JP2012051235A - 液体吐出ヘッド - Google Patents
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Abstract
【課題】 ノズルプレートの膨潤時に応力による、ノズルプレートと基板との剥がれ。
【解決手段】 複数のエネルギー発生素子と、貫通口からなる供給口と、を有する基板と、複数の吐出口を備え前記基板に接合されたノズルプレートと、前記ノズルプレートの、前記供給口に対向する位置に設けられた梁状突起と、を備えた液体吐出ヘッドにおいて、前記梁状突起には前記供給口の長手方向に沿って形成されたスリットと、前記梁状突起から前記供給口の両側に形成された吐出口列に向けて該梁状突起と一体に形成された複数の補強リブとが形成されており、該複数の補強リブは前記基板と接触している。
【選択図】 図1
【解決手段】 複数のエネルギー発生素子と、貫通口からなる供給口と、を有する基板と、複数の吐出口を備え前記基板に接合されたノズルプレートと、前記ノズルプレートの、前記供給口に対向する位置に設けられた梁状突起と、を備えた液体吐出ヘッドにおいて、前記梁状突起には前記供給口の長手方向に沿って形成されたスリットと、前記梁状突起から前記供給口の両側に形成された吐出口列に向けて該梁状突起と一体に形成された複数の補強リブとが形成されており、該複数の補強リブは前記基板と接触している。
【選択図】 図1
Description
本発明は、吐出口からインクを吐出して記録を行う液体吐出ヘッドに関するものである。
図2に示す液体吐出ヘッドでは、シリコン等からなり供給口やエネルギー発生素子を備えた記録素子基板11上に、吐出口1を備えるノズルプレート9を形成したものを設けてインク吐出部としている。ノズルプレート9は複数の流路6や複数の吐出口1を備えた中空構造になっているため、外力等に対して脆弱な構成である。よって特にノズルプレート9の強度アップのために、供給口の上部に対応する位置に梁状の構造(以下、梁3)と梁3に補強リブを設ける構成が開示されている(特許文献1)。この特許文献1の構成は、インクの吐出性能が低下しないようにノズルの数2本に対して補強リブを1本とした構成となっている。
近年、印刷速度アップのためノズル数が増加傾向にあり、それによりノズル列方向の記録素子基板のサイズが大きくなっており、これにより新たな課題が生じた。図4(a)は従来のノズル形状を示す平面図であり、図4(b)は図4(a)のA―A断面を示し、図4(c)はノズルプレート9がインクを吸収し膨潤したときの断面図である。一般に樹脂からなる流路形成部材はインクと接触しているため徐々に膨潤する。膨潤によりノズルプレート9には応力が発生する。供給口2上のノズルプレートに形成された梁は樹脂厚みが厚く、長いため体積が大きい。また、梁は記録素子基板から浮いている。このように体積の大きい梁3が浮いている状態のため、膨潤による応力は強く、フィルター等の役割として梁に対し近くに形成されている柱状構造8(以下、柱8)に剪断応力が強く伝わる。柱8と記録素子基板の表面との密着力を剪断応力が上回ると柱8が基板からはがれるおそれがある。柱8がはがれるとその部位のノズルの流抵抗が小さくなるため、インク吐出不良を発生し、印字品位の低下を引き起こす。
本発明の目的は、ノズルプレートの膨潤により応力が発生した場合でもインク吐出不良を軽減する液体吐出ヘッドを提供することである。
上記目的を達成する本発明は、液体を吐出するエネルギーを発生する複数のエネルギー発生素子と、前記エネルギー発生素子の配列方向に沿って延在する貫通口からなる供給口と、を有する基板と、 前記複数のエネルギー発生素子に対応し、前記供給口の両側にそれぞれ配置された吐出口列を形成する複数の吐出口を備え、前記基板に接合されたノズルプレートと、 前記ノズルプレートの、前記供給口に対向する位置に設けられた梁状突起と、を備えた液体吐出ヘッドにおいて、前記梁状突起には前記供給口の長手方向に沿って形成されたスリットと、前記梁状突起から前記供給口の両側に形成された吐出口列に向けて該梁状突起と一体に形成された複数の補強リブとが形成されており、該複数の補強リブは前記基板と接触していることを特徴とする液体吐出ヘッド。
以上の構成によれば、梁に設けられたスリットが変形することにより、応力を吸収するため柱に加わる剪断応力が減ずる。よってノズルプレートと記録素子基板との剥がれを軽減させることが出来る。
(第一の実施形態)
以下、図1を用いて本発明を実施するための構成について説明する。図1(a)(b)は本発明の液体吐出ヘッドのインク吐出部を示す図である。図1(a)が平面図であり、図1(b)は図1(a)のA―A断面図である。記録素子基板11に供給口2が貫通口として開口している。基板11には、供給口の長手方向に沿って両側に各々600dpi(両列千鳥で1200dpi)で合計1040個のエネルギー発生素子としてヒータ10が延在している。供給口2の両側には吐出口が配列してなる吐出口列が形成されており、吐出口の配列方向は供給口の長手方向に沿っている。基板の上に感光性の樹脂部材からなるノズルプレート9が接合されている。ノズルプレート9には、フォトリソ工程によって複数の流路6、複数の発泡室5、吐出口1がヒータ位置に対応して形成されている。発泡室5はヒータ10の周囲に設けられ、ヒータ10に対向した部分には外部と連通した吐出口1が開口している。流路6は供給口2と発泡室5を連通している。
以下、図1を用いて本発明を実施するための構成について説明する。図1(a)(b)は本発明の液体吐出ヘッドのインク吐出部を示す図である。図1(a)が平面図であり、図1(b)は図1(a)のA―A断面図である。記録素子基板11に供給口2が貫通口として開口している。基板11には、供給口の長手方向に沿って両側に各々600dpi(両列千鳥で1200dpi)で合計1040個のエネルギー発生素子としてヒータ10が延在している。供給口2の両側には吐出口が配列してなる吐出口列が形成されており、吐出口の配列方向は供給口の長手方向に沿っている。基板の上に感光性の樹脂部材からなるノズルプレート9が接合されている。ノズルプレート9には、フォトリソ工程によって複数の流路6、複数の発泡室5、吐出口1がヒータ位置に対応して形成されている。発泡室5はヒータ10の周囲に設けられ、ヒータ10に対向した部分には外部と連通した吐出口1が開口している。流路6は供給口2と発泡室5を連通している。
これら、ヒータ10と発泡室5と吐出口1と流路6でノズルを形成している。ヒータの数1個に対しノズルも1個なので、供給口の両側には1040個のノズルからなるノズル列が設けられている。ノズル列の長さは約0.87インチである。ノズルプレート9の供給口に面した部分には供給口長手方向に沿って梁状突起3(以下、梁3)が設けられている。梁の両端は供給口2をまたいで基板に密着している。梁3の中央には長手方向に沿ってスリット4が穿たれている。梁3の厚さはノズルプレート9の厚さと等しく26umである。スリット4の厚さは流路や発泡室のある部分のノズルプレート9の厚さと等しく10umである。梁3の幅はスリット込みで61.5umであり、スリット4の幅は15umである。ノズルと供給口2の間にはノズルプレート9から基板に密着する柱状構造(以下、柱)8が形成されている。柱には1本おきに、梁3に直行する方向に梁3からリブが延ばされ、補強リブ7を構成している。補強リブは梁と一体に形成され基板上に接触して形成されている。補強リブ7の太さは柱8の直径と等しい。補強リブ7や柱8部の厚みはノズルプレート9の厚みと等しく26umである。
インク吐出部の作用について説明する。各ノズルには、図示しないインク供給部より供給口2を介してインクが満たされる。図示しないプリンタから印字信号がヘッドのインク吐出部の制御部に伝えられると、印字したい画像に応じて任意のヒータが選択され、ヒータに電流が流れる。ヒータによりインクが加熱され発泡する。発泡により吐出口からインク滴を吐出し、図示しない記録メディア上に画像を形成する。
ノズルプレート9は樹脂のため、インクの溶媒により膨潤する。図1(c)のように、膨潤すると柱・補強リブへの剪断応力とスリット部への曲げ力が伝わる。補強リブ7があることにより、密着面積が確保され、リブ延長方向への剛性が向上している。また、スリット4は厚みが少ないため柔らかく曲がりやすい。これらの効果により、柱・補強リブは記録素子基板とはがれることが無く、スリットが変形する。スリットの変形は各ノズルのインク吐出性能に影響しないため、膨潤してもインク吐出不良は発生しない。
(第二の実施形態)
第二の実施形態を図2に示す。第一の実施形態では供給口2の両側のノズル列を左右で同じY座標(図で上下方向がY軸方向)に置いたが、左右でY座標がずれた構成であってもよい。図2にノズルピッチの半分Y座標がずれた構成を示す。このように供給口に対して補強リブを非対称に形成することで、補強リブ7の位置がずれているため、スリット4にかかる圧力が分散され、柱と補強リブにかかる力がより緩和される。
第二の実施形態を図2に示す。第一の実施形態では供給口2の両側のノズル列を左右で同じY座標(図で上下方向がY軸方向)に置いたが、左右でY座標がずれた構成であってもよい。図2にノズルピッチの半分Y座標がずれた構成を示す。このように供給口に対して補強リブを非対称に形成することで、補強リブ7の位置がずれているため、スリット4にかかる圧力が分散され、柱と補強リブにかかる力がより緩和される。
(第三の実施形態)
第三の実施形態を図3を用いて説明する。図3(a)、図3(b)はそれぞれノズル列の両端部を示す。本実施形態においてノズル列の中央部は図1と同様である。端部からそれぞれ4本のノズルは予備吐出による混色解消を目的としたダミーノズル12である。ダミーノズルのうち端部から2つのノズルと供給口の間は柱は無く、補強リブ7を備える。ノズル列端部は長手方向の膨潤により、応力がノズル列中央部より強くなる。本形態ではノズル列端部の基板への密着面積をより多く確保し、剛性を向上させているため、端部に対してのはがれ抑止効果が高い。
第三の実施形態を図3を用いて説明する。図3(a)、図3(b)はそれぞれノズル列の両端部を示す。本実施形態においてノズル列の中央部は図1と同様である。端部からそれぞれ4本のノズルは予備吐出による混色解消を目的としたダミーノズル12である。ダミーノズルのうち端部から2つのノズルと供給口の間は柱は無く、補強リブ7を備える。ノズル列端部は長手方向の膨潤により、応力がノズル列中央部より強くなる。本形態ではノズル列端部の基板への密着面積をより多く確保し、剛性を向上させているため、端部に対してのはがれ抑止効果が高い。
なお、補強リブ7を連続して配置すると流抵抗が上がり吐出周波数の低下が起こる。しかし、ダミーノズルは予備吐出にのみ使用するため、印字には影響がない。また、通常、予備吐出の吐出周波数は印字の吐出周波数の半分ほどである。一例では印字時の21kHzに対し、予備吐出時は10.5kHzである。通常、ノズルの形状が同じであれば補強リブを連続で入れても予備吐の吐出周波数は確保できる。当然ながら、本例ではダミーノズルと印字用ノズルの形状を同じとしたが、吐出周波数をそろえる目的でこれらを変更しても良い。
1 吐出口
2 供給口
3 梁
4 スリット
5 発泡室
6 流路
7 補強リブ
8 柱
9 ノズルプレート
10 ヒータ
2 供給口
3 梁
4 スリット
5 発泡室
6 流路
7 補強リブ
8 柱
9 ノズルプレート
10 ヒータ
Claims (2)
- 液体を吐出するエネルギーを発生する複数のエネルギー発生素子と、前記エネルギー発生素子の配列方向に沿って延在する貫通口からなる供給口と、を有する基板と、
前記複数のエネルギー発生素子に対応し、前記供給口の両側にそれぞれ配置された吐出口列を形成する複数の吐出口を備え、前記基板に接合されたノズルプレートと、
前記ノズルプレートの、前記供給口に対向する位置に設けられた梁状突起と、
を備えた液体吐出ヘッドにおいて、
前記梁状突起には前記供給口の長手方向に沿って形成されたスリットと、前記梁状突起から前記供給口の両側に形成された吐出口列に向けて該梁状突起と一体に形成された複数の補強リブとが形成されており、該複数の補強リブは前記基板と接触していることを特徴とする液体吐出ヘッド。 - 前記複数の補強リブは供給口に対して非対称であることを特徴とする請求項1記載の液体吐出ヘッド。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010195632A JP2012051235A (ja) | 2010-09-01 | 2010-09-01 | 液体吐出ヘッド |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2010195632A JP2012051235A (ja) | 2010-09-01 | 2010-09-01 | 液体吐出ヘッド |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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Family
ID=45905162
Family Applications (1)
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JP2010195632A Pending JP2012051235A (ja) | 2010-09-01 | 2010-09-01 | 液体吐出ヘッド |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2012051235A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014054756A (ja) * | 2012-09-12 | 2014-03-27 | Canon Inc | 液体吐出ヘッド |
JP2014210349A (ja) * | 2013-04-17 | 2014-11-13 | キヤノン株式会社 | 液体吐出ヘッド |
JP2016187930A (ja) * | 2015-03-30 | 2016-11-04 | キヤノン株式会社 | 液体吐出ヘッド |
JP2018149709A (ja) * | 2017-03-10 | 2018-09-27 | キヤノン株式会社 | 液体吐出ヘッド |
US10259222B2 (en) | 2016-07-13 | 2019-04-16 | Canon Kabushiki Kaisha | Liquid ejection head and liquid ejection apparatus |
US11772378B2 (en) | 2020-06-12 | 2023-10-03 | Canon Kabushiki Kaisha | Printing element and method for manufacturing same |
-
2010
- 2010-09-01 JP JP2010195632A patent/JP2012051235A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2014054756A (ja) * | 2012-09-12 | 2014-03-27 | Canon Inc | 液体吐出ヘッド |
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US9539813B2 (en) | 2015-03-30 | 2017-01-10 | Canon Kabushiki Kaisha | Liquid discharge head |
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