JP2012085168A - Slide mechanism of slide type portable terminal device - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、スライド式の携帯電話端末機や携帯情報端末機等のスライド式携帯端末機のスライド機構に関する。 The present invention relates to a sliding mechanism of a sliding mobile terminal such as a sliding mobile phone terminal or a portable information terminal.
従来、特許文献1〜3のように、上下方向に長い2つの筐体の裏面と表面を、スライド機構によって、上下方向にスライド自在に重合連結するスライド式携帯端末機は、前側にある第1筐体の表面に表示部を設け、後側にある第2筐体の表面に操作部を設け、第2筐体に対して第1筐体が、操作部を覆い隠す閉位置と出現する開位置にスライドして開閉する。
Conventionally, as in
スライド機構は、所定の隙間を設けて対向配置する矩形板状の第1及び第2部材を、その左右側縁部で、上下方向にスライド自在に連結し、第1部材と第2部材の隙間に付勢部材を配置し、付勢部材の弾性付勢によって、第1部材と第2部材の間にスライド方向への付勢が生じるように構成する。第1部材と第2部材が、第1筐体の裏面と第2筐体の表面を、上下方向にスライド自在に重合連結し、付勢部材が、第2筐体に対して第1筐体が操作部を覆い隠す閉位置と出現する開位置にスライドするのを補助する。 The slide mechanism connects rectangular plate-like first and second members that are arranged to face each other with a predetermined gap so as to be slidable in the vertical direction at the left and right side edge portions, and the gap between the first member and the second member. The urging member is disposed in the urging member, and the urging in the sliding direction is generated between the first member and the second member by the elastic urging of the urging member. The first member and the second member overlap and connect the back surface of the first housing and the surface of the second housing so as to be slidable in the vertical direction, and the biasing member is connected to the second housing. Assists in sliding to the closed position where it covers the operating part and to the open position where it appears.
スライド機構の付勢部材として、1本の金属線材からなる線バネの一種である捩じりコイルバネを使用する特許文献1は、第1部材(第1筐体)が、スライド範囲内のどの位置にあっても、捩じりコイルバネの第1部材との連結部と第2部材との連結部の間の中央部に、第1の筐体と第2の筐体を電気的に接続するフレキシブル基板の配線スペースを確保する。それにより、フレキシブル基板の配線を容易にし、フレキシブル基板がスライド操作を妨げないようにしてスライド量を大きくする。しかし、近年、スライド式携帯端末機の薄形化が進むと共に、多機能化により、スライド機構の厚み方向の組み付けスペースが減少し、スライド機構には薄型化が強く求められている。捩じりコイルバネは、コイル部で線材が交差して厚みが大きくなる。付勢部材に捩じりコイルバネを使用するスライド機構は、全体の厚みが大きくなり、薄型化も行いにくいという問題がある。
スライド機構の付勢部材として、捩じりコイルバネの線材の厚みのみで構成可能なアクチュエータを使用する特許文献2は、スライド機構全体の厚みを薄く抑えることができる。しかし、アクチュエータでは、捩じりコイルバネのように中央部にスペースが確保できず、また、複数の部品から構成されるため、捩じりコイルバネと比べて、製造が容易でなく、コストも高くなるという問題がある。
スライド機構の付勢部材として、1本の金属線材からなり、線材を交差させないように一平面上で曲げて、線材の厚みのみで構成した線バネを使用する特許文献3は、捩じりコイルバネと比べて、スライド機構全体の厚みを薄く抑えることができ、しかも、アクチュエータと比べて、製造が容易で、コストも安い。
特許文献3の線バネは、第1部材に連結する第1連結部と、第2部材に連結する第2連結部と、第1連結部と第2連結部を結ぶ直線に対してオフセットするように円弧形やS字形に形成し、第1連結部と第2連結部を繋ぐ第1バネ部と、第1連結部と第2連結部の一方、又は両方の周囲に渦巻き状に形成し、第1連結部と第2連結部の一方、又は両方と第1バネ部を繋ぐ第2バネ部を有し、第1バネ部は、第1部材(第1筐体)のスライド時に、第1連結部と第2連結部の間の直線距離が縮小するスライド工程で、第2バネ部の渦巻きを開く方向に、第2バネ部より突出するが、第1バネ部が圧縮変形するときに、第1バネ部の根元部が第2バネ部に巻き込まれ、第1バネ部の線材長さ(バネ長)が短くなり、それに伴い第1バネ部に生じる応力が大きくなるので、第1バネ部の耐久性が著しく低下するという問題がある。
The wire spring disclosed in
上記の背景技術の下で、スライド式携帯端末のスライド機構には、中央部にスペースを確保できる付勢部材であって、厚みが小さく、また、製造が容易で、コストも安く、さらに、耐久性に優れる付勢部材が求められている。 Under the above background art, the sliding mechanism of the sliding mobile terminal is an urging member that can secure a space in the center, and is small in thickness, easy to manufacture, low in cost, and durable There is a need for a biasing member that is excellent in performance.
本発明の目的は、そのような付勢部材を備えるスライド式携帯端末機のスライド機構を提供することにある。 An object of the present invention is to provide a sliding mechanism of a sliding portable terminal having such an urging member.
上記の目的を達成するため請求項1に記載の発明は、
表面に表示部14を設ける第1筐体12と表面に操作部16を設ける第2筐体13をスライド自在に重合連結する板状の第1及び第2部材2,3と、
上記第1部材2と第2部材3の間に配置する付勢部材5を備え、
上記付勢部材5の弾性付勢によって上記第1部材2と第2部材3の間にスライド方向への付勢が生じるように構成するスライド式携帯端末機のスライド機構において、
上記付勢部材5は、
1本の金属線材からなる線バネ51と、中間部を揺動可能に連結した一対の揺動アーム52,53とで構成されており、
第1揺動アーム52を第1部材2に相対揺動可能に係止するとともに第2揺動アーム53を第2部材3に相対揺動可能に係止し、
前記線バネ51は、第1揺動アーム52に連結する第1連結部51aと、第2揺動アーム53に連結する第2連結部51bと、上記第1連結部51aと第2連結部51bを結ぶ直線に対してオフセットし、上記第1連結部51aと第2連結部51bを繋ぐ第1バネ部51cと、上記第1連結部51aと第2連結部51bの一方、又は両方の周囲に渦巻き状に形成し、その第1連結部51aと第2連結部51bの一方、又は両方と上記第1バネ部51cを繋ぐ第2バネ部51d,51eを有し、上記第1バネ部51cと第2バネ部51d,51eは、同一平面上に位置させ、
上記第1バネ部51cは、上記第1連結部51aと第2連結部51bとの間の直線距離が縮小するスライド工程で、上記第2バネ部51d,51eの巻き込み量を多くするように、その第2バネ部51d,51eの巻き込み方向に連続する構成としている。
In order to achieve the above object, the invention described in
Plate-like first and
An
In the sliding mechanism of the sliding portable terminal configured to generate an urging in the sliding direction between the
The
It is composed of a
The
The
The
請求項2に記載の発明は、上記請求項1に記載の発明において、
第1揺動アーム52と第2揺動アーム53の連結側端部を、一方は上方に階段状に折り曲げ形成され、他方は下方に階段状に折り曲げ形成されている構成とした。
The invention according to
One end of the connection side end of the
請求項3に記載の発明は、上記請求項1または2に記載の発明において、
上記第2バネ部51d,51eを周囲に形成した上記第1連結部51aと第2連結部51bの一方、又は両方は、上記第2バネ部51d,51eの内側端部を、第1揺動アーム及び第2揺動アーム53に形成した係着部(バネ受け部)に固定している構成とした。
The invention according to
One or both of the first connecting
請求項4に記載の発明は、上記請求項1ないし3の何れか1項に記載の発明において、 上記第1揺動アーム52と第1部材2の間、及び上記第2揺動アーム53と第2部材3の間に、それぞれ、樹脂ワッシャー7a,7bを配置している構成とした。
The invention according to
以上のように本発明によれば、付勢部材5は、1本の金属線材からなる線バネ51と、中間部を揺動可能に連結した一対の揺動アーム52,53とで構成されており、第1揺動アーム52を第1部材2に相対揺動可能に係止するとともに第2揺動アーム53を第2部材3に相対揺動可能に係止し、第1揺動アーム52に連結する第1連結部51aと、第2揺動アーム53に連結する第2連結部51bと、上記第1連結部51aと第2連結部51bを結ぶ直線に対してオフセットし、上記第1連結部51aと第2連結部51bを繋ぐ第1バネ部51cと、上記第1連結部51aと第2連結部51bの一方、又は両方の周囲に渦巻き状に形成し、その第1連結部51aと第2連結部51bの一方、又は両方と上記第1バネ部51cを繋ぐ第2バネ部51d,51eを有し、上記第1バネ部51cと第2バネ部51d,51e1は、同一平面上に位置させ、上記第1バネ部51cは、上記第1連結部51aと第2連結部51bとの間の直線距離が縮小するスライド工程で、上記第2バネ部51d,51eの巻き込み量を多くするように、その第2バネ部51d,51eの巻き込み方向に沿わせて突出している。
As described above, according to the present invention, the
そして、第1揺動アーム52に連結する第1連結部51aと第2揺動アーム53に連結する第2連結部51bを結ぶ直線に対してオフセットし、第1連結部51aと第2連結部51bを繋ぐ第1バネ部51cを有する付勢部材5は、第1バネ部51cによって、中央部にスペース8を確保できる。
The first connecting
また、第1揺動アーム52に連結する第1連結部51aと第2揺動アーム53に連結する第2連結部51bを結ぶ直線に対してオフセットし、第1連結部51aと第2連結部51bを繋ぐ第1バネ部51cと、第1連結部51aと第2連結部51bの一方、又は両方の周囲に渦巻き状に形成し、第1連結部51aと第2連結部51bの一方、又は両方と第1バネ部51cを繋ぐ第2バネ部51d,51eを有し、第1バネ部51cと第2バネ部51d,51eを、同一平面上に配置する線バネ51は、少なくとも第1連結部51aと第2連結部51bの間を、金属線材の厚みのみで構成することができ、厚みを小さくできる。
Further, the first connecting
また、1本の金属線材からなる線バネ51と中間部を揺動可能に連結した一対の揺動アーム52,53とで構成されている付勢部材5は、容易に製造でき、コストも安くできる。
Further, the
また、第1揺動アーム52に連結する第1連結部51aと第2揺動アーム53に連結する第2連結部51bを結ぶ直線に対してオフセットし、第1連結部51aと第2連結部51bを繋ぐ第1バネ部51cと、第1連結部51aと第2連結部51bの一方、又は両方の周囲に渦巻き状に形成し、第1連結部51aと第2連結部51bの一方、又は両方と第1バネ部51cを繋ぐ第2バネ部51d,51eを有し、第1バネ部51cは、第1連結部51aと第2連結部51bとの間の直線距離が縮小するスライド工程で、第2バネ部51d,51eの巻き込み量を大きくするように、第2バネ部51d,51eの巻き込み方向に突出する線バネ51は、第1バネ部51cが圧縮変形するときに、第1バネ部51cが第2バネ部51d,51eを巻き込んで、第2バネ部51d,51eより線材を繰り出し、第1バネ部51cの線材長さ(バネ長)を長くし、第1バネ部51cに生じる応力を小さくするので、第1バネ部51cの耐久性を向上することができる。
Further, the first connecting
よって、付勢部材5は、中央部にスペース8を確保でき、厚みが小さく、また、製造が容易で、コストも安く、さらに、耐久性に優れる。
Therefore, the urging
したがって、そのような付勢部材5を備えるスライド式携帯端末機のスライド機構を提供することができる。
Therefore, a slide mechanism of a slide type portable terminal provided with such an urging
また、第1揺動アーム52と第2揺動アーム53の連結側端部を、一方は上方に階段状に折り曲げ形成され、他方は下方に階段状に折り曲げ形成されている付勢部材5(又は50)の場合、揺動アーム同士の重なり合いによる全体の厚みを薄くすることができ、しかも、この揺動アーム同士の重なり合い部分は、オフセットする状態に形成されている第1バネ部51cの懐部分に入ることになるから付勢部材5としての厚みを薄く形成することができる。
Further, the connecting side end of the
また、第1揺動アーム52と第1部材2の間、及び第2揺動アーム53と第2部材3の間に、それぞれ、樹脂ワッシャー7a,7bを配置している付勢部材5の場合、第1揺動アームと第1部材2、及び第2揺動アームと第2部材3との擦れによる磨耗を、樹脂ワッシャー7a,7bによって、防止するので、磨耗によるガタツキや動作不良、寿命の低下等を防止することができる。
In the case of the urging
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。 Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings.
図1は、本発明の実施形態に係るスライド機構の分解斜視図、図2は図1の付勢部材の分解斜視図、図3は、図1に示すスライド機構を備えるスライド式携帯電話機であって、第1筐体が開位置にある様子を示す正面図、図4は、図3のA−A線断面図、図5は図3のB−B線に対応する断面図である。 1 is an exploded perspective view of a slide mechanism according to an embodiment of the present invention, FIG. 2 is an exploded perspective view of an urging member of FIG. 1, and FIG. 3 is a slide type mobile phone including the slide mechanism shown in FIG. FIG. 4 is a cross-sectional view taken along line AA in FIG. 3 and FIG. 5 is a cross-sectional view corresponding to line BB in FIG. 3.
図3ないし図6に示すように、スライド式携帯電話機(スライド式携帯端末機の一例)11は、上下方向に長い2つの筐体12,13を備える。ここで、上下方向とは、図3,図4,図6における紙面上下方向で、図5における紙面に垂直な方向であり、2つの筐体12,13の長さ方向であって、2つの筐体12,13のスライド方向になる。また、図3,図5,図6における紙面左右方向で、図4における紙面に垂直な方向は、2つの筐体12,13の長さ方向と垂直な幅方向になる。さらに、図3,図6における紙面に垂直な方向で、図4における紙面左右方向、図5における紙面上下方向は、2つの筐体12,13の長さ方向及び幅方向と垂直な厚み方向になる。このようなスライド(長さ)方向、幅方向、厚み方向の各方向は、図5相当図、すなわち図7及び図9、図6相当図、すなわち図8及び図10においても同じである。
As shown in FIGS. 3 to 6, a sliding mobile phone (an example of a sliding mobile terminal) 11 includes two
2つの筐体12,13は、長さが幅よりも大きい縦長であって、厚みが幅よりも小さい薄型の直方体形状(箱形状)のものである。また、2つの筐体12,13の間では厚みが異なるだけで、長さ及び幅は同じであり、2つの筐体12,13は、前後に位置ずれすることなく完全に、所謂ピッタリと重ね合わせることができる。さらに、2つの筐体12,13は、厚みが薄い一方の筐体12の裏面(背面:後面)とそれよりも厚みが厚い他方の筐体13の表面(正面:前面)を重ね合わせるように、前後に重合配置する。
The two
そして、前側に配置する第1筐体12の表面と後側に配置する第2筐体13の裏面を、スライド機構1によって、上下方向にスライド自在に重合連結し、第1筐体12の表面に上下方向に長く縦長な矩形状の表示部14を設け、その表示部14の上部に受話部15を設け、第2筐体13の表面の下部に操作部16を設け、その操作部16の下部に送話部17を設け、第2筐体13に対して第1筐体12が、操作部16及び送話部17を覆い隠す閉位置(図9,図10に示す位置)と出現する開位置(図3,図4,図6に示す位置)にスライドして開閉するように構成する。
Then, the front surface of the
表示部14は液晶ディスプレイや有機EL(エレクトロルミネッセンス)ディスプレイ等によって構成し、受話部15はレシーバによって構成し、送話部17はマイクロホンによって構成し、操作部16には少なくとも電話をかけたり、切ったりするために必要な発信キー、電源・終話キー、ダイヤルキー等の各種操作・入力キーを設ける。
The
また、図4に示すように、スライド式携帯電話機11は、第1筐体12と第2筐体13を電気的に接続するフレキシブル基板(FPC)18を備える。
As shown in FIG. 4, the sliding
フレキシブル基板18は、第1筐体12の内部に設けた第1基板(PCB)19と第2筐体13の内部に設けた第2基板(PCB)20の間を電気的に接続するフレキシブル配線を構成するものであって、縦長な矩形状を有しており、長手方向が上下方向に向くように配置し、一端部18aを第1基板19に、他端部18bを第2基板20に接続する。
The
そして、フレキシブル基板18の中間部は、第1筐体12の裏面と第2筐体13の表面より外部に引き出す。フレキシブル基板18の中間部は、第1筐体12のスライド量(スライドストローク)よりも長い長さを有し、その途中に折り返し部18cを設けており、第1筐体12の裏面と第2筐体13の表面の隙間で、第1筐体12のスライドに連動して上下方向にローリング可能に、下方向に開いた側面視U字形に配置する。それにより、フレキシブル基板18は、第1筐体12のスライドを許容しながら、第2基板20から第1基板19に電気信号を伝達する。
Then, the intermediate portion of the
次に、スライド機構1の構造について説明する。
Next, the structure of the
図1に示すように、スライド機構1は、板状の第1及び第2部材2,3と、一対のガイドレール4a,4bと、付勢部材5と、2本の固定ピン6a,6bと、2枚の樹脂ワッシャー7a,7bとで構成する。
As shown in FIG. 1, the
図1,図4ないし図6に示すように、第1筐体12の一部になる第1部材2は、上下方向に長い1枚の矩形金属板からなり、第1筐体12の裏面キャビットを構成する。第1部材2は、その左右側縁部によって、上下方向に平行に延びる幅狭で全長にわたって幅一定な板状の左右係合部2a,2bを形成する。左右係合部2a,2bの間の中央部と左右係合部2a,2bの間に低い段差部2c,2dを設けており、左右係合部2a,2bの間の中央部よりも左右係合部2a,2bを第2筐体13側に一段突出して設ける。左右係合部2a,2bと段差部2c,2dは、折り曲げによって形成される。左右係合部2a,2bの間の中央部における上下方向の略中間で、左右一側に片寄せた1箇所に、小さい円形の固定孔2eを設ける。
As shown in FIGS. 1, 4 to 6, the
第2筐体13の一部になる第2部材3は、第1部材2よりも上下方向に短い1枚の矩形金属板からなり、第2筐体13の表面上部キャビネットを構成する。第2部材3は、その左右側縁部によって、上下方向に平行に延びる溝形状の左右ガイド部3a,3bを形成する。左右ガイド部3a,3bは、第2部材3の幅方向中央部に向かって開口するコ字形の断面形状を有する。左右ガイド部3a,3bの間の中間部における上下方向の略中間で、左右一側に片寄せた1箇所に、第1部材2に設けた固定孔2eと同じ小さい円形の固定孔3cを設ける。
The
第1部材2の固定孔2eと第2部材3の固定孔3cは、第1部材2と第2部材3を対向配置したとき、左右逆の一側に位置するように設ける。
The fixing
一対のガイドレール4a,4bは、それぞれが、左右ガイド部3a,3bと同じ長さを有し、左右ガイド部3a,3bの内側に挿入固定可能な、断面コ字形の細長い樹脂棒である。2本の固定ピン6a,6bは、それぞれが、断面円形の短い軸部の一端に薄い円板状の頭部を有する金属ピンである。2枚の樹脂ワッシャー7a,7bは、それぞれが、円形リング状の薄い樹脂板である。
Each of the pair of
図2に示すように、付勢部材5は金属線材(弾性体)の曲げ加工(フォーミング加工)によって形成した1本の金属線材からなる線バネ51と、一端部分を相対揺動可能に連結した一対の揺動アーム52,53とで構成してある。この付勢部材5は第1部材2と連結する連結部となるピン孔54を第1揺動アーム52の遊端に形成するとともに、第2部材3と連結する連結部となるピン孔55を第2揺動アーム53の遊端に形成してある。そして、第1揺動アーム52と第2揺動アーム53の揺動端寄り部にそれぞれ線バネ51の係着部56,57が形成してある。該係着部に両端に形成した連結部51a,51bを係着固定する線バネ51は、第1連結部51aと第2連結部51bを結ぶ直線に対してオフセットし、第1連結部51aと第2連結部51bを繋ぐ第1バネ部51cを中央部に形成する。さらに、線バネ51は、第1連結部51aと第2連結部51bの周囲に、それぞれ、渦巻き状に形成した2つの第2バネ部51d,51eを設ける。第1連結部51aの周囲にある第2バネ部51dは、第1連結部51aと第1バネ部51cの一端をコイル状に繋ぎ、第2連結部51bの周囲にある第2バネ部51eは、第2連結部51bと第1バネ部51cの他端をコイル状に繋ぐ。これにより、一対の揺動アーム52,53をその遊端側が離隔する開き方向に弾性付勢されるように構成してある。
As shown in FIG. 2, the urging
このように、付勢部材5は、1本の金属線材からなる線バネ51と一対の揺動アーム52,53で形成してあるので、容易に製造でき、コストも安い。本実施形態では、金属線材に断面円形のバネ用ステンレス鋼線を使用しているが、その他の公知のバネ用金属線材を使用してもよい。例えば、断面角形のバネ用金属線材やぜんまいバネ(渦巻きバネ)の素材になる幅狭で幅一定な長い板状の金属線材等を使用してもよい。
Thus, since the urging
また、線バネ51は、第1連結部51aと第2連結部51bを結ぶ直線に対してオフセットされた第1連結部51aと第2連結部51bを繋ぐ第1バネ部51cを有し、第1バネ部51cによって、線バネ51の第1連結部51aと第2連結部51bの間の中央部に、第1連結部51aと第2連結部51bを結ぶ直線に垂直な方向に開いたスペース(空間)8を確保するようにしている。本実施形態では、付勢部材5の中央部にスペース8を確保するための第1バネ部51cのオフセット形状として、円弧形状を示しているが、コ字形状やく字形状、その他の異形状であってもよい。
The
第1バネ部51cは、第1連結部51aと第2連結部51bを結ぶ直線距離が縮小するとき、円弧の曲率を大きくするように圧縮変形(弾性変形)し、第1連結部51aと第2連結部51bを結ぶ直線距離を拡大する方向の弾性エネルギーを蓄える。
When the linear distance connecting the first connecting
第2バネ部51d,51eは、巻き始め端部をそれぞれ第1揺動アーム52と第2揺動アーム53に形成した線バネ51の係着部54,55固定してあり、揺動アーム52,53の挟み角度が狭くなって、第1連結部51aと第2連結部51bを結ぶ直線距離が縮小すると、渦巻きを巻き込むように弾性変形し、巻き込まれた渦巻きを元に戻すような弾性エネルギーを蓄える。
The
このような第1バネ部51cと第2バネ部51d,51eは、同一平面上に配置する。また、第1連結部51aと第2連結部51bは、それぞれ、その周囲にある第2バネ部51d,51eの巻き始め側の端部を、係着部(バネ受け部)56,57に嵌め込み係合で切るように直線状に折り曲げ形成してある。これにより、線バネ51に金属線材が交差する部分をなくし、線バネ51の全体を金属線材の厚み(直径)のみで構成し、厚みを小さくするようにしてある。
The
円弧形状(オフセット形状)を有する第1バネ部51cは、第1連結部51aと第2連結部51bとの間の直線距離が縮小するとき、第2バネ部51d,51eの巻き込み量を大きくするように、第2バネ部51d,51eの巻き込み方向に連続して形成してある。それにより、第1バネ部51cが圧縮変形するときに、第1バネ部51cが第2バネ部51d,51eの巻き込み量を多くする状態に巻き込み、第1バネ部51cの線材長さ(バネ長)を短くし、第1バネ部51cでの弾発力を蓄積する。
The
そして、図4ないし図6に戻って、一対のガイドレール4a,4bは、第2部材3の左右ガイド部3a,3bの内側に挿入され、接着剤等によって固定される(圧入固定や係止による固定でも可)。第1部材2の左右係合部2a,2bは、第2部材3の内側に固定された左右ガイドレール4a,4bに摺動自在に挿入される。それにより、第1部材2と第2部材3は、その左右側縁部で、上下方向にスライド自在に連結されて、所定の間隔を設けて対向配置される。
4 to 6, the pair of
また、付勢部材5は、第1部材2と第2部材3の隙間に配置される。1本の固定ピン6aの軸部を、第2部材3の側より第1揺動アーム52のピン孔54に通し、その軸部の先端を、第1部材2の固定孔2eに挿入して固定する。また、残り1本の固定ピン6bの軸部を、第1部材2の側より第2揺動アーム53のピン孔55に通し、その軸部の先端を、第2部材3の固定孔3cに挿入して固定する。そして、第1連結部51aの端部を第1揺動アーム52に形成した係着部56に嵌着して、第1連結部51aの端部が第1揺動アーム52と一体に揺動するように固定する。また、第2連結部51bの端部を第2揺動アーム53に形成した係着部57に嵌着して、第2連結部51bの端部が第2揺動アーム53と一体に揺動するように固定する。それにより、第1部材2と第2部材3を付勢部材5によって連結し、付勢部材5の弾性付勢によって、第1部材2と第2部材3の間にスライド方向(上下方向)への付勢が生じるように構成する。
The urging
第1揺動アーム52を第1部材2に固定すると共に、第2揺動アーム53を第2部材3に固定する際は、第1揺動アーム52と第1部材2の間、及び第2揺動アーム53と第2部材3の間に、それぞれ、樹脂ワッシャー7a,7bを1枚ずつ挟み込んでおく。それにより、第1揺動アーム52と第1部材2の擦れによる磨耗、及び第2揺動フーム53と第2部材3の擦れによる磨耗を、樹脂ワッシャー7a,7bによって防止し、磨耗による付勢部材5のガタツキや動作不良、寿命の低下等を防止するようにしてある。
When the
こうしてスライド機構1は、第1部材2と第2部材3によって、第1筐体2の裏面と第2筐体3の表面を上下方向にスライド自在に重合連結し、付勢部材5によって、第2筐体3に対して第1筐体2が、操作部16を覆い隠す閉位置と出現する開位置にスライドするのを補助するように構成する。
In this way, the
ここで、付勢部材5は線バネ51と、中間部を相対揺動可能に連結した一対の揺動アーム52,53とで形成してあることから、第1バネ部51cの円弧形状(オフセット形状)が、上方向に突出する向きで、かつ一対の揺動アーム52,53の連結部分も第1バネ部51cの突出方向と同方向に揺動した状態に、第1部材2と第2部材3の隙間に装着しており、第1バネ部51c及び両揺動アーム52,53によって、付勢部材5の中央部に確保したスペース8に、フレキシブル基板18の中間部の上部を、第1部材2と第2部材3の隙間を通して、下方より挿入し、フレキシブル基板18の中間部の上端、すなわち折り返し部18cを第1バネ部51cの下側に接近して配置する。それにより、フレキシブル基板18の配線を容易にし、フレキシブル基板18がスライド操作を妨げないようにしてスライド量を大きくするようにしてある。
Here, since the biasing
次に、スライド機構1の作用(スライド式携帯電話機11のスライド操作)について説明する。 Next, the action of the slide mechanism 1 (slide operation of the slide type mobile phone 11) will be described.
まず、図9,図10に示すように、スライド式携帯電話機11を使用していない携帯時には、第2筐体13に対して第1筐体12がピッタリ重合し、第1筐体12が第2筐体13の操作部16及び送話部17を覆い隠す閉位置にある。この際、スライド機構1は、第2部材3に対して第1部材2の上部が対向し、第2部材3に固定した固定ピン6bよりも第1部材2に固定した固定ピン6aが下方に位置し、付勢部材5の第2連結部51b及びその周囲にある第2バネ部51eよりも第1連結部51a及びその周囲にある第2バネ部51dが下方に位置する。第1連結部51aと第2連結部51bがそのような位置関係にある付勢部材5は、第1連結部51aと第2連結部51bとの間の直線距離を拡大しようとする第1バネ部51cによる付勢力よって、第2部材3に対して第1部材2を下方向へ付勢し、第1筐体12をその下方向へのスライド終端位置である閉位置に保持する。また、第1バネ部51cによって付勢部材5の中央部に確保したスペース8には、フレキシブル基板18の中間部の上部が下方より挿入され、第1バネ部51cの下側にフレキシブル基板18の折り返し部18cが接近して位置する。
First, as illustrated in FIGS. 9 and 10, when the
続いて、スライド式携帯電話機11を使用するに当たり、閉位置にある第1筐体12を上方向へスライドさせると、スライド機構1は、第1部材2が第2部材3のガイド部材4a,4bをガイドとして上方向へスライドする。この際、第2部材3に固定した固定ピン6bは静止しているのに対し、第1部材2に固定した固定ピン6aは上方向へ移動し、付勢部材5は全体的に固定ピン6bを中心に回動変位しながら、第1連結部51aと第2連結部51bとの直線距離を漸次縮小する。このように第1連結部51aと第2連結部51bとの直線距離が縮小するスライド工程において付勢部材5は、第1バネ部51cが、その曲率を大きくするように変形し、第1連結部51aと第2連結部51bを結ぶ直線距離を拡大する方向の弾性エネルギーを蓄える。この際、第1バネ部51cは、第1連結部51aと第2連結部51bの周囲にある2つの第2バネ部51d,51eの巻き終わり部に対して第2バネ部51d,51eの渦巻きを巻き込む方向に荷重を掛ける。それにより、第2バネ部51d,51eの渦巻きは、第1バネ部51cを巻き込む状態となり、巻き込まれた、第1バネ部51cを元に戻すような弾性エネルギーを蓄える。
Subsequently, when using the slide type
続いて、図7、図8に示すように、さらに第1筐体12を上方向へスライドさせると、第2筐体13の操作部16及び送話部17が徐々に出現し、第1筐体12は、そのスライド中間位置に到達する。この際、スライド機構1は、第1部材2が第2部材3のガイド部材4a,4bをガイドとしてさらに上方向へスライドし、第2部材3に対して第1部材2の上下中間部が対向し、第1部材2に固定した固定ピン6aが第2部材3に固定した固定ピン6bと同じ高さ位置(上下位置)に移動し、第1連結部51aと第2連結部51bを結ぶ直線が第1部材2のスライド方向に対して垂直になり、第1連結部51aと第2連結部51bとの直線距離が最小になる。このように第1連結部51aと第2連結部51bが同じ高さ位置に並び、第1連結部51aと第2連結部51bとの直線距離が最小になるスライド中間位置において付勢部材5は、第1バネ部51cが最大に圧縮変形し、最大の弾性エネルギーを蓄える。この際、第1バネ部51cは、第1連結部51aと第2連結部51bの周囲にある2つの第2バネ部51d,51eの巻き終わり部に対して第2バネ部51d,51eの渦巻きを巻き込む方向に最大の荷重を掛ける。それにより、第2バネ部51d,51eの渦巻きは、第1バネ部51cによって最大に巻き込まれ、最大の弾性エネルギーを蓄えると同時に、巻き終わり部からの線材を最大に繰り出し、第1バネ部51cの線材長さ(バネ長)を最大に長くし、第1バネ部51cに生じる応力を小さくする。また、この際、付勢部材5の付勢方向は、第1部材2(第1筐体12)のスライド方向と垂直の方向となり、第1部材2は、上方向及び下方向、いずれの方向にもスライドしない。
Subsequently, as shown in FIGS. 7 and 8, when the
続いて、さらに第1筐体12を上方向へスライドさせると、第1筐体12は、そのスライド中間位置を越える。第1筐体12がスライド中間位置を越えた時点で、スライド機構1は、第1連結部51aと第2連結部51bの上下の位置関係が逆転し、第1連結部51aと第2連結部51bとの直線距離が縮小するスライド工程から拡大するスライド工程に転じる。すなわち第1部材2が第2部材3のガイド部材4a,4bをガイドとしてさらに上方向へスライドし、第1部材2に固定した固定ピン6aが第2部材3に固定した固定ピン6bよりも上方へ移動し、第1連結部51aと第2連結部51bとの直線距離が最小から漸次拡大する。このように第1連結部51aと第2連結部51bとの直線距離が拡大するスライド工程に入ったときの付勢部材5は、第1連結部51aと第2連結部51bとの直線距離が縮小するスライド工程において第1バネ部51cと第2バネ部51d,51eに蓄えた弾性エネルギーを開放し、第1連結部51aと第2連結部51bとの間の直線距離を拡大しようとする第1バネ部51cによる付勢力によって、第1部材2を上方向へ付勢し、第1筐体12と一体に第1部材2を第2部材3のガイド部材4a,4bをガイドとしてさらに上方向へスライドさせる。この際、第2バネ部51d,51eは、渦巻きが最大に巻き込まれており、しかも蓄えた弾性エネルギーを開放するので、第1バネ部51cの付勢力を固定ピン6a,6bを介して第1部材2に効率よく伝達し、第1部材2を第1部材2と一体に上方向へスライドさせる。
Subsequently, when the
図3,図4,図6に示すように、付勢部材5の付勢力によって、最終的に第1部材2は、第2部材3のガイド部材4a,4bをガイドとして、上方向へのスライド終端位置までスライドし、第1筐体12を、上方向へのスライド終端位置である開位置までスライドさせ、その開位置に保持する。この際、第2バネ部51d,51eは、蓄えた弾性エネルギーを開放しながら、第1バネ部51cの付勢力の一部を吸収してダンパー作用を発揮し、第1部材2が上方向へのスライド終端位置に達したときの衝撃を緩和する。こうして、第1筐体12を開位置にスライドさせ、第2筐体13に対して第1筐体12を上方向に位置ずれさせることにより、第2筐体13の操作部16及び送話部17は完全に出現し、スライド式携帯電話機11を使用することができる。
As shown in FIGS. 3, 4, and 6, the
第1筐体12を開位置より元の閉位置にスライドさせるときには、上記と逆の動作(操作)となる。
When the
このように、第1バネ部51cと第2バネ部51d,51eを複合した線バネ51の付勢力によって、第1筐体12を閉位置から手で上方向へスライドさせる際、スライド中間位置の手前で離すとスライド前の閉位置に復帰するが、スライド中間位置を僅かでも超えて離すと第1筐体12はそのまま開位置まで上方向へスライドする。また、第1筐体12を開位置より手で下方向へスライドさせる際、スライド中間位置より手前で離すとスライド前の開位置に復帰するが、スライド中間位置を僅かでも超えて離すと第1筐体12はそのまま閉位置まで下方向へスライドする。すなわち線バネ51及び一対の揺動アーム52,53とで構成した付勢部材5が、第2筐体3に対して第1筐体2が、操作部16を覆い隠す閉位置と出現する開位置にスライドするのを補助する。
Thus, when the
また、第1筐体12が閉位置と開位置の間でスライドする際、フレキシブル基板18の中間部は、第1筐体12の上下方向のスライドに連動して、折り返し部18cの位置を上下方向に変位させながら、付勢部材5を配置した第1部材2と第2部材3の隙間で上下方向にローリングするが、その際、付勢部材5もまた、第1部材12(第1筐体12)の上下方向のスライドに連動して、第2部材3に固定している固定ピン6bを中心に所定の範囲で回動変位(上下方向に揺動変位)し、第1バネ部51cが、その下側に接近して位置するフレキシブル基板18の折り返し部18cとの距離を保ちつつ、所定の範囲で回動変位(上下方向に揺動変位)しながら、第1部材12(第1筐体12)のスライド範囲の全体にわたり、中央部にフレキシブル基板18の中間部の上部を下方より挿入配置可能なスペース8、すなわちフレキシブル基板18の配線スペース8を確保する。
Further, when the
以上のように本実施形態に係るスライド式携帯端末機11のスライド機構1によれば、表面に表示部14を設ける第1筐体12と表面に操作部16を設ける第2筐体13をスライド自在に重合連結する板状の第1及び第2部材2,3と、第1部材2と第2部材3の間に配置する付勢部材5を備え、付勢部材5の弾性付勢によって第1部材2と第2部材3の間にスライド方向への付勢が生じるように構成する。また、付勢部材5は、1本の金属線材からなる線バネ51と相対揺動可能な状態に一端同士を連結した一対の揺動アーム52,53で構成されていて、第1部材2に固定されている第1揺動アーム52に連結する第1連結部51aと、第2部材3に固定されている第2揺動アーム53に連結する第2連結部51bと、第1連結部51aと第2連結部51bを結ぶ直線に対してオフセットし、第1連結部51aと第2連結部51bを繋ぐ第1バネ部51cと、第1連結部51aと第2連結部51bの両方の周囲に渦巻き状に形成し、その第1連結部51aと第2連結部51bの両方と第1バネ部51cを繋ぐ2つの第2バネ部51d,51eを有し、第1バネ部51cと第2バネ部51d,51eは、同一平面上に配置し、第1バネ部51cは、第1揺動アーム52の支点部分と第2揺動アームの支点部分との間の直線距離が縮小するスライド工程で、第2バネ部51d,51eの巻き込み量を大きくするように、その第2バネ部51d,51eの巻き込み方向に突出している構成とした。
As described above, according to the sliding
そして、第1揺動アーム52に連結する第1連結部51aと第2揺動アーム53に連結する第2連結部51bを結ぶ直線に対してオフセットし、第1連結部51aと第2連結部51bを繋ぐ第1バネ部51cを有する線バネ51は、第1バネ部51cによって、中央部に第1筐体12と第2筐体13を電気的に接続するフレキシブル基板18の配線スペース8を確保できる。
Then, the first connecting
また、第1揺動アーム52に連結する第1連結部51aと第2揺動アーム53に連結する第2連結部51bを結ぶ直線に対してオフセットし、第1連結部51aと第2連結部51bを繋ぐ第1バネ部51cと、第1連結部51aと第2連結部51bの両方の周囲に渦巻き状に形成し、第1連結部51aと第2連結部51bの両方と第1バネ部51cを繋ぐ2つの第2バネ部51d,51eを有し、第1バネ部51cと第2バネ部51d,51eを、同一平面上に配置する線バネ51と一対の揺動アーム52,53とで構成した付勢部材5は、少なくとも第1部材2への連結部と第2部材3への連結部の間を、線バネ51と揺動アーム52,53の厚みのみで構成することができ、厚みを小さくできる。
Further, the first connecting
また、1本の金属線材からなる線バネ51と揺動アーム52,53とで構成した付勢部材5は、容易に製造でき、コストも安くできる。
Further, the urging
また、第1揺動アーム52に連結する第1連結部51aと第2揺動アーム53に連結する第2連結部51bを結ぶ直線に対してオフセットし、第1連結部51aと第2連結部51bを繋ぐ第1バネ部51cと、第1連結部51aと第2連結部51bの両方の周囲に渦巻き状に形成し、第1連結部51aと第2連結部51bの両方と第1バネ部51cを繋ぐ2つの第2バネ部51d,51eを有し、第1バネ部51cは、第1揺動部材52の固定端と第2揺動部材53の固定端との間の直線距離が縮小するスライド工程で、第2バネ部51d,51eの巻き込み量を大きくするように、第2バネ部51d,51eの巻き方向に沿って突出する線バネ51は、第1バネ部51cが圧縮変形するときに、第1バネ部51cが第2バネ部51d,51eに巻き付き、第1バネ部51cの線材長さ(バネ長)を短くし、第1バネ部51cに蓄積する弾発力を大きくする。
Further, the first connecting
よって、付勢部材5は、中央部にスペースを確保でき、厚みが小さく、また、製造が容易で、コストも安く、さらに、耐久性に優れる。
Therefore, the urging
したがって、そのような付勢部材5を備えるスライド式携帯端末機11のスライド機構1を提供することができる。
Accordingly, it is possible to provide the
また、第1揺動アーム52と第1部材2の間、及び第2揺動アーム53と第2部材3の間に、それぞれ、樹脂ワッシャー7a,7bを配置している付勢部材5は、第1揺動アーム52と第1部材2、及び第2揺動アーム53と第2部材3との擦れによる磨耗を、樹脂ワッシャー7a,7bによって、防止するので、磨耗によるガタツキや動作不良、寿命の低下等を防止することができる。
Further, the biasing
また、上記付勢部材5を備えたスライド機構1は、上下方向(長さ方向)に長い縦長の第1及び第2筐体2,3を上下方向にスライド自在に重合連結したが、左右方向(幅方向)に長い横長の第1及び第2筐体を左右方向にスライド自在に重合連結することも可能である。また、このようなスライド式携帯電話機(スライド式携帯電話端末)のスライド機構の他、PDA等のスライド式携帯情報端末、携帯電話端末と携帯情報端末を融合したスライド式スマートホン、電子辞書等のスライド式携帯電子機器のスライド機構として利用可能である。
Further, the
なお、以上の実施形態は、本発明の好ましい一実施形態を示したが、本発明はそれに限定されることなく、その要旨を逸脱しない範囲内で種々変形実施することができる。 In addition, although the above embodiment showed preferable one Embodiment of this invention, this invention is not limited to it, Various modifications can be implemented within the range which does not deviate from the summary.
1…スライド機構、2…第1部材、3…第2部材、5…付勢部材、51a…第1連結部、51b…第2連結部、51c…第1バネ部、51d,51e…第2バネ部、52…第1揺動アーム、53…第2揺動アーム、6a,6b…固定ピン、7a,7b…樹脂ワッシャー、8…スペース、11…スライド式携帯電話機(スライド式携帯端末機)、12…第1筐体、13…第2筐体、14…表示部、16…操作部。
DESCRIPTION OF
Claims (4)
上記第1部材と第2部材の間に配置する付勢部材を備え、
上記付勢部材の弾性付勢によって上記第1部材と第2部材の間にスライド方向への付勢が生じるように構成するスライド式携帯端末機のスライド機構において、
上記付勢部材は、
1本の金属線材からなる線バネと、中間部を揺動可能に連結した一対の揺動アームとで構成されており、
第1揺動アームを第1部材に相対揺動可能に係止するとともに第2揺動アームを第2部材に相対揺動可能に係止し、
前記線バネは、第1揺動アームに連結する第1連結部と、第2揺動アームに連結する第2連結部と、上記第1連結部と第2連結部を結ぶ直線に対してオフセットし、上記第1連結部と第2連結部を繋ぐ第1バネ部と、上記第1連結部と第2連結部の一方、又は両方の周囲に渦巻き状に形成し、その第1連結部と第2連結部の一方、又は両方と上記第1バネ部を繋ぐ第2バネ部を有し、上記第1バネ部,第2バネ部は、同一平面上に位置させ、
上記第1バネ部は、上記第1連結部と第2連結部との間の直線距離が縮小するスライド工程で、上記第2バネ部の巻き込み量を大きくするように、その第2バネ部の巻き込み方向に突出している構成としていることを特徴とするスライド式携帯端末機のスライド機構。 A plate-like first and second member that slidably overlaps a first housing having a display portion on the surface and a second housing having an operation portion on the surface;
An urging member disposed between the first member and the second member;
In the sliding mechanism of the sliding portable terminal configured to generate an urging in the sliding direction between the first member and the second member by the elastic urging of the urging member,
The biasing member is
It is composed of a wire spring made of a single metal wire and a pair of swing arms that are connected so that the middle portion can swing,
The first swing arm is locked to the first member so as to be relatively swingable, and the second swing arm is locked to the second member so as to be relatively swingable.
The wire spring is offset with respect to a first connecting portion connected to the first swing arm, a second connecting portion connected to the second swing arm, and a straight line connecting the first connecting portion and the second connecting portion. And a first spring part connecting the first connecting part and the second connecting part, a spiral part around one or both of the first connecting part and the second connecting part, and the first connecting part A second spring part that connects one or both of the second connecting parts and the first spring part, and the first spring part and the second spring part are located on the same plane;
The first spring part is a sliding step in which a linear distance between the first connection part and the second connection part is reduced. A sliding mechanism for a sliding portable terminal, characterized in that it projects in the winding direction.
第1揺動アームと第2揺動アームの連結側端部を、一方は上方に階段状に折り曲げ形成され、他方は下方に階段状に折り曲げ形成されていることを特徴とするスライド式携帯端末機のスライド機構。 The sliding mechanism of the sliding portable terminal according to claim 1,
One of the connecting side end portions of the first swing arm and the second swing arm is bent upward in a step shape, and the other is bent downward in a step shape. Machine slide mechanism.
上記第2バネ部を周囲に形成した上記第1連結部と第2連結部の一方、又は両方は、上記第2バネ部の内側端部を、第1揺動アーム及び第2揺動アームに形成した係着部に固定していることを特徴とするスライド式携帯端末機のスライド機構。 In the sliding mechanism of the sliding portable terminal according to claim 1 or 2,
One or both of the first connecting portion and the second connecting portion, which are formed around the second spring portion, have the inner end of the second spring portion as a first swing arm and a second swing arm. A sliding mechanism for a sliding portable terminal, wherein the sliding mechanism is fixed to a formed engaging portion.
上記第1揺動アームと第1部材2の間、及び上記第2揺動アームと第2部材の間に、それぞれ樹脂ワッシャーを配置していることを特徴とするスライド式携帯端末機のスライド機構。 In the sliding mechanism of the sliding portable terminal according to any one of claims 1 to 3,
A sliding mechanism for a sliding portable terminal, wherein resin washers are disposed between the first swing arm and the first member 2 and between the second swing arm and the second member, respectively. .
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