JP2012072095A - 骨形成促進剤 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明の課題は、有効な骨形成促進効果を有するとともに、副作用のより低減された安全性の高い化合物を種々の骨疾患治療または予防に有用な医薬品として提供することにある。
【解決手段】本発明によれば、ウルソデオキシコール酸もしくはその抱合体またはその薬理学的に許容される塩を有効成分として含有する骨形成促進剤が提供される。本発明の骨形成促進剤は、前骨芽細胞の骨芽細胞への分化を促進する。従って骨粗鬆症、歯周病、骨折をはじめとする骨形成促進を要する、骨量が低下する疾患の予防薬および治療薬として有用である。
【選択図】なし

Description

本発明は、ウルソデオキシコール酸もしくはその抱合体またはその薬理学的に許容される塩を有効成分として含有する骨形成促進剤、およびこれを用いた骨量低下疾患の予防および治療に関する。
生体の骨組織は、骨新生に関与する造骨細胞と、骨吸収を媒介する破骨細胞のバランスによって恒常性が保たれている。従って、骨折等によって骨組織が損傷を受けた場合には、生体は造骨細胞の活性化と破骨細胞の活性抑制とによって、骨を新たに形成させ、骨組織を正常な状態に回復している。しかしながら、骨量低下疾患では、両者のバランスが老化、卵巣機能の低下など様々な原因で崩れ、骨質量の低下、骨組織の劣化が生じる。骨質量の低下は、全骨量に対して20ないし30%に及び、骨折しやすくなり、これがもとで寝たきりになったり、身体が変形したり、股関節骨折など骨折部位によっては死に至ることもある。
骨量低下疾患の代表的なものである骨粗鬆症は、骨量または骨塩量の減少によって骨の微細構造が破綻し、骨強度が低下して骨折のリスクが高まった全身性疾患である。骨粗鬆症患者の場合、骨折による長期臥床を余儀なくされた場合、不働性骨萎縮が加わり易骨折性がさらに加速度的に進行する。さらに高頻度で痴呆等の内科的合併症を伴い、寝たきりになり、大きな社会的、経済的重大問題となりつつある。さらに、骨粗鬆症は中年以降に多く見られる疾患であるため、近年の高齢化に伴い今後患者数が増加すると推測されている。日本では骨粗鬆症の患者は約1,200万人とされ、その8割は女性である。
骨肉腫等の腫瘍摘除あるいは複雑骨折による骨欠損は完治不能であるかまたは長期の治癒期間を必要とする。また、骨折は種々の原因により世代を越えて生じうる障害であり、その治癒には比較的長期間を要するために日常生活に重大な支障をきたす。日本では骨折の患者数は年間約45万人とされている。また歯周病は、国内の30歳以上の80%がかかっていると言われ、そのうち重症の歯周病患者は約600万人程度とされており、歯槽骨の再建にあたり、骨形成を促進させる安全な薬剤が求められている。
骨粗鬆症をはじめとする骨量が低下する疾患の予防法および治療法として、(1)カルシウムやカルシウム吸収促進剤の摂取と、(2)骨代謝改善剤の摂取が知られている。カルシウム吸収促進剤としては、ツイントース、フラクトオリゴ糖、カゼインホスホペプチド、クエン酸リンゴ酸カルシウム、腸管からのカルシウムの吸収を高めるビタミンD等の種々の化合物が既に知られている。また、骨代謝改善剤には破骨細胞の活性を抑制する物質や破骨細胞を介した骨吸収を抑制する骨吸収抑制剤と造骨細胞による骨新生を活性化する骨形成促進剤が知られている。骨吸収抑制剤としては、骨基質に結合し破骨細胞の機能を抑制するビスホスホン酸、選択的エストロゲン受容体モジュレーター(SERM)、破骨細胞による骨再吸収を抑制する作用と疼痛の緩和作用があるカルシトニン製剤、ビタミンD等が既に知られている。しかし、ホルモンの投与は、癌(特に、乳ガン、子宮癌等)を引き起こす危険があり、安全な治療法とは言えない。
この他にも、破骨細胞を抑制する物質や破骨細胞を介した骨吸収を抑制する物質としては、イプリフラボン、アミノアルキル置換フェニル誘導体、N−復素環アルキル置換フェニル誘導体、有機ゲルマニウム化合物、白血球活性化タンパク質因子、トレハロース、β−アラニル−3、4−ジヒドロキシフェニルアラニン等が公知である。
しかしながら、骨吸収が亢進した骨疾患に対しては、これまで、主に上記のビスホスホン酸製剤等の骨吸収抑制薬が用いられているものの、骨粗鬆症の進行を遅らせることはできても、いったん減少した骨を再生させることは難しい。
上記の理由により、骨形成を促進し、減少した骨量を増加させることができる骨形成促進剤の開発が進められている。
骨形成促進剤としては、副甲状腺ホルモンなどの蛋白質・ペプチド製剤の他、活性型ビタミンD、ビタミンKがあり、近年では低分子化合物としてはスタチン系の化合物にも骨形成促進作用があることが報告されている。
タンパク質製剤・ペプチド製剤としては、副甲状腺ホルモン(PTH)製剤(テリパラチド:遺伝子組換えヒトPTH部分配列、商品名「フォルテオ」(イーライリリー))が2002年に上市されているほか、形質転換増殖因子βスーパーファミリーに属するBMP(bone morphogenetic protein)−2、神経成長因子(NGF)、線維芽細胞増殖因子(FGF)、形質転換増殖因子(TGF−β)の他、前立腺特異抗原(Prostate specific antigen:PSA)タンパク質、脂肪細胞形成抑制因子ADIF、βデフェンシンなどに骨形成促進作用があることが知られている。しかし、これらは全て注射製剤とする必要があり、1日1回投与される注射剤は患者のQOLの観点からは望ましい薬剤とは言えない。さらには増殖因子を骨形成促進剤として用いる場合には不特定多数の細胞をも増殖させるといった副作用の危険があることから安全性や安定性の確認が不十分であり、骨粗鬆症の予防・改善効果も得られにくいようである。
前記の理由から、活性が強く、骨欠損の修復の促進にも適応可能な低分子型の骨形成促進作用を有する骨疾患治療剤は骨領域において強く切望されている。低分子型の骨形成促成作用を有する低分子型の化合物としては、近年、HMG−CoA還元酵素阻害剤として知られているスタチン類にも骨芽細胞からのBMP−2産生を促進し、骨基質蛋白質であり骨芽細胞の分化マーカーであるオステオカルシンの発現を増強することにより骨形成を促進することが報告されている(特許文献1、2)。この他にも、造骨細胞による骨新生を活性化させるための薬剤としては、PPAR抑制剤(特許文献3)、フェノール性アミド化合物(特許文献4)、プテロカルパン(特許文献5)タキソイド誘導体、カテキンまたはカテキン混合物、チオフェン誘導体、フェノールスルホフタレン誘導体、ベンジルホスホン酸誘導体、N−キノリルアントラニル誘導体、チアゾール化合物、ベンゾチエピエン誘導体、N−[2−(ジメチルアミノ)エチル]−4−(5−フェニルペンチルオキシ)ベンズアミド塩酸塩等のアミド化合物、フェニル置換ヒドロキシシクロペンテノン類縁体等が知られている。
しかしながら、これらの骨形成促進作用を有する化合物は、その骨形成促進効果は十分満足できるものではなく、かつほとんどが本来は生体内に存在しない化合物を有効成分とするものである。従って、これら薬剤の作用機序は生理的条件に基づいたものではなく、長期間の使用による有効性や安全性の点からは必ずしも満足できるものでもなく、また、副作用の面から使用対象が限定されるものもある。
一方、生体内物質でかつ低分子化合物(その誘導体も含む)であり骨形成促進作用物質としては臨床で使用されている薬剤が複数存在する。ビタミンD誘導体(アルファカルシドールなど)は腸管でのカルシウム吸収を促進し、骨芽細胞も刺激するが、同時に破骨細胞分化促進能もあるため、骨吸収も促進すると考えられている。ビタミンKは骨量の増加は期待出来ないが、骨形成時の骨質の改善(強い骨を作る)に役立ち、骨折率を低下させると報告されているが、これらの化合物の臨床効果については議論が分かれている。
代謝疾患の治療には、多剤併用療法が主流になってきていることから、従来の医薬品とは異なった作用メカニズムをもつ新規な医薬品の開発が期待されている。したがって、安全性の観点からは生体内に存在する物質で長期投与が可能であること、更に望ましくは他疾患への予防治療目的の投与等で既に長期投与の実績がある物質であること、薬剤の投与方法という観点からは注射剤ではなく経口投与が可能な薬剤であることなどの条件を満たす化合物を骨形成促進剤の選択肢に加えることが求められている。
また、骨折時や歯周病菌により歯槽骨が溶かされて歯槽骨の再生が必要な場合などにおける骨形成の促進においても上記条件を満たす安全な医薬品が求められている。
骨形成促進作用のある候補化合物のスクリーニングにおいては各種骨形成マーカーが使用されている。骨芽細胞は、間葉組織からできた骨形成細胞であり、未分化間葉系細胞から前駆骨芽細胞、幼若骨芽細胞を経て成熟骨芽細胞へと分化し形成される。骨基質は骨芽細胞から形成され、骨芽細胞は骨細胞として骨基質の中に封入される。前駆細胞の段階から成熟細胞の段階の間にI型コラーゲン、アルカリホスファターゼ(ALP)、オステオネクチンが産生され、幼若骨芽細胞まで分化するとオステオポンチン、成熟細胞まで分化すると骨シアロタンパク(BSP)、オステオカルシン(BGP)がそれぞれ産生し始める(非特許文献1)。骨芽細胞の分化過程で産生されるこれらのタンパクのレベルや活性は、骨形成の促進または抑制の指標として用いることができる。実際、細胞内アルカリホスファターゼ活性は、骨芽細胞培養株を利用して骨形成促進物質候補をスクリーニングするための指標として使用されている(特許文献4、5)。
生体内物質であるウルソデオキシコール酸(以下、本明細書において、ウルソデオキシコール酸を「UDCA」と称することがある。)は、我が国で消化症状の改善に珍重された、動物性生薬として千数百年の歴史を持つ熊胆(ゆうたん)の薬効主成分として発見・同定された熊胆汁酸で、胆汁酸製剤として胆汁うっ滞性肝疾患等の慢性肝炎に広範に使用されている。日本では1962年から発売されており、現在ではジェネリック医薬品として普及している。また、海外でも広く使われており、欧米諸国においては、胆汁うっ滞性肝疾患や慢性肝炎への有効性、最近ではC型慢性肝炎に対する単独あるいはインターフェロンとの併用療法での有用性、厚生省で難病として認定されている自己免疫疾患である原発性胆汁性肝硬変(PBC)および原発性硬化性胆管炎(PSC)などの臨床的有用性が報告されている。
UDCAの薬理作用としては、(1)利胆作用:胆汁分泌を促進する作用(利胆作用)により胆汁うっ滞を改善すること(非特許文献2)、(2)肝細胞保護作用:肝臓において、細胞障害性の強いケノデオキシコール酸(CDCA)あるいはデオキシコール酸(DCA)等の内因性疎水性胆汁酸のUDCAへの置換作用により、UDCAの相対比率を上昇させ、疎水性胆汁酸の肝細胞障害作用を軽減し(置換効果)、肝細胞保護作用を発揮すること(非特許文献3)、(3)炎症抑制作用:UDCAはサイトカイン・ケモカイン産生抑制作用や肝臓への炎症細胞浸潤抑制作用により肝機能を改善すること(特許文献6)、(4)抗アポトーシス作用(非特許文献4)、(5)胆石溶解作用:コレステロール系胆石に対し、胆のう胆汁中のコレステロールの不飽和化(非特許文献5)、液晶の形成によるコレステロールの可溶化(非特許文献6)および腸管におけるコレステロール吸収抑制(非特許文献7)により胆石を融解すること、(6)膵液分泌促進作用(非特許文献8)、(7)抗エンドトキシン作用(非特許文献9)、(8)大腸がん抑制作用(非特許文献10)、(9)エンドセリン分泌抑制作用(特許文献7)、(10)突発性血小板減少性紫斑病に対する治療効果(特許文献8)などが知られている。
この他にも、UDCAには脂肪・脂溶性ビタミン消化吸収改善作用があることが知られている。小腸疾患や小腸切除後の消化不良は、胆汁酸量が減少する結果ミセル形成能が減弱して起こると考えられており、UDCAの投与は、胆汁酸補充的に胆汁酸量を増加させ、ミセル形成能を正常な状態に近づけることにより消化不良を改善すると考えられている(非特許文献11)。現在市販されているカルシウム製剤ではビタミンDとUDCAを合剤にした製品があるが、この場合のUDCAの投与はUDCAの脂肪・脂溶性ビタミン消化吸収改善作用を期待したものであり、カルシウムの吸収を上昇させるビタミンDが胆汁酸により乳化されて複合ミセルを形成し水溶性となり、かつカルシウムが脂肪とともに小腸から吸収されることを促進することを目的としているものであって、UDCA自体に骨形成促進能を期待して投与されているものではない。
上記のようにUDCAには多くの報告があり、近年その薬理作用についてのレビューが報告されているものの(非特許文献12)、UDCAに骨形成促進作用があることについては報告がない。
WO98/25460 特開2002−370982号公報 特開2009−173567号公報 特開2005−247748号公報 特開2003−155236号公報 特開2007−106730号公報 特開2004−35503号公報 特開2008−280206号公報
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本発明の課題は、有効な骨形成促進効果を有するとともに、副作用のより低減された安全性の高い化合物を種々の骨疾患治療または予防に有用な医薬品として提供することにある。
本発明者等は、上記の課題を解決すべく鋭意検討した結果、ウルソデオキシコール酸に骨芽細胞分化促進作用を有することを見いだし、本発明を完成するに至った。
本発明によれば、以下の[1]〜[10]が提供される。即ち、
[1]ウルソデオキシコール酸もしくはその抱合体又はその薬理学的に許容される塩を有効成分として含有する骨形成促進剤。
[2]上記[1]に記載の骨形成促進剤を含む骨量低下疾患の治療および/または予防剤。
[3]骨量低下疾患が原発性骨粗鬆症である、上記[2]に記載の治療および/または予防剤。
[4]原発性骨粗鬆症が、加齢に伴う原発性骨粗鬆症、閉経に伴う原発性骨粗鬆症、および卵巣摘出術に伴う原発性骨粗鬆症である、上記[3]に記載の治療および/または予防剤。
[5]骨量低下疾患が二次性骨粗鬆症である、上記[2]に記載の治療および/または予防剤。
[6]二次性骨粗鬆症が、グルココルチコイド誘発性骨粗鬆症、甲状腺機能亢進性骨粗鬆症、固定誘発性骨粗鬆症、ヘパリン誘発性骨粗鬆症、免疫抑制誘発性骨粗鬆症、腎不全による骨粗鬆症、炎症性骨粗鬆症、クッシング症候群に伴う骨粗鬆症、およびリウマチ性骨粗鬆症である、上記[5]に記載の治療および/または予防剤。
[7]骨量低下疾患が、癌骨転移、高カルシウム血症、ページェット病、骨欠損、および骨壊死である、上記[2]に記載の治療および/または予防剤。
[8]骨量低下疾患が、歯槽骨欠損、下顎骨欠損、または小児期突発性骨欠損である、上記[2]に記載の治療および/または予防剤。
[9]骨量低下疾患の治療が、骨折後の骨形成、骨移植後の骨形成、人工関節術後の骨形成、脊椎固定術後の骨形成、骨再建術後の骨形成、および骨移植代替療法である、上記[2]に記載の治療剤。
[10]治療的に有効量の上記[1]に記載の骨形成促進剤を哺乳動物に投与することを特徴とする骨低下疾患の治療および/または予防法。対象とする哺乳動物にヒトを除くことが好ましい。
後述する通り、ウルソデオキシコール酸は骨芽細胞の分化を促進する活性、即ち骨形成を促進する作用を有することが明らかになった。従ってこのウルソデオキシコール酸の骨形成促進作用は、骨量低下疾患の予防および治療に有用である。以下、本発明を詳細に説明する。
骨芽細胞培養株のアルカリホスファターゼ活性を示すグラフである。
ウルソデオキシコール酸(UDCA)は、下記の式1で表される公知化合物であり、生体内に存在する胆汁酸の一種である。
Figure 2012072095
UDCAの骨形成促進活性は、培養した骨芽細胞培養株MC3T3−E1に、培地中に0.1〜100μMの範囲内の濃度にて該化合物を添加後、4−6日間培養し、骨芽細胞の分化指標であるアルカリホスファターゼ(ALP)活性を骨形成の指標とし(特許文献4)、Lowry等の方法(J.Biol.Chem.,193,265−273,1951)に準じて測定することができる。このALP活性が該化合物無添加の対照と比べて有意に高いほど、化合物の骨形成促進活性が高いことを示す。
あるいは、UDCAをラットなどの実験動物(卵巣摘骨粗鬆症モデルなどの病態モデル動物を含む)に胃ゾンデの投与、または試験飼料の給餌によって4週間以上飼育し、動物の大腿骨(骨幹部および/または骨幹端部組織など)の骨成分の変動をカルシウム量、アルカリホスファターゼ活性を測定することによって、骨形成促進効果を測定することができる。骨組織のカルシウム量は、骨組織を0.25Mショ糖溶液で洗浄し、100℃で6時間乾燥したのち、乾燥重量を測定し、濃硝酸を添加して24時間120℃で分解し、カルシウム量を原子吸光光度計で定量する。アルカリホスファターゼ活性は、骨組織を冷0.25Mショ糖溶液で洗浄後、6.5mMバルビタール緩衝液(pH7.4)中で破砕し、60秒間超音波処理、3000rpmで遠心し、上清画分の酵素活性を公知の方法(Methods of Enzymatic Analysis,Vol.1−2,Academic Press,New York,pp856−860,1965)や市販のALP活性測定キットを用いることなどにより測定する。
また、骨密度、骨破壊強度の測定、骨形態計測の他、各種測定キットを用いて血清カルシウム濃度(カルシウムC−テストワコー、和光純薬)、血清アルカリホスファターゼ濃度(アルカリ性フォスファB−テストワコー、和光純薬)、血清オステオカルシン濃度(カルシトニンキット、第一ラジオアイソトープ研究所)、血清副甲状腺ホルモン濃度(Rat PTH(IRMA)kit、日本メジフィジックス)、尿中カルシウム排出(カルシウムC−テストワコー、和光純薬およびクレアニチン−テストワコー、和光純薬)、尿中ヒドロキシプリン、ピリジノリンおよびデオキシピリジノリン排出(関根らの方法に準じる、臨床化学21,18−25,1992)などの骨代謝マーカーのいずれかの測定を同時に実施することにより、UDCAの骨形成促進作用を追加的に検証することも可能である。
後述の実施例では、骨芽細胞培養株MC3T3−E1を用いるアッセイ系でUDCA添加時のALP活性を測定し、その結果を示したが、UDCAは無添加の対照と比較して有意にかつ容量依存的にアルカリホスファターゼ活性を上昇させることが明らかとなった。この結果から、UDCAが、骨芽細胞の分化を促進する活性、即ち骨形成を促進する作用を有することが明らかになった。
本発明において、ウルソデオキシコール酸(UDCA))は骨形成促進作用を有していることから、骨量低下疾患、例えば、
1)原発性骨粗鬆症(例えば、加齢に伴う原発性骨粗鬆症、閉経に伴う原発性骨粗鬆症、卵巣摘出術に伴う原発性骨粗鬆症等)、
2)二次性骨粗鬆症(例えば、グルココルチコイド誘発性骨粗鬆症、甲状腺機能亢進性骨粗鬆症、固定誘発性骨粗鬆症、ヘパリン誘発性骨粗鬆症、免疫抑制誘発性骨粗鬆症、腎不全による骨粗鬆症、炎症性骨粗鬆症、クッシング症候群に伴う骨粗鬆症、リウマチ性骨粗鬆症等)、
3)癌骨転移、高カルシウム血症、ページェット病、骨欠損(歯槽骨欠損、下顎骨欠損、小児期突発性骨欠損等)、骨壊死等の骨疾患の予防および/または治療に有用であるばかりでなく、骨の手術後の骨形成(例えば、骨折後の骨形成、骨移植後の骨形成、人工関節術後の骨形成、脊椎固定術後の骨形成、その他骨再建術後の骨形成等)の促進・治癒促進剤、また骨移植代替療法として有用であると考えられる。
ウルソデオキシコール酸の抱合体としては、タウリン抱合体およびグリシン抱合体が含まれる。ウルソデオキシコール酸の抱合体は、公知の方法により得ることができる。また、ウルソデオキシコール酸の薬理学的に許容される塩としては、限定されないが、ナトリウム塩、カリウム塩などのアルカリ金属塩、カルシウム塩、マグネシウム塩、バリウム塩などアルカリ土類金属塩、トリメチルアミン、トリエチルアミン、ピリジン、ピコリン、2,6−ルチジン、エタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、シクロヘキシルアミン、ジシクロヘキシルアミンなどの有機塩基との塩などが挙げられる。
医薬組成物の調製に用いられる製剤用添加物の種類は特に制限されず、種々医薬組成物の形態に応じて適宜の製剤用添加物を選択することが可能である。製剤用添加物は固体または液体のいずれであってもよく、例えば固体担体や液状担体などを用いることができる。固体担体の例としては通常のゼラチンタイプのカプセルを用いることができる。また、例えば、有効成分を1種または2種以上の製剤用添加物とともに、あるいは製剤用添加物を用いずに錠剤化することができ、あるいは粉末として調製して包装することができる。これらのカプセル、錠剤、粉末は、一般的には製剤の全重量に対して5〜95重量%、好ましくは5〜90重量%の有効成分を含むことができ、投与単位形態は5〜500mg、好ましくは25〜250mgの有効成分を含有するのがよい。液状担体としては水、あるいは石油、ピーナツ油、大豆油、ミネラル油、ゴマ油等の動植物起源の油または合成の油が用いられる。また、一般に生理食塩水、デキストロールあるいは類似のショ糖溶液、エチレングリコール、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール等のグリコール類が液状担体として好ましく、特に生理食塩水を用いた注射液の場合には通常0.5〜20%、好ましくは1〜10%重量の有効成分を含むように調製することができる。
本発明の薬剤は、その他の骨疾患治療剤と組み合わせて使用することも可能である。組み合わせされる薬剤としては、例えば、カルシトニン製剤(例、ウナギカルシトニン、サケカルシトニン、ブタカルシトニン、アビカトニン等)、ビタミンD類(例、1α−ヒドロキシビタミンD、1α,25−ジヒドロキシビタミンD、フロカルシトリオール、セカルシフェロール、アルファカシロール、エルデカルシトール等)、性ホルモン関連化合物(例、チボロン、エストロゲン、エストラジオール、オサテロン、ミフェブリストン等)、選択的エストロゲン受容体調節因子(例、ラロキシフェン、バゼドキシフェン、ロキシフェン、ドロロキシフェン、オルメロキシフェン、タモキシフェンなど)、プロスタグランジン類(例、A1、E1、E2)、ビスホスホン酸類(例、シマドロネート、エチドロネート、クロドロネート、パミドロネート、ネリドロネート、アレンドロネート、オルパドロネート、イバンドロネート、チルドロネート、リセドロネート、ミノドロネート、インカドロネート、ゾレドロネート等)、イプリフラボン類、フッ素化合物(例、フッ化ナトリウム等)、ビタミンK、骨形成誘導因子(BMP)、線維芽細胞増殖因子(FGF)、血小板由来増殖因子(PDGF)、形質転換増殖因子(TGF−β)、インスリン様増殖因子−1および2(IGF−1、−2)、副甲状腺ホルモン(PTH)類(例、PTH(1−34)、PTH(1−84)、PTH(1−36)等)、HMG−CoA還元酵素阻害剤(例、ピタバスタチン、アトルバスタチン、シンバスタチン、セリバスタチン、プラバスタチン、フルバスタチン、ロスバスタチン、ロバスタチン等)が挙げられる。
本発明の薬剤の投与期間は、原則的に臨床上、骨病変、障害、欠損が観察される期間とし、病因や病態に応じて臨床医の判断により回復後も投与を続けることが可能である。さらに副腎ステロイド療法時のように二次性の骨粗鬆症の発症が予想される場合には、予防的に本発明の薬剤を投与することも可能である。
本発明の骨関連疾患の予防および/または治療薬を医薬として用いる場合の投与量は、疾患の種類、投与方法、病態、患者の年令などによっても異なるが、通常、成人に対し1日当り、経口で30〜3000mg、好ましくは150〜1200mg、静注で5〜400mg、好ましくは50〜200mgであり、これを1〜6回、好ましくは1〜3回に分割して投与することができる。抱合体、塩、医薬組成物の調製に用いられる製剤用添加物を既存のウルソデオキシコール製剤から変更する場合も上記の重量に準じて投与すればよく、また、用いる担体の有効成分の徐放性によって配合量を適宜、変化させればよい。
以下、本発明を実施例により具体的に説明する。ただし、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
ウルソデオキシコール酸の骨形成促進効果の評価
以下のように、ウルソデオキシコール酸の骨芽細胞培養株における細胞内アルカリホスファターゼ活性に対する効果を測定した。
24穴プレートに調製した1mlのアルファMEM(Flow laboratories)培地(10%ウシ新生児血清;ICN Biomedikalsを含む)に骨芽細胞培養株MC3T3−E1細胞1×10個/mlとなるように播種し、37℃、5%CO下で48時間培養した。培地を除去した後、新たに同じ培地を添加し、更にウルソデオキシコール酸を培地中に0.1〜100μMの濃度に調製し加えた。これを炭酸ガス培養装置内で培養し、薬剤添加してから48時間後の培養細胞のアルカリホスファターゼ活性を、以下の方法で測定した。
上記の細胞を含む培地に細胞溶解液(Dual−Glo(登録商標)Luciferase Reagent,Promega製)150μlを添加し、室温で10分間放置した後、1.5mlマイクロチューブに移し、4℃、15,000rpmで5分間遠心分離した。遠心上清40μlを96ウェルマイクロプレートに移し、アルカリホスファターゼ活性測定用の化学発光試薬Lumi−Phos Plus(Lumigen製)160μlを混合して、遮光し、37℃、20分間インキュベーションした後、ルミノメーターLuminoskan RS(Labsystems製)を用いて5秒間の発光量を測定した。ウルソデオキシコール酸無添加の細胞を対照として、ウルソデオキシコール酸を添加した細胞の活性を図1に示した。統計処理は、Student’s t−testにより行った。なお、上記で用いたウルソデオキシコール酸としては、CALBIOCHEM社が製造しているウルソデオキシコール酸・ナトリウム塩を使用した。これによりウルソデオキシコール酸は、容量依存的にアルカリホスファターゼ活性を上昇させることが明らかとなった。
本明細書に引用するすべての刊行物及び特許文献は、参照により全体として本明細書中に援用される。なお、例示を目的として、本発明の特定の実施形態を本明細書において説明したが、本発明の精神及び範囲から逸脱することなく、種々の改変が行われる場合があることは、当業者に容易に理解されるであろう。

Claims (10)

  1. ウルソデオキシコール酸もしくはその抱合体またはその薬理学的に許容される塩を有効成分として含有する骨形成促進剤。
  2. 請求項1に記載の骨形成促進剤を含む骨量低下疾患の治療および/または予防剤。
  3. 骨量低下疾患が原発性骨粗鬆症である、請求項2に記載の治療および/または予防剤。
  4. 原発性骨粗鬆症が、加齢に伴う原発性骨粗鬆症、閉経に伴う原発性骨粗鬆症、または卵巣摘出術に伴う原発性骨粗鬆症である、請求項3に記載の治療および/または予防剤。
  5. 骨量低下疾患が二次性骨粗鬆症である、請求項2に記載の治療および/または予防剤。
  6. 二次性骨粗鬆症が、グルココルチコイド誘発性骨粗鬆症、甲状腺機能亢進性骨粗鬆症、固定誘発性骨粗鬆症、ヘパリン誘発性骨粗鬆症、免疫抑制誘発性骨粗鬆症、腎不全による骨粗鬆症、炎症性骨粗鬆症、クッシング症候群に伴う骨粗鬆症、またはリウマチ性骨粗鬆症である、請求項5に記載の治療および/または予防剤。
  7. 骨量低下疾患が、癌骨転移、高カルシウム血症、ページェット病、骨欠損、または骨壊死である、請求項2に記載の治療および/または予防剤。
  8. 骨量低下疾患が、歯槽骨欠損、下顎骨欠損、または小児期突発性骨欠損である、請求項2に記載の治療および/または予防剤。
  9. 骨量低下疾患の治療が、骨折後の骨形成、骨移植後の骨形成、人工関節術後の骨形成、脊椎固定術後の骨形成、骨再建術後の骨形成、または骨移植代替療法である、請求項2に記載の治療剤。
  10. 治療的に有効量の請求項1に記載の骨形成促進剤を哺乳動物(ヒトを除く)に投与することを特徴とする骨低下疾患の治療および/または予防法。
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