JP2011249913A - 通信端末 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】通信端末10は、第1筐体11と、第1筐体11に設けられた凹部17と、凹部17から第1筐体11の外部に突没可能な棒状のアンテナ本体41と、凹部17から第1筐体11の内部に向かって設けられてアンテナ本体41を収容する収容孔部18と、凹部17に配置されてアンテナ本体41に挿通される筒部32とを備えている。そして、筒部32は、筒部32の径方向と平行な線に沿う回動軸26を中心として第2筐体12に対して回動可能に支持されている。
【選択図】図3
Description
この通信端末は、第1筐体および第2筐体が互いに重なり合う携帯状態と、第1筐体および第2筐体が展開された展開状態とを取り得る。
第1筐体の表面に操作部が設けられ、第2筐体の表面に表示部が設けられている。
このアンテナ機構の中には、第1筐体の内部に収容されるアンテナ本体が伸縮可能な多段構造であるとともに、アンテナ本体の基端部にヒンジ部が設けられ、通信端末の第1筐体に対して突没(伸縮)自在に構成されたものがある(例えば、特許文献1)。
一方、アンテナの使用時にアンテナ本体を伸張させて第1筐体から引き出すとともにヒンジ部を第1筐体から引き出してヒンジ部を軸にアンテナ本体の向きを調整可能である。
このため、第1筐体の内部におけるアンテナ機構のための大きな空間(占有体積)が必要であり、回路基板の面積や、配置箇所に制約が生ずる。
アンテナ機構101は、ヒンジ部103が第1筐体102に対して突没自在に支持されている。
一方、アンテナの使用時に、アンテナ本体104が伸張されて第1筐体102から矢印A1方向に引き出され、かつ、ヒンジ部103が第1筐体102から矢印A2方向に引き出される。
ヒンジ部103が第1筐体102から引き出されることにより、アンテナ本体104を伸張させた際に、ヒンジ部103を中心にしてアンテナ本体104をスイング移動(揺動)できる。
しかし、ヒンジ部103が第1筐体102に対して突没自在に構成されているので、ヒンジ部103を突没させるストローク空間を確保する必要がある。このため、アンテナ機構101を収納するための空間(占有体積)をさらに小さく抑えることが望まれている。
このように、アンテナ本体および筒部を小径化し、かつアンテナ本体から回動軸を切り離すことにより、筐体の内部おけるアンテナ機構のための占有体積(収容孔部)を小さくでき、筐体の内部空間を有効利用できるという効果を有する。
よって、回動軸から収容孔部側の一端までの長さを短くできるので、筐体の内部において回動する筒部の逃げ空間を小さく抑えることができる(すなわち、扇状の空間の半径を短く抑えることができる)。
これにより、アンテナ本体を回動させるために筐体の内部に確保する空間を小さくできるので、アンテナ本体を支えるのに十分な筒部の長さを確保しつつ筐体の内部スペースを広くできるという効果を有する。
これにより、筒部と保持手段とを分離させることができるので筒部の構造を簡略化できるという効果を有する。
このように、突出させたアンテナ本体を第2の状態に回動させて固定手段を露出することにより、固定手段の取り外しが容易になり保持手段やアンテナ本体のリペア性(着脱性)が向上するという効果を有する。
これにより、筒部および保持機構を一体にできるので構成の簡素化を図ることができるという効果を有する。
このように、アンテナ本体を所望の位置(角度)に確実に保持できることにより通信端末の使い勝手の向上を図ることができるという効果を有する。
図1に示すように、本発明の第1実施形態である通信端末10は、略矩形体状に形成された第1筐体(筐体)11と、略矩形体状に形成された第2筐体12と、第1筐体11および第2筐体12を開閉自在に連結する連結部13と備えた開閉式の携帯電話である。
第1筐体11は、表面11Aに操作部14が設けられている。また、第2筐体12は、表面12Aに表示部15が設けられている。
この第1筐体11は、右側角部11Cに設けられてアンテナ機構20の突没を許容する凹部17と、凹部17に連通されアンテナ機構20の収納を許容する収容孔部18とを備えている。
収容孔部18は、凹部17から第1筐体11の内部に向かって第1筐体11の側壁11Dに沿うように設けられ、後述するアンテナ本体41を収容可能に形成されている。
この保持手段22は、凹部17内に固定片22Aが固定ビス23で固定されることにより第1筐体11の側壁11Dに対して略平行に設けられている。
本体部22Bに保持機構24を内蔵することにより、本体部22Bおよび保持機構24を一体にできるので構成の簡素化を図ることができる。
球体37を圧縮ばね36で押圧することにより、球体37が保持手段22(本体部22B)の端部22Dから突出させた位置に配置されている。
この状態で、保持手段22の先端部22Eに腕部28の先端部28Aが回動軸26を介して回動自在に支持されている。
この腕部28は、筒部32の先端部32Aのうちの外側面32cに取り付けられた状態において、筒部32が腕部28の接線方向(腕部28の表面28B(図4参照))に沿うように設けられている。
さらに、腕部28は、端面28Cが円板状に形成され外周にセクタギヤ29が形成されている。
複数の凹み29Aに保持機構24の球体37が嵌合(係合)することにより、セクタギヤ29が回動軸26を中心にして回転しないように所定位置(角度)に保持できる。
前述したように、腕部28の基部28Dに筒部32の先端部32Aが取り付けられている。
すなわち、保持機構24は、本体部22Bに対する筒部32の回動角度を維持する機構である。
この筒部32は、腕部28を介して回動軸26に回動自在に支持されることにより保持手段22の先端部22Cに連結されている。
これにより、筒部32と保持手段33とを分離させることができるので筒部32の構造を簡略化できる。
この筒部32にアンテナ本体41が挿通可能に設けられている。
よって、筒部32(すなわち、アンテナ本体41)を、第1筐体11に干渉させることなく回動軸26を中心として表面11Aに沿った方向に略90°の広範囲角度でスイング移動(揺動)できる(図5参照)。
アンテナ本体41を伸縮可能な多段構造(テレスコピット構造)とすることなく棒状の部材とすることにより、アンテナ本体41の外径D1を小径化できる(すなわち、アンテナ本体41を細くできる)。
このアンテナ本体41を筒部32に対してスライド移動させることにより、収容孔部18に収容された状態(図3の状態)と、凹部17から第1筐体11の外部に突出された状態(図5の状態)に配置できる。
このカバー部材46は、第1筐体11の基端部11Bのうち右側角部11Cの輪郭形状となるように略L字状に形成された部材である。
アンテナ本体41が収容孔部18に収容された状態において、カバー部材46が凹部17の開口部17Aを塞いで、右側角部11Cの輪郭を形成する。
アンテナ本体41が凹部17から第1筐体11の外部に突出された状態において、ストッパ部48が筒部32の端部32Bに当接してアンテナ本体41が筒部32を通過する(筒部32から抜け出す)ことを防止する。
よって、ストッパ部48を筒部32の端部32Bに当接するようにアンテナ本体41から張り出させるだけでよい。
これにより、ストッパ部48の外径D3を比較的小さく抑えることができる。
よって、アンテナ本体41の外径D1を小径化できる(すなわち、アンテナ本体41を細くできる)、かつ、アンテナ本体41に挿通される筒部32の外径D2を小径化できる。
加えて、ストッパ部48の外径D3を比較的小さく抑えることができる。
よって、アンテナ本体41を第1筐体11から突没させる際に、アンテナ本体41とともに回動軸26(比較的大径のヒンジ部)を第1筐体11の収容孔部18に沿って移動させる必要がない。
これにより、第1筐体11の内部おけるアンテナ機構20のための占有体積(すなわち、収容孔部18)を小さくでき、第1筐体11の内部空間を有効利用できる。
例えば、収容孔部18を第1筐体11の壁内に設けることにより、アンテナ機構20がない場合とほぼ同一の体積の内部空間を確保できる。
なお、この場合、第1筐体11の壁には収容孔部18として用いる孔が空けられることになる。
しかし、本実施形態では、収容孔部18は、アンテナとして用いる一本の棒の径を少し上回る程度の径を持てば十分であるため、第1筐体11の壁の厚みは従来のままでも、十分な強度を確保することができる。
カバー部材46を指でつまんで第1筐体11から離れる方向(矢印A方向)に引き出す。アンテナ本体41が筒部32内を矢印A方向にスライド移動して凹部17から第1筐体11の外部に突出される。
アンテナ本体41を突出させた状態において、アンテナ本体41を回動軸26を中心にして矢印B方向に押圧する。
これにより、アンテナ本体41が回動軸26を中心にして矢印B方向にスイング移動(揺動)する。
球体37が圧縮ばね36のばね力でセクタギヤ29の凹みに嵌合され、本体部22Bに対する筒部32の回動角度が維持され、アンテナ本体41が所定位置(角度)に保持される。
さらに、セクタギヤ29に保持機構24を係合(係止)させることにより、アンテナ本体41の向きを調整する際に抵抗感(いわゆる、クリック感)を得ることができ、アンテナ本体41の保持位置(角度)を容易に確認できる。
このように、アンテナ本体41を所望の位置(角度)に確実に保持でき、さらに、アンテナ本体41の保持位置(角度)を容易に確認できることにより通信端末10の使い勝手の向上を図ることができる。
一方、アンテナ本体41が収容孔部18から引き出されて第1筐体11から突出し、かつ、筒部32に追従して回動された第2の状態では露出する位置に固定ビス23が設けられている。
このように、突出させたアンテナ本体41を第2の状態に回動させて固定ビス23を露出することにより、固定ビス23の取り外しが容易になり保持手段22やアンテナ本体41のリペア性(着脱性)が向上する。
図7〜図8に示す第2実施形態の携帯端末60は、筒部61および保持手段62の本体部62Aが第1筐体11の厚み方向(矢印方向)に沿って配置されたもので、その他の構成は第1実施形態の携帯端末10と同じである。
ここで、回動軸26が固定ビス23に対して平行(並列)に配置され、この回動軸26に腕部63の基端部63Aが回動自在に支持されている。よって、アンテナ本体41が収容孔部18に収容された第1の状態において、基端部63Aが本体部62Aに対して同軸上に配置されている(図8(A),(B)参照)。
そして、この先端部63Bに筒部61が基端部63A(すなわち、本体部62A)に対して平行になるように一体に連結され、この筒部61にアンテナ本体41が同軸上に挿通されている。
これにより、筒部61および保持手段62の本体部62Aが第1筐体11の厚み方向に沿って平行に配置されている。このように、筒部61および本体部62Aを第1筐体11の厚み方向(矢印方向)に沿って平行に配置することにより第1筐体11の幅寸法を小さくできる。
ところで、第2実施形態の携帯端末60は、筒部61が本体部62Aから収容孔部18に向けて距離Lだけ突出されている。
よって、筒部61を第1の状態および第2の状態間で円滑に移動するために収容孔部18に筒部61との干渉を防ぐ凹み66(すなわち、扇状の逃げ空間)が形成されている。
図9に示す第3実施形態の携帯端末70は、筒部71を収容孔部18とは反対側に配置した(延ばした)もので、その他の構成は第2実施形態の携帯端末10と同じである。
すなわち、筒部71は、長手方向の一端71A側が第1筐体11に対する回動軸26側に配置され、長手方向の他端71B側が回動軸26よりも収容孔部18とは反対側に配置されている。
これにより、アンテナ本体41を回動させるために第1筐体11の内部に確保する空間を小さくできるので、アンテナ本体41を支えるのに十分な筒部71の長さを確保しつつ筐体の内部スペースを広くできる。
図10に示す第4実施形態の携帯端末80は、保持手段22の固定片22Aを第1筐体11の幅方向に沿って配置したもので、その他の構成は第1実施形態の携帯端末10と同じである。
固定片22Aを第1筐体11の幅方向に沿って配置することで、固定片22Aを収容する空間を第1筐体11の厚さ方向に対して小さく抑えることができる。
このように、筒部32および本体部22Bを第1筐体11の幅方向に沿って平行に配置することにより第1筐体11の厚み寸法を小さくできる。
よって、回動軸26から収容孔部18側の一端32Aまでの長さを短くできるので、第1筐体11の内部において回動する筒部32の逃げ空間(すなわち、第2実施形態の携帯端末60では必要とした凹み66(図8(A)参照))を小さく抑えることができる。
これにより、アンテナ本体41を回動させるために第1筐体11の内部に確保する空間を小さくできるので、アンテナ本体41を支えるのに十分な筒部32の長さを確保しつつ筐体の内部スペースを広くできる。
図11に示す第5実施形態の携帯端末90は、固定片22Aを第1筐体11の幅方向に沿って配置し、かつ本体部22Bで筒部32を一体に支持したもので、その他の構成は第4実施形態の携帯端末80と略同じである。
この携帯端末90は、固定片22Aにセクタギヤ29が形成されている。
このように、筒部32および本体部22Bを第1筐体11の幅方向に沿って平行に配置することにより第1筐体11の厚み寸法を小さくできる。
これにより、筒部32および保持機構24を一体にできるので構成の簡素化・コンパクト化を図ることができるという効果を有する。
さらに、筒部32および保持機構24を一体にして構成の簡素化・コンパクト化を図ることにより、第1筐体11側の省スペース化を図ることができる。
例えば、第1実施形態〜第5実施形態では、通信端末10,60,70,80,90として開閉式の携帯電話を例示したが、その他の通信端末に本発明を適用することも可能である。
例えば、腕部28,63の先端を球状にし、保持手段32,61,71がそれを回動可能に保持する構成にすれば、筒部32,61,71の回転方向により自由度を持たせることができる。
11 第1筐体(筐体)
11C 右側角部(角部)
17 凹部
18 収容孔部
22 保持手段
22A 固定片
22B 本体部
24 保持機構
26 回動軸
28,63 腕部
29 セクタギヤ
32,61,71 筒部
32A,71A 筒部の一端
32B,71B 筒部の他端
32C 筒部の外側面
41 アンテナ本体
41A アンテナ本体の先端部
41B アンテナ本体の基端部
46 カバー部材
48 ストッパ部
Claims (9)
- 筐体と、
前記筐体に設けられた凹部と、
前記凹部から前記筐体の外部に突没可能なアンテナ本体と、
前記凹部から前記筐体の内部に向かって設けられ、前記アンテナ本体を収容する収容孔部と、
前記凹部に配置され、前記アンテナ本体に挿通され、前記筐体に対して回動可能な筒部と、
を備える通信端末。 - 請求項1に記載の通信端末であって、
前記筒部は、長手方向の一端側が前記筐体に対する回動軸側に配置され、長手方向の他端側が前記回動軸よりも前記収容孔部とは反対側に配置されている通信端末。 - 請求項1または請求項2に記載の通信端末であって、
前記筐体に固定され、前記腕部を回動自在に保持する保持手段を備え、
前記筒部が、当該筒部の外側面に設けられた腕部を介して保持手段に保持される通信端末。 - 請求項3に記載の通信端末であって、
前記保持手段は、着脱可能な固定手段によって前記筐体に固定されており、
前記アンテナ本体が前記収容孔部に収容された第1の状態では、前記固定手段が前記アンテナ本体によって覆われ、前記アンテナ本体が前記収容孔部から引き出されて前記筐体から突出し、かつ、前記筒部に追従して回動された第2の状態では露出する位置に前記固定手段が設けられた通信端末。 - 請求項3または請求項4に記載の通信端末であって、
前記保持手段が、前記固定手段により前記筐体に固定される固定片と、
前記固定片に連結されて前記筒部を支持する本体部と、
前記本体部に内蔵され、前記本体部に対する前記筒部の回動角度を維持する保持機構と、
を有する通信端末。 - 請求項5に記載の通信端末であって、
前記筒部および前記本体部が、前記筐体の幅方向に沿って平行に配置されている通信端末。 - 請求項5に記載の通信端末であって、
前記筒部および前記本体部が、前記筐体の厚み方向に沿って平行に配置されている通信端末。 - 請求項1ないし請求項7のいずれか1項に記載の通信端末であって、
前記凹部が、前記筐体の角部に設けられている通信端末。 - 請求項1に記載の通信端末であって、
前記アンテナ本体の先端部に前記筐体の輪郭形状となるカバー部材が取り付けられ、
前記アンテナ本体の基端部に前記筒部を通過不可能なストッパ部が設けられ、
前記アンテナ本体に挿通された前記筒部が接線方向に沿うように設けられ、前記回動軸を中心として前記筐体に対して回動可能な略板状の腕部と、
前記腕部の厚み方向を軸線として前記腕部の端面に形成されたセクタギヤと、
前記セクタギヤに係合することにより、前記回動軸を中心とする前記腕部の回動を阻止可能な保持機構と、
を有する通信端末。
Priority Applications (1)
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