JP2012095048A - 画像処理装置、画像処理方法、画像表示装置、及び画像表示方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】高品質な表示画像を実現することができる画像処理装置、画像処理方法、画像表示装置、及び画像表示方法を提供する。
【解決手段】画像処理装置100は、動きベクトル検出部2と、動きベクトル変換部3と、補間データIFが挿入された画像データDOを出力する補間フレーム生成部4を有し、動きベクトル検出部2は、第2の遅延フレームのデータ及び現フレームのデータから生成された第1のテスト補間データと、第2の遅延フレームのデータから生成された第2のテスト補間データと、現フレームのデータから生成された第3のテスト補間データとを含む複数のテスト補間データを出力するテスト補間部6と、複数のテスト補間データの複数の評価データを出力する補間データ評価部7と、複数の評価データに基づいて第1及び第2の動きベクトルMV1,MV2を生成する動きベクトル決定部8とを有する。
【選択図】図1
【解決手段】画像処理装置100は、動きベクトル検出部2と、動きベクトル変換部3と、補間データIFが挿入された画像データDOを出力する補間フレーム生成部4を有し、動きベクトル検出部2は、第2の遅延フレームのデータ及び現フレームのデータから生成された第1のテスト補間データと、第2の遅延フレームのデータから生成された第2のテスト補間データと、現フレームのデータから生成された第3のテスト補間データとを含む複数のテスト補間データを出力するテスト補間部6と、複数のテスト補間データの複数の評価データを出力する補間データ評価部7と、複数の評価データに基づいて第1及び第2の動きベクトルMV1,MV2を生成する動きベクトル決定部8とを有する。
【選択図】図1
Description
本発明は、画像のフレーム間に補間フレームを挿入するフレーム補間処理を実行する画像処理装置及び画像処理方法、並びに、このようなフレーム補間処理が施された画像データに基づく画像を表示する画像表示装置及び画像表示方法に関する。
液晶ディスプレイなどのようなホールド型ディスプレイにおける表示画像中の物体の移動は1フレーム単位の不連続な移動であるが、移動する物体に対する人間の目の追従(移動)は連続的な移動である。このため、ホールド型ディスプレイにおいては、表示画像中の移動する物体がぼやけて見えたり、物体の動きがギクシャクして(ぎこちない動きに)見える現象であるジャダー(Judder)が発生したりしやすい。
この対策として、画像のフレーム間に補間フレームを挿入してフレーム数を増やし、表示画像中の物体の移動をスムーズにする方法がある。補間フレームの生成方法としては、補間フレームに対して1フレーム前のフレームと同じ画像で補間フレームを生成する零時ホールド法や、補間フレームに対して1フレーム前の画像と1フレーム後の画像の平均画像から補間フレームを生成する平均値補間法などが知られている。しかし、零時ホールド法では、同じフレームが繰り返し表示されるので、画像のぼやけ及びジャダーの軽減が不十分である。また、平均値補間法では、表示画像中の移動する物体のエッジ部分が2重像に見えることがあり、画像のぼやけの軽減が不十分である。
また、映画などのフィルム映像から変換されたテレビ信号は、2フレーム又は3フレームを同じフレームから作ることによって、フィルム映像よりもフレーム数を増やした画像信号となっている。この方法では、同じフレームが繰り返し表示されるので、フィルム映像から変換されたテレビ信号に基づいて表示された画像には、ぼやけ及びジャダーが発生しやすい。同様に、コンピュータ処理された映像から変換されたテレビ信号も、2フレームを同じフレームから作ることによってフレーム数を増やした画像信号である。この方法でも、同じフレームが繰り返し表示されるので、フィルム映像から変換されたテレビ信号に基づいて表示された画像には、ぼやけ及びジャダーが発生しやすい。
また、より高度な補間フレームの生成方法として、補間フレームの補間画素に対して点対称の位置にある時間的に前のフレーム上の画素と時間的に後のフレーム上の画素との組を画素ペアとし、高い相関がある画素ペアを求め、このような画素ペアを用いて補間画素を生成し、この補間画素からなる補間フレームを生成する方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。しかし、この方法では、補間フレームの補間画素に対して点対称の位置にある時間的に前のフレーム上の画素と時間的に後のフレーム上の画素との間の相関が最も大きい画素から画素単位で相関検出を行うため、相関検出が行われる2つのフレームの画像の内容が全く異なるにも拘らず(例えば、補間フレームの挿入位置の前後で、画面に物体が突然現われたり又は消えたりする場合であっても)、画素間の相関が大きい画素が検出され、その結果、適切ではない補間フレームの生成によって、表示画像に乱れが発生することがある。
以上に説明したように、上記した従来の画像処理方法では、画像のぼやけ及びジャダーを十分に軽減することができない、又は、補間フレームに乱れが発生することがあるので、高品質な表示画像を実現できないという問題がある。
そこで、本発明は、上記従来技術の課題を解決するためになされたものであり、その目的は、画像のぼやけ及びジャダーの少ない高品質な表示画像を実現することができる画像処理装置、画像処理方法、画像表示装置、及び画像表示方法を提供することにある。
本発明の一態様に係る画像処理装置は、画像の現フレームと前記現フレームの1フレーム前のフレームとの間に補間フレームを挿入する画像処理装置であって、前記現フレームのデータ、前記現フレームの1フレーム前のフレームである第1の遅延フレームのデータ、及び前記現フレームの2フレーム前のフレームである第2の遅延フレームのデータを参照して、前記第2の遅延フレームから前記第1の遅延フレームへの第1の動きベクトル及び前記現フレームから前記第1の遅延フレームへの第2の動きベクトルを算出する動きベクトル検出部と、前記第1の動きベクトル及び前記第2の動きベクトルを、前記第1の遅延フレームから前記補間フレームへの第3の動きベクトル及び前記現フレームから前記補間フレームへの第4の動きベクトルに変換する動きベクトル変換部と、前記第3の動きベクトル、前記第4の動きベクトル、前記第1の遅延フレームのデータ、及び前記現フレームのデータから、前記補間フレームのデータを生成し、前記補間フレームのデータを前記現フレームのデータと前記第1の遅延フレームのデータの間に挿入した画像データを出力する補間フレーム生成部とを有し、前記動きベクトル検出部は、前記第2の遅延フレームのデータ及び前記現フレームのデータの双方のデータから生成された複数の第1のテスト補間データと、前記第2の遅延フレームのデータから生成された複数の第2のテスト補間データと、前記現フレームのデータから生成された複数の第3のテスト補間データとを含む複数のテスト補間データを出力するテスト補間部と、前記第1の遅延フレームのデータに基づいて前記複数のテスト補間データの評価を行い、該評価の結果を示す複数の評価データを出力する補間データ評価部と、前記複数の評価データに基づいて前記第1の動きベクトル及び前記第2の動きベクトルを生成する動きベクトル決定部とを有することを特徴としている。
本発明の他の態様に係る画像表示装置は、上述した画像処理装置と、前記補間フレーム生成部から出力された画像データに基づく画像を表示する画像表示部とを有することを特徴としている。
本発明の他の態様に係る画像処理方法は、画像の現フレームと前記現フレームの1フレーム前のフレームとの間に補間フレームを挿入する画像処理方法であって、前記現フレームのデータ、前記現フレームの1フレーム前のフレームである第1の遅延フレームのデータ、及び前記現フレームの2フレーム前のフレームである第2の遅延フレームのデータを参照して、前記第2の遅延フレームから前記第1の遅延フレームへの第1の動きベクトル及び前記現フレームから前記第1の遅延フレームへの第2の動きベクトルを算出するステップと、前記第1の動きベクトル及び前記第2の動きベクトルを、前記第1の遅延フレームから前記補間フレームへの第3の動きベクトル及び前記現フレームから前記補間フレームへの第4の動きベクトルに変換するステップと、前記第3の動きベクトル、前記第4の動きベクトル、前記第1の遅延フレームのデータ、及び前記現フレームのデータから、前記補間フレームのデータを生成し、前記補間フレームのデータを前記現フレームのデータと前記第1の遅延フレームのデータの間に挿入した画像データを出力するステップとを有し、前記第1の動きベクトル及び前記第2の動きベクトルを算出するステップは、前記第2の遅延フレームのデータ及び前記現フレームのデータの双方のデータから生成された複数の第1のテスト補間データと、前記第2の遅延フレームのデータから生成された複数の第2のテスト補間データと、前記現フレームのデータから生成された複数の第3のテスト補間データとを含む複数のテスト補間データを出力するステップと、前記第1の遅延フレームのデータに基づいて前記複数のテスト補間データの評価を行い、該評価の結果を示す複数の評価データを出力するステップと、前記複数の評価データに基づいて前記第1の動きベクトル及び前記第2の動きベクトルを生成するステップとを有することを特徴としている。
本発明の他の態様に係る画像表示装置は、上述した画像処理方法によって前記補間データが挿入された画像データを出力するステップと、前記補間データが挿入された画像データを出力するステップによって出力された前記画像データに基づく画像を表示するステップとを有することを特徴としている。
本発明の一態様に係る画像処理装置、画像処理方法、画像表示装置、及び画像表示方法によれば、適切な補間フレームを挿入することによって、画像のぼやけ及びジャダーの少ない高品質な表示画像を実現することができるという効果が得られる。
《1》画像処理装置100及び画像表示装置101の概要
図1は、本発明の実施の形態に係る画像処理装置100及び画像表示装置101の構成の一例を概略的に示すブロック図である。画像処理装置100は、本実施の形態に係る画像処理方法を実施することができる装置であり、画像表示装置101は、本実施の形態に係る画像表示方法を実施することができる装置である。画像処理装置100は、画像の現フレームF0のデータと現フレームF0の1フレーム前の第1の遅延フレームF1のデータとの間に挿入される補間フレームIFを生成するための処理(後述する図13のステップST1〜ST3の処理に相当する。)を行い、補間フレームIFのデータを含む画像データDOを出力する。また、画像表示装置101は、画像処理装置100から出力された画像データDOに基づく画像を表示する。
図1は、本発明の実施の形態に係る画像処理装置100及び画像表示装置101の構成の一例を概略的に示すブロック図である。画像処理装置100は、本実施の形態に係る画像処理方法を実施することができる装置であり、画像表示装置101は、本実施の形態に係る画像表示方法を実施することができる装置である。画像処理装置100は、画像の現フレームF0のデータと現フレームF0の1フレーム前の第1の遅延フレームF1のデータとの間に挿入される補間フレームIFを生成するための処理(後述する図13のステップST1〜ST3の処理に相当する。)を行い、補間フレームIFのデータを含む画像データDOを出力する。また、画像表示装置101は、画像処理装置100から出力された画像データDOに基づく画像を表示する。
図1に示されるように、画像処理装置100は、フレームメモリ1と、動きベクトル検出部2と、動きベクトル変換部3と、補間フレーム生成部4とを備えている。また、画像表示装置101は、画像処理装置100と、画像表示部5とを備えている。画像処理装置100は、例えば、放送受信装置、画像記録再生装置、又はパーソナルコンピュータ(PC)などの一部を構成することができる。また、画像表示装置101は、例えば、テレビ、映像プロジェクター、又はPCなどの一部を構成することができる。
画像処理装置100には、画像データが順次入力される。画像データが入力されたときにおける、当該画像データを、現フレームF0のデータという。現フレームF0のデータは、フレームメモリ1、動きベクトル検出部2、動きベクトル変換部3、及び補間フレーム生成部4に入力される。
フレームメモリ1は、入力された画像データを2フレーム分保存し、入力された現フレームF0のデータに対して1フレーム分遅延したフレームである第1の遅延フレームF1のデータと、入力された現フレームF0のデータに対して2フレーム分遅延したフレームである第2の遅延フレームF2のデータを出力する。また、本出願では、現フレームのデータ、第1の遅延フレームのデータ、及び第2の遅延フレームのデータをも、符合F0,F1,及びF2を用いて、それぞれ表記する。
フレームメモリ1から出力された第1の遅延フレームF1のデータは、動きベクトル検出部2、動きベクトル変換部3、及び補間フレーム生成部4に入力される。また、フレームメモリ1から出力された第2の遅延フレームF2のデータは、動きベクトル検出部2に入力される。
動きベクトル検出部2は、現フレームF0のデータと、第1の遅延フレームF1のデータと、第2の遅延フレームF2のデータとを参照して、第1の遅延フレームF1上の各ブロック(フレームの一部を成し、複数の画素で構成される。)について、第1の遅延フレームF1から現フレームF0への第1の動きベクトルMV1(即ち、第1の遅延フレームF1から現フレームF0への画像の動きの方向と大きさを示す第1の動きベクトルMV1)及び第1の遅延フレームF1から第2の遅延フレームF2への第2の動きベクトルMV2(即ち、第1の遅延フレームF1から第2の遅延フレームF2への画像の動きの方向と大きさを示す第2の動きベクトルMV2)を算出して、第1の動きベクトルMV1及び第2の動きベクトルMV2を動きベクトル変換部3に出力する。
動きベクトル変換部3は、第1の動きベクトルMV1及び第2の動きベクトルMV2を、第1の遅延フレームF1から補間フレームIFへの第3の動きベクトルMV3(即ち、第1の遅延フレームF1から補間フレームIFへの画像の動きの方向と大きさを示す第3の動きベクトルMV3)及び現フレームF0から補間フレームIFへの第4の動きベクトルMV4(即ち、現フレームF0から補間フレームIFへの画像の動きの方向と大きさを示す第4の動きベクトルMV4)に変換して、第3の動きベクトルMV3及び第4の動きベクトルMV4を補間フレーム生成部4に出力する。
補間フレーム生成部4は、第1の遅延フレームF1のデータ、現フレームF0のデータ、第3の動きベクトルMV3、及び第4の動きベクトルMV4から、現フレームF0と第1の遅延フレームF1の間に位置する補間フレームIFのデータを生成し、この補間フレームIFのデータを現フレームF0のデータと第1の遅延フレームF1のデータとの間に挿入することによって画像データDOを生成し、画像データDOを画像表示部5に出力する。画像表示部5は、画像データDOに基づく画像を表示する。
《2》動きベクトル検出部2の説明
次に、動きベクトル検出部2について詳細に説明する。図1に示されるように、動きベクトル検出部2は、現フレームブロック切り出し部10と、第1遅延フレームブロック切り出し部11と、第2遅延フレームブロック切り出し部12と、テスト補間部6と、補間データ評価部7と、動きベクトル決定部8とを備えている。ただし、動きベクトル検出部2の構成は、図示の例に限定されない。
次に、動きベクトル検出部2について詳細に説明する。図1に示されるように、動きベクトル検出部2は、現フレームブロック切り出し部10と、第1遅延フレームブロック切り出し部11と、第2遅延フレームブロック切り出し部12と、テスト補間部6と、補間データ評価部7と、動きベクトル決定部8とを備えている。ただし、動きベクトル検出部2の構成は、図示の例に限定されない。
現フレームブロック切り出し部10、第1遅延フレームブロック切り出し部11、及び第2遅延フレームブロック切り出し部12は、それぞれ、画面の一部を成すブロックを切り出し、ブロック内の画素のデータ(画素値)の集合をブロックデータとして出力する。各ブロックは、例えば、横方向(水平方向)X個、縦方向(垂直方向)Y個の画素(Y行のライン)のサイズを有する矩形の領域(即ち、横方向にX画素で縦方向にYラインの領域)から成る。即ち、現フレームF0から切り出されるブロックと、第1の遅延フレームF1から切り出されるブロックと、第2の遅延フレームF2から切り出されるブロックは、横方向のサイズ(画素数)及び縦方向のサイズ(画素数、即ち、ライン数)が互いに等しい。
現フレームブロック切り出し部10は、現フレームF0からブロック(横方向にX画素で縦方向にYラインの領域)を切り出し、第1遅延フレームブロック切り出し部11は、第1の遅延フレームF1からブロック(横方向にX画素で縦方向にYラインの領域)を切り出し、第2遅延フレームブロック切り出し部12は、第2の遅延フレームF2からブロック(横方向にX画素で縦方向にYラインの領域)を切り出す。
以下に、補間フレームIF内の1つのブロックを補間により生成するに当たっての処理を説明する。図2は、画像処理装置100においてフレームから切り出されるブロックを示す図であり、図3は、画像処理装置100における探索範囲を示す図であり、図4は、画像処理装置100においてフレームから切り出されるブロックの位置を示す図である。補間フレームIF内の1つのブロックを補間により生成する処理のために、補間フレームIF内の補間しようとするブロックに対応する第1の遅延フレームF1内の1つのブロックと、現フレームF0内の複数のブロックと、第2の遅延フレームF2内の複数のブロックとが切り出される。現フレームF0から切り出されるブロックと、第2の遅延フレームF2から切り出されるブロックとは、第1の遅延フレームF1内のブロック(厳密には、その中心位置であり、図2におけるブロックF1B1の中心位置F1B1c)を中心として点対称の位置にあるもので、これらが対(ペア)として用いられる。即ち、現フレームブロック切り出し部10及び第2遅延フレームブロック切り出し部12は、第1の遅延フレームF1内のブロックを中心とし、一方が現フレームF0内に位置するブロック(一方のブロック)と、他方が第2の遅延フレームF2内に位置するブロック(他方のブロック)とから成るブロック対を、複数対切り出す。具体的に言えば、例えば、現フレームF0から切り出されるブロックF0B1(厳密には、その中心位置)と、第2の遅延フレームF2から切り出されるブロックF2B1(厳密には、その中心位置)とは、第1の遅延フレームF1内のブロックF1B1(厳密には、その中心位置F1B1c)を中心として点対称の位置にあるもので、これらの点対称の位置にある2つのブロックが対(ペア)として用いられる。
現フレームF0及び第2の遅延フレームF2から切り出された複数のブロック対は、動きベクトル検出部2において検出される動きベクトルの候補に対応するものであり、例えば、動きベクトルの探索範囲(図3に範囲A0,A2として示す)内のブロック(厳密には、探索範囲内に中心位置があるブロック)が切り出される。通常は、探索範囲内のすべてのブロックが切り出される。例えば、第1の遅延フレームF1内の1つのブロックの中心位置を中心として、横方向(水平方向)に±HS画素、縦方向(垂直方向)に±VS画素(±VSライン)の範囲(検索範囲)を探索して探索範囲内のすべてのブロックを切り出す場合、第2の遅延フレームF2及び現フレームF0から、それぞれ(2HS+1)×(2VS+1)個のブロックが切り出される。
なお、通常は、探索範囲内のすべてのブロックが切り出されるが、一部のブロックを切り出すようにすることもできる。探索範囲内のすべてのブロックについて評価を行う必要がない場合、例えば、予め或いは他の情報により動きの方向の範囲が予測できる場合には、上記の探索範囲の予測される範囲内のブロックのみを切り出すこととしても良い。また、探索範囲内のブロックを間引きながら(例えば、水平方向及び垂直方向に1画素おきに)切り出すこととしても良い。
以下の説明においては、第1の遅延フレームF1内の1つのブロックに対して、現フレームF0及び第2の遅延フレームF2から切り出されるブロックの数をそれぞれM個とする。また、現フレームF0から切り出されるM個のブロックを第1乃至第MのブロックF0B1,…,F0BMと表記し、第2の遅延フレームF2から切り出されるM個のブロックを第1乃至第MのブロックF2B1,…,F2BMと表記する。また、各ブロックのデータを、ブロックを示す符合(例えば、F0B1,…,F0BMなど)と同じ符号で表す。
第2の遅延フレームF2内の第m(m=1,…,M)のブロックF2Bmと現フレームF0内の第mのブロックF0Bmとは、第1の遅延フレームF1内のブロックF1B1(厳密には、その中心の画素)を中心として点対称の位置にある。このため、図4に示されるように、第2の遅延フレームF2内のブロックF2Bmの第1の遅延フレームF1内のブロックF1B1に対する横方向のずれをh(−HS≦h≦+HS)、縦方向のずれをv(−VS≦v≦+VS)とすると、現フレームF0内の第mのブロックF0Bmの第1の遅延フレームF1内のブロックF1B1に対する横方向のずれは−h、縦方向のずれは−vである。
現フレームブロック切り出し部10は、現フレームF0内の複数の(第1乃至第Mの)ブロックを切り出して、第1乃至第MのブロックデータF0B1,…,F0BMを出力する。第1遅延フレームブロック切り出し部11は、第1の遅延フレームF1内のブロックF1B1を切り出す。このブロックF1B1は、補間フレームIF内の補間対象ブロックに対応するものである。第2遅延フレームブロック切り出し部12は、第2の遅延フレームF2内の複数の(第1乃至第Mの)ブロックを切り出して、第1乃至第MのブロックデータF2B1,…,F2BMを出力する。
現フレームF0のブロックデータF0B1,…,F0BMと第2の遅延フレームF2のブロックデータF2B1,…,F2BMが、テスト補間部6に入力される。テスト補間部6は、第2の遅延フレームF2のブロックデータF2B1,…,F2BMと現フレームF0のブロックデータF0B1,…,F0BMのうち、第1の遅延フレームF1内のブロックF1B1を中心として、互いに点対称の位置にある第2の遅延フレームF2内のブロックと現フレームF0内のブロックとから成るブロック対のデータに基づいて、テスト補間データTDを生成する。テスト補間部6は、複数のブロック対に基づいて複数のテスト補間データTD(後述する図5における、データTD1,…,TDm,…,TDM)を生成する。このテスト補間は、上記点対称の中心位置、即ち上記第1のフレームF1内のブロックF1B1のデータが未知であると仮定して行うものであり、補間処理の精度が高いほど、テスト補間データTDは、第1の遅延フレームF1内のブロックF1B1のデータとの相関が高いものとなる。さらに、テスト補間部6は、入力された現フレームF0のブロックデータ及び第2の遅延フレームF2のブロックデータを、そのままテスト補間データTD(後述する図5における、データTDM+1,…,TDM+m,…,TD2M及びデータTD2M+1,…,TD2M+m,…,TD3M)として出力する。
補間データ評価部7は、第1の遅延フレームF1のブロックデータF1B1を参照して複数のテスト補間データTD(後述する図5における、データTD1,…,TD3M)の評価を行い、複数の評価データED(後述する図5における、データED1,…,ED3M)を動きベクトル決定部8に出力する。この評価においては、テスト補間データTD(後述する図5における、データTD1,…,TD3M)と、第1の遅延フレームF1のブロックデータF1D1との相関を求め、相関が高いテスト補間データほど、評価データEDとして高い評価値が与えられる。
動きベクトル決定部8は、評価データEDに基づいて第1の動きベクトルMV1と第2の動きベクトルMV2を生成して出力する。
次に、図5を参照して動きベクトル検出部2の具体例についてさらに詳しく説明する。図5は、図1の動きベクトル検出部2内のテスト補間部6、補間データ評価部7、及び動きベクトル決定部8の構成の一例を概略的に示すブロック図である。図5に示される例では、テスト補間部6は、複数の(即ち、第1乃至第Mの)テスト補間データ生成部6−1,…,6−Mを備えており、補間データ評価部7は、複数の(即ち、第1乃至第3Mの)差分絶対値和算出部7−1,…,7−3Mを備えている。Mは2以上の整数である。
テスト補間データ生成部6−1,…,6−Mは、現フレームF0のブロックのデータF0B1,…,F0BMと、それぞれ、これらと対をなす第2の遅延フレームF2のブロックのデータF2B1,…,F2BMとを、画素ごとに平均することで得られる平均値から成るデータを、テスト補間データTD1,…,TDMとして算出する。
また、テスト補間部6は、現フレームF0のブロックのデータF0B1,…,F0BMをテスト補間データTDM+1,…,TD2Mとして出力し、第2の遅延フレームF2のブロックのデータF2B1,…,F2BMをテスト補間データTD2M+1,…,TD3Mとして出力する。テスト補間データTD1,…,TD3Mの集合は、符号TDで表される。
以下に、より詳細に説明する。現フレームF0の第1のブロックデータF0B1と第2の遅延フレームF2の第1のブロックデータF2B1がテスト補間データ生成部6−1に入力される。
テスト補間データ生成部6−1は、現フレームF0の第1のブロックデータF0B1と第2の遅延フレームF2の第1のブロックデータF2B1との画素ごとの平均値を、第1のテスト補間データTD1として差分絶対値和算出部7−1に出力する。画素ごとの平均値とは、現フレームF0内のブロックにおける各画素と、第2の遅延フレームF2内のブロックにおける対応する位置の画素の画素値(それぞれのブロックの基準位置、例えば、左上隅を原点とする座標系で、同じ座標位置で表される画素の画素値)の平均値を意味する。
同様に、現フレームF0の第2のブロックデータF0B2と第2の遅延フレームF2の第2のブロックデータF2B2がテスト補間データ生成部6−2に入力される。テスト補間データ生成部6−2は、現フレームF0の第2のブロックデータF0B2と第2の遅延フレームF2の第2のブロックデータF2B2の画素ごとの平均値を第2のテスト補間データTD2として差分絶対値和算出部7−2に出力する。
同様に、テスト補間データ生成部6−3,…,6−Mは、現フレームF0の第3のブロックデータF0B3乃至第MのブロックデータF0BMと第2の遅延フレームF2の第3のブロックデータF2B3乃至第MのブロックデータF2BMとに基づいて、第3のテスト補間データTD3乃至第Mのテスト補間データTDMを生成し、差分絶対値和算出部7−3,…,7−Mに出力する。
一般化して言えば、テスト補間部6(テスト補間データ生成部6−m)は、現フレームF0の第mのブロックデータF0Bm(m=1,…,M)と第2の遅延フレームF2の第mのブロックデータF2Bmに基づいて第mのテスト補間データTDmを生成し、差分絶対値和算出部7−mに出力する。また、テスト補間部6は、現フレームF0の第mのブロックのデータF0Bmをテスト補間データTDM+mとして差分絶対値和算出部7−M+mに出力する。さらに、テスト補間部6は、第2の遅延フレームF2の第mのブロックのデータF2Bmをテスト補間データTD2M+mとして差分絶対値和算出部7−2M+mに出力する。
第1の遅延フレームF1のブロックデータF1B1は、補間データ評価部7内の差分絶対値和算出部7−1,…,7−3Mに入力される。
差分絶対値和算出部7−1,…,7−3Mは、それぞれテスト補間データ生成部6から出力されるテスト補間データTD1,…,TD3Mと第1の遅延フレームF1のブロックデータF1B1の差分絶対値和を算出し、算出された値に基づく評価データED1,…,ED3Mとして出力する。
差分絶対値和算出部7−1は、第1のテスト補間データTD1の各画素のデータと第1の遅延フレームF1のブロックデータF1B1の各画素のデータの差分絶対値和(差分の絶対値の総和)SADを算出し、この差分絶対値和を評価データED1として動きベクトル決定部8に出力する。差分絶対値和SADは、次式(1)により算出される。
式(1)において、Xは、ブロックの横方向の画素数であり、Yは、ブロックの縦方向の画素数(ライン数)である。また、式(1)で与えられる差分絶対値和SADは、その値が小さいほど、相関が高いことを意味し、差分絶対値和SADを評価データとして用いる場合、その値が小さいほど、評価が高いことを表す。
また、BK1(x,y)、BK2(x,y)はブロック内の各画素のデータであり、BK1(x,y)をテスト補間データTD1を構成する各画素のデータ、BK2(x,y)をブロックF1B1内の各画素のデータとすると、式(1)は第1のテスト補間データTD1の各画素のデータと第1の遅延フレームF1のブロックデータF1B1の各画素のデータの差分絶対値和となり、差分絶対値和SADが評価データED1として差分絶対値和算出部7−1から出力される。
差分絶対値和算出部7−2,…,7−Mも同様に、第2のテスト補間データTD2乃至第Mのテスト補間データTDMと第1の遅延フレームF1のブロックデータF1B1の差分絶対値和を算出し、評価データED2,…,EDMとして動きベクトル決定部8に出力する。
また、差分絶対値和算出部7−M+1,…,7−2Mは、第(M+1)のテスト補間データTDM+1乃至第2Mのテスト補間データTD2Mと第1の遅延フレームF1のブロックデータF1B1の差分絶対値和を算出し、評価データEDM+1,…,ED2Mとして動きベクトル決定部8に出力する。
また、差分絶対値和算出部7−2M+1,…,7−3Mは、第(2M+1)のテスト補間データTD2M+1乃至第3Mのテスト補間データTD3Mと第1の遅延フレームF1のブロックデータF1B1の差分絶対値和を算出し、評価データED2M+1,…,ED3Mとして動きベクトル決定部8に出力する。
また、差分絶対値和算出部7−M+1,…,7−2Mは、第(M+1)のテスト補間データTDM+1乃至第2Mのテスト補間データTD2Mと第1の遅延フレームF1のブロックデータF1B1の差分絶対値和を算出し、評価データEDM+1,…,ED2Mとして動きベクトル決定部8に出力する。
また、差分絶対値和算出部7−2M+1,…,7−3Mは、第(2M+1)のテスト補間データTD2M+1乃至第3Mのテスト補間データTD3Mと第1の遅延フレームF1のブロックデータF1B1の差分絶対値和を算出し、評価データED2M+1,…,ED3Mとして動きベクトル決定部8に出力する。
動きベクトル決定部8は、第1の遅延フレームF1内のブロックに対する評価データED1,…,ED3Mのうち最も評価の高い評価データ(最も小さい差分絶対値和)に対応するブロックとの位置の差、即ち、第1の遅延フレームF1内のブロックに対する第2の遅延フレームF2内のブロックの相対位置の差を第1の動きベクトルMV1として出力し、第1の遅延フレームF1内のブロックに対する現フレームF0内のブロックの相対位置を第2の動きベクトルMV2として出力する。ここで、評価データEDM+1,…,ED2Mは、第2の遅延フレームF2に対応するブロックがないので、第1の動きベクトルMV1としては、「対応ブロックなし」を示す信号を出力する。同様に、評価データED2M+1,…,ED3Mは現フレームF0に対応するブロックがないので、第2の動きベクトルMV2としては、「対応ブロックなし」を示す信号を出力する。
図6は、図1の動きベクトル検出部2の動作を示す説明図である。m=1の場合について説明する。第1の遅延フレームF1の一部の領域が第1の遅延フレームF1のブロックデータF1B1として切り出されている。
第1の遅延フレームF1のブロックデータF1B1に対してベクトル−V1ずらした位置に対応する領域が第2の遅延フレームF2の第1のブロックデータF2B1として設定されて切り出され、ベクトル+V1ずらした位置に対応する領域が現フレームF0の第1のブロックデータF0B1として設定されて切り出される。
テスト補間データ生成部6−1は、現フレームF0の第1のブロックデータF0B1と第2の遅延フレームF2の第1のブロックデータF2B1を画素ごとに平均してテスト補間データTD1を生成する。さらに、テスト補間データ生成部6−1は、現フレームF0の第1のブロックデータF0B1をテスト補間データTD2として出力し、第2の遅延フレームF2の第1のブロックデータF2B1をテスト補間データTD3として出力する。
差分絶対値和算出部7−1は、テスト補間データTD1と第1の遅延フレームF1のブロックデータF1B1から式(1)を使って差分絶対値和SADを算出し、この差分絶対値和SADを評価データED1として出力する。
差分絶対値和算出部7−2も同様に、テスト補間データTD2と第1の遅延フレームF1のブロックデータF1B1から式(1)を使って差分絶対値和SADを算出し、この差分絶対値和SADを評価データED2として出力する。差分絶対値和算出部7−3も同様に、テスト補間データTD3と第1の遅延フレームF1のブロックデータF1B1から式(1)を使って差分絶対値和SADを算出し、この差分絶対値和SADを評価データED3として出力する。
動きベクトル決定部8は、評価データED1,…,ED3のうち最小の値を生じさせたブロックと第1の遅延フレーム内のブロックF1B1の位置の差を、第1の遅延フレームF1内のブロックF1B1に対する現フレームF0内のブロックの相対位置の差を第1の動きベクトルMV1として出力し、第1の遅延フレームF1内のブロックF1B1に対する第2の遅延フレームF2内のブロックの相対位置を第2の動きベクトルMV2として出力する。
例えば、評価データED1が最小値の場合、動きベクトル決定部8は、第1の動きベクトルMV1として、ベクトルV1を出力し、第2の動きベクトルMV2として、ベクトル−V1を出力する。また、評価データED2が最小値の場合、動きベクトル決定部8は、第1の動きベクトルMV1として、「対応ブロックなし」を示す信号を出力し、第2の動きベクトルMV2として、ベクトル−V1を出力する。また、評価データED3が最小値の場合、動きベクトル決定部8は、第1の動きベクトルMV1として、ベクトルV1を出力し、第2の動きベクトルMV2として、「対応ブロックなし」を示す信号を出力する。
以下の説明では、評価データED3が最小値である場合を説明する。図6では、2つのベクトルから第1の動きベクトルMV1を決定する場合を例示したが、本発明に係る実施の形態においては、第1の動きベクトルMV1の候補としてのベクトルを2個以上設定する。例えば、第1の遅延フレームF1内のブロックF1B1に対して、所定の動き量に対応する探索範囲内に位置する第2の遅延フレームF2内のすべてのブロック及びこれと点対称位置にある現フレームF0内のブロックについてのテスト補間を行うこととしても良い。
動きベクトル検出部2では、上記のように実在のデータである第2遅延フレームF1内のデータを用いてベクトルの候補を評価することにより動きベクトルを決定しているので現フレームF0から第1の遅延フレームF1への動きベクトルを精度良く算出することができる。さらに、第2の遅延フレームから現フレームの間で物体が隠れたり、出現したりしても動きベクトルを精度良く算出することができる。
なお、補間データ評価部7では差分絶対値和を用いて評価データを算出したが、相関を求める関数は自乗誤差和など他にも多数あり、これに置き換えることも可能である。
また、動きベクトル決定部8では第2の遅延フレームと現フレーム両方からの生成を重視あるいは軽視するために評価データED1,…,EDmのみに重みをつけてから最小値を求めても良い。
《3》動きベクトル変換部3及び補間フレーム生成部4の説明
次に、図7(a)及び(b)を参照して、動きベクトル変換部3及び補間フレーム生成部4の動作についてより詳細に説明する。図7(a)及び(b)は、図1の動きベクトル変換部及び補間フレーム生成部の動作を示す説明図である。
次に、図7(a)及び(b)を参照して、動きベクトル変換部3及び補間フレーム生成部4の動作についてより詳細に説明する。図7(a)及び(b)は、図1の動きベクトル変換部及び補間フレーム生成部の動作を示す説明図である。
動きベクトル変換部3は、第1の遅延フレームF1から現フレームF0への第1の動きベクトルMV1と第2の動きベクトルMV2を、第1の遅延フレームF1から補間フレームIFへの第3の動きベクトルMV3と、現フレームF0から補間フレームIFへの第4の動きベクトルMV4に変換する。
図7(a)及び(b)に示されるように、入力フレームの時間間隔をt1、第1の遅延フレームF1から補間フレームIFへの時間間隔をt2としたとき、式(2)及び式(3)により動きベクトルMV3及びMV4を算出する。例えば、60Hzの入力画像信号から120Hzの画像信号に変換する場合、t1は1/60秒、t2は1/120秒となる。
MV3=MV1×t2/t1 …(2)
MV4=MV2×(t1−t2)/t1 …(3)
MV4=MV2×(t1−t2)/t1 …(3)
ただし、動きベクトルMV1が「対応ブロックなし」を示す信号(例えば、所定の信号レベル)の場合、動きベクトルMV3は「対応ブロックなし」を示す信号を出力し、動きベクトルMV2が「対応ブロックなし」を示す信号の場合、動きベクトルMV4は「対応ブロックなし」を示す信号を出力する。
このようにして第3及び第4のベクトルMV3及びMV4を求めた後に、図7に示されるように補間フレームIFからベクトル−MV3の位置の第1の遅延フレームF1のデータ(ブロックF1B1内のデータ)と補間フレームIFからベクトル−MV4の位置の現フレームF0のデータ(ブロックF0B1内のデータ)の平均を補間フレームIFのデータとして算出する。生成したデータから成る補間フレームIFのデータを第1の遅延フレームF1のデータと現フレームF0のデータ間に内挿して出力する。このとき、補間に用いられる第1の遅延フレームF1のブロックデータF1B1と、現フレームF0のブロックデータF0B1とは、補間フレームIF内の補間により得られるデータの位置を中心として、互いに対称の位置にある。
《4》動きベクトル検出部2の動作の説明
図8は、図1の動きベクトル検出部2に入力される第2の遅延フレームF2のデータ、第1の遅延フレームF1のデータ、及び現フレームF0のデータの対応関係の一例を示す説明図である。図8に示されるような映像を表す信号が入力された場合の本実施の形態の動作を説明する。図8に示す映像においては、前景の黒丸が時間とともに、画面の左上から右下へ向けて移動しており、背景の移動しないアルファベット(「A」〜「J」)(移動なし)が隠れたり出現したりする。
図8は、図1の動きベクトル検出部2に入力される第2の遅延フレームF2のデータ、第1の遅延フレームF1のデータ、及び現フレームF0のデータの対応関係の一例を示す説明図である。図8に示されるような映像を表す信号が入力された場合の本実施の形態の動作を説明する。図8に示す映像においては、前景の黒丸が時間とともに、画面の左上から右下へ向けて移動しており、背景の移動しないアルファベット(「A」〜「J」)(移動なし)が隠れたり出現したりする。
図9(a)〜(d)は、図1の動きベクトル検出部2の動作の一例を示す説明図であり、図10(a)〜(d)は、図9(d)に続く、図1の動きベクトル検出部2の動作の一例を示す説明図である。図9(a)は、動きベクトル検出部2に入力される画像データの具体例を示し、図9(b)〜(d)及び図10(a)〜(d)は、テスト補間部6及び補間データ評価部7の動作を示す。
図9(a)に示されるような第2の遅延フレームF2のデータ、第1の遅延フレームF1のデータ、現フレームF0のデータを入力とした場合の動きベクトル検出部2の動作を説明する。テスト補間部6は、動きベクトルごとにテスト補間データを生成する。図9(b)に示されるように、テスト補間部6は、第1の遅延フレームF1の一部の領域を第1の遅延フレームF1のブロックデータF1B1とし、第1の遅延フレームF1のブロックデータF1B1からベクトル−V1ずらした位置の第2の遅延フレームF2のブロックデータをブロックデータF2B1とし、第1の遅延フレームF1のブロックデータF1B1からベクトルV1ずらした位置の現フレームF0のブロックデータを、ブロックデータF0B1とする。
また、テスト補間部6は、第1の遅延フレームF1のブロックデータF1B1からベクトル−V2ずらした位置の第2の遅延フレームF2のブロックデータを、ブロックデータF2B2とし、第1の遅延フレームF1のブロックデータF1B1からベクトルV2ずらした位置の現フレームF0のブロックデータを、ブロックデータF0B2とする。
図9(c)に示されるように、テスト補間部6は、ブロックデータF2B1とブロックデータF0B1とから、画素ごとの平均をテスト補間データTD1として生成する。同様に、図9(d)に示されるように、テスト補間部6は、ブロックデータF2B2とブロックデータF0B2とから、画素ごとの平均をテスト補間データTD2として生成する。
同様に、図10(a)に示されるように、テスト補間部6は、ブロックデータF0B1をテスト補間データTD3として出力する。同様に、図10(b)に示されるように、テスト補間部6は、ブロックデータF0B2をテスト補間データTD4として出力する。同様に、図10(c)に示されるように、テスト補間部6は、ブロックデータF2B1をテスト補間データTD5として出力する。同様に、図10(d)に示されるように、テスト補間部6は、ブロックデータF2B2をテスト補間データTD6として出力する。
補間データ評価部7は、図9(c),(d)及び図10(a)〜(d)に示されるようなテスト補間データTD1,…,TD6のそれぞれとブロックデータF1B1との差分絶対値和を算出し、評価データED1,…,ED6を出力する。図9(a)〜(d)及び図10(a)〜(d)の具体例では、テスト補間データTD5で表される画像が文字「F」を示し、ブロックF1B1との差分絶対値和が一番小さくなる。このため、評価データED5が、差分絶対値和が最も小さなデータとなる。
動きベクトル決定部8は、評価データED1,…,ED6のうち一番小さい評価データED5に対応した動きベクトルMV1としてベクトルV1を出力し、ベクトルMV2として「対応ブロックなし」を示す信号を出力する。
第1の遅延フレームF1について、漏れなく(隙間なく)ブロックを設定し動きベクトルを算出することで第1の遅延フレームF1のすべての部分について第1の動きベクトルMV1が生成される。即ち、第1の遅延フレームF1を、複数の、例えば、互いに等しい大きさのブロックに分割し、各ブロックについて上記の処理を行うことで、当該ブロックについての第1の動きベクトルMV1及び第2の動きベクトルMV2を生成し、当該ブロックに対応する位置、例えば、同じ位置にある、補間フレーム内のブロックについて、上記第1の動きベクトル及び第2の動きベクトルを用いた変換を行うことで、第3及び第4の動きベクトルMV3,MV4を求めることとしても良い。
また、第1の遅延フレームF1内の各画素を中心とする所定の大きさのブロックについて、上記の処理を行うことで、当該画素についての第1の動きベクトルMV1及び第2の動きベクトルMV2を生成し、当該画素に対応する位置、例えば、同じ位置にある、補間フレームIF内の画素について、上記第1の動きベクトルMV1及び第2の動きベクトルMV2を用いた変換を行うことで、第3及び第4の動きベクトルMV3,MV4を求めることとしても良い。
《5》動きベクトル変換部3の動作の説明
図11(a)及び(b)は、図1の動きベクトル変換部3の動作の一例を示す説明図である。図11(a)は、動きベクトル変換部3の入力の一例、図11(b)は、図11(a)の入力があったときの動きベクトル変換部3の出力の一例を示す。動きベクトル変換部3は、図11(a)に示される、第1の遅延フレームF1から現フレームF0への動きベクトルMV1とMV2に対して式(2)及び式(3)を用いて、さらに、t2=t1/2として、図11(b)に示される、第1の遅延フレームF1から補間フレームIFへの第3の動きベクトルMV3と現フレームF0から補間フレームIFへの第4の動きベクトルMV4に変換する。図11(a)及び(b)に示す具体例では、第1の動きベクトルMV1はベクトルV1となり、第2の動きベクトルMV2は「対応ブロックなし」を示す信号となり、t1は1/60秒、t2は1/120秒であるので、式(2)及び式(3)より、第3の動きベクトルMV3はベクトルV1/2となり、第4の動きベクトルMV4は「対応ブロックなし」を示す信号となる。
図11(a)及び(b)は、図1の動きベクトル変換部3の動作の一例を示す説明図である。図11(a)は、動きベクトル変換部3の入力の一例、図11(b)は、図11(a)の入力があったときの動きベクトル変換部3の出力の一例を示す。動きベクトル変換部3は、図11(a)に示される、第1の遅延フレームF1から現フレームF0への動きベクトルMV1とMV2に対して式(2)及び式(3)を用いて、さらに、t2=t1/2として、図11(b)に示される、第1の遅延フレームF1から補間フレームIFへの第3の動きベクトルMV3と現フレームF0から補間フレームIFへの第4の動きベクトルMV4に変換する。図11(a)及び(b)に示す具体例では、第1の動きベクトルMV1はベクトルV1となり、第2の動きベクトルMV2は「対応ブロックなし」を示す信号となり、t1は1/60秒、t2は1/120秒であるので、式(2)及び式(3)より、第3の動きベクトルMV3はベクトルV1/2となり、第4の動きベクトルMV4は「対応ブロックなし」を示す信号となる。
《6》補間フレーム生成部4の動作の説明
図12は、図1の補間フレーム生成部4の動作の一例を示す説明図である。図12は、図11(a)及び(b)に示されるように、第3の動きベクトルMV3はベクトルV1/2となり、第4の動きベクトルMV4は「対応ブロックなし」を示す信号となる場合を例示している。図12に示されるように、補間フレーム生成部4は、補間フレームIFからベクトル−MV3動かした位置の第1の遅延フレームF1のデータを補間フレームIFのデータとして算出する。補間フレーム生成部4は、生成した補間フレームIFを第1の遅延フレームF1と現フレームF0の間に内挿することによって画像データDOを生成し、画像データDOを画像表示部5に出力する。
図12は、図1の補間フレーム生成部4の動作の一例を示す説明図である。図12は、図11(a)及び(b)に示されるように、第3の動きベクトルMV3はベクトルV1/2となり、第4の動きベクトルMV4は「対応ブロックなし」を示す信号となる場合を例示している。図12に示されるように、補間フレーム生成部4は、補間フレームIFからベクトル−MV3動かした位置の第1の遅延フレームF1のデータを補間フレームIFのデータとして算出する。補間フレーム生成部4は、生成した補間フレームIFを第1の遅延フレームF1と現フレームF0の間に内挿することによって画像データDOを生成し、画像データDOを画像表示部5に出力する。
以上に説明したように、本実施の形態では、動きベクトルの評価を行うことにより動きベクトルが精度良く検出され、画像の乱れなく補間フレームを内挿することができる。さらに、補間するフレーム前後で物体が隠れたり出現したりする場合でも、画像の乱れなく補間フレームを内挿することができる。
《7》実施の形態に係る画像処理方法及び画像表示方法の説明
図13は、本発明の実施の形態に係る画像処理方法及び画像表示方法を示すフローチャートである。図13には、本実施の形態に係る画像処理装置100及び画像表示装置101の処理工程が示されている。図13に示されるように、動きベクトル検出ステップST1では、画像処理装置100は、現フレームF0のデータF0と、現フレームF0に対して1フレーム遅延したフレームである第1の遅延フレームF1のデータと、現フレームF0に対して2フレーム分遅延したフレームである第2の遅延フレームF2のデータとを参照して、第2の遅延フレームF2から第1の遅延フレームF1への第1の動きベクトルMV1及び現フレームF0から第1の遅延フレームF1への第2の動きベクトルMV2を生成する。この処理は、図1に示される動きベクトル検出部2の処理に相当する。
図13は、本発明の実施の形態に係る画像処理方法及び画像表示方法を示すフローチャートである。図13には、本実施の形態に係る画像処理装置100及び画像表示装置101の処理工程が示されている。図13に示されるように、動きベクトル検出ステップST1では、画像処理装置100は、現フレームF0のデータF0と、現フレームF0に対して1フレーム遅延したフレームである第1の遅延フレームF1のデータと、現フレームF0に対して2フレーム分遅延したフレームである第2の遅延フレームF2のデータとを参照して、第2の遅延フレームF2から第1の遅延フレームF1への第1の動きベクトルMV1及び現フレームF0から第1の遅延フレームF1への第2の動きベクトルMV2を生成する。この処理は、図1に示される動きベクトル検出部2の処理に相当する。
次の動きベクトル変換ステップST2では、画像処理装置100は、第1の動きベクトルMV1及び第2の動きベクトルMV2を、第1の遅延フレームF1から補間フレームIF(現フレームF0と第1の遅延フレームF1の間に挿入される)への第3の動きベクトルMV3と、現フレームF0から補間フレームIFへの第4の動きベクトルMV4に変換する。この処理は、図1に示される動きベクトル変換部3の処理に相当する。
次の補間フレーム生成ステップST3では、画像処理装置100は、第1の遅延フレームF1のデータ、現フレームF0のデータ、第3の動きベクトルMV3、及び第4の動きベクトルMV4から、補間フレームIFのデータを生成し、生成した補間フレームIFのデータを現フレームF0のデータと第1の遅延フレームF1のデータの間に挿入した画像データDOを生成する。この処理は、図1に示される補間フレーム生成部4の処理に相当する。
図13に示される画像処理方法及び画像表示方法は、本実施の形態に係る画像処理装置100又は画像表示装置101の一部を、ソフトウェアとして実装したものである。
《8》実施の形態の効果
以上に説明したように、本実施の形態に係る画像処理装置100、画像処理方法、画像表示装置101、及び画像表示方法によれば、時間的に連続する3枚のフレームの中心のフレームを最も確からしいものとして、時間的に前のフレーム及び後のフレームから中心のフレームへの動きベクトルを評価することで高精度な動きベクトルを算出することができるため、画像の乱れなく補間フレームを内挿することができる。このため、本実施の形態によれば、適切な補間フレームIFを挿入することによって、画像のぼやけ及びジャダーの少ない高品質な表示画像を実現することができる。また、本実施の形態によれば、補間するフレーム前後で物体が隠れたり出現したりする場合であっても、画像の乱れを生じさせることなく、補間フレームを内挿することができる。
以上に説明したように、本実施の形態に係る画像処理装置100、画像処理方法、画像表示装置101、及び画像表示方法によれば、時間的に連続する3枚のフレームの中心のフレームを最も確からしいものとして、時間的に前のフレーム及び後のフレームから中心のフレームへの動きベクトルを評価することで高精度な動きベクトルを算出することができるため、画像の乱れなく補間フレームを内挿することができる。このため、本実施の形態によれば、適切な補間フレームIFを挿入することによって、画像のぼやけ及びジャダーの少ない高品質な表示画像を実現することができる。また、本実施の形態によれば、補間するフレーム前後で物体が隠れたり出現したりする場合であっても、画像の乱れを生じさせることなく、補間フレームを内挿することができる。
1 フレームメモリ、 2 動きベクトル検出部、 3 動きベクトル変換部、 4 補間フレーム生成部、 5 画像表示部、 6 テスト補間部、 6−1,…,6−M テスト補間データ生成部、 7 補間データ評価部、 7−1,…,7−3M 差分絶対値和算出部、 8 動きベクトル決定部、 10 現フレームブロック切り出し部、 11 第1遅延フレームブロック切り出し部、 12 第2遅延フレームブロック切り出し部、 100 画像処理装置、 101 画像表示装置、 F0 現フレーム、 F1 第1の遅延フレーム、 F2 第2の遅延フレーム、 IF 補間フレーム。
Claims (14)
- 画像の現フレームと前記現フレームの1フレーム前のフレームとの間に補間フレームを挿入する画像処理装置において、
前記現フレームのデータ、前記現フレームの1フレーム前のフレームである第1の遅延フレームのデータ、及び前記現フレームの2フレーム前のフレームである第2の遅延フレームのデータを参照して、前記第2の遅延フレームから前記第1の遅延フレームへの第1の動きベクトル及び前記現フレームから前記第1の遅延フレームへの第2の動きベクトルを算出する動きベクトル検出部と、
前記第1の動きベクトル及び前記第2の動きベクトルを、前記第1の遅延フレームから前記補間フレームへの第3の動きベクトル及び前記現フレームから前記補間フレームへの第4の動きベクトルに変換する動きベクトル変換部と、
前記第3の動きベクトル、前記第4の動きベクトル、前記第1の遅延フレームのデータ、及び前記現フレームのデータから、前記補間フレームのデータを生成し、前記補間フレームのデータを前記現フレームのデータと前記第1の遅延フレームのデータの間に挿入した画像データを出力する補間フレーム生成部とを有し、
前記動きベクトル検出部は、
前記第2の遅延フレームのデータ及び前記現フレームのデータの双方のデータから生成された複数の第1のテスト補間データと、前記第2の遅延フレームのデータから生成された複数の第2のテスト補間データと、前記現フレームのデータから生成された複数の第3のテスト補間データとを含む複数のテスト補間データを出力するテスト補間部と、
前記第1の遅延フレームのデータに基づいて前記複数のテスト補間データの評価を行い、該評価の結果を示す複数の評価データを出力する補間データ評価部と、
前記複数の評価データに基づいて前記第1の動きベクトル及び前記第2の動きベクトルを生成する動きベクトル決定部とを有する
ことを特徴とする画像処理装置。 - 前記テスト補間部は、
前記第1の遅延フレーム内の複数の画素から成るブロックを中心として、互いに点対称の位置にある、前記第2の遅延フレーム内の複数の画素から成るブロックと前記現フレーム内の複数の画素から成るブロックとの各ブロックのデータに基づいて、前記複数の第1のテスト補間データを生成して出力し、
前記第1の遅延フレーム内の複数の画素から成るブロックを中心として、互いに点対称の位置にある、前記第2の遅延フレーム内の複数の画素から成るブロックと前記現フレーム内の複数の画素から成るブロックとの内の前記第2の遅延フレーム内の前記ブロックのデータを前記複数の第2のテスト補間データとして出力し、
前記第1の遅延フレーム内の複数の画素から成るブロックを中心として、互いに点対称の位置にある、前記第2の遅延フレーム内の複数の画素から成るブロックと前記現フレーム内の複数の画素から成るブロックとの内の前記現フレーム内の前記ブロックのデータを前記複数の第3のテスト補間データとして出力する
ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。 - 前記テスト補間部は、前記現フレームのブロックデータと前記第2の遅延フレームのブロックデータを画素ごとに平均したブロックデータを前記第1のテスト補間データとして算出する複数個のテスト補間データ生成部を有することを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。
- 前記補間データ評価部は、前記テスト補間部から出力される前記複数のテスト補間データと前記第1の遅延フレーム内の前記点対称の中心となる位置にあるブロックのデータとの間の相関を示す複数の相関値を算出し、該複数の相関値に基づいて前記複数の評価データを生成することを特徴とする請求項1から3までのいずれか1項に記載の画像処理装置。
- 前記補間データ評価部は、前記テスト補間部から出力される前記複数のテスト補間データと前記第1の遅延フレーム内の前記点対称の中心となる位置にあるブロックのデータとの間の差分の絶対値の総和である差分絶対値和を算出することを特徴とする請求項1から4までのいずれか1項に記載の画像処理装置。
- 前記補間データ評価部は、前記テスト補間データと前記第1の遅延フレーム内のブロックのデータの差分絶対値和を算出する複数個の差分絶対値和算出部を有することを特徴とする請求項5に記載の画像処理装置。
- 請求項1から6までのいずれか1項に記載の画像処理装置と、
前記補間フレーム生成部から出力された画像データに基づく画像を表示する画像表示部と
を有することを特徴とする画像表示装置。 - 画像の現フレームと前記現フレームの1フレーム前のフレームとの間に補間フレームを挿入する画像処理方法において、
前記現フレームのデータ、前記現フレームの1フレーム前のフレームである第1の遅延フレームのデータ、及び前記現フレームの2フレーム前のフレームである第2の遅延フレームのデータを参照して、前記第2の遅延フレームから前記第1の遅延フレームへの第1の動きベクトル及び前記現フレームから前記第1の遅延フレームへの第2の動きベクトルを算出するステップと、
前記第1の動きベクトル及び前記第2の動きベクトルを、前記第1の遅延フレームから前記補間フレームへの第3の動きベクトル及び前記現フレームから前記補間フレームへの第4の動きベクトルに変換するステップと、
前記第3の動きベクトル、前記第4の動きベクトル、前記第1の遅延フレームのデータ、及び前記現フレームのデータから、前記補間フレームのデータを生成し、前記補間フレームのデータを前記現フレームのデータと前記第1の遅延フレームのデータの間に挿入した画像データを出力するステップとを有し、
前記第1の動きベクトル及び前記第2の動きベクトルを算出するステップは、
前記第2の遅延フレームのデータ及び前記現フレームのデータの双方のデータから生成された複数の第1のテスト補間データと、前記第2の遅延フレームのデータから生成された複数の第2のテスト補間データと、前記現フレームのデータから生成された複数の第3のテスト補間データとを含む複数のテスト補間データを出力するステップと、
前記第1の遅延フレームのデータに基づいて前記複数のテスト補間データの評価を行い、該評価の結果を示す複数の評価データを出力するステップと、
前記複数の評価データに基づいて前記第1の動きベクトル及び前記第2の動きベクトルを生成するステップとを有する
ことを特徴とする画像処理方法。 - 前記テスト補間データを出力するステップは、
前記第1の遅延フレーム内の複数の画素から成るブロックを中心として、互いに点対称の位置にある、前記第2の遅延フレーム内の複数の画素から成るブロックと前記現フレーム内の複数の画素から成るブロックとの各ブロックのデータに基づいて、前記複数の第1のテスト補間データを生成して出力するステップと、
前記第1の遅延フレーム内の複数の画素から成るブロックを中心として、互いに点対称の位置にある、前記第2の遅延フレーム内の複数の画素から成るブロックと前記現フレーム内の複数の画素から成るブロックとの内の前記第2の遅延フレーム内の前記ブロックのデータを前記複数の第2のテスト補間データとして出力するステップと、
前記第1の遅延フレーム内の複数の画素から成るブロックを中心として、互いに点対称の位置にある、前記第2の遅延フレーム内の複数の画素から成るブロックと前記現フレーム内の複数の画素から成るブロックとの内の前記現フレーム内の前記ブロックのデータを前記複数の第3のテスト補間データとして出力するステップとを有する
ことを特徴とする請求項8に記載の画像処理方法。 - 前記前記複数の第1のテスト補間データを生成して出力するステップは、前記現フレームのブロックデータと前記第2の遅延フレームのブロックデータを画素ごとに平均したブロックデータを前記第1のテスト補間データとして算出するステップを有することを特徴とする請求項9に記載の画像処理方法。
- 前記テスト補間データを生成するステップは、前記複数のテスト補間データと前記第1の遅延フレーム内の前記点対称の中心となる位置にあるブロックのデータとの間の相関を示す複数の相関値を算出し、該複数の相関値に基づいて前記複数の評価データを生成するステップを有することを特徴とする請求項8から10までのいずれか1項に記載の画像処理方法。
- 前記テスト補間データを生成するステップは、前記複数のテスト補間データと前記第1の遅延フレーム内の前記点対称の中心となる位置にあるブロックのデータとの間の差分の絶対値の総和である差分絶対値和を算出するステップを有することを特徴とする請求項8から11までのいずれか1項に記載の画像処理方法。
- 前記テスト補間データを生成するステップは、前記テスト補間データと前記第1の遅延フレーム内のブロックのデータの差分絶対値和を算出するステップを有することを特徴とする請求項12に記載の画像処理方法。
- 請求項8から13までのいずれか1項に記載の画像処理方法によって前記補間データが挿入された画像データを出力するステップと、
前記補間データが挿入された画像データを出力するステップによって出力された前記画像データに基づく画像を表示するステップと
を有することを特徴とする画像表示方法。
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