JP2012107514A - タービン用架台に用いられる柱脚及びその組立方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】重量が増大することを抑制しつつ、剛性の向上が可能なタービン用の架台を構成する柱脚及びその組立方法を提供する。
【解決手段】梁部材を複数組み合わせてなる架台本体を下方で支持し、該架台本体と一体となってタービンを支持する架台を構成するタービン用架台に用いられる柱脚において、該柱脚は、鋼製の中空角筒体である外板と、該外板と接触しないように外板内に内挿された鋼製の中空角筒体である内板とを有する鋼部を備え、前記外板と内板との間にできる空間にコンクリートを充填、固化させるとともに前記内板内部にできる空間を中空状態とする。
【選択図】 図3

Description

本発明は、タービン用架台に用いられる柱脚及びその組立方法に関するものである。
蒸気タービン等の回転機器を支持する架台として、鉄筋コンクリート構造の架台を用いることが知られている。また、特許文献1や特許文献2に開示されるように半鋼製架台を用いることも知られている。
特許文献1に開示された技術は、鋼材の表面に一体的に結合するようにコンクリート材を貼り付けた鋼製架台に関するものであり、特許文献2に開示された技術は鋼製の中空角筒体を複数個溶接してなる架台本体及び柱脚の中空部にグラウトを充填・固化することで構成される鋼製架台に関するものである。
このような、鉄筋コンクリート製の架台や、特許文献1又は特許文献2に開示されたような半鋼製架台は、回転数が大幅に変動することのない発電用の蒸気タービン等の架台として特に問題なく使用されている。
実開昭58−195197号公報 特公平3−20562号公報
ところで近年、発電用等に用いる蒸気タービンの大型化が要求されており、蒸気タービンを大型化する要望を満たすためには、蒸気タービンを支持する架台を大型化することが必要である。
しかしながら、従来の鉄筋コンクリート製の架台や、特許文献1又は特許文献2に開示されたような半鋼製架台では、蒸気タービンの大型化に対して単純に架台をスケールアップすると、架台の剛性が低下し、蒸気タービンの回転の固有振動数成分に近似してくる傾向がある。
従って、蒸気タービン等の機器の大型化に伴って該機器の架台を大型化するに際して、その剛性を向上させることが避けられない課題となる。
特に、架台本体と該架台本体の下部に取り付けられる柱脚からなる架台においては、柱脚の剛性の向上が必要不可欠となる。
また、タービンの大型化に伴う架台の大型化によって架台重量が極度に大きくなると、架台を配置する土地の基礎工事が大掛かりなものとなり該基礎工事に係るコスト及び時間が大きなものとなるため、架台重量が極度に大きくなることを避ける必要がある。
したがって、本発明は従来技術の問題点に鑑み、重量が増大することを抑制しつつ、剛性の向上が可能なタービン用の架台を構成する柱脚及びその組立方法を提供するとともに、該柱脚を用いた架台の組立方法を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明においては、梁部材を複数組み合わせてなる架台本体を下方で支持し、該架台本体と一体となってタービンを支持する架台を構成するタービン用架台に用いられる柱脚において、該柱脚は、鋼製の中空角筒体である外板と、該外板と接触しないように外板内に内挿された鋼製の中空角筒体である内板とを有する鋼部を備え、前記外板と内板との間にできる空間にコンクリートを充填、固化させるとともに、前記内板内部にできる空間を中空状態としたことを特徴とする。
これにより、柱脚の剛性の主体となる外周部(外板と内板の間の空間)にのみコンクリートを注入することで剛性を確保することができる。また、剛性への影響の少ない柱脚の内部の中空部にコンクリートを流し込まないため、柱脚を大型化しても重量の増大を抑制することができる。従って、本発明の柱脚を採用し、該柱脚を大型化することによって、重量が増大することを抑制しつつ、剛性の向上が可能となる。
また、前記鋼部は、上下方向に複数の柱脚構成部材に分割され、該分割された複数の柱脚構成部材をそれぞれ接合して構成されているとよい。
これにより、柱脚を構成する個々の部品は小さくなる。また、該柱脚を構成する個々の部品は架台の据付現場で溶接等によって接合可能である。そのため、柱脚を構成する各部品を工場等で製作した後、据付現場に運搬し据付現場で柱脚の組立が可能である。従って、各部品を製作した工場等から架台の据付現場までは小さな部品の状態で運搬することができ、運搬費用を抑えることができる。
また、前記複数の柱脚構成部材それぞれの間に、前記内板内部にできる空間を塞ぐことなく、前記外板と内板の間にできる空間の上下を塞ぐ形状であって、連通孔が設けられた板材を設けるとよい。
これにより、柱脚構成部材同士の溶接による接合がしやすくなる。また、前記連通孔を設けることにより、各柱脚構成部材にできる外板と内板との間の空間は全て連通され1つの空間とすることができる。よって、該空間にコンクリートを注入する際に、1箇所からコンクリートを注入すればよく、前記板材を設けてもコンクリート注入の手間が増大することはない。
また、前記鋼部は、垂直方向に複数のモジュール部材に分割され、該分割された複数のモジュール部材をそれぞれ接合して構成されているとよい。
これにより、やはり工場で製作する個々の部材を小さくすることができ、工場から据付現場への部材の運搬費用を抑えることができる。
また、前記鋼部は、前記複数のモジュール部材が同一形状となるように分割されているとよい。
これにより、モジュール部材を作成するための金型等を単一化することができ、モジュール部材製作にかかる費用を低減することができる。
また、前記鋼部は、前記外板と内板との間に、前記外板とも内板とも接触しないように鋼製の中空角筒体である中板が内挿されていることを特徴とする。
これにより、鋼部の強度を向上させることができる。従って、柱脚の剛性を上げるために柱脚を太くする必要がある場合であっても鋼部の強度を確保することができる。
また、前記柱脚は、鉄筋コンクリートで形成される床面に設置されるものであって、前記柱脚の最下部は、前記床面内に埋め込まれるとともに、前記鉄筋コンクリートを形成する主筋と接続されているとよい。
これにより脚注を確実に床面に設置することができる。
また、タービン用架台に用いられる柱脚の組立方法に関する発明として、梁部材を複数組み合わせてなる架台本体を下方で支持し、該架台本体と一体となってタービンを支持する架台を構成するタービン用架台に用いられる柱脚の組立方法において、鋼製の中空角筒体である外板に、鋼製の中空角筒体である内板を接触しないように内挿し、前記外板と内板の間に形成される空間にのみコンクリートを充填、固化させることを特徴とする。
さらに、タービン用架台の組立方法に関する発明として、前述の方法によって柱脚を組立て、該柱脚上に梁部材を複数組み合わせてなる架台本体を固定するとよい。
本発明によれば、重量が増大することを抑制しつつ、剛性の向上が可能なタービン用の架台を構成する柱脚及びその組立方法を提供することができる。また、前記柱脚を用いた架台の組立方法を提供することができる。
実施例に係るタービン用架台の基本構成図である。 実施例に係る柱脚の概略図である。 実施例に係る柱脚を構成する柱脚構成部材の断面概略図である。 実施例に係る柱脚構成部材をモジュール化した場合における柱脚構成部材の断面概略図である。 実施例に係る柱脚を構成する柱脚構成部材の別の例の断面概略図である。 実施例に係る柱脚構成部材をモジュール化した場合における別の例の柱脚構成部材の断面概略図である。 実施例に係る柱脚を構成する柱脚構成部材同士の接合部の概略図である。 実施例に係る柱脚上部の概略図である。 実施例に係る柱脚下部の概略図である。
以下、図面を参照して本発明の好適な実施例を例示的に詳しく説明する。但しこの実施例に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は特に特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例に過ぎない。
図1は、実施例に係るタービン用架台の基本構成図である。
図1を用いて、実施例に係るタービン用架台の概略構成について説明する。
発電用蒸気タービン等のタービン機器を支持する架台1は、複数の梁部材を組み合わせてなる架台本体4と該架台本体4の下部に取り付けられた複数(図1に示した例においては6つ)の柱脚2から概略構成されている。
架台本体4は、それぞれ複数の梁部材が平面ロの字状に組み合わされた2つの架台本体構成部材4a及び4bから構成されており、それぞれの架台本体構成部材4aと4bとの間は、架台分割結合部41で溶接により結合されている。なお、それぞれの架台本体構成部材4a、4bの形状により構成される開口部42は、タービン据付用に用いられる。
なお本実施例においては、架台本体4は、2つの架台本体構成部材4a、4bを結合することで構成され、タービン据付用の開口部42を2つ有しているものであるが、据付するタービンの大きさ等により架台本体4を構成する架台本体構成部材や開口部の個数、形状等は変更することができる。
柱脚2は、架台本体4の下部に取り付けられて架台本体4を下方で支持するものである。柱脚2の下部は後述する最下面フロア面に固定される。
なお、本実施例においては、柱脚2が6つ設けられているが、架台本体4の大きさ等により柱脚2を設ける数は変更することができる。また、図1に2aで示した柱脚は、架台分割結合部41の下部に取り付けているが、このように2つの架台本体構成部材を同時に支持する柱脚を設けず、架台本体構成部材ごとに柱脚を設けることもできる。
次に、柱脚2について説明する。
図2は、柱脚2の概略図である。
図2に示したように、柱脚2は高さ方向に複数の柱脚構成部材2a、2b、2cに分割され、分割された柱脚構成部材2a、2b、2cを接続して構成されている。なお、本実施例においては、柱脚2は3つの柱脚構成部材2a、2b、2cに分割されているが、必要な柱脚の高さ、太さ等に応じて柱脚2を構成する柱脚構成部材の個数は変化させることができる。
図3は、柱脚を構成する柱脚構成部材2cの断面概略図であって、図2におけるA−A方向断面図に該当する。なお、本実施例では柱脚構成部材2cについて説明するが、他の柱脚構成部材についても同様の構成である。
図3に示したように、柱脚構成部材2cは、鋼製の中空角筒体である外板21、鋼製の中空角筒体である内板22及び複数(図3においては4枚)の内部板24から概略構成される。
外板21及び内板22は何れも断面ロの字状をした中空角筒体であり、内板22よりも外板21の方が径が大きく、内板22を取り囲むようにして内板22と同心状に外板21が配置されている。ここで、外板21と内板22によって形成される二重角筒体を鋼部210と称する。
そして、外板21の内側と内板22の外側を架橋するように複数の内部板24が設けられている。なお、内板22及び外板21は、断面L型鋼板を溶接により組み合わせて構成しても良い。
このような構成により、外板21と内板22との間には4つの空間25a、25b、25c、25dが形成され、内板22の内側にも空間(以下中空部23と称する)が形成される。ここで、4枚の内部板24にはそれぞれ前記各空間の間を連通する連通孔(不図示)が設けられており、図3においては各空間25a、25b、25c、25dはそれぞれ前記連通孔を介して連通して実質的に1つの空間となっている。また、後述するように、各空間25a、25b、25c、25dにはコンクリートが注入される。
さらに、柱脚構成部材2cをモジュール化することができる。図4は、柱脚構成部材2cを断面長方形にモジュール化した場合における柱脚構成部材2cの断面概略図である。つまり、図4は、断面L字型柱脚構成部材2cを断面長方形型にモジュール化した場合における図3に相当する図である。
図4に示したように、柱脚構成部材2cは、4つのモジュール部材20a、20b、20c、20dを溶接等によって接合すること構成される。
図4に示したように、モジュール部材20aは、図3に示した外板21の一部にあたる外板部21aと、内板22の一部にあたる内板部22aと、内部板24のうちの一枚にあたる内部板部24aとから概略構成される。また、隣接するモジュール部材との接面26a、27bは連通部を設けるか接面部分に板材を設けないことによって、外板部21aと内板部22aとの間の空間が隣接するモジュールの外板部と内板部との間の空間と連通するように構成しておく。なお、モジュール部材20b、20c、20dはモジュール部材20aと同じ構成である。
このような構成により、同じ構成のモジュール部材を組み合わせることによって柱脚構成部材が構成される。
また、柱脚を太くする必要があるなどの理由により、外板21と内板22では強度が十分でないときには、外板21と内板22の間に中板28を設けることができる。
図5は、柱脚を構成する柱脚構成部材2cの別の例の断面概略図である。図5において、図3と同一の符号は同一物を表すものとし、その説明を省略する。
図5においては、外板21と内板22の間に中板28が設けられている。中板28は、外板21及び内板22と同様に断面ロの字状の中空角筒体であり、内板22よりも径が大きく、外板21よりも径が小さく、外板21及び内板22と同心状に配置されている。
このようにして中板28を設けることにより、鋼部210の強度を向上させることができる。従って、柱脚2の剛性を上げるために柱脚2を太くする必要がある場合であっても鋼部210の強度を確保することができる。
なお、中板28を設けることによって、各空間25a、25b、25c、25dは2つに分割される(例えば空間25aは、外側空間251aと内側空間252aに分割される)。この分割された2つの空間は、完全に分割されていてもよいが、中板28に連通孔を設けて連通させるほうが、後述するコンクリートの注入が容易となるため好ましい。
また、中板28を設けた場合においても、柱脚構成部材2cをモジュール化することができる。図6は、柱脚構成部材2cをモジュール化した場合における別の例の柱脚構成部材2cの断面概略図である。図6において、図4と同一符号は同一物を表すものとし、その説明を省略する。
図6に示したように、柱脚構成部材2cは、4つのモジュール部材200a、200b、200c、200dを溶接等によって接合すること構成される。モジュール部材200aは、外板部21aと内板部22aとの間に、中板28の一部にあたる中板部28aが設けられていること以外は、図4に示したモジュール部材20aと同じである。なお、モジュール部材200b、200c、200dはモジュール部材20aと同じ構成である。
このような構成により、同じ構成のモジュール部材を組み合わせることによって中板28を有する柱脚構成部材が構成される。
図7は、柱脚を構成する柱脚構成部材同士の接合部の概略図である。
図7は、柱脚構成部材2bと2cの接合部についての概略図であるが、柱脚構成部材2aと2bの接合についても同様である。
下側の柱脚構成部材2cの外板21と内板22との間の空間上面、及び上側の柱脚構成部材2bの外板21と内板22との間の空間下面を塞ぐ形状の板30を、柱脚構成部材2bと2cの間に挟みこみ、外板21同士及び内板22同士を溶接することによって、柱脚構成部材2bと2cが接合される。なお、板30には、複数の連通孔31が設けられており、前記接合後において、下側の柱脚構成部材2cの外板21と内板22との間の空間と、上側の柱脚構成部材2bの外板21と内板22との間の空間は連通している。また、板30によって中空部23の上面及び下面は塞がないようにする。
なお、柱脚構成部材2bと2cを、前述のように内面及び外面で溶接して接合するため、中空部23は内面の溶接作業をするための作業員が入れるだけの大きさがあることが好ましい。また、中空部23は、柱脚2の定期点検等で音響検査等の非破壊検査作業用空間として利用が可能である。更に中空部23の下部には、結露水排出や、定期点検時の安全への配慮より二酸化炭素ガスを排出する目的で排出孔(図示せず)を設ける事が好ましい。
図8は、柱脚上部の概略図である。
柱脚(柱脚構成部材2a)の上部には、上面に図7を用いて説明した板30と同様の形状の上板34を設け、その上部に必要に応じてバネ架台設置用のベースプレートやブラケットベース等の架台4の下部に取り付けるために必要な部材32を取り付ける。
図9は、柱脚下部の概略図である。
柱脚の下部は、最下面フロア16内部まで埋め込む。ここで最下面フロア16とは、架台1が設置される面であって、例えば架台1が建屋内に設置される場合は該建屋の床面が該当する。そして、柱脚1の下部は最下面フロア16が鉄筋コンクリートで形成される場合には、該鉄筋コンクリート16の主筋14と接続される。また、主筋14と確実に接続するために、柱脚2最下面の下部に主筋と接続するための部材12を設けることもできる。
以上の構成の柱脚及び該柱脚を用いた架台の据付について説明する。
なお、本実施例においては、車室が2つのタービンを支持するための図1に示した架台1の据付について説明する。
まず、タービンの車室毎に架台本体構成部分4a、4bそれぞれについてタービン軸方向2本、タービン軸直角方向2本の鋼製の梁部材を工場にて製作する。
また、柱脚2についても各柱脚構成部材2a、2b、2cを工場にて製作し、柱脚構成部材2aには上板34を、柱脚構成部材2b、2cにはその上面にそれぞれ板部材30を取り付ける。
次に、各柱脚構成部材2a、2b、2cを架台1の据付現場に運搬し、該据付現場にて接合する。この際、まず柱脚構成部材2cの下部を図9に示したように最下面フロア16内部まで埋め込んで主筋14と接続する。次いで、図7を用いて説明したように、柱脚構成部材2c上に柱脚構成部材2bを接合し、同様に柱脚構成部材2b上に柱脚構成部材2aを接合する。
次いで、上板34に設けた連通孔よりコンクリートを柱脚構成部材2aの外板21と内板22の間の空間に流し込む。該コンクリートは、柱脚構成部材2aと柱脚構成部材2bとの間に設けた板30の連通孔31を通って柱脚構成部材2bの外板21と内板22の間の空間に流れこみ、さらに柱脚構成部材2bと柱脚構成部材2cとの間に設けた板30の連通孔31を通って柱脚構成部材2cの外板21と内板22の間の空間に流れこむ。また、各柱脚構成部材2a、2b、2cにおける外板21と内板22の間の空間内は、内部板24に設けた連通孔を介して全て連通している。そのため、上板34に設けた連通孔よりコンクリートを流し込むことで、各柱脚構成部材2a、2b、2cにおける外板21と内板22の間の空間内は全てコンクリートで充填される。
以上のコンクリートの流し込みを行い、該コンクリートが固まることで柱脚2が完成する。
なお、柱脚構成部材2a、2b、2cを図4又は図6で示すようにモジュール化する場合は、各モジュール部材20a、20b、20c、20dを工場で製作しておき、前記据付現場で各モジュール部材を溶接して柱脚構成部材2a、2b、2cを完成させ、その後柱脚構成部材2a、2b、2cの接合を行う。
また、前記コンクリートの流し込みと平行して、前記梁部材を溶接して架台本体構成部分4a、4bを組み上げる。
その後、完成した柱脚上に据付用のレベル位置固定金物やバネ架台等を必要に応じて設置し、その上に架台本体構成部分4a、4bを乗せ、架台本体構成部分4a、4bを溶接して固定し架台本体4を組み上げることで架台1が完成する。
本実施例によれば、柱脚2の剛性の主体となる外周部(外板21と内板22の間の空間)にのみコンクリートを注入することで剛性を確保しつつ、剛性への影響の少ない柱脚2の内部の中空部23にコンクリートを流し込まないため、柱脚2を大型化することで剛性を向上させることができ、柱脚2を大型化しても重量の増大を抑制することができる。
また、柱脚2を構成する複数の柱脚構成部材2a、2b、2cを据付現場で接続することができるため、工場で製作する個々の部材は小さくなり、工場から据付現場への部材の運搬費用を抑えることができる。
さらに、柱脚構成部材2a、2b、2cを図4、図6に示すようにモジュール化することで、工場で製作する個々の部品をさらに小さくすることができる。
重量が増大することを抑制しつつ、剛性の向上が可能なタービン用の架台を構成する柱脚及びその組立方法として利用することができる。また、前記柱脚を用いた架台の組立方法として利用することができる。更に各モジュールの幅が2m以内であれば、特別の許可なくトラックで運搬が可能となり、タービン用架台作成・据付の工期短縮に寄与するという効果も有する。
1 架台
2 柱脚
2a、2b、2c 柱脚構成部材
4 架台本体
14 主筋
16 フロア下面(床面)
20a、20b、20c、20d モジュール部材
21 外板
22 内板
28 中板
30 板部材
31 連通孔
210 鋼部

Claims (9)

  1. 梁部材を複数組み合わせてなる架台本体を下方で支持し、該架台本体と一体となってタービンを支持する架台を構成するタービン用架台に用いられる柱脚において、
    該柱脚は、
    鋼製の中空角筒体である外板と、該外板と接触しないように外板内に内挿された鋼製の中空角筒体である内板とを有する鋼部を備え、
    前記外板と内板との間にできる空間にコンクリートを充填、固化させるとともに
    前記内板内部にできる空間を中空状態としたことを特徴とするタービン用架台に用いられる柱脚。
  2. 前記鋼部は、上下方向に複数の柱脚構成部材に分割され、該分割された複数の柱脚構成部材をそれぞれ接合して構成されていることを特徴とする請求項1記載のタービン用架台に用いられる柱脚。
  3. 前記複数の柱脚構成部材それぞれの間に、前記内板内部にできる空間を塞ぐことなく、前記外板と内板の間にできる空間の上下を塞ぐ形状であって、連通孔が設けられた板材を設けたことを特徴とする請求項2記載のタービン用架台に用いられる柱脚。
  4. 前記鋼部は、垂直方向に複数のモジュール部材に分割され、該分割された複数のモジュール部材をそれぞれ接合して構成されていることを特徴とする請求項1〜3何れかに記載のタービン用架台に用いられる柱脚。
  5. 前記鋼部は、前記複数のモジュール部材が同一形状となるように分割されていることを特徴とする請求項4記載のタービン用架台に用いられる柱脚。
  6. 前記鋼部は、前記外板と内板との間に、前記外板とも内板とも接触しないように鋼製の中空角筒体である中板が内挿されていることを特徴とする請求項1〜5何れかに記載のタービン用架台に用いられる柱脚。
  7. 前記柱脚は、鉄筋コンクリートで形成される床面に設置されるものであって、
    前記柱脚の最下部は、前記床面内に埋め込まれるとともに、前記鉄筋コンクリートを形成する主筋と接続されていることを特徴とする請求項1〜6何れかに記載のタービン用架台に用いられる柱脚。
  8. 梁部材を複数組み合わせてなる架台本体を下方で支持し、該架台本体と一体となってタービンを支持する架台を構成するタービン用架台に用いられる柱脚の組立方法において、
    鋼製の中空角筒体である外板に、鋼製の中空角筒体である内板を接触しないように内挿し、
    前記外板と内板の間に形成される空間にのみコンクリートを充填、固化させることを特徴とするタービン用架台に用いられる柱脚の組立方法。
  9. 請求項8記載の方法によって柱脚を組立て、
    該柱脚上に梁部材を複数組み合わせてなる架台本体を固定することを特徴とするタービン用架台の組立方法。
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