JP2012112296A - 発熱機および風力熱発電システム - Google Patents

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Abstract

【課題】より構造や管理が容易な発熱機および当該発熱機を構成要素として含む風力熱発電システムを提供する。
【解決手段】発熱機は、風車30と、風車30の回転軸32と同軸の円周に沿って配置され、強磁性体を含む回転子21と、回転子21に対向して配置され、強磁性体からなる発熱部と、回転子21および発熱部を通る磁場を形成する磁場形成部と、発熱部に接触して配置され、内部を熱交換用の流体が通る配管とが内部に含まれる発熱台22とを備えている。
【選択図】図2

Description

本発明は発熱機および風力熱発電システムに関し、より特定的には、渦電流による発熱を利用した発熱機および当該発熱機を構成要素として含む風力熱発電システムに関するものである。
自然エネルギを利用した発電装置として、たとえば特許文献1に示されるような風力発電機が知られている。
特開2007−2773号公報
しかし、発電機が風車の回転軸の近傍に配置される場合、高所に発電機が設置される。通常、発電機は重量物であるため、これを支持する回転軸などに相当の強度が要求される。また当該発電機のメンテナンス時に高所作業の必要が生じるなど、実用上不便な点が存在する。
本発明は、以上の問題に鑑みなされたものであって、その目的は、より構造が簡易で管理が容易な風力熱発電システム、および風力熱発電システムに用いられる発熱機を提供することである。
本発明に従った発熱機は、風車と、風車の回転軸と同軸の円周に沿って配置され、強磁性体を含む回転子と、回転子に対向して配置され、強磁性体からなる発熱部と、回転子および発熱部を通る磁場を形成する磁場形成部と、発熱部に接触して配置され、内部を熱交換用の流体が通る配管とを備えている。
本発明の発熱機においては、風車の回転方向に沿う平面がなすたとえば円板形状の円周に沿って回転子や発熱部、磁場形成部および上記配管が配置される。したがって風車の円板形状の下部に発熱部、磁場形成部および配管が配置されうる。このため発熱部や磁場形成部は、風車の回転軸の近傍に配置される場合に比べて下部の、たとえば風車が設置される地面上に直接設置することができる。したがって回転軸には発熱部等による荷重が加わらなくなるため、回転軸の荷重を減らし、回転軸やベアリングの寿命を長くすることができる。また強度の高い支柱などを設ける必要がなくなり、発熱機全体の設計が容易になる。さらに発熱部等のメンテナンス時に高所作業を行なう必要がなくなり、設備の管理が容易になる。
上記発熱機においては、風車は、回転軸から径方向に向けて延在する複数のスポーク部と、スポーク部のそれぞれに設置されたブレードとを含むことが好ましい。
風車がスポーク部を備えることにより、風車を構成する個々のブレードは、風車の回転軸に加えて複数のスポーク部により支持される。このため、スポーク部が存在しない場合に比べて個々のブレードは回転軸とスポーク部とに、より確実に支持される。このため、たとえば個々のブレードの破損を抑制するために、個々のブレードを一体の部材とする必要はなく、たとえば複数の部材が接合された構成を有していても、強度設計上特に問題なくなる。したがって、たとえば全長が数十mにも及ぶ大きなブレードを工場にて一体の部材として製造した後、風車の設置現場まで運送する困難な作業を回避することができる。
以上より、複数のスポーク部のそれぞれにブレードが設置されれば、設置現場までの運送に起因するブレードの制限サイズよりも大きなブレードを製造、設置することができる。このため本発明の発熱機は、より発電能力の大きな風車を供給しうる構成とすることができる。また風車の発電能力が大きいため、風車の回転をより低速にすることができ、風車の回転軸におけるベアリングの寿命を長くしたり、風車の回転に起因する騒音の発生を抑制したりすることができる。
上記発熱機においては、回転子は、風車の外周面に沿って配置されることが好ましい。回転子が風車の外周面に沿って配置されれば、これに対向する発熱部も風車の外周面に沿って配置される。したがって風車の外周面の下部に磁場形成部や熱交換用の流体が通る配管を設置することができ、上記のように回転軸に加わる負荷が軽くなるなど設備全体の構造が簡易になるため、設備全体の設計が容易になる。
上記発熱機においては、磁場形成部は、内部を電流が流れることにより磁場を形成するコイルを含んでいることが好ましい。磁場形成部がコイルを含んでいれば、当該コイルに電流を流すことにより磁場形成部は磁場を形成する。この磁場の大きさは、磁場形成部の磁場が通る回転子の強磁性体の位置に応じて時間変化する。強磁性体の位置は、回転子の回転状況に応じて変化する。このため回転子が回転すれば、回転子および発熱部を通る磁場の大きさが時間変化する。この磁場の変化により発熱部には渦電流が流れ、発熱部が発熱する。
上記発熱機においては、コイルは超電導材料からなっていることが好ましい。コイルとして超電導材料を用いれば、コイルにより大きい電流を流すことができる。その結果、当該コイルはより大きい磁場を形成するため、発熱部はより高効率に発熱する。
上記発熱機においては、風車は、回転軸を風向に沿った方向に調整する調整部をさらに含んでいてもよい。ここで調整部とは、たとえば風車が設置された地域における風向の変化に応じて、風車全体の向きを変更することができるターンテーブルを意味する。このようにすれば当該発熱機は、風のエネルギをより有効に利用することができる。
本発明に従った風力熱発電システムは、上記本発明の発熱機と、発熱機に接続され、発熱機において発生した熱を蓄える蓄熱部と、蓄熱部に接続され、蓄熱部において蓄えられた熱を電気に変換する発電部とを備えている。
本発明の風力熱発電システムにおいては、発熱機として設計や管理の容易な上記本発明の発熱機が採用される。このため風力熱発電システム全体の設計や管理が容易になり、部材の寿命を長くしたり、風車の回転に起因する騒音の発生を抑制したりすることができる。
以上の説明から明らかなように、本発明の発熱機および風力熱発電システムによれば、構造が簡易で設計や管理が容易な発熱機、および当該発熱機を構成要素として含む風力熱発電システムを提供することができる。
風力熱発電システムの構造を示す概略図である。 実施の形態1における発熱機の構造を示す概略図である。 実施の形態1における発熱機の構造を、図2に対して90°の方向から見た概略図である。 回転子および発熱部の構造を示す概略断面図である。 発熱機の動作を説明するための概略断面図である。 発熱機の動作を説明するための概略断面図である。 実施の形態2における発熱機の構造を示す概略図である。 実施の形態2における発熱機の構造を、図7に対して90°の方向から見た概略図である。 実施の形態3における発熱機の構造を示す概略図である。 実施の形態4における発熱機の構造を示す概略図である。 実施の形態4における発熱機の構造を、図10に対して90°の方向から見た概略図である。 実施の形態5における発熱機の構造を示す概略図である。 実施の形態6における発熱機の構造を示す概略図である。 実施の形態7における発熱機の構造を示す概略図である。 実施の形態7における発熱機の構造を、図14に対して90°の方向から見た概略図である。 実施の形態8における発熱機の構造を示す概略図である。 実施の形態8における発熱機の構造を、図16に対して90°の方向から見た概略図の一例である。 実施の形態8における発熱機の構造を、図16に対して90°の方向から見た概略図の、図17とは異なる他の例である。
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を説明する。なお、以下の図面において同一または相当する部分には同一の参照番号を付し、その説明は繰返さない。
(実施の形態1)
まず、本発明の一実施の形態である実施の形態1について説明する。図1を参照して、本実施の形態における風力熱発電システム1は、発熱機81と、発熱機81に接続され、発熱機81において発生した熱を蓄える蓄熱部40と、蓄熱部40に接続され、蓄熱部40において蓄えられた熱を電気に変換する発電部50とを備えている。
蓄熱部40は、配管96〜98を介して発熱機81と接続されており、発熱機81において加熱された熱媒体としての流体を保持する。熱媒体としての流体としては、種々の流体を採用可能であるが、本実施の形態としてはその一例として水を採用する。発電部50は、蒸気タービン51と、蒸気タービン51の回転により発電する発電機52とを含んでいる。蒸気タービン51は、配管92により蓄熱部40に接続され、配管92を介して供給される水蒸気により回転する。当該回転は発電機52に伝達され、発電に利用される。
風力熱発電システム1は、さらに復水器60とポンプ71,72とを備えている。復水器60は、配管93により蒸気タービン51に接続されている。復水器60には、蒸気タービン51を通過した水蒸気が配管93を介して供給され、当該水蒸気は復水器60の中で液体の水に戻される。復水器60には、配管61および配管62が接続されている。そして、復水器60には上記水蒸気を冷却して水に戻すための冷却水が配管61を通して供給され、配管62を通して排出される。ポンプ71は、配管94により復水器60に接続されるとともに、配管95により蓄熱部40に接続されている。また、ポンプ72は配管96により蓄熱部40に接続されるとともに、配管97により発熱機81に接続されている。蓄熱部40、発電部50および復水器60は、発電室82内に配置されている。
次に発熱機81について説明する。図2〜図4を参照して、本実施の形態における発熱機81は、風車30と、風車30の回転軸32と同軸の円周(風車30の外周面)に沿って配置され、強磁性体を含む回転子21と、回転子21に対向して配置され、強磁性体からなる発熱部22Bと、回転子21および発熱部22Bを通る磁場を形成する磁場形成部23と、発熱部22Bに接触して配置され、内部を熱交換用の流体が通る配管24とを備えている。風車30は、略水平方向32Aに延びるよう配置される回転軸32と、回転軸32から径方向に突出し、風を受けることにより回転軸32を周方向に回転させるブレード34と、回転軸32から径方向に向けて延在する複数のスポーク部31とを含んでいる。個々のブレード34は複数のスポーク部31のそれぞれに固定、支持されている。また個々のスポーク部31は回転軸32と反対側の端部において別のスポーク部31と互いに接続および固定され、回転子21はスポーク部31の外周側端部に固定、支持されることが好ましい。回転子21は、複数のブレード34がなす環状の平面に面するように配置されている。また回転軸32を含む風車30全体は、支柱33に支持されている。
図4〜図5は図2と同じ方向から回転子21および発熱台22を見たものであり、実際には回転子21は環状であるが、図を平易にするため、便宜的に回転子21は直線状に記載している。また図4〜図5の回転子21の下部では、発熱台22の内部を示している。回転子21には、円周方向に関して強磁性体部21Aと非磁性体部21Bとが一定の間隔で交互に配列されている。強磁性体部21Aにはたとえば鉄からなる薄い鋼板(たとえばいわゆる電磁鋼板)が図4〜図5の上下方向に複数重ねられている。強磁性体部21Aは渦電流が発生しにくいように構成されていることが好ましい。また非磁性体部21Bには非磁性材料が配置されていてもよいし、非磁性体部21Bは空洞であってもよい。非磁性体部21Bが空洞である場合には、隣り合う強磁性体部21A同士が一定の間隔で配置され、構造材を用いてこれらが接続された構成であることが好ましい。
発熱台22の内部には、回転子21の延在する方向に沿うように複数の(たとえば2台の)強磁性体である強磁性部材22Cが一定の間隔で配置される。強磁性部材22Cは発熱困難部22Aと発熱部22Bとを含んでいる。発熱困難部22Aは渦電流を発生しにくく、発熱しにくい構成であることが好ましい。発熱困難部22Aは強磁性体部21Aと同様に、たとえば鉄からなる薄い鋼板が図4〜図5の上下方向に複数重ねられている。発熱部22Bは渦電流を発生しやすく、発熱しやすい構成であることが好ましい。発熱部22Bは一体の鉄の構造体からなることが好ましい。また発熱困難部22Aの外周には磁場形成部23が巻回されている。磁場形成部23は内部を電流が流れることにより磁場を形成するコイルを含むことが好ましい。図4の磁場形成部23は強磁性部材22Cに巻回されるコイルである。発熱部22Bの周囲に配置される配管24の内部を流れる熱媒体としての水は蓄熱部40に到達し、蓄熱部40に保持される。
次に、風力熱発電システム1の動作について説明する。図2および図5を参照して、磁場形成部23の内部に流れる電流により、強磁性部材22C(発熱部22B)および回転子21を通る磁場β1、β2が発生する。ここでブレード34が風を受けると、風車30が回転するため、スポーク部31を介してブレード34に接続されている回転子21が回転し、強磁性体部21Aが図5の矢印αの方向に移動する。このとき、強磁性部材22Cおよび回転子21を通る磁場β1、β2の時間的な強弱の変化が発生する。具体的には、たとえば図5の左側の強磁性部材22Cのように、その真上に強磁性体部21Aが重なる領域が少ない場合、強磁性部材22Cと回転子21とを通る磁場β1は比較的弱くなる。これに対し、たとえば図5の右側の強磁性部材22Cのように、その真上に強磁性体部21Aが重なる領域が多い場合、強磁性部材22Cと回転子21とを通る磁場β2は比較的強くなる。
図5の状態となる時刻から一定時間が経過して図6の状態となる時刻においては、左側の強磁性部材22Cの真上に強磁性体部21Aが重なる領域が多くなり、強磁性部材22Cと回転子21とを通る磁場β1は比較的強くなる。これに対し、図6の右側の強磁性部材22Cは、その真上に強磁性体部21Aが重なる領域は少なくなり、強磁性部材22Cと回転子21とを通る磁場β2は比較的弱くなる。
このように各強磁性部材22Cに形成される磁場の強弱の時間変化により、発熱部22B内には渦電流が発生し、発熱部22Bは発熱する。すると発熱部22Bの周囲の配管24を流れる水が加熱されて水蒸気(あるいは加圧された熱水、または水蒸気と熱水との混合体)となり、蓄熱部40に到達する。そして、当該水蒸気および/または熱水は、高温、高圧の状態で蓄熱部40に蓄えられる。
蓄熱部40に蓄えられた水蒸気または熱水から発生した水蒸気は、配管92を介して蒸気タービン51に供給され蒸気タービン51が回転する。そして、蒸気タービン51の回転が発電機52において電気に変換され、発電が達成される。
蒸気タービン51の回転に用いられた水蒸気は配管93を通って復水器60に到達する。復水器60では、当該水蒸気が冷却されて液体の水に戻される。この水は配管94を通ってポンプ71に送られる。そして、ポンプ71は配管95を通して水を蓄熱部40に戻す。一方、蓄熱部40内の水は、配管96を通してポンプ72に送られる。そして、ポンプ72は配管97を通して水を発熱機81に供給する。つまり、発熱機30から蓄熱部40に入り、蓄熱部40から発熱機81に戻る水の循環と、蓄熱部40から蒸気タービン51、復水器60を通って蓄熱部40に戻る水の循環とが形成される。このようにして、熱媒体である水は風力熱発電システム1内を循環する。
ここで強磁性部材22Cが回転子21に沿って複数配置されることにより、風車30の回転による磁場の強度変化を連続的に発生させることができ、発熱部22Bでの発熱を持続的に起こすことができる。
なお風車30が受ける風が弱いときは、磁場形成部23の励起電流を小さくすることが好ましい。すると磁場形成部23が形成する磁場β1、β2の強度が小さくなり、ブレード34の外周部が磁場β1、β2により受ける抵抗の値が小さくなる。このためたとえばブレード34に加わる抵抗は実質的に力学的な抵抗のみとすることができる。このためブレード34に加わる全体の抵抗を小さくすることができ、風車30を容易に回転させることができる。これは、回転を開始する際に必要な回転トルクの大きい風車30に対しては特に効果が大きい。
逆に、磁場形成部23に含まれるコイルとして超電導材料からなるものを用いれば、当該コイルに流れる電流値をより大きくすることができる。その結果、磁場形成部23が形成する磁場αをより強くすることができ、発熱部22Bでの渦電流をより大きくできる。つまりより効率的に発熱することができる。
本実施の形態における発熱機81によれば、上記風力熱発電システム1においては、発熱台22は風力熱発電システム1が設置される地面上に配置されている。つまり磁場形成部23や発熱部22Bが、風車30の外周面の最下部に配置される回転子21に沿うように配置される。このため回転軸32は風車30のブレード34やスポーク部31、回転子21のみを支えればよく、回転軸32で質量の大きい発熱台22を支える必要がない。したがって回転軸32や支柱33に加わる荷重を軽くし、風力熱発電システム1全体の強度などの設計を容易にすることができる。また発熱台22が地上の低いところに設置されるため、たとえば発熱台22のメンテナンス時においても高所作業を行なう必要がなくなり、メンテナンス作業をより容易にすることができる。
本実施の形態における発熱機81によれば、風車30の個々のブレード34はスポーク部31により固定、支持される。このためブレード34が回転軸32にて支持されるために回転軸32に加わる応力をより小さくすることができる。逆に言えば回転軸32のみでブレード34を支持する場合より、ブレード34自体や回転軸32が損傷する可能性を低減することができるとともに、ブレード34自体の剛性を低くしてもよい。このようにすれば、大型の一体型のブレード34ではなく、複数の部材が接合されたブレード34を用いたとしても、ブレード34は回転軸32とスポーク部31とにより支持されているので、使用時にブレード34の部材の接合部においてブレード34が崩壊する可能性が低減される。したがって、スポーク部31が設けられることにより、ブレード34として複数の小さい部材が接合された構造体を用いることが可能となり、ブレード34の風力熱発電システム1の設置場所までの運送を容易にすることができる。
またブレード34として複数の小さい部材が接合された構造体を用いれば、一体型のブレード34よりも大きいブレード34を容易に形成することが可能となる。このため風車30の回転力による発電部50の発電量をより高めることができる。
あるいは、一体型のブレード34の輸送限界による最大サイズよりもさらにブレード34が大きくなれば、より低速で風車30を回転することができる。これはより低速で風車30を回転しても風車30の発電能力が十分大きいためである。風車30の回転をより低速にすることにより、風車30の回転軸におけるベアリングの寿命を長くしたり、風車30の回転に起因する騒音の発生を抑制したりすることができる。
(実施の形態2)
次に、本発明の他の実施の形態である実施の形態2について説明する。実施の形態2における発熱機81および風力熱発電システム1は、基本的には実施の形態1の場合と同様の構造を有し、同様に動作する。しかし、実施の形態2における発熱機81は、回転子21および発熱台22の構成において、実施の形態1の場合とは異なっている。
すなわち、図7および図8を参照して、実施の形態2の発熱機81は、回転子21がブレード34の外周面よりも内側において、風車30の回転軸32と同軸の円周に沿って配置されている。図7および図8においては、回転軸32から径方向に向けて延在するブレード34の、回転軸32からの延在する長さがブレード34の全長の約半分の箇所にて回転子21が配置されている。発熱台22は実施の形態1と同様に、回転子21の外周面に対向するように配置される。したがって発熱台22は、風車30のなす平面のより内側、すなわち実施の形態1の発熱台22よりも上方に配置される。
実施の形態2のように回転子21を風車30がなす円周のより内側に配置することにより、回転子21が風車30の外周部に配置される場合に比べて、回転子21が風車30の円周方向に沿って延在する長さが短くなる。したがって、回転子21の全体の重量を軽くすることができる。このため回転軸32が回転子21を支える荷重をより軽くすることができる。
(実施の形態3)
次に、本発明のさらに他の実施の形態である実施の形態3について説明する。実施の形態3における発熱機81および風力熱発電システム1は、基本的には実施の形態1の場合と同様の構造を有し、同様に動作する。しかし、実施の形態3における発熱機81は、発熱台22が風車30の外周面の下部および上部に設置されている構成において、実施の形態1の場合とは異なっている。図9を参照して、風車30の外周面の上部に設置されている発熱台22の構成は、外周面の下部の発熱台22と同様である。また図9の外周面の下部の発熱台22の構成は、実施の形態1の発熱台22の構成と同様である。
本実施の形態のように発熱台22が風車30の外周側の複数箇所に(たとえば下部および上部に合計2台)設置されていれば、発熱機81や風力熱発電システム1全体の発電能力を増大させる(図9の場合は2倍にする)ことができる。
(実施の形態4)
次に、本発明のさらに他の実施の形態である実施の形態4について説明する。実施の形態4における発熱機81および風力熱発電システム1は、基本的には実施の形態1の場合と同様の構造を有し、同様に動作するとともに、同様の効果を奏する。しかし、実施の形態4における発熱機81は、支柱33や発熱台22が
調整部25の上に載置されている構成において、実施の形態1の場合とは異なっている。
図10および図11を参照して、調整部25は、たとえばターンテーブルなど、調整部25が設置される平面に沿った方向に自由に回転することが可能な構成である。つまり調整部25の上に支柱33や発熱台22が固定されることにより、風車30を含む発熱機81の全体は、ターンテーブルの回転に伴い回転し、任意の方向を向くことが可能となる。
上記のような構成を有することにより、風向の変化に応じてブレード34が任意の方向を向くように調整することができるため、ブレード34はより効率的に回転することができる。このため、風車30や回転子21の回転エネルギを、発電部50の発電により有効に利用することができる。
(実施の形態5)
次に、本発明のさらに他の実施の形態である実施の形態5について説明する。実施の形態5における発熱機81および風力熱発電システム1は、基本的には実施の形態1の場合と同様の構造を有し、同様に動作するとともに、同様の効果を奏する。しかし図12を参照して、実施の形態5における発熱機81は、風車30が支柱33の代わりにローラ状であって回転可能な円柱支持体35により2箇所で支持されている構成において、実施の形態1の場合とは異なっている。
上記のような円柱支持体35が発熱機81に含まれていてもよい。このとき、円柱支持体35と回転子21とが互いに接触するように配置されることにより、回転子21を含む風車30は円柱支持体35に支持される。また円柱支持体35が図12の円周方向に沿ってその中心軸を中心として自在に回転可能であるため、回転子21の回転に伴い、円柱支持体35は回転子21の外周面上の移動(回転)に伴なって回転する。このため回転子21はより滑らかに、より軽い力で回転することができる。
(実施の形態6)
次に、本発明のさらに他の実施の形態である実施の形態6について説明する。実施の形態6における発熱機81および風力熱発電システム1は、基本的には実施の形態1の場合と同様の構造を有し、同様に動作するとともに、同様の効果を奏する。しかし図13を参照して、実施の形態6における発熱機81は、ブレード34が実施の形態1より多数備えられている構成において、実施の形態1の場合とは異なっている。
風車30のなす円周方向に関して、実施の形態1と同様の間隔で配置されている隣り合うブレード34Aの間に、さらに1台のブレード34Bが配置されている。ブレード34Aは実施の形態1のブレード34と同様に、回転軸32から径方向に突出するように延在するが、ブレード34Bはブレード34Aの回転軸32側の端部よりも径方向の外側を端部として、そこから径方向に突出するように延在する。このような構成とすることにより、ブレードの本数が増加した場合に、回転軸32の近傍にて隣り合うブレード34A、34B同士の干渉が抑制される。
本実施の形態のようにブレード34A、34Bの本数が増加すれば、風車30が風を利用する効率が向上する。すなわち、発熱機81の周囲の風速が同じであっても、多数のブレード34A、34Bにより、風を回転力に変換する効率が向上する。しかし仮に回転軸32の近傍にて、多数のブレード34A、34B同士が干渉すれば、回転軸32の近傍においては複数のブレード34A、34Bが一体になったように集合する。この領域においては風を通過させることができる隙間がなくなるため、風を回転力に変換する効率が低下する可能性がある。そこで回転軸32の近傍においても風が通過できる隙間を確保するため、実施の形態1のブレード34に対して追加されたブレード34Bをブレード34Aよりも短くして、回転軸32の近傍におけるブレード34A、34Bの隙間を実施の形態1と同程度とする。このようにすれば、回転軸32の近傍における風を回転力に変換する効率の低下が抑制される。
(実施の形態7)
次に、本発明のさらに他の実施の形態である実施の形態7について説明する。実施の形態7における発熱機81および風力熱発電システム1は、基本的には実施の形態1の場合と同様の構造を有し、同様に動作するとともに、同様の効果を奏する。しかし実施の形態7における発熱機81は、ブレード34の構成において、実施の形態1の場合とは異なっている。
実施の形態7の発熱機81は、平板形状の複数のブレード34の向きが、風車30の回転状況や風向に応じて変化する構成となっている。具体的には、図14および図15を参照して、風車30における上側半分のブレード34は、平板形状のうち最も面積の大きい主面が、風車30の回転方向に沿う円形状の平面に交差する方向(たとえば垂直な方向)を向くように配置されている。一方、下側半分のブレード34は、平板形状のうち最も面積の大きい主面が、風車30の回転方向に沿う円形状の平面に対する角度が上記上側半分のブレード34における当該角度より小さくなる(より好ましくは上記平面に沿う方向に上記主面が向く)ように配置されている。なお各ブレード34は、風車30の回転に伴なって、上側にあるときは上記風車30の回転方向に沿う平面に交差する(たとえば垂直な)方向に主面が向き、さらに風車30の下側にあるときは当該平面にほぼ沿うように主面が向く状態へと、その向きが変更される。
この状況の場合、たとえば図14の右方から左方へ、すなわち図15の紙面に垂直な手前側から奥側へ風が吹けば、図14の上側半分のブレード34は、風が吹く方向に大きな面積を有する配置となるため、風を受けて風車を図14における左回りに回転させる力が発生する。これに対して図14の下側半分のブレード34は、風が吹く方向に小さな面積を有する配置となるため、風を受けることによる応力が上記上側半分のブレード34より小さくなる。このため風車30は、図14の上側半分のブレード34が受ける風により反時計方向に回転する。
つまり、図14の下側半分のブレード34は、風により受ける応力が小さくなるため、たとえば下側半分のブレード34は、図14の右側から左側へ移動するように回転する力を受けにくくなる。したがって上側半分のブレード34による回転を打ち消す方向の力が風車30に加わりにくくなり、風車30が図14における反時計方向に回転する。
また図14の状況において、たとえば図14の紙面に垂直な手前側から奥側へ風が吹けば、図14の下側半分のブレード34は風を受けて回転する効率が向上し(風により受ける応力が大きくなり)、図14の上側半分のブレード34は風を受けて回転する効率が低下する(風により受ける応力が小さくなる)。このため下側半分のブレード34により風車30が回転することができる。つまり図14の発熱機においては、上記のいずれの方向から風が吹いたとしても、高効率に風を受けて回転することが可能となる。このため効率的に利用することができる風向の範囲が拡張し、結果として風力熱発電システム1の当該風の利用効率が高められる。
なおすべてのブレード34について、回転軸32の近傍における各ブレード34に対して、各ブレード34の大きな面積を有する主面の向きを変更するアクチュエータなどが施されてもよい。このようにすれば、たとえば風車30の各ブレード34の回転による位置(位相)に応じて、各ブレード34が風を効率的に受けることができる方向を向くように回転することができるため、より効率的に風エネルギを利用することが可能となる。
(実施の形態8)
次に、本発明のさらに他の実施の形態である実施の形態8について説明する。実施の形態8における発熱機81および風力熱発電システム1は、基本的には実施の形態1の場合と同様の構造を有し、同様に動作するとともに、同様の効果を奏する。しかし実施の形態8における発熱機81は、支柱33の構成において、実施の形態1の場合とは異なっている。
図16および図17を参照して、実施の形態8の発熱機81は、図16の紙面に垂直な方向、図17の左右方向に対して一方にのみ支柱33が配置され、当該支柱33により、回転軸32やスポーク部31が支持されている。図18は、実施の形態2のように回転子21が風車30の外周がなす平面より内部に配置された構成において、図17と同様に支柱33が一方にのみ配置される場合の構成を示している。
つまり、支柱33は実施の形態1のように2方向から風車30を支持する構成であってもよいが、本実施の形態のように1方向のみから風車30を支持する構成であってもよい。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味、および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明の発熱機および風力熱発電システムは、渦電流による発熱を利用した発熱機および当該発熱機を構成要素として含む風力熱発電システムに、特に有利に適用され得る。
1 風力熱発電システム、21 回転子、21A 強磁性体部、21B 非磁性体部、22 発熱台、22A 発熱困難部、22B 発熱部、22C 強磁性部材、23 磁場形成部、24 配管、25 調整部、30 風車、31 スポーク部、32 回転軸、32A 略水平方向、33 支柱、34,34A,34B ブレード、35 円柱支持体、40 蓄熱部、50 発電部、51 蒸気タービン、52 発電機、60 復水器、61,62 配管、71,72 ポンプ、81 発熱機、82 発電室、92〜98 配管。

Claims (7)

  1. 風車と、
    前記風車の回転軸と同軸の円周に沿って配置され、強磁性体を含む回転子と、
    前記回転子に対向して配置され、強磁性体からなる発熱部と、
    前記回転子および前記発熱部を通る磁場を形成する磁場形成部と、
    前記発熱部に接触して配置され、内部を熱交換用の流体が通る配管とを備えた、発熱機。
  2. 前記風車は、
    前記回転軸から径方向に向けて延在する複数のスポーク部と、
    前記スポーク部のそれぞれに設置されたブレードとを含む、請求項1に記載の発熱機。
  3. 前記回転子は、前記風車の外周面に沿って配置される、請求項1または2に記載の発熱機。
  4. 前記磁場形成部は、内部を電流が流れることにより磁場を形成するコイルを含んでいる、請求項1〜3のいずれか1項に記載の発熱機。
  5. 前記コイルは超電導材料からなっている、請求項4に記載の発熱機。
  6. 前記風車は、前記回転軸を風向に沿った方向に調整する調整部をさらに含む、請求項1〜5のいずれか1項に記載の発熱機。
  7. 発熱機と、
    前記発熱機に接続され、前記発熱機において発生した熱を蓄える蓄熱部と、
    前記蓄熱部に接続され、前記蓄熱部において蓄えられた熱を電気に変換する発電部とを備え、
    前記発熱機は請求項1〜6のいずれか1項に記載の発熱機である、風力熱発電システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2014017320A1 (ja) * 2012-07-26 2014-01-30 住友電気工業株式会社 風力熱発電システム
RU2581303C2 (ru) * 2013-11-13 2016-04-20 Федеральное государственное бюджетное образовательное учреждение высшего профессионального образования "Воронежский государственный технический университет" Ротор сегментного ветроэлектрогенератора

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