JP2011510957A - 種子処理用途のための組成物および方法 - Google Patents

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Abstract

本発明は、特にピラクロストロビンと植物成長調節剤との組み合わせを用いた種子処理によって、植物病原性菌類を防除し、および/または植物の健康を改善するための方法に関する。
【選択図】 なし

Description

本発明は、特にピラクロストロビンと植物成長調節剤との組み合わせを用いた種子処理によって、植物病原性菌類を防除しおよび/または植物の健康を改善する方法に関する。
有害生物防除の分野において生じる1つの典型的な問題は、好ましくない環境的または毒物学的影響を低下させまたは回避するために有効成分の用量率を低下させる一方で、それでもなお有効な有害生物防除を可能にするという必要性にある。
作物保護における別の難題は、個々の農薬化合物の反復的および独占的施用が、多くの場合、当該活性化合物に対する自然抵抗性または適応抵抗性を発達させた植物病原性菌類の急速な選択をもたらすことである。
本発明の根底にある別の問題は、植物の健康を改善する組成物に対する要求である。より健康な植物は、該植物の果実のより高い収穫量および/またはより高い品質の該植物または果実をもたらすため望ましい。このことはさらに、農業において必要とされる活性化合物の量を低下させる可能性を与え、それぞれの農薬に対する抵抗性の発達の回避に役立つ。
国際公開WO 2007/001919 A1は、ストロビルリン殺菌剤と植物成長調節剤との混合物および作物に対するこれらの混合物の施用、特に葉面施用によるワタに対する施用に向けられている。
WO2007/001919
本発明の目的は、有害菌類に対する優れた有効性をもたらし、用量率を低下させおよび/または活性スペクトルを増強するという問題および/または抵抗性管理の問題を解決する農業的方法および組成物を提供することであった。さらに本発明の目的は、植物の健康の改善をもたらす組成物および方法を提供することであった。
驚くべきことに、上記の問題は、本明細書に定義される活性化合物の組み合わせおよび/または方法によって部分的または全体的に解決される。
従って、本発明の1つの態様は、植物中および/または植物上で植物病原性菌類を防除し、および/または植物の健康を改善する方法であって、該植物の成長が期待される種子を、播種の前および/または前発芽の後(after pregermination)に、相乗的有効量のピラクロストロビンおよび植物成長調節剤(PGR)で処理する、上記方法である。
1つの実施形態によれば、上記の方法は、植物病原性菌類を防除する方法である。
他の実施形態によれば、上記の方法は、植物の健康を改善する方法である。
本発明の他の態様は、種子を、播種の前および/または前発芽の後に、相乗的有効量のピラクロストロビンおよび植物成長調節剤と接触させるステップを含んでなる、種子を保護する方法に関する。
この文脈において、「種子の保護」とは、特に、種子または繁殖材料が、播種の前および/または前発芽の後に菌類の攻撃から保護されることを意味する。このように、この種子処理の1つの目的は、植物病原体を防除することである。この処理は、保存および播種の間、また発芽まで種子を保護する。しかし、他の態様は、当該ピラクロストロビンとPGRとの組み合わせで処理された種子から成長した植物も保護され得ることである。この保護は、発芽の間およびその後、好ましくは出芽段階より長く、特に好ましくは少なくとも播種後8週間、またさらに特に好ましくは少なくとも播種後4週間有効であり得る。本発明によれば、種子処理はこのようにして、当該菌類によって与えられる損傷に対する保護を種子および/または当該種子から成長する植物に与える殺菌効果または殺菌活性を伴う。
本発明の他の実施形態によれば、種子処理によって、当該ピラクロストロビンとPGRとの組み合わせで処理された種子から成長する植物の健康も改善することができる。
本発明は、ピラクロストロビンとPGRでコーティングされた、またはピラクロストロビンとPGRを含む種子も包含する。このように、本発明の他の態様は、ピラクロストロビンとPGRを含む種子であって、ピラクロストロビンとPGRが相乗的有効量で存在し、各有効成分が、通常は種子100kg当たり0.1〜1000g、特に種子100kg当たり1〜1000gの量で存在する、上記種子に関する。
本発明のさらに他の態様は、ピラクロストロビンとPGRを含む種子の製造方法であって、ピラクロストロビンとPGRが相乗的有効量で存在し、各有効成分が、通常は種子100kg当たり0.1〜1000g、特に種子100kg当たり1〜1000gの量で存在する、上記方法である。
さらに他の態様において、本発明は、有効成分としてピラクロストロビンと塩化クロルメコートを含む組成物に関する。
他の実施形態において、本発明は、植物の健康の改善のための、有効成分としてピラクロストロビンと塩化クロルメコートを含む組成物の使用に関する。
特に、ピラクロストロビンと塩化クロルメコートの組成物は、植物、植物の一部、種子、または当該植物の生育場所に施用した場合に植物の健康の改善に適していることが見出され、この改善は、驚くべきことに、個々の化合物を用いて可能となるコントロール率と比較して高い(相乗作用)。これにより、ピラクロストロビンと塩化クロルメコートの混合物は、当該植物の健康を改善するための種子処理に非常に適していることが分かった。
他の実施形態において、本発明は、植物病原性菌類の防除のための、有効成分としてピラクロストロビンと塩化クロルメコートを含む組成物の使用に関する。特に、ピラクロストロビンと塩化クロルメコートの組成物は、植物、植物の一部、種子、または当該植物の生育場所に施用した場合に、個々の化合物を用いて可能となる防除率と比較して、植物病原体(植物病原性菌類)に対して顕著に増強された作用を達成することが見出された(相乗作用)。特に、ピラクロストロビンと塩化クロルメコートの混合物は、作物を植物病原性菌類から保護するための種子処理に非常に適していることが分かった。
ピラクロストロビンと塩化クロルメコートは、一緒にまたは別々に施用することができる。個別施用の場合、個々の有効成分の施用は同時であってもまたは(処理シークエンスの一部として)順次であってもよく、順次施用の場合、施用は好ましくは数分〜数日の間隔で行われる。このように、本発明は、1)(a)ピラクロストロビンおよび(b)塩化クロルメコートを含む組成物、ならびに2)ピラクロストロビンを含有する第1の成分と塩化クロルメコートを含有する第2の成分とを含み、該第1および第2の成分は通常は個別の組成物の形態で存在するキット、の両方を包含する手段にも関する。
ピラクロストロビンは殺菌剤である。例えば、"Pesticide Manual、第13版(2003)、The British Crop Protection Council, London、842頁を参照されたい。欧州特許(EP)第0 804 421 B1号も参照のこと。
植物成長調節剤(PGR)は、植物における一般的および特定の成長および分化ならびに発達過程を変化させる物質の一群である。特にPGRは、一般に、植物またはその農産物の成長または成熟の速度を加速もしくは遅延させる。例えば、一部のPGRは、種子発芽を促進し、植物の高さを変えまたは植物成長の速度を変化させ、開花を誘導し、葉色を濃くし、または結実のタイミングと効率を改変することができる。PGRは、以下の幾つかのサブカテゴリーに細分化することができる。例えば:
抗オーキシン剤(例えばクロフィブリン酸および2,3,5-トリ-ヨード安息香酸);
オーキシン(例えば2,4-ジクロロフェノキシ酢酸(2,4-D)、4-(2,4-ジクロロフェノキシ)-酪酸(2,4-DB)、ジクロルプロップ、フェノプロップ、ナフタレンアセトアミド、α-ナフタレン酢酸、1-ナフトール、ナフトキシ酢酸、ナフテン酸カリウム、ナフテン酸ナトリウム、(2,4,5-トリクロロフェノキシ)酢酸(2,4,5-T));
ジベレリン(例えばジベレリン酸);
サイトカイニン(例えばベンジルアデニン、カイネチン、ゼアチン);
落葉剤(例えばカルシウムシアナミド、ジメチピン、エンドタール、エテフォン、メルホス、メトクスロン、ペンタクロロフェノール、チジアズロン、トリブホス);
エチレン阻害剤(例えばアビグリシン、1-メチルシクロプロペン);
エチレン放出剤(例えばACC、エタセラシル、エテホン、グリオキシム);
成長阻害剤(例えばアブシジン酸、アンシミドール、ブトラリン、カルバリル、クロルホニウム、クロルプロファム、ジケグラック、フルメトラリン、フルオリダミド、フォサミン、グリホシン、イソピリモル、ジャスモン酸、マレイン酸ヒドラジド、メピコートおよびその塩、ピプロクタニル、プロヒドロジャスモン、プロファム、2,3,5-トリ-ヨード安息香酸);
モルファクチン(例えばクロルフルレン、クロルフルレノール、ジクロルフルレノール、フルレノール);
成長抑制剤および成長改質剤(例えば塩化クロルメコート、ダミノジド、フルルプリミドール、メフルイジド、パクロブトラゾール、シプロコナゾール、テトシクラシス、ユニコナゾール);
成長促進剤(例えばブラシノリド、フォルクロルフェヌロン、ヒメキサゾール、2-アミノ-6-オキシプリン誘導体、インドリノン誘導体、3,4-二置換マレイミド誘導体および縮合アゼピノン誘導体)
などが挙げられる。
本発明により特に好適なのは、エチレン阻害剤、成長阻害剤、成長抑制剤および成長改質剤である。
好適な成長阻害剤の具体例は、メピコートおよびメピコート塩、特にメピコートおよびペンタホウ酸メピコートである。
成長抑制剤の特に好適な例は、塩化クロルメコートである。
その結果、本発明の方法においては、好ましくはピラクロストロビンを、メピコート、ペンタホウ酸メピコートおよび塩化クロルメコートから選択されるPGRと共に相乗的有効量で用いる。
本明細書において用いられる「殺菌効果」および「殺菌活性」という用語は、未処理の種子または未処理の種子から成長した植物と比較して、処理された種子ならびに処理された種子から成長した植物またはそれらの一部(果実、根、苗条および/または葉)に対する損傷の低下をそれぞれもたらす、標的菌に対する任意の直接的または間接的作用を意味する。かかる直接的または間接的作用としては、菌の殺傷、および菌の繁殖の抑制または防止が挙げられる。
本明細書において用いられる「植物の健康の改善」は、出芽、作物収穫量、タンパク質含量、より発達した根系、分げつの増加、植物の高さの増加、より大きな葉身、より少ない枯れた根出葉、より強い分げつ、より緑色の葉色、色素含量、光合成活性、必要な肥料の減少、必要な種子の減少、より多くの有効分げつ、より早期の開花、早期の穀粒の成熟、植物挫折(倒伏)の減少、苗条の成長の増加、水ストレス耐性の改善、植物活力の改善、植物群落の増加および早期の発芽、または当業者によく知られている任意の他の利点などの作物特性が改善されることを意味する。
本発明によれば、農作植物の「収穫量の増加」は、各植物の生産物の収穫量が、同じ条件下だが本発明の施用を行わずに生産された同じ植物の生産物の収穫量を超えて測定可能な量で増加することを意味する。本発明によれば、収穫量が、少なくとも0,5%、より好ましくは少なくとも1%、さらにより好ましくは少なくとも2%、なおより好ましくは少なくとも4%増加することが好ましい。
本発明によれば、「植物活力の改善」とは、特定の作物特性が、同じ条件下だが本発明の施用を行わずに生産された植物の同じ因子を超えて測定可能なまたは顕著な量で増加または改善すること、例えば:老化の遅延、根の成長、より長い円錐花序、植物群落、植物重量、植物の高さ、出芽の増加または改善、外観の改善、タンパク質含量の改善、より発達した根系、分げつ増加、植物の高さの増加、より大きな葉身、より少ない枯れた根出葉、より強い分げつ、より緑色の葉色、色素含量、光合成活性、必要な肥料の減少、必要な種子の減少、より多くの有効分げつ、より早期の開花、早期の穀粒の成熟、植物挫折(倒伏)の減少、苗条の成長の増加、早期のおよび改善された発芽、植物の活力の改善、植物の質の改善、果実もしくは野菜(または植物によって生産される他の生産物)の質の改善、植物の自己防衛機構の改善(例えば真菌、細菌、ウイルスおよび/または虫に対する耐性の誘導)を意味する。
本発明による「植物活力の改善」とは、特に、上記の植物特性のいずれか1つまたは幾つかまたは全ての改善が、本組成物または有効成分の殺虫作用とは無関係に改善されることを意味する。
本発明の1つの実施形態によれば、農作植物の収穫量が増加する。
本発明の他の実施形態によれば、本発明の組成物または方法は、病原体および/または有害生物に対する植物の自然の防御反応を刺激するために用いられる。これにより、当該植物を、植物病原性菌類、細菌、ウイルスおよび虫などの望ましくない微生物から保護することが可能となり、また本発明の組成物は、植物強化効果をもたらすことが見出されている。このため、本発明の組成物または方法は、望ましくない微生物の攻撃に対する植物の防御機構の動員に有用である。その結果、植物は、これらの微生物に対して耐性または抵抗性になる。この文脈における「望ましくない微生物」とは、植物病原性菌類および/または細菌および/またはウイルスおよび/または虫、好ましくは植物病原性菌類、細菌および/またはウイルスであり、ここで本発明によれば、処理された植物は、これらの病原体/有害生物の1つに対する、またはこれらの病原体/有害生物の2つ、3つまたは全てに対して増加した防御機構を発達させることができる。
本発明の他の実施形態によれば、植物の水ストレス耐性が改善される。植物生産性を制限する最も一般的な環境ストレス因子の1つは水分欠乏である。本発明における「水ストレス耐性」とは、植物の、水分欠乏に耐える能力を改善させる能力を意味する。
本発明の他の実施形態によれば、農作植物の発芽が改善される。
驚くべきことに、本発明の方法において用いられるピラクロストロビンとPGRとの組み合わせは、個々の化合物の活性に基づいて期待されるよりも優れた活性を有し、すなわち殺菌活性および/または植物の健康の改善が、超相加的に増加する。これは、上記の組み合わせを用いることによって、相乗効果(相乗作用)という意味で有害菌類に対する活性の増強および/または植物の健康の改善が達成されることを意味する。このため上記の組み合わせは、比較的低い全施用量で用いることができる。
本発明の方法および組み合わせにおいて、ピラクロストロビンとPGRは相乗的有効量で存在する。特にこの組み合わせは、ピラクロストロビンとPGR(特に塩化クロルメコート)を、通常は200:1〜1:200、より好ましくは100:1〜1:100、特に好ましくは50:1〜1:50および特に10:1〜1:10の重量比で含む。例えば、種子100kg当たり2.5g:1g(有効成分)または1g:2.5g(有効成分)の比が好適である。
ピラクロストロビンとPGRは、一緒にまたは別々に施用することができる。個別施用の場合、個々の有効成分の施用は同時であってもまたは(処理シーケンスの一部として)順次であってもよく、順次施用の場合、施用は好ましくは数分〜数日の間隔で行われる。
本発明の組成物の種子処理施用は、植物の播種の前または植物の出芽前に、種子に散布または散粉することによって行われる。
種子処理において、対応する製剤は、一般に、種子を有効量の本発明の組成物で処理することによって施用される。本明細書において、本発明の組成物の施用量は、通常、種子100kg当たり0,1〜10kg、好ましくは種子100kg当たり1g〜5kg、特に種子100kg当たり1g〜2,5kgである。通常、施用量は、種子100kg当たり0.1〜1000g、より具体的には種子100kg当たり1〜1000g、なおより具体的には種子100kg当たり5〜200gであることが好ましい。レタスなどの特定の作物については、上記の量はより高くてよい。
本発明の組成物および本発明により用いられる組成物は、慣用の製剤、例えば溶液剤、エマルション製剤、フロアブル製剤、散剤、粉剤、ペースト剤および粒剤などに変換することができる。施用剤形は、その特定の意図する目的によって決まるものであり、それぞれの場合、本発明による化合物の細かくて均一な分散が確実になされていなければならない。
このため、本発明による組成物のいずれか1つは、好ましくは農学的に好適な液体または固体担体を少なくとも1つ含む。
上記の製剤は、公知の方法で(例えば概説のため、米国特許第3,060,084号、欧州公開EP-A 707 445号(原液について)、Browning, "Agglomeration",Chemical Engineering, (1967年12月4日), 147〜48頁;"Perry's Chemical Engineer's Handbook", 第4版, McGraw-Hill, New York, (1963), 8〜57頁を参照のこと、また以下参照:国際公開WO 91/13546号;米国特許第4,172,714号;米国特許第4,144,050号;米国特許第3,920,442号;米国特許第5,180,587号;米国特許第5,232,701号;米国特許第5,208,030号;英国特許第2,095,558号;米国特許第3,299,566号;Klingman, "Weed Control as a Science", John Wiley and Sons, Inc., New York, (1961);Hanceら, "Weed Control Handbook", 第8版, Blackwell Scientific Publications, Oxford, (1989);およびMollet, H., Grubemann, A., "Formulation technology", Wiley VCH Verlag GmbH, Weinheim (Germany), (2001), 2.;D. A. Knowles, "Chemistry and Technology of Agrochemical Formulations", Kluwer Academic Publishers, Dordrecht, 1998 (ISBN 0-7514-0443-8))、例えば本活性化合物を、農薬の製剤に適した補助剤(例えば溶媒および/または担体、必要に応じて乳化剤、界面活性剤および分散剤、保存剤、消泡剤、凍結防止剤、ここで場合により着色剤および/または結合剤および/またはゲル化剤が存在していてよい)でのばすことにより製造される。
好適な溶媒の例には、水、芳香族溶媒(例えばSolvessoの製品、キシレン)、パラフィン類(例えば鉱油画分)、アルコール類(例えばメタノール、ブタノール、ペンタノール、ベンジルアルコール)、ケトン類(例えば、シクロヘキサノン、γ-ブチロラクトン)、ピロリドン(NMP、NOP)、アセテート類(グリコールジアセテート)、グリコール類、脂肪酸ジメチルアミド、脂肪酸および脂肪酸エステル(基本的には、溶媒混合物も使用可能)がある。
好適な乳化剤は、非イオン性乳化剤およびアニオン性乳化剤(例えばポリオキシエチレン脂肪アルコールエーテル、アルキルスルホネートおよびアリールスルホネート)である。
分散剤の例には、亜硫酸リグニン廃液およびメチルセルロースがある。
使用される好適な界面活性剤は、リグノスルホン酸、ナフタレンスルホン酸、フェノールスルホン酸、ジブチルナフタレンスルホン酸のアルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩およびアンモニウム塩、アルキルアリールスルホン酸塩、硫酸アルキル、スルホン酸アルキル、硫酸脂肪アルコール、脂肪酸および硫酸化脂肪アルコールグリコールエーテル、さらにはスルホン化ナフタレンおよびナフタレン誘導体とホルムアルデヒドの縮合物、ナフタレンまたはナフタレンスルホン酸とフェノールおよびホルムアルデヒドの縮合物、ポリオキシエチレンオクチルフェノールエーテル、エトキシ化イソオクチルフェノール、オクチルフェノール、ノニルフェノール、アルキルフェノールポリグリコールエーテル、トリブチルフェニルポリグリコールエーテル、トリステアリルフェニルポリグリコールエーテル、アルキルアリールポリエーテルアルコール、アルコールと脂肪アルコールエチレンオキシドの縮合物、エトキシ化ヒマシ油、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、エトキシ化ポリオキシプロピレン、ラウリルアルコールポリグリコールエーテルアセタール、ソルビトールエステル、リグノサルファイト廃液、およびメチルセルロースである。
直接散布可能な溶液剤、エマルション製剤、ペースト剤、またはオイル分散剤を調製するのに適している物質は、中〜高沸点の鉱油画分、例えばケロシンまたはディーゼルオイル、さらにはコールタールオイル、および植物または動物由来の油、脂肪族、環状および芳香族炭化水素、例えばトルエン、キシレン、パラフィン、テトラヒドロナフタレン、アルキル化ナフタレンもしくはその誘導体、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール、シクロヘキサノール、シクロヘキサノン、イソホロン、高極性溶媒、例えばジメチルスルホキシド、N-メチルピロリドンまたは水である。
また、凍結防止剤(例えばグリセリン、エチレングリコール、プロピレングリコール)および殺菌剤も、本製剤に添加することができる。
好適な消泡剤は、例えば、シリコンまたはステアリン酸マグネシウムベースの消泡剤である。
好適な保存剤は、例えば、ジクロロフェンおよびベンジルアルコールヘミホルマールである。
種子処理製剤は、結合剤および場合により着色剤をさらに含み得る。
結合剤を添加して、処理後の種子上への活性物質の付着を改善することができる。好適な結合剤は、エチレンオキシドまたはプロピレンオキシドのようなアルキレンオキシドに由来するホモ-およびコポリマー、ポリビニルアセテート、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドンおよびこれらのコポリマー、エチレン-ビニルアセテートコポリマー、アクリルホモ-およびコポリマー、ポリエチレンアミン、ポリエチレンアミドおよびポリエチレンイミン、セルロース、改質セルロース、チロースおよびデンプンのような多糖、オレフィン/無水マレイン酸コポリマーのようなポリオレフィンホモ-およびコポリマー、ポリウレタン、ポリエステル、ポリスチレンホモ-およびコポリマーである。
所望により、本製剤に着色剤を含めることもできる。種子処理製剤用の好適な着色剤または染料は、ローダミンB、C.I.ピグメントレッド112、C.I.ソルベントレッド1、ピグメントブルー15:4、ピグメントブルー15:3、ピグメントブルー15:2、ピグメントブルー15:1、ピグメントブルー80、ピグメントイエロー1、ピグメントイエロー13、ピグメントレッド112、ピグメントレッド48:2、ピグメントレッド48:1、ピグメントレッド57:1、ピグメントレッド53:1、ピグメントオレンジ43、ピグメントオレンジ34、ピグメントオレンジ5、ピグメントグリーン36、ピグメントグリーン7、ピグメントホワイト6、ピグメントブラウン25、ベーシックバイオレット10、ベーシックバイオレット49、アシッドレッド51、アシッドレッド52、アシッドレッド14、アシッドブルー9、アシッドイエロー23、ベーシックレッド10、ベーシックレッド108である。
ゲル化剤の例には、カラギーン(Satiagel(登録商標))がある。
粉剤、広域散布用物質および散粉製品は、本活性物質と固体担体を混合するか、または同時に粉砕することによって製造することができる。
粒剤(例えば、被覆粒剤(coated granule)、含浸粒剤(impregnated granule)、均質粒剤(homogeneous granule)など)は、本活性化合物を固体担体に結合させることにより製造することができる。
固体担体の例は、鉱物質土類(mineral earth)(例えば、シリカゲル、シリケート、タルク、カオリン、アタクレー(attaclay)、石灰石、石灰、チョーク、赤土、黄土、クレイ、ドロマイト、珪藻土、硫酸カルシウム、硫酸マグネシウム、酸化マグネシウムなど)、粉砕合成物質、肥料(例えば、硫酸アンモニウム、リン酸アンモニウム、硝酸アンモニウム、尿素など)、および植物起源の製品(例えば、穀粉、樹皮粉、木粉、堅果殻粉)、セルロース粉末ならびに他の固体担体である。
一般に、本製剤は、本活性化合物を0.01〜95重量%、好ましくは0.1〜90重量%含む。この場合、本活性化合物は、純度90%〜100重量%、好ましくは95%〜100重量%(NMRスペクトルによる)で用いられる。
本発明の種子処理目的のため、各製剤は2〜10倍希釈され、直ぐに使用可能な調製物において0.01〜60重量%、好ましくは0.1〜40重量%の活性化合物濃度をもたらし得る。
本発明の混合物は、それ自体、散布(spraying)、噴霧(atomizing)、散粉(dusting)、展着(spreading)または灌注(pouring)により、その製剤の形態またはその製剤から調製された施用形態、例えば直接散布可能な溶液剤、粉剤、フロアブル製剤もしくは分散剤、エマルション製剤、油性分散剤、ペースト剤、散粉製品、広域散布用物質、または粒剤の形態で使用することができる。施用形態は、もっぱらその意図される目的によって決まるが、いずれの場合も、本発明による活性化合物が確実に可能な限り微細に分散されるようなものであるべきである。
水性の施用形態のものは、乳剤濃縮物、ペースト剤、または水和剤(散布可能な粉剤(sprayable powders)、油性分散剤)から、水を加えることにより調製することができる。エマルション製剤、ペースト剤、または油性分散剤を調製するには、そのままの、あるいは油または溶媒に溶解させた本物質を、湿潤剤、粘着付与剤、分散剤または乳化剤を用いて水中で均質化することができる。活性物質、湿潤剤、粘着付与剤、分散剤もしくは乳化剤、および必要に応じて溶媒もしくは油からなる濃縮物を調製することもできるが、かかる濃縮物は水で希釈するのに適している。
直ぐに使用可能な調製物中における本活性化合物の濃度は、比較的広い範囲で変えることができる。一般に、それらは、0.0001〜10%、好ましくは、重量当たり0.01〜1%である。
本活性化合物は、超微量散布(ULV (ultra-low volume))法でも首尾よく使用することができ、95重量%超の活性化合物を含む製剤を、あるいは添加物なしの本活性化合物そのものを施用することができる。
以下は製剤の例である:1. 葉面施用のための水で希釈する製品。種子処理目的のため、かかる製品は希釈してまたは希釈せずに種子に施用することができる。
A) 液剤(water-solbule concentrates)(SL、LS)
10重量部の本活性化合物を、90重量部の水または水溶性溶媒に溶解させる。別法として、湿潤剤または他の補助剤を添加する。本活性化合物は、水で希釈すると溶解する。これにより10%(w/w)の活性化合物を含む製剤が得られる。
B) 分散製剤(dispersible concentrates)(DC)
20重量部の本活性化合物を、70重量部のシクロヘキサノンに10重量部の分散剤(例えばポリビニルピロリドン)を加えて溶解させる。水で希釈すると分散液剤を与え、これにより20%(w/w)の活性化合物を含む製剤が得られる。
C) 乳剤(emulsifiable concentrates)(EC)
15重量部の本活性化合物を、7重量部の有機溶媒(例えばアルキル芳香族溶媒)にドデシルベンゼンスルホン酸カルシウムとヒマシ油エトキシレート(いずれも5重量部)を加えて溶解させる。水で希釈するとエマルションを与え、これにより15%(w/w)の活性化合物を含む製剤が得られる。
D) エマルション製剤(emulsions)(EW、EO、ES)
25重量部の本活性化合物を、35重量部の有機溶媒(例えばアルキル芳香族溶媒)にドデシルベンゼンスルホン酸カルシウムとヒマシ油エトキシレート(いずれも5重量部)を加えて溶解させる。この混合物を、乳化装置(例えばUltraturrax)を用いて30重量部の水に導入して均質なエマルションとする。水で希釈するとエマルションを与え、これにより25%(w/w)の活性化合物を含む製剤が得られる。
E) フロアブル製剤(suspensions)(SC、OD、FS)
撹拌下にあるボールミル内で、20重量部の本活性化合物に10重量部の分散剤および湿潤剤、ならびに70重量部の水または有機溶媒を添加して粉砕すると、活性化合物の微細懸濁液が得られる。水で希釈すると活性化合物の安定した懸濁液を与え、これにより20%(w/w)の活性化合物を含む製剤が得られる。
F) 顆粒水和剤(water-dispersible granule)および顆粒水溶媒(water-soluble granules)(WG、SG)
50重量部の本活性化合物に50重量部の分散剤および湿潤剤を添加して微粉砕し、専用の装置(例えば、押出機、噴霧塔、流動床など)を用いて顆粒水和剤または顆粒水溶媒とする。水で希釈すると本活性化合物の安定な分散液剤または溶液剤を与え、これにより50%(w/w)の活性化合物を含む製剤が得られる。
G) 粉末水和剤(water-dispersible powders)および粉末水溶媒(water-soluble powders)(WP、SP、SS、WS)
ローター・ステーターミル(rotor-stator mill)内で、75重量部の本活性化合物に25重量部の分散剤、湿潤剤およびシリカゲルを添加して粉砕する。水で希釈すると本活性化合物の安定な分散液剤または溶液剤を与え、これにより75%(w/w)の活性化合物を含む製剤が得られる。
種子処理目的のためのゲル製剤(Gel formulation)(GF)
撹拌下にあるボールミル内で、20重量部の本活性化合物を、10重量部の分散剤、1重量部のゲル化剤および湿潤剤、ならびに70重量部の水または有機溶媒を添加して粉砕すると、活性化合物の微細懸濁液が得られる。水で希釈すると、活性化合物の安定な懸濁液を与え、これにより20%(w/w)の活性化合物を含む製剤が得られる。
2. 葉面施用のための希釈せずに施用する製品。種子処理目的のため、かかる製品は希釈して種子に施用することができる。
I) 散粉剤(Dustable powders)(DP、DS)
5重量部の本活性化合物を微粉砕し、95重量部の微粉砕カオリンと充分に混合する。これにより5%(w/w)の活性化合物を有する散粉製品(dustable product)が得られる。
J) 粒剤(Granules)(GR、FG、GG、MG)
0.5重量部の本活性化合物を微粉砕し、99.5重量部の担体と組み合わせ、これにより0.5%(w/w)の活性化合物を含む製剤が得られる。現在の方法は、押出、噴霧乾燥、または流動床である。これにより、葉面用途の希釈せずに施用する粒剤が得られる。
通常の種子処理製剤としては、例えば、フロアブル製剤(FS)、液剤(LS)、乾燥処理用の粉剤(DS)、スラリー処理用の粉末水和剤(WS)、粉末水溶媒(SS)、ならびにエマルション製剤(ES)および(EC)ならびにゲル製剤(GF)が挙げられる。これらの製剤は、希釈してまたは希釈せずに種子に施用することができる。種子への施用は、播種の前に、種子上に直接のいずれかで行われる。
好ましい実施形態において、種子処理のためにFS製剤が用いられる。典型的には、FS製剤は、1リットル当たり1〜800gの有効成分、1〜200gの界面活性剤、0〜200gの凍結防止剤、0〜400gの結合剤、0〜200gの色素および1リットルまでの溶媒、好ましくは水を含み得る。
本発明の1つの変形によれば、本発明の他の目的は、場合により1種以上の固体もしくは液体の農業的に許容可能な担体を含み、および/または場合により1種以上の農業的に許容可能な界面活性剤を含む、本組成物の有効成分を組み合わせてもしくは組成物/製剤として含む粒剤または2種の粒剤(各々2種の有効成分のうちの1種を含む)の混合物のいずれかの、特に種まき機への適用によって土壌を処理する方法である。この方法は、禾穀類、トウモロコシ、ワタおよびヒマワリの苗床において有利に用いられる。禾穀類およびトウモロコシについては、ピラクロストロビンの施用量は1ヘクタール当たり50〜500gであり、PGRの施用量は1ヘクタール当たり50〜200gである。
本明細書において用いられる「植物」という用語は、植物全体またはその一部を意味する。「植物全体」という用語は、根、苗条および葉、さらに当該植物の発達段階に応じて花および/または果実(全て物理的に結合して適当な条件下で人工的手段を必要とせずに生存可能な個体を形成する)の配置の存在によって特徴付けられる、栄養(すなわち非種子)期の完全な植物個体を指す。この用語は、収穫された植物全体そのものも指す。
「植物部分」という用語は、栄養期の植物の根、苗条、葉、花または他の部分であって、残りの部分から除去されまた切断された場合に、人工的手段によって補助されない限り生存することができない、あるいは失われた部分を再生して植物全体を形成することができる部分を指す。本明細書において用いられる「果実」も、植物部分と考えられる。
「種子」という用語は、種子および全ての種類の植物栄養繁殖体、例えば、限定するものではないが、真正種子、種子片、吸枝、球茎、鱗茎、果実、塊茎、穀粒、挿し木、挿し苗などを包含し、好ましい実施形態においては真正種子を意味する。
「植物繁殖材料」という用語は、植物の繁殖に使用し得る、種子などの植物の生殖部分ならびに挿し木および塊茎(例えばジャガイモ)などの栄養植物材料の全てを意味すると理解される。この用語は、植物の種子、根、果実、塊茎、鱗茎、根茎、苗条、芽および他の部分を包含する。発芽後または土壌からの出芽後に移植される苗および若木も指し得る。これらの若木は、浸漬または灌注による全体処理または部分処理によって、移植前に保護することもできる。
「種子処理」という用語は、種子粉衣法、種子コーティング法、種子散粉法、種子浸漬法および種子ペレッティング法などの当技術分野で公知の全ての好適な種子処理技術を包含する。
「コーティングされたおよび/または包含する」という用語は、通常、本有効成分の大部分は施用時に繁殖用製品の表面上にあるが、施用方法に応じて、上記成分の大部分または小部分が上記繁殖用製品に浸透し得ることを意味する。当該繁殖用製品が(再)植されるとき、この製品は有効成分を吸収することができる。
好適な種子は、禾穀類、根菜作物、油料作物、野菜、香辛料、観葉植物の種子であり、例えば、デュラムおよび他のコムギ、オオムギ、オートムギ、ライムギ、トウモロコシ(飼料トウモロコシおよびサトウトウモロコシ/スイートコーンおよびフィールドコーン)、ダイズ、油料作物、アブラナ科植物、ワタ、ヒマワリ、バナナ、イネ、アブラナ、カブ、テンサイ、飼料用ビート、ナス、ジャガイモ、牧草、芝、芝生、飼料牧草、トマト、西洋ネギ、カボチャ/スカッシュ、キャベツ、アイスバーグレタス、コショウ、キュウリ、メロン、アブラナ属の種、メロン、マメ、エンドウマメ、ニンニク、タマネギ、ニンジン、塊茎植物(例えばジャガイモ)、サトウキビ、タバコ、ブドウ、ペチュニア、ゼラニウム/テンジクアオイ、パンジーおよびホウセンカの種子である。ワタ、ダイズ、トウジンビエ(bajra)およびラッカセイの種子も好適である。
本発明に記載される方法の実施形態によれば、上記の処理は、トウモロコシ、ワタ、ダイズ、トウジンビエまたはラッカセイ、特にトウモロコシ、ワタ、ダイズ、トウジンビエまたはラッカセイ、より具体的にはトウモロコシ、ダイズ、トウジンビエまたはラッカセイの種子に対して行われる。
さらに、本発明の組成物は、栽培植物に由来する種子の処理にも使用することができる。
「栽培植物」という用語は、育種、突然変異誘発または遺伝子操作によって改変された植物、例えば、限定するものではないが、市販のまたは開発中の農業バイオ技術製品(http://www.bio.org/speeches/pubs/er/agri_products.aspを参照のこと)を包含するものとして理解される。「遺伝子改変植物」とは、組換えDNA技術の使用により、自然環境下においては、その遺伝物質が、交雑育種、突然変異、または天然の組換えによっては容易に得られないように改変されている植物である。典型的には、植物の特定の特性を改善するため、遺伝子改変植物の遺伝物質に1つ以上の遺伝子が組み込まれる。このような遺伝子改変として、限定するものではないが、例えば、グリコシル化またはポリマー付加(プレニル化、アセチル化またはファルネシル化部分もしくはPEG部分など)によるタンパク質、オリゴ-またはポリペプチドの標的翻訳後修飾も挙げられる。
育種、突然変異誘発または遺伝子操作によって改変されている植物、例えば、育種または遺伝子操作の従来の方法の結果として、ヒドロキシフェニルピルベートジオキシゲナーゼ(HPPD)阻害剤;アセト乳酸シンターゼ(ALS)阻害剤、例えばスルホニル尿素(例えば、米国特許第6,222,100号、国際公開WO 01/82685号、国際公開WO 00/26390号、国際公開WO 97/41218号、国際公開WO 98/02526号、国際公開WO 98/02527号、国際公開WO 04/106529号、国際公開WO 05/20673号、国際公開WO 03/14357号、国際公開WO 03/13225号、国際公開WO 03/14356号、国際公開WO 04/16073号を参照)またはイミダゾリノン(例えば、米国特許第6,222,100号、国際公開WO 01/82685号、国際公開WO 00/026390号、国際公開WO 97/41218号、国際公開WO 98/002526号、国際公開WO 98/02527号、国際公開WO 04/106529号、国際公開WO 05/20673号、国際公開WO 03/014357号、国際公開WO 03/13225号、国際公開WO 03/14356号、国際公開WO 04/16073号を参照);エノールピルビルシキメート-3-ホスフェートシンターゼ(EPSPS)阻害剤、例えばグリホサート(例えば国際公開WO 92/00377号を参照);グルタミンシンターゼ(GS)阻害剤、例えばグルフォシネート(例えば、欧州公開EP-A 242 236号、欧州公開EP-A 242 246号を参照)またはオキシニル系除草剤(例えば米国第5,559,024号を参照)などの特定の種類の除草剤の施用に対して耐性にされている植物。幾つかの栽培植物は、育種(突然変異誘発)の従来の方法によって除草剤に対して耐性にされており、例えば、Clearfield(登録商標)ナツセイヨウアブラナ(summer rape)(カノーラ(Canola), BASF SE, Germany)は、イミダゾリノン、例えばイマザモックスに対して耐性となっている。遺伝子操作法を用いて、ダイズ、ワタ、トウモロコシ、ビートおよびアブラナなどの栽培植物が、グリホサートおよびグルフォシネートなどの除草剤に対して耐性にされており、その一部は、商標名RoundupReady(登録商標)(グリホサート耐性、Monsanto、U.S.A.)およびLibertyLink(登録商標)(グルフォシネート耐性、Bayer CropScience、Germany)として市販されている。
さらに、組換えDNA技術の使用によって、1種以上の殺虫タンパク質、特にBacillus属細菌由来の(特にバチルス・スリンギエンシス(Bacillus thuringiensis)由来の)公知の殺虫タンパク質、例えばδ-エンドトキシン(例えば、CryIA(b)、CryIA(c)、CryIF、CryIF(a2)、CryIIA(b)、CryIIIA、CryIIIB(b1)またはCry9c);栄養殺虫タンパク質(VIP)(例えばVIP1、VIP2、VIP3またはVIP3A);細菌コロニー形成線虫の殺虫タンパク質、例えば、フォトラブダス(Photorhabdus)属の種またはキセノラブダス(Xenorhabdus)属の種;動物によって産生される毒素(例えばサソリ毒素、クモ毒素、ハチ毒素、または他の昆虫特異的神経毒素);菌によって産生される毒素(例えばストレプトミセテス(Streptomycete)毒素)、植物レクチン(例えばエンドウマメレクチンまたはオオムギレクチン);凝集素;プロテイナーゼ阻害剤(例えばトリプシン阻害剤、セリンプロテアーゼ阻害剤、パタチン、システインまたはパパイン阻害剤);リボソーム不活性化タンパク質(RIP)(例えばリシン、トウモロコシRIP、アブリン、ルフィン、サポリンまたはブリオジン);ステロイド代謝酵素(例えば3-ヒドロキシステロイドオキシダーゼ、エクジステロイド-IDP-グリコシル-トランスフェラーゼ、コレステロールオキシダーゼ、エクジソン阻害剤またはHMG-CoA-レダクターゼ);イオンチャンネル遮断薬(例えばナトリウムまたはカルシウムチャンネルの遮断薬);幼若ホルモンエステラーゼ;利尿ホルモン受容体(ヘリコキニン受容体);スチルベンシンターゼ、ビベンジルシンターゼ、キチナーゼまたはグルカナーゼを合成することができる植物も包含される。本発明の文脈において、これらの殺虫タンパク質または毒素は、前毒素、ハイブリッドタンパク質、短縮あるいは改変タンパク質としても明示的に理解される。ハイブリッドタンパク質は、タンパク質ドメインの新たな組み合わせによって特徴付けられる(例えば国際公開WO 02/015701を参照)。かかる毒素またはかかる毒素を合成し得る遺伝子改変植物の他の例は、例えば、欧州特許公開EP-A 374 753号、国際公開WO 93/0072
78号、国際公開WO 95/34656号、欧州特許公開EP-A 427 529号、欧州特許公開EP-A 451 878号、国際公開WO 03/18810号および国際公開WO 03/52073号に開示されている。かかる遺伝子改変植物の生産方法は、当業者に一般的に公知であり、例えば上記の刊行物中に記載されている。遺伝子改変植物に含まれるこれらの殺虫タンパク質は、これらのタンパク質を生産する植物に、節足動物の全ての分類群に由来する有害な害虫、特に甲虫(鞘翅目)、双翅類の昆虫(双翅目)、および蛾(鱗翅目)ならびに線虫(線形動物)に対する耐性を与える。1種以上の殺虫タンパク質を合成することができる遺伝子改変植物は、例えば上記の刊行物に記載され、その一部は市販されており、例えば、YieldGard(登録商標)(Cry1Ab毒素を産生するトウモロコシ品種)、YieldGard(登録商標)Plus(Cry1AbおよびCry3Bb1毒素を産生するトウモロコシ品種)、Starlink(登録商標)(Cry9c毒素を産生するトウモロコシ品種)、Herculex(登録商標)RW(Cry34Ab1、Cry35Ab1および酵素ホスフィノトリシン-N-アセチルトランスフェラーゼ[PAT]を産生するトウモロコシ品種);NuCOTN(登録商標)33B(Cry1Ac毒素を産生するワタ品種)、Bollgard(登録商標)I(Cry1Ac毒素を産生するワタ品種)、Bollgard(登録商標)II(Cry1AcおよびCry2Ab2毒素を産生するワタ品種);VIPCOT(登録商標)(VIP毒素を産生するワタ品種);Newleaf(登録商標)(Cry3A毒素を産生するジャガイモ品種);Bt-Xtra(登録商標)、NatureGard(登録商標)、KnockOut(登録商標)、BiteGard(登録商標)、Protecta(登録商標)、Bt11(例えば、Agrisure(登録商標)CB)およびSyngenta Seeds SAS, Franceから販売されているBt176、(Cry1Ab毒素およびPAT酵素を産生するトウモロコシ品種)、Syngenta Seeds SAS, Franceから販売されているMIR604(Cry3A毒素の改変型を産生するトウモロコシ品種、国際公開WO 03/018810号参照)、Monsanto Europe S.A., Belgiumから販売されているMON 863(Cry3Bb1毒素を産生するトウモロコシ品種)、Monsanto Europe S.A., Belgiumから販売されているIPC 531(Cry1Ac毒素の改変型を産生するワタ品種)およびPioneer Overseas Corporation, Belgiumから販売されている1507(Cry1F毒素およびPAT酵素を産生するトウモロコシ品種)がある。
さらに、組換えDNA技術の使用により、細菌、ウイルスまたは真菌の病原体に対する植物の抵抗性または耐性を増加させる1種以上のタンパク質を合成し得る植物も包含される。かかるタンパク質の例には、いわゆる「発病関連タンパク質」(PRタンパク質、例えば、欧州公開EP-A 392 225号参照)、植物疾患抵抗性遺伝子(例えばメキシコの野生ジャガイモであるソラヌム・ブルボカスタヌム(Solanum bulbocastanum)に由来する、フィトフトラ・インフェスタンス(Phytophthora infestans)に対して作用する抵抗性遺伝子を発現するジャガイモ品種)またはT4-リゾチーム(例えば、エルウィニア・アミロボーラ(Erwinia amylvora)などの細菌に対する抵抗性の増加を伴ってこれらのタンパク質を合成し得るジャガイモ品種)がある。かかる遺伝子改変植物の生産方法は当業者に一般的に公知であり、例えば上記の刊行物に記載されている。
さらに、組換えDNA技術の使用により、生産性(例えばバイオマス生産、禾穀類収穫量、デンプン含量、油含量、またはタンパク質含量)、干ばつ、塩分または他の成長制限環境因子に対する耐性、または有害生物およびこれらの植物の真菌、細菌またはウイルス病原体に対する耐性を増加させる1種以上のタンパク質を合成し得る植物も包含される。
さらに、組換えDNA技術の使用により、特にヒトまたは動物の栄養を改善する改変量の含有物または新たな含有物を含む植物、例えば、健康を促進する長鎖オメガ3脂肪酸または不飽和オメガ9脂肪酸を生産する油料作物(例えばNexera(登録商標)アブラナ、DOW Agro Sciences, Canada)も包含される。
さらに、組換えDNA技術の使用により、特に原料生産を改善する改変量の含有物または新たな含有物を含む植物、例えば増加量のアミロペクチンを生産するジャガイモ(例えばAmflora(登録商標)ジャガイモ、BASF SE, Germany)も包含される。
好ましい栽培植物は、育種(遺伝子操作法を含む)により、除草剤または殺菌剤または殺虫剤の作用に耐性がある栽培植物である。
本発明のピラクロストロビンと塩化クロルメコートの組成物は、特にプラスモディオフォロミセテス(Plasmodiophoromycetes)、ペロノスポロミセテス(Peronosporomycetes)(卵菌類(Oomycetes)と同義)、ツボカビ綱(Chytridiomycetes)、接合菌類(Zygomycetes)、子嚢菌類(Ascomycetes)、担子菌類(Basidiomycetes)および不完全菌類(Deuteromycetes)(不完全菌(Fungi imperfecti)と同義)の綱に由来する土壌菌などの広範囲の植物病原性菌類に対して有効である。一部のものは浸透的に有効であり、葉面殺菌剤、種子粉衣用殺菌剤および土壌殺菌剤として作物保護において使用することができる。さらに、これらはとりわけ植物の木材または根において発生する有害菌類の防除に適している。
本発明の組成物は、様々な栽培植物、例えば禾穀類(例えばコムギ、ライムギ、オオムギ、ライコムギ、オートムギまたはイネ);ビート(例えばテンサイまたは飼料ビート);ナシ状果、核果またはソフトフルーツなどの果実(例えばリンゴ、洋ナシ、プラム、モモ、アーモンド、サクランボ、イチゴ、ラズベリー、ブラックベリーまたはグーズベリー);マメ科植物(例えばレンズマメ、エンドウマメ、アルファルファまたはダイズ);油脂植物(例えばアブラナ、カラシナ、オリーブ、ヒマワリ、ココナツ、ココアマメ、ヒマシ油植物、油ヤシ、ラッカセイまたはダイズ);ウリ科植物(例えばスカッシュ、キュウリまたはメロン);繊維植物(例えばワタ、亜麻、麻またはジュート);柑橘類(例えばオレンジ、レモン、グレープフルーツまたはマンダリン);野菜(例えばホウレンソウ、レタス、アスパラガス、キャベツ、ニンジン、タマネギ、トマト、ジャガイモ、ウリ科植物またはパプリカ);クスノキ科植物(例えばアボガド、シナモンまたはショウノウ);エネルギー植物および原料植物(例えばトウモロコシ、ダイズ、アブラナ、サトウキビまたは油ヤシ);トウモロコシ;タバコ;堅果;コーヒー:茶;バナナ;ブドウの木(生食用ブドウおよびブドウ果汁、ブドウ);ホップ;芝生;天然ゴム植物または観葉植物および森林植物(例えば花、低木、広葉樹または常緑樹(例えば針葉樹));ならびにこれらの植物の植物繁殖材料(例えば種子)および作物材料につく多数の植物病原性菌類の防除において特に重要である。
好ましくは、本発明の組成物は、ジャガイモ、テンサイ、タバコ、コムギ、ライムギ、オオムギ、オートムギ、イネ、トウモロコシ、ワタ、ダイズ、アブラナ、マメ科植物、ヒマワリ、コーヒーまたはサトウキビ;果実;ブドウの木;観葉植物;または野菜(例えばキュウリ、トマト、マメまたはスカッシュ)などの農作物につく多数の菌類を防除するために用いられる。
本発明による組成物および方法は、以下の植物疾患の防除に特に適している:
・観葉植物、野菜(例えばアルブゴ・カンジダ(A. candida))およびヒマワリ(例えばアルブゴ・トラゴポゴニス(A. tragopogonis))につくアルブゴ(Albugo)属の種(白さび病)、
・野菜、アブラナ(アルテルナリア・ブラシコラ(A. brassicola)またはブラシカエ(brassicae))、テンサイ(アルテルナリア・テニュイス(A. tenuis)、果実、イネ、ダイズ、ジャガイモ(例えばアルテルナリア・ソラニ(A. solani)またはアルテルナリア・アルテルナタ(A. alternata))、トマト(例えばアルテルナリア・ソラニ(A. solani)またはアルテルナリア・アルテルナタ(A. alternata))およびコムギにつくアルテルナリア(Alternaria)属の種(アルテルナリア斑点病)、
・テンサイおよび野菜につくアファノマイセス(Aphanomyces)属の種、
・禾穀類および野菜につくアスコキタ(Ascochyta)属の種、例えばコムギにつくアスコキタ・トリチシ(A. tritici)(炭疽病)およびオオムギにつくアスコキタ・ホルデイ(A. hordei)、
・トウモロコシ(例えばドレクスレラ・マイディス(D. maydis))、禾穀類(例えばバイポラリス・ソロキニアナ(B. sorokiniana):斑点病)、イネ(例えばバイポラリス・オリザエ(B. oryzae))および芝生につくバイポラリス(Bipolaris)およびドレクスレラ(Drechslera)属の種(有性型:コクリオボルス(Cochliobolus)属の種)、
・禾穀類につく(例えばコムギまたはオオムギにつく)ブルメリア・グラミニス(Blumeria(以前はエリシフェ(Erysiphe)) graminis)(ウドンコ病)、
・果実および液果類(例えばイチゴ)、野菜(例えばレタス、ニンジン、セロリおよびキャベツ)、アブラナ、花、ブドウの木、森林植物およびコムギにつくボトリティス・シネレア(Botrytis cinerea)(有性型:ボトリオチニア・フッケリアナ(Botryotinia fuckeliana):灰色かび病)、
・レタスにつくブレミア・レクツカエ(Bremia lactucae)(べと病)、
・広葉樹および常緑樹につくセラトシスティス(Ceratocystis)(オフィオストーマ(Ophiostoma)と同義)属の種(腐れ病または立ち枯れ病)、例えばニレにつくセラトシスティス・ウルミ(C. ulmi)(オランダニレ病)、
・トウモロコシ、イネ、テンサイ(例えばセルコスポラ・ベティコーラ(C. beticola)、サトウキビ、野菜、コーヒー、ダイズ(例えばセルコスポラ・ソジナ(C. sojina)またはセルコスポラ・キクチイ(C. kikuchii))およびイネにつくセルコスポラ(Cercospora)属の種(セルコスポラ斑点病)、
・トマト(例えばクラドスポリウム・フルブム(C. fulvum):葉カビ病)および禾穀類につくクラドスポリウム(Cladosporium)属の種、例えばコムギにつくクラドスポリウム・ヘルバルム(C. herbarum)(黒穂病)、
・禾穀類につくクラビセプス・プルプレア(Claviceps purpurea)(麦角)、
・トウモロコシ(コクリオボルス・カルボヌム(C. carbonum))、禾穀類(例えばコクリオボルス・サティブス(C. sativus)、無性型:バイポラリス・ソロキニアナ(B. sorokiniana)およびイネ(例えばコクリオボルス・ミヤベアヌス(C. miyabeanus)、無性型:ヘルミンソスポリウム・オリザエ(H. oryzae)につくコクリオボルス(Cochliobolus)(無性型:バイポラリス(Bipolaris)のヘルミンソスポリウム(Helminthosporium))属の種(斑点病)、
・ワタ(例えばコレトトリクム・ゴシピイ(C. gossypii))、トウモロコシ(例えばコレトトリクム・グラミニコラ(C. graminicola))、ソフトフルーツ、ジャガイモ(例えばコレトトリクム・ココデス(C. coccodes):黒斑病)、マメ(例えばコレトトリクム・リンデムチアヌム(C. lindemuthianum))およびダイズ(例えばコレトトリクム・トルンカツム(C. truncatum))につくコレトトリクム(Colletotrichum)(有性型:グロメレラ(Glomerella))属の種(炭疽病)、
・コルティシウム(Corticium)属の種、例えばイネにつくコルティシウム・ササキイ(C. sasakii)(紋枯病)、
・ダイズおよび観葉植物につくコリネスポラ・カシイコラ(Corynespora cassiicola)(斑点病)、
・シクロコニウム(Cycloconium)属の種、例えばオリーブの木につくシクロコニウム・オレアギヌム(C. oleaginum)、
・果樹、ブドウの木(例えばシリンドロカルポン・リリオデンドリ(C. liriodendri)、有性型:ネオネクトリア・リリオデンドリ(Neonectria liriodendri):黒脚病)および観葉植物につくシリンドロカルポン(Cylindrocarpon)属の種(例えば果樹潰瘍病または幼若つる枯病、有性型:ネクトリア(Nectria)またはネオネクトリア(Neonectria)属の種)、
・ダイズにつくデマトフォラ・ネカトリクス(Dematophora(有性型:ロセリニア(Rosellinia))necatrix)(根茎腐敗病)、
・ディアポルテ(Diaporthe)属の種、例えばダイズにつくディアポルテ・ファゼオロルム(D. phaseolorum)(立ち枯れ病)、
・トウモロコシ、禾穀類、例えばオオムギ(例えばドレクスレラ・テレス(D. teres)、網斑病)およびコムギ(例えばドレクスレラ・トリティシ-レペンティス(D. tritici-repentis):褐斑病)、イネ、および芝生につくドレクスレラ(Drechslera)(ヘルミンソスポリウム(Helminthosporium)と同義、有性型:ピレノフォラ(Pyrenophora))属の種、
・フォルミティポリア(フェリヌス(Phellinus)と同義)・プンクタタ(Formitiporia punctata)、フォルミティポリア・メディテラネア(F. mediterranea)、ファエオモニエラ・クラミドスポラ(Phaeomoniella chlamydospora)(以前のファエオアクレモニウム・クラミドスポルム(Phaeoacremonium chlamydosporum))、ファエオアクレモニウム・アレオフィルム(Phaeoacremonium aleophilum)および/またはボトリオスファエリア・オブツサ(Botryosphaeria obtusa)によって引き起こされる、ブドウの木につくエスカ(Esca)(枝枯病、卒中)、
・仁果類(エルシノエ・ピリ(E. pyri))、ソフトフルーツ(エルシノエ・ヴェネタ(E. veneta):炭疽病)およびブドウの木(エルシノエ・アンペリナ(E. ampelina):炭疽病)につくエルシノエ(Elsinoe)属の種、
・イネにつくエンティロマ・オリザエ(Entyloma oryzae)(黒腫病)、
・コムギにつくエピコッカム(Epicoccum)属の種(黒かび病)、
・テンサイ(エリシフェ・ベタエ(E. betae))、野菜(例えばエリシフェ・ピシ(E. pisi))、例えばウリ科植物(例えばエリシフェ・シコラセアルム(E. cichoracearum))、キャベツ、アブラナ(例えばエリシフェ・クルシフェラルム(E. cruciferarum))につくエリシフェ(Erysiphe)属の種(ウドンコ病)
・果樹、ブドウの木および観葉木につくエウティパ・ラタ(Eutypa lata(エウティパ・キャンカー(Eutypa canker)すなわち枝枯病、無性型:シトスポリナ・ラタ(Cytosporina lata)、リベルテラ・ブレファリス(Libertella blepharis)と同義)、
・トウモロコシ(例えばエクセロヒルム・ツルシクム(E. turcicum))につくエクセロヒルム(Exserohilum(ヘルミンソスポリウム(Helminthosporium)と同義)属の種、
・様々な植物につくフザリウム(Fusarium(有性型:ジベレラ(Gibberella))属の種(立ち枯れ病、根または茎の腐れ病)、例えば禾穀類(例えばコムギまたはオオムギ)につくフザリウム・グラミネアルム(F. graminearum)またはフザリウム・クルモルム(F. culmorum)(根腐れ病、黒星病または赤カビ病)、トマトにつくフザリウム・オキシスポルム(F. oxysporum)、ダイズにつくフザリウム・ソラニ(F. solani)およびトウモロコシにつくフザリウム・ヴェルティシリオイデス(F. verticillioides)、
・禾穀類(例えばコムギまたはオオムギ)およびトウモロコシにつくガエウマノマイセス・グラミニス(Gaeumannomyces graminis)(立ち枯れ病)、
・禾穀類(例えばジベレラ・ゼアエ(G. zeae))およびイネ(例えばジベレラ・フジクロイ(G. fujikuroi):馬鹿苗病)につくジベレラ(Gibberella)属の種、
・ブドウの木、仁果類および他の植物につくグロメレラ・シングラタ(Glomerella cingulata)、およびワタにつくグロメレラ・ゴシピイ(G. gossypii)、
・イネにつく穀粒染色複合体(Grainstaining complex)、
・ブドウの木につくグイグナルディア・ビドウェリー(Guignardia bidwellii)(黒腐病)、
・バラ科植物およびビャクシンにつくギムノスポランギウム(Gymnosporangium)属の種、例えば洋ナシにつくギムノスポランギウム・サビナエ(G. sabinae)(さび病)、
・トウモロコシ、禾穀類およびイネにつくヘルミンソスポリウム(Helminthosporium)(ドレクスレラ(Drechslera)と同義、有性型:コクリオボルス(Cochliobolus))属の種、
・ヘミレイア(Hemileia)属の種、例えばコーヒーにつくヘミレイア・バスタトリックス(Hemileia vastatrix)(コーヒー葉さび病)、
・ブドウの木につくイサリオプシス・クラビスポラ(Isariopsis clavispora)(クラドスポリウム・ビティス(Cladosporium vitis)と同義)、
・ダイズおよびワタにつくマクロフォミア・ファセオリナ(ファセオリ(phaseoli)と同義)(Macrophomina phaseolina)(根茎腐敗病)、
・禾穀類(例えばコムギまたはオオムギ)につくミクロドキウム(フザリウム(Fusarium)と同義)・ニバレ(Microdochium nivale)(紅色雪腐病)、
・ダイズにつくミクロスファエラ・ディフサ(Microsphaera diffusa)(ウドンコ病)、
・核果および他のバラ科植物につくモニリニア(Monilinia)属の種、例えばモニリニア・ラクサ(M. laxa)、モニリニア・フルクティコラ(M. fructicola)およびモニリニア・フルクティゲナ(M. fructigena)(花枯病および枝枯病、茶腐れ病)、
・禾穀類、バナナ、ソフトフルーツおよびラッカセイにつくミコスファエレラ(Mycosphaerella)属の種、例えばコムギにつくミコスファエレラ・グラミニコラ(M. graminicola)(無性型:セプトリア・トリティシ(Septoria tritici)、セプトリア・ブロッチ(Septoria blotch))、またはバナナにつくミコスファエレラ・フィジエンシス(M. fijiensis)(黒シガトカ病)など、
・キャベツ(例えばペロノスポラ・ブラシカエ(P. brassicae))、アブラナ(例えばペロノスポラ・パラシティカ(P. parasitica))、タマネギ(例えばペロノスポラ・デストラクター(P. destructor))、タバコ(ペロノスポラ・タバシナ(P. tabacina))およびダイズ(例えばペロノスポラ・マンシュリカ(P. manshurica))につくペロノスポラ(Peronospora)属の種(べと病)、
・ダイズにつくファコスポラ・パキリジ(Phakopsora pachyrhizi)およびファコスポラ・メイボミアエ(P. meibomiae)(ダイズさび病)、
・例えばブドウの木(例えばフィアロフォラ・トラケイフィラ(P. tracheiphila)およびフィアロフォラ・テトラスポラ(P. tetraspora))およびダイズ(例えばフィアロフォラ・グレガタ(P. gregata):茎腐病)につくフィアロフォラ(Phialophora)属の種、
・アブラナおよびキャベツにつくフォマ・リンガム(Phoma lingam)(根茎腐敗病)およびテンサイにつくフォマ・ベタエ(P. betae)(根腐れ病、斑点病および立ち枯れ病)、
・ヒマワリ、ブドウの木(例えばフォモプシス・ヴィティコラ(P. viticola):茎葉斑点病)およびダイズ(例えば茎腐病:フォモプシス・ファセオリ(P. phaseoli)、有性型:ディアポルテ・ファゼオロルム(Diaporthe phaseolorum))につくフォモプシス(Phomopsis)属の種、
・トウモロコシにつくフィソルマ・メイディス(Physorma maydis)(褐斑病)、
・様々な植物、例えばパプリカおよびウリ科植物(例えばフィトフトラ・カプシキ(P. capsici))、ダイズ(例えばフィトフトラ・メガスペルマ(P. megasperma)、フィトフトラ・ソヤエ(P. sojae)と同義)、ジャガイモおよびトマト(例えばフィトフトラ・インフェスタンス(P. infestans):葉枯病)ならびに広葉樹(例えばフィトフトラ・ラモルム(P. ramorum):樫の木の突然枯死)につくフィトフトラ(Phytophthora)属の種(立ち枯れ病、根、葉、果実および茎の腐れ病)、
・キャベツ、アブラナ、ダイコンおよび他の植物につくプラスモディオフォラ・ブラシカエ(Plasmodiophora brassicae)(根瘤病)、
・プラスモパラ(Plasmopara)属の種、例えばブドウの木につくプラスモパラ・ヴィティコラ(P. viticola)(ブドウべと病)およびヒマワリにつくプラスモパラ・ハルステディイ(P. halstedii)、
・バラ科植物、ホップ、仁果類およびソフトフルーツにつくポドスファエラ(Podosphaera)属の種(ウドンコ病)、例えばリンゴにつくポドスファエラ・レウコトリカ(P. leucotricha)、
・例えばオオムギおよびコムギなどの禾穀類(ポリミクサ・グラミニス(P. graminis))およびテンサイ(ポリミクサ・ベタエ(P. betae))につくことによってウイルス病に感染させるポリミクサ(Polymyxa)属の種、
・禾穀類、例えばコムギまたはオオムギにつくシュードセルコスポレラ・ヘルポトリコイデス(Pseudocercosporella herpotrichoides)(眼紋病、有性型:タペシア・ヤルンダエ(Tapesia yallundae))、
・様々な植物につくシュードペロノスポラ(Pseudoperonospora)(べと病)、例えばウリ科植物につくシュードペロノスポラ・キュベンシス(P. cubensis)またはホップにつくシュードペロノスポラ・フミリ(P. humili)、
・ブドウの木につくシュードペジキュラ・トラケイフィラ(Pseudopezicula tracheiphila)(レッドファイア病すなわち「ロットブレンナー(rotbrenner)病」、無性型:フィアロフォラ(Phialophora))、
・様々な植物につくプクキニア(Puccinia)属の種(さび病)、例えば禾穀類(例えばコムギ、オオムギまたはライムギなど)につくプクキニア・トリティキナ(P. triticina)(褐さび病もしくは葉さび病)、プクキニア・ストリイフォルミス(P. striiformis)(縞さび病もしくは黄さび病)、プクキニア・ホルデイ(P. hordei)(小さび病)、プクキニア・グラミニス(P. graminis)(茎さび病もしくは黒さび病)またはプクキニア・レコンディタ(P. recondita)(褐さび病もしくは葉さび病)およびアスパラガスにつく、例えばプクキニア・アスパラギ(P. asparagi)、
・コムギにつくピレノフォラ・トリティシ-レペンティス(Pyrenophora (無性型:ドレクスレラ(Drechslera)) tritici-repentis)(褐斑病)またはオオムギにつくピレノフォラ・テレス(P. teres)(網斑病)、
・ピリクラリア(Pyricularia)属の種、例えばイネにつくピリクラリア・オリザエ(P. oryzae)(有性型:マグナポルセ・グリセア(Magnaporthe grisea)、イネイモチ病)ならびに芝生および禾穀類につくピリクラリア・グリセア(P. grisea)、
・芝生、イネ、トウモロコシ、コムギ、ワタ、アブラナ、ヒマワリ、テンサイ、野菜および様々な他の植物につくピシウム(Pythium)属の種(立ち枯れ病)(例えばピシウム・ウルティムム(P. ultimum)またはピシウム・アファニデルマツム(P. aphanidermatum))、
・ラムラリア(Ramularia)属の種、例えばオオムギにつくラムラリア・コロ-シグニ(R. collo-cygni)(ラムラリア斑点病、生理的斑点病)およびテンサイにつくラムラリア・ベティコーラ(R. beticola)、
・ワタ、イネ、ジャガイモ、芝生、トウモロコシ、アブラナ、ジャガイモ、テンサイ、野菜および様々な他の植物につくリゾクトニア(Rhizoctonia)属の種、例えばダイズにつくリゾクトニア・ソラニ(R. solani)(根茎腐敗病)、イネにつくリゾクトニア・ソラニ(R. solani)(紋枯病)またはコムギもしくはオオムギにつくリゾクトニア・セレアリス(R. cerealis)(リゾクトニア春枯病)、
・イチゴ、ニンジン、キャベツ、ブドウの木およびトマトにつくリゾプス・ストロニファー(Rhizopus stolonifer)(黒かび病、軟腐病)、
・オオムギ、ライムギおよびライコムギにつくリンコスポリウム・セカリス(Rhynchosporium secalis)(雲形病)、
・イネにつくサロクラディウム・オリザエ(Sarocladium oryzae)およびサロクラディウム・アテヌアツム(S. attenuatum)(葉鞘腐敗病)、
・野菜および農作植物、例えばアブラナ、ヒマワリ(例えばスクレロティニア・スクレロチオルム(S. sclerotiorum))およびダイズ(例えばスクレロティニア・ロルフシイ(S. rolfsii))につくスクレロティニア(Sclerotinia)属の種(茎腐病または白かび病)、
・様々な植物につくセプトリア(Septoria)属の種、例えばダイズにつくセプトリア・グリシネス(S. glycines)(褐斑病)、コムギにつくセプトリア・トリティシ(S. tritici)(セプトリア斑病)および禾穀類につくセプトリア(スタゴノスポラ(Stagonospora)と同義)・ノドルム(S. nodorum)(スタゴノスポラ斑病)、
・ブドウの木につくウンシヌラ(エリシフェ(Erysiphe)と同義)・ネカトール(Uncinula necator)(ウドンコ病、無性型:オイディウム・ツケリ(Oidium tuckeri))、
・トウモロコシ(例えばセトスパエリア・ツルキクム(S. turcicum)、ヘルミンソスポリウム・ツルキクム(Helminthosporium turcicum)と同義)および芝生につくセトスパエリア(Setospaeria)属の種(葉枯病)、
・トウモロコシ(例えばスファセロテカ・レイリアナ(S. reiliana):糸黒穂病)、ソルガムおよびサトウキビにつくスファセロテカ(Sphacelotheca)属の種(黒穂病)、
・ウリ科植物につくスファエロテカ・フリギネア(Sphaerotheca fuliginea)(ウドンコ病)、
・ジャガイモにつくことによってウイルス病に感染させるスポンゴスポラ・サブテラネア(Spongospora subterranea)(粉状そうか病)、
・禾穀類につくスタゴノスポラ(Stagonospora)属の種、例えばコムギにつくスタゴノスポラ・ノドルム(S. nodorum)(スタゴノスポラ斑病)、有性型:レプトスファエリア[ファエオスファエリア(Phaeosphaeria)と同義]・ノドルム(Leptosphaeria nodorum)、
・ジャガイモにつくシンキトリウム・エンドビオチクム(Synchytrium endobioticum)(ジャガイモ癌腫病)、
・タフリナ(Taphrina)属の種、例えばモモにつくタフリナ・デフォルマンス(T. deformans)(葉巻き病)およびプラムにつくタフリナ・プルニ(T. pruni)(プラムふくろ実病)、
・タバコ、仁果類、野菜、ダイズおよびワタにつくティエラビオプシス(Thielaviopsis)属の種(黒根腐病)、例えばティエラビオプシス・バシコラ(T. basicola)(チャララ・エレガンス((Chalara elegans)と同義)、
・禾穀類につくティレティア(Tilletia)属の種(なまぐさ黒穂病(common bunt)すなわち"stinking smut")、例えばコムギにつくティレティア・トリティシ(T. tritici)(ティレティア・カリエス(T. caries)と同義、コムギ黒穂病)およびティレティア・コントロベルサ(T. controversa)(萎縮なまぐさ黒穂病)など、
・オオムギまたはコムギにつくティフラ・インカルナタ(Typhula incarnata)(灰色雪腐病)、
・ウロシスティス(Urocystis)属の種、例えばライムギにつくウロシスティス・オキュルタ(U. occulta)(茎黒穂病)、
・マメ(例えばウロマイセス・アペンディクラタス(U. appendiculatus)、ウロマイセス・ファセオリ(U. phaseoliと同義))およびテンサイ(例えばウロマイセス・ベタエ(U. betae))などの野菜につくウロマイセス(Uromyces)属の種(さび病)、
・禾穀類(例えばウスティラゴ・ヌダ(U. nuda)およびウスティラゴ・アベナエ(U. avaenae))、トウモロコシ(例えばウスティラゴ・マイディス(U. maydis):トウモロコシ黒穂病)およびサトウキビにつくウスティラゴ(Ustilago)属の種(裸黒穂病)、
・リンゴ(例えばヴェンチュリア・イナエクアリス(V. inaequalis))および洋ナシにつくヴェンチュリア(Venturia)属の種(黒星病)、
・果実および観葉植物、ブドウの木、ソフトフルーツ、野菜および農作植物などの様々な植物につくバーティシリウム(Verticillium)属の種(立ち枯れ病)、例えばイチゴ、アブラナ、ジャガイモおよびトマトにつくバーティシリウム・ダリアエ(V. dahliae)。
本発明によれば、ピラクロストロビンとPGR(特に塩化クロルメコート)の組成物は、他の活性化合物(例えば除草剤、殺虫剤、成長調節剤、殺菌剤あるいは肥料)と共に存在し得る。
本発明の方法および組成物の有利な有効性は、以下の実験によって示される。
実施例1
コムギの種子を、標準装置としてのバッチ処理機中で処理した。適切な混合時間を選択することによって混合強度を操作した。混合容器からピペットを用いてスラリーの関連容量を取り、開口部を通して処理機の中心に適用した。処理機を起動し、本化学物質を徐々に適用して種子上で最大分布を得た。混合時間の終了後、処理機を停止させ、処理された種子を紙袋に詰め、これらの種子を通気、乾燥させた。本化合物は、種子1kg当たり以下に示す施用量で施用した。スラリー調製物は、機械中の損失を補うのに十分な余剰を含むように調整しなければならなかった。
種子を処理して乾燥させた後、標準的な農業機器を用いて、準備した圃場にこれらの種子を一般的な量で播種した。選択した試験設計は、各処理の3回反復を包含するランダム化ブロック設計であった。
枯死した植物の数は、播種の71日後に決定した。
結果を以下に示す。
Figure 2011510957
実施例2
トウモロコシの種子を、標準装置としてのバッチ処理機中で処理した。適切な混合時間を選択することによって混合強度を操作した。混合容器からピペットを用いてスラリーの関連容量を取り、開口部を通して処理機の中心に適用した。処理機を起動し、本化学物質を徐々に適用して種子上で最大分布を得た。混合時間の終了後、処理機を停止させ、処理された種子を紙袋に詰め、これらの種子を通気、乾燥させた。本化合物は、種子1kg当たり以下に示す施用量で施用した。スラリー調製物は、機械中の損失を補うのに十分な余剰を含むように調整しなければならなかった。
種子を処理して乾燥させた後、標準的な農業機器を用いて、準備した圃場にこれらの種子を一般的な量で播種した。選択した試験設計は、各処理の3回反復を包含するランダム化ブロック設計であった。
枯死した植物の数は、播種の65日後に決定した。
結果を以下に示す。
Figure 2011510957

Claims (18)

  1. 有効成分として、ピラクロストロビンと塩化クロルメコートとを相乗的有効量で含む組成物。
  2. ピラクロストロビンと塩化クロルメコートが100:1〜1:100の重量比で存在する、請求項1に記載の組成物。
  3. 植物の健康を改善するための、請求項1または2に記載の組成物の使用。
  4. 植物病原性菌類の防除のための、請求項1または2に記載の組成物の使用。
  5. 種子を保護する方法であって、該種子を、播種の前および/または前発芽の後に、相乗的有効量のピラクロストロビンおよび植物成長調節剤と接触させるステップを含んでなる、前記方法。
  6. ピラクロストロビンと植物成長調節剤を含む種子であって、ピラクロストロビンと植物成長調節剤が相乗的有効量で存在し、各有効成分が種子100kg当たり0.1〜1000gの量で存在する、前記種子。
  7. 通常入手可能な種子を、ピラクロストロビンおよび植物成長調節剤と接触させるステップを含んでなる、請求項6に記載の種子を包含する有効成分の調製方法。
  8. 植物中および/または植物上で植物病原性菌類を防除し、および/または植物の健康を改善する方法であって、該植物の成長が期待される種子を、播種の前および/または前発芽の後に、相乗的有効量のピラクロストロビンおよび植物成長調節剤で処理する、前記方法。
  9. 植物成長調節剤が、塩化クロルメコート、メピコート、およびメピコート塩から選択される、請求項6に記載の種子。
  10. 植物成長調節剤が塩化クロルメコートである、請求項9に記載の種子。
  11. 植物成長調節剤がペンタホウ酸メピコートである、請求項10に記載の種子。
  12. 植物成長調節剤が、塩化クロルメコート、メピコートおよびメピコート塩から選択される、請求項7または8に記載の方法。
  13. 植物成長調節剤が塩化クロルメコートである、請求項12に記載の方法。
  14. 植物成長調節剤がペンタホウ酸メピコートである、請求項12に記載の方法。
  15. 植物の発芽が改善される、請求項8および12〜14のいずれか1項に記載の方法。
  16. 植物の水ストレス耐性が改善される、請求項8および12〜14のいずれか1項に記載の方法。
  17. 種子が遺伝子改変されている、請求項6に記載の種子。
  18. 植物が、遺伝子操作法を含む育種により、除草剤および/または殺菌剤および/または殺虫剤に対して耐性な植物である、請求項8、12〜16のいずれか1項に記載の方法。
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