JP2012041162A - 記録材後処理装置および画像形成システム - Google Patents
記録材後処理装置および画像形成システム Download PDFInfo
- Publication number
- JP2012041162A JP2012041162A JP2010186013A JP2010186013A JP2012041162A JP 2012041162 A JP2012041162 A JP 2012041162A JP 2010186013 A JP2010186013 A JP 2010186013A JP 2010186013 A JP2010186013 A JP 2010186013A JP 2012041162 A JP2012041162 A JP 2012041162A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- recording material
- binding
- sheet bundle
- binding unit
- unit
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Landscapes
- Pile Receivers (AREA)
- Folding Of Thin Sheet-Like Materials, Special Discharging Devices, And Others (AREA)
Abstract
【解決手段】用紙集積部35および回転板513に集積された用紙束Tの集積領域内に移動して用紙束Tを綴じ、用紙束Tを綴じた後に用紙束Tの集積領域外に退避する綴じ部511Cを備え、綴じ部511Cは、用紙束Tへの線状の切り込みであるスリット開口521と切り込み片である舌部522とにより用紙束Tを綴じるとともに、スリット開口521を形成するブレード504が、舌部522を形成する打ち抜き部材505よりも綴じ部511Cが用紙の集積領域外に退避する方向F4側に配置されている。
【選択図】図15
Description
例えば特許文献1には、記録材搬送方向に沿って、記録材にパンチ孔を開けるためのパンチユニット、記録材に折り目をつけるために折りユニット、記録材の折り目にステープルを打ち込んで綴じ処理を行うためのステープラ等が配置された記録材後処理装置が記載されている。
請求項3に記載の発明は、前記綴じ部材は、当該綴じ部材の各々が前記集積領域の前記中央部から順に前記記録材の前記側部に向かって当該記録材の予め定められた1または複数の位置を綴じることを特徴とする請求項2記載の記録材後処理装置である。
請求項4に記載の発明は、前記綴じ部材は、前記線状切込形成部材および前記切込片形成部材が前記記録材側に配置された開口部を通過して当該記録材に向け移動することにより前記線状の切り込みと前記切り込み片とを形成するとともに、当該開口部における当該綴じ部材が退避する方向とは反対側の端部が、当該記録材束側に向かって当該退避する方向とは反対側に傾いた斜面で構成されたことを特徴とする請求項2記載の記録材後処理装置である。
請求項7に記載の発明は、前記記録材後処理装置の前記綴じ部材は、当該綴じ部材の各々が前記集積領域の前記中央部から順に前記記録材の前記側部に向かって当該記録材の予め定められた1または複数の位置を綴じることを特徴とする請求項6記載の画像形成システムである。
請求項8に記載の発明は、前記記録材後処理装置の前記綴じ部材は、前記線状切込形成部材および前記切込片形成部材が前記記録材側に配置された開口部を通過して当該記録材に向け移動することにより前記線状の切り込みと前記切り込み片とを形成するとともに、当該開口部における当該綴じ部材が退避する方向とは反対側の端部が、当該記録材束側に向かって当該退避する方向とは反対側に傾いた斜面で構成されたことを特徴とする請求項6記載の画像形成システムである。
請求項2の発明によれば、切り込み片を用いて記録材を綴じる際に要する時間を、本発明を採用しない場合に比べ、低減することができる。
請求項3の発明によれば、綴じ部材が記録材の側部に向かって退避するに際し、綴じ部材が複数の綴じ位置各々において切り込み片との引っ掛かりを生じることを、本発明を採用しない場合に比べて抑制することができる。
請求項4の発明によれば、本発明を採用しない場合に比べ、綴じ部材が切り込み片をさらに円滑に通過することができる。
請求項6の発明によれば、切り込み片を用いて記録材を綴じる際に要する時間を、本発明を採用しない場合に比べ、低減することができる。
請求項7の発明によれば、綴じ部材が記録材の側部に向かって退避するに際し、綴じ部材が複数の綴じ位置各々において切り込み片との引っ掛かりを生じることを、本発明を採用しない場合に比べて抑制することができる。
請求項8の発明によれば、本発明を採用しない場合に比べ、綴じ部材が切り込み片をさらに円滑に通過することができる。
<画像形成システムの説明>
図1は、本実施の形態が適用される画像形成システム1を示す概略構成図である。この画像形成システム1は、例えば、電子写真方式によって画像を形成するプリンタや複写機等の画像形成装置の一例としての画像形成装置2と、画像形成装置2によって例えばトナー像が形成された用紙(記録材)Sに対し予め定められた後処理を施す記録材後処理装置の一例としての用紙処理装置3とを備えている。
画像形成装置2は、用紙Sを供給する用紙供給部6と、用紙供給部6から供給された用紙Sに対し電子写真方式により画像を形成する画像形成部5とを備えている。なお、画像形成部5として、インクジェット方式などにより画像を形成する構成を用いてもよい。また画像形成装置2は、画像形成部5で画像が形成された用紙Sの面を反転させる用紙反転装置7と、画像が形成された用紙Sを搬出する搬出ロール9とを備えている。さらに画像形成装置2は、ユーザからの情報を受け付けるユーザ・インターフェイス90を備えている。ここで、用紙供給部6は、用紙Sが積載される第1用紙積載部61および第2用紙積載部62を備えている。また用紙供給部6は、第1用紙積載部61に積載された用紙Sを画像形成部5に向けて搬送する搬送ロール65と、第2用紙積載部62に積載された用紙Sを画像形成部5に向けて搬送する搬送ロール66とを備えている。
用紙処理装置3は、画像形成装置2から搬出された用紙Sを搬送する搬送装置10と、搬送装置10により搬送された用紙Sが積載される用紙集積部35や用紙Sの端部を綴じるステープラ40などが設けられた本体部30とを備えている。また用紙処理装置3は、画像形成システム1の全体を制御する制御部80を備えている。制御部80は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、およびHDD(Hard Disk Drive)(何れも不図示)により構成されている。CPUでは、画像形成システム1を制御するための処理プログラムが実行される。ROMには、各種プログラム、各種テーブル、パラメータ等が記憶されている。RAMは、CPUによる処理プログラムの実行時におけるワークエリア等として用いられる。
また本体部30は、用紙集積部35上の用紙束Tの端部(用紙束Tの搬送方向における後端部)をステープル針を用いて綴じるステープラ40を有している。
さらに本体部30は、イジェクトロール39により搬送されてきた用紙束Tの先端部(用紙束Tの搬送方向における先端部)に対して綴じ処理を行う綴じ手段の一例としての綴じ装置500を備えている。この綴じ装置500は、ステープル針を用いて綴じる上記のステープラ40とは異なり、ステープル針を用いず、用紙束Tに厚さ方向の変形を生じさせることで用紙S各々を相互に結合させる方式による綴じ処理を行う。なお、この綴じ装置500は、本体フレーム36とは別体で構成され、本体フレーム36から取り外し可能に設定されている。
次に、上記した用紙束Tに厚さ方向の変形を生じさせて綴じ処理を行う綴じ装置500について詳細に説明する。
図2および図3は、綴じ装置500を説明するための図である。ここで、図2は、画像形成システム1のフロント側(前面側)から綴じ装置500を眺めた場合の図であり、図3は、画像形成システム1の上方から綴じ装置500を眺めた場合の図である。ただし、図3では、装置フレーム530(後述)や上部フレーム511(後述)の図示を省略している。
続いて、綴じ装置500に備えられた第1綴じユニット510および第2綴じユニット520の構成について説明する。なお、第1綴じユニット510および第2綴じユニット520は共に同様の構成を有しており、ここでは第1綴じユニット510を例にとって説明する。
まず、上記図2に示すように、第1綴じユニット510は、上部フレーム511と、この上部フレーム511の鉛直下方に間隙KGを持って配置された下部フレーム512とを備えている。また第1綴じユニット510の下部フレーム512には、予め定められた軸(後述)を中心として回転移動する回転板513が設けられている。
本実施形態の用紙処理装置3では、ユーザの選択に応じ、ステープラ40によるステープル針による綴じ処理、および、綴じ装置500による用紙束Tに厚さ方向の変形を生じさせることによる綴じ処理の何れか一方、又は双方が行われる。以下、図4〜図10を参照し、ステープラ40による綴じ処理、および、綴じ装置500による綴じ処理について説明する。なお、図4は、上方から眺めた場合における第1綴じユニット510および第2綴じユニット520の状態を示した図である。また、図5〜図7、図10は、第1綴じユニット510などの斜視図である。また、図8および図9は、画像形成システム1のフロント側から第1綴じユニット510を眺めた図である。
始めに、ステープラ40により行われる綴じ処理について説明する。
ステープラ40により綴じ処理が行われる場合には、まず、用紙束積載部70(図1参照)が上昇する。そして、エグジットロール34(図1参照)により用紙Sが用紙集積部35に向けて搬出され、用紙集積部35に複数枚の用紙Sが積載される。ここで、用紙Sが用紙集積部35に向けて搬出される際に、図4(A)に示すように、搬出された用紙Sの先端部は用紙集積部35の端部35C(図1参照)、さらには本体フレーム36の開口69を越えて本体フレーム36から突出する。また、用紙Sの後端部が用紙集積部35上に載り、用紙Sの後端部がエンドガイド35B(図1参照)に突き当たるまで用紙Sが用紙集積部35上をスライド移動した後も、用紙Sの先端部は本体フレーム36(の開口69)から突出した状態で用紙集積部35に積載されることとなる。
次に、綴じ装置500による用紙束Tに厚さ方向の変形を生じさせることによる綴じ処理について説明する。
綴じ装置500による綴じ処理が行われる場合には、第1綴じユニット510および第2綴じユニット520と用紙束積載部70との干渉が起こらない位置まで、用紙束積載部70を下降させておく。その後、図4(B)の矢印Aに示すように、第1綴じユニット510および第2綴じユニット520が、用紙束Tの集積領域内に向けて、互いに近接する方向(用紙束Tの搬送経路Dと直交する方向に沿って近接する方向)に移動する。そして、第1綴じユニット510および第2綴じユニット520の移動に伴い、第1規制部401による回転板513の規制(図5(A)参照)は解除される。それにより、第1コイルスプリングKS1によって回転板513が回転し、図5(B)に示すように、回転板513が下部フレーム512から突出した状態が設定される。この回転板513の突出によって、本体フレーム36から突出した用紙Sの先端部(図5(B)参照)は、回転板513により支持されることとなる。すなわち、綴じ装置500による綴じ処理を行う場合には、エグジットロール34により順次搬送されてくる用紙Sを、用紙集積部35および回転板513の両者に跨った状態で支持する。それにより、用紙集積部35および回転板513は記録材集積部材を構成する。
また、用紙集積部35上に用紙Sが既に集積されている場合には、用紙集積部35に向けて新たに搬送される用紙Sは、用紙集積部35および回転板513上に既に積載されている用紙Sの上面をスライドしたうえで綴じ装置500の間隙KGに侵入することとなる。このように既に集積されている用紙Sの上を新たな用紙Sがスライドしていく場合にも、間隙KG内にて用紙Sが上部フレーム511の下面に接触しやすい。また、この場合もエンドガイド35Bに向かう用紙Sの搬送が規制されやすくなる。
そして、予め定められた枚数の用紙Sが用紙束Tとして用紙集積部35および回転板513の両者に跨った状態で支持されるとともに、用紙束Tに対する幅方向端部および搬送方向端部の揃え処理が完了した段階で、用紙集積部35を綴じ装置500側にスライド移動させる。それにより、用紙集積部35上の用紙束Tの先端部を第1綴じユニット510および第2綴じユニット520が綴じ処理を行う位置まで移動させる。そしてその後、第1綴じユニット510および第2綴じユニット520を用紙Sの搬送経路Dと直交する方向A(用紙束Tの幅方向)に沿って移動させ、第1綴じユニット510および第2綴じユニット520を用紙Sの搬送経路Dと直交する方向Aにおける予め定められた綴じ位置に設定する。
そこで、第1綴じユニット510および第2綴じユニット520各々には、下部フレーム512の上面から間隙KG内に突出する突出部材512Cを設けている(図2も参照)。それにより、第1綴じユニット510および第2綴じユニット520の移動により各下部フレーム512の間隙KG内に用紙束Tが侵入する際に、突出部材512Cが用紙束Tを持ち上げ、用紙束Tが各下部フレーム512の上面から浮き上がるように設定している。それによって、各下部フレーム512の穴部512Aに用紙束Tの引っ掛かりが発生することが抑制される。なお、間隙KG内への用紙束Tの侵入をより円滑にするため、下部フレーム512の上板512Eの端部512Jなどには面取りが施されている。また、突出部材512Cは、用紙束Tの搬送経路Dと直交する方向A側が方向Aに向かって下部フレーム512側に傾斜する傾斜面で構成されている。
次いで、図9に示すように、移動フレーム511Aをさらに下部フレーム512側に移動させ、移動フレーム511Aの下面と下部フレーム512の上面とにより用紙束Tの先端部を押圧する。なおその際、下部フレーム512の上面から突出していた突出部材512Cは、用紙束Tを介して移動フレーム511Aによって押圧されることで間隙KGから下部フレーム512内に退避する。
イジェクトロール39により回転板513へ用紙束Tが搬送された後、本実施形態の綴じ装置500では、第1綴じユニット510および第2綴じユニット520を、互いに離れる方向にさらに移動させる。そして、第1綴じユニット510および第2綴じユニット520がさらに移動することで、回転板513による用紙束Tの支持が解除される。それにより、イジェクトロール39が用紙束Tを搬送経路D下流側に向けて搬送することで、装置フレーム530(上記図2参照)の下部に設けた開放部分から用紙束Tが落下し、下方に配置された用紙束積載部70上に用紙束Tが積載される。
次に、第1綴じユニット510および第2綴じユニット520各々の上部フレーム511に設けられた綴じ部511C(図2参照)について説明する。図12は、上部フレーム511に設けられた綴じ部511Cを説明する図である。なお、図12では、第1綴じユニット510および第2綴じユニット520各々の下部フレーム512側の一部も表示している。
また、上部フレーム511の基台501は、下部フレーム512における上部フレーム511側の枠体を構成する底部材502と並行して配置されている。そして、この基台501には、下部フレーム512の底部材502に形成された穴部512A(図2参照)に対応させた位置に、可動部503に向けて突出するように形成された突出部506と、可動部503のブレード504が通過する開口部の一例としての開口部507と、可動部503の打ち抜き部材505が通過する開口部の一例としての開口部508とが形成されている。
図12(A)に示すように、打ち抜き部材505は、屈曲部を有する略L字形状の部材であって、回転軸505Rを中心として揺動するように構成されている。すなわち、この略L字形状からなる打ち抜き部材505の一方の側には主部505Aが形成され、他方の側には副部505Bが構成されている。そして、可動部503が基台501側に向けて移動すると、基台501に配置された突出部506が副部505Bを押し上げ、それに対応して主部505Aが回転軸505Rを中心としてブレード504側に傾斜するように揺動する。
さらに、主部505Aには、主部505Aの回転軸505Rとは反対側、すなわち基台501側の先端部の縁部に、鋭利な刃部505Cが構成されている。それにより、主部505Aがブレード504側に傾斜するように揺動して、基台501側先端部が用紙束Tの厚さ方向に押し込まれることで、用紙束Tに舌状の切り込み片である舌部522が形成される。ただし、主部505Aの基台501側先端部の縁部であっても、ブレード504側に位置する縁部には刃部505Cは形成されていない。そのため、図12(B)に示すように、舌部522のブレード504側の端部522Bには用紙束Tに切り込みが形成されず、舌部522はブレード504側に位置する端部522Bにおいて用紙束Tと繋がった状態の切り込み片として形成される。
なお、副部505Bが突出部506によって押し上げられていない状態では、主部505Aは、下部フレーム512に対してほぼ垂直に屹立するように設定されている。また、主部505Aは、主部505Aの側部、具体的にはブレード504と対向する側の側部に、ブレード504に向かって突出する突起505Dが形成されている。
それにより、図12(D)に示すように、ブレード504がスリット開口521から引き上げられることにより、スリット開口521に舌部522が挿入される。
引き続き、綴じ部511Cの動作について詳細に説明する。
第1綴じユニット510および第2綴じユニット520各々にて綴じ処理が開始されると、綴じ部511Cでは、図示しないモータにより駆動されるカムによって、可動部503が基台501側に向けて移動する。そして、可動部503の基台501側(下部フレーム512側)に設けられたブレード504が用紙束Tに到達し、ブレード504が用紙束Tを押圧することで、ブレード504の先端部504Bが用紙束Tを貫通する。それにより、綴じ部511Cは、図12(B)に示すように、用紙束Tにスリット状の切り込みであるスリット開口521を形成する。
また、可動部503が基台501に近接するように移動することにより、基台501に形成された突出部506が打ち抜き部材505の副部505Bを押し上げる。それに対応して、打ち抜き部材505の主部505Aが回転軸505Rを中心としてブレード504側に傾斜するように揺動する。それにより、主部505Aの刃部505Cが用紙束Tを押圧することとなり、刃部505Cが用紙束Tを貫通する。それによって、綴じ部511Cは、図12(B)に示すように、ブレード504側に位置する端部522Bが用紙束Tに連結された舌部522を用紙束Tに形成する。
その後、可動部503を下部フレーム512から離れる方向、すなわち可動部503を図12(A)の矢印F3方向に上昇させる。そうすると、舌部522がブレード504の目穴504Aに引っ掛かったまま上昇する。それにより、図12(D)に示すように、スリット開口521に舌部522が挿入される。このようにして、スリット開口521に挿入された舌部522が用紙束T全体に巻き付けられる。それによって、用紙束Tが舌部522を介して綴じられる。
また、綴じ処理が終了した後の用紙束Tには、舌部522が打ち抜かれた箇所に綴じ穴523が形成される(図12(D)参照)。この綴じ穴523は、ファイル、バインダーなどに設けられた綴じ具が挿入される開口としても利用できるものとなる。
次に、綴じ部511Cに設けられたブレード504と打ち抜き部材505との配置位置関係について説明する。
上記したように、例えば用紙束Tの中央部(用紙束Tの搬送経路Dと直交する方向Aにおける中央部)にて2箇所の綴じ処理を行う場合には、第1綴じユニット510と第2綴じユニット520とを用紙束Tの搬送経路Dと直交する方向A(図4(B)参照)に沿って用紙束Tの中央部に移動させる。そして、綴じ処理が終了した後には、第1綴じユニット510と第2綴じユニット520とを用紙束Tから退避させる方向(方向Aとは逆方向)に移動させることとなる。
ブレード504と打ち抜き部材505とを上記のように配置することにより、スリット開口521が舌部522よりも用紙束Tの端部エッジ側に形成される。そして、スリット開口521に舌部522が挿入されることで、舌部522の自由端側が第1綴じユニット510および第2綴じユニット520の退避方向(方向Aとは逆方向)側である用紙束Tの端部エッジ側を向くように設定される。これによって、第1綴じユニット510および第2綴じユニット520を用紙束Tから退避させる際に、用紙束Tに形成された舌部522(上記図12(D)参照)が例えば開口部507や開口部508との境界部に位置する基台501(=開口部507や開口部508の端部エッジ)に引っ掛かるのを抑制している。
本実施形態の第1綴じユニット510および第2綴じユニット520では、用紙束Tに厚さ方向の変形部(舌部522)を形成して用紙S各々を相互に結合させている。そのため、第1綴じユニット510および第2綴じユニット520が綴じ位置から退避する際に、綴じ処理された用紙束Tを案内する基台501(上部フレーム511の枠体)に設けられた開口部507や開口部508に、この厚さ方向に変形した舌部522が入り込み易い。それにより、仮に、第1綴じユニット510および第2綴じユニット520の退避方向として用紙束Tの搬送経路D(図4(B)参照)に沿った方向を設定するとした場合には、舌部522の側部が、開口部507や開口部508、さらにはその内部に配置されている打ち抜き部材505などの構成部材に引っ掛かり易くなる。
また、第1綴じユニット510および第2綴じユニット520の退避方向として、用紙束Tの搬送経路Dと直交する方向A(図4(B)参照)に沿った方向を設定する場合においても、舌部522の自由端側が第1綴じユニット510および第2綴じユニット520の退避方向と反対の方向を向くように形成した場合には、舌部522の自由端側が用紙束Tの厚さ方向に突出しているために、舌部522の自由端側の端部が、開口部507や開口部508、さらにはその内部に配置されている打ち抜き部材505などの構成部材に引っ掛かり易くなる。
図13に示すように、自由端522a側が第1綴じユニット510および第2綴じユニット520それぞれの退避方向F4と反対の方向を向くように舌部522が形成されるとすると、舌部522の自由端522a側が用紙束Tの厚さ方向に突出しているために、舌部522の自由端522aの一部または全部が、上部フレーム511の基台501に設けられた開口部507に入り込む。すなわち、このように舌部522の自由端522a側が第1綴じユニット510および第2綴じユニット520の退避方向と反対の方向を向くように形成される場合には、本実施形態の第1綴じユニット510および第2綴じユニット520の構成とは異なり、綴じ部511Cにおいてブレード504が用紙束Tの中央部(Center)側に配置され、舌部522を形成する打ち抜き部材505が用紙束Tの端部エッジ(Edge)側に配置されている(次の図14も参照)。そして、スリット開口521に舌部522が挿入されるのは、ブレード504が通過する開口部507において行われるため、舌部522の自由端522aは、ブレード504が通過する開口部507において入り込み易くなる。そのため、開口部507の退避方向F4上流側端部507aが舌部522の自由端522aに引っ掛かり易い。
そこで、本実施形態の第1綴じユニット510および第2綴じユニット520の綴じ部511Cにおいては、スリット開口521に挿入された後の舌部522の自由端522aが、第1綴じユニット510および第2綴じユニット520の退避方向である用紙束Tの端部エッジ(Edge)側を向くように、ブレード504を用紙束Tの端部エッジ側に配置し、抜き部材505を用紙束Tの中央部(Center)側に配置している。それにより、綴じ処理が終了した後に第1綴じユニット510と第2綴じユニット520とを用紙束Tから退避させる際に、舌部522が開口部507や開口部508に入り込んだとしても、開口部507や開口部508の退避方向F4上流側端部は、舌部522の面領域に倣って円滑に通過する。すなわち、舌部522は、第1綴じユニット510および第2綴じユニット520それぞれの退避方向F4に自由端522aを向けた「吹き流し」状に設定されている。そのため、第1綴じユニット510および第2綴じユニット520それぞれが退避する際には、開口部507や開口部508の退避方向F4上流側端部は、この舌部522の自由端522aとは反対側の領域であるエッジ部分のない滑らかに湾曲した面領域と接触する。それにより、舌部522が開口部507や開口部508と引っ掛かることが抑制され、綴じ処理された用紙束Tにばらけが生じるのが抑えられる。
図15に示したように、舌部522の自由端522a側が第1綴じユニット510および第2綴じユニット520それぞれの退避方向F4を向くように舌部522が形成されると、舌部522が開口部507や開口部508に入り込んだとしても、上部フレーム511の基台501に設けられた開口部507や開口部508の退避方向F4上流側端部507b,508bは、第1綴じユニット510と第2綴じユニット520とが用紙束Tから退避する際には、舌部522の自由端522a側とは反対側の領域であるエッジ部分のない滑らかな面領域522bと接触する。
しかしこの場合、開口部507や開口部508の退避方向F4上流側端部507b,508bが接触する舌部522の面領域522bには、退避方向F4上流側端部507b,508bと干渉するエッジ部分がない。また、舌部522の面領域522bは、第1綴じユニット510および第2綴じユニット520それぞれの退避方向F4に向けて滑らかに湾曲した傾斜面で構成されている。そのため、開口部507の退避方向F4上流側端部507bおよび開口部508の退避方向F4上流側端部508bは、舌部522の面領域522bを円滑に乗り越えることができることとなり、舌部522が開口部507や開口部508と引っ掛かることが抑制される。
図16および図17は、一例として、第1綴じユニット510の綴じ部511Cが綴じ処理を終了した後の退避移動中に、第1綴じユニット510が舌部522を通過する際の経過を示した図である。
まず図16(A)に示すように、上記した綴じ部511Cによる綴じ処理により、切り抜かれた舌部522がスリット開口521に挿入されることで、舌部522が用紙束T全体を結合させる。その際に、ブレード504が通過する開口部507が位置する用紙束Tの領域において、スリット開口521に挿入された舌部522がその自由端522aを第1綴じユニット510の退避方向F4を向けて形成される。また、この舌部522は用紙束Tの厚さ方向に突出しているので、開口部507の内部(ブレード504の配置方向側)に入り込んでいる。
それにより、何れの綴じ位置においても、開口部507および開口部508の退避方向F4上流側端部507b,508bは、舌部522の面領域522bから順に自由端522aに向けて通過するように設定される。そのため、開口部507および開口部508が舌部522との引っ掛りを生じることが抑制される。
また、上記にて説明した第1綴じユニット510および第2綴じユニット520は、次のように構成することもできる。
図19は、第1綴じユニット510および第2綴じユニット520の他の一形態を説明するための図である。なお上記と同様、第1綴じユニット510および第2綴じユニット520は同様に構成されているため、第1綴じユニット510を中心に説明する。また、図19では、上部フレーム511の図示を省略している。また図19では、上方から第1綴じユニット510を眺めた場合の状態を表示している。また、上記と同様の機能については、同様の符号を用いここではその説明を省略する。
Claims (8)
- 記録材が順に搬入されて複数の当該記録材が集積される記録材集積部材と、
前記記録材集積部材に集積された前記記録材の集積領域内に移動して当該記録材を綴じ、当該記録材を綴じた後に当該記録材の集積領域外に退避する綴じ部材とを備え、
前記綴じ部材は、前記記録材への線状の切り込みと切り込み片とにより当該記録材を綴じるとともに、当該線状の切り込みを形成する線状切込形成部材が、当該切り込み片を形成する切込片形成部材よりも当該綴じ部材が前記集積領域外に退避する方向側に配置されたことを特徴とする記録材後処理装置。 - 前記綴じ部材は、前記記録材集積部材に搬入される前記記録材の搬入方向に直交する方向における当該記録材の両側各々に配置され、当該綴じ部材の各々が当該記録材の搬入方向に直交する方向に沿って前記集積領域の中央部方向に移動し、当該記録材を綴じた後に当該中央部から当該記録材の側部に向かって退避することを特徴とする請求項1記載の記録材後処理装置。
- 前記綴じ部材は、当該綴じ部材の各々が前記集積領域の前記中央部から順に前記記録材の前記側部に向かって当該記録材の予め定められた1または複数の位置を綴じることを特徴とする請求項2記載の記録材後処理装置。
- 前記綴じ部材は、前記線状切込形成部材および前記切込片形成部材が前記記録材側に配置された開口部を通過して当該記録材に向け移動することにより前記線状の切り込みと前記切り込み片とを形成するとともに、当該開口部における当該綴じ部材が退避する方向とは反対側の端部が、当該記録材束側に向かって当該退避する方向とは反対側に傾いた斜面で構成されたことを特徴とする請求項2記載の記録材後処理装置。
- 記録材に画像を形成する画像形成装置と、
前記画像形成装置にて画像が形成された記録材が順に搬入され、当該記録材に対して綴じ処理を行う記録材後処理装置とを有し、
前記記録材後処理装置は、
前記画像形成装置から搬入される複数の記録材が順に集積される記録材集積部材と、
前記記録材集積部材に集積された前記記録材の集積領域内に移動して当該記録材を綴じ、当該記録材を綴じた後に当該記録材の集積領域外に退避する綴じ部材とを備え、
前記綴じ部材は、前記記録材への線状の切り込みと切り込み片とにより当該記録材を綴じるとともに、当該線状の切り込みを形成する線状切込形成部材が、当該切り込み片を形成する切込片形成部材よりも当該綴じ部材が前記集積領域外に退避する方向側に配置されたことを特徴とする画像形成システム。 - 前記記録材後処理装置の前記綴じ部材は、前記記録材集積部材に搬入される前記記録材の搬入方向に直交する方向における当該記録材の両側各々に配置され、当該綴じ部材の各々が当該記録材の搬入方向に直交する方向に沿って前記集積領域の中央部方向に移動し、当該記録材を綴じた後に当該中央部から当該記録材の側部に向かって退避することを特徴とする請求項5記載の画像形成システム。
- 前記記録材後処理装置の前記綴じ部材は、当該綴じ部材の各々が前記集積領域の前記中央部から順に前記記録材の前記側部に向かって当該記録材の予め定められた1または複数の位置を綴じることを特徴とする請求項6記載の画像形成システム。
- 前記記録材後処理装置の前記綴じ部材は、前記線状切込形成部材および前記切込片形成部材が前記記録材側に配置された開口部を通過して当該記録材に向け移動することにより前記線状の切り込みと前記切り込み片とを形成するとともに、当該開口部における当該綴じ部材が退避する方向とは反対側の端部が、当該記録材束側に向かって当該退避する方向とは反対側に傾いた斜面で構成されたことを特徴とする請求項6記載の画像形成システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010186013A JP5408074B2 (ja) | 2010-08-23 | 2010-08-23 | 記録材後処理装置および画像形成システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010186013A JP5408074B2 (ja) | 2010-08-23 | 2010-08-23 | 記録材後処理装置および画像形成システム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2012041162A true JP2012041162A (ja) | 2012-03-01 |
JP5408074B2 JP5408074B2 (ja) | 2014-02-05 |
Family
ID=45897910
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2010186013A Expired - Fee Related JP5408074B2 (ja) | 2010-08-23 | 2010-08-23 | 記録材後処理装置および画像形成システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5408074B2 (ja) |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH08300865A (ja) * | 1995-04-27 | 1996-11-19 | Sunstar Bungu Kk | 書類綴じ具 |
JP2003026368A (ja) * | 2001-07-16 | 2003-01-29 | Konica Corp | 用紙後処理方法、用紙後処理装置及び画像形成装置 |
JP2005212991A (ja) * | 2004-01-30 | 2005-08-11 | Kyocera Mita Corp | 用紙処理装置及び用紙処理方法 |
JP2009051661A (ja) * | 2007-08-29 | 2009-03-12 | Canon Inc | シート処理装置及び画像形成装置 |
-
2010
- 2010-08-23 JP JP2010186013A patent/JP5408074B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH08300865A (ja) * | 1995-04-27 | 1996-11-19 | Sunstar Bungu Kk | 書類綴じ具 |
JP2003026368A (ja) * | 2001-07-16 | 2003-01-29 | Konica Corp | 用紙後処理方法、用紙後処理装置及び画像形成装置 |
JP2005212991A (ja) * | 2004-01-30 | 2005-08-11 | Kyocera Mita Corp | 用紙処理装置及び用紙処理方法 |
JP2009051661A (ja) * | 2007-08-29 | 2009-03-12 | Canon Inc | シート処理装置及び画像形成装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP5408074B2 (ja) | 2014-02-05 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5464096B2 (ja) | 記録材後処理装置および画像形成システム | |
JP5402876B2 (ja) | 記録材後処理装置および画像形成システム | |
JP5533442B2 (ja) | 画像形成装置 | |
US8511817B2 (en) | Recording device | |
JP2011184154A (ja) | 用紙処理装置及び画像形成システム | |
US6912044B2 (en) | Sheet post-processing device and image forming apparatus having the device | |
JP2013040043A (ja) | 後処理装置及び画像形成装置 | |
JP5605080B2 (ja) | 記録材後処理装置および画像形成システム | |
JP2006315837A (ja) | シート処理装置及び画像形成装置 | |
JP2006240879A (ja) | シート処理装置及び画像形成装置 | |
JP5516228B2 (ja) | 記録材処理装置および画像形成装置 | |
JP5408074B2 (ja) | 記録材後処理装置および画像形成システム | |
JP5464099B2 (ja) | 記録材処理装置 | |
JP5880322B2 (ja) | 後処理装置及び画像形成システム | |
JP5556502B2 (ja) | 記録材処理装置および画像形成装置 | |
JP2012041177A (ja) | 記録材処理装置、画像形成システム、および綴じ装置 | |
JP2012041176A (ja) | 記録材処理装置、画像形成装置、および綴じ装置 | |
JP2021024692A (ja) | シート後処理装置およびそれを備えた画像形成システム | |
JP2012250788A (ja) | 用紙揃え装置及び画像形成装置 | |
JP6380923B2 (ja) | シート後処理装置及びこれを備えた画像形成システム | |
JP2006124164A (ja) | 用紙後処理装置 | |
JP3902962B2 (ja) | シート処理装置及び画像形成装置 | |
JP5966687B2 (ja) | 記録材処理装置および画像形成システム | |
JP5987507B2 (ja) | 後処理装置および画像形成システム | |
JP5393845B2 (ja) | シート排出装置及びこれを備えたシート処理装置並びに画像形成装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20121023 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20130925 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20131008 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20131021 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5408074 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |