスプレイ104に表示される。PC100のユーザは、印刷設定画面400を使用して、カーボンコピー印刷についての設定を行うことができる。
図7に示されるとおり、印刷設定画面400は、2つのタブ410a,410bを有している。2つのタブ410a,410bのうち「カーボン」タブ410bが選択されることにより、カーボンコピー印刷についての設定を行うための画面が表示される。
印刷設定画面400は、カーボンコピー印刷指示部411、通し番号入力部412、用途選択部413、排紙トレイ設定部414、認証設定部415、出力設定部416、および優先度設定部417を有する。また、印刷設定画面400には、カーボンコピー編集ボタン418、プリントボタン419a、適用ボタン419b、およびキャンセルボタン419cが設けられている。
カーボンコピー印刷指示部411は、カーボンコピー印刷を実行するか否かについての設定を受け付ける。カーボンコピー印刷指示部411は、チェックボックスを有し、カーボンコピー印刷を実行するか否かについてのユーザによる選択を受け付ける。
通し番号入力部412は、カーボンコピー印刷により印刷される複数ページの画像に付加される通し番号の入力を受け付ける。通し番号入力部412は、テキストボックスを有し、ユーザによる通し番号の入力を受け付ける。
用途選択部413は、カーボンコピー印刷により印刷される複数ページの画像に対してそれぞれ指定されている用途(「お客様用」、「控え」)の中から、1つの用途の選択を受け付ける。用途選択部413は、プルダウンメニューを有し、各ページに対応する用途の中から、ユーザによる1つの用途の選択を受け付ける。
排紙トレイ設定部414は、特定用途のページに対して、当該ページの画像が印刷された用紙が排出される排紙トレイの設定を受け付ける。カーボンコピー印刷では、たとえば、各伝票の画像が印刷された用紙を持ち去る者が異なる場合があり、異なる用紙を他人が誤って持ち去ることを防止するために、伝票別に異なる排紙トレイが設定される。排紙トレイ設定部414は、プルダウンメニューを有し、用途選択部413により選択されている用途のページに対して、ユーザによる排紙トレイの設定を受け付ける。
認証設定部415は、特定用途のページに対して、当該ページの画像の印刷可否を判定するための認証情報の設定を受け付ける。認証設定部415は、識別情報設定部415aとパスワード設定部415bとを有し、用途選択部413により選択されている用途のページに対して、ユーザによる識別情報とパスワードの設定を受け付ける。また、認証設定部415は、識別情報のみの設定を受け付けることもできる。
出力設定部416は、特定用途のページに対して、当該ページの画像が印刷された用紙が排紙トレイにおいて他の用紙に重ねられることを禁止する旨の設定を受け付ける。出力設定部416は、用途選択部413により選択されている用途のページに対して、ユーザによる上積みを禁止する旨の設定を受け付ける。
優先度設定部417は、特定用途のページに対して、優先度の設定を受け付ける。優先度設定部417は、プルダウンメニューを有し、用途選択部413により選択されている用途のページに対して、ユーザによる優先度の設定を受け付ける。
図8は、カーボンコピー編集画面の一例を示す図である。カーボンコピー編集画面400’は、印刷設定画面400のカーボンコピー編集ボタン418が押し下げられることにより、ディスプレイ104に表示される。PC100のユーザは、カーボンコピー編集画面400’を使用して、カーボンコピー印刷により印刷される各画像の内容を編集することができる。
カーボンコピー編集画面400’は、画像表示部421、画像選択部422、および背景色設定部423を有する。また、カーボンコピー編集画面400’には、詳細編集ボタン424および「戻る」ボタン425が設けられている。
画像表示部421は、カーボンコピー印刷により印刷される複数ページの画像のうち1つの画像を表示する。本実施形態では、印刷設定画面400の用途選択部413により選択されている用途のページについて、原稿データに基づき表示用の画像データが生成され、画像データに基づく画像が画像表示部421に表示される。
画像選択部422は、画像表示部421に表示される画像のひな型の設定を受け付ける。画像選択部422は、プルダウンメニューを有し、印刷設定画面400の用途選択部413により選択されている用途のページについて、ユーザによる画像のひな型(データパターン)の設定を受け付ける。
背景色設定部423は、画像表示部421に表示される画像の背景色の設定を受け付ける。背景色設定部423は、プルダウンメニューを有し、ユーザによる背景色の設定を受け付ける。
詳細編集ボタン424は、画像表示部421に表示される画像の詳細な編集を行うためのボタンであり、画像に対してマスクや文字の追加を行うための画面(不図示)を呼び出すために使用される。「戻る」ボタン425は、印刷設定画面400に戻るためのボタンである。
図9は、印刷設定情報の一例を示す図である。印刷設定情報500は、印刷設定画面400の設定内容に基づいて、PC100により生成される。印刷設定情報500は、ジョブ番号情報510、カーボンコピー情報520、およびカーボンコピー印刷設定情報530a〜530iを有する。
ジョブ番号情報510は、印刷ジョブを識別するための情報である。カーボンコピー情報520は、カーボンコピー印刷を実行するか否かを判定するための情報である。カーボンコピー情報520は、印刷設定画面400のカーボンコピー印刷指示部411の設定に対応している。
カーボンコピー印刷設定情報530a〜530iは、カーボンコピー印刷に関する情報であり、通し番号情報530a、カーボンコピー設定情報530b、認証情報530c、優先度情報530d、排紙先情報530e、上積み情報530f、背景色情報530g、挿入文字情報530h、および挿入位置情報iを含む。通し番号情報530a、カーボンコピー設定情報530b、認証情報530c、優先度情報530d、排紙先情報530e、および上積み情報530fは、印刷設定画面400の通し番号入力部412、用途選択部413、認証設定部415、優先度設定部417、排紙トレイ設定部414、および出力設定部416の設定にそれぞれ対応している。背景色情報530g、挿入文字情報530h、および挿入位置情報iは、カーボンコピー編集画面400’の画像表示部421に表示される画像の設定に対応している。
通し番号情報530aは、画像に付加される通し番号を示す情報であり、カーボンコピー設定情報530bは、1つの印刷ジョブに含まれる複数ページを識別するための情報である。
認証情報530cは、特定ページの画像の用紙への印刷可否を判定するための情報である。認証情報530cは、1つの印刷ジョブに含まれる複数ページのうちの特定ページに対して選択的に設定される。たとえば、図9のジョブ番号「0002」の印刷ジョブでは、4つのページ(Original、Copy1、Copy2、およびCopy3)のうち、1ページ目(Original)および2ページ目(Copy1)に対して認証情報が設定されている一方、3ページ目(Copy2)および4ページ目(Copy3)に対しては、認証情報は設定されていない。また、1ページ目には、認証情報として、識別情報(Secure)とパスワード(1234)の両方が設定されている一方、2ページ目には、識別情報(9999)のみが設定されている。すなわち、1ページ目と2ページ目とには、異なるセキュリティレベルの認証情報が設定されている。
優先度情報530dは、1つの印刷ジョブに含まれる各ページの優先度を示す情報である。図9のジョブ番号「0002」の印刷ジョブでは、1ページ目が「High」に設定されており、2〜4ページ目が「Low」に設定されている。
排紙先情報530eは、画像が印刷された用紙が排出される排紙トレイを示す情報である。図9のジョブ番号「0002」の印刷ジョブでは、1ページ目が「LS Main」トレイに設定されており、2〜4ページ目が「LS Sub」トレイに設定されている。
上積み情報530fは、各ページの画像が印刷された用紙の上積みを禁止するか否かを示す情報である。図9のジョブ番号「0002」の印刷ジョブでは、1ページ目が「禁止」に設定されており、2〜4ページ目が「許可」に設定されている。
背景色情報530gは、画像の背景色を示す情報であり、挿入文字情報530hおよび挿入位置情報530iは、画像に追加される文字とその挿入位置を示す情報である。
なお、印刷設定情報500には、上記の情報に加え、マスク処理を施すための情報等が含まれる。
印刷設定情報500は、印刷ジョブとして、対応する印刷データとともにPC100からMFP200に送信される。印刷ジョブを受信したMFP200は、印刷設定情報500に基づいて、印刷処理を実行する。以下、図10〜図13を参照して、MFP200の動作について説明する。
図10は、MFPにより実行される印刷処理の手順を示すフローチャートである。なお、図10のフローチャートに示されるアルゴリズムは、MFP200のHDD203にプログラムとして記憶されており、CPU201により実行される。
印刷処理では、まず、カーボンコピー印刷が設定されているか否かが判断される(ステップS101)。本実施形態では、印刷ジョブに含まれるカーボンコピー情報520が参照され、カーボンコピー印刷が設定されているか否かが判断される。
カーボンコピー印刷が設定されていないと判断される場合(ステップS101:NO)、通常の印刷処理が実行される(ステップS102)。本実施形態では、印刷ジョブに含まれる印刷データからビットマップ形式の画像データが生成され、画像データに基づく画像が用紙上に形成される。
一方、ステップS101に示す処理において、カーボンコピー印刷が設定されていると判断される場合(ステップS101:YES)、複数ページの画像データが生成される(ステップS103)。本実施形態では、印刷データから、カーボンコピー印刷用の複数ページの画像データが生成される。具体的には、まず、印刷データから、オリジナルの画像データである原稿印字データが生成される。そして、原稿印字データに対して、マスク処理、文字追加処理、および背景色変更処理等の処理が施されることにより、カーボンコピーデータが生成される。なお、マスク処理等の処理を利用して複数ページの画像データを生成する処理自体は、一般的なカーボンコピー印刷用の画像データ生成処理であるため、詳細な説明は省略する。
続いて、出力の禁則が確認される(ステップS104)。本実施形態では、ステップS103に示す処理で画像データが生成された複数ページのうち、認証情報が設定されていないページについて、優先度情報530dおよび上積み情報530fがそれぞれ参照され、出力の禁則が確認される。
続いて、禁則にエラーがないページの印刷出力が実行される(ステップS105)。本実施形態では、ステップS104に示す処理における確認結果に基づいて、禁則にエラーがないページの画像が印刷される。具体的には、認証情報が設定されておらず、かつ、禁則条件が成立しないページについて、画像データに基づく画像が用紙上に形成される。
本実施形態では、認証情報が設定されていないページのうち、上積み情報が「許可」であるページや優先度情報が「High」であるページの画像が用紙に印刷される。あるいは、上積み情報が「禁止」のページについては、当該ページの画像が印刷された用紙が排出される排紙トレイに他の用紙が存在しない場合、画像が用紙に印刷される。
以上のとおり、図10のステップS101〜S105に示す処理によれば、印刷ジョブにカーボンコピー印刷が設定されている場合、1つの印刷ジョブに含まれる複数ページの中から、認証情報が設定されておらず、かつ、禁則条件が成立しないページが認識され、当該ページの画像が用紙に印刷される。なお、認証情報が設定されていないページは、たとえば、顧客の電話番号のような重要な情報(画像要素)を含まない比較的セキュリティレベルの低い画像のページである。
続いて、ジョブ指定または禁則解除があるか否かが判断される(ステップS106)。本実施形態では、ステップS105に示す処理で印刷されたページを除く残りのページを印刷するために、ジョブ指定または禁則解除があるか否かが判断される。
図12は、ジョブ指定画面の一例を示す図である。ジョブ指定画面600は、MFP200の操作パネル部220に表示される。ジョブ指定画面600は、ジョブ選択部610、用途選択部620、および認証情報入力部630を有する。
ジョブ選択部610は、MFP200において待機中の印刷ジョブの一覧の中から、ユーザによる1つの印刷ジョブの選択を受け付ける。用途選択部620は、ジョブ選択部610により選択された印刷ジョブの各ページに指定されている用途の中から、ユーザによる1つの用途(ページ)の選択を受け付ける。
認証情報入力部630は、用途選択部620により選択された用途の画像を印刷出力するための認証情報の入力を受け付ける。認証情報入力部630は、ユーザによる識別情報、または、識別情報およびパスワードの入力を受け付ける。
図12では、印刷ジョブ「カーボン3」に含まれる4つのページに指定されている4つの用途の中から、用途「処理用1」が選択されており、「処理用1」の画像を印刷出力するために、ユーザにより認証情報が入力される。
ステップS106に示す処理では、ユーザにより入力された認証情報が取得された場合、ジョブ指定があると判断される。また、認証情報が設定されていない未印刷のページについて、当該ページよりも優先度の高いページの印刷が終了した場合、あるいは、当該ページの画像が印刷された用紙が排出される排紙トレイに存在していた他の用紙が取り除かれた場合、禁則解除があると判断される。
ステップS106に示す処理において、ジョブ指定または禁則解除がないと判断される場合(ステップS106:NO)、ジョブ指定または禁則解除があるまで待機する。
一方、ジョブ指定または禁則解除があると判断される場合(ステップS106:YES)、ジョブ指定であるか否かが判断される(ステップS107)。
ジョブ指定であると判断される場合(ステップS107:YES)、認証処理が実行される(ステップS108)。本実施形態では、印刷設定情報500の認証情報530cが参照され、ジョブ指定画面600を通じてユーザにより入力された認証情報が、予め設定された認証情報と一致するか否かが判断される。
そして、認証結果が「OK」であるか否かが判断される(ステップS109)。認証結果が「OK」でないと判断される場合(ステップS109:NO)、エラー画面が表示され(ステップS110)、ステップS106の処理に戻る。
一方、認証結果が「OK」であると判断される場合(ステップS109:YES)、または、ステップS107に示す処理においてジョブ指定でないと判断される場合(ステップS107:NO)、出力の禁則が確認される(ステップS111)。
続いて、禁則にエラーがあるか否かが判断される(ステップS112)。
禁則にエラーがあると判断される場合(ステップS112:YES)、エラー画面が表示され(ステップS110)、ステップS106の処理に戻る。たとえば、認証結果が「OK」であるページであっても、当該ページの画像が印刷された用紙が排出される排紙トレイに他の用紙が存在する場合には、エラー画面(不図示)が表示される。
一方、禁則にエラーがないと判断される場合(ステップS112:NO)、該当するページの印刷出力が実行される(ステップS113)。本実施形態では、認証情報が設定されておらず禁則が解除されたページ、または、認証結果が「OK」であると判断され禁則エラーがないページの画像が用紙に印刷される。
そして、ジョブ情報が更新される(ステップS114)。本実施形態では、MFP200のHDD203に印刷ジョブとともに格納されているジョブ情報が、印刷結果に応じて更新される。具体的には、ジョブ情報に含まれる該当ページの出力情報が、「未印刷」から「出力済み」に更新される。
以上のとおり、図10のステップS106〜S114に示す処理によれば、1つの印刷ジョブに含まれる複数ページのうち、認証情報が設定されているページについて認証情報の入力が受付けられる。そして、認証結果が「OK」であると判断され、禁則エラーがない場合、該当するページの画像が用紙に印刷される。なお、印刷ジョブに含まれる2以上のページに対して同一の認証情報が予め設定されている場合には、複数ページの画像が用紙に印刷される。
このような構成によれば、PC100から印刷ジョブが送信されたとしても、MFP200に対してユーザが正しい認証情報を入力しない限り、特定ページの画像が用紙に印刷されないため、特定ページの画像が印刷された用紙が、他のページの画像が印刷された用紙とともに排紙トレイに排出されることが防止される。したがって、特定ページの画像が印刷された用紙が正当な権限を有する者以外の者により持ち去られてしまうことが防止される。
また、図10のステップS106〜S114に示す処理によれば、図10のステップS104〜S105に示す処理において、禁則条件が成立したことにより印刷が実行されなかったページについて、禁則解除が認識され、該当するページの画像が印刷される。
続いて、ジョブ指定であるか否かが再び判断される(ステップS115)。ジョブ指定でないと判断される場合(ステップS115:NO)、ステップS121の処理に移行する。
一方、ジョブ指定であると判断される場合(ステップS115:YES)、他の印刷ジョブが選択される(ステップS116)。本実施形態では、MFP200のHDD203に記憶されている待機中の印刷ジョブの中から1つの印刷ジョブが選択される。
続いて、印刷ジョブに同一の設定があるか否かが判断される(ステップS117)。本実施形態では、ステップS116に示す処理で選択された印刷ジョブに、ステップS108に示す処理で認証された認証情報と同一の認証情報が設定されたページが含まれているか否かが判断される。
印刷ジョブに同一の設定がないと判断される場合(ステップS117:NO)、ステップS120の処理に移行する。
一方、印刷ジョブに同一の設定があると判断される場合(ステップS117:YES)、同一設定のページの印刷出力が実行される(ステップS118)。本実施形態では、ステップS108に示す処理で認証された認証情報と同一の認証情報が設定されているページの画像が用紙に印刷される。
たとえば、図9のジョブ番号「0002」の印刷ジョブにおいて認証情報「9999」が設定されているページを印刷するために、ユーザにより認証情報「9999」が入力された場合、まず、ジョブ番号「0002」の印刷ジョブの該当するページの画像が用紙に印刷される。加えて、ジョブ番号「0003」および「0004」の印刷ジョブにおいて認証番号「9999」が設定されているページが検出され、当該ページの画像が用紙に印刷される。
そして、ジョブ情報が更新される(ステップS119)。
続いて、全ジョブの確認が終了したか否かが判断される(ステップS120)。本実施形態では、MFP200において待機中のすべての印刷ジョブの確認が終了したか否かが判断される。
全ジョブの確認が終了していないと判断される場合(ステップS120:NO)、ステップS116の処理に戻る。一方、全ジョブの確認が終了したと判断される場合(ステップS120:YES)、ステップS121の処理に移行する。
以上のとおり、図11のステップS115〜S120に示す処理によれば、ステップS108に示す処理で認証された認証情報と同一の認証情報が設定されている他の印刷ジョブのページが検出され、当該ページの印刷出力が実行される。このような構成によれば、ユーザによる1回の認証情報の入力により、複数の印刷ジョブの画像を印刷することができる。すなわち、ユーザがジョブ毎に認証情報を入力する作業が省略される。
続いて、印刷ジョブの全ページの印刷出力が終了したか否かが判断される(ステップS121)。本実施形態では、ステップS103に示す処理で生成されたすべての画像データについて、画像データに基づく画像が用紙上に形成されたか否かが判断される。
印刷ジョブの全ページの印刷出力が終了していないと判断される場合(ステップS121:NO)、ステップS106の処理に戻る。一方、印刷ジョブの全ページの印刷出力が終了したと判断される場合(ステップS121:YES)、処理が終了される。
図13は、カーボンコピー印刷の作用効果を説明するための図である。
図13(A)は、「発送伝票」の原稿データの画像の一例を示す図であり、図13(B)は、カーボンコピー印刷により作成される1組の伝票の画像の一例を示す図である。図13では、原稿データに基づいて、4枚1組の伝票が作成される。また、図13には、顧客の氏名・住所等の情報が異なる3つの印刷ジョブが示されている。
たとえば、第1の印刷ジョブの実行により印刷される4枚の伝票のうち、「お客様用」伝票について認証情報が設定されており、第2および第3の印刷ジョブについても「お客様用」伝票について、第1の印刷ジョブと同一の認証情報が設定されているとする。
この場合、まず、第1の印刷ジョブについて、認証情報が設定されていない3つの伝票(「処理1」伝票、「処理2」伝票、および「控え」伝票)が印刷出力される。その後、正当権利者が、MFP200の操作パネル部220上で第1の印刷ジョブを指定して認証情報を入力すれば、第1の印刷ジョブについて、「お客様用」伝票が印刷出力される。加えて、第2および第3の印刷ジョブの「お客様用」伝票が印刷出力される。
このような構成によれば、「お客様用」伝票を持ち去るべき正当権利者が、MFP200の操作パネル部220に対して認証情報を入力しない限り、「お客様用」伝票が印刷出力されないため、「お客様用」伝票が、他の3枚の伝票とともに排紙トレイに排出されることが防止される。したがって、「お客様用」伝票が正当権利者以外の者により持ち去られてしまうことが防止される。
また、第1の印刷ジョブの「お客様用」伝票とともに、上記の正当権利者が持ち去るべき第2および第3の印刷ジョブの「お客様用」伝票も印刷出力されるため、正当権利者が、操作パネル部220上で第2および第3の印刷ジョブを指定して認証情報を入力する作業が省略される。
以上のとおり、説明した実施形態では、本発明の印刷処理をカーボンコピー印刷に適用する場合を例に挙げて説明した。しかしながら、本発明の印刷処理は、バリアブル印刷にも適用可能である。
図14は、本発明の印刷処理をバリアブル印刷に適用した場合の作用効果を説明するための図である。図14(A)は、原稿データの画像の一例を示す図であり、図14(B)は、バリアブル印刷により作成される1組の広告の一例を示す図である。図14では、3枚1組の広告が作成される。また、図14には、少なくとも建物の部屋番号が異なる3つのバリアブル印刷ジョブが示されている。
本実施形態では、建物の名称、写真、および部屋番号が記載された原稿データ(フォームデータ)に対して、可変データである顧客の氏名・住所等の情報が重ね合わされることにより、顧客情報が異なる3枚1組の広告が作成される。1組の広告には、建物の写真、部屋番号情報等の共通の画像要素が含まれる。1組の広告をなす複数の広告のうち、特定の広告に対して認証情報が設定される。
たとえば、第1のバリアブル印刷ジョブの実行により印刷されるべき顧客氏名・住所の異なる3つの広告のうち、「会員顧客1用」広告について認証情報が設定されており、第2および第3のバリアブル印刷ジョブについても「会員顧客1用」広告について、第1のバリアブル印刷ジョブと同一の認証情報が設定されているとする。
この場合、まず、第1のバリアブル印刷ジョブについて、認証情報が設定されていない2枚の広告(「一般顧客1用」および「一般顧客2用」)が印刷出力される。その後、正当権利者が、MFP200の操作パネル部220上で第1のバリアブル印刷ジョブを指定して認証情報を入力すれば、第1のバリアブル印刷ジョブについて、「会員顧客1用」広告が印刷出力される。加えて、第2および第3のバリアブル印刷ジョブの「会員顧客1用」広告が印刷出力される。
(変形例)
次に、図15および図16を参照して、本実施形態の変形例について説明する。本変形例は、画像の印刷に関する禁則条件を設定しない実施形態である。
図15は、本実施形態の印刷処理の変形例を説明するためのフローチャートである。なお、図15のフローチャートに示されるアルゴリズムは、MFP200のHDD203にプログラムとして記憶されており、CPU201により実行される。
ステップS201〜S203に示す処理は、図10のステップS101〜S103に示す処理と同様であるため詳細な説明は省略する。
ステップS204では、認証情報の設定がないページの印刷出力が実行される。具体的には、カーボンコピー印刷により画像が印刷される複数ページのうち、認証情報が設定されていないページの画像が用紙に印刷される。
続いて、ジョブ指定があるか否かが判断される(ステップS205)。ジョブ指定がないと判断される場合(ステップS205:NO)、ジョブ指定があるまで待機する。一方、ジョブ指定があると判断される場合(ステップS205:YES)、認証処理が実行される(ステップS206)。
そして、認証結果が「OK」であるか否かが判断される(ステップS207)。認証結果が「OK」でないと判断される場合(ステップS207:NO)、エラー画面が表示され(ステップS208)、ステップS205の処理に戻る。
一方、認証結果が「OK」であると判断される場合(ステップS207:YES)、該当するページの印刷出力が実行される(ステップS209)。そして、ジョブ情報が更新される(ステップS210)。
ステップS211〜S216に示す処理は、図11のステップS116〜S121に示す処理と同様であるため詳細な説明は省略する。
以上のとおり、本実施形態の印刷システムによれば、MFP200に対して、ユーザが正しい認証情報を入力しない限り、特定ページの画像が用紙に印刷されないため、特定ページの画像が印刷された用紙が、特定ページ以外の画像が印刷された用紙とともに排紙トレイに排出されることが防止される。したがって、特定ページの画像が印刷された用紙が正当な権限を有する者以外の者により持ち去られてしまうことが防止され、印刷処理のセキュリティレベルが向上する。
なお、上記実施形態では、各ページの画像が印刷された用紙が所定の排紙トレイまたは排紙ボックスに収容される。カーボンコピー印刷では、直ちに持ち去る必要のない伝票やまとめて処理される伝票は、排紙トレイではなく、排紙ボックスに収容される。本実施形態では、認証情報が設定されている特定ページの画像が印刷された用紙の取り間違いを防止する見地から、たとえば、特定ページについては、認証処理後に画像が印刷された用紙が排紙トレイに収容され、他のページについては、画像が印刷された用紙が排紙ボックスに収容されるように設定されることが好ましい。あるいは、すべての用紙が互いに異なる排紙ボックスに収容されるように設定され、たとえば、図10のステップS109に示す処理で、認証結果が「OK」であると判断される場合に、特定ページの画像が印刷された用紙が収容される排紙ボックスのドアのロックが合わせて解除されてもよい。
本発明は、上記実施形態のみに限定されるものではなく、特許請求の範囲内において、種々改変することができる。
たとえば、上記実施形態では、本発明の印刷処理を、各ページの画像が共通の画像要素を有するカーボンコピー印刷およびバリアブル印刷に適用する場合を例に挙げて説明した。しかしながら、本発明の印刷処理は、共通の画像要素を有さない複数ページの画像の印刷にも適用可能である。
また、上記実施形態では、MFP200においてカーボンコピー印刷用の画像データが生成された。しかしながら、PC100においてカーボンコピー印刷用の画像データが生成され、MFP200に送信されてもよい。
また、上記実施形態では、印刷制御装置として、印刷装置を包含するMFPが使用されているが、本発明はこれに限定されるものではなく、たとえば、複写機およびプリンタ等の他の装置が使用されてもよい。あるいは、印刷装置と分離された印刷制御装置にも適用可能である。
本実施形態にかかる印刷システムにおける各種処理を行う手段および方法は、専用のハードウエア回路、またはプログラムされたコンピュータのいずれによっても実現することが可能である。上記プログラムは、たとえば、フレキシブルディスクおよびCD−ROM等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体によって提供されてもよいし、インターネット等のネットワークを介してオンラインで提供されてもよい。この場合、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されたプログラムは、通常、ハードディスク等の記憶部に転送され記憶される。また、上記プログラムは、単独のアプリケーションソフトとして提供されてもよいし、装置の一機能としてその装置のソフトウエアに組み込まれてもよい。
100 PC、
101,201 CPU、
102,202 メモリ、
103,203 HDD、
104 ディスプレイ、
105 入力装置、
106,204 通信I/F部、
107 バス、
200 MFP、
210 制御部、
220 操作パネル部、
230 ADF、
240 画像読取部、
250 給紙部、
260 画像形成部、
270 排紙部、
300 ネットワーク、
400 印刷設定画面、
500 印刷設定情報、
600 ジョブ指定画面。

Claims (15)

  1. 複数ページの画像をページ毎に記録媒体に印刷する印刷システムであって、
    前記複数ページのうちの特定ページに対して、当該特定ページの画像の記録媒体への印刷可否を判定するための認証情報を設定する認証設定部と、
    ユーザにより入力された認証情報を取得して、当該取得された認証情報が前記認証設定部により設定された認証情報と一致するか否かを判定する認証部と、
    前記特定ページ以外のページの画像を記録媒体に印刷するとともに、前記認証部により前記認証情報が一致すると判定された場合に、前記特定ページの画像を記録媒体に印刷する印刷部と、を有することを特徴とする印刷システム。
  2. 前記認証設定部は、異なるセキュリティレベルの認証情報を2以上のページに対して設定することを特徴とする請求項1に記載の印刷システム。
  3. 前記認証情報を含む印刷ジョブを記憶する記憶部と、
    前記記憶部に記憶されている印刷ジョブの中から、前記取得された認証情報と一致する認証情報を含む他の印刷ジョブを検出する検出部と、をさらに有し、
    前記検出部により前記他の印刷ジョブが検出された場合、前記印刷部は、さらに、前記他の印刷ジョブにおいて前記認証情報が設定されているページの画像を記録媒体に印刷することを特徴とする請求項1または2に記載の印刷システム。
  4. 該当するページの画像を記録媒体に印刷することを禁止する禁止条件を設定する条件設定部をさらに有し、
    前記禁止条件が成立しない場合、前記印刷部は、前記ページの画像を記録媒体に印刷することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の印刷システム。
  5. 前記複数ページの画像は、当該複数ページの画像に共通の画像要素を含むことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の印刷システム。
  6. 複数ページの画像をページ毎に記録媒体に印刷する印刷方法であって、
    前記複数ページのうちの特定ページに対して、当該特定ページの画像の記録媒体への印刷可否を判定するための認証情報を設定するステップ(a)と、
    前記特定ページ以外のページの画像を記録媒体に印刷するステップ(b)と、
    ユーザにより入力された認証情報を取得して、当該取得された認証情報が前記ステップ(a)において設定された認証情報と一致するか否かを判定するステップ(c)と、
    前記ステップ(c)において前記認証情報が一致すると判定された場合、前記特定ページの画像を記録媒体に印刷するステップ(d)と、を有することを特徴とする印刷方法。
  7. 前記ステップ(a)において、異なるセキュリティレベルの認証情報が2以上のページに対して設定されることを特徴とする請求項6に記載の印刷方法。
  8. 前記認証情報を含む印刷ジョブを記憶部に記憶するステップ(e)と、
    前記記憶部に記憶されている印刷ジョブの中から、前記取得された認証情報と一致する認証情報を含む他の印刷ジョブを検出するステップ(f)と、
    前記ステップ(f)において前記他の印刷ジョブが検出された場合、当該他の印刷ジョブにおいて前記認証情報が設定されているページの画像を記録媒体に印刷するステップ(g)と、をさらに有することを特徴とする請求項6または7に記載の印刷方法。
  9. 該当するページの画像を記録媒体に印刷することを禁止する禁止条件を設定するステップ(h)をさらに有し、
    前記禁止条件が成立しない場合、前記ステップ(b)および前記ステップ(d)において、前記ページの画像が記録媒体に印刷されることを特徴とする請求項6〜8のいずれか1項に記載の印刷方法。
  10. 前記複数ページの画像は、当該複数ページの画像に共通の画像要素を含むことを特徴とする請求項6〜9のいずれか1項に記載の印刷方法。
  11. 複数ページの画像をページ毎に記録媒体に印刷するための印刷ジョブを実行する印刷制御装置であって、
    前記複数ページのうちの特定ページに対して設定されている、当該特定ページの画像の記録媒体への印刷可否を判定するための認証情報を含む印刷ジョブを受信する受信部と、
    ユーザにより入力された認証情報を取得して、当該取得された認証情報が前記印刷ジョブに含まれる認証情報と一致するか否かを判定する認証部と、
    前記特定ページ以外のページの画像の記録媒体への印刷を印刷装置に指示するとともに、前記認証部により前記認証情報が一致すると判定された場合に、前記特定ページの画像の記録媒体への印刷を前記印刷装置に指示する指示部と、を有することを特徴とする印刷制御装置。
  12. 前記印刷ジョブは、2以上のページに対して設定されている異なるセキュリティレベルの認証情報を含むことを特徴とする請求項11に記載の印刷制御装置。
  13. 前記認証情報を含む印刷ジョブを記憶する記憶部と、
    前記記憶部に記憶されている印刷ジョブの中から、前記取得された認証情報と一致する認証情報を含む他の印刷ジョブを検出する検出部と、をさらに有し、
    前記検出部により前記他の印刷ジョブが検出された場合、前記指示部は、さらに、前記他の印刷ジョブにおいて前記認証情報が設定されているページの画像の記録媒体への印刷を前記印刷装置に指示することを特徴とする請求項11または12に記載の印刷制御装置。
  14. 前記印刷ジョブには、該当するページの画像を記録媒体に印刷することを禁止する禁止条件が設定されており、
    前記禁止条件が成立しない場合、前記指示部は、前記ページの画像の記録媒体への印刷を前記印刷装置に指示することを特徴とする請求項11〜13のいずれか1項に記載の印刷制御装置。
  15. 前記複数ページの画像は、当該複数ページの画像に共通の画像要素を含むことを特徴とする請求項11〜14のいずれか1項に記載の印刷制御装置。
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