JP2012043297A - 情報処理装置、情報処理方法およびそのプログラム - Google Patents

Abstract

【課題】図面の表示領域のサイズが変更された場合や、あるいは画像サイズの大きい図面が提供される場合であっても、サーバ側に依存せずに利用者がその全体像を把握できるようにする。
【解決手段】画像を含む情報を取得する情報取得手段と、情報取得手段が取得した情報を情報毎に複数の表示領域に表示する表示制御手段と、を備え、表示制御手段は、画像のサイズに依らず画像を表示する表示領域に画像の全体を表示する。これにより、図面の表示領域のサイズや図面の画像サイズにかかわらず、利用者がその全体像を把握することができる。
【選択図】図３

Description

本発明は、情報処理装置、情報処理方法およびそのプログラムに関する。

従来より、ユーザが所望する情報を検索し、ヒットした情報を提供するシステムが多数知られている。例えば、独立行政法人工業所有権情報・研修館が運営する特許、実用新案、意匠及び商標等の工業所有権情報のデータベースである特許電子図書館は、インターネットを介しＷｅｂサービスとして、一般のユーザが所望の工業所有権情報を検索し閲覧することができる。

また、特許文献１に開示の本出願人による特許情報検索システムのように、ＷＷＷ（Ｗｏｒｌｄ Ｗｉｄｅ Ｗｅｂ）により外国語ベースで提供されている特許情報検索サービスを、母国語表記等を付加して使い易くしたユーザインタフェイスを用いて独自のＷｅｂサービスとして提供できるようにしたシステムも提案されている。

Ｗｅｂサービスとして提供される情報は一般にＨＴＭＬやＸＭＬ等で記述されたドキュメントとして配信され、ユーザが使用するコンピュータにインストールされたＷｅｂブラウザにより表示される。配信される情報の内容は様々であり、例えば、公報を閲覧する場合には、図面の画像が含まれる。図面等の画像は通常一定の大きさをもち、Ｗｅｂブラウザ自体の表示サイズを小さくしたり、Ｗｅｂブラウザ上の図面表示領域のサイズを小さくすると、（ブラウザのサイズ等によって決まるサイズへ画像をサイズ変更するように記述されたドキュメントの場合を除いて）画像の一部しか表示されないこととなる。

これに対し、特許文献２では、ドキュメントが表示されているクライアントドキュメントブラウザのサイズ変更に伴い、サイズ変更されたコンポーネントの範囲内でサイズ変更されたサーバからの画像を要求および受信するとともに再表示をすることを提案している。サーバにサイズ変更を実行させることにより、画質の劣化を防ぐとともに、サイズ変更されたコンポーネントの範囲内に画像を適合させている。

しかしながら、図面を一定サイズの画像として提供する特許電子図書館や特許情報検索サービス等では、Ｗｅｂブラウザ上で図面の表示領域のサイズが小さくなるよう変更された場合や、あるいは画像サイズの大きい図面が提供される場合では、図面の全体が表示されず、利用者は図面の全体像の把握が困難となるという問題があった。

本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、図面の表示領域のサイズが変更された場合や、あるいは画像サイズの大きい図面が提供される場合であっても、サーバ側に依存せずに利用者がその全体像を把握できるようにした情報処理装置、情報処理方法およびそのプログラムを提供することを目的とする。

上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の情報処理装置は、画像を含む情報を取得する情報取得手段と、前記情報取得手段が取得した情報を情報毎に複数の表示領域に表示する表示制御手段と、を備え、前記表示制御手段は、前記画像のサイズに依らず前記画像を表示する表示領域に前記画像の全体を表示することを特徴とする。

また、本発明は、情報処理装置で実行される情報処理方法であって、情報取得手段により、画像を含む情報を取得する情報取得工程と、表示制御手段により、前記情報取得手段が取得した情報を情報毎に複数の表示領域に表示する表示制御工程と、を備え、前記表示制御工程は、前記画像のサイズに依らず前記画像を表示する表示領域に前記画像の全体を表示する工程を含むことを特徴とする。

また、本発明は、上記情報処理方法をコンピュータに実行させるためのプログラムとして実現することができる。

本発明によれば、図面の表示領域のサイズや図面の画像サイズにかかわらず、利用者がその全体像を把握することができるという効果を奏する。

図１は、特許情報検索システムの構成例を模式的に示す図である。 図２は、クライアント端末の要部構成を示す図である。 図３は、公報データの図面の画像をロードした際に実行される処理（画像サイズ適合化処理１）を説明するフローチャートである。 図４は、表示画面の一例を示す図である。 図５は、表示画面の一例を示す図である。 図６は、図面の画像の表示領域のサイズを変更した際に実行される処理（画像サイズ適合化処理２）を説明するフローチャートである。 図７は、表示画面の一例を示す図である。 図８は、表示画面の一例を示す図である。 図９は、表示画面の一例を示す図である。 図１０は、表示画面の一例を示す図である。 図１１は、表示画面の一例を示す図である。 図１２は、表示画面の一例を示す図である。

以下に添付図面を参照して、この発明にかかる情報処理装置、情報処理方法及びプログラムの実施の形態を詳細に説明する。

図１は、特許情報検索システムの構成例を模式的に示す図である。同図に示すサーバ群１０は、公報ＤＢサーバ３０が提供する各国の公報データをクライアント端末２０に提供するためのシステムである。サーバ群１０は、アプリケーションサーバ１１、ＤＢ（Ｄａｔａ Ｂａｓｅ）サーバ１２、キャッシュサーバ１３等から構成され、ＤＢサーバ１２およびキャッシュサーバ１３がアプリケーションサーバ１１に接続されている。ここでは３種のサーバを例示するが、サーバ群１０の構成はこれに限らず、規模など利用形態に応じてその構成は適宜変更される。このサーバ群１０においては、キャッシュサーバ１３が、インターネット等のネットワークを介してと公報ＤＢサーバ３０と接続する。

同図の２０は公報データの検索を行うユーザが使用するクライアント端末であり、クライント端末２０が社内などローカルな場所にある場合にはＬＡＮを介して、また、クライント端末２０が遠隔地にある場合にはＷＡＮやインターネット等のネットワークを介してサーバ群１０に接続される。このクライアント端末２０としては、パーソナルコンピュータ（ＰＣ）等を用いることができる。公報ＤＢサーバ３０は、複数国の外国語ベースの公報データを格納しており、外国語ベースの公報データのデータベースとして機能する。

このように特許情報検索システムにおけるサーバ群１０は、ネットワーク群を介してクライアント端末２０と公報ＤＢサーバ３０に接続されており、クライアント端末２０を使用するユーザは、サーバ群１０を介して公報ＤＢサーバ３０の公報データを閲覧することができる。サーバ群１０は、公報ＤＢサーバ３０に格納された複数国の外国語ベースの公報データを、母国語表記等のカスタマイズを行って独自のＷｅｂサービスによりユーザに提供するものである。この構成において、ユーザは、クライアント端末２０上のＷＷＷブラウザを用いてサーバ群１０および公報ＤＢサーバ３０による情報検索サービスを享受することになる。なお、各サーバのハードウェア構成は周知のサーバのハードウェア構成と同様である。

続いて、特許情報検索システムにおけるサーバ群１０を構成するアプリケーションサーバ１１、ＤＢサーバ１２、キャッシュサーバ１３の各機能について説明する。

アプリケーションサーバ１１は、サーバ群１０において核となるサーバであって、ＤＢサーバ１２に格納されたユーザ情報を基にユーザのアカウントを管理する機能や、クライアント端末２０に組み込まれたＷＷＷブラウザからの入力を受け付ける機能や、外国語ベースの公報データの項目名に母国語ベースの公報データの項目名を付加するなどして独自の検索ＧＵＩにより公報データの検索を受け付け、検索の結果をＨＴＭＬファイル等にしてクライアント端末２０に出力する機能等を有する。

また、ＤＢサーバ１２は、ユーザ情報や、ユーザから入力された検索条件、検索結果等を保存して管理する機能や、システム停止時のデータ保証等の機能を有し、キャッシュサーバ１３は、公報ＤＢサーバ３０からダウンロードした公報データ等を保存して管理する機能と、キャッシュ機能とを有し、次回以降のアクセス時における高速表示を可能とする。ここでキャッシュ対象とするのは、例えば、テキスト情報（例えば、ＸＭＬ形式）や、画像情報（例えば、ＰＤＦ形式、ＧＩＦ形式）である。このように、複数のサーバによりデータを管理することにより、システムの拡張性、保守性、負荷分散等の面で効率的にシステムとなる。

図２は、クライアント端末２０の要部構成を示す図である。同図に示すように、クライアント端末２０は、ＣＰＵ（Ｃｅｎｔｒａｌ Ｐｒｏｃｅｓｓｉｎｇ Ｕｎｉｔ）、ＲＯＭ（Ｒｅａｄ Ｏｎｌｙ Ｍｅｍｏｒｙ）、ＲＡＭ（Ｒａｎｄｏｍ Ａｃｃｅｓｓ Ｍｅｍｏｒｙ）等で構成される制御部２１と、ＬＣＤ（Ｌｉｑｕｉｄ Ｃｒｙｓｔａｌ Ｄｉｓｐｌａｙ）等の表示デバイスで構成される表示部２２と、キーボードやポインティングデバイス等の入力デバイスで構成される操作部２３と、ＨＤＤ（Ｈａｒｄ Ｄｉｓｋ Ｄｒｉｖｅ）やフラッシュメモリ等の記憶デバイスで構成される記憶部２４と、所定の通信回線（ネットワーク）を介して他の装置との通信を制御する通信部２５とを備えている。また、記憶部２４は、制御部２１が実行するＷＷＷブラウザを含む各種プログラムや設定情報を記憶している。この構成は、ＰＣ等の構成と同様である。なお、制御部２１は、記憶部２４に格納された上記プログラムを実行することにより、アプリケーションサーバ１１が提供する検索ＧＵＩを介して公報データ等の情報を取得する機能（情報取得機能）と、表示部２２に対する表示制御を行う機能（表示制御機能）を実現する。

次に、クライアント端末２０において実行する特徴的動作について、図３および図６のフローチャートならびに図４、図５、図７〜１２の表示画面例を用いて説明する。以下に説明する処理例は、特許情報検索システムにおけるクライアント端末２０において、公報データの図面の画像をロードした際に実行される処理（図３）、および、図面の画像の表示領域のサイズを変更した際に実行される処理（図６）である。なお、以下で言う画像とは、公報データに含まれる図面の画像であり、画像表示領域とは、ＷＷＷブラウザ上で図面の画像を表示する領域である。また、本実施形態では、画像のサイズは画像表示領域の既定（デフォルト）のサイズより大きいものとする。

まず、公報データの図面の画像をロードした際に実行される処理（画像サイズ適合化処理１）について図３のフローチャートを用いて説明する。

はじめに、画像の縦横のサイズをそれぞれ取得する（ステップＳ３０１）。

次に、画像表示領域の現在の縦横のサイズをそれぞれ取得する（ステップＳ３０２）。

次いで、画像が横長であるか判定する（ステップＳ３０３）。

画像が横長である場合（ステップＳ３０３でＹｅｓ）、画像の横サイズを画像表示領域の横サイズ以下として、画像の横サイズを画像表示領域の横サイズに適合させる（ステップＳ３０４）。

さらに、画像の縦横比を維持するように、画像表示領域の横サイズに適合させた画像の横サイズに対する画像の縦サイズを算出し（ステップＳ３０５）、ステップＳ３０８へ移行する。

一方、画像が横長でない場合（ステップＳ３０３でＮｏ）、画像の縦サイズを画像表示領域の縦サイズ以下として、画像の縦サイズを画像表示領域の縦サイズに適合させる（ステップＳ３０６）。

さらに、画像の縦横比を維持するように、画像表示領域の縦サイズに適合させた画像の縦サイズに対する画像の横サイズを算出し（ステップＳ３０７）、ステップＳ３０８へ移行する。

最後に画像サイズを変更した画像を生成し、画像表示領域に表示する（ステップＳ３０８）。

本処理により、従来は画像のサイズが大きいために、図４に示すように画像表示領域１００にその一部しか表示されなかったものが、図５に示すように画像（図面）の全体が画像表示領域１００に表示され、画像をロードした時点で、ユーザは画像（図面）の全体を把握することができる。

続いて、図面の画像の表示領域のサイズを変更した際に実行される処理（画像サイズ適合化処理２）を、図６を用いて説明する。

はじめに、画像表示領域のサイズが変更されたことによって、画像の一部が画像表示領域の横方向に領域外となるか判定する（ステップＳ６０１）。

画像の一部が画像表示領域の横方向に領域外となっている場合（ステップＳ６０１でＹｅｓ）、画像の横サイズを画像表示領域の横サイズ以下として、画像の横サイズを画像表示領域の横サイズに適合させる（ステップＳ６０２）。

さらに、画像の縦横比を維持するように、画像表示領域の横サイズに適合させた画像の横サイズに対する画像の縦サイズを算出し（ステップＳ６０３）、ステップＳ６０７へ移行する。

一方、画像の一部が画像表示領域の横方向に領域外となっていない場合（ステップＳ６０１でＮｏ）、さらに、画像の一部が画像表示領域の縦方向に領域外となっているか判定する（ステップＳ６０４）。

このとき、画像の一部が画像表示領域の縦方向に領域外となっている場合（ステップＳ６０４でＹｅｓ）、画像の縦サイズを画像表示領域の縦サイズ以下として、画像の縦サイズを画像表示領域の縦サイズに適合させる（ステップＳ６０５）。

さらに、画像の縦横比を維持するように、画像表示領域の縦サイズに適合させた画像の縦サイズに対する画像の横サイズを算出し（ステップＳ６０６）、ステップＳ６０７へ移行する。

画像の一部が画像表示領域の縦方向に領域外となっていない場合は（ステップＳ６０４でＮｏ）、画像（図面）の全体が画像表示領域の中にあるので、そのまま一連の処理を終了する。

ステップＳ６０３またはステップＳ６０６の処理後、画像サイズを変更した画像を生成し、画像表示領域に表示する（ステップＳ６０７）。

本処理により、画像表示領域が任意に変更されても、図７〜図１２に例示するように、常に画像（図面）の全体が表示され、ユーザは画像（図面）の全体を把握することができる。なお、図７〜図９は、図面が横長画像である場合の表示画面例であり、図８は、図７の画像表示領域１００の右端を右方向に移動させ画像表示領域１００を拡張させた場合の表示画面例を示し、図９は、図８の画像表示領域１００の上端を下方向に移動させ画像表示領域１００を縮小させた場合の表示画面例を示している。一方、図１０〜図１２は、図面が縦長画像である場合の表示画面例であり、図１１は、図１０の画像表示領域１００の上端を下方向に移動させ画像表示領域１００を縮小させた場合の表示画面例を示し、図１２は、図１１の画像表示領域１００の右端を左方向に移動させ画像表示領域１００を縮小させた場合の表示画面例を示している。いずれも、上記処理により画像（図面）の全体が表示されることがわかる。

以上、発明を実施するための実施の形態について説明を行ったが、本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではない。本発明の主旨をそこなわない範囲で変更することが可能である。

（その他の実施形態）
本実施形態の画像サイズ適合化処理１および２を実現させるプログラムは、ＷＷＷブラウザの機能の一部としてあるいはＷＷＷブラウザのプラグイン等としてＨＤＤ等の不揮発性記憶媒体に予め組み込まれて提供されるか、または、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでＣＤ−ＲＯＭ、フレキシブルディスク（ＦＤ）、ＣＤ−Ｒ、ＤＶＤ（Ｄｉｇｉｔａｌ Ｖｅｒｓａｔｉｌｅ Ｄｉｓｋ）等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録されて提供される。

または、上記プログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供または配布するように構成しても良い。

１０…サーバ群
１１…アプリケーションサーバ
１２…ＤＢサーバ
１３…キャッシュサーバ
２０…クライアント端末
２１…制御部
２２…表示部
２３…操作部
２４…記憶部
２５…通信部
３０…公報ＤＢサーバ

特開２００３−１４１１６８号公報 特表２００９−５３０７１２号公報

Claims (7)

1. 画像を含む情報を取得する情報取得手段と、
   前記情報取得手段が取得した情報を情報毎に複数の表示領域に表示する表示制御手段と、を備え、
   前記表示制御手段は、前記画像のサイズに依らず前記画像を表示する表示領域に前記画像の全体を表示することを特徴とする情報処理装置。
2. 前記表示制御手段は、さらにユーザにより前記画像を表示する表示領域の大きさが変更された場合であっても、前記画像を拡大または縮小することにより前記画像のサイズをその表示領域のサイズに適合させて前記画像の全体を表示することを特徴とする請求項１に記載の情報処理装置。
3. 前記画像のサイズは、前記画像を表示する表示領域の既定のサイズより大きいことを特徴とする請求項１または請求項２に記載の情報処理装置。
4. 情報処理装置で実行される情報処理方法であって、
   情報取得手段により、画像を含む情報を取得する情報取得工程と、
   表示制御手段により、前記情報取得手段が取得した情報を情報毎に複数の表示領域に表示する表示制御工程と、を備え、
   前記表示制御工程は、前記画像のサイズに依らず前記画像を表示する表示領域に前記画像の全体を表示する工程を含むことを特徴とする情報処理方法。
5. 前記表示制御工程は、さらにユーザにより前記画像を表示する表示領域の大きさが変更された場合であっても、前記画像を拡大または縮小することにより前記画像のサイズをその表示領域のサイズに適合させて前記画像の全体を表示する工程を含むことを特徴とする請求項４に記載の情報処理方法。
6. 前記画像のサイズは、前記画像を表示する表示領域の既定のサイズより大きいことを特徴とする請求項４または請求項５に記載の情報処理方法。
7. 請求項４〜６のいずれか１項に記載の情報処理方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。

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