JP2012055462A - 電気掃除機 - Google Patents

Abstract

【課題】省エネ、耐久性に優れた電気掃除機を提供する。
【解決手段】吸引風を発生する電動送風機と、前記電動送風機に連通し塵埃吸込み口から床面の塵埃を吸引する吸込具と、前記吸込具内に設けた床面の塵埃をかきあげる電動ノズルブラシと、前記吸込具近傍に設けられ、前記吸込具が受ける振動を検出する加速度センサーと、前記電動送風機と前記電動ノズルブラシの回転数制御を行うと共に、前記加速度センサーからの信号に基づいて前記吸込具が床面へ着床しているか、離床しているかを判断する制御部とを設けて、電動ノズルブラシの回転を制御する。
【選択図】図３

Description

本発明は、一般家庭において使用される電気掃除機に関するものである。

従来、この種の電気掃除機の吸込具に設けられた電動ノズルブラシの回転のオン、オフは機構的なスイッチによって切り替えられていた（例えば、特許文献１参照）。

特開２００８−２２０５２０号公報

しかしながら、上記構成では、機構部品を使用して離床、着床の検知を行っているために、何度もスイッチがオンオフされるとスイッチが故障を起こす場合があり、またスイッチにゴミが付着した場合は使用者が掃除を行う必要などがあり不便な場合があった。本発明は上記課題を解決するもので、耐久性に優れ、使い勝手もよい電気掃除機を提供することを目的とするものである。

上記従来の課題を解決するために本発明は、吸引風を発生する電動送風機と、前記電動送風機に連通し塵埃吸込み口から床面の塵埃を吸引する吸込具と、前記吸込具内に設けた床面の塵埃をかきあげる電動ノズルブラシと、前記吸込具近傍に設けられ、前記吸込具が受ける振動を検出する加速度センサーと、前記電動送風機と前記電動ノズルブラシの回転数制御を行うと共に、前記加速度センサーからの信号に基づいて前記吸込具が床面へ着床しているか、離床しているかを判断する制御部とを設けた電気掃除機で、機構部品を使用せず、加速度センサーを用いてその信号レベルから吸込具の着床、離床を判断し、自動的に電動ノズルブラシの回転を制御できるため、耐久性に優れかつ使い勝手の良い電気掃除機を提供できる。

本発明の電気掃除機は、加速度センサーの信号から吸込具の離着床を判断して自動的に電動ノズルブラシの回転数を制御をできる。

本発明の実施の形態１を示す電気掃除機の全体図 同電気掃除機の回路構成図 同電気掃除機の加速度センサーの信号波形図

第１の発明は、吸引風を発生する電動送風機と、前記電動送風機に連通し塵埃吸込み口から床面の塵埃を吸引する吸込具と、前記吸込具内に設けた床面の塵埃をかきあげる電動ノズルブラシと、前記吸込具近傍に設けられ、前記吸込具が受ける振動を検出する加速度センサーと、前記電動送風機と前記電動ノズルブラシの回転数制御を行うと共に、前記加速度センサーからの信号に基づいて前記吸込具が床面へ着床しているか、離床しているかを判断する制御部とを設けた電気掃除機で、機構部品を使用せずに吸込具の離着床が判断可能である。

第２の発明は、前記加速度センサーからの一定時間の信号レベルが第１の所定値以下の場合に離床と判断し、前記第１の所定値を超える場合は着床と判断することを特徴としたもので、機構部品を使用せずに吸込具の離着床が判断可能である。

第３の発明は、前記吸込具の離床を判断した場合は、前記電動ノズルブラシの回転を止めることを特徴とし、また第４の発明は、前記吸込具の着床を判断した場合は、電動ノズルブラシを回転させることを特徴としたもので、電動ノズルブラシの回転を制御することができる。

第５の発明は、前記加速度センサーからの一定時間の信号レベルが第２の所定値以下で、かつ前記第１の所定値以上の場合は、通常時よりも電動ノズルブラシの回転数を上げることを特徴としたもので、床面状態に応じて電動ノズルブラシの回転数を制御できる。

以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。

（実施の形態１）
図１は、本実施の形態１における電気掃除機の全体図である。掃除機本体１は、後部に電動送風機２を内蔵し、前部に塵埃を捕集する集塵室３が配され、掃除機本体１の前部には、ホース４が設けられている。ホース４の他端には、使用者が手で持ち掃除機本体１の運転の操作する、操作部５が設けられている。伸縮自在の延長管６はホース４に接続され、他端は床面の塵埃を吸引する為の吸込具７に着脱自在に接続される。

吸込具７には電動モータによって床面の塵埃をかき上げる電動ノズルブラシ８が配されており、また吸込具７の上部には床面の振動を検知する加速度センサー１０が配されている。掃除機本体１の後部には、コンセント（商用電源）に接続して、掃除機本体１に内蔵されている回路基板１１に電源を供給するための電源コードプラグ１２が設けられている。

図２は、本実施の形態における電気掃除機の回路構成図である。回路基板１１には電動送風機２、電動ノズルブラシ８、加速度センサー１０、電源コードプラグ１２が接続され、内部にはマイクロプロセッサからなる制御部１３があり、加速度センサー１０から入力された信号に応じて、電動送風機２や電動ノズルブラシ８の回転数制御を行っている。

また、制御部１３は加速度センサー１０が動いた加速度に応じて変化する入力信号レベルが一定時間の間に一定値を超えたことを判断する離着床判断閾値１４と床面状態判断閾値１５も有する。

図３は、本実施の形態における制御部１３の受信する加速度センサー１０からの信号波形を表した図である。
上記構成において図１、図２および図３を参照しながら動作を説明する。
使用者が掃除を行う場合は、使用者が操作部５を操作することによって、制御部１３が電動送風機２と電動ノズルブラシ８を動作させ、電動ノズルブラシ８がかき上げた床面の塵埃を電動送風機２によって発生された吸引風により集塵室３に送り込むことによって行う。

このときに制御部１３が検知している加速度センサー１０からの信号は加速度センサー１０が床面から受ける振動によって図３のａのようになっている。次に使用者が吸込具７を持ち上げたときには、加速度センサー１０が床面から振動を受けることがなくなるため
図３のｂのようになる。このときに制御部１３は加速度センサー１０の信号レベルが離着床判断閾値１４より低くなるため、吸込具７が離床したと判断して電動ノズルブラシ８の動作を停止させる。

以上の動作によって本発明の電気掃除機は機構部品を用いることなく電動ノズルブラシ８の回転の切り替えができるため、電動ノズルブラシ８が空中にあるときに無駄なエネルギーを消費せずにすみ、かつ耐久性にも優れた電気掃除機を提供できるものである。

また、使用者が吸込具７を再び着床させて、掃除を行ったときには再び加速度センサー１０が床面から振動を受けて、制御部１３が加速度センサー１０から受信する信号は離着床判断閾値１４を超えて図３のｃのようになる、このときに制御部１３は吸込具７が着床したと判断し、電動ノズルブラシ８を再度動作させる。

また、図３のｃのように制御部１３が加速度センサー１０から受信する信号レベルが床面状態判断閾値１５よりも低く、かつ離着床判断閾値１４よりも高い場合は、振動が少ない絨毯などの床面を掃除しているため、ごみが取れにくい状態にあると判断できる。そのため、制御部１３は加速度センサー１０から受信する信号レベルが床面状態判断閾値１５よりも低く、かつ離着床判断閾値１４よりも高い場合は、電動ノズルブラシ８の回転数を上げることによって、絨毯などのゴミが取れにくい場所でも集塵効率を上げ、使い勝手のよい電気掃除機を使用者に提供できるものである。

以上のように、本発明にかかる電気掃除機は、加速度センサーによって機構部品を用いることなく床面の離床検知が可能となるため、より耐久性に優れた電気掃除機を提供することができ、電気掃除機全てに特に有用である。

１ 掃除機本体
２ 電動送風機
７ 吸込具
８ 電動ノズルブラシ
１０ 加速度センサー
１３ 制御部
１４ 離着床判断閾値
１５ 床面状態判断閾値

Claims (5)

1. 吸引風を発生する電動送風機と、前記電動送風機に連通し塵埃吸込み口から床面の塵埃を吸引する吸込具と、前記吸込具に設けられ床面の塵埃をかきあげる電動ノズルブラシと、前記吸込具に設けられ前記吸込具が受ける振動を検出する加速度センサーと、前記電動送風機と前記電動ノズルブラシの回転数制御を行うと共に、前記加速度センサーからの信号に基づいて前記吸込具が床面へ着床しているか、離床しているかを判断する制御部とを設けた電気掃除機。
2. 前記加速度センサーからの一定時間の信号レベルが第１の所定値以下の場合に離床と判断し、前記第１の所定値を超える場合は着床と判断することを特徴とする請求項１記載の電気掃除機。
3. 前記吸込具の離床を判断した場合は、前記電動ノズルブラシの回転を止めることを特徴とした請求項２記載の電気掃除機。
4. 前記吸込具の着床を判断した場合は、前記電動ノズルブラシを回転させることを特徴とした請求項２または３に記載の電気掃除機。
5. 前記加速度センサーからの一定時間の信号レベルが第２の所定値以下で、かつ前記第１の所定値以上の場合は、通常時よりも電動ノズルブラシの回転数を上げることを特徴とした請求項２記載の電気掃除機。

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