JP2012061190A - スロットマシン - Google Patents

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Abstract

【課題】停止操作に応じて入賞させ得る可能性を異ならせることによる面白みを提供しつつ、遊技者に対して極力不満感を抱かせることのないスロットマシンを提供することである。
【解決手段】小役GRに当選したときであっても、特別役が非当選中である場合には、第1停止されたリールが、当選状況に対応して異なる特定のリールであったときに操作手順に関わらず入賞可能なベルの図柄を停止させ、特定のリール以外であったときに操作手順に応じて取りこぼしが生じる小役の図柄を停止させるリール制御を行なうのに対し、特別役が当選中である場合には、第1停止されたリールに関わらず、ベルの図柄を停止させるリール制御を行なう。
【選択図】図7

Description

本発明は、たとえば、スロットマシンに関する。詳しくは、遊技用価値を用いて1ゲームに対して賭数を設定することによりゲームが開始可能となるとともに、複数種類の図柄を所定の配列に従って変動表示させる可変表示領域を複数有する可変表示装置に表示結果が導出されることにより1ゲームが終了し、該可変表示装置の表示結果に応じて入賞が発生可能とされたスロットマシンに関する。
スロットマシンは、一般に、外周部に識別情報としての複数種類の図柄が描かれた複数(通常は3つ)のリールを有する可変表示装置を備えており、各リールは、遊技者がスタートレバーを操作することにより回転を開始し、また、遊技者が各リールに対応して設けられた停止ボタンを操作することにより、その操作タイミングから予め定められた最大遅延時間の範囲内で回転を停止する。そして、全てのリールの回転を停止したときに導出された表示結果に従って入賞が発生する。
入賞となる役の種類としては、小役、特別役、再遊技役といった種類がある。ここで、小役の入賞では、小役の種類毎に定められた数のメダルが払い出されるという利益を遊技者が得ることができる。特別役の入賞では、次のゲームからレギュラーボーナスやビッグボーナスといった遊技者にとって有利な遊技状態へ移行されるという利益を遊技者が得ることができる。再遊技役の入賞では、賭数の設定に新たなメダルを消費することなく次のゲームを行なうことができるという利益を得ることができる。
各役の入賞が発生するためには、一般的には、事前(通常はスタートレバー操作時)に行なわれる内部抽選で当選することが条件となる。そして、内部抽選に当選している役を構成する図柄の組合せを有効な入賞ラインに揃えるようにするとともに、内部抽選に当選していない役を構成する図柄の組合せを有効な入賞ラインに揃えないようにするリール制御が行なわれる。
このようなスロットマシンとして、当選した小役の組合せに応じて異なるように定められた特定リールを第1停止させることにより、その後の停止操作に関わらず入賞させ得る小役の図柄を入賞ライン上に引き込むのに対し、特定リール以外のリールを第1停止させることにより、その後の停止操作によっては取りこぼしが生じ得る小役の図柄を入賞ライン上に引き込むリール制御を行なうもの(たとえば、特許文献1参照)があった。
特開2009−213676号公報
しかしながら、特許文献1のスロットマシンでは、第1停止させるリールによって入賞させ得る可能性が異なる小役の組合せに当選しているときには、ボーナスが同時当選しているか否かに関わらず、ボーナスの図柄よりも小役の図柄を優先して入賞ライン上に引き込みつつ前述したリール制御が行なわれる。よって、ボーナスに当選していても当該ボーナスを入賞させることができず、かつ第1停止させるリールやその後の停止操作によっていずれの小役をも入賞させることができない状況が生じるため、遊技者に対して過度に不満感を抱かせてしまう虞があった。
この発明は、かかる実情に鑑み考え出されたものであり、その目的は、停止操作に応じて入賞させ得る可能性を異ならせることによる面白みを提供しつつ、遊技者に対して極力不満感を抱かせることのないスロットマシンを提供することである。
課題を解決するための手段の具体例およびその効果
(1) 遊技用価値を用いて1ゲームに対して賭数を設定することによりゲームが開始可能となるとともに、複数種類の図柄を所定の配列に従って変動表示させる可変表示領域を複数有する可変表示装置に表示結果が導出されることにより1ゲームが終了し、該可変表示装置の表示結果に応じて入賞が発生可能とされたスロットマシン(スロットマシン1)であって、
前記可変表示装置に表示結果が導出される前に、遊技者にとって有利な特別遊技状態への移行を伴う特別入賞(特別役)と遊技用価値の付与を伴う付与入賞(小役)とを含む複数種類の入賞について発生を許容するか否かを決定する事前決定手段(内部抽選)と、
前記可変表示領域において図柄を停止させるための操作を、前記複数の可変表示領域毎に受付ける導出操作受付手段(ストップスイッチ8L、8C、8R)と、
前記事前決定手段の決定結果および前記導出操作受付手段が受付けた操作に応じて、前記可変表示装置に表示結果を導出させる制御を行なう手段であって、前記複数の可変表示領域すべてにおいて前記複数種類の図柄が変動表示されている段階から、前記導出操作受付手段が操作を受付ける毎に、当該操作に対応する可変表示領域に変動表示されている図柄を基準として所定の引込み可能範囲内(4コマ)に配列された図柄のいずれかを停止させることにより当該可変表示領域における変動表示が停止されている段階に更新させる導出制御手段(停止操作によりリールを停止させるための処理、図7参照)と、
前記特別入賞の発生を許容する旨が決定され、該特別入賞が発生しなかったときに、当該特別入賞の発生を許容する旨の決定を次ゲーム以降に持ち越す持越手段(当選フラグを無効とせずに次のゲームへ持ち越す処理)とを備え、
前記付与入賞は、
入賞を発生させる入賞表示結果が、前記複数の可変表示領域すべてにおいて前記引込み可能範囲内に配列されている図柄の組合せから構成されている範囲内付与入賞(ベル)と、
入賞を発生させる入賞表示結果が、前記複数の可変表示領域のうちの少なくとも一の可変表示領域において前記引込み可能範囲内に配列されていない図柄を含む図柄の組合せから構成されている範囲外付与入賞(小役(1)〜(9))とを含み、
前記導出制御手段は、
前記事前決定手段の決定結果が、前記範囲内付与入賞と前記範囲外付与入賞との発生を許容する旨の決定結果であって許容されている入賞の種類が異なる複数種類の特定結果のうち前記特別入賞の発生が許容されていないいずれかの特定結果となった場合(小役GR(1)〜(9)のうちいずれかに当選)、予め定められた第1の段階(すべてのリールが回転している段階)において前記複数の可変表示領域のうち当該特定結果の種類に対応する可変表示領域の変動表示を停止させるための特定手順(図7(a)においてベルを入賞させるためのリールを第1停止させる手順)で前記導出操作受付手段により操作が受付けられたときには、当該可変表示領域に、前記範囲外付与入賞を発生させるための図柄よりも前記範囲内付与入賞を発生させるための図柄を優先して停止させ(ベル入賞)、前記第1の段階において前記特定手順と異なる手順で前記導出操作受付手段により操作が受付けられたときには、当該可変表示領域に、前記範囲内付与入賞を発生させるための図柄よりも、前記第1の段階以後の予め定められた第2の段階における操作手順に応じて入賞を発生させるための図柄が停止されない範囲外付与入賞を発生させるための図柄を優先して停止させ(小役(1)〜(9)などの図柄を優先)、
前記事前決定手段の決定結果が、前記複数種類の特定結果のうち前記特別入賞の発生が許容されているいずれかの特定結果となった場合(小役GR(1)〜(9)のうちいずれかに当選しており、かつ特別役に当選しているとき)、前記第1の段階において受付けられる操作の手順に関わらず、前記特別入賞を発生させるための図柄および前記範囲外付与入賞を発生させるための図柄各々よりも、前記範囲内付与入賞を発生させるための図柄を優先して停止させる(図7(b)参照)。
このような構成によれば、複数種類の特定結果のうちのいずれかとなった場合であって、特別入賞の発生が許容されていない場合には、第1の段階における操作手順が、特定手順であったときに範囲内付与入賞を発生させるための図柄を優先して停止させ、特定手順以外の手順であったときに範囲外付与入賞を発生させるための図柄を優先して停止させる制御が行なわれるのに対し、特別入賞の発生が許容されている場合には、第1の段階における操作手順に関わらず範囲内付与入賞を発生させるための図柄を優先して停止させる制御が行なわれる。このため、第1の段階における操作手順によって付与入賞を発生させ得る可能性を異ならせるといった面白みを提供することができる。一方、特別入賞の発生が許容されている場合には、操作手順に関わらず付与入賞が発生する可能性を高めることができるといった特別入賞の発生が許容されていない場合と異なる面白みを提供しつつ、特別入賞も付与入賞も発生しないといった不満感を極力遊技者に抱かすことなく、かつ遊技用価値が付与される可能性も高まるために、特別入賞が許容されてから当該特別入賞を発生させるまでに賭数として設定した遊技用価値に対し付与された遊技用価値が少なくなりすぎてしまうことによる不満感を極力遊技者に抱かせないようにすることができる。
なお、上記の構成であれば、以下の課題をも解決することができる。たとえば、複数種類の特定結果のうちいずれかとなった場合において、特別入賞の発生が許容されている場合に、当該特定結果に応じた情報(たとえば、ナビ)を報知することにより、遊技者が意図的に、範囲内付与入賞を発生させるための図柄を優先して停止させるための特定手順で操作できるようにすることも想定されるが、この場合には、特定結果に応じた情報を報知するための報知条件(ナビ権利など)が設定されたと遊技者に誤解を与えてしまう虞がある。しかし、上記の構成であれば、特定結果に応じた情報を報知することを必須の構成にすることなく、複数種類の特定結果のうちいずれかとなった場合において、特別入賞の発生が許容されている場合に、範囲内付与入賞を発生させるための図柄を優先して停止させることができる。このため、遊技者に誤解を与えてしまうといった不都合を生じさせることなく、停止操作に応じて入賞させ得る可能性を異ならせることによる面白みを提供しつつ、遊技者に対して極力不満感を抱かせることのないスロットマシンを提供することができる。
複数種類の特定結果のうち特別入賞の発生が許容されている特定結果とは、持越手段により特別入賞の発生を許容する旨が持ち越されている状態で事前決定手段により新たに範囲内付与入賞と範囲外付与入賞との発生を許容する旨が決定されたときの決定結果(実施の形態参照)、および事前決定手段により範囲内付与入賞と範囲外付与入賞との発生を許容する旨と特別入賞の発生を許容する旨とが1ゲームの決定結果として決定されたときの決定結果(変形例における[小役GRと特別役との同時当選について]参照)を含む。
(2) 上記(1)のスロットマシンにおいて、前記導出制御手段は、
前記事前決定手段の決定結果が、前記複数種類の特定結果と異なり前記範囲内付与入賞の発生を許容する旨の特別結果となった場合(ベル単独当選)、前記導出操作受付手段により受付けられた操作の手順に関わらず、前記範囲内付与入賞を発生させる入賞表示結果を導出させる特別制御を行ない(図7(a)のベル単独当選時のリール制御参照)、
前記事前決定手段の決定結果が、前記複数種類の特定結果のうち前記特別入賞の発生が許容されているいずれかの特定結果となった場合においても、前記特別制御と同じ制御を行なう(図7(b)のリール制御参照)。
このような構成によれば、複数種類の特定結果のうちのいずれかとなった場合であって特別入賞の発生が許容されている場合は、導出制御に用いるデータなどの記憶容量を増大させることなく、操作手順に関わらず範囲内付与入賞を発生させる入賞表示結果を導出させることができる。
(3) 上記(1)または(2)のスロットマシンにおいて、前記事前決定手段の決定結果に応じて、当該決定結果を示唆するための示唆演出を実行する示唆演出実行手段(サブCPU91aにより第1示唆演出あるいは第2示唆演出を実行するための処理)を備え、
前記導出制御手段は、前記事前決定手段の決定結果が、前記複数種類の特定結果と異なり前記範囲内付与入賞の発生を許容する旨の特別結果となった場合(ベル単独当選)、前記導出操作受付手段により受付けられた操作の手順に関わらず、前記範囲内付与入賞を発生させる入賞表示結果を導出させる特別制御を行ない(図7(a)のベル単独当選時のリール制御参照)、
前記示唆演出実行手段は、
前記事前決定手段の決定結果が前記特別結果となった場合に、特別時示唆演出(第1示唆演出)を実行し、
前記事前決定手段の決定結果が前記複数種類の特定結果のうち前記特別入賞の発生が許容されていないいずれかの特定結果となった場合に、前記特別時示唆演出と異なる示唆演出(第2示唆演出)を実行し、
前記事前決定手段の決定結果が前記複数種類の特定結果のうち前記特別入賞の発生が許容されているいずれかの特定結果となった場合に、前記特別時示唆演出と同じ示唆演出を実行する。
このような構成によれば、複数種類の特定結果のうちいずれかとなった場合であって特別入賞の発生が許容されている場合には、特別入賞の発生が許容されていない場合に実行される示唆演出と異なり、操作手順に関わらず範囲内付与入賞を発生させる入賞表示結果を導出させることができる特別結果となった場合と同じ特別時示唆演出と同じ示唆演出が実行される。このため、遊技者に対して、違和感を感じさせることなく、実行される示唆演出から操作手順により付与入賞が発生する可能性が異なる状況であるか否かを把握させることができる。
(4) 上記(1)〜(3)のスロットマシンにおいて、報知期間において前記事前決定手段の決定結果に応じて情報を報知する報知手段と、
所定契機の成立により有利条件(ナビ権利)が設定されたことに基づいて制御される状態(ナビ権利残存状態)であって、当該有利条件に対応する有利終了条件が成立(所定ゲーム数消化)して前記有利条件が設定されていない通常状態となるまで、前記報知期間となる割合が前記通常状態であるときよりも高い有利状態に制御する有利状態制御手段と、
前記有利状態において報知期間が終了した後に再び報知期間となり得るまでの非報知期間(潜伏期間)を決定する非報知期間決定手段とを備え、
前記報知手段は、前記報知期間において、前記複数種類の特定結果のうちいずれか(ナビ対象役に当選)となった場合、当該特定結果の種類に対応する特定手順を特定するための情報を報知し(ナビを実行)、
前記非報知期間決定手段は、一の報知期間以前の非報知期間(たとえば、直近所定回数分の潜伏期間の合計長さ)が所定期間(5ゲーム)以下であることを示す特殊条件が成立している場合には、成立していない場合に比べて、当該一の報知期間終了後の非報知期間の期待値が大きくなるように非報知期間を決定する(変形例における[射幸性抑制手法について〜第1の例]欄参照)。
このような構成によれば、報知期間においては、事前決定手段の決定結果に応じて情報が報知されるため、特定結果となったときに意図的に特定手順で操作することができる。このため、有利状態に制御されて報知期間に移行されることに対する期待感を遊技者に抱かせることができる。
また、有利状態に制御された場合であっても、非報知期間に移行される長さによって、次の報知期間に移行されるまでに設定する賭数が多くなり遊技者の利益が左右される。このため、非報知期間の長さに遊技者を注目させることができる。このような非報知期間は、それ以前の非報知期間に基づき特殊条件が成立しているか否かを考慮して決定される。具体的に、一の報知期間終了後の非報知期間の期待値が、当該一の報知期間以前の非報知期間が所定期間以下であることにより特殊条件が成立している場合に、特殊条件が成立していない場合に比べて大きくなるように、当該非報知期間が決定される。
これにより、非報知期間として、たとえば短い期間に決定された結果、特殊条件が成立しているときには、特殊条件が成立していないときよりも長い期間に決定され、再び短い期間が決定されてしまうことを極力防止することができる。このため、有利状態において報知期間が終了した後に移行される非報知期間が単調になってしまうことを防止でき、有利状態における遊技の興趣が低下する不都合の発生を防止することができる。さらに、非報知期間が単調になってしまうことを防止することによって、たとえば非報知期間が短い期間ばかりとなり一連の有利状態における射幸性が高まりすぎてしまうといった不都合の発生を抑制することができる。
なお、非報知期間決定手段により非報知期間を決定するタイミングは、前記有利条件が設定された後であって、該有利条件に基づき制御される有利状態において当該非報知期間に移行するまでであればよい。また、非報知期間決定手段の決定対象は、前記有利状態において制御される非報知期間毎であってもよく、また、前記有利状態に制御するまでに当該有利状態において制御されるすべての非報知期間であってもよい。
(5) 上記(1)〜(4)のスロットマシンにおいて、報知期間において前記事前決定手段の決定結果に応じて情報を報知する報知手段と、
所定契機の成立により有利条件(ナビ権利)が設定されたことに基づいて制御される状態(ナビ権利残存状態)であって、当該有利条件に対応する有利終了条件が成立(所定ゲーム数消化)して前記有利条件が設定されていない通常状態となるまで、前記報知期間となる割合が前記通常状態であるときよりも高い有利状態に制御する有利状態制御手段とを含み、
前記有利状態制御手段は、前記報知期間となり得る期間が特定期間となる一の有利状態に制御させる有利条件が前記所定契機の所定回(1回)の成立により設定される場合には、前記所定回よりも多い特定回(複数回)の成立により設定される場合に比べて、当該一の有利状態に制御されることに起因して付与されることが期待される遊技用価値の総数と賭数の設定に用いられる遊技用価値の総数との差である獲得期待数が少なくなるように前記有利状態を制御するための特定制御を行なう(変形例における[射幸性抑制手法について〜第2の例]欄参照)。
このような構成によれば、報知期間においては、事前決定手段の決定結果に応じて情報が報知されるため、特定結果となったときに意図的に特定手順で操作することができる。このため、有利状態に制御されて報知期間に移行されることに対する期待感を遊技者に抱かせることができる。
また、有利状態に制御された場合であっても、報知期間や非報知期間に移行される長さによって、遊技者の利益が左右される。さらに、報知期間となり得る期間が特定期間となる一の有利状態に制御させる有利条件が所定契機の所定回の成立により設定される場合には、所定回よりも多い特定回の成立により設定される場合に比べて、当該有利状態に制御されることに起因する獲得期待数が少なくなるように有利状態を制御するための特定制御が行なわれる。これにより、同じ期間に亘り報知期間に移行させ得る有利状態に制御されたときであっても、所定契機の成立回数が少ない程、遊技者の利益が少なくなる。その結果、有利条件を設定することとなった所定契機の成立回数が何回であるのか、すなわち有利状態への制御契機にも注目させることができ、遊技の興趣を向上させることができる。
また、有利条件を設定することとなった所定契機の成立回数が多いときには、少ないときと比較して、同じ期間に亘り報知期間に移行させ得る有利状態に制御する有利条件が設定されるまでに、高い割合で多くの賭数を要する。一方、有利条件を設定することとなった所定契機の成立回数が少ないときには、多いときと比較して、同じ期間に亘り報知期間に移行させ得る有利状態に制御されたときであっても、遊技者の利益が少なくなる。これにより、所定契機の成立回数が多いときと少ないときとの利益均衡を図り、たとえば所定契機の成立回数が少ないときにも多いときと同じ利益を付与する場合と比較して、所定契機の成立回数が少ないときの射幸性が高まりすぎてしまうといった不都合の発生を極力抑制することができる。
(6) 上記(1)〜(5)のスロットマシンにおいて、特定の遊技期間において第1回数(1回)成立し得る第1契機(BB当選による抽選契機)または当該特定の遊技期間において前記第1回数よりも多い第2回数成立し得る第2契機(BB当選による抽選契機以外の抽選契機)が成立したことを条件として、遊技者にとって有利度合いが異なる報知条件を設定するための契機成立時処理を行なう契機成立時設定手段(変形例における[射幸性抑制手法について〜第3の例]参照)と、
前記契機成立時設定手段により設定された報知条件にしたがって、前記事前決定手段の決定結果に応じて情報を報知する報知期間に制御する報知制御手段とを備え、
前記報知制御手段は、前記報知期間において、前記複数種類の特定結果のうちいずれかとなった場合、当該特定結果の種類に対応する特定手順を特定するための情報を報知し、
前記契機成立時設定手段は、前記第1契機が1回成立することにより設定され得る報知条件のうち有利度合いが最大となる第1最大報知条件(ナビ権利数:7)の有利度合いの方が、前記第2契機が1回成立することにより設定され得る報知条件のうち有利度合いが最大となる第2最大報知条件(ナビ権利数:6以下)の有利度合いよりも高くなるように前記契機成立時処理を行なう(変形例における[射幸性抑制手法について〜第3の例]参照)。
このような構成によれば、報知期間においては、事前決定手段の決定結果に応じて情報が報知されるため、特定結果となったときに意図的に特定手順で操作することができる。このため、報知期間に移行されることに対する期待感を遊技者に抱かせることができる。
また、報知条件を設定させる契機として、特定の遊技期間において成立し得る第1契機と第2契機とが設けられているため、第1契機あるいは第2契機が成立することに対する期待感を遊技者に抱かせることができ、特定の遊技期間における遊技の興趣を向上させることができる。
また、報知条件を設定させる契機のうち第1契機が成立したときには、第2契機成立によって設定され得る有利度合いが最大となる第2最大報知条件よりも、有利度合いの高い第1最大報知条件が設定され得る。また、特定の遊技期間において、第1契機は第1回数成立し得るが、第2契機が成立し得る回数よりも少ない。すなわち、特定の遊技期間においては、第2契機が第1契機よりも多く成立し得る。このため、第1契機あるいは第2契機が成立することに対し遊技者に期待感を抱かせて注目させつつ、より期待感を抱かせる第1契機については第2契機よりも注目させ易くすることができるとともに、射幸性が高まりすぎてしまうといった不都合の発生を抑制することができる。
なお、前記第1契機は、前記特定の遊技期間において最大で、第2回数よりも少ない第1回数成立し得るものであればよい。たとえば、第1契機は、1回だけ成立するものであってもよく、2回あるいは3回など予め定められた回数成立するものであってもよい。また、第1契機は、特定の遊技期間において最大で第1回数行なわれる抽選で当選することにより成立するもので、結果的に最大で第1回数成立する可能性や1回も成立しない可能性を有するものであってもよい。
また、前記第2契機は、前記特定の遊技期間において最大で、第1回数よりも多い第2回数成立し得るものであればよく、たとえば、第2契機は、第1回数よりも多い予め定められた回数成立するものであってもよい。また、第2契機は、前記特定の遊技期間において最大で第2回数行なわれる抽選で当選することにより成立するもので、結果的に最大で第2回数成立する可能性や1回も成立しない可能性を有するものであってもよい。なお、第1契機および第2契機のうち少なくとも一方が、抽選で当選することにより成立するものである場合には、一の特定の遊技期間において第1契機が成立した実際の回数が、当該一の特定の遊技期間において第2契機が成立した実際の回数よりも多くなる可能性があるものであってもよい。
前記契機成立時設定手段は、特定の遊技期間において第1契機または第2契機が成立したことを条件として報知条件を設定し得るものであればよく、特定の遊技期間において第1契機または第2契機が成立したときであっても所定条件に成立しなければ報知条件を設定しないものであってもよく、特定の遊技期間において第1契機または第2契機が成立したときには必ず報知条件を設定するものであってもよい。
(7) 上記(1)〜(6)のスロットマシンにおいて、有利度合いが異なる複数種類の報知条件(ATの継続確率、ATの終了確率、ATの継続ゲーム数、ナビ権利数など)からいずれかの報知条件を設定する報知条件設定手段と、
設定された報知条件にしたがって、前記事前決定手段の決定結果に応じて情報を報知する報知期間に制御する報知制御手段とを備え、
前記報知制御手段は、前記報知期間において、前記複数種類の特定結果のうちいずれかとなった場合、当該特定結果の種類に対応する特定手順を特定するための情報を報知し、
前記報知条件設定手段は、
前記報知期間に制御する報知条件が設定されていないときにおいて所定契機が成立したときに、前記複数種類の報知条件(複数種類の継続確率)のうちいずれかの報知条件を設定する第1報知条件設定手段と、
前記報知期間に制御する報知条件が設定されているときにおいて特定契機が成立したときに、前記複数種類の報知条件のうち有利度合いが最も高い所定時最高報知条件よりも有利度合いが低い報知条件であってかつ設定されている報知条件よりも有利度合いが高い報知条件を設定する第2報知条件設定手段とを含む(変形例における[射幸性抑制手法について〜第6の例]参照)。
このような構成によれば、報知期間においては、事前決定手段の決定結果に応じて情報が報知されるため、特定結果となったときに意図的に特定手順で操作することができる。このため、報知期間に移行されることに対する期待感を遊技者に抱かせることができる。
また、報知期間は、設定されている報知条件の有利度合いに左右されるところ、報知条件は、報知期間に制御する報知条件が設定されていないときにおいて所定契機が成立したときに設定される。このため、報知期間に制御する報知条件が設定されていないときにおいて所定契機が成立することに注目させ、報知期間に制御されることおよび報知条件としてより有利度合いが高い報知条件が設定されることに期待感を抱かせることができる。
また、報知条件は、報知期間に制御する報知条件が設定されているときであっても、特定契機が成立することによってすでに設定されている報知条件よりも有利度合いが高い報知条件に設定され得る。一方、特定契機が成立することによっては、所定契機が成立することによって設定され得る最も高い所定時最高報知条件よりも有利度合いが低い報知条件しか設定することができない。すなわち、報知条件として所定時最高報知条件が決定され得るのは報知期間に制御する報知条件が設定されていないときにおいて所定契機が成立したときだけであり、報知期間に制御する報知条件が設定された後において特定契機が成立したとしても所定時最高報知条件が設定されることはない。このため、報知期間に制御する報知条件が設定されているときにおいて、特定契機が成立することに注目させるとともに報知条件の有利度合いが高まることに対する期待感を抱かせつつ、射幸性が高まりすぎてしまうといった不都合の発生を抑制することができる。
なお、所定契機は報知期間に制御されていないときに成立するものであり、また特定契機は報知期間に制御されているときに成立するものであれば、所定契機と特定契機とは、同じ条件を満たすことにより成立するものであってもよく、また互いに異なる条件を満たすことにより成立するものであってもよい。
(8−1) 上記(1)〜(7)のスロットマシンにおいて、予め定められた複数種類の契機のうちいずれかが成立したことを条件として、遊技者にとって有利度合いが異なる報知条件を設定するための契機成立時処理を行なう契機成立時設定手段と、
前記契機成立時設定手段により設定された報知条件にしたがって、前記事前決定手段の決定結果に応じて情報を報知する報知期間に制御する報知制御手段とを備え、
前記報知制御手段は、前記報知期間において、前記複数種類の特定結果のうちいずれかとなった場合、当該特定結果の種類に対応する特定手順を特定するための情報を報知し、
前記事前決定手段は、前記持越手段によって前記特別入賞の発生を許容する旨が持ち越されていないときであって、特定の入賞(特定の入賞役、ベルなど)の発生を許容する旨を決定するときに、前記特別入賞の発生を許容する旨と同時に決定し得ず、前記特別入賞の発生とは別に決定する別決定のみを行ない(図6参照)、
前記複数種類の契機は、前記特定の入賞の発生が許容されることを条件として成立する特定契機を含み(変形例における[射幸性抑制手法について〜第4の例]参照)、
前記契機成立時設定手段は、前記特定契機が成立することにより設定され得る報知条件のうち有利度合いが最大となる特定時最大報知条件の方が、前記特定契機以外の契機が成立することにより設定され得る報知条件のうち有利度合いが最大となる報知条件よりも、有利度合いが高くなるように前記契機成立時処理を行なう(変形例における[射幸性抑制手法について〜第4の例]参照)。
このような構成によれば、報知期間においては、事前決定手段の決定結果に応じて情報が報知されるため、特定結果となったときに意図的に特定手順で操作することができる。このため、報知期間に移行されることに対する期待感を遊技者に抱かせることができる。
また、報知条件を設定させる契機が複数種類設けられているとともに、遊技者にとって有利度合いが異なる報知条件が設定され得るため、契機および報知条件の有利度合いのバリエーションを豊富にすることができ、遊技の興趣を向上させることができる。
また、複数種類の契機のうち特定契機が成立したときには、特定契機以外の契機が成立することによって設定され得る有利度合いが最大となる報知条件よりも、有利度合いの高い特定時最大報知条件が設定され得る。このため、複数種類の契機のうち特定契機が成立することに対し遊技者に期待感を抱かせて注目させることができる。
さらに、特定時最大報知条件を設定させ得る特定契機は、特別入賞の発生を許容する旨と同時には決定し得ない特定入賞の発生が許容されることを条件として成立する。このため、複数種類の入賞について発生を許容するか否かの1ゲームに対する決定において、特定契機を成立させるとともに、特別入賞の発生を許容させる旨が決定されることを防止することができる。その結果、特定時最大報知条件が設定されるとともに特別遊技状態に制御させてしまうことがなく、射幸性が高まりすぎてしまうといった不都合の発生を抑制することができる。また、特定契機が成立したときには、特別入賞の発生が許容されることに対してではなく、特定時最大報知条件が設定されることにのみ遊技者を注目させることができる。
(8−2) 上記(1)〜(7)のスロットマシンにおいて、予め定められた複数種類の契機のうちいずれかが成立したことを条件として、遊技者にとって有利度合いが異なる報知条件を設定するための契機成立時処理を行なう契機成立時設定手段と、
前記契機成立時設定手段により設定された報知条件にしたがって、前記事前決定手段の決定結果に応じて情報を報知する報知期間に制御する報知制御手段とを備え、
前記報知制御手段は、前記報知期間において、前記複数種類の特定結果のうちいずれかとなった場合、当該特定結果の種類に対応する特定手順を特定するための情報を報知し、
前記事前決定手段は、前記持越手段によって前記特別入賞の発生を許容する旨が持ち越されていないときであって、特定の入賞(チェリー)の発生を許容する旨を決定するときに、前記特別入賞の発生を許容する旨と同時に決定する同時決定と、前記特別入賞の発生とは別に決定する単独決定とを行ない(図6参照)、
前記複数種類の契機は、前記単独決定により前記特定の入賞の発生が許容されることを条件として成立する特定契機を含み(変形例における[射幸性抑制手法について〜第5の例]欄参照)、
前記契機成立時設定手段は、前記特定契機が成立することにより設定され得る報知条件のうち有利度合いが最大となる特定時最大報知条件の方が、前記特定契機以外の契機が成立することにより設定され得る報知条件のうち有利度合いが最大となる報知条件よりも、有利度合いが高くなるように前記契機成立時処理を行なう(変形例における[射幸性抑制手法について〜第5の例]欄参照)。
このような構成によれば、報知期間においては、事前決定手段の決定結果に応じて情報が報知されるため、特定結果となったときに意図的に特定手順で操作することができる。このため、報知期間に移行されることに対する期待感を遊技者に抱かせることができる。
また、報知条件を設定させる契機が複数種類設けられているとともに、遊技者にとって有利度合いが異なる報知条件が設定され得るため、契機および報知条件の有利度合いのバリエーションを豊富にすることができ、遊技の興趣を向上させることができる。
また、複数種類の契機のうち特定契機が成立したときには、特定契機以外の契機が成立することによって設定され得る有利度合いが最大となる報知条件よりも、有利度合いの高い特定時最大報知条件が設定され得る。このため、複数種類の契機のうち特定契機が成立することに対し遊技者に期待感を抱かせて注目させることができる。
さらに、特定時最大報知条件を設定させ得る特定契機は、特定入賞の発生が特別入賞の発生とは別に決定されることを条件として成立し、たとえ特定入賞の発生が許容されたときであっても特別入賞の発生を許容する旨が同時に決定されたときには成立しない。このため、複数種類の入賞について発生を許容するか否かの1ゲームに対する決定において、特定契機を成立させるとともに、特別入賞の発生を許容させる旨が決定されることを防止することができる。その結果、特定時最大報知条件が設定されるとともに特別遊技状態に制御させてしまうことがなく、射幸性が高まりすぎてしまうといった不都合の発生を抑制することができる。また、特定契機が成立したときには、特定時最大報知条件が設定されることのみならず、特別入賞の発生が許容されることに対しても、遊技者に期待感を抱かせることができる。
本発明を適用したスロットマシンの正面図である。 スロットマシンの内部構造図である。 リールの図柄配列を示す図である。 スロットマシンの構成を示すブロック図である。 入賞として定められた役の構成を示す図である。 遊技状態別の内部抽選の対象役を示す図である。 (a)は、リプレイGRを構成する再遊技役の組合せ、小役GRを構成する小役の組合せ、リプレイGR、小役GRの当選時において操作態様に応じて入賞ラインに揃う図柄組合せを示す図であり、(b)は、特別役当選中において小役GRの当選時のみに関する入賞ラインに揃う図柄組合せを示す図である。 RTの移行状況を示す図である。 RTの概要を示す図である。 転落役ナビの報知態様を示す図である。 小役ナビの報知態様を示す図である。 ナビ権利の概要を示す図である。 ナビ権利の当選確率を示す図である。 転落役当選時の報知態様及びナビ権利個数の変化を示す図である。 転落役当選時の報知制御を示すフローチャートである。 転落役当選時の報知制御の変形例を示すフローチャートである。 当選個数報知抽選に用いるテーブルを示す図である。
本発明の実施例を以下に説明する。
本発明が適用されたスロットマシンの実施例を図面を用いて説明すると、本実施例のスロットマシン1は、前面が開口する筐体1aと、この筐体1aの側端に回動自在に枢支された前面扉1bと、から構成されている。
本実施例のスロットマシン1の筐体1aの内部には、図2に示すように、外周に複数種の図柄が配列されたリール2L、2C、2R(以下、左リール、中リール、右リール)が水平方向に並設されており、図1に示すように、これらリール2L、2C、2Rに配列された図柄のうち連続する3つの図柄が前面扉1bに設けられた透視窓3から見えるように配置されている。
リール2L、2C、2Rの外周部には、図3に示すように、それぞれ「黒7(たとえば、左リール2Lの領域番号17の図柄)」、「白7(たとえば、左リール2Lの領域番号3の図柄)」、「BAR(たとえば、左リール2Lの領域番号10の図柄)」、「リプレイ(たとえば、左リール2Lの領域番号14の図柄)」、「ベル(たとえば、左リール2Lの領域番号16の図柄)」、「スイカ(たとえば、左リール2Lの領域番号18の図柄)」、「チェリー(たとえば、中リール2Cの領域番号14の図柄)」、「オレンジ(たとえば、左リール2Lの領域番号1の図柄)」、「ブドウ(たとえば、左リール2Lの領域番号13の図柄)」、「プラム(たとえば、左リール2Lの領域番号19の図柄)」といった互いに識別可能な複数種類の図柄が所定の順序で、それぞれ21個ずつ描かれている。リール2L、2C、2Rの外周部に描かれた図柄は、透視窓3において各々上中下三段に表示される。
各リール2L、2C、2Rは、各々対応して設けられリールモータ32L、32C、32R(図4参照)によって回転させることで、各リール2L、2C、2Rの図柄が透視窓3に連続的に変化しつつ表示されるとともに、各リール2L、2C、2Rの回転を停止させることで、透視窓3に3つの連続する図柄が表示結果として導出表示されるようになっている。
リール2L、2C、2Rの内側には、リール2L、2C、2Rそれぞれに対して、基準位置を検出するリールセンサ33L、33C、33Rと、リール2L、2C、2Rを背面から照射するリールLED55と、が設けられている。また、リールLED55は、リール2L、2C、2Rの連続する3つの図柄に対応する12のLEDからなり、各図柄をそれぞれ独立して照射可能とされている。
前面扉1bの各リール2L、2C、2Rの手前側(遊技者側)の位置には、液晶表示器51(図1参照)の表示領域51aが配置されている。液晶表示器51は、液晶素子に対して電圧が印加されていない状態で、透過性を有するノーマリーホワイトタイプの液晶パネルを有しており、表示領域51aの透視窓3に対応する透過領域51b及び透視窓3を介して遊技者側から各リール2L、2C、2Rが視認できるようになっている。また、表示領域51aの透過領域51bを除く領域の裏面には、背後から表示領域51aを照射するバックライト(図示略)が設けられているとともに、さらにその裏面には、内部を隠蔽する隠蔽部材(図示略)が設けられている。
前面扉1bには、メダルを投入可能なメダル投入部4、メダルが払い出されるメダル払出口9、クレジット(遊技者所有の遊技用価値として記憶されているメダル数)を用いてメダル1枚分の賭数を設定する際に操作される1枚BETスイッチ5、クレジットを用いて、その範囲内において遊技状態に応じて定められた規定数の賭数のうち最大の賭数(本実施例ではいずれの遊技状態においても3)を設定する際に操作されるMAXBETスイッチ6、クレジットとして記憶されているメダル及び賭数の設定に用いたメダルを精算する(クレジット及び賭数の設定に用いた分のメダルを返却させる)際に操作される精算スイッチ10、ゲームを開始する際に操作されるスタートスイッチ7、リール2L、2C、2Rの回転を各々停止する際に操作されるストップスイッチ8L、8C、8R、が遊技者により操作可能にそれぞれ設けられている。
また、前面扉1bには、クレジットとして記憶されているメダル枚数が表示されるクレジット表示器11、後述するBB中のメダルの獲得枚数やエラー発生時にその内容を示すエラーコード等が表示される遊技補助表示器12、入賞の発生により払い出されたメダル枚数が表示されるペイアウト表示器13が設けられている。
また、前面扉1bには、賭数が1設定されている旨を点灯により報知する1BETLED14、賭数が2設定されている旨を点灯により報知する2BETLED15、賭数が3設定されている旨を点灯により報知する3BETLED16、メダルの投入が可能な状態を点灯により報知する投入要求LED17、スタートスイッチ7の操作によるゲームのスタート操作が有効である旨を点灯により報知するスタート有効LED18、ウェイト(前回のゲーム開始から一定期間経過していないためにリールの回転開始を待機している状態)中である旨を点灯により報知するウェイト中LED19、後述するリプレイゲーム中である旨を点灯により報知するリプレイ中LED20が設けられている。
MAXBETスイッチ6の内部には、1枚BETスイッチ5及びMAXBETスイッチ6の操作による賭数の設定操作が有効である旨を点灯により報知するBETスイッチ有効LED21(図4参照)が設けられており、ストップスイッチ8L、8C、8Rの内部には、該当するストップスイッチ8L、8C、8Rによるリールの停止操作が有効である旨を点灯により報知する左、中、右停止有効LED22L、22C、22R(図4参照)がそれぞれ設けられている。
前面扉1bの内側には、所定のキー操作により後述するエラー状態及び後述する打止状態を解除するためのリセット操作を検出するリセットスイッチ23、後述する設定値の変更中や設定値の確認中にその時点の設定値が表示される設定値表示器24、メダル投入部4から投入されたメダルの流路を、筐体1a内部に設けられた後述のホッパータンク34a(図2参照)側またはメダル払出口9側のいずれか一方に選択的に切り替えるための流路切替ソレノイド30、メダル投入部4から投入され、ホッパータンク34a側に流下したメダルを検出する投入メダルセンサ31を有するメダルセレクタ(図示略)、前面扉1bの開放状態を検出するドア開放検出スイッチ25(図4参照)が設けられている。
筐体1a内部には、図2に示すように、前述したリール2L、2C、2R、リールモータ32L、32C、32R、各リール2L、2C、2Rのリール基準位置をそれぞれ検出可能なリールセンサ33L、33C、33R(図4参照)からなるリールユニット2、外部出力信号を出力するための外部出力基板1000、メダル投入部4から投入されたメダルを貯留するホッパータンク34a、ホッパータンク34aに貯留されたメダルをメダル払出口9より払い出すためのホッパーモータ34b、ホッパーモータ34bの駆動により払い出されたメダルを検出する払出センサ34cからなるホッパーユニット34、電源ボックス100が設けられている。
ホッパーユニット34の側部には、ホッパータンク34aから溢れたメダルが貯留されるオーバーフロータンク35が設けられている。オーバーフロータンク35の内部には、貯留された所定量のメダルを検出可能な高さに設けられた左右に離間する一対の導電部材からなる満タンセンサ35aが設けられており、導電部材がオーバーフロータンク35内に貯留されたメダルを介して接触することにより導電したときに内部に貯留されたメダル貯留量が所定量以上となったこと、すなわちオーバーフロータンクが満タン状態となったことを検出できるようになっている。
電源ボックス100の前面には、後述のBB終了時に打止状態(リセット操作がなされるまでゲームの進行が規制される状態)に制御する打止機能の有効/無効を選択するための打止スイッチ36a、後述のBB終了時に自動精算処理(クレジットとして記憶されているメダルを遊技者の操作によらず精算(返却)する処理)に制御する自動精算機能の有効/無効を選択するための自動精算スイッチ36b、設定変更状態または設定確認状態に切り替えるための設定キースイッチ37、通常時においてはエラー状態や打止状態を解除するためのリセットスイッチとして機能し、設定変更状態においては後述する内部抽選の当選確率(出玉率)の設定値を変更するための設定スイッチとして機能するリセット/設定スイッチ38、電源をON/OFFする際に操作される電源スイッチ39が設けられている。
本実施例のスロットマシン1においてゲームを行なう場合には、まず、メダルをメダル投入部4から投入するか、あるいはクレジットを使用して賭数を設定する。クレジットを使用するには1枚BETスイッチ5またはMAXBETスイッチ6を操作すれば良い。遊技状態に応じて定められた規定数の賭数が設定されると、入賞ラインL1〜L4(図1参照)のうち遊技状態に応じて定められた入賞ラインが有効となり、スタートスイッチ7の操作が有効な状態、すなわち、ゲームが開始可能な状態となる。本実施例では、規定数の賭数として遊技状態に関わらず3枚が定められて規定数の賭数が設定されると入賞ラインL1〜L4が有効となる。尚、遊技状態に対応する規定数のうち最大数を超えてメダルが投入された場合には、その分はクレジットに加算される。
入賞ラインとは、各リール2L、2C、2Rの透視窓3に表示された図柄の組合せが入賞図柄の組合せであるかを判定するために設定されるラインである。本実施例では、図1に示すように、リール2Lの上段、リール2Cの中段、リール2Rの下段、すなわち右下がりに並んだ図柄に跨って設定された入賞ラインL1、リール2Lの下段、リール2Cの中段、リール2Rの上段、すなわち右上がりに並んだ図柄に跨って設定された入賞ラインL2、リール2Lの上段、リール2Cの中段、リール2Rの上段、すなわちV字型に並んだ図柄に跨って設定された入賞ラインL3、リール2Lの下段、リール2Cの中段、リール2Rの下段、すなわち山型に並んだ図柄に跨って設定された入賞ラインL4の4種類が入賞ラインとして定められている。
ゲームが開始可能な状態でスタートスイッチ7を操作すると、各リール2L、2C、2Rが回転し、各リール2L、2C、2Rの図柄が連続的に変動する。これにより、左、中、右の全てのリール2L、2C、2Rが回転している段階に更新される。この状態でいずれかのストップスイッチ8L、8C、8Rを操作すると、対応するリール2L、2C、2Rの回転が停止し、透視窓3に表示結果が導出表示される。これにより、遊技者によって操作されたストップスイッチに対応するリールの回転を停止させた段階に更新される。
そして全てのリール2L、2C、2Rが停止されることで1ゲームが終了し、有効化され入賞ライン上に予め定められた図柄の組合せ(以下、役とも呼ぶ)が各リール2L、2C、2Rの表示結果として停止した場合には入賞が発生し、その入賞に応じて定められた枚数のメダルが遊技者に対して付与され、クレジットに加算される。また、クレジットが上限数(本実施例では50)に達した場合には、メダルが直接メダル払出口9(図1参照)から払い出されるようになっている。尚、有効化され複数の入賞ライン上にメダルの払出を伴う図柄の組合せが揃った場合には、有効化され入賞ラインに揃った図柄の組合せそれぞれに対して定められた払出枚数を合計し、合計した枚数のメダルが遊技者に対して付与されることとなる。ただし、1ゲームで付与されるメダルの払出枚数には、上限(本実施例では15枚)が定められており、合計した払出枚数が上限を超える場合には、上限枚数のメダルが付与されることとなる。また、有効化され入賞ライン上に、遊技状態の移行を伴う図柄の組合せが各リール2L、2C、2Rの表示結果として停止した場合には図柄の組合せに応じた遊技状態に移行するようになっている。
スロットマシン1には、図4に示すように、遊技制御基板40、演出制御基板90、電源基板101が設けられており、遊技制御基板40によって遊技状態が制御され、演出制御基板90によって遊技状態に応じた演出が制御され、電源基板101によってスロットマシン1を構成する電気部品の駆動電源が生成され、各部に供給される。
電源基板101には、外部からAC100Vの電源が供給されるとともに、このAC100Vの電源からスロットマシン1を構成する電気部品の駆動に必要な直流電圧が生成され、遊技制御基板40及び遊技制御基板40を介して接続された演出制御基板90に供給されるようになっている。
また、電源基板101には、前述したホッパーモータ34b、払出センサ34c、満タンセンサ35a、打止スイッチ36a、自動精算スイッチ36b、設定キースイッチ37、リセット/設定スイッチ38、電源スイッチ39が接続されている。
遊技制御基板40には、前述した1枚BETスイッチ5、MAXBETスイッチ6、スタートスイッチ7、ストップスイッチ8L、8C、8R、精算スイッチ10、リセットスイッチ23、投入メダルセンサ31、ドア開放検出スイッチ25、リールセンサ33L、33C、33Rが接続されているとともに、電源基板101を介して前述した払出センサ34c、満タンセンサ35a、打止スイッチ36a、自動精算スイッチ36b、設定キースイッチ37、リセット/設定スイッチ38が接続されており、これら接続されたスイッチ類の検出信号が入力されるようになっている。
また、遊技制御基板40には、前述したクレジット表示器11、遊技補助表示器12、ペイアウト表示器13、1〜3BETLED14〜16、投入要求LED17、スタート有効LED18、ウェイト中LED19、リプレイ中LED20、BETスイッチ有効LED21、左、中、右停止有効LED22L、22C、22R、設定値表示器24、流路切替ソレノイド30、リールモータ32L、32C、32Rが接続されているとともに、電源基板101を介して前述したホッパーモータ34bが接続されており、これら電気部品は、遊技制御基板40に搭載された後述のメイン制御部41の制御に基づいて駆動されるようになっている。
遊技制御基板40には、メインCPU41a、ROM41b、RAM41c、I/Oポート41dを備えたマイクロコンピュータからなり、遊技の制御を行なうメイン制御部41、所定範囲(本実施例では0〜65535)の乱数を生成する乱数回路42、一定周波数のクロック信号を乱数回路42に供給するパルス発振器43、遊技制御基板40に直接または電源基板101を介して接続されたスイッチ類から入力された検出信号を検出するスイッチ検出回路44、リールモータ32L、32C、32Rの駆動制御を行なうモータ駆動回路45、流路切替ソレノイド30の駆動制御を行なうソレノイド駆動回路46、遊技制御基板40に接続された各種表示器やLEDの駆動制御を行なうLED駆動回路47、スロットマシン1に供給される電源電圧を監視し、電圧低下を検出したときに、その旨を示す電圧低下信号をメイン制御部41に対して出力する電断検出回路48、電源投入時またはメインCPU41aからの初期化命令が入力されないときにメインCPU41aにリセット信号を与えるリセット回路49、その他各種デバイス、回路が搭載されている。
メインCPU41aは、計時機能、タイマ割込などの割込機能(割込禁止機能を含む)を備え、ROM41bに記憶されたプログラム(後述)を実行して、遊技の進行に関する処理を行なうととともに、遊技制御基板40に搭載された制御回路の各部を直接的または間接的に制御する。ROM41bは、メインCPU41aが実行するプログラムや各種テーブル等の固定的なデータを記憶する。RAM41cは、メインCPU41aがプログラムを実行する際のワーク領域等として使用される。I/Oポート41dは、メイン制御部41が備える信号入出力端子を介して接続された各回路との間で制御信号を入出力する。
また、メイン制御部41には、停電時においてもバックアップ電源が供給されており、バックアップ電源が供給されている間は、RAM41cに記憶されているデータが保持されるようになっている。
メインCPU41aは、基本処理として遊技制御基板40に接続された各種スイッチ類の検出状態が変化するまでは制御状態に応じた処理を繰り返しループし、各種スイッチ類の検出状態の変化に応じて段階的に移行する処理を実行する。また、メインCPU41aは、前述のように割込機能を備えており、割込の発生により基本処理に割り込んで割込処理を実行できるようになっており、電断検出回路48から出力された電圧低下信号の入力に応じて電断割込処理(メイン)を実行し、一定時間間隔(本実施例では、約0.56ms)毎にタイマ割込処理(メイン)を実行する。尚、タイマ割込処理(メイン)の実行間隔は、基本処理において制御状態に応じて繰り返す処理が一巡する時間とタイマ割込処理(メイン)の実行時間とを合わせた時間よりも長い時間に設定されており、今回と次回のタイマ割込処理(メイン)との間で必ず制御状態に応じて繰り返す処理が最低でも一巡することとなる。
メインCPU41aは、I/Oポート41dを介して演出制御基板90に、各種のコマンドを送信する。遊技制御基板40から演出制御基板90へ送信されるコマンドは一方向のみで送られ、演出制御基板90から遊技制御基板40へ向けてコマンドが送られることはない。遊技制御基板40から演出制御基板90へ送信されるコマンドの伝送ラインは、ストローブ(INT)信号ライン、データ伝送ライン、グラウンドラインから構成されているとともに、演出中継基板80を介して接続されており、遊技制御基板40と演出制御基板90とが直接接続されない構成とされている。
演出制御基板90には、スロットマシン1の前面扉1bに配置された液晶表示器51(図1参照)、演出効果LED52、スピーカ53、54、前述したリールLED55等の演出装置が接続されており、これら演出装置は、演出制御基板90に搭載された後述のサブ制御部91による制御に基づいて駆動されるようになっている。
尚、本実施例では、演出制御基板90に搭載されたサブ制御部91により、液晶表示器51、演出効果LED52、スピーカ53、54、リールLED55等の演出装置の出力制御が行われる構成であるが、サブ制御部91とは別に演出装置の出力制御を直接的に行なう出力制御部を演出制御基板90または他の基板に搭載し、サブ制御部91がメイン制御部41からのコマンドに基づいて演出装置の出力パターンを決定し、サブ制御部91が決定した出力パターンに基づいて出力制御部が演出装置の出力制御を行なう構成としても良く、このような構成では、サブ制御部91及び出力制御部の双方によって演出装置の出力制御が行われることとなる。
また、本実施例では、演出装置として液晶表示器51、演出効果LED52、スピーカ53、54、リールLED55を例示しているが、演出装置は、これらに限られず、例えば、機械的に駆動する表示装置や機械的に駆動する役モノなどを演出装置として適用しても良い。
演出制御基板90には、メイン制御部41と同様にサブCPU91a、ROM91b、RAM91c、I/Oポート91dを備えたマイクロコンピュータにて構成され、演出の制御を行なうサブ制御部91、演出制御基板90に接続された液晶表示器51の表示制御を行なう表示制御回路92、演出効果LED52、リールLED55の駆動制御を行なうLED駆動回路93、スピーカ53、54からの音声出力制御を行なう音声出力回路94、電源投入時またはサブCPU91aからの初期化命令が一定時間入力されないときにサブCPU91aにリセット信号を与えるリセット回路95、日付情報及び時刻情報を含む時間情報を出力する時計装置97、スロットマシン1に供給される電源電圧を監視し、電圧低下を検出したときに、その旨を示す電圧低下信号をサブCPU91aに対して出力する電断検出回路98、その他の回路等、が搭載されており、サブCPU91aは、遊技制御基板40から送信されるコマンドを受けて、演出を行なうための各種の制御を行なうとともに、演出制御基板90に搭載された制御回路の各部を直接的または間接的に制御する。
サブCPU91aは、メインCPU41aと同様に、割込機能(割込禁止機能を含む)を備える。サブ制御部91の割込端子の1つは、コマンド伝送ラインのうち、メイン制御部41がコマンドを送信する際に出力するストローブ(INT)信号線に接続されており、サブCPU91aは、ストローブ信号の入力に基づいて割込を発生させて、メイン制御部41からのコマンドを取得し、バッファに格納するコマンド受信割込処理を実行する。また、サブCPU91aは、クロック入力数が一定数に到達する毎、すなわち一定間隔毎に割込を発生させて後述するタイマ割込処理(サブ)を実行する。また、サブ制御部91の割込端子の1つは、電断検出回路98と接続されており、サブCPU91aは、電断検出回路98から出力された電圧低下信号の入力に応じて電断割込処理(サブ)を実行する。また、サブCPU91aにおいても未使用の割込が発生した場合には、もとの処理に即時復帰させる未使用割込処理を実行するようになっている。
また、サブ制御部91にも、停電時においてバックアップ電源が供給されており、バックアップ電源が供給されている間は、RAM91cに記憶されているデータが保持されるようになっている。
本実施例のスロットマシン1は、設定値に応じてメダルの払出率が変わるものである。詳しくは、後述する内部抽選において設定値に応じた当選確率を用いることにより、メダルの払出率が変わるようになっている。設定値は1〜6の6段階からなり、6が最も払出率が高く、5、4、3、2、1の順に値が小さくなるほど払出率が低くなる。すなわち設定値として6が設定されている場合には、遊技者にとって最も有利度が高く、5、4、3、2、1の順に値が小さくなるほど有利度が段階的に低くなる。
設定値を変更するためには、設定キースイッチ37をON状態としてからスロットマシン1の電源をONする必要がある。設定キースイッチ37をON状態として電源をONすると、設定値表示器24にRAM41cから読み出された設定値が表示値として表示され、リセット/設定スイッチ38の操作による設定値の変更操作が可能な設定変更状態に移行する。設定変更状態において、リセット/設定スイッチ38が操作されると、設定値表示器24に表示された表示値が1ずつ更新されていく(設定6からさらに操作されたときは、設定1に戻る)。そして、スタートスイッチ7が操作されると表示値を設定値として確定する。そして、設定キースイッチ37がOFFされると、確定した表示値(設定値)がメイン制御部41のRAM41cに格納され、遊技の進行が可能な状態に移行する。
また、設定値を確認するためには、ゲーム終了後、賭数が設定されていない状態で設定キースイッチ37をON状態とすれば良い。このような状況で設定キースイッチ37をON状態とすると、設定値表示器24にRAM41cから読み出された設定値が表示されることで設定値を確認可能な設定確認状態に移行する。設定確認状態においては、ゲームの進行が不能であり、設定キースイッチ37をOFF状態とすることで、設定確認状態が終了し、ゲームの進行が可能な状態に復帰することとなる。
本実施例のスロットマシン1においては、メインCPU41aが電断検出回路48からの電圧低下信号を検出した際に、電断割込処理(メイン)を実行する。電断割込処理(メイン)では、レジスタを後述するRAM41cのスタックに退避し、RAM41cにいずれかのビットが1となる破壊診断用データ(本実施例では、5AH)、すなわち0以外の特定のデータを格納するとともに、RAM41cの全ての領域に格納されたデータに基づくRAMパリティが0となるようにRAMパリティ調整用データを計算し、RAM41cに格納する処理を行なうようになっている。尚、RAMパリティとはRAM41cの該当する領域(本実施例では、全ての領域)の各ビットに格納されている値の排他的論理和として算出される値である。このため、RAM41cの全ての領域に格納されたデータに基づくRAMパリティが0であれば、RAMパリティ調整用データは0となり、RAM41cの全ての領域に格納されたデータに基づくRAMパリティが1であれば、RAMパリティ調整用データは1となる。
そして、メインCPU41aは、その起動時においてRAM41cの全ての領域に格納されたデータに基づいてRAMパリティを計算するとともに、破壊診断用データの値を確認し、RAMパリティが0であり、かつ破壊診断用データの値も正しいことを条件に、RAM41cに記憶されているデータに基づいてメインCPU41aの処理状態を電断前の状態に復帰させるが、RAMパリティが0でない場合(1の場合)や破壊診断用データの値が正しくない場合には、RAM異常と判定し、RAM異常エラーコードをレジスタにセットしてRAM異常エラー状態に制御し、遊技の進行を不能化させるようになっている。尚、RAM異常エラー状態は、他のエラー状態と異なり、リセットスイッチ23やリセット/設定スイッチ38を操作しても解除されないようになっており、前述した設定変更状態において新たな設定値が設定されるまで解除されることがない。
尚、本実施例では、RAM41cに格納されている全てのデータが停電時においてもバックアップ電源により保持されるとともに、メインCPU41aは、電源投入時においてRAM41cのデータが正常であると判定した場合に、RAM41cの格納データに基づいて電断前の制御状態に復帰する構成であるが、RAM41cに格納されているデータのうち停電時において制御状態の復帰に必要なデータのみをバックアップし、電源投入時においてバックアップされているデータに基づいて電断前の制御状態に復帰する構成としても良い。
また、電源投入時において電断前の制御状態に復帰させる際に、全ての制御状態を電断前の制御状態に復帰させる必要はなく、遊技者に対して不利益とならない最低限の制御状態を復帰させる構成であれば良く、例えば、入力ポートの状態などを全て電断前の状態に復帰させる必要はない。
また、サブCPU91aも電断検出回路98からの電圧低下信号を検出した際に、電断割込処理(サブ)を実行する。電断割込処理(サブ)では、レジスタを後述するRAM91cのスタックに退避し、RAM91cにいずれかのビットが1となる破壊診断用データを格納するとともに、RAM91cの全ての領域に格納されたデータに基づくRAMパリティが0となるようにRAMパリティ調整用データを計算し、RAM91cに格納する処理を行なうようになっている。
そして、サブCPU91aは、その起動時においてRAM91cの全ての領域に格納されたデータに基づいてRAMパリティを計算し、RAMパリティが0であることを条件に、RAM91cに記憶されているデータに基づいてサブCPU91aの処理状態を電断前の状態に復帰させるが、RAMパリティが0でない場合(1の場合)には、RAM異常と判定し、RAM91cを初期化するようになっている。この場合、メインサブCPU91aと異なり、RAM91cが初期化されるのみで演出の実行が不能化されることはない。
尚、本実施例では、RAM91cに格納されている全てのデータが停電時においてもバックアップ電源により保持されるとともに、サブCPU91aは、電源投入時においてRAM91cのデータが正常であると判定した場合に、RAM91cの格納データに基づいて電断前の制御状態に復帰する構成であるが、RAM91cに格納されているデータのうち停電時において制御状態の復帰に必要なデータのみをバックアップし、電源投入時においてバックアップされているデータに基づいて電断前の制御状態に復帰する構成としても良い。
また、電源投入時において電断前の制御状態に復帰させる際に、全ての制御状態を電断前の制御状態に復帰させる必要はなく、遊技者に対して不利益とならない最低限の制御状態を復帰させる構成であれば良く、入力ポートの状態や、演出が途中で中断された場合の途中経過などを全て電断前の状態に復帰させる必要はない。例えば、BB中か、通常遊技状態か、などの遊技状態を示すデータのみをバックアップするとともに、遊技状態に対応する演出(BB中であればBB中演出、通常遊技状態であれば通常演出)以外の特定の演出(小役告知など)の実行中に電断が発生した場合に、次回電源投入時において電断時に実行されていた特定の演出を再開するのではなく、電源投入時においてバックアップされている遊技状態に対応する演出を最初から実行するようにしても良い。
次に、メイン制御部41のRAM41cの初期化について説明する。メイン制御部41のRAM41cの格納領域は、重要ワーク、一般ワーク、特別ワーク、設定値ワーク、非保存ワーク、未使用領域、スタック領域に区分されている。
重要ワークは、各種表示器やLEDの表示用データ、I/Oポート41dの入出力データ、遊技時間の計時カウンタ等、BB終了時に初期化すると不都合があるデータが格納されるワークである。一般ワークは、停止制御テーブル、停止図柄、メダルの払出枚数、BB中のメダル払出総数等、BB終了時に初期化可能なデータが格納されるワークである。特別ワークは、演出制御基板90へコマンドを送信するためのデータ、各種ソフトウェア乱数(後述する判定値加算用乱数、初期値変更用乱数)等、設定変更前にも初期化されないデータが格納されるワークである。設定値ワークは、内部抽選処理で抽選を行なう際に用いる設定値が格納されるワークである。非保存ワークは、各種スイッチ類の状態を保持するワークであり、起動時にRAM41cのデータが破壊されているか否かに関わらず必ず値が設定されることとなる。未使用領域は、RAM41cの格納領域のうち使用していない領域であり、後述する複数の初期化条件のいずれか1つでも成立すれば初期化されることとなる。スタック領域は、メインCPU41aのレジスタから退避したデータが格納される領域であり、このうちの未使用スタック領域は、未使用領域と同様に、後述する複数の初期化条件のいずれか1つでも成立すれば初期化されることとなるが、使用中スタック領域は、プログラムの続行のため、初期化されることはない。
本実施例においてメインCPU41aは、RAM異常エラー発生時、設定キースイッチ37がONの状態での起動時、BB終了時、設定キースイッチ37がOFFの状態での起動時においてRAM41cのデータが破壊されていないとき、1ゲーム終了時の5つからなる初期化条件が成立した際に、各初期化条件に応じて初期化される領域の異なる5種類の初期化を行なう。
初期化0は、RAM異常エラー発生時に行なう初期化であり、初期化0では、RAM41cの格納領域のうち、使用中スタック領域を除く全ての領域(未使用領域及び未使用スタック領域を含む)が初期化される。初期化1は、起動時において設定キースイッチ37がONの状態であり、設定変更状態へ移行する場合において、その前に行なう初期化であり、初期化1では、RAM41cの格納領域のうち、特別ワーク、非保存ワーク及び使用中スタック領域以外の領域(未使用領域及び未使用スタック領域を含む)が初期化される。初期化2は、BB終了時に行なう初期化であり、初期化2では、RAM41cの格納領域のうち、一般ワーク、未使用領域及び未使用スタック領域が初期化される。初期化3は、起動時において設定キースイッチ37がOFFの状態であり、かつRAM41cのデータが破壊されていない場合において行なう初期化であり、初期化3では、非保存ワーク、未使用領域及び未使用スタック領域が初期化される。初期化4は、1ゲーム終了時に行なう初期化であり、初期化4では、RAM41cの格納領域のうち、未使用領域及び未使用スタック領域が初期化される。
尚、本実施例では、初期化1を設定変更状態の移行前に行っているが、設定変更状態の終了時に行ったり、設定変更状態移行前、設定変更状態終了時の双方で行うようにしても良い。この場合、設定値ワークを初期化してしまうと確定した設定値が失われてしまうこととなるので、設定変更状態終了時の初期化では、設定値ワークの初期化は行われない。
本実施例のスロットマシン1は、前述のように遊技状態に応じて設定可能な賭数の規定数が定められており、遊技状態に応じて定められた規定数の賭数が設定されたことを条件にゲームを開始させることが可能となる。本実施例では、後に説明するが、遊技状態として、レギュラーボーナス(以下ではRBと称す)、RT(0)〜(3)があり、いずれの遊技状態であっても賭数の規定数として3が定められており、遊技状態に関わらず、賭数として3が設定されるとゲームを開始させることが可能となる。尚、本実施例では、遊技状態に応じた規定数の賭数が設定された時点で、入賞ラインL1〜L4の全てが有効化されることとなる。
本実施例のスロットマシン1は、全てのリール2L、2C、2Rが停止した際に、有効化された入賞ライン(以下、単に入賞ラインと呼ぶ)上に役と呼ばれる図柄の組合せが揃うと入賞となる。役は、同一図柄の組合せであっても良いし、異なる図柄を含む組合せであっても良い。入賞となる役の種類は、遊技状態に応じて定められているが、大きく分けて、メダルの払い出しを伴う小役と、賭数の設定を必要とせずに次のゲームを開始可能となる再遊技役と、遊技状態の移行を伴う特別役と、がある。以下では、小役と再遊技役をまとめて一般役とも呼ぶ。遊技状態に応じて定められた各役の入賞が発生するためには、後述する内部抽選に当選して、当該役の当選フラグがRAM41cに設定されている必要がある。
尚、これら各役の当選フラグのうち、小役及び再遊技役の当選フラグは、当該フラグが設定されたゲームにおいてのみ有効とされ、次のゲームでは無効となるが、特別役の当選フラグは、当該フラグにより許容された役の組合せが揃うまで有効とされ、許容された役の組合せが揃ったゲームにおいて無効となる。すなわち特別役の当選フラグが一度当選すると、例え、当該フラグにより許容された役の組合せを揃えることができなかった場合にも、その当選フラグは無効とされずに、次のゲームへ持ち越されることとなる。
このスロットマシン1における役としては、図5に示すように、特別役としてビッグボーナス(1)〜(3)(以下ではビッグボーナス(1)をBB(1)、ビッグボーナス(2)をBB(2)、ビッグボーナス(3)をBB(3)とする)が、再遊技役としてリプレイ(1)〜(8)が、小役としてスイカ、チェリー、ベル、小役(1)〜(10)が定められている。
スイカは、RT(0)〜(3)において入賞ラインのいずれかに「スイカ−スイカ−スイカ」の組合せが揃ったときに入賞となり、1枚のメダルが払い出される。
チェリーは、RT(0)〜(3)において中リールについて入賞ラインのいずれかに「チェリー」の図柄が導出されたときに入賞となり、4枚のメダルが払い出される。尚、「チェリー」の図柄が中リールの中段に停止した場合には、入賞ラインL1〜L4の4本の入賞ラインにチェリー組合せが揃うこととなり、4本の入賞ライン上でチェリーに入賞したこととなるが合計枚数が上限である15枚を超えるため、15枚のメダルが払い出されることとなる。
ベルは、RT(0)〜(3)において入賞ラインのいずれかに「ベル−ベル−ベル」の組合せが揃ったときに入賞となり、小役(1)は、RT(0)〜(3)において入賞ラインのいずれかに「黒7−リプレイ−ブドウ」の組合せが揃ったときに入賞となり、小役(2)は、RT(0)〜(3)において入賞ラインのいずれかに「白7−リプレイ−ブドウ」の組合せが揃ったときに入賞となり、小役(3)は、RT(0)〜(3)において入賞ラインのいずれかに「BAR−リプレイ−ブドウ」の組合せが揃ったときに入賞となり、小役(4)は、RT(0)〜(3)において入賞ラインのいずれかに「ブドウ−黒7−ブドウ」の組合せが揃ったときに入賞となり、小役(5)は、RT(0)〜(3)において入賞ラインのいずれかに「ブドウ−白7−ブドウ」の組合せが揃ったときに入賞となり、小役(6)は、RT(0)〜(3)において入賞ラインのいずれかに「ブドウ−BAR−ブドウ」の組合せが揃ったときに入賞となり、小役(7)は、RT(0)〜(3)において入賞ラインのいずれかに「ブドウ−リプレイ−黒7」の組合せが揃ったときに入賞となり、小役(8)は、RT(0)〜(3)において入賞ラインのいずれかに「ブドウ−リプレイ−白7」の組合せが揃ったときに入賞となり、小役(9)は、RT(0)〜(3)において入賞ラインのいずれかに「ブドウ−リプレイ−BAR」の組合せが揃ったときに入賞となる。ベル、小役(1)〜(9)のいずれかが入賞すると、9枚のメダルが払い出される。
小役(10)は、RBにおいて入賞ラインのいずれかに「プラム−ベル−ベル」の組合せが揃ったときに入賞となり、小役(10)が入賞すると、12枚のメダルが払い出される。
リプレイ(1)は、いずれの遊技状態においても入賞ラインのいずれかに「リプレイ−リプレイ−リプレイ」の組合せが揃ったときに入賞となり、リプレイ(2)は、いずれの遊技状態においても入賞ラインのいずれかに「オレンジ−オレンジ−オレンジ」の組合せが揃ったときに入賞となり、リプレイ(3)は、いずれの遊技状態においても入賞ラインのいずれかに「リプレイ−オレンジ−オレンジ」の組合せが揃ったときに入賞となり、リプレイ(4)は、いずれの遊技状態においても入賞ラインのいずれかに「オレンジ−リプレイ−オレンジ」の組合せが揃ったときに入賞となり、リプレイ(5)は、いずれの遊技状態においても入賞ラインのいずれかに「オレンジ−オレンジ−リプレイ」の組合せが揃ったときに入賞となり、リプレイ(6)は、いずれの遊技状態においても入賞ラインのいずれかに「リプレイ−オレンジ−ブドウ」の組合せが揃ったときに入賞となり、リプレイ(7)は、いずれの遊技状態においても入賞ラインのいずれかに「プラム−リプレイ−オレンジ」の組合せが揃ったときに入賞となり、リプレイ(8)は、いずれの遊技状態においても入賞ラインのいずれかに「プラム−オレンジ−リプレイ」の組合せが揃ったときに入賞となる。リプレイ(1)〜(8)のいずれかが入賞したときには、メダルの払い出しはないが次のゲームを改めて賭数を設定することなく開始できるので、次のゲームで設定不要となった賭数に対応した3枚のメダルが払い出されるのと実質的には同じこととなる。
BB(1)は、RT(0)〜(3)において入賞ラインのいずれかに「黒7−黒7−黒7」の組合せが揃ったときに入賞となり、BB(2)は、RT(0)〜(3)において入賞ラインのいずれかに「BAR−BAR−BAR」の組合せが揃ったときに入賞となり、BB(3)は、RT(0)〜(3)において入賞ラインのいずれかに「BAR−BAR−黒7」の組合せが揃ったときに入賞となる。
BB(1)〜(3)のいずれかが入賞すると、遊技状態がBBに移行するとともに同時にRBに移行する。RBは、小役、特に小役(10)の当選確率が高まることによって他の遊技状態よりも遊技者にとって有利となる遊技状態であり、RBが開始した後、12ゲームを消化したとき、または8ゲーム入賞(役の種類は、いずれでも可)したとき、のいずれか早いほうで終了する。RBが終了した際に、BBが終了していなければ、再度RBに移行し、BBが終了するまで繰り返しRBに制御される。すなわちBB中は、常にRBに制御されることとなる。そして、BB(1)の入賞を契機とするBBは、当該BB中において遊技者に払い出したメダルの総数が349枚を超えたときに終了し、BB(2)(3)の入賞を契機とするBBは、当該BB中において遊技者に払い出したメダルの総数が146枚を超えたときに終了する。BBの終了時には、RBの終了条件が成立しているか否かに関わらずRBも終了する。
以下、本実施例の内部抽選について説明する。内部抽選は、上記した各役への入賞を許容するか否かを、全てのリール2L、2C、2Rの表示結果が導出表示される以前に(実際には、スタートスイッチ7の検出時)決定するものである。内部抽選では、まず、内部抽選用の乱数(0〜65535の整数)が取得される。そして、遊技状態及び特別役の持ち越しの有無に応じて定められた各役について、取得した内部抽選用の乱数と、遊技状態、賭数及び設定値に応じて定められた各役の判定値数に応じて行われる。なお、以下では、入賞役の間に“+”を表記することにより、内部抽選において同時に抽選対象役として読み出されることを示す。
本実施例では、図6に示すように、遊技状態が、RT(0)であるか、RT(1)であるか、RT(2)(3)であるか、RBであるか、によって内部抽選の対象となる役が異なり、RT(0)〜(3)では、さらに特別役の持越中か否かによっても内部抽選の対象となる役が異なる。
遊技状態がRT(0)であり、特別役を持ち越していない状態であれば、BB(1)、BB(1)+リプレイ(1)、BB(1)+リプレイ(2)、BB(1)+スイカ、BB(1)+チェリー、BB(2)、BB(2)+リプレイ(1)、BB(2)+リプレイ(2)、BB(2)+スイカ、BB(2)+チェリー、BB(3)、BB(3)+リプレイ(1)、BB(3)+リプレイ(2)、BB(3)+スイカ、BB(3)+チェリー、リプレイ(1)、リプレイGR(1)(リプレイ(2)+リプレイ(3)+リプレイ(4)+リプレイ(7))、リプレイGR(2)(リプレイ(2)+リプレイ(3)+リプレイ(5)+リプレイ(8))、リプレイGR(3)(リプレイ(2)+リプレイ(3)+リプレイ(4)+リプレイ(6))、リプレイGR(4)(リプレイ(2)+リプレイ(4)+リプレイ(5)+リプレイ(8))、リプレイGR(5)(リプレイ(2)+リプレイ(3)+リプレイ(5)+リプレイ(6))、リプレイGR(6)(リプレイ(2)+リプレイ(4)+リプレイ(5)+リプレイ(7))、スイカ、チェリー、ベル、小役GR(1)(ベル+小役(1))、小役GR(2)(ベル+小役(2))、小役GR(3)(ベル+小役(3))、小役GR(4)(ベル+小役(4))、小役GR(5)(ベル+小役(5))、小役GR(6)(ベル+小役(6))、小役GR(7)(ベル+小役(7))、小役GR(8)(ベル+小役(8))、小役GR(9)(ベル+小役(9))が内部抽選の対象役として順に読み出される。
遊技状態がRT(0)であり、特別役を持ち越している状態であれば、リプレイ(1)、リプレイ(2)、リプレイGR(1)、リプレイGR(2)、リプレイGR(3)、リプレイGR(4)、リプレイGR(5)、リプレイGR(6)、スイカ、チェリー、ベル、小役GR(1)、小役GR(2)、小役GR(3)、小役GR(4)、小役GR(5)、小役GR(6)、小役GR(7)、小役GR(8)、小役GR(9)が内部抽選の対象役として順に読み出される。
遊技状態がRT(1)であり、特別役を持ち越していない状態であれば、BB(1)、BB(1)+リプレイ(1)、BB(1)+リプレイ(2)、BB(1)+スイカ、BB(1)+チェリー、BB(2)、BB(2)+リプレイ(1)、BB(2)+リプレイ(2)、BB(2)+スイカ、BB(2)+チェリー、BB(3)、BB(3)+リプレイ(1)、BB(3)+リプレイ(2)、BB(3)+スイカ、BB(3)+チェリー、リプレイ(1)、リプレイ(2)、スイカ、チェリー、ベル、小役GR(1)、小役GR(2)、小役GR(3)、小役GR(4)、小役GR(5)、小役GR(6)、小役GR(7)、小役GR(8)、小役GR(9)が内部抽選の対象役として順に読み出される。
遊技状態がRT(1)であり、特別役を持ち越している状態であれば、リプレイ(1)、リプレイ(2)、スイカ、チェリー、ベル、小役GR(1)、小役GR(2)、小役GR(3)、小役GR(4)、小役GR(5)、小役GR(6)、小役GR(7)、小役GR(8)、小役GR(9)が内部抽選の対象役として順に読み出される。
遊技状態がRT(2)(3)であり、特別役を持ち越していない状態であれば、BB(1)、BB(1)+リプレイ(1)、BB(1)+リプレイ(2)、BB(1)+スイカ、BB(1)+チェリー、BB(2)、BB(2)+リプレイ(1)、BB(2)+リプレイ(2)、BB(2)+スイカ、BB(2)+チェリー、BB(3)、BB(3)+リプレイ(1)、BB(3)+リプレイ(2)、BB(3)+スイカ、BB(3)+チェリー、リプレイ(1)、スイカ、チェリー、ベル、小役GR(1)、小役GR(2)、小役GR(3)、小役GR(4)、小役GR(5)、小役GR(6)、小役GR(7)、小役GR(8)、小役GR(9)が内部抽選の対象役として順に読み出される。
遊技状態がRT(2)(3)であり、特別役を持ち越している状態であれば、リプレイ(1)、リプレイ(2)、スイカ、チェリー、ベル、小役GR(1)、小役GR(2)、小役GR(3)、小役GR(4)、小役GR(5)、小役GR(6)、小役GR(7)、小役GR(8)、小役GR(9)が内部抽選の対象役として順に読み出される。
遊技状態がRBであれば、リプレイ(2)、リプレイGR(1)、リプレイGR(2)、リプレイGR(3)、リプレイGR(4)、リプレイGR(5)、リプレイGR(6)、小役(10)が内部抽選の対象役として順に読み出される。
内部抽選では、内部抽選の対象となる役、現在の遊技状態及び設定値に対応して定められた判定値数を、内部抽選用の乱数に順次加算し、加算の結果がオーバーフローしたときに、当該役に当選したものと判定される。このため、判定値数の大小に応じた確率(判定値数/65536)で役が当選することとなる。
そして、いずれかの役の当選が判定された場合には、当選が判定された役に対応する当選フラグをRAM41cに割り当てられた内部当選フラグ格納ワークに設定する。内部当選フラグ格納ワークは、2バイトの格納領域にて構成されており、そのうちの上位バイトが、特別役の当選フラグが設定される特別役格納ワークとして割り当てられ、下位バイトが、一般役の当選フラグが設定される一般役格納ワークとして割り当てられている。詳しくは、特別役が当選した場合には、当該特別役が当選した旨を示す特別役の当選フラグを特別役格納ワークに設定し、一般役格納ワークに設定されている当選フラグをクリアする。また、一般役が当選した場合には、当該一般役が当選した旨を示す一般役の当選フラグを一般役格納ワークに設定する。尚、いずれの役及び役の組合せにも当選しなかった場合には、一般役格納ワークのみクリアする。
次に、リール2L、2C、2Rの停止制御について説明する。
メインCPU41aは、リールの回転が開始したとき、及びリールが停止し、かつ未だ回転中のリールが残っているときに、ROM41bに格納されているテーブルインデックス及びテーブル作成用データを参照して、回転中のリール別に停止制御テーブルを作成する。そして、ストップスイッチ8L、8C、8Rのうち、回転中のリールに対応するいずれかの操作が有効に検出されたときに、該当するリールの停止制御テーブルを参照し、参照した停止制御テーブルの滑りコマ数に基づいて、操作されたストップスイッチ8L、8C、8Rに対応するリール2L、2C、2Rの回転を停止させる制御を行なう。
テーブルインデックスには、内部抽選による当選フラグの設定状態(以下、内部当選状態と呼ぶ)別に、テーブルインデックスを参照する際の基準アドレスから、テーブル作成用データが格納された領域の先頭アドレスを示すインデックスデータが格納されているアドレスまでの差分が登録されている。これにより内部当選状態に応じた差分を取得し、基準アドレスに対してその差分を加算することで該当するインデックスデータを取得することが可能となる。尚、役の当選状況が異なる場合でも、同一の制御が適用される場合においては、インデックスデータとして同一のアドレスが格納されており、このような場合には、同一のテーブル作成用データを参照して、停止制御テーブルが作成されることとなる。
テーブル作成用データは、停止操作位置に応じた滑りコマ数を示す停止制御テーブルと、リールの停止状況に応じて参照すべき停止制御テーブルのアドレスと、からなる。
リールの停止状況に応じて参照される停止制御テーブルは、全てのリールが回転しているか、左リールのみ停止しているか、中リールのみ停止しているか、右リールのみ停止しているか、左、中リールが停止しているか、左、右リールが停止しているか、中、右リールが停止しているか、によって異なる場合があり、更に、いずれかのリールが停止している状況においては、停止済みのリールの停止位置によっても異なる場合があるので、それぞれの状況について、参照すべき停止制御テーブルのアドレスが回転中のリール別に登録されており、テーブル作成用データの先頭アドレスに基づいて、それぞれの状況に応じて参照すべき停止制御テーブルのアドレスが特定可能とされ、この特定されたアドレスから、それぞれの状況に応じて必要な停止制御テーブルを特定できるようになっている。尚、リールの停止状況や停止済みのリールの停止位置が異なる場合でも、同一の停止制御テーブルが適用される場合においては、停止制御テーブルのアドレスとして同一のアドレスが登録されているものもあり、このような場合には、同一の停止制御テーブルが参照されることとなる。
停止制御テーブルは、停止操作が行われたタイミング別の滑りコマ数を特定可能なデータである。本実施例では、リールモータ32L、32C、32Rに、168ステップ(0〜167)の周期で1周するステッピングモータを用いている。すなわちリールモータ32L、32C、32Rを168ステップ駆動させることでリール2L、2C、2Rが1周することとなる。そして、リール1周に対して8ステップ(1図柄が移動するステップ数)毎に分割した21の領域(コマ)が定められており、これらの領域には、リール基準位置から0〜20の領域番号が割り当てられている。一方、1リールに配列された図柄数も21であり、各リールの図柄に対して、リール基準位置から0〜20の図柄番号が割り当てられているので、0番図柄から20番図柄に対して、それぞれ0〜20の領域番号が順に割り当てられていることとなる。そして、停止制御テーブルには、領域番号別の滑りコマ数が所定のルールで圧縮して格納されており、停止制御テーブルを展開することによって領域番号別の滑りコマ数を取得できるようになっている。
前述のようにテーブルインデックス及びテーブル作成用データを参照して作成される停止制御テーブルは、領域番号に対応して、各領域番号に対応する領域が停止基準位置(本実施例では、透視窓3の下段図柄の領域)に位置するタイミング(リール基準位置からのステップ数が各領域番号のステップ数の範囲に含まれるタイミング)でストップスイッチ8L、8C、8Rの操作が検出された場合の滑りコマ数がそれぞれ設定されたテーブルである。
次に、停止制御テーブルの作成手順について説明すると、まず、リール回転開始時においては、そのゲームの内部当選状態に応じたテーブル作成用データの先頭アドレスを取得する。具体的には、まずテーブルインデックスを参照し、内部当選状態に対応するインデックスデータを取得し、そして取得したインデックスデータに基づいてテーブル作成用データを特定し、特定したテーブル作成用データから全てのリールが回転中の状態に対応する各リールの停止制御テーブルのアドレスを取得し、取得したアドレスに格納されている各リールの停止制御テーブルを展開して全てのリールについて停止制御テーブルを作成する。
また、いずれか1つのリールが停止したとき、またはいずれか2つのリールが停止したときには、リール回転開始時に取得したインデックスデータ、すなわちそのゲームの内部当選状態に応じたテーブル作成用データの先頭アドレスに基づいてテーブル作成用データを特定し、特定したテーブル作成用データから停止済みのリール及び当該リールの停止位置の領域番号に対応する未停止リールの停止制御テーブルのアドレスを取得し、取得したアドレスに格納されている各リールの停止制御テーブルを展開して未停止のリールについて停止制御テーブルを作成する。
次に、メインCPU41aがストップスイッチ8L、8C、8Rのうち、回転中のリールに対応するいずれかの操作を有効に検出したときに、該当するリールに表示結果を導出させる際の制御について説明すると、ストップスイッチ8L、8C、8Rのうち、回転中のリールに対応するいずれかの操作を有効に検出すると、停止操作を検出した時点のリール基準位置からのステップ数に基づいて停止操作位置の領域番号を特定し、停止操作が検出されたリールの停止制御テーブルを参照し、特定した停止操作位置の領域番号に対応する滑りコマ数を取得する。そして、取得した滑りコマ数分リールを回転させて停止させる制御を行なう。具体的には、停止操作を検出した時点のリール基準位置からのステップ数から、取得した滑りコマ数引き込んで停止させるまでのステップ数を算出し、算出したステップ数分リールを回転させて停止させる制御を行なう。これにより、停止操作が検出された停止操作位置の領域番号に対応する領域から滑りコマ数分先の停止位置となる領域番号に対応する領域が停止基準位置(本実施例では、透視窓3の下段図柄の領域)に停止することとなる。
本実施例のテーブルインデックスには、一の遊技状態における一の内部当選状態に対応するインデックスデータとして1つのアドレスのみが格納されており、更に、一のテーブル作成用データには、一のリールの停止状況(及び停止済みのリールの停止位置)に対応する停止制御テーブルの格納領域のアドレスとして1つのアドレスのみが格納されている。すなわち一の遊技状態における一の内部当選状態に対応するテーブル作成用データ、及びリールの停止状況(及び停止済みのリールの停止位置)に対応する停止制御テーブルが一意的に定められており、これらを参照して作成される停止制御テーブルも、一の遊技状態における一の内部当選状態、及びリールの停止状況(及び停止済みのリールの停止位置)に対して一意となる。このため、遊技状態、内部当選状態、リールの停止状況(及び停止済みのリールの停止位置)の全てが同一条件となった際に、同一の停止制御テーブル、すなわち同一の制御パターンに基づいてリールの停止制御が行われることとなる。
また、本実施例では、滑りコマ数として0〜4の値が定められており、停止操作を検出してから最大4コマ図柄を引き込んでリールを停止させることが可能である。すなわち停止操作を検出した停止操作位置を含め、最大5コマの範囲から図柄の停止位置を指定できるようになっている。また、1図柄分リールを移動させるのに1コマの移動が必要であるので、停止操作を検出してから最大4図柄を引き込んでリールを停止させることが可能であり、停止操作を検出した停止操作位置を含め、最大5図柄の範囲から図柄の停止位置を指定できることとなる。
本実施例では、いずれかの役に当選している場合には、当選役をいずれかの入賞ライン上に4コマの範囲で最大限引き込み、当選していない役がいずれの入賞ライン上に揃わないように引き込む滑りコマ数が定められた停止制御テーブルを作成し、リールの停止制御を行なう一方、いずれの役にも当選していない場合には、いずれの役も入賞ライン上に揃わない滑りコマ数が定められた停止制御テーブルを作成し、リールの停止制御を行なう。これにより、停止操作が行われた際に、いずれかの入賞ライン上に最大4コマの引込範囲で当選している役を揃えて停止させることができれば、これを揃えて停止させる制御が行われ、当選していない役は、最大4コマの引込範囲でハズシて停止させる制御が行われることとなる。
特別役が前ゲーム以前から持ち越されている状態で小役が当選した場合や特別役が持ち越されていない状態で特別役と小役が同時に当選した場合など、特別役と小役が同時に当選している場合には、当選した小役を入賞ラインに4コマの範囲で最大限に引き込むように滑りコマ数が定められているとともに、当選した小役を入賞ラインに最大4コマの範囲で引き込めない停止操作位置については、当選した特別役を入賞ラインに4コマの範囲で最大限に引き込むように滑りコマ数が定められた停止制御テーブルを作成し、リールの停止制御を行なう。これにより、停止操作が行われた際に、入賞ライン上に最大4コマの引込範囲で当選している小役を揃えて停止させることができれば、これを揃えて停止させる制御が行われ、入賞ライン上に最大4コマの引込範囲で当選している小役を引き込めない場合には、入賞ライン上に最大4コマの引込範囲で当選している特別役を揃えて停止させることができれば、これを揃えて停止させる制御が行われ、当選していない役は、4コマの引込範囲でハズシて停止させる制御が行われることとなる。
すなわち、このような場合には、特別役よりも小役を入賞ライン上に揃える制御が優先され、小役を引き込めない場合にのみ、特別役を入賞させることが可能となる。その結果、小役を優先的に入賞させた後に特別役を入賞させることにより、小役よりも特別役を優先的に入賞させるものと比較して、小役を入賞させてメダルを獲得した後に特別役を入賞させることができるため、特別役入賞前に遊技者のメダルを極力増加させるようにすることができ、遊技者にとって有利なリール制御が行なわれる。なお、特別役と小役とを同時に引き込める場合には、小役のみを引き込み、小役と同時に特別役が入賞ライン上に揃わないようになっている。
特別役が前ゲーム以前から持ち越されている状態で再遊技役が当選した場合や特別役が持ち越されていない状態で特別役と再遊技役が同時に当選した場合など、特別役と再遊技役が同時に当選している場合には、停止操作が行われた際に、入賞ライン上に最大4コマの引込範囲で再遊技役の図柄を揃えて停止させる制御が行われる。尚、この場合、再遊技役を構成する図柄は、リール2L、2C、2Rのいずれについても5図柄以内、すなわち4コマ以内の間隔で配置されており、4コマの引込範囲で必ず任意の位置に停止させることができるので、特別役と再遊技役が同時に当選している場合には、遊技者によるストップスイッチ8L、8C、8Rの操作タイミングに関わらずに、必ず再遊技役が揃って入賞することとなる。すなわちこのような場合には、特別役よりも再遊技役を入賞ライン上に揃える制御が優先され、必ず再遊技役が入賞することとなる。
複数種類の再遊技役が同時に当選している場合(リプレイGR(1)〜(6))には、図7(a)に示すように、リールの停止順に応じて当選している再遊技役のいずれかを入賞ライン上に停止させる制御を行なう。
リプレイGR(1)(リプレイ(2)+リプレイ(3)+リプレイ(4)+リプレイ(7))が当選している場合には、左−中−右の順番で停止操作を行った場合に、リプレイ(2)を入賞ライン上に停止させる制御が行われ、左−中−右以外の順番で停止操作を行った場合に、リプレイ(3)、リプレイ(4)、リプレイ(7)のいずれかを入賞ライン上に停止させる制御が行なわれる。
リプレイGR(2)(リプレイ(2)+リプレイ(3)+リプレイ(5)+リプレイ(8))が当選している場合には、左−右−中の順番で停止操作を行った場合に、リプレイ(2)を入賞ライン上に停止させる制御が行われ、左−右−中以外の順番で停止操作を行った場合に、リプレイ(3)、リプレイ(5)、リプレイ(8)のいずれかを入賞ライン上に停止させる制御が行われる。
リプレイGR(3)(リプレイ(2)+リプレイ(3)+リプレイ(4)+リプレイ(6))が当選している場合には、中−左−右の順番で停止操作を行った場合に、リプレイ(2)を入賞ライン上に停止させる制御が行われ、中−左−右以外の順番で停止操作を行なった場合に、リプレイ(3)、リプレイ(4)、リプレイ(6)のいずれかを入賞ライン上に停止させる制御が行われる。
リプレイGR(4)(リプレイ(2)+リプレイ(4)+リプレイ(5)+リプレイ(8))が当選している場合には、中−右−左の順番で停止操作を行なった場合に、リプレイ(2)を入賞ライン上に停止させる制御が行われ、中−右−左以外の順番で停止操作を行った場合に、リプレイ(4)、リプレイ(5)、リプレイ(8)のいずれかを入賞ライン上に停止させる制御が行われる。
リプレイGR(5)(リプレイ(2)+リプレイ(3)+リプレイ(5)+リプレイ(6))が当選している場合には、右−左−中の順番で停止操作を行った場合に、リプレイ(2)を入賞ライン上に停止させる制御が行われ、右−左−中以外の順番で停止操作を行った場合に、リプレイ(3)、リプレイ(5)、リプレイ(6)のいずれかを入賞ライン上に停止させる制御が行われる。
リプレイGR(6)(リプレイ(2)+リプレイ(4)+リプレイ(5)+リプレイ(7))が当選している場合には、右−中−左の順番で停止操作を行った場合に、リプレイ(2)を入賞ライン上に停止させる制御が行われ、右−中−左以外の順番で停止操作を行った場合に、リプレイ(4)、リプレイ(5)、リプレイ(7)のいずれかを入賞ライン上に停止させる制御が行われる。
このように本実施例では、リプレイGR(1)が当選した場合と、リプレイGR(2)が当選した場合と、リプレイGR(3)が当選した場合と、リプレイGR(4)が当選した場合と、リプレイGR(5)が当選した場合と、リプレイGR(6)が当選した場合と、でリプレイ(2)が入賞ラインに停止することとなる停止順及びリプレイ(3)〜(8)のいずれかが停止する停止順が異なる。このため、リプレイGR(1)〜(6)が当選している場合において、どれが当選しているかが分からなければ、1/6の割合でリプレイ(2)が入賞し、5/6の割合でリプレイ(3)〜(8)のいずれかが入賞することとなる。
複数種類の小役が同時に当選している場合(小役GR(1)〜(9))であって特別役が非当選中であるときには、図7(a)に示すように、第1停止リールに応じて異なる図柄の組合せを入賞ラインに停止させる制御を行なう。
小役GR(1)(ベル+小役(1))が当選している場合には、左リールを第1停止とした場合に、ベルを入賞ライン上に停止させる制御が行われ、中リールまたは右リールを第1停止とした場合に、その後、左リールの停止操作が「黒7」の引込範囲(11〜17番のタイミング)内で行われた場合には、小役(1)を入賞ライン上に停止させる制御が行われ、左リールの停止操作が「黒7」の引込範囲外で行われた場合には、移行出目(1)(「ブドウ−リプレイ−チェリー」の組合せ)または移行出目(2)(「ブドウ−オレンジ−ブドウ」の組合せ)を入賞ライン上に停止させる制御が行われる。
小役GR(2)(ベル+小役(2))が当選している場合には、左リールを第1停止とした場合に、ベルを入賞ライン上に停止させる制御が行われ、中リールまたは右リールを第1停止とした場合に、その後、左リールの停止操作が「白7」の引込範囲(18〜20、0〜3番のタイミング)内で行われた場合には、小役(2)を入賞ライン上に停止させる制御が行われ、左リールの停止操作が「白7」の引込範囲外で行われた場合には、移行出目(1)または移行出目(2)を入賞ライン上に停止させる制御が行われる。
小役GR(3)(ベル+小役(3))が当選している場合には、左リールを第1停止とした場合に、ベルを入賞ライン上に停止させる制御が行われ、中リールまたは右リールを第1停止とした場合に、その後、左リールの停止操作が「BAR」の引込範囲(4〜10番のタイミング)内で行われた場合には、小役(3)を入賞ライン上に停止させる制御が行われ、左リールの停止操作が「BAR」の引込範囲外で行われた場合には、移行出目(1)または移行出目(2)を入賞ライン上に停止させる制御が行われる。
小役GR(4)(ベル+小役(4))が当選している場合には、中リールを第1停止とした場合に、ベルを入賞ライン上に停止させる制御が行われ、左リールまたは右リールを第1停止とした場合に、その後、中リールの停止操作が「黒7」の引込範囲(13〜17番のタイミング)内で行われた場合には、小役(4)を入賞ライン上に停止させる制御が行われ、中リールの停止操作が「黒7」の引込範囲外で行われた場合には、移行出目(1)または移行出目(2)を入賞ライン上に停止させる制御が行われる。
小役GR(5)(ベル+小役(5))が当選している場合には、中リールを第1停止とした場合に、ベルを入賞ライン上に停止させる制御が行われ、左リールまたは右リールを第1停止とした場合に、その後、中リールの停止操作が「白7」の引込範囲(0〜4番のタイミング)内で行われた場合には、小役(5)を入賞ライン上に停止させる制御が行われ、中リールの停止操作が「白7」の引込範囲外で行われた場合には、移行出目(1)または移行出目(2)を入賞ライン上に停止させる制御が行われる。
小役GR(6)(ベル+小役(6))が当選している場合には、中リールを第1停止とした場合に、ベルを入賞ライン上に停止させる制御が行われ、左リールまたは右リールを第1停止とした場合に、その後、中リールの停止操作が「BAR」の引込範囲(7〜11番のタイミング)内で行われた場合には、小役(6)を入賞ライン上に停止させる制御が行われ、中リールの停止操作が「BAR」の引込範囲外で行われた場合には、移行出目(1)または移行出目(2)を入賞ライン上に停止させる制御が行われる。
小役GR(7)(ベル+小役(7))が当選している場合には、右リールを第1停止とした場合に、ベルを入賞ライン上に停止させる制御が行われ、左リールまたは中リールを第1停止とした場合に、その後、右リールの停止操作が「黒7」の引込範囲(13〜19番のタイミング)内で行われた場合には、小役(7)を入賞ライン上に停止させる制御が行われ、右リールの停止操作が「黒7」の引込範囲外で行われた場合には、移行出目(1)または移行出目(2)を入賞ライン上に停止させる制御が行われる。
小役GR(8)(ベル+小役(8))が当選している場合には、右リールを第1停止とした場合に、ベルを入賞ライン上に停止させる制御が行われ、左リールまたは中リールを第1停止とした場合に、その後、右リールの停止操作が「白7」の引込範囲(20、0〜5番のタイミング)内で行われた場合には、小役(8)を入賞ライン上に停止させる制御が行われ、右リールの停止操作が「白7」の引込範囲外で行われた場合には、移行出目(1)または移行出目(2)を入賞ライン上に停止させる制御が行われる。
小役GR(9)(ベル+小役(9))が当選している場合には、右リールを第1停止とした場合に、ベルを入賞ライン上に停止させる制御が行われ、左リールまたは中リールを第1停止とした場合に、その後、右リールの停止操作が「BAR」の引込範囲(6〜12番のタイミング)内で行われた場合には、小役(9)を入賞ライン上に停止させる制御が行われ、右リールの停止操作が「BAR」の引込範囲外で行われた場合には、移行出目(1)または移行出目(2)を入賞ライン上に停止させる制御が行われる。
このように本実施例では、小役GR(1)〜(3)が当選した場合には、左リールを第1停止とすることで、ベルを必ず入賞させることが可能であり、左リール以外のリールを第1停止とした場合には、小役GR(1)の当選時には「黒7」、小役GR(2)の当選時には「白7」、小役GR(3)の当選時には「BAR」の引込範囲となるタイミングでそれぞれ左リールの停止操作を行なうことで当選している小役(1)〜(3)を入賞させることはできるが、それ以外のタイミングで左リールの停止操作を行なうといずれの小役も入賞することがない。
また、小役GR(4)〜(6)が当選した場合には、中リールを第1停止とすることで、ベルを必ず入賞させることが可能であり、中リール以外のリールを第1停止とした場合には、小役GR(4)の当選時には「黒7」、小役GR(5)の当選時には「白7」、小役GR(6)の当選時には「BAR」の引込範囲となるタイミングでそれぞれ中リールの停止操作を行なうことで当選している小役(4)〜(6)を入賞させることはできるが、それ以外のタイミングで中リールの停止操作を行なうといずれの小役も入賞することがない。
また、小役GR(7)〜(9)が当選した場合には、右リールを第1停止とすることで、ベルを必ず入賞させることが可能であり、右リール以外のリールを第1停止とした場合には、小役GR(7)の当選時には「黒7」、小役GR(8)の当選時には「白7」、小役GR(9)の当選時には「BAR」の引込範囲となるタイミングでそれぞれ右リールの停止操作を行なうことで当選している小役(7)〜(9)を入賞させることはできるが、それ以外のタイミングで右リールの停止操作を行なうといずれの小役も入賞することがない。
図3に示すように「ベル」は、左、右リールにおいて6コマ以内の間隔で配置され、中リールにおいて4コマ以内の間隔で配置されており、停止操作のタイミングに関わらず必ず入賞ラインに停止させることが可能であり、小役GR(1)〜(3)が当選し、左リールを第1停止とした場合、小役GR(4)〜(6)が当選し、中リールを第1停止とした場合、小役GR(7)〜(9)が当選し、右リールを第1停止とした場合には、それぞれ、21/21(「ベル」の引込可能な停止操作位置/停止操作位置の総数)の割合でベルが入賞するため、この場合の払出期待値(9×21/21)は、9枚となる。一方、図3に示すように「黒7」「白7」「BAR」は、左、右リールにおいて6コマを超える間隔で配置され、中リールにおいて4コマを超える間隔で配置されており、意図的に入賞ラインに停止させることはできないので、小役GR(1)〜(3)が当選し、左リール以外のリールを第1停止とした場合、小役GR(7)〜(9)が当選し、右リール以外のリールを第1停止とした場合には、7/21の割合で小役(1)〜(3)(7)〜(9)を入賞させることができるが、14/21の割合でいずれの小役も入賞させることができないため、この場合の払出期待値(9×7/21)は、3枚となり、小役GR(4)〜(6)が当選し、中リール以外のリールを第1停止とした場合には、5/21の割合で小役(4)〜(6)を入賞させることができるが、16/21の割合でいずれの小役も入賞させることができないため、この場合の払出期待値(9×5/21)は、約2.14枚となる。
このため、小役GR(1)〜(3)が当選した場合には、左リールを第1停止とした場合に、小役GR(4)〜(6)が当選した場合には、中リールを第1停止とした場合に、小役GR(7)〜(9)が当選した場合には、右リールを第1停止とした場合に、それぞれ他のリールを第1停止とした場合よりも払出期待値が高く、より多くのメダルを獲得することが可能となる。すなわち小役GR(1)〜(3)が当選したか、小役GR(4)〜(6)が当選したか、小役GR(7)〜(9)が当選したか、に応じて払出期待値の高い第1停止リールが異なる。
また、小役GR(1)〜(9)のいずれかが当選した場合でも、その種類が分からなければ意図的に払出期待値の高い第1停止リールを選択することはできず、1/3の割合で払出期待値の高い第1停止リールが選択され、2/3の割合で払出期待値の低い第1停止リールが選択されるので、小役(1)〜(3)(7)〜(9)のいずれかが当選した場合の払出期待値((9×21/21)×1/3+(9×7/21)×2/3)は、5枚となり、小役(4)〜(6)のいずれかが当選した場合の払出期待値((9×21/21)×1/3+(9×5/21)×2/3)は、約4.43枚となる。
ベルが単独当選した場合には、図7(a)に示すように、すべての操作態様で(遊技者の停止操作の操作態様に関わらず)、ベルが入賞するようにリール制御が行なわれる。このため、ベルが単独当選した場合における払出期待値(9×21/21)は、9枚となる。
また、複数種類の小役が同時に当選している場合(小役GR(1)〜(9))であって特別役にも当選しているとき(特別役の当選フラグが持ち越されているとき)には、図7(b)に示すように、すべての操作態様で(遊技者の停止操作の操作態様に関わらず)、ベルが入賞するようにリール制御が行なわれる。すなわち、複数種類の小役が同時に当選している場合(小役GR(1)〜(9))であって特別役にも当選しているときには、図7(a)で示したベル単独当選時と同じリール制御用のデータが用いられてリール制御が行なわれ、払出期待値(9×21/21)は、9枚となる。
なお、図7(b)には、複数種類の小役が同時に当選している場合(小役GR(1)〜(9))におけるリール制御のみを示しているが、その他の当選状況(たとえば、リプレイGR(1)〜(6)、ベルなどに当選時)におけるリール制御は図7(a)で示したリール制御と同じリール制御、すなわち特別役が非当選中であるときと同じリール制御が行なわれる。
本実施例においてメインCPU41aは、リール2L、2C、2Rの回転が開始した後、ストップスイッチ8L、8C、8Rの操作が検出されるまで、停止操作が未だ検出されていないリールの回転を継続し、ストップスイッチ8L、8C、8Rの操作が検出されたことを条件に、対応するリールに表示結果を停止させる制御を行なうようになっている。尚、リール回転エラーの発生により、一時的にリールの回転が停止した場合でも、その後リール回転が再開した後、ストップスイッチ8L、8C、8Rの操作が検出されるまで、停止操作が未だ検出されていないリールの回転を継続し、ストップスイッチ8L、8C、8Rの操作が検出されたことを条件に、対応するリールに表示結果を停止させる制御を行なうようになっている。
尚、本実施例では、ストップスイッチ8L、8C、8Rの操作が検出されたことを条件に、対応するリールに表示結果を停止させる制御を行なうようになっているが、リールの回転が開始してから、予め定められた自動停止時間が経過した場合に、リールの停止操作がなされない場合でも、停止操作がなされたものとみなして自動的に各リールを停止させる自動停止制御を行なうようにしても良い。この場合には、遊技者の操作を介さずにリールが停止することとなるため、例え、いずれかの役が当選している場合でもいずれの役も構成しない表示結果を導出させることが好ましい。
次に、メインCPU41aが演出制御基板90に対して送信するコマンドについて説明する。
本実施例では、メインCPU41aが演出制御基板90に対して、BETコマンド、クレジットコマンド、内部当選コマンド、リール回転開始コマンド、リール停止コマンド、入賞判定コマンド、払出開始コマンド、払出終了コマンド、遊技状態コマンド、待機コマンド、打止コマンド、エラーコマンド、復帰コマンド、設定開始コマンド、確認開始コマンド、確認終了コマンド、操作検出コマンドを含む複数種類のコマンドを送信する。
これらコマンドは、コマンドの種類を示す1バイトの種類データとコマンドの内容を示す1バイトの拡張データとからなり、サブCPU91aは、種類データからコマンドの種類を判別できるようになっている。
BETコマンドは、メダルの投入枚数、すなわち賭数の設定に使用されたメダル枚数を特定可能なコマンドであり、ゲーム終了後(設定変更後)からゲーム開始までの状態であり、規定数の賭数が設定されていない状態において、メダルが投入されるか、1枚BETスイッチ5またはMAXBETスイッチ6が操作されて賭数が設定されたときに送信される。また、BETコマンドは、賭数の設定操作がなされたときに送信されるので、BETコマンドを受信することで賭数の設定操作がなされたことを特定可能である。
クレジットコマンドは、クレジットとして記憶されているメダル枚数を特定可能なコマンドであり、ゲーム終了後(設定変更後)からゲーム開始までの状態であり、規定数の賭数が設定されている状態において、メダルが投入されてクレジットが加算されたときに送信される。
内部当選コマンドは、内部当選フラグの当選状況、並びに成立した内部当選フラグの種類を特定可能なコマンドであり、スタートスイッチ7が操作されてゲームが開始したときに送信される。また、内部当選コマンドは、スタートスイッチ7が操作されたときに送信されるので、内部当選コマンドを受信することでスタートスイッチ7が操作されたことを特定可能である。
リール回転開始コマンドは、リールの回転の開始を通知するコマンドであり、リール2L、2C、2Rの回転が開始されたときに送信される。
リール停止コマンドは、停止するリールが左リール、中リール、右リールのいずれかであるか、該当するリールの停止操作位置の領域番号、該当するリールの停止位置の領域番号、を特定可能なコマンドであり、各リールの停止操作に伴う停止制御が行われる毎に送信される。また、リール停止コマンドは、ストップスイッチ8L、8C、8Rが操作されたときに送信されるので、リール停止コマンドを受信することでストップスイッチ8L、8C、8Rが操作されたことを特定可能である。
入賞判定コマンドは、入賞の有無、並びに入賞の種類、入賞時のメダルの払出枚数を特定可能なコマンドであり、全リールが停止して入賞判定が行われた後に送信される。
払出開始コマンドは、メダルの払出開始を通知するコマンドであり、入賞やクレジット(賭数の設定に用いられたメダルを含む)の精算によるメダルの払出が開始されたときに送信される。また、払出終了コマンドは、メダルの払出終了を通知するコマンドであり、入賞及びクレジットの精算によるメダルの払出が終了したときに送信される。
遊技状態コマンドは、次ゲームの遊技状態を特定可能なコマンドであり、設定変更状態の終了時及びゲームの終了時に送信される。
待機コマンドは、待機状態へ移行する旨を示すコマンドであり、1ゲーム終了後、賭数が設定されずに一定時間経過して待機状態に移行するとき、クレジット(賭数の設定に用いられたメダルを含む)の精算によるメダルの払出が終了し、払出終了コマンドが送信された後に送信される。
打止コマンドは、打止状態の発生または解除を示すコマンドであり、BB終了後、エンディング演出待ち時間が経過した時点で打止状態の発生を示す打止コマンドが送信され、リセット操作がなされて打止状態が解除された時点で、打止状態の解除を示す打止コマンドが送信される。
エラーコマンドは、エラー状態の発生または解除、エラー状態の種類を示すコマンドであり、エラーが判定され、エラー状態に制御された時点でエラー状態の発生及びその種類を示すエラーコマンドが送信され、リセット操作がなされてエラー状態が解除された時点で、エラー状態の解除を示すエラーコマンドが送信される。
復帰コマンドは、メインCPU41が電断前の制御状態に復帰した旨を示すコマンドであり、メインCPU41aの起動時において電断前の制御状態に復帰した際に送信される。
設定開始コマンドは、設定変更状態の開始を示すコマンドであり、設定変更状態に移行する際に送信される。また、設定変更状態への移行に伴ってメインCPU41の制御状態が初期化されるため、設定開始コマンドによりメインCPU41の制御状態が初期化されたことを特定可能である。
確認開始コマンドは、設定確認状態の開始を示すコマンドであり、設定確認状態に移行する際に送信される。確認終了コマンドは、設定確認状態の終了を示すコマンドであり、設定確認状態の終了時に送信される。
操作検出コマンドは、操作スイッチ類(1枚BETスイッチ5、MAXBETスイッチ6、スタートスイッチ7、ストップスイッチ8L、8C、8R)の検出状態(ON/OFF)を示すコマンドであり、一定間隔毎に送信される。
これらコマンドのうち設定開始コマンド、RAM異常を示すエラーコマンド、復帰コマンドは、起動処理において割込が許可される前の段階で生成され、RAM41cの特別ワークに割り当てられた特定コマンド送信用バッファに格納され、直ちに送信される。
設定開始コマンド、RAM異常を示すエラーコマンド、復帰コマンド、操作検出コマンド以外のコマンドは、ゲーム処理においてゲームの進行状況に応じて生成され、RAM41cの特別ワークに設けられた通常コマンド送信用バッファに一時格納され、タイマ割込処理(メイン)中に実行されるコマンド送信処理において送信される。
操作検出コマンドは、コマンド送信処理が5回実行される毎に生成され、前述の特定コマンド送信用バッファに格納され、直ちに送信される。また、通常コマンド送信用バッファに未送信のコマンドが格納されている状態で操作検出コマンドの送信時期に到達した場合には、操作検出コマンドの送信を優先し、通常コマンド送信用バッファに格納されている未送信のコマンドは、次回のコマンド送信処理において送信されるようになっており、1度のコマンド送信処理において複数のコマンドが送信されることがないようになっている。
次に、メインCPU41aが演出制御基板90に対して送信するコマンドに基づいてサブ制御部91が実行する演出の制御について説明する。
サブCPU91aは、メインCPU41aからのコマンドの送信を示すストローブ信号を入力した際に、コマンド受信割込処理を実行する。コマンド受信割込処理では、RAM91cに設けられた受信用バッファに、コマンド伝送ラインから取得したコマンドを格納する。
サブCPU91aは、タイマ割込処理(サブ)において、受信用バッファに未処理のコマンドが格納されているか否かを判定し、未処理のコマンドが格納されている場合には、そのうち最も早い段階で受信したコマンドに基づいてROM91bに格納された制御パターンテーブルを参照し、制御パターンテーブルに登録された制御内容に基づいて液晶表示器51、演出効果LED52、スピーカ53、54、リールLED55等の各種演出装置の出力制御を行なう。
制御パターンテーブルには、複数種類の演出パターン毎に、コマンドの種類に対応する液晶表示器51の表示パターン、演出効果LED52の点灯態様、スピーカ53、54の出力態様、リールLEDの点灯態様等、これら演出装置の制御パターンが登録されており、サブCPU91aは、コマンドを受信した際に、制御パターンテーブルの当該ゲームにおいてRAM91cに設定されている演出パターンに対応して登録された制御パターンのうち、受信したコマンドの種類に対応する制御パターンを参照し、当該制御パターンに基づいて演出装置の出力制御を行なう。これにより演出パターン及び遊技の進行状況に応じた演出が実行されることとなる。
尚、サブCPU91aは、あるコマンドの受信を契機とする演出の実行中に、新たにコマンドを受信した場合には、実行中の制御パターンに基づく演出を中止し、新たに受信したコマンドに対応する制御パターンに基づく演出を実行するようになっている。すなわち演出が最後まで終了していない状態でも、新たにコマンドを受信すると、受信した新たなコマンドが新たな演出の契機となるコマンドではない場合を除いて実行していた演出はキャンセルされて新たなコマンドに基づく演出が実行されることとなる。
特に、本実施例では、演出の実行中に賭数の設定操作がなされたとき、すなわちサブCPU91aが、賭数が設定された旨を示すBETコマンドを受信したときに、実行中の演出を中止するようになっている。このため、遊技者が、演出を最後まで見るよりも次のゲームを進めたい場合には、演出がキャンセルされ、次のゲームを開始できるので、このような遊技者に対して煩わしい思いをさせることがない。また、演出の実行中にクレジットまたは賭数の精算操作がなされたとき、すなわちサブCPU91aが、ゲームの終了を示す遊技状態コマンドを受信した後、ゲームの開始を示す内部当選コマンドを受信する前に、払出開始コマンドを受信した場合には、実行中の演出を中止するようになっている。クレジットや賭数の精算を行なうのは、遊技を終了する場合であり、このような場合に実行中の演出を終了させることで、遊技を終了する意志があるのに、不要に演出が継続してしまわないようになっている。
演出パターンは、内部当選コマンドを受信した際に、内部当選コマンドが示す内部抽選の結果に応じた選択率にて選択され、RAM91cに設定される。演出パターンの選択率は、ROM91bに格納された演出テーブルに登録されており、サブCPU91aは、内部当選コマンドを受信した際に、内部当選コマンドが示す内部抽選の結果に応じて演出テーブルに登録されている選択率を参照し、その選択率に応じて複数種類の演出パターンからいずれかの演出パターンを選択し、選択した演出パターンを当該ゲームの演出パターンとしてRAM91cに設定するようになっており、同じコマンドを受信しても内部当選コマンドの受信時に選択された演出パターンによって異なる制御パターンが選択されるため、結果として演出パターンによって異なる演出が行われることがある。
本実施例では、図8及び図9に示すように、再遊技役の当選確率の異なるRT(0)〜(3)、RB(BB)のいずれかに制御される。
RT(0)は、特別役が当選していないRT(3)において移行出目(1)(小役GR(1)〜(9)のいずれかが当選し、かつ当選した小役を入賞ライン上に停止させることができない場合に入賞ライン上に停止する図柄の組合せであり、本実施例では「ブドウ−リプレイ−チェリー」が相当する)または移行出目(2)(小役GR(1)〜(9)のいずれかが当選し、かつ当選した小役を入賞ライン上に停止させることができない場合に入賞ライン上に停止する図柄の組合せであり、本実施例では「ブドウ−オレンジ−ブドウ」が相当する)が入賞ライン上に停止したとき、または特別役が当選しているか否かに関わらずRT(1)(2)が規定ゲーム数の消化により終了したときに移行し、RT(0)に移行してからのゲーム数に関わらず、特別役が当選していない状態では、リプレイ(2)が入賞してRT(2)に移行するか、リプレイ(3)〜(8)が入賞してRT(1)に移行することで終了し、特別役が当選している状態では、当選した特別役が入賞することで終了する。RT(0)における再遊技役の当選確率は、高確率(約1/4.35)であるが、1ゲームあたりのメダルの払出率が1未満となる。また、RT(0)では、特別役が持ち越されている場合を除き、リプレイ(2)単独が内部抽選の対象外となる。
RT(1)は、特別役が当選していないRT(0)においてリプレイ(3)〜(8)のいずれかが入賞したときに移行し、途中で特別役に当選したか否かに関わらず規定ゲーム数(本実施例では1000G)消化してRT(0)に移行するか、途中で特別役に当選し、規定ゲーム数消化前に特別役が入賞することで終了する。RT(1)における再遊技役の当選確率は、通常確率(約1/7.25)であり、1ゲームあたりのメダルの払出率が1未満となる。また、RT(1)では、リプレイGR(1)〜(6)が内部抽選の対象外となる。
RT(2)は、特別役が当選していないRT(0)においてリプレイ(2)が入賞したときに移行し、途中で特別役に当選したか否かに関わらず規定ゲーム数(本実施例では30G)消化してRT(0)に移行するか、途中で特別役に当選し、規定ゲーム数消化前に特別役が入賞することで終了する。RT(2)における再遊技役の当選確率は、RT(0)よりもさらに高確率(約1/1.33)であり、1ゲームあたりのメダルの払出率が1以上となる。また、RT(2)では、リプレイGR(1)〜(6)が内部抽選の対象外となり、さらに特別役が持ち越されている場合を除き、リプレイ(2)単独も内部抽選の対象外となる。
RT(3)は、BB終了後に移行し、RT(3)に移行してからのゲーム数に関わらず、特別役が当選していない状態では、移行出目(1)または移行出目(2)が入賞ライン上に停止してRT(0)に移行して終了し、特別役が当選している状態では、特別役が入賞することで終了する。RT(3)における再遊技役の当選確率は、通常確率(約1/7.28)であり、1ゲームあたりのメダルの払出率が1未満となる。また、RT(3)では、リプレイGR(1)〜(6)が内部抽選の対象外となり、さらに特別役が持ち越されている場合を除き、リプレイ(2)単独も内部抽選の対象外となる。
RBは、BB入賞後直ちに移行し、BBの終了と同時にRBも終了する。RBにおける再遊技役の当選確率は、低確率(1/12.84)であるが、小役の当選確率が高く、1ゲームあたりのメダルの払出率が最も高い。また、RBでは、リプレイ(1)単独も内部抽選の対象外となる。
上記したRT(0)〜(3)における特別役(小役との同時当選を含む)の当選確率及び小役の当選確率(特別役との同時当選を含む)は同一の確率である。また、同じ遊技状態であれば、特別役の持越前の小役(特別役との同時当選を含む)の当選確率及び特別役の持越後の小役の当選確率は同一確率である。
RT(0)〜(3)のうちRT(2)は、再遊技役の当選確率がRT(0)(1)(3)よりも高く、1ゲームあたりのメダルの払出率が1以上となるため、RT(0)(1)(3)に比較して相対的に有利な遊技状態となる。
また、RT(0)(1)(3)は、いずれも1ゲームあたりのメダルの払出率が1未満となるが、これらのうちRT(0)は、再遊技役の当選確率がRT(1)(3)よりも高く、さらに遊技者にとって有利なRT(2)へ移行する可能性もあるため、RT(1)(3)に比較して相対的に有利な遊技状態となる。
また、RT(1)(3)は、いずれも1ゲームあたりのメダルの払出率が1未満であり、再遊技役の当選確率もほぼ同じであるが、RT(3)は、移行出目(1)または移行出目(2)が入賞ラインに停止することで遊技者にとって有利なRT(2)への移行が期待できるRT(0)に移行するのに対して、RT(1)は、規定ゲーム数消化するまではRT(0)にもRT(2)にも移行することがないため、RT(3)は、RT(1)に比較して相対的に有利な遊技状態となり、RT(1)は、RT(0)(2)(3)のうち相対的に最も不利な遊技状態となる。
ここで本実施例の遊技状態の移行状況について説明すると、図8に示すように、BBが終了すると、RT(3)に移行する。
RT(3)は、特別役が当選していない状態では移行出目(1)または移行出目(2)が入賞ラインに停止することで、RT(0)に移行し、特別役が当選した場合には、移行出目(1)または移行出目(2)が入賞ラインに停止してもRT(0)に移行することはなく、当選した特別役が当選することでRBに移行する。
RT(0)は、特別役が当選していない状態ではリプレイ(3)〜(8)のいずれかが入賞することでRT(1)に移行し、リプレイ(2)が入賞することでRT(2)に移行する。また、特別役が当選した場合には、リプレイ(2)〜(8)が入賞してもRT(1)やRT(2)に移行することはなく、当選した特別役が当選することでRBに移行する。
RT(1)は、RT(1)へ移行後、途中で特別役が当選したか否かに関わらず規定ゲーム数(1000G)消化することで再びRT(0)に戻り、規定ゲーム数消化する前に特別役が当選し、かつ入賞した場合に限りRBに移行する。
RT(2)は、RT(2)へ移行後、途中で特別役が当選したか否かに関わらず規定ゲーム数(30G)消化することで再びRT(0)に戻り、規定ゲーム数消化する前に特別役が当選し、かつ入賞した場合に限りRBに移行する。
移行出目(1)(2)は、小役GR(1)〜(9)のいずれかが当選したときに、当選した小役を入賞させることができない場合に停止するため、BBの終了後に移行したRT(3)において小役GR(1)〜(9)のいずれかが当選し、かつ当選した小役が入賞しなかった場合に、RT(0)に移行することとなる。
このように本実施例では、RT(0)においてリプレイ(3)〜(8)が入賞し、RT(2)への移行が期待できないRT(1)に移行しても、規定ゲーム数(1000ゲーム)消化することで、再びRT(2)への移行が期待できるRT(0)に戻ることとなるため、RT(1)へ移行してもRT(0)に復帰することへの期待感を持続させることができる。
また、遊技者にとって有利なRT(2)の終了後、再びRT(2)への移行が期待できるRT(0)に戻るため、再びRT(2)へ移行することへの期待感を持たせることができる。
また、前述のようにのRT(0)においてリプレイ(2)が入賞すると、遊技者にとって有利なRT(2)へ移行する一方、リプレイ(3)〜(8)が入賞すると、RT(2)への移行が期待できないRT(1)に移行することとなる。リプレイ(2)、リプレイ(3)〜(8)はともにリプレイGR(1)〜(6)が当選した際に入賞する可能性がある。
リプレイGR(1)が当選した場合には、左−中−右以外の順番で停止操作を行った場合に、リプレイ(3)、リプレイ(4)、リプレイ(7)が入賞することとなるが、左−中−右の順番で停止操作を行なうことリプレイ(3)、リプレイ(4)、リプレイ(7)の入賞を回避し、かつリプレイ(2)を入賞させることができる。
リプレイGR(2)が当選した場合には、左−右−中以外の順番で停止操作を行った場合に、リプレイ(3)、リプレイ(5)、リプレイ(8)が入賞することとなるが、左−右−中の順番で停止操作を行なうことでリプレイ(3)、リプレイ(5)、リプレイ(8)の入賞を回避し、かつリプレイ(2)を入賞させることができる。
リプレイGR(3)が当選した場合には、中−左−右以外の順番で停止操作を行った場合に、リプレイ(3)、リプレイ(4)、リプレイ(6)が入賞することとなるが、中−左−右の順番で停止操作を行なうことでリプレイ(2)が入賞し、リプレイ(3)、リプレイ(4)、リプレイ(6)の入賞を回避することが可能となる。
リプレイGR(4)が当選した場合には、中−右−左以外の順番で停止操作を行った場合に、リプレイ(4)、リプレイ(5)、リプレイ(8)が入賞することとなるが、中−右−左の順番で停止操作を行なうことでリプレイ(4)、リプレイ(5)、リプレイ(8)の入賞を回避し、かつリプレイ(2)を入賞させることができる。
リプレイGR(5)が当選した場合には、右−左−中以外の順番で停止操作を行った場合に、リプレイ(3)、リプレイ(5)、リプレイ(6)が入賞することとなるが、右−左−中の順番で停止操作を行なうことでリプレイ(3)、リプレイ(5)、リプレイ(6)の入賞を回避し、かつリプレイ(2)を入賞させることができる。
リプレイGR(6)が当選した場合には、右−中−左以外の順番で停止操作を行った場合に、リプレイ(4)、リプレイ(5)、リプレイ(7)が入賞することとなるが、右−中−左の順番で停止操作を行なうことでリプレイ(4)、リプレイ(5)、リプレイ(7)の入賞を回避し、かつリプレイ(2)を入賞させることができる。
しかしながら、RT(0)においてリプレイGR(1)〜(6)のいずれかが当選した場合に、その種類が分からなければ意図的にリプレイ(2)を入賞させ、リプレイ(3)〜(8)の入賞を回避することとなる停止順を選択することはできず、1/6の割合でリプレイ(2)が入賞することとなる停止順が選択され、RT(2)へ移行させることができるが、5/6の割合でリプレイ(3)〜(8)のいずれかが入賞することとなる停止順が選択され、RT(1)へ移行してしまうこととなる。
これに対してサブCPU91aは、RT(0)においてリプレイGR(1)〜(6)のいずれかが当選した場合に、リプレイ(3)〜(8)を回避し、かつリプレイ(2)が入賞することとなる停止順を報知するリプレイナビを実行することが可能であり、リプレイナビが実行されることにより、遊技者はリプレイ(3)〜(8)を回避し、かつリプレイ(2)が入賞するすることとなる停止順を特定することが可能となり、報知された停止順に従ってリールの停止操作を行なうことでリプレイ(3)〜(8)の入賞を回避してリプレイ(2)を入賞させることが可能となり、RT(1)への移行を回避し、かつRT(2)へ移行させることができるようになっている。
尚、リプレイナビは、リールの停止順を遊技者が認識可能なものであれば良く、リールの停止順を示唆する画像などを液晶表示器51に表示することで報知するものや、対応するLEDの点灯、対応する音声の出力などによって報知するものであっても良い。
本実施例のリプレイナビは、図10に示すように、その報知態様として全報知、非報知、一部報知A〜Cからなり、これらは、リプレイGR(1)〜(6)の当選時に実行する報知態様抽選によって選択される。
全報知は、図10(a)に示すように、リプレイGR(1)〜(6)の当選時に、リプレイ(3)〜(8)の入賞を回避し、かつリプレイ(2)を入賞させる第1停止リール、第2停止リール、第3停止リールの全てを報知する報知態様であり、全報知が選択された場合には、確実にRT(1)への移行を回避し、RT(2)へ移行させることが可能となる。
非報知は、図10(b)に示すように、リプレイGR(1)〜(6)の当選時に、リプレイ(3)〜(8)の入賞を回避し、かつリプレイ(2)を入賞させる第1停止リール、第2停止リール、第3停止リールの報知を一切行なわない報知態様であり、非報知が選択された場合には、1/6の割合でRT(1)への移行を回避し、RT(2)へ移行させることが可能となるものの、5/6の割合でRT(1)へ移行してしまうこととなる。
一部報知Aは、図10(c)に示すように、リプレイGR(1)〜(6)の当選時に、リプレイ(3)〜(8)の入賞を回避し、かつリプレイ(2)を入賞させる第1停止リールのみを報知する報知態様であり、一部報知Aが選択された場合には、1/2の割合でRT(1)への移行を回避し、RT(2)へ移行させることが可能となるものの、1/2の割合でRT(1)へ移行してしまうこととなる。
一部報知Bは、図10(d)に示すように、リプレイGR(1)〜(6)の当選時に、全リールが回転中の時点では、リプレイ(3)〜(8)の入賞を回避し、かつリプレイ(2)を入賞させる第1停止リールの報知を行なわず、遊技者が選択した第1停止リールが、リプレイ(3)〜(8)の入賞を回避し、かつリプレイ(2)を入賞させる第1停止リールと一致した場合に、リプレイ(3)〜(8)の入賞を回避し、かつリプレイ(2)を入賞させる第2停止リール、第3停止リールを報知する態様であり、一部報知Bが選択された場合には、1/3の割合でRT(1)への移行を回避し、RT(2)へ移行させることが可能となるものの、2/3の割合でRT(1)へ移行してしまうこととなる。
一部報知Cは、図10(e)に示すように、リプレイGR(1)〜(6)の当選時に、全リールが回転中の時点では、リプレイ(3)〜(8)が入賞することとなる2つの第1停止リールのうち一方(図中×印)の報知のみを行ない、遊技者が選択した第1停止リールが、リプレイ(3)〜(8)の入賞を回避し、かつリプレイ(2)を入賞させる第1停止リールと一致した場合でも、リプレイ(3)〜(8)の入賞を回避し、かつリプレイ(2)を入賞させる第2停止リール、第3停止リールを報知しない態様であり、一部報知Cが選択された場合には、1/4の割合でRT(1)への移行を回避し、RT(2)へ移行させることが可能となるものの、3/4の割合でRT(1)へ移行してしまうこととなる。
前述のように小役GR(1)〜(3)が当選したか、小役GR(4)〜(6)が当選したか、小役GR(7)〜(9)が当選したか、に応じて払出期待値の高い第1停止リールが異なり、小役GR(1)〜(9)のいずれかが当選した場合でも、その種類が分からなければ意図的に払出期待値の高い第1停止リールを選択することはできず、1/3の割合で払出期待値の高い第1停止リールが選択され、2/3の割合で払出期待値の低い第1停止リールが選択されることとなる。
これに対して本実施例のサブCPU91aは、所定のナビ実行条件が成立している場合(たとえば、RT(0)に制御されておりかつナビ権利2が残存する場合や、RT(2)に制御されている場合など)であって、小役GR(1)〜(9)のいずれかが当選した場合(特別役にも当選している場合を除く)に、図11に示すように、払出期待値の高い第1停止リール(小役GR(1)〜(3)の当選時であれば左リール、小役GR(4)〜(6)の当選時であれば中リール、小役GR(7)〜(9)の当選時であれば右リール)を報知する小役ナビを実行することが可能であり、小役ナビが実行されることにより、遊技者は払出期待値の高い第1停止リールを特定することが可能となり、報知されたリールを第1停止とすることで9枚を必ず入賞させることが可能となり、小役ナビが実行されない場合よりも多くのメダルを獲得することができるようになっている。
尚、小役ナビは、第1停止リールを遊技者が認識可能なものであれば良く、第1停止リールまたは停止順を示唆する画像などを液晶表示器51に表示することで報知するものや、対応するLEDの点灯、対応する音声の出力などによって報知するものであっても良い。
また、本実施例のサブCPU91aは、遊技者の停止操作の操作態様に関わらずベルが入賞するようにリール制御が行なわれる当選状況である、ベル単独当選時には、操作態様に関わらずベル入賞することを示唆するための第1示唆演出を実行する。第1示唆演出は、液晶表示器51の表示領域51aに、たとえば「ベル」図柄が黄色を基調とする図柄である場合には「黄色の風船」の画像を表示することにより行なわれるものであってもよい。これにより、第1示唆演出が実行されることにより、操作手順に関わらず、ベル入賞することを遊技者に報知することができる。
また、本実施例のサブCPU91aは、前述した所定のナビ実行条件が成立していない場合(たとえば、ナビ権利2が残存していない場合やRT(2)でない場合など)であって、小役GR(1)〜(9)のいずれかに当選しているが特別役に当選していない場合には、遊技者の停止操作の操作態様に応じて小役が入賞するようにリール制御が行なわれる当選状況であることを示唆するための第2示唆演出を実行する。第2示唆演出は、第1示唆演出と異なり、液晶表示器51の表示領域51aに、たとえば「白色の風船」の画像を表示することにより行なわれるものであってもよい。これにより、第2示唆演出が実行されることにより、操作手順次第で、小役が入賞することを遊技者に報知することができる。
また、本実施例のサブCPU91aは、所定のナビ実行条件が成立しているか否かに関わらず、小役GR(1)〜(9)のいずれかに当選しており、かつ特別役にも当選している場合には、図7(b)で示したように、ベル単独当選時と同じリール制御が行なわれるため、第2示唆演出ではなく、第1示唆演出を実行する。これにより、小役GR(1)〜(9)のいずれかに当選している場合であるのかベル単独当選であるのかを区別することなく、操作手順に関わらずベル入賞することを遊技者に報知することができる。
尚、第1示唆演出および第2示唆演出は、画像などを液晶表示器51に表示することにより実行するものに限らず、対応するLEDの点灯、対応する音声の出力などの態様を変化させることにより実行するものであっても良い。
サブCPU91aは、RT(0)においてリプレイGR(1)〜(6)が当選したときにリプレイナビを実行し、RT(0)(2)において小役GR(1)〜(9)が当選したときに小役ナビを実行することとなるが、リプレイナビのうち全報知は、原則としてRT(0)においてリプレイGR(1)〜(6)が当選したときに行なう報知態様抽選で全報知が選択されるか、ナビ権利が付与されている場合のみ実行する。また、小役ナビは、ナビ権利が付与されているか否かに関わらず、RT(2)において小役GR(1)〜(9)が当選したときには実行するが、後述するナビ権利2が付与されている場合のみRT(0)において小役GR(1)〜(9)が当選したときにも実行する。
ナビ権利は、図12に示すように、ナビ権利1とナビ権利2とからなる。
ナビ権利1は、RT(0)においてリプレイGR(1)〜(6)が当選し、かつ報知態様抽選にて全報知が選択されなかった場合に、全報知にてリプレイナビが実行される権利である。
ナビ権利1は、複数付与することが可能であり、ナビ権利1が残っている状態でさらにナビ権利1が付与された場合には、その分が上乗せされるようになっている。尚、ナビ権利1の総個数には上限が定められており、本実施例では、最大256個のナビ権利1を付与することが可能である。
ナビ権利1は、BB(1)〜(3)の当選時、BB中のリプレイ(2)入賞時、すなわちBB(RB)中においてリプレイGR(1)〜(6)が当選し、1/6で停止順が正解してリプレイ(2)が入賞したときにサブCPU91aが実行するナビ権利抽選1に当選することで付与される。ナビ権利抽選1では、BB(1)〜(3)の当選時には0〜7個の当選個数のいずれかを決定し、BB中のリプレイ(2)入賞時には1〜7個の当選個数のいずれかを決定し、決定した当選個数のナビ権利1を付与する。
ナビ権利抽選1では、抽選契機によってナビ権利1の当選個数の平均値が異なる。また、サブCPU91aは、RT(0)〜(3)において低確率状態、高確率状態のいずれかに制御するようになっており、BB(1)〜(3)の当選時の抽選では、低確率状態でBB(1)〜(3)が当選したのか、高確率状態でBB(1)〜(3)が当選したのか、によっても当選するナビ権利1の当選個数の平均値が異なる。
詳しくは、低確率状態でのBB(1)〜(3)の当選時は、図13(a)に示すように、当選個数0が80%、当選個数1が18%、当選個数2が1%、当選個数3が1%、当選個数4〜7が0%であり、当選個数の平均値は、0.23個となる。
高確率状態でのBB(1)〜(3)の当選時は、図13(a)に示すように、当選個数0が20%、当選個数1が20%、当選個数2が20%、当選個数3が15%、当選個数4が10%、当選個数5が10%、当選個数6が13%、当選個数7が2%であり、当選個数の平均値は、2.27個となる。
BB中リプレイ(2)入賞時は、図13(b)に示すように、当選個数0が20%、当選個数1が20%、当選個数2が20%、当選個数3が15%、当選個数4が10%、当選個数5が10%、当選個数6が13%、当選個数7が2%であり、当選個数の平均値は、2.57個となる。
ナビ権利1が付与されている場合には、RT(0)においてリプレイGR(1)〜(6)のいずれかが当選し、かつ報知態様抽選にて全報知以外(一部報知または非報知)が選択された場合に、付与されているナビ権利1を1個減算して全報知にてリプレイナビを実行する。その後、再びRT(0)に移行し、リプレイGR(1)〜(6)のいずれかが当選し、かつ報知態様抽選にて全報知以外(一部報知または非報知)が選択された場合に、ナビ権利1が残っている場合には、再びナビ権利1を1個減算し、全報知にてリプレイナビを実行する。その後、ナビ権利1が0個となるまでこれらの制御を繰り返し実行する。このため、ナビ権利1が残っている限り、RT(0)からRT(1)へ移行させることなく、RT(0)とRT(2)をループさせることができる。
また、ナビ権利1が付与されており、全報知にてリプレイナビが実行されたにも関わらず、誤ってリプレイ(3)〜(8)を入賞させてRT(1)へ移行させてしまった場合には、当該ナビ権利1は消費されるが、他にナビ権利1が残っている場合には、以後、RT(0)に移行した際に再び残りのナビ権利1に基づいて全報知のリプレイナビを実行する。
ナビ権利2は、RT(0)においてリプレイGR(1)〜(6)が当選したときに全報知にてリプレイナビが実行されるとともに、RT(0)において小役GR(1)〜(9)が当選したときにも小役ナビが実行される権利であり、ナビ権利2は、RT(0)において小役GR(1)〜(9)が当選したときに小役ナビの実行されないナビ権利1よりも有利度が高い。さらにナビ権利2が付与されている状態でBBが当選した場合には、BB(RB)中にリプレイGR(1)〜(6)が当選したときにも全報知にてリプレイナビが実行されるようになっており、前述のようにBB中にリプレイGR(1)〜(6)が当選し、リプレイ(2)が入賞することで1〜7個のナビ権利1が付与されるので、リプレイナビによって報知された停止順に従って停止操作を行なうことにより、1個以上のナビ権利1を獲得することが可能となる。ナビ権利2も、複数付与することが可能であり、ナビ権利2が残っている状態でさらにナビ権利2が付与された場合には、その分が上乗せされるようになっている。尚、ナビ権利2の総個数にも上限が定められており、本実施例では、ナビ権利1と同様に最大256個のナビ権利2を付与することが可能である。
ナビ権利2は、BB(1)〜(3)の当選時、BB中のリプレイGR(1)〜(6)当選によるリプレイ(2)入賞時、すなわちBB(RB)中においてリプレイGR(1)〜(6)が当選し、1/6で停止順が正解してリプレイ(2)が入賞したとき、BB中のリプレイ(2)単独当選時、BB中のハズレ時にサブCPU91aが実行するナビ権利抽選2に当選することで付与される。ナビ権利抽選2では、0または7個の当選個数のいずれかを決定し、決定した当選個数のナビ権利2を付与する。
ナビ権利抽選2では、抽選契機によってナビ権利2の当選個数の平均値が異なり、ナビ権利抽選1と同様に、BB(1)〜(3)の当選時の抽選では、低確率状態でBB(1)〜(3)が当選したのか、高確率状態でBB(1)〜(3)が当選したのか、によっても当選するナビ権利2の当選個数の平均値が異なる。
詳しくは、低確率状態でのBB(1)〜(3)の当選時は、図13(c)に示すように、当選個数0が99.5%、当選個数1〜6が0%、当選個数7が0.5%であり、当選個数の平均値は、0.035個となる。
高確率状態でのBB(1)〜(3)の当選時は、図13(c)に示すように、当選個数0が95%、当選個数1〜6が0%、当選個数7が5%であり、当選個数の平均値は、0.35個となる。
BB中のリプレイGR(1)〜(6)当選によるリプレイ(2)入賞時は、図13(c)に示すように、当選個数0が92%、当選個数1〜6が0%、当選個数7が8%であり、当選個数の平均値は、0.56個となる。
BB中のリプレイ(2)単独当選時、BB中のハズレ時は、図13(c)に示すように、当選個数0〜6が0%、当選個数7が100%であり、当選個数の平均値は、7個となる。
ナビ権利2が付与されている場合には、RT(0)において小役GR(1)〜(9)が当選したときに小役ナビを実行するとともに、RT(0)においてリプレイGR(1)〜(6)のいずれかが当選した場合に、付与されているナビ権利2を1個減算して全報知にてリプレイナビを実行する。その後、再びRT(0)に移行し、リプレイGR(1)〜(6)のいずれかが当選し、かつ報知態様抽選にて全報知以外(一部報知または非報知)が選択された場合に、ナビ権利2が残っている場合には、再びナビ権利2を1個減算し、全報知にてリプレイナビを実行する。その後、ナビ権利2が0個となるまでこれらの制御を繰り返し実行する。このため、ナビ権利2が残っている限り、RT(0)からRT(1)へ移行させることなく、RT(0)とRT(2)をループさせることができる。また、ナビ権利2は、必ず1度に7個付与されるとともに、RT(0)においてリプレイGR(1)〜(6)のいずれかが当選すると、報知態様抽選にて選択された報知態様に関わらず、必ず1個減算されるため、ナビ権利2が1回付与されると、RT(0)とRT(2)を7回ループさせることができる。
また、ナビ権利2が付与されており、全報知にてリプレイナビが実行されたにも関わらず、誤ってリプレイ(3)〜(8)を入賞させてRT(1)へ移行させてしまった場合には、当該ナビ権利2は消費されるが、他にナビ権利2が残っている場合には、以後、RT(0)に移行した際に再び残りのナビ権利2に基づいて全報知のリプレイナビを実行する。
また、BB(1)〜(3)の当選時、BB中のリプレイGR(1)〜(6)当選によるリプレイ(2)入賞時には、ナビ権利抽選1もナビ権利抽選2も行なうこととなるが、この場合には、各々の抽選をそれぞれ行ない、それぞれでナビ権利1、ナビ権利2が当選した場合には、双方とも付与されることとなる。
また、RT(0)においてリプレイGR(1)〜(6)のいずれかが当選した際に、ナビ権利1、ナビ権利2の双方が付与されている場合には、まずナビ権利1よりも有利度の高いナビ権利2に基づいて全報知のリプレイナビを実行し、ナビ権利2が0個となった後、ナビ権利1に基づいて全報知のリプレイナビを実行する。
このように本実施例では、ナビ権利1が付与された場合には、RT(0)においてリプレイGR(1)〜(6)が当選した際に全報知にてリプレイナビを実行し、小役GR(1)〜(9)が当選しても小役ナビを実行しない一方、ナビ権利2が付与された場合には、RT(0)においてリプレイGR(1)〜(6)が当選した際に全報知にてリプレイナビを実行するとともに、小役GR(0)〜(9)が当選した際にも小役ナビを実行することとなる。すなわち、付与されたナビ権利の種類に応じて報知対象となる役の範囲が異なるため、ゲームが単調となってしまうことを防止できる。
さらにナビ権利2が付与されている場合に、BBが当選すると、BB(RB)中にリプレイGR(1)〜(6)が当選したときにも全報知にてリプレイナビが実行されるとともに、前述のようにBB(RB)においてリプレイGR(1)〜(6)が当選し、リプレイ(2)が入賞したときにもナビ権利抽選1、2を実行するため、ナビ権利が付与されることで、ナビ権利が上乗せにも期待できる。特に、BB(RB)においてリプレイGR(1)〜(6)が当選し、リプレイ(2)が入賞したときに実行されるナビ権利抽選1では、1個以上のナビ権利1の当選が確定するため、さらなるナビ権利1の獲得を期待させることができる。
また、本実施例では、RT(0)においてリプレイGR(1)〜(6)が当選した際に、報知態様抽選にて一部報知や非報知が選択された際に、自力でリプレイ(2)を入賞させてRT(2)へ移行した場合でも、RT(2)において小役GR(1)〜(9)が当選した際に小役ナビが実行されるようになっており、ナビ権利1、2が付与されていない状態であっても、RT(0)からRT(2)へ移行することでより多くのメダルの獲得を期待させることができる。
また、RT(3)からRT(0)への移行契機となる移行出目(1)(2)が、RT(2)において小役ナビによる報知の対象となる小役GR(1)〜(9)が当選し、かつ当選した小役を入賞させることができなかった場合に停止する停止態様であるため、役の種類を増やすことなく、RT(2)の有利度を高めるための役と、RT(3)からRT(0)への移行契機となる移行出目(1)(2)と、を設けることができる。
また、本実施例では、BB(1)〜(3)の当選時、BB中のリプレイGR(1)〜(6)当選によるリプレイ(2)入賞時に、ナビ権利抽選1もナビ権利抽選2も行なうこととなるが、この場合には、各々の抽選をそれぞれ行ない、それぞれでナビ権利1、ナビ権利2が当選した場合には、双方とも付与されることとなる。すなわちBB(1)〜(3)の当選時、BB中のリプレイGR(1)〜(6)当選によるリプレイ(2)入賞時には、ナビ権利1、ナビ権利2の双方が付与される可能性のある共通の契機となるため、これら共通の契機が訪れることによりナビ権利を獲得することだけでなく、その種類に対しても注目させることができる。
また、BB(1)〜(3)の当選時には、遊技者の停止操作の操作態様に関わらず、必ずナビ権利抽選1を実行するのに対して、BB中のリプレイGR(1)〜(6)当選時は、リプレイ(2)が入賞すること、すなわち遊技者がリプレイ(2)を入賞させることが可能な停止順にて停止操作を行ったことを条件にナビ権利抽選1を実行するようになっている。このため、BB(1)〜(3)の当選時には、遊技者の技術介入によらずナビ権利が付与される可能性があり、遊技者の選択によって結果が変化しないので、安心してゲームを行なうことができるとともに、BB(RB)中のリプレイGR(1)〜(6)当選時では、遊技者の技術介入を反映してナビ権利が付与されることとなるため、遊技への参加意欲を高めることができる。
また、BB(RB)中のリプレイGR(1)〜(6)当選時にリプレイ(2)が入賞したことによるナビ権利抽選1では、必ず1個以上のナビ権利1が当選するようになっており、BB(RB)中のリプレイGR(1)〜(6)が当選し、遊技者が選択した停止順が正解した場合には、1個以上のナビ権利1の獲得が保証されることとなるため、遊技者に対して積極的に停止操作の技術介入を促すことができる。
また、本実施例では、ナビ権利1とナビ権利2の双方が当選した場合や、ナビ権利1またはナビ権利2が残っている状態で、他方のナビ権利が当選した場合など、ナビ権利1、ナビ権利2の双方が付与されることがあるが、この場合には、まず有利度の高いナビ権利2に基づいて全報知のリプレイナビを実行し、ナビ権利2が0個となった後、ナビ権利1に基づい全報知のリプレイナビを実行する。すなわち、まず、遊技者にとって有利度の高いナビ権利2から消化されることとなるため、例えば、遊技の時間が限られている場合であっても遊技者が被る損失を最小限に留めることができる。
また、本実施例では、ナビ権利1、2の総個数に上限が設けられており、それ以上にRT(0)とRT(2)のループが継続してしまうことがなく、一度に極端に多くのメダルが獲得できてしまうことがないようになっている。
尚、本実施例では、リプレイGRの種類、すなわち同時当選する再遊技役の違いに応じて有利度の高い再遊技役(RT(1)への移行を回避し、RT(2)へ移行させる再遊技役)を入賞させるリールの停止順が異なる構成であり、さらにナビ権利が付与されている状態において、リプレイGRの種類に応じて有利度の高い再遊技役を入賞させることが可能なリールの停止順を報知するリプレイナビを実行する構成であるが、リプレイGRの種類に応じて有利度の高い再遊技役を入賞させることが可能となる停止操作のタイミングが異なる構成とし、ナビ権利が付与されている状態において、リプレイGRの種類に応じて有利度の高い再遊技役を入賞させることが可能な停止操作タイミングまたはそれを特定可能な情報を報知する構成としても良い。
また、本実施例では、リプレイGR(1)〜(6)の当選時に、遊技者にとって不利なRT(1)へ移行するリプレイ(3)〜(8)、遊技者にとって有利なRT(2)へ移行するリプレイ(2)の双方が許容され、遊技者が選択した停止操作の順番に応じていずれかが入賞する構成であるが、これら遊技者にとって不利なRT(1)へ移行する一般役と、遊技者にとって有利なRT(2)へ移行する一般役と、が別個に当選する構成としても良い。
また、遊技者にとって不利なRT(1)へ移行する一般役と、遊技者にとって有利なRT(2)へ移行する一般役と、が別個に当選する構成とした場合には、遊技者にとって不利なRT(1)へ移行する一般役の当選時に、当該一般役の入賞を回避する操作態様を報知する報知手段、遊技者にとって有利なRT(2)へ移行する一般役の当選時に、当該一般役を入賞条件となる操作態様を報知する報知手段のうち少なくとも一方または双方の報知手段を備える構成であれば良い。
また、遊技者にとって不利なRT(1)へ移行する一般役、遊技者にとって有利なRT(2)へ移行する一般役のうちいずれか一方が入賞を回避できない構成であっても良く、遊技者にとって不利なRT(1)へ移行する一般役の入賞を回避できない構成であれば、遊技者にとって有利なRT(2)へ移行する一般役の入賞条件となる操作態様を報知する報知手段を備える構成とすれば良く、遊技者にとって有利なRT(2)へ移行する一般役の入賞を回避できない構成であれば、遊技者にとって不利なRT(1)へ移行する一般役の入賞を回避する操作態様を報知する報知手段を備える構成とすれば良い。
また、本実施例では、一般役の入賞を契機にRT(1)またはRT(2)へ移行する構成であるが、一般役を入賞させることができなかった場合に停止する表示態様となったことを契機にRT(1)またはRT(2)へ移行する構成としても良い。
また、本実施例では、BBの終了後、直ちにRT(0)へ移行するのではなく、まずRT(3)に移行し、RT(3)において移行出目(1)または移行出目(2)が入賞ラインに停止することでRT(0)へ移行し、さらにRT(3)からRT(1)へ直接移行することのない構成であるが、RT(0)と同様にRT(3)においてリプレイ(3)〜(8)の入賞時にRT(1)へ移行する構成としても良い。そして、この場合には、ナビ権利が付与されている場合に、RT(0)においてリプレイGR(1)〜(6)が当選したときにリプレイナビを実行し、リプレイ(3)〜(8)の入賞を回避可能とする一方、ナビ権利が付与されていない場合に、RT(0)においてリプレイGR(1)〜(6)が当選してもリプレイナビを実行せず、リプレイ(3)〜(8)の入賞を確実に回避することのできない構成とすることが好ましく、このような構成とすることで、ナビ権利が付与されていない場合には、BBの終了後、RT(3)からRT(0)へ移行することなくRT(1)へ移行することが多く、偶然によりRT(0)へ移行する可能性は低くなり、ナビ権利が付与されているか否かによって、遊技者の利益に明確な差を出すことができる。
さらにこの場合には、RT(0)でのリプレイ(3)〜(8)の入賞確率(リプレイGR(1)〜(6)の当選確率×リプレイ(3)〜(8)の停止確率)が移行出目(1)(2)の停止確率(小役GR(1)〜(9)の当選確率×移行出目(1)(2)の停止確率)よりも高くなるようにリプレイGR(1)〜(6)の当選確率を定めることにより、ナビ権利が付与されていない場合に、BB終了後、RT(3)においてRT(0)へ移行するよりも前にRT(1)へ移行する割合が高く、偶然によりRT(0)へ移行してしまう可能性が一層低くできる。
また、本実施例では、前述のようにBB中にリプレイ(2)が単独で当選した場合、及びBB中でいずれの役も当選したなかった場合(ハズレ)に必ずナビ権利2が付与されるようになっている。
そして、メインCPU41aは、BB中のゲーム開始時(スタートスイッチ7の操作時)にリプレイ(2)が単独当選している場合を除いて、原則的(前ゲームの開始から規制時間が経過していない場合は例外)に直ちにリールの回転を開始させるのに対して、BB中のゲーム開始時(スタートスイッチ7の操作時)に100%ナビ権利2が付与されるリプレイ(2)が単独で当選した場合に、一定期間にわたり全てのリールの回転開始を遅らせるようになっており、BB中のゲーム開始時にリールの回転開始が遅れることにより、ナビ権利2が付与されたことを認識することができる。
一方、メインCPU41aは、BB中のハズレ以外の場合には、第2停止操作後、直ちに残りのリールに対応する停止操作を有効させるのに対して、100%ナビ権利2が付与されるBB中のハズレの場合、第2停止操作後、一定時間にわたり残りのリールに対応する停止操作を無効化するようになっており、BB中のゲーム開始時にリールの回転開始が遅れなかった場合であっても、第3停止操作が一時的に無効化されることによってもナビ権利2が付与されたことを認識することが可能となり、BB中のゲーム開始時にリールの回転開始が遅れなかった場合であっても、第2停止操作がなされるまでは、ナビ権利2が付与されることへの期待感を持続させることができる。
また、メインCPU41aは、BB中のハズレの場合に、第2停止までに用いるリール制御テーブルがBB中最も当選確率の高い小役(10)と同一のリール制御テーブルが用いられるようになっており、結果としてBB中のハズレの場合とBB中の小役(10)当選時では、第2停止リールまで、同じタイミングで停止操作を行った場合に常に同じ停止位置となる。このため、BB中の小役(10)の当選時でも、第2停止操作がなされた時点までは、100%ナビ権利2が付与されるハズレと同じ表示態様となるため、これら当選確率の高い小役(10)の当選時にもナビ権利2が付与されること期待させることができる。
次にRT(0)においてリプレイGR(1)〜(6)が当選した際のリプレイナビの報知態様及びナビ権利の残り個数の変化を図14に基づいて説明する。
ナビ権利1もナビ権利2も0個の場合において、報知態様抽選にて全報知が選択された場合には、全報知にてリプレイナビを実行し、一部報知が選択された場合には、選択された種類の一部報知にてリプレイナビを実行し、非報知が選択された場合には、非報知とする。
ナビ権利1が1個以上でナビ権利2が0個の場合において、報知態様抽選にて全報知が選択された場合には、ナビ権利1を消費せずに全報知にてリプレイナビを実行し、一部報知または非報知が選択された場合には、ナビ権利1を1個消費して全報知にてリプレイナビを実行する。
ナビ権利1が0個でナビ権利2が1個以上の場合、またはナビ権利1が1個以上でナビ権利2が1個以上の場合において、報知態様抽選にて選択された報知態様に関わらずナビ権利2を1個消費してリプレイナビを実行する。
図15は、本実施例においてサブCPU91aがリプレイナビを実行する際の制御内容を示すフローチャートである。
本実施例では、図15に示すように、報知態様抽選の後、ナビ権利2が0か否かを判定し、ナビ権利2が1以上残っていれば、ナビ権利2を1個減算し、全報知を行なう。一方、ナビ権利2が0であれば、報知態様抽選にて全報知が選択されたか否かを判定し、全報知が選択された場合には、全報知を行なう。
また、報知態様抽選にて一部報知または非報知が選択された場合には、ナビ権利1が0か否かを判定し、ナビ権利1が1以上残っていれば、ナビ権利1を1個減算し、全報知を行なう。また、ナビ権利1が0であれば、報知態様抽選の結果に応じて一部報知を行なうか、非報知とする。
すなわち本実施例では、報知態様抽選にて全報知が選択されたか否かを判定し、全報知が選択されていない場合のみナビ権利1が残っているか否かを判定し、残っている場合にはナビ権利1を1個減算することで、全報知が選択された場合にはナビ権利1を消費せず、一部報知または非報知の場合にのみナビ権利1が消費されるようになっている。
また、これに限らず、図16に示すように、報知態様抽選にて全報知が選択されたか否かを判定し、全報知が選択されている場合にナビ権利1を1個加算し、その後、ナビ権利1が0か否かを判定し、ナビ権利1が1以上の場合には、ナビ権利1を1個減算して全報知を行ない、ナビ権利1が0の場合には、報知態様抽選の結果に応じて一部報知を行なうか非報知とするようにしても良い。
すなわち報知態様抽選にて全報知が選択されたか否かを判定し、全報知が選択されている場合にナビ権利1を1個加算し、その後全報知が選択されたか否かに関わらず、一律にナビ権利1を1個減算することで、全報知が選択された場合にはナビ権利1を消費せず、一部報知または非報知の場合にのみナビ権利1が消費されるようにしても良い。
このように本実施例では、RT(0)においてリプレイGR(1)〜(6)が当選し、報知態様抽選にて全報知が選択された場合には、リプレイ(3)〜(8)の入賞を回避し、かつリプレイ(2)を入賞させる第1停止リール、第2停止リール、第3停止リールの全てが報知されるため、報知された停止順にて停止操作を行なうことにより、RT(1)への移行を回避し、同時にRT(2)へ移行させることができる。また、一部報知が選択された場合でも、RT(1)への移行を回避し、RT(2)へ移行させることが可能となる停止順の一部が報知されるため、報知された停止順の一部が一致するように停止操作を行なうことにより、非報知が選択され、これら停止順の一部も報知されない場合よりも高い割合でRT(1)への移行を回避し、同時にRT(2)へ移行させることができる。
また、ナビ権利1、2が付与されている状態では、報知態様抽選にて一部報知や非報知が選択された場合でも、ナビ権利1、2を消費してリプレイ(3)〜(8)の入賞を回避し、かつリプレイ(2)を入賞させる第1停止リール、第2停止リール、第3停止リールの全てが報知され、報知された停止順にて停止操作を行なうことにより、確実にRT(1)への移行を回避し、同時にRT(2)へ移行させることができるため、遊技者にとって不利益となってしまうことがない。
また、ナビ権利1が付与されている状態で報知態様抽選にて全部報知が選択された場合には、ナビ権利1を消費せずにリプレイ(3)〜(8)の入賞を回避し、かつリプレイ(2)を入賞させる第1停止リール、第2停止リール、第3停止リールの全てが報知されるので、全部報知がナビ権利1の有無と関係なく選択されたにも関わらず、ナビ権利1が消費されてしまうことがなく、報知態様抽選にて全部報知が選択されたことが遊技者にとって無駄となってしまうことがない。
一方、ナビ権利2が付与されている場合には、報知態様抽選にて選択された報知態様に関わらず、ナビ権利2を消費するようになっており、ナビ権利1と違い、一度に決められた数の権利が付与されるナビ権利2の場合には、報知態様抽選の結果によって残存する権利の個数が影響を受けることがなく、ナビ権利の残り個数は、常にナビ権利2の一度の付与個数の倍数からリプレイナビが行われた回数を減算した個数となるため、ナビ権利2の残り個数の把握が容易となる。
尚、本実施例は、ナビ権利2が付与されている場合に、報知態様抽選にて選択された報知態様に関わらず、ナビ権利2を消費する構成であるが、ナビ権利1と同様、報知態様抽選にて全報知が選択された場合には、ナビ権利2を消費せずにリプレイ(3)〜(8)の入賞を回避し、かつリプレイ(2)を入賞させる第1停止リール、第2停止リール、第3停止リールの全てが報知される構成としても良い。
また、本実施例では、ナビ権利1個につき、1回全報知にてリプレイナビを行なう構成であり、報知態様抽選にて選択された報知態様が一部報知であっても非報知であってもナビ権利1個を消費して全報知を行なう構成であるが、例えば、一部報知が選択された場合には、ナビ権利を1個消費し、非報知が選択された場合には、ナビ権利を2個消費する等、一部報知が選択された場合と非報知が選択された場合とで消費するナビ権利の個数を変えるようにしても良く、このような構成とすることで、一部の停止態様が報知される一部報知が選択された場合には、全く報知されない非報知が選択された場合よりも消費されるナビ権利の個数が少なくて済むため、前者と後者とで消費するナビ権利の個数が不公平となってしまうことがない。
さらに、前述した一部報知A〜Cのように、RT(1)への移行を回避し、RT(2)へ移行させる割合が異なる場合には、その割合に合わせて消費するナビ権利の個数を変えるようにしても良い。すなわちRT(1)への移行を回避し、RT(2)へ移行させる割合が1/2の一部報知Aが選択された場合には、ナビ権利を1個消費し、RT(1)への移行を回避し、RT(2)へ移行させる割合が1/3の一部報知Bが選択された場合には、ナビ権利を2個消費し、RT(1)への移行を回避し、RT(2)へ移行させる割合が1/4の一部報知Cが選択された場合には、ナビ権利を3個消費し、非報知が選択された場合にはナビ権利を4個消費することで、消費するナビ権利の個数の不公平をさらに解消できる。
また、本実施例では、ナビ権利の個数に上限を設けることで、それ以上にRT(0)とRT(2)のループが継続してしまうことがない構成としているが、ナビ権利の残り個数が予め定められた閾値を超えた場合に、この閾値以下の場合よりも一部報知や非報知の選択比率を高めることにより、RT(0)とRT(2)のループ継続を抑制し、一度に極端に多くのメダルが獲得できてしまうことがない構成としても良い。
本実施例においてサブCPU91aは、BB終了時においてナビ権利1の当選個数を報知することが可能である。
ナビ権利1の当選個数は、必ずしも報知されるものではなく、当選個数を報知するか否かは、BB終了時において行なう当選個数報知抽選1において決定し、報知すると決定した場合にのみ当選個数を報知する。
当選個数報知抽選1では、ナビ権利1の当選個数に応じて報知するか否かを決定する。
図17(a)は、当選個数報知抽選1に用いる当選個数対応テーブルAを示す図であり、当選個数報知抽選1では、ナビ権利1の権利数が1〜5であるときには、ナビ権利1の権利数を80%の割合で報知すると決定し、20%の割合で報知しないと決定する。また、ナビ権利1の権利数が6〜10であるときには、ナビ権利1の権利数を50%の割合で報知すると決定し、50%の割合で報知しないと決定する。また、ナビ権利1の権利数が11以上であるときには、ナビ権利1の権利数を10%の割合で報知すると決定し、90%の割合で報知しないと決定する。
このように、ナビ権利1の当選個数を、当選個数が少ない程、高い割合で報知すると決定され、当選個数が多い程、高い割合で報知しないと決定される。これにより、ナビ権利1の当選個数が少ないときに、高い割合で報知されることにより、当選個数が少ない場合には、ナビ権利1が当選したことを遊技者に認識させ安心させることができる。一方、当選個数が多い場合に、高い割合で報知されないことにより、遊技者が認識している当選個数よりも実際には多くのナビ権利1が当選している可能性を高めることができ、期待感をより持続させることができる。
また、当選個数報知抽選1でナビ権利1の当選個数を報知すると決定された場合には、ナビ権利1の当選個数が必ずしも正確に報知されるものではなく、実際の当選個数よりも少ない当選個数が報知されることがある。
当選個数を正確に報知するか否かは、当選個数報知抽選1において当選個数を報知すると決定した場合に行なう当選個数報知抽選2において決定し、正確に報知すると決定した場合には正確な当選個数を報知し、正確に報知しないと決定した場合には実際の当選個数よりも少ない当選個数を報知する。
当選個数報知抽選2では、今回当選した当選個数及び既に付与されている権利数に応じて正確に報知するか否かを決定する。
図17(b)は、当選個数報知抽選2に用いる当選個数対応テーブルBを示す図であり、当選個数報知抽選2では、ナビ権利1の当選個数が1の場合には、既に付与されているナビ権利1の権利数に関わらず、100%の割合で実際の当選個数−0の当選個数、すなわち正確な当選個数を報知すると決定する。
ナビ権利1の当選個数が2〜5であり、既に付与されているナビ権利1の権利数が0〜5の場合に、30%の割合で実際の当選個数−1の当選個数を報知すると決定し、70%の割合で実際の当選個数−0の当選個数を報知すると決定する。
ナビ権利1の当選個数が2〜5であり、既に付与されているナビ権利1の権利数が6〜10の場合に、50%の割合で実際の当選個数−1の当選個数を報知すると決定し、50%の割合で実際の当選個数−0の当選個数を報知すると決定する。
ナビ権利1の当選個数が2〜5であり、既に付与されているナビ権利1の権利数が11以上の場合に、90%の割合で実際の当選個数−1の当選個数を報知すると決定し、10%の割合で実際の当選個数−0の当選個数を報知すると決定する。
ナビ権利1の当選個数が6〜10であり、既に付与されているナビ権利1の権利数が0〜5の場合に、10%の割合で実際の当選個数−3の当選個数を報知すると決定し、20%の割合で実際の当選個数−1の当選個数を報知すると決定し、70%の割合で当選個数−0の当選個数を報知すると決定する。
ナビ権利1の当選個数が6〜10であり、既に付与されているナビ権利1の権利数が6〜10の場合に、20%の割合で実際の当選個数−3の当選個数を報知すると決定し、30%の割合で実際の当選個数−1の当選個数を報知すると決定し、50%の割合で実際の当選個数−0の当選個数を報知すると決定する。
ナビ権利1の当選個数が6〜10であり、既に付与されているナビ権利1の権利数が11以上の場合に、50%の割合で実際の当選個数−3の当選個数を報知すると決定し、30%の割合で実際の当選個数−1の当選個数を報知すると決定し、20%の割合で実際の当選個数−0の当選個数を報知すると決定する。
ナビ権利1の当選個数が11〜15であり、既に付与されているナビ権利1の権利数が0〜5の場合に、10%の割合で実際の当選個数−1の当選個数を報知すると決定し、90%の割合で実際の当選個数−0の当選個数を報知すると決定する。
ナビ権利1の当選個数が11〜15であり、既に付与されているナビ権利1の権利数が6〜10の場合に、10%の割合で実際の当選個数−5の当選個数を報知すると決定し、10%の割合で実際の当選個数−3の当選個数を報知すると決定し、30%の割合で実際の当選個数−1の当選個数を報知すると決定し、50%の割合で実際の当選個数−0の当選個数を報知すると決定する。
ナビ権利1の当選個数が11〜15であり、既に付与されているナビ権利1の権利数が11以上の場合に、30%の割合で実際の当選個数−5の当選個数を報知すると決定し、30%の割合で実際の当選個数−3の当選個数を報知すると決定し、30%の割合で実際の当選個数−1の当選個数を報知すると決定し、10%の割合で実際の当選個数−0の当選個数を報知すると決定する。
このように、当選個数が少ない程、高い割合で実際の当選個数あるいは実際の当選個数により近い当選個数が報知されるように決定され、当選個数が多い程、高い割合で実際の当選個数よりもより少ない当選個数が報知されるように決定される。これにより、当選個数が少ないときに、高い割合で正確に報知することにより、当選個数が少ない場合にはナビ権利が当選していることを遊技者に認識させ安心させることができる。一方、当選個数が多いときに、高い割合で実際の当選個数よりも少ない当選個数が報知されることにより、遊技者が認識している当選個数よりも実際には多くのナビ権利が当選している可能性を高めることができ、期待感をより持続させることができる。
尚、本実施例では、ナビ権利1の当選個数を報知する構成であるが、ナビ権利1の残存数を報知する構成としても良く、この場合にも、実際の残存数よりも少ない残存数を報知することにより、報知されている残存数よりも多くのナビ権利が付与されていることに対する期待感を持たせることができる。
また、この場合には、ナビ権利1の残存数が少ないほどその残存数を正確に報知し、ナビ権利1の残存数が多いほど実際の残存数よりも少ない残存数を報知することが好ましく、このようにすることで、遊技者が認識している残存数よりも実際には多くのナビ権利1が残存している可能性を高めることができ、期待感をより持続させることができる。
尚、ナビ権利1の残存数を実際の残存数よりも少なく報知する場合においては、ナビ権利1の残存数が一度報知された後、再びナビ権利1の残存数を報知する場合であれば、既に報知されたナビ権利1の残存数から消化した権利数を減算した値以上の残存数が報知されることが好ましく、このようにすることで、ナビ権利1を消化していないにも関わらず、報知されたナビ権利1の権利数が減少してしまうことを防止できる。
次に、前述した実施の形態により得られる主な効果を説明する。
(1) 前述した実施の形態によれば、小役GRに当選したときであっても、特別役が非当選中である場合には、第1停止されたリールが、図7(a)で示すベルを入賞させるための特定のリールであったときにベルの図柄を入賞ライン上に停止させてその後の操作手順に関わらずベル入賞させ、特定のリール以外であったときに小役(1)〜(9)などの図柄を入賞ライン上に停止させてその後の操作手順に応じて取りこぼしが生じるようなリール制御が行なわれるのに対し、特別役が当選中である場合には、図7(b)で示したように、第1停止されたリールに関わらず、ベルの図柄を入賞ライン上に停止させてベル入賞させるリール制御が行なわれる。このため、特別役非当選中においては、第1停止の操作手順によって小役を発生させ得る可能性を異ならせるといった面白みを提供することができる。一方、特別役当選中においては、第1停止を含むすべての操作手順に関わらず、小役(ベル)入賞を発生させることができるといった特別役非当選中と異なる面白みを提供しつつ、特別役入賞も小役入賞も発生しないといった不満感を遊技者に抱かすことなく、かつ小役入賞によりメダルが払い出されるために、特別役に当選してから入賞するまでに賭数として設定したメダルに対し払い出されたメダルが少なくなりすぎてしまうことによる不満感を遊技者に抱かせないようにすることができる。
(2) 前述した実施の形態においては、小役GRに当選したときであって特別役が当選中である場合には、特別役が非当選中であるときにおいてベル単独当選時におけるリール制御と同じリール制御が行なわれる。このため、リール制御に用いるデータなどの記憶容量を増大させることなく、操作手順に関わらず小役GRに当選したときであって特別役が当選中である場合には操作手順に関わらず小役入賞させることができる。
(3) 前述した実施の形態においては、小役GRに当選したときであって特別役が当選中である場合には、特別役が非当選中である場合に実行される第2示唆演出と異なり、操作手順に関わらずベル入賞させることができるベル単独当選時と同じ第1示唆演出が実行される。このため、遊技者に対して、第2示唆演出が実行されたにも関わらず頻繁にベル入賞するといった違和感を感じさせることなく、実行される示唆演出から操作手順により小役が発生する可能性が異なる状況であるか否かを把握させることができる。
本発明は、上記の実施の形態に限られず、種々の変形、応用が可能である。以下、本発明に適用可能な上記の実施の形態の変形例について説明する。
[ベルの図柄を入賞ライン上に停止させるための手順について]
前述した実施の形態では、小役GRに当選したときに図7(a)に示すベル入賞させるための特定のリールが第1停止されることにより、必ずベルの図柄を入賞ライン上に停止させる例について説明したが、これに限らず、たとえば第1停止のタイミングが特定タイミングであることをさらなる条件としてもよい。たとえば、小役GRに当選したときに図7(a)に示すベル入賞させるための特定のリールが特定のタイミングで第1停止されることにより、ベルの図柄を入賞ライン上に停止させるように構成してもよい。
[小役GRと特別役との同時当選について]
前述した実施の形態では、小役GR(1)〜(9)各々と特別役とが同時に抽選対象役として読み出されず、同時に当選しない例について説明した。しかし、小役GR(1)〜(9)各々と特別役とは、同時に抽選対象役として読み出され、同時に当選し得るように構成してもよい。これにより、小役GRに当選しておりかつ特別役に当選しており、図7(b)に示すリール制御を行なうことにより面白みを提供する機会を増やすことができる。
[同じリール制御について]
小役GR(1)〜(9)のいずれかに当選したときであって特別役に当選しているときには、ベル単独当選時と同じリール制御を行なうものであれば、たとえば、小役GR(1)〜(9)のいずれかに当選したときであって特別役に当選しているときと、ベル単独当選時とで、同じインデックスデータが特定されるものであってもよく、異なるインデックスデータが特定されるものであっても同じテーブル作成用データが特定されるものや同じアドレスを取得することにより、結果的に、同じ停止制御テーブルが作成されるものであってもよい。
また、前述した実施の形態では、リールの停止制御の方法として、予めROM41bに登録されているテーブル作成用データから作成される停止制御テーブルによる停止制御(以下テーブル方式とも呼ぶ)を適用しているが、停止操作のタイミング毎に引込可能位置を検索し、その検索結果に基づく停止制御(以下コントロール方式とも呼ぶ)を適用してもよいし、テーブル方式とコントロール方式の双方による停止制御(以下テーブル+コントロール方式とも呼ぶ)を適用してもよい。どのような方式を採用した場合であっても、小役GR(1)〜(9)のいずれかに当選したときであって特別役に当選しているときと、ベル単独当選時とにおいて、同じリール制御が行なわれるものであれば、前述した実施の形態と共通する効果を奏する。
[射幸性抑制手法について]
前述した実施の形態において、ナビ権利が残存している状態であるときには、リプレイナビや小役ナビが実行されるため、遊技者にとって有利な状態であるといえる。このため、ナビ権利を多く獲得して有利な状態に制御される期間が長くなる程、射幸性が高まり過ぎてしまう虞が生じる。よって、有利な状態に制御されることによって射幸性が高まり過ぎてしまうことを抑制するようにしてもよい。その手法について以下に例示する。
[射幸性抑制手法について〜第1の例]
前述した実施の形態では、サブCPU91aにより、ナビ権利を1個消費することによりナビを1回実行する例について説明したが、ナビ権利が1以上残存している状態(以下、ナビ権利残存状態ともいう)において、ナビ権利を1個消費することにより、所定数ゲーム(たとえば10ゲーム)消化する間にわたりリプレイや小役など(以下、ナビ対象役ともいう)に当選したときに当該ナビ演出対象役の種類に対応するナビを実行可能な演出状態(以下、ATともいう)に移行し、所定数ゲーム消化することによりATが終了したときに所定の潜伏期間に移行し、さらに潜伏期間経過後においてナビ権利が残存している場合には新たにナビ権利を1個消費して再びATに移行し、ナビ権利が残存していない場合には当該ナビ権利残存状態を終了するように構成して、ナビ権利残存状態においてはATとなる割合がナビ権利残存状態でない状態であるときよりも高くなるように構成してもよい。この場合、潜伏期間では、ナビ対象役に当選しても対応するナビが実行されない。このため、ナビ権利残存状態であっても、潜伏期間の長さによって次回のATに制御されるまでに設定する賭数が多くなるとともに、小役を取りこぼす可能性およびRT(0)においてはリプレイ(3)〜(8)入賞してしまう可能性が高まるため、残存しているナビ権利を消費する間における遊技者の利益が左右される。たとえば、潜伏期間が長くなる程、ナビが実行されないゲーム数が多くなるため、残存しているナビ権利を消費する間における遊技者の利益が少なくなるとともに、遊技者に不利な状態に制御される可能性も高まる。その結果、ナビ権利残存状態において、潜伏期間の長さに遊技者を注目させることができる。
このように、ナビ権利残存状態において、ATと潜伏期間とに交互に移行するように構成した場合には、潜伏期間を以下のように決定することにより、有利な状態である当該ナビ権利残存状態における射幸性が高まり過ぎてしまうことを抑制する。
残存しているナビ権利を消費する間であって一連のナビ権利残存状態においてすでに移行された潜伏期間の長さに基づき、次の潜伏期間の長さが決定されるようにしてもよい。たとえば、潜伏期間が0〜5ゲームのうちから所定の割合に従って決定される場合において、一連のナビ権利残存状態においてすでに移行された直近所定回数分(たとえば3回分)の潜伏期間の合計長さが所定ゲーム数(5ゲーム)以下であり特殊条件が成立している場合には、所定ゲーム数(5ゲーム)を超えており特殊条件が成立していない場合よりも高い割合で、AT終了後の次の潜伏期間の長さとして比較的多いゲーム数が決定されるように、すなわちゲーム数の平均値(期待値)が多くなるように決定してもよい。より具体的には、潜伏期間を決定するためのテーブルとして、決定されるゲーム数の平均値が、第1のゲーム数(たとえば2)となるように定められた第1テーブルと、第1のゲーム数よりも多いゲーム数(たとえば4)となるように定められた第2テーブルとを設け、一連のナビ権利残存状態においてすでに移行された直近所定回数分の潜伏期間の合計長さが、所定ゲーム数(5ゲーム)を超えている場合には第1テーブルを用いて、所定ゲーム数(5ゲーム)以下である場合には第2テーブルを用いて、それぞれ、次の潜伏期間の長さを決定するように構成してもよい。これにより、直近所定回数分までの潜伏期間のうちいずれもが比較的短い潜伏期間に決定されているときに再び比較的短い潜伏期間に決定されてしまうことを極力防止することができる。このため、ナビ権利残存状態における潜伏期間の長さが単調になってしまうことを極力防止できる。その結果、ATと潜伏期間とを含むナビ権利残存状態における遊技の興趣を低下させてしまう不都合の発生を防止することができる。
さらに、直近所定回数分までの潜伏期間のうちいずれも比較的短い潜伏期間に決定されているときに再び比較的短い潜伏期間に決定されてしまうことを防止することによって、たとえば潜伏期間が比較的短い期間ばかりとなりナビ権利残存状態における潜伏期間が短くなることにより、射幸性が高まりすぎてしまうといった不都合の発生を抑制することができる。
また、一連のナビ権利残存状態に制御されてから所定回数までの潜伏期間は、比較的短い期間に決定され(第1テーブルを用いて決定)、比較的長い期間に決定されない(第2テーブルを用いて決定されない)。このため、ナビ権利を獲得したが、実際に消費してATに制御された回数が少なく遊技者所有のメダルが未だ十分に増えていない状態において、比較的長い潜伏期間に制御されてしまい、序盤において遊技者所有のメダルを消費させてしまうことにより遊技の興趣を低下させてしまう不都合の発生や、遊技者所有のメダルを使い切らせてしまい貸しメダルなど新たにメダルを用意しなければならないといった不都合の発生を防止することができる。
[射幸性抑制手法について〜第2の例]
第1の例のように、ナビ権利残存状態において、ATと潜伏期間とに交互に移行するように構成した場合には、潜伏期間を以下のように決定することによっても、有利な状態である当該ナビ権利残存状態における射幸性が高まり過ぎてしまうことを抑制する。
前述した実施の形態によれば、ナビ権利は、図12で示す抽選契機が成立することにより獲得する。抽選契機は、図12で示したように、複数種類設けられている。また、図13で示すように、成立した抽選契機に応じた割合に従ってナビ権利数が決定される。このような場合において、たとえば、ナビ権利数として7個獲得したナビ権利残存状態であっても、抽選契機が1回成立して7に決定されて制御される場合と、抽選契機が複数回成立して制御される場合とが考えられる。よって、同じナビ権利数に基づき移行されるナビ権利残存状態であっても、当該ナビ権利を獲得するのに要した抽選契機の成立回数が、所定回(1回)であった場合には、所定回よりも多い特定回であった場合に比べて、当該ナビ権利残存状態におけるメダルの純増枚数が小さくなるように、高い割合で比較的長い期間に決定(第2テーブルを用いて決定)して潜伏期間が長くなるようにしてもよい。潜伏期間が長い程、一連のナビ権利残存状態におけるメダルの純増枚数が小さくなる。このため、同じナビ権利数であっても、抽選契機が複数回成立して獲得したときよりも、1回の成立で獲得したときの方が高い割合で、メダルの純増枚数が小さくなるようにするための特定制御が行なわれる。これにより、同じナビ権利数に基づくナビ権利残存状態であっても、抽選契機の成立回数が少ない程、高い割合で遊技者の利益が少なくなる。このため、獲得契機にも注目させることができ、遊技の興趣を向上させることができる。
また、抽選契機が複数回成立することによりナビ権利を獲得したときには、抽選契機が1回成立して多数決定されることによりナビ権利を獲得したときよりも、高い割合で、抽選契機を成立させるために多くのゲーム数を消化しているため、多くの賭数が用いられている。一方、1回の抽選契機が成立することにより多数決定されて運良く比較的多くのナビ権利を獲得したときには、抽選契機が複数回成立することにより獲得したナビ権利の合計数が同じであるときよりも、高い割合でメダルの純増枚数を小さくでき、遊技者の利益を少なくすることができる。このため、同じナビ権利数を獲得するために抽選契機が成立した回数が多いときと少ないときとの利益均衡を図ることができる。たとえば、1回の抽選契機が成立することにより多数決定されて運良く比較的多くのナビ権利を獲得したときにも、抽選契機が複数回成立することによりナビ権利を獲得したときと同じように潜伏期間の決定が行なわれるものと比較して、1回の抽選契機が成立することにより多数決定されて運良く比較的多くのナビ権利を獲得したときの射幸性が高まりすぎてしまうといった不都合の発生を極力抑制することができる。
[射幸性抑制手法について〜第3の例]
図12および図13で示す複数種類の抽選契機は、BB当選してから当該BB終了するまでの特定の遊技期間において成立する。よって、特定の遊技期間における遊技の興趣を向上させることができる。また、BB当選による抽選契機は、特定の遊技期間において1回しか成立しない。一方、その他抽選契機は、特定の遊技期間において複数回成立し得る。このため、BB当選による抽選契機が成立したときにのみ、ナビ権利数として最大数決定し得るようにし(たとえば、ナビ権利数として7に決定可能)、その他の抽選契機が成立したときには、最大数決定し得ない(たとえば、ナビ権利数として7に決定不可能、6以下しか決定できない)ように構成してもよい。これにより、BB当選による抽選契機成立の価値を高めて遊技者を注目させることができるとともに、BB当選による抽選契機の成立し得る回数がその他の抽選契機が成立し得る回数よりも多くなるように設定されている場合と比較して、射幸性が高まりすぎてしまうといった不都合の発生を抑制することができる。また、特定の遊技期間において、BB当選による抽選契機が最大でも1回しか成立しないため、当該BB当選による抽選契機が成立して行なわれる抽選の価値をより一層高めることができるとともに、遊技者を注目させつつ最大でも1回しか成立しないBB当選による抽選契機成立時の抽選に集中させることができる。
[射幸性抑制手法について〜第4の例]
ナビ権利の抽選契機は、図12および図13で示したものに限らず、たとえば特別役であるボーナスと同時当選し得ない特定の入賞役(たとえば、ベルや小役(10))に当選することを条件として成立するようにしてもよい。この場合、特定の入賞役に当選することにより抽選契機が成立したときにのみ、ナビ権利数として最大数決定し得るようにし(たとえば、ナビ権利数として7に決定可能)、その他の抽選契機が成立したときには、最大数決定し得ない(たとえば、ナビ権利数として7に決定不可能、6以下しか決定できない)ように構成してもよい。この場合、複数種類の抽選契機のうち、特定の入賞役に当選することにより抽選契機が成立することに対し遊技者に期待感を抱かせて注目させることができる。
さらに、最大数決定可能となる抽選契機は、1ゲームに対する内部抽選において、特別役であるボーナスと同時には決定し得ない特定の入賞役に当選したことを条件として成立する。このため、1ゲームに対する内部抽選において、特定の入賞役に当選するとともに、ボーナスに同時当選してしまうことを防止することができる。その結果、1ゲームに対する内部抽選の結果に応じて、最大のナビ権利数が付与されるとともにボーナスへの移行を確定させてしまうことがなく、射幸性が高まりすぎてしまうといった不都合の発生を抑制することができる。また、特定の入賞役が当選したときには、ボーナスにも同時に当選しているかもしれないことに対する期待感を抱かせるのではなく、抽選が行なわれて最大のナビ権利数を獲得するかもしれないことに対してのみ遊技者を注目させ期待感を抱かせることができる。
[射幸性抑制手法について〜第5の例]
ナビ権利の抽選契機は、図12および図13で示したものに限らず、たとえば特別役であるボーナスと同時当選し得る特定の入賞役(たとえば、チェリー)に当選することを条件として成立するようにしてもよい。この場合、特定の入賞役がボーナスと同時当選するのではなく別個に当選(たとえば単独当選)することにより抽選契機が成立したときにのみ、ナビ権利数として最大数決定し得るようにし(たとえば、ナビ権利数として7に決定可能)、その他の抽選契機が成立したときには、最大数決定し得ない(たとえば、ナビ権利数として7に決定不可能、6以下しか決定できない)ように構成してもよい。この場合、特定の入賞役に当選することにより最大のナビ権利数を獲得可能となる抽選契機が成立し得るため、特定の入賞役に当選することに対し遊技者に期待感を抱かせて注目させることができるとともに、1ゲームに対する内部抽選の結果に応じて、仮に特定の入賞役とボーナスとが同時当選したとしても最大のナビ権利数が付与されず、当該最大ナビ権利数が付与されるとともにボーナスへの移行を確定させてしまうことがないために、抽選契機の種類および付与されるナビ権利数のバリエーションを豊富にした場合に生じる射幸性が高まりすぎるといった課題を解決できる。また、特定の入賞役に当選して入賞したときには、最大ナビ権利数が設定され得ることのみならず、ボーナス当選に対しても、遊技者に期待感を抱かせることができる。なお、内部抽選において特定の入賞役がボーナスと同時当選したときには、ナビ権利の抽選が行なわれるものであってもよく、抽選自体行なわれないものであってもよい。
[射幸性抑制手法について〜第6の例]
抽選契機成立により実行される抽選において、ナビ権利を付与するか否か、およびナビ権利を付与すると決定されたとき(AT当選ともいう)にナビ対象役当選時にナビを実行可能なATを継続するか否かを決定するための継続確率を決定し、ATに所定期間(次回ボーナス入賞までの期間、100ゲーム消化するまでの期間など)制御した後、当該継続確率に従ってその後ATを継続させるか否かを決定し、継続させると決定されたときに再びATに所定期間制御し、継続させないと決定されたときにATを終了し、継続確率はAT中において特契機成立により昇格させることが可能なスロットマシンにおいて、継続確率として決定し得る最も高い最高継続確率は、特定契機成立では決定し得ず(すなわちAT中昇格しても最高継続確率には到達しない)、AT中でないときに抽選契機が成立してAT当選したときにのみ決定し得るように構成してもよい。
この場合、ATに制御されていないときにおいて抽選契機が成立することに注目させ、ATに制御されることおよび継続確率としてより高い確率に決定されることに期待感を抱かせることができる。
また、継続確率は、ATに制御された後であっても、抽選契機が成立することなどにより特定契機が成立することによって行なわれる昇格抽選で当選することにより、現在の継続確率よりも高い確率に昇格され得る。一方、ATに制御されているときに抽選契機が成立することなどにより特定契機が成立することによって行なわれる昇格時確率抽選では、ATに制御されていないときに抽選契機が成立することにより行なわれる初当選時確率抽選において決定され得る最も高い継続確率未満の確率からしか継続確率を決定することができない。すなわち、継続確率として最も高い最高継続確率が決定され得るのは、ATに制御されていないときにおいて抽選契機が成立したときだけであり、ATに制御された後において抽選契機が成立して特定契機が成立したとしても継続確率として最も高い最高継続確率に決定されることがない。このため、ATに制御されているときであっても抽選契機が成立することに注目させるとともに継続確率が向上することに対する期待感を抱かせつつ、ATに制御された後において最も高い継続確率に昇格し得るものと比較して、射幸性が高まりすぎてしまうといった不都合の発生を抑制することができる。
[その他]
上記の実施の形態では、賭数の設定や入賞に伴う遊技用価値の付与に用いる遊技媒体としてメダルを適用したスロットマシンを例として説明した。しかしながら、本発明を具現化するスロットマシンは、パチンコ遊技機で用いられている遊技球を遊技媒体として適用したスロットマシン(いわゆるパロット)であってもよい。遊技球を遊技媒体として用いる場合は、たとえば、メダル1枚分を遊技球5個分に対応させることができ、上記の実施の形態で賭数として3を設定する場合は、15個の遊技球を用いて賭数を設定するものに相当する。
また、上記の実施の形態では、メダル並びにクレジットを用いて賭数を設定するスロットマシンを用いているが、本発明はこれに限定されるものではなく、遊技球を用いて賭数を設定するスロットマシンや、クレジットのみを使用して賭数を設定する完全クレジット式のスロットマシンであってもよい。
さらに、流路切替ソレノイド30や投入メダルセンサ31など、メダルの投入機構に加えて、遊技球の取込を行なう球取込装置、球取込装置により取り込まれた遊技球を検出する取込球検出スイッチを設けるとともに、ホッパーモータ34bや払出センサ34cなど、メダルの払出機構に加えて、遊技球の払出を行なう球払出装置、球払出装置により払い出された遊技球を検出する払出球検出スイッチを設け、メダルおよび遊技球の双方を用いて賭数を設定してゲームを行なうことが可能であり、かつ入賞の発生によってメダルおよび遊技球が払い出されるスロットマシンに適用してもよい。
また、上記の実施の形態におけるスロットマシンは、以下の技術事項を備えている。
(a) 遊技用価値を用いて1ゲームに対して所定数の賭数を設定することによりゲームが開始可能となるとともに、各々が識別可能な複数種類の図柄を変動表示可能な可変表示装置(リール2L、2C、2R)に表示結果が導出されることにより1ゲームが終了し、該可変表示装置に導出された表示結果に応じて入賞が発生可能とされたスロットマシン(スロットマシン1)であって、
特定遊技状態(RT(0))において有利表示結果(リプレイ(2)の入賞態様)が導出されたときに、該特定遊技状態(RT(0))よりも遊技者にとって有利な有利遊技状態(RT(2))に移行させる有利遊技状態移行手段と、
前記可変表示装置に表示結果が導出される前に入賞の発生を許容するか否かを決定する事前決定手段(内部抽選)と、
前記可変表示装置に表示結果を導出させる際に操作される導出操作手段(ストップスイッチ8L、8C、8R)と、
前記事前決定手段の決定結果が前記有利表示結果(リプレイ(2)の入賞態様)の導出を許容する有利決定結果(リプレイGR(1)〜(6))である場合に、前記導出操作手段(ストップスイッチ8L、8C、8R)が複数の操作態様のうち予め定められた複数の導出条件の全てを満たす操作態様(停止順)にて操作された場合に前記有利表示結果(リプレイ(2)の入賞態様)を導出させる制御を行ない、前記導出操作手段(ストップスイッチ8L、8C、8R)の操作態様(停止順)が前記複数の導出条件の1つでも満たさない場合に前記有利表示結果以外の表示結果(リプレイ(3)〜(8)の入賞態様)を導出させる制御を行なう導出制御手段と、
前記特定遊技状態(RT(0))において前記事前決定手段の決定結果が前記有利決定結果(リプレイGR(1)〜(6))である場合に、前記有利表示結果(リプレイ(2)の入賞態様)の導出条件を特定可能な情報(停止順)を報知する条件報知手段(リプレイナビ)と、
前記条件報知手段を作動させる作動権利(ナビ権利1)を付与する作動権利付与手段と、
前記特定遊技状態(RT(0))において前記事前決定手段の決定結果が前記有利決定結果(リプレイGR(1)〜(6))である場合に、前記条件報知手段の報知態様として全部報知、一部報知、非報知のいずれかを選択する報知態様選択手段と、
前記作動権利(ナビ権利1)が付与されいない状態では、前記報知態様選択手段が前記全部報知を選択した場合に、前記条件報知手段により前記複数の導出条件の全てを特定可能な情報(第1停止リール、第2停止リール、第3停止リールの全て)を報知させる制御を行ない、前記報知態様選択手段が前記一部報知を選択した場合に、前記条件報知手段により前記複数の導出条件のうちの一部を特定可能な情報(第1停止リール、第2停止リール、第3停止リールの一部)を報知させる制御を行ない、前記報知態様選択手段が前記非報知を選択した場合に、前記条件報知手段による前記導出条件の報知を行なわず、前記作動権利(ナビ権利1)が付与されいる状態では、前記報知態様選択手段が前記全部報知を選択した場合に、該作動権利(ナビ権利1)を消費せずに前記条件報知手段により前記複数の導出条件の全てを特定可能な情報(第1停止リール、第2停止リール、第3停止リールの全て)を報知させる制御を行ない、前記報知態様選択手段が前記一部報知を選択した場合または前記非報知を選択した場合に、該作動権利(ナビ権利1)を消費して前記条件報知手段により前記複数の導出条件の全てを特定可能な情報(第1停止リール、第2停止リール、第3停止リールの全て)を報知させる制御を行なう報知制御手段とを備える。
この特徴によれば、特定遊技状態において事前決定手段の決定結果が有利表示結果の導出を許容する有利決定結果であり、全部報知が選択された場合には、有利表示結果の導出条件全てが特定可能に報知されるため、報知された内容に応じて導出操作手段の操作を行なうことにより有利表示結果を導出させて有利遊技状態へ移行させることが可能となる。また、一部報知が選択された場合でも、有利表示結果の導出条件の一部が特定可能に報知されるため、非報知が選択された場合よりも高い割合で有利表示結果を導出させる有利遊技状態へ移行させることができる。
また、作動権利が付与されている状態で一部報知や非報知が選択された場合には、作動権利を消費して有利表示結果の導出条件全てが特定可能に報知されるため、一部報知や非報知が選択された場合であっても報知された内容に応じて導出操作手段の操作を行なうことにより確実に有利表示結果を導出させて有利遊技状態へ移行させることが可能となるため、遊技者にとって不利益となってしまうことがない。
また、作動権利が付与されている状態で全部報知が選択された場合には、作動権利を消費せずに有利表示結果の導出条件全てが特定可能に報知されるため、全部報知が作動権利の有無と関係なく選択されたにも関わらず、作動権利が消費されてしまうことがなく、全部報知が選択されたことが遊技者にとって無駄となってしまうことがない。
(b) 遊技用価値を用いて1ゲームに対して所定数の賭数を設定することによりゲームが開始可能となるとともに、各々が識別可能な複数種類の図柄を変動表示可能な可変表示装置(リール2L、2C、2R)に表示結果が導出されることにより1ゲームが終了し、該可変表示装置に導出された表示結果に応じて入賞が発生可能とされたスロットマシン(スロットマシン1)であって、
特定遊技状態(RT(0))において不利表示結果(リプレイ(3)〜(8)の入賞態様)が導出されたときに、該特定遊技状態(RT(0))よりも遊技者にとって不利な不利遊技状態(RT(1))に移行させる不利遊技状態移行手段と、
前記可変表示装置に表示結果が導出される前に入賞の発生を許容するか否かを決定する事前決定手段(内部抽選)と、
前記可変表示装置に表示結果を導出させる際に操作される導出操作手段(ストップスイッチ8L、8C、8R)と、
前記事前決定手段の決定結果が前記不利表示結果の導出を許容する不利決定結果(リプレイGR(1)〜(6))である場合に、前記導出操作手段(ストップスイッチ8L、8C、8R)が複数の操作態様のうち予め定められた複数の回避条件の全てを満たす操作態様(停止順)にて操作された場合に前記不利表示結果以外の表示結果(リプレイ(2)の入賞態様)を導出させる制御を行ない、前記導出操作手段(ストップスイッチ8L、8C、8R)の操作態様(停止順)が前記複数の回避条件の1つでも満たさない場合に前記不利表示結果(リプレイ(3)〜(8)の入賞態様)を導出させる制御を行なう導出制御手段と、
前記特定遊技状態(RT(0))において前記事前決定手段の決定結果が前記不利決定結果(リプレイGR(1)〜(6))である場合に、前記不利表示結果(リプレイ(3)〜(8)の入賞態様)の回避条件を特定可能な情報(停止順)を報知する条件報知手段(リプレイナビ)と、
前記条件報知手段を作動させる作動権利(ナビ権利1)を付与する作動権利付与手段と、
前記特定遊技状態(RT(0))において前記事前決定手段の決定結果が前記不利決定結果(リプレイGR(1)〜(6))である場合に、前記条件報知手段の報知態様として全部報知、一部報知、非報知のいずれかを選択する報知態様選択手段と、
前記作動権利(ナビ権利1)が付与されいない状態では、前記報知態様選択手段が前記全部報知を選択した場合に、前記条件報知手段により前記複数の回避条件の全てを特定可能な情報(第1停止リール、第2停止リール、第3停止リールの全て)を報知させる制御を行ない、前記報知態様選択手段が前記一部報知を選択した場合に、前記条件報知手段により前記複数の回避条件のうちの一部を特定可能な情報(第1停止リール、第2停止リール、第3停止リールの一部)を報知させる制御を行ない、前記報知態様手段が前記非報知を選択した場合に、前記条件報知手段による前記回避条件の報知を行なわず、前記作動権利(ナビ権利1)が付与されいる状態では、前記報知態様選択手段が前記全部報知を選択した場合に、該作動権利(ナビ権利1)を消費せずに前記条件報知手段により前記複数の回避条件の全てを特定可能な情報(第1停止リール、第2停止リール、第3停止リールの全て)を報知させる制御を行ない、前記報知態様選択手段が前記一部報知を選択した場合または前記非報知を選択した場合に、該作動権利(ナビ権利1)を消費して前記条件報知手段により前記複数の回避条件の全てを特定可能な情報(第1停止リール、第2停止リール、第3停止リールの全て)を報知させる制御を行なう報知制御手段とを備える。
この特徴によれば、特定遊技状態において事前決定手段の決定結果が不利表示結果の導出を許容する不利決定結果であり、全部報知が選択された場合には、不利表示結果の回避条件全てが特定可能に報知されるため、報知された内容に応じて導出操作手段の操作を行なうことにより不利表示結果の導出を回避して不利遊技状態への移行を回避することが可能となる。また、一部報知が選択された場合でも、不利表示結果の回避条件の一部が特定可能に報知されるため、非報知が選択された場合よりも高い割合で不利表示結果の導出を回避して不利遊技状態への移行を回避することができる。
また、作動権利が付与されている状態で一部報知や非報知が選択された場合には、作動権利を消費して不利表示結果の回避条件全てが特定可能に報知されるため、一部報知や非報知が選択された場合であっても報知された内容に応じて導出操作手段の操作を行なうことにより確実に不利表示結果の導出を回避して不利遊技状態への移行を回避することが可能となるため、遊技者にとって不利益となってしまうことがない。
また、作動権利が付与されている状態で全部報知が選択された場合には、作動権利を消費せずに不利表示結果の回避条件全てが特定可能に報知されるため、全部報知が作動権利の有無と関係なく選択されたにも関わらず、作動権利が消費されてしまうことがなく、全部報知が選択されたことが遊技者にとって無駄となってしまうことがない。
尚、所定数の賭数とは、少なくとも1以上の賭数であって、2以上の賭数が設定されることや最大賭数が設定されることでゲームが開始可能となるようにしても良い。また、複数の遊技状態に応じて定められた賭数が設定されることでゲームが開始可能となるようにしても良い。
また導出操作手段の操作態様とは、複数定められた導出操作手段の操作タイミングや、複数の導出操作手段の操作順などが該当する。
また、前記複数の導出条件(回避条件)のうちの一部を特定可能な情報を報知する一部報知とは、例えば、3つの導出条件(回避条件)のうちいずれか1つまたは2つの導出条件(回避条件)のみを報知することなどである。
また、作動権利を消費せずに前記条件報知手段により前記複数の導出条件(回避条件)の全てを特定可能な情報を報知させる制御を行なうとは、作動権利を減ずることなく前記条件報知手段により前記複数の導出条件(回避条件)の全てを特定可能な情報を報知させる制御を行なうものであっても良いし、作動権利を減じるが、その分を前または後に加算することで実質的に作動権利を消費せずに前記条件報知手段により前記複数の導出条件(回避条件)の全てを特定可能な情報を報知させる制御を行なうものであっても良い。
(c) 上記(a)または(b)のスロットマシンにおいて、前記作動権利付与手段は、
前記導出操作手段(ストップスイッチ8L、8C、8R)の操作態様に関連しない第1の決定条件(BB(1)〜(3)当選)が成立したことを条件に前記作動権利(ナビ権利1)を付与する第1の作動権利付与手段と、
前記導出操作手段(ストップスイッチ8L、8C、8R)の操作態様が所定の条件を満たすことを含む第2の決定条件(BB中のリプレイGR(1)〜(6)が当選したことによるリプレイ(2)入賞時)が成立したことを条件に前記作動権利(ナビ権利1)を付与する第2の作動権利付与手段とを含む。
この特徴によれば、導出操作手段の操作態様によらず作動権利が付与される場合と、導出操作手段が所定の条件を満たすことにより作動権利が付与される場合と、の双方があり、前者では遊技者の技術介入によらず作動権利が付与されるため、遊技者の選択によって結果が変化せず、安心して遊技を行なうことができるうえに、後者では遊技者の技術介入を反映して作動権利が付与されるため、遊技への参加意欲を高めることができる。
(d) 上記(c)のスロットマシンにおいて、前記第2の作動権利付与手段は、前記第2の決定条件が成立したとき(BB中のリプレイGR(1)〜(6)が当選したことによるリプレイ(2)入賞時)に、1つ以上の前記作動権利(ナビ権利1)を必ず付与する。
この特徴によれば、導出操作手段が所定の条件を満たせば、1つ以上の作動権利が必ず保証されることとなるため、遊技者に対して積極的に技術介入を促すことができる。
(e) 上記(a)〜(d)のスロットマシンにおいて、前記作動権利は、第1の作動権利(ナビ権利1)及び該第1の作動権利よりも遊技者にとって有利な第2の作動権利(ナビ権利2)を含み、
前記報知制御手段は、前記第1の作動権利(ナビ権利1)よりも前記第2の作動権利(ナビ権利2)を優先して消費する。
この特徴によれば、まず、遊技者にとって有利度の高い作動権利から消化されることとなるため、例えば、遊技の時間が限られている場合であっても遊技者が被る損失を最小限に留めることができる。
なお、今回開示された実施の形態は全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなく特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
1 スロットマシン、2L、2C、2R リール、7 スタートスイッチ、8L、8C、8R ストップスイッチ、41 メイン制御部、41a メインCPU、91 サブ制御部、91a サブCPU。

Claims (1)

  1. 遊技用価値を用いて1ゲームに対して賭数を設定することによりゲームが開始可能となるとともに、複数種類の図柄を所定の配列に従って変動表示させる可変表示領域を複数有する可変表示装置に表示結果が導出されることにより1ゲームが終了し、該可変表示装置の表示結果に応じて入賞が発生可能とされたスロットマシンであって、
    前記可変表示装置に表示結果が導出される前に、遊技者にとって有利な特別遊技状態への移行を伴う特別入賞と遊技用価値の付与を伴う付与入賞とを含む複数種類の入賞について発生を許容するか否かを決定する事前決定手段と、
    前記可変表示領域において図柄を停止させるための操作を、前記複数の可変表示領域毎に受付ける導出操作受付手段と、
    前記事前決定手段の決定結果および前記導出操作受付手段が受付けた操作に応じて、前記可変表示装置に表示結果を導出させる制御を行なう手段であって、前記複数の可変表示領域すべてにおいて前記複数種類の図柄が変動表示されている段階から、前記導出操作受付手段が操作を受付ける毎に、当該操作に対応する可変表示領域に変動表示されている図柄を基準として所定の引込み可能範囲内に配列された図柄のいずれかを停止させることにより当該可変表示領域における変動表示が停止されている段階に更新させる導出制御手段と
    前記特別入賞の発生を許容する旨が決定され、該特別入賞が発生しなかったときに、当該特別入賞の発生を許容する旨の決定を次ゲーム以降に持ち越す持越手段とを備え、
    前記付与入賞は、
    入賞を発生させる入賞表示結果が、前記複数の可変表示領域すべてにおいて前記引込み可能範囲内に配列されている図柄の組合せから構成されている範囲内付与入賞と、
    入賞を発生させる入賞表示結果が、前記複数の可変表示領域のうちの少なくとも一の可変表示領域において前記引込み可能範囲内に配列されていない図柄を含む図柄の組合せから構成されている範囲外付与入賞とを含み、
    前記導出制御手段は、
    前記事前決定手段の決定結果が、前記範囲内付与入賞と前記範囲外付与入賞との発生を許容する旨の決定結果であって許容されている入賞の種類が異なる複数種類の特定結果のうち前記特別入賞の発生が許容されていないいずれかの特定結果となった場合、予め定められた第1の段階において前記複数の可変表示領域のうち当該特定結果の種類に対応する可変表示領域の変動表示を停止させるための特定手順で前記導出操作受付手段により操作が受付けられたときには、当該可変表示領域に、前記範囲外付与入賞を発生させるための図柄よりも前記範囲内付与入賞を発生させるための図柄を優先して停止させ、前記第1の段階において前記特定手順と異なる手順で前記導出操作受付手段により操作が受付けられたときには、当該可変表示領域に、前記範囲内付与入賞を発生させるための図柄よりも、前記第1の段階以後の予め定められた第2の段階における操作手順に応じて入賞を発生させるための図柄が停止されない範囲外付与入賞を発生させるための図柄を優先して停止させ、
    前記事前決定手段の決定結果が、前記複数種類の特定結果のうち前記特別入賞の発生が許容されているいずれかの特定結果となった場合、前記第1の段階において受付けられる操作の手順に関わらず、前記特別入賞を発生させるための図柄および前記範囲外付与入賞を発生させるための図柄各々よりも、前記範囲内付与入賞を発生させるための図柄を優先して停止させることを特徴とする、スロットマシン。
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