JP2012023918A - ワイヤーハーネスの固定方法及び保護具 - Google Patents

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Abstract

【課題】ワイヤーハーネスの固定対象部位及び固定位置の自由度に優れると共に、低コストでワイヤーハーネスを固定できるようにすること。
【解決手段】ワイヤーハーネスWHを収容して保護する保護具20である。保護具20は、不織材をホットプレスすることにより、ワイヤーハーネスを収容可能な形状に形成されている。保護具20の表面に、フック型面ファスナー部材を係止可能な繊維状表面26と、加圧及び加熱により表面が硬化した硬化表面28とが形成されている。
【選択図】図4

Description

この発明は、ワイヤーハーネスを車両の配線対象部分に固定する技術に関する。
従来、車両等に対してワイヤーハーネスを固定する方法として、いわゆるクランプ部材を用いる方法がある。
また、特許文献1に開示のように、雄型又は雌型のいずれか一方の植毛状係止片を突設したマジックテープ(登録商標)をワイヤーハーネスに巻付け固着すると共に、雄型又は雌型のいずれか一方の植毛状係止片を突設したマジックテープ(登録商標)を車体側に固着し、雄型及び雌型の植毛状係止片の係止によって、ワイヤーハーネスを車体側に固定する方法がある。
また、特許文献2に開示のように、多数のフック部材が設けられた固定部材を、ワイヤーハーネスの上方から押付けて当該ワイヤーハーネスを車体側の被取付部材に取付ける方法がある。
特開平11−155226号公報 特開2006−262649号公報
しかしながら、いわゆるクランプ部材を用いる方法では、固定対象部位に固定用の孔を形成しておく必要がある。このため、固定対象部位及び固定位置が限定されるという問題があった。
また、特許文献1及び2に開示の技術では、マジックテープ(登録商標)を固定専用部品としてワイヤーハーネスに巻付け固着するか、又は、多数のフック部材が設けられた固定部材を固定専用部品としてワイヤーハーネスの上方から押付ける必要があるため、コスト増を招くこととなっていた。
そこで、本発明は、ワイヤーハーネスの固定対象部位及び固定位置の自由度に優れると共に、低コストでワイヤーハーネスを固定できるようにすることを目的とする。
上記課題を解決するため、第1の態様は、ワイヤーハーネスを車両に固定するワイヤーハーネスの固定方法であって、表面の少なくとも一部にフック型面ファスナー部材を係止可能な繊維状表面が残存するように、不織材をホットプレスすることにより、ワイヤーハーネスを収容可能な保護具を形成し、前記ワイヤーハーネスを覆うようにして前記保護具を前記ワイヤーハーネスに取付ける工程と、車両に取付けられたフック型面ファスナー部材と前記保護具の繊維状表面との係止により前記ワイヤーハーネスを車両に固定する工程とを備える。
第2の態様は、第1の態様係るワイヤーハーネスの固定方法であって、前記保護具として、前記繊維状表面と、加圧及び加熱により表面が硬化した硬化表面とが混在する表面を有するものを形成する。
また、上記課題を解決するため、第3の態様に係る保護具は、不織材をホットプレスすることにより、ワイヤーハーネスを収容可能な形状に形成され、その表面に、フック型面ファスナー部材を係止可能な繊維状表面と、加圧及び加熱により表面が硬化した硬化表面とを有する。
第4の態様は、第3の態様に係る保護具であって、前記繊維状表面と前記硬化表面とが前記ワイヤーハーネスの長手方向に沿って形成されている。
第5の態様は、第3の態様に係る保護具であって、前記繊維状表面と前記硬化表面とが前記ワイヤーハーネス周りの周方向に沿って形成されている。
第1の態様によると、所望の固定対象部位及び固定位置にフック型面ファスナー部材を取付ければ、ワイヤーハーネスに取付けられた保護具を車両に固定できる。このため、ワイヤーハーネスの固定対象部位及び固定位置の自由度に優れる。また、ワイヤーハーネスを保護する保護具を用いて、ワイヤーハーネスを固定する構成を実現しているため、低コストでワイヤーハーネスを固定できる。
第2の態様によると、保護具のうち硬化表面部分によってワイヤーハーネスの形態維持及び十分な保護を図ることができる。
第3の態様によると、ワイヤーハーネスを収容する保護具の表面に繊維状表面が存在している。このため、所望の固定対象部位及び固定位置にフック型面ファスナー部材を取付ければ、ワイヤーハーネスに取付けられた保護具を車両に固定できる。従って、ワイヤーハーネスの固定対象部位及び固定位置の自由度に優れる。また、ワイヤーハーネスを保護する保護具を用いて、ワイヤーハーネスを固定する構成を実現できるため、低コストでワイヤーハーネスを固定できる。
第4の態様によると、硬化表面がワイヤーハーネスの長手方向に沿って形成されているため、曲り難い。このため、ワイヤーハーネスをより確実に経路規制することができる。
第5の態様によると、前記繊維状表面と前記硬化表面とが前記ワイヤーハーネス周りの周方向に沿って形成されているため、前記繊維状表面部分で曲げ易い。このため、ワイヤーハーネスの布線自由度が向上する。
実施形態に係る保護具を製造しワイヤーハーネスに取付ける工程を示す説明図である。 実施形態に係る保護具を製造しワイヤーハーネスに取付ける工程を示す説明図である。 同上の工程に用いられる金型の例を示す図である。 製造された保護具の一例を示す図である。 製造された保護具の他の例を示す図である。 車両にフック型面ファスナー部材を取付けると共に保護具を利用してワイヤーハーネスを車両に固定する工程を説明するための図である。 車両にフック型面ファスナー部材を取付けると共に保護具を利用してワイヤーハーネスを車両に固定する工程を説明するための図である。
以下、実施形態に係るワイヤーハーネスの固定方法及び当該固定方法の実施に適した保護具について説明する。
このワイヤーハーネスの固定方法は、保護具をワイヤーハーネスに取付ける工程と、車両に取付けられたフック型面ファスナー部材と保護具との係止によりワイヤーハーネスを車両に固定する工程とを備えている。図1〜図5は前者の工程を説明するための図であり、図6及び図7は後者の工程を説明するための図である。
なお、ワイヤーハーネスWHは、複数の電線を直線状或は適宜分岐させた状態で結束した構成とされている。かかるワイヤーハーネスWHの端部には、ネクタ等が取付けられている。ワイヤーハーネスWHは、車両内に配索され、コネクタを介して配設対象に存在する各種電気部品(モータ等の駆動部品、センサ、電子制御ユニット等)に接続される。
また、このワイヤーハーネスWHが固定される車両の配設対象部分としては、金属等で構成される車体ボディB、当該車体ボディに取付けられるドアパネル、また、これらの車体ボディ、ドアパネル等に取付けられる内装パネル等が想定される。ここでは、車体ボディBのうち運転席と助手席との間のボディフロアBfに、ワイヤーハーネスWHを配設固定する例で説明する(図6参照)。
まず、保護具20をワイヤーハーネスWHに取付ける工程について説明する。図1及び図2は保護具20を製造するのと同時にワイヤーハーネスWHに取付ける工程を示す説明図であり、図3は同工程に用いられる金型の例を示す図であり、図4は製造された保護具20の一例を示す図であり、図5は製造された保護具120の他の例を示す図である。
すなわち、本工程では、不織材30をホットプレスすることにより、ワイヤーハーネスWHを収容可能な保護具20を形成すると共に、ワイヤーハーネスWHを覆うようにして保護具20をワイヤーハーネスWHに取付ける。この際、保護具20の表面の少なくとも部にフック型面ファスナー部材を係止可能な繊維状表面26が残存するようにする。なお、繊維状表面26には、フック型面ファスナー部材を係止可能な繊維が露出していればよく、多少の加圧或は加熱がなされてもよい。
上記不織材としては、加熱工程を経ることにより硬くなることが可能な不織材を用いることができる。かかる不織材として、絡み合う基本繊維と接着樹脂(バインダとも呼ばれる)とを含むものを用いることができる。接着樹脂は、基本繊維の融点よりも低い融点(例えば、110℃〜115℃)を有する樹脂である。そして、不織材を、基本繊維の融点よりも低くかつ接着樹脂の融点よりも高い加工温度に加熱することで、接着樹脂が溶融して基本繊維間に染みこむ。この後、不織材が接着樹脂の融点よりも低い温度になると、基本繊維同士を結合した状態で接着樹脂が固化する。これより、不織材が加熱前の状態よりも硬くなり、加熱時の成形形状に維持されるようになる。また、複数の不織材を重ね合せた状態で加圧及び加熱すると、溶融した樹脂が不織材の重ね合せ部分に染こむ。これにより、重ね合された不織材同士が接合されるようになる。通常、かかる不織材としては、シート状の不織布が用いられる。
接着樹脂は、粒状であっても繊維状であってもよい。芯繊維の外周に接着樹脂層を形成してバインダ繊維を構成し、これを基本繊維と絡み合わせるようにしてもよい。この場合の芯繊維としては、上記基本繊維と同材料のものを用いることができる。
上記基本繊維としては、接着樹脂の融点で繊維状態を保ち得ればよく、樹脂繊維の他、各種繊維を用いることができる。また、接着樹脂としては、基本繊維の融点よりも低い融点を持つ熱可塑性樹脂繊維を用いることができる。基本繊維と接着樹脂の組合わせとしては、基本繊維をPET(ポリエチレンテレフタレート)の樹脂繊維とし、接着樹脂をPETとPEI(ポリエチレンイソフタレート)の共重合樹脂とした例が挙げられる。この場合、基本繊維の融点はおよそ250℃であり、接着樹脂の融点は110℃〜150℃である。このため、不織材を110℃〜250℃の温度に加熱すると、接着樹脂が溶融し、溶融せずに繊維状を保つ基本繊維間に染込む。そして、不織材が接着樹脂の融点よりも低い温度になると、基本繊維同士を結合した状態で接着樹脂が固化し、不織材は硬くなって加熱時の成形形状を維持する。
また、ホットプレスとは、加工対象物である不織材を金型間に挟込み、加熱状態で金型に圧を加えて不織材を成型加工することをいう。上記不織材30のうち加熱及び加圧した部分の表面は、加熱により接着樹脂が溶融し、溶融した樹脂が基本繊維間に染込む。このため、その部分の表面は、基本繊維が密に集合した状態で硬化した硬化表面に形成される。この硬化表面は、保護具20を一体形態に保ち、もって内部のワイヤーハーネスWHを保護する役割を果す。また、硬化表面により保護具20の延在形状を一定に保つことにより、ワイヤーハーネスWHの布線形態を一定状態に保つ役割を果す。一方、上記不織材30のうち加熱しない部分の表面は、基本繊維が比較的粗な状態で絡み合ったままの状態が維持される。このため、その部分の表面は、フック型面ファスナー部材90を係止可能な繊維状表面として残存する。つまり、不織材30をホットプレスする際、部分的に加熱しない(つまり、接着樹脂を溶融させない)ようにすることで、部分的な繊維状表面を残存させることができる。
上記不織材30をホットプレスして保護具20を製造するより具体的な手順について説明する。
まず、保護具20は、ホットプレス用成形型50を用いて製造される。ホットプレス用成形型50は、下型52と、上型60とを備えている。
下型52は、熱伝導性に優れた金属等により形成された部材であり、その一主面(上面)に下型面54が形成されている。下型面54は、上方に開口する縦割溝状部分55(ここでは六角形を半分にした断面形状の溝状)と当該縦割溝状部分55の両側縁部に設けられた一対の側縁加圧面56とを有している。
上型60は、熱伝導性に優れた金属等により形成された長尺部材であり、その一主面(下面)に上型面64が形成されている。上型面64は、下方に開口する縦割溝状部分65(ここでは六角形を半分にした断面形状の溝状)と当該半円状溝部分65の両側縁部に設けられた一対の側縁加圧面66とを有している。
上型面64の縦割溝状部分65は下型面54の縦割溝状部分55に対向して配設され、上型面64の一対の側縁加圧面66は下型面54の一対の側縁加圧面56に対向して配設されている。縦割溝状部分55、65は、半円状の溝であっても、他の多角形を縦割にした溝状であってもよい。
また、上記下型52は、図3に示すように、その長手方向(製造対象となる保護具20に収容されるワイヤーハーネスWHの長手方向でもある)に沿って間隔をあけて、凹溝58が形成されている。凹溝58は、下型面54及び側縁加圧面56よりも凹む溝状に形成されており、ホットプレス加工の際に、当該凹溝58部分では下型52(上型60)が不織材30に接触しないようになっている。なお、上型60としても、凹溝58と同様の凹溝が形成されたものが用いられる。
また、上記下型52及び上型60には、加熱装置としてのヒーター80が設けられる。ヒーター80は、下型面54及び上型面64を、基本繊維の融点よりも低くかつ接着樹脂の融点よりも高い温度に加熱するものである。本ヒーター80は、下型52及び上型60内に埋設されたものであってもよいし、下型52及び上型60の外面に熱伝達可能な態様で取付けられたものであってもよい。
このホットプレス用成形型50を用いて保護具20を次のようにして製造することができる。
まず、図1に示すように、下型52の下型面54上に、不織材30とワイヤーハーネスWHと不織材30とが配設された状態とする。より具体的には、下型52の下型面54上に一枚の不織材30が配設されている。不織材30は下型面54の略全体に亘って配設可能な長方形状シート状に形成されている。この不織材30の幅方向中央部上に、下型面54の縦割溝状部分55の延在方向に沿ってワイヤーハーネスWHが載置され、さらに、それらの上に他の一枚の不織材30が重ね合せられるように配設されている。つまり、2枚の不織材30の間にワイヤーハーネスWHが挟まれた状態で、それらが下型面54上に配設されている。
この後、下型52及び上型60を加熱した状態で、下型52及び上型60を近接移動させ、両者間に圧を加える。すると、図2に示すように、凹溝58の形成領域以外の部分で、縦割溝状部分55、65間で不織材30、30が比較的高い圧縮程度で圧縮及び加熱される。このため、冷却後には、不織材30が下型面54、上型面64の形状に倣った形状に硬化され、硬化表面に形成される。また、凹溝58の形成領域では、不織材30、30の圧縮及び加熱が抑制されている。このため、凹溝58の形成領域では、不織材30は硬化されず、繊維状表面に維持される。また、ワイヤーハーネスWHの両側方では、側縁加圧面56、66により一対の不織材30の側縁部が加圧状態下で加熱され、これにより溶融した接着樹脂によって一対の不織材30の側縁部が接着されて、接合端縁部21が形成される。
この後、下型52及び上型60を離間移動させ、両者間からホットプレスされた不織材30等を取出すと、保護具20が得られる。ホットプレス後の冷却は、下型52と上型60との間に存在する状態で行われてもよいし、それらの間から取出された状態で行われてもよい。
上記により、図4に示すように、下型面54及び上型面64により圧縮及び加熱された領域、側縁加圧面56、66により圧縮及び加熱された領域に比較的硬化した硬化表面28を有すると共に、凹溝58の形成領域に対応する部分に繊維状表面26を有する保護具20が製造される。
ここでは、保護具20は、繊維状表面26と硬化表面28とがワイヤーハーネスWH周りの周方向に沿って環状に形成されており、繊維状表面26と硬化表面28とがワイヤーハーネスWHの長手方向に沿って交互に形成された構成とされている。
もっとも、図5に示す保護具120のように、繊維状表面126と硬化表面128とがワイヤーハーネスWHの長手方向に沿って直線状に形成されると共に、繊維状表面126と硬化表面128とが保護具20周りに交互に形成された構成であってもよい。
つまり、ワイヤーハーネスWHを収容する保護具20の表面に繊維状表面26、126と硬化表面28、128とが混在しており、繊維状表面26、126部分でフック型面ファスナー部材を係止できるようにし、硬化表面28でワイヤーハーネスWHを保護する形状を保てるようにできればよい。
保護具20、120表面に繊維状表面と硬化表面とが混在する態様としては、上記の他、繊維状表面又は硬化表面が保護具20、120表面の一部に形成される場合、又は、繊維状表面又は硬化表面が保護具20、120表面に点在する場合等、種々の態様を採用することができる。
また、接合端縁部21については、少なくとも一部で硬化表面であることが好ましいが、繊維状表面が部分的に存在していてもよい。
また、ここでは、不織材30によりワイヤーハーネスWHを挟込んでホットプレスすることにより、ホットプレスによる保護具20の製造と保護具20のワイヤーハーネスWHへの取付を同時に行っているが、必ずしもその必要はない。別途ホットプレスにより保護具20を製造し、当該保護具20を粘着テープ、接着剤等を用いてワイヤーハーネスWHに後付けするようにしてもよい。
また、保護具20は、筒状である必要はなく、適宜開口を有する筺状等、電線を収容可能な形状であればよい。また、保護部20は、電線10の配線形態に合わせて屈曲する筒状に形成されていてもよく、直線筒状に形成されていてもよい。
そして、図6及び図7に示すように、車体ボディBにフック型面ファスナー部材90を取付けると共に、保護具20を用いてワイヤーハーネスWHを車体ボディBに固定する。
フック型面ファスナー部材90は、シート状の基材92に繊維に引っかけ可能な略J型又は太くなった頭部を有するフック部94が複数植設された部材であり、マジックテープ(登録商標)とも呼ばれる。かかるフック型面ファスナー部材90は、車体ボディBのうちワイヤーハーネスWHの布線経路であって上記保護具20が配設されることとなる位置に、両面テープ等の粘着層91を介して取付けられる。フック型面ファスナー部材90の取付は、その他、接着剤、挟込み構造等を用いた構成であってもよい。
上記フック型面ファスナー部材90を取付けた後、保護具20を用いてワイヤーハーネスWHを車体ボディBに固定する。すなわち、上記保護具20のうち繊維状表面26、126部分をフック型面ファスナー部材90に押付けるようにすると、フック型面ファスナー部材90のフック部94が繊維状表面26、126の繊維に係止する。これにより、保護具20がフック型面ファスナー部材90に着脱可能な態様で取付けられ、ワイヤーハーネスWHも車体ボディBに沿って固定されることとなる。
なお、フック型面ファスナー部材90を保護具20、120に取付けた後、フック型面ファスナー部材90を車体ボディBに取付けるようにしてもよい。
以上のように構成されたワイヤーハーネスの固定方法及び保護具20、120によると、所望の固定対象部位及び固定位置にフック型面ファスナー部材90を取付ければ、ワイヤーハーネスWHを車両に固定できることとなる。しかも、フック型面ファスナー部材90は、粘着テープ等により取付を行うことができるため、クランプ部材を用いた場合のように、固定対象部分に孔等を形成する必要はなく、比較的自由な位置、例えば、電子制御ユニットのケース表面。内装パネルの裏面、フロアカーペット、意匠的な部品等にも取付けできる。そして、このようなフック型面ファスナー部材90を用いてワイヤーハーネスWHを固定できる。このため、ワイヤーハーネスWHの固定対象部位及び固定位置の自由度に優れる。また、ワイヤーハーネスWHを保護する保護具20、120を用いて、ワイヤーハーネスWHを固定する構成を実現しているため、クランプ等の固定専用の部品を用いる必要がなくなる。このため、低コストでワイヤーハーネスWHを固定できる。
また、保護具20、120とフック型面ファスナー部材90との固定は、比較的小さい力で行えるため、ワイヤーハーネスWHの取付作業も比較的小さい力でかつ簡易に行える。
また、広がりのあるフック型面ファスナー部材90を用いれば、保護具20、120の固定位置を調整することができる。例えば、実際に敷設しようとするワイヤーハーネスWHが長めである場合には経路長を長くするようにワイヤーハーネスWHを固定し、或は、実際に敷設しようとするワイヤーハーネスWHが短めである場合には経路長を短くするようにワイヤーハーネスWHを固定することができる。このため、実際にワイヤーハーネスWHを配索する場面での対応自由度が向上する。
また、ワイヤーハーネスWHの仮置き台として、フック型面ファスナー部材90を係止可能な繊維状表面等を有するもの等を準備しておき、ワイヤーハーネスWHを布線する前に、保護具20、120を前記繊維状表面に係止させた状態で、ワイヤーハーネスWHを仮置き台上に仮置きしておけば、ワイヤーハーネスWHを絡ませることなく仮置きしておくことができ、作業利便性に優れる。
勿論、保護具20の表面には繊維状表面26、126と硬化表面28、128とが混在しているため、特に、硬化表面28、128部分では、ワイヤーハーネスWHの保護及び形態維持を図ることができる。
また、保護具20、120が周辺部材と干渉する場合、繊維状表面26、126と周辺部材とを接触させることにより、硬化表面28、128と周辺部材との接触を抑制できる。これにより、接触音等を抑制することができる。
また、保護具20のように、繊維状表面26と硬化表面28とがワイヤーハーネスWH外周の周方向に沿って形成されたものにあっては、繊維状表面26部分で曲げ易い。このため、ワイヤーハーネスWHを布線する際に、当該ワイヤーハーネスWHを繊維状表面26部分で曲げることができ、ワイヤーハーネスWHの布線自由度及び布線作業性が向上する。
また、保護具120のように、硬化表面28がワイヤーハーネスWHの長手方向に沿って形成されていると、保護具20が曲り難くなる。このため、ワイヤーハーネスWHをより確実に経路規制して布線することができる。
20、120 保護具
26、126 繊維状表面
28、128 硬化表面
30 不織材
90 フック型面ファスナー部材
94 フック部
B 車体ボディ
WH ワイヤーハーネス

Claims (5)

  1. ワイヤーハーネスを車両に固定するワイヤーハーネスの固定方法であって、
    表面の少なくとも一部にフック型面ファスナー部材を係止可能な繊維状表面が残存するように、不織材をホットプレスすることにより、ワイヤーハーネスを収容可能な保護具を形成し、前記ワイヤーハーネスを覆うようにして前記保護具を前記ワイヤーハーネスに取付ける工程と、
    車両に取付けられたフック型面ファスナー部材と前記保護具の繊維状表面との係止により前記ワイヤーハーネスを車両に固定する工程と、
    を備えるワイヤーハーネスの固定方法。
  2. 請求項1記載のワイヤーハーネスの固定方法であって、
    前記保護具として、前記繊維状表面と、加圧及び加熱により表面が硬化した硬化表面とが混在する表面を有するものを形成する、ワイヤーハーネスの固定方法。
  3. 不織材をホットプレスすることにより、ワイヤーハーネスを収容可能な形状に形成され、
    その表面に、フック型面ファスナー部材を係止可能な繊維状表面と、加圧及び加熱により表面が硬化した硬化表面とを有する保護具。
  4. 請求項3記載の保護具であって、
    前記繊維状表面と前記硬化表面とが前記ワイヤーハーネスの長手方向に沿って形成されている、保護具。
  5. 請求項3記載の保護具であって、
    前記繊維状表面と前記硬化表面とが前記ワイヤーハーネス周りの周方向に沿って形成されている、保護具。
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