JP2011250927A - 手関節固定具 - Google Patents

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和明 夏目
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Abstract

【課題】被使用者が一人で簡単に装着できるとともに、手関節を長時間にわたって確実に固定することができる手関節固定具を提供する。
【解決手段】
手関節を固定する手関節固定具1において、手首回りに沿って巻回される帯状のリストベルト10には、手首のくるぶし(尺骨茎状突起)を露出させる窓部11と、手首のくるぶし(尺骨茎状突起)の周囲を圧迫するクッション部16とが設けられ、リストバンド10は、ループ面ファスナー21とフック面ファスナー22,23を介して、その一端側と他端側とが着脱自在に係止される。
【選択図】図1

Description

本発明は、手関節、特にTFCC(三角線維軟骨複合体)損傷の痛みの軽減や治療のために用いられる手関節固定具に関し、さらに詳しく言えば、被使用者が一人で簡単に装着できるとともに、手関節を長時間にわたって確実に固定することができる手関節固定具に関する。
TFCCは三角線維軟骨複合体とよばれ、図4に便宜的にハッチングを付して参照符号Aとして示しているが、尺骨茎状突起(手首のくるぶし)の周囲に位置し関節円板と靱帯、腱鞘で形成され、手関節の指示性と可動性の一端を担い、手首への衝撃を和らげるクッションのような役割を果たしている。
図4に示すように、手関節付近は前腕骨Aと近位手根骨列Bが対峙しており、前腕骨Bは尺骨b1と橈骨b2とからなる。また、近位手根骨列Bは舟状骨c1、月状骨c2および三角骨c3とからなり、近位手根骨列Cと尺骨b1との間に三角線維軟骨複合体(TFCC)Cがある。
TFCC損傷は、外傷(捻挫や尺骨茎状突起骨折)によって発生する場合と、加齢的な変化を基盤とした変性損傷(老化現象)によって発生する場合とがある。症状は手首(手関節尺側)の痛みとなって現れ、特に、手関節の回内(内ひねり)や回外(外ひねり)に痛みを感じ、痛みは運動時に増悪する。
外傷によるTFCC損傷としては、三角線維軟骨複合体Cの関節円板などに炎症が起こり、これが尺骨b1や三角骨c3に接触して強い痛みが起きる場合がある。また、変性損傷によるTFCC損傷としては、尺骨b1が橈骨b2に比べて突出することにより、三角線維軟骨複合体Cが尺骨b1によって突き上げられて損傷し、これによって強い痛みが起きる場合がある。
治療は、原則として保存的治療(手術をしない方法)とされ、安静目的のためギプス療法や装具療法が行われ、リハビリテーションとして温熱療法などで経過が観察され、これらの保存的治療で改善されない場合に手術的治療が必要とされる場合もある。
そこで、装具療法の一つとして、手関節損傷の痛みの軽減・治療を目的とした手関節固定装具が提供されている。例えば、特許文献1には、損傷や痛みのある手関節部位を固定する固定具が示されており、併せてTFCC損傷にも適用可能な点が示されている。
特開2003−061995号公報
しかしながら、従来の関節固定具には、次のような課題があった。すなわち、手関節は、背屈、掌屈、橈屈、尺屈、回転とその可動方向はあらゆる方向に及び、また、その可動領域もかなり広範囲であるため、手関節の動きにより装具が手関節部位からずれて患部を長期間にわたって安定的に固定することができない、という問題があった。
また、上記特許文献1の手関節装具にしもても、手首のくるぶし(尺骨茎状突起)を圧着パッドで押圧して装着するものではあるが、手関節の動きにより圧着パッドがずれて装具全体が手首のくるぶしを乗り越えてしまい、やはり、患部を安定的に固定するはことが難しい。
これを防止するため、手首を固定するバンドを強く締め付けることも考えられるが、過度の圧迫は血行障害を起こす問題があるとともに、手関節の運動を極度に阻害し、日常生活での動作ですら困難になる、という問題もある。
さらに、上記特許文献1による手関節固定具では、仮止め部と本止め部との二段階の止着手段によりバンドを手首に装着させるようにしているが、高齢者などの被使用者(患者)にとっては、片手での仮止め部への止着作業が難しく、この作業がうまくいかないときには本止め部による締め付け調整がうまくできないという問題もあった。
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、その目的は、手関節を固定する手関節固定具において、手首回りに沿って巻回される帯状のリストベルトと、上記リストベルトの巻回方向の一端側と他端側とを重なり合うように着脱自在に係止する係止手段とを備え、上記リストベルトには、手首回りに沿って配置される非伸縮部と、上記リストベルトの長さ方向に向かって伸縮可能な伸縮部とから一体的に形成されており、上記伸縮部または非伸縮部のいずれか一方には、手首のくるぶし(尺骨茎状突起)を露出させる窓部が設けられているとともに、上記窓部の周縁には、上記くるぶしの周囲を圧迫するクッション部が設けられていることを特徴としている。
本発明において、上記伸縮部には、その自由端から上記窓部側に向かってその長さ方向に沿って切断された2つの伸縮片が設けられていることが好ましい。
また、本発明において、上記係止手段は、上記非伸縮部に設けられた一方の面ファスナー要素と、上記伸縮部の自由端側に延設された他方の面ファスナー要素とで構成するとよい。
本発明によれば、手首のくるぶしをリストベルトの窓部から露出させた状態で手関節を固定することができるため、長時間使用しても手関節の動きによってリストベルトが固定位置かららずれることがない。
また、窓部の周囲にクッション部を設けることにより、手関節の可動範囲を適度に制限しながらTFCC損傷の痛みの原因となる尺骨周囲を的確に圧迫することができるため、必要以上の圧迫による血行障害や不快感を回避することができる。
さらに、装着にあたっては、リストベルトの窓部を手首のくるぶしにあてがうことにより患部に対して正確に位置決めができるとともに、リストベルトの一端側と他端側には面ファスナーなどの係止手段が設けられているため、それら端部を重ね合わせることにより簡単に装着することができる。
さらにまた、伸縮部にはその自由端側に面ファスナーなどの係止手段が形成された2つの伸縮片が延設されているため、その一方の伸縮片を仮止め用とし、他方の伸縮片を本止め用として使用することにより、リストベルトの締め付け力を適度に調節しながら容易に装着することができる。
本発明の一実施形態に係る手関節固定具の(a)概略的正面図および(b)概略的背面図。 本発明に係る手関節固定具の使用手順を示す説明図。 本発明の他の実施形態に係る手関節固定具の(a)概略的正面図および(b)概略的背面図。 右掌甲側から見た場合の手関節の概略的解剖図。
次に、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。図1を参照して、この手関節固定具は1は、手首回りに沿って巻回されるリストベルト10と、リストベルト10の一端側と他端側とが重なり合うように巻回されて着脱自在に係止可能な係止手段20とを備えている。
リストベルト10のほぼ中央付近には、ほぼ円形の窓部11が設けられており、この窓部11は、図2に示すように、リストベルト10が手首に装着された際に、手のくるぶし(尺骨茎状突起)b3が露出するようになっている。
この例において、リストベルト10には、その一端側から窓部11に向かって、その長さ方向に沿って切り欠かれた2つの伸縮片12,13が形成されている。伸縮片12,13の対向辺は、窓部11側において縫合されて一体化されているが、縫合部分14をさらに強化するため、この例では縢縫い等の3つの縫合線15が形成されている。
リストベルト10は、例えばゴム糸など収縮性糸が一体的に織り込まれた布製基材からなり、手首回りに沿って巻回可能な帯状に形成されている。また、窓部11の周縁、伸縮片12,13の対向辺および端部12a,13aには、その縁部を縁取るようにクッション部16が連設されており、クッション部16は、例えばゴム繊維などが織り込まれて弾力性を有する布製基材から形成されている。
この例において、係止手段20は、リストベルト10の外周面(リストベルトを巻回した場合の表面)側に設けられたループ面ファスナー21と、伸縮片12,13の端部12a,13a側に延設されたフック面ファスナー22,23とからなり、ループ面ファスナー21へとフック面ファスナー22,23が重ね合わされることにより、リストベルト10が係止されるようになっている。
ループ面ファスナー21はリストベルト10の他端側から中央付近にかけてのほぼ全面に設けられており、これにより、ループ面ファスナー21の形成された部分は非伸縮部Xとされ、リストベルト10の中央付近から一端側は、その基材の持つ性質により伸縮部Yとされる。
次に、図2を参照して、本発明の手関節固定具1の使用手順について説明する。なお、この例においては右手に装着する場合について例示するが、左手に装着する場合も基本的には同じである。また、図2(a)および(f)は手の甲側、図2(b)〜(e)は掌側を示したものである。
まず、図2(a)および(b)に示すように、ループ面ファスナー21を外周側としてリストベルト10の窓部11を手Hのくるぶし(尺骨茎状突起)b3へと位置合わせ、図2(c)に示すように、非伸縮部Xを手首に沿わせて巻き付ける。
次に、図2(d)に示すように、伸縮片12,13のうち、いずれか一方、この例では伸縮片12を非伸縮部X側へと回り込ませ、フック面ファスナー22をループ面ファスナー21へと係止する。
そして、図2(e)および(f)に示すように、伸縮片13を非伸縮部X側に回りこませ、フック面ファスナー23をループ面ファスナー21へと係止することにより、手関節固定具1が装着されるが、このとき、伸縮片13の係止位置により、リストベルト10の手首への締め付け力を調整できるようになっている。
これによれば、窓部11を手のくるぶしb3へとあてがうことにより、リストベルト10を簡単にかつ適正な位置に配置させることができる。また、ループ面ファスナー21に対してフック面ファスナー22を介して伸縮片12を仮止めし、さらにフック面ファスナー23を介して伸縮片13を本止めするようにしているため、容易に装着することができる。
そして、伸縮片12,13により2段階の係止手順としたことにより、使用者の手首の径の大きさや好みの締め付け力に応じて固定することもでき、特に、強い力を必要としないことから、女性や高齢者であっても簡単に固定することができる。
また、手首のくるぶしb3を窓部11から露出させた状態で手関節を固定することができるため、長時間使用しても手関節の動きによってリストベルト10が固定位置かららずれることがない。
さらに、窓部11の周縁にはクッション部16が設けられているため、TFCC損傷の痛みの原因となる尺骨周囲を的確に圧迫することで手関節の可動範囲を適度に制限することができるとともに、必要以上の圧迫による血行障害を起こすこともない。
なお、上記実施形態では、ループ面ファスナー21をリストベルト10の他端側から中央付近にかけてのほぼ全面に設け、その領域を非伸縮部Xとしているが、図3に示すように、リストベルト10´のループ面ファスナー21´を窓部15を含む領域にまで設け、その領域を非伸縮部X´としてもよい。
また、図3に示すように、被使用者の性別、年齢に応じた手首の太さ、締め付け力の調整などに応じて、リストベルト10´の幅を大きくし、これに応じてループ面ファスナー21´およびフック面ファスナー22´,23´の大きさを変えてもよい。
なお、上記実施形態においては、伸縮性を有する布製基材によりリストベルト10,10´を構成し、ループ面ファスナー21,21´を配置させることによりその部分を非伸縮部X、X´としているが、本発明はこれに限定されることはなく、リストベルト10,10´を伸縮性を有する基材と伸縮性のない基材とで一体的に構成してもよい。
また、本発明の手関節固定具1は、特にTFCC損傷による手関節を固定するのに最適であるが、他の手関節の損傷にも適用可能であり、例えば、キーンベック病による月状骨の損傷を保護するための舟状骨と橈骨との間を効率的に固定するのにも有効である。
1 手関節固定具
10 リストベルト
11 窓部
12,13 伸縮片
12a,13a 端部
14 縫合部分
15 縫合線
16 クッション部
20 係止手段
21 ループ面ファスナー
22,23 面ファスナー
X 非伸縮部
Y 伸縮部
H 手
b3 手のくるぶし(尺骨茎状突起)

Claims (3)

  1. 手関節を固定する手関節固定具において、
    手首回りに沿って巻回される帯状のリストベルトと、上記リストベルトの巻回方向の一端側と他端側とを重なり合うように着脱自在に係止する係止手段とを備え、
    上記リストベルトには、手首回りに沿って配置される非伸縮部と、上記リストベルトの長さ方向に向かって伸縮可能な伸縮部とから一体的に形成されており、
    上記伸縮部または非伸縮部のいずれか一方には、手首のくるぶし(尺骨茎状突起)を露出させる窓部が設けられているとともに、上記窓部の周縁には、上記くるぶしの周囲を圧迫するクッション部が設けられていることを特徴とする手関節固定具。
  2. 上記伸縮部には、その自由端から上記窓部側に向かってその長さ方向に沿って切断された2つの伸縮片が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の手関節固定具。
  3. 上記係止手段は、上記非伸縮部に設けられた一方の面ファスナー要素と、上記伸縮部の自由端側に延設された他方の面ファスナー要素とからなることを特徴とする請求項1または2のいずれか1項に記載の手関節固定具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017113449A (ja) * 2015-12-25 2017-06-29 喜隆 小村 長尺物の締め付け具及び長尺物の締め付け方法

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