JP2012033378A - Electric wire with terminal - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、端子付き電線に関する。 The present invention relates to an electric wire with a terminal.
一般的に、端子付き電線が作製される際には、最初に被覆電線の先端部の被覆が剥がされて、導体である複数の素線からなる芯線が露出した状態にされる。そして、露出した芯線に、銅などの材料よりなる圧着端子が加締められることによって端子付き電線が得られる。 In general, when a terminal-attached electric wire is manufactured, first, the covering of the tip end portion of the covered electric wire is peeled off to expose a core wire composed of a plurality of strands that are conductors. And the electric wire with a terminal is obtained by crimping the crimp terminal which consists of materials, such as copper, to the exposed core wire.
このような端子付き電線は、芯線に圧着端子が加締められた状態でそのまま放置しておくと、芯線と圧着端子との接触部分に、たとえば塩水のような水分が付着して、毛細管現象により被覆電線の被覆内部に水分が浸入するおそれがある。特許文献1には被覆電線の内部への水分の浸入を防止する技術が開示されている。具体的には、上型と下型とよりなる成形金型があり、これらの上下型の内部合わせ面に成形空洞のモールド部が設けられている。モールド部内に、溶融したモールド樹脂が射出注入されることによって、端子により加締められた芯線はモールド樹脂に覆われ、水分から保護されることとなる。
When such a terminal-attached electric wire is left as it is with the crimp terminal crimped to the core wire, moisture such as salt water adheres to the contact portion between the core wire and the crimp terminal, which is caused by capillary action. There is a risk of moisture entering the inside of the covered wire.
このような端子付き電線の芯線には、従来銅または銅合金が用いられてきたが、端子付き電線の軽量化を図るために、近年においては芯線にアルミニウムが用いられた端子付き電線の開発が進められている。しかしながら、端子に銅、芯線にアルミニウムが用いられた端子付き電線である場合、端子と芯線との接触部分に水分、たとえば塩水のような電解質水溶液が付着すると、電気化学反応によって芯線に腐食が生じる。具体的には、端子と芯線とが異種金属であるため標準電極電位に差が生じ、標準電極電位の小さい金属、この場合はアルミニウムに腐食が発生する。特許文献1の技術はあくまでも防水に関するものであり、腐食を防止することはできない。従って、腐食を防止するためには端子と芯線との接触部分に防食剤を付着させる必要がある。
Conventionally, copper or copper alloy has been used for the core wire of such a terminal-attached electric wire, but in recent years, in order to reduce the weight of the electric wire with a terminal, the development of an electric wire with a terminal using aluminum as the core wire has been developed. It is being advanced. However, in the case of an electric wire with a terminal in which copper is used for the terminal and aluminum is used for the core wire, if an aqueous electrolyte solution such as salt water adheres to the contact portion between the terminal and the core wire, the core wire is corroded by an electrochemical reaction. . Specifically, since the terminal and the core wire are dissimilar metals, a difference occurs in the standard electrode potential, and corrosion occurs in a metal having a small standard electrode potential, in this case, aluminum. The technique of
防食剤は、端子と芯線との接触部分だけでなく、端子の外側の面においても一定の範囲に付着させる必要がある。なぜなら、端子の外側より、端子の内側に向けて電解質水溶液が浸入するおそれがあるためである。電解質水溶液が端子の内側に浸入すると、端子内側の芯線と端子との接触部分に電解質水溶液が付着する可能性がある。 The anticorrosive agent needs to adhere to a certain range not only on the contact portion between the terminal and the core wire but also on the outer surface of the terminal. This is because the aqueous electrolyte solution may enter from the outside of the terminal toward the inside of the terminal. When the aqueous electrolyte solution enters the inside of the terminal, the aqueous electrolyte solution may adhere to the contact portion between the core wire inside the terminal and the terminal.
防食剤を端子に付着させる技術として、噴射、滴下およびディッピングなどが考えられる。いずれの技術を用いたとしても、端子は小型であるため、端子の外側の面における防食剤の付着範囲を毎回一定にすることはできない。一般的に、端子にマスキング処理が施されてから上記技術が用いられることによって端子における防食剤の付着範囲を一定にすることができる。しかしながら、端子は小型であるとともに立体的な構造を有するため、端子における一定の範囲に毎回マスキング処理を施すことは困難である。 As a technique for attaching the anticorrosive to the terminal, spraying, dripping, dipping, and the like are considered. Regardless of which technique is used, since the terminal is small, the adhesion range of the anticorrosive agent on the outer surface of the terminal cannot be made constant every time. Generally, the adhesion range of the anticorrosive agent on the terminal can be made constant by using the above technique after the terminal is masked. However, since the terminal is small and has a three-dimensional structure, it is difficult to perform a masking process on a certain range of the terminal every time.
したがって、防食剤を端子に付着させた後で、端子の外側の面において、電解質水溶液の浸入を防ぐために防食剤を最低限付着させる必要がある範囲に、防食剤が適切に付着しているか確認する必要がある。しかしながら、このような防食剤を付着させる必要がある範囲を端子におけるその他の領域と見分けることは難しい。このため、端子の外側の面における防食剤を最低限付着させる必要がある範囲を、防食剤が完全に覆っているか確認することは非常に困難である。 Therefore, after attaching the anticorrosive agent to the terminal, confirm that the anticorrosive agent is properly attached to the outside surface of the terminal within the range where the anticorrosive agent needs to be attached at least to prevent the electrolyte aqueous solution from entering. There is a need to. However, it is difficult to distinguish a range where such an anticorrosive agent needs to be adhered from other regions in the terminal. For this reason, it is very difficult to confirm whether the anticorrosive completely covers the range where the anticorrosive on the outer surface of the terminal needs to be attached to the minimum.
本発明は上記の問題に鑑みなされたものであり、防食剤を最低限付着させる必要がある、端子の外側の面における一定の範囲が、防食剤で完全に覆われていることを容易に確認できる端子付き電線を提供することを目的とする。 The present invention has been made in view of the above problems, and it is easy to confirm that a certain range on the outer surface of the terminal, to which an anticorrosive agent is required to be attached at a minimum, is completely covered with the anticorrosive agent. It aims at providing the electric wire with a terminal which can be performed.
上記課題を解決するため、請求項1の発明は、電線と、該電線の端部を保持する電線圧着部及び相手側端子に接続される端子嵌合部が一体に形成された端子と、を備える端子付き電線であって、前記端子における前記電線圧着部は、前記電線の端部を挟む両側から対向する2つの側壁部と、前記2つの側壁部を繋ぐ底部と、前記2つの側壁部各々から延びて形成され前記電線の端部の被覆部に圧着された第1圧着部と、前記2つの側壁部各々から延びて形成され前記被覆部から伸び出た芯線に圧着された第2圧着部と、を備え、前記電線圧着部における前記第1圧着部及び前記2つの側壁部の外側の面に、前記第1圧着部から前記第2圧着部よりも前記端子嵌合部側の位置に至る範囲に渡って、前記第2圧着部及び前記芯線の部分を取り囲む所定の判定領域を三方向において特定する境界線が記され、前記第2圧着部及び前記芯線を覆う防食剤が、少なくとも前記境界線により特定される前記判定領域を含む領域に渡って塗布されていることを特徴とする。
In order to solve the above-mentioned problem, the invention of
請求項2の発明によれば、請求項1に記載の端子付き電線であって、前記芯線は、前記端子とは異なる種類の金属からなることを特徴とする。
According to invention of
請求項3の発明によれば、請求項2に記載の端子付き電線であって、前記芯線はアルミニウムを主成分とする金属からなり、前記端子は銅を主成分とする金属からなることを特徴とする。 According to a third aspect of the present invention, in the electric wire with a terminal according to the second aspect, the core wire is made of a metal containing aluminum as a main component, and the terminal is made of a metal containing copper as a main component. And
請求項4の発明によれば、請求項1ないし3のいずれかに記載の端子付き電線であって、前記防食剤は樹脂からなることを特徴とする。
According to invention of
請求項1ないし4の発明によれば、電線圧着部における第1圧着部及び2つの側壁部の外側の面に所定の判定領域を特定する境界線が設けられている。したがって、防食剤が判定領域に塗布されていることを、境界線を利用することで容易に確認できる。
According to invention of
端子付き電線1は、電線10と、端子20と、防食剤99の付着した防食部90と、を備える。
The electric wire with
電線10は、複数の素線11で構成される芯線12と、芯線12を被覆する被覆部13と、を備えている。具体的には、芯線12の周囲を、例えば樹脂などの絶縁体よりなる被覆部13が覆うことによって、電線10は構成される。この電線10の一端部において、被覆部13が剥がされて露出した芯線12(以下、「芯線端部14」と称する場合がある。)と、被覆部13における芯線端部14側の端部(以下、「被覆端部15」と称する場合がある。)と、が端子20に圧着されて、端子付き電線1は得られる。なお、図1では、電線10に圧着される前の端子20が示されている。
The
続いて、端子20について説明する。端子20は、長尺状に形成される。本実施の形態において、端子20の長手方向に沿って、電線10が圧着される側を他方側といい、電線10が圧着される側の反対側を一方側と称するものとする。端子20は、端子嵌合部21および電線圧着部111を有し、さらに電線圧着部111は、第1連結部32、芯線圧着部42、第2連結部52および被覆圧着部62を備えている。端子20は、その長手方向一方側から他方側に向けて順に、端子嵌合部21、第1連結部32、芯線圧着部42、第2連結部52および被覆圧着部62を備える。端子嵌合部21、芯線圧着部42および被覆圧着部62は、それぞれ離隔して形成されている。第1連結部32は、端子嵌合部21と芯線圧着部42とを一体に連結する。第2連結部52は、芯線圧着部42と被覆圧着部62とを一体に連結する。
Next, the
導電性を有する平板状の金属板(以下「導電性金属板」という場合がある)が打ち抜かれた後、屈曲されるなどして、端子20は形成される。導電性金属板としては、たとえば銅板もしくは黄銅などの銅合金板、またはこれらの錫めっき板が用いられる。本実施の形態では、端子20が雌端子である場合について説明する。
The
端子嵌合部21は、接続相手となる端子である接続相手端子200と嵌合して、接続相手端子200と電気的に接続される部分である。本実施の形態では、接続相手端子200は雄端子であり、端子嵌合部21には、雄端子が嵌合状に挿入されて接続される。本実施の形態において、端子嵌合部21は、端子20の長手方向に沿って貫通する筒状、具体的には四角筒状に形成されている。端子嵌合部21には、底部26から外側に突出する突起部24が形成されている。突起部24は、接続相手端子200に端子嵌合部21が接続されるときの位置決めに用いられる。
The
端子嵌合部21の内側には、接続相手端子200に接触する接触片25が備えられている。接触片25は、底部26から長手方向一方に延びる板材を底部26側に折返すとともに、折り返した部分がU字状になるように先端部分を屈曲させて、その折り返した部分が底部26に当接するように構成されている。したがって接触片25は、折返しの曲折部位を支点として弾性変形可能である。
A
端子嵌合部21の底部26に対向する天井部27は、2枚の天蓋、すなわち第1天蓋27aに第2天蓋27bが重ね合わされて形成されている。第1天蓋27aには係止爪23が形成され、第2天蓋27bには係止孔22が形成されている。係止爪23は係止孔22に係止される。これによって、端子嵌合部21の変形は防止されて、端子嵌合部21の機械的な強度は高められる。
The
2枚の天蓋27a,27bのうち、底部26側の第1天蓋27aは、底部26に向かって突出する凸部27cを有している。この第1天蓋27aの凸部27cと接触片25とが協働して、接続相手端子200を所定の接触圧で弾性的に狭圧する。これによって、接続相手端子200と端子20との嵌合力は高められる。
Of the two
第1連結部32は、端子嵌合部21の底部26に連なる底部36と、底部36から立ち上がって互いに対向する一対の側壁部37a,37bとを備えている。
The first connecting
芯線圧着部42は、底部46と、底部46とともに電線10の芯線端部14に圧着される一対の圧着片43a,43bと、を備えて構成される。そして、圧着片43a,43bは、芯線に圧着される圧着爪44a,44bと、側壁部47a,47bと、により構成される。圧着爪44a,44bは、側壁部47a,47bに連なっており、側壁部47a,47bから上方に延びて形成されている。第1連結部32の底部36に底部46は連なっており、第1連結部32の側壁部37aに側壁部47aが、第1連結部32の側壁部37bに側壁部47bが、それぞれ連なっている。芯線端部14に圧着される前の段階では、芯線圧着部42はオープンバレル状に形成されている。換言すれば、芯線圧着部42の一対の圧着片43a,43bは互いに対向しており、底部46から一方向に向けて突出するように立ち上がった状態となっている。以下の説明では、圧着片43a,43bが立ち上げられた方向を「高さ方向」と称する場合がある。また、圧着爪44a,44bが本願発明における「第2圧着部」の一例である。
The core
第2連結部52は、底部56と、底部56から立ち上がって互いに対向する一対の側壁部57a,57bと、を備えている。芯線圧着部42の底部46に底部56は連なっており、芯線圧着部42の側壁部47aに側壁部57aが、芯線圧着部42の側壁部47bに側壁部57bが、それぞれ連なっている。
The second connecting
被覆圧着部62は、底部66と、底部66とともに電線10の被覆端部15に圧着される一対の圧着片63a,63bと、を備えて構成される。そして、圧着片63a,63bは、芯線12に圧着される圧着爪64a,64bと、側壁部67a,67bと、により構成される。圧着爪64a,64bは、側壁部67a,67bに連なっており、側壁部67a,67bから上方に延びて形成されている。第2連結部52の底部56に底部66は連なっており、第2連結部52の側壁部57aに側壁部67aが、第2連結部52の側壁部57bに側壁部67bが、それぞれ連なっている。被覆圧着部62は、被覆端部15に圧着される前の段階では、オープンバレル状に形成されている。換言すれば、被覆圧着部62の一対の圧着片63a,63bは互いに対向しており、底部66から一方向に向けて突出するように立ち上がった状態になっている。また、圧着爪64a,64bが本願発明における「第1圧着部」の一例である。
The
以下の説明では、底部36,底部46,底部56,底部66を「底部6」と総称する場合がある。また、側壁部37a、側壁部47a、側壁部57a、側壁部67aを「側壁部7a」、側壁部37b、側壁部47b、側壁部57b、側壁部67bを「側壁部7b」と総称する場合がある。つまり、底部6は電線圧着部111における底部であり、側壁部7a,7bは、電線圧着部111における側壁部である。したがって、電線10に圧着される前の端子20における電線圧着部111は、側壁部7a,7b、圧着爪44a,44b、および圧着爪64a,64bが側面を形成している。
In the following description, the bottom 36, the bottom 46, the bottom 56, and the bottom 66 may be collectively referred to as “bottom 6”. Further, the
本実施の形態において、圧着前の端子20が備える電線圧着部111の側壁部7aおよび圧着爪64aにおける外側の側面(以下、単に「側面」と称する場合がある。)には境界線8aが、側壁部7bおよび圧着爪64bにおける外側の側面には境界線8bが、それぞれ示されている。説明を分かりやすくするために、以下の説明では境界線8aについてのみ説明するが、側壁部7bおよび圧着爪64bには、境界線8aと同様に、境界線8bが示されている。
In the present embodiment, the
境界線8aは、第1連結部32における側壁部37aの外側の側面、芯線圧着部42における側壁部47aの外側の側面、第2連結部52における側壁部57aの外側の側面、そして被覆圧着部62における圧着片63aの外側の側面に、一続きの連続線として示されている。そして境界線8aは、電線圧着部111における側壁部7a、圧着爪44aおよび圧着爪64aの外側の側面のうち、高さ方向に底部6とは反対側の端部、つまり側壁部37a、圧着爪44a、側壁部57a、および圧着爪64aの側面上端(以下、「側面上端部」と称する場合がある。)を取り囲むようにして示されている。なお、以下において、側壁部37a、圧着爪44a、側壁部57a、および圧着爪64aのそれぞれの側面上端部を一連の「側面上端部71a」と総称する場合がある。
The
本実施の形態において、図1に示されるように、境界線8aは3本の境界線81a,82a,83aにより構成される。第1境界線81aは、第1連結部32を構成する側壁部37aにおける一方側の端部、つまり端子嵌合部21と連結される側壁部37aの端部において、高さ方向に沿って示されている。第1境界線81aの一端部は、第1連結部32における側面上端部371aであり、第1境界線81aの他端部は、側壁部37aにおける外側の側面のうち底部36と側面上端部371aとの間の位置に示されている。第2境界線82aは、被覆圧着部62における圧着片63aの外側の側面に、高さ方向に沿って示されている。第2境界線82aの一端部は、圧着爪64aの側面上端部641aであり、第2境界線82aの他端部は、側壁部67aにおける外側の側面に示されている。このとき、第1境界線81aの他端部から底部36までの高さ方向における距離と、第2境界線82aの他端部から底部66までの高さ方向における距離とはほぼ同等である。そして、第1境界線81aにおける底部36側の端部と、第2境界線82aにおける底部66側の端部と、を結んで第3境界線83aが示される。つまり、第3境界線83aは、側壁部37a、側壁部47a、側壁部57a、側壁部67aの各外側の側面に跨って示されている。このような境界線8aは、電線圧着部111の外側の側面において溝状で所定の深さをもって凹設されている。
In the present embodiment, as shown in FIG. 1, the
このように境界線8aが示されることによって、境界線8aと、側面上端部71aと、によって、側壁部7a、圧着爪44aおよび圧着爪64aの外側の側面は部分的に取り囲まれて、所定の領域が特定される。この領域が、端子20における外側の側面において防食剤99を最低限付着させる必要がある範囲(以下、「防食範囲800」とも称する。)を表している。なお、防食範囲800は、本願発明における「判定領域」の一例である。防食範囲800は目視により容易に確認することができる。
Thus, by showing the
一方、境界線8bは、側壁部7bおよび圧着爪64bにおける外側の側面に、境界線8aと同様に示されている(図1において点線で示されている)。このように、境界線8a,8bが示されることによって防食範囲800は特定される。
On the other hand, the
電線10の芯線端部14は、芯線圧着部42の対向する一対の圧着片43a,43b間に配設される(図3参照)。そして、芯線端部14の長手方向における一部分の外周を覆うようにして、芯線圧着部42は圧着される。具体的には、圧着爪44a,44bの先端が底部46に向けて加締められることによって、圧着爪44a,44bは芯線端部14を抱き込むようにして圧着される。
The core
本実施の形態では、芯線端部14のうち、芯線12の延在方向における中間部が芯線圧着部42に圧着される。芯線端部14のうち、芯線圧着部42によって圧着されない部分、つまり、芯線端部14の延在方向における一方側端部および他方側端部は、端子20から露出した状態である。以下、芯線端部14を構成する素線11のうち、端子20から露出している部分を「素線露出部16」と称する。本実施の形態では、素線露出部16は、芯線端部14を構成する素線11のうち、芯線圧着部42の長手方向両側から露出する部分である。
In the present embodiment, of the core
電線10の被覆端部15は、被覆圧着部62の対向する一対の圧着片63a,63b間に配設される(図3参照)。そして、被覆端部15の長手方向における一部分の外周を覆うようにして、被覆圧着部62は圧着される。具体的には、圧着爪64a,64bの先端が、底部66に向けて加締められることによって、圧着爪64a,64bは被覆圧着部62を抱き込むようにして圧着される。
The covering
このように、圧着爪44a,44bおよび圧着爪64a,64bが加締められることによって、端子20と電線10とが接続された端子付き電線1が得られる。端子付き電線1において、加締められた圧着爪44a,44bと底部46とは対向している。また、加締められた圧着爪64a,64bと底部66とについても対向している。圧着前の圧着爪64a,64bにおける外側の側面には、第2境界線82a,82bが示されている。このため、圧着爪64a,64bが加締められることによって、底部66に対向する圧着爪64a,64bの外側の面に第2境界線82a,82bが示される。つまり、高さ方向に底部6に対向する側から端子20を見た際に、圧着後の圧着爪64a,64bにおける外側の面上に、第2境界線82a,82bは確認される。圧着前の端子20においては、電線圧着部111の外側の側面のみに境界線8a,8bが示されていた。しかしながら端子付き電線1においては、圧着爪64a,64bが加締められることによって、電線圧着部111の外側の上面についても境界線8a,8bが示されている。このように、圧着爪44a,44b、及び芯線端部14を取り囲むようにして、側壁部7a、側壁部7b、そして圧着爪64a,64bという端子付き電線1における3方向の外側の面に、防食範囲800を特定する境界線8a,8bが示されている。
Thus, the crimping
端子付き電線1の電線圧着部111においては、境界線8aと、第1連結部32および第2連結部52の上端(側面上端部371a,571a)、そして第1連結部32および第2連結部52の上端に連なる圧着爪44aの端部(圧着前の圧着爪44aの側面上端部441a)、圧着爪64aの端部(圧着前の圧着爪64aの側面上端部641a)とで、側壁部7a、圧着爪44aおよび圧着爪64aにおける外側の面を部分的に取り囲んで防食範囲800が設けられている。また、境界線8aと同様に、境界線8bについても側壁部7b、圧着爪44bおよび圧着爪64bにおける外側の面を部分的に取り囲んで防食範囲800が設けられている。
In the
また、素線露出部16のうち、芯線圧着部42よりも端子嵌合部21側の部分を「嵌合側露出部16a」と称し、芯線圧着部42よりも被覆圧着部62側の部分を「被覆側露出部16b」と称する。端子20の電線圧着部111において、芯線圧着部42よりも端子嵌合部21側の部分が第1連結部32である。嵌合側露出部16aは、素線11のうち、第1連結部32の底部36上に載置された部分である。端子20が電線10に圧着された状態において、端子20の端子嵌合部21と、電線10の嵌合側露出部16aとは接しておらず、端子20の長手方向に離隔して配設されている。
Further, in the bare wire exposed
本実施の形態では、電線10の素線11と、端子20とは、異種金属で構成されている。具体的には、電線10の素線11は、アルミニウムまたはアルミニウム合金で構成され、端子20は銅板もしくは黄銅などの銅合金板、またはこれらの錫めっき板で構成されている。電線10の素線11を構成する金属材料と、端子20を構成する金属材料とを比較すると、端子20を構成する金属材料よりも、素線11を構成する金属材料の方が、標準電極電位が低い関係にある。この関係下において端子20の電線圧着部111と電線10の芯線端部14との接触部分に、水分、たとえば塩水などの電解質水溶液が付着すると、腐食の一種である電食が芯線端部14に発生する。
In this Embodiment, the
端子付き電線1では、芯線端部14への電食(腐食)の発生を防ぐために、防食剤99が塗布されて、防食部90が形成される。防食剤99は、例えば熱、紫外線、湿気等の各種硬化型樹脂、熱可塑性樹脂などが用いられる。このような防食剤99は、単独の樹脂で構成されていても良いし、あるいは、2種以上の樹脂が混合・複合されていても良い。さらには、必要に応じて、物性を損なわない範囲で、添加剤、他のポリマ等が混合されていても良い。上記添加剤としては、一般的に樹脂成形材料に使用される添加剤であれば特に限定されるものではない。具体的には、例えば、硬化剤、無機充填剤、酸化防止剤、金属不活性化剤(銅害防止剤)、紫外線吸収剤、紫外線隠蔽剤、難燃助剤、加工助剤(滑剤、ワックスなど)、カーボンやその他の着色用顔料、可とう性付与材、耐衝撃性付与材、有機充填材、希釈材(溶媒など)、揺変材、各種カップリング、消泡材、レベリング材などを挙げることができる。
In the terminal-attached
本防食剤99に硬化型の樹脂が用いられる場合は、電線圧着部111等への防食剤99の塗布後に、機械的強度を上げるなどの目的で硬化が行われる。硬化の方法としては、樹脂の種類によって紫外線等のUV硬化、熱硬化、湿気硬化等の方法が用いられる。硬化は大気中で行われても良いし、不活性ガス雰囲気下で行われても構わない。不活性ガスとしては、窒素、アルゴン等が挙げられる。また、硬化方法は1種類単独でも構わないし、他の硬化手法が併用されても構わない。
When a curable resin is used for the anticorrosive 99, curing is performed for the purpose of increasing mechanical strength after the anticorrosive 99 is applied to the
電線圧着部111に対して、電線圧着部111を構成する底部6の反対側から、芯線端部14を覆うように、防食剤99は塗布される。本実施の形態では、端子20の長手方向における第1連結部32の中央部から、端子20の長手方向における被覆圧着部62の中央部まで、防食剤99が塗布される。これによって、電線10の素線露出部16、端子20の第1連結部32、芯線圧着部42、第2連結部52、被覆圧着部62、電線10の被覆端部15に防食剤99が塗布される。
The anticorrosive 99 is applied to the
加締められた圧着爪44a,44b上、圧着爪64a,64b上、そして側壁部47a,47bにおける外側の側面、側壁部67a,67bにおける外側の側面において、芯線圧着部42および被覆圧着部62に塗布された防食剤99は凝固する。素線露出部16および被覆端部15に塗布された防食剤99は、一部は側壁部37a,37bおよび側壁部57a,57bにおける外側の側面において凝固するが、主には側壁部37a,37bおよび側壁部57a,57bにおける内側の側面に沿って、電線圧着部111内側に浸透する。端子20の内側に防食剤99が浸透することによって、素線11間および素線11と端子20との間に形成された隙間は、防食剤99に埋められることとなる。
On the
このように防食剤99が塗布されることによって、電線圧着部111は防食剤99に覆われる。このとき、側壁部7a,7bの外側の側面であって、防食剤99を最低限付着させる必要がある範囲であるにもかかわらず、防食剤99が付着していない領域が部分的に存在する場合、防食剤99の付着していない領域から端子20内側に、塩水などの電解質水溶液が浸入するおそれがある。特に、第1連結部32の内側には嵌合側露出部16aが、第2連結部52の内側には被覆側露出部16bが、それぞれ配設されている。従って、嵌合側露出部16aおよび被覆側露出部16bにおける芯線12と電線圧着部111との接触部分に、端子20の内側に浸入した電解質水溶液が付着して、芯線12に腐食を生じさせるおそれがある。
Thus, by applying the anticorrosive 99, the
本実施の形態においては、端子付き電線1の側壁部7aおよび圧着爪64aにおける外側の面に境界線8aが、側壁部7bおよび圧着爪64bにおける外側の面に境界線8bが、それぞれ示されている。これらの境界線8a,8bによって、電線圧着部111における外側の面で、防食剤99を最低限付着させる必要がある防食範囲800が特定される。したがって、防食範囲800は電線圧着部111における外側の面において容易に確認することができる。
In the present embodiment,
本実施の形態において、防食範囲800を特定する境界線8aは、第1境界線81a、第2境界線82a、第3境界線83aによって構成されている。また、境界線8bは、第1境界線81b、第2境界線82b、第3境界線83bによって構成されている。底部6側から側壁部7a,7bにおける外側の側面に沿って端子20の内側に浸入しようとする電解質水溶液を防ぐための防食剤99の付着範囲は、第3境界線83a,83bによって示される。また、電線圧着部111の一方側から他方側に向かって端子20内側に浸入しようとする電解質水溶液を防ぐための防食剤99の付着範囲が第1境界線81a,81bによって示される。また、端子20の他方側から一方側に向かって端子20内側に浸入しようとする電解質水溶液を防ぐための防食剤99の付着範囲が第2境界線82a,82bによって示される。第2境界線82a,82bは、電線圧着部111における被覆圧着部62の側面である側壁部67a,67bだけでなく、上面の圧着爪64a,64bにおいても示されている。このため、電線圧着部111における外側の上面についても防食剤99が適切に付着しているかについても判定することができる。
In the present embodiment, the
図4では、境界線8aと防食剤99の外縁991とに囲まれて、防食剤99が存在しない領域である領域500および領域550が設けられている。つまり、防食剤99は防食範囲800の一部を覆いつつも、防食剤99の外縁991が境界線8aを部分的に越えておらず、防食範囲800において、部分的に防食剤99で覆われていない領域(領域500、領域550)が設けられている。このように、防食剤99は防食範囲800を完全に覆っていないため、端子20の外側の面に防食剤99が付着してはいるものの、電解質水溶液は端子20内側に浸入するおそれがある。
In FIG. 4, a
図5において、防食剤99は防食範囲800を覆っており、防食剤99の外縁991は境界線8aを越えて、又は境界線8a上に位置している。防食剤99は防食範囲800を完全に覆っている。
In FIG. 5, the anticorrosive 99 covers the
このように、本実施の形態においては、端子20の外側の面であって、防食材99を最低限付着させる必要がある防食範囲800の境界が、境界線8a,8bによって特定されている。このため、防食範囲800はその他の端子20の領域と容易に見分けることが可能であり、防食剤99が防食範囲800を覆い、かつ外縁991が境界線8a,8bを超えていることによって、防食範囲800を防食剤99が完全に覆っていることを容易に確認できる。
Thus, in the present embodiment, the boundary of the
このような端子付き電線1は、自動車用ワイヤーハーネスの電線に好適である。自動車では、外部から、例えば塩水などの電解質水溶液が浸入しやすく、浸入した水分が端子20と電線10の芯線12との接触部分に付着しやすい。本実施の形態における端子付き電線1は、防食範囲800を特定するために電線圧着部111の外側の面に境界線8a,8bが示されているため、防食範囲800を容易に確認することができる。このため、腐食防止の観点において高品質である、端子20において防食剤99を最低限付着させる必要がある範囲に防食剤99が適切に付着した端子付き電線1のみを自動車用ワイヤーハーネスに用いることができる。
Such a terminal-attached
上述の端子付き電線1は、以下のようにして製造され、電線圧着部111に設けられた防食範囲800を防食剤99が完全に覆っているかについて判定が行われる。
The above-described terminal-attached
図6は、本発明の実施の流れが示されたフローチャートである。準備工程において、上述の図1に示された端子20が準備される(ステップS1)。端子20は導電性金属板が加工されることによって得られる。たとえば、導電性金属板が打ち抜き加工およびプレス加工などによって成形されてから、曲げ加工で屈曲されることによって、端子20は製造される。このとき、導電性金属板にセレーション加工が施されることによって境界線8a,8bが示される。
FIG. 6 is a flowchart showing the flow of implementation of the present invention. In the preparation step, the terminal 20 shown in FIG. 1 is prepared (step S1). The terminal 20 is obtained by processing a conductive metal plate. For example, the conductive metal plate is formed by stamping and pressing, and then bent by bending to produce the terminal 20. At this time,
圧着工程では、端子20に電線10が圧着される(ステップS2)。電線10の一端部の被覆部13が剥がされて、芯線12を露出させる。次いで、芯線圧着部42の圧着片43a,43bの間に芯線端部14が位置するように、そして被覆圧着部62の圧着片63a,63bの間に被覆端部15が位置するように、電線10は底部26上に載置される。そして、芯線圧着部42および被覆圧着部62が加締められることによって、電線10と端子20とは圧着される。このように、電線10が端子20に固定されてから防食剤塗布工程に移行する。
In the crimping process, the
防食剤塗布工程では、電線圧着部111に対して、底部6の反対側から、芯線端部14を覆うように防食剤99が塗布されて、防食部90が形成される(ステップS3)。本実施の形態では、端子付き電線1における第1連結部32から被覆圧着部62までに防食剤99が塗布される。防食剤99は、加熱によって溶融した液体の状態で塗布される。塗布後、防食剤99を冷却して凝固させることによって防食部90が形成される。以上のようにして端子付き電線1の製造が行われる。
In the anticorrosive agent application step, the
続いて、電線圧着部111に設けられた防食範囲800を防食剤99が完全に覆っているかについて判定が行われる(ステップS4)。
Subsequently, it is determined whether or not the
具体的には、防食範囲800を防食剤99が覆い、かつ防食剤99の外縁991が、境界線8a,8bを越えているのであれば、防食剤99は防食範囲800を完全に覆っている。また、防食剤99の外縁991が、境界線8a,8bを部分的に越えていない場合は、防食剤99が防食範囲800を完全には覆っていない。このように、境界線8a,8bが示されることによって、防食範囲800の境界を、防食剤99の外縁991が越えているか容易に判定できる。したがって、防食剤99を最低限付着させる必要がある範囲を防食剤99が完全に覆っているかについて容易に確認することができる。
Specifically, if the anticorrosive 99 covers the
以上のように、本実施の形態では、電線圧着部111に境界線8a,8bが示されることによって、端子20において防食剤99を最低限付着させる必要がある防食範囲800を特定することができる。したがって、防食剤99が防食範囲800を覆い、かつ防食剤99の外縁991が、境界線8a,8bを越えていることを確認することで、防食範囲800を防食剤99が完全に覆っていることを容易に確認できる。したがって、端子付き電線1における防食剤99の塗布不良は容易に見いだすことができるため、不良端子付き電線が市場に流通することを事前に防ぐことができる。
As described above, in the present embodiment, the
なお本願発明は、上記実施形態に限定して実施されるものではない。例えば、上記実施形態においては、第1境界線81a,81b、第2境界線82a,82bおよび第3境界線83a,83bにより、境界線8a,8bが構成されていたが、このような形態には限られない。高さ方向に沿って底部6とは反対側の端部を取り囲むようにして境界線8a,8bが電線圧着部111における外側の面に示されるのであれば、どのように境界線8a,8bが示されていても構わない。
Note that the present invention is not limited to the above embodiment. For example, in the above-described embodiment, the
また、防食剤99の色と端子20の色とが異なる色であっても構わない。これによって視認性が向上するため、防食剤99の外縁991が、防食範囲800を特定する境界線8a,8bを越えているかどうか、より判定が行いやすくなる。
Further, the color of the anticorrosive 99 and the color of the terminal 20 may be different. Since visibility improves by this, it becomes easier to determine whether the
また、上記実施形態においては、境界線8a,8bは、電線圧着部111における外側の面に凹設されていたが、このような形態には限られない。たとえば、電線圧着部111における外側の面に凸設されることによって示される形態であっても構わない。
Moreover, in the said embodiment, although the
また、上記実施形態においては、電線10の芯線12を構成する素線11は、アルミニウムまたはアルミニウム合金であったが、これに限定されず、他の金属材料で構成されたものであっても構わない。また、端子20を構成する導電性金属板は、銅板もしくは銅合金板、またはこれらの錫めっき板であるが、これに限定されず、他の金属材料で構成されたものであってもよい。本発明の端子20および端子付き電線1は、端子20を構成する金属材料よりも、素線11を構成する金属材料のほうが、標準電極電位が低い関係にある場合に好適である。
Moreover, in the said embodiment, although the
また、上記実施形態においては、端子20は雌端子であったが、このような形態に限られない。雄端子において、本願発明が用いられた形態であっても構わない。 Moreover, in the said embodiment, although the terminal 20 was a female terminal, it is not restricted to such a form. In the male terminal, the present invention may be used.
1 端子付き電線
8a,8b 境界線
10 電線
20 端子
21 端子嵌合部
32 第1連結部
42 芯線圧着部
52 第2連結部
62 被覆圧着部
90 防食部
99 防食剤
71a 側面上端部
111 電線圧着部
800 防食範囲
DESCRIPTION OF
Claims (4)
前記端子における前記電線圧着部は、
前記電線の端部を挟む両側から対向する2つの側壁部と、
前記2つの側壁部を繋ぐ底部と、
前記2つの側壁部各々から延びて形成され前記電線の端部の被覆部に圧着された第1圧着部と、
前記2つの側壁部各々から延びて形成され前記被覆部から伸び出た芯線に圧着された第2圧着部と、
を備え、
前記電線圧着部における前記第1圧着部及び前記2つの側壁部の外側の面に、前記第1圧着部から前記第2圧着部よりも前記端子嵌合部側の位置に至る範囲に渡って、前記第2圧着部及び前記芯線の部分を取り囲む所定の判定領域を三方向において特定する境界線が記され、
前記第2圧着部及び前記芯線を覆う防食剤が、少なくとも前記境界線により特定される前記判定領域を含む領域に渡って塗布されていることを特徴とする端子付き電線。 A terminal-equipped electric wire comprising: an electric wire; and a terminal in which a terminal fitting portion connected to an electric wire crimping portion and a counterpart terminal that holds an end portion of the electric wire is integrally formed,
The wire crimping portion of the terminal is
Two side wall portions facing from both sides sandwiching the end portion of the electric wire;
A bottom portion connecting the two side wall portions;
A first crimping portion formed extending from each of the two side wall portions and crimped to a covering portion at an end of the electric wire;
A second crimping portion that is formed extending from each of the two side wall portions and is crimped to a core wire extending from the covering portion;
With
Over the range from the first crimping part to the terminal fitting part side of the second crimping part on the outer surfaces of the first crimping part and the two side wall parts in the wire crimping part, A boundary line that specifies a predetermined determination region surrounding the second crimping portion and the core wire portion in three directions is described,
An electric wire with a terminal, wherein an anticorrosive covering the second crimping part and the core wire is applied over at least a region including the determination region specified by the boundary line.
前記芯線は、前記端子とは異なる種類の金属からなることを特徴とする端子付き電線。 It is an electric wire with a terminal according to claim 1,
The said core wire consists of a different kind of metal from the said terminal, The electric wire with a terminal characterized by the above-mentioned.
前記芯線はアルミニウムを主成分とする金属からなり、前記端子は銅を主成分とする金属からなることを特徴とする端子付き電線。 It is an electric wire with a terminal according to claim 2,
The cored wire is made of a metal mainly composed of aluminum, and the terminal is made of a metal mainly composed of copper.
前記防食剤は樹脂からなることを特徴とする端子付き電線。 A terminal-attached electric wire according to any one of claims 1 to 3,
The said anticorrosive consists of resin, The electric wire with a terminal characterized by the above-mentioned.
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