以下に本発明の実施の形態を説明するが、本発明の構成要件と、発明の詳細な説明に記載の実施の形態との対応関係を例示すると、次のようになる。この記載は、本発明をサポートする実施の形態が、発明の詳細な説明に記載されていることを確認するためのものである。従って、発明の詳細な説明中には記載されているが、本発明の構成要件に対応する実施の形態として、ここには記載されていない実施の形態があったとしても、そのことは、その実施の形態が、その構成要件に対応するものではないことを意味するものではない。逆に、実施の形態が構成要件に対応するものとしてここに記載されていたとしても、そのことは、その実施の形態が、その構成要件以外の構成要件には対応しないものであることを意味するものでもない。
すなわち、本発明の一側面の情報処理装置は、データを複数の情報処理装置より集めて集計情報として管理すると共に、前記複数の情報処理装置に対して前記集計情報を配信する管理装置(例えば、図2の第3者遊技店管理センタ4)、および、前記複数の情報処理装置(例えば、図2の遊技店1の生体情報認識装置21)とからなる情報管理システムにおいて、前記情報処理装置は、顔画像を蓄積者の顔画像として蓄積者データベースに蓄積する蓄積手段(例えば、図2の生体情報DB22)と、画像より照合対象者の顔画像を取得する取得手段(例えば、図2の顔画像取得部101)と、前記取得手段により取得された照合対象者の顔画像と、前記蓄積手段に蓄積された蓄積者の顔画像との類似度を計算し、類似度と所定の閾値との比較により、前記照合対象者の顔画像が前記蓄積者の顔画像であるか否かを判定する照合手段(例えば、図2の照合部102)と、前記照合手段により前記照合対象者の顔画像が前記蓄積者の顔画像ではないと判定された場合、前記照合対象者の顔画像を解析し、前記照合対象者の特徴情報を抽出する解析手段(例えば、図2の解析部103)と、自らの位置情報を取得する位置情報取得手段(例えば、図2の位置情報取得部106)と、前記解析手段の解析結果である特徴情報、前記照合対象者の顔画像、位置情報、および自らを識別する識別情報を対応付けて、データとして前記管理装置に送信するデータ送信手段(例えば、図2の送信部105)とを含み、前記管理装置は、前記情報処理装置より送信されてくるデータを受信するデータ受信手段(例えば、図2の受信部151)と、前記データに含まれる前記識別情報と前記位置情報とを予め対応付けて登録した管理データベースを記憶する管理データベース記憶手段(例えば、図2の管理データベース156)と、前記データ受信手段により受信されたデータに含まれる識別情報に基づいて、前記管理データベースに登録されている位置情報を検索し、前記データに含まれる位置情報と一致するか否かを判定する判定手段(例えば、図2の電文解析部152)と、前記判定手段により一致しているとみなされた場合、前記データ受信手段で受信されたデータを集計情報に合算して記憶する合算手段(例えば、図2の登録部153)とを含む。
前記情報処理装置には、前記管理装置に対して、データが集計された集計情報を要求する集計情報要求を送信する要求情報送信手段(例えば、図2の送信部105)と、前記集計情報要求に応じて送信されてくる集計情報を取得する集計情報取得手段(例えば、図2の受信部109)とをさらに含ませるようにすることができ、前記管理装置には、前記情報処理装置より送信されてくる前記集計情報要求を取得する集計情報要求取得手段(例えば、図2の受信部151)と、前記集計情報要求に基づいて、前記集計情報を前記情報処理装置に送信する集計情報送信手段(例えば、図2の送信部155)とを含ませるようにすることができる。
本発明の一側面の情報管理システムの情報管理方法は、データを複数の情報処理装置より集めて集計情報として管理すると共に、前記複数の情報処理装置に対して前記集計情報を配信する管理装置、および、前記複数の情報処理装置とからなる情報管理システムであって、前記情報処理装置は、顔画像を蓄積者の顔画像として蓄積者データベースに蓄積する蓄積手段と、画像より照合対象者の顔画像を取得する取得手段と、前記取得手段により取得された照合対象者の顔画像と、前記蓄積手段に蓄積された蓄積者の顔画像との類似度を計算し、類似度と所定の閾値との比較により、前記照合対象者の顔画像が前記蓄積者の顔画像であるか否かを判定する照合手段と、前記照合手段により前記照合対象者の顔画像が前記蓄積者の顔画像ではないと判定された場合、前記照合対象者の顔画像を解析し、前記照合対象者の特徴情報を抽出する解析手段と、自らの位置情報を取得する位置情報取得手段と、前記解析手段の解析結果である特徴情報、前記照合対象者の顔画像、位置情報、および自らを識別する識別情報を対応付けて、データとして前記管理装置に送信するデータ送信手段とを含み、前記管理装置は、前記情報処理装置より送信されてくるデータを受信するデータ受信手段と、前記データに含まれる前記識別情報と前記位置情報とを予め対応付けて登録した管理データベースを記憶する管理データベース記憶手段と、前記データ受信手段により受信されたデータに含まれる識別情報に基づいて、前記管理データベースに登録されている位置情報を検索し、前記データに含まれる位置情報と一致するか否かを判定する判定手段と、前記判定手段により一致しているとみなされた場合、前記データ受信手段で受信されたデータを集計情報に合算して記憶する合算手段とを含む情報管理システムの情報管理方法であって、前記情報処理装置の情報管理方法は、前記取得手段における、前記画像より照合対象者の顔画像を取得する取得ステップ(例えば、図12のステップS163)と、前記照合手段における、前記取得ステップの処理により取得された照合対象者の顔画像と、前記蓄積手段に蓄積された蓄積者の顔画像との類似度を計算し、類似度と所定の閾値との比較により、前記照合対象者の顔画像が前記蓄積者の顔画像であるか否かを判定する照合ステップ(例えば、図12のステップS167)と、前記解析手段における、前記照合ステップの処理により前記照合対象者の顔画像が前記蓄積者の顔画像ではないと判定された場合、前記照合対象者の顔画像を解析し、前記照合対象者の特徴情報を抽出する解析ステップ(例えば、図12のステップS169)と、前記位置情報取得手段における、自らの位置情報を取得する位置情報取得ステップ(例えば、図15のステップS201)と、前記データ送信手段における、前記解析ステップの処理での解析結果である特徴情報、前記照合対象者の顔画像、位置情報、および自らを識別する識別情報を対応付けて、データとして前記管理装置に送信するデータ送信ステップ(例えば、図15のステップS206)とを含み、前記管理装置の情報管理方法は、前記データ受信手段における、前記情報処理装置より送信されてくるデータを受信するデータ受信ステップ(例えば、図9のステップS141)と、前記判定手段における、前記データ受信ステップの処理により受信されたデータに含まれる識別情報に基づいて、前記管理データベースに登録されている位置情報を検索し、前記データに含まれる位置情報と一致するか否かを判定する判定ステップ(例えば、図9のステップS143)と、前記合算手段における、前記判定ステップの処理により一致しているとみなされた場合、前記データ受信ステップの処理で受信されたデータを集計情報に合算して記憶する合算ステップ(例えば、図9のステップS147)とを含む。
<第1の実施例>
[監視システムの構成例]
図1は、本発明に係る遊技店のマーケティングデータ管理システムの一実施の形態の構成を示す図である。
図1のマーケティングデータ管理システムは、各遊技店1の来店者の情報を顔画像として取得すると共に、顔画像を解析することにより性別、または年齢を推定して、マーケティングデータを生成し、第3者遊技店管理センタ4が、各遊技店1で取得した顔画像のマーケティングデータを第3者遊技店管理データベース(DB)5に蓄積すると共に、各遊技店1からの要求に応じて、要求のあった遊技店1の地域毎のマーケティングデータの集積結果を送信することで、各遊技店1における地域に合わせた営業戦略を支援するものである。
遊技店1−1乃至1−nは、いわゆるパチンコ店、パチスロ店、または、カジノ店である。また、これらの遊技店1−1乃至1−nは、系列店舗または第3者遊技店管理センタの加盟店であって、複数の店舗を統括的に管理する必要のある店舗である。各遊技店1−1乃至1−nは、第3者遊技店管理バス7により接続されており、それらのバスおよびインターネット等に代表される公衆通信回線網9を介して、相互にそれぞれ第3者遊技店管理情報を授受している。尚、以降において、遊技店1−1乃至1−nのそれぞれについて、特に区別する必要がない場合、単に、遊技店1と称するものとし、その他の構成についても同様に称するものとする。
第3者遊技店管理バス7は、主に各遊技店1の媒体貸出管理装置27により管理される媒体貸出管理情報を流通させるための伝送路として機能する。
第3者遊技店管理センタ4は、第3者遊技店管理センタを管理運営する事業者により使用されるサーバであり、第3者遊技店管理データベース(DB)5で管理されているマーケティングデータからなるDBを各遊技店1より供給されてくるマーケティングデータに基づいて更新すると供に、更新した最新のマーケティングデータのうち、遊技店の属する地域毎のマーケティングデータのみを各遊技店1に対して配信する。
生体情報認識装置21は、カメラ38−1乃至38−m、入口カメラ40−1乃至40−p、および店内カメラ41−1乃至41−qにより撮像された画像より画像処理ユニット39−1乃至39−(m+p+q)により抽出されて、生体情報バス31を介して供給されてくる顔画像の情報に基づいて、生体情報データベース22に予め登録されている顔画像と照合し、一致する場合、登録遊技者の来店を携帯端末20に通知したり、LCD(Liquid Crystal Display)または有機EL(Electronic Luminescent)などからなる表示部23に表示する。また、生体情報データベース22に予め登録されている顔画像と照合し、一致しない場合、生体情報認識装置21は、生体情報DB22に登録すると共に、顔画像を解析し、解析結果と共に第3者遊技店管理センタ4に供給する。
遊技店管理装置24は、いわゆるホールコンピュータと呼ばれるものであり、遊技店管理情報バス30を介して遊技台36−1乃至36−mの動作を監視している。遊技店管理装置24は、遊技台36の出玉もしくはメダルの払い出しの情報、各遊技台36−1乃至36−mの遊技者の呼び出し情報、またはエラーの発生などの監視状況に応じて、所定の処理を実行し、実行結果をLCDや有機ELなどからなる表示部25に表示する。遊技店管理装置24は、計数機35、遊技台36−1乃至36−m、および遊技台周辺端末37−1乃至37−mのそれぞれより供給されてくる情報を、それぞれを識別する識別情報(例えば、遊技台番号)とを対応付けて遊技台管理データベース26により管理する。
媒体貸出管理装置27は、精算販売機33、および貸出機34からの情報に基づいて、貸し出される遊技媒体の媒体貸出管理情報を媒体貸出管理データベース29を用いて管理すると供に、媒体貸出管理データベース29に登録されている媒体貸出管理情報を更新する際、その更新情報を、第3者遊技店管理バス7および公衆通信回線網9を介して第3者遊技店管理センタ4に送る。さらに、媒体貸出管理装置27は、第3者遊技店管理バス7および公衆通信回線網9を介して第3者遊技店管理センタ4により供給されてくる媒体貸出管理情報を取得し、媒体貸出管理データベース29に蓄積させる。
貸出機34は、遊技者が遊技台36で遊技する際、現金やプリペイドカードなどにより所定の金額を受け付けると、金額に応じた個数の遊技媒体を貸し出す。この際、貸出機34は、受け付けた現金やプリペイドカードの残数などの情報と供に、貸し出した遊技媒体の個数の情報を媒体貸出管理装置27に供給する。これにより、媒体貸出管理装置27は、受け付けた現金やプリペイドカードの残数などの情報と供に、貸し出した遊技媒体の個数の情報を媒体貸出管理情報データベース29に登録する。
精算販売機33は、貸球を借りるための度数をつけてプリペイドカードを販売する。このとき、精算販売機33は、販売したプリペイドカードの度数を払いうけた金額を媒体貸出管理装置27に供給する。また、精算販売機33は、プリペイドカードなどの度数として貸し出した遊技媒体の残数に基づいて現金を精算して払い出す。このとき、精算販売機33は、プリペイドカードの残数と払い戻した現金の金額を媒体貸出管理装置27に供給する。
計数機35は、遊技者が遊技台36により遊技することにより獲得した遊技媒体の数を、計数し、計数結果を磁気カードやレシートなどとして出力する。
遊技台36−1乃至36−mは、遊技者により所定の操作がなされることにより、遊技を実行し、いわゆる小当たりや大当たりに応じて、遊技球、または、メダルを払い出す。
遊技台周辺端末37−1乃至37−mは、各遊技台36−1乃至36−mに対応して設けられている、いわゆる台間機であり、台間球貸機(原理的には、貸出機34と同様のもの)などが設けられている。また、遊技台周辺端末37は、遊技台36を遊技する遊技者の顔画像などの生体情報を取得し、遊技台識別情報(遊技台番号)と共に生体情報認識装置21に送信する。尚、図1においては、生体情報を取得する機能として、遊技者の顔画像を取得するカメラ38−1乃至38−mが設けられている例が示されている。
[生体情報認識装置および第3者遊技店管理センタの構成例]
次に、図2を参照して、生体情報認識装置および第3者遊技店管理センタの構成例について説明する。
生体情報認識装置21は、顔画像取得部101、照合部102、解析部103、マーケティングデータDB104、送信部105、位置情報取得部106、位置情報メモリ107、操作部108、および受信部109を備えている。生体情報認識装置21は、カメラ38により撮像された画像より、画像処理ユニット39により抽出された顔画像を受け付ける。より詳細には、画像処理ユニット39は、カメラ38(または、入口カメラ40もしくは店内カメラ41)により撮像された画像を取得し、取得した画像内に、顔を構成する部位の配置などのパターンからなる顔全体の輪郭に対応した基準テンプレートを用いたテンプレートマッチングにより顔画像からなる矩形画像を抽出して生体情報認識装置21に供給する。
顔画像取得部101は、画像処理ユニット39より供給される顔画像を取得し、照合部102に供給する。照合部102は、顔画像取得部101により取得された顔画像を構成する領域から各器官を構成する特徴点を顔器官として抽出する。ここで、顔器官を構成する特徴点とは、口の両端、目尻、目頭、鼻先などのような、口、目、および鼻の各器官を構成する画素の中でも特に特徴的な位置の画素である。
照合部102は、取得された顔画像と、生体情報DB22に予め登録されている登録遊技者の顔画像とを照合し、類似度の低い候補となる顔画像があれば、解析部103に供給する。
より詳細には、照合部102は、顔画像について、識別するための特徴量を抽出する。照合部102は、生体情報DB22に登録されている登録遊技者の顔画像の特徴量を抽出すると供に、抽出された顔画像の特徴量とを順次用いて、生体情報DB22に登録されている全ての登録遊技者の顔画像との類似度を求め、顔画像取得部101より供給されてきた顔画像と供に類似度を計算する。より具体的には、照合部102は、例えば、目と目の間隔、あごから額までの長さと、あごから鼻までの長さの比率などの各種の顔の特徴量に基づいて、それぞれの差分和、平均比率、または比率和などを類似度として求める。
尚、ここでは、類似度は、例えば、比率和で示されるような登録遊技者として登録されている顔画像に近いほど高い値を示すものであるとし、類似度が所定の閾値よりも高い値であるとき、その類似度に対応する登録遊技者の顔画像であるものとして判定する例について説明する。しかしながら、例えば、類似度が撮像された顔画像と登録遊技者として登録されている顔画像とのそれぞれの特徴量における差分和として表現されている場合、類似度が閾値よりも小さければ、撮像された顔画像群が登録遊技者の顔画像であるとみなすことになり、または、平均比率などの場合、0乃至1の範囲で所定の値以上であって、1に近い値であれば、同一の人物であるとみなすことができる。
解析部103は、照合部102により生体情報DB22に登録されていない顔画像について、顔画像の情報に含まれる情報を解析して、解析結果と共に、顔画像をマーケティングデータとしてマーケティングデータDB104に登録する。より詳細には、解析部103は、例えば、顔画像に含まれるシワや肌のシミなどを解析することにより、年齢や性別、さらには、顔の表情を解析結果として求め、マーケティングデータDB104に登録する。
位置情報取得部106は、無線ルータ121を制御して、位置情報として受信可能な携帯電話機の基地局のIDからなる基地情報を位置情報として取得し、位置情報メモリ107に記憶させる。
送信部105は、キーボード、マウス、または操作ボタンなどからなる操作部108からの操作信号に基づいて、マーケティングデータDB104に登録されているマーケティングデータと共に、位置情報メモリ107より位置情報を読み出して、送信バッファ105aにセットする。さらに、送信部105は、無線ルータ121を制御して、送信バッファ105aにセットされているマーケティングデータ、および位置情報に加えて、自らの店舗を識別する情報として、例えば、店舗名の情報を無線ルータ121から第3者遊技店管理センタ4に送信させる。また、送信部105は、操作部108より入力されて送信バッファ105aにセットされているマーケティングデータの集計結果を要求するマーケティングデータ取得要求を無線ルータ121を制御して第3者遊技店管理センタ4に送信する。
無線ルータ121は、送信部105の送信バッファ105aにセットされているデータを第3者遊技店管理センタ4に送信し、または、第3者遊技店管理センタ4より送信されてくるデータを受信すると共に、受信部109の受信バッファ109aにセットする。また、無線ルータ121は、基地情報取得部121aを制御して、受信可能な携帯電話機の基地局のIDからなる基地情報を位置情報として取得させて、位置情報取得部106に供給する。
受信部109は、無線ルータ121により受信され、受信バッファ109aにセットされているデータを読み出し、LCD、または有機ELよりなる表示部23に表示する。
第3者遊技店管理センタ4は、無線ルータ150、受信部151、電文解析部152、登録部153、データ生成部154、送信部155、および管理データベース156を備えている。
無線ルータ150は、位置情報として基地情報取得部121aの機能を除いては、基本的に無線ルータ121と同様のものであり、遊技店1の生体情報認識装置21との情報を授受し、受信したデータを受信部151の受信バッファ151aにセットすると共に、送信部155の送信バッファ156aにセットされたデータを送信する。
受信部151は、受信バッファ151aにセットされたデータを受信して、電文解析部152に供給する。電文解析部152は、受信部151より供給されてくるデータとしての電文を、予め登録されている管理データベース156の情報と比較して解析し、解析結果に応じて、データ作成部154、または登録部153に供給する。より詳細には、電文解析部152は、生体情報認識装置21より送信されてくるデータの電文を解析することにより、それらのヘッダ部に含まれている位置情報と店舗名とが、予め管理データベース156に登録されている情報と一致するか否かを判断する。そして、電文解析部152は、それらの情報が一致しているとき、データ部の情報が、マーケティングデータの集計結果を要求するマーケティングデータ取得要求であるか、または、マーケティングデータであるかを認識する。さらに、電文解析部152は、マーケティングデータである場合、そのデータを登録部153に供給する。また、電文解析部152は、マーケティングデータ取得要求である場合、データ作成部154に供給する。
登録部153は、マーケティングデータが供給されてくると、第3者遊技店管理DB5に登録されているマーケティングデータに合算して登録させる。
データ作成部154は、遊技店1からのマーケティングデータ取得要求に基づいて、第3者遊技店管理DB5に蓄積されているマーケティングデータのうち、遊技店1の地域のマーケティングデータを読み出して、集計結果として送信部155の送信バッファ155aにセットする。送信部155は、送信バッファ155aの集計結果を無線ルータ150を制御して、生体情報認識装置21に送信する。
[登録遊技者来店監視処理]
次に、図3,図4のフローチャートを参照して、図2のマーケティングデータ管理システムによるマーケティングデータ管理処理について説明する。尚、図3,図4の左部には、第3者遊技店管理センタ4の処理が、右部には、生体情報認識装置21の処理がそれぞれ記載されており、第3者遊技店管理センタの処理については、図3,図4のいずれも同様の処理が記載されている。
ステップS1において、第3者遊技店管理センタ4の登録部153は、図示せぬキーボード、マウス、および操作ボタンの全て、またはそのいずれかなどからなる操作部からの操作信号に基づいて、管理データベース156に登録すべき情報の登録操作の開始を促す操作がなされたか否かを判定する。ステップS1において、例えば、新規に遊技店1のマーケティングデータを管理できるようにするために、第3者遊技店管理センタ4の使用者が、図示せぬ操作部を操作し、新規の遊技店1の登録操作の開始を促す操作をした場合、処理は、ステップS2に進む。
ステップS2において、登録部153は、登録処理を実行して、登録操作に伴う入力操作を受け付ける。
[登録処理]
ここで、図5のフローチャートを参照して、登録処理について説明する。
ステップS71において、登録部153は、新規に登録する遊技店1の店舗名の入力を受け付ける。すなわち、第3者遊技店管理センタの使用者が、図示せぬ操作部を操作して、新規にマーケティングデータを受け付けようとする遊技店1の店舗名を入力すると、店舗名の入力を受け付けて、一時的に記憶する。
ステップS72において、登録部153は、登録地区の入力を受け付ける。すなわち、第3者遊技店管理センタの使用者が、図示せぬ操作部を操作して、新規にマーケティングデータを受け付けようとする遊技店1の存在する地区である登録地区を入力すると、登録地区の入力を受け付けて、一時的に記憶する。
ステップS73において、登録部153は、送信部155の送信バッファ155aに登録する遊技店1に対して位置情報を取得して送信してくるように指示する位置情報取得要求をセットする。これにより、送信部155は、送信バッファ155aの位置情報取得要求を無線ルータ150より遊技店1の生体情報認識装置21に送信する。
以上のステップS71乃至S73の処理により、登録処理は終了することとなるが、登録処理そのものは、この時点では完了しておらず、これに対応する生体情報認識装置21からの応答処理(位置情報送信処理)と、さらに、その応答処理に対応した処理が含まれる。尚、これらの処理については、以降において、順次説明するものとする。
ここで、図3のフローチャートの説明に戻る。
ステップS2の登録処理が終了すると、この処理に応じて、生体情報認識装置21の処理が開始される。尚、ステップS1において、登録操作がないとみなされた場合、ステップS2の処理は、スキップされる。
ステップS31において、受信部109は、無線ルータ121を介して、第3者遊技店管理センタ4から位置情報取得要求が送信されてきて、受信バッファ109aにセットされているか否かを判定する。例えば、ステップS73(図5)の処理により、位置情報送信要求が送信されてきた場合、処理は、ステップS32に進む。
ステップS32において、位置情報取得部106は、位置情報送信処理を実行して、位置情報を取得して、無線ルータ121より第3者遊技店管理センタ4に送信する。
[位置情報送信処理]
ここで、図6のフローチャートを参照して、位置情報送信処理について説明する。
ステップS91において、位置情報取得部106は、基地情報取得処理を実行し、受信可能な携帯電話機の基地局のIDからなる基地情報を位置情報として取得する。
[基地情報取得処理]
ここで、図7のフローチャートを参照して、基地情報取得処理について説明する。
ステップS111において、位置情報取得部106は、無線ルータ121に対して基地情報を取得させるように指示する。この指示に応じて、無線ルータ121は、基地情報取得部121aを制御して、図示せぬ携帯電話機の基地局として通信可能な基地局のIDを取得して位置情報取得部106に供給する。
ステップS112において、位置情報取得部106は、無線ルータ121より位置情報である携帯電話機の基地局のIDの情報からなる基地情報が供給されてきて、位置情報として取得できたか否かを判定する。
ステップS112において、位置情報取得部106は、無線ルータ121より位置情報が供給されてきて、位置情報が取得できたと判定された場合、処理は、ステップS113に進む。
ステップS113において、位置情報取得部106は、供給されてきた基地局のIDを位置情報として位置情報メモリ107に記憶させる。
ステップS114において、位置情報取得部106は、所定回数だけ、ステップS111乃至S113の処理が繰り返されたか否かを判定し、繰り返されていない場合、処理は、ステップS111に戻る。そして、ステップS114において、ステップS111乃至S113の処理が繰り返された場合、処理は、終了する。
また、ステップS112において、無線ルータ121の基地情報取得部121aが携帯電話機の基地局のいずれとも通信ができない状態であり、基地情報が取得できないとき、ステップS113の処理はスキップされる。
すなわち、以上の処理により、無線ルータ121の基地情報取得部121aにより所定回数だけ基地情報の取得が繰り返されて、取得された基地局のIDの情報からなる基地情報が位置情報として取得される。
ここで、図6のフローチャートの説明に戻る。
上述したように、ステップS91の処理により、基地情報が位置情報として取得されると、ステップS92において、送信部105は、位置情報メモリ107より位置情報としての基地情報を読み出し、位置情報取得要求に応じた送信電文のヘッダ部に設定し、送信バッファ105aに格納する。
ステップS93において、送信部105は、予め登録されている遊技店1の店舗名を送信電文のヘッダ部に設定して、送信バッファ105aに格納する。
ステップS94において、送信部105は、送信バッファ105aに格納されている、位置情報取得要求に応じた送信電文を無線ルータ121に供給して、第3者遊技店管理センタ4に送信させる。
ステップS95において、送信部105は、無線ルータ121に問い合わせて、送信電文の送信が正常に完了したか否かを判定する。ステップS95において、正常に送信電文が送信できた場合、ステップS96において、送信部105は、無線ルータ121より正常送信完了を示す戻り値を取得する。一方、ステップS95において、正常に送信電文が送信できない場合、ステップS97において、送信部105は、無線ルータ121より正常送信完了ではない、異常送信完了を示す戻り値を取得する。
以上の処理により、位置情報として通信可能な携帯電話機の基地局のIDの情報からなる基地情報を取得し、位置情報として第3者遊技店管理センタ4に送信する。
ここで、図3のフローチャートの説明に戻る。
一方、ステップS32の位置情報送信処理により、位置情報が送信されると、第3者遊技店管理センタでは、処理が、ステップS3に進む。
ステップS3において、受信部151は、受信バッファ151aに無線ルータ150により遊技店1の生体情報認識装置21より受信されたデータが格納されているか否かを判定する。ステップS3において、例えば、ステップS32の処理により位置情報を含む送信電文が送信されてくることにより、無線ルータ150が送信電文を受信して、受信バッファ151aに受信データとして格納した場合、受信バッファ151aに受信データが格納されているものとみなされ、処理は、ステップS4に進む。
ステップS4において、受信部151は、データチェック処理を実行し、受信バッファ151aに格納されている受信データが正常なデータであるか否かをチェックする。
[データチェック処理]
ここで、図8のフローチャートを参照して、データチェック処理について説明する。
ステップS121において、受信部151は、無線ルータ150で受信されたデータとして受信バッファ151aに格納されているデータを読み出す。
ステップS122において、受信部151は、受信電文のコマンドが有効であるか否かを判定する。今の場合、受信電文は、位置情報を含む電文であるので、受信電文のコマンドは有効であるとみなし、処理は、ステップS123に進む。一方、受信電文が有効ではない場合、処理は、ステップS127に進む。
ステップS123において、受信部151は、受信電文のサイズ、すなわち、データ長が正常のサイズであるか否かを判定し、正常であるとみなした場合、処理は、ステップS124に進む。一方、受信電文のサイズが正常ではないとみなした場合、処理は、ステップS127に進む。
ステップS124において、受信部151は、受信電文のヘッダ部に店舗名を示す情報が含まれているか否かを判定する。この例においては、位置情報送信処理において、ステップS93(図6)の処理により、店舗名がヘッダ部に登録されているので、店舗名の情報は含まれているものとみなされ、処理は、ステップS125に進む。一方、店舗名の情報が含まれていないとみなされた場合、処理は、ステップS127に進む。
ステップS125において、受信部151は、受信電文のヘッダ部に含まれる位置情報が自らで(第3者遊技店管理センタ4で)管理すべき地域の範囲内であるか否かを判定する。すなわち、マーケティング情報である場合、管理すべき地域があるため、例えば、管理すべき地域が関東地方のみであれば、関東地方に属する地域の位置情報については、自らで管理すべき地域の範囲内であるとみなされ、処理は、ステップS126に進む。一方、自らで管理すべき地域の範囲内ではないとみなされた場合、処理は、ステップS127に進む。
ステップS126において、受信部151は、受信電文のデータが正常であることを示す値を戻り値に設定する。すなわち、受信電文のコマンドが有効であり、サイズが正常であり、店舗名が含まれており、かつ、位置情報が自らの管理すべき地域内であることが確認されたとき、受信電文のデータが正常であるとみなされる。
一方、ステップS127において、受信部151は、受信電文のデータが正常ではないことを示す値を戻り値に設定する。すなわち、受信電文のコマンドが有効でないか、サイズが正常でないか、店舗名が含まれていないか、または、位置情報が自らの管理すべき地域内でないことが確認されたとき、受信電文のデータが正常ではないものとみなされる。
ここで、図3のフローチャートの説明に戻る。
ステップS4において、データチェック処理により受信電文となるデータが正常であるか否かがチェックされると、ステップS5において、電文解析部152は、データチェック処理の判定結果に基づいて、データが正常であったか否かを判定する。
ステップS5において、データチェック処理の戻り値が正常であることを示す場合、受信データが正常であったものとみなし、処理は、ステップS6に進む。
ステップS6において、電文解析部152は、受信電文別処理を実行し、受信電文の種別毎の処理を実行する。
[受信電文別処理]
ここで、図9のフローチャートを参照して、受信電文別処理について説明する。
ステップS141において、電文解析部152は、受信電文を受信部151の受信バッファ151aより読み出す。
ステップS142において、電文解析部152は、受信電文が位置情報を登録するための電文であるか否かを判定する。今の例においては、受信電文が位置情報を登録するための電文であるので、受信電文が位置情報を登録するための電文であるとみなされ、処理は、ステップS153に進む。
ステップS153において、電文解析部152は、受信電文のヘッダ部に登録されている店舗名、位置情報、および、その位置情報に対応する地区名を位置情報として、管理テーブルを管理データベース156に、マーケティングデータを蓄積するファイルを第3者遊技店管理データベース5に設定し、管理テーブルにそのファイルのパステーブルを登録する。
ここで、管理データベース156に登録される管理テーブルは、例えば、図10で示されるようなものである。図10の上段においては、店舗名に対応付けて、地区名、および位置情報である基地局のIDである基地IDを登録した管理テーブルの例が示されており、その下には、基地IDと、それぞれの基地IDの位置である緯度経度の情報を登録した基地IDテーブルの例が示されている。更にその下には、地区名に対応付けて、登録されるべきマーケティングデータを蓄積するファイルの格納位置を示すパスが登録されたパステーブルの例が示されている。
図10の上段で示されるように、管理テーブルには、左から店舗名欄、地区名欄、および位置情報欄が登録されている。図10においては、店舗名として上から、パーラー新宿、パーラー池袋、およびパーラー上野が登録されており、地区名として上から、新宿地区、池袋地区、および上野地区と登録されている。そして、位置情報欄には、店舗毎に左詰で対応する携帯電話機の基地局を識別する基地IDからなる基地情報が登録されている。すなわち、図10においては、店舗名が「パーラー新宿」の遊技店1が、新宿地区に属しており、対応する位置情報が基地ID=ID1乃至ID4であることが示されている。また、店舗名が「パーラー池袋」の遊技店1が、池袋地区に属しており、対応する位置情報が基地ID=ID4乃至ID6であることが示されている。さらに、店舗名が「パーラー上野」の遊技店1が、上の地区に属しており、対応する位置情報が基地ID=ID3乃至ID5,ID7であることが示されている。
これは、例えば、図11で示されるような位置関係となることが表現されている。すなわち、図11は、パーラー新宿、パーラー池袋、およびパーラー上野の空間的な配置を示す鳥瞰図であり、楕円状で示された範囲が基地ID=ID1乃至ID7のそれぞれの基地局で通信が可能なエリアを示す基地エリアID1乃至ID7である。すなわち、パーラー新宿は、図11で示されるように、基地ID1乃至ID4で識別される基地局で通信可能な範囲を示す楕円状の基地エリアID1乃至ID4の範囲内に存在する。また、パーラー池袋は、図11で示されるように、基地ID4乃至ID6で識別される基地局で通信可能な範囲を示す楕円状の基地エリアID4乃至ID6の範囲内に存在する。さらに、パーラー上野は、図11で示されるように、基地ID3乃至ID5,ID7で識別される基地局で通信可能な範囲を示す楕円状の基地エリアID3乃至ID5,ID7の範囲内に存在する。
さらに、図10の中段の基地IDテーブルには、左から基地ID欄、緯度欄、および経度欄が設けられており、それぞれの基地IDで識別される基地局の位置が緯度経度で登録されている。すなわち、図10の場合、基地ID=ID1の基地局は、緯度35度30分、経度136度76分であることが示されており、同様に、基地ID=ID2の基地局は、緯度35度31分、経度136度76分であり、基地ID=ID3の基地局は、緯度35度30分、経度136度75分であることが示されている。
さらに、図10の下段で示されるパステーブルには、左から地区名欄、およびファイルパス名欄が設けられており、第3者遊技店管理DB5に登録されたそれぞれの地区のファイルのパス名が登録されている。すなわち、図10においては、新宿地区のマーケティングデータのファイルが、「c:/MarcketingData/sinjuku/201008/20100801_Data.csv」に、池袋地区のマーケティングデータのファイルが、「c:/MarcketingData/ikebukuro/201008/20100801_Data.csv」に、上野地区のマーケティングデータのファイルが、「c:/MarcketingData/ueno/201008/20100801_Data.csv」に登録されていることが示されている。
ここで、図9のフローチャートの説明に戻る。ステップS154において、電文解析部152は、位置情報が正常に送信され、登録されたことを示す情報を応答電文として送信部155の送信バッファ155aにセットする。
すなわち、以上の処理により、新規に登録する遊技店の店舗名、位置情報、およびマーケティングデータの格納ファイルが登録される。
一方、ステップS142において、位置情報の登録ではないと判定された場合、すなわち、後述するマーケティングデータやマーケティングデータ取得要求である場合、処理は、ステップS143に進む。
ステップS143において、電文解析部152は、受信電文であるデータのヘッダ部に含まれている店舗名および位置情報が、管理データベース156に予め登録済みの店舗名および位置情報と一致するか否かを判定する。すなわち、電文解析部152は、データのヘッダ部より店舗名と位置情報とを読み出し、管理データベース156を検索し、一致するものが存在するか否かを検索する。この際、図10の上段で示されるように、基地IDが複数に登録されている場合、そのいずれかが一致すればよいものとしてもよいし、全ての基地IDが一致しなければ、一致しないものとしても良い。尚、この例においては、いずれかの基地IDが一致すれば、位置情報が一致したものとみなす。
ステップS144において、店舗名に対応する位置情報が一致した場合、処理は、ステップS144に進む。
ステップS144において、電文解析部152は、データのヘッダ部に含まれている位置情報のうち、管理データベース156に未登録の基地IDが存在するか否かを判定する。すなわち、遊技店1にて通信可能な基地局は、複数に存在することもあり、この結果、管理データベース156に予め複数の位置情報が登録されることもある。しかしながら、位置情報を登録する際には通信できなかったが、後のマーケティングデータやマーケティングデータ取得要求を送信する際に、通信可能となる基地局の基地IDが、受信電文のヘッダ部に含まれる可能性がある。そこで、ステップS144においては、このような未登録の基地IDがヘッダ部に含まれているか否かが判定される。
ステップS144において、未登録の基地情報である未登録の基地IDが含まれている場合、処理は、ステップS145に進む。
ステップS145において、電文解析部152は、管理DB156に一致しているとみなされた店舗名に対応する基地ID欄に未登録の基地IDを追加して登録する。一方、ステップS144において、未登録の基地情報が存在しない場合、ステップS144の処理はスキップされる。
ステップS146において、電文解析部152は、受信電文がマーケティングデータであるか否かを判定する。ステップS146において、受信電文が、例えば、図15のフローチャートを参照して後述するマーケティングデータ送信処理により送信されてくるマーケティングデータである場合、処理は、ステップS147に進む。
ステップS147において、電文解析部152は、受信したマーケティングデータを登録部153に供給する。そして、登録部153は、管理データベース156のパステーブルに基づいて、ヘッダ部の位置情報に対応する地区名に対応付けて登録されているパスにより特定される第3者遊技店管理DB5のファイルに、受信したマーケティングデータを合算させて、記憶させる。
ステップS148において、登録部153は、送信部155の送信バッファ155aにマーケティングデータが正常に登録されたことを示す応答電文をセットする。
また、ステップS146において、マーケティングデータではないと判定された場合、処理は、ステップS149に進む。
ステップS149において、電文解析部152は、受信電文が、マーケティングデータ取得要求であるか否かを判定する。ステップS149において、受信電文が、例えば、図16のフローチャートを参照して後述するマーケティングデータ取得要求送信処理により送信されてくるマーケティングデータ取得要求の場合、処理は、ステップS150に進む。
ステップS150において、電文解析部152は、管理データベース156にアクセスし、問い合わせのあった遊技店の店舗名と対応して登録されている地区名のマーケティングデータが蓄積されたファイルが格納されているパスをパステーブルより読み出し、読み出したパスの情報をデータ作成部154に供給する。データ作成部154は、供給されてきたパスの情報に基づいて、第3者遊技店管理DB5にアクセスし、マーケティングデータが蓄積されたファイルを検索して読み出す。
ステップS151において、データ作成部154は、店舗名に対応付けて登録されている地区名のマーケティングデータが蓄積されたファイルを読み出し、集計した上で、応答電文を作成し、送信部155の送信バッファ155aにセットする。
また、ステップS143において、ヘッダ部の位置情報と、予め登録されていた位置情報とが一致しない、すなわち、予め登録された店舗名に対応付けられて登録された位置情報である基地局を識別する基地IDが、受信電文のヘッダ部の位置情報である基地IDと一致しない場合、または、ステップS149において、マーケティングデータ取得要求ではない場合、処理は、ステップS152に進む。
ステップS152において、電文解析部152は、送信部155の送信バッファ155aに送信されてきた電文が異常であることを示す応答電文をセットする。
以上の処理により、位置情報、マーケティングデータ、およびマーケティングデータ取得要求といった受信電文別の処理が実現されて、それぞれ応答電文が送信部155の送信バッファ155aにセットされる。この際、マーケティングデータ、およびマーケティングデータ取得要求といったいずれの受信電文でも、ヘッダ部の店舗名と位置情報とが予め登録された情報と一致しない限り受け付けられないので、マーケティングデータ、およびマーケティングデータ取得要求のいずれにおいても、無線ルータ121が店舗間で深刻もなく移動されて使用されるようなことがあっても、マーケティングデータとして蓄積されないように、蓄積しようとするマーケティングデータを認証することができるようになるので、マーケティングデータの地域毎の信頼性を向上させることが可能となる。また、マーケティングデータ取得要求に対しても同様であるため、各遊技店1は、所属する地区名に該当するマーケティングデータの集計情報のみしか取得できないようにすることが可能となる。
ここで、図3のフローチャートの説明に戻る。
ステップS6の処理により受信電文別処理が実行されると、ステップS8において、送信部155は、無線ルータ150を制御して、送信バッファ155aにセットされている応答電文を送信してきた遊技店1の生体情報認識装置21に送信させる。
一方、ステップS5において、データチェック処理によりデータが正常ではないと判定された場合、ステップS7において、電文解析部152は、送信されてきたデータが正常ではないことを示す応答電文を送信部155の送信バッファ155aにセットし、処理は、ステップS8に進む。
このように遊技店1の生体情報認識装置21からの送信電文に対しての応答電文が送信されると、生体情報認識装置21の処理が実行される。
すなわち、ステップS32の処理により、位置情報送信処理が実行されて、その送信電文に対する応答電文が送信されてくると、ステップS33において、送信部105において、戻り値が正常送信完了であって、かつ、受信部109は、無線ルータ121が受信し、受信バッファ109aにセットしている第3者遊技店管理センタ4より送信されてきている応答電文が正常であるか否かにより、位置情報の送信が正常に完了したか否かを判定する。
ステップS33において、例えば、ステップS96(図6)の処理により正常送信完了を示す戻り値を取得し、かつ、第3者遊技店管理センタ4からの応答電文として正常を示す電文が受信された場合、正常送信完了であったものとみなし、処理は、ステップS34に進む。
ステップS34において、送信部105は、正常送信完了を示す情報を表示部23に表示させる。この処理により、位置情報取得要求に応じた位置情報の送信が完了したことが示される。
また、ステップS33において、例えば、ステップS97(図6)の処理により異常送信完了を示す戻り値を取得したか、または、第3者遊技店管理センタ4からの応答電文として異常を示す電文が受信された場合、正常送信完了ではなかったものとみなし、処理は、ステップS35に進む。
ステップS35において、送信部105は、異常送信完了を示す情報を表示部23に表示させる。この処理により、位置情報取得要求に応じた位置情報の送信が完了していないことが示される。
以上の処理により、登録操作に基づいた一連の処理により、店舗名、地区名、および位置情報が登録される。尚、ステップS1において、登録操作がない場合、ステップS2の登録処理がスキップされる。また、ステップS2の処理がスキップされることにより、位置情報取得要求が第3者遊技店管理センタ4より送信されることがないため、ステップS31において、位置情報取得要求がないものとみなされて、ステップS32乃至S35の処理がスキップされることになる。
ステップS36において、生体情報認識装置21は、カメラ画像処理を実行し、順次カメラにより撮像された画像から顔画像を抽出し、生体情報DB22に登録されていない顔画像を順次生体情報DB22に登録する。
[カメラ画像処理]
ここで、図12のフローチャートを参照して、カメラ画像処理について説明する。
ステップS161において、入口カメラ40(または、店内カメラ41)は、設置されている範囲の画像を撮像し、撮像した画像を画像処理ユニット39に供給する。画像処理ユニット39は、供給された画像を取得する。
ステップS162において、画像処理ユニット39は、供給された画像より遊技者の顔画像を抽出する。より具体的には、画像処理ユニット39は、撮像された画像のうち顔画像の輪郭に対応した基準テンプレートを用いたテンプレートマッチングにより矩形状の顔画像を抽出する。尚、画像処理ユニット39は、撮像された画像のうち、配色などから肌が露出した部分であって、目や鼻といった特徴的な部位の配置などから矩形状の顔画像を抽出するようにしてもよいし、顔の器官(目、鼻、耳など)に基づいてテンプレートマッチング、または、クロマキー処理によって頭部などの頂点を検出し、ニューラルネットワークを使って教師信号による学習を行い、顔らしい領域を顔画像として検出するといった手法により顔画像を抽出するようにしてもよい。
ステップS163において、生体情報認識装置21の顔画像取得部101は、画像処理ユニット39により抽出結果を取得する。
ステップS164において、顔画像取得部101は、画像処理ユニット39からの抽出結果に顔画像が存在するか否かを判定する。すなわち、撮像される画像内に顔画像が存在しない可能性もあるため、抽出結果に顔画像が存在するか否かを判定する。
ステップS164において、例えば、画像処理ユニット39の抽出結果に顔画像が存在しないと判定された場合、処理は終了する。
一方、ステップS164において、画像処理ユニット39の抽出結果に顔画像が存在するとみなされた場合、処理は、ステップS165に進む。
ステップS165において、顔画像取得部101は、取得した顔画像を照合部102に供給する。照合部102は、供給されてきた顔画像より特徴量を抽出する。
ステップ166において、照合部102は、生体情報DB22に登録されている全ての顔画像について、抽出された顔画像と同種類の特徴量を抽出し、類似度を計算する。すなわち、照合部102は、抽出された顔画像についての、目と目の間隔、あごから額までの長さと、あごから鼻のまでの長さの比率などの各種の顔の特徴量と、生体情報DB22に登録されている顔画像における同様の特徴量とを用いて、それぞれの差分和、平均比率、または比率和などを類似度として計算する。
ステップS167において、照合部102は、計算した類似度の計算結果に基づいて順位を求め、生体情報DB22に登録されている顔画像のうちの最上位の類似度が所定の閾値よりも小さいか否かを判定する。すなわち、照合部102は、最も類似している顔画像の類似度を所定の閾値と比較する。
尚、上述のように、類似度の定義により、撮像された顔画像と最も類似している登録遊技者の顔画像との類似度は、その値そのものが最も高いとは限らないため、類似度と閾値との大小関係はこの例の場合とは異なることがある。
ステップS167において、最上位の類似度が所定の閾値よりも小さいと判定された場合、ステップS168において、照合部102は、抽出された顔画像は、未登録の顔画像であるものとみなし、生体情報DB22に登録すると共に、解析部103に供給する。
ステップS169において、解析部103は、顔画像より髪型、シワ、シミ、表情の種別などの情報を解析し、例えば、顔画像の人物の性別、年齢、および表情種別を特徴情報として抽出し、マーケティングデータを生成するための原始データとしてマーケティングデータDB104に登録する。
以上の処理により、順次、生体情報DB22に未登録の顔画像が取得されると、生体情報DB22に登録すると共に、未登録の顔画像を解析し、解析結果をマーケティングデータの原始データとしてマーケティングデータDB104に登録することが可能となる。
ここで、図3のフローチャートの説明に戻る。
ステップS36において、カメラ画像処理によりマーケティングデータの原始データが生成されると、ステップS37において、解析部103は、今現在が営業時間内であるか否かを判定する。ステップS37において、例えば、営業時間内であると判定された場合、処理は、ステップS38に進む。
ステップS38において、解析部103は、マーケティングデータ作成処理を実行し、マーケティングデータDB104に蓄積されている原始データからマーケティングデータを作成する。
[マーケティングデータ作成処理]
ここで、図13のフローチャートを参照して、マーケティングデータ作成処理について説明する。
ステップS171において、位置情報取得部106は、無線ルータ121を制御して位置情報を取得して、取得した位置情報を位置情報メモリ107に記憶させる。尚、この位置情報の取得については、図7のフローチャートを参照して説明した基地情報取得処理と同様であるので、その説明は省略する。
ステップS172において、解析部103は、位置情報メモリ107にアクセスし、位置情報が取得できたか否かを判定する。すなわち、位置情報は、通信可能な携帯電話機の基地局の基地IDであるため、通信可能な基地局が存在しない場合、取得できない恐れがある。そこで、ステップS172の処理により、位置情報である通信可能な基地局を識別する基地IDが取得できたか否かが判定される。
ステップS172において、例えば、位置情報が取得されていると判定された場合、処理は、ステップS173に進む。
ステップS173において、解析部103は、取得した位置情報と店舗名の情報をマーケティングデータのヘッダ部にセットする。
ステップS174において、解析部103は、マーケティングデータのデータ部に上述したカメラ画像処理により作成された原始データを格納することによりマーケティングデータを作成し、マーケティングデータDB104の所定の位置となるフォルダに格納する。
ステップS175において、解析部103は、作成したマーケティングデータに基づいて、マーケティングデータDB104に含まれるマーケティング作成履歴のファイルパス欄に作成したマーケティングデータを格納したフォルダを指定するファイルパスをセットする。
ステップS176において、解析部103は、作成したマーケティングデータに基づいて、マーケティングデータDB104に含まれるマーケティング作成履歴の状態欄に作成したマーケティングデータの状態情報として「未送信」をセットする。
すなわち、マーケティングデータ作成履歴は、例えば、図14で示されるようなものである。図14のマーケティングデータ作成履歴においては、左から、日付欄、状態欄、ファイル種別欄、条件欄、およびファイルパス欄が設けられている。すなわち、日付欄は、「2010/6/1」、および「2010/6/2」と記録されており、データが上からそれぞれ2010年6月1日、および2010年6月2日に登録されたファイルであることが示されている。また、状態欄は、上から「送信済み」、および「未送信」と記録されており、2010年6月1日付けで登録されたマーケティングデータが既に、図15のフローチャートを参照して後述するマーケティングデータ送信処理により第3者遊技店管理センタ4に送信済みであるが、2010年6月2日付けで登録されたマーケティングデータは、第3者遊技店管理センタ4に未送信であることが示されている。また、ファイル種別欄には、「実人数ファイル」と記録されており、いずれのファイルも実際の人数を記録したファイルであることが示されている。また、条件欄には、閾値欄、およびカメラID欄が設けられており、それぞれ「550」、および「1−3」と登録されており、それぞれのマーケティングデータが、顔画像の類似度が1乃至1000ポイントで求められるとき、閾値として使用された値が550ポイントであることが示され、いずれの顔画像もカメラID=1−3で分類されるカメラ40(または41)により撮像されたものであることが示されている。さらに、ファイルパス欄においては、上から、「c:/MarcketingData/201006/20100601_Data1.csv」、および「c:/MarcketingData/201006/20100602_Data1.csv」と登録されており、それぞれのファイルが登録されているパスが示されている。
以上の処理により、順次、生体情報DB22に未登録の顔画像が取得されると、生体情報DB22に登録されると共に、未登録の顔画像を解析し、解析結果である原始データがマーケティングデータDB104に登録され、さらに、マーケティングデータが作成されて、マーケティング作成履歴が更新されて記録される。
ここで、図3のフローチャートの説明に戻る。
一方、ステップS37において、営業時間外ではないとみなされた場合、ステップS38の処理はスキップされる。
ステップS39において、送信部109は、マーケティングデータDB104のマーケティングデータ作成履歴にアクセスし、未処理のマーケティングデータが存在するか否かを判定する。すなわち、送信部109は、例えば、図14のマーケティングデータ作成履歴における状態欄の情報を読み出し、未送信のものがあるか否かを判定する。
ステップS39において、例えば、図14のマーケティング作成履歴で示されるように、2010年6月2日付けのマーケティングデータが格納されたファイルについては、状態欄に「未送信」と記録されているので、未送信のマーケティングデータが存在するものとみなされ、処理は、ステップS40に進む。
ステップS40において、位置情報取得部106は、位置情報取得処理を実行して、無線ルータ121を制御して、位置情報として、通信可能な基地局を識別する基地IDを取得させる。尚、位置情報取得処理については、図7のフローチャートを参照して説明した基地情報取得処理そのものであるので、その説明は省略するものとする。
ステップS41において、送信部105は、無線ルータ121を制御して、マーケティングデータ送信処理を実行し、マーケティングデータDB104より未送信として登録されているマーケティングデータのファイルを第3者遊技店管理センタ4に送信させる。
[マーケティングデータ送信処理]
ここで、図15のフローチャートを参照して、マーケティングデータ送信処理について説明する。
ステップS201において、送信部105は、位置情報取得処理により位置情報メモリ107に記憶されている位置情報を取得する。
ステップS202において、送信部105は、位置情報が取得できたか否かを判定する。すなわち、位置情報は、通信可能な携帯電話機の基地局の基地IDであるため、通信可能な基地局が存在しない場合、取得できない恐れがある。そこで、ステップS202の処理により、位置情報である通信可能な基地局を識別する基地IDが取得できたか否かが判定される。
ステップS202において、例えば、位置情報が取得されていると判定された場合、処理は、ステップS203に進む。
ステップS203において、送信部105は、送信電文のヘッダ部に取得した位置情報と店舗名の情報をセットする。
ステップS204において、送信部105は、マーケティングデータ作成履歴のパスの情報に基づいて、マーケティングデータが蓄積されたファイルを読み出し、マーケティングデータからなるファイルを送信電文にデータ部にセットし、送信電文を送信バッファ105aにセットする。
ステップS205において、送信部105は、無線ルータ121に送信バッファ105aにセットされている送信電文を供給する。
ステップS206において、送信部105は、無線ルータ121を制御して、送信電文を第3者遊技店管理センタ4に送信させる。
ステップS207において、送信部105は、無線ルータ121に問い合わせて、送信電文が正常に送信できたか否かを判定し、正常に送信できたことが確認できた場合、ステップS208において、正常送信完了を示す戻り値を設定する。
一方、ステップS207において、正常に送信できたことが確認できなかった場合、ステップS209において、送信部105は、送信異常を示す戻り値を設定する。
また、ステップS202において、位置情報が取得できなかった場合、処理は、ステップS209に進む。
すなわち、以上の処理により、未送信データのマーケティングデータがマーケティングデータDB104に登録されていると、未送信のマーケティングデータが、第3者遊技店管理センタ4に送信される。
この処理により、ステップS3の処理で受信電文としてマーケティングデータが受信され、ステップS4におけるデータチェック処理によりデータが正常である場合、ステップS6において、図9の受信電文別処理におけるステップS147の処理により、マーケティングデータが、第3者遊技店管理DB5に登録される。そして、マーケティングデータが正常に登録されたか否かを示す応答電文が第3者遊技店管理センタ4から生体情報認識装置21に送信されることになる。
そして、ステップS42において、送信部105において、マーケティングデータを送信することによる戻り値が正常送信完了であって、かつ、受信部109において、無線ルータ121が受信し、受信バッファ109aにセットしている第3者遊技店管理センタ4より送信されてきている応答電文が正常であるか否かにより、位置情報の送信が正常に完了したか否かが判定される。
ステップS42において、例えば、ステップS208(図15)の処理により正常送信完了を示す戻り値を取得し、かつ、第3者遊技店管理センタ4からの応答電文として正常を示す電文が受信された場合、正常送信完了であったものとみなされ、処理は、ステップS43に進む。
ステップS43において、解析部103は、マーケティングデータ作成履歴の状態欄を未送信から送信済みに更新する。
ステップS44において、送信部105は、マーケティングデータの正常送信完了を示す情報を表示部23に表示させる。この処理により、マーケティングデータの送信が完了したことが示される。
また、ステップS42において、例えば、ステップS209(図15)の処理により異常送信完了を示す戻り値が取得されたか、または、第3者遊技店管理センタ4からの応答電文として異常を示す電文が受信された場合、正常送信完了ではなかったものとみなされ、処理は、ステップS45に進む。
ステップS45において、送信部105は、マーケティングデータの送信失敗を示す情報を表示部23に表示させる。この処理により、マーケティングデータの送信が失敗したことが示される。
尚、ステップS39において、未送信のマーケティングデータが存在しない場合、ステップS40乃至S45の処理がスキップされる。
以上の処理により、生体情報認識装置21においてマーケティングデータが作成されると順次第3者遊技店管理センタ4に送信されて、第3者遊技店管理DB5に蓄積される。この際、マーケティングデータに含まれている位置情報が、予め登録された位置情報と一致するか否かが判定されることにより、認証されることになるため、位置情報が登録されたものと一致したマーケティングデータのみが確実に第3者遊技店管理DB5に蓄積されることになるため、地域別に集計されるマーケティングデータの信頼性を向上させることが可能となる。
ここで、図3のフローチャートの説明に戻る。
ステップS44,S45において、マーケティングデータ送信処理の結果が表示されると、処理は、ステップS46(図4)に進む。
ステップS46(図4)において、送信部109は、操作部108が操作されてマーケティングデータの表示要求がなされたか否かを判定する。すなわち、操作部108が操作されて、生体情報認識装置21の遊技店1におけるマーケティングデータの集計結果の表示が要求されたか否かが判定される。
ステップS46において、例えば、操作部108が操作されて、マーケティングデータの集計結果の表示がされると、処理は、ステップS47に進む。
ステップS47において、位置情報取得部106は、無線ルータ121を制御して、位置情報取得処理を実行し、位置情報として通信可能な基地局を識別する基地IDを取得させる。尚、位置情報取得処理については、図7のフローチャートを参照して説明した基地情報取得処理そのものであるので、その説明は省略するものとする。
ステップS48において、送信部105は、無線ルータ121を制御して、マーケティングデータ取得要求送信処理を実行し、マーケティングデータ取得要求を第3者遊技店管理センタ4に送信させる。
[マーケティングデータ取得要求送信処理]
ここで、図16のフローチャートを参照して、マーケティングデータ取得要求送信処理について説明する。
ステップS241において、送信部105は、位置情報取得処理により位置情報メモリ107に記憶されている位置情報を取得する。
ステップS242において、送信部105は、位置情報が取得できたか否かを判定する。
ステップS242において、例えば、位置情報が取得されていると判定された場合、処理は、ステップS243に進む。
ステップS243において、送信部105は、送信電文のヘッダ部に取得した位置情報と店舗名の情報をセットする。
ステップS244において、送信部105は、マーケティングデータ取得要求となる送信電文を送信バッファ105aにセットする。
ステップS245において、送信部105は、無線ルータ121に送信バッファ105aにセットされているマーケティングデータ取得要求からなる送信電文を供給する。
ステップS246において、送信部105は、無線ルータ121を制御して、マーケティングデータ取得要求からなる送信電文を第3者遊技店管理センタ4に送信させる。
ステップS247において、送信部105は、無線ルータ121に問い合わせて、マーケティングデータ取得要求からなる送信電文が正常に送信できたか否かを判定し、正常に送信できたことが確認できた場合、ステップS248において、正常送信完了を示す戻り値を設定する。
一方、ステップS247において、正常に送信できたことが確認できなかった場合、ステップS249において、送信部105は、送信異常を示す戻り値を設定する。
また、ステップS242において、位置情報が取得できなかった場合、処理は、ステップS249に進む。
すなわち、以上の処理により、マーケティングデータの集計結果の表示が要求されると、マーケティングデータ取得要求が、店舗名、および位置情報と共に第3者遊技店管理センタ4に送信される。
この処理により、ステップS3の処理で受信電文としてマーケティングデータが受信され、ステップS4におけるデータチェック処理によりデータが正常である場合、ステップS6において、図9の受信電文別処理におけるステップS150の処理により、店舗名に基づいて登録されている一致した地域名のマーケティングデータが検索される。そして、ステップS151の処理により、検索されたマーケティングデータが応答電文として第3者遊技店管理センタ4から生体情報認識装置21に送信されることになる。
ステップS49において、送信部105において、マーケティングデータ取得要求を送信することによる戻り値が正常送信完了であって、かつ、受信部109において、無線ルータ121が受信し、受信バッファ109aにセットしている第3者遊技店管理センタ4より送信されてきている応答電文であるマーケティングデータの集計結果が正常に受信されているか否かにより、マーケティングデータ取得要求の送信が正常に完了したか否かが判定される。
ステップS49において、例えば、ステップS248(図16)の処理により正常送信完了を示す戻り値を取得し、かつ、第3者遊技店管理センタ4からの応答電文として遊技店1の地域のマーケティングデータとして検索された情報からなる電文が受信された場合、正常送信完了であったものとみなし、処理は、ステップS50に進む。
ステップS50において、受信部109は、マーケティングデータ取得要求に応じて送信されてきた、同一地域のマーケティングデータを集計して表示部23に表示させる。この処理により、マーケティングデータの集計結果が、例えば、図17で示されるように表示される。
図17においては、日付毎に表示される集計結果の一例であり、左側に性別および年齢、並びに表情として笑顔のレベルが区別されている。すなわち、図17の集計結果は、「20100801」で示されるように、2010年8月1日付けのものであることが示されており、操作部108により表示する集計結果は日付毎に切り替えて表示することができる。
また、図17の集計結果における右側には、対応する時刻の情報とその実人数が示されている。すなわち、左側には、上から「男18−29」、「男30−39」、「男40−49」、「男50−59」、「男60−」、「女18−29」、「女30−39」、「女40−49」、「女50−59」、「女60−」、「笑0−39」、「笑40−69」、および「笑70−100」と示されている。これらは、それぞれマーケティングデータとして取得された顔画像のうち、それぞれの解析結果が「18歳乃至29歳の男性」、「30歳乃至39歳の男性」、「40歳乃至49歳の男性、「50歳乃至59歳の男性」、「60歳以上の男性」、「18歳乃至29歳の女性」、「30歳乃至39歳の女性」、「40歳乃至49歳の女性」、「50歳乃至59歳の女性」、「60歳以上の女性」、「笑顔のレベルが0乃至39の人物」、「笑顔のレベルが40乃至69の人物」、および、「笑顔のレベルが70乃至100の人物」の顔画像となる人物であることが示されている。尚、笑顔のレベルは、ここでは、0乃至100ポイントで表示されるものである。また、集計時間帯は左から、9:00乃至10:00、10:00乃至11:00、11:00乃至12:00、12:00乃至13:00・・・に区分されている。
すなわち、図17の集計結果では、9:00乃至10:00の時間帯において、18歳乃至29歳の男性が6人来店し、30歳乃至39歳の男性が4人来店し、40歳乃至49歳の男性が0人来店し、50歳乃至59歳の男性が3人来店し、60歳以上の男性が1人来店し、18歳乃至29歳の女性が1人来店し、30歳乃至39歳の女性が0人来店し、40歳乃至49歳の女性が2人来店し、50歳乃至59歳の女性が1人来店し、60歳以上の女性が1人来店し、笑顔のレベルが0乃至39の人物が17人来店し、笑顔のレベルが40乃至69の人物が1人来店し、笑顔のレベルが70乃至100の人物が1人来店したことが示されている。
また、ステップS49において、例えば、ステップS249(図16)の処理によりマーケティングデータ取得要求の異常送信完了を示す戻り値を取得したか、または、第3者遊技店管理センタ4からの応答電文として異常を示す電文が受信された場合、マーケティングデータ取得要求の送信が失敗したものとみなし、処理は、ステップS51に進む。
ステップS51において、送信部105は、マーケティングデータ取得要求の送信、または取得の失敗を示す情報を表示部23に表示させる。この処理により、マーケティングデータ取得要求の送信、または取得が失敗したことが示される。
ステップS52において、送信部105は、操作部108が操作されて、マーケティングデータ管理処理の終了が指示されたか否かを判定し、終了が指示されない場合、処理は、ステップS31に戻り、終了が指示されるまで、ステップS31乃至S52の処理が繰り返される。そして、ステップS52において、終了が指示された場合、処理は、終了する。
また、ステップS9において、電文解析部152は、図示せぬ操作部が操作されて、マーケティングデータ管理処理の終了が指示されたか否かを判定し、終了が指示されない場合、処理は、ステップS1に戻り、終了が指示されるまで、ステップS1乃至S9の処理が繰り返される。そして、ステップS9において、終了が指示された場合、処理は、終了する。
以上の処理により、生体情報認識装置21においてマーケティングデータの表示が要求されると、マーケティングデータ送信要求が第3者遊技店管理センタ4に送信されて、第3者遊技店管理DB5から同一地域のマーケティングデータが検索されて送信される。そして、送信されてきた同一地域のマーケティングデータが集計されて表示されることにより、地域に対応したマーケティングデータを表示させることが可能となり、遊技店1の営業戦略の構築を支援することが可能となる。尚、以上においては、位置情報として基地情報を利用する例について説明してきたが、位置情報であればよいため、例えば、基地情報に代えてGPS(Global Positioning System)情報を利用するようにしても良い。
<第2の実施例>
[監視システムのその他の構成例]
以上においては、位置情報として遊技店1の生体情報認識装置21の無線ルータ121により通信可能な携帯電話機の基地局を識別する基地IDを用いた基地情報のみを用いる例について説明してきたが、この方法では、基地局の位置は容易に取得できるものの、遊技店1の正確な位置は認識できない。そこで、無線ルータ121によりGPS(Global Positioning System)情報を得るようにして、位置情報を精度よく取得し、さらに、基地情報と組み合わせて位置情報を構成するようにしてもよい。
図18は、位置情報として、上述した基地情報に加えて、GPS情報を利用するようにした遊技店のマーケティングデータ管理システムのその他の構成例を示す図である。尚、図2のマーケティングデータ管理システムと同一の構成については、同一の名称と同一の符号を付しており、その説明は省略するものとする。
すなわち、図18のマーケティングデータ管理システムにおいて、図2のマーケティングデータ管理システムと異なるのは、位置情報として基地情報に加えて、GPS情報を利用するため、GPS情報を扱う構成が異なる。より具体的には、生体情報認識装置21については、無線ルータ121には、新たに、GPS情報取得部121bが設けられ、位置情報取得部106、および位置情報メモリ107に代えて、位置情報取得部201、および位置情報メモリ202が設けられている。また、第3者遊技店管理センタ4においては、受信部151、電文解析部152、登録部153、および管理DB156に代えて、受信部221、電文解析部222、登録部223、および管理DB224が設けられている。
位置情報取得部201、および位置情報メモリ202は、基本的な機能においては、位置情報取得部106、および位置情報メモリ107と同様であるが、位置情報として、基地情報に加えて、GPS情報も扱う。すなわち、位置情報取得部201は、無線ルータ121に対して、基地情報と共にGPS情報の取得を要求する。これに応じて、無線ルータ121は、基地情報取得部121aを制御して、基地情報を取得させると共に、GPS情報取得部121bを制御して、図示せぬ衛星から送信されてくる信号に基づいて位置情報を計算させ、これをGPS情報として位置情報取得部201に供給する。位置情報取得部201は、無線ルータ121より供給されてくる基地情報、およびGPS情報を位置情報メモリ202に格納させる。
登録部223、および管理DB224は、基本的な機能は登録部153、および管理DB156と同様の機能を備えているが、さらに、登録の際、位置情報として、基地情報のみで認証するか、GPS情報のみで認証するか、基地情報、およびGPS情報の両方で認証するかの認証種別を設定する。また、基地情報、およびGPS情報の両方を利用する場合、その両方が正しいときに認証するか、または、いずれかが正しいときに認証するかを指定することができる。
受信部221は、受信バッファ221aに無線ルータ150を介して受信された受信電文を取得して、電文解析部222に供給する。電文解析部222は、電文解析部152と基本的な機能は同様に備えているが、さらに、位置情報として基地情報、およびGPS情報とを利用することにより、上述した認証種別に対応した処理が含まれる。
管理DB224は、管理DB156における位置情報として、基地情報に加えて、GPS情報が登録されると共に、さらに、位置情報の認証種別が登録される。
[登録処理]
ここで、図18のマーケティングデータ管理システムにおけるマーケティング管理処理について説明するものとするが、基本的な処理については、図2のマーケティングデータ管理システムにおける図3,図4のフローチャートを参照して説明した処理と同様であるため、以降においては、そのうち異なる処理についてのみ説明するものとする。
まず、図19のフローチャートを参照して、図18のマーケティングデータ管理システムにおける登録処理について説明する。尚、図19のフローチャートにおけるステップS301,S302の処理については、図5のフローチャートを参照して説明したステップS71,S72の処理と同様であるので、その説明は省略するものとする。
ステップS303において、登録部223は、位置情報を用いた認証種別を特定する情報の入力を受け付けて、一時的に記憶する。ここで、位置情報を用いた認証種別を特定する情報は、基地情報のみを用いる場合、GPS情報のみを用いる場合、基地情報、並びに、GPS情報の両方を用いて、その両方の情報が正しいときのみ認証を認める場合、およびそのいずれかの情報が正しいとき認証を認める場合の合計4種類のいずれかを特定する情報となる。
ステップS304において、登録部223は、送信部155の送信バッファ155aに登録する遊技店1に対して位置情報を取得して送信してくるように指示する位置情報取得要求と共に、位置情報を用いた認証種別の情報をセットする。これにより、送信部155は、送信バッファ155aの位置情報取得要求、および認証種別の情報を無線ルータ150より遊技店1の生体情報認識装置21に送信する。
[位置情報送信処理]
次に、図20のフローチャートを参照して、図18のマーケティングデータ管理システムにおける位置情報送信処理について説明する。尚、図20におけるステップS323,S326乃至S330の処理は、図6のフローチャートを参照して説明したステップS91,S93乃至S97の処理と同様であるので、その説明は省略するものとする。
すなわち、ステップS321において、位置情報取得部201は、受信電文である位置情報取得要求に含まれている、位置情報の認証種別の情報を読み出す。
ステップS322において、位置情報取得部201は、位置情報の認証種別が、基地情報、およびGPS情報の両方、または、そのいずれかであるか否かを判定する。ステップS322において、例えば、位置情報の認証種別が基地情報およびGPS情報の両方、または、そのいずれかである場合、処理は、ステップS323に進む。
ステップS323において、位置情報取得部201は、基地情報取得処理を実行し、位置情報を取得する。尚、基地情報取得処理については、図7のフローチャートを参照して説明した処理と同様であるので、その説明は省略するものとする。
ステップS324において、位置情報取得部201は、GPS情報取得処理を実行し、GPS情報を取得する。
[GPS情報取得処理]
ここで、図21のフローチャートを参照して、GPS情報取得処理について説明する。
ステップS351において、位置情報取得部201は、無線ルータ121に対してGPS情報を取得させるように指示する。この指示に応じて、無線ルータ121は、GPS情報取得部121bを制御して、図示せぬ衛星からのGPS信号を受信して、受信した信号に基づいた位置情報をGPS情報として位置情報取得部106に供給する。
ステップS352において、位置情報取得部201は、無線ルータ121より位置情報であるGPS情報が供給されてきて、位置情報として取得できたか否かを判定する。
ステップS352において、位置情報取得部201は、無線ルータ121より位置情報が供給されてきて、位置情報が取得できたと判定された場合、処理は、ステップS353に進む。
ステップS353において、位置情報取得部201は、供給されてきたGPS情報からなる位置情報を戻り値として位置情報メモリ202に記憶させる。
ステップS354において、位置情報取得部201は、所定回数だけ、ステップS351乃至S353の処理が繰り返されたか否かを判定し、繰り返されていない場合、処理は、ステップS351に戻る。そして、ステップS354において、ステップS351乃至S353の処理が所定回数だけ繰り返された場合、処理は、終了する。
また、ステップS352において、無線ルータ121のGPS情報取得部121bがいずれの図示せぬ衛星からも信号が受信できず、GPS情報が取得できないとき、ステップS353の処理はスキップされる。
ステップS355において、位置情報取得部201は、位置情報メモリ202にアクセスし、GPS情報が記憶されているか否かを判定する。ステップS355において、例えば、GPS情報が記憶されている場合、ステップS356において、位置情報取得部201は、位置情報メモリ202に戻り値として位置情報であるGPS情報をそのまま記憶させる。
一方、ステップS355において、位置情報取得部201は、位置情報メモリ202にGPS情報が記憶されておらず、GPS情報が取得できなかった場合、処理は、ステップS357に進む。
ステップS357において、位置情報取得部201は、位置情報メモリ202にGPS情報が取得不可であったことを示す戻り値を設定して記憶させる。
すなわち、以上の処理により、無線ルータ121のGPS情報取得部121bにより所定回数だけGPS情報の取得が繰り返されて、GPS情報が取得された場合、その取得されたGPS情報である緯度および経度の情報がGPS情報として位置情報メモリ202に記憶され、GPS情報が取得できなかった場合、GPS情報が取得不可であったことを示す戻り値が位置情報メモリ202に記憶される。尚、基地情報においては、戻り値として基地局IDが記憶され、基地局が取得されない状態については、触れられていないが、通常、携帯電話機の基地局とは通信できる状態であることが一般的である。しかしながら、GPS情報については、図示せぬ衛星からの信号を必ずしも受信できない状態となることが頻繁に発生することが知られているため、GPS情報については、受信不可であることが敢えて戻り値として設定されている。
ここで、図20のフローチャートの説明に戻る。
ステップS324において、GPS情報取得処理が実行されると、処理は、ステップS325に進む。
ステップS325において、送信部105は、送信電文のヘッダ部に認証種別に対応した位置情報をセットする。
そして、以降においては、図2のマーケティングデータ管理システムと同様に、位置情報が第3者遊技店管理センタ4に送信される。
一方、ステップS322において、認証種別がGPS情報、および基地情報ではない場合、ステップS331において、位置情報取得部201は、認証種別がGPS情報のみであるか否かを判定する。ステップS331において、例えば、認証種別がGPS情報のみである場合、ステップS332において、GPS情報取得処理が実行され、GPS情報が取得される。尚、GPS情報取得処理については、図21のフローチャートを参照して説明した処理と同様であるので、その説明は省略する。
ステップS331において、GPS情報のみではないと判定された場合、すなわち、基地情報のみであると判定された場合、ステップS333において、位置情報取得部201は、基地情報取得処理を実行し、基地情報を位置情報として取得する。尚、基地情報取得処理については、図7のフローチャートを参照して説明した処理と同様であるので、その説明は省略するものとする。
すなわち、以上の処理により、認証種別に対応した位置情報として、GPS情報、および基地情報、GPS情報のみ、または基地情報のみが取得されて、位置情報として第3者遊技店管理センタ4に送信される。
[データチェック処理]
次に、図22のフローチャートを参照して、図18のマーケティングデータ管理システムにおけるデータチェック処理について説明する。尚、図22のフローチャートにおけるステップS375の処理を除き、図8のフローチャートを参照して説明したデータチェック処理と同様であるので、その説明は省略するものとする。
すなわち、ステップS371乃至S374の処理により、受信バッファ151aに格納されている受信電文のコマンドが有効であり、受信電文のサイズが正常であり、かつ、店舗名の登録がある場合、ステップS375において、受信部221は、受信バッファ221aに格納されている受信電文のヘッダ部にセットされている認証種別に対応した位置情報が揃っているか否かを判定する。すなわち、受信部221は、認証種別が、GPS情報、および基地情報、または、それらのいずれかの場合、位置情報にGPS情報、および基地情報が含まれているか否かを判定し、認証種別が、GPS情報のみの場合、位置情報にGPS情報が含まれているか否かを判定し、認証種別が、基地情報のみの場合、位置情報に基地情報が含まれているか否かを判定する。
そして、ステップS375において、認証種別に対応する位置情報が含まれていると判定された場合、処理は、ステップS376に進み、それ以降の処理に進む。また、ステップS375において、認証種別に対応する位置情報が含まれていない場合、処理は、ステップS378に進み、データ異常が発生していることを示す戻り値が設定される。
このような処理により、受信電文のコマンドが有効であり、サイズが正常であり、店舗名の登録があり、位置情報が範囲内であると共に、さらに、認証種別に対応した位置情報が含まれているか否かに基づいて、受信電文のデータが確認されるので、認証種別に対応した位置情報が含まれていない受信電文は、第3者遊技店管理センタ4に対して受信されないこととなる。この結果、マーケティングデータが位置情報に対して厳格に処理されることになり、マーケティングデータの位置情報に対する精度を向上させることが可能となる。
[受信電文別処理]
次に、図23のフローチャートを参照して、受信電文別処理について説明する。尚、図23のフローチャートにおけるステップS391,S392、およびステップS400乃至S408,S410の処理は、図9のフローチャートを参照して説明したステップS141,S142、およびステップS144乃至S152,S154の処理と同様であるので、その説明は省略する。
ステップS391において、電文解析部222は、受信部221の受信バッファ221aの受信電文の情報を読み出し、ステップS392において、その内容が位置情報の登録である場合、ステップS409において、認証種別、店舗名、地区名、および位置情報を例えば、図24で示されるような管理テーブルとして管理DB224に登録する。
図24の管理テーブルは、基本的な情報は、図10の上段における管理テーブルと同様であるが、認証種別欄が加えられ、さらに、認証種別に対応した位置情報欄としてGSP情報欄および基地情報欄が設けられている。GPS情報欄には、左から緯度欄、経度欄、およびOFFSET(オフセット)欄が設けられており、それぞれGPS情報における緯度、経度、およびオフセットが表示されている。ここでいうオフセットとは、GPS情報により指定される点の位置を中心とした、緯度、または経度における角度で指定される円状、または方形状の範囲を指定するものである。
すなわち、図24の最上段のパーラー新宿については、認証種別として基地情報のみと登録されているように基地情報のみとされているため、GPS情報欄は空欄とされ、基地情報に基地局を識別する基地IDとしてID1乃至4が登録されている。また、図24の中段のパーラー渋谷については、認証種別として「GPS情報&基地情報」と登録されているように、GPS情報および基地情報とされているため、GPS情報欄の緯度欄には、35.69、経度欄には、139.67、オフセット欄には、±0.01とそれぞれ登録されており、さらに、基地情報に基地局を識別する基地IDとしてID4乃至6が登録されている。さらに、図24の下段のパーラー中野については、認証種別として「GPS情報」と登録されているように、GPS情報のみとされているため、GPS情報欄の緯度欄には、35.66、経度欄には、139.68、オフセット欄には、±0.01とそれぞれ登録されている。
さらに、GPS情報を利用することから、地区名については、図25の地区テーブルで示されるように、緯度、および経度について最大値、および最小値を設定することにより、より詳細に設定するようにしてもよい。
すなわち、図25の上段の地区テーブルにおいては、左から番号欄、地区名欄、緯度最小値(緯度(MIN))欄、緯度最大値(緯度(MAX))欄、経度最小値(経度(MIN))欄、および経度最大値(経度(MAX))欄が設けられており、それぞれの地区毎に緯度の最小値、および最大値、並びに、経度の最小値、および最大値が設定されている。
図25の上段においては、地区Aについては、緯度の最小値として35度30分が、最大値として35度32分が、経度の最小値として136度76分が、最大値として136度77分が、登録されている。同様に、地区Bについては、緯度の最小値として35度31分が、最大値として35度32分が、経度の最小値として136度77分が、最大値として136度78分が、登録されている。
このような結果、図25の下段で示されるように、緯度35度30分乃至35度32分で、かつ、経度136度76分乃至136度77分の範囲Z1が、地区Aの範囲として設定され、同様に、緯度35度31分乃至35度32分で、かつ、経度136度77分乃至136度78分の範囲Z2が地区Bの範囲として設定される。
すなわち、図11で示されるように、携帯電話機の基地局のみでは、店舗名に対応する正確な位置を設定することが困難であるが、図25で示されるような設定により、店舗ごとの位置を正確に特定することが可能となる。
ここで、図23のフローチャートの説明に戻る。
ステップS392において、位置情報の登録ではない場合、ステップS393において、電文解析部222は、認証種別がGPS情報のみであるか否かを判定し、GPS情報のみである場合、処理は、ステップS394に進む。
ステップS394において、電文解析部222は、ヘッダ部のGPS情報が、管理DB224に登録されたGPS情報と一致するか否かを判定し、一致する場合、位置情報による認証に問題がないものとみなされ、処理は、ステップS402に進む。一方、ステップS394において、ヘッダ部のGPS情報が、管理DB224に登録されたGPS情報と一致しない場合、位置情報による認証が失敗したものとみなし、処理は、ステップS408に進む。
また、ステップS393において、認証種別がGPS情報のみではないとみなされた場合、処理は、ステップS395に進む。
ステップS395において、電文解析部222は、認証種別がGPS情報、および基地情報のいずれも一致するものであるか否かを判定し、GPS情報、および基地情報のいずれも一致するものである場合、処理は、ステップS396に進む。
ステップS396において、電文解析部222は、ヘッダ部のGPS情報、および基地情報が、管理DB224に登録されたGPS情報、および基地情報といずれも一致するか否かを判定し、一致する場合、位置情報による認証に問題がないものとみなされ、処理は、ステップS400に進む。一方、ステップS396において、ヘッダ部のGPS情報、および基地情報が、管理DB224に登録されたGPS情報、および基地情報といずれかが一致しない場合、位置情報による認証が失敗したものとみなし、処理は、ステップS408に進む。
また、ステップS395において、認証種別がGPS情報、および基地情報のいずれも一致するものではないとみなされた場合、処理は、ステップS397に進む。
ステップS397において、電文解析部222は、認証種別が基地情報のみであるか否かを判定し、基地情報のみである場合、処理は、ステップS398に進む。
ステップS398において、電文解析部222は、ヘッダ部の基地情報が、管理DB224に登録された基地情報と一致するか否かを判定し、一致する場合、位置情報による認証に問題がないものとみなされ、処理は、ステップS400に進む。一方、ステップS398において、ヘッダ部の基地情報が、管理DB224に登録された基地情報と一致しない場合、位置情報による認証が失敗したものとみなし、処理は、ステップS408に進む。
また、ステップS397において、認証種別が基地情報のみではないとみなされた場合、すなわち、GPS情報、および基地情報のいずれかが一致するものである場合、処理は、ステップS399に進む。
ステップS399において、電文解析部222は、ヘッダ部のGPS情報、および基地情報のいずれかが、管理DB224に登録されたGPS情報、および基地情報と一致するか否かを判定し、一致する場合、位置情報による認証に問題がないものとみなされ、処理は、ステップS400に進む。一方、ステップS399において、ヘッダ部のGPS情報、および基地情報のいずれもが、管理DB224に登録されたGPS情報、および基地情報のいずれとも一致しない場合、位置情報による認証が失敗したものとみなし、処理は、ステップS408に進む。
以上の処理により、認証種別を切り替えて位置情報によりマーケティングデータの受け付け、または、マーケティングデータ取得要求を受け付けるようにしたので、認証種別を、「基地情報のみ」、「GPS情報のみ」、「GPS情報、または基地情報」、および「GPS情報、および基地情報」で区別することで位置情報の精度を切り替えて受け付けられるようにすることが可能になる。また、位置情報に対するマーケティングデータの認証精度を調整することが可能となるため、例えば、位置情報に対する精度を向上したいときには、「GPS情報、および基地情報」が一致するときとし、逆に、マーケティングデータの精度を簡略化したいときには、「基地情報のみ」とするようにしてもよい。
さらに、基地情報は、位置精度としては低いが取得し易く、GPS情報は、位置精度は高いが取得し難いため、例えば、GPS情報が取得できないときにのみ、基地情報のみによる認証とし、位置情報による認証処理が所定回数なされるうち、1回でもGPS情報による認証ができれば、対応する店舗名のマーケティングデータ、およびマーケティングデータ取得要求を受け付けるようにしてもよい。このようにすることで、位置精度と、認証精度とをバランスよく組み合わせて使用することが可能となる。
以上によれば、取得されるデータの位置精度を向上させることにより、地域毎に集計されるデータの信頼性を向上させることが可能となる。
ところで、上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行させることもできるが、ソフトウェアにより実行させることもできる。一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータ、または、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能な、例えば汎用のパーソナルコンピュータなどに、記録媒体からインストールされる。
図26は、汎用のパーソナルコンピュータの構成例を示している。このパーソナルコンピュータは、CPU(Central Processing Unit)1001を内蔵している。CPU1001にはバス1004を介して、入出力インタフェース1005が接続されている。バス1004には、ROM(Read Only Memory)1002およびRAM(Random Access Memory)1003が接続されている。
入出力インタフェース1005には、ユーザが操作コマンドを入力するキーボード、マウスなどの入力デバイスよりなる入力部1006、処理操作画面や処理結果の画像を表示デバイスに出力する出力部1007、プログラムや各種データを格納するハードディスクドライブなどよりなる記憶部1008、LAN(Local Area Network)アダプタなどよりなり、インターネットに代表されるネットワークを介した通信処理を実行する通信部1009が接続されている。また、磁気ディスク(フレキシブルディスクを含む)、光ディスク(CD-ROM(Compact Disc-Read Only Memory)、DVD(Digital Versatile Disc)を含む)、光磁気ディスク(MD(Mini Disc)を含む)、もしくは半導体メモリなどのリムーバブルメディア1011に対してデータを読み書きするドライブ1010が接続されている。
CPU1001は、ROM1002に記憶されているプログラム、または磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、もしくは半導体メモリ等のリムーバブルメディア1011から読み出されて記憶部1008にインストールされ、記憶部1008からRAM1003にロードされたプログラムに従って各種の処理を実行する。RAM1003にはまた、CPU1001が各種の処理を実行する上において必要なデータなども適宜記憶される。
尚、本明細書において、記録媒体に記録されるプログラムを記述するステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理は、もちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理を含むものである。
また、本明細書において、システムとは、複数の装置により構成される装置全体を表すものである。