JP2011252454A - 内燃機関の冷却装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】暖機中に、ブロック側ウォータジャケット内の冷却水の循環を停止させたまま、ヘッド側ウォータジャケット内の冷却水を循環させてもシリンダヘッドが過度に冷却されることを防止する。
【解決手段】第1冷却水流路45は、ラジエータ42内の冷却水が循環しているか否かにかかわらず、冷却水が循環する流路であり、第2冷却水流路46は、ラジエータ42内の冷却水が循環しているときに限り、冷却水が循環する流路である。そして、ラジエータ42内の冷却水の循環が停止しているとき、ヘッド側ウォータジャケット31から第1冷却水流路45へ流れる冷却水の流路上に位置し、かつ、ラジエータ42内の冷却水が循環しているとき、ヘッド側ウォータジャケット31から第2冷却水流路46へ流れる冷却水の流路上から外れるように、冷却水の流動抵抗となる抵抗体75が設けられている。抵抗体75は、第1サーモスタット弁70の一部からなる。
【選択図】図2

Description

本発明は、内燃機関の冷却装置に関する。
従来より、自動車用内燃機関において、シリンダヘッドのウォータジャケット(以下「ヘッド側ウォータジャケット」ともいう。)およびシリンダブロックのウォータジャケット(以下「ブロック側ウォータジャケット」ともいう。)に対して冷却水を並列に循環させるようにした内燃機関の冷却装置が提案されている(例えば特許文献1参照。)。この種の内燃機関の冷却装置では、ブロック側ウォータジャケット内の冷却水の循環を停止させたまま、ヘッド側ウォータジャケット内の冷却水のみを循環させる弁を備えている。そして、内燃機関のコールドスタート時に、ブロック側ウォータジャケット内の冷却水の循環を停止させたまま、ヘッド側ウォータジャケット内の冷却水を循環させることで、シリンダブロックを早急に暖めることができ、シリンダのフリクションロスを低減して燃費向上を図ることができる。
特開平5−86970号公報
このような内燃機関の冷却装置では、ブロック側ウォータジャケット内の冷却水の循環を停止させたまま、ヘッド側ウォータジャケット内の冷却水を循環させた場合、両方のウォータジャケット内の冷却水を循環させた場合と比較して、ヘッド側ウォータジャケット内を循環する冷却水の流量が大幅に増加してしまう。
通常、内燃機関の冷却装置では、ウォータポンプの吐出能力、冷却水回路の圧損などは、両方のウォータジャケットに冷却水を循環させる場合を基準に設計される。したがって、このように設計された内燃機関の冷却装置では、暖機完了前のように冷却水の水温が低いときに、ブロック側ウォータジャケット内の冷却水の循環を停止させたまま、ヘッド側ウォータジャケット内の冷却水を循環させると、シリンダヘッドが過度に冷却されるおそれがある。この場合、燃費の低下、燃料の霧化状態の低下によるエミッションの悪化などを招くおそれがある。
本発明はかかる問題に鑑みて創案されたものであり、ブロック側ウォータジャケット内の冷却水の循環を停止させたまま、ヘッド側ウォータジャケット内の冷却水を循環させることが可能な内燃機関の冷却装置において、暖機中に、ブロック側ウォータジャケット内の冷却水の循環を停止させたまま、ヘッド側ウォータジャケット内の冷却水を循環させても冷却水によってシリンダヘッドが過度に冷却されることを抑制できる内燃機関の冷却装置を提供することを目的とする。
上述の課題を解決するための手段として、本発明の内燃機関の冷却装置は、以下のように構成されている。
すなわち、本発明の内燃機関の冷却装置は、シリンダブロック内に形成されたブロック側ウォータジャケットと、シリンダヘッド内に形成されたヘッド側ウォータジャケットと、前記ブロック側ウォータジャケットと前記ヘッド側ウォータジャケットに冷却水を並列に循環させるための冷却水流路と、前記ヘッド側ウォータジャケット内の冷却水を循環させたまま、前記ブロック側ウォータジャケット内の冷却水の循環を停止させることができるように設けられた弁と、前記ウォータジャケットより下流側に互いに並列に設けられた第1冷却水流路および第2冷却水流路と、を備えるものを前提としており、前記第1冷却水流路は、ラジエータ内の冷却水が循環しているか否かにかかわらず、冷却水が循環する流路であり、前記第2冷却水流路は、ラジエータ内の冷却水が循環しているときに限り、冷却水が循環する流路である。そして、ラジエータ内の冷却水の循環が停止しているとき、前記ヘッド側ウォータジャケットから前記第1冷却水流路へ流れる冷却水の流路上に位置し、かつ、前記ラジエータ内の冷却水が循環しているとき、前記ヘッド側ウォータジャケットから前記第2冷却水流路へ流れる冷却水の流路上から外れるように、冷却水の流動抵抗となる抵抗体が設けられている。
かかる構成を備える内燃機関の冷却装置によれば、暖機中、ブロック側ウォータジャケット内の冷却水の循環が停止したまま、ヘッド側ウォータジャケット内の冷却水が循環しても、ヘッド側ウォータジャケットを通過して第1冷却水流路に流れ込む冷却水の流路上に、抵抗体があることから、ヘッド側ウォータジャケット内を循環する冷却水の流量が抑制される。
前記弁は、サーモスタット弁であり、前記抵抗体は、前記サーモスタット弁の一部であることが望ましい。
かかる構成を備える内燃機関の冷却装置によれば、サーモスタット弁の一部が抵抗体を兼ねるため、抵抗体の設置スペースを削減することができる。
また、前記両ウォータジャケットおよび前記抵抗体を迂回して、前記両ウォータジャケットより上流側と前記第1冷却水流路とを連通するバイパス流路をさらに備えることが望ましい。
ヘッド側ウォータジャケット内の冷却水を循環させたまま、ブロック側ウォータジャケット内の冷却水の循環を停止しているとき、ヘッド側ウォータジャケット内を循環する冷却水の流量が抵抗体によって抑制されると、第1冷却水路上に設置された機器に供給される冷却水の流量が低下するが、バイパス流路が設けられることによって、ウォータポンプから吐出する冷却水の一部がヘッド側ウォータジャケットおよび抵抗体を迂回して上記機器へ供給されるので、当該機器に供給される冷却水の流量不足を補うことが可能となる。
本発明の内燃機関の冷却装置によれば、暖機中に、ブロック側ウォータジャケット内の冷却水の循環を停止させたまま、ヘッド側ウォータジャケット内の冷却水を循環させても冷却水によってシリンダヘッドが過度に冷却されることを抑制することができる。
エンジン内で冷却水が循環する経路を示す模式図である。 エンジンの冷却装置における冷却水の循環回路図である。 図1のシリンダヘッドのA−A断面に相当する図であって、具体的なヘッド側ウォータジャケット等の構造例を示す図である。 他の実施形態に係る第1および第2冷却水流路を示す概略図である。
以下、本発明の実施の形態に係る内燃機関の冷却装置について図面を参照しながら説明する。本実施形態における内燃機関として、直列4気筒エンジンを例に挙げて説明する。図1は、エンジン10内で冷却水が循環する経路を示す模式図である。図2は、エンジンの冷却装置の回路図である。
図1および図2に示すように、エンジン10は、シリンダブロック20内に形成されたウォータジャケット21(以下「ブロック側ウォータジャケット21」ともいう。)と、シリンダヘッド30内に形成されたウォータジャケット31(以下「ヘッド側ウォータジャケット31」ともいう。)とを備えている。図1ではヘッド側ウォータジャケット31の図示は省略している。
ウォータポンプ40から吐出する冷却水は、シリンダブロック20の冷却水導入口22よりブロック側ウォータジャケット21の前部(気筒配列方向一端位置に配置されたシリンダ51周り)に導入される。そして、その導入された冷却水は、後述する第1サーモスタット弁70が開弁しているとき、シリンダ51の前方で分流し、その一部がブロック側ウォータジャケット21内を流れ、その余部がヘッド側ウォータジャケット31側に流れる。
ブロック側ウォータジャケット21内を流れる冷却水は、矢印91,92に示すように、各シリンダ51〜54の両側に沿って、気筒配列方向に前方(一方)から後方(他方)に向かって流れ、シリンダ54の後方で合流する。そして、シリンダ54の後方に到達した冷却水は、シリンダブロック20とシリンダヘッド30の間に介装されたガスケット60に形成された貫通孔からなる連通路62とシリンダヘッド30に形成された案内流路32(図2参照)とを通過し、ヘッド側ウォータジャケット31を通過した冷却水と合流する。
ヘッド側ウォータジャケット31内には、冷却水導入口22よりブロック側ウォータジャケット21の前部に導入された冷却水が、ガスケット60に形成された貫通孔からなる連通路61を通じて供給され、矢印93に示すように、概ね各シリンダ51〜54の燃焼室壁に沿って気筒配列方向に前方(一方)から後方(他方)に向かって流れる。そして、ヘッド側ウォータジャケット31を通過した冷却水は、後述する第1サーモスタット弁70が開弁状態であれば、ブロック側ウォータジャケット21から案内流路32を通じて供給される冷却水と合流し、ウォータジャケット21,31より下流側に互いに並列に設けられた第1冷却水流路45および第2冷却水流路46の何れかに流入してエンジン10外へ導出される。
このように、ブロック側ウォータジャケット21およびヘッド側ウォータジャケット31の周囲に、冷却水導入口22、連通路61,62、第1および第2冷却水流路45,46等が設けられたことによって、ブロック側ウォータジャケット20とヘッド側ウォータジャケット30に冷却水が並列に循環できるようになっている。なお、ブロック側ウォータジャケット21からヘッド側ウォータジャケット31側へ冷却水を供給するためにガスケット60に連通路61,62となる貫通孔が形成されているが、ガスケット60のその他の場所に比較的小さな空気抜孔を形成して、微量の冷却水がブロック側ウォータジャケット21からヘッド側ウォータジャケット31側へ流れるようにしてもよい。
第1冷却水流路45は、冷却水をヒータ44側へ供給する。ヒータ44に供給された冷却水は、ヒータ44内を循環した後、第2サーモスタット弁43を経由してウォータポンプ40に還流される。なお、図2から明らかなように、第1冷却水流路45では、ラジエータ42内の冷却水が循環しているか否かにかかわらず、冷却水が循環するようになっている。
一方、第2冷却水流路46は、冷却水をラジエータ42側に供給する。ラジエータ42に供給された冷却水は、ラジエータ42内を循環した後、第2サーモスタット弁43を経由してウォータポンプ40に還流される。第2冷却水流路46では、ラジエータ42内の冷却水が循環している場合に限り、冷却水が循環するようになっている。
第1サーモスタット弁70は、ブロック側ウォータジャケット21からの冷却水の出口となる案内流路32を開閉するように設けられている。この第1サーモスタット弁70は、その弁体71が、水温Tc(例えばTc=95℃)未満で閉弁し、水温Tc以上で開弁して、水温Tcw(例えばTcw=108℃)以上で全開となる。したがって、第1サーモスタット弁70近傍の冷却水が所定水温Tc未満のとき、弁体71によって案内流路32が閉塞され、ブロック側ウォータジャケット21内の冷却水の循環が停止する。一方、ヘッド側ウォータジャケット31内の冷却水は第1サーモスタット弁70の状態にかかわらず循環する。
また、第2サーモスタット弁43は、冷却水が所定水温Tw(例えばTw=82℃)未満のとき、その弁体を閉弁してラジエータ42内の冷却水の循環を停止させる。一方、冷却水が所定水温Tw以上のとき、その弁体を開弁してラジエータ42内の冷却水を循環させる。但し、第2サーモスタット弁43の開閉状態にかかわらずヒータ44側からウォータポンプ40に還流する冷却水の流路は常に開放されている。なお、本明細書においては、エンジン10の運転中において、第2サーモスタット弁43が閉弁していることにより、ラジエータ42内の冷却水の循環が停止しているときを暖機中とする。
本実施形態に係るエンジン10の冷却装置は、以上に説明した構成のほか、図2に示すような、バイパス流路47を備えている。このバイパス流路47は、ウォータポンプ40と冷却水導入口22間(両ウォータジャケット21,31の上流側)と、第1冷却水流路45の途中とを連通し、ウォータポンプ40から吐出する冷却水の一部を両ウォータジャケット21,31および後述する抵抗体75を迂回させて、ヒータ44に供給するために設けられている。このバイパス流路47の途中にはEGRクーラ48が設置されている。なお、冷却水循環回路の全体の圧損調整のために、EGRクーラ48のほか、他の熱交換器(例えばオイルクーラなど)をバイパス流路47上に更に設置してもよい。
図3は、図1のシリンダヘッド30のA−A断面に相当する図であって、具体的なヘッド側ウォータジャケット31等の構造例を示す図である。なお、説明の便宜上、ヘッド側ウォータジャケット31内を流れる冷却水の上流側をエンジン10の「前」とし、下流側をエンジン10の「後」とする。また、排気ポートから排ガスが排出される方を「排気側」、吸気ポートから新気が吸入される方を「吸気側」とする。
図3に示すように、ヘッド側ウォータジャケット31は、シリンダヘッド30内で概ね気筒配列方向に延在している。ヘッド側ウォータジャケット31の前端部には、ブロック側ウォータジャケット21に連通する連通路61が形成されており、この連通路61を通じてブロック側ウォータジャケット21からヘッド側ウォータジャケット31内に冷却水が流入する。ヘッド側ウォータジャケット31の後端部は、シリンダヘッド30に接続されたアウトレットパイプからなる第1冷却水流路45および第2冷却水流路46に通じている。
後方の連通路62を通じてブロック側ウォータジャケット21からシリンダヘッド30内に供給される冷却水は、連通路62から案内流路32によって後方に導かれ、ヘッド側ウォータジャケット31内を通過した冷却水と合流して第1又は第2冷却水流路45,46に流れ込む。
第1サーモスタット弁70は、弁体71、感温部72、フランジ部73、ピストン部74等を備えており、その弁体71が案内流路32を開閉するようにフランジ部73がシリンダヘッド30内に形成された座面37に固定されている。
第1サーモスタット弁70の感温部72は、第1冷却水流路45の入口近傍に設置されており、各ウォータジャケット21,31を通過した冷却水の水温に反応して、内部のワックスを膨張・収縮させるようになっている。このワックスの膨張・収縮力によってピストン部74が作動し、当該ピストン部74に固定された弁体71により、案内流路32が開閉されるようになっている。
第1サーモスタット弁70の感温部72等は、第2サーモスタット弁43が閉弁状態にありラジエータ42内の冷却水の循環が停止しているとき(つまり、暖機中のとき)、ヘッド側ウォータジャケット31を通過して第1冷却水流路45に流れ込む冷却水の流路上に位置し、かつ、第2サーモスタット弁43が開弁状態にありラジエータ42内の冷却水が循環しているとき(つまり、暖機完了後の状態にあるとき)、ヘッド側ウォータジャケット31から第2冷却水流路46に流れ込む冷却水の流路上から外れるように設置されている。これにより、少なくとも暖機完了前は、第1サーモスタット弁70の感温部72等がヘッド側ウォータジャケット31を通過して第1冷却水流路45に流れ込む冷却水の流動抵抗となる抵抗体75として機能する。その結果、ヘッド側ウォータジャケット31を流れる冷却水の流量が抑制される。
なお、符号34は排気ポート用通路、符号35は吸気ポート用通路、符号36は点火栓用開口を示している。
以上に説明したエンジンの冷却装置によれば、冷却水の水温がTw未満である暖機中においては、両サーモスタット弁43,70が閉弁し、ブロック側ウォータジャケット21内の冷却水の循環が停止したまま、ヘッド側ウォータジャケット31内の冷却水が循環する。このとき、ヘッド側ウォータジャケット31を通過した冷却水は全て第1冷却水流路45に流れ込み、第2冷却水流路46には流れ込まない。そして、このときヘッド側ウォータジャケット31を通過して第1冷却水流路45に流れ込む冷却水の流路上には、流動抵抗となる抵抗体75が配置されていることから、ヘッド側ウォータジャケット31内を循環する冷却水の流量が抑制される。
一方、暖機完了直後は、第2サーモスタット弁43が開弁し、ヘッド側ウォータジャケット31を通過した冷却水は主に第2冷却水流路46に流れ込むようになる。このとき、ヘッド側ウォータジャケット31を通過して第2冷却水流路46に流れ込む冷却水の流路上に抵抗体75が配置されていないことから、ヘッド側ウォータジャケット31内を循環する冷却水の流量は増加する。しかし、このときの冷却水の水温は、既に所定水温Tw以上となっているので、シリンダヘッド30が過度に冷却されるおそれは少ない。
さらに、冷却水の水温が上昇して、第1サーモスタット弁70も開弁すると、各ウォータジャケット21,31を通過した冷却水が第1および第2冷却水流路45,46に流れ込むようになる。このときは、ヘッド側ウォータジャケット31を通過して第2冷却水流路46に流れ込む冷却水の流路上に流動抵抗となる抵抗体75が配置されていないことから、ヘッド側ウォータジャケット31内を循環する冷却水の流量を十分に確保することができ、エンジン10の負荷が高いときにも充分な冷却効率を確保できる。
ところで、暖機中に上記のように、ヘッド側ウォータジャケット31内を循環する冷却水の流量が抑制されると、下流側に設置されたヒータ44に供給される冷却水の流量も低下して規定値を満たさないことが懸念される。しかし、本実施形態では、バイパス流路47が設けられていることによって、ウォータポンプ40から吐出する冷却水の一部がヘッド側ウォータジャケット31および抵抗体75を迂回してヒータ44へ供給されるので、ヒータ44に供給する冷却水の流量不足を容易に補うことができる。
バイパス流路47を設けると、ウォータポンプ40から吐出供給される冷却水の一部がバイパス流路47へ流れることから、ウォータポンプ40が吐出供給する冷却水のうち両ウォータジャケット21,31内に供給される冷却水の割合が低下する。しかし、バイパス流路47を設けることで、冷却水の循環回路全体としての圧損が低下し、ウォータポンプ40の吐出量が増加するため、バイパス流路47上にEGR48などの圧損要素を適度に設けることで、各ウォータジャケット21,31内に供給される冷却水の流量をバイパス流路47が設けられていない場合と同程度に維持することが可能である。
[他の実施形態1]
図1〜図3に基づき説明したエンジンの冷却装置においては、各ウォータジャケット21,31を通過した冷却水は、シリンダヘッド30内で合流するように冷却水流路が形成されているが、シリンダブロック20およびシリンダヘッド30の外部において、各ウォータジャケット21,31を通過した冷却水を合流させ、第1サーモスタット弁70を設けることも可能である。
例えば、図4に示す例では、既述の連通路62が廃止され、各ウォータジャケット21,31の下流側にヘッド側アウトレットパイプ81とブロック側アウトレットパイプ82がそれぞれ接続されている。
ヘッド側アウトレットパイプ81の途中には、冷却水をヒータ44側へ供給する中間パイプ83が接続され、この中間パイプ83の途中にブロック側アウトレットパイプ82の下流端が接続されている。そして、ブロック側アウトレットパイプ82と中間パイプ83との接続部において、第1サーモスタット弁70が設けられている。この第1サーモスタット弁70は、弁体71がブロック側アウトレットパイプ82内の冷却水流路を開閉するように設置されており、その感温部72(抵抗体75)は、中間パイプ83内の冷却水流路上に設置され、中間パイプ83内を流れる冷却水流路の流動抵抗となっている。なお、既述の第1冷却水流路45は、中間パイプ82内に形成され、既述の第2冷却水流路46は、ヘッド側アウトレットパイプ81内に形成される。
本発明は、例えば、自動車に搭載される水冷式エンジンに適用することが可能である。
10 エンジン(内燃機関)
20 シリンダブロック
21 ブロック側ウォータジャケット
30 シリンダヘッド
31 ヘッド側ウォータジャケット
42 ラジエータ
45 第1冷却水流路
46 第2冷却水流路
70 第1サーモスタット弁
75 抵抗体

Claims (3)

  1. シリンダブロック内に形成されたブロック側ウォータジャケットと、
    シリンダヘッド内に形成されたヘッド側ウォータジャケットと、
    前記ブロック側ウォータジャケットと前記ヘッド側ウォータジャケットに冷却水を並列に循環させるための冷却水流路と、
    前記ヘッド側ウォータジャケット内の冷却水を循環させたまま、前記ブロック側ウォータジャケット内の冷却水の循環を停止させることができるように設けられた弁と、
    前記ウォータジャケットより下流側に互いに並列に設けられた第1冷却水流路および第2冷却水流路と、
    を備える内燃機関の冷却装置であって、
    前記第1冷却水流路は、ラジエータ内の冷却水が循環しているか否かにかかわらず、冷却水が循環する流路であり、
    前記第2冷却水流路は、ラジエータ内の冷却水が循環しているときに限り、冷却水が循環する流路であり、
    ラジエータ内の冷却水の循環が停止しているとき、前記ヘッド側ウォータジャケットから前記第1冷却水流路へ流れる冷却水の流路上に位置し、かつ、前記ラジエータ内の冷却水が循環しているとき、前記ヘッド側ウォータジャケットから前記第2冷却水流路へ流れる冷却水の流路上から外れるように、冷却水の流動抵抗となる抵抗体が設けられていることを特徴とする内燃機関の冷却装置。
  2. 請求項1に記載の内燃機関の冷却装置において、
    前記弁は、サーモスタット弁であり、
    前記抵抗体は、前記サーモスタット弁の一部であることを特徴とする内燃機関の冷却装置。
  3. 請求項1に記載の内燃機関の冷却装置において、
    前記両ウォータジャケットおよび前記抵抗体を迂回して、前記両ウォータジャケットより上流側と前記第1冷却水流路とを連通するバイパス流路をさらに備えることを特徴とする内燃機関の冷却装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2014181654A (ja) * 2013-03-21 2014-09-29 Mazda Motor Corp エンジンの冷却装置

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