JP2012117303A - 天井防振構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】地震等による吊りボルトと天井下地材を接続するハンガー部材の破損に対して、天井下地材の落下を防止する落下防止構造を提供する。
【解決手段】天井6から垂設された吊りボルト7と、吊りボルト7に天井下地材である格子体10を吊下げ保持するハンガー部材8とを備えた天井構造の天井下地材の落下を防止する落下防止構造1であって、吊りボルト7へ取付可能な取付金具18と、取付金具18と格子体10を構成する野縁受部材9を連結する連結手段19を備え、落下防止構造1を簡単で取付容易な構造にすることより、格子体10と天井パネル11の落下を防止し、落下防止構造1の施工性と安全性を向上させることができるとともに、既存の天井構造に対しても適用可能な落下防止構造1を提供することができる。
【選択図】図1
【解決手段】天井6から垂設された吊りボルト7と、吊りボルト7に天井下地材である格子体10を吊下げ保持するハンガー部材8とを備えた天井構造の天井下地材の落下を防止する落下防止構造1であって、吊りボルト7へ取付可能な取付金具18と、取付金具18と格子体10を構成する野縁受部材9を連結する連結手段19を備え、落下防止構造1を簡単で取付容易な構造にすることより、格子体10と天井パネル11の落下を防止し、落下防止構造1の施工性と安全性を向上させることができるとともに、既存の天井構造に対しても適用可能な落下防止構造1を提供することができる。
【選択図】図1
Description
本発明は、天井から吊下げ保持した天井下地材の落下防止構造に関する。
例えば、天井に垂設された垂設部材である吊りボルトに取り付けられたハンガー部材により、下部に天井パネルが取り付けられた天井下地材が吊下げ支持される天井構造が知られている(特許文献1)。
前記特許文献1に記載の天井構造では、地震等によって生じる力が天井パネルから天井下地材を介して、天井下地材と吊りボルトを接続しているハンガー部材へ伝わると、ハンガー部材が破損し、天井下地材が落下してしまう虞があるという問題点があった。
そこで、本発明は、上記課題を解消するものであり、地震等による吊りボルトと天井下地材を接続するハンガー部材の破損に対して、天井下地材の落下を防止する落下防止構造を提供することを目的とする。
請求項1の発明の落下防止構造は、天井から垂設された垂設部材と、前記垂設部材に天井下地材を吊下げ保持するハンガー部材とを備えた天井構造の前記天井下地材の落下を防止する落下防止構造であって、前記垂設部材へ取付可能な取付部材と、前記取付部材と前記天井下地材を連結する連結手段を備えたことを特徴とする。
請求項2の発明の落下防止構造は、前記連結手段を前記取付部材に着脱自在に設けたことを特徴とする。
請求項3の発明の落下防止構造は、前記連結手段にワイヤーを用いたことを特徴とする。
請求項1の発明によれば、落下防止構造を簡単で取付容易な構造にすることにより、天井下地材の落下を防止し、落下防止構造の施工性と安全性を向上させることができるとともに、既存の天井構造に対しても適用可能な落下防止構造を提供することができる。
請求項2の発明によれば、連結手段を取付部材から着脱自在とすることで、連結手段の天井下地材への取り付けが容易となり、落下防止構造の施工性をさらに向上させることができる。
請求項3の発明によれば、連結手段の天井下地材への取り付けがさらに容易となり、しかも連結手段を介しての取付部材と天井下地材との連結が強固となり、落下防止構造の施工性と安全性をさらに向上させることができる。
図1〜図10は本発明の落下防止構造1の第1実施例を示すものであり、本実施例の落下防止構造1が適用される吊り天井構造の一例を示すと、それぞれ長手方向に沿って溝部として野縁側溝部2,3が形成された断面略C形状の溝形鋼からなる複数の野縁部材4,5と、天井6より垂設された垂設部材である吊りボルト7に吊り下げ手段であるハンガー部材8を介して接続された断面略C形状の溝形鋼からなる野縁受部材9とを、互いに直交させて一体化して天井用鋼製下地材(以下、天井下地材と呼称する)である格子体10を形成し、野縁部材2の下面に石膏ボード、コンパネ等の板材からなる天井パネル11をビス止め等により取り付けて構成するものであり、本発明の落下防止構造1は本実施例の吊り天井構造以外の天井構造にも適用可能である。
ここで、ハンガー部材8は、略垂直なハンガー本体12の上端を略垂直に折り曲げ形成され、吊りボルト7が挿通可能な第1の垂設部材挿通用貫通部13を備えた垂設部材取付部14と、ハンガー本体12の下端を上向きのフック型に折り曲げ形成されて野縁受部材9を係止可能とする野縁受取付部15とを備えた、ステンレス鋼、アルミニウム等の金属製の板材を略S型形状に折り曲げ形成されたものである。
垂設部材取付部14は、第1の垂設部材挿通用貫通部13に吊りボルト7を挿通した状態で、吊りボルト7に螺着されたナット16,17によって吊りボルト7の軸方向である上下方向から挟持固定されることで、ハンガー部材8が吊りボルト7の軸方向に位置調整可能に吊り下げ保持される構成となっている。
そして、本実施例の落下防止構造1は、吊りボルト7に装着可能な取付金具18と、この取付金具18と天井下地材の構成部材である野縁受部材9とを連結する連結手段19とを有する構成となっている。
取付金具18は、ステンレス鋼、アルミニウム等の金属製の板材を断面略L型に折り曲げ形成したもので、前述のL型を成す一方の片部分20には吊りボルト7が挿通可能な第2の垂設部材用貫通部21を備えるとともに、他方の片部分22には連結手段19を着脱自在に取付可能にする連結手段用貫通部23を備えている。
連結手段19は、ボルト24と、このボルト24に挿通して装着されたワイヤー25を有する構成となっている。尚、前述の連結手段用貫通部23はボルト24が螺着可能なねじ溝が形成されたねじ孔に形成されている。
ボルト24には、ボルト24の中心軸方向に沿って頭部26からねじ溝が形成された軸部27にかけて連続して形成されたワイヤー用貫通部28を備えている。
また、ワイヤー25の一端には、ワイヤー用貫通部28より大径に形成された抜け止め部材29が装着されている。
また、ワイヤー25の一端には、ワイヤー用貫通部28より大径に形成された抜け止め部材29が装着されている。
またワイヤー25の他端には、ワイヤー25の先端部分を環状に折り返して、その先端部分とワイヤー25の途中部分とを、ワイヤー用貫通部28より大径な金属製の管状に形成された留め具30により、固定して形成された環状部31を備えている。
本実施例では、長手方向(図中、X方向)と水平方向に直交する方向である短手方向(図中、Y方向)の幅H1,H2の異なる2種類の野縁部材として、幅を大きく設定された幅広な第1の野縁部材4と、幅を小さく設定された幅狭な第2の野縁部材5を用いる。ここで、第1の野縁部材4の幅H1は、第2の野縁部材5の幅H2の約2倍の大きさに設定されている。
野縁部材4,5と野縁受部材9を一体化して天井下地材である格子体10を構成する野縁保持具32は、方形状に形成されたステンレス鋼、アルミニウム等の金属製の薄板からなる保持具本体33の下部には、第1の野縁部材4の第1の野縁側溝部2の断面略J型に形成された第1の野縁側両側縁部34と係合可能な第1の野縁取付部35と、第2の野縁部材5の第2の野縁側溝部3の断面略J型に形成された第2の野縁側両側縁部36と係合可能な第2の野縁取付部37が設けられている。
また、保持具本体33の上部には、野縁受部材9を挟持して野縁受部材9の固定を行う受部材取付部38を備えている。
第1の野縁取付部35は、保持具本体33の対向する一対の両端部39,39より略平行に立ち上げられ、第1の野縁部材4の第1の野縁側溝部2に挿入可能な一対の第1の立ち上げ部40と、各第1の立ち上げ部40の先端を互いの距離が離れるよう外側に折り曲げて断面略J型に形成し、第1の野縁側両側縁部34の内面に長手方向(図中、X方向)に沿って係合可能に設けられ、第1の野縁部材4を第1の野縁側溝部2に沿ってスライド自在に保持する第1の係止部41が設けられている。
受部材取付部38は、一対の両端部と水平方向に直交する保持具本体33の他方の端部より第1の立ち上げ部40とは反対方向へ略平行となるように垂直上向きに立ち上げられた受部材側立ち上げ部42と、この受部材側立ち上げ部42の上端を略水平方向に延設して、保持具本体33と平行に形成され、保持具本体33上面と対向する挟持部43と、挟持部43の先端を野縁受部材9の側面形状に合わせて折り曲げて形成された受部材側係止部44とを有している。
また、受部材取付部38は、受部材側立ち上げ部42と野縁受部材9とを締結する締結手段45として、受部材側立ち上げ部42に形成された取付側貫通部42Aと野縁受部材9に形成された受部材側貫通部9Aに挿通可能な第1の雄螺子部としての第1のボルト46と、受部材側立ち上げ部42外面から取付側貫通部42Aと受部材側貫通部9Aに挿通された第1のボルト46に野縁受部材9の内側より螺着可能な第1の雌螺子部としての第1のナット47を備えている。ここで第1のナット47は受部材側立ち上げ部42に固定されているものでも、受部材側立ち上げ部42と別体としても構わないものとする。また、第1の雌螺子部としては、取付側貫通部42A及び受部材側貫通部9Aのいずれか一方又はその両方に第1のボルト46が螺合可能な螺子溝を螺刻したものとしても構わないものとする。さらに、第1のボルト46・第1のナット47はそれぞれ、取付側貫通部42A又は受部材側貫通部9Aに対して軟質ゴム製の座金部材46A,47Aを介して取り付けられることが好ましい。
さらに、受部材取付部38には、挟持部43下面と保持具本体33上面によって野縁受部材9の挟持を可能とする締付機構48として、挟持部43の略中央部分に形成された挟持部側貫通部49と保持具本体33の略中央部分に形成された本体側貫通部50に挿通可能な第2の雄螺子部としての第2のボルト51と、挟持部43上方から挟持部側貫通部49と本体側貫通部50に挿通された第2のボルト51に保持具本体33下方より螺着可能な第2の雌螺子部としての第2のナット52を備えている。ここで第2のナット52は保持具本体33に固定されているものでも、保持具本体33と別体としても構わないものとする。また、第2の雌螺子部としては、挟持部側貫通部49と本体側貫通部50のいずれか一方又はその両方に第2のボルト51が螺合可能な螺子溝を螺刻したものとしても構わないものとする。さらに、第2のボルト51・第2のナット52はそれぞれ、挟持部側貫通部49又は本体側貫通部50に対して軟質ゴム製の座金部材51A,52Aを介して取り付けられることが好ましい。
また、締付機構48において、第2のボルト51の頭部に設けられた第1の環状部53と、一方が第1の環状部53に接続されて、他方が天井6に接続されることにより、天井6と第1の環状部53とを連結する揺れ止め手段たる第1のワイヤー54を備えている。
さらに、前述の受部材側係止部44は、挟持部43の先端部分から中間部分にかけて、平行に形成された2条のスリット55,55によって区画された挟持部43の先端部分の両端を、下方に折り曲げて形成されたものである。
第2の野縁取付部37には、保持具本体33の第1の立ち上げ部40,40間に第1の立ち上げ部40と略平行に立ち上げられ、且つ第1の立ち上げ部40,40間の間隔M1より幅狭な間隔M2に形成され、第2の野縁側溝部3に挿入可能な一対の第2の立ち上げ部56,56と、各第2の立ち上げ部56,56の先端を互いの距離が離れるよう外側に折り曲げて、第2の野縁側両側縁部14の内面に長手方向(図中、X方向)に沿って係合可能に設けられ、第2の野縁部材5を第2の野縁側溝部3に沿ってスライド自在に保持する第2の係止部57が設けられている。
ここで、各第1の立ち上げ部40,40は、保持具本体33側の基端から第1の係止部41側の先端にかけて、互い距離が近付くように傾斜して形成されており、第3の立ち上げ部40,40及び第2の立ち上げ部56,56についても同様に保持具本体33側の基端から第3の係止部41,41及び第2の係止部57,57側の先端にかけて、互いの距離が近付くように傾斜して形成されている。
また、本実施例では、野縁側連結部58として、方形状に形成されたステンレス鋼、アルミニウム等の金属製の薄板からなる連結体本体59の下部に野縁保持具32と同様の第1の野縁取付部35及び第2の野縁取付部37を備えて、連結体本体59中央部分に形成された貫通部59Aに挿通可能な第3の雄螺子部としての第3のボルト60と、第3のボルト60を連結体本体59下面から螺着可能な第3の雌螺子部としての第3のナット61とを有し、第3のボルト60の頭部には、一端に環状部62を備えたワイヤー部材63が装着されている。ここで第3のナット61は連結体本体59に固定されているものでも、連結体本体59と別体としても構わないものとする。また、第3の雌螺子部としては、貫通部42C及び貫通部59Aのいずれか一方又はその両方に第3のボルト60が螺合可能な螺子溝を螺刻したものとしても構わないものとする。さらに、第3のボルト60・第3のナット61はそれぞれ、貫通部59Aに対して軟質ゴム製の座金部材60A,61Aを介して取り付けられることが好ましい。
次に、上記構成についてその作用を説明する。最初に、取付金具18と野縁受部材9との連結方法について説明する。取付金具18からボルト24を取り外した状態で、ボルト24を環状部31に挿通させてワイヤー25で環状体25Aを形成する。そして、環状体25Aに野縁受部材9を挿通し、ボルト24を取付金具18のワイヤー用貫通部28に螺着すると、取付金具18と野縁受部材9の連結が完了する。
次に、取付金具18と吊りボルト7との連結方法について説明する。ナット16,17とハンガー部材8の垂設部材取付部14の間に取付金具18を配置した状態で、取付金具18の第2の垂設部材用貫通部21に吊りボルト7に挿通し、一方の片部分20を垂設部材取付部14とともにナット16,17によって吊りボルト7の軸方向である上下方向から挟持固定されることで、ハンガー部材8とともに取付金具18が吊りボルト7の軸方向に位置調整可能に吊り下げ保持されると、取付金具18と吊りボルト7の連結が完了する。
続いて、第1の野縁部材4及び野縁受部材9を一体化させて、天井下地材である格子体10を組み立てる方法について説明する。野縁保持具32の第1の立ち上げ部40を第1の野縁部材4の第1の野縁側溝部2に挿入して、第1の係止部41を第1の野縁側両側縁部34の内面に第1の野縁部材4の長手方向(図中、X方向)に沿って係合させて、第1の野縁部材4を第1の野縁側溝部2に沿ってスライド自在に保持する。
また、野縁受部材9を、受部材側立ち上げ部42、挟持部43、そして保持具本体9によってコ字型に区画された空間内に挿通して、野縁受部材9の上面部及び下面部をそれぞれ、受部材取付部38の挟持部43下面及び保持具本体33上面に対向させた後、締結手段45である第1のボルト46・第1のナット47の締め付けにより野縁受部材9の一方の側面部と受部材側立ち上げ部42とを固定するとともに、締付機構48である第2のボルト51・第2のナット52の締め付けにより野縁受部材9の上面部と下面部をそれぞれ、挟持部43下面と保持具本体33上面により挟持して、さらに、挟持部43の先端を折り曲げて受部材側係止部44を形成して、この受部材側係止部44を野縁受部材9の側面部に係止させ、受部材取付部38に野縁受部材9を固定する。
このように、第1の野縁部材4及び野縁受部材9を、野縁保持具32を介して互いに直交させて、一体化された格子体10を組み立てられ、第1の野縁部材4の下面部には天井パネル11が取り付けられる。
ここで、第2の野縁部材5と野縁受部材9を一体化させて天井下地材である格子体10を組み立てる場合には、野縁保持具32の第2の立ち上げ部56を第2の野縁部材5の第2の野縁側溝部3に挿入して、第2の係止部57と第2の野縁両側縁部14を係合させて、第2の野縁部材5を第2の野縁側溝部3に沿ってスライド自在に保持して、第2の野縁部材5及び野縁受部材9を、互いに直交させて、一体化された格子体10を組み立てられ、第2の野縁部材5の下面部には天井パネル11が取り付けられる。格子体10を組み立てる際に、第1の野縁部材4及び第2の野縁部材5のどちらを用いるかは、格子体10の下面部に取り付けられる天井パネル11の重量に応じて適宜変更可能とする。
以上のように、吊りボルト7に取り付けた取付金具18と天井下地材の構成部材である野縁受部材9とをワイヤー25を用いて連結したことにより、地震等の揺れによって、天井パネル11から野縁保持具32によって野縁部材4,5と野縁受部材9が強固に一体化した天井下地材である格子体10を介して、ハンガー部材8に荷重が集中してしまい、ハンガー部材8のハンガー本体12や野縁受取付部15が破断したり、野縁受取付部15と野縁受部材9との係止状態が解除してしまい、野縁受部材9が吊りボルト7から下方へ離脱しようとする不測の事態に対して、落下防止構造1のワイヤー25によって野縁受部材9が吊りボルト7に吊下げ保持されるため、野縁受部材9の落下が防止される。
また、落下防止構造1の取付金具18は、既存の天井構造の吊りボルト7にハンガー8と一緒にナット16,17で固定するだけで取り付けられるため、作業時間の短縮による施工性の向上や、既存の天井構造を活かすことによる施工コストの削減を図ることができる。
以上のように本実施例では請求項1に対応しており、天井6から垂設された垂設部材である吊りボルト7と、吊りボルト7に天井下地材である格子体10を吊下げ保持するハンガー部材8とを備えた天井構造の天井下地材の落下を防止する落下防止構造1であって、吊りボルト7へ取付可能な取付部材としての取付金具18と、取付金具18と格子体10を構成する野縁受部材9を連結する連結手段19を備えている。
この場合、落下防止構造1を簡単で取付容易な構造にすることより、格子体10と天井パネル11の落下を防止し、落下防止構造1の施工性と安全性を向上させることができるとともに、既存の天井構造に対しても適用可能な落下防止構造1を提供することができる。
また、本実施例は請求項2に対応しており、連結手段19を取付金具18にボルト24を介して着脱自在に設けている。
この場合、連結手段19を取付部材18から着脱自在とすることで、連結手段19の天井下地材を構成する野縁受部材9への取り付けが容易となり、落下防止構造1の施工性をさらに向上させることができる。
さらに、本実施例は請求項3に対応しており、連結手段19にワイヤー25を用いたことにより、ワイヤー25の有する柔軟性や高い作業性によって連結手段19の天井下地材を構成する野縁受部材9への取り付けがさらに容易となり、しかも連結手段19を介しての取付金具18と天井下地材である格子体10との連結が強固となり、落下防止構造1の施工性と安全性をさらに向上させることができる。
本実施例では、落下防止構造1と野縁保持具32の併用によって、格子体10の落下防止と、野縁部材4,5と野縁受部材9の結合強化により、天井構造全体の安全性を向上させることができる。
また、図10に示すように本実施例の変形例として、野縁保持具32に替えて、野縁部材4,5と野縁受部材9とを接続固定する周知の緊結金物であるクリップ80を用いて野縁部材4,5と野縁受部材9とを固定しており、第3のボルト60の頭部に装着されたワイヤー部材63を直接野縁受部材9に接続している。
このように、ワイヤー部材63を介して野縁部材4,5と野縁受部材9を連結したことによって、地震等の揺れによってクリップ80が破損して、野縁部材4,5ごと天井パネル11が野縁受部材9から離脱しても、天井パネル11の落下を防ぐことができる。
図11は本発明の第2実施例を示すもので、第1実施例との共通部分には共通の符号を付し、共通する箇所の説明は重複を避けるため極力省略する。
本実施例では、落下防止構造1と別な天井下地材の落下防止手段であるボルト側連結部64との併用を示している。吊りボルト7のハンガー8及び取付金具18(図11において省略する)の上部には、ボルト側連結部64が装着されており、このボルト側連結部64は、ワイヤー部材63を介して野縁側連結部58に連結されている。
ボルト側連結部64は、金属製の薄板を折り曲げて短片部65と長片部66を有する略J型に形成された連結部本体67と、連結部本体67の略半円弧状の折返し部分の両縁を内側に延設して吊りボルト7のネジ山の凹凸に係止可能に形成されたとフランジ部68と、短片部65の中央部分を内側へ凹設した絞り部69と、短片部65の絞り部69より先端側に設けた短片側貫通部70と、長片部66の略中央部分に設けた長片側貫通部71と、長片部66の長片側貫通部71より先端側に長片部66の長手方向と平行な長孔72とを備えており、短片側貫通部70と長片側貫通部71に挿通可能な第5の雄螺子部としての蝶螺子73と、この蝶螺子73に螺着可能な第5の雌螺子部としての第5のナット74を備えている。
さらに連結部本体67の長孔72には、第6の雄螺子部である第5のボルト75と第6の雌螺子部である第6のナット76を介して揺動自在に装着される接続体77を備えている。
接続体77は、断面六角形状を有する金属製の中空な柱体としており、接続体77の一方には第5のボルト75が挿通可能な貫通部78を備えるとともに、接続体77の他方には接続体77の直径方向に連通して形成された一対の貫通部79を備えており、一対の貫通部79にワイヤー部材63に挿通して野縁側連結部58とボルト側連結部64を連結している。
本実施例では、ワイヤー部材63を介して野縁部材4,5と吊りボルト7を連結したことによって、地震等の揺れによってハンガー8が破損して、格子体10ごと天井パネル11が天井6から離脱しても、天井パネル11の落下を防ぐことができる。
また、接続体77を吊りボルト7に揺動自在に備えたことにより、天井パネル11とともに落下する横杆56と吊りボルト7とを連結するワイヤー部材63に掛かる衝撃を緩和することができる。
このように、本実施例では、落下防止構造1とボルト側連結部64を併用したことにより、地震等の揺れによるハンガー8の破損等による天井下地材である格子体10や天井パネル11の落下をより確実に防止して、天井構造の安全性を向上させることができる。
本発明は上記各実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内において種々の変形実施が可能である。例えば、落下防止構造1において、野縁受部材9ではなく、同じく天井下地材の構成要素である野縁部材4,5と連結金具18をワイヤー25によって連結してもよい。
1 落下防止構造
6 天井
7 吊りボルト(垂設部材)
8 ハンガー部材
10 格子体(天井下地材)
18 取付金具(取付部材)
19 連結手段
25 ワイヤー
6 天井
7 吊りボルト(垂設部材)
8 ハンガー部材
10 格子体(天井下地材)
18 取付金具(取付部材)
19 連結手段
25 ワイヤー
Claims (3)
- 天井から垂設された垂設部材と、前記垂設部材に天井下地材を吊下げ保持するハンガー部材とを備えた天井構造の前記天井下地材の落下を防止する落下防止構造であって、
前記垂設部材へ取付可能な取付部材と、
前記取付部材と前記天井下地材を連結する連結手段を備えたことを特徴とする落下防止構造。 - 前記連結手段を前記取付部材に着脱自在に設けたことを特徴とする請求項1記載の落下防止構造。
- 前記連結手段にワイヤーを用いたことを特徴とする請求項1又は2に記載の落下防止構造。
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