JP2012013756A - 光偏向素子及び面光源装置 - Google Patents

光偏向素子及び面光源装置 Download PDF

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雅江 小野
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Abstract

【課題】導光体の両側端面に隣接して一次光源を配置する面光源装置において用いられ製造が容易化された光偏向素子を提供する。
【解決手段】光偏向素子4は、光が入射する入光面40とその反対側に位置し入射した光を出射する出光面45とを有する。入光面40には複数のプリズム列が互いに略並列に配列されている。複数のプリズム列は、互いに隣接する1対のプリズム列によりプリズム列単位を構成している。プリズム列単位は、非対称な2つのプリズム面43,44から構成される第1のプリズム列と、非対称な2つのプリズム面41,42から構成される第2のプリズム列とからなる。プリズム列の延在方向と直交する断面の形状において、第2のプリズム列の2つのプリズム面41,42は第1のプリズム列の2つのプリズム面43,44と略対称に配置されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、ノートパソコン、モニター、テレビ等において表示部として使用される液晶表示装置等を構成するエッジライト方式の面光源装置およびそれに使用される光偏向素子に関するものである。
近年、カラー液晶表示装置は、携帯用ノートパソコンやパソコン等のモニターとして、あるいは液晶テレビ等の表示部として、種々の分野で広く使用されている。また、情報処理量の増大化、ニーズの多様化、マルチメディア対応等に伴って、液晶表示装置の大画面化、高精細化が盛んに進められている。
液晶表示装置は、基本的にバックライト部と液晶表示素子部とから構成されている。バックライト部としては、液晶表示素子部の直下に光源を配置した直下方式のものや導光体の側端面に対向するように光源を配置したエッジライト方式のものがあり、液晶表示装置のコンパクト化の観点からエッジライト方式のものが多用されている。
近年、消費電力の低減の観点から、エッジライト方式のバックライト部として、一次光源から発せられる光量を有効に利用するために、画面から出射する光束の広がり角度をできるだけ小さくして所要の角度範囲に集中して光を出射させるものが利用されている。例えば、特許第4210053号公報(特許文献1)に開示されている光偏向素子を用いることで高輝度な面光源装置を実現できる。
一方、モニターやテレビなどにおいては、光があまりに狭い角度範囲に集中してしまうと特定の角度範囲でしか見ることができなくなる。このため視野角を確保しつつ輝度も適度に保つ必要がある。
特許第4210053号公報
ところで、モニターやテレビでは、光量確保のため、導光体の両側端面に隣接して一次光源を配置することがある。この場合、面光源装置ひいては液晶表示装置から効率よく光を出射するためには、光偏向素子はプリズム列において左右対称性を有するものが好ましい。
これに関して、特許文献1に記載されている光偏向素子では、各プリズム列の1対のプリズム面を左右対称な凸曲面からなるものとしている。
しかしながら、この場合には、光偏向素子のプリズム列形成面をプラスチック成形により転写賦形するための型部材のプリズム列形状転写面を形成するための切削ダイヤモンドバイトの製作が難しく、ひいては光偏向素子及びそれを用いた面光源装置の製造が容易でないという問題点がある。
そこで、本発明の目的は、導光体の両側端面に隣接して一次光源を配置する面光源装置において用いられ製造が容易化された光偏向素子、及びそれを用いた面光源装置を提供することにある。
すなわち、本発明の光偏向素子は、
光が入射する入光面とその反対側に位置し入射した光を出射する出光面とを有しており、前記入光面には複数のプリズム列が互いに略並列に配列されている光偏向素子であって、
前記複数のプリズム列は、互いに隣接する1対のプリズム列によりプリズム列単位を構成しており、
前記プリズム列単位は、非対称な2つのプリズム面から構成される第1のプリズム列と、非対称な2つのプリズム面から構成される第2のプリズム列とからなり、前記プリズム列の延在方向と直交する断面の形状において、前記第2のプリズム列の2つのプリズム面は前記第1のプリズム列の2つのプリズム面と略対称に配置されている、
ことを特徴とする。
本発明の一態様においては、前記第1のプリズム列は、前記プリズム列の延在方向と直交する断面において、前記プリズム列の頂点及び2つの谷部を結んだ直線により形成される三角形が略二等辺三角形であり、前記プリズム列の頂点を挟む2つの等辺のなす頂角が60〜80度である。本発明の一態様においては、前記第1のプリズム列の一方のプリズム面は、前記プリズム列の延在方向と直交する断面において、少なくとも一部が凸曲線形状をなしており、前記プリズム列の頂点及び当該プリズム面の谷部を結んだ直線からの最大距離dと前記プリズム列の配列ピッチPとの比d/Pが0.004〜0.05である。本発明の一態様においては、前記第1のプリズム列の一方のプリズム面の前記凸曲線形状は円弧形状であり、該円弧形状の曲率半径rと前記プリズム列の配列ピッチPとの比r/Pが2〜50である。本発明の一態様においては、前記第1のプリズム列の他方のプリズム面は平面からなる。
また、本発明によれば、
一次光源と、該一次光源から発せられる光が入射する光入射端面および入射した光を導光して出射する光出射面を有する導光体と、該導光体の光出射面に隣接配置された上記の光偏向素子とを含んでなり、
前記一次光源は、前記導光体の互いに対向する2つの側端面からなる2つの光入射端面にそれぞれ対向するように、配置されていることを特徴とする面光源装置、
が提供される。
本発明の一態様においては、前記光偏向素子は、前記入光面が前記導光体の光出射面に対向するように配置されている。
本発明によれば、導光体の両側端面に隣接して一次光源を配置する面光源装置において用いられ製造が容易化された光偏向素子、及びそれを用いた面光源装置を提供することができる。
本発明による面光源装置の実施形態を示す模式的斜視図である。 本発明による光偏向素子の実施形態におけるプリズム列の断面形状の説明図である。 本発明による面光源装置における導光体の出射角依存の出射光光度分布の一例を示す図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明による面光源装置の一つの実施形態を示す模式的斜視図である。図1に示されているように、本発明の面光源装置は、互いに反対側に位置する2つの側端面を光入射端面31とし、これと略直交する一つの表面を光出射面33とする導光体3と、この導光体3の光入射端面31に対向して配置された一次光源1と、導光体3の光出射面33上に配置された光偏向素子4および光拡散素子6と、導光体3の光出射面33と反対の側の裏面34に対向して配置された光反射素子5とから構成される。なお、図面上には現れていないが、図1の左側の光出射面31にも、一次光源1が同様に配置されている。
導光体3は、XY面と平行に配置されており、全体として矩形板状をなしている。導光体3は4つの側端面を有しており、そのうちYZ面と平行な1対の側端面をいずれも光入射端面31とする。光入射端面31は一次光源1と対向して配置されており、一次光源1から発せられた光は光入射端面31に入射し導光体3内へと導入される。
導光体3の光入射端面31に略直交した2つの主面は、それぞれXY面と略平行に位置しており、いずれか一方の面(図では上面)が光出射面33となる。この光出射面33及びそれと反対の側に位置する裏面34のうちの少なくとも一方の面に粗面からなる指向性光出射機能部や、プリズム列、レンチキュラーレンズ列、V字状溝等の多数のレンズ列を並列形成したレンズ面からなる指向性光出射機能部を付与することによって、光入射端面31に入射した光を導光体3中を導光させながら、光出射面33から光入射端面31および光出射面33の双方に直交する面(XZ面)内の出射光分布において指向性のある光を出射させる。このXZ面内における出射光分布のピーク(Z方向に関して両側に表れる)の方向が光出射面33となす角度をaとすると、この角度aは10〜40度とすることが好ましく、出射光分布の半値全幅は10〜40度とすることが好ましい。
なお、本発明では、上記のような光出射面33またはその裏面34に光出射機能部を形成する代わりにあるいはこれと併用して、導光体内部に光拡散性微粒子を混入分散することで指向性光出射機能を付与したものでもよい。また、導光体3としては、図1に示したような大略平行平板状(即ちXZ断面形状が長方形)のものに限定されるものではなく、少なくとも光入射端面に隣接する部分において光入射端面から離れるに従い次第に厚みが減少するくさび形状のもの、或いは、船型状等の種々のXZ断面形状を持つものが使用できる。
本発明の導光体3は、光透過率の高い合成樹脂から構成することができる。このような合成樹脂としては、メタクリル樹脂、アクリル樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリエステル系樹脂、塩化ビニル系樹脂が例示できる。特に、メタクリル樹脂が、光透過率の高さ、耐熱性、力学的特性、成形加工性に優れており、最適である。このようなメタクリル樹脂としては、メタクリル酸メチルを主成分とする樹脂であり、メタクリル酸メチルが80重量%以上であるものが好ましい。導光体3の粗面の表面構造を形成するに際しては、透明合成樹脂板を所望の表面構造を有する型部材を用いて熱プレスすることで形成してもよいし、スクリーン印刷、押出成形や射出成形等によって成形と同時に形状付与してもよい。また、熱あるいは光硬化性樹脂等を用いて構造面を形成することもできる。更に、ポリエステル系樹脂、アクリル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、塩化ビニル系樹脂、ポリメタクリルイミド系樹脂等からなる透明フィルムあるいはシート等の透明基材上に、活性エネルギー線硬化型樹脂からなる粗面構造を表面に形成してもよいし、このようなシートを接着、融着等の方法によって別個の透明基材上に接合一体化させてもよい。活性エネルギー線硬化型樹脂としては、多官能(メタ)アクリル化合物、ビニル化合物、(メタ)アクリル酸エステル類、アリル化合物、(メタ)アクリル酸の金属塩等を使用することができる。
図2は、光偏向素子4におけるプリズム列の断面形状の説明図である。図2は、図1におけるXZ断面に相当する。光偏向素子4は主表面の一方を入光面40とし他方の面を出光面45とする。入光面40には多数のプリズム列が並列に配列されている。
図2には、互いに隣接する1対のプリズム列により構成されるプリズム列単位が示されている。プリズム列単位は、非対称な2つのプリズム面43,44から構成される第1のプリズム列と、非対称な2つのプリズム面41,42から構成される第2のプリズム列とからなる。
第1のプリズム列の一方のプリズム面43は、プリズム列の延在方向と直交するXZ断面において、少なくとも一部とくに全体が凸曲線形状たとえば円弧形状をなしている。プリズム列の頂点及び当該プリズム面43の谷部を結んだ直線43’から当該プリズム面43までの最大距離はdである。この最大距離dとプリズム列の配列ピッチPとの比d/Pは、好ましくは0.004〜0.05である。また、第1のプリズム列の一方のプリズム面43の円弧形状の曲率半径rとプリズム列の配列ピッチPとの比r/Pは、好ましくは2〜50である。比r/Pは、さらに好ましくは2〜20である。なお、比r/Pは、テレビのように比較的広い視野角が必要な用途には2〜7が適しており、モニターのように多少視野角が狭くても明るいほうが良い用途には7〜20が適している。比d/Pおよび比r/Pのいずれについても、上記の範囲内とすることで光の集光特性を向上させ所望の視野角を得ることが一層容易になる。
第1のプリズム列の他方のプリズム面44は平面からなる。これによれば、光偏向素子のプリズム列形成面をプラスチック成形により転写賦形するための型部材のプリズム列形状転写面を形成するための切削ダイヤモンドバイトの製作が一層容易になり、ひいては光偏向素子及びそれを用いた面光源装置の製造も一層容易になる。但し、他方のプリズム面44は平面に限定されず、YZ面またはZ方向に関して一方のプリズム面43と非対称な曲面形状を少なくとも一部に有するものであってもよい。なお、プリズム面43,44は、それぞれが平面と曲面との組合せから構成されていても良い。この場合、プリズム面43,44は、プリズム先端部に最も近い面が平面であると切削ダイヤモンドバイトの製作が容易になる。
第1のプリズム列は、プリズム列の延在方向と直交するXZ断面において、プリズム列の頂点及び2つの谷部を結んだ直線により形成される三角形が略二等辺三角形である。プリズム列の頂点を挟む2つの等辺(図2において直線43’及びプリズム面44を示す直線で示される辺)のなす頂角は、60〜80度であるのが好ましい。
プリズム列の延在方向と直交するXZ断面の形状において、第2のプリズム列の2つのプリズム面41,42は、第1のプリズム列の2つのプリズム面43,44と略対称に配置されている、即ち、第2のプリズム列は第1のプリズム列を出光面45の法線方向(Z方向:図2では上下方向)の線を対称線として反転したものに相当し、第1のプリズム列と第2のプリズム列とは左右対称の形状となっている。従って、互いに逆向きに配置された同一形状の2本の切削ダイヤモンドバイト(第1の切削ダイヤモンドバイト及び第2の切削ダイヤモンドバイト)を用いて、第1の切削ダイヤモンドバイトについては第1の向きに移動させながら切削加工し、第2の切削ダイヤモンドバイトについては第1の向きとは反対の第2の向きに移動させながら切削加工することで、型部材のプリズム列形状転写面を容易に形成することができる。
モニターやテレビでは、光量確保のため、導光体の両側端面に隣接して一次光源を配置することがある。この場合、面光源装置ひいては液晶表示装置から効率よく光を出射するためには、光偏向素子は左右どちらから来た光も所定の方向に立ち上げなければならない。このための最も効率の良いプリズム列単位の形状は左右対称性を有する形状であり、本発明では、第1のプリズム列のプリズム面43,44と第2のプリズム列のプリズム面41,42とで左右対称性を具現しており、これにより以下のように製造容易化をもなし得ている。
光偏向素子4は、裏面を粗面化したポリエステル系樹脂、アクリル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、塩化ビニル系樹脂、ポリメタクリルイミド系樹脂等からなる透明フィルムあるいはシート等の透明基材上に、活性エネルギー線硬化型樹脂からなるプリズム構造を表面に賦形し作製することができる。活性エネルギー線硬化型樹脂としては、多官能(メタ)アクリル化合物、ビニル化合物、(メタ)アクリル酸エステル類、アリル化合物、(メタ)アクリル酸の金属塩等を使用することができる。透明フィルムあるいはシート等の透明基材上にプリズム構造を賦形する場合、金型素材をダイヤモンドバイトで切削し賦形型(成形用型部材)を作製する。所望の視野角特性を得るためにはプリズム列の一部に曲面を含むほうが好ましいが、プリズム列の一部に曲面を含む場合、形状が左右対称であると切削加工用バイトの作製が難しい。また左右対称形状のバイトを作製しようとするとプリズム先端部にフラット部分を設けなければならない場合がある。そこで、図2のように、左右反転した形状の2つのプリズム列を組み合わせてプリズム列単位を構成し、該プリズム列単位内において左右対称形状を実現することで、バイトの作製を容易にし、光利用効率の良い光偏向素子を容易に得ることができる。
一次光源1としては例えばLED光源、ハロゲンランプ、メタルハライドランプ等のような点状光源や蛍光ランプや冷陰極管などのY方向に延在する線状光源を用いることができる。複数の点状光源をY方向に配列してもよい。必要に応じて、一次光源を取り囲むように光源リフレクタを設置しても良い。これは一次光源から出射した光のうち導光体3に入射できない光を導光体に向けて反射させる。材質としては、例えば表面に金属蒸着反射層を有するプラスチックフィルムを用いることができる。このような光源リフレクタと同様な反射部材を、導光体3の光入射端面とされる側端面31以外の側端面に付することも可能である。
光反射素子5は導光体3の光出射面33と反対の側の裏面34に対向して配置される。光反射素子5としては、例えば表面に金属蒸着反射層を有するプラスチックシートを用いることができる。本発明においては、光反射素子5として、反射シートに代えて、導光体3の裏面34に金属蒸着等により形成された光反射層等を用いることも可能である。これにより導光体3より漏れた光を再度導光体内に戻してやることが出来、一次光源から発せられる光量を有効に利用することができる。
光拡散素子6は、光偏向素子4の出光面側にて光偏向素子4と一体化させてもよいし、光拡散素子6を個別に光偏向素子4の出光面上に載置しても良い。個別に光拡散素子6を載置する場合には、光拡散素子6の光偏向素子4に隣接する側の面即ち入射面には、光偏向素子4とのスティッキングを防止するため、凹凸構造を付与することが好ましい。同様に、光拡散素子6の出射面においても、その上に配置される液晶表示素子との間でのスティッキングを考慮する必要があり、光出射面にも凹凸構造を付与することが好ましい。この凹凸構造は、スティッキング防止の目的のみに付与する場合には、上記特許文献1の明細書の段落[0019]及び[0020]に記載されているISO4287/1−1984による平均傾斜角が、0.7度以上となるような構造とすることが好ましく、さらに好ましくは1度以上であり、より好ましくは1.5度以上である。
尚、光拡散素子6を使用しなくても所要の光出射が得られる場合には、光拡散素子6を除去してもよい。
以上のような面光源装置の発光面上に、液晶表示素子を配置することにより液晶表示装置が構成される。液晶表示装置は、図1における上方から液晶表示素子を通して観察者により観察される。
以下、実施例及び比較例によって本発明を具体的に説明する。
なお、以下の実施例及び比較例において使用した導光体の作製方法および各物性の測定方法を下記に示す。
[導光体の作製]
鏡面仕上げをした有効面積195mm(X方向寸法)×307mm(Y方向寸法)、厚さ3mmのステンレススチール板を型素材として用い、ガラスビーズ(ポッターズバロティーニ社製J220)を用いて、ステンレススチール板からブラストノズルまでの距離を32cmとして、ブラスト処理を行った。
一方、鏡面仕上げをした有効面積195mm(X方向寸法)×307mm(Y方向寸法)、厚さ3mmのニッケル−リンメッキ板を型素材として用い、その表面に、レンズ列形成面からなる導光体裏面を転写するための形状転写面を切削加工により形成した。レンズ列形成面のレンズ列は、頂部先端曲率半径135μm、配列ピッチ100μm、アスペクト比10であった。また、レンズ列の延びる方向は、型素材の長辺と垂直の方向(X方向)になるようにした。
上記2つの成型用型部材を用いて、透明アクリル樹脂組成物を射出成形することにより、短辺195mm、長辺307mmの長方形で、厚みが0.8mmと一定で、一方の面(光出射面33)が粗面からなり、他方の面(裏面34)がレンズ列形成面からなる透明アクリル樹脂製の導光体を得た。
導光体の厚さ0.8mmの長辺両側端面(光入射端面31)に対向するようにして、該長辺に沿って等間隔で片側54個のLED(豊田合成社製E1S62-YWOS7-07)を配置し、更に光源リフレクタを配置した。また、導光体の裏面34に対向するようにして光反射素子として光散乱反射シート(東レ社製E6SP)を配置した。この導光体の光度分布を下記に示す方法で測定した結果を図3に示す(光度は相対値で示す)。
[導光体の光度分布の測定]
図1に示される構成から光偏向素子4及び光拡散素子6を除去したものにおいて、一次光源1を点灯させ、導光体3の光出射面33に3mmφのピンホールを有する黒色の紙をピンホールが導光体の中央に位置するように固定した。光出射面33の法線方向即ちZ方向を0°として、XZ面内で+85°〜−85°の範囲内で1°間隔で傾けながら、輝度計で出射光の光度分布を測定した。角度は一方の一次光源1に近い側を正とし、その反対側を負とした。
[面光源装置のピーク輝度、ピーク角度及び輝度分布の半値全幅の測定]
図1に示される構成から光拡散素子6を除去したものにおいて、一次光源1を点灯させ、輝度計の視野角度を1度にし、面光源装置の中央に測定位置がくるよう調整した。光偏向素子4の出光面42の法線方向即ちZ方向を0度として、+45°〜−45°の範囲内で1°間隔で傾けながら、輝度計で出射光の輝度分布を測定し、ピーク輝度、ピーク角度(ピーク輝度の得られた角度)及び輝度分布の半値全幅(ピーク輝度値の1/2以上の輝度値の分布の広がり角)を求めた。角度は一方の一次光源1に近い側を正とし、その反対側を負とした。
実施例1:
図1及び2の実施形態に属する面光源装置(但し、光拡散素子6の除去されたもの)を、以下のようにして作製した。
先ず、図3に示される出射光光度分布(光度は相対値で示す)をもつ導光体3を作製した。この導光体の光出射面33上に、屈折率1.506のアクリル系紫外線硬化性樹脂を用いて作製した光偏向素子4を載置した。光偏向素子4は、入光面に多数のプリズム列が形成されたプリズムシートであり、各プリズム列単位において、第1のプリズム列の一方のプリズム面44の断面形状が出光面法線方向(Z方向)とのなす角度が30.14度の平面であり第1のプリズム列の他方のプリズム面43の断面形状が曲率半径r=165μmの円弧であり、プリズム列の配列ピッチPが50μmであった。第2のプリズム列は、出光面法線方向(Z方向)に関して第1のプリズム列を左右反転させた形状であった。このプリズムシートを、そのプリズム列形成面からなる入光面40が導光体3の光出射面33に向くように載置した。このとき、比d/Pは0.038であり、比r/Pは3.3であった。更に、一次光源1を2つの光入射端面31のそれぞれの面に配置し、光反射素子5を配置して、面光源装置を得た。
この面光源装置の出射光輝度分布を測定し、後述の比較例1を基準とした場合のピーク輝度比率、ピーク角度、輝度分布の半値全幅を得、その結果を表1に示した。
比較例1:
各プリズム列を1対の対称プリズム面からなるものとし、このプリズム面の断面形状を曲率半径r=165μmの曲面にした以外は、実施例1と同様にして面光源装置を得た。
この面光源装置の出射光輝度分布を測定し、ピーク輝度を1.000とし、ピーク角度、輝度分布の半値全幅を得、その結果を表1に示した。
Figure 2012013756
1 一次光源
3 導光体
4 光偏向素子
5 光反射素子
6 光拡散素子
31 光入射端面
33 光出射面
34 裏面
40 入光面
41〜44 プリズム面
43’ 直線
45 出光面

Claims (7)

  1. 光が入射する入光面とその反対側に位置し入射した光を出射する出光面とを有しており、前記入光面には複数のプリズム列が互いに略並列に配列されている光偏向素子であって、
    前記複数のプリズム列は、互いに隣接する1対のプリズム列によりプリズム列単位を構成しており、
    前記プリズム列単位は、非対称な2つのプリズム面から構成される第1のプリズム列と、非対称な2つのプリズム面から構成される第2のプリズム列とからなり、前記プリズム列の延在方向と直交する断面の形状において、前記第2のプリズム列の2つのプリズム面は前記第1のプリズム列の2つのプリズム面と略対称に配置されている、
    ことを特徴とする光偏向素子。
  2. 前記第1のプリズム列は、前記プリズム列の延在方向と直交する断面において、前記プリズム列の頂点及び2つの谷部を結んだ直線により形成される三角形が略二等辺三角形であり、前記プリズム列の頂点を挟む2つの等辺のなす頂角が60〜80度であることを特徴とする、請求項1に記載の光偏向素子。
  3. 前記第1のプリズム列の一方のプリズム面は、前記プリズム列の延在方向と直交する断面において、少なくとも一部が凸曲線形状をなしており、前記プリズム列の頂点及び当該プリズム面の谷部を結んだ直線からの最大距離dと前記プリズム列の配列ピッチPとの比d/Pが0.004〜0.05であることを特徴とする、請求項1または2に記載の光偏向素子。
  4. 前記第1のプリズム列の一方のプリズム面の前記凸曲線形状は円弧形状であり、該円弧形状の曲率半径rと前記プリズム列の配列ピッチPとの比r/Pが2〜50であることを特徴とする、請求項3に記載の光偏向素子。
  5. 前記第1のプリズム列の他方のプリズム面は平面からなることを特徴とする、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の光偏向素子。
  6. 一次光源と、該一次光源から発せられる光が入射する光入射端面および入射した光を導光して出射する光出射面を有する導光体と、該導光体の光出射面に隣接配置された請求項1乃至5のいずれか一項に記載の光偏向素子とを含んでなり、
    前記一次光源は、前記導光体の互いに対向する2つの側端面からなる2つの光入射端面にそれぞれ対向するように、配置されていることを特徴とする面光源装置。
  7. 前記光偏向素子は、前記入光面が前記導光体の光出射面に対向するように配置されていることを特徴とする、請求項6に記載の面光源装置。
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