JP2012109794A - 固体撮像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】画質の低下を抑制しつつ、動画に対してフリッカを抑圧することが可能な固体撮像装置を提供する。
【解決手段】信号処理回路14は、画素部Gの信号から測定された光量測定値AEに基づいて、偶数ラインの蓄積時間Tint1および奇数ラインの蓄積時間Tint2をフレームごとに制御させ、フリッカ補正回路11は、蓄積時間が互いに異なるラインごとの画素の信号OUTPに基づいて、画素部Gにて撮像された信号OUTPに発生するフリッカをラインごとに補正する。
【選択図】 図1

Description

本発明の実施形態は固体撮像装置に関する。
CMOS型の固体撮像装置は、蛍光灯下では横縞状の明るい領域と暗い領域のフリッカが発生する。このフリッカ対策として、ラインごとの信号レベルのゲインを信号処理で調整する方法がある。このようなフリッカ対策は静止画では有効であるが、動画では効果がないため、動画に有効なフリッカ対策が求められている。
特開2003−319204号公報 特開2004−222228号公報
本発明の一つの実施形態の目的は、画質の低下を抑制しつつ、動画に対してフリッカを抑圧することが可能な固体撮像装置を提供することである。
実施形態の固体撮像装置によれば、画素部と、電子シャッタ走査回路と、フリッカ補正回路とが設けられている。画素部は、マトリックス状に画素が配置されている。電子シャッタ走査回路は、前記画素部のラインごとに前記画素の蓄積時間を制御可能である。フリッカ補正回路は、前記蓄積時間が互いに異なるラインごとの画素の信号に基づいて、前記画素部にて撮像された信号に発生するフリッカをラインごとに補正する。
図1は、一実施形態に係る固体撮像装置の概略構成を示すブロック図である。 図2は、図1のフリッカ補正回路の概略構成を示すブロック図である。 図3は、図2の補正信号発生回路の一例を示すブロック図である。 図4は、図2の補正信号発生回路のその他の例を示すブロック図である。 図5は、図2の補正信号発生回路のさらにその他の例を示すブロック図である。 図6は、図1の固体撮像装置のフリッカ補正方法を示すタイミングチャートである。 図7は、図2の光情報検出回路の各部の信号波形を示す図である。 図8(a)は、フリッカ波形を示す図、図8(b)は、図8(a)のフリッカ波形に対応したフリッカ補正係数を示す図である。 図9は、図4の補正信号発生回路における補正テーブルの検索方法を示すフローチャートである。 図10は、図2の光情報検出回路およびレベル補正回路の各部の信号波形を示す図である。
以下、実施形態に係る固体撮像装置について図面を参照しながら説明する。なお、これらの実施形態により本発明が限定されるものではない。
図1は、一実施形態に係る固体撮像装置の概略構成を示すブロック図である。
図1において、固体撮像装置の画素部Gには、光電変換した電荷を蓄積する画素がマトリックス状に配置され、各画素にはセルPCn、PCmが設けられている。ここで、セルPCn、PCmには、フォトダイオードPD、行選択トランジスタTa、増幅トランジスタTb、リセットトランジスタTcおよび読出しトランジスタTdがそれぞれ設けられている。
そして、セルPCnにおいて、読出しトランジスタTdのソースは、フォトダイオードPDに接続され、読出しトランジスタTdのゲートには、読出し信号ΦREADnが入力される。また、リセットトランジスタTcのソースは、読出しトランジスタTdのドレインに接続され、リセットトランジスタTcのゲートには、リセット信号ΦRESETnが入力され、リセットトランジスタTcのドレインは、電源電位VDDに接続されている。また、行選択トランジスタTaのゲートには、行選択信号ΦADRESnが入力され、行選択トランジスタTaのドレインは、電源電位VDDに接続されている。また、増幅トランジスタTbのソースは、垂直信号線VLINに接続され、増幅トランジスタTbのゲートは、読出しトランジスタTdのドレインに接続され、増幅トランジスタTbのドレインは、行選択トランジスタTaのソースに接続されている。
ここで、増幅トランジスタTbのゲートと読出しトランジスタTdのドレインとの接続点には検出ノードDNが形成されている。また、負荷トランジスタTLのドレインは、垂直信号線VLINに接続され、負荷トランジスタTLのゲートには、バイアス信号VVLが入力される。なお、負荷トランジスタTLはソースフォロワを構成し、定電流動作をすることができる。
なお、セルPCmでは、読出しトランジスタTdのゲートには、読出し信号ΦREADmが入力され、リセットトランジスタTcのゲートには、リセット信号ΦRESETmが入力され、行選択トランジスタTaのゲートには、行選択信号ΦADRESmが入力される。
また、固体撮像装置の撮像部には、入力データDATAの中継を行うシリアルインターフェース1、各画素の読み出しや蓄積のタイミングを制御するタイミング発生回路2、読み出し画素を水平方向に走査する水平走査回路3、読み出し信号のCDS(相関二重サンプリング)処理やAD変換処理などを行うカラムADC回路4、電子シャッタ走査をラインごとに行う電子シャッタ走査回路5a、5b、読み出し画素を垂直方向に走査する読出し走査回路6、読出し信号ΦREADn、リセット信号ΦRESETnおよび行選択信号ΦADRESnを生成するパルスセレクタ7、バイアス信号VVLを発生するバイアス発生回路8が設けられている。なお、電子シャッタ走査回路5aは電子シャッタ走査を偶数ラインごとに行うことができ、電子シャッタ走査回路5bは電子シャッタ走査を奇数ラインごとに行うことができる。
ここで、タイミング発生回路2には、電子シャッタ走査のタイミングを制御する電子シャッタ走査制御回路2aが設けられている。なお、電子シャッタ走査回路5a、5bおよび読出し走査回路6はシフトレジスタにて構成することができ、所定のラインが選択されるように蓄積開始信号ESOn、ESOm、ESEn、ESEmおよび読出し開始信号ROn、ROmの生成タイミングがタイミング発生回路2にて制御される。
また、固体撮像装置には、フリッカ補正回路11および信号処理回路14が設けられ、フリッカ補正回路11には、光情報検出回路12およびレベル補正回路13が設けられている。フリッカ補正回路11は、蓄積時間が互いに異なるラインごとの画素の信号OUTPに基づいて、画素部Gにて撮像された信号OUTPに発生するフリッカ(モニタの再生画面で明暗の横帯となる)をラインごとに補正することができる。光情報検出回路12は、異なるラインの画素の信号OUTPから光量の変化情報を検出することができる。レベル補正回路13は、光情報検出回路12にて検出された光量の変化情報に基づいて、画素の信号OUTPをラインごとに補正することができる。信号処理回路14は、画素部Gの信号から測定された光量測定値AEに基づいて、偶数ラインの蓄積時間Tint1および奇数ラインの蓄積時間Tint2をフレームごとに制御させることができる。なお、光量測定値AEを測定し、蓄積時間を制御する方法としては、例えば、1フレーム分の補正信号OUTFを平均化し基準設定よりも大きい場合は、蓄積時間を短くする。基準設定よりも小さい場合は、長くする方法を用いることができる。
そして、タイミング発生回路2にはマスタークロックMCKが入力され、撮像動作のタイミングが制御される。また、水平走査回路3には、タイミング発生回路からスタートパルスHRSおよび水平クロックHCKが出力される。また、カラムADC回路4には、タイミング発生回路からタイミング制御信号PADCが出力されるとともに、水平走査回路3からカラム選択信号Φn、Φn+1・・が出力される。
また、電子シャッタ走査回路5aには、電子シャッタ走査制御回路2aからタイミング制御信号PESIE、ESCKEが入力される。電子シャッタ走査回路5bには、電子シャッタ走査制御回路2aからタイミング制御信号PESIO、ESCKOが入力される。そして、電子シャッタ走査回路5a、5bからは、偶数ラインの蓄積開始信号ESEn、ESEmおよび奇数ラインの蓄積開始信号ESOn、ESOmが交互に切り替えて出力され、パルスセレクタ7に出力される。
ここで、信号処理回路14において、レベル補正回路13の出力信号OUTFから光量測定値AEが算出され、この光量測定値AEに基づいて蓄積時間Tint1、Tint2が設定される。この時、蓄積時間Tint1、Tint2は互いに異なるように設定される。例えば、光量測定値AEがK倍になった場合、蓄積時間Tint1は1/Kになるように設定される。また、蓄積時間Tint2は、蓄積時間Tint1をA(0<A<1)倍することにより求めることができる。
また、読出し走査回路6において、タイミング発生回路2から出力されたタイミング制御信号PROI、ROCKに従って読出し開始信号ROn、ROmが生成され、パルスセレクタ7に出力される。また、タイミング発生回路2において、読出し、リセットおよび行選択のタイミングをそれぞれ制御するタイミング制御信号READ、RESET、ADRESが生成され、パルスセレクタ7に出力される。
そして、パルスセレクタ7において、タイミング制御信号READ、RESET、ADRES、蓄積開始信号ESOn、ESOm、ESEn、ESEmおよび読出し開始信号ROn、ROmに基づいて、読出し信号ΦREADn、ΦREADm、リセット信号ΦRESETn、ΦRESETmおよび行選択信号ΦADRESn、ΦADRESmが生成され、セルPCn、PCmに順次出力される。
そして、行選択信号ΦADRESnがオフの状態の時、行選択トランジスタTaがオフ状態となりソースフォロワ動作しないため、信号は出力されない。この時、読出し信号ΦREADnがセルPCnに出力されると、セルPCnの読出しトランジスタTdがオンし、フォトダイオードPDに蓄積されていた信号電荷が検出ノードDNに転送される。この直後、フォトダイオードPDでは、有効な信号電荷の蓄積(Tint)を開始する。検出ノードDNに読み出された信号電荷は、その後、リセット信号ΦRESETnがセルPCnに出力されると、リセットトランジスタTcがオンし、検出ノードDNに読み出された信号電荷が排出される。
次に、行選択信号ΦADRESnのオンがセルPCnに出力されると、セルPCnの行選択トランジスタTaがオンすることで、セルPCnの増幅トランジスタTbと負荷トランジスタTLとでソースフォロアが構成されているので、信号を出力することができる。そして、リセット信号ΦRESETnがセルPCnに出力されると、リセットトランジスタTcがオンし、検出ノードDNに蓄積していた電荷がリセットされる。この時、検出ノードDNのリセット電圧をソースフォロワ回路で出力し、このリセット電圧をカラムADC回路4にて保持する。次に、セルPCnの行選択トランジスタTaがオンの状態で読出し信号ΦREADnのオンがセルPCnに出力されると、読出しトランジスタTdがオンし、フォトダイオードPDに蓄積された信号電荷量が検出ノードDNに読み出される。そして、検出ノードDNで変化した信号電圧(リセット電圧+信号電圧)をソースフォロワ回路を経てカラムADC回路4へ出力する。そして、カラムADC回路4でリセット電圧を除去する。
次に、カラムADC回路4において、読み出した信号電圧を1水平期間にAD変換し、デジタルデータをラインメモリに保持する。そして、次の1水平期間にラインメモリから1ライン分のデータが順次読出される。
また、行選択トランジスタTaがオフの状態で読出し信号ΦREADmがセルPCmに出力されると、セルPCmの読出しトランジスタTdがオンし、フォトダイオードPDに蓄積されていた電荷が検出ノードDNに蓄積される。そして、セルPCmのフォトダイオードPDに蓄積されていた電荷が検出ノードDNに蓄積された後、リセット信号ΦRESETmがセルPCmに出力されると、リセットトランジスタTcがオンし、検出ノードDNに蓄積された電荷が排出される。
次に、行選択信号ΦADRESmがセルPCmに出力されると、セルPCmの行選択トランジスタTaがオンする。そして、セルPCmの行選択トランジスタTaがオンの状態で読出し信号ΦREADmがセルPCmに出力されると、読出しトランジスタTdがオンし、フォトダイオードPDに蓄積された電荷量に応じた電圧が増幅トランジスタTbのゲートにかかる。ここで、セルPCmの増幅トランジスタTbと負荷トランジスタTLとでソースフォロアが構成されているので、増幅トランジスタTbのゲートに印加された電圧に垂直信号線VLINの電圧が追従する。
そして、カラムADC回路4において、垂直信号線VLINの電圧変化を同時にADC回路によりデジタル信号に変換し、ラインメモリに保持する。そして、次の水平走査期間にラインメモリから水平方向に1ライン分のデータが順次読出される。そして、読出し対象となるラインが1つずつインクリメントされながら、1ライン分のデータの読み出しが繰り返されることで、1フレーム分のデータが読出される。
そして、読出しデータがカラムADC回路4にて検出されると、その検出結果に対応した出力信号OUTPがフリッカ補正回路11に出力される。
そして、出力信号OUTPがフリッカ補正回路11に出力されると、光情報検出回路12にて奇数ラインと偶数ラインの画素の信号OUTPから光量の変化情報が検出され、レベル補正回路13に出力される。
そして、レベル補正回路13において、光量の変化情報に基づいて、画素部Gの画素の信号OUTPがラインごとに補正され、補正信号OUTFが出力される。ここで、画素の信号OUTPの補正では、信号OUTPに発生するフリッカが打ち消されるように信号OUTPの補正がラインごとに行なわれるとともに、偶数ラインと奇数ラインとでそれぞれ異なるように設定された蓄積時間Tint1、Tint2に基づく信号レベルの差異が解消されるように信号OUTPの補正が行なわれる。
ここで、蛍光灯のフリッカレベルは一定の周期(50Hzまたは60Hz)で強弱を繰り返す。このため、各ラインの蓄積時間が短くなると、イン間でのフリッカレベルの振幅が大きくなる。一方、各ラインの蓄積時間が長くなると、ライン間でのフリッカレベルの振幅が小さくなる。
この結果、蓄積時間の短いラインの画素の信号OUTPと蓄積時間の長いラインの画素の信号OUTPとを比較することにより、フリッカレベルを検出することが可能となる。このフリッカレベルを検出するには、蓄積時間Tint1、Tint2が互いに異なっていれば、蓄積時間Tint1、Tint2は任意の値でよく、蓄積時間Tint1、Tint2をフレーム間で固定する必要がない。従って、光量測定値AEに基づいて蓄積時間Tint1、Tint2をフレームごとに制御させつつ、フリッカレベルを検出させることが可能となり、連続撮像動作での光量変化に蓄積時間Tint1、Tint2を追従させることが可能となる。このため、光量変化に伴う画質の低下を抑制しつつ、動画に対してフリッカを抑圧することが可能となる。
なお、図1の実施形態では、偶数ラインの蓄積時間Tint1および奇数ラインの蓄積時間Tint2を別個に制御できるようにするために、2つの電子シャッタ走査回路5a、5bを設ける方法について説明したが、1つの電子シャッタ走査回路にて偶数ラインの蓄積時間Tint1および奇数ラインの蓄積時間Tint2を別個に制御させるようにしてもよい。
2つの電子シャッタ走査回路5a、5bは、垂直方向の2ラインを1組として、電子シャッタ走査回路5aで1組目の2ラインを駆動し、電子シャッタ走査回路5bで次の2組目の2ラインを駆動するようにしてもよい。
なお、実施形態では、走査回路にシフトレジスタ回路を用いたが、マルチプレクサ回路により走査するようにしてもよい。
図2は、図1のフリッカ補正回路の概略構成を示すブロック図である。
図2において、光情報検出回路12には、ラインメモリLE1〜LE4、LO1〜LO4、平均算出部21、22、係数算出部23、乗算器24、27、減算器25および位相周期レベル検出回路26が設けられている。
レベル補正回路13には、補正信号発生回路28、乗算器29、30およびスイッチ31が設けられている。
そして、現在のフレームの偶数ラインの画素からの出力信号OUTP’はラインメモリLE1〜LE4に記憶され、平均算出部21に出力される。また、現在のフレームの奇数ラインの画素からの出力信号OUTP’はラインメモリLO1〜LO4に記憶され、平均算出部22に出力される。なお、OUTP’は現在のフレームの画素からの信号、OUTPは次のフレームの画素からの信号とする。
そして、平均算出部21において、4ライン分の偶数ラインのG信号の平均値EVENAが算出され、係数算出部23に出力される。また、平均算出部22において、4ライン分の奇数ラインのG信号の平均値ODDAが算出され、乗算器24に出力される。なお、カラーセンサで色フィルタ配列がベイヤ配列の場合は、G信号のみ抜き取って平均化することができる。
そして、係数算出部23において、平均値EVENAが飽和レベルになる係数と蓄積時間比の係数とを乗算した係数が乗算器24に出力される。例えば、AD変換幅が10ビットの場合は、蓄積時間比KT12=Tint1/Tint2とすると、係数算出部23において、(1023/EVEVA)*KT12という係数が算出される。
そして、乗算器24において、係数算出部23にて算出された係数に平均値ODDAが乗算された後、減算器25において、1023から乗算器24の乗算結果が減算されることで、差分信号SAが生成され、位相周期レベル検出回路26に出力される。
ここで、蛍光灯フリッカが発生していない場合は、差分信号SA=1023−((1023/EVENA)*KT12)*ODDAは、ほぼゼロとなる。蛍光灯フリッカが発生している場合は、フリッカレベルに対応した差分信号SAが生成される。
すなわち、フリッカの明るい信号レベルでは、平均値ODDAに蓄積時間比KT12を掛け算した信号は、平均値EVENAとほぼ同じレベルになる。一方、フリッカの暗い信号レベルでは、平均値ODDAに蓄積時間比KT12を掛け算した信号は、平均値EVENAとほぼ同じレベルにならずに、フリッカの暗さに対応した差分信号SAが発生する。このため、差分信号SAの値に応じて蛍光灯フリッカレベルを求めることができ、差分信号SAがほぼゼロの場合は、フリッカが発生していないと判断することができる。
そして、位相周期レベル検出回路26において、差分信号SAに基づいてフリッカの位相と周期とレベルが検出され、その検出結果が補正信号発生回路28に出力される。
そして、補正信号発生回路28において、フリッカの位相と周期とレベルの検出結果に基づいて、次のフレームの偶数ラインのフリッカ補正係数KE’および奇数ラインのフリッカ補正係数KO’が算出され、乗算器29、30にそれぞれ出力される。
そして、乗算器27において、次のフレームの奇数ラインの画素からの出力信号ODDは蓄積時間比KT12と乗算されることで、次のフレームの奇数ラインの画素からの出力信号ODDと、次のフレームの偶数ラインの画素からの出力信号EVENとが、光量に対して同じ信号レベルになるように補正され、乗算器30に出力される。
そして、乗算器29において、次のフレームの偶数ラインの画素からの出力信号EVENはフリッカ補正係数KE’と乗算され、スイッチ31に出力される。また、乗算器30において、次のフレームの奇数ラインの画素からの出力信号ODDはフリッカ補正係数KO’と乗算され、スイッチ31に出力される。
そして、スイッチ31において、乗算器29、30の出力がライン毎に交互に切り替えられることで、蛍光灯フリッカが補正された補正信号OUTFが出力される。
これにより、蓄積時間Tint1、Tint2を任意の値に設定した場合においても、蓄積時間Tint1の長い偶数ラインの画素の信号OUTPと蓄積時間Tint2の短い奇数ラインの画素の信号OUTPとの差分に基づいてフリッカレベルを補正することが可能となり、動画に対してフリッカを抑圧することが可能となる。
なお、図2の実施形態では、現在のフレームの出力信号OUTP’の4ライン分を平均化する方法を例にとったが、4ラインに限定されず、1ライン以上で実現できる。また、現在のフレームの出力信号OUTP’を平均化する信号はG信号に限定されない。
図3は、図2の補正信号発生回路の一例を示すブロック図である。
図3において、位相周期レベル検出回路26には、フリッカ位相を検出する位相検出回路26a、フリッカ周期を検出する周期検出回路26b、差分レベルを検出するレベル検出回路26cが設けられている。
補正信号発生回路28には、補正テーブル41、係数調整部42、乗算器43、45およびレベル調整部44が設けられている。なお、補正テーブル41には、代表的な蛍光灯フリッカの1周期分の補正データを垂直ライン番号ごとに保存することができる。
そして、位相検出回路26aにおいて、差分信号SAに基づいてフリッカ位相が検出される。そして、そのフリッカ位相から読出しスタートアドレスTFsが生成され、補正テーブル41に出力される。
また、周期検出回路26bにおいて、差分信号SAに基づいてフリッカ周期が検出される。そして、そのフリッカ周期からフリッカ周波数が50Hzなのか60Hzなのかが判断され、その判断結果から読出し周期LinFが生成され、補正テーブル41に出力される。
そして、補正テーブル41において、読出しスタートアドレスTFsから読出し周期LinFに合わせて垂直ライン番号ごとに係数KTB1が順次読み出され、乗算器43に出力される。
また、レベル検出回路26cにおいて、差分信号SAに基づいて係数GSAが算出され、係数調整部42に出力される。そして、係数調整部42において、初期設定した係数GSAとフリッカ想定レベルKGSAとの比が演算され、乗算器43に出力される。
そして、乗算器43において、補正テーブル41から読み出された係数KTB1に係数調整部42の演算結果が乗算され、フリッカ補正係数KE’が偶数ラインごとに生成される。
また、レベル調整部44において、蓄積時間比係数KT12と蓄積時間Tint1から増幅レベルが算出され、乗算器45に出力される。なお、レベル調整回路44では、蓄積時間Tint1が長い時は、増幅レベルを小さくし、Tint1が短い時は、増幅レベルが大きくなるように調整することができる。
そして、乗算器45において、乗算器43から出力されたフリッカ補正係数KE’に増幅レベルが乗算され、フリッカ補正係数KO’が奇数ラインごとに生成される。
これにより、蓄積時間が互いに異なるライン間の画素の信号OUTPの差分に基づいてフリッカレベルを補正することが可能となり、動画に対してフリッカを抑圧することが可能となる。
図4は、図2の補正信号発生回路のその他の例を示すブロック図である。
図4において、補正信号発生回路28´には、補正信号発生回路28の補正テーブル41の代わりに補正テーブル41a、41bが設けられるとともに、係数調整部51、乗算器52、53および加算器54が追加されている。なお、補正テーブル41a、41bに保存される蛍光灯フリッカの補正データは、蓄積時間に応じて互いに変更することができる。例えば、補正テーブル41aには、蓄積時間が長い場合の代表的な蛍光灯フリッカの補正データ(例えば、図8のK1)、補正テーブル41bには、蓄積時間が短い場合の代表的な蛍光灯フリッカの補正データ(例えば、図8のK3)を保存することができる。
そして、位相検出回路26aにおいて、差分信号SAに基づいてフリッカ位相が検出される。そして、そのフリッカ位相から読出しスタートアドレスTFsが生成され、補正テーブル41a、41bに出力される。
また、周期検出回路26bにおいて、差分信号SAに基づいてフリッカ周期が検出される。そして、そのフリッカ周期からフリッカ周波数が50Hzなのか60Hzなのかが判断され、その判断結果から読出し周期LinFが生成され、補正テーブル41a、41bに出力される。
そして、補正テーブル41a、41bにおいて、読出しスタートアドレスTFsから読出し周期LinFに合わせて垂直ライン番号ごとに係数KTB1、KTB2がそれぞれ読み出され、乗算器52、53にそれぞれ出力される。
また、係数調整部51において、蓄積時間Tint1に応じて、ゲイン係数GT1、GT2が可変され、乗算器52、53にそれぞれ出力される。この時、ゲイン係数GT1、GT2はGT1+GT2=1となるように調整される。そして、蓄積時間が長い場合は、GT1=1とし、GT2=0とされ、補正テーブル41aの係数KTB1のみでフリッカ補正が実施される。蓄積時間が短い場合は、GT1=0とし、GT2=1とされ、補正テーブル41bの係数KTB2のみでフリッカ補正が実施される。蓄積時間が中間の場合は、例えば、GT1=0.5、GT2=0.5とされ、補正テーブル41aの係数KTB1と補正テーブル41bの係数KTB2との両方でフリッカ補正が実施される。
すなわち、乗算器52、53において、補正テーブル41a、41bの係数KTB1、KTB2とゲイン係数GT1、GT2とが乗算され、それらの乗算結果が加算器54にて加算された後、乗算器43に出力される。
ここで、フリッカ信号の暗領域では、蓄積時間が短くなると、フリッカ波形の幅が狭くなり、ゲインを大きくする必要が有る。一方、蓄積時間が長い場合には、フリッカ波形の幅が広くなり、ゲインも小さくてよい。このため、蓄積時間に応じて、フリッカ波形の暗領域のフリッカ補正係数KE´、KO´を可変させることで、フリッカの補正精度をさらに向上させることができる。
図5は、図2の補正信号発生回路のさらにその他の例を示すブロック図である。
図5において、補正信号発生回路28´´には、補正テーブル61a、61b、係数調整部62、63、乗算器64〜67、70、71および加算器68、69が設けられている。なお、補正テーブル61a、61bは、図4の補正テーブル41a、41bと同様の補正データを保存することができる。
そして、位相検出回路26aにおいて、差分信号SAに基づいてフリッカ位相が検出される。そして、そのフリッカ位相から読出しスタートアドレスTFsが生成され、補正テーブル61a、61bに出力される。
また、周期検出回路26bにおいて、差分信号SAに基づいてフリッカ周期が検出される。そして、そのフリッカ周期からフリッカ周波数が50Hzなのか60Hzなのかが判断され、その判断結果から読出し周期LinFが生成され、補正テーブル61a、61bに出力される。
そして、補正テーブル61a、61bにおいて、読出しスタートアドレスTFsから読出し周期LinFに合わせて係数KTB1、KTB2が垂直ライン番号ごとにそれぞれ読み出され、係数KTB1は乗算器64、65に出力され、係数KTB2は乗算器66、67に出力される。
また、係数調整部63において、蓄積時間Tint1に応じて、ゲイン係数GE1、GE2が可変され、乗算器64、66にそれぞれ出力される。また、係数調整部63において、蓄積時間Tint2に応じて、ゲイン係数GO1、GO2が可変され、乗算器65、67にそれぞれ出力される。
この時、ゲイン係数GE1、GE2はGE1+GE2=1となるように調整される。また、ゲイン係数GO1、GO2はGO1+GO2=1となるように調整される。そして、蓄積時間が長い場合は、GE1=GO1=1とされ、GE2=GO2=0とされ、補正テーブル61aの係数KTB1のみでフリッカ補正が実施される。蓄積時間が短い場合は、GE1=GO1=0とされ、GE2=GO2=1とされ、補正テーブル61bの係数KTB2のみでフリッカ補正が実施される。蓄積時間が中間の場合は、例えば、GE1=GO1=0.5、GE2=GO2=0.5とされ、補正テーブル61aの係数KTB1と補正テーブル61bの係数KTB2との両方でフリッカ補正が実施される。
すなわち、乗算器64、66において、補正テーブル61a、61bの係数KTB1、KTB2とゲイン係数GE1、GE2とが乗算され、それらの乗算結果が加算器68にて加算された後、乗算器70に出力される。
また、乗算器65、67において、補正テーブル61a、61bの係数KTB1、KTB2とゲイン係数GO1、GO2とが乗算され、それらの乗算結果が加算器69にて加算された後、乗算器71に出力される。
また、レベル検出回路26cにおいて、差分信号SAに基づいて係数GSAが算出され、係数調整部62に出力される。そして、係数調整部62において、係数GSAとフリッカ想定レベルKGSAとの比が演算され、乗算器70、71に出力される。
そして、乗算器70において、加算器68の加算結果に係数調整部62の演算結果が乗算され、フリッカ補正係数KE’が偶数ラインごとに生成される。また、乗算器71において、加算器69の加算結果に係数調整部62の演算結果が乗算され、フリッカ補正係数KO’が奇数ラインごとに生成される。
これにより、蓄積時間Tint1、Tint2ごとに最適なフリッカ補正係数KE’、KO’を生成することができ、フリッカ補正の精度をさらに向上させることができる。
図6は、図1の固体撮像装置のフリッカ補正方法を示すタイミングチャートである。
図6において、蛍光灯下では、奇数ラインの出力信号ODDと偶数ラインの出力信号EVENとの両方とも蛍光灯フリッカが発生している。ここで、現在の1フレーム内で偶数ラインの蓄積時間をTint1とし、奇数ラインの蓄積時間をTint2とし、1フレームの出力信号OUTP’のうちの奇数ラインの出力信号ODDと偶数ラインの出力信号EVENとの間でフリッカの発生量を異ならせる。例えば、奇数ラインの蓄積時間Tint2をTint2=Tint1*4/5とすることができる。この時、偶数ラインと同じ信号量を得るのに、奇数ラインの信号量の1/4(デジタル信号で2ビットシフトで得られる)を自身に加算することができる。この演算は、4/5*1/4+4/5=5/5=1となり、大きな回路規模を要する掛け算でなく、回路規模が小さな足し算で処理することができる。
これにより、フリッカ補正回路11からは、次の1フレームの出力信号OUTPの奇数ラインの出力信号ODDと偶数ラインの出力信号EVENのフリッカを補正した補正信号OUTFが得られる。この時、カラーセンサでは、ベイヤ配列の場合はG信号のみを抽出して、複数ラインの水平方向の加算平均を実施するようにしてもよい。
補正信号OUTFを得るためのフリッカ補正係数KE’、KO’は、現在のフレームの信号からフリッカ情報を検出して算出することができる。この時、次のフレームの信号出力時には、フリッカ補正回路11は、補正信号OUTFを出力するとともに、次の次のフレームの補正係数KE,KOを生成するために、フリッカ位相検出、フリッカ周期検出およびフリッカレベル検出を実施することができる。
なお、蛍光灯フリッカは使用している場所で変化しないため、フリッカ周期検出は、1度確定すると同じデータを使うことができ、毎フレームの検出処理を省略することができる。
図7は、図2の光情報検出回路の各部の信号波形を示す図である。なお、図7では、垂直信号の一部(図6のA部分)を抜き出して示した。また、奇数ラインの平均値ODDAについては、平均値ODDAに蓄積時間比KT12を乗算した値を示した。
図7において、フリッカ信号の明領域では、偶数ラインの平均値EVENAと、奇数ラインの平均値ODDAに蓄積時間比KT12を乗算した値とは、ほぼ同じレベルになっている。フリッカ信号の暗領域では、偶数ラインの平均値EVENAと、奇数ラインの平均値ODDAに蓄積時間比KT12を乗算した値とは異なり、それらの差分信号SAが発生する。この差分信号SAがゼロレベルとなり、フリッカ補正係数が1倍となる垂直ライン番号LinF01を求める。なお、高精度化のために差分信号SAが所定レベルの2箇所(図7の白丸)の垂直ライン番号の平均値を算出して、垂直ライン番号LinF01の位置を求めることができる。
同様に、図6の垂直ライン番号LinF02を求め、垂直ライン番号LinF01、LinF02の差分からフリッカ周期LinFを算出することができる。このフリッカ周期LinFの長さから、蛍光灯フリッカの周期60Hzもしくは50Hzを判定することができる。さらに、垂直ライン番号LinF02から次のフレームまでのライン数を算出することで、次のフレームの蛍光灯フリッカの位相が判るため、フリッカ補正係数のスタートアドレスTFsを求めることができる。
外光が入る窓際では、蛍光灯フリッカレベルは小さくなる。外光が入らない室内では、蛍光灯フリッカレベルは大きくなる。よって、蛍光灯フリッカの補正レベルを制御する必要がある。差分信号SAの最大レベルを係数GSAとすることで、発生しているフリッカの強度を検出することができるため、フリッカの強度に応じた補正ができる。
図8(a)は、フリッカ波形を示す図、図8(b)は、図8(a)のフリッカ波形に対応したフリッカ補正係数を示す図である。なお、図8(a)のフリッカ波形は、画素の蓄積時間を短くした時の信号波形を示す。
図8(a)において、蛍光灯は、画素の蓄積時間を短くした時の信号波形に類似した強度で発光している。ここで、蛍光灯のフリッカレベルは一定の周期(50Hzまたは60Hz)で強弱を繰り返す。この時、フリッカの暗領域では、フリッカレベルの変化の勾配が大きく、フリッカの明領域では、フリッカレベルの変化の勾配が小さい。
このため、画素の蓄積時間を変化させると、フリッカの暗領域では、フリッカレベルの差分が大きくなり、フリッカの明領域では、フリッカレベルの差分が小さくなる。
従って、図8(b)に示すように、フリッカの暗領域では、蓄積時間が短くなるに従って、フリッカ補正係数は大きくなり(K1→K2→K3)、フリッカの明領域では、蓄積時間の長短に関係なくフリッカ補正係数はほぼ同一の値になる。
図9は、図4の補正信号発生回路における補正テーブルの検索方法を示すフローチャートである。
図9において、図2の光情報検出回路12では、偶数ラインの平均値EVENAと奇数ラインの平均値ODDAに蓄積時間比KT12を乗算した値との差分信号SAを求め(ステップS1)、差分信号SAが所定レベル(例えば、0.05)より小さい場合は(ステップS2)、フリッカが発生していないと判断する(ステップS12)。フリッカが発生していない場合、蓄積時間Tint1、Tint2を互いに等しくする。もしくは、奇数ラインの信号ODDを蓄積時間比KT12で増幅した信号とする。
一方、差分信号SAが所定レベル(例えば、0.05)より大きいと判断した場合は、フリッカ周期LinFを求める(ステップS3)。この時、差分信号SAの信号レベルがゼロと判定された垂直ライン番号LinF01、LinF02の差分をフリッカ周期LinFとすることができる。
そして、この垂直ライン番号LinFがライン数162より小さく、ライン数154より大きい場合には(ステップS4)、50Hzの蛍光灯フリッカが発生していると判断し、読出し周期LinFを158とする(ステップS5)。ステップS4でNOと判断した場合、垂直ライン番号LinFがライン数135より小さく、ライン数127より大きい場合には(ステップS6)、60Hzの蛍光灯フリッカが発生していると判断し、読出し周期LinFを131とする(ステップS7)。ステップS6でNOと判断した場合は、特異現象でフリッカが発生したとして、フリッカ補正無しと同じ動作をする(ステップS12)。
この読出し周期LinFが158もしくは131に応じて、図4の補正テーブル41a、41bの係数KTB1、KTB2をそれぞれ出力するように制御する(ステップS11)。例えば、補正テーブル41a、41bでは、50Hzと60Hzの2つの補正データを持ち、読出し周期LinFに応じて切り換えて使うようにしてもよい。もしくは、補正テーブル41a、41bに50Hzの補正データのみを持たせ、50Hzのデータから補間演算で60Hzの補正データを生成することもできる。あるいは、補正テーブル41a、41bに60Hzの補正データのみを持たせ、60Hzのデータから補間演算で50Hzの補正データを生成することもできる。
また、垂直ライン番号LinF02から次のフレームのスタートまでのライン数を算出することで、フリッカの位相を算出し、補正テーブル41a、41bの読出しスタートアドレスTFsを求める。VGA動作の場合、1フレームのライン数が525ラインとなっている。このため、525から垂直ライン番号LinF02を減算することで、読出しスタートアドレスTFsが算出できる(S8)。この読出しスタートアドレスTFsがフリッカ周期LinFより大きい場合は(S9)、TFs=TFs−LinFという演算を再度実施する(S10)。
次のフレームの信号補正では、この読出しスタートアドレスTFsのライン数の位置から係数KTB1、KTB2を読出し、フリッカ補正する。読出し周期LinF分だけ係数KTB1、KTB2を補正テーブル41a、41bからそれぞれ読み出すと、補正テーブル41a、41bの最初に戻り、係数KTB1、KTB2を読み出す。補正テーブル41a、41bから読出し周期LinF分だけ係数KTB1、KTB2を読み出す動作を1フレーム間に連続して繰り返す。図4の補正信号発生回路28´において、補正テーブル41a、41bから係数KTB1、KTB2がそれぞれ読み出されると、この係数KTB1、KTB2からフリッカ補正係数KE’,KO’がそれぞれ算出される。
図10は、図2の光情報検出回路およびレベル補正回路の各部の信号波形を示す図である。
図10において、図7の補正前の信号から差分信号SAが生成され、この差分信号SAからフリッカ補正係数KE’,KO’がそれぞれ算出される。そして、フリッカ補正係数KE’,KO’から図7の補正前の信号が補正され、フリッカが補正された補正信号OUTFが生成される。
このように、上述した実施形態によれば、動画撮影において、フリッカが50Hzでも60Hzでも補正できる。また、補正が必要無い長時間蓄積動作や、蓄積時間が蛍光灯フリッカの周期と同じ10mS、20mS、30mS(商用周波数50Hz)の時は、蓄積時間Tint1、Tint2を互いに同じ値に設定することができる。
なお、上述した実施形態では、1個のフォトダイオードと4個のトランジスタからなる1画素1セル構成を例にとって説明したが、2画素1セル構成であってもよいし、4画素1セル構成であってもよい。また、行選択トランジスタTaはなくてもよい。また、CMOS型固体撮像装置以外にも、MOS型などのXYアドレス走査型固体撮像装置に適用してもよい。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
G 画素部、PCn、PCn セル、Ta 行選択トランジスタ、Tb 増幅トランジスタ、Tc リセットトランジスタ、Td 読出しトランジスタ、PD フォトダイオード、TL 負荷トランジスタ、DN 検出ノード、VLIN 垂直信号線、1 シリアルインターフェース、2 タイミング発生回路、2a 電子シャッタ走査制御回路、3 水平走査回路、4 カラムADC回路、5a、5b 電子シャッタ走査回路、6 読出し走査回路、7 パルスセレクタ、8 バイアス発生回路、11 フリッカ補正回路、12 光情報検出回路、13 レベル補正回路、14 信号処理回路、LE1〜LE4、LO1〜LO4 ラインメモリ、21、22 平均算出部、23 係数算出部、24、27、29、30、43、45、52、53、64〜67、70、71 乗算器、25 減算器、26 位相周期レベル検出回路、26a 位相検出回路、26b 周期検出回路、26c レベル検出回路、28、28´、28´´ 補正信号発生回路、31 スイッチ、41、41a、41b、61a、61b 補正テーブル、42、51、62、63 係数調整部、44 レベル調整部、54、68、69 加算器

Claims (13)

  1. マトリックス状に画素が配置された画素部と、
    前記画素部のラインごとに前記画素の蓄積時間を制御可能な電子シャッタ走査回路と、
    前記蓄積時間が互いに異なるラインごとの画素の信号に基づいて、前記画素部にて撮像された信号に発生するフリッカをラインごとに補正するフリッカ補正回路とを備えることを特徴とする固体撮像装置。
  2. 前記フリッカ補正回路は、
    異なるラインの画素の信号から光量の変化情報を検出する光情報検出回路と、
    前記光情報検出回路にて検出された光量の変化情報に基づいて、前記画素の信号をラインごとに補正するレベル補正回路とを備えることを特徴とする請求項1に記載の固体撮像装置。
  3. 前記光情報検出回路は、前記蓄積時間が互いに異なるライン間での画素の信号の差分信号を生成する差分信号生成回路と、
    前記差分信号に基づいて、前記光量の変化情報の位相を検出する位相検出回路と、
    前記差分信号に基づいて、前記光量の変化情報のレベルを検出するレベル検出回路とを備えることを特徴とする請求項2に記載の固体撮像装置。
  4. 前記光情報検出回路は、前記差分信号に基づいて、前記光量の変化情報の周期が50Hzか60Hzかを判定する周期判定回路をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の固体撮像装置。
  5. 前記差分信号生成回路は、前記蓄積時間が同一の複数のラインの画素の信号を平均化した信号に基づいて前記差分信号を生成することを特徴とする請求項3または4に記載の固体撮像装置。
  6. 前記差分信号生成回路は、前記画素部に形成された色フィルタ配列がベイヤ配列の場合、前記蓄積時間が互いに異なるラインごとの画素の信号からG信号のみを抽出し、前記抽出したG信号に基づいて前記差分信号を生成することを特徴とする請求項5に記載の固体撮像装置。
  7. 前記レベル補正回路は、補正テーブルに保存された補正係数に基づいて、前記画素部にて撮像された信号に発生するフリッカをラインごとに補正する補正信号発生回路を備えることを特徴とする請求項2から6のいずれか1項に記載の固体撮像装置。
  8. 前記レベル補正回路は、前記蓄積時間の長短に応じて設けられた2つの補正テーブルに保存された補正係数に基づいて、前記画素部にて撮像された信号に発生するフリッカをラインごとに補正する補正信号発生回路を備えることを特徴とする請求項2から6のいずれか1項に記載の固体撮像装置。
  9. 前記フリッカ補正回路は、前記蓄積時間が互いに異なる現在のフレームのラインごとの画素の信号に基づいて、前記画素部にて撮像される次のフレームの信号に発生するフリッカをラインごとに補正することを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載の固体撮像装置。
  10. 前記電子シャッタ走査回路は、前記画素の蓄積時間をラインごとに別々に制御する2つの電子シャッタ走査回路を備えることを特徴とする請求項1から9のいずれか1項に記載の固体撮像装置。
  11. 前記電子シャッタ走査回路は、前記画素の蓄積時間を奇数ラインと偶数ラインとで別々に制御することを特徴とする請求項10に記載の固体撮像装置。
  12. 前記電子シャッタ走査回路は、前記画素部の垂直2ラインを1組とし、1組目と2組目とを別々に制御することを特徴とする請求項1から11のいずれか1項に記載の固体撮像装置。
  13. 前記画素部の信号から測定された光量測定値に基づいて、前記画素の蓄積時間をフレームごとに制御させる信号処理回路をさらに備えることを特徴とする請求項1から12のいずれか1項に記載の固体撮像装置。
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