JP2011522890A - 置換されたピロール及び使用方法 - Google Patents

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Abstract

本発明は、キナーゼ阻害剤として、より具体的にはチェックポイント・キナーゼ1(chk1)阻害剤として有用である化学式(I)の置換されたピロール化合物に関連する。本発明は、組成物、より具体的にはこれらの化合物を含む医薬組成物、及び癌及び過剰増殖性疾患の様々な型を治療するために同じものを用いる方法、及びインビトロ、インサイチュー及びインビボでの哺乳動物細胞又は関連する病的状態の診断又は処置のための化合物の使用方法に関連する。
【選択図】なし

Description

本出願は、2008年6月11日に出願された米国仮出願番号第61/060752号及び2008年10月10日に出願された米国仮出願番号第61/104,618号の利益を主張し、その両方の開示は全て本願明細書に引用したものとする。
本発明は、キナーゼ阻害剤として有用であり、より具体的にはチェックポイント・キナーゼ1(chk1)阻害剤として有用であり、したがって癌の治療として有用な置換されたピロールに関連する。本発明は、これらの化合物を含む組成物、より具体的には医薬組成物、及び癌及び過剰増殖性疾患の様々な型を治療するための同じ化合物を用いる方法、及びインビトロ、インサイチュー及びインビボでの哺乳動物細胞又は関連する病理症状の診断又は処置のための化合物を使用する方法にも関する。
それぞれの細胞は、染色体の正確なコピーを製作することによって複製し、その後これらを別々の細胞に分離する。このDNA合成、染色体分離及び分割のサイクルは、ステップの順序を維持し、それぞれのステップが正確に実行されるように細胞の中のメカニズムによって制御される。細胞周期チェックポイントは、有糸***への周期を続ける前にDNA修復メカニズムが作動する時間を有するように細胞を休止させるこれらの過程に関与している(Hartwell et al.、Science、Nov. 3、1989、246(4930): 629-34)。細胞サイクルにおいて、そのようなチェックポイントは2つある−p53によって制御されるG1/Sチェックポイント及びセリン/トレオニンキナーゼ・チェックポイント・キナーゼ1(chk1)によってモニターされるG2/Mチェックポイント。
Chk1及びChk2は構造的に無関係であるが、遺伝毒性刺激に応答して活性化されるセリン/トレオニンキナーゼを機能的にオーバーラップしている(Bartek et al..、Nat. Rev. Mol. Cell Biol. 2001、vol. 2、pp. 877-886においてレビューされる)。Chk1及びChk2は、それらをリン酸化し、活性化するATM及びATRからのチェックポイント・シグナルを中継する。Chk2は細胞周期の全体にわたって発現される安定したタンパク質であり、主に二本鎖DNA破壊(DSBs)に応答してATMによって活性化される。対照的に、Chk1タンパク質発現は、主にS期及びG2期に限定される。DNA損傷に応答して、ChK1はATM/ATRによってリン酸化・活性化されて、S期及びG2/M期での細胞周期停止が起こり、DNA損傷の修復が可能となる(Cancer Cell、Bartek and Lukas、Volume 3、Issue 5、May 2003、Pages 421-429においてレビューされる)。Chk1の阻害は、細胞周期停止を抑制し、様々な化学療法剤によるDNA損傷に続いて腫瘍細胞死の増強をもたらした。完全なG1チェックポイントを欠く細胞は、特にS及びG2/Mチェックポイントに依存しており、したがってchk1阻害剤の存在下では化学療法の治療により敏感となることが期待されるが、機能的なG1チェックポイントを有する正常細胞はより少ない細胞死となることが予測された。
本発明は、一般的に、キナーゼ阻害活性、より具体的にはchk1阻害活性を有する化学式(I)の置換されたピロール(及び/又はその溶媒和化合物、水和物及び/又は塩)に関連する。本発明の化合物は、グリコーゲン合成酵素キナーゼ−3(GSK−3)、KDRキナーゼ及びFMS様チロシンキナーゼ3(FLT3)の阻害剤としても有用である。したがって、本発明の化合物及びその組成物は、過剰増殖性疾患(例えば癌)の治療において有用である。
化1
Figure 2011522890

は、場合によりハロ、CN、CF、−OCF、−NO、−C(O)OR、−C(O)NR、−NR、−OR、−S(O)、−NRC(O)R、−NRC(O)OR、−NRC(O)NR、−NRSO、−OC(O)R、−OC(O)NR、−S(O)NR及びRから独立して選択される1から5の基で置換されているフェニル又はヘテロアリールであり;
は、H、クロロ、フルオロ又はCNであり;
3A及びR3Bは独立したH、アルキル、シクロアルキル又はヘテロシクリルであって、前記アルキル、シクロアルキル及びヘテロシクリルは場合によりハロ、CN、CF、−OCF、−NO、−C(O)OR、−C(O)NR、−NR、−OR、−S(O)、−NRC(O)R、−NRC(O)OR、−NRC(O)NR、−NRSO、−OC(O)R、−OC(O)NR、−S(O)NR及びRから独立して選択される1から5の基で置換されており;
3A及びR3Bは、場合によって付加されたN原子と共同して、O、S及びNから選択される付加的な0から2のヘテロ原子を有する4から10員の単環式又は二環式の環を形成し、前記環は場合によりハロ、CN、CF、−OCF、−NO、−C(O)OR、−C(O)NR、−NR、−OR、−S(O)、−NRC(O)R、−NRC(O)OR、−NRC(O)NR、−NRSO、−OC(O)R、−OC(O)NR、−S(O)NR及びRから独立して選択される1から5の基で置換されており;
Xは、O又はN(R)であり;
は、H、CN又はC−Cアルキルであり、前記アルキルは場合によってOH、O(C−Cアルキル)、フルオロ及びシクロプロピルから選択される一つ以上の基で置換されており;
はH、C−Cアルキル、C−Cシクロアルキル又は(CH0−1−4−5員環のヘテロシクリルであり、前記アルキルは場合によってOH、O(C−Cアルキル)、フルオロ及びC−Cシクロアルキルから選択される一以上の基で置換され、前記シクロアルキルは場合によってOHで置換されており;
は、H、クロロ、フルオロ又はCNであり;
それぞれのpは、独立して0、1又は2であり;
及びRのそれぞれの発生は、独立してH、アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール又はヘテロアリールであり、前記アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール及びヘテロアリールは場合によって1から5のR10基で置換されており;
R7及びR8は、場合によって付加されたN原子と共同して、O、S及びNから選択される付加的な0から2のヘテロ原子を有する4から7員の環を形成し、前記環は場合によって1から5のR10の基で置換されており;
は独立してアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール又はヘテロアリールであり、前記アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール及びヘテロアリールは場合によって1から5のR10の基で置換されており;
それぞれのR10は、独立してハロ、CN、CF、−OCF、−NO、−C(O)OR11、−C(O)NR1112、−NR1112、−OR11、−S(O)11、−NR12C(O)R11、−NR12C(O)OR11、−NR12C(O)NR1112、−NR12SO11、−OC(O)R11、−OC(O)NR1112、−S(O)NR1112及びR13であり;
11及びR12のそれぞれの発生は、H、アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール又はヘテロアリールから独立して選択され、前記アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール及びヘテロアリールは場合によって1から5のR14の基で置換されており;
11及びR12は、場合によって付加されたN原子と共同して、O、S及びNから選択される付加的な0から2のヘテロ原子を有する5から6員の環を形成し、前記環は場合によって1から5のR14の基で置換されており;
13は独立してアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール又はヘテロアリールであり、前記アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール及びヘテロアリールは場合によって1から5のR14の基で置換されており;
それぞれのR14は、独立してハロ、CN、CF、−OCF、−NO、−C(O)OR15、−C(O)NR1516、−NR1516、−OR15、−S(O)15、−NR16C(O)R15、−NR16C(O)OR15、−NR16C(O)NR1516、−NR16SO15、−OC(O)R15、−OC(O)NR1516、−S(O)NR1516又はR17であり;
15及びR16のそれぞれの発生は、独立してH、アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール又はヘテロアリールであり、前記アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリルアリール及びヘテロアリールは場合によってハロ、−CN、−OCF、−CF、−NO、−C−Cアルキル、−OH、オキソ、−SH、−O(C−C アルキル)、−S(C−Cアルキル)、−NH、NH(C−Cアルキル)、−N(C−Cアルキル)、−SO(C−Cアルキル)、−COH、−CO(C−Cアルキル)、−C(O)NH、−C(O)NH(C−Cアルキル)、−C(O)N(C−Cアルキル)、−N(C−Cアルキル)C(O)(C−Cアルキル)、−NHC(O)(C−Cアルキル)、−NHSO(C−Cアルキル)、−N(C−Cアルキル)SO(C−Cアルキル)、−SONH、−SONH(C−Cアルキル)、−SON(C−Cアルキル)、−OC(O)NH、−OC(O)NH(C−Cアルキル)、−OC(O)N(C−Cアルキル)、−NHC(O)NH(C−Cアルキル)、−NHC(O)N(C−Cアルキル)、−N(C−Cアルキル)C(O)NH(C−Cアルキル)、−N(C−Cアルキル)C(O)N(C−Cアルキル)、−NHC(O)NH(C−Cアルキル)、−NHC(O)N(C−Cアルキル)、−NHC(O)O(C−Cアルキル)及び−N(C−Cアルキル)C(O)O(C−Cアルキル)から選択される1から4の基で置換されており;
15及びR16は場合によって付加されたN原子と共同して、O、S及びNから選択される付加的な0から2のヘテロ原子を有する5から6員の環を形成し、前記環は場合によってハロ、−CN、−OCF、−CF、−NO、−C−Cアルキル、−OH、オキソ、−SH、−O(C−C アルキル)、−S(C−Cアルキル)、−NH、−NH(C−Cアルキル)、−N(C−Cアルキル)、−SO(C−Cアルキル)、−COH、−CO(C−Cアルキル)、−C(O)NH、−C(O)NH(C−Cアルキル)、−C(O)N(C−Cアルキル)、−N(C−Cアルキル)C(O)(C−Cアルキル)、−NHC(O)(C−Cアルキル)、−NHSO(C−Cアルキル)、−N(C−Cアルキル)SO(C−Cアルキル)、−SONH、−SONH(C−Cアルキル)、−SON(C−Cアルキル)、−OC(O)NH、−OC(O)NH(C−Cアルキル)、−OC(O)N(C−Cアルキル)、−NHC(O)NH(C−Cアルキル)、−NHC(O)N(C−Cアルキル)、−N(C−Cアルキル)C(O)NH(C−Cアルキル)、−N(C−Cアルキル)C(O)N(C−Cアルキル)、−NHC(O)NH(C−Cアルキル)、−NHC(O)N(C−Cアルキル)、−NHC(O)O(C−Cアルキル)及び−N(C−Cアルキル)C(O)O(C−Cアルキル)から選択される1から4の基で置換されており;及び、
17は、アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール又はヘテロアリールであり、前記アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール及びヘテロアリールは場合によってハロ、−CN、−OCF、−CF、−NO、−C−Cアルキル、−OH、オキソ、−SH、−O(C−Cアルキル)、−S(C−Cアルキル)、−NH、−NH(C−Cアルキル)、−N(C−Cアルキル)、−SO(C−Cアルキル)、−COH、−CO(C−Cアルキル)、−C(O)NH、−C(O)NH(C−Cアルキル)、−C(O)N(C−Cアルキル)、−N(C−Cアルキル)C(O)(C−Cアルキル)、−NHC(O)(C−Cアルキル)、−NHSO(C−Cアルキル)、−N(C−Cアルキル)SO(C−Cアルキル)、−SONH、−SONH(C−Cアルキル)、−SON(C−Cアルキル)、−OC(O)NH、−OC(O)NH(C−Cアルキル)、−OC(O)N(C−Cアルキル)、−NHC(O)NH(C−Cアルキル)、−NHC(O)N(C−Cアルキル)、−N(C−Cアルキル)C(O)NH(C−Cアルキル)、−N(C−Cアルキル)C(O)N(C−Cアルキル)、−NHC(O)NH(C−Cアルキル)、−NHC(O)N(C−Cアルキル)、−NHC(O)O(C−Cアルキル)及び−N(C−Cアルキル)C(O)O(C−Cアルキル)から選択される1から4の基で置換されている。
本発明は、式(I)の化合物(及び/又はその溶媒和物、水和物及び/又は塩)及び担体(薬学的に許容可能な担体)を含有する組成物(例えば医薬組成物)を含む。本発明はまた第二化学療法剤を更に含有する、式(I)の化合物(及び/又はその溶媒和物、水和物及び/又は塩)及び担体(薬学的に許容可能な担体)を含有する組成物(例えば医薬組成物)を含む。本発明の組成物は、したがって、哺乳動物(例えばヒト)における異常な細胞増殖を阻害し、又は過剰増殖性疾患(例えば癌)を治療するのに有用である。
本発明は、哺乳動物(例えばヒト)における異常細胞増殖を阻害し又は過剰増殖性疾患(例えば癌)を治療する方法であって、式(I)の化合物(及び/又はその溶媒和物及び塩)又はその組成物の治療的有効量を、単独で又は第二化学療法剤と併用して上記哺乳動物に投与することを含む方法を含む。
本発明は、哺乳動物細胞、生物、又は関連する病理症状のインビトロ、インサイチュー及びインビボでの診断又は治療のために本化合物を使用する方法を含む。
本発明のある実施態様を詳細に参照するが、その例を添付の構造及び化学式で例証する。本発明を列挙する実施態様に関連して説明するが、それらは本発明をその実施態様に限定することを意図するものではないことは理解されよう。それだけでなく、本発明は特許請求の範囲によって定まる本発明の範囲に含まれうるあらゆる代替物、変形物、及び均等物を包含することが意図される。当業者であれば、本発明の実施において使用され得るここに記載のものに類似した、又は均等な多くの方法及び材料を認識しているであろう。本発明は記載された方法及び材料に決して限定されるものではない。援用された文献、特許及び類似の資料の一又は複数が、限定するものではないが定義された用語、用語使用法、記載技術等を含む本願と異なるか又は矛盾する場合は、本願が優先する。
ここで使用される「アルキル」なる用語は、1から12の炭素原子の飽和又は分枝鎖一価炭化水素基を意味する。アルキル基の例には、限定されないが、メチル(Me,−CH)、エチル(Et,−CHCH)、1−プロピル(n−Pr,n−プロピル,−CHCHCH)、2−プロピル(i−Pr,i−プロピル,−CH(CH)、1−ブチル(n−Bu,n−ブチル,−CHCHCHCH)、2−メチル−1−プロピル(i−Bu,i−ブチル,−CHCH(CH)、2−ブチル(s−Bu,s−ブチル,−CH(CH)CHCH)、2−メチル−2−プロピル(t−Bu,t−ブチル,−C(CH)、1−ペンチル(n−ペンチル,−CHCHCHCHCH)、2−ペンチル(−CH(CH)CHCHCH)、3−ペンチル(−CH(CHCH)、2−メチル−2−ブチル(−C(CH)2CHCH)、3−メチル−2−ブチル(−CH(CH)CH(CH)、3−メチル−1−ブチル(−CHCHCH(CH)、2−メチル−1−ブチル(−CHCH(CH)CHCH)、1−ヘキシル(−CHCHCHCHCHCH)、2−ヘキシル(−CH(CH)CHCHCHCH)、3−ヘキシル(−CH(CHCH)(CHCHCH))、2−メチル−2−ペンチル(−C(CHCHCHCH)、3−メチル−2−ペンチル(−CH(CH)CH(CH)CHCH)、4−メチル−2−ペンチル(−CH(CH)CHCH(CH)、3−メチル−3−ペンチル(−C(CH)(CHCH)、2−メチル−3−ペンチル(−CH(CHCH)CH(CH)、2,3−ジメチル−2−ブチル(−C(CHCH(CH)、3,3−ジメチル−2−ブチル(−CH(CH)C(CH、1−ヘプチル、1−オクチル等々が含まれる。
「アルケニル」なる用語は、少なくとも一の不飽和部位、つまり炭素−炭素、sp2二重結合を有する2から12の炭素原子の直鎖状又は分枝鎖状の一価炭化水素を意味し、ここで、アルケニル基は「シス」及び「トランス」配向、又は「E」及び「Z」配向を有する基を含む。例には、限定されないが、エチレニル又はビニル(−CH=CH)、アリル(−CHCH=CH)等々が含まれる。
「アルキニル」なる用語は、少なくとも一の不飽和部位、つまり炭素−炭素、sp三重結合を有する2から12の炭素原子の直鎖状又は分枝状一価炭化水素基を意味する。例には、限定されないが、エチニル(−C≡CH)、プロピニル(プロパルギル、−CHCoCH)等々が含まれる。
「シクロアルキル」という用語は、単環として3から12の炭素原子を単環式環として、又は6から12の炭素原子を二環式環として有する一価の非芳香族の飽和又は部分的に不飽和の環を意味する。6から12の原子を有する二環式炭素環は、例えばビシクロ[4,5]、[5,5]、[5,6]又は[6,6]系として配置され得、9又は10の環原子を有する二環式炭素環は、ビシクロ[5,6]又は[6,6]系として、又はビシクロ[2.2.1]ヘプタン、ビシクロ[2.2.2]オクタン及びビシクロ[3.2.2]ノナンのような架橋系として配置され得る。単環式炭素環の例には、限定されないが、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、1−シクロペンタ−1−エニル、1−シクロペンタ−2−エニル、1−シクロペンタ−3−エニル、シクロヘキシル、1−シクロヘキサ−1−エニル、1−シクロヘキサ−2−エニル、1−シクロヘキサ−3−エニル、シクロヘキサジエニル、シクロヘプチル、シクロオクチル、シクロノニル、シクロデシル、シクロウンデシル、シクロドデシル等々が含まれる。
「アリール」は、親芳香族環系の単一炭素原子から一つの水素原子を取り除くことによって誘導される6−14の炭素原子の一価芳香族炭化水素基を意味する。幾つかのアリール基は「Ar」として例示構造において表される。アリールは飽和、部分的不飽和環、又は芳香族炭素環又は複素環式環に縮合した芳香族環を含む二環式基を含む。典型的なアリール基には、限定されないが、ベンゼン(フェニル)、置換ベンゼン、ナフタレン、アントラセン、インデニル、インダニル、1,2−ジヒドロナフタレン、1,2,3,4−テトラヒドロナフチル等々が含まれる。
「複素環」、「ヘテロシクリル」及び「複素環式環」なる用語は、ここでは交換可能に使用され、少なくとも一の環原子が、窒素、酸素及び硫黄から選択されるヘテロ原子であり、残りの環原子がCであり、一又は複数の環原子は以下に記載の一又は複数の置換基で独立して置換されていてもよい、3から14の環原子の飽和又は部分的不飽和(つまり、環内に一又は複数の二重及び/又は三重結合を有する)炭素環式基を意味する。複素環は、3から7の環員(2から6の炭素原子とN、O及びSから選択される1から4のヘテロ原子)を有する単環、又は6から10の環員(4から9の炭素原子とN、O及びSから選択される1から6のヘテロ原子)を有する二環:例えば、ビシクロ[4,5]、[5,5]、[5,6]、又は[6,6]系又は架橋された[2.1.1]、[2.2.1]、[2.2.2]又は[3.2.2]系でありうる。複素環はPaquette、Leo A.; "Principles of Modern Heterocyclic Chemistry" (W.A. Benjamin、New York、1968)、特に1、3、4、6、7、及び9章;"The Chemistry of Heterocyclic Compounds、A series of Monographs" (John Wiley & Sons、New York、1950 to present)、特に13、14、16、19、及び28巻;及びJ. Am. Chem. Soc. (1960) 82:5566に記載されている。「ヘテロシクリル」はまた複素環基に飽和、部分的不飽和環、又は芳香族炭素環又は複素環式環が縮合した基を含む。複素環式環の例には、限定されないが、ピロリジニル、テトラヒドロフラニル、ジヒドロフラニル、テトラヒドロチエニル、テトラヒドロピラニル、ジヒドロピラニル、テトラヒドロチオピラニル、ピペリジニル、モルホリニル、チオモルホリニル、チオキサニル、ピペラジニル、ホモピペラジニル、アゼチジニル、オキセタニル、チエタニル、ホモピペリジニル、オキセパニル、チエパニル、オキサゼピニル、ジアゼピニル、チアゼピニル、2−ピロリニル、3−ピロリニル、インドリニル、2H−ピラニル、4H−ピラニル、ジオキサニル、1,3−ジオキソラニル、ピラゾリニル、ジチアニル、ジチオラニル、ジヒドロピラニル、ジヒドロチエニル、ピラゾリジニルイミダゾリニル、イミダゾリジニル、3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサニル、3−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタニル、及びアザビシクロ[2.2.2]ヘキサニルが含まれる。スピロ部分がまたこの定義の範囲内に含まれる。環原子がオキソ(=O)部分で置換されている複素環基の例はピリミジノイル及び1,1−ジオキソ−チオモルホリニルである。
「ヘテロアリール」なる用語は、5員又は6員の環の一価芳香族基を意味し、窒素、酸素、及び硫黄から独立して選択される一又は複数のヘテロ原子を含む5−16原子の縮合環系(少なくとも一が芳香族)を含む。ヘテロアリール基の例は、ピリジニル(例えば2−ヒドロキシピリジニルを含む)、イミダゾリル、イミダゾピリジニル、ピリミジニル(例えば4−ヒドロキシピリミジニルを含む)、ピラゾリル、トリアゾリル、ピラジニル、テトラゾリル、フリル、チエニル、イソキサゾリル、チアゾリル、オキサゾリル、イソチアゾリル、ピロリル、キノリニル、イソキノリニル、インドリル、ベンズイミダゾリル、ベンゾフラニル、シノリニル、インダゾリニル、インドリジニル、フタラジニル、ピリダジニル、トリアジニル、イソインドリル、プテリジニル、プリニル、オキサジアゾリル、トリアゾリル、チアジアゾリル、フラザニル、ベンゾフラザニル、ベンゾチオフェニル、ベンゾチアゾリル、ベンゾオキサゾリル、キナゾリニル、キノキサリニル、ナフチリジニル、及びフロピリジニルである。
複素環又はヘテロアリール基は、それが可能な場合、炭素(炭素連結)又は窒素(窒素連結)結合でありうる。例を挙げると、限定するものではないが、炭素結合複素環又はヘテロアリールはピリジンの2、3、4、5、又は6位、ピリダジンの3、4、5、又は6位、ピリミジンの2、4、5、又は6位、ピラジンの2、3、5、又は6位、フラン、テトラヒドロチオフェン、チオフェン、ピロール又はピロリジンの2、3、4、又は5位、オキサゾール、イミダゾール又はチアゾールの2、4、又は5位、イソオキサゾール、ピラゾール、又はイソチアゾールの3、4、又は5位、アジリジンの2又は3位、アゼチジンの2、3、又は4位、キノリンの2、3、4、5、6、7、又は8位、又はイソキノリンの1、3、4、5、6、7、又は8位で結合する。
例を挙げると、限定するものではないが、窒素結合複素環又はヘテロアリールは、アジリジン、アゼチジン、ピロール、ピロリジン、2−ピロリン、3−ピロリン、イミダゾール、イミダゾリジン、2−イミダゾリン、3−イミダゾリン、ピラゾール、ピラゾリン、2−ピラゾリン、3−ピラゾリン、ピペリジン、ピペラジン、インドール、インドリン、1H−インダゾール、2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン又は4−オキソ−1,4−ジヒドロピリジンの1位、イソインドール又はイソインドリンの2位、モルホリンの4位、及びカルバゾール、又はβ−カルボリンの9位で結合する。
「ハロ」なる用語は、F、Cl、Br又はIを意味する。ヘテロアリール又はヘテロシクリルに存在するヘテロ原子は酸化形態、例えばN+→O−、S(O)及びS(O)2を含む。
「治療する」及び「治療」なる用語は、治癒的処置と、目的が例えば癌の発症又は広がりのような望まれない生理学的変化又は疾患を防止し又は遅延させる(少なくする)ことである予防的又は防止的手段の双方を意味する。この発明の目的では、有益な又は所望の臨床結果は、限定するものではないが、検出可能であれ検出不可能であれ、徴候の軽減、疾患の程度の低減、疾患の安定化(つまり悪化しない)状態、疾患進行の遅延又は緩徐化、疾患状態の回復又は緩和、及び寛解(部分的又は完全)を含む。「治療」は、治療を受けない場合に予想される生存率と比較して生存を延長することを意味しうる。治療を必要とするものは、既に症状又は疾患を持つ者並びに症状又は疾患になりやすい者又は症状又は疾患が防止される者を含む。
「治療的に有効な量」なる語句は、(i)特定の疾病、症状、又は疾患を治療し又は予防する、又は(ii)特定の疾病、症状、又は疾患の一又は複数の徴候を減弱にし、寛解させ、又は除く、又は(iii)ここに記載された特定の疾病、症状、又は疾患の一又は複数の徴候の発症を予防し又は遅延させる、本発明の化合物の量を意味する。癌の場合、薬剤の治療的に有効な量は、癌細胞の数を減少させ;腫瘍サイズを減少させ;周辺器官への癌細胞の浸潤を阻害し(つまり、ある程度まで遅くさせ、好ましくは停止させ);腫瘍転移を阻害し(つまり、ある程度まで遅くさせ、好ましくは停止させ);腫瘍増殖をある程度まで阻害し;及び/又は癌に伴う徴候の一又は複数をある程度軽減しうる。薬剤が増殖を防止し、及び/又は存在する癌細胞を死滅させうる程度まで、それは細胞***阻害性及び/又は細胞毒性でありうる。癌治療では、効能は、例えば無増悪期間(TTP)を評価し、及び/又は奏功率(RR)を決定することにより測定することができる。
「異常な細胞増殖」及び「過剰増殖性疾患」なる用語はこの出願では交換可能に使用される。ここで使用される「異常細胞増殖」は、特に断らない限り、正常な調節機構に独立である細胞増殖を意味する。これは、例えば(1)変異したチロシンキナーゼを発現させ又はレセプターチロシンキナーゼの過剰発現によって増殖する腫瘍細胞(腫瘍);(2)異常なチロシンキナーゼ活性化が生じる他の増殖性疾患の良性及び悪性細胞;(3)レセプターチロシンキナーゼにより増殖する任意の腫瘍;(4)異常なセリン/スレオニンキナーゼ活性化により増殖する任意の腫瘍;及び(5)異常なセリン/スレオニンキナーゼ活性化が生じる他の増殖性疾患の良性及び悪性細胞の異常な増殖を含む。
「癌」及び「癌性」という用語は、典型的には調節されない細胞増殖により特徴付けられる哺乳動物における生理学的状態を意味するか記述するものである。「腫瘍」は一以上の癌性の細胞を含む。腫瘍は固形腫瘍及び液性腫瘍を含む。癌の例には、これらに限定されるものではないが、カルシノーマ、リンパ腫、芽細胞腫、肉腫、骨髄腫及び白血病又はリンパ性腫瘍が含まれる。このような癌のより特定な例には、扁平細胞癌(例えば上皮扁平細胞癌)、小細胞肺癌、非小細胞肺癌(「NSCLC」)、肺の腺癌及び肺の扁平上皮癌を含む肺癌、腹膜癌、肝細胞癌、胃腸癌を含む胃癌(gastric又はstomach)、膵臓癌、神経膠芽細胞腫、子宮頸癌、卵巣癌、肝臓癌、膀胱癌、ヘパトーマ、乳癌、結腸癌、直腸癌、結腸直腸癌、子宮内膜又は子宮癌、唾液腺癌、腎臓癌(kidney又はrenal)、前立腺癌、陰門癌、甲状腺癌、肝癌、肛門癌、陰茎癌及び頭頸部癌、並びに急性骨髄性白血病(AML)が含まれる。
「化学療法剤」は、癌の治療に有用な化学化合物である。化学療法剤の例には、エルロチニブ(Tarceva(登録商標),Genentech/OSI Pharm.)、ボルテゾミブ(VELCADE(登録商標)Millennium Pharm.)、フルベストラント(FASLODEX(登録商標),AstraZeneca)、スーテント(SU11248,Pfizer)、レトロゾール(FEMARA(登録商標),Novartis)、イマチニブメシル酸塩(GLEEVEC(登録商標),Novartis)、PTK787/ZK222584(Novartis)、オキサリプラチン(Eloxatin(登録商標),Sanofi)、5−FU(5−フルオロウラシル)、ロイコボリン、ラパマイシン(Sirolimus,RAPAMUNE(登録商標),Wyeth)、ラパチニブ(TYKERB(登録商標),GSK572016,Glaxo Smith Kline)、ロナファーニブ(SCH66336)、ソラフェニブ(BAY43−9006,Bayer Labs)、及びゲフィチニブ(IRESSA(登録商標),AstraZeneca)、AG1478、AG1571(SU5271;Sugen)、アルキル化剤、例えばチオテパ及びCYTOXAN(登録商標)シクロホスファミド;スルホン酸アルキル、例えばブスルファン、インプロスルファン及びピポスルファン;アジリジン、例えばベンゾドパ、カルボコン、メツレドパ、及びウレドパ;エチレンイミン及びメチラメラミン、例えばアルトレタミン、トリエチレンメラミン、トリエチレンホスホラミド、トリエチレンチオホスホラミド及びトリメチロメラミン;アセトゲニン(特にブラタシン及びブラタシノン);カンプトテシン(合成アナログトポテカンを含む);ブリオスタチン;カリスタチン;CC−1065(そのアドゼレシン、カルゼレシン及びビゼレシン合成アナログを含む);クリプトフィシン(特にクリプトフィシン1及びクリプトフィシン8);ドラスタチン;デュオカルマイシン(合成アナログ、KW−2189及びCB1−TM1を含む);エロイテロビン;パンクラチスタチン;サルコジクチン;スポンジスタチン;ナイトロジェンマスタード、例えばクロラムブシル、クロルナファジン、クロロホスファミド、エストラムスチン、イホスファミド、メクロレタミン、メクロレタミンオキシド塩酸塩、メルファラン、ノブエンビキン、フェネステリン、プレドニムスチン、トロフォスファミド、ウラシルマスタード;ニトロソ尿素、例えばカルムスチン、クロロゾトシン、ホテムスチン、ロムスチン、ニムスチン、及びラニムヌスチン(ranimnustine);抗生物質、例えばエネジン抗生物質(例えばカリケアマイシン、特にカリケアマイシンγ1I及びカリケアマイシンωI1(Agnew,Chem Intl.Ed.Engl.,(1994)33:183−186);ダイネミシン、例えばダイネミシンA;ビスホスホネート、例えばクロドロネート;エスペラマイシン;並びにネオカルジノスタチン発色団及び関連色素タンパク質エンジイン抗生物質発色団)、アクラシノマイシン、アクチノマイシン、オートラマイシン、アザセリン、ブレオマイシン、カクチノマイシン、カラビシン、カルミノマイシン、カルジノフィリン、クロモマイシン(chromomycinis)、ダクチノマイシン、ダウノルビシン、デトルビシン、6−ジアゾ−5−オキソ−L−ノルロイシン、ADRIAMYCIN(登録商標)(ドキソルビシン)、モルホリノ−ドキソルビシン、シアノモルホリノ−ドキソルビシン、2−ピロリノ−ドキソルビシン及びデオキシドキソルビシン)、エピルビシン、エソルビシン、イダラルビシン、マルセロマイシン、マイトマイシン、例えばマイトマイシンC、ミコフェノール酸、ノガラマイシン、オリボマイシン、ペプロマイシン、ポルフィロマイシン、ピューロマイシン、クエラマイシン、ロドルビシン、ストレプトニグリン、ストレプトゾトシン、ツベルシジン、ウベニメックス、ジノスタチン、ゾルビシン;代謝拮抗物質、例えば、メトトレキセート及び5−フルオロウラシル(5−FU);葉酸アナログ、例えばデノプテリン、メトトレキセート、プテロプテリン、トリメトレキセート、プリンアナログ、例えばフルダラビン、6−メルカプトプリン、チアミプリン、チオグアニン;ピリミジンアナログ、例えばアンシタビン、アザシチジン、6−アザウリジン、カルモフール、シタラビン、ジデオキシウリジン、ドキシフルリジン、エノシタビン、フロキシウリジン;アンドロゲン、例えばカルステロン、プロピオン酸ドロモスタノロン、エピチオスタノール、メピチオスタン、テストラクトン;抗副腎薬、例えばアミノグルテチミド、ミトタン、トリロスタン;葉酸リプレニッシャー、例えばフロリン酸;アセグラトン;アルドホスファミドグリコシド;アミノレブリン酸;エニルウラシル;アムサクリン;ベストラブシル;ビサントレン;エダトラキセート;デフォファミン;デメコルシン;ジアジコン;エルホルニチン(elfornithine);酢酸エリプチニウム;エポチロン;エトグルシド;硝酸ガリウム;ヒドロキシ尿素;レンチナン;ロニダイニン;メイタンシノイド、例えばメイタンシン及びアンサミトシン;ミトグアゾン;ミトキサントロン;モピダモール;ニトラエリン(nitraerine);ペントスタチン;フェナメト;ピラルビシン;ロソキサントロン;ポドフィリン酸;2−エチルヒドラジド;プロカルバジン;PSK(登録商標)多糖複合体(JHS Natural Products,Eugene,OR);ラゾキサン;リゾキシン;シゾフィラン、スピロゲルマニウム;テヌアゾン酸;トリアジコン;2,2’,2”−トリクロロトリエチルアミン;トリコテセン(特にT−2毒素、ベラクリンA、ロリジンA及びアングイジン);ウレタン;ビンデシン;ダカルバジン;マンノムスチン;ミトブロニトール;ミトラクトール;ピポブロマン;ガシトシン;アラビノシド(「Ara−C」);シクロホスファミド;チオテパ;タキソイド、例えばTAXOL(登録商標)(パクリタキセル;Bristol−Myers Squibb Oncology,Princeton,NJ)、ABRAXANE(登録商標)(Cremophor−free)、パクリタキセルのアルブミン操作ナノ粒子製剤(American Pharmaceutical Partners,Schaumberg,Illinois)、及びTAXOTERE(登録商標)(ドセタキセル;Rhone−Poulenc Rorer,Antony,France);クロラムブシル;GEMZAR(登録商標)(ゲムシタビン);6−チオグアニン;メルカプトプリン;メトトレキセート;白金アナログ、例えばシスプラチン及びカルボプラチン;ビンブラスチン;エトポシド(VP−16);イホスファミド;ミトキサントロン;ビンクリスチン;NAVELBINE(登録商標)(ビノレルビン);ノバントロン;テニポシド;エダトレキセート;ダウノマイシン;アミノプテリン;カペシタビン(XELODA(登録商標));イバンドロネート;CPT−I1;トポイソメラーゼ阻害剤RFS2000;ジフルオロメチルオルニチン(DMFO);レチノイド、例えばレチノイン酸;及び上記の何れかの薬学的に許容可能な塩、酸及び誘導体が含まれる。
「化学療法剤」の定義にまた含まれるものは、(i)腫瘍に対するホルモン作用を調節し又は阻害するように作用する抗ホルモン剤、例えば抗エストロゲン及び選択的エストロゲン受容体調節薬(SERM)、例えばタモキシフェン(例えばNOLVADEX(登録商標);シフェンクエン酸塩)、ラロキシフェン、ドロロキシフェン、4−ヒドロキシタモキシフェン、トリオキシフェン、ケオキシフェン、LY117018、オナプリストン、及びFARESTON(登録商標)(トレミフェンクエン酸塩);(ii)副腎においてエストロゲン生産を調節する酵素アロマターゼを阻害するアロマターゼ阻害剤、例えば、4(5)−イミダゾール類、アミノグルテチミド、MEGASE(登録商標)(メゲストロール酢酸エステル)、AROMASIN(登録商標)(エキセメスタン;Pfizer)、フォルメスタニー(formestanie)、ファドロゾール、RIVISOR(登録商標)(ボロゾール)、FEMARA(登録商標)(レトロゾール;Novartis)、及びARIMIDEX(登録商標)(アナストロゾール;AstraZeneca);(iii)抗アンドロゲン、例えばフルタミド、ニルタミド、ビカルタミド、ロイプロリド、及びゴセレリン;並びにトロキサシタビン(1,3−ジオキソランヌクレオシドシトシンアナログ);(iv)プロテインキナーゼ阻害剤;(v)脂質キナーゼ阻害剤;(vi)アンチセンスオリゴヌクレオチド、特に例えばPKC−α、Ralf及びH−Rasのような異常な細胞増殖に関与するシグナリ伝達経路における遺伝子の発現を阻害するもの;(vii);リボザイム、例えばVEGF発現阻害剤(例えば、ANGIOZYME(登録商標))及びHER2発現阻害剤;(viii)ワクチン、例えば遺伝子療法ワクチン、例えばALLOVECTIN(登録商標)、LEUVECTIN(登録商標)、及びVAXID(登録商標);PROLEUKIN(登録商標)rIL−2;LURTOTECAN(登録商標)のようなトポイソメラーゼ1阻害剤;ABARELIX(登録商標)rmRH;(ix)抗血管新生剤、例えばベバシズマブ(AVASTIN(登録商標),Genentech);及び(x)上記の何れかの薬学的に許容可能な塩、酸及び誘導体である。
本化合物と組み合わせて用いることができる「化学療法剤」の他の例は、MEK(MAPキナーゼ・キナーゼ)の阻害剤(例えばXL518(Exelixis、Inc.)及びAZD6244(Astrazeneca)); Rafの阻害剤(例えばXL281(Exelixis、Inc.)、PLX4032(Plexxikon)及びISIS5132(Isis Pharmaceuticals)); mTor(ラパマイシンの哺乳類標的)の阻害剤(例えばラパマイシン、AP23573(Ariad Pharmaceuticals)、temsirolimus(Wyeth Pharmaceuticals)及びRAD001(Novartis)); PI3K(ホスホイノシチド-3キナーゼ)の阻害剤(例えばSF−1126(PI3K阻害剤、Semafore Pharmaceuticals)、BEZ−235(PI3K阻害剤、Novartis)、XL−147(PI3K阻害剤、Exelixis、Inc.)及びGDC−0941(Genentech)); cMetの阻害剤(例えばPHA665752(Pfizer)、XL−880(Exelixis、Inc.)、ARQ−197(ArQule)及びCE−355621);及び上記何れかの薬学的に許容可能な塩、酸及び誘導体を含む。
「化学療法剤」の例は、チオテパ及びCYTOXAN(登録商標)シクロフォスファミド;アルキル化剤(例えばシスプラチン;カルボプラチン;シクロホスファミド;ナイトロジェンマスタード(例えばクロラムブシル、クローナファジン(chlornaphazine)、クロロフォスファミド(chlorophosphamide)、エストラムスチン、イホスファミド、メクロレタミン、塩酸メクロレタミン酸化物、メルファラン、ノベムビチン(novembichin)、フェネステリン(phenesterine)、プレドニマスチン、トロフォスファミド(trofosfamide)、ウラシルマスタード;ブーサルファン;ニトロソ尿素(例えばカルムスチン、クロロゾトシン、フォテムスチン(fotemustine)、ロムスチン、ニムスチン及びラニヌスチン(ranimnustine);及びテモゾロマイド);代謝拮抗物質(例えば5‐フルオロウラシル(5−FU)などのフルオロピリミジン及びテガフールのような葉酸代謝拮抗剤)、ラルチトレキセド、メトトレキセート、シトシンアラビノシド、ヒドロキシ尿素及びGEMZAR(登録商標)(gemcitabine); エンジイン抗生物質のような抗腫瘍抗生物質(例えばカリケアマイシン、特にカリケアマイシンガンマ1I及びカリケアマイシンオメガI1(Angew Chem. Intl. Ed. Engl. (1994) 33:183-186);アドリアマイシンなどのアンスラサイクリン;ダイネマイシン(dynemicin) Aを含むダイネマイシン;ビスホスホネート(例えばクロドロネート); エスペラマイシン(esperamicin);並びにネオカルチノスタチン発色団及び関連する色素タンパク質エンジイン抗生物質発色団)、アクラシノマイシン(aclacinomysins)、アクチノマイシン、オースラマイシン(authramycin)、アザセリン、ブレオマイシン、カクチノマイシン、カラビシン(carabicin)、カルミノマイシン(carminomycin)、カルチノフィリン、クロモマイシニス(chromomycinis)、ダクチノマイシン、ダウノルビシン、デトルビシン(detorubicin)、6−ジアゾ−5−オキソ−L−ノルロイシン、ADRIAMYCIN(登録商標)(ドキソルビシン)、モルホリノ−ドキソルビシン、シアノモルフォリノ−ドキソルビシン、2−ピロリノ−ドキソルビシン及びデオキシドキソルビシン、エピルビシン、エソルビシン(esorubicin)、イダルビシン、マルセロマイシン、マイトマイシン(例えばマイトマイシンC)、ミコフェノール酸、ノガラマイシン、オリボマイシン(olivomycins)、ペプロマイシン、ポルフィロマイシン、ピューロマイシン、クエラマイシン(quelamycin)、ロドルビシン(rodorubicin)、ストレプトニグリン、ストレプトゾシン、ツベルシジン、ウベニメクス、ジノスタチン(zinostatin)及びゾルビシン(zorubicin);有糸***阻害剤(例えば、ビンクリスチン、ビンブラスチン、ビンデシン及びNAVELBINE(登録商標)(vinorelbine)のなどのビンカアルカロイド及びタキソイド(例えばTAXOL(登録商標)(パクリタキセル;Bristol-Myers Squibb Oncology、Princeton、N.J.)、ABRAXANE(登録商標)(Cremophorのない)、アルブミン設計パクリタキセルナノ粒子製剤(American Pharmaceutical Partners、Schaumberg、Illinois)及びTAXOTERE(登録商標)(doxetaxel; Rhone-Poulenc Rorer、Antony、France)などのタキソイド;トポイソメラーゼ阻害剤(例えばRFS2000、エトポシド及びテニポシドなどのエピポドフィロトキシン、アムサクリン、カンプトセシン(合成類似体topotecanを含む)及びイリノテカン及びSN−38)及び細胞分化剤(例えばオールトランス・レチノイン酸、13シス・レチノイン酸及びフェンレチニドなどのレチノイド);及び上記何れかの薬学的に許容可能な塩、酸及び誘導体などのDNA傷害物質もまた含む。
「化学療法剤」は、IAPの阻害剤を含むアポトーシス応答を調節する薬剤(アポトーシス・タンパク質の阻害剤)(例えばAEG40826(Aegera Therapeutics)、;及びbcl−2の阻害剤(例えばGX15−070(Gemin X Biotechnologies)、CNDO103(Apogossypol; Coronado Biosciences)、HA14−1(エチル2-アミノ-6-ブロモ-4-(1-シアノ-2-エトキシ-2-オキソエチル)−4H−クロメン-3-カルボン酸エステル)、AT101(Ascenta Therapeutics)、ABT−737及びABT−263(Abbott);及び上記何れかの薬学的に許容可能な塩、酸及び誘導体もまた含む。
この出願で使用される「プロドラッグ」なる用語は、より活性な親形態に酵素的に又は加水分解により活性化され又は転換されうる本発明の化合物の前駆体又は誘導体形態を意味する。例えば、Wilman、"Prodrugs in Cancer Chemotherapy" Biochemical Society Transactions、14、pp. 375-382、615th Meeting Belfast (1986)及びStella et al.、"Prodrugs: A Chemical Approach to Targeted Drug Delivery," Directed Drug Delivery、Borchardt et al. (ed.)、pp. 247-267、Humana Press (1985)を参照のこと。この発明のプロドラッグには、限定するものではないが、より活性な細胞障害性のない薬物に転換され得るエステル含有プロドラッグ、ホスフェート含有プロドラッグ、チオホスフェート含有プロドラッグ、サルフェート含有プロドラッグ、ペプチド含有プロドラッグ、D−アミノ酸修飾プロドラッグ、グリコシル化プロドラッグ、β−ラクタム含有プロドラッグ、置換されていてもよいフェノキシアセトアミド含有プロドラッグ、置換されていてもよいフェニルアセトアミド含有プロドラッグ、5−フルオロシトシン及び他の5−フルオロウリジンプロドラッグが含まれる。この発明における使用のためにプロドラッグ形態に誘導体化されうる細胞障害性剤の例には、限定するものではないが、本発明の化合物及び上に記載したような化学療法剤が含まれる。
「代謝物」は、特定の化合物又はその塩の体内で代謝によって生産される産物である。化合物の代謝物は、当該分野で知られた常套的な技術を使用して同定することができ、その活性はここに記載されたもののような試験を使用して決定される。かかる産物は、投与された化合物の例えば酸化、ヒドロキシル化、還元、加水分解、アミド化、脱アミド、エステル化、エステル分解、酵素切断等々から生じうる。従って、本発明は、本発明の化合物をその代謝産物を生じせしめるのに十分な時間の間、哺乳動物と接触させることを含む方法によって生産される化合物を含む本発明の化合物の代謝物を含む。
「リポソーム」は、哺乳動物への薬剤(例えばここに開示されたchk阻害剤及び場合によっては化学療法剤)のデリバリーに有用な様々なタイプの脂質、リン脂質及び/又は界面活性剤からなる小胞である。リポソームの成分は、一般に、生体膜の脂質配置と同様に二層構造で配されている。
「パッケージ挿入物」なる用語は、かかる治療用製品の使用に関する効能、使用法、用量、投与、禁忌及び/又は注意についての情報を含む、治療用製品の市販パッケージに常套的に含まれる指示を意味するために使用される。
「キラル」なる用語は、鏡像対に重ね合わせできない分子を意味する一方、「アキラル」なる用語は、その鏡像対に重ね合わせ可能である分子を意味する。
「立体異性体」なる用語は、同一の化学的構成及び連結性を有しているが、単結合回りの回転によって相互転換され得ない空間におけるその原子の異なった配向を有している化合物を意味する。
「ジアステレオマー」は、二以上のキラル中心を有し、その分子が互いの鏡像ではない立体異性体を意味する。ジアステレオマーは、異なった物理的特性、例えば融点、沸点、スペクトル特性、及び反応性を有している。ジアステレオマーの混合物は、例えば結晶化、電気泳動及びクロマトグラフィーのような高分解能分析手順下で分離しうる。
「エナンチオマー」は互いに重ねることができない鏡像である化合物の二つの立体異性体を意味する。
ここで使用される立体化学の定義及び慣習は一般にS. P. Parker、Ed.、McGraw-Hill Dictionary of Chemical Terms (1984) McGraw-Hill Book Company、New York;及びEliel、E. and Wilen、S.、"Stereochemistry of Organic Compounds"、John Wiley & Sons、Inc.、New York、1994に従う。本発明の化合物は、非対称又はキラル中心を含み得、よって異なった立体異性形態で存在する。限定するものではないが、ジアステレオマー、エナンチオマー及びアトロプ異性体、並びにラセミ混合物のようなその混合物を含む本発明の化合物のあらゆる立体異性体形態が本発明の一部を形成する。多くの有機化合物は光学的に活性な形態で存在する、つまり、それらは直線偏光の面を回転させる能力を有している。光学的に活性な化合物を記述する場合、接頭辞D及びL、又はR及びSは、そのキラル中心の回りの分子の絶対配置を示すために使用される。接頭辞d及びl又は(+)及び(−)は化合物による直線偏光の回転の符号を示すために使用され、(−)又はlは化合物が左旋性であることを意味する。(+)又はdの接頭辞の化合物は右旋性である。所定の化学構造に対して、これらの立体異性体は、それらが互いに鏡像であることを除いて同一である。特定の立体異性体は、エナンチオマーとも称されることがあり、そのような異性体の混合物はしばしばエナンチオマー混合物と呼ばれる。エナンチオマーの50:50混合物はラセミ混合物又はラセミ体と呼ばれ、化学反応又はプロセスに立体選択又は立体特異性がなかった場合に生じうる。「ラセミ混合物」及び「ラセミ体」なる用語は、光学活性を欠いている2つのエナンチオマー種の等モル混合物を意味する。
「互変異性体」又は「互変異性形態」なる用語は、低エネルギー障壁を介して相互転換可能な異なったエネルギーの構造異性体を意味する。例えば、プロトン互変異性体(プロトトロピー互変異性体としても知られる)は、ケト−エノール及びイミン−エナミン異性化のようなプロトンの移動を介する相互変換を含む。原子価互変異性体は結合電子の幾らかの再構築による相互変換を含む。例えば、2−ヒドロキシピリジンの構造については、その互変異性体2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン(別名2−ピリドン)を含み、その逆もまた同様である。
ここで使用される「薬学的に許容可能な塩」なる語句は、本発明の化合物の薬学的に許容可能な有機又は無機塩を意味する。例示的な塩には、限定されるものではないが、硫酸塩、クエン酸塩、酢酸塩、シュウ酸塩、塩化物、臭化物、ヨウ化物、硝酸塩、重硫酸塩、リン酸塩、酸ホスフェート、イソニコチン酸塩、乳酸塩、サリチル酸塩、酸シトレート、酒石酸塩、オレイン酸塩、タンニン酸塩、 パントテン酸塩、酒石酸水素塩、アスコルビン酸塩、コハク酸塩、マレイン酸塩、ゲンチシン酸塩、フマル酸塩、グルコン酸塩、グルクロン酸塩、糖酸塩、ギ酸塩、安息香酸塩、グルタミン酸塩、メタンスルホン酸塩「メシル酸塩」、エタンスルホン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、トルエンスルホン酸塩、パモ酸塩(つまり、1,1’−メチレン−ビス−(2−ヒドロキシ−3−ナフトエート))塩、アルカリ金属(例えば、ナトリウム及びカリウム)塩、アルカリ土類金属(例えば、マグネシウム)塩、及びアンモニウム塩が含まれる。薬学的に許容可能な塩は、アセテートイオン、スクシネートイオン又は他の対イオンのような他の分子を含みうる。対イオンは親化合物上の電荷を安定化する任意の有機又は無機部分でありうる。更に、薬学的に許容可能な塩は、その構造中に一を越える荷電原子を有しうる。複数の荷電原子が薬学的に許容可能な塩の一部である場合は、複数の対イオンを有しうる。よって、薬学的に許容可能な塩は一又は複数の荷電原子及び/又は一又は複数の対イオンを有しうる。
本発明の化合物が塩基である場合、所望の薬学的に許容可能な塩は、当該分野で利用できる任意の適切な方法、例えば塩酸、臭化水素酸、硫酸、硝酸、リン酸等のような無機酸で、又は例えば酢酸、メタンスルホン酸、マレイン酸、コハク酸、マンデル酸、フマル酸、マロン酸、ピルビン酸、シュウ酸、グリコール酸、サリチル酸、ピラノシジル酸、例えばグルクロン酸又はガラクツロン酸、αヒドロキシ酸、例えばクエン酸又は酒石酸、アミノ酸、例えばアスパラギン酸又はグルタミン酸、芳香族酸、例えば安息香酸又はケイ皮酸、スルホン酸、例えばp−トルエンスルホン酸又はエタンスルホン酸等のような有機酸での遊離塩基の処理によって調製することができる。
本発明の化合物が酸である場合、所望の薬学的に許容可能な塩は、任意の適切な方法、例えば無機又は有機塩基、例えばアミン(第1級、第2級又は第3級)、アルカリ金属水酸化物又はアルカリ土類金属水酸化物等での遊離酸の処理によって調製することができる。適切な塩を例証する例には、限定されないが、アミノ酸、例えばグリシン及びアルギニン、アンモニア、第1級、第2級、及び第3級アミン、及び環状アミン、例えばピペリジン、モルホリン及びピペラジンから誘導される有機塩基、及びナトリウム、カルシウム、カリウム、マグネシウム、マンガン、鉄、銅、亜鉛、アルミニウム及びリチウムから誘導される無機塩が含まれる。
「薬学的に許容可能な」なる語句は、物質又は組成物が、製剤を構成する他の成分、及び/又はそれで治療されている哺乳動物と、化学的に及び/又は毒物学的に適合性がなければならないことを示している。
「溶媒和物」は一又は複数の溶媒分子と本発明の化合物の結合体又は複合体を意味する。溶媒和物を形成する溶媒の例には、限定されないが、水、イソプロパノール、エタノール、メタノール、DMSO、酢酸エチル、酢酸、及びエタノールアミンが含まれる。「水和物」なる用語は、溶媒分子が水である複合体を意味する。
「保護基」なる用語は、化合物の他の官能基を反応させながら特定の官能性をブロックし又は保護するためによく用いられる置換基を意味する。例えば、「アミノ保護基」は、化合物のアミノ官能性をブロックし又は保護するアミノ基に結合される置換基である。適切なアミノ保護基には、アセチル、トリフルオロアセチル、t−ブトキシカルボニル(BOC)、ベンジルオキシカルボニル(CBZ)、2−(トリメチルシリル)エトキシメチル(SEM)及び9−フルオレニルメチレンオキシカルボニル(Fmoc)が含まれる。同様に、「ヒドロキシ保護基」は、ヒドロキシ官能性をブロックし又は保護するヒドロキシ基の置換基を意味する。適切な保護基にはアセチル及びt−ブチルジメチルシリルが含まれる。「カルボキシ保護基」はカルボキシ官能性をブロックし又は保護するカルボキシ基の置換基を意味する。一般的なカルボキシ保護基には、フェニルスルホニルエチル、シアノエチル、2−(トリメチルシリル)エチル、2−(トリメチルシリル)エトキシメチル、2−(p−トルエンスルホニル)エチル、2−(p−ニトロフェニルスルフェニル)エチル、2−(ジフェニルホスフィノ)−エチル、ニトロエチル等が含まれる。保護基とその用途の一般的な記載については、T. W. Greene、Protective Groups in Organic Synthesis、John Wiley & Sons、New York、1991を参照のこと。
「この発明の化合物」及び「本発明の化合物」及び「式(I)の化合物」なる用語は、特段示さない限り、化学式(I)の化合物及びその立体異性体、幾何異性体、互変異性体、溶媒和物、代謝物、塩(例えば薬学的に許容可能な塩)及びプロドラッグを含む。特段明記しない限り、ここに表される構造は、一以上の同位元素が濃縮された原子が存在することのみが異なる化合物を含むことを意味している。例えば、一以上の水素原子がジウテリウム又はトリチウムと置き換えられるか、一以上の炭素原子が13C−又は14C−濃縮炭素と置き換えられた化学式(I)の化合物は、本発明の範囲内である。
本発明は、キナーゼ阻害活性(例えばchk1、chk2、GSK−3、KDR及び/またはFLT3阻害活性)を有する上記の化学式(I)の置換ピロール(及び/または溶媒和物、水和物及び/またはその塩)を提供する。本発明の化合物はchk1キナーゼ阻害剤として特に有用である。
本発明の特定の実施態様において、Rはハロ、CN、CF、−OCF、−NO、−C(O)OR、−C(O)NR、−NR、−OR、−S(O)pR、−NRC(O)R、−NRC(O)OR、−NRC(O)NR、−NRSO、−OC(O)R、−OC(O)NR、−S(O)NR及びRから独立して選択される1から3の基により置換されたフェニルであり;他の全ての変数は化学式(I)に定義された通りである。本発明の特定の実施態様において、Rはハロ、CN及びCFから独立して選択される1から3の基により置換されたフェニルであり;他の全ての変数は化学式(I)に定義された通りである。
本発明の特定の実施態様において、RはHであり;他の全ての変数は化学式(I)に定義された通りであるか、上記実施態様の何れかに定義された通りである。
本発明の特定の実施態様において、R3AはHであり;他の全ての変数は化学式(I)に定義された通りであるか、上記実施態様の何れかに定義された通りである。
本発明の特定の実施態様において、R3BがH、シクロアルキル又はヘテロシクリルであり、前記シクロアルキル及びヘテロシクリルは場合によってハロ、CN、CF、−OCF、−NO、−C(O)OR、−C(O)NR、−NR、−OR、−S(O)pR、−NRC(O)R、−NRC(O)OR、−NRC(O)NR、−NRSO、−OC(O)R、−OC(O)NR、−S(O)NR及びRから独立して選択される1から3の基で置換され;他の全ての変数は化学式(I)に定義された通りであるか、上記実施態様の何れかに定義された通りである。
本発明の特定の実施態様において、R3Bは場合によってハロ、CN、CF、−OCF、−NO、−C(O)OR、−C(O)NR、−NR、−OR、−S(O)pR、−NRC(O)R、−NRC(O)OR、−NRC(O)NR、−NRSO、−OC(O)R、−OC(O)NR、−S(O)NR及びRから独立して選択された1から3の基で置換されたシクロアルキルであり;他の全ての変数は化学式(I)に定義された通りであるか、上記実施態様の何れかに定義された通りである。本発明の特定の実施態様において、R3Bは場合によってNRで置換されたシクロアルキルであり;他の全ての変数は化学式(I)に定義された通りであるか、上記実施態様の何れかに定義された通りである。
本発明の特定の実施態様において、R3Bは、4−7員の単環式又は8−10員の二環式の飽和したヘテロシクリルであり、前記ヘテロシクリルは、場合によってハロ、CN、CF、−OCF、−NO、−C(O)OR、−C(O)NR、−NR、−OR、−S(O)pR、−NRC(O)R、−NRC(O)OR、−NRC(O)NR、−NRSO、−OC(O)R、−OC(O)NR、−S(O)NR及びRから独立して選択された1から3の基で置換され;他の全ての変数は化学式(I)に定義された通りであるか、上記実施態様の何れかに定義された通りである。
本発明の特定の実施態様において、R3Bはピペルジニル、ピロリジニル、アゼパニル又はアゼチジニルであり、前記ピペルジニル、ピロリジニルアゼパニル又はアゼチジニルは、場合によってハロ、CN、CF、−OCF、−NO、−C(O)OR、−C(O)NR、−NR、−OR、−S(O)pR、−NRC(O)R、−NRC(O)OR、−NRC(O)NR、−NRSO、−OC(O)R、−OC(O)NR、−S(O)NR及びRから独立して選択された1から3の基で置換され;他の全ての変数は化学式(I)に定義された通りであるか、上記実施態様の何れかに定義された通りである。本発明の特定の実施態様において、R3Bはピペルジニルであり;及他の全ての変数は化学式(I)に定義された通りであるか、上記実施態様の何れかに定義された通りである。
本発明の特定の実施態様において、R3A及びR3Bは場合によって付加されたN原子と共同して、O、S及びNから選択される付加的な0から2のヘテロ原子を有する4から10員の単環式又は二環式の環を形成し、前記環は場合によりハロ、CN、CF、−OCF、−NO、−C(O)OR、−C(O)NR、−NR、−OR、−S(O)pR、−NRC(O)R、−NRC(O)OR、−NRC(O)NR、−NRSO、−OC(O)R、−OC(O)NR、−S(O)NR及びRから独立して選択される1から5の基で置換されており;他の全ての変数は化学式(I)に定義された通りであるか、上記実施態様の何れかに定義された通りである。
本発明の特定の実施態様において、XはOであり;他の全ての変数は化学式(I)に定義された通りであるか、上記実施態様の何れかに定義された通りである。本発明の特定の実施態様において、XはN(R)であり、RはH又はCNであり;他の全ての変数は化学式(I)に定義された通りであるか、上記実施態様の何れかに定義された通りである。
本発明の特定の実施態様において、Rは、H、CH、CHCH、n−プロピル、i−プロピル、CHCHOH、CHCHOCH、CHCHCHOH、CHCHCHOCH、シクロプロピル、CH−シクロプロピル、CHCHF、CHCHF又はCHCFであり;他の全ての変数は化学式(I)に定義された通りであるか、上記実施態様の何れかに定義された通りである。本発明の特定の実施態様において、R4は、シクロブチル、N−3−オキセタニル、(2−オキセタニル)メチル、(3−オキセタニル)メチル、(2−テトラハイドロフラニル)メチル、又は、(3−テトラハイドロフラニル)メチルである;他の全ての変数は化学式(I)に定義された通りであるか、上記実施態様の何れかに定義された通りである。
本発明の特定の実施態様において、R5はHであり;他の全ての変数は化学式(I)に定義された通りであるか、上記実施態様の何れかに定義された通りである。
本発明の他の実施態様は、実施例1−21に記載されている表題化合物を含む。
本発明の化合物は、下記のスキームに記載れた手順に従って、又は当該分野で知られた方法によって調製される。。出発材料は、市販供給者から得られ、市販の化合物から調製され、又はよく知られた合成方法によって調製されうる。
例えば、化学式(1−9)、(2−6)、(3−3)又は(4−12)のN−アリルピロールは、スキーム1−4で概説される合成経路を使用して調製することができる。
化2
Figure 2011522890
化学式(1−1)の化合物は、市販供給者から得られ、市販の化合物から調製され、又は周知の合成方法を使用して調製される。それらは、化学式(1−2)の化合物を得るために、トリエチルアミン又はN,N−ジイソプロピルアミンなどの塩基の存在下、場合により相間移動触媒(例えばtert−ブチルアンモニウム・ヨウ化物)を添加し、適切な溶媒(例えばTHF、アセトニトリル又はN,N−ジメチルホルムアミド)中において、室温と65℃の間の温度で、α−ハロ酢酸塩(例えばtert−ブチル・ブロモ酢酸)と反応しうる。
化学式(1−2)の化合物は、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデセン−7などの塩基の存在下、例えばトルエンなどの適切な溶媒中において、室温と120℃の間の温度で、アルコキシ・アクリロニトリル(例えばエチル(エトキシメチレン)シアノ酢酸塩)との反応によって化学式(1−3)の化合物に変換されうる。
化学式(1−4)の化合物は、化学式(1−3)の化合物から、場合によりジクロロメタンなどの適切な溶媒を添加して、室温と溶媒の還流温度との間の温度で、トリフルオロ酢酸をとの反応により得られる。あるいは、化学式(1−4)の化合物は、化学式(1−3)の化合物から、1,4−ジオキサンなどの適切な溶媒中において、室温と溶媒の還流温度との間の温度で、0.5−6.0N塩酸などの酸との反応によって得られてもよい。
化学式(1−5)の化合物は、化学式(1−4)の化合物から、テトラヒドロフラン、N,N−ジメチルホルムアミド又はジクロロメタンなどの適切な溶媒中において、0℃と室温との間の温度で、トリクロロアセチル・イソシアン酸塩との反応によって得ることができる。
化学式(1−5)の中間体は、メタノールなどの適切な溶媒中において、0℃と室温との間の温度で、アンモニアなどのアミン(1−6)と反応させることで、化学式(1−7)の化合物を得ることができる。
化学式(VI)(1−7)の化合物は、トリメチルアルミニウムなどのルイス酸の存在下、テトラヒドロフランなどの不活性溶媒中において、室温と65℃の間の温度で、(S)−(+)−3−アミノ−1−Boc−ピペリジンなどのアミン(1−8)と反応させることができる。化学式(1−7)又は(1−8)の化合物が保護基を含む場合、化学式(1−9)の化合物又はその塩を産生するために反応生成物を脱保護する必要があり、それにより標準法によって対応する遊離塩基又は他の薬学的に許容可能な塩に変換させることができることは理解されるところである。
化学式(2−6)のN−アリール・ピロールは、スキーム2で概説される合成経路を使用して調製されうる。
化3
Figure 2011522890
化学式(2−1)の化合物及び化学式(2−2)の中間体は、スキーム1で概説される合成経路を使用して調製されうる。
化学式(2−4)の中間体は、THFなどの適切な溶媒中において、0℃と室温との間の温度で、アルキルイソシアナート(2−3)で中間体(2−2)を処理することにより調製されうる。
化学式(2−4)の化合物は、トリメチルアルミニウムなどのルイス酸の存在下、テトラヒドロフランなどの不活性溶媒中において、室温と65℃の間の温度で、(S)−(+)−3−アミノ−1−Boc−ピペリジンなどのアミン(2−5)と反応させることができる。反応生成物は、化学式(2−6)の化合物又はその薬学的に許容可能な塩を産生するために反応生成物を脱保護することが必要とされうる。
化学式(3−3)のN−アリール・ピロールは、スキーム3で概説される合成経路を使用して調製されうる。
化4
Figure 2011522890
化学式(3−1)の中間体は、酢酸などの酸の存在下、トルエンのような適切な高沸点溶剤中において、100℃と150℃の間の温度で、2−メトキシエチルアミン又はシクロプロパンメチルアミンなどのアミン(3−2)と反応させてもよい。反応生成物は、化学式(3−3)の化合物又はその薬学的に許容可能な塩を産生するために反応生成物を脱保護することが必要とされうる。
化学式(4−13)のN−アリール・ピロールは、スキーム4で概説される合成経路を使用して調製されうる。
化5
Figure 2011522890
化学式(4−1)の化合物は、市販供給者から得られ、市販の化合物から調製され、又は周知の合成方法を使用して調製される。化学式(4−2)の化合物は、メタノール又はエタノールなどの適切な溶媒中において、室温と85℃との間の温度で、化学式(4−1)の化合物を水酸化ナトリウム又は水酸化カリウムなどの塩基と反応させることで得ることができる。
化学式(4−2)の化合物は、アセトニトリル又はTHFなどの適切な溶媒中において、室温と50℃の間の温度で、N,N’−ジシクロヘキシルカルボジイミドなどの脱水剤との反応によって化学式(4−3)の化合物に変換されうる。
化学式(4−4)の化合物は、化学式(4−3)の化合物から、アセトニトリル又はTHFなどの適切な溶媒中において、室温と溶媒の還流温度との間の温度で、トリメチルシリルアジドとの反応によって得られうる。
化学式(4−4)の化合物は、ジオキサン又はTHFなどの適切な溶媒中において、場合によりN,N−ジメチルホルムアミドなどの共溶媒を添加し、室温と溶媒の還流温度との間の温度で、アンモニアとの反応によって化学式(4−5)の化合物に変換することができる。
化学式(4−6)の化合物は、化学式(4−5)の化合物から、メタノールを伴ったTHFなどの適切な溶媒中において、室温と溶媒の還流温度との間の温度で、トリメチルシリル・ジアゾメタンとの反応によって得ることができる。
1AがPG(保護基)である化学式(4−6)の化合物は、R1AがHであり、R=Hである化学式(4−6)の化合物に上述した標準的な脱保護法を用いて変換することができる。R1A=Hである化学式(4−6)の化合物は、臭化銅(I)又はヨウ化銅(I)などの適切な触媒の存在下、場合によってトランス−N,N’−ジメチル−1,2−シクロヘキサンジアミン又は1,10−フェナントロリンなどのリガンドを用いて、リン酸カリウムなどの適切な塩基の存在下、N,N−ジメチルホルムアミド又はトルエンなどの適切な溶媒中において、室温と溶媒の還流温度との間の温度で、ハロゲン化アリール又はハロゲン化ヘテロアリール(4−7)との反応によって、化学式(4−8)の化合物に変換することができる。
化学式(4−10)の化合物は、R1AがRである化学式(4−6)の化合物から、又はトリメチルアルミニウムなどのルイス酸の存在下、テトラヒドロフランなどの不活性溶媒中において、室温と65℃との間の温度で、(S)−(+)−3−アミノ−1−Boc−ピペリジンなどのアミン(4−9)との反応により化学式(4−8)の化合物から得ることができる。
化学式(4−10)の中間体は、酢酸のような酸の存在下、トルエンのような適切な高沸点溶剤中において、100℃と150℃の間の温度で、アミン(4−11)と反応を起こしうる。反応生成物は、化学式(4−12)の化合物又はその薬学的に許容可能な塩を産生するために、脱保護を必要としうる。
適切な官能基が存在する場合、化学式(1−9)、(2−6)、(3−3)又は(4−12)の化合物又はその調整に用いるあらゆる中間体は、当然のことながら、酸化、還元又は開裂反応を用いた標準的な合成方法により誘導体化されてもよい。特定の置換手法は、通常のアルキル化、アリール化、ヘテロアリール化、アシル化、スルホニル化、ハロゲン化、ニトロ化、ホルミル化及びカップリング手法を含む。
更なる例において、一級アミン(−NH)基は、ハロゲン化炭化水素(例えば1,2−ジクロロエタン又はエチルアルコールのようなアルコール)などの溶媒中において、必要に応じておよそ外気温で酢酸などの酸の存在下、アルデヒド又はケトン及び水素化ホウ素(例えばトリアセトキシボロハイドライドナトリウム又はナトリウムシアノボロハイドライド)を用いた還元アルキル化方法を用いてアルキル化されてもよい。第二級アミン(−NH)基は、アルデヒドを使用して、同様にアルキル化されてもよい。
更なる例において、一級アミン又は第二級アミン基は、アシル化によってアミド基(−NHCOR’又は−NRCOR’)に変換されうる。アシル化は、トリエチルアミンなどの塩基の存在化、ジクロロメタンなどの適切な溶媒中において、適切な酸塩化物との反応によって、又はHATU(O−(7−アザベンソトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウム・ヘキサフルオロホスフェイト)などの適切なカップリング剤の存在下、ジクロロメタンなどの適切な溶媒中において、適切なカルボン酸との反応によって達成されてもよい。同様に、アミン基は、トリエチルアミンなどの適切な塩基の存在下、トリクロロメタンなどの適切な溶媒中において、適切なスルホニルクロリドとの反応によってスルホンアミド基(−NHSOR’又は−NR”SOR’)に変換されてもよい。第一級又は第二級アミン基は、トリエチルアミンなどの適切な塩基の存在下、ジクロロメタンなどの適切な溶媒中において、適切なイソシアネートとの反応によって尿素基(−NHCONR’R”又は−NRCONR’R”)に変換することができる。
アミン(−NH)は、エチルアセテート又はメタノールなどのアルコールなどの溶媒中において、例えば金属触媒(例えば炭素などの支持体上のパラジウム)の存在下で水素を用いるなど、例えば触媒水素化により、ニトロ(−NO)基を還元して得てもよい。あるいは、転換は、塩酸などの酸の存在下、例えば金属(例えばスズ又は鉄)を使用した化学還元によって実施されてもよい。
更なる例において、アミン(−CHNH)基は、例えば金属触媒(例えば炭素などの支持体上のパラジウム又はラネーニッケル)の存在下で水素を用いた触媒水素化などにより、エーテル(例えばテトラヒドロフランのような環状エーテルなどエーテル)などの溶媒中において、−78℃から溶媒の還流温度までの温度で、ニトリル(−CN)の還元によって得られてもよい。
更なる例において、アミン(−NH)基は、対応するアシルアジ化物(−CON)への転換、、クルチウス転位及び合成されたイソシアネート(−N=C=O)の加水分解により、カルボン酸基(−COH)から得られてもよい。
アルデヒド基(−CHO)は、アミン又は水素化ホウ素(例えばトリアセトキシボロハイドライドナトリウム又はナトリウムシアノボロハイドライド)を用いた還元的アミノ化により、ハロゲン化炭化水素(例えばジクロロメタン又はエタノールのようなアルコール)などの溶媒中において、必要に応じておよそ外気温で酢酸などの酸の存在下、アミン基(−CH2NR’R”)へと変換してもよい。
更なる例において、アルデヒド基は、当業者に公知の標準的な条件において、適切なホスホラン又はホスホナートを用いたWittig又はWadsworth-Emmons反応の使用によってアルケニル基(−CH=CHR’)に変換されてもよい。
アルデヒド基は、ジイソブチルアルミニウムヒドリドを用いて、トルエンなどの適切な溶媒中において、エステル基(例えば−COEt)又はニトリル(−CN)の還元によって得られてもよい。あるいは、アルデヒド基は、当業者に公知のあらゆる適切な酸化剤を用いて、アルコール基の酸化によって得てもよい。
エステル基(−COR’)は、Rの性質に応じて、酸−又は塩基−触媒加水分解により、対応する酸性基(−COH)に変換されてもよい。Rがt−ブチルである場合、例えば酸触媒加水分解は水性溶媒中において水性溶媒のトリフルオロ酢酸などの有機酸での処理、又は水性溶媒中において塩酸などの無機酸での処理によって達成することができる。
カルボン酸基(−COH)は、HATUなどの適切なカップリング剤の存在下、ジクロロメタンなどの適切な溶媒中において、適切なアミンとの反応によりアミド(CONHR’又は−CONR’R”)に変換されてもよい。
更なる例において、カルボン酸は、対応する酸塩化物(−COCl)への転換、それに続くアルント‐アイシュテルト合成によって、一つの炭素によりホモロゲート(つまり−COHから−CHCOH)されてもよい。
更なる例において、−OH基は、例えばジエチルエーテル又はテトラヒドロフラン中の水素化リチウムアルミニウムなどの錯体金属水素化物を、メタノールなどの溶媒中で用いることによって、対応するエステル(例えば−COR’)又はアルデヒド(−CHO)から還元することによって産生されてもよい。あるいは、アルコールは、例えば水素化アルミニウムリチウムをテトラヒドロフランなどの溶媒中において、又はボランをテトラヒドロフランなどの溶媒中において用いることにより、対応する酸(−COH)の還元によって調製されてもよい。
アルコール基は、当業者に公知の条件を用いて、ハロゲン原子又はスルホニルオキシ基(例えばトリフルオロメチルスルホニルオキシなどのアルキルスルホニルオキシ、又はp−トルエンスルホニルオキシなどのアリルスルホニルオキシ)などの脱離基に変換されてもよい。例えば、アルコールは、ハロゲン化炭化水素(例えばジクロロメタン)中においてチオイルクロライドと反応させて、対応する塩化物を産生してもよい。塩基(例えばトリエチルアミン)を反応に用いてもよい。
他の例では、アルコール、フェノール又はアミド基は、テトラヒドロフランのような溶媒中において、ホスフィン(例えばトリフェニルホスフィン)及びジエチル−、ジイソプロピル−又はジメチル・アゾ・ジカルボキシレートなどの活性化因子の存在下で、フェノール又はアミドをアルコールとカップリングさせることによりアルキル化させてもよい。あるいは、アルキル化は、適切な塩基(例えば水素化ナトリウム)を用いて、それに続いてハロゲン化アルキルなどのアルキル化剤を後に添加して脱プロトン化することによって達成されてもよい。
化合物中の芳香族ハロゲン置換基は、場合によって例えば−78℃前後の低温で、テトラヒドロフランなどの溶媒中において、塩基(例えばn−ブチル又はt−ブチル・リチウムのようなリチウム塩基)での処理によってハロゲン−金属交換されてもよく、その後、所望の置換基を導入するために求電子試薬でクエンチングされる。したがって、例えば、ホルミル基は求電子試薬としてN,N−ジメチルホルムアミドを用いて導入されてもよい。芳香族ハロゲン置換基は、あるいは、例えば酸、エステル、シアノ、アミド、アリール、ヘテロアリール、アルケニル、アルキニル、チオ−又はアミノ置換基を導入するために、金属(例えばパラジウム又は銅)触媒作用を受けてもよい。用いうる適切な手法には、Heck、Suzuki、Stille、Buchwald又はHartwigによって記載される手法が含まれる。
芳香族のハロゲン置換基は、アミン又はアルコールなどの適切な求核基との反応の後に求核置換が起こってもよい。都合のよいことに、そのような反応は、マイクロ波照射による高い温度において実施されてもよい。
本発明の化合物は、後述するように、chk1活性及び活性化(一次アッセイ)を阻害する能力及び増殖細胞に対する生物学的影響(二次アッセイ)を試験される。実施例iのchk1活性及び活性化アッセイにおける10μM未満(より好ましくは5μM未満、より好ましくは1μM未満、最も好ましくは0.5μM未満)のIC50、及び実施例iiの細胞アッセイにおける10μM未満(より好ましくは5μM未満、最も好ましくは1μM未満)のEC50を有する化合物は、chk1阻害剤として有用である。
本発明は、化学式(I)の化合物(及び/又はその溶媒和化合物、水和物及び/又は塩)及び担体(薬学的に許容可能な溶媒)を含有する組成物(例えば医薬組成物)を含む。本発明は、化学式(I)の化合物(及び/又はその溶媒和化合物、水和物及び/又は塩)及び担体(薬学的に許容可能な溶媒)、さらにここに記載される第二の化学療法剤を含有する組成物(例えば医薬組成物)もまた含む。本発明は、化学式(I)の化合物(及び/又はその溶媒和化合物、水和物及び/又は塩)及び担体(薬学的に許容可能な溶媒)、さらにここに記載される第二の化学療法剤を含むDNA損傷剤などの第二の化学療法剤を含有する組成物(例えば医薬組成物)もまた含む。本発明の組成物は、異常な細胞増殖を阻害するため、又は哺乳動物(例えばヒト)における癌などの過剰増殖性疾患を治療するために有用である。例えば、本発明の化合物及び組成物は、哺乳動物(例えばヒト)の乳癌、直腸結腸癌、卵巣癌、非小細胞肺癌、悪性脳腫瘍、肉腫、メラノーマ、リンパ腫、ミエローマ及び/又は白血病を治療するために有用である。
本発明は、哺乳動物(例えばヒト)に治療上有効量の化学式(I)の化合物(及び/又はその溶媒和化合物、水和物及び/又は塩)又はその組成物を投与することを含む、前記哺乳動物における異常な細胞増殖を阻害する方法又は癌などの過剰増殖性疾患を治療する方法を含む。例えば、本発明は、哺乳動物(例えばヒト)に治療上有効量の化学式(I)の化合物(及び/又はその溶媒和化合物、水和物及び/又は塩)又はその組成物を投与することを含む、前記哺乳動物の乳癌、直腸結腸癌、卵巣癌、非小細胞肺癌、悪性脳腫瘍、肉腫、メラノーマ、リンパ腫、ミエローマ及び/又は白血病を治療する方法を含む。
本発明は、哺乳動物(例えばヒト)に治療上有効量の化学式(I)の化合物(及び/又はその溶媒和化合物、水和物及び/又は塩)又はその組成物をここに記載される第二の化学療法剤などの化学療法剤と併用して投与することを含む、前記哺乳動物における異常な細胞増殖を阻害する方法又は癌などの過剰増殖性疾患を治療する方法を含む。本発明は、哺乳動物(例えばヒト)に治療上有効量の化学式(I)の化合物(及び/又はその溶媒和化合物、水和物及び/又は塩)又はその組成物をここに記載される第二の化学療法剤を含むDNA損傷剤などの化学療法剤と併用して投与することを含む、前記哺乳動物における異常な細胞増殖を阻害する方法又は癌などの過剰増殖性疾患を治療する方法もまた含む。例えば、本発明は、哺乳動物(例えばヒト)に治療上有効量の化学式(I)の化合物(及び/又はその溶媒和化合物、水和物及び/又は塩)又はその組成物をここに記載される第二の化学療法剤などの化学療法剤と併用して投与することを含む、前記哺乳動物の乳癌、直腸結腸癌、卵巣癌、非小細胞肺癌、悪性脳腫瘍、肉腫、メラノーマ、リンパ腫、ミエローマ及び/又は白血病を治療する方法を含む。本発明は、哺乳動物(例えばヒト)に治療上有効量の化学式(I)の化合物(及び/又はその溶媒和化合物、水和物及び/又は塩)又はその組成物をここに記載される第二の化学療法剤を含むDNA損傷剤などの化学療法剤と併用して投与することを含む、前記哺乳動物の乳癌、直腸結腸癌、卵巣癌、非小細胞肺癌、悪性脳腫瘍、肉腫、メラノーマ、リンパ腫、ミエローマ及び/又は白血病を治療する方法を含む。
本発明は、インビトロ、インサイチュー及びインビボでの診断のため、又は哺乳動物細胞、有機体又は関連する病的状態の治療のための、本発明の化合物を使用する方法を含む。
本発明の化合物(以下、「活性化合物」)の投与は、作用する部位へ化合物の送達を可能にするあらゆる方法によって達成されうる。これらの方法には、経口経路、十二指腸内経路、注射(静脈、皮下、筋肉内、血管内の又は点滴)、局所、吸入及び直腸投与が含まれる。
投与される活性化合物の量は、処置を受ける対象、疾患又は健康状態の重症度、投与速度、化合物の性質及び処方医師の裁量に依存している。しかしながら、有効薬量は、単回又は分割投与で、1日約0.001から約100mg/kg体重、好ましくは約1から約35mg/kg/日の範囲である。70kgのヒトに対して、これは、約0.05〜7g/日、好ましくは約0.05から約2.5g/日に達する。場合によって上述した範囲の下限を下回る用量レベルで十分であるが、別の場合ではさらに多い用量は数回の少ない用量に分割されて一日を通して投与される条件下で、そのように多い用量が有害な副作用を伴わずに実施されている。
活性化合物は、単独療法として、又は一以上の化学療法剤(例えばここに記載されている化学療法剤)と組み合わせて適用されてもよい。そのような共同の治療は、処理のそれぞれの成分の同時、連続的又は別々の投薬により達成されてもよい。
医薬組成物は、例えば、錠剤、カプセル、ピル、パウダー、徐放性製剤、溶液、懸濁液のような経口投与に適した形状、無菌液、懸濁液又はエマルジョンのような注射に適した形状、軟膏又はクリームのような局所投与に適した形状、又は坐薬のような直腸投与に適した形状であってもよい。医薬組成物は、正確な投薬量の単回投与に適した単位剤形であってもよい。医薬組成物は、従来の製薬的担体又は賦形剤、及び有効成分として本発明の化合物を含む。さらに、他の医薬又は製薬的薬剤、担体、アジュバントなどを含んでもよい。
例示的な非経口投与剤形は、無菌水溶液(例えば水性プロピレングリコール又はブドウ糖溶液)中の活性化合物の溶液又は懸濁液を含む。所望により、そのような剤形は、最適に緩衝される。
適切な製薬的担体は、不活性な希釈剤又は注入材、水及び様々な有機溶媒を含む。医薬組成物は、所望により、付加的な成分(例えば調味料、結合剤、賦形剤など)を含んでもよい。したがって、経口投与において、クエン酸などの様々な賦形剤を含む錠剤は、澱粉、アルギン酸及び特定の複合ケイ酸塩などの様々な崩壊剤及びスクロース、ゼラチン及びアカシアなどの結合剤と共に使用されてもよい。さらに、ステアリン酸マグネシウム、ラウリル硫酸ナトリウム及びタルクなどの平滑剤は、錠剤化の目的に、多くの場合有用である。類似した型の固体の組成物は、軟性及び硬質のゼラチンカプセルが用いられてもよい。好適な物質は、したがって、ラクトース又は乳糖、及び高分子量ポリエチレングリコールを含む。水性懸濁液又はエリキシルが経口投与のために要求される場合、その中の活性化合物は、希釈液(例えば水、エチルアルコール、プロピレングリコール、グリセリン又はその組合せ)と共に、様々なスイートニング又は香料、色素又は染料、及び所望により、乳化剤又は沈澱防止剤と組み合わせられてもよい。
特定の量の活性化合物を伴う様々な医薬組成物を調製する方法は、当業者に公知又は明白である。例えば、Remington's Pharmaceutical Sciences、Mack Publishing Company、Ester、Pa.、15.sup.th Edition (1975)を参照のこと。
実施例
略語
ATP アデノシン−5’−三リン酸
DCM ジクロロメタン
DIPEA ジイソプロピルエチルアミン
DMF ジメチルホルムアミド
DMSO ジメチルスルホキシド
DMSO−D6 重水素化ジメチルスルホキシド
Eq. 等量
EtOAc 酢酸エチル
h 時間
HCl 塩酸
HM−N Isolute(登録商標)HM-Nは、有機試料を効率的に吸着することができる珪藻土の改質型である
mmol ミリモル
mol モル
LCMS 液体クロマトグラフィ質量分析
MeOH メタノール
MeOH−D 重水素化メタノール
MeCN アセトニトリル
N 正常(濃度)
NMR 核磁気共鳴
NaHCO 重炭酸ナトリウム
SCX−II Pre−packed Isolute(登録商標)化学結合型プロピルスルホン酸官能基を有するシリカベースカートリッジ
Si−SPE Pre−packed Isolute(登録商標)シリカ・フラッシュクロマトグラフィ・カートリッジ
Si−ISCO Pre−packed ISCO(登録商標)シリカ・フラッシュクロマトグラフィ・カートリッジ
TBAI tert−ブチルヨウ化アンモニウム
TLC 薄層クロマトグラフィ
TFA トリフルオロ酢酸
THF テトラヒドロフラン
ロシェルの塩 カリウム・ナトリウムL−酒石酸塩四水化物

一般的な実験条件
H NMRスペクトルは、外気温度で、三重共鳴5mmプローブを用いたVarian Unity Inova(400MHz)分光計又は二重共鳴5mmプローブを用いたBruker Avance DPX(300MHz)分光計を使用して記録された。化学シフトは、テトラメチルシランと比較してppmで表される。以下の略語が使われた:br=広いシグナル、s=一重項、d=二重項、dd=二重二重項、t=三重項、q=四重項、m=多重項。
高速液体クロマトグラフィー−保持時間(RT)及び関連する質量イオンを決定するマススペクトロメトリー(LCM)実験は、以下の方法を用いて実施された。
方法A:ダイオードアレー検出器を伴うHewlett Packard HP1100 LCシステムに連結されたWaters Micromass ZQ四重極質量分析計にて行われる実験。このシステムは、Higgins Clipeus 5ミクロン C18 100×3.0mmカラム及び1ml/分の流速を使用する。初期の溶媒系は、最初の1分間0.1%ギ酸を含む水(溶媒A)95%と0.1%ギ酸を含むアセトニトリル(溶媒B)5%であり、次の14分間溶媒A5%と溶媒B95%までの勾配が続いた。最終的な溶媒系は、更に5分間一定に保たれた。
方法B:ダイオードアレー検出器を伴うHewlett Packard HP1100 LCシステムに連結されたWaters Platform LC四重極質量分析計及びPhenomene Luna C18(2) 30×4.6mmカラム及び2ml/分の流速を用いた100−positionオートサンプラーにて行われる実験。初期の溶媒系は、最初の1分間0.1%ギ酸を含む水(溶媒A)95%と0.1%ギ酸を含むアセトニトリル(溶媒B)5%であり、次の4分間溶媒A5%と溶媒B95%までの勾配が続いた。最終的な溶媒系は、更に0.5分間一定に保たれた。
マイクロ波実験は、単一モード共振器及び動的場波長調整を用いたBiotage Initiator 60を使用して、実施された。40−250℃の温度が達成され、30バールの圧力まで到達することができる。
実施例i Chk1及びChk2アッセイ(Chk一次アッセイ)
ヒスチジン標識され、昆虫で発現された完全長ヒト変異体組換えタンパク質が酵素活性の供給源として用いられる(Invitrogen、産物PV3982からのchk1及び産物PV3983からのchk2)。
chk1 AlphaScreenアッセイは、ビオチン化Akt基質−1ペプチドを基質として使用して、10μM ATPの存在下で30分間実施された(Cell Signalling Technology、製品#1065)。基質のリン酸化は、AlphaScreen技術を使用して検出及び定量化される。これは、抗ホスホ−Akt基質−1抗体Cell Signalling technology 製品#9611)及び2つのAlphaScreenビーズ(Perkin Elmer)(抗体Ig鎖に結合するプロテインAでコーティングされた製品(製品6760137)及びビオチン化Akt基質ペプチド−1上のビオチンと結合するストレプトアビジンでコーティングされたもの(製品6760002))からなる。Chk1活性はリン酸化されたAkt基質ペプチド−1の産生を生じ、これによりPerkin Elmerリーダー(Fusion)で検出される発光の産生を導く抗体の存在下で、2つのビーズ種を接近させる。
ATP放射測定ChK1アッセイは、試料につき0.3μCi 33P−ATPを含む10μM ATPの存在下での30分間のインキュベーションと、基質としてChKTide(ペプチド配列KKKVSRSGLYRSPSMPENLNRPR)を用いることによって実施される。取り込まれないATPを取り除くための1%リン酸での酸性化及び洗浄に続いて、基質のリン酸化は、Perkin Elmer Topcountを用いて含まれる放射能の測定によって検出及び定量化される。
chk2 AlphaScreenアッセイは、ビオチン化されたチロシン水酸化酵素(ser40)ペプチド(Cell Signalling Technology、製品#1132)を基質として用いて、30μM ATPの存在下で30分間実施される。基質のリン酸化は、AlphaScreen技術を使用して検出及び定量化される。これは、抗ホスホ−チロシン水酸化酵素(ser40)ペプチド抗体(Cell Signalling technology、製品#2791)及び2つのAlphaScreenビーズ(Perkin Elmer)(抗体Ig鎖に結合するプロテインAでコーティングされた製品(製品6760137)及びビオチン化されたチロシン水酸化酵素(ser40)ペプチド上のビオチンと結合するストレプトアビジンでコーティングされたもの(製品6760002)からなる。Chk2活性はリン酸化されたAkt基質ペプチド−1の産生を生じ、これによりPerkin Elmerリーダー(Fusion)で検出される発光の産生を導く抗体の存在下で、2つのビーズ種を接近させる。
ATP放射測定ChK2アッセイは、試料につき0.3μCi 33P−ATPを含む30μM ATPの存在下での30分間のインキュベーションと、基質としてChKTide(ペプチド配列KKKVSRSGLYRSPSMPENLNRPR)を用いることによって実施される。取り込まれないATPを取り除くための1%リン酸での酸性化及び洗浄に続いて、基質のリン酸化は、Perkin Elmer Topcountを用いて含まれる放射能の測定によって検出及び定量化される。
試験化合物は、アッセイバッファーに添加する前にDMSOで希釈され、アッセイにおける最終的なDMSO濃度は1%である。
IC50は、特定の試験化合物がコントロールの50%阻害を達成した濃度として定義される。IC50評価は、XLfitソフトウェア・パッケージ(バージョン2.0.5)を使用して算出される。
実施例1−21の試験された表題化合物は、chk1に対する実施例iに記載されるアッセイにおいて、5μM未満のIC50を示した。
実施例ii 細胞アッセイ(チェックポイント異常)
化合物は、ヒト結腸直腸腺癌から誘導された細胞株HT−29(ATCC HTB−38)を用いた細胞アッセイにおいて試験される。
細胞株は、10% FCSを補充されたDMEM/F12(1:1)培地(Invitrogen Gibco、#31331)において、37℃、5%CO加湿インキュベーターにおいて維持される。
細胞は30,000細胞/ウェルで96−ウェルプレートに播種され、24時間後、それらは0.4%DMSO中の20nMSn−38に暴露される。それぞれのプレート上の8つのウェルのカラムは、最大のシグナル・コントロールを作製するために用いられた。これらの細胞は、SN−38を含まない0.4%DMSOで処理される。細胞は更に16時間増殖され、その後SN−38プラス又はマイナスのDMSを含む培地が除去され、300nMノコダゾールのみを含む培地(基線を決定するために)、又はchk1阻害剤の10倍濃度との組み合わせの培地(最終的なDMSO濃度は0.4%)で置き換えられる。細胞は、更に24h増殖される。培地は、除去され、プロテアーゼインヒビター及びホスファターゼインヒビターを含む50μl溶解緩衝液と置き換えられる。このバッファーは、細胞破壊をもたらすために、界面活性剤を含む。完全な細胞破壊後、25μl溶解物はヒストンH3の抗体(MesoScale Discovery (MSD)製品K110EWA−3)でコーティングされ、予めトリス緩衝生理食塩水中の3%ウシ血清アルブミンでブロッキングされたMeso Scale 96ウェル4−スポット・プレートに移される。MSDプレートへの溶解物の移動に続いて、溶解物中のヒストンH3は、2時間の室温でのインキュベーションによりコーティングされた抗体で補足される。捕捉ステップに続いて、プレートは洗浄され、それからSulfo−Tagでコンジュゲートされたリン酸化ヒストンH3の抗体と共にインキューベートされる。このタグは、MSDプレートの底面上の電極に近接して、シグナルを与える。補足されたタンパク質への標識された抗体の結合は、MSDリーダーでの検出を可能とする。
EC50は、300nMノコダゾールのみによって作製されるシグナルと比較して、特定の化合物が正常S字用量反応曲線の範囲内でホスホ−ヒストンH3の測定されたレベルの50%の減少を達成する濃度として定義される。EC50評価は、XLfitソフトウェア・パッケージ(バージョン2.0.5)、又はGraphpad Prism(バージョン3.03、勾配変化のある法面を有するS字状曲線に適合している)を用いて算出される。
実施例1−21の試験された表題化合物は、実施例iiに記載されるアッセイにおいて10μM未満のEC50を示した。
ピロールの合成
一般的な方法1:(4−アリルアミノ)−酢酸tert−ブチル・エステルの調整
乾燥THF中のアニリン(10.4−90.1mmol、1.0等量)、TBAI(0.20等量)及びDIPEA(1.05等量)に、tert−ブチルブロモアセテート(1.01−1.05等量)が添加された。16−64時間の間、窒素雰囲気の下で、反応混合物は、室温と65℃との間の温度で撹拌された。反応混合物は、それからEtOAc又はDCM、及び水の間に分配された。有機相は、水、食塩水で洗浄され、乾燥して、濃縮された。生じた残留物は、表題化合物を産出するために、フラッシュクロマトグラフィー(シリカ、40−330gのカラム、ISCO、ペンタン/シクロヘキサン中の0−40%EtOAc)によって精製された。
(3−フルオロ・フェニルアミノ)−酢酸tert−ブチル・エステル
化6
Figure 2011522890
一般的な方法1に続いて、3−フルオロアニリンを使用して、黄色の油(19.3g、95%)として表題化合物が得られた:1H NMR(CDCl3、300MHz);7.10(dt、J=6.7、8.2Hz、1H)、6.42(m、1H)、6.36(m、1H)、6.27(dt、J=11.4、2.3Hz、1H)、4.4(br.s、1H)、3.77(s、2H)、1.49(s、9H)。
(4−トリフルオロメチルフェニルアミノ)−酢酸tert−ブチル・エステル
化7
Figure 2011522890
一般的な方法1に続いて、4−トリフルオロメチルアニリンを使用して、オフホワイトの固体(4.36g、53%)として表題化合物が得られた;H NMR(CDCl3、300MHz):7.42(d、J=8.5Hz、2H)、6.59(d、J=8.5Hz、2H)、4.60(br.s、1H)、3.82(d、J=5.2Hz、2H)、1.50(s、9H)。
(4−シアノ・フェニルアミノ)−酢酸tert−ブチル・エステル
化8
Figure 2011522890
一般的な方法1に続いて、4−シアノアニリンを使用して、オフホワイトの固体(6.38g、67%)として表題化合物が得られた;H NMR(CDCl3、300MHz):7.44(d、J=8.7Hz、2H)、6.55(d、J=8.8 Hz、2H)、4.81(br.s、1H)、3.82(d、J=5.0Hz、2H)、1.50(s、9H)。
(4−クロロ3−フルオロ・フェニルアミノ)−酢酸tert−ブチル・エステル
化9
Figure 2011522890
一般的な方法1に続いて、4−クロロ−3−フルオロアニリンを使用して、オフホワイトの固体(4.76g、92%)として表題化合物が得られた;H NMR(CDCl3、300MHz):7.17−7.09(m、1H)、6.38−6.28(m、2H)、4.45(br.s、1H)、3.75(s、2H)、1.49(s、8H)。
(3−フルオロ−4−トリフルオロメチルフェニルアミノ)−酢酸tert−ブチル・エステル
化10
Figure 2011522890
一般的な方法1に続いて、4−アミノ−2−フルオロベンゾトリフルオライドを使用して、オフホワイトの固体(1.92g、44%)として表題化合物が得られた;H NMR(CDCl3、300MHz):7.34(t、J=8.4Hz、1H)、6.38−6.26(m、2H)、4.65(br.s、1H)、3.79(s、2H)、1.50(s、9H)。
(3−クロロ4−トリフルオロメチルフェニルアミノ)−酢酸tert−ブチル・エステル
化11
Figure 2011522890
一般的な方法1に続いて、4−アミノ−2−フルオロベンゾトリフルオライドを使用して、オフホワイトの固体(6.65g、84%)として表題化合物が得られた;H NMR(CDCl3、300MHz):7.44(d、J=8.7Hz、1H)、6.63(d、J=2.4Hz、1H)、6.46(dd、J=8.7、2.3Hz、1H)、4.45(br.s、1H)、3.80(s、2H)、1.50(s、9H)。
一般的な方法2:3−アミノ−1−(アリール)−1H−ピロール−2,4−ジカルボン酸2−tert−ブチル・エステル4−エチルエステルの調製
トルエン中のtert−ブチルN−アリール・グリシネイト(3.8−85.8mmol、1等量)の溶液に、DBU(2.0−3.0等量)及びエチル(エトキシメチレン)シアノ酢酸塩(2.0−3.0等量)が添加された。3−18時間、窒素雰囲気の下で、反応混合物は110−120℃で撹拌された。反応混合物は冷やされ、飽和水性塩化アンモニウム溶液で処理され、EtOAc又はDCM、及び水の間に分配された。水層は、EtOAc又はDCMで更に抽出された。結合された有機物層は飽和炭酸水素ナトリウム溶液、食塩水で洗浄され、乾燥して、濃縮された。粗残留物は、表題化合物を産出するために、フラッシュクロマトグラフィー(シリカ、80−330gのカラム、ISCO、ペンタン/ヘキサン中の0−40% EtOAc又はペンタン中の0−100%DCM)によって精製された。
3−アミノ−1−(3−フルオロフェニル)−1H−ピロール−2,4−ジカルボン酸2−tert−ブチル・エステル4−エチルエステル
化12
Figure 2011522890
一般的な方法2に続いて、(3−フルオロ・フェニルアミノ)−酢酸tert−ブチル・エステルを使用して、黄白色の固体(9.5g、32%)として表題化合物が得られた;LCMS(方法B):R=4.22分、M+H=349;R=4.22分、M+H+=349;H NMR(CDCl3、300MHz):7.36(dt、J=8.2、6.2Hz、1H)、7.18(s、1H)、7.14−7.04(m、2H)、7.00(dt、J=9.3、2.2Hz、1H)、5.82(s、2H)、4.29(q、J=7.1 Hz、2H)、1.33(t、J=7.1 Hz、3H)、1.30 (s、9H)。
3−アミノ−1−(4−トリフルオロメチルフェニル)−1H−ピロール−2,4−ジカルボン酸2−tert−ブチル・エステル4−エチルエステル
化13
Figure 2011522890
一般的な方法2に続いて、(4−トリフルオロメチルフェニルアミノ)−酢酸tert−ブチル・エステルを使用して、オフホワイトの固体(1.86 g、41%)として表題化合物が得られた; LCMS(方法B):R= 4.59分、M+H=399;H NMR(CDCl3、400 MHz): 7.67 (d、J = 8.3 Hz、2H)、7.39 (d、J=8.2 Hz、2H)、7.19(s、1H)、5.82(br.s、2H)、4.30(q、J=7.1Hz、2H)、1.34(t、J=7.1Hz、3H)、1.29(s、9H)。
3−アミノ−1−(4−シアノフェニル)−1H−ピロール−2,4−ジカルボン酸2−tert−ブチル・エステル4−エチルエステル
化14
Figure 2011522890
一般的な方法2に続いて、(4−シアノフェニルアミノ)−酢酸tert−ブチル・エステルを使用して、白い固体(6.26 g、65%)として表題化合物が得られた; LCMS(方法B):R=3.98分、M+H=356;H NMR(CDCl3、300MHz): 7.71(d、J=8.3Hz、2H)、7.38(d、J=8.4Hz、2H)、7.21(s、1H)、5.84(s、2H)、4.30(q、J=7.1Hz、2H)、1.37−1.31(m、12H)。
3−アミノ−1−(4−クロロ3−フルオロフェニル)−1H−ピロール−2,4−ジカルボン酸2−tert−ブチル・エステル4−エチルエステル
化15
Figure 2011522890
一般的な方法2に続いて、(4−クロロ3−フルオロ・フェニルアミノ)−酢酸tert−ブチル・エステルを使用して、白い固体(2.20g、31%)として表題化合物が得られた; LCMS(方法B):R=4.42分、M+H=383;H NMR(CDCl3、300MHz): 7.43(t、J=8.2Hz、1H)、7.17(s、1H)、7.10(dd、J=9.3、2.4Hz、1H)、7.03(ddd、J=8.5、2.4、1.2Hz、1H)、4.30(q、J=7.1Hz、2H)、1.38−1.29(m、12H)。
3−アミノ−1−(3−フルオロ−4−トリフルオロメチルフェニル)−1H−ピロール−2,4−ジカルボン酸2−tert−ブチル・エステル4−エチルエステル
化16
Figure 2011522890
一般的な方法2に続いて、(3−フルオロ−4−トリフルオロメチルフェニルアミノ)−酢酸tert−ブチル・エステルを使用して、オフホワイトの固体(1.68 g、62%)として表題化合物が得られた; LCMS(方法B):R=4.43分、M+H=417;H NMR(CDCl3、300MHz):7.65(t、J=8.1Hz、1H)、7.22(s、1H)、7.21−7.13(m、2H)、4.31(q、J=7.1Hz、2H)、1.39−1.30(m、12H)。
3−アミノ−1−(3−クロロ4−トリフルオロメチルフェニル)−1H−ピロール−2,4−ジカルボン酸2−tert−ブチル・エステル4−エチルエステル
化17
Figure 2011522890
一般的な方法2に続いて、(3−クロロ−4−トリフルオロメチルフェニルアミノ)−酢酸tert−ブチル・エステルを使用して、黄色い固体(5.30 g、57%)として表題化合物が得られた;H NMR(DMSO−D6 、300MHz): 7.93(d、J=8.5Hz、1H)、7.83 (d、J=2.0 Hz、1H)、7.64(s、1H)、7.57(dd、J=8.4、2.0Hz、1H)、5.96(s、2H)、4.23(q、J=7.1Hz、2H)、1.27(t、J=7.1Hz、3H)、1.23(s、9H)。
一般的な方法3:1−(アリール)−4−ウレイド−1H−ピロール−3−カルボン酸エチルエステルの調整
3−アミノ−1−(アリール)−1H−ピロール−2,4−ジカルボン酸2−tert−ブチル・エステル4−エチルエステル(0.15−4.63mmol、1.0等量)に、TFA(5.0−23ml、40等量)が添加された。反応混合物は、室温で1−3時間撹拌され、乾燥状態まで蒸発させた。生じた残留物に、窒素の下で、乾燥THFが添加され、続いてトリクロロアセチル・イソシアン酸塩(1.1等量)が液滴添加された。反応混合物は、室温で1−3時間撹拌され、乾燥状態まで蒸発させた。生じた残留物に、メタノール中の2Nアンモニア(10等量)が添加され、反応混合物は室温で2−16時間撹拌された。この時間以後、溶媒は、粗残留物を産生するために、真空内で取り除かれた。精製が必要な場合、表題化合物を産出するために、生じた残留物はH−MN上にロードされ、フラッシュクロマトグラフィー(シリカ、40−120gのカラム、ISCO、DCM中の0−100% EtOAc又はDCM中の0−10%メタノール)で精製された。
1−(3−フルオロフェニル)−4−ウレイド−1H−ピロール−3−カルボン酸エチルエステル
化18
Figure 2011522890
一般的な方法3に続いて、3−アミノ−1−(3−フルオロフェニル)−1H−ピロール−2,4−ジカルボン酸2−tert−ブチル・エステル4−エチルエステルを使用して、オレンジの油(0.99g、74%)として表題化合物が得られた; LCMS(方法B):R=3.21分、M+H=292;H NMR(CDCl3、300MHz):8.50(s、1H)、7.62(d、J=2.7Hz、1H)、7.46(d、J=2.7Hz、1H)、7.40(dt、J=8.2、6.2 Hz、1H)、7.23(ddd、J=8.2、2.2、0.9Hz、1H)、7.16(dt、J=9.8、2.2Hz、1H)、6.99(tdd、J=8.2、2.2、0.9Hz、1H)、4.76(s、2H)、4.31(q、J=7.1Hz、2H)、1.37(t、J=7.1Hz、3H)。
1(4−トリフルオロメチルフェニル)−4−ウレイド−1H−ピロール−3−カルボン酸エチルエステル
化19
Figure 2011522890
一般的な方法3に続いて、3−アミノ−1−(3−フルオロフェニル)−1H−ピロール−2,4−ジカルボン酸2−tert−ブチル・エステル4−エチルエステルを使用して、オフホワイトの固体(0.50g、58%)として表題化合物が得られた; LCMS(方法B):R=3.52分、M+H=342;H NMR(DMSO−D6、400MHz):8.34(s、1H)、7.96(d、J=2.8Hz、1H)、7.87(d、J=8.7Hz、2H)、7.82(d、J=8.7Hz、2H)、7.70(d、J=2.7Hz、1H)、6.42(br.s、2H)、4.29(q、J=7.1Hz、2H)、1.32(t、J=7.1 Hz、3H)。
1−(4−シアノフェニル)−4−ウレイド−1H−ピロール−3−カルボン酸エチルエステル
化20
Figure 2011522890
一般的な方法3に続いて、3−アミノ−1−(3−シアノフェニル)−1H−ピロール−2,4−ジカルボン酸2−tert−ブチル・エステル4−エチルエステルを使用して、オフホワイトの固体(0.226g、61%)として表題化合物が得られた; LCMS(方法B):R=3.02分、M+H=299;H NMR(CDCl3、300MHz):8.49(s、1H)、7.76−7.71(m、2H)、7.69(d、J=2.7Hz、1H)、7.58−7.52(m、3H)、4.66(s、2H)、4.33(q、J=7.1Hz、2H)、1.38(t、J=7.1Hz、3H)。
1−(4−クロロ3−フルオロフェニル)−4−ウレイド−1H−ピロール−3−カルボン酸エチルエステル
化21
Figure 2011522890
一般的な方法3に続いて、3−アミノ−1−(4−クロロ−3−フルオロフェニル)−1H−ピロール−2,4−ジカルボン酸2−tert−ブチル・エステル4−エチルエステルを使用して、オフホワイトの固体 (0.998g、100%)として表題化合物が得られた;LCMS(方法B):R=3.44分、M+H=326;H NMR(DMSO−D6、300MHz):8.33(s、1H)、7.92(d、J=2.7Hz、1H)、7.88(dd、J=11.0、2.6Hz、1H)、7.69−7.61(m、2H)、7.55−7.50(m、1H)、6.43(s、2H)、4.28(q、J=7.1Hz、2H)、1.31(t、J=7.1 Hz、3H)。
1−(3−フルオロ−4−トリフルオロメチルフェニル)−4−ウレイド−1H−ピロール−3−カルボン酸エチルエステル
化22
Figure 2011522890
一般的な方法3に続いて、3−アミノ−1−(3−フルオロ−4−トリフルオロメチルフェニル)−1H−ピロール−2,4−ジカルボン酸2−tert−ブチル・エステル4−エチルエステルを使用して、黄色い固体(1.38g、96%)として表題化合物が得られた;LCMS(方法B):R=3.53分、M+H=360;H NMR(CDCl3、300MHz):8.49(s、1H)、7.71−7.64(m、2H)、7.51(d、J=2.7Hz、1H)、7.35−7.27(m、2H)、4.67(br.s、2H)、4.33(q、J=7.1Hz、2H)、1.38(t、J=7.1Hz、3H)。
1−(3−クロロ4−トリフルオロメチルフェニル)−4−ウレイド−1H−ピロール−3−カルボン酸エチルエステル
化23
Figure 2011522890
一般的な方法3に続いて、3−アミノ−1−(3−クロロ−4−トリフルオロメチルフェニル)−1H−ピロール−2,4−ジカルボン酸2−tert−ブチル・エステル4−エチルエステルを使用して、黄色い固体(1.73g、100%)として表題化合物が得られた;LCMS(方法B):R=3.70分、M+H=376;H NMR(DMSO−D6、300MHz):8.42(s、2H)、8.36(s、1H)、8.30(s、2H)、8.14(d、J=2.2Hz、1H)、8.09(d、J=2.3Hz、1H)、7.90(d、J=8.8 Hz、1H)、7.80(dd、J=8.7、2.2Hz、1H)、7.73(d、J=2.8Hz、1H)、6.46(s、2H)、4.29(q、J=7.1Hz、2H)、1.33(t、J=7.1Hz、3H)。
一般的な方法4:4−(3−アルキル−ウレイド)−1−(3−フルオロフェニル)−1H−ピロール−3−カルボン酸エチルエステルの調整
3−アミノ−1−(アリール)−1H−ピロール−2,4−ジカルボン酸2−tert−ブチル・エステル4−エチルエステル(0.82−0.86mmol、1.0等量)に、TFA(2.4−3.0ml)が添加された。反応混合物は、室温で1−3時間撹拌され、乾燥状態まで蒸発させた。生じた残留物に、窒素の下で乾燥THFが添加され、続いてアルキルイソシアナート(2.0等量)が液滴付加された。反応混合物は、室温で1−16時間撹拌され、乾燥状態まで蒸発させた。生じた残留物は、DCMで溶解し、フラッシュNH2カートリッジでろ過し、メタノールで更に溶出した。結合された有機洗浄は、表題化合物を産出するために、H−MN上にロードされ、真空濃縮され、フラッシュクロマトグラフィー(シリカ、40−120gのカラム、ISCO、DCM中の0−50% EtOAc又はペンタン中の0−30% EtOAc、又はシリカ、10−50gのSi−SPEカラム、Isolute、ペンタン中の50% DCM、DCM、DCM中の20%MeOH)によって精製された。
1−(3−フルオロフェニル)−4−(3−メチル・ウレイド)−1H−ピロール−3−カルボン酸エチルエステル
化24
Figure 2011522890
一般的な方法4に続いて、3−アミノ−1−(3−フルオロフェニル)−1H−ピロール−2,4−ジカルボン酸2−tert−ブチル・エステル4−エチルエステル及びメチルイソシアナートを使用して、白い固体(194mg、74%)として表題化合物が得られた;LCMS(方法B):R=3.38分、M+H=306;H NMR(CDCl3、300MHz):8.42(s、1H)、7.64(d、J=2.7Hz、1H)、7.46(d、J=2.7Hz、1H)、7.39(dt、J=8.2、6.2Hz、1H)、7.24−7.20(m、1H)、7.15(dt、J=9.9、2.3 Hz、1H)、6.99(tdd、J=8.3、2.4 0.9Hz、1H)、4.71−4.65(m、1H)、4.31(q、J=7.1Hz、2H)、2.90(d、J=4.9Hz、3H)、1.37(t、J=7.1 Hz、3H)。
4−(3−エチル−ウレイド)−1−(3−フルオロフェニル)−1H−ピロール−3−カルボン酸エチルエステル
化25
Figure 2011522890
一般的な方法4に続いて、3−アミノ−1−(3−フルオロフェニル)−1H−ピロール−2,4−ジカルボン酸2−tert−ブチル・エステル4−エチルエステル及びエチルイソシアナートを使用して、クリーム色の固体(0.192g、73%)として表題化合物が得られた;LCMS(方法B):R=3.61分、M+H=320;H NMR(CDCl3、300MHz):8.41(s、1H)、7.62(d、J=2.7Hz、1H)、7.44(d、J=2.7Hz、1H)、7.38(dt、J=8.2、6.2Hz、1H)、7.21(dd、J=8.2、2.4Hz、1H)、7.14(dt、J=9.9、2.4Hz、1H)、6.98(td、J=8.2、2.4Hz、1H)、4.73(s、1H)、4.31(q、J=7.1Hz、2H)、3.35−3.26(m、2H)、1.37(t、J=7.1Hz、3H)、1.21(t、J=7.1 Hz、3H)。
1(3−フルオロフェニル)−4(3−イソプロピル−ウレイド)−1H−ピロール−3−カルボン酸エチルエステル
化26
Figure 2011522890
一般的な方法4に続いて、3−アミノ−1−(3−フルオロフェニル)−1H−ピロール−2,4−ジカルボン酸2−tert−ブチル・エステル4−エチルエステル及びイソプロピルイソシアナートを使用して、オフホワイトの固体(0.150g、55%)として表題化合物が得られた;LCMS(方法B):R=3.77分、M+H=334;H NMR(CDCl3、300MHz):8.35(s、1H)、7.62(d、J=2.7Hz、1H)、7.45(d、J=2.7Hz、1H)、7.38(dt、J=8.2、6.2Hz、1H)、7.22(ddd、J=8.2、2.3、0.9Hz、1H)、7.15(dt、J=9.9、2.3Hz、1H)、6.98(tdd、J=8.2、2.3、0.9Hz、1H)、4.52(br.s、1H)、4.31(q、J=7.1Hz、2H)、3.94(br.s、1H)、1.37(t、J=7.1Hz、3H)、1.22(d、J=6.5Hz、6H)。
1(4−クロロ3−フルオロフェニル)−4(3−エチル−ウレイド)−1H−ピロール−3−カルボン酸エチルエステル
化27
Figure 2011522890
一般的な方法4に続いて、3−アミノ−1−(4−クロロ−3−フルオロ−フェニル)−1H−ピロール−2,4−ジカルボン酸2−tert−ブチル・エステル4−エチルエステル及びエチルイソシアナートを使用して、黄色い固体(0.65g、76%)として表題化合物が得られた;LCMS(方法B):R=3.87分、M+H=354;H NMR(DMSO−D6、400MHz):8.27(s、1H)、7.91(d、J=2.7Hz、1H)、7.86(dd、J=10.9、2.6 Hz、1H)、7.68−7.63(m、2H)、7.54−7.50(m、1H)、7.23(t、J=5.3Hz、1H)、4.28(q、J=7.1Hz、2H)、3.13−3.05(m、2H)、1.31(t、J=7.1Hz、3H)、1.05(t、J=7.2 Hz、3H)。
一般的な方法5:(S)−3−{[1−(3−アリール)−4−ウレイド−1H−ピロール−3−カルボニル]−アミノ}−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル・エステルの調整
THF中の(S)−3−アミノ−1−Boc−ピペリジンの溶液(0.8−1.5等量)に、窒素の下で、ヘキサン中の2N トリメチルアルミニウム(2.0−3.3等量)が添加され、反応混合物は室温で0.25−2時間撹拌することができた。この時間以後、1−(アリール)−4−ウレイド−1H−ピロール−3−カルボン酸エチルエステル(0.59−3.26mmol、1.0等量)のTHF溶液が添加され、反応混合物は3.5−24時間、65−70℃で加熱された。この時間以後、反応混合物は冷却され、ロシェルの塩の飽和溶液の添加によって急冷された。0.25−0.5時間後に、混合物はEtOAcで抽出されるか、DCM及び有機層は水、食塩水で洗浄され、乾燥、濃縮された。生じた残留物は、表題化合物を産出するために、フラッシュクロマトグラフィー(シリカ、12−120gのカラム、ISCO、DCM中の0−100% EtOAc)によって精製された。
(S)−3{[1−(3−フルオロフェニル)−4−ウレイド−1H−ピロール−3−カルボニル]−アミノ}−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル・エステル
化28
Figure 2011522890
一般的な方法5に続いて、1−(3−フルオロフェニル)−4−ウレイド−1H−ピロール−3−カルボン酸エチルエステルを使用して、オレンジの固体(0.51g、35%)として表題化合物が得られた;LCMS(方法B):R=3.38分、M+H=446;H NMR(CDCl3、300MHz):9.15(s、1H)、7.61(d、J=2.5Hz、1H)、7.35(dt、J=8.2、6.2Hz、1H)、7.25(br.s、1H)、7.15(ddd、J=8.2、2.2、0.9Hz、1H)、7.07(dt、J=9.9、2.2Hz、1H)、6.95(tdd、J=8.2、2.5、0.9 Hz、1H)、6.36(br.s、1H)、4.92(s、2H)、4.02 (m、1H)、3.62(dd、J=13.3、3.5Hz、1H)、3.49−3.33 (m、3H)、1.93−1.52(m、4H)、1.46(s、9H)。
(S)−3−{[1(4−トリフルオロメチルフェニル)−4−ウレイド−1H−ピロール−3−カルボニル]−アミノ}−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル・エステル
化29
Figure 2011522890
一般的な方法5に続いて、1−(4−トリフルオロメチルフェニル)−4−ウレイド−1H−ピロール−3−カルボン酸エチルエステルを使用して、オフホワイトの固体(0.08g、40%)として表題化合物が得られた;LCMS(方法B):R=3.65分、M+H=496;H NMR(CDCl3、400MHz):9.15(s、1H)、7.70−7.64(m、3H)、7.48(d、J=8.4Hz、2H)、7.29−7.25(m、1H)、4.74(s、2H)、4.09−4.02(m、1H)、3.58−3.49(m、3H)、3.38−3.26(m、1H)、1.89−1.82(m、2H)、1.79−1.66(m、1H)、1.64−1.52(m、1H)、1.47(s、9H)。
(S)−3−{[1(4−シアノフェニル)−4−ウレイド−1H−ピロール−3−カルボニル]−アミノ}−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル・エステル
化30
Figure 2011522890
一般的な方法5に続いて、1−(4−シアノフェニル)−4−ウレイド−1H−ピロール−3−カルボン酸エチルエステルを使用して、オフホワイトの固体(0.105g、23%)として表題化合物が得られた;LCMS(方法B):R=3.16分、M+H=453;H NMR(CDCl3、300 MHz):9.17(s、1H)、7.73−7.63(m、3H)、7.44(d、J=8.3Hz、2H)、7.34−7.30(m、1H)、6.47(br.s、1H)、4.97(s、2H)、4.09−3.96(m、1H)、3.51−3.32(m、3H)、1.95−1.64(m、3H)、1.64−1.50(m、1H)、1.46(s、9H)。
(S)−3−{[1(4−クロロ3−フルオロフェニル)−4−ウレイド−1H−ピロール−3−カルボニル]−アミノ}−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル・エステル
化31
Figure 2011522890
一般的な方法5に続いて、1−(4−クロロ−3−フルオロフェニル)−4−ウレイド−1H−ピロール−3−カルボン酸エチルエステルを使用して、黄白色の固体(212mg、25%)として表題化合物が得られた;LCMS(方法B);R=3.57分、M+H=480;H NMR(CDCl3、300MHz):9.15(s、1H)、7.55(d、J=2.5Hz、1H)、7.39(t、J=8.3Hz、1H)、7.34−7.22(m、1H)、7.15(dd、J=9.9、2.6Hz、1H)、7.11−7.05(m、1H)、6.50(br.s、1H)、5.07(s、2H)、4.07−3.94(m、1H)、3.72−3.58(m、1H)、3.48−3.27(m、3H)、1.95−1.82(m、1H)、1.81−1.63(m、2H)、1.62−1.50(s、1H)、1.46(s、9H)。
(S)−3−{[1(3−フルオロ−4−トリフルオロメチルフェニル)−4−ウレイド−1H−ピロール−3−カルボニル]−アミノ}−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル・エステル
化32
Figure 2011522890
一般的な方法5に続いて、1−(3−フルオロ−4−トリフルオロメチルフェニル)−4−ウレイド−1H−ピロール−3−カルボン酸エチルエステルを使用して、黄白色の固体(117mg、13%)として表題化合物が得られた;LCMS(方法B):R=3.67分、M+H=514;H NMR(CDCl3、300MHz): 9.16(s、1H)、7.67−7.55(m、2H)、7.40−7.30(m、1H)、7.27−7.14(m、2H)、6.53(s、1H)、5.03(s、2H)、4.08−3.96(m、1H)、3.70−3.57(m、1H)、3.49−3.32(m、3H),1.92−1.64(m、3H)、1.63−1.52(m、1H)、1.47(s、9H)。
(S)−3−{[1(3−クロロ4−トリフルオロメチルフェニル)−4−ウレイド−1H−ピロール−3−カルボニル]−アミノ}−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル・エステル
化33
Figure 2011522890
一般的な方法5に続いて、1−(3−クロロ−4−トリフルオロメチルフェニル)−4−ウレイド−1H−ピロール−3−カルボン酸エチルエステルを使用して、オフホワイトの固体(220mg、31%)として表題化合物が得られた;LCMS(方法B):R=3.80分、M+H=530。
(S)−3−{[1(3−フルオロフェニル)−4(3−メチル・ウレイド)−1H−ピロール−3−カルボニル]−アミノ}−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル・エステル
化34
Figure 2011522890
一般的な方法5に続いて、1−(3−フルオロフェニル)−4−(3−メチル−ウレイド)−1H−ピロール−3−カルボン酸エチルエステルを使用して、ガラス(171mg、27%)として表題化合物が得られた; LCMS(方法B):R=3.54分、M+H=460;H NMR(CDCl3、300MHz):8.42(s、1H)、7.64(d、J=2.7Hz、1H)、7.46(d、J=2.7Hz、1H)、7.39(dt、J=8.2、6.2Hz、1H)、7.24−7.20(m、1H)、7.15(dt、J=9.9、2.3Hz、1H)、6.99(tdd、J=8.3、2.4、0.9Hz、1H)、4.71−4.65(m、1H)、4.31(q、J=7.1Hz、2H)、2.90(d、J=4.9Hz、3H)、1.37(t、J=7.1Hz、3H)。
(S)−3−{[4(3−エチル−ウレイド)−1(3−フルオロフェニル)−1H−ピロール−3−カルボニル]−アミノ}−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル・エステル
化35
Figure 2011522890
一般的な方法5に続いて、4−(3−エチル−ウレイド)−1−(3−フルオロフェニル)−1H−ピロール−3−カルボン酸エチルエステルを使用して、オフホワイトのガラス(257mg、46%)として表題化合物が得られた;LCMS(方法B):R=3.69分、M+H=474;R=3.69分、M+H=474;H NMR(CDCl3、300MHz):9.03(s、1H)、7.65(d、J=2.4Hz、1H)、7.36(dt、J=8.2、6.2Hz、1H)、7.21−7.15(m、2H)、7.11(dt、J=9.9、2.4Hz、1H)、6.97(ddt、J=8.2、2.4、0.7Hz、1H)、4.55(m、1H)、4.07(m、1H)、3.65−3.41(m、3H)、3.36−3.26(m、2H)、1.94−1.80(m、2H)、1.77−1.65(m、2H)、1.47(s、9H)、1.19(t、3H)。
(S)−3−{[1(3−フルオロフェニル)−4(3−イソプロピル−ウレイド)−1H−ピロール−3−カルボニル]−アミノ−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル・エステル
化36
Figure 2011522890
一般的な方法5に続いて、1−(3−フルオロフェニル)−4−(3−イソプロピル−ウレイド)−1H−ピロール−3−カルボン酸エチルエステルを使用して、黄色い固体(78mg、59%)として表題化合物が得られた;LCMS(方法B):R=3.88分、M+H=488;H NMR(CDCl3、300MHz):8.99(s、1H)、7.64(s、1H)、7.37(q、J=7.6Hz、1H)、7.21−7.15(m、2H)、7.11(dd、J=10.0、2.4Hz、1H)、6.96 (t、J=8.4Hz、1H)、6.20(br.s、1H)、4.46(d、J=7.6Hz、1H)、4.07(m、1H)、3.94(m、1H)、3.65−3.43(m、3H)、3.32(s、1H)、1.93−1.80(m、2H)、1.73(m、1H)、1.58(m、1H)、1.47(s、9H)、1.21(d、J=6.5Hz、6H)。
(S)−3−{[1(4−クロロ3−フルオロフェニル)−4(3−エチル−ウレイド)−1H−ピロール−3−カルボニル]−アミノ}−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル・エステル
化37
Figure 2011522890
一般的な方法5に続いて、1−(4−クロロ−3−フルオロ−フェニル)−4−(3−エチル−ウレイド)−1H−ピロール−3−カルボン酸エチルエステルを使用して、黄色い泡(220mg、42%)として表題化合物が得られた; LCMS(方法B):R=3.94分、M+H=508。
一般的な方法6:通常の加熱を伴う(S)−3−{[1−(3−フルオロフェニル)−4−(3−置換−ウレイド)−1H−ピロール−3−カルボニル]−アミノ−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル・エステルの調整
トルエン中の(S)−3−{[1−(3−フルオロフェニル)−4−ウレイド−1H−ピロール−3−カルボニル]−アミノ}−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル・エステル(90−100mg、0.20−0.23mmol、1.0等量)及びアミン(1.0等量)の溶液に、窒素の下で、酢酸(0.8等量)が添加され、反応混合物は24−72時間、110℃で加熱された。この時間以後、反応混合物は、冷却され、DCMと水の間に分配された。DCM層は、疎水性フリットに通され、粗残留物として表題化合物を産生するために蒸発した。
一般的な方法7:マイクロ波照射を伴う(S)−3−{[1−(3−フルオロフェニル)−4(3−置換−ウレイド)−1H−ピロール−3−カルボニル]−アミノ−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル・エステルの調整。
トルエン中の(S)−3−{[1−(3−フルオロフェニル)−4−ウレイド−1H−ピロール−3−カルボニル]−アミノ}−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル・エステル(75−100mg、0.17−0.23mmol、1.0等量)及びアミン(1.5等量)の溶液に、窒素の下で、酢酸(0.8等量)が添加され、反応混合物は、マイクロ波照射下で1時間、150℃で加熱された。反応混合物は、冷却され、DCMと水の間に分配された。DCM層は、疎水性フリットに通され、粗残留物として表題化合物を産生するために蒸発した。
(S)−3−{[4−(3−シクロプロピルメチル−ウレイド)−1(3−フルオロフェニル)−1H−ピロール−3−カルボニル]−アミノ}−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル・エステル
化38
Figure 2011522890
一般的な方法6に続いて、(S)−3−{[1−(3−フルオロフェニル)−4−ウレイド−1H−ピロール−3−カルボニル]−アミノ}−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル・エステル及びシクロプロパンメチルアミンを使用して、オレンジの泡(114mg)として、粗表題化合物が得られた;LCMS(方法B):R=3.94分、M+H=500。この粗製物質は、更に精製することなく次のステップで用いられた。
(S)−3−({1−(3−フルオロフェニル)−4−[3−(2−メトキシエチル)−ウレイド]−1H−ピロール−3−カルボニル}−アミノ)−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル・エステル
化39
Figure 2011522890
一般的な方法6に続いて、(S)−3−{[1−(3−フルオロフェニル)−4−ウレイド−1H−ピロール−3−カルボニル]−アミノ}−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル・エステル及びメトキシエチルアミンを使用して、オレンジの泡(114mg)として、粗表題化合物が得られた;LCMS(方法B):R=3.69分、M+H=504。この粗製物質は、更に精製することなく次のステップで用いられた。
(S)−3−{[4−(3−シクロプロピルウレイド)−1−(3−フルオロフェニル)−1H−ピロール−3−カルボニル]−アミノ}−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル・エステル
化40
Figure 2011522890
一般的な方法7に続いて、(S)−3−{[1−(3−フルオロフェニル)−4−ウレイド−1H−ピロール−3−カルボニル]−アミノ}−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル・エステル及びシクロプロピルアミンを使用して、所望の粗生成物が得られた。カラムクロマトグラフィ(シリカ、12gのカラム、ISCO、DCM中の0−50%酢酸エチル)により、ガラス(64mg、78%)として、表題化合物が得られた;LCMS(方法B):R=3.70分、M+H=486。
(S)−3−({1−(3−フルオロフェニル)−4−[3−(2−ヒドロキシエチル)−ウレイド]−1H−ピロール−3−カルボニル}−アミノ)−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル・エステル
化41
Figure 2011522890
一般的な方法6に続いて、(S)−3−{[1−(3−フルオロフェニル)−4−ウレイド−1H−ピロール−3−カルボニル]−アミノ}−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル・エステル及び2−アミノ−エタノールを使用して、所望の粗生成物が得られた。カラムクロマトグラフィ(シリカ、12gのカラム、ISCO、DCM中の0−100%酢酸エチル)により、ガラス(60mg、55%)として、表題化合物が得られた;LCMS(方法B):R=3.25分、M+H=490。
1(3−フルオロフェニル)−4(3−プロピル−ウレイド)−1H−ピロール−3カルボン酸(S)−ピペリジン−3−イルアミド
化42
Figure 2011522890
一般的な方法6に続いて、(S)−3−{[1−(3−フルオロフェニル)−4−ウレイド−1H−ピロール−3−カルボニル]−アミノ}−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル・エステル及びプロピルアミンを使用して、所望の粗生成物が得られた。カラムクロマトグラフィ(シリカ、12gのカラム、ISCO、DCM中の0−50%酢酸エチル)により、ガラス(100mg、65%)として、表題化合物が得られた;LCMS(方法B):R=3.8分、M+H=488。
(S)−3−({1−(3−フルオロフェニル)−4−[3−(3−ヒドロキシプロピル)−ウレイド]−1H−ピロール−3−カルボニル}−アミノ)−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル・エステル
化43
Figure 2011522890
一般的な方法6に続いて、(S)−3−{[1−(3−フルオロフェニル)−4−ウレイド−1H−ピロール−3−カルボニル]−アミノ}−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル・エステル及び3−アミノ−プロパン−1−オールを使用して、所望の粗生成物が得られた。カラムクロマトグラフィ(シリカ、12gのカラム、ISCO、DCM中の0−100%酢酸エチル)により、ガラス(70mg、60%)として、表題化合物が得られた;LCMS(方法B):R=3.37分、M+H=504。
(S)−3−({1−(3−フルオロフェニル)−4−[3−(3−メトキシ−プロピル)−ウレイド]−1H−ピロール−3−カルボニル}−アミノ)−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル・エステル
化44
Figure 2011522890
一般的な方法6に続いて、(S)−3−{[1−(3−フルオロフェニル)−4−ウレイド−1H−ピロール−3−カルボニル]−アミノ}−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル・エステル及び3−メトキシ−プロピルアミンを使用して、所望の粗生成物が得られた。カラムクロマトグラフィ(シリカ、12gのカラム、ISCO、DCM中の0−60%酢酸エチル)により、ガラス(100mg、71%)として、表題化合物が得られた;LCMS(方法B):R=3.67分、M+H=518。
(S)−3−{[4−[3−(2−フルオロエチル)−ウレイド]−1−(3−フルオロ−フェニル)−1H−ピロール−3−カルボニル]−アミノ}−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル・エステル
化45
Figure 2011522890
一般的な方法7に続いて、(S)−3−{[1−(3−フルオロフェニル)−4−ウレイド−1H−ピロール−3−カルボニル]−アミノ}−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル・エステル及び2−フルオロエチルアミン塩酸塩を使用して、所望の粗生成物が得られた(注:0.34mmolの無水酢酸ナトリウムがアミンを中和するために反応混合物に添加された)。カラムクロマトグラフィ(シリカ、12gのカラム、ISCO、DCM中の0−100%酢酸エチル)により、ガラス(80mg、95%)として、表題化合物が得られた;LCMS(方法B):R=3.68分、M+H=492。
(S)−3−{[4−[3−(2,2−ジフオロエチル)−ウレイド]−1−(3−フルオロ−フェニル)−1H−ピロール−3−カルボニル]−アミノ}−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル・エステル
化46
Figure 2011522890
一般的な方法7に続いて、(S)−3−{[1−(3−フルオロフェニル)−4−ウレイド−1H−ピロール−3−カルボニル]−アミノ}−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル・エステル及び2,2−ジフルオロエチルアミンを使用して、所望の粗生成物が得られた。カラムクロマトグラフィ(シリカ、12gのカラム、ISCO、DCM中の0−50%酢酸エチル)により、ガラス(100mg、57%)として、表題化合物が得られた;LCMS(方法B):R=3.81分、M+H=510。
(S)−3−({1−(3−フルオロフェニル)−4−[3−(2,2,2−トリフルオロエチル)−ウレイド]−1H−ピロール−3−カルボニル}−アミノ)−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル・エステル
化47
Figure 2011522890
一般的な方法7に続いて、(S)−3−{[1−(3−フルオロフェニル)−4−ウレイド−1H−ピロール−3−カルボニル]−アミノ}−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル・エステル及び2,2,2−トリフルオロエチルアミンを使用して、所望の粗生成物が得られた。カラムクロマトグラフィ(シリカ、12gのカラム、ISCO、DCM中の0−100%酢酸エチル)により、ガラス(70mg、39%)として、表題化合物が得られた;LCMS(方法B):R=4.00分、M+H=528。
一般的な方法8:1−(アリール)−4−ウレイド−1H−ピロール−3カルボン酸(S)−ピペリジン−3−イルアミドの調整
(S)−3−{[1−(3−アリール)−4−ウレイド−1H−ピロール−3−カルボニル]−アミノ}−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル・エステル(0.07−1.14mmol、1.0等量)に、TFA(0.2−3.4ml、40等量)が添加された。反応混合物は、室温で1−3時間撹拌され、乾燥状態まで蒸発させた。生じた粗残留物は、表題化合物を産出するために以下の方法の一つを使用して精製された。
A=粗残留物は、H−MN上にロードされ、フラッシュクロマトグラフィ(シリカ、12−40gのカラム、ISCO、DCM中の0−30%MeOH)によって精製された;
B=逆相HPLC(Phenomenex Gemini C18、5−95% MeCN勾配の20mM水中トリエチルアミン);
C=MeOH中の2Nアンモニアで所望の生成物を溶出させる前に、MeOHと共にIsolute(登録商標)SCX−2カートリッジ上にロードされ、MeOHでカートリッジを洗浄する。
D=DCM中で溶解させ、5gのIsolute(登録商標)フラッシュNH2カートリッジにろ過させ、カートリッジをDCM中10% MeOHで洗浄し、その後DCM中の20%MeOHで、その後MeOHで洗浄して、真空内で濾過液を濃縮して、残留物をフラッシュクロマトグラフィ(シリカ、12−40gのカラム、ISCO、DCM中の0−30%MeOH)により精製させる。
E=アセトニトリルでの摩砕
実施例1:1(3−フルオロフェニル)−4−ウレイド−1H−ピロール−3−カルボン酸(S)−ピペリジン−3−イルアミド
化48
Figure 2011522890
一般的な方法8に続いて、(S)−3−{[1−(3−フルオロフェニル)−4−ウレイド−1H−ピロール−3−カルボニル]−アミノ}−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル・エステル及び精製法Bを使用して、クリーム色の固体(237mg、60%)として表題化合物が得られた;LCMS(方法A)、R=5.18分、M+H=346;H NMR(CD3OD、300MHz):7.80(d、J=2.6Hz、1H)、7.53−7.44(m、2H)、7.33−7.24(m、2H)、7.04(m、1H)、3.98(m、1H)、3.16(m、1H)、2.93(m、1H)、2.59−2.49(m、2H)、1.98(m、1H)、1.79(m、1H)、1.61−1.51(m、2H)。
実施例2:1−(4−トリフルオロメチルフェニル)−4−ウレイド−1H−ピロール−3カルボン酸(S)−ピペリジン−3−イルアミド− TFA
化49
Figure 2011522890
一般的な方法8に続いて、(S)−3−{[1−(4−トリフルオロメチルフェニル)−4−ウレイド−1H−ピロール−3−カルボニル]−アミノ}−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル・エステル及び精製法Aを使用して、オフホワイトの固体(70mg、100%)として表題化合物が得られた;LCMS(方法A)、R=6.09分、M+H=396;H NMR(DMSO−D6、300MHz):8.86(s、1H)、8.71(br.s、2H)、8.09(d、J=2.7Hz、1H)、8.03(d、J=7.30Hz、1H)、7.87(d、J=8.6Hz、2H)、7.72(d、J=8.5Hz、2H)、7.66(d、J=2.6Hz、1H)、6.35(br.s、2H)、4.14−4.07(m、1H)、3.43−3.31(m、1H)、3.28−3.18(m、1H)、2.94−2.75(m、2H)、1.99−1.88(m、2H)、1.77−1.64(m、1H)、1.63−1.51(m、1H)。
実施例3:1−(4−シアノフェニル)−4−ウレイド−1H−ピロール−3カルボン酸(S)−ピペリジン−3−イルアミド −TFA
化50
Figure 2011522890
一般的な方法8に続いて、(S)−3−{[1−(4−シアノフェニル)−4−ウレイド−1H−ピロール−3−カルボニル]−アミノ}−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル・エステル及び精製法Aを使用して、オフホワイトの固体(66mg、67%)として表題化合物が得られた;LCMS(方法A)(R=4.96分、M+H=353;H NMR(DMSO−D6、300MHz):8.86(s、1H)、8.66(s、2H)、8.11(d、J=2.6Hz、1H)、8.04(d、J=7.3Hz、1H)、8.01−7.94(m、2H)、7.71−7.64(m、3H)、6.39(br.s、2H)、4.17−4.02(m、1H)、3.27−3.13(m、2H)、2.84−2.74(m、2H)、2.02−1.84(m、2H)、1.79−1.48(m、2H))。
実施例4:1−(4−クロロ−3−フルオロフェニル)−4−ウレイド−1H−ピロール−3カルボン酸酸(S)−ピペリジン−3−イルアミド−TFA
化51
Figure 2011522890
一般的な方法8に続いて、(S)−3−{[1−(4−クロロ−フルオロフェニル)−4−ウレイド−1H−ピロール−3−カルボニル]−アミノ}−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル・エステル及び精製法Aを使用して、白い固体(146mg、68%)として表題化合物が得られた;LCMS(方法A)、R=5.88分、M+H=380;H NMR(DMSO−D6、300MHz):8.84(s、1H)、8.78(s、2H)、8.01(d、J=3.7Hz、2H)、7.74−7.61(m、2H)、7.59(d、J=2.6Hz、1H)、7.40(dd、J=8.8、2.5Hz、1H)、6.36(br.s、2H)、4.18−4.03(m、1H)、3.29−3.12(m、2H)、2.92−2.75(m、2H)、1.97−1.88(m、2H)、1.79−1.48(m、2H)。
実施例5:1−(3−フルオロ−4−トリフルオロメチルフェニル)−4−ウレイド−1H−ピロール−3カルボン酸(S)−ピペリジン−3−イルアミド−TFA
化52
Figure 2011522890
一般的な方法8に続いて、(S)−3−{[1−(3−フルオロ−4−トリフルオロメチルフェニル)−4−ウレイド−1H−ピロール−3−カルボニル]−アミノ}−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル・エステル及び精製法Aを使用して、白い固体(120mg、100%)として表題化合物が得られた;LCMS(方法A)、R=6.36分、M+H=414;H NMR(DMSO−D6、300MHz): 8.85(s、1H)、8.79(s、2H)、8.13(d、J=2.6Hz、1H)、8.08(d、J=7.3Hz、1H)、7.90(t、J=8.4Hz、1H)、7.79−7.71(m、1H)、7.69(d、J=2.6 Hz、1H)、7.58−7.51(m、1H)、6.40(br.s、2H)、4.18−4.03(m、1H)、3.28−3.15(m、2H)、2.98−2.70(m、2H)、2.02−1.87(m、2H)、1.79−1.47(m、2H)。
実施例6:1−(3−クロロ−4−トリフルオロメチルフェニル)−4−ウレイド−1H−ピロール−3カルボン酸(S)−ピペリジン−3−イルアミド−TFA
化53
Figure 2011522890
一般的な方法8に続いて、(S)−3−{[1−(3−クロロ−4−トリフルオロメチルフェニル)−4−ウレイド−1H−ピロール−3−カルボニル]−アミノ}−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル・エステル及び精製法Aを使用して、オフホワイトの固体(115mg、51%)として表題化合物が得られた;LCMS(方法A)、R=6.61分、M+H=430;H NMR(DMSO−D6、300MHz):8.88(s、1H)、8.14(d、J=2.7Hz、1H)、8.03(d、J=7.4Hz、1H)、7.96(d、J=8.8Hz、1H)、7.89(d、J=2.1Hz、1H)、7.70−7.65(m、2H)、6.40(br.s、2H)、4.16−4.00(m、1H)、3.22−3.13(m、2H)、2.89−2.68(m、2H)、2.00−1.83(m、2H)、1.75−1.47(m、2H)。
実施例7:1−(3−フルオロフェニル)−4−(3−メチル−ウレイド)−1H−ピロール−3カルボン酸(S)−ピペリジン−3−イルアミド
化54
Figure 2011522890
一般的な方法8に続いて、(S)−3−{[1−(3−フルオロフェニル)−4−(3−メチル−ウレイド)−1H−ピロール−3−カルボニル]−アミノ}−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル・エステル及び精製法D、その後に精製法Eを使用して、白い固体(105mg、79%)として表題化合物が得られた;LCMS(方法A)、R=5.10分、M+H=360;H NMR(CDCl3、300MHz):9.15(s、1H)、7.63(d、J=2.5Hz、1H)、7.42−7.31(m、2H)、7.23−7.09(m、2H)、6.95(td、J=8.3、2.4Hz、1H)、6.74(d、J=8.4Hz、1H)、4.92−4.82(m、1H)、4.20−4.09(m、1H)、3.06(dd、J=12.0、3.2 Hz、1H)、2.91−2.74(m、6H)、1.85−1.67(m、3H)、1.65−1.50(m、1H)。
実施例8:4−(3−エチル−ウレイド)−1−(3−フルオロフェニル)1H−ピロール−3カルボン酸(S)−ピペリジン−3−イルアミド−TFA
化55
Figure 2011522890
一般的な方法8に続いて、(S)−3−{[4−(3−エチル−ウレイド)−1−(3−フルオロフェニル)−1H−ピロール−3−カルボニル]−アミノ}−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル・エステル及び精製法D、その後に精製法Eを使用して、白い固体(144mg、71%)として表題化合物が得られた;LCMS(方法A)、R=5.85分、M+H=374;H NMR(CD3OD、300MHz):7.78(d、J=2.1Hz、1H)、7.54−7.46(m、2H)、7.34−7.24(m、2H)、7.07−7.05(m、1H)、4.21(m、1H)、3.52(m、1H)、3.35(m、1H)、3.22(q、J=7.2Hz、2H)、3.09−2.84(m、2H)、2.16−1.98(m、2H)、1.94−1.62(m、2H)、1.17(t、J=7.2 Hz、3H)。
実施例9:1−(3−フルオロフェニル)−4−(3−イソプロピル−ウレイド)−1H−ピロール−3カルボン酸(S)−ピペリジン−3−イルアミド−TFA
化56
Figure 2011522890
一般的な方法8に続いて、(S)−3−{[1−(3−フルオロフェニル)−4−(3−イソプロピル−ウレイド)−1H−ピロール−3−カルボニル]−アミノ−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル・エステル及び精製法Aを使用して、クリーム色の固体(80mg、100%)として表題化合物が得られた;LCMS(方法A)、R=6.17分、M+H=388;H NMR(CDCl3、300MHz):9.51−9.22(m、2H)、9.09(m、1H)、7.80(m、1H)、7.67(s、1H)、7.49(d、J=2.4Hz、1H)、7.34(m、1H)、7.20−7.04(m、2H)、6.95(td、J=8.3、2.4Hz、1H)、4.47(m、1H)、3.83(m、1H)、3.35−3.09(m、3H)、2.98(m、1H)、2.13(m、1H)、1.98−1.74(m、3H)、1.22(d、J=6.3 Hz、6H)。
実施例10:4−(3−シクロプロピルメチル−ウレイド)−1−(3−フルオロフェニル)−1H−ピロール−3カルボン酸(S)−ピペリジン−3−イルアミド
化57
Figure 2011522890
一般的な方法8に続いて、(S)−3−{[4−(3−シクロプロピルメチル−ウレイド)−1−(3−フルオロフェニル)−1H−ピロール−3−カルボニル]−アミノ}−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル・エステル及び精製法Bを使用して、白い固体(40mg、2回の工程で50%)として表題化合物が得られた;LCMS(方法A)、R=6.43分、M+H=400;H NMR(CDCl3、300MHz):9.07(s、1H)、7.60(s、1H)、7.49(s、1H)、7.35−7.26(m、1H)、7.15(d、J=8.7 Hz、2H)、6.90(t、J=8.3Hz、1H)、5.32(s、1H)、4.88−4.24(br.s、1H)、4.24−4.09(m、1H)、3.09−2.97(m、3H)、2.96−2.66 (m、3H)、1.91−1.49(m、4H)、1.04−0.90(m、1H)、0.51−0.39(m、2H)、0.22−0.11(m、2H)。
実施例11:1−(3−フルオロフェニル)−4−[3−(2−メトキシ−エチル)−ウレイド]−1H−ピロール−3カルボン酸(S)−ピペリジン−3−イルアミド
化58
Figure 2011522890
一般的な方法8に続いて、(S)−3−{[1−(3−フルオロフェニル)−4−[3−(2−メトキシ−エチル)ウレイド]−1H−ピロール−3−カルボニル]−アミノ}−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル・エステル及び精製法Bを使用して、白い固体(38mg、2回の工程で47%)として表題化合物が得られた;LCMS(方法A)、R=5.83分、M+H=404;H NMR(CDCl3、300MHz):9.13(s、1H)、7.60(d、J=2.5Hz、1H)、7.46(d、J=2.5Hz、1H)、7.38−7.24(m、1H)、7.19−7.14(m、1H)、7.14−7.08(m、1H)、6.97−6.89(m、2H)、5.45(s、1H)、4.21−4.07(m、1H)、3.58−3.40(m、4H)、3.35(s、3H)、3.12−3.00(m、1H)、2.88−2.76(m、3H)、1.87−1.69(m、3H)、1.63−1.50(m、1H)。
実施例12:4−(3−シクロプロピル−ウレイド)−1−(3−フルオロフェニル)−1H−ピロール−3カルボン酸(S)−ピペリジン−3−イルアミド
化59
Figure 2011522890
一般的な方法8に続いて、(S)−3−{[4−(3−シクロプロピル−ウレイド)−1−(3−フルオロフェニル)−1H−ピロール−3−カルボニル]−アミノ}−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル・エステル(94 mg、0.19 mmol)及び精製法D、その後に精製法Eを使用して、白い固体(19mg、26%)として表題化合物が得られた;LCMS(方法A)、R=5.83分、M+H=386;H NMR(CD3OD、300MHz):7.83(d、J=2.6Hz、1H)、7.56(d、J=2.6Hz、1H)、7.52−7.43(m、1H)、7.34−7.29(m、1H)、7.28(dt、J=10.2、2.3Hz、1H)、7.07−7.01(m、1H)、4.02−3.93(m、1H)、3.14(dd、J=12.2、3.9Hz、1H)、2.92(dt、J=12.7、3.7Hz、1H)、2.62−2.49(m、3H)、2.04−1.96(m、1H)、1.83−1.73(m、1H)、1.67−1.51(m、2H)、0.83(d、J=6.7Hz、2H)、0.63−0.54(m、2H)。
実施例13:1−(3−フルオロフェニル)−4−[3−(2−ヒドロキシエチル)−ウレイド]−1H−ピロール−3カルボン酸(S)−ピペリジン−3−イルアミド TFA
化60
Figure 2011522890
一般的な方法8に続いて、(S)−3−{[1−(3−フルオロフェニル)−4−[3−(2−ヒドロキシエチル)ウレイド]−1H−ピロール−3−カルボニル]−アミノ}−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル・エステル及び精製法Aを使用して、白い固体(23mg、48%)として表題化合物が得られた;LCMS(方法A)、R=2.12分、M+H=390;H NMR(CD3OD、400MHz):7.81−7.79(m、1H)、7.54−7.42(m、1H)、7.32−7.29(m、1H)、7.26(dt、J=10.2、2.3Hz、1H)、7.04(tdd、J=8.3、2.4、0.8Hz、1H)、4.24(tt、J=10.2、3.9Hz、1H)、3.64(t、J=5.7Hz、2H)、3.51(dd、J=12.3、4.0Hz、1H)、3.32−3.29(m、3H)、3.03−2.90(m、2H)、2.11−2.03(m、2H)、1.92−1.78(m、1H)、1.77−1.66(m、1H)。
実施例14:1−(3−フルオロフェニル)−4−(3−プロピル−ウレイド)−1H−ピロール−3カルボン酸(S)−ピペリジン−3−イルアミド TFA
化61
Figure 2011522890
一般的な方法8に続いて、(S)−3−{[1−(3−フルオロフェニル)−4−[3−(プロピルウレイド]−1H−ピロール−3−カルボニル]−アミノ}−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル・エステル(100 mg、0.20 mmol)及び精製法Aを使用して、白い固体(60mg、76%)として表題化合物が得られた;LCMS(方法A)、R=2.31分、M+H=388;H NMR(CD3OD、400MHz):7.80(t、J=2.9Hz、1H)、7.51−7.42(m、2H)、7.31−7.22(m、2H)、7.03(tdd、J=8.3、2.4、0.8Hz、1H)、4.29−4.20(m、1H)、3.55−3.49(m、1H)、3.33−3.30(m、1H)、3.16(t、J=7.0Hz、2H)、3.05−2.93(m、2H)、2.12−2.04(m、2H)、1.93−1.79(m、1H)、1.79−1.67(m、1H)、1.62−1.51(m、2H)、0.97(t、J=7.4 Hz、3H)。
実施例15:1−(3−フルオロフェニル)−4−[3−(3−ヒドロキシプロピル)−ウレイド]−1H−ピロール−3カルボン酸(S)−ピペリジン−3−イルアミド TFA
化62
Figure 2011522890
一般的な方法8に続いて、(S)−3−{[1−(3−フルオロフェニル)−4−[3(3−ヒドロキシプロピル)−ウレイド]−1H−ピロール−3−カルボニル]−アミノ}−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル・エステル(70 mg、0.14 mmol)及び精製法Aを使用して、白い固体(18mg、32%)として表題化合物が得られた;LCMS(方法A)、R=2.11分、M+H=404;H NMR(CD3OD、400MHz):7.80−7.79(m、1H)、7.53(d、J=2.5Hz、1H)、7.48(td、J=8.2、6.2Hz、1H)、7.32−7.29(m、1H)、7.26(dt、J=10.2、2.3Hz、1H)、7.04(tdd、J=8.3、2.4、0.8Hz、1H)、4.24(tt、J=10.2、3.9Hz、1H)、3.64(t、J=6.3Hz、2H)、3.51(dd、J=12.3、4.0Hz、1H)、3.32−3.29(m、2H)、3.31−3.26(m、2H)、3.08−2.89(m、2H)、2.11−2.02(m、2H)、1.93−1.79(m、1H)、1.76(t、J=6.5Hz、2H)。
実施例16:1−(3−フルオロフェニル)−4−[3−(3−メトキシ−プロピル)−ウレイド]−1H−ピロール−3カルボン酸(S)−ピペリジン−3−イルアミド TFA
化63
Figure 2011522890
一般的な方法8に続いて、(S)−3−{[1−(3−フルオロフェニル)−4−[3−(3−メトキシプロピル)−ウレイド]−1H−ピロール−3−カルボニル]−アミノ}−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル・エステル(100 mg、0.19 mmol)及び精製法Aを使用して、白い固体(75mg、92%)として表題化合物が得られた;LCMS(方法A)、R=2.21分、M+H=418;H NMR(CDCl3、300MHz):9.52(s、1H)、9.21(s、1H)、8.97(s、1H)、7.61−7.54(m、2H)、7.34(td、J=8.2、6.2Hz、1H)、7.23−7.16(m、1H)、7.14(dt、J=9.9、2.3Hz、1H)、6.94(td、J=8.2、2.4Hz、1H)、5.80(s、1H)、4.43(s、1H)、3.45(t、J=6.0Hz、2H)、3.38−3.30(m、3H)、3.29(s、3H)、3.02(t、J=10.6Hz、1H)、2.90(q、J=10.5Hz、1H)、2.30−2.12(m、3H)、1.97−1.82(m、1H)、1.85−1.75(m、3H)。
実施例17:4−[3−(2−フルオロエチル)−ウレイド]−1−(3−フルオロ−フェニル)−1H−ピロール−3カルボン酸(S)−ピペリジン−3−イルアミド TFA
化64
Figure 2011522890
一般的な方法8に続いて、(S)−3−{[1−(3−フルオロフェニル)−4−[3−(2−フルオロエチル)−ウレイド]−1H−ピロール−3−カルボニル]−アミノ}−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル・エステル(80mg、0.16mmol)及び精製法Aを使用して、白い固体(45mg、70%)として表題化合物が得られた;LCMS(方法A)、R=2.20分、M+H=392;H NMR(CD3OD、300MHz):7.78(s、1H)、7.56−7.46(m、2H)、7.35−7.26(m、2H)、7.06(tdd、J=8.3、2.4、0.9Hz、1H)、4.49−4.38(m、2H)、4.28−4.18(m、1H)、3.56−3.49(m、2H)、3.46(t、J=5.0Hz、1H)、3.37−3.31(m、1H)、3.04−2.88(m、2H)、2.13−2.04(m、2H)、1.91−1.78(m、1H)、1.77−1.66(m、1H)。
実施例18:4−[3−(2,2−ジフルオロエチル)−ウレイド]−1−(3−フルオロ−フェニル)−1H−ピロール−3カルボン酸(S)−ピペリジン−3−イルアミド TFA
化65
Figure 2011522890
一般的な方法8に続いて、(S)−3−{[1−(3−フルオロフェニル)−4−[3−(2,2−ジフルオロエチル)−ウレイド]−1H−ピロール−3−カルボニル]−アミノ}−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル・エステル(100mg、0.20mmol)及び精製法Aを使用して、白い固体(55mg、68%)として表題化合物が得られた;LCMS(方法A)、R=2.24分、M+H=410;H NMR(DMSO−d6、400MHz):9.04(s、1H)、8.72(s、2H)、8.03−7.96(m、2H)、7.71(t、J=5.9Hz、1H)、7.61 (d、J=2.5Hz、1H)、7.59−7.51(m、1H)、7.43−7.35(m、2H)、7.15(td、J=8.4、2.4Hz、1H)、6.02(tt、J=56.0、3.8Hz、1H)、4.15−4.06(m、1H)、3.54−3.41(m、2H)、3.38−3.29(m、1H)、3.28−3.17(m、1H)、2.98−2.70(m、2H)、1.99−1.89(m、2H)、1.76−1.63(m、1H)、1.64−1.54(m、1H)。
実施例19:1−(3−フルオロエチル)−4−[3−(2,2,2−トリフルオロエチル)−ウレイド]−1H−ピロール−3カルボン酸(S)−ピペリジン−3−イルアミド−TFA
化66
Figure 2011522890
一般的な方法8に続いて、(S)−3−{[1−(3−フルオロフェニル)−4−[3−(2,2,2−トリフルオロエチル)−ウレイド]−1H−ピロール−3−カルボニル]−アミノ}−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル・エステル(70 mg、0.13 mmol)及び精製法Aを使用して、白い固体(25mg、44%)として表題化合物が得られた;LCMS(方法A)、R=2.37分、M+H=428;H NMR(400MHz、DMSO−d6):9.13(s、1H)、8.71(s、2H)、8.04−7.97(m、3H)、7.62(d、J=2.5Hz、1H)、7.59−7.51(m、1H)、7.44−7.36(m、2H)、7.16(td、J=8.4、2.4Hz、1H)、4.16−4.06(m、1H)、3.96−3.84(m、2H)、3.38−3.29(m、1H)、3.23(d、J=12.2Hz、1H)、2.94−2.74(m、2H)、1.97−1.88(m、2H)、1.75−1.66(m、1H)、1.62−1.54(m、1H)。
実施例20:1−(4−クロロ−3−フルオロフェニル)−4−(3−エチル−ウレイド)−1H−ピロール−3カルボン酸(S)−ピペリジン−3−イルアミド
化67
Figure 2011522890
一般的な方法8に続いて、(S)−3−{[4−(3−エチル−ウレイド)−1−(4−クロロ−フルオロフェニル)−1H−ピロール−3−カルボニル]−アミノ}−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル・エステル及び精製法Dを使用して、白い固体(70mg、40%)として表題化合物が得られた;LCMS(方法A)、R=6.49分、M+H=408;H NMR(DMSO−D6,400MHz):8.96 (s、1H)、8.04(d、J=2.6Hz、1H)、7.74−7.62(m、3H)、7.58(d、J=2.6Hz、1H)、7.41−7.37(m、1H)、7.15(t、J=5.5Hz、1H)、3.85−3.74(m、1H)、3.12 −2.98(m、3H)、2.83(dt、J=12.1、3.3Hz、1H)、2.48−2.44(m、1H)、2.40(dd、J=11.9、9.5Hz、1H)、1.90−1.83(m、1H)、1.72−1.64(m、1H)、1.48−1.38(m、2H)、1.03(t、J=7.2Hz、3H)。
実施例21:1−(3−フルオロフェニル)−4−ウレイド−1H−ピロール−3−カルボン酸((S)−1−メチル−ピペリジン−3−イル)−アミド
化68
Figure 2011522890
THF(8.0mL)中(S)−1−メチル−ピペリジン−3−イル・アミン(120mg、1.05mmol)の溶液に、窒素の下で、ヘキサン中の2N トリメチルアルミニウム(1.0ml、2.0mmol)が添加され、反応混合物は室温で1.5時間撹拌された。この時間以後、1(3−フルオロフェニル)−4−ウレイド−1H−ピロール−3−カルボン酸エチルエステル(291mg、1.0mmol)のTHF(5.0mL)溶液は添加され、反応混合物は18時間、65−70℃で加熱された。この時間以後、反応混合物は、室温まで冷却され、ロシェルの塩の飽和溶液の添加によって急冷された。0.5時間後に、混合物は、DCM(3×10mL)及びEtOAc(1×10mL)で抽出された。結合された有機物層は、乾燥され(MgSO)、真空内で濃縮された。生じた残留物は、表題化合物を得るために、フラッシュクロマトグラフィー(シリカ、5gのカラム、Isolute、DCM中の0−20%MeOH)によって精製された(60mg、0.17mmol、17%)。LCMS(方法A)、R=5.13分、M+H=360;H NMR(DMSO−D6、400MHz):8.97(s、1H)、8.05(d、J=2.6Hz、1H)、7.68(d、J=7.8Hz、1H)、7.56(d、J=2.6Hz、1H)、7.55−7.48(m、1H)、7.39(dt、J=10.6、2.3Hz、1H)、7.36−7.33(m、1H)、7.12(td、J=8.5、2.4Hz、1H)、6.29(s、2H)、3.95−3.88(m、1H)、2.85−2.77(m、1H)、2.65−2.57(m、1H)、2.18(s、3H)、1.92−1.73(m、3H)、1.74−1.67(m、1H)、1.58−1.46(m、1H)、1.33−1.19(m、1H)。

Claims (19)

  1. 化学式(I)の化合物:
    Figure 2011522890
    は、場合によりハロ、CN、CF、OCF、NO、C(O)OR、C(O)NR、NR、OR、S(O)、NRC(O)R、NRC(O)OR、NRC(O)NR、NRSO、OC(O)R、OC(O)NR、S(O)NR及びRから独立して選択される1から5の基で置換されているフェニル又はヘテロアリールであり;
    は、H、クロロ、フルオロ又はCNであり;
    3A及びR3Bは独立したH、アルキル、シクロアルキル又はヘテロシクリルであって、前記アルキル、シクロアルキル及びヘテロシクリルは場合によりハロ、CN、CF、−OCF、−NO、−C(O)OR、−C(O)NR、−NR、−OR、−S(O)、−NRC(O)R、−NRC(O)OR、−NRC(O)NR、−NRSO、−OC(O)R、−OC(O)NR、−S(O)NR及びRから独立して選択される1から5の基で置換されており;
    3A及びR3Bは、場合によって付加されたN原子と共同して、O、S及びNから選択される付加的な0から2のヘテロ原子を有する4から10員の単環式又は二環式の環を形成し、前記環は場合によりハロ、CN、CF、−OCF、−NO、−C(O)OR、−C(O)NR、−NR、−OR、−S(O)、−NRC(O)R、−NRC(O)OR、−NRC(O)NR、−NRSO、−OC(O)R、−OC(O)NR、−S(O)NR及びRから独立して選択される1から5の基で置換されており;
    Xは、O又はN(R)であり;
    は、H、CN又はC−Cアルキルであり、前記アルキルは場合によってOH、O(C−Cアルキル)、フルオロ及びシクロプロピルから選択される一つ以上の基で置換されており;
    はH、C−Cアルキル、C−Cシクロアルキル又は(CH0−1−4−5員環のヘテロシクリルであり、前記アルキルは場合によってOH、O(C−Cアルキル)、フルオロ及びC−Cシクロアルキルから選択される一以上の基で置換され、前記シクロアルキルは場合によってOHで置換されており;
    は、H、クロロ、フルオロ又はCNであり;
    それぞれのpは、独立して0、1又は2であり;
    及びRのそれぞれの発生は、独立してH、アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール又はヘテロアリールであり、前記アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール及びヘテロアリールは場合によって1から5のR10基で置換されており;
    R7及びR8は、場合によって付加されたN原子と共同して、O、S及びNから選択される付加的な0から2のヘテロ原子を有する4から7員の環を形成し、前記環は場合によって1から5のR10の基で置換されており;
    は独立してアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール又はヘテロアリールであり、前記アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール及びヘテロアリールは場合によって1から5のR10の基で置換されており;
    それぞれのR10は、独立してハロ、CN、CF、−OCF、−NO、−C(O)OR11、−C(O)NR1112、−NR1112、−OR11、−S(O)11、−NR12C(O)R11、−NR12C(O)OR11、−NR12C(O)NR1112、−NR12SO11、−OC(O)R11、−OC(O)NR1112、−S(O)NR1112及びR13であり;
    11及びR12のそれぞれの発生は、H、アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール又はヘテロアリールから独立して選択され、前記アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール及びヘテロアリールは場合によって1から5のR14の基で置換されており;
    11及びR12は、場合によって付加されたN原子と共同して、O、S及びNから選択される付加的な0から2のヘテロ原子を有する5から6員の環を形成し、前記環は場合によって1から5のR14の基で置換されており;
    13は独立してアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール又はヘテロアリールであり、前記アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール及びヘテロアリールは場合によって1から5のR14の基で置換されており;
    それぞれのR14は、独立してハロ、CN、CF、−OCF、−NO、−C(O)OR15、−C(O)NR1516、−NR1516、−OR15、−S(O)15、−NR16C(O)R15、−NR16C(O)OR15、−NR16C(O)NR1516、−NR16SO15、−OC(O)R15、−OC(O)NR1516、−S(O)NR1516又はR17であり;
    15及びR16のそれぞれの発生は、独立してH、アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール又はヘテロアリールであり、前記アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリルアリール及びヘテロアリールは場合によってハロ、−CN、−OCF、−CF、−NO、−C−Cアルキル、−OH、オキソ、−SH、−O(C−Cアルキル)、−S(C−Cアルキル)、−NH、−NH(C−Cアルキル)、−N(C−Cアルキル)、−SO(C−Cアルキル)、−COH、−CO(C−Cアルキル)、−C(O)NH、−C(O)NH(C−Cアルキル)、−C(O)N(C−Cアルキル)、−N(C−Cアルキル)C(O)(C−Cアルキル)、−NHC(O)(C−Cアルキル)、−NHSO(C−Cアルキル)、−N(C−Cアルキル)SO(C−Cアルキル)、−SONH、−SONH(C−Cアルキル)、−SON(C−Cアルキル)、−OC(O)NH、−OC(O)NH(C−Cアルキル)、−OC(O)N(C−Cアルキル)、−NHC(O)NH(C−Cアルキル)、−NHC(O)N(C−Cアルキル)、−N(C−Cアルキル)C(O)NH(C−Cアルキル)、−N(C−Cアルキル)C(O)N(C−Cアルキル)、−NHC(O)NH(C−Cアルキル)、−NHC(O)N(C−Cアルキル)、−NHC(O)O(C−Cアルキル)及び−N(C−Cアルキル)C(O)O(C−Cアルキル)から選択される1から4の基で置換されており;
    15及びR16は場合によって付加されたN原子と共同して、O、S及びNから選択される付加的な0から2のヘテロ原子を有する5から6員の環を形成し、前記環は場合によってハロ、−CN、−OCF、−CF、−NO、−C−Cアルキル、−OH、オキソ、−SH、−O(C−Cアルキル)、−S(C−Cアルキル)、−NH、−NH(C−Cアルキル)、−N(C−Cアルキル)、−SO(C−Cアルキル)、−COH、−CO(C−Cアルキル)、−C(O)NH、−C(O)NH(C−Cアルキル)、−C(O)N(C−Cアルキル)、−N(C−Cアルキル)C(O)(C−Cアルキル)、−NHC(O)(C−Cアルキル)、−NHSO(C−Cアルキル)、−N(C−Cアルキル)SO(C−Cアルキル)、−SONH、−SONH(C−Cアルキル)、−SON(C−Cアルキル)、−OC(O)NH、−OC(O)NH(C−Cアルキル)、−OC(O)N(C−Cアルキル)、−NHC(O)NH(C−Cアルキル)、−NHC(O)N(C−Cアルキル)、−N(C−Cアルキル)C(O)NH(C−Cアルキル)、−N(C−Cアルキル)C(O)N(C−Cアルキル)、−NHC(O)NH(C−Cアルキル)、−NHC(O)N(C−Cアルキル)、−NHC(O)O(C−Cアルキル)及び−N(C−Cアルキル)C(O)O(C−Cアルキル)から選択される1から4の基で置換されており;及び、
    17は、アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール又はヘテロアリールであり、前記アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール及びヘテロアリールは場合によってハロ、−CN、−OCF、−CF、−NO、−C−Cアルキル、−OH、オキソ、−SH、−O(C−Cアルキル)、−S(C−Cアルキル)、−NH、−NH(C−Cアルキル)、−N(C−Cアルキル)、−SO(C−Cアルキル)、−COH、−CO(C−Cアルキル)、−C(O)NH、−C(O)NH(C−Cアルキル)、−C(O)N(C−Cアルキル)、−N(C−Cアルキル)C(O)(C−Cアルキル)、−NHC(O)(C−Cアルキル)、−NHSO(C−Cアルキル)、−N(C−Cアルキル)SO(C−Cアルキル)、−SONH、−SONH(C−Cアルキル)、−SON(C−Cアルキル)、−OC(O)NH、−OC(O)NH(C−Cアルキル)、−OC(O)N(C−Cアルキル)、−NHC(O)NH(C−Cアルキル)、−NHC(O)N(C−Cアルキル)、−N(C−Cアルキル)C(O)NH(C−Cアルキル)、−N(C−Cアルキル)C(O)N(C−Cアルキル)、−NHC(O)NH(C−Cアルキル)、−NHC(O)N(C−Cアルキル)、−NHC(O)O(C−Cアルキル)及び−N(C−Cアルキル)C(O)O(C−Cアルキル)から選択される1から4の基で置換されている。
  2. がハロ、CN、CF、−OCF、−NO、−C(O)OR、−C(O)NR、−NR、−OR、−S(O)、−NRC(O)R、−NRC(O)OR、−NRC(O)NR、−NRSO、−OC(O)R、−OC(O)NR、−S(O)NR及びRから独立して選択される1から3の基で置換されたフェニルである、請求項1の化合物。
  3. がハロ、CN及びCFから独立して選択される1から3の基で置換されたフェニルである、請求項2の化合物。
  4. がHである請求項2又は3の化合物。
  5. 3AがHである請求項4の化合物。
  6. 3BがH、シクロアルキル又はヘテロシクリルであり、前記シクロアルキル及びヘテロシクリルは場合によりハロ、CN、CF、−OCF、−NO、−C(O)OR、−C(O)NR、−NR、−OR、−S(O)、−NRC(O)R、−NRC(O)OR、−NRC(O)NR、−NRSO、−OC(O)R、−OC(O)NR、−S(O)NR及びRから独立して選択される3つの基で置換されている、請求項5の化合物。
  7. 3Bが4−7員の単環式又は8−10員の二環式の飽和ヘテロシクリルである請求項6の化合物。
  8. 3Bがピペルジニルである請求項7の化合物。
  9. XがOである、請求項6ないし8の何れか一項の化合物。
  10. がH、CH、CHCH、n−プロピル、i−プロピル、CHCHOH、CHCHOCH、CHCHCHOH、CHCHCHOCH、シクロプロピル、CH−シクロプロピル、CHCHF、CHCHF又はCHCFである、請求項9の化合物。
  11. がHである請求項10の化合物。
  12. 実施例1−11の表題化合物から選択される請求項1の化合物。
  13. 請求項1−12の何れか一項の化合物及び薬学的に許容可能な担体を含む、医薬組成物。
  14. 第二の化学療法剤を更に含む、請求項13の医薬組成物。
  15. 前記第二の化学療法剤がDNA傷害剤である、請求項14の医薬組成物。
  16. 哺乳動物における異常な細胞増殖を阻害する、又は過剰増殖性疾患を治療する方法であって、前記哺乳動物に請求項13−15の何れか一項の医薬組成物の治療上有効量を投与することを含む、方法。
  17. 哺乳動物における癌を治療するための方法であって、前記哺乳動物に請求項13−15の何れか一項の医薬組成物の治療上有効量を投与することを含む、方法。
  18. 癌が乳癌、結腸直腸癌、卵巣癌、非小細胞肺癌、悪性脳腫瘍、肉腫、メラノーマ、リンパ腫、ミエローマ及び白血病から選択される、請求項17の方法。
  19. 前記第二の化学療法剤が前記哺乳動物に経時的又は連続的に投与される、請求項16−18の何れか一項の方法。
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