JP2012010017A - 画像処理装置、撮像装置、および画像処理プログラム - Google Patents
画像処理装置、撮像装置、および画像処理プログラム Download PDFInfo
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Abstract
【課題】 撮影シーンを再現するための画像処理を行う際に、簡単な操作で、ユーザの要望や好みを反映した画像処理を実現可能とすること。
【解決手段】 処理対象の画像に関して、撮影時の撮影条件が異なる複数の撮影時観察パラメータと、出力時の出力条件が異なる複数の出力用観察パラメータとのうち、少なくとも2つのパラメータを環境パラメータとして記録する記録部と、複数の環境パラメータから、何れかの環境パラメータを選択する選択部と、選択部により選択された環境パラメータに基づいて、カラーアピアランスモデルによる画像処理を、処理対象の画像に対して行う画像処理部とを備える。
【選択図】 図3
【解決手段】 処理対象の画像に関して、撮影時の撮影条件が異なる複数の撮影時観察パラメータと、出力時の出力条件が異なる複数の出力用観察パラメータとのうち、少なくとも2つのパラメータを環境パラメータとして記録する記録部と、複数の環境パラメータから、何れかの環境パラメータを選択する選択部と、選択部により選択された環境パラメータに基づいて、カラーアピアランスモデルによる画像処理を、処理対象の画像に対して行う画像処理部とを備える。
【選択図】 図3
Description
本発明は、画像処理装置、撮像装置、および画像処理プログラムに関する。
従来より、カラーマッチングに関する様々な技術が考えられている。例えば、CIECAM02などに代表されるアピアランスモデルを用いて、撮影時において撮影者が知覚した見えを、撮影時と異なる観察条件(例えばプリントやモニタに出力しての観察時)でも再現する技術が知られている。このような処理においては、撮影時の環境情報や観察時の環境情報が必要となる。
そこで、例えば、特許文献1の発明では、撮影時の環境情報や観察時の環境情報をデジタルカメラにより取得する方法が提案されている。
しかし、特許文献1の発明では、単純に実際よりも高めの輝度に基づいて処理を行うため、コントラストや彩度が十分高い撮影シーン(例えば、晴天下など)の場合でも、さらにコントラストや彩度を高めてしまうことになり、再現時に過剰補正となってしまうことがある。
本発明は上記問題に鑑みてなされたものであり、撮影シーンを再現するための画像処理を行う際に、簡単な操作で、ユーザの要望や好みを反映した画像処理を実現可能とすることを目的とする。
本発明の画像処理装置は、処理対象の画像に関して、撮影時の撮影条件が異なる複数の撮影時観察パラメータと、出力時の出力条件が異なる複数の出力用観察パラメータとのうち、少なくとも2つのパラメータを環境パラメータとして記録する記録部と、複数の前記環境パラメータから、何れかの環境パラメータを選択する選択部と、前記選択部により選択された前記環境パラメータに基づいて、カラーアピアランスモデルによる画像処理を、前記処理対象の画像に対して行う画像処理部とを備える。
なお、新たな環境パラメータを取得する取得部をさらに備え、前記記録部は、前記取得部により取得した前記環境パラメータを記録しても良い。
また、前記取得部により取得した前記環境パラメータのパラメータ名を決定する決定部をさらに備え、前記記録部は、前記環境パラメータと、前記パラメータ名とを関連付けて記録しても良い。
また、前記記録部に記録された複数の前記環境パラメータの少なくとも一部を変更するユーザ指示を受け付ける受付部をさらに備え、前記記録部は、前記ユーザ指示に基づいて、記録された複数の前記環境パラメータを更新しても良い。
本発明の撮像装置は、上述した何れかの画像処理装置と、被写体を撮像する撮像部とを備え、前記記録部は、前記撮像部による撮像結果に基づく環境パラメータを記録することを特徴とする。
なお、外部の機器と有線または無線で接続し、前記記録部からの前記環境パラメータの出力と、前記記録部への前記環境パラメータの入力との少なくとも一方を行う接続部をさらに備えても良い。
なお、上記発明に関する構成を、処理対象の画像に対する画像処理を実現するための画像処理プログラムに変換して表現したものも本発明の具体的態様として有効である。
本発明によれば、撮影シーンを再現するための画像処理を行う際に、簡単な操作で、ユーザの要望や好みを反映した画像処理を実現可能とすることができる。
はじめに、カラーマッチングにおいて、異なる観察条件下に画像の見えを一致させるための見え変換処理について説明する。図1は、見え変換処理の概念図である。
図1に示すように、入力画像に対して、まず、Scene Colorimetryを行う。Scene Colorimetryでは、例えば、入力画像を、撮影シーンの白色点下でのXYZ色空間に変換する。次に、Appearance変換を行う。Appearance変換では、観察条件に依存しない色空間にデータを変換する。一般的には、人間の色知覚モデルが用いられる。代表的な色知覚モデルとして、CIECAM02などがある。次に、Output Colorimetryを行う。Output Colorimetryでは、出力色空間の色度値(例えばsRGB)への変換を行う。そして、Output referredへの変換を行う。Output referredへの変換では、好ましい色再現に合わせた変換や、出力デバイスの色域に合わせた変換などを行う。
これらの処理においては、入力に関する撮影時観察パラメータと、出力に関する出力用観察パラメータとが必要となる。上述したCIECAM02において用いられる撮影時観察パラメータおよび出力用観察パラメータの一例を、以下に挙げる。
1)順応白色点(Xw,Yw,Zw)
順応白色点は、順応領域の白色点を示し、より簡単には照明白色点を示す。
2)順応輝度La[cd/m^2]
順応輝度La[cd/m^2]は、順応領域の絶対輝度を示す。
3)周囲の明るさc
周囲の明るさcは、周囲領域と順応領域との明るさの比を示す。周囲領域の明るさが順応領域の明るさ以上の場合はAverageに分類され、順応領域の明るさが暗くなるほどにDim、Darkにそれぞれ分類される。
4)背景輝度Yb
背景輝度Ybは、白色点絶対輝度の20%を示す。
1)順応白色点(Xw,Yw,Zw)
順応白色点は、順応領域の白色点を示し、より簡単には照明白色点を示す。
2)順応輝度La[cd/m^2]
順応輝度La[cd/m^2]は、順応領域の絶対輝度を示す。
3)周囲の明るさc
周囲の明るさcは、周囲領域と順応領域との明るさの比を示す。周囲領域の明るさが順応領域の明るさ以上の場合はAverageに分類され、順応領域の明るさが暗くなるほどにDim、Darkにそれぞれ分類される。
4)背景輝度Yb
背景輝度Ybは、白色点絶対輝度の20%を示す。
なお、上述した各パラメータは、刺激、背景、周囲の3つの領域を算出エリアとして定義して算出される。図2に示すように、例えば、刺激は、視野角2度に対応し、背景は、刺激の外側の視野角10度に対応し、周囲は、背景の外側に対応する。
<第1実施形態>
以下、図面を用いて本発明の第1実施形態について説明する。以下では、本発明の撮像装置の一例として、電子カメラを例に挙げて説明する。
以下、図面を用いて本発明の第1実施形態について説明する。以下では、本発明の撮像装置の一例として、電子カメラを例に挙げて説明する。
図3は、第1実施形態の電子カメラ1の構成を示すブロック図である。
電子カメラ1は、図3に示すように、撮影レンズ部10、CCD等の撮像素子11を含む撮像部12、撮像部12により生成された画像データに対して画像処理を施す画像処理部13、画像を表示する液晶モニタなどを備えた表示部14、画像を記録する記録媒体などからなる記録部15、上述したパラメータを記録するパラメータ記録部16、環境光を取得する環境光センサ17、撮影レンズ部10の駆動を行う光学系駆動部18、不図示のレリーズボタンなどを有し、ユーザ操作を受け付ける操作部19、各部を制御する制御部20を備える。撮像部12、画像処理部13、記録部15、パラメータ記録部16、環境光センサ17、光学系駆動部18、制御部20は、バスを介して相互に接続される。また、制御部20および画像処理部13の出力は、バスを介して表示部14にも接続される。また、操作部19の出力は、制御部20に接続される。
撮影レンズ部10は、不図示のズームレンズを備える。ズームレンズの制御は、光学系駆動部18により行われる。撮像部12は、撮影レンズ部10を介した被写体像を撮像素子11により光電変換し、さらにA/D変換を行って、画像データを出力する。画像処理部13は、撮像部10により取得された画像データに対してホワイトバランス調整、色処理、ガンマ処理などの処理を行う。また、画像処理部13は、撮像部10により取得された画像データや、記録部15に記録された画像データに対して、見え変換処理などのカラーマッチングに関する処理も行う。表示部14は、画像処理部13により生成された画像や記録部15に記録された画像を表示するとともに、構図確認用のスルー画像を表示することにより、ファインダーとしても利用される。パラメータ記録部16および環境光センサ17の詳細は後述する。制御部20は、内部にメモリ21を備え、各部を制御するためのプログラムを予め記憶する。そして、制御部20は、このプログラムにしたがって各部を制御する。また、制御部20は、操作部19の状態を検知する。
以上説明した構成の電子カメラ1において、操作部19により撮像指示が行われると、制御部20はこれを検知し、撮影レンズ部10を介した被写体像を撮像素子11により光電変換し、さらにA/D変換を行う。そして、制御部20は、画像処理部13を介して、ホワイトバランス調整、色処理、ガンマ処理などの処理を行い、記録部15に記録する。
次に、パラメータ記録部16の詳細について説明する。
パラメータ記録部16には、上述した撮影時観察パラメータおよび出力用観察パラメータとして利用されるパラメータが記録される。パラメータ記録部16として記録部15の記憶領域の一部を利用しても良いし、記録部15とは独立にパラメータ記録部16を設けても良い。また、電子カメラ1にメモリカードなどの記録媒体を着脱可能である場合には、この記録媒体の記憶領域にパラメータ記録部16を設けても良い。さらに、電子カメラ1が、有線または無線を介して外部機器と接続可能な接続部を有する場合には、外部機器やインターネット上のサーバなどにパラメータ記録部16を設けても良い。
パラメータ記録部16には、上述したパラメータが図4に示すようなデータベースの形で記録されている。データベースには、例えば、図4に示すように、「登録日」、「パラメータ名」、および複数のパラメータ(「パラメータ1」から「パラメータ4」)の各項目がそれぞれ対応付けられて記録されている。なお、「パラメータ1」から「パラメータ4」は、上述した順応白色点(Xw,Yw,Zw)、順応輝度La、周囲の明るさc、背景輝度Ybなどに対応する。また、図4に例示した各パラメータのうち、登録日が「preset」となっているパラメータは、予め実験などにより求められたパラメータである。それ以外のパラメータについては、その取得について後述する。
環境光センサ17は、上述したように環境光を取得するためのセンサである。この環境光センサ17は、環境情報を取得することができれば、電子カメラ1のどの部分に備えられても良い。また、測光センサなどを兼用したセンサであっても良い。
ユーザは、所望の環境において、パラメータ記録部16に新たなパラメータを記録することができる。新たなパラメータの取得は、上述した環境光センサ17を用いて行われる。
以下、図5のフローチャートを参照して、パラメータの取得時の制御部20の動作を説明する。制御部20は、操作部19を介したユーザ操作により新たなパラメータの取得が指示されると、以下の処理を実行する。
ステップS1において、制御部20は、環境光センサ17の出力を取得する。
ステップS2において、制御部20は、ステップS1で取得した環境光センサ17の出力に基づいて、パラメータを算出する。このとき算出されるパラメータは、上述した「パラメータ1」から「パラメータ4」である。
ステップS3において、制御部20は、表示部14を制御して、パラメータ名の指定を促すメッセージを表示する。制御部20は、例えば、「操作部材を操作して、パラメータ名を入力してください。」などのメッセージを表示部14に表示する。なお、電子カメラ1が音声出力部を備える場合には、音声情報を用いても良い。
ユーザは、操作部19を操作して、所望のパラメータ名を指定することができる。この場合、パラメータ名は、パラメータの特徴を良く表す名称であることが好ましい。パラメータ名をユーザに直接指定させる他に、予めパラメータ名の候補をいくつか用意しておき、それらの候補からユーザに選択させても良い。
ステップS4において、制御部20は、パラメータ名が指定されたか否かを判定する。制御部20は、操作部19を介したユーザ操作により、パラメータ名が指定されたか否かを判定する。そして、パラメータ名が指定されたと判定すると、制御部20は、後述するステップS6に進む。一方、所定の時間を経過してもパラメータ名が指定されないと判定すると、制御部20は、ステップS5に進む。
ステップS5において、制御部20は、パラメータ名を自動決定する。制御部20は、例えば、日付、日時や通し番号など所定の法則に則ってパラメータ名を自動決定する。なお、電子カメラ1がGPS機能を備える場合には、このGPSによる位置情報を用いても良い。
ステップS6において、制御部20は、ステップS2で算出したパラメータを、ユーザにより指定されたパラメータ名、または、ステップS5で自動決定したパラメータ名で、パラメータ記録部16に記録する。このとき、制御部20は、ステップS2で算出したパラメータを、パラメータ記録部16以外の記録部にも同時記録しても良い。例えば、電子カメラ1が、有線または無線を介して外部機器と接続可能な接続部を有する場合には、パラメータ記録部16と電子カメラ1の外部機器(所定のコンピュータなど)との両方に、ステップS2で算出したパラメータを記録しても良い。
なお、操作部19を介したユーザ操作により新たなパラメータの取得が指示された場合以外にも、同様の処理を行って新たなパラメータを取得しても良い。例えば、電子カメラ1における撮影時に新たなパラメータを取得しても良い。
パラメータ記録部16に記録されたパラメータは、上述したように、カラーアピアランスモデルによる画像処理時に、撮影時観察パラメータおよび出力用観察パラメータとして利用される。カラーアピアランスモデルによる画像処理は、電子カメラ1における撮影時や再生時に行われる。
以下、図6のフローチャートを参照して、撮影時の制御部20の動作を説明する。なお、再生時にカラーアピアランスモデルによる画像処理が行われる場合にも、略同様の処理が行われる。
ステップS21において、制御部20は、操作部19を介したユーザ操作により、撮影指示が行われたか否かを判定する。そして、撮影指示が行われるまで待機し、撮影指示が行われたと判定すると、制御部20は、ステップS22に進む。
ステップS22において、制御部20は、撮像部12を制御して撮影を行う。
ステップS23において、制御部20は、撮影時観察パラメータが指定されているか否かを判定する。そして、撮影時観察パラメータが指定されていると判定すると、制御部20は、後述するステップS25に進む。一方、撮影時観察パラメータが指定されていないと判定すると、制御部20は、ステップS24に進む。
撮影時観察パラメータの指定は、操作部19を介したユーザ操作により予め行われる。制御部20は、例えば、図7に示すように、パラメータ記録部16に記録されたパラメータのリストを表示部14に表示し、ユーザは、このリストを目視して、操作部19を介したユーザ操作により、何れかのパラメータを指定することができる。
このとき、ユーザによる指定をサポートするために、公知技術と同様の工夫を行っても良い。例えば、指定される頻度の高いパラメータをリストの上位にしても良い。また、階層的な分類を適用しても良い。例えば、屋内/屋外を大分類とし、朝/昼/夜を中分類とし、パラメータ名を小分類として、ユーザに階層的な指定を行わせるようにしても良い。この場合、「preset」のパラメータについては階層的な分類を予め記憶させておき、図5を用いて説明したパラメータについては登録時に階層的な分類を決定すれば良い。さらに、サムネイル画像などを表示することにより、パラメータ名のみでの指定よりも、さらに直感的な指定を可能としても良い。
ステップS24において、制御部20は、撮影時観察パラメータを自動決定する。電子カメラ1が、撮影時に、図5を用いて説明したパラメータの取得動作を行っている場合には、制御部20は、取得したパラメータを撮影時観察パラメータとして決定する。また、制御部20は、標準環境光情報基づいて予め定められたパラメータを、撮影時観察パラメータとして決定しても良い。また、制御部20は、撮影条件などに基づいて、パラメータ記録部16に記録されたパラメータの何れかを選択し、撮影時観察パラメータとして決定しても良い。
ステップS25において、制御部20は、出力用観察パラメータが指定されているか否かを判定する。そして、出力用観察パラメータが指定されていると判定すると、制御部20は、後述するステップS27に進む。一方、出力用観察パラメータが指定されていないと判定すると、制御部20は、ステップS26に進む。なお、出力用観察パラメータの指定は、ステップS23で説明した撮影時観察パラメータの指定と同様に行われる。
ステップS26において、制御部20は、出力用観察パラメータを自動決定する。制御部20は、ユーザにより予め指定された撮影時観察パラメータ、または、ステップS24で自動決定された撮影時観察パラメータと同様のパラメータを、出力用観察パラメータとして決定しても良い。また、制御部20は、標準環境光情報基づいて予め定められたパラメータを、出力用観察パラメータとして決定しても良い。また、制御部20は、撮影条件などに基づいて、パラメータ記録部16に記録されたパラメータの何れかを選択し、出力用観察パラメータとして決定しても良い。
ステップS27において、制御部20は、画像処理部13を制御して、ステップS22の撮影により生成した画像に対する画像処理を行う。なお、ステップS27において行われる画像処理には、ホワイトバランス調整や色処理などの通常の画像処理と、カラーアピアランスモデルによる画像処理との両方が含まれる。カラーアピアランスモデルによる画像処理を行う場合には、制御部20は、ユーザにより予め指定された撮影時観察パラメータ、または、ステップS24で自動決定された撮影時観察パラメータを用いるとともに、ユーザにより予め指定された出力用観察パラメータ、または、ステップS26で自動決定された出力用観察パラメータを用いて画像処理を行う。
ステップS28において、制御部20は、ステップS27において画像処理を施した画像の画像データを、記録部15に記録して、一連の処理を終了する。
以上説明したように、第1実施形態によれば、処理対象の画像に関して、撮影時の撮影条件が異なる複数の撮影時観察パラメータと、出力時の出力条件が異なる複数の出力用観察パラメータとのうち、少なくとも2つのパラメータを環境パラメータとして記録する記録部を備え、複数の環境パラメータから、何れかの環境パラメータを選択し、選択した環境パラメータに基づいて、カラーアピアランスモデルによる画像処理を、処理対象の画像に対して行う。したがって、撮影シーンを再現するための画像処理を行う際に、簡単な操作で、ユーザの要望や好みを反映した画像処理を実現可能とすることができる。さらに、ユーザが、意図的に実際の環境とは異なるパラメータを選択することも容易であるため、芸術的な表現を目的としたパラメータの選択にも便利である。
なお、第1実施形態では、撮像素子11と独立に環境光センサ17を備える例を示したが、本発明はこの例に限定されない。例えば、撮像素子11を、環境光を取得するための環境光センサとして利用しても良い。この場合、撮影時とは異なる撮影条件で撮影を行っても良い。
また、第1実施形態において、図5を用いて説明したパラメータの取得動作は、どのようなタイミングで行っても良い。また、ユーザ操作にかかわらず、適当なタイミングで自動に行っても良い。いずれの場合も、ユーザに対して、取得したパラメータの内容の確認や、取得したパラメータのパラメータ記録部16への記録の要、不要の確認などを、表示部14等を用いて行っても良い。
また、第1実施形態では、図3に示した電子カメラ1を例に挙げて説明したが、本発明はこの例に限定されない。例えば、図3に示した電子カメラ1とは異なる構成の電子カメラにも本発明を同様に適用することができる。また、環境光を取得する専用の機器と、パラメータを算出、記録するコンピュータとからなるシステムにも本発明を同様に適用することができる。
<第2実施形態>
以下、図面を用いて本発明の第2実施形態について説明する。
以下、図面を用いて本発明の第2実施形態について説明する。
以下では、本発明の画像処理プログラムを記録した画像処理装置の一例として、コンピュータを例に挙げて説明する。
図8は、第2実施形態のコンピュータ100の構成を示すブロック図である。
コンピュータ100は、図8に示すように、画像データに対して画像処理を施す画像処理部113、画像を表示する液晶モニタなどからなる表示部114、画像を記録する記録部115、パラメータ記録部116、不図示のキーボードやマウスなどを有し、ユーザ操作を受け付ける操作部119、各部を制御する制御部120、電子カメラやスキャナなどの外部機器と相互に接続可能な接続部122を備える。画像処理部113、記録部115、パラメータ記録部116、制御部120、接続部122は、バスを介して相互に接続される。また、制御部120および画像処理部113の出力は、バスを介して表示部114にも接続される。また、操作部119の出力は、制御部120に接続される。
画像処理部113は、記録部115に記録された画像や接続部122を介して取得された画像データに対して一般的な画像処理や、見え変換処理などのカラーマッチングに関する処理を行う。パラメータ記録部116は、第1実施形態で説明したパラメータ記録部16と同様の記録部であり、図4に示したデータベースが予め記録されている。制御部120は、内部にメモリ121を備え、各部を制御するためのプログラムを予め記憶する。そして、制御部120は、このプログラムにしたがって各部を制御する。また、制御部120は、操作部119の状態を検知する。
以下、図9のフローチャートを参照して、カラーアピアランスモデルによる画像処理時の制御部120の動作を説明する。
ステップS31において、制御部120は、処理対象の画像として、記録部115に記録された画像や接続部122を介して取得された画像を読み出す。
ステップS32において、制御部120は、撮影時観察パラメータが指定されているか否かを判定する。そして、撮影時観察パラメータが指定されていると判定すると、制御部120は、後述するステップS34に進む。一方、撮影時観察パラメータが指定されていないと判定すると、制御部120は、ステップS33に進む。撮影時観察パラメータの指定は、図6のステップS23で説明した撮影時観察パラメータの指定と同様に行われる。
ステップS33において、制御部120は、撮影時観察パラメータを自動決定する。制御部120は、標準環境光情報基づいて予め定められたパラメータを、撮影時観察パラメータとして決定しても良い。また、制御部120は、ステップS31で読み出した画像の撮影条件などに基づいて、パラメータ記録部116に記録されたパラメータの何れかを選択し、撮影時観察パラメータとして決定しても良い。
ステップS34において、制御部120は、出力用観察パラメータが指定されているか否かを判定する。そして、出力用観察パラメータが指定されていると判定すると、制御部120は、後述するステップS36に進む。一方、出力用観察パラメータが指定されていないと判定すると、制御部120は、ステップS35に進む。なお、出力用観察パラメータの指定は、図6のステップS23で説明した撮影時観察パラメータの指定と同様に行われる。
ステップS35において、制御部120は、出力用観察パラメータを自動決定する。制御部120は、ユーザにより予め指定された撮影時観察パラメータ、または、ステップS33で自動決定された撮影時観察パラメータと同様のパラメータを、出力用観察パラメータとして決定しても良い。また、制御部120は、標準環境光情報基づいて予め定められたパラメータを、出力用観察パラメータとして決定しても良い。また、制御部120は、ステップS31で読み出した画像の撮影条件などに基づいて、パラメータ記録部116に記録されたパラメータの何れかを選択し、出力用観察パラメータとして決定しても良い。
ステップS36において、制御部120は、画像処理部113を制御して、ステップS31で読み出した画像に対する画像処理(カラーアピアランスモデルによる画像処理)を行う。このとき、制御部120は、ユーザにより予め指定された撮影時観察パラメータ、または、ステップS33で自動決定された撮影時観察パラメータを用いるとともに、ユーザにより予め指定された出力用観察パラメータ、または、ステップS35で自動決定された出力用観察パラメータを用いて画像処理を行う。
ステップS37において、制御部120は、ステップS36において画像処理を施した画像の画像データを、記録部115に記録して、一連の処理を終了する。
以上説明したように、第2実施形態によれば、コンピュータなどの画像処理装置においても、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
なお、第2実施形態においても、第1実施形態と同様に、パラメータ記録部116に記録する新たなパラメータの取得を行っても良い。例えば、図5のステップS1で説明した環境光センサ14の出力の代わりに、記録部115に記録された画像や接続部122を介して取得された画像の画像情報に基づいて、パラメータを算出しても良い。また、接続部122を介して、外部の電子カメラやインターネット上などから新たなパラメータを取得しても良い。
また、上述した各実施形態では、各パラメータを、図4に示したデータベースの形で記録する例を示したが、本発明はこの例に限定されない。例えば、所定の規則に従った一連のデータの形で記録しても良いし、画像の付帯情報として記録しても良い。
また、上述した各実施形態で説明したパラメータは、複数の機器(例えば、電子カメラとコンピュータなど)やインターネット上のサーバなどの間で相互に通信して利用可能とするのが好ましい。例えば、第1実施形態の電子カメラ1で説明したパラメータ記録部16に記録されたパラメータの一部または全部と、第2実施形態のコンピュータ100で説明したパラメータ記録部116に複写し、コンピュータ100において利用可能としても良い。コンピュータ100から電子カメラ1への複写についても同様である。
また、上述した各実施形態において、パラメータ記録部(パラメータ記録部16およびパラメータ記録部116)に記録されたパラメータの一部または全部を、ユーザ操作に基づいて調整および更新可能としても良い。この場合、公知のプレビュー技術などを用いて調整可能とすることにより、ユーザにとってより利便性の高いパラメータを用意することができる。
1…電子カメラ,12…撮像部,13・113…画像処理部,14・114…表示部,16・116…パラメータ記録部,17…環境光センサ,20・120…制御部,100…コンピュータ
Claims (7)
- 処理対象の画像に関して、撮影時の撮影条件が異なる複数の撮影時観察パラメータと、出力時の出力条件が異なる複数の出力用観察パラメータとのうち、少なくとも2つのパラメータを環境パラメータとして記録する記録部と、
複数の前記環境パラメータから、何れかの環境パラメータを選択する選択部と、
前記選択部により選択された前記環境パラメータに基づいて、カラーアピアランスモデルによる画像処理を、前記処理対象の画像に対して行う画像処理部と
を備えることを特徴とする画像処理装置。 - 請求項1に記載の画像処理装置において、
新たな環境パラメータを取得する取得部をさらに備え、
前記記録部は、前記取得部により取得した前記環境パラメータを記録する
ことを特徴とする画像処理装置。 - 請求項2に記載の画像処理装置において、
前記取得部により取得した前記環境パラメータのパラメータ名を決定する決定部をさらに備え、
前記記録部は、前記環境パラメータと、前記パラメータ名とを関連付けて記録する
ことを特徴とする画像処理装置。 - 請求項1に記載の画像処理装置において、
前記記録部に記録された複数の前記環境パラメータの少なくとも一部を変更するユーザ指示を受け付ける受付部をさらに備え、
前記記録部は、前記ユーザ指示に基づいて、記録された複数の前記環境パラメータを更新する
ことを特徴とする画像処理装置。 - 請求項1から請求項4の何れか1項に記載の画像処理装置と、
被写体を撮像する撮像部とを備え、
前記記録部は、前記撮像部による撮像結果に基づく環境パラメータを記録する
ことを特徴とする撮像装置。 - 請求項5に記載の撮像装置において、
外部の機器と有線または無線で接続し、前記記録部からの前記環境パラメータの出力と、前記記録部への前記環境パラメータの入力との少なくとも一方を行う接続部をさらに備える
ことを特徴とする撮像装置。 - 処理対象の画像に関して、撮影時の撮影条件が異なる複数の撮影時観察パラメータと、出力時の出力条件が異なる複数の出力用観察パラメータとのうち、少なくとも2つのパラメータを環境パラメータとして記録する記録ステップと、
複数の前記環境パラメータから、何れかの環境パラメータを選択する選択ステップと、
前記選択ステップにおいて選択された前記環境パラメータに基づいて、カラーアピアランスモデルによる画像処理を、前記処理対象の画像に対して行う画像処理ステップと
をコンピュータで実現することを特徴とする画像処理プログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2010142814A JP2012010017A (ja) | 2010-06-23 | 2010-06-23 | 画像処理装置、撮像装置、および画像処理プログラム |
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JP2012010017A true JP2012010017A (ja) | 2012-01-12 |
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Family Applications (1)
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JP (1) | JP2012010017A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013146010A (ja) * | 2012-01-16 | 2013-07-25 | Nikon Corp | 撮像装置および画像処理プログラム |
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- 2010-06-23 JP JP2010142814A patent/JP2012010017A/ja active Pending
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