JP2011253968A - 乾燥装置およびフローはんだ付けライン - Google Patents

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公明 中谷
Kenichiro Suetsugu
憲一郎 末次
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Abstract

【課題】低VOCフラックスを使用した電子回路基板に対して良好な乾燥を行うための乾燥装置及びフローはんだ付けラインを提供する。
【解決手段】チャンバー部1の熱風流入口5aに第1ウイングユニット12と第2ウイングユニットを組み合わせたウイング方式ユニット8を設置する。第1ウイングユニット12および第2ウイングユニット13は熱風の流入方向と直交する平面に対して傾斜した複数の板状の羽根を備えており、その傾斜角度は、前記熱風流入口の中央部に近い位置に配置された羽根ほど大きな角度であり、かつ前記熱風流入口の中央部から離れた位置に配置された羽根ほど小さな角度である。また、第1ウイングユニットによる熱風の分散方向と第2ウイングユニットによる熱風の分散方向とが交差している。
【選択図】図1

Description

本発明は、VOCフリーフラックス(VOC:Volatile Organic Compounds,揮発性有機化合物)や低VOCフラックスに適した乾燥装置、およびフローはんだ付けラインに関する。
電子回路基板のフローはんだ付けを行う工場の作業ラインには、電子回路基板搬送用のコンベア(基板搬送路)が設置されており、そのコンベア上の電子回路基板の搬送方向に沿って、スプレーフラクサー装置内に設けられたフラクサー(フラックス塗布装置)、フローはんだ付け装置内に設けられたプレヒータ、噴流はんだ槽、冷却機などの処理装置が、順次配置されている。
図9は、特許文献1などに示されている、従来のはんだ付けラインを示す図である。このはんだ付けラインにおいては、スプレーフラクサー装置200とフローはんだ付け装置210との間に乾燥装置110が設置されている。
このはんだ付けラインに投入された電子回路基板700は、コンベアなどの基板搬送路600によって搬送されながら、スプレーフラクサー装置200内のフラクサー150によって液状のフラックスが塗布された後、乾燥装置110に送られ、この乾燥装置110に内蔵されている熱風吹き出しヒータ260などによって下面から熱風を送風される。この熱風が吹き付けられることにより、塗布されたフラックスに含まれる水分が蒸発し、フラックスの溶剤が除去された状態となる。
その後、電子回路基板700は、フローはんだ付け装置210に送られ、プレヒータ160で予備加熱され、噴流はんだ槽170ではんだを付着され、冷却機180で冷却される各工程を経て、はんだ付けが完了する。
このフローはんだ付けラインにおいて、乾燥装置110は、噴流はんだ槽170で電子回路基板700へ溶融はんだが付着する前に、電子回路基板700に塗布されたフラックスから水分を除去するためのものである。このような乾燥装置110を設置する理由を以下に示す。
フローはんだ付けの工程において、フラクサー150で塗布されるフラックスとしては、一般に、はんだ付け用の液状フラックスが用いられる。このフラックスは、電子回路基板700のはんだ付け面に付着している酸化被膜の除去や汚れを落とす役割をしているものである。この液状フラックスの塗布された電子回路基板700が、プレヒータ260内に投入されて100〜150℃で加熱されることにより、フラックス内の活性剤の作用が発揮され、この温度をしばらく維持することで電子回路基板700のはんだ付け面部が洗浄される。
液状フラックス内の活性剤の作用は、加熱を行わなければ発揮されないため、はんだ付け部を十分に洗浄するためには、プレヒータ260による予備加熱が必要である。また、液状フラックスは、ロジンや活性剤を溶剤に溶解させたものであるため、その溶剤を除去するためにも、プレヒータ260による予備加熱を行なって溶剤除去をする工程が必要となる。この溶剤除去の工程を行わないと、表面に液状フラックスを塗布した電子回路基板700が噴流はんだ槽170にて高温の溶融はんだに直接接触しても、表面の液状フラックス内に残っている溶剤が電子回路基板700へはんだが付着することを阻害するため、良好なはんだ接合面を得ることができない。
上述の液状フラックスの溶剤には、ロジンや活性剤がよく溶解する、イソプロピルアルコールなどのアルコール類が使用されている。しかしながら、アルコールのようなVOC(Volatile Organic Compounds,揮発性有機化合物)は、大気中に放出されると、紫外線などにより分解されラジカルを形成し、光化学スモッグなどの発生原因となってしまう。そこで、VOCの量を減らしたフラックス(低VOCフラックス)や、VOCを用いない液状のフラックス(VOCフリーフラックス)が開発されている。
この低VOCフラックスやVOCフリーフラックスでは、溶剤として、アルコールよりも蒸発しにくい水を用いており、従来の液状フラックスに対して行う予備加熱の温度(100〜150℃)では、水分を十分に除去するためには時間が掛かってしまう。ところが、コンベア速度をあまり遅くできないという機械的な規制などがあるため、従来の予備加熱温度では、電子回路基板700を噴流はんだ槽170へ投入する前に水分を完全に除去することが困難である。そのため、乾燥装置110を設置せずに低VOCフラックスやVOCフリーフラックスを使用してフローはんだ付け工程の作業を実施した場合、はんだボール、はんだ濡れ上がり不良、ブリッジなどの問題が生じ、従来の液状フラックスを使用した場合と同等の仕上りを得ることができないおそれがある。
このような理由から、特許文献1などに示されている従来のフローはんだ付けラインでは、噴流はんだ槽170にて電子回路基板700へ溶融はんだが付着する前に、電子回路基板700に塗布された液状フラックスから水分を除去するために、乾燥装置110を備えているのである。
特開2005−203582号公報
しかしながら、従来の乾燥装置110において、熱風吹き出しヒータ260などによって熱風を電子回路基板700の下面(はんだ付け面側)から送風した場合、電子回路基板700のはんだ付け面内において熱風吹き出しヒータ260などが設置されている場所の直上付近では強い熱風があたり、乾燥状態が良好になるものの、熱風吹き出しヒータ260などが設置されている場所の直上から遠いところについては、弱い熱風しかあたらないため、良好な乾燥状態とならない。したがって、電子回路基板700のはんだ付け面の乾燥状態に、場所ごとのバラツキが発生してしまう。
従来の熱風吹き出しヒータ260の具体例としては、図10に示すように、ケース270の中に多数のノズル280が配置されている構造のものがある。ノズル280は上部にスリット290が形成されており、ノズル280の下面には流出口300が穿設されている該流出口にはパイプ310が接続されていて、パイプ310は熱風発生器320に接続されている構造となっている。
しかし、この構造では、パイプ310の真上には強い熱風を電子回路基板700のはんだ付け面にあてることが可能であるが、パイプ310の真上から離れたところには、強い熱風をあてることができない構造になっている。例えば、パイプ310の直径が100mmの場合、電子回路基板700の基板搬送路600における流れ方向に対して直交する方向の基板寸法が50mmであれば、その電子回路基板700全体に熱風をあてることができるが、同方向の基板寸法が300mmであれば、熱風が基板の全体にはいきわたらず、基板全域の70%以上は乾燥させることができない。
そのため、電子回路基板700をこのような乾燥装置110に通した後、プレヒータ160で均一に予備加熱を行っても、電子回路基板700上の乾燥状態は不均一のままであり、この状態で噴流はんだ槽170ではんだに浸漬を付着させると、はんだボール、ブリッジなどの品質不良を生じてしまう。
本発明は、前記課題を解決するものであり、低VOCフラックスを使用した電子回路基板に対して良好な乾燥を行うための乾燥装置及びフローはんだ付けラインを提供することを目的とする。
本発明の乾燥装置は、基板搬送路にて搬送される電子回路基板を乾燥させるために用いられる乾燥装置であって、前記基板搬送路を覆うように形成されるチャンバー部を備え、前記チャンバー部には、前記チャンバー部内を通過する前記電子回路基板の表面へ向けて、熱風が流入する熱風流入口が形成されており、前記熱風流入口には、前記電子回路基板表面に沿った第1の方向、及び前記第1の方向と交差し前記電子回路基板表面に沿う第2の方向へ、前記チャンバー部内において熱風を分散させるウイング方式ユニットが設置されており、前記ウイング方式ユニットは、前記第1の方向に並ぶ複数の板状の羽根を備えた第1ウイングユニットと、前記第2の方向に並ぶ複数の板状の羽根を備えた第2ウイングユニットとを組み合わせた構成であり、前記第1ウイングユニットが備える複数の板状の羽根は、熱風の流入方向と直交する平面に対して前記第1の方向へ傾斜しており、前記第2ウイングユニットが備える複数の板状の羽根は、熱風の流入方向と直交する平面に対して前記第2の方向へ傾斜しており、第1ウイングユニット及び第2ウイングユニットの各羽根の傾斜角度は、前記熱風流入口の中央部に近い位置に配置された羽根ほど大きな角度であり、かつ前記熱風流入口の中央部から離れた位置に配置された羽根ほど小さな角度であることを特徴とする。
また、前記第1ウイングユニットは、各羽根の前記熱風流入口の中央部からの距離が調整でき、かつ各羽根の傾斜角度が調整できる第1の風向調整機構を備えたことを特徴とする。
また、前記第2ウイングユニットは、各羽根の前記熱風流入口の中央部からの距離が調整でき、かつ各羽根の傾斜角度が調整できる第2の風向調整機構を備えたことを特徴とする。
また、前記熱風流入口の直径が100mmであり、前記第1ウイングユニットが備える複数の板状の各羽根を、前記熱風流入口の中心部に対して対称な位置にある羽根を一対の羽根対として、各羽根対を、中心部から近い順に第1の羽根対、第2の羽根対、第3の羽根対、第4の羽根対、第5の羽根対とし、前記第1の羽根対のそれぞれの羽根が、前記熱風流入口の中心部から10±3mm離れた位置に配置されており、かつ傾斜角度が75±5度であり、前記第2の羽根対のそれぞれの羽根が、前記熱風流入口の中心部から25±3mm離れた位置に配置されており、かつ傾斜角度が60±5度であり、前記第3の羽根対のそれぞれの羽根が、前記熱風流入口の中心部から35±3mm離れた位置に配置されており、かつ傾斜角度が50±5度であり、前記第4の羽根対のそれぞれの羽根が、前記熱風流入口の中心部から45±3mm離れた位置に配置されており、かつ傾斜角度が45±5度であり、前記第5の羽根対のそれぞれの羽根が、前記熱風流入口の中心部から55±3mm離れた位置に配置されており、かつ傾斜角度が40±5度であることを特徴とする。
また、前記熱風流入口が直径が100mmであり、前記第2ウイングユニットが備える複数の板状の各羽根を前記熱風流入口の中心部に対して対称な位置にある羽根を一対の羽根対として、各羽根対を、中心部から近い順に第6の羽根対、第7の羽根対とし、前記第6の羽根対のそれぞれの羽根が、前記熱風流入口の中心部から15±3mm離れた位置に配置されており、かつ傾斜角度が80±5度であり、前記第7の羽根対のそれぞれの羽根が、前記熱風流入口の中心部から25±3mm離れた位置に配置されており、かつ傾斜角度が70±5度であることを特徴とする。
また、本発明のフローはんだ付けラインは、電子回路基板を搬送する基板搬送路を有するフローはんだ付けラインであって、前記電子回路基板のはんだ付け面に低VOCフラックスを塗布するフラクサーと、本発明の乾燥装置と、前記電子回路基板を加熱するプレヒータと、前記電子回路基板のはんだ付け面に溶融はんだを付着させる噴流はんだ槽と、前記電子回路基板を冷却させる冷却機とが、前記基板搬送路における電子回路基板の進行方向に沿って順次配置されていることを特徴とする。
本発明の乾燥装置およびフローはんだ付けラインによれば、複数の羽根を用いたウイング方式ユニットを備えて熱風の風向を調整することで、大きな寸法の電子回路基板に対しても、電子回路基板全体へ均一に熱風をあてることが可能となり、電子回路基板表面上の乾燥状態にバラツキがない乾燥方式が実現できる。
本発明のフローはんだ付け装置に用いる乾燥装置の構造を示す断面図であり、(a)は側面断面図、(b)は正面断面図 本発明の乾燥装置を使用したフローはんだ付けラインの全体的な構成を示す図 チャンバー部の内部を示す図であり、(a)は図1(a)のA−A断面図、(b)は図1(a)のB−B断面図 ウイング方式ユニットの構造を示す図であり、(a)は第1ウイングユニットと第2ウイングユニットとを組み合わせる様子を示す図、(b)はウイング方式ユニットの側面図、(c)は平面図 第1ウイングユニットの構造を示す図であり、(a)は側面図、(b)は正面図、(c)は平面図 第2ウイングユニットの構造を示す図であり、(a)は側面図、(b)は正面図、(c)は平面図 熱風ダクトからチャンバー部に入る際の熱風の強度分布を示す図 チャンバー部における熱風の強度分布を示す図であり、(a)は第1ウイングユニットのみを使用した場合の図、(b)は第2ウイングユニットのみを使用した場合の図、(c)は第1ウイングユニットと第2ウイングユニットとを組み合わせて使用した場合の図 従来のはんだ付けラインを示す図 従来の熱風吹き出しヒータの形状を示す斜視図
以下本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
図2は、本発明のフローはんだ付けラインの全体的な構成を示す図である。このフローはんだ付けラインにおいては、電子回路基板7を基板搬送方向Sへ搬送するコンベアなどの基板搬送路6に沿って、電子回路基板7のはんだ付け面に低VOCフラックス15aを塗布するフラクサー15を備えるスプレーフラクサー装置20と、電子回路基板7に塗布されたフラックス内の溶剤を乾燥させる乾燥装置11と、電子回路基板7を予備加熱するプレヒータ16と、電子回路基板7のはんだ付け面にノズル17aで溶融はんだ60を吹き付けて付着させる噴流はんだ槽17と、電子回路基板7を冷却させる冷却機18とが、順次配置されている。
ここで、プレヒータ16、噴流はんだ槽17、冷却機18をまとめてフローはんだ付け装置21と呼ぶ。
図1は、本発明のフローはんだ付けラインに用いられる乾燥装置11の構成を示した図である。なお、乾燥装置11を有さない既存のはんだ付けラインに新たに乾燥装置11を設置する場合に、他の各装置の配置を移動することなく設置できるよう、この乾燥装置11は既存のスプレーフラクサー装置20とフローはんだ付け装置21との間に収まる大きさとすることが望ましい。
図1(a)に側面断面図(基板搬送路6の側方から見た場合の断面図)を示すように、この乾燥装置11は、チャンバー部1と、チャンバー部1の内部を貫通し電子回路基板を搬送させる基板搬送路6と、チャンバー部1の上面に接続される排気ダクト4と、チャンバー部1の底面に接続される熱風ダクト5と、チャンバー部1の底面においてチャンバー部1と熱風ダクト5との接続位置に設置されたウイング方式ユニット8と、空気を加熱して熱風を発生させる熱風発生器10と、熱風ダクト5を通じてチャンバー部1へと熱風を流入させる風の流れを発生させる送風器9とで構成される。
チャンバー部1は、チャンバー下部2とチャンバー上部3とで構成されており、基板搬送路6を覆う形で形成されている。
チャンバー部1の形状は、図1(b)に正面断面図(基板搬送方向Sから見た場合の断面図)を示すように、基板搬送路6が通る開口部1a付近で幅が最大になっており、チャンバー部1の上面、底面にそれぞれ接続される排気ダクト4、熱風ダクト5に向かって幅が小さくなってゆき、排気ダクト4、熱風ダクト5とチャンバー部1との接続部分で幅が最小となっている。チャンバー部1をこのような形状に設計しているのは、フラックスを塗布された電子回路基板7が基板搬送路6を通じて乾燥装置11に搬入されたときに、熱風ダクト5からウイング方式ユニット8、チャンバー部1、排気ダクト4の順に通過する熱風を、効果的に電子回路基板7に当てられるようにするためである。
図3は、図1に示す乾燥装置11のチャンバー部1を、その内部からみた図である。図3(a)は、チャンバー下部2を図1(a)における矢印Aの方向、すなわち上方からみた図であり、図3(b)はチャンバー上部3を図1(a)における矢印Bの方向、すなわち下方からみた図である。
図3(a)に示すように、チャンバー下部2の底面における熱風ダクト5からのチャンバー部1への入り口、すなわち熱風流入口5aに、ウイング方式ユニット8が設置されている。熱風流入口5aからチャンバー部1へ送り込まれる熱風は、後に詳しく説明するが、このウイング方式ユニット8を通過することで、チャンバー部1内に分散して、チャンバー部1内を通過する電子回路基板7全体を均一に乾燥させ、その後熱風は図3(b)に示すチャンバー上部3の上面へと流れ、排気ダクト4に送り込まれることになる。
次にウイング方式ユニット8について説明する。図4(a)に示すように、このウイング方式ユニット8は、第1ウイングユニット12と第2ウイングユニット13の2種類のウイングユニットを重ね合わせて組み合わせることで構成されている。なお、図4(b)はウイング方式ユニット8を基板搬送方向Sの側方(図2や図1(a)と同じ方向)から見た図(側面図)、図4(c)は上方から見た図(平面図)である。また、基板搬送方向Sと平行な方向をX方向、紙面においてX方向と直交する方向をY方向とする。
図4(a)における上側のウイングユニットを第1ウイングユニット12とし、図4(a)における下側の第2ウイングユニット13とする。
この2種類のウイングユニットは、各々複数の羽根を備えたユニットになっていることで、重ねて組み合わせることが可能な構造となっている。図4(a)では、第2ウイングユニット13を下部に置き、その上に第1ウイングユニット12を重ねた構成としている。こうして図4(b),図4(c)のように構成したウイング方式ユニット8を、図3(a)に示すように、チャンバー部1の底面に設置する。
第1ウイングユニット12について詳しく説明する。ウイング方式ユニット8を形成する第1ウイングユニット12の構造について、図5(a)に側面図、図5(b)に正面図(基板搬送方向Sから見た図)、図5(c)に平面図を示す。なお、図5(a)の左側には図5(b)のC−C断面図を示している。
この第1ウイングユニット12は、図5(b)に示すように、向かい合うように配置される2つのブラケット37に複数の羽根固定ブロック36を調整ねじ38で取り付けて、その複数の羽根固定ブロック36に、板状で例えば幅方向の大きさ125mm、高さ15mm、厚さ1mmの羽根をそれぞれはめ込める構造となっている。
なお、このブラケット37は、第1ウイングユニット12が熱風流入口5aに設置されたとき、その長さ方向L1が熱風の流入方向と直交する平面に対して平行になるよう構成されている。
第1ウイングユニット12が備える複数の羽根は、図5(a)に示すように、ブラケット37の中央から対称に配置されている。中央に近い位置に配置された羽根ほどブラケット37の長さ方向L1に対して大きな角度で傾斜しており、かつ中央から離れた位置に配置された羽根ほどブラケット37の長さ方向L1に対して小さな角度で傾斜している。
これらの羽根について、対称な位置にある羽根を一対の羽根対として、中央に近い羽根対から順に、名称を第1の羽根対31、第2の羽根対32、第3の羽根対33、第4の羽根対34、第5の羽根対35とする。
ここで、ブラケット37には、図5(a)に示すように、ブラケット37の長さ方向L1に沿って長穴37aが設けられており、調整ねじ38はこの長穴37a内の所定の位置に締め付けて取り付けられる。そして、この調整ねじ38を緩めることで、各羽根がはめ込まれた羽根固定ブロック36の長穴37a内における配置と角度を変更できるため、各羽根のブラケット37における配置と角度は自由に変更できる構造になっている。
以上のように構成された第1ウイングユニット12は、図4に示すように第2のウイングユニット13と組み合わされた状態で、図3(a)のように、チャンバー部1(のチャンバー下部2)と熱風ダクト5との接続位置である熱風流入口5aに、ブラケット37の長さ方向L1が熱風の流入方向と直交する平面に対して平行になるように設置されると、各羽根が熱風の流入方向と直交する平面に対して傾斜した状態となり、流入する熱風の風向を、熱風の流入方向に対して交差し電子回路基板7表面に沿った方向(図3(a)ではY方向)に分散させる。そして、各羽根の配置と角度を変更することで、自在に熱風の分散方向、分散範囲、強度を調整することが可能である。したがって、調整ねじ38は第1の熱風風向調整機構として機能する。
なお、図5においては、各羽根が上向きになるように配置しているため、各羽根が取り付けた位置から自重でずれてしまわないように、羽根固定ブロック36を用いているが、各羽根が安定した状態で取り付けられるならば、羽根固定ブロック36は必ずしも必要ではない。
次に第2ウイングユニット13について詳しく説明する。ウイング方式ユニット8を形成する第2ウイングユニット13の構造について、図6(a)に側面図、図6(b)に正面図、図6(c)に平面図を示す。なお、図6(b)の左側には図6(a)のD−D断面図を示している。
この第2ウイングユニット13は、図6(a)に示すように、向かい合うように配置される2つのブラケット43に、板状で例えば幅方向の大きさ65mm、高さ40mm、厚さ1mmの複数の羽根の一端を調整ねじ44で取り付ける構造となっている。これら複数の羽根は、図6(b)に示すように、ブラケット43の中央から対称に配置されており、中央に近い位置に配置された羽根ほどブラケット43の長さ方向L2に対して大きな角度で傾斜しており、かつ中央から離れた位置に配置された羽根ほどブラケット43の長さ方向L2に対して小さな角度で傾斜している。
なお、このブラケット43は、第2ウイングユニット13が熱風流入口5aに設置されたとき、その長さ方向L2が熱風の流入方向と直交する平面に対して平行になるよう構成されている。
これらの羽根について、対称な位置にある羽根を一対の羽根対として、中央に近い羽根対から順に、名称を第6の羽根対41、第7の羽根対42とする。
ここで、ブラケット43には、図6(b)に示すように、ブラケット43の長さ方向L2に沿って長穴43aが設けられており、調整ねじ44はこの長穴43a内の所定の位置に締め付けて取り付けられる。そして、各羽根のブラケット37における配置と角度は、この調整ねじ44を緩めることで、自由に変更できる構造になっている。
以上のように構成された第2ウイングユニット13は、図5の第1ウイングユニット12と同様、図3(a)の熱風流入口5aに、ブラケット43の長さ方向L2が熱風の流入方向と直交する平面に対して平行になるように設置されると、各羽根が熱風の流入方向と直交する平面に対して傾斜した状態となり、流入する熱風の風向を、熱風の流入方向に対して交差し電子回路基板7表面に沿った方向(図3(a)ではX方向)に分散させる。そして、各羽根の配置と角度を変更することで、自在に熱風の分散方向、分散範囲、強度を調整することが可能である。すなわち、調整ねじ44は第2の熱風風向調整機構として機能する。
なお、各羽根が安定して取り付けられない場合は、第1ウイングユニット12のように、羽根固定ブロックを用いて取り付けてもよい。
そして、これら2つのウイングユニットを、第1ウイングユニット12による熱風の分散方向と第2ウイングユニット13による熱風の分散方向とが互いに交差するように配置することで、熱風流入口5aからチャンバー部1へ流入する熱風を、チャンバー部1全域に均等に分散させることができる。
図4(c)では、ウイング方式ユニット8をなす第1ウイングユニット12と第2ウイングユニット13とを、第1ウイングユニット12の複数の羽根がY方向に並ぶように、第2ウイングユニット13の複数の羽根がX方向に並ぶように組み合わせている。このように組み合わせることにより、第1ウイングユニット12による熱風の分散方向がY方向、第2ウイングユニット13による熱風の分散方向がX方向となる。
このように組み合わされたウイング方式ユニット8を、図3(a)に示すように熱風流入口5aに設置する。このとき、第1ウイングユニットのブラケット37中央のY方向位置が熱風流入口5aの中心部のY方向位置に、第2ウイングユニットのブラケット43中央のX方向位置が熱風流入口5aの中央部のX方向位置に一致するよう設置するのが望ましい。このように設置することで、電子回路基板7の基板搬送方向Sに対して平行な方向(X方向)および直交する方向(Y方向)のいずれの方向にも熱風を分散させることができる。
チャンバー部1内を通過する熱風を、こうしてウイング方式ユニット8でチャンバー部1内全体に分散させることで、基板搬送路6によって搬送されチャンバー部1内を通過する電子回路基板7が大型のサイズであっても、電子回路基板7に塗布されたフラックスを均一に乾燥させることができる。
次に、熱風を適切に分散させるためには、第1ウイングユニット12と第2ウイングユニットの各羽根の配置をどうするか、及び、各羽根の角度をどうするかについての具体的な実施例を示す。
図7は、熱風ダクト5を通過する熱風の風速分布(強度分布)を示す。風速分布の見方として、色の濃い部分は風速の大きい(強い)部分を示し、薄くなるにつれて風速が小さく(弱く)なることを示している。ここでは、熱風ダクト5の直径が100mmとして、中央から直径50mmの範囲をダクト中央部、それより外側の範囲をダクト側面部とする。図7においては、熱風ダクト5を実線で、ダクト中央部を破線で示している。
図7に示す通り、ダクト中央部では熱風の風速が大きく(強く)、ダクト側面部にいくにつれ、熱風の風速は小さく(弱く)なる。
このようなダクト中央部に集中する熱風をチャンバー部1全体に分散させるため、ウイング方式ユニット8の第1ウイングユニット12及び第2ウイングユニット13に取り付けられている複数の羽根は、熱風ダクト5から流れる熱風を、ダクト中央部から図7における上下左右対称に分散するように配置される。
図5(a)に、第1ウイングユニット12の複数の羽根の適正な配置と角度の構成例を示す。
発明者ははじめ、熱風ダクト5から送り込まれる熱風がダクト中央部に近いほど強いため、第1の羽根対31を中央部に寄せるほうが熱風は分散しやすいと考え、第1の羽根対31をできるだけ中央へ寄せてみた。しかしながら、第1の羽根対31を中央部に寄せ過ぎると、熱風の強度分布のバランスが崩れ、強い部分の山が2つに分散してしまい、均一な強度の熱風をチャンバー部1へ送り込むことができなかった。
そこで、熱風の強度分布のバランスが崩れない適切な第1の羽根対31の配置を検討してみたところ、熱風流入口5aの直径が100mmの場合、熱風流入口5aの中心部から対称に10mm±3mm離れた位置に第1の羽根対31を配置することが適切であった。
同様に他の羽根対の配置を検討してみたところ、第2の羽根対32は熱風流入口5aの中心部から対称に25mm±3mm離れた位置に、第3の羽根対33は熱風流入口5aの中心部から対称に35mm±3mm離れた位置に、第4の羽根対34は熱風流入口5aの中心部から対称に45mm±3mm離れた位置に、第5の羽根対35は熱風流入口5aの中心部から対称に55mm±3mm離れた位置に、それぞれ配置することが適切であった。
また、羽根の角度についても検討してみたところ、第1の羽根対31を熱風の流入方向と直交する平面に対して上向き(熱風の流入方向の向き)かつ中央側から外部側に向けて75度±5度に傾斜した角度とすることで、基板搬送路6に流れる電子回路基板7へ均一な熱風をあてることができた。
また、他の羽根対の角度については、熱風ダクト5の側面部に近づくほど流入する熱風は弱くなるので、熱風ダクト5の側面部に近い側に配置される羽根対については、熱風の流入方向と直交する平面に対する角度を緩めて設置するほうがよい。例えば、第2の羽根対32の角度は熱風の流入方向と直交する平面に対して60度±5度、第3の羽根対33の角度は熱風の流入方向と直交する平面に対して50度±5度、第4の羽根対34の角度は熱風の流入方向と直交する平面に対して45度±5度、第5の羽根対35の角度は熱風の流入方向と直交する平面に対して40度±5度にするとよい。なお、いずれの羽根も向きは上向きであり、第1ウイングユニット12の中央部から外部側に向けて傾斜する角度となっている。
以上のように複数の羽根の配置と角度を設定した第1ウイングユニット12のみを、熱風流入口5aに、各羽根がY方向に並ぶように配置して熱風をチャンバー部1へ送り込んでみたところ、図8(a)にチャンバー部1内における熱風の強度分布を示すように、チャンバー部1内へ、基板搬送方向Sに対して直交する方向(Y方向)全域に、熱風の風速を極力落とすことなく、均一な熱風を送り込むことができた。
次に、図6(b)に、第2ウイングユニット13の複数の羽根の適正な配置と角度の構成例を示す。
第1ウイングユニット12と同様に、複数の羽根の適切な配置について検討してみたところ、熱風ダクト5の直径が100mmの場合、第6の羽根対41は中心部から対称に15mm±3mmの位置に、第7の羽根対42は中心部から対称に25mm±3mmの位置に配置するのが適切であった。
また、角度についても検討してみたところ、第6の羽根対41の角度は熱風の流入方向と直交する平面に対して下向き(熱風の流入方向と反対側の向き)かつ外部側から中央側にむけて80度±5度に傾斜した角度、第7の羽根対42の角度は熱風の流入方向と直交する平面に対して下向きかつ外部側から中央側にむけて70度±5度にするのが適切であった。
なお、第7の羽根対42よりも外側へ第8の羽根対以降を設置することについても検討してみたが、第8の羽根対以降を設置すると、羽根に遮られて熱風の強度が全体的に低下したため、第2ウイングユニットの羽根は第6の羽根対41、第7の羽根対42のみとするのが適切であった。
以上のように複数の羽根の配置と角度を設定した第2ウイングユニット13のみを、熱風流入口5aに、各羽根がX方向に並ぶように配置して熱風をチャンバー部1へ送り込んでみたところ、図8(b)にチャンバー部1内における熱風の強度分布を示すように、チャンバー部1へ、基板搬送方向Sに対して平行な方向全域に、熱風の風速を極力落とすことなく、均一な熱風を送り込むことができた。
以上をまとめると、ウイング方式ユニット8の複数の羽根の配置と傾斜角度を、熱風ダクト5の直径が100mmの場合、以下の範囲に設定することが望ましい。
図5(a)に示す第1ウイングユニット12における、複数の羽根の配置と角度について、第1の羽根対31〜第5の羽根対35の位置X1〜位置X5と、熱風の流入方向と直交する平面に対しての第1の羽根対31〜第5の羽根対35の角度θ1〜角度θ5は、
第1の羽根対31については、X1=10mm±3mm、θ1=75度±5度、
第2の羽根対32については、X2=25mm±3mm、θ2=60度±5度、
第3の羽根対33については、X3=35mm±3mm、θ3=50度±5度、
第4の羽根対34については、X4=45mm±3mm、θ4=45度±5度、
第5の羽根対35については、X5=55mm±3mm、θ5=40度±5度、
とするのが望ましい。
図6(b)に示す第2ウイングユニット13における、複数の羽根の配置と角度について、第6の羽根対41の位置X6,第7の羽根対42の位置X7と、熱風の流入方向と直交する平面に対しての第6の羽根対41の角度θ6,第7の羽根対35の角度θ7は、
第1の羽根対41については、X6=15mm±3mm、θ6=80度±5度、
第2の羽根対42については、X7=25mm±3mm、θ7=70度±5度、
とするのが望ましい。
なお、各羽根の角度については、中央に近い位置に配置された羽根ほど大きな角度で傾斜しており、かつ中央から離れた位置に配置された羽根ほど小さな角度で傾斜している、ということから、以下の関係を満たしている。
θ1>θ2≧θ3≧θ4≧θ5
θ6≧θ7
以上のように各羽根の配置と角度が設定されたウイング方式ユニット8を、図4(c)に示すように、第1ウイングユニット12の複数の羽根がY方向に並ぶように、第2ウイングユニット13の複数の羽根がX方向に並ぶように組み合わせて、図3(a)に示すように熱風流入口5aに配置し、チャンバー部1へ熱風を送り込んでみたところ、図8(c)にチャンバー部1内における熱風の強度分布を示すように、チャンバー部1へ基板搬送方向Sに対して平行な方向(X方向)、直交する方向(Y方向)ともに、熱風の風速を極力落とすことなく、均一な熱風を送り込むことができた。
なお、複数の羽根の配置について、羽根を減らす場合について検討すると、図7で示すように、ダクト中央部に近い位置ほど熱風が強いため、中央に近い位置の羽根、具体的には図5(a)に示す第1の羽根対31、第2の羽根対32、図6(b)に示す第6の羽根対41は最低限必要である。その他の羽根については、仮に間引いたとしても、電子回路基板7に均一な熱風をあてることは可能である。
本発明の乾燥装置11を使用した場合の電子回路基板7の乾燥状態について説明する。本発明の乾燥装置11には、上記したウイング方式ユニット8が設置されているため、基板搬送路6で搬送される電子回路基板7に対して、全体に均一な強さの熱風をあてることが可能になり、電子回路基板7全体にムラを発生させることなく、均一に乾燥することが可能になる。さらに、チャンバー部1内全域に均一な強さの熱風が通過するようになるため、どのような大きさの電子回路基板7であっても、均一な乾燥状態を保つことができ、はんだ付けの品質に悪影響を及ぼさない、良好な乾燥状態を実現できる。
なお、上記の実施例では、図1(a)に示すように、熱風ダクト5をチャンバー部1の下方に、排気ダクト4をチャンバー部1の上方に配置しているが、熱風ダクト5と排気ダクト4の配置は図1(a)に示すような配置に限るものではなく、熱風ダクト5をチャンバー部1の上方に、排気ダクト4をチャンバー部1の下方に配置したり、チャンバー部1の側方に各ダクトを取り付けたりしてもよい。ただし、ウイング方式ユニット8は、熱風ダクト5からチャンバー部1に熱風が流入する位置、すなわち熱風ダクト5とチャンバー部1との接続部分に配置する必要がある。
なお、図2に示す乾燥装置11は、フローはんだ付け装置21からの廃熱を利用する構造となっている。フローはんだ付け装置21にあるプレヒータ16近辺において廃熱で熱せられた空気は、第1循環ダクト23、第1フィルター25、第2循環ダクト22、第2フィルター24を通過して、送風機9へ流入する。すると、廃熱で熱せられた空気は、送風機9によって熱風ダクト5を通じて乾燥装置11のチャンバー部1へ流入させられることになる。そして、乾燥装置11を通過した後は、排気ダクト4を通過して、フローはんだ付け装置21に設置している本体ダクトに中継され、装置外部へ排出される。
このような構造にすることで、乾燥装置11のチャンバー部1に、プレヒータ16の廃熱で50℃〜80℃程度に熱せられた空気を送り込むことが可能になる。フローはんだ付け装置21内で発生する廃熱を利用することで、熱源を発生させる装置を補助できる、あるいは熱源発生装置自体が不要となるため、乾燥装置11が約0.3kwh〜1.5kwh程度の消費電力で動作するようにでき、省エネルギーを実現することも可能となる。
以上のように、本発明に係るウイング方式ユニットを有する乾燥装置を使用することにより、電子回路基板全体を均一な乾燥状態とすることができる。そのため、この乾燥装置を有するフローはんだ付けラインを用いると、低VOCフラックスを使用した場合でも、フラックス内の溶剤を良好に除去することができるため、噴流はんだ槽において電子回路基板のはんだ付け面に溶融はんだを吹き付けた際に、電子回路基板へのはんだの付着が溶剤によって阻害されることがなく、ボールやブリッジの無い良好なはんだ付け接合面を得ることができる。
本発明の乾燥装置は、一般のはんだ付け装置、即ちフラクサー、プレヒータ、はんだ槽、冷却機が順次配置されたものに対して使用することができる。つまり、従来のはんだ付け装置において、低VOCの水系フラックスに変更しても、本発明のウイング方式ユニットを搭載した乾燥装置を設置することで、均一に熱風をあてることができるため、ムラなく乾燥させることができて、高品質なはんだ付けが実現できる。
1 チャンバー部
2 チャンバー下部
3 チャンバー上部
4 排気ダクト
5 熱風ダクト
6 基板搬送路
7 電子回路基板
8 ウイング方式ユニット
9 送風機
10 熱風発生器
11 乾燥装置
12 第1ウイングユニット
13 第2ウイングユニット
15 フラクサー
16 プレヒータ
17 噴流はんだ槽
18 冷却機
20 スプレーフラクサー装置
21 フローはんだ付け装置
22 第1循環ダクト
23 第2循環ダクト
24 第1フィルター
25 第2フィルター
31 第1の羽根対
32 第2の羽根対
33 第3の羽根対
34 第4の羽根対
35 第5の羽根対
36 羽根固定ブロック
37 ブラケット
38 調整ねじ
41 第6の羽根対
42 第7の羽根対

Claims (6)

  1. 基板搬送路にて搬送される電子回路基板を乾燥させるために用いられる乾燥装置であって、
    前記基板搬送路を覆うように形成されるチャンバー部を備え、
    前記チャンバー部には、前記チャンバー部内を通過する前記電子回路基板の表面へ向けて、熱風が流入する熱風流入口が形成されており、
    前記熱風流入口には、前記電子回路基板表面に沿った第1の方向、及び前記第1の方向と交差し前記電子回路基板表面に沿う第2の方向へ、前記チャンバー部内において熱風を分散させるウイング方式ユニットが設置されており、
    前記ウイング方式ユニットは、前記第1の方向に並ぶ複数の板状の羽根を備えた第1ウイングユニットと、前記第2の方向に並ぶ複数の板状の羽根を備えた第2ウイングユニットとを組み合わせた構成であり、
    前記第1ウイングユニットが備える複数の板状の羽根は、熱風の流入方向と直交する平面に対して前記第1の方向へ傾斜しており、
    前記第2ウイングユニットが備える複数の板状の羽根は、熱風の流入方向と直交する平面に対して前記第2の方向へ傾斜しており、
    第1ウイングユニット及び第2ウイングユニットの各羽根の傾斜角度は、前記熱風流入口の中央部に近い位置に配置された羽根ほど大きな角度であり、かつ前記熱風流入口の中央部から離れた位置に配置された羽根ほど小さな角度であること
    を特徴とする乾燥装置。
  2. 前記第1ウイングユニットは、
    各羽根の前記熱風流入口の中央部からの距離が調整でき、かつ各羽根の傾斜角度が調整できる第1の風向調整機構を備えたこと
    を特徴とする請求項1に記載の乾燥装置。
  3. 前記第2ウイングユニットは、
    各羽根の前記熱風流入口の中央部からの距離が調整でき、かつ各羽根の傾斜角度が調整できる第2の風向調整機構を備えたこと
    を特徴とする請求項1に記載の乾燥装置。
  4. 前記熱風流入口の直径が100mmであり、
    前記第1ウイングユニットが備える複数の板状の各羽根について、前記熱風流入口の中心部に対して対称な位置にある羽根を一対の羽根対として、
    各羽根対を、前記熱風流入口の中心部から近い順に第1の羽根対、第2の羽根対、第3の羽根対、第4の羽根対、第5の羽根対とし、
    前記第1の羽根対のそれぞれの羽根が、前記熱風流入口の中心部から10±3mm離れた位置に配置されており、かつ傾斜角度が75±5度であり、
    前記第2の羽根対のそれぞれの羽根が、前記熱風流入口の中心部から25±3mm離れた位置に配置されており、かつ傾斜角度が60±5度であり、
    前記第3の羽根対のそれぞれの羽根が、前記熱風流入口の中心部から35±3mm離れた位置に配置されており、かつ傾斜角度が50±5度であり、
    前記第4の羽根対のそれぞれの羽根が、前記熱風流入口の中心部から45±3mm離れた位置に配置されており、かつ傾斜角度が45±5度であり、
    前記第5の羽根対のそれぞれの羽根が、前記熱風流入口の中心部から55±3mm離れた位置に配置されており、かつ傾斜角度が40±5度であること
    を特徴とする請求項2に記載の乾燥装置。
  5. 前記熱風流入口が直径が100mmであり、
    前記第2ウイングユニットが備える複数の板状の各羽根について、前記熱風流入口の中心部に対して対称な位置にある羽根を一対の羽根対として、
    各羽根対を、前記熱風流入口の中心部から近い順に第6の羽根対、第7の羽根対とし、
    前記第6の羽根対のそれぞれの羽根が、前記熱風流入口の中心部から15±3mm離れた位置に配置されており、かつ傾斜角度が80±5度であり、
    前記第7の羽根対のそれぞれの羽根が、前記熱風流入口の中心部から25±3mm離れた位置に配置されており、かつ傾斜角度が70±5度であること
    を特徴とする請求項2または請求項3のいずれかに記載の乾燥装置。
  6. 電子回路基板を搬送する基板搬送路を有するフローはんだ付けラインであって、
    前記電子回路基板のはんだ付け面に低VOCフラックスを塗布するフラクサーと、
    請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の乾燥装置と、
    前記電子回路基板を加熱するプレヒータと、
    前記電子回路基板のはんだ付け面に溶融はんだを付着させる噴流はんだ槽と、
    前記電子回路基板を冷却させる冷却機とが、
    前記基板搬送路における電子回路基板の進行方向に沿って順次配置されていることを特徴とするフローはんだ付けライン。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016540179A (ja) * 2014-09-25 2016-12-22 シェンツェン タイム ハイ−テク エクイップメント カンパニー,リミテッド 全自動真空予熱炉

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