JP2012027241A - ファイバレーザ加工機に用いられるファイバ接続方法及びファイバ接続構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】フィーディングファイバケーブルとプロセスファイバケーブルとを直接に接続してカップリングユニットを省略することが可能なファイバ接続構造を提供する。
【解決手段】フィーディングファイバケーブル8のレーザ光の出射端8aとプロセスファイバケーブル4のレーザ光の入射端4aとを所定の隙間43を空けて対向した状態でフィーディングファイバケーブル8及びプロセスファイバケーブル4がガラスからなる筒体42内に固定されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、ファイバレーザ加工機に用いられるファイバの接続方法及び接続構造に関する。
ファイバレーザ加工機は、被加工材に対してレーザ光を照射することにより被加工材の切断等の加工を行う装置である。図4は、特許文献1に記載されたファイバレーザ加工機1を示す。
ファイバレーザ加工機1は、レーザ光源としてのファイバレーザ発振器2と、ファイバレーザ加工機2からレーザ光の供給を受けて被加工材Wに加工を行う加工テーブル3とを備え、これらが伝送ケーブルとしてのプロセスファイバケーブル4によって接続されている。
ファイバレーザ発振器2は、光エンジン6、フィーディングファイバケーブル8、カップリングユニット10、電源ユニット12、制御ユニット14を備え、これらが筐体5内に収容されることにより形成されている。
光エンジン6は、レーザ光を生成する複数のファイバレーザモジュール15と、複数のファイバレーザモジュール15からのレーザ光を受け入れてまとめることによりレーザ光の出力を大きくするコンバイナー16とによって形成されている。
コンバイナー16の出力側には、フィーディングファイバケーブル8が接続されており、フィーディングファイバケーブル8によってコンバイナー16と、カップリングユニット10とが接続されている。カップリングユニット10の出力側にはプロセスファイバケーブル4が接続されており、プロセスファイバケーブル4によってカップリングユニット10と加工テーブル3側の加工ヘッド18とが接続される。この場合、フィーディングファイバケーブル8の出力端にコネクタを接続すると共に、プロセスファイバケーブル4の入力端にコネクタを接続し、これらのコネクタをカップリングユニット10に差し込むことによりカップリングユニット10とこれらのケーブル4、8との接続がなされている。
電源ユニット12は、交流電源を直流電源に変換してファイバレーザモジュール15や制御ユニット14に電力を供給する。制御ユニット14は、ファイバレーザ発振器2の制御を行う。
カップリングユニット10は、出力エンジン6側からのフィーディングファイバケーブル8と、加工テーブル3側のプロセスファイバケーブル4とを接続することによりフィーディングファイバケーブル8によって伝送されたレーザ光をプロセスファイバケーブル4に出力するユニットである。
図5は、カップリングユニット10による接続構造を示している。フィーディングファイバケーブル8及びプロセスファイバケーブル4はレーザ光の光軸上に位置するように配置されており、フィーディングファイバケーブル8の出射端8aと、プロセスファイバケーブル4の入射端4aとが光軸上で対向している。
この場合、フィーディングファイバケーブル8のコア径は50μm程度、プロセスファイバケーブル4のコア径はフィーディングファイバケーブル8のコア径よりも太い100〜200μm程度となっている。
図5に示すように、フィーディングファイバケーブル8とプロセスファイバケーブル4との間の光路上には、コリメータレンズ20及びフォーカシングレンズ21が配置されている。コリメータレンズ20は、フィーディングファイバケーブル8の出射端8aから出射するレーザ光7を平行光束とし、フォーカシングレンズ21はこの平行光束をプロセスファイバケーブル4の入射端4aに集光させるものである。
図4で示すように、加工テーブル3には、被加工材Wが載置されている。又、加工テーブル3には、X軸方向に移動制御されるX軸キャリッジ24が設けられ、このX軸キャリッジ24にY軸キャリッジ25がY軸方向に移動制御可能に取り付けられている。
Y軸キャリッジ25には、加工ヘッド18が取り付けられている。加工ヘッド18は、被加工材Wに臨むノズル27を有している。ノズル27は、プロセスファイバケーブル4に伝送されたレーザ光をZ軸方向から被加工材Wに対して集光照射する。この集光照射により切断等の被加工材Wへの加工が行われる。
なお、図示を省略するが、加工ヘッド18にはプロセスファイバケーブル4から出射したレーザ光を平行光束とするコリメータレンズ及びコリメータレンズからのレーザ光を集光する集光レンズが配置されるものである。
又、図示を省略するが、被加工材Wへの加工の際に発生した反射光がファイバレーザ発振器2に戻ることを防止するビームシャッタが設けられる。ビームシャッタは、例えば、カップリングユニット10とプロセスファイバケーブル4との接続部分や、カップリングユニット10とフィーディングファイバケーブル8との接続部分等に設けられるものである。
以上のようなファイバレーザ加工機1においては、カップリングユニット10を用いることから、以下のような問題点を有している。
(1)カップリングユニット10においては、フィーディングファイバケーブル8からプロセスファイバケーブル4にレーザ光を伝送するためにコリメータレンズ20、フォーカシングレンズ21を用いることから(図5参照)、レンズによるレーザ光7の収差があり、出力が低減する。
(2)プロセスファイバケーブル4のコア径がフィーディングファイバケーブル8のコア径よりも大きいため、レーザ光7を伝送する際にレーザ光7の輝度が低減する。
(3)カップリングユニット10がファイバレーザ発振器2の大きさに影響し、ファイバレーザ発振器2を小型化することが難しい。
(4)コリメータレンズ20やフォーカシングレンズ21を介してレーザ光7を伝送するため、その調整が難しい。
以上の問題点を解消するため、カップリングユニット10を省くことが良好であり、カップリングユニット10を用いることなくフィーディングファイバケーブル8を直接に加工ヘッド18に接続する第1の改良案が考えられる。
又、第2の改良案として、フィーディングファイバケーブル8とプロセスファイバケーブル4とを融着してこれらを直接に接続することが考えられる。
図6は、第2の改良案の構造を示し、フィーディングファイバケーブル8の出射端とプロセスファイバケーブル4の出射端とを突き合わせ、この突き合わせ状態に対して熱33を加えるものである。突き合わせは、フィーディングファイバケーブル8のコア29とプロセスファイバケーブル4のコア31とが同軸状となるように行われ、これらのケーブル4、8のクラッド30、32の外側から熱33を加えて加熱するものである。この加熱により、フィーディングファイバケーブル8とプロセスファイバケーブル4とが融着してフィーディングファイバケーブル8とプロセスファイバケーブル4とが直接に接続される。
特開2009−226473号公報
しかしながら、上述した第1の改良案では、フィーディングファイバケーブル8のコネクタが故障したとき、光エンジン6のコンバイナー16を交換する必要がある。又、被加工材Wの加工の際に光エンジン6に戻る反射光の量が増え、信頼性に影響する。さらに、フィーディングファイバケーブル8のコア径が決まっていることから、被加工材Wへの加工条件に合わせた大きな出力のレーザ光を伝送することができない問題がある。これらのことから、フィーディングファイバケーブル8を加工ヘッド18に直接に接続する第1の改良案は現実的ではない。
図6に示す第2の改良案では、フィーディングファイバケーブル8とプロセスファイバケーブル4との融着時に熱が加わった部分でこれらのケーブル4,8におけるコアの形状の歪みが生じる。図7は、この状態を示し、コアの歪み34がケーブル4、8の融着部分に生じ、この歪み34によって集光性等のレーザ光のビーム品質が劣化する。又、図6の構造では、プロセスファイバケーブル4を切り換えるためには、スプライスを切り、スプライスを切った後に再度融着する必要があり、プロセスファイバケーブル4の切り換えが面倒となる問題がある。これらのことから、第2の改良案も現実的ではない。
そこで本発明は、第1の改良案及び第2の改良案の問題点が生じることがなく、フィーディングファイバケーブル8とプロセスファイバケーブル4とを直接に接続することができ、これによりカップリングユニット10を省略することが可能なファイバ接続方法及びファイバ接続構造を提供することを目的とする。
請求項1記載の発明は、ファイバレーザ発振器が生成したレーザ光をまとめて取り出すフィーディングファイバケーブルと、このフィーディングファイバケーブルによって取り出されるレーザ光を被加工材に対して集光照射する加工ヘッドに伝送するプロセスファイバケーブルとを備えたファイバレーザ加工機に用いられ、前記フィーディングファイバケーブルとプロセスファイバケーブルとを接続するファイバ接続方法であって、前記フィーディングファイバケーブルのレーザ光の出射端と前記プロセスファイバケーブルのレーザ光の入射端とを所定の隙間を空けて対向するようにフィーディングファイバケーブル及びプロセスファイバケーブルをガラスからなる筒体内に固定することを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1記載のファイバレーザ加工機に用いられるファイバ接続方法であって、前記筒体におけるフィーディングファイバケーブルの出射端とプロセスファイバケーブルの入射端との隙間に対応した部分をフィーディングファイバケーブルとプロセスファイバケーブルの融点より低いガラスの軟化点温度で加熱して、前記隙間を溶融したガラスで満たし、この状態でフィーディングファイバケーブルとプロセスファイバケーブルとを前記筒体の内部に固定することを特徴とする。
請求項3記載の発明は、ファイバレーザ発振器が生成したレーザ光をまとめて取り出すフィーディングファイバケーブルと、このフィーディングファイバケーブルによって取り出されるレーザ光を被加工材に対して集中照射する加工ヘッドに伝送するプロセスファイバケーブルとを備えたファイバレーザ加工機に用いられ、前記フィーディングファイバケーブルとプロセスファイバケーブルとを接続するファイバ接続構造であって、前記フィーディングファイバケーブルのレーザ光の出射端と前記プロセスファイバケーブルのレーザ光の入射端とを所定の隙間を空けて対向した状態で前記フィーディングファイバケーブル及びプロセスファイバケーブルがガラスからなる筒体内に固定されていることを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項3記載のファイバレーザ加工機に用いられるファイバ接続構造であって、前記筒体におけるフィーディングファイバケーブルの出射端とプロセスファイバケーブルの入射端との隙間に対応した部分が前記ガラスを加熱して溶融することによって形成された溶融体によって満たされていることを特徴とする。
請求項1記載の発明によれば、フィーディングファイバケーブルのレーザ光の出射端とプロセスファイバケーブルのレーザ光の入射端とを所定の隙間を空けて対向するようにフィーディングファイバケーブル及びプロセスファイバケーブルをガラスからなる筒体内に固定することにより、フィーディングファイバケーブルからのレーザ光をプロセスファイバケーブルに直接に伝送することができるため、カップリングユニットを省略することができる。
又、請求項1記載の発明によれば、フィーディングファイバケーブル及びプロセスファイバケーブルを筒体内から取り出して交換することが可能であり、レーザ光の出力に合わせたコア径のフィーディングファイバケーブル及びプロセスファイバケーブルへの切り換えが簡単となる。
さらに、フィーディングファイバケーブルとプロセスファイバケーブルとを融着して接続する構造ではないため、融着の際の熱によってケーブルのコアに歪みが生じることない。
以上により、第1の改良案及び第2の改良案の問題点が生じることなく、しかもカップリングユニットを省略することができる。
請求項2記載の発明によれば、フィーディングファイバケーブルとプロセスファイバケーブルの間の隙間を溶融したガラスで満たしてフィーディングファイバケーブルとプロセスファイバケーブルとを筒体の内部に固定するため、フィーディングファイバケーブルとプロセスファイバケーブルとを確実に接続することができる。又、ガラスの溶融は、フィーディングファイバケーブル及びプロセスファイバケーブルの融点よりも低い温度であるガラスの軟化点温度で加熱することにより行うため、フィーディングファイバケーブル及びプロセスファイバケーブルのコアに歪みを生じることなく、これらのケーブルを接続することができ、レーザ光のビーム品質が劣化することがない。
請求項3記載の発明によれば、請求項1記載の発明と同様に、カップリングユニットを省略した構造とすることができ、しかもフィーディングファイバケーブル及びプロセスファイバケーブルの切り換えが簡単であり、さらには、ケーブルのコアに歪みが生じることがない。
請求項4記載の発明によれば、ガラスの溶融体を満たすことによりフィーディングファイバケーブル及びプロセスファイバケーブルを直接に接続するため、請求項2記載の発明と同様に、フィーディングファイバケーブルとプロセスファイバケーブルとを確実に接続することができ、しかもコアに歪みが生じることがなくレーザ光のビーム品質が劣化することがない。
本発明の第1実施形態のファイバ接続構造を示す断面図である。 本発明の第2実施形態のファイバ接続構造を示す断面図である。 レーザ光の伝送を示す断面図である。 ファイバレーザ加工機を示す斜視図である。 カップリングユニット内におけるケーブルの接続構造を示す側面図である。 第2の改良案を示す断面図である。 第2の改良案の問題点を示す断面図である。
以下、本発明を図示した実施形態により具体的に説明する。なお、各実施形態において、図4〜図7に示す部材と同一の部材は同一の符号を付して対応させてある。
[第1実施形態]
図1は、本発明の第1実施形態のファイバ接続構造41を示す断面図である。
ファイバ接続構造41は、図4に示すファイバレーザ加工機1に適用されるものである。すなわち、図4に示すように、ファイバレーザ発振器2は、複数のファイバモジュール15と、複数のファイバモジュール15からのレーザ光を受け入れてまとめるコンバイナー16とを有している。又、加工テーブル3においては、X軸キャリッジ24がX軸方向に移動制御され、Y軸キャリッジ25がY軸方向に移動制御される。Y軸キャリッジ25には、被加工材Wに臨むノズル27を有する加工ヘッド18が取り付けられている。さらに、図示を省略するが、被加工材Wへの加工の際に発生した反射光がファイバレーザ発振器2に戻ることを防止するビームシャッタが適宜位置に設けられる。
この実施形態では、コンバイナー16に接続されるフィーディングファイバケーブル8と、加工ヘッド18に接続されるプロセスファイバケーブル4とを直接に接続するものであり、図4に示すカップリングユニット10が省略される。
図1に示すように、フィーディングファイバケーブル8とプロセスファイバケーブル4とがガラスからなる筒体42の両端から筒体42の空洞部42aに挿入されている。筒体42は、フィーディングファイバケーブル8及びプロセスファイバケーブル4の融点よりも低い軟化点温度のガラスが用いられる。
フィーディングファイバケーブル8は、芯材となるコア29及びコア29を被覆するクラッド30によって形成され、プロセスファイバケーブル4もコア31及びコア31を被覆するクラッド32によって形成されている。なお、フィーディングファイバケーブル8のコア29の径は、50μm程度であり、プロセスファイバケーブル4のコア31の径は、これよりも太い100〜200μm程度となっている。
これらのケーブル4、8の筒体42への挿入は、フィーディングファイバケーブル8の出射端8aとプロセスファイバケーブル4の入射端4aとが対向すると共に、入射端4aと出射端8aとの間に所定の隙間43を形成するように行われる。又、これらのケーブル4、8の入射端4a及び出射端8aの対向状態を保持するため、樹脂からなる固定用部材44、45が筒体42内に充填される。固定用部材44は、フィーディングファイバケーブル8と筒体42との間に充填されることにより同ケーブル8を保持し、固定用部材45はプロセスファイバケーブル4と筒体42との間に充填されることにより同ケーブル4を保持する。
次に、この実施形態の接続方法を説明する。
筒体42の両端からフィーディングファイバケーブル8及びプロセスファイバケーブル4を挿入し、フィーディングファイバケーブル8の出射端8aとプロセスファイバケーブル4の入射端4aとを接近させて、これらを対向させる。
この接近状態でアクティブアライメント(active−alignment)を行う。アクティブアライメントにおいては、フィーディングファイバケーブル8から光をコア29に導入し、この光がプロセスファイバケーブル4を通過する通過率が最大値となるようにフィーディングファイバケーブル8の出射端8a及びプロセスファイバケーブル4の入射端4aの位置を相対的に調整する。
この調整の後、フィーディングファイバケーブル8の出射端8aとプロセスファイバケーブル4の入射端4aとの間に隙間43を形成するように固定用部材44、45によってこれらのケーブル4、8を筒体42内に固定する。
このような実施形態によれば、フィーディングファイバケーブル8の出射端8aとプロセスファイバケーブル4の入射端4aとを隙間43を空けて対向するようにフィーディングファイバケーブル8及びプロセスファイバケーブル4を筒体42内に固定するため、フィーディングファイバケーブル8からのレーザ光をプロセスファイバケーブル4に直接に伝送することができる。このため、カップリングユニットを省略することができる。
又、このファイバ接続構造41によれば、フィーディングファイバケーブル8及びプロセスファイバケーブル4を筒体42内から取り出して交換することが可能であり、従って、レーザ光の出力に合わせたコア径のフィーディングファイバケーブル8及びプロセスファイバケーブル4への切り換えが簡単となる。さらに、フィーディングファイバケーブル8とプロセスファイバケーブル4とを融着して接続する構造と異なり、融着の際の熱によってケーブルのコアに歪みが生じることない。
[第2実施形態]
図2及び図3は、本発明の第2実施形態のファイバ接続構造47を示す断面図である。
この実施形態においても、ガラスからなる筒体42の空洞部42a内にフィーディングファイバケーブル8及びプロセスファイバケーブル4が挿入される。このとき、フィーディングファイバケーブル8の出射端8aと、プロセスファイバケーブル4の入射端4aとが隙間43を有して対向するようにケーブル4、8が筒体42内に挿入されるものである。この実施形態においては、筒体42としてフィーディングファイバケーブル8及びプロセスファイバケーブル4の融点よりも低い軟化点温度のガラスが用いられるものである。
又、この実施形態においても、フィーディングファイバケーブル8の出射端8a及びプロセスファイバケーブル4の入射端4aの対向状態を保持するため、樹脂からなる固定用部材44、45がそれぞれ筒体42内に充填されるものである。
この実施形態においては、筒体42における出射端8a及び入射端4aが対向している隙間43に対応した部分を加熱することにより、隙間43に対応した部分を溶融する。これにより、隙間43がガラス(筒体42)の溶融体49によって満たされる。隙間43を満たした溶融体49は、フィーディングファイバケーブル8の出射端8a及びプロセスファイバケーブル4の入射端4aを固定状態とするため、出射端8a及び入射端4aが位置ずれすることない。これにより、フィーディングファイバケーブル8からのレーザ光50をプロセスファイバケーブル4に確実に伝送することができる。図3は、レーザ光50の伝送状態を示し、フィーディングファイバケーブル8から出射したレーザ光50が発散した状態でプロセスファイバケーブル4に入射する。
次に、この実施形態の接続方法を説明する。
第1実施形態と同様に、筒体42の両端からフィーディングファイバケーブル8及びプロセスファイバケーブル4を挿入し、フィーディングファイバケーブル8の出射端8aとプロセスファイバケーブル4の入射端4aとを接近させて、これらを対向させる。
その後、フィーディングファイバケーブル8から光をコア29に導入し、この光がプロセスファイバケーブル4を通過する通過率が最大値となるようにフィーディングファイバケーブル8の出射端8a及びプロセスファイバケーブル4の入射端4aの位置を相対的に調整するアクティブアライメントを行う。
その後、筒体42における隙間43部分を加熱することにより、隙間43部分のガラスを溶融する。図2における符号48は、この加熱領域を示す。加熱は、フィーディングファイバケーブル8及びプロセスファイバケーブル4の融点より低い軟化点温度で行う。このような温度による加熱領域48への加熱により、筒体42における隙間43に対応した部分が溶融し、隙間43がガラスの溶融体49によって満たされる。隙間43を満たした溶融体49は、フィーディングファイバケーブル8の出射端8a及びプロセスファイバケーブル4の入射端4aを固定状態とする。
そして、樹脂からなる固定用部材44,45を筒体42内に充填してフィーディングファイバケーブル8及びプロセスファイバケーブル4を筒体42内に固定する。
このような実施形態によれば、隙間43が溶融体49によって満たされ、この溶融体49によってフィーディングファイバケーブル8の出射端8a及びこれに対向したプロセスファイバケーブル4の入射端4aを確実に固定することができる。このため、フィーディングファイバケーブル8からのレーザ光50を損失することなくプロセスファイバケーブル4に伝送することができる。
又、溶融体49の形成は、フィーディングファイバケーブル8及びプロセスファイバケーブル4の融点よりも低い温度で行うため、フィーディングファイバケーブル8及びプロセスファイバケーブル4のコア30,31に歪みを生じることなくケーブルを接続することができ、レーザ光のビーム品質が劣化することがない。
さらに、この実施形態では、第1実施形態と同様に、フィーディングファイバケーブル8からのレーザ光をプロセスファイバケーブル4に直接に伝送するため、カップリングユニットを省略することが可能となる。
1 ファイバレーザ加工機
2 ファイバレーザ発振器
3 加工テーブル
4 プロセスファイバケーブル
4a 入射端
8 フィーディングファイバケーブル
8a 出射端
18 加工ヘッド
29、31 コア
41、47 ファイバ接続構造
42 筒体
43 隙間
44、45 固定用部材
48 加熱領域
49 溶融体

Claims (4)

  1. ファイバレーザ発振器が生成したレーザ光をまとめて取り出すフィーディングファイバケーブルと、このフィーディングファイバケーブルによって取り出されるレーザ光を被加工材に対して集光照射する加工ヘッドに伝送するプロセスファイバケーブルとを備えたファイバレーザ加工機に用いられ、前記フィーディングファイバケーブルとプロセスファイバケーブルとを接続するファイバ接続方法であって、
    前記フィーディングファイバケーブルのレーザ光の出射端と前記プロセスファイバケーブルのレーザ光の入射端とを所定の隙間を空けて対向するようにフィーディングファイバケーブル及びプロセスファイバケーブルをガラスからなる筒体内に固定することを特徴とするファイバレーザ加工機に用いられるファイバ接続方法。
  2. 請求項1記載のファイバレーザ加工機に用いられるファイバ接続方法であって、
    前記筒体におけるフィーディングファイバケーブルの出射端とプロセスファイバケーブルの入射端との隙間に対応した部分をフィーディングファイバケーブルとプロセスファイバケーブルの融点より低いガラスの軟化点温度で加熱して、前記隙間を溶融したガラスで満たし、この状態でフィーディングファイバケーブルとプロセスファイバケーブルとを前記筒体の内部に固定することを特徴とするファイバレーザ加工機に用いられるファイバ接続方法。
  3. ファイバレーザ発振器が生成したレーザ光をまとめて取り出すフィーディングファイバケーブルと、このフィーディングファイバケーブルによって取り出されるレーザ光を被加工材に対して集中照射する加工ヘッドに伝送するプロセスファイバケーブルとを備えたファイバレーザ加工機に用いられ、前記フィーディングファイバケーブルとプロセスファイバケーブルとを接続するファイバ接続構造であって、
    前記フィーディングファイバケーブルのレーザ光の出射端と前記プロセスファイバケーブルのレーザ光の入射端とを所定の隙間を空けて対向した状態で前記フィーディングファイバケーブル及びプロセスファイバケーブルがガラスからなる筒体内に固定されていることを特徴とするファイバレーザ加工機に用いられるファイバ接続構造。
  4. 請求項3記載のファイバレーザ加工機に用いられるファイバ接続構造であって、
    前記筒体におけるフィーディングファイバケーブルの出射端とプロセスファイバケーブルの入射端との隙間に対応した部分が前記ガラスを加熱して溶融することによって形成された溶融体によって満たされていることを特徴とするファイバレーザ加工機に用いられるファイバ接続構造。
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