JP2012049714A - アンテナモジュール - Google Patents

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利昭 岡
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Abstract

【課題】電力伝送と通信とを確実に両立することのできるアンテナモジュールを提供すること。
【解決手段】アンテナモジュール10は、第1コイル11と、第2コイル12及び第2コイル12に接続されたコンデンサ13からなる共振回路とを備えている。ここで、第1コイル11の平均外形寸法は第2コイル12の平均外形寸法以下である。なお、平均外形寸法とは、コイルの重心から外形までの距離の平均値である。第1コイル11は第2コイル12と少なくとも一部が重なるように配置されている。第1コイル11と第2コイル12の間隔は、第2コイル12の平均外形寸法の1/10以下である。第1コイル11と第2コイル12との結合係数は0.5以上である。このように構成すると、電力伝送を行うことができる一方で、通信の際には信号の送受信を確実に行うことができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、電磁誘導を利用した非接触電力伝送と通信とを同じアンテナを用いて行うアンテナモジュールに関する。
電磁誘導を利用して電力を伝送する一方で通信を行う技術としては、例えば、特許文献1や特許文献2に開示されたものがある。これら特許文献1及び特許文献2に開示されたシステム、送電装置及び受電装置に加えて通信距離の延長するためのブースターを備えている。
特許第4358242号公報 特開2000−138621号公報
しかしながら、特許文献1や特許文献2に開示されたシステムでは通信と電力伝送とを両立できず、信号の送受信が正常に動作しない場合があった。
そこで、本発明は、電力伝送に際しては電磁誘導を利用した電力伝送を行うことができる一方で、通信の際には信号の正常な送受信を行うことの確実にできるアンテナモジュール、並びにそれを利用した通信装置及び電力伝送システムを提供することを目的とする。
本発明の発明者らは、アンテナコイル及び受電コイルとして機能するコイル(第1コイル)とブースターに含まれるコイル(第2コイル)とが、それらの配置や形状等によっては逆位相で駆動されることがあり、そのために信号の送受信が正常に動作しない場合があることを見出した。そこで、本発明者らは第1コイルと第2コイルとが同位相で駆動される条件を特定し、電力伝送と通信とを確実に両立できるようにした。具体的には、本発明は以下に掲げるアンテナモジュール等を提供する。
本発明は、第1のアンテナモジュールとして、
電力伝送用回路と、通信回路と、前記電力伝送用回路及び前記通信回路に接続された第1コイルと、第2コイルを有する共振回路とを備えるアンテナモジュールであって、
重心から外形までの距離の平均値である平均外形寸法に関して、前記第1コイルの平均外形寸法は前記第2コイルの平均外形寸法以下であり、
前記第1コイルは前記第2コイルの少なくとも一部と重なるように配置されており、
前記第1コイルと前記第2コイルの間隔は、前記第2コイルの平均外形寸法の1/10以下であり、
前記第1コイルと前記第2コイルとの結合係数は0.5以上である
アンテナモジュールを提供する。
また、本発明は、第2のアンテナモジュールとして、第1のアンテナモジュールであって、
前記電力伝送用回路及び前記通信回路の少なくとも一方は、リアクタンス成分を有しており、
前記電力伝送用回路を用いた電力伝送と前記通信回路による通信とを異なる周波数で行う
アンテナモジュールを提供する。
また、本発明は、第3のアンテナモジュールとして、第1又は第2のアンテナモジュールであって、
背面に配置された磁性体を更に備える
アンテナモジュールを提供する。
また、本発明は、第4のアンテナモジュールとして、第1乃至第3のいずれかのアンテナモジュールであって、
最背面に配置されたシールド板を更に備える
アンテナモジュールを提供する。
また、本発明は、第5のアンテナモジュールとして、第1乃至第4のいずれかのアンテナモジュールであって、
前記第1コイルを構成する第1配線の線幅をL1とし、前記第1配線の線間距離をS1とし、前記第2コイルを構成する第2配線の線幅をL2とし、前記第2配線の線間距離をS2とした場合に、下記式で示される条件を満たしているアンテナモジュールを提供する。
L1<L2+S2
S1≧L1/10
S2≧L2/10
また、本発明は、第6のアンテナモジュールとして、第1乃至第5のいずれかのアンテナモジュールであって、
前記第1コイル及び前記第2コイルは、いずれも平面コイルである
アンテナモジュールを提供する。
また、本発明は、第7のアンテナモジュールとして、第1乃至第6のいずれかのアンテナモジュールであって、
前記電力伝送用回路として受電回路を有しており、
受電装置として機能するアンテナモジュールを提供する。
また、本発明は、第8のアンテナモジュールとして、第7のアンテナモジュールであって、
前記受電回路に接続されると共に前記受電回路を通じて充電される充電池を更に備えており、
前記通信回路は、通信用ICと、前記受電回路を用いて前記充電池に充電する際に前記通信用ICを大電力から保護する保護機能を有している
アンテナモジュールを提供する。
また、本発明は、第9のアンテナモジュールとして、第1乃至第6のいずれかのアンテナモジュールであって、
前記電力伝送用回路として送電回路を有しており、
送電装置として機能するアンテナモジュールを提供する。
また、本発明は、第10のアンテナモジュールとして、第1乃至第9のいずれかのアンテナモジュールであって、
前記第1コイルと前記第2コイルとのセットを複数備える
アンテナモジュールを提供する。
また、本発明は、第1乃至第10のいずれかのアンテナモジュールを備える非接触電力伝送システムを提供する。
更に、本発明は、第1乃至第8のいずれかのアンテナモジュールを備える通信装置を提供する。
なお、本発明は、アンテナモジュールとして、
通信回路と、前記通信回路に接続された第1コイルと、第2コイルを有する共振回路とを備えるアンテナモジュールであって、
重心から外形までの距離の平均値である平均外形寸法に関して、前記第1コイルの平均外形寸法は前記第2コイルの平均外形寸法以下であり、
前記第1コイルは前記第2コイルの少なくとも一部と重なるように配置されており、
前記第1コイルを構成する第1配線の線幅をL1とし、前記第1配線の線間距離をS1とし、前記第2コイルを構成する第2配線の線幅をL2とし、前記第2配線の線間距離をS2とした場合に、下記式で示される条件を満たしているアンテナモジュールを提供する。
L1<L2+S2
S1≧L1/10
S2≧L2/10
かかる条件を満たしていると、第2コイルによるブースト効果を享受しつつ渦電流発生による通信特性の劣化を避けることができる。
この場合においても、前記第1コイルと前記第2コイルの間隔は、前記第2コイルの平均外形寸法の1/10以下であり、前記第1コイルと前記第2コイルとの結合係数は0.5以上であることが好ましい。
本発明によれば、第1コイルと第2コイルの形状、サイズ及び配置などについて適切な条件を規定し、第1コイルと第2コイルとを同位相で駆動することとしたため、電力伝送と通信とを確実に両立することができる。
本発明の第1の実施の形態によるアンテナモジュールに含まれる第1コイル及び第2コイルの関係を概略的に示す図である。 図1のアンテナモジュールの回路構成を示す図である。 コイル間隔比dと通信距離との関係を示すグラフである。 結合係数と通信距離との関係を示すグラフである。 図1のアンテナモジュールにおける磁場分布を示す図である。 図1のアンテナモジュールにおける第1コイル及び第2コイルの断面端面を模式的に示す図である。 本発明の第2の実施の形態によるアンテナモジュールに含まれる第1コイル及び第2コイルの関係を概略的に示す図である。 本発明の第3の実施の形態によるアンテナモジュールに含まれる第1コイル及び第2コイルの関係を概略的に示す図である。 図8のアンテナモジュールの回路構成を示す図である。
(第1の実施の形態)
図1及び図2を参照すると、本発明の第1の実施の形態によるアンテナモジュール10は、第1コイル11と、第2コイル12及び第2コイル12に接続されたコンデンサ13からなる共振回路と、第1コイル11に接続された電力伝送用回路14及び通信回路15とを備えている。具体的には、本実施の形態による電力伝送用回路14は、受電回路であり、アンテナモジュール10は、受電機能付き通信装置又は受電装置として機能するものである。但し、本発明はこれに限定されるわけではない。例えば、電力伝送用回路14は、送電回路であってもよく、従って、アンテナモジュール10は、送電装置として機能するものであってもよい。
本実施の形態によるアンテナモジュール10の第1コイル11及び第2コイル12は、FPCやFR−4基板等の平面基板上に作製されるものであるが、巻き線のみで作製することもできる。
本実施の形態によるアンテナモジュール10は、受電回路(電力伝送用回路)14に接続されると共に受電回路(電力伝送用回路)14を通じて充電される充電池を更に備えている。また、通信回路15は、通信機能を提供するための通信用ICを有している。更に、本実施の形態による通信回路15は、受電回路(電力伝送用回路)14を用いて充電池に充電する際に通信用ICを大電力から保護する保護機能も有している。
本実施の形態による第1コイル11及び第2コイル12は、いずれも平面コイルであり、互いに相似的な外形を有している。
第2コイル12とコンデンサ13からなる共振回路の共振周波数は、通信に使用される周波数帯域、即ち電力伝送にも用いられる周波数帯域に含まれている。但し、通信に用いられる周波数と電力伝送に用いられる周波数とは必ずしも一致していなくともよい。例えば、電力伝送用回路14及び通信回路15の少なくとも一方にリアクタンス成分を持たせることにより、電力伝送用回路14を用いた電力伝送と通信回路15による通信とを異なる周波数で行うこととしてもよい。なお、共振回路の共振周波数は、第2コイル12に対してコンデンサ13を接続することにより調整されるほか、第2コイル12の自己共振や基板上の銅箔パターンと第2コイル12との重なりによって生じた容量成分を利用することもできる。
ここで、本実施の形態による第1コイル11及び第2コイル12は、以下に掲げる形状、サイズ、配置、結合係数の条件を満たしている。
即ち、本実施の形態において、第1コイル11の平均外形寸法は第2コイル12の平均外形寸法以下である。ここで、平均外形寸法とは、コイルの重心から外形までの距離の平均値である。また、本実施の形態による第1コイル11は第2コイル12と重なるように配置されている。但し、本発明はこれに限定されるわけではなく、第1コイル11は、第2コイル12と一部のみが重なるように配置されていてもよい。
また、本実施の形態による第1コイル11と第2コイル12の間隔は、第2コイル12の平均外形寸法の1/10以下である。即ち、第2コイル12の平均外形寸法に対する第1コイル11と第2コイル12の間隔の比である間隔比dは、0.1以下である。
図3に第1コイル11と第2コイル12の間隔比dに対する通信距離の関係を示す。例えば、第2コイル12の平均外形寸法が30mmで、第1コイル11と第2コイル12の間隔が3mmであれば、d=3/30=0.1となる。図3から理解されるように、間隔比dと通信距離の関係をみると、d=0.1以下であれば通信が可能であるが、0.2以上になると通信ができなくなる。従って、第1コイル11と第2コイル12の間隔は第2コイル12の平均外形寸法の1/10以下であることが必要である。
更に、本実施の形態による第1コイル11と第2コイル12との結合係数は0.5以上である。第1コイル11と第2コイル12とが上に列挙した条件を満たしていると、第1コイル11と第2コイル12が同位相で駆動されることとなるため、電力伝送を行いつつ信号の伝達を正常に行うことができる。即ち、本実施の形態によれば、電力伝送と通信とを一つのアンテナモジュールを用いて行うことができる。特に、非接触電力伝送に際しては高い伝送効率を得ることができると共に位置ズレにも強く、また通信に際しては、信号を正常に送受信することができると共に第2コイル12によるブースト効果を享受できることから通信距離の改善も図られている。
図4に第1コイル11と第2コイル12の結合係数に対する通信距離の関係を示す。図4から明らかなように、結合係数が0.42以下になると通信ができなくなることから、信頼性の高い通信を行うためには結合係数は0.5以上であることが必要である。
かかる構成を備えるアンテナモジュール10における第1コイル11と第2コイル12の配置と磁場分布の関係を図5に示す。図5の磁場分布図は、より白色であるほど強い磁場が発生していることを表し、黒色に近くなるほど弱い磁場であることを表している。図5によれば、コイル銅線近傍で白色となっており、強い磁場が発生していることが分かる。更に、コイル中心の磁場分布も黒色ではなく従ってコイル中心近傍で磁場が弱くなる現象は確認されない。これは第1コイル11と第2コイル12とが、同位相で駆動しているためである。
図6に示すように、第1コイル11を構成する第1配線の線幅(幅寸法もしくは線径)L1は、第2コイル12を構成する第2配線の線幅(幅寸法もしくは線径)L2と第2配線の線間距離(配線間隔)S2の和よりも小さく、第1コイル11を構成する第1配線の線間距離(配線間隔)S1は、第1コイル11の第1配線の線幅L1の1/10以上であり、第2コイル12の第2配線の線間距離S2は、第2コイル12の第2配線の線幅L2の1/10以上であることが望ましい。つまり、L1<L2+S2、S1≧L1/10及びS2≧L2/10の3つの式で示される条件を満たしていることが望ましい。これは、第1コイル11及び第2コイル12から発生する磁束の流れを互いに対向するコイルの配線(第2配線及び第1配線)によって妨げないようにすることで、それら第2配線や第1配線中で生じる渦電流損失を減らし、電力伝送効率および通信特性の劣化を軽減するためである。
上述したアンテナモジュール10において、背面に磁性体を更に配置することとしてもよい。磁性体としては、例えば、アモルファス合金、パーマロイ、珪素鋼、センダスト合金及び軟磁性フェライト等の軟磁性体であって、一種類もしくは、複数の異なる透磁率を持った磁性材料を組み合わせた複合材を使用することもできる。
また、背面にシールド板を配置することとしてもよい。上述したように磁性体を配置していた場合には、更にその背面にシールド板を配置することとすればよい。シールド材としては、例えば、板状又はシート状のものを用いることができる。
(第2の実施の形態)
上述した第1の実施の形態によるアンテナモジュール10は、第1コイル11と第2コイル12及びコンデンサ13からなる共振回路を1セットのみ備えるものであったが、本発明はそれに限定されるわけではない。
例えば、図7を参照すると、本発明の第2の実施の形態によるアンテナモジュール10aは、第1コイル11と第2コイル12及びコンデンサ13からなる共振回路とのセットを複数備えている。
このように第1コイル11と第2コイル12及びコンデンサ13からなる共振回路とのセットを複数備えることとすると、電力伝送能力を高めることができる。
なお、第1コイル11と第2コイル12及びコンデンサ13からなる共振回路とのセットを複数配置する場合、隣同士に接するような配置に限定されず、重ねたり、間隔を開けたりして配置してもよい。
(第3の実施の形態)
上述した第1及び第2の実施の形態によるアンテナモジュール10,10aは、非接触電力伝送と通信とを行うことを特徴とするものであったが、そこに用いられている概念は、非接触電力伝送を行わない通信システムにも適用可能である。
例えば、図8及び図9を参照すると、本発明の第3の実施の形態によるアンテナモジュール10bは、第1コイル11と、第2コイル12及び第2コイル12に接続されたコンデンサ13からなる共振回路と、第1コイル11に接続された通信回路15とを備えている。
ここで、本実施の形態による第1コイル11の平均外形寸法は第2コイル12の平均外形寸法以下である。また、本実施の形態による第1コイル11は第2コイル12と重なるように配置されている。但し、本発明はこれに限定されるわけではなく、第1コイル11は、第2コイル12と一部のみが重なるように配置されていてもよい。
更に、第1コイル11を構成する第1配線の線幅L1は、第2コイル12を構成する第2配線の線幅L2と第2配線の線間距離S2の和よりも小さく、第1コイル11を構成する第1配線の線間距離S1は、第1コイル11の第1配線の線幅L1の1/10以上であり、第2コイル12の第2配線の線間距離S2は、第2コイル12の第2配線の線幅L2の1/10以上である。つまり、L1<L2+S2、S1≧L1/10及びS2≧L2/10の3つの式で示される条件を満たしている。
かかる条件を満たしていることにより、それら第2配線や第1配線中で生じる渦電流損失を減らし、通信特性の劣化を軽減しつつ、第2コイル12によるブースト効果を享受することができるため、通信距離の延長を図ることができる。
本実施の形態においても、
第1コイル11と第2コイル12の間隔が第2コイル12の平均外形寸法の1/10以下であり、且つ、第1コイル11と第2コイル12との結合係数が0.5以上であることが望ましい。
(実施例1)
上述した第1の実施の形態を検証するため、実施例1として、アンテナモジュール10をFR−4基板上に作製した。アンテナモジュール10の寸法は、40mm×30mmとした。第1コイル11は、第2コイル12の外側パターンと重なるように配置した。第1コイル11は1ターン平面コイルからなり、コイルパターン幅1.5mmで作製した。第2コイル12は、3ターンコイルからなり、コイルパターン幅1.5mm、コイルパターン間隙1.0mmで作製した。第1コイル11と第2コイル12との間隔は0.2mmとし、第1コイル11と第2コイル12の結合係数は0.7とした。第2コイル12には、コンデンサ13を接続し、LC共振回路を構成した。このLC共振回路の共振周波数は、13.56MHzに調整した。
このようにして作製したアンテナモジュール10に対して外部の送電器から13.56MHzの周波数で電力を送電すると、アンテナモジュール10における共振回路の共振周波数が13.56MHzに調整されているため、第2コイル12がブースター機能を発揮して選択的且つ効率的に13.56MHzの電力を受電し、第2コイル12によって受電された電力を第1コイル11が取り出すことで受電回路14へ電力を伝えることができる。このとき、通信回路15では保護機能が動作しており、大電力が通信用ICに伝わることがない。
一方、外部のリーダライタから信号を受け取る場合、ブースター機能を持った第2コイル12が選択的且つ効率的に信号を受信し、この信号が第1コイル11を介して通信回路15へ伝達される。この際、第1コイル11と第2コイル12は同位相で駆動しているため、受信した信号が相殺されることがなく、正常に通信を行うことができる。なお、通信の場合、信号の授受は小電力で行われるため、通信回路15に具備された保護機能は動作しない。
このように、本実施例によるアンテナモジュール10においては、電力伝送を行うこともできるし、通信を行うこともできる。
(実施例2)
上述した第3の実施の形態を検証するため、実施例2として、アンテナモジュール10bをFR−4基板上に作製した。アンテナモジュール10bの寸法は、40mm×30mmとした。第1コイル11は、第2コイル12の外側パターンと重なるように配置した。第1コイル11は1ターン平面コイルからなり、コイルパターン幅1.5mmで作製した。第2コイル12は、3ターンコイルからなり、コイルパターン幅1.5mm、コイルパターン間隙1.0mmで作製した。第1コイル11と第2コイル12との間隔は0.2mmとし、第1コイル11と第2コイル12の結合係数は0.7とした。第2コイル12には、コンデンサ13を接続し、LC共振回路を構成した。このLC共振回路の共振周波数は、13.56MHzに調整した。
このようにして作製したアンテナモジュール10により外部のリーダライタから信号を受け取る場合、ブースター機能を持った第2コイル12が選択的且つ効率的に信号を受信し、この信号が第1コイル11を介して通信回路15へ伝達される。この際、第1コイル11と第2コイル12は同位相で駆動しているため、受信した信号が相殺されることがなく、正常に通信を行うことができる。
以上、図面を用いて本発明の実施の形態及び実施例を説明したが、本発明はこれらの例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、部材や構成の変更があっても本発明に含まれる。例えば、アンテナの構成は図示したものに限定されず、その構成要素の一部を省略したり、他の構成要素を追加したり、接続関係を変更するなどの種々の変形実施が可能である。また、コイルの共振周波数は、任意の周波数に設定することが可能である。すなわち、当業者であれば当然なしえるであろう各種変形や修正もまた、本発明に含まれるものである。
本発明のアンテナモジュールは、例えば、携帯電話、ヘッドセット、デジタルカメラ、デジタルビデオ等の携帯機器やRFIDタグなどに利用することができる。
10,10a,10b アンテナモジュール
11 第1コイル
12 第2コイル
13 コンデンサ
14 電力伝送用回路(受電回路)
15 通信回路

Claims (12)

  1. 電力伝送用回路と、通信回路と、前記電力伝送用回路及び前記通信回路に接続された第1コイルと、第2コイルを有する共振回路とを備えるアンテナモジュールであって、
    重心から外形までの距離の平均値である平均外形寸法に関して、前記第1コイルの平均外形寸法は前記第2コイルの平均外形寸法以下であり、
    前記第1コイルは前記第2コイルの少なくとも一部と重なるように配置されており、
    前記第1コイルと前記第2コイルの間隔は、前記第2コイルの平均外形寸法の1/10以下であり、
    前記第1コイルと前記第2コイルとの結合係数は0.5以上である
    アンテナモジュール。
  2. 請求項1記載のアンテナモジュールであって、
    前記電力伝送用回路及び前記通信回路の少なくとも一方は、リアクタンス成分を有しており、
    前記電力伝送用回路を用いた電力伝送と前記通信回路による通信とを異なる周波数で行う
    アンテナモジュール。
  3. 請求項1又は請求項2記載のアンテナモジュールであって、
    背面に配置された磁性体を更に備える
    アンテナモジュール。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のアンテナモジュールであって、
    最背面に配置されたシールド板を更に備える
    アンテナモジュール。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のアンテナモジュールであって、
    前記第1コイルを構成する第1配線の線幅をL1とし、前記第1配線の線間距離をS1とし、前記第2コイルを構成する第2配線の線幅をL2とし、前記第2配線の線間距離をS2とした場合に、下記式で示される条件を満たしているアンテナモジュール。
    L1<L2+S2
    S1≧L1/10
    S2≧L2/10
  6. 請求項1乃至請求項5のいずれかに記載のアンテナモジュールであって、
    前記第1コイル及び前記第2コイルは、いずれも平面コイルである
    アンテナモジュール。
  7. 請求項1乃至請求項6のいずれかに記載のアンテナモジュールであって、
    前記電力伝送用回路として受電回路を有しており、
    受電装置として機能するアンテナモジュール。
  8. 請求項7記載のアンテナモジュールであって、
    前記受電回路に接続されると共に前記受電回路を通じて充電される充電池を更に備えており、
    前記通信回路は、通信用ICと、前記受電回路を用いて前記充電池に充電する際に前記通信用ICを大電力から保護する保護機能を有している
    アンテナモジュール。
  9. 請求項1乃至請求項6のいずれかに記載のアンテナモジュールであって、
    前記電力伝送用回路として送電回路を有しており、
    送電装置として機能するアンテナモジュール。
  10. 請求項1乃至請求項9のいずれかに記載のアンテナモジュールであって、
    前記第1コイルと前記第2コイルとのセットを複数備える
    アンテナモジュール。
  11. 請求項1乃至請求項10のいずれかに記載のアンテナモジュールを備える非接触電力伝送システム。
  12. 請求項1乃至請求項8のいずれかに記載のアンテナモジュールを備える通信装置。
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