JP2012018071A - パイプ内表面検査装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】検査対象であるパイプ材の内表面に非流動性接触媒体を介して内挿プローブを適切な圧力でパイプ材に押しつける押圧手段を有することで、小径のパイプ材の安定した内表面探傷を実現する。
【解決手段】本発明に係るパイプ内表面検査装置1は、検査対象であるパイプ材Wの内表面の欠陥Kを超音波を用いて検出する。パイプ材Wは孔内で毛細管現象を生じうる内径に形成され、パイプ材Wの孔内へ挿入可能で、且つパイプ材Wの内表面との間で超音波を送受信する送受信面2aを備えた内挿プローブ2と、内挿プローブ2とパイプ材Wの内表面との間に配置された非流動性接触媒体3と、この非流動性接触媒体3を介して超音波が伝播可能となるように内挿プローブ2をパイプ材Wの内表面に押しつける押圧手段4と、を有している。
【選択図】図2

Description

本発明は、検査対象であるシームレス鋼管等のパイプ材の内表面に存在する欠陥を非破壊で検出するためのパイプ内表面検査装置に関するものである。
継ぎ目がないシームレス鋼管などのパイプ材は、外表面のみならず、内表面に傷や割れ、金属組織上での欠陥(以降、単に「欠陥」という)が存在しないことが重要であるが、外表面と異なり、内表面は検査しにくい傾向にある。
従来のパイプ材の内表面を検査する手法は、外表面からパイプ材の厚み方向に超音波を伝播することで内表面の欠陥を検出したり、内挿型渦流探傷プローブをパイプ材の孔内に挿入して渦電流を用いて探傷する手法が一般的に適用されてきた。
特許文献1には、渦流探傷プローブを直管状のパイプ材の孔内に挿入しながら高速に渦流探傷する装置が提案されている。
しかし、特許文献1の内挿型プローブによる渦流探傷では、内表面に生じた亀裂は容易に検出できるものの、表面側が閉じたような欠陥が検出しにくいなど探傷性能が十分ではないという課題があった。
このような課題に対し、表面側が閉じた閉口性の欠陥を高精度に検出する手法としては表面超音波探傷法がある。これは、物体表面を選択的に伝搬する表面超音波と呼ばれる超音波モードを励起し、欠陥から表面超音波が反射されるのを再度超音波プローブで受信して欠陥の有無を検査するものである。
例えば特許文献2には、表面超音波による表面超音波探傷装置の実施例として、円筒状又は円柱状である被検査材の外表面で周方向に沿った表面超音波を励起し、超音波探傷する装置が開示されている。
この特許文献2に記載された表面超音波探傷装置は、超音波を被検査材に導入するためには、探傷プローブと被検査材の間に、水等の接触媒質が必要であるが、余剰な接触媒質が、探傷プローブと被検査材の間以外の部分に付着してしまう。このように、被検査材の外表面における欠陥以外の部分に接触媒質が付着していると、欠陥が無いにも関わらずそこから表面超音波が反射して、誤検出の原因となってしまう可能性が大である。
そこで、特許文献2における技術では、余剰な接触媒質を空気流によって吹き飛ばすことによって解決している。
特開2004−251839号公報 特開2000−214138号公報
しかしながら、特許文献2に記載の技術では、あくまで被検査材の外表面への適用の場合に可能な技術であり、パイプ材の内表面にそのまま適用することは難しい。
なぜなら、パイプ材の孔内の余剰な接触媒質(水等)を排出除去するために、孔内へ適正に空気流を流して接触媒質を吹き飛ばすことは困難を極めることが多いからである。
さらに、小径なパイプ材の内表面検査においては、余剰な水等が存在すると、毛細管現象によって孔内の周方向にわたって水が張った状態となって欠陥の誤検出要因となるので、パイプ材の内表面の欠陥検出に液体状の接触媒質を適用することはできない。
上述した問題に鑑み、本発明は、内径が小さいパイプ材の内表面の表面超音波探傷を実現するパイプ内表面検査装置を提供することを目的とする。
前記課題を達成するために、本発明は、以下の技術的手段を採用した。
本発明に係るパイプ内表面検査装置は、検査対象であるパイプ材の内表面の欠陥を超音波を用いて検出するパイプ内表面検査装置であって、前記パイプ材は孔内で毛細管現象を生じうる内径に形成されていて、前記パイプ材の孔内へ挿入可能で、且つパイプ材の内表面との間で超音波を送受信する送受信面を備えた内挿プローブと、この内挿プローブとパイプ材の内表面との間に配置された非流動性接触媒体と、この非流動性接触媒体を介して超音波が伝播可能となるように内挿プローブをパイプ材の内表面に押しつける押圧手段と、を有していることを特徴とする。
これによって、液体状の接触媒質の代わりにゴム等の非流動性接触媒体(ドライカップリングシート)をもちいることで、超音波を送受信することができ、余剰な接触媒質が、内表面欠陥以外の部分に付着することがないため、孔内で毛細管現象を生じうる内径を有するパイプ材に対しても、内表面の欠陥検出が可能となる。
なお、ドライカップリングシートは、所定厚みをもったゴム等のシートである。
このドライカップリングシートを押圧する手段として、前記内挿プローブにおける送受信面の反対側の面とパイプ材の内表面との間に配備された付勢手段を有しても好適である。
また、前記押圧手段は、前記内挿プローブにおける送受信面の反対側の面とパイプ材の内表面との間に配備されたエアバック部材と、このエアバック部材の内部に気体を供給可能なエア供給手段とを有してもよい。
さらに、前記押圧手段は、前記内挿プローブに設けられ、且つ内挿プローブの送受信面に対向するパイプ材の内表面に吸着可能となっている磁着手段を有していても好ましい。
これらの押圧手段により、適正な圧力で内挿プローブをパイプ材の内表面に押しつけることができ、内挿プローブとパイプ材との間の超音波導入効率が高く保たれる。
なお、前記超音波は、表面超音波であることが好適である。
また、前記パイプ材の内径は、20mm以下であってもよい。
本発明によると、超音波がパイプ材の内表面に非流動性接触媒体を介して伝播可能となるように内挿プローブをパイプ材に押しつける押圧手段を有することで、パイプ材が小径であっても、安定した内表面探傷が可能となる。
本発明に係るパイプ内表面検査装置の全体構成図である。 第1実施形態のパイプ内表面検査装置を示す横断面図及び縦断面図である。 超音波探傷の超音波波形を示す図である。 第2実施形態の押圧手段を示す横断面図及び縦断面図である。 第3実施形態の押圧手段を示す横断面図及び縦断面図である。
以下、本発明の実施形態を、図に基づき説明する。
[第1実施形態]
図1〜図3には、本発明の第1実施形態に係るパイプ内表面検査装置1が示されている。
このパイプ内表面検査装置1は、検査対象であるパイプ材W(被検管材)の内表面の欠陥Kを超音波を用いて検出するものであって、パイプ材Wの孔内へ挿入可能な内挿プローブ2と、この内挿プローブ2とパイプ材Wの内表面との間に配置された非流動性接触媒体3と、この非流動性接触媒体3を介して超音波が伝播可能となるように内挿プローブ2をパイプ材Wの内表面に押しつける押圧手段4とを有している。
図1に示すように、パイプ内表面検査装置1は、内挿プローブ2を一端11aに取り付けた保持バー11と、この保持バー11をパイプ材Wの管軸L方向に出退移動及びパイプ材Wの管軸L回りに回転移動させる移動機構12と、内挿プローブ2が検出した超音波の波形を表示するモニタ13とを備えている。
パイプ材Wは、シームレス鋼管などの金属製パイプ素材であって、パイプ材Wの内径は20mm以下の小径に形成されている。
このような小径のパイプ材Wの孔内に液体状の接触媒質(水、グリセリン等)が内挿プローブ2から漏れた場合、孔内で毛細管現象を生じ、パイプ材Wの内表面の周方向にわたって水等が張った状態となって内表面の欠陥Kの検出に支障がでる。
そこで、本発明においては、通常の表面超音波による欠陥Kの検出で使われる水やグリセリン等の流動性のある液体状媒質のかわりに、上述した非流動性接触媒体3(ドライカップリングシート)が用いられる。
なお、毛細管現象を生じるかは、厳密にはパイプ材Wの内径以外にも、パイプ材Wの孔内に入れる液体の表面張力、密度や、パイプ材Wの内表面のぬれやすさによって決まる。
[内挿プローブ2]
内挿プローブ2は、パイプ材Wの孔内に内挿可能な断面形状の円柱体であって、パイプ材Wの内表面との間で表面超音波(レーリー波)を送受信させるものである。
図2(a)に示す如く、内挿プローブ2は、圧電素子14と、この圧電素子14の振動を内挿プローブ2におけるパイプ材Wに当接する側(以下、「送受信面2a」側とする)に伝える伝達部材15と、この伝達部材15とパイプ材Wの内表面との間に配備されたドライカップリングシート3とを有している。
なお、送受信面2aは、パイプ材Wの内表面に沿うように湾曲して形成されている。
圧電素子14は、圧電効果を示す圧電体を電極で挟んで構成され、電極に信号電圧を加えて所定周波数で振動可能であると同時に、外部からの振動を電圧に変換するものである。圧電素子14は、コード14aを介して、パイプ材W外にある制御部(図示省略)及びモニタ13に接続されている。
伝達部材15は、クサビ形、つまり断面略直角三角形状の柱体部材であって、柱体の一側面(直角三角形の斜辺に対応する面)に圧電素子14の振動方向に対向し且つ圧電素子14に当接された圧電当接部15aが形成されている。伝達部材15である柱体の他側面(直角三角形の底辺に対応する面)には、ドライカップリングシート3に圧電素子14からの振動を当接して伝えるシート当接部15bが形成されている。
したがって、伝達部材15は、圧電素子14とドライカップリングシート3との間の振動伝達を行う。
[ドライカップリングシート3、押圧手段4]
ドライカップリングシート3は、ゴム等の材質からなり、シート厚みは0.1mm程度である。このドライカップリングシート3に対して適切な押し付けを行うと、内挿プローブ2とパイプ材Wとの間でドライカップリングシート3がつぶれて、圧電素子14の振動をパイプ材W側に伝え、内表面にレーリー波を導入することが可能となる。
このとき、パイプ材Wに内挿プローブ2を押しあてて、ドライカップリングシート3に対する接触圧が適正でないと、圧電素子14の振動をパイプ材Wに伝える効率が低下してしまうため、パイプ材Wの内表面に押しあてる接触圧を適正に保つための押圧手段4が必要となる。
図2(a)、(b)に示すように、押圧手段4としては、内挿プローブ2における送受信面2aとは反対側(内挿プローブ2の背面2b側)と、パイプ材Wの内表面(厳密にはパイプ材Wにおける内挿プローブ2が押しつけられる側とは反対側の内表面)との間に付勢手段5(押しバネ)が配備されている。
この押しバネ5は、コイル状の捩りバネであって、一端5aが内挿プローブ2の背面2bに固定され、他端5bにはパイプ材Wの内表面に当接して押しバネ5を支えるバネ支持部16が設けられている。
バネ支持部16は、パイプ材Wの内表面に沿って湾曲した板部材であって、パイプ材Wの内周面に嵌って押しバネ5の他端5bを支持し、押しバネ5が適切な圧力で内挿プローブ2をパイプ材Wの内周面に押しつけるのを支えている。
このように構成することで、パイプ材Wの内径が小さすぎて、孔内に指などを挿入して内挿プローブ2を押さえられない場合でも適切な圧で押しつけ可能となる。
また、バネ支持部16のパイプ材Wの内表面側の面は、テフロン(登録商標)加工等を施されており、バネ支持部16は、押しバネ5の他端5bを支持しながら、パイプ材Wの内表面に対して滑走可能となっている。
[保持バー11、移動機構12等]
保持バー11は、パイプ材Wの一方の開口から挿入される棒材であって、保持バー11の一端11aに内挿プローブ2が取り付けられている。
保持バー11の内挿プローブ2に対する取付位置は、内挿プローブ2の送受信面2aがパイプ材Wの内表面に押し当てられたときに、保持バー11の棒軸L’がパイプ材Wの管軸Lとほぼ一致するように設定されている。
移動機構12は、パイプ材Wから露出している保持バー11の他端11b側に設けられており、保持バー11をパイプ材Wの管軸L方向に出退移動させる出退駆動部17と、パイプ材Wの管軸L回りに回転移動させる回転駆動部18とを有している。
出退駆動部17は、保持バー11を挟み込む一対のロール17a、17bと、これらのロール17a、17bを回転駆動させる駆動部(図示省略)とを備えている。両ロール17a、17bの軸は、パイプ材Wの径方向とほぼ平行に配備されており、出退駆動部17は、ロール17a、17bの回転によって、パイプ材Wの孔内へ内挿プローブ2を挿入したり、パイプ材Wの孔内で管軸Lに沿って内挿プローブ2を出退できる。
回転駆動部18も、同様に、保持バー11を挟み込む一対のロール18a、18bと、ロール18a、18bを回転駆動させる駆動部(図示省略)とを備えているが、ロール18a、18bの軸がパイプ材Wの管軸Lとほぼ平行に配備されている点で出退駆動部17とは異なっている。
したがって、回転駆動部18は、ロール18a、18bを回転させることで、内挿プローブ2を送受信面2aをパイプ材Wの内表面に沿わせたまま、パイプ材Wの孔内で管軸L回りに回転させることが可能となる。
モニタ13は、内挿プローブ2からパイプ材Wへ送信した超音波、及びパイプ材Wから内挿プローブ2側へ伝播した超音波の波形を表示(Aスコープ表示)するディスプレイ等である。
なお、波形を表示する際の横軸は時間(伝搬距離)、縦軸は圧電素子14で送受信されたエコー強度を示すものであり、モニタ13によって、圧電素子14から送信されたパルスと、欠陥Kで反射して返ってくるまでの時間Tが横軸から読み取れる。
[パイプ内表面検査装置1の検出結果]
以下に、第1実施形態に係るパイプ内表面検査装置1で、例えば内径8mmのパイプ材Wの内表面に施した深さ50μmのスリット状の欠陥Kを検出した結果を、図3に示す。
図3の一番右側には、内挿プローブ2からのレーリー波の送信にともなう送信パルスP1が立ち上がり(つまり観測され)、送信パルスP1の右側(図3中の左右中央)には、欠陥Kによって反射した欠陥エコー(欠陥パルス)P2が観測されている。
さらにこの欠陥パルスP2の右側(図3の一番左側)には、送信パルスP1がパイプ材Wの内表面に沿って伝わり(図2中の「表面超音波伝搬経路」参照)、内表面を1周して内挿プローブ2に再度受信された周回パルスP3が観測されている。
送信パルスP1から欠陥パルスP2までの横軸の目盛りを読むことで、送信パルスP1が欠陥Kで反射して返ってくるまでの時間T(単位は秒)がわかる。
この時間Tの1/2にレーリー波の秒速をかけることで、内挿プローブ2の送受信面2aから欠陥Kの距離(詳しくは、パイプ材Wの内表面上で周方向に沿った距離)がわかり、移動機構12からパイプ材Wにおける内挿プローブ2の位置を考慮すると、パイプ材Wの内表面における欠陥Kの位置を特定できる。
[パイプ内表面検査装置1の探傷範囲]
欠陥Kの位置特定できる範囲について以下に述べる。
欠陥パルスP2は、内挿プローブ2で観測されるのに往復の時間を要するのに対し、周回パルスP3が観測される位置は、1周分の伝搬時間の位置である。
したがって、パイプ材Wの内表面における内挿プローブ2の接触した部位とちょうど180°対向した位置にある欠陥Kは、この欠陥Kによって反射した欠陥パルスP2が周回パルスP3と重なってしまうので、探傷には適さない。
そのため、レーリー波による探傷範囲としては、パイプ材Wの内周における半周以下、出来れば1/3〜1/4周程度が望ましい。
したがって、移動機構12の回転駆動部18によって、内挿プローブ2の周方向位置を何度か変更して探傷を繰り返すことが好ましい。
また、パイプ材Wの管軸L方向において、欠陥Kの位置特定ができる幅は、周回してきた送信パルスP1や、反射した欠陥パルスP2を受信可能なドライカップリングシート3の前後幅(管軸L方向の長さ)である。
したがって、パイプ材Wの管軸L方向における所定位置(例えば、パイプ材Wの開口縁)の欠陥検出を行った後は、移動機構12の出退駆動部17によって、内挿プローブ2を管軸L方向に沿って(パイプ材Wの開口縁から奥の方へ)少しずつずらしながら探傷を繰り返せばよい。
なお、シームレス鋼管等のパイプ材Wを検査対象としたレーリー波による探傷(表面欠陥検出)の場合では、正常部分でも周回パルスP3が観測できるので、正常にレーリー波がパイプ材Wの内表面に導入出来ているかを常に確認できる。
また、パルスP1〜P3の間には、パイプ材Wの内表面の凹凸に起因したノイズ散成分が観測されるが、内表面凹凸が十分に小さい場合にはこのような高いS/Nが実現できる。
[第2実施形態]
図4は、第2実施形態のパイプ内表面検査装置1の押圧手段4を示している。
この第2実施形態では、第1実施形態にて用いた押しバネ5の代わりに、押圧手段4としてエアバックを用いている点を特徴とする。
詳しくは、パイプ内表面検査装置1は、内挿プローブ2とパイプ材Wの内表面との間にエアバック部材6が配備され、このエアバック部材6の内部に気体を供給可能なエア供給手段7も備えている。
エアバック部材6は、内部に気体を供給されることによって伸縮可能なバルーン体であって、内挿プローブ2の背面2bと、パイプ材Wの内表面との間に配置される。
エア供給手段7は、エアバック部材6に連通したエアチューブ7aを介して、エアバック部材6内部に吸気する及びエアバック部材6内部から排気する吸排ポンプ等である。
したがって、エアバック部材6を膨張させることによって、第1実施形態の押しバネ5と同様に、内挿プローブ2をパイプ材Wの内表面に押しあてることができる。
さらに、エア供給手段7によって、エアバック部材6内に送り込む気体の量を調整可能であるため、エアバック部材6が内挿プローブ2をパイプ材Wの内周面に押しあてる力を適切に調整することも可能である。
また、内挿プローブ2の探傷範囲をずらす際には、エア供給手段7でエアバック部材6内の気体を一旦排出し、移動機構12によって内挿プローブ2を出退移動及び回転移動させた後に、再びエアバック部材6内の気体を吸入することとなる。
第2実施形態について、その他の構成は第1実施形態と同様である。
[第3実施形態]
図5は、第3実施形態のパイプ内表面検査装置1の押圧手段4を示している。
この第3実施形態の特徴は、押圧手段4として、内挿プローブ2の送受信面2aに対向するパイプ材Wの内表面(パイプ材Wにおける内挿プローブ2が押しつけられる側の内表面)に吸着可能となっている磁着手段8を内挿プローブ2に設けている点である。
この磁着手段8は、パイプ材Wが磁性体である場合に用いるものであって、内挿プローブ2の(パイプ材Wの管軸L方向の)前後に、支持部材19を介して配備された一対の電磁石8である。
電磁石8は、パイプ材Wの内表面に対する吸着力が流す電流に比例するため、適切な電流を流すことで、レーリー波の導入効率を高く保つ押しつけることができる。
これによって、内挿プローブ2からレーリー波を送受信する際など、押しあて力が必要な時にのみに電磁石8を駆動させることで、適正な圧力で内挿プローブ2をパイプ材Wの内表面に押しあてることができる。
第3実施形態について、その他の構成は第1実施形態と同様である。
本発明は、前述した実施形態に限定されるものではない。パイプ内表面検査装置1等の各構成又は全体の構造、形状、寸法などは、本発明の趣旨に沿って適宜変更することができる。
内挿プローブ2は、略円柱体であったが、パイプ材Wの孔内に内挿可能で且つ内表面に沿う送受信面2aを有するならば、略楕円体等であってもよい。
非流動性接触媒体であるドライカップリングシート3は、ゴムに限らず、超音波を伝播しうるのであれば、軟質プラスチックなどの弾性を有した高分子ポリマーであってもよい。
ドライカップリングシート3の厚みは、0.1mmでなくとも、超音波を伝播可能ならば、0.1〜0.5mm程度であってもかまわない。
付勢手段5は、押しバネに限らず、板バネや竹の子バネ等であってもよい。
1 パイプ内表面検査装置
2 内挿プローブ
2a 内挿プローブの送受信面
3 非流動性接触媒体(ドライカップリングシート)
4 押圧手段
5 付勢手段
6 エアバック部材
7 エア供給手段
8 磁着手段
W パイプ材
K パイプ材の内表面の欠陥

Claims (6)

  1. 検査対象であるパイプ材の内表面の欠陥を超音波を用いて検出するパイプ内表面検査装置であって、
    前記パイプ材は孔内で毛細管現象を生じうる内径に形成されていて、
    前記パイプ材の孔内へ挿入可能で、且つパイプ材の内表面との間で超音波を送受信する送受信面を備えた内挿プローブと、
    この内挿プローブとパイプ材の内表面との間に配置された非流動性接触媒体と、
    この非流動性接触媒体を介して超音波が伝播可能となるように内挿プローブをパイプ材の内表面に押しつける押圧手段と、
    を有していることを特徴とするパイプ内表面検査装置。
  2. 前記押圧手段は、前記内挿プローブにおける送受信面の反対側の面とパイプ材の内表面との間に配備された付勢手段を有していることを特徴とする請求項1に記載のパイプ内表面検査装置。
  3. 前記押圧手段は、前記内挿プローブにおける送受信面の反対側の面とパイプ材の内表面との間に配備されたエアバック部材と、このエアバック部材の内部に気体を供給可能なエア供給手段とを有していることを特徴とする請求項1に記載のパイプ内表面検査装置。
  4. 前記押圧手段は、前記内挿プローブに設けられ、且つ内挿プローブの送受信面に対向するパイプ材の内表面に吸着可能となっている磁着手段を有していることを特徴とする請求項1に記載のパイプ内表面検査装置。
  5. 前記超音波は、表面超音波であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のパイプ内表面検査装置。
  6. 前記パイプ材の内径は、20mm以下であることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のパイプ内表面検査装置。
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