JP2011248318A - 画像表示装置及び光学装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】虚像光学系に備えられたレンズの径を大きくする必要が無い画像表示装置を提供する。
【解決手段】画像表示装置は、画像生成装置110、第1導光手段120、及び、第2導光手段130を備えており、第1導光手段120は、(B−1)入射された光の一部が内部を全反射により伝播した後、出射される第1導光板121、及び、(B−2)第1導光板121に配設された反射型体積ホログラム回折格子122を備えており、第2導光手段は130は、第2導光板131、第1偏向手段140及び第2偏向手段150を備えている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、光学装置、及び、係る光学装置を組み込んだ画像表示装置に関する。
画像形成装置によって形成された2次元画像を虚像光学系により拡大虚像として観察者に観察させるための虚像表示装置(画像表示装置)が、例えば、特表2005−521099や特開2006−162767から周知である。
概念図を図28に示すように、この画像表示装置900は、2次元マトリクス状に配列された複数の画素を備えた画像形成装置911、画像形成装置911の画素から出射された光を平行光とするコリメート光学系912、及び、コリメート光学系912にて平行光とされた光が入射され、導光され、出射される導光手段930を備えている。導光手段930は、入射された光が内部を全反射により伝播した後、出射される導光板931、導光板931に入射された光が導光板931の内部で全反射されるように、導光板931に入射された光を反射させる第1偏向手段940(例えば、1層の光反射膜から成る)、及び、導光板931の内部を全反射により伝播した光を導光板931から出射させる第2偏向手段950(例えば、多層積層構造を有する光反射多層膜から成る)から構成されている。そして、このような画像表示装置900によって、例えば、HMD(Head Mounted Display)を構成すれば、装置の軽量化、小型化を図ることができる。
あるいは又、画像形成装置によって形成された2次元画像を虚像光学系により拡大虚像として観察者に観察させるために、ホログラム回折格子を用いた虚像表示装置(画像表示装置)が、例えば、特開2007−094175や特開2007−012530から周知である。
概念図を図29及び図30に示すように、この画像表示装置1000は、基本的には、画像を表示する画像形成装置1011と、コリメート光学系1012と、画像形成装置1011に表示された光が入射され、観察者の瞳41へと導く虚像光学系(導光手段1030)とを備えている。ここで、導光手段1030は、導光板1031と、導光板1031に設けられた反射型体積ホログラム回折格子から成る第1回折格子部材1040及び第2回折格子部材1050を備えている。そして、コリメート光学系1012には画像形成装置1011の各画素から出射された光が入射され、コリメート光学系1012によって平行光が生成され、導光板1031に入射される。導光板1031の第1面1032から、平行光が入射され、出射される。一方、導光板1031の第1面1032と平行である導光板1031の第2面1033に、第1回折格子部材1040及び第2回折格子部材1050が取り付けられている。
特表2005−521099 特開2006−162767 特開2007−094175 特開2007−012530
画像形成装置1011から出射された画像表示光は、図29に示すXY平面においては、コリメート光学系1012にて画角(即ち、画像形成装置1011の各画素から出射される光の出射角)が互いに異なる平行光束群とされる。この平行光束群は、これとは直交するXZ平面においては画角が互いに異なる光束群とされて、導光板1031に入射する。尚、図29において、XY平面における代表的な平行光束を、平行光束r1(実線で表す),r2(一点鎖線で表す),r3(点線で表す)にて示し、図30において、XZ平面における代表的な平行光束を、平行光束R1(実線で表す),R2(一点鎖線で表す),R3(点線で表す)にて示す。
図示した画像表示装置1000では、左右(水平)方向をY方向、上下(縦)方向をZ方向としている。即ち、観察者の瞳41に対して横方向から、映像や各種情報等を表示する画像表示光が導光されて、瞳41に入射される。尚、頭部装着型ディスプレイ(HMD)に適用する場合、画像形成装置等を瞳41に対して上方に配置せず、このように横方向に配置することで、良好なる外界の観察が可能となる。
一方、このような構成にあっては、導光板1031の内部を導光される光の伝播距離が比較的長くなるため、以下に述べる問題が生じる。
ここで、上述した構成において、導光板1031の第1面1032から入射された画像表示光は、第1面1032に対向する位置に第2面1033に配置された反射型体積ホログラム回折格子から成る第1回折格子部材1040に入射する。尚、この反射型体積ホログラム回折格子は、位置に拘わらず、均等なホログラム表面の干渉縞ピッチを有する構成とする。
第1回折格子部材1040により回折反射された光は、導光板1031内部において、XY平面のX方向成分に関しては、各光束r1,r2,r3は、平行光束のまま、第1面1032と第2面1033との間で全反射を繰り返しながら導光され、導光板1031の他端に設けられた反射型体積ホログラム回折格子から成る第2回折格子部材1050に向けてY方向に進行する。ここで、導光板1031が薄く、また上述したように、導光板1031を進行する光路が比較的長いため、図29に示すように、水平画角によって、第2回折格子部材1050に至るまでの全反射回数が異なる。そのため、導光板1031に入射する平行光r1,r2,r3の内、第2回折格子部材1050の方に傾きながら入射する(即ち、水平画角が正である)平行光r3の反射回数は、それと逆方向の角度で導光板1031に入射する(即ち、水平画角が負である)平行光r1の反射回数よりも少なくなっている。即ち、第1回折格子部材1040のホログラム表面の干渉縞ピッチが等間隔のため、第1回折格子部材1040において回折反射される出射角は、水平画角が正である平行光r3の方が、水平画角が負である平行光r1よりも大きくなる。そして、第2回折格子部材1050に入射した各画角の平行光は、回折反射により全反射条件から外れ、導光板1031から出射し、観察者の瞳41に入射する。
このように、平行光束の進行方向においては、水平画角によって導光板1031内を反射する回数が異なる。即ち、光路長が異なる。しかしながら、伝播する光束は全て平行光束であるため、いわば、折り畳まれるように光束群が進行する。これらの光束群のうち、特開2007−12530の図14に示された構成において、逆光線追跡を行うと明らかなように、第1回折格子部材1040の縁部と第2面1033とに跨る位置で折り返して反射する光束が存在する。逆光線追跡を行うと、この光束の一部(即ち、第2面1033で反射される部分)は、反射を繰り返して第1回折格子部材1040の異なる位置で回折され、コリメート光学系1012に到達する。一方、残りの光束は、第1回折格子部材1040の端部で回折され、そのままコリメート光学系1012に到達する。つまり、この光束は、同一の画素から出射される同一画角の平行光束であるが、第1回折格子部材1040の異なる部分で回折反射して導光板1031内で合波されて伝播する光束が存在することになる。
以上から、このような光学系における必要な光束のY方向についての幅、即ち、Y方向の開口絞り幅は、光束の折り畳まれる端点で決定される。導光板1031にあっては、コリメート光学系1012を出射して導光板1031に入射した平行光束群を回折反射する第1回折格子部材1040の位置がY方向の開口絞り位置となる。
一方、XZ平面において水平画角の異なる入射光R1,R2,R3は導光板1031内においてX方向成分は反射を繰り返すが、Z方向成分は反射されないで出射部に到達する。即ち、コリメート光学系1012から出射された光は、XZ平面においては収束されて第1面1032から入射され、導光板1031内をY方向に進行する。そして、これらの光束は、Z方向に拡がるように導光板1031の第1面1032及び第2面1033にて反射されながら進行し、第2回折格子部材1050に到達し、第2回折格子部材1050より反射回折されて出射され、観察者の瞳41に入射する。このように、この画像表示装置1000にあっては、必要な光束のZ方向についての幅、即ち、Z方向の開口絞り幅は、観察瞳41の位置で決定される。
Z方向の開口絞り位置は観察瞳41の位置であるため、コリメート光学系1012からZ方向の開口絞り位置までの距離は、導光板1031内を内部全反射を繰り返して伝播した距離と、導光板1031から観察者の瞳41までの距離の和となるため、かなり大きな距離となる。一方、Y方向の開口絞り位置は導光板1031に配置された第1回折格子部材1040の位置であるため、Z方向の開口絞り位置と比べると小さくすることができる。このように開口絞り位置がZ方向で大きいため、コリメート光学系1012のZ方向の径はY方向の径に比べると大きく設定する必要がある。
また、画像形成装置911,1011におけるZ方向の開口絞りの径を大きく設定すると、画像形成装置911,1011から出射される画像において、周辺画角の光線角度が大きくなる結果、画像形成装置911,1011にて使用される液晶表示装置等における表示コントラストが低下し、画質が劣化する原因となる。
従って、本発明の目的は、画像形成装置によって形成された2次元画像を虚像光学系により拡大虚像として観察者に観察させるための画像表示装置であって、画像形成装置に備えられたレンズの径を大きくする必要が無い画像表示装置、及び、係る画像表示装置に組み込むのに適した光学装置を提供することにある。
上記の目的を達成するための本発明の第1の態様に係る画像表示装置は、
(A)画像生成装置、
(B)画像生成装置から出射された光が入射され、導光され、出射される第1導光手段、及び、
(C)第1導光手段から出射された光が入射され、導光され、観察者の瞳に向かって出射される第2導光手段、
を備えた画像表示装置であって、
第1導光手段は、
(B−1)入射された光の一部が内部を全反射により伝播した後、出射される第1導光板、及び、
(B−2)第1導光板に配設された反射型体積ホログラム回折格子、
を備えており、
第2導光手段は、
(C−1)入射された光が内部を全反射により伝播した後、出射される第2導光板、
(C−2)第2導光板に入射された光が第2導光板の内部で全反射されるように、第2導光板に入射された光を偏向させる、第2導光板に配設された第1偏向手段、及び、
(C−3)第2導光板の内部を全反射により伝播した光を第2導光板から出射させるために、第2導光板の内部を全反射により伝播した光を複数回に亙り偏向させる、第2導光板に配設された第2偏向手段、
を備えている。尚、「全反射」という用語は、内部全反射、あるいは、第1導光板内部、第2導光板内部における全反射を意味する。以下においても同様である。
上記の目的を達成するための本発明の第2の態様に係る画像表示装置は、
(A)画像生成装置、及び、
(B)画像生成装置から出射された光が入射され、導光され、観察者の瞳に向かって出射される導光手段、
を備えた画像表示装置であって、
導光手段は、
(B−1)入射された光が内部を全反射により伝播した後、出射される導光板、
(B−2)導光板に入射された光が導光板の内部で全反射されるように、導光板に入射された光を偏向させる、導光板に配設された第1偏向手段、及び、
(B−3)導光板の内部を全反射により伝播した光を導光板から出射させるために、導光板の内部を全反射により伝播した光を複数回に亙り偏向させる、導光板に配設された第2偏向手段、
を備えており、
導光板への光の入射方向をX方向、導光板内における光の伝播方向をY方向としたとき、画像生成装置から出射された光をZ方向に沿って伸長し、導光手段へと入射させるビーム伸長手段を更に備えている。
上記の目的を達成するための本発明の第1の態様に係る光学装置は、
光束が入射され、導光され、出射される第1導光手段、及び、
第1導光手段から出射された光束が入射され、導光され、出射される第2導光手段、
を備えた光学装置であって、
第1導光手段は、
(a−1)入射された光の一部が内部を全反射により伝播した後、出射される第1導光板、及び、
(a−2)第1導光板に配設された反射型体積ホログラム回折格子、
を備えており、
第2導光手段は、
(b−1)入射された光が内部を全反射により伝播した後、出射される第2導光板、
(b−2)第2導光板に入射された光が第2導光板の内部で全反射されるように、第2導光板に入射された光を偏向させる、第2導光板に配設された第1偏向手段、及び、
(b−3)第2導光板の内部を全反射により伝播した光を第2導光板から出射させるために、第2導光板の内部を全反射により伝播した光を複数回に亙り偏向させる、第2導光板に配設された第2偏向手段、
を備えている。
上記の目的を達成するための本発明の第2の態様に係る光学装置は、光束が入射され、導光され、出射される導光手段を備えた光学装置であって、
導光手段は、
入射された光が内部を全反射により伝播した後、出射される導光板、
導光板に入射された光が導光板の内部で全反射されるように、導光板に入射された光を偏向させる、導光板に配設された第1偏向手段、及び、
導光板の内部を全反射により伝播した光を導光板から出射させるために、導光板の内部を全反射により伝播した光を複数回に亙り偏向させる、導光板に配設された第2偏向手段、
を備えており、
導光板への光束の入射方向をX方向、導光板内における光の伝播方向をY方向としたとき、光束をZ方向に沿って伸長し、導光手段へと入射させるビーム伸長手段を更に備えている。
尚、本発明の第1の態様に係る画像表示装置及び光学装置における「第2導光手段」と、本発明の第2の態様に係る画像表示装置及び光学装置における「導光手段」とは、実質的に同じものであり、以下の説明においては、本発明の第2の態様に係る画像表示装置及び光学装置における「導光手段」を、便宜上、『第2導光手段』と呼ぶ。同様に、本発明の第1の態様に係る画像表示装置及び光学装置における「第2導光板」と、本発明の第2の態様に係る画像表示装置及び光学装置における「導光板」とは、実質的に同じものであり、以下の説明においては、本発明の第2の態様に係る画像表示装置及び光学装置における「導光板」を、便宜上、『第2導光板』と呼ぶ。
本発明の第1の態様に係る画像表示装置あるいは光学装置にあっては、画像生成装置と第2導光手段との間に第1導光手段が配置されており、第1導光手段は、第1導光板及び反射型体積ホログラム回折格子から構成されている。従って、第1導光手段は、一種のビームエキスパンダー(一種のビーム伸長手段)として機能し、画像生成装置から出射され、第1導光手段に入射した光束の形状は、反射型体積ホログラム回折格子によって第1導光板の内部全反射による光伝播方向に沿って拡大され、第2導光手段に入射する。また、本発明の第2の態様に係る画像表示装置あるいは光学装置にあっては、光(光束)をZ方向に沿って伸長し、導光手段へと入射させるビーム伸長手段を備えている。それ故、画像生成装置におけるZ方向の開口絞りの径を大きく設定する必要が無くなり、画像生成装置に備えるべきレンズの径を大きくする必要が無く、画像表示装置の小型化、軽量化を図ることができるし、表示コントラストが低下し、画質が劣化することも無い。また、第1導光手段は反射型体積ホログラム回折格子から構成されているが、反射型体積ホログラム回折格子に形成された干渉縞は、反射型体積ホログラム回折格子全体に亙り均一な角度、屈折率変調であるが故に、困難なアライメントも必要なく、ばらつきが生じ難い。
図1は、実施例1の画像表示装置の概念図である。 図2は、実施例2の画像表示装置の概念図である。 図3の(A)は、実施例3の画像表示装置の概念図であり、図3の(B)は、反射型体積ホログラム回折格子の一部を拡大して示す模式的な断面図である。 図4は、実施例4の画像表示装置の概念図である。 図5の(A)及び(B)は、それぞれ、画像生成装置と第1導光手段と第2導光手段の配置状態を模式的に示す図、及び、第1導光手段を切断したときの概念図である。 図6は、実施例5の頭部装着型ディスプレイを正面から眺めた模式図である。 図7は、実施例5の頭部装着型ディスプレイ(但し、フレームを除去したと想定したときの状態)を正面から眺めた模式図である。 図8は、実施例5の頭部装着型ディスプレイを上方から眺めた模式図である。 図9は、実施例5の頭部装着型ディスプレイを観察者の頭部に装着した状態を上方から眺めた図(但し、画像表示装置のみを示し、フレームの図示は省略)である。 図10は、実施例6の頭部装着型ディスプレイを正面から眺めた模式図である。 図11は、実施例6の頭部装着型ディスプレイ(但し、フレームを除去したと想定したときの状態)を正面から眺めた模式図である。 図12は、実施例6の頭部装着型ディスプレイを上方から眺めた模式図である。 図13の(A)及び(B)は、それぞれ、実施例7及び実施例8における画像生成装置とビーム伸長手段と導光手段の配置状態を模式的に示す図である。 図14は、実施例7の画像表示装置の概念図である。 図15は、実施例7の画像表示装置の変形例の概念図である。 図16は、実施例8の画像表示装置の概念図である。 図17は、実施例8の画像表示装置の変形例の概念図である。 図18は、実施例8の画像表示装置の別の変形例の概念図である。 図19は、実施例8の画像表示装置の更に別の変形例の概念図である。 図20の(A)及び(B)は、実施例9における画像生成装置とビーム伸長手段と導光手段の配置状態をY方向から眺めた模式図、及び、Z方向から眺めた模式図である。 図21の(A)及び(B)は、実施例9におけるビーム伸長手段の模式的な一部断面図であり、図21の(C)は、実施例9におけるビーム伸長手段において光が反射される状態を模式的に示す図である。 図22の(A)及び(B)は、実施例7における画像生成装置とビーム伸長手段と導光手段の配置状態をY方向から眺めた模式図、及び、Z方向から眺めた模式図である。 図23は、実施例1あるいは実施例3での使用に適した画像形成装置の変形例の概念図である。 図24は、実施例1あるいは実施例3での使用に適した画像形成装置の別の変形例を示す概念図である。 図25は、実施例1あるいは実施例3での使用に適した画像形成装置の更に別の変形例を示す概念図である。 図26は、実施例1あるいは実施例3での使用に適した画像形成装置の更に別の変形例を示す概念図である。 図27は、実施例1あるいは実施例3での使用に適した画像形成装置の更に別の変形例を示す概念図である。 図28は、従来の画像表示装置の概念図である。 図29は、図28に示したとは別の形式の従来の画像表示装置の概念図である。 図30は、図29に示したとは別の方向から図28に示した形式の従来の画像表示装置を眺めた概念図である。
以下、図面を参照して、実施例に基づき本発明を説明するが、本発明は実施例に限定されるものではなく、実施例における種々の数値や材料は例示である。尚、説明は、以下の順序で行う。
1.本発明の画像表示装置及び光学装置、頭部装着型ディスプレイ、全般に関する説明
2.実施例1(本発明の第1の態様に係る画像表示装置及び光学装置)
3.実施例2(実施例1の変形)
4.実施例3(実施例1の別の変形)
5.実施例4(実施例3の変形)
6.実施例5(頭部装着型ディスプレイ)
7.実施例6(頭部装着型ディスプレイの変形)
8.実施例7(本発明の第2の態様に係る画像表示装置及び光学装置)
9.実施例8(実施例7の変形)
10.実施例9(実施例7の変形)、その他
[本発明の画像表示装置及び光学装置、全般に関する説明]
本発明の第1の態様あるいは第2の態様に係る画像表示装置において、画像生成装置は、
(A−1)2次元マトリクス状に配列された複数の画素を有する画像形成装置、及び、
(A−2)画像形成装置の各画素から出射された光を平行光とするコリメート光学系、
を備えており、
第1導光手段あるいはビーム伸長手段には、コリメート光学系にて平行光とされた光束が入射される構成とすることができる。尚、便宜上、このような画像生成装置を、『第1の形態の画像生成装置』と呼ぶ。
あるいは又、本発明の第1の態様あるいは第2の態様に係る画像表示装置において、画像生成装置は、
(A−1)光源、
(A−2)光源から出射された光を平行光とするコリメート光学系、
(A−3)コリメート光学系から出射された平行光を走査する走査手段、及び、
(A−4)走査手段によって走査された平行光をリレーするリレー光学系、
を備えており、
第1導光手段あるいはビーム伸長手段には、リレー光学系にて平行光とされた光束が入射される構成とすることができる。尚、便宜上、このような画像生成装置を、『第2の形態の画像生成装置』と呼ぶ。
第1の形態の画像生成装置及び第2の形態の画像生成装置を含む本発明の第1の態様に係る画像表示装置(以下、これらを総称して、『本発明の第1の態様に係る画像表示装置等』と呼ぶ場合がある)において、第2導光板の内部全反射による光伝播方向をY方向、第2導光板の厚さ方向をX方向としたとき、第1導光板の内部全反射による光伝播方向はZ方向であり、第1導光板の厚さ方向はX方向であり;第1導光板から出射する光のZ方向に沿ったビーム径は、第1導光板に入射する光のZ方向に沿ったビーム径よりも大きい形態とすることができる。尚、第1導光板と第2導光板との間にミラー等の光学的反射要素が配置され、第1導光板から出射された光が方向を種々変えられて第2導光板に入射する場合には、ミラー等の光学的反射要素を取り除いたと仮定したときの光の挙動に基づき、第2導光板におけるX方向、Y方向、Z方向に対する第1導光板におけるX方向、Y方向、Z方向の関係を決定すればよい。以下の説明においても同様である。また、第1の形態の画像生成装置及び第2の形態の画像生成装置を含む本発明の第2の態様に係る画像表示装置(以下、これらを総称して、『本発明の第2の態様に係る画像表示装置等』と呼ぶ場合がある)においても、ビーム伸長手段の全体から出射される光のZ方向に沿ったビーム径は、ビーム伸長手段に入射する光のZ方向に沿ったビーム径よりも大きい。
そして、上記の好ましい形態を含む本発明の第1の態様に係る画像表示装置等において、反射型体積ホログラム回折格子は、第2導光板と対向する第1導光板の面上に配設されており;第1導光板に入射した光の一部は、反射型体積ホログラム回折格子によって回折され、第1導光板の内部で1回、全反射し、反射型体積ホログラム回折格子の表面で1回、全反射し、反射型体積ホログラム回折格子によって回折されて第1導光板から出射され;第1導光板に入射した光の残りは、第1導光板及び反射型体積ホログラム回折格子を通過して出射される構成とすることができる。尚、このような第1導光手段における光の挙動を、便宜上、『2回の全反射による第1導光手段からの光の出射』と呼ぶ。このように、第1導光板に入射した光の一部はが反射型体積ホログラム回折格子によって回折され、且つ、第1導光板の内部で1回、全反射し、反射型体積ホログラム回折格子の表面で1回、全反射した光が、反射型体積ホログラム回折格子によって回折されて第1導光板から出射されるようなブラッグ条件が得られるように、反射型体積ホログラム回折格子に形成された干渉縞の最適化を図ればよい。
但し、このような構成に限定するものではなく、即ち、2回の全反射による第1導光手段からの光の出射によって第1導光板に入射した光の一部の全てが第1導光手段から出射される構成に限定されるものではなく、第1導光板の内部で全反射し、反射型体積ホログラム回折格子の表面で全反射し、第1導光板の内部で再び全反射し、反射型体積ホログラム回折格子の表面で再び全反射し、反射型体積ホログラム回折格子によって回折されて第1導光板から出射される構成、即ち、『2回の全反射による第1導光手段からの光の出射』によって第1導光板に入射した光の一部の更に一部が出射され、残りが『4回の全反射による第1導光手段からの光の出射』によって出射される構成を採用してもよいし、更には、もっと複数回の全反射に基づく第1導光手段からの光の出射が生じる構成を採用してもよい。
ここで、『2回の全反射による第1導光手段からの光の出射』によって第1導光板に入射した光の一部の全てが出射される場合、第1導光板における光の一部の光量と光の残りの光量とは等しいことが、第1導光手段の全体から出射される光の強度分布の均一性を得るといった観点から望ましい。そのためには、第1導光手段を構成する反射型体積ホログラム回折格子の反射効率をη、反射型体積ホログラム回折格子の光透過率をTとするとき、
T(1−η)=(T・η)2
を満足することが望ましい。即ち、T=1である場合、
η=0.62
を満足することが望ましい。これを達成するためには、反射型体積ホログラム回折格子を構成する材料の選択、反射型体積ホログラム回折格子の厚さの最適化、反射型体積ホログラム回折格子における屈折率変調度Δnの最適化を図ればよい。
更には、以上に説明した好ましい形態、構成を含む本発明の第1の態様に係る画像表示装置等において、第1導光手段は、光入射側から、第1導光板、反射型体積ホログラム回折格子、透明な平行平板が積層された構造を有することが、即ち、反射型体積ホログラム回折格子が第1導光板及び透明な平行平板によって挟まれていることが、反射型体積ホログラム回折格子の保護、光の散乱防止、コントラストの低下や解像度の劣化の防止といった観点から望ましい。
あるいは又、以上に説明した好ましい形態、構成を含む本発明の第1の態様に係る画像表示装置等において、第1偏向手段は回折格子素子から成る構成とすることができる。そして、この場合、第1偏向手段は、反射型体積ホログラム回折格子から成り、第2導光板の内部全反射による光伝播方向をY方向、第2導光板の厚さ方向をX方向としたとき、第1偏向手段を構成する反射型体積ホログラム回折格子における干渉縞の並ぶ方向、即ち、回折方向はY方向であり、第1導光手段を構成する反射型体積ホログラム回折格子における干渉縞の並ぶ方向、即ち、回折方向はZ方向である構成とすることができる。あるいは又、この場合、若しくは、このような構成の場合、第1導光板と第2導光板との間には、第1導光板から出射された偏光成分の位相差を変化させる位相差板が配置されている構成とすることができ、更には、位相差板を通過した光の偏光成分はZ方向と平行である構成(即ち、第1偏向手段に入射する光の偏光成分がZ方向と平行になるように位相差板を配置する構成)とすることができる。また、コリメート光学系あるいはリレー光学系と第1導光板との間には、コリメート光学系あるいはリレー光学系から出射された偏光成分の位相差を変化させる第2の位相差板が配置されている構成とすることができ、更には、第2の位相差板を通過した光の偏光成分はY方向と平行である構成(即ち、第1導光板に入射する光の偏光成分がY方向と平行になるように第2の位相差板を配置する構成)とすることができる。
あるいは又、以上に説明した好ましい形態、構成を含む本発明の第1の態様あるいは第2の態様に係る画像表示装置等において、第1偏向手段は、第2導光板に入射された光を回折し;第2偏向手段は、第2導光板の内部を全反射により伝播した光を、複数回に亙り、回折する構成とすることができる。そして、この場合、第1偏向手段及び第2偏向手段は回折格子素子から成る構成とすることができ、更には、回折格子素子は、反射型回折格子素子から成り、あるいは又、透過型回折格子素子から成り、あるいは又、一方の回折格子素子は反射型回折格子素子から成り、他方の回折格子素子は透過型回折格子素子から成る構成とすることができる。
あるいは又、以上に説明した好ましい形態、構成を含む本発明の第1の態様あるいは第2の態様に係る画像表示装置等において、第1偏向手段は、第2導光板に入射された光を反射し;第2偏向手段は、第2導光板の内部を全反射により伝播した光を、複数回に亙り、透過、反射する構成とすることができる。更には、この場合、第1偏向手段は反射鏡として機能し、第2偏向手段は半透過鏡として機能する構成とすることができる。
また、以上に説明した好ましい形態、構成を含む本発明の第2の態様に係る画像表示装置あるいは光学装置において、
ビーム伸長手段は、第1の反射鏡及び第2の反射鏡から成り、
第1の反射鏡は、導光手段を挟んで、画像生成装置とは反対側に位置し(即ち、導光手段の光入射側とは反対側に位置し)、
第2の反射鏡は、導光手段を基準として、画像生成装置側に位置する(即ち、導光手段の光入射側に位置する)構成とすることができる。そして、この場合、画像生成装置から出射された光の一部は、導光板及び第1偏向手段を通過し、第1の反射鏡で反射され、導光板及び第1偏向手段を通過し、第2の反射鏡で反射され、その一部は、導光板及び第1偏向手段を通過することを、所定の回数繰り返す形態とすることができる。
ここで、ビーム伸長手段を構成する第1の反射鏡及び第2の反射鏡の光反射面は、平滑であってもよいし、複数の凹凸部を有していてもよい。後者の場合、凹凸部はX軸とZ軸とがなす平面と平行な平面内を延び、第1の反射鏡及び第2の反射鏡の法線とY軸とがなす平面で凹凸部を切断したと想定したときの凹凸部の形状は、Y方向に沿って、直角三角形における直角の隣辺(以下、単に『隣辺』と呼ぶ)が組み合わされた形状を有することが好ましい。即ち、凹凸部は、X軸とZ軸とがなす平面と平行であり、且つ、頂角が90度の直角プリズム状の形状を有することが好ましい。尚、このような反射鏡は、リバーサルミラーとも呼ばれる。直角三角形は、隣辺の長さが等しい直角二等辺三角形であってもよいし、隣辺の長さが異なる直角三角形であってもよい。即ち、Y方向に沿って同じ形状の直角三角形における隣辺が並んでいてもよいし、Y方向に沿って異なる形状の直角三角形における隣辺が並んでいてもよい。具体的には、前者の場合、例えば、直角二等辺三角形における隣辺が並んでいる構成とすることができる。一方、後者の場合、例えば、光反射面の中央領域は、直角二等辺三角形における隣辺が並んでおり、光反射面の中央領域の右側には、直角不等辺三角形における隣辺が並んでおり、光反射面の中央領域の左側には、光反射面の中央領域の右側と対称の直角不等辺三角形における隣辺が並んでいる構成とすることができる。
ここで、直角三角形における直角に対応する光反射面の稜線がX軸とZ軸とがなす平面と平行に延びている。また、直角三角形における直角の隣辺に対応する光反射面における2つの斜面を、便宜上、『第1斜面』及び『第2斜面』と呼ぶ。第1の反射鏡に入射した光は、第1斜面と衝突し、第1斜面で反射されて第2斜面と衝突し、第2斜面で反射され、第1の反射鏡から出射される。あるいは又、第1の反射鏡に入射した光は、第2斜面と衝突し、第2斜面で反射されて第1斜面と衝突し、第1斜面で反射され、第1の反射鏡から出射される。第1斜面に入射する光と、第2斜面から出射される光とは、平行である。同様に、第2の反射鏡に入射した光は、第1斜面と衝突し、第1斜面で反射されて第2斜面と衝突し、第2斜面で反射され、第2の反射鏡から出射される。あるいは又、第1の反射鏡に入射した光は、第2斜面と衝突し、第2斜面で反射されて第1斜面と衝突し、第1斜面で反射され、第1の反射鏡から出射される。第1斜面に入射する光と、第2斜面から出射される光とは、平行である。第1の反射鏡と第2の反射鏡との間で光の反射が繰り返されるが、光線の第1の反射鏡との衝突点、第2の反射鏡との衝突点は、原理的には、光はY方向には移動せず、X方向及びZ方向に移動するだけである。それ故、画像生成装置におけるY方向の開口絞りの径を大きく設定する必要が無くなる。
尚、第1の反射鏡及び第2の反射鏡の光反射面が平滑である場合、光反射面に光反射層を設ける。一方、第1の反射鏡及び第2の反射鏡の光反射面が複数の凹凸部を有する場合、光反射面に光反射層を設けてもよいし、設けなくともよい。前者の場合、第1の反射鏡及び第2の反射鏡の内部に光を入射させることなく、光を反射させることができるし、第1の反射鏡及び第2の反射鏡の内部に光を入射させて、光を反射させることもできる。また、後者の場合、第1の反射鏡及び第2の反射鏡の内部に光を入射させて、第1斜面、第2斜面で光を全反射させればよい。
あるいは又、以上に説明した好ましい形態、構成を含む本発明の第2の態様に係る画像表示装置あるいは光学装置において、
ビーム伸長手段は、半透過鏡及び反射鏡から成り、
半透過鏡及び反射鏡は、導光手段を基準として、画像生成装置側に位置する(即ち、導光手段の光入射側に位置する)構成とすることができる。そして、この場合、画像生成装置から出射された光の一部は、半透過鏡を通過して導光板に入射し、残りは、半透過鏡で反射されて反射鏡に入射し、反射鏡で反射された光の一部は、半透過鏡を通過して導光板に入射し、残りは、半透過鏡で反射されて反射鏡に入射することを、所定の回数繰り返す形態とすることができる。
第1の形態の画像生成装置における画像形成装置として、例えば、反射型空間光変調装置及び光源から構成された画像形成装置;透過型空間光変調装置及び光源から構成された画像形成装置;有機EL(Electro Luminescence)、無機EL、発光ダイオード(LED)等の発光素子から構成された画像形成装置を挙げることができるが、中でも、反射型空間光変調装置及び光源から構成された画像形成装置とすることが好ましい。空間光変調装置として、ライト・バルブ、例えば、LCOS(Liquid Crystal On Silicon)等の透過型あるいは反射型の液晶表示装置、デジタルマイクロミラーデバイス(DMD)を挙げることができ、光源として発光素子を挙げることができる。更には、反射型空間光変調装置は、液晶表示装置、及び、光源からの光の一部を反射して液晶表示装置へと導き、且つ、液晶表示装置によって反射された光の一部を通過させてコリメート光学系へと導く偏光ビームスプリッターから成る構成とすることができる。光源を構成する発光素子として、赤色発光素子、緑色発光素子、青色発光素子、白色発光素子を挙げることができる。発光素子として、例えば、半導体レーザ素子や固体レーザ、LEDを例示することができる。画素の数は、画像表示装置に要求される仕様に基づき決定すればよく、画素の数の具体的な値として、320×240、432×240、640×480、854×480、1024×768、1920×1080を例示することができる。コリメート光学系は、画素の位置情報を第2導光手段の光学系における角度情報に変換する機能を有する。コリメート光学系として、凸レンズ、凹レンズ、自由曲面プリズム、ホログラムレンズを、単独、若しくは、組み合わせた、全体として正の光学的パワーを持つ光学系を例示することができる。
一方、第2の形態の画像生成装置における光源として発光素子を挙げることができ、具体的には、赤色発光素子、緑色発光素子、青色発光素子、白色発光素子を挙げることができる。発光素子として、例えば、半導体レーザ素子や固体レーザ、LEDを例示することができる。第2の形態の画像表示装置における画素(仮想の画素)の数も、画像表示装置に要求される仕様に基づき決定すればよく、画素(仮想の画素)の数の具体的な値として、320×240、432×240、640×480、854×480、1024×768、1920×1080を例示することができる。また、光源を赤色発光素子、緑色発光素子、青色発光素子から構成する場合、例えば、クロスプリズムを用いて色合成を行うことが好ましい。走査手段として、光源から出射された光を水平走査及び垂直走査する、例えば、二次元方向に回転可能なマイクロミラーを有するMEMS(Micro Electro Mechanical Systems)やガルバノ・ミラーを挙げることができる。リレー光学系は、周知のリレー光学系から構成すればよい。
例えば、発光素子とライト・バルブとから構成された画像形成装置あるいは光源として、全体として白色光を発光するバックライトと、赤色発光画素、緑色発光画素、及び、青色発光画素を有する液晶表示装置との組合せ以外にも、以下の構成を例示することができる。
[画像形成装置−A]
画像形成装置−Aは、
(α)青色を発光する第1発光素子が2次元マトリクス状に配列された第1発光パネルから成る第1画像形成装置、
(β)緑色を発光する第2発光素子が2次元マトリクス状に配列された第2発光パネルから成る第2画像形成装置、及び、
(γ)赤色を発光する第3発光素子が2次元マトリクス状に配列された第3発光パネルから成る第3画像形成装置、並びに、
(δ)第1画像形成装置、第2画像形成装置及び第3画像形成装置から出射された光を1本の光路に纏めるための手段(例えば、ダイクロイック・プリズムであり、以下の説明においても同様である)、
を備えており、
第1発光素子、第2発光素子及び第3発光素子のそれぞれの発光/非発光状態を制御する。
[画像形成装置−B]
画像形成装置−Bは、
(α)青色を発光する第1発光素子、及び、青色を発光する第1発光素子から出射された出射光の通過/非通過を制御するための第1光通過制御装置[一種のライト・バルブであり、例えば、液晶表示装置やデジタルマイクロミラーデバイス(DMD)、LCOSから構成され、以下の説明においても同様である]から成る第1画像形成装置、
(β)緑色を発光する第2発光素子、及び、緑色を発光する第2発光素子から出射された出射光の通過/非通過を制御するための第2光通過制御装置(ライト・バルブ)から成る第2画像形成装置、及び、
(γ)赤色を発光する第3発光素子、及び、赤色を発光する第3発光素子から出射された出射光の通過/非通過を制御するための第3光通過制御装置(ライト・バルブ)から成る第3画像形成装置、並びに、
(δ)第1光通過制御装置、第2光通過制御装置及び第3光通過制御装置を通過した光を1本の光路に纏めるための手段、
を備えており、
光通過制御装置によってこれらの発光素子から出射された出射光の通過/非通過を制御することで画像を表示する。第1発光素子、第2発光素子、第3発光素子から出射された出射光を光通過制御装置へと案内するための手段(光案内部材)として、導光部材、マイクロレンズアレイ、ミラーや反射板、集光レンズを例示することができる。
[画像形成装置−C]
画像形成装置−Cは、
(α)青色を発光する第1発光素子が2次元マトリクス状に配列された第1発光パネル、及び、第1発光パネルから出射された出射光の通過/非通過を制御するための青色光通過制御装置(ライト・バルブ)から成る第1画像形成装置、
(β)緑色を発光する第2発光素子が2次元マトリクス状に配列された第2発光パネル、及び、第2発光パネルから出射された出射光の通過/非通過を制御するための緑色光通過制御装置(ライト・バルブ)から成る第2画像形成装置、
(γ)赤色を発光する第3発光素子が2次元マトリクス状に配列された第3発光パネル、及び、第3発光パネルから出射された出射光の通過/非通過を制御するための赤色光通過制御装置(ライト・バルブ)から成る第3画像形成装置、並びに、
(δ)青色光通過制御装置、緑色光通過制御装置及び赤色光通過制御装置を通過した光を1本の光路に纏めるための手段を備えており、
光通過制御装置(ライト・バルブ)によってこれらの第1発光パネル、第2発光パネル及び第3発光パネルから出射された出射光の通過/非通過を制御することで画像を表示する。
[画像形成装置−D]
画像形成装置−Dは、フィールドシーケンシャル方式のカラー表示の画像形成装置であり、
(α)青色を発光する第1発光素子を備えた第1画像形成装置、
(β)緑色を発光する第2発光素子を備えた第2画像形成装置、及び、
(γ)赤色を発光する第3発光素子を備えた第3画像形成装置、並びに、
(δ)第1画像形成装置、第2画像形成装置及び第3画像形成装置から出射された光を1本の光路に纏めるための手段、更には、
(ε)1本の光路に纏めるための手段から出射された光の通過/非通過を制御するための光通過制御装置(ライト・バルブ)、
を備えており、
光通過制御装置によってこれらの発光素子から出射された出射光の通過/非通過を制御することで画像を表示する。
[画像形成装置−E]
画像形成装置−Eも、フィールドシーケンシャル方式のカラー表示の画像形成装置であり、
(α)青色を発光する第1発光素子が2次元マトリクス状に配列された第1発光パネルから成る第1画像形成装置、
(β)緑色を発光する第2発光素子が2次元マトリクス状に配列された第2発光パネルから成る第2画像形成装置、及び、
(γ)赤色を発光する第3発光素子が2次元マトリクス状に配列された第3発光パネルから成る第3画像形成装置、並びに、
(δ)第1画像形成装置、第2画像形成装置及び第3画像形成装置のそれぞれから出射された光を1本の光路に纏めるための手段、更には、
(ε)1本の光路に纏めるための手段から出射された光の通過/非通過を制御するための光通過制御装置(ライト・バルブ)、
を備えており、
光通過制御装置によってこれらの発光パネルから出射された出射光の通過/非通過を制御することで画像を表示する。
[画像形成装置−F]
画像形成装置−Fは、第1発光素子、第2発光素子及び第3発光素子のそれぞれの発光/非発光状態を制御することで画像を表示する、パッシブマトリックスタイプあるいはアクティブマトリックスタイプのカラー表示の画像形成装置である。
[画像形成装置−G]
画像形成装置−Gは、2次元マトリクス状に配列された発光素子ユニットからの出射光の通過/非通過を制御するための光通過制御装置(ライト・バルブ)を備えており、発光素子ユニットにおける第1発光素子、第2発光素子及び第3発光素子のそれぞれの発光/非発光状態を時分割制御し、更に、光通過制御装置によって第1発光素子、第2発光素子及び第3発光素子から出射された出射光の通過/非通過を制御することで画像を表示する、フィールドシーケンシャル方式のカラー表示の画像形成装置である。
第1の形態あるいは第2の形態の画像生成装置における好ましい構成にあっては、上述したとおり、第1偏向手段は反射鏡として機能し、第2偏向手段は半透過鏡として機能する。このような形態にあっては、第1偏向手段は、あるいは又、ビーム伸長手段を構成する反射鏡は、例えば、合金を含む金属から構成され、第2導光板に入射された光を反射させる光反射膜(一種のミラー)や、第2導光板に入射された光を回折させる回折格子(例えば、ホログラム回折格子膜)から構成することができる。また、第2偏向手段は、あるいは又、ビーム伸長手段を構成する半透過鏡は、例えば、誘電体多層膜や、ハーフミラー、偏光ビームスプリッター、ホログラム回折格子膜から構成することができる。そして、第1偏向手段や第2偏向手段は、第2導光板の内部に配設されている(第2導光板の内部に組み込まれている)が、第1偏向手段においては、第2導光板に入射された平行光が第2導光板の内部で全反射されるように、第2導光板に入射された平行光が反射又は回折される。一方、第2偏向手段においては、第2導光板の内部を全反射により伝播した平行光が複数回に亙り反射又は回折され、第2導光板から平行光の状態で出射される。
あるいは又、第1の形態あるいは第2の形態の画像生成装置における好ましい構成にあっては、上述したとおり、第1偏向手段及び第2偏向手段は、例えば反射型回折格子素子、具体的には、例えば反射型体積ホログラム回折格子から成る。尚、反射型体積ホログラム回折格子から成る第1偏向手段を、便宜上、『第1回折格子部材』と呼び、反射型体積ホログラム回折格子から成る第2偏向手段を、便宜上、『第2回折格子部材』と呼ぶ場合がある。
ここで、第1回折格子部材あるいは第2回折格子部材を、異なるP種類(例えば、P=3であり、赤色、緑色、青色の3種類)の波長帯域(あるいは、波長)を有するP種類の光の回折反射に対応させるために、反射型体積ホログラム回折格子から成るP層の回折格子層が積層されて成る構成とすることができる。各回折格子層には1種類の波長帯域(あるいは、波長)に対応する干渉縞が形成されている。あるいは又、異なるP種類の波長帯域(あるいは、波長)を有するP種類の光の回折反射に対応するために、1層の回折格子層から成る第1回折格子部材あるいは第2回折格子部材にP種類の干渉縞が形成されている構成とすることもできる。あるいは又、画角を例えば三等分して、第1回折格子部材あるいは第2回折格子部材を、各画角に対応する回折格子層が積層されて成る構成とすることができる。そして、これらの構成を採用することで、各波長帯域(あるいは、波長)を有する光が第1回折格子部材あるいは第2回折格子部材において回折反射されるときの回折効率の増加、回折受容角の増加、回折角の最適化を図ることができる。第1導光手段を構成する反射型体積ホログラム回折格子も同様とすればよい。
第1回折格子部材及び第2回折格子部材を構成する材料として、フォトポリマー材料を挙げることができる。反射型体積ホログラム回折格子から成る第1回折格子部材及び第2回折格子部材の構成材料や基本的な構造は、従来の反射型体積ホログラム回折格子の構成材料や構造と同じとすればよい。反射型体積ホログラム回折格子とは、+1次の回折光のみを回折反射するホログラム回折格子を意味する。回折格子部材には、その内部から表面に亙り干渉縞が形成されているが、係る干渉縞それ自体の形成方法は、従来の形成方法と同じとすればよい。具体的には、例えば、回折格子部材を構成する部材(例えば、フォトポリマー材料)に対して一方の側の第1の所定の方向から物体光を照射し、同時に、回折格子部材を構成する部材に対して他方の側の第2の所定の方向から参照光を照射し、物体光と参照光とによって形成される干渉縞を回折格子部材を構成する部材の内部に記録すればよい。第1の所定の方向、第2の所定の方向、物体光及び参照光の波長を適切に選択することで、回折格子部材の表面における干渉縞の所望のピッチ、干渉縞の所望の傾斜角(スラント角)を得ることができる。干渉縞の傾斜角とは、回折格子部材(あるいは回折格子層)の表面と干渉縞の成す角度を意味する。第1回折格子部材及び第2回折格子部材を、反射型体積ホログラム回折格子から成るP層の回折格子層の積層構造から構成する場合、このような回折格子層の積層は、P層の回折格子層をそれぞれ別個に作製した後、P層の回折格子層を、例えば、紫外線硬化型接着剤を使用して積層(接着)すればよい。また、粘着性を有するフォトポリマー材料を用いて1層の回折格子層を作製した後、その上に順次粘着性を有するフォトポリマー材料を貼り付けて回折格子層を作製することで、P層の回折格子層を作製してもよい。第1導光手段を構成する反射型体積ホログラム回折格子も同様とすればよい。
第1の形態あるいは第2の形態の画像生成装置においては、コリメート光学系あるいはリレー光学系にて複数の平行光とされた光を第2導光板に入射させるが、このような、平行光であることの要請は、これらの光が第2導光板へ入射したときの光波面情報が、第1偏向手段と第2偏向手段を介して第2導光板から出射された後も保存される必要があることに基づく。尚、複数の平行光を生成させるためには、具体的には、例えば、コリメート光学系あるいはリレー光学系における焦点距離の所(位置)に、画像形成装置の光出射部を位置させればよい。コリメート光学系は、画素の位置情報を光学装置の光学系における角度情報に変換する機能を有する。
画像表示装置において、第2導光板は、第2導光板の内部全反射による光伝播方向(Y方向)と平行に延びる2つの平行面(第1面及び第2面)を有している。光が入射する第2導光板の面を第2導光板入射面、光が出射する第2導光板の面を第2導光板出射面としたとき、第1面によって第2導光板入射面及び第2導光板出射面が構成されていてもよいし、第1面によって第2導光板入射面が構成され、第2面によって第2導光板出射面が構成されていてもよい。
第2導光板や第1導光板、透明な平行平板を構成する材料として、石英ガラスやBK7等の光学ガラスを含むガラスや、プラスチック材料(例えば、PMMA、ポリカーボネート樹脂、アクリル系樹脂、非晶性のポリプロピレン系樹脂、AS樹脂を含むスチレン系樹脂)を挙げることができる。第2導光板の形状は、平板に限定するものではなく、湾曲した形状を有していてもよい。
本発明の画像表示装置によって、例えば、頭部装着型ディスプレイ(HMD,Head Mounted Display)を構成することができ、装置の軽量化、小型化を図ることができ、装置装着時の不快感を大幅に軽減させることが可能となるし、更には、製造コストダウンを図ることも可能となる。
頭部装着型ディスプレイは、
(イ)観察者の頭部に装着される眼鏡型のフレーム、及び、
(ロ)本発明の画像表示装置、
を備えている。頭部装着型ディスプレイにあっては、本発明の画像表示装置を、1つ備えていてもよいし(片眼型)、2つ備えていてもよい(両眼型)。
フレームは、観察者の正面に配置されるフロント部と、フロント部の両端に蝶番を介して回動自在に取り付けられた2つのテンプル部と、各テンプル部の先端部に取り付けられたモダン部から成り、更には、ノーズパッドを備えている。頭部装着型ディスプレイの全体を眺めたとき、フレーム及びノーズパッドの組立体は、リムが無い点を除き、通常の眼鏡と略同じ構造を有する。フレームを構成する材料は、金属や合金、プラスチック、これらの組合せといった、通常の眼鏡を構成する材料と同じ材料から構成することができる。ノーズパッドも周知の構成、構造とすることができる。
そして、頭部装着型ディスプレイのデザイン上、あるいは、頭部装着型ディスプレイの装着の容易性といった観点から、1あるいは2の画像生成装置からの配線(信号線や電源線等)が、テンプル部、及び、モダン部の内部を介して、モダン部の先端部から外部に延び、外部回路(制御回路)に接続されている形態とすることが望ましい。更には、各画像生成装置はヘッドホン部を備えており、各画像生成装置からのヘッドホン部用配線が、テンプル部、及び、モダン部の内部を介して、モダン部の先端部からヘッドホン部へと延びている形態とすることが一層望ましい。ヘッドホン部として、例えば、インナーイヤー型のヘッドホン部、カナル型のヘッドホン部を挙げることができる。ヘッドホン部用配線は、より具体的には、モダン部の先端部から、耳介(耳殻)の後ろ側を回り込むようにしてヘッドホン部へと延びている形態とすることが好ましい。
頭部装着型ディスプレイにおいては、フロント部の中央部分に撮像装置が取り付けられている形態とすることができる。撮像装置は、具体的には、例えば、CCDあるいはCMOSセンサーから成る固体撮像素子とレンズから構成されている。撮像装置からの配線は、例えば、フロント部の裏面を通し、一方の画像表示装置に接続すればよく、更には、画像生成装置から延びる配線に含ませればよい。
頭部装着型ディスプレイを両眼型とする場合、
第2導光手段は、全体として画像生成装置よりも観察者の顔の中心側に配置されており、
2つの画像表示装置を結合する結合部材を更に有し、
結合部材は、観察者の2つの瞳の間に位置するフレームの中央部分の観察者に面する側に取り付けられており、
結合部材の射影像は、フレームの射影像内に含まれる構成とすることが好ましい。
このように、結合部材が、観察者の2つの瞳の間に位置するフレームの中央部分に取り付けられている構造とすることによって、即ち、画像表示装置は、フレームに、直接、取り付けられた構造とはなっていなければ、観察者がフレームを頭部に装着したとき、テンプル部が外側に向かって広がった状態となり、その結果、フレームが変形したとしても、係るフレームの変形によって、画像生成装置あるいは第2導光手段の変位(位置変化)が生じることがないか、生じたとしても、極僅かである。それ故、左右の画像の輻輳角が変化してしまうことを確実に防止することができる。しかも、フレームのフロント部の剛性を高める必要がないので、フレームの重量増加、デザイン性の低下、コストの増加を招くことがない。また、画像表示装置は、眼鏡型のフレームに、直接、取り付けられていないので、観察者の嗜好によってフレームのデザインや色等を自由に選択することが可能であるし、フレームのデザインが受ける制約も少なく、デザイン上の自由度が高い。加えて、結合部材は、観察者とフレームとの間に配置されており、しかも、結合部材の射影像は、フレームの射影像内に含まれる。云い換えれば、観察者の正面から頭部装着型ディスプレイを眺めたとき、結合部材はフレームによって隠されている。従って、高いデザイン性、意匠性を頭部装着型ディスプレイに与えることができる。
尚、結合部材は、観察者の2つの瞳の間に位置するフロント部の中央部分(通常の眼鏡におけるブリッジの部分に相当する)の観察者に面する側に取り付けられている構成とすることが好ましい。
結合部材によって2つの画像表示装置が結合されているが、具体的には、結合部材の各端部に、画像生成装置が、取付け状態調整可能に取り付けられている形態とすることができる。そして、この場合、各画像生成装置は、観察者の瞳よりも外側に位置している構成とすることが好ましい。更には、このような構成にあっては、一方の画像生成装置の取付部中心とフレームの一端部(一方の智、ヨロイ)との間の距離をα、結合部材の中心からフレームの一端部(一方の智)までの距離をβ、他方の画像生成装置の取付部中心とフレームの一端部(一方の智)との間の距離をγ、フレームの長さをLとしたとき、0.01×L≦α≦0.30×L、好ましくは、0.05×L≦α≦0.25×L、0.35×L≦β≦0.65×L、好ましくは、0.45×L≦β≦0.55×L、0.70×L≦γ≦0.99×L、好ましくは、0.75×L≦γ≦0.95×Lを満足することが望ましい。結合部材の各端部への画像生成装置の取付けは、具体的には、例えば、結合部材の各端部の3箇所に貫通孔を設け、貫通孔に対応した螺合部を画像生成装置に設け、各貫通孔にビスを通し、画像生成装置に設けられた螺合部に螺合させる。ビスと螺合部との間にはバネを挿入しておく。こうして、ビスの締め付け状態によって、画像生成装置の取付け状態(結合部材に対する画像生成装置の傾き)を調整することができる。
ここで、画像生成装置の取付部中心とは、画像生成装置が結合部材に取り付けられている状態において、画像生成装置及びフレームを仮想平面に射影したときに得られる画像生成装置の射影像が、フレームの射影像の重なっている部分のフレームの軸線方向に沿った二等分点を指す。また、結合部材の中心とは、結合部材がフレームに取り付けられている状態において、結合部材がフレームに接している部分のフレームの軸線方向に沿った二等分点を指す。フレームの長さとは、フレームが湾曲している場合、フレームの射影像の長さである。尚、射影方向は、観察者の顔に対して垂直な方向とする。
あるいは又、結合部材によって2つの画像表示装置が結合されているが、具体的には、結合部材が、2つの第2導光手段を結合している形態とすることもできる。尚、2つの第2導光手段が一体的に作製されている場合があり、このような場合、係る一体的に作製された第2導光手段に結合部材が取り付けられているが、係る形態も、結合部材が2つの第2導光手段を結合している形態に包含される。一方の画像生成装置の中心とフレームの一端部との間の距離をα’他方の画像生成装置の中心とフレームの一端部との間の距離をγ’としたとき、α’,γ’の値も上述したα,γの値と同様とすることが望ましい。尚、画像生成装置の中心とは、画像生成装置が第2導光手段に取り付けられている状態において、画像生成装置及びフレームを仮想平面に射影したときに得られる画像生成装置の射影像が、フレームの射影像の重なっている部分のフレームの軸線方向に沿った二等分点を指す。
結合部材の形状は、結合部材の射影像がフレームの射影像内に含まれる限りにおいて、本質的に任意であり、例えば、棒状、細長い板状を例示することができる。結合部材を構成する材料も、金属や合金、プラスチック、これらの組合せを挙げることができる。
実施例1は、本発明の第1の態様に係る画像表示装置及び本発明の第1の態様に係る光学装置に関し、更には、第1の形態の画像生成装置に関する。実施例1あるいは後述する実施例2〜実施例4における画像表示装置の概念図を図1、図2、図3の(A)あるいは図4に示し、画像生成装置と第1導光手段と第2導光手段の配置状態を模式的に図5の(A)に示し、第1導光手段を切断したときの概念図を図5の(B)に示す。
実施例1あるいは後述する実施例2〜実施例4における画像表示装置100,200,300,400は、
(A)画像生成装置110,210、
(B)画像生成装置110,210から出射された光が入射され、導光され、出射される第1導光手段120、及び、
(C)第1導光手段120から出射された光が入射され、導光され、観察者40の瞳41に向かって出射される第2導光手段130,330、
を備えた画像表示装置である。そして、第1導光手段120は、
(B−1)入射された光の一部が内部を全反射により伝播した後、出射される第1導光板121、及び、
(B−2)第1導光板121に配設された反射型体積ホログラム回折格子122、
を備えている。一方、第2導光手段130は、
(C−1)入射された光が内部を全反射により伝播した後、出射される第2導光板131,331、
(C−2)第2導光板131,331に入射された光が第2導光板131,331の内部で全反射されるように、第2導光板131,331に入射された光を偏向させる、第2導光板131,331に配設された第1偏向手段140,340、及び、
(C−3)第2導光板131,331の内部を全反射により伝播した光を第2導光板131,331から出射させるために、第2導光板131,331の内部を全反射により伝播した光を複数回に亙り偏向させる、第2導光板131,331に配設された第2偏向手段150,350、
を備えている。尚、第2導光手段130,330は、シースルー型(半透過型)である。
また、実施例1あるいは後述する実施例2〜実施例4における光学装置は、
光束が入射され、導光され、出射される第1導光手段120、及び、
第1導光手段120から出射された光束が入射され、導光され、出射される第2導光手段130,330、
を備えた光学装置である。そして、
第1導光手段120は、
(a−1)入射された光の一部が内部を全反射により伝播した後、出射される第1導光板121、及び、
(a−2)第1導光板121に配設された反射型体積ホログラム回折格子122、
を備えており、
第2導光手段130,330は、
(b−1)入射された光が内部を全反射により伝播した後、出射される第2導光板131,331、
(b−2)第2導光板131,331に入射された光が第2導光板131,331の内部で全反射されるように、第2導光板131,331に入射された光を偏向させる、第2導光板131,331に配設された第1偏向手段140,340、及び、
(b−3)第2導光板131,331の内部を全反射により伝播した光を第2導光板131,331から出射させるために、第2導光板131,331の内部を全反射により伝播した光を複数回に亙り偏向させる、第2導光板131,331に配設された第2偏向手段150,350、
を備えている。
ここで、実施例1あるいは後述する実施例3の画像表示装置100,300において、画像生成装置110は、
(A−1)2次元マトリクス状に配列された複数の画素を有する画像形成装置111、及び、
(A−2)画像形成装置111の各画素から出射された光を平行光とするコリメート光学系112、
を備えており、
第1導光手段120には、コリメート光学系112にて平行光とされた光束が入射される。
第1偏向手段140及び第2偏向手段150は第2導光板131の内部に配設されている。そして、第1偏向手段140は、第2導光板131に入射された光を反射し、第2偏向手段150は、第2導光板131の内部を全反射により伝播した光を、複数回に亙り、透過、反射する。即ち、第1偏向手段140は反射鏡として機能し、第2偏向手段150は半透過鏡として機能する。より具体的には、第2導光板131の内部に設けられた第1偏向手段140は、アルミニウムから成り、第2導光板131に入射された光を反射させる光反射膜(一種のミラー)から構成されている。一方、第2導光板131の内部に設けられた第2偏向手段150は、誘電体積層膜が多数積層された多層積層構造体から構成されている。誘電体積層膜は、例えば、高誘電率材料としてのTiO2膜、及び、低誘電率材料としてのSiO2膜から構成されている。誘電体積層膜が多数積層された多層積層構造体に関しては、特表2005−521099に開示されている。図面においては6層の誘電体積層膜を図示しているが、これに限定するものではない。誘電体積層膜と誘電体積層膜との間には、第2導光板131を構成する材料と同じ材料から成る薄片が挟まれている。尚、第1偏向手段140においては、第2導光板131に入射された平行光が第2導光板131の内部で全反射されるように、第2導光板131に入射された平行光が反射(又は回折)される。一方、第2偏向手段150においては、第2導光板131の内部を全反射により伝播した平行光が複数回に亙り反射(又は回折)され、第2導光板131から平行光の状態で出射される。
第1偏向手段140は、第2導光板131の第1偏向手段140を設ける部分134を切り出すことで、第2導光板131に第1偏向手段140を形成すべき斜面を設け、係る斜面に光反射膜を真空蒸着した後、第2導光板131の切り出した部分134を第1偏向手段140に接着すればよい。また、第2偏向手段150は、第2導光板131を構成する材料と同じ材料(例えば、ガラス)と誘電体積層膜(例えば、真空蒸着法にて成膜することができる)とが多数積層された多層積層構造体を作製し、第2導光板131の第2偏向手段150を設ける部分135を切り出して斜面を形成し、係る斜面に多層積層構造体を接着し、研磨等を行って、外形を整えればよい。こうして、第2導光板131の内部に第1偏向手段140及び第2偏向手段150が設けられた第2導光手段130を得ることができる。
実施例1あるいは後述する実施例3において、画像形成装置111は、反射型空間光変調装置160、及び、白色光を出射する発光ダイオードから成る光源163から構成されている。より具体的には、反射型空間光変調装置160は、ライト・バルブとしてのLCOSから成る液晶表示装置(LCD)161、及び、光源163からの光の一部を反射して液晶表示装置161へと導き、且つ、液晶表示装置161によって反射された光の一部を通過させてコリメート光学系112へと導く偏光ビームスプリッター162から構成されている。液晶表示装置161は、2次元マトリクス状に配列された複数(例えば、320×240個)の画素(液晶セル)を備えている。偏光ビームスプリッター162は、周知の構成、構造を有する。光源163から出射された無偏光の光は、偏光ビームスプリッター162に衝突する。偏光ビームスプリッター162において、P偏光成分は通過し、系外に出射される。一方、S偏光成分は、偏光ビームスプリッター162において反射され、液晶表示装置161に入射し、液晶表示装置161の内部で反射され、液晶表示装置161から出射される。ここで、液晶表示装置161から出射した光の内、「白」を表示する画素から出射した光にはP偏光成分が多く含まれ、「黒」を表示する画素から出射した光にはS偏光成分が多く含まれる。従って、液晶表示装置161から出射され、偏光ビームスプリッター162に衝突する光の内、P偏光成分は、偏光ビームスプリッター162を通過し、コリメート光学系112へと導かれる。一方、S偏光成分は、偏光ビームスプリッター162において反射され、光源163に戻される。液晶表示装置161は、例えば、2次元マトリクス状に配列された複数(例えば、320×240個)の画素(液晶セルの数は画素数の3倍)を備えている。コリメート光学系112は、例えば、凸レンズから構成され、平行光を生成させるために、コリメート光学系112における焦点距離の所(位置)に画像形成装置111(より具体的には、液晶表示装置161)が配置されている。また、1画素は、赤色を出射する赤色発光副画素、緑色を出射する緑色発光副画素、及び、青色を出射する青色発光副画素から構成されている。
ここで、実施例1、あるいは、後述する実施例2〜実施例4において、光学ガラスやプラスチック材料から成る第2導光板131,331は、第2導光板131,331の内部全反射による光伝播方向(Y方向)と平行に延びる2つの平行面(第1面132,332及び第2面133,333)を有している。第1面132,332と第2面133,333とは対向している。そして、光入射面に相当する第1面132,332から平行光が入射され、内部を全反射により伝播した後、光出射面に相当する第1面132,332から出射される。但し、これに限定するものではなく、第2面133,333によって光入射面が構成され、第1面132,332によって光出射面が構成されていてもよい。
第1導光手段120を構成する反射型体積ホログラム回折格子122を、異なるP種類(具体的には、P=3であり、赤色、緑色、青色の3種類)の波長帯域(あるいは、波長)を有するP種類の光の回折反射に対応させるために、反射型体積ホログラム回折格子から成るP層の回折格子層が積層されて成る構成としている。尚、フォトポリマー材料から成る各回折格子層には、1種類の波長帯域(あるいは、波長)に対応する干渉縞が形成されており、従来の方法で作製されている。より具体的には、赤色の光を回折反射する回折格子層と、緑色の光を回折反射する回折格子層と、青色の光を回折反射する回折格子層とが積層された構造を、反射型体積ホログラム回折格子122は有する。回折格子層(回折光学素子)に形成された干渉縞のピッチは一定であり、干渉縞は直線状であり、Y方向に平行である。尚、反射型体積ホログラム回折格子122を1層で示した。このような構成を採用することで、各波長帯域(あるいは、波長)を有する光が反射型体積ホログラム回折格子122において回折反射されるときの回折効率の増加、回折受容角の増加、回折角の最適化を図ることができる。尚、後述する第1回折格子部材340、第2回折格子部材350も同様とすることができる。
ここで、第2導光板131,331の内部全反射による光伝播方向をY方向、第2導光板131,331の厚さ方向をX方向としたとき、第1導光板121の内部全反射による光伝播方向はZ方向であり、第1導光板121の厚さ方向はX方向である。そして、第1導光板121から出射する光のZ方向に沿ったビーム径は、第1導光板121に入射する光のZ方向に沿ったビーム径よりも大きい。
反射型体積ホログラム回折格子122の内部を拡大した図5の(B)の概念図に示すように、反射型体積ホログラム回折格子122は、第2導光板131,331と対向する第1導光板121の面121A上に配設されている。そして、第1導光板121に入射した光の一部は、反射型体積ホログラム回折格子122によって回折され、第1導光板121の内部で1回、全反射し、反射型体積ホログラム回折格子122の表面122Aで1回、全反射し、反射型体積ホログラム回折格子122によって回折されて第1導光板121から出射される。また、第1導光板121に入射した光の残りは、第1導光板121及び反射型体積ホログラム回折格子122を通過して出射される。即ち、実施例1〜実施例4にあっては、『2回の全反射による第1導光手段からの光の出射』を採用している。そして、第1導光板121における光の一部の光量と光の残りの光量とを等しくし、第1導光手段120、全体から出射される光の強度分布の均一性を得るために、反射型体積ホログラム回折格子122の反射効率をηとし、光透過率T=1とするとき、
η=0.62
としている。
そして、このような構成とすることで、第1導光板121から出射する光のZ方向に沿ったビーム径を、第1導光板121に入射する光のZ方向に沿ったビーム径よりも、2倍、大きくすることができる。即ち、第1導光手段120は、一種のビームエキスパンダーとして機能する。従って、画像生成装置110から出射され、第1導光手段120に入射した光束の形状は、第1導光手段120によって適切に変形されて、第2導光手段130,330に入射される。それ故、画像形成装置111におけるZ方向の開口絞りの径を大きく設定する必要が無くなる。即ち、画像形成装置111に備えられたコリメート光学系112に備えられたレンズの径を大きくする必要が無く、画像表示装置の小型化、軽量化を図ることができるし、表示コントラストが低下し、画質が劣化するといった問題の発生も無い。
反射型体積ホログラム回折格子122の表面122Aが十分に平滑、平坦でないと、光が散乱したり、コントラストの低下や解像度の劣化が生じ得る。このような問題の発生を防止し、しかも、反射型体積ホログラム回折格子122の保護といった観点から、第1導光手段120を、光入射側から、第1導光板121、反射型体積ホログラム回折格子122、透明な平行平板が積層された構造とすることもできる。以下の実施例においても同様とすることができる。
実施例2は、実施例1の変形であり、第2の形態の画像生成装置210に関する。実施例2、あるいは、後述する実施例4の画像表示装置200,400は、図2あるいは図4に概念図を示すように、
(A−1)光源261、
(A−2)光源261から出射された光を平行光とするコリメート光学系262、
(A−3)コリメート光学系262から出射された平行光を走査する走査手段263、及び、
(A−4)走査手段263によって走査された平行光をリレーするリレー光学系264、
を備えており、
第1導光手段120には、リレー光学系264にて平行光とされた光束が入射される。
ここで、第1導光手段120、第2導光手段130は、実施例1にて説明した第1導光手段120、第2導光手段130と同じ構成、構造を有しているので、詳細な説明は省略する。
光源261は、赤色を発光する赤色発光素子261R、緑色を発光する緑色発光素子261G、青色を発光する青色発光素子261Bから構成されており、各発光素子は半導体レーザ素子から成る。光源261から出射された3原色の光は、クロスプリズム265を通過することで色合成が行われ、光路が一本化され、全体として正の光学的パワーを持つコリメート光学系262に入射し、平行光として出射される。そして、この平行光は、全反射ミラー266で反射され、マイクロミラーを二次元方向に回転自在とし、入射した平行光を2次元的に走査することができるMEMSから成る走査手段263によって水平走査及び垂直走査が行われ、一種の2次元画像化され、仮想の画素が生成される。そして、仮想の画素からの光は、周知のリレー光学系から構成されたリレー光学系264を通過し、平行光とされた光束が第1導光手段120、第2導光手段130に入射する。
実施例3も、実施例1の変形である。図3の(A)に概念図を示すように、実施例3の画像表示装置300における画像形成装置111及びコリメート光学系112、第1導光手段120は、実施例1において説明した画像形成装置111及びコリメート光学系112、第1導光手段120と同じ構成、構造を有する。また、第2導光手段330も、第1偏向手段及び第2偏向手段の構成、構造が異なる点を除き、基本的な構成、構造、即ち、
(C−1)入射された光が内部を全反射により伝播した後、出射される第2導光板331、
(C−2)第2導光板331に入射された光が第2導光板331の内部で全反射されるように、第2導光板331に入射された光を偏向させる、第2導光板331に配設された第1偏向手段、及び、
(C−3)第2導光板331の内部を全反射により伝播した光を第2導光板331から出射させるために、第2導光板331の内部を全反射により伝播した光を複数回に亙り偏向させる、第2導光板331に配設された第2偏向手段、
を備えている点は、実施例1の第2導光手段130と同じである。
実施例3にあっては、第1偏向手段及び第2偏向手段は第2導光板331の表面(具体的には、第2導光板331の第2面333)に配設されている。そして、第1偏向手段は、第2導光板331に入射された光を回折し、第2偏向手段は、第2導光板331の内部を全反射により伝播した光を、複数回に亙り、回折する。ここで、第1偏向手段及び第2偏向手段は、回折格子素子、具体的には反射型回折格子素子、より具体的には反射型体積ホログラム回折格子から成る。以下の説明において、反射型体積ホログラム回折格子から成る第1偏向手段を、便宜上、『第1回折格子部材340』と呼び、反射型体積ホログラム回折格子から成る第2偏向手段を、便宜上、『第2回折格子部材350』と呼ぶ。
そして、実施例3、あるいは、後述する実施例4にあっては、第1回折格子部材340及び第2回折格子部材350を、異なるP種類(具体的には、P=3であり、赤色、緑色、青色の3種類)の波長帯域(あるいは、波長)を有するP種類の光の回折反射に対応させるために、反射型体積ホログラム回折格子から成るP層の回折格子層が積層されて成る構成としている。尚、フォトポリマー材料から成る各回折格子層には、1種類の波長帯域(あるいは、波長)に対応する干渉縞が形成されており、従来の方法で作製されている。より具体的には、赤色の光を回折反射する回折格子層と、緑色の光を回折反射する回折格子層と、青色の光を回折反射する回折格子層とが積層された構造を、第1回折格子部材340及び第2回折格子部材350は有する。回折格子層(回折光学素子)に形成された干渉縞のピッチは一定であり、干渉縞は直線状であり、Z方向に平行である。尚、図3の(A)及び図4においては、第1回折格子部材340及び第2回折格子部材350を1層で示した。このような構成を採用することで、各波長帯域(あるいは、波長)を有する光が第1回折格子部材340及び第2回折格子部材350において回折反射されるときの回折効率の増加、回折受容角の増加、回折角の最適化を図ることができる。
図3の(B)に反射型体積ホログラム回折格子の拡大した模式的な一部断面図を示す。反射型体積ホログラム回折格子には、傾斜角φを有する干渉縞が形成されている。ここで、傾斜角φとは、反射型体積ホログラム回折格子の表面と干渉縞の成す角度を指す。干渉縞は、反射型体積ホログラム回折格子の内部から表面に亙り、形成されている。干渉縞は、ブラッグ条件を満たしている。ここで、ブラッグ条件とは、以下の式(A)を満足する条件を指す。式(A)中、mは正の整数、λは波長、dは格子面のピッチ(干渉縞を含む仮想平面の法線方向の間隔)、Θは干渉縞へ入射する角度の余角を意味する。また、入射角ψにて回折格子部材に光が侵入した場合の、Θ、傾斜角φ、入射角ψの関係は、式(B)のとおりである。
m・λ=2・d・sin(Θ) (A)
Θ=90°−(φ+ψ) (B)
第1回折格子部材340は、上述したとおり、第2導光板331の第2面333に配設(接着)されており、第1面332から第2導光板331に入射されたこの平行光が第2導光板331の内部で全反射されるように、第2導光板331に入射されたこの平行光を回折反射する。更には、第2回折格子部材350は、上述したとおり、第2導光板331の第2面333に配設(接着)されており、第2導光板331の内部を全反射により伝播したこの平行光を、複数回、回折反射し、第2導光板331から平行光のまま第1面332から出射する。但し、これに限定するものではなく、第2面333によって第2導光板入射面が構成され、第1面332によって第2導光板出射面が構成されていてもよい。
そして、第2導光板331にあっても、赤色、緑色及び青色の3色の平行光が内部を全反射により伝播した後、出射される。このとき、第2導光板331が薄く第2導光板331の内部を進行する光路が長いため、各画角(水平画角)によって第2回折格子部材350に至るまでの全反射回数は異なっている。より詳細に述べれば、第2導光板331に入射する平行光のうち、第2回折格子部材350に近づく方向の角度(水平画角)をもって入射する平行光の反射回数は、第2回折格子部材350から離れる方向の水平画角をもって第2導光板331に入射する平行光の反射回数よりも少ない。これは、第1回折格子部材340において回折反射される平行光であって、第2回折格子部材350に近づく方向の水平画角をもって第2導光板331に入射する平行光の方が、これと逆方向の水平画角をもって第2導光板331に入射する平行光よりも、第2導光板331の内部を伝播していく光が第2導光板331の内面と衝突するときの第2導光板331の法線と成す角度が小さくなるからである。また、第2回折格子部材350の内部に形成された干渉縞の形状と、第1回折格子部材340の内部に形成された干渉縞の形状とは、第2導光板331のXZ平面に対して対称な関係にある。
次に説明する実施例4における第2導光板331も、基本的には、以上に説明した第2導光板331の構成、構造と同じ構成、構造を有する。
実施例3にあっては、第2導光板331の内部全反射による光伝播方向をY方向、第2導光板331の厚さ方向をX方向としたとき、第1回折格子部材340及び第2回折格子部材350における干渉縞の並ぶ方向、即ち、回折方向はY方向であり、第1導光手段120を構成する反射型体積ホログラム回折格子122における干渉縞の並ぶ方向、即ち、回折方向はZ方向である。
実施例3において、第1偏向手段(第1回折格子部材340)と第2偏向手段(第2回折格子部材350)の中心間距離30mm、入射光の波長を522nm、第2導光板331への0度入射光の回折角(第2導光板331内の全反射角)を59度とする。また、第2導光板331の厚さを1.5mm、屈折率を1.52、アイレリーフを15mmとする。このとき、第1回折格子部材340の中心に衝突する光の第2導光板331への入射点(以下、単に『光入射点』と呼ぶ)から、観察者の瞳までの距離は、空気換算長、40mmとなる。そして、光入射点から観察者の瞳41までの距離が最も長くなるのは水平画角が負のときである。ここで、水平画角±11度、垂直画角±8.3度とすると、水平画角−11度の光線の光入射点から観察者の瞳41までの距離の空気換算長は47mmである。この48mmの距離で垂直画角±8.3度の開口絞り(クリアアパーチャー)を確保する必要がある。従って、垂直方向に必要な投射光学系の口径は、観察者の瞳径を3mmとすると17mmとなる。この口径が、第1導光手段120におけるZ方向に沿った光出射領域の長さに相当する。第1導光板121の厚さを3mm、屈折率を1.52、入射光の波長を522nm、0度入射光の回折角(第1導光板121内の全反射角)を59度とすると、画角−8.3度の回折角は49.7度となり、一回全反射することで移動する距離(図5の(B)における「L」参照)は7.1mmとなる。以上のような計算を経て、第1導光手段120へ平行光を入射させるために必要とされる画像形成装置に備えられたレンズの口径は10.5mmと決定される。
前述したとおり、実施例3にあっては、第2導光板331の内部全反射による光伝播方向をY方向、第2導光板331の厚さ方向をX方向としたとき、第1回折格子部材340及び第2回折格子部材350における回折方向はY方向であり、第1導光手段120を構成する反射型体積ホログラム回折格子122における回折方向はZ方向である。そして、この場合、第1導光板121と第2導光板331との間に、第1導光板121から出射された偏光成分の位相差を変化させる位相差板を配置してもよい。尚、位相差板を通過した光の偏光成分をZ方向と平行とすることが好ましい。即ち、第1回折格子部材340に入射する光の偏光成分がZ方向と平行になるように位相差板を配置してもよい。ここで、位相差板として、1/2波長板あるいは2枚の1/4波長板を挙げることができ、第1回折格子部材340にS偏光成分を入射させればよい。また、コリメート光学系あるいはリレー光学系と第1導光板121との間に、コリメート光学系あるいはリレー光学系から出射された偏光成分の位相差を変化させる第2の位相差板を配置してもよい。この場合、第2の位相差板を通過した光の偏光成分をY方向と平行とすることが好ましい。即ち、第1導光板121に入射する光の偏光成分がY方向と平行になるように第2の位相差板を配置してもよい。ここで、位相差板として、1/2波長板あるいは2枚の1/4波長板を挙げることができ、反射型体積ホログラム回折格子122にS偏光成分を入射させればよい。以下の実施例4においても同様であるし、実施例1あるいは実施例2においても、同様に、第2の位相差板を配置してもよい。上述したとおり、位相差板を通過した光の偏光成分をZ方向と平行とすることが好ましいが、その理由は以下のとおりである。即ち、入射した光線が干渉縞で反射、ブラッグ回折されることで、回折光が出射する(反射型体積ホログラム回折格子の拡大した模式的な一部断面図である図3の(B)を参照)。ここで、図3の「紙面に平行で入射光に垂直な偏光成分」は干渉縞に対して、「p偏光」で入射すると云える。また、「紙面に垂直な偏光成分」は干渉縞に対して「s偏光」で入射すると云える。反射型体積ホログラム回折格子は回折効率に偏光依存性があり、「p偏光」の回折効率は「s偏光」の回折効率に比べて低くなる。従って、光利用効率を高める観点から、反射型体積ホログラム回折格子に入射する偏光は「s偏光」であることが望ましい。
実施例4は、実施例3の変形である。実施例4の画像表示装置の概念図を図4に示すが、実施例4の画像表示装置における光源261、コリメート光学系262、走査手段263、リレー光学系264等は、実施例2と同じ構成、構造を有する。また、実施例4における第2導光手段330は、実施例3における第2導光手段330と同じ構成、構造を有する。
実施例5は、本発明の第1の態様に係る画像表示装置、具体的には、実施例1〜実施例4にて説明した画像表示装置100,200,300,400を組み込んだ頭部装着型ディスプレイに関する。実施例5の頭部装着型ディスプレイを正面から眺めた模式図を図6に示し、実施例5の頭部装着型ディスプレイ(但し、フレームを除去したと想定したときの状態)を正面から眺めた模式図を図7に示す。また、実施例5の頭部装着型ディスプレイを上方から眺めた模式図を図8に示し、実施例5の頭部装着型ディスプレイを観察者40の頭部に装着した状態を上方から眺めた図を図9に示す。尚、図9においては、便宜上、画像表示装置のみを示し、フレームの図示は省略している。また、以下の説明においては、画像表示装置を画像表示装置100で代表して説明しているが、画像表示装置200,300,400を適用することができることは云うまでもない。
実施例5の頭部装着型ディスプレイは、
(A)観察者40の頭部に装着される眼鏡型のフレーム10、及び、
(B)2つの画像表示装置100、
を備えている。尚、実施例5あるいは後述する実施例6における頭部装着型ディスプレイにあっては、画像表示装置100を2つ備えた両眼型とした。
そして、実施例5の頭部装着型ディスプレイは、2つの画像表示装置100を結合する結合部材20を更に有している。結合部材20は、観察者40の2つの瞳41の間に位置するフレーム10の中央部分10Cの観察者に面する側に(即ち、観察者40とフレーム10との間に)、例えば、ビス(図示せず)を用いて取り付けられている。更には、結合部材20の射影像は、フレーム10の射影像内に含まれる。即ち、観察者40の正面から頭部装着型ディスプレイを眺めたとき、結合部材20はフレーム10によって隠されており、結合部材20は視認されない。また、結合部材20によって2つの画像表示装置100が結合されているが、具体的には、結合部材20の各端部に、画像生成装置110A,110Bが、取付け状態調整可能に取り付けられている。そして、各画像生成装置110A,110Bは、観察者40の瞳41よりも外側に位置している。具体的には、一方の画像生成装置110Aの取付部中心110ACとフレーム10の一端部(一方の智)10Aとの間の距離をα、結合部材20の中心20Cからフレームの一端部(一方の智)10Aまでの距離をβ、他方の画像生成装置110Bの取付部中心110BCとフレームの一端部(一方の智)10Aとの間の距離をγ、フレームの長さをLとしたとき、
α=0.1×L
β=0.5×L
γ=0.9×L
である。
結合部材20の各端部への画像生成装置(具体的には、画像生成装置110A,110B)の取付けは、具体的には、例えば、結合部材の各端部の3箇所に貫通孔(図示せず)を設け、貫通孔に対応したタップ付きの孔部(螺合部。図示せず)を画像生成装置110A,110Bに設け、各貫通孔にビス(図示せず)を通し、画像生成装置110A,110Bに設けられた孔部に螺合させる。ビスと孔部との間にはバネを挿入しておく。こうして、ビスの締め付け状態によって、画像生成装置の取付け状態(結合部材に対する画像生成装置の傾き)を調整することができる。取付け後、蓋(図示せず)によってビスを隠す。尚、図7及び図11において、結合部材20,30を明示するために、結合部材20,30に斜線を付した。
フレーム10は、観察者40の正面に配置されるフロント部10Bと、フロント部10Bの両端に蝶番11を介して回動自在に取り付けられた2つのテンプル部12と、各テンプル部12の先端部に取り付けられたモダン部(先セル、耳あて、イヤーパッドとも呼ばれる)13から成り、結合部材20は、観察者40の2つの瞳41の間に位置するフロント部10Bの中央部分10C(通常の眼鏡におけるブリッジの部分に相当する)に取り付けられている。そして、結合部材20の観察者40に面する側にノーズパッド14が取り付けられている。尚、図8及び図12においては、ノーズパッド14の図示を省略している。フレーム10及び結合部材20は金属又はプラスチックから作製されており、結合部材20の形状は湾曲した棒状である。
更には、一方の画像生成装置110Aから延びる配線(信号線や電源線等)15が、テンプル部12、及び、モダン部13の内部を介して、モダン部13の先端部から外部に延びており、図示しない外部回路に接続されている。更には、各画像生成装置110A,110Bはヘッドホン部16を備えており、各画像生成装置110A,110Bから延びるヘッドホン部用配線17が、テンプル部12、及び、モダン部13の内部を介して、モダン部13の先端部からヘッドホン部16へと延びている。ヘッドホン部用配線17は、より具体的には、モダン部13の先端部から、耳介(耳殻)の後ろ側を回り込むようにしてヘッドホン部16へと延びている。このような構成にすることで、ヘッドホン部16やヘッドホン部用配線17が乱雑に配置されているといった印象を与えることがなく、すっきりとした頭部装着型ディスプレイとすることができる。
また、フロント部10Bの中央部分10Cには、CCDあるいはCMOSセンサーから成る固体撮像素子とレンズ(これらは図示せず)とから構成された撮像装置18が取り付けられている。具体的には、中央部分10Cには貫通孔が設けられており、中央部分10Cに設けられた貫通孔と対向する結合部材20の部分には凹部が設けられており、この凹部内に撮像装置18が配置されている。中央部分10Cに設けられた貫通孔から入射した光が、レンズによって固体撮像素子に集光される。固体撮像素子からの信号は、撮像装置18から延びる配線(図示せず)を介して、画像生成装置110A、更には、外部回路に送出される。尚、配線は、結合部材20とフロント部10Bとの間を通り、一方の画像生成装置110Aに接続されている。このような構成にすることで、撮像装置18が頭部装着型ディスプレイに組み込まれていることを、視認させ難くすることができる。
このように、実施例5の頭部装着型ディスプレイ(HMD)にあっては、結合部材20が2つの画像表示装置100を結合しており、この結合部材20は、観察者40の2つの瞳41の間に位置するフレーム10の中央部分10Cに取り付けられている。即ち、各画像表示装置100は、フレーム10に、直接、取り付けられた構造とはなっていない。従って、観察者40がフレーム10を頭部に装着したとき、テンプル部12が外側に向かって広がった状態となり、その結果、フレーム10が変形したとしても、このようなフレーム10の変形によって、画像生成装置110A,110Bの変位(位置変化)が生じないか、生じたとしても、極僅かである。それ故、左右の画像の輻輳角が変化してしまうことを確実に防止することができる。しかも、フレーム10のフロント部10Bの剛性を高める必要がないので、フレーム10の重量増加、デザイン性の低下、コストの増加を招くことがない。また、画像表示装置100は、眼鏡型のフレーム10に、直接、取り付けられていないので、観察者の嗜好によってフレーム10のデザインや色等を自由に選択することが可能であるし、フレーム10のデザインが受ける制約も少なく、デザイン上の自由度が高い。加えて、観察者の正面から頭部装着型ディスプレイを眺めたとき、結合部材20はフレーム10に隠れている。従って、高いデザイン性、意匠性を頭部装着型ディスプレイに与えることができる。
実施例6は、実施例5の変形である。実施例6の頭部装着型ディスプレイを正面から眺めた模式図を図10に示し、実施例6の頭部装着型ディスプレイ(但し、フレームを除去したと想定したときの状態)を正面から眺めた模式図を図11に示す。また、実施例6の頭部装着型ディスプレイを上方から眺めた模式図を図12に示す。
実施例6の頭部装着型ディスプレイにあっては、棒状の結合部材30が、実施例5と異なり、2つの画像生成装置110A,110Bを結合する代わりに、2つの第2導光手段130を結合している。尚、2つの第2導光手段130を一体的に作製し、係る一体的に作製された第2導光手段130に結合部材30が取り付けられている形態とすることもできる。
ここで、実施例6の頭部装着型ディスプレイにあっても、結合部材30は、観察者40の2つの瞳41の間に位置するフレーム10の中央部分10Cに、例えば、ビスを用いて取り付けられており、各画像生成装置110は、観察者40の瞳41よりも外側に位置している。尚、各画像生成装置110は、第2導光手段130の端部に取り付けられている。結合部材30の中心30Cからフレーム10の一端部までの距離をβ、フレーム10の長さをLとしたとき、β=0.5×Lを満足している。尚、実施例6においても、α’の値、γ’の値は、実施例5のαの値、γの値と同じ値である。
実施例6にあっては、フレーム10、各画像表示装置は、実施例5において説明したフレーム10、画像表示装置と同じ構成、構造を有する。それ故、これらの詳細な説明は省略する。また、実施例6の頭部装着型ディスプレイも、以上の相違点を除き、実質的に、実施例5の頭部装着型ディスプレイと同じ構成、構造を有するので、詳細な説明は省略する。
実施例7は、本発明の第2の態様に係る画像表示装置及び本発明の第2の態様に係る光学装置に関し、更には、第1の形態あるいは第2の形態の画像生成装置に関する。実施例7における画像表示装置の概念図を図14あるいは図15に示し、画像生成装置とビーム伸長手段と導光手段(他の実施例との関係上、『第2導光手段』と呼ぶ)の配置状態を模式的に図13の(A)に示す。尚、図14に示す画像表示装置は、図3に示した実施例3の画像表示装置に実施例7のビーム伸長手段を適用したものであり、図15に示す画像表示装置は、図4に示した実施例4の画像表示装置に実施例7のビーム伸長手段を適用したものである。
実施例7あるいは後述する実施例8における画像表示装置700,800は、
(A)画像生成装置110,210、及び、
(B)画像生成装置110,210から出射された光が入射され、導光され、観察者40の瞳41に向かって出射される導光手段(第2導光手段130,330)、
を備えた画像表示装置である。そして、導光手段(第2導光手段130,330)は、
(B−1)入射された光が内部を全反射により伝播した後、出射される導光板(第2導光板131,331)、
(B−2)導光板(第2導光板131,331)に入射された光が導光板(第2導光板131,331)の内部で全反射されるように、導光板(第2導光板131,331)に入射された光を偏向させる、導光板(第2導光板131,331)に配設された第1偏向手段140,340、及び、
(B−3)導光板(第2導光板131,331)の内部を全反射により伝播した光を導光板(第2導光板131,331)から出射させるために、導光板(第2導光板131,331)の内部を全反射により伝播した光を複数回に亙り偏向させる、導光板(第2導光板131,331)に配設された第2偏向手段150,350、
を備えている。尚、第2導光手段130,330は、シースルー型(半透過型)である。
また、実施例7あるいは後述する実施例8における光学装置は、
光束が入射され、導光され、出射される導光手段(第2導光手段130,330)を備えた光学装置である。そして、導光手段(第2導光手段130,330)は、
入射された光が内部を全反射により伝播した後、出射される導光板(第2導光板131,331)、
導光板(第2導光板131,331)に入射された光が導光板(第2導光板131,331)の内部で全反射されるように、導光板(第2導光板131,331)に入射された光を偏向させる、導光板(第2導光板131,331)に配設された第1偏向手段140,340、及び、
導光板(第2導光板131,331)の内部を全反射により伝播した光を導光板(第2導光板131,331)から出射させるために、導光板(第2導光板131,331)の内部を全反射により伝播した光を複数回に亙り偏向させる、導光板(第2導光板131,331)に配設された第2偏向手段150,350、
を備えている。
そして、実施例7あるいは後述する実施例8にあっては、導光板(第2導光板131,331)への光の入射方向をX方向(図面においては−X方向で示している)、導光板(第2導光板131,331)内における光の伝播方向をY方向としたとき、画像生成装置から出射された光をZ方向に沿って伸長し、導光手段へと入射させるビーム伸長手段710,810を更に備えている。
ここで、実施例7にあっては、図13の(A)に示すように、ビーム伸長手段710は、第1の反射鏡711及び第2の反射鏡712から成り、第1の反射鏡711は、導光手段(第2導光手段330)を挟んで、画像生成装置とは反対側に位置し(即ち、導光手段の光入射側とは反対側に位置し)、第2の反射鏡712は、導光手段を基準として、画像生成装置側に位置する(即ち、導光手段の光入射側に位置する)。そして、画像生成装置から出射された光の一部は、導光板及び第1偏向手段(第2導光手段330)を通過し、第1の反射鏡711で反射され、導光板及び第1偏向手段(第2導光手段330)を通過し、第2の反射鏡712で反射され、その一部は、導光板及び第1偏向手段(第2導光手段330)を通過することを、所定の回数繰り返す。尚、図13の(A)に示す例にあっては、光は、第2の反射鏡712で2回反射される。第1の反射鏡711と第2の反射鏡712とが平行であって、光が第2の反射鏡712で2回反射される場合、導光板(第2導光板331)の内部を伝播し始める光は、最終的に、導光板(第2導光板331)に最初に入射する光のZ方向に対して約3倍、伸長される。
ここで、第1の反射鏡711と第2の反射鏡712とは平行であることが望ましい。また、導光板(第2導光板331)に最初に入射する光は、導光板(第2導光板331)に垂直に入射してもよいし、0度以外の或る入射角をもって入射してもよい。
また、第1偏向手段340を反射型体積ホログラム回折格子から構成する場合、反射型体積ホログラム回折格子の光透過率Tは、反射型体積ホログラム回折格子を構成する材料の選択、反射型体積ホログラム回折格子の厚さの最適化、反射型体積ホログラム回折格子における屈折率変調度Δnの最適化を図ることで、例えば、0.1乃至0.9とすることができ、光透過率Tは、例えば、種々のテストを行うことで決定すればよい。あるいは又、光透過率TをZ方向に沿って変化させてもよい。これらによって、導光板(第2導光板331)の内部を伝播する光のZ方向の明るさの差異をより少なくすることができる。
導光板(第2導光板331)に最初に入射する光が、導光板(第2導光板331)に対して垂直に入射し、第1の反射鏡711と第2の反射鏡712とが平行であって、第1の反射鏡711と第2の反射鏡712との間の距離(第1の反射鏡711の法線が第2の反射鏡712と交わるときのこの法線の長さ)をL0とし、第1の反射鏡711と導光板(第2導光板331)とのなす角をθd、光が第1の反射鏡711に入射角θinで入射するとしたとき、更には、第1の反射鏡711に最初に入射する光のZ方向の長さをZ0としたとき、L0,θd,θin,Z0の関係として、
0=2×L0×tan(θin)×cos(θd
を例示することができる。
そして、このような構成とすることで、ビーム伸長手段710から出射する光のZ方向に沿ったビーム径を、ビーム伸長手段710に入射する光のZ方向に沿ったビーム径よりも、大きくすることができる。従って、画像生成装置から出射され、ビーム伸長手段710に入射した光束の形状は、ビーム伸長手段710によって適切に変形されて、第2導光手段330に入射される。それ故、画像形成装置におけるZ方向の開口絞りの径を大きく設定する必要が無くなる。即ち、画像形成装置に備えられたコリメート光学系等に備えられたレンズの径を大きくする必要が無く、画像表示装置の小型化、軽量化を図ることができるし、表示コントラストが低下し、画質が劣化するといった問題の発生も無い。後述する実施例8においても同様である。
ここで、実施例7の画像表示装置700において、画像生成装置110は、実施例1と同様に、
(A−1)2次元マトリクス状に配列された複数の画素を有する画像形成装置111、及び、
(A−2)画像形成装置111の各画素から出射された光を平行光とするコリメート光学系112、
を備えており、
ビーム伸長手段710には、コリメート光学系112にて平行光とされた光束が入射される。
あるいは又、実施例7の画像表示装置700において、画像生成装置210は、実施例2と同様に、
(A−1)光源261、
(A−2)光源261から出射された光を平行光とするコリメート光学系262、
(A−3)コリメート光学系262から出射された平行光を走査する走査手段263、及び、
(A−4)走査手段263によって走査された平行光をリレーするリレー光学系264、
を備えており、
ビーム伸長手段710には、リレー光学系264にて平行光とされた光束が入射される。
尚、導光手段(第2導光手段330)は、実施例3にて説明した第2導光手段330と同様とすることができるので、詳細な説明は省略する。また、以上に説明した実施例7の画像表示装置、後述する実施例8の画像表示装置を、実施例5〜実施例6にて説明した頭部装着型ディスプレイに適用することができることは云うまでもない。
実施例8は、実施例7の変形である。実施例8における画像表示装置の概念図を図16〜図19に示し、画像生成装置とビーム伸長手段と導光手段(実施例7と同様に『第2導光手段』と呼ぶ)の配置状態を模式的に図13の(B)に示す。尚、図16に示す画像表示装置は、図3に示した実施例3の画像表示装置に実施例8のビーム伸長手段を適用したものであり、図17に示す画像表示装置は、図4に示した実施例4の画像表示装置に実施例8のビーム伸長手段を適用したものであり、図18に示す画像表示装置は、図1に示した実施例1の画像表示装置に実施例8のビーム伸長手段を適用したものであり、図19に示す画像表示装置は、図2に示した実施例2の画像表示装置に実施例8のビーム伸長手段を適用したものである。
実施例8にあっては、ビーム伸長手段810は、半透過鏡811及び反射鏡812から成り、半透過鏡811及び反射鏡812は、導光手段を基準として、画像生成装置側に位置する(即ち、導光手段の光入射側に位置する)。そして、画像生成装置から出射された光の一部は、半透過鏡811を通過して導光手段(第2導光手段130,330)に入射し、残りは、半透過鏡811で反射されて反射鏡812に入射し、反射鏡812で反射された光の一部は、半透過鏡811を通過して導光手段(第2導光手段130,330)に入射し、残りは、半透過鏡811で反射されて反射鏡812に入射することを、所定の回数繰り返す。尚、図13の(B)に示す例にあっては、光は、反射鏡812で2回反射される。半透過鏡811と反射鏡812とが平行であって、光が反射鏡812で2回反射される場合、導光板(第2導光板131,331)の内部を伝播し始める光は、最終的に、導光板(第2導光板131,331)に最初に入射する光のZ方向に対して約3倍、伸長される。
ここで、半透過鏡811と反射鏡812とは平行であることが望ましい。また、導光板(第2導光板131,331)に最初に入射する光は、導光板(第2導光板131,331)に垂直に入射してもよいし、0度以外の或る入射角をもって入射してもよい。
また、第1偏向手段340を反射型体積ホログラム回折格子から構成する場合、反射型体積ホログラム回折格子の光透過率Tは、反射型体積ホログラム回折格子を構成する材料の選択、反射型体積ホログラム回折格子の厚さの最適化、反射型体積ホログラム回折格子における屈折率変調度Δnの最適化を図ることで、例えば、0.1乃至0.9とすることができ、光透過率Tは、例えば、種々のテストを行うことで決定すればよい。あるいは又、半透過鏡811の光反射率をZ方向に沿って変化させてもよい。これらによって、導光板(第2導光板131,331)の内部を伝播する光のZ方向の明るさの差異をより少なくすることができる。
導光板(第2導光板331)に最初に入射する光が、導光板(第2導光板331)に対して垂直に入射し、半透過鏡811と反射鏡812とが平行であって、半透過鏡811と反射鏡812との間の距離(半透過鏡811の法線が反射鏡812と交わるときのこの法線の長さ)をL0とし、半透過鏡811と導光板(第2導光板331)とのなす角をθd、光が半透過鏡811に入射角θinで入射するとしたとき、更には、半透過鏡811に最初に入射する光のZ方向の長さをZ0としたとき、L0,θd,θin,Z0の関係として、
0=2×L0×tan(θin)×cos(θd
を例示することができる。
尚、実施例8の画像表示装置800において、画像生成装置110は、実施例1と同様とすることができるし、画像生成装置210は、実施例2と同様とすることができる。また、導光手段(第2導光手段130,330)は、実施例1にて説明した第2導光手段130、実施例3にて説明した第2導光手段330と同様とすることができるので、詳細な説明は省略する。
実施例9も、実施例7の変形である。実施例9における画像生成装置とビーム伸長手段と導光手段の配置状態をY方向から眺めた模式図、及び、Z方向から眺めた模式図を、それぞれ、図20の(A)及び(B)に示す。尚、図20の(B)あるいは後述する図22の(B)においては、第2導光板331の図示を省略している。
実施例7にて説明したビーム伸長手段710において、導光板(第2導光板331)の内部を伝播し始める光は、上述したとおり、最終的に、導光板(第2導光板331)に最初に入射する光のZ方向に対して、例えば、約3倍、伸長される。ところが、場合によっては、画像形成装置におけるY方向の開口絞りの径を大きく設定する必要が生じる虞がある。コリメート光学系112あるいはリレー光学系264において、水平画角が負の最大値をとる光線を想定する。そして、係る光線がビーム伸長手段710に入射したときのビーム伸長手段710における係る光線の挙動を、図22の(A)及び(B)に模式的に示す。ここで、図22の(A)は、実施例7における画像生成装置とビーム伸長手段と導光手段の配置状態をY方向から眺めた模式図であり、図22の(B)は、実施例7における画像生成装置とビーム伸長手段と導光手段の配置状態をZ方向から眺めた模式図である。
図22の(A)及び(B)に示すように、第1の反射鏡711と第2の反射鏡712との間で反射を繰り返す光線は、次第に、−Y方向に移動していく。例えば、図22の(A)及び(B)に示す例においては、水平画角が負の最大値をとる光線(「a」で示す)が、点「b」において第1の反射鏡711と衝突し、反射され、点「c」において第2の反射鏡712と衝突し、反射され、点「d」において第1の反射鏡711と衝突し、反射され、点「e」において第2の反射鏡712と衝突し、反射され、第2導光手段330のY方向端部「f」に入射し、回折反射されるとする。この場合、第2導光手段330のY方向端部「f」に入射する光線は、コリメート光学系112あるいはリレー光学系264からの出射位置「a」を基準としたとき、ΔY’だけ、−Y方向にずれる。同様に、水平画角が正の最大値をとる光線を想定したときには、コリメート光学系112あるいはリレー光学系264からの出射位置を基準としたとき、ΔY’だけ、+Y方向にずれる。
ここで、コリメート光学系112あるいはリレー光学系264を出射して導光板330に入射した平行光束群を回折反射する第1偏向手段340の位置がY方向の開口絞り位置となる。従って、コリメート光学系112あるいはリレー光学系264のY方向の径を大きく設定する必要が生じる場合がある。具体的には、図22に示した例にあっては、コリメート光学系112あるいはリレー光学系264のY方向の径を、第1偏向手段340のY方向の長さに2×ΔY’を加えた値としなければならない。
実施例9にあっては、ビーム伸長手段の拡大した模式的な一部断面図を図21の(A)及び(B)に示すように、ビーム伸長手段720を構成する第1の反射鏡721及び第2の反射鏡722の光反射面は、複数の凹凸部723,724を有する構成とした。ここで、凹凸部723,724はX軸とZ軸とがなす平面と平行な平面内を延び、第1の反射鏡721及び第2の反射鏡722の法線とY軸とがなす平面で凹凸部723,724を切断したと想定したときの凹凸部723,724の形状は、Y方向に沿って、直角三角形における隣辺が組み合わされた形状を有する。即ち、凹凸部723,724は、軸線がX軸とZ軸とがなす平面と平行であり、且つ、頂角が90度の直角プリズム状の形状を有する。実施例9にあっては、直角三角形を、隣辺の長さが等しい直角二等辺三角形とし、Y方向に沿って同じ形状の直角三角形における隣辺が並んでいる構成としたが、これに限定するものではない。尚、コリメート光学系112あるいはリレー光学系264の中心から出射され、画像形成装置側節点を通過した中心光線が第1の反射鏡721に入射する点を第1の反射鏡中心点とし、第1の反射鏡中心点を通過し、X方向と平行な軸線をX軸、第1の反射鏡中心点を通過し、Y方向と平行な軸線をY軸、Z方向と平行な軸線をZ軸とする。
直角三角形における直角の隣辺に対応する光反射面における2つの斜面を、便宜上、第1斜面723A,724A及び第2斜面723B,724Bと呼ぶ。拡大した模式的な一部断面図を図21の(C)に示すように、第1の反射鏡721に入射した光は、例えば、第1斜面723Aと衝突し、第1斜面723Aで反射されて第2斜面723Bと衝突し、第2斜面723Bで反射され、第1の反射鏡721から出射される。第1斜面723Aに入射する光と、第2斜面723Bから出射される光は平行である。同様に、第2の反射鏡722に入射した光は、例えば、第1斜面724Aと衝突し、第1斜面724Aで反射されて第2斜面724Bと衝突し、第2斜面724Bで反射され、第2の反射鏡722から出射される。第1斜面724Aに入射する光と、第2斜面724Bから出射される光は平行である。尚、第1の反射鏡721及び第2の反射鏡722の光反射面には、例えば、アルミニウムといった光反射材料から成る光反射層725,726が設けられている。
コリメート光学系112あるいはリレー光学系264において、水平画角が負の最大値をとる光線を想定する。そして、係る光線がビーム伸長手段720に入射したときの、ビーム伸長手段720における挙動を、図20の(A)及び(B)に模式的に示す。
図20の(A)及び(B)に示すように、第1の反射鏡721と第2の反射鏡722との間で光の反射が繰り返されるが、光線の第1の反射鏡721との衝突点、第2の反射鏡722との衝突点は、原理的には、光はY方向には移動せず、X方向及びZ方向に移動するだけである。例えば、図20の(A)及び(B)に示す例においては、水平画角が負の最大値をとる光線(「a」で示す)が、点「b」において第1の反射鏡721と衝突し、反射され、点「c」において第2の反射鏡722と衝突し、反射され、点「d」において第1の反射鏡721と衝突し、反射され、点「e」において第2の反射鏡722と衝突し、反射され、第2導光手段330のY方向端部「f」に入射し、回折反射されるとする。この場合、第2導光手段330のY方向端部「f」に入射する光線は、コリメート光学系112あるいはリレー光学系264からの出射位置「a」を基準としたとき、ΔYだけ、−Y方向にずれる。同様に、水平画角が正の最大値をとる光線を想定したときには、コリメート光学系112あるいはリレー光学系264からの出射位置を基準としたとき、ΔYだけ、+Y方向にずれる。しかしながら、図22に示したΔY’の値よりも、ΔYの値は小さい。
ここで、上述したとおり、コリメート光学系112あるいはリレー光学系264を出射して導光板330に入射した平行光束群を回折反射する第1偏向手段340の位置がY方向の開口絞り位置となる。具体的には、図20に示した例にあっては、コリメート光学系112あるいはリレー光学系264のY方向の径を、第1偏向手段340のY方向の長さに2×ΔYを加えた値としなければならない。しかしながら、ΔYの値は、図22を参照して説明したΔY’の値よりも確実に小さな値となる。それ故、第1の反射鏡721及び第2の反射鏡722を、所謂リバーサルミラーとすることで、コリメート光学系112あるいはリレー光学系264のY方向の径を大きく設定する必要が無く、あるいは又、大きく設定するにしても、左程、Y方向の径を大きくする必要がない。
以上、本発明を好ましい実施例に基づき説明したが、本発明はこれらの実施例に限定するものではない。実施例において説明した画像表示装置、光学装置の構成、構造は例示であり、適宜変更することができる。例えば、第2導光板に表面レリーフ型ホログラム(米国特許第20040062505A1参照)を配置してもよい。また、実施例3あるいは実施例4の第2導光手段にあっては、第2導光板331の第1面332に透過型ホログラムから成る第1偏向手段を配設し、第2面333に反射型ホログラムから成る第2偏向手段を配設するといった構成とすることもできる。このような構成にあっては、第1偏向手段に入射した光は、回折され、第2導光板内で全反射条件を満たし、第2偏向手段まで伝播される。そして、第2偏向手段において回折反射され、第2導光板から出射される。また、実施例3あるいは実施例4の第2導光手段にあっては、回折格子素子を透過型回折格子素子から構成することもできるし、あるいは又、第1偏向手段及び第2偏向手段の内のいずれか一方を反射型回折格子素子から構成し、他方を透過型回折格子素子から構成する形態とすることもできる。あるいは又、回折格子素子を、反射型ブレーズド回折格子素子や表面レリーフ型ホログラムとすることもできる。実施例にあっては、専ら、画像表示装置を2つ備えた両眼型としたが、画像表示装置を1つ備えた片眼型としてもよい。
実施例1、実施例3、実施例7あるいは実施例8での使用に適した画像形成装置の変形例として、例えば、図23に概念図を示すような、半導体発光素子から成る発光素子501が2次元マトリクス状に配列された発光パネルから成り、発光素子501のそれぞれの発光/非発光状態を制御することで、発光素子501の発光状態を直接的に視認させることで画像を表示する、アクティブマトリックスタイプの画像形成装置とすることもできる。この画像形成装置から出射された光は、コリメート光学系112を介して第2導光板131,331に入射される。
あるいは又、図24に概念図を示すように、
(α)赤色を発光する赤色発光素子501Rが2次元マトリクス状に配列された赤色発光パネル511R、
(β)緑色を発光する緑色発光素子501Gが2次元マトリクス状に配列された緑色発光パネル511G、及び、
(γ)青色を発光する青色発光素子501Bが2次元マトリクス状に配列された青色発光パネル511B、並びに、
(δ)赤色発光パネル511R、緑色発光パネル511G及び青色発光パネル511Bから出射された光を1本の光路に纏めるための手段(例えば、ダイクロイック・プリズム503)、
を備えており、
赤色発光素子501R、緑色発光素子501G及び青色発光素子501Bのそれぞれの発光/非発光状態を制御するカラー表示の画像形成装置とすることもできる。この画像形成装置から出射された光も、コリメート光学系112を介して第2導光板131,331に入射される。尚、参照番号512は、発光素子から出射された光を集光するためのマイクロレンズである。
あるいは又、発光素子501R,501G,501Bが2次元マトリクス状に配列された発光パネル511R,511G,511B等から成る画像形成装置の概念図を図25に示すが、発光パネル511R,511G,511Bから出射された光は、光通過制御装置504R,504G,504Bによって通過/非通過が制御され、ダイクロイック・プリズム503に入射し、これらの光の光路は1本の光路に纏められ、コリメート光学系112を介して第2導光板131,331に入射される。
あるいは又、発光素子501R,501G,501Bが2次元マトリクス状に配列された発光パネル511R,511G,511B等から成る画像形成装置の概念図を図26に示すが、発光パネル511R,511G,511Bから出射された光は、ダイクロイック・プリズム503に入射し、これらの光の光路は1本の光路に纏められ、ダイクロイック・プリズム503から出射したこれらの光は光通過制御装置504によって通過/非通過が制御され、コリメート光学系112を介して第2導光板131,331に入射される。
あるいは又、図27に示すように、赤色を発光する発光素子501R、及び、赤色を発光する発光素子501Rから出射された出射光の通過/非通過を制御するための一種のライト・バルブである光通過制御装置(例えば、液晶表示装置504R)、緑色を発光する発光素子501G、及び、緑色を発光する発光素子501Gから出射された出射光の通過/非通過を制御するための一種のライト・バルブである光通過制御装置(例えば、液晶表示装置504G)、青色を発光する発光素子501B、及び、青色を発光する発光素子501Bから出射された出射光の通過/非通過を制御するための一種のライト・バルブである光通過制御装置(例えば、液晶表示装置504B)、並びに、これらのGaN系半導体から成る発光素子501R,501G,501Bから出射された光を案内する光案内部材502、及び、1本の光路に纏めるための手段(例えば、ダイクロイック・プリズム503)を備えた画像形成装置とすることもできる。
10・・・フレーム、10A・・・フレームの一端部、10B・・・フロント部、10C・・・フレームの中央部分、11・・・蝶番、12・・・テンプル部、13・・・モダン部、14・・・ノーズパッド、15・・・配線(信号線や電源線等)、16・・・ヘッドホン部、17・・・ヘッドホン部用配線、18・・・撮像装置、20,30・・・結合部材、40・・・観察者、41・・・瞳、100,200,300,400・・・画像表示装置、110,110A,110B,210・・・画像生成装置、111・・・画像形成装置、112・・・コリメート光学系、120・・・第2導光手段、121・・・第1導光板、122・・・反射型体積ホログラム回折格子、130,330・・・第2導光手段、131,331・・・第2導光板、132,332・・・第2導光板の第1面、133,333・・・第2導光板の第2面、134,135・・・第2導光板の一部分、140・・・第1偏向手段、150・・・第2偏向手段、340・・・第1偏向手段(第1回折格子部材)、350・・・第2偏向手段(第2回折格子部材)、160・・・反射型空間光変調装置、161・・・液晶表示装置(LCD)、162・・・偏光ビームスプリッター、163・・・光源、261・・・光源、262・・・コリメート光学系、263・・・走査手段、264・・・リレー光学系、265・・・クロスプリズム、266・・・全反射ミラー、501,501R,501G,501B・・・発光素子、502・・・光案内部材、503・・・ダイクロイック・プリズム、504,504R,504G,504B・・・光通過制御装置、511R,511G,511B・・・発光パネル、512・・・マイクロレンズ、710,810・・・ビーム伸長手段、711,721・・・第1の反射鏡、722,722・・・第2の反射鏡、723,724・・・凹凸部、723A,723B,724A,724B・・・斜面、725,726・・・光反射層、811・・・半透過鏡、822・・・反射鏡

Claims (25)

  1. (A)画像生成装置、
    (B)画像生成装置から出射された光が入射され、導光され、出射される第1導光手段、及び、
    (C)第1導光手段から出射された光が入射され、導光され、観察者の瞳に向かって出射される第2導光手段、
    を備えた画像表示装置であって、
    第1導光手段は、
    (B−1)入射された光の一部が内部を全反射により伝播した後、出射される第1導光板、及び、
    (B−2)第1導光板に配設された反射型体積ホログラム回折格子、
    を備えており、
    第2導光手段は、
    (C−1)入射された光が内部を全反射により伝播した後、出射される第2導光板、
    (C−2)第2導光板に入射された光が第2導光板の内部で全反射されるように、第2導光板に入射された光を偏向させる、第2導光板に配設された第1偏向手段、及び、
    (C−3)第2導光板の内部を全反射により伝播した光を第2導光板から出射させるために、第2導光板の内部を全反射により伝播した光を複数回に亙り偏向させる、第2導光板に配設された第2偏向手段、
    を備えている画像表示装置。
  2. 画像生成装置は、
    (A−1)2次元マトリクス状に配列された複数の画素を有する画像形成装置、及び、
    (A−2)画像形成装置の各画素から出射された光を平行光とするコリメート光学系、
    を備えており、
    第1導光手段には、コリメート光学系にて平行光とされた光束が入射される請求項1に記載の画像表示装置。
  3. 画像生成装置は、
    (A−1)光源、
    (A−2)光源から出射された光を平行光とするコリメート光学系、
    (A−3)コリメート光学系から出射された平行光を走査する走査手段、及び、
    (A−4)走査手段によって走査された平行光をリレーするリレー光学系、
    を備えており、
    第1導光手段には、リレー光学系にて平行光とされた光束が入射される請求項1に記載の画像表示装置。
  4. 第2導光板の内部全反射による光伝播方向をY方向、第2導光板の厚さ方向をX方向としたとき、第1導光板の内部全反射による光伝播方向はZ方向であり、第1導光板の厚さ方向はX方向であり、
    第1導光板から出射する光のZ方向に沿ったビーム径は、第1導光板に入射する光のZ方向に沿ったビーム径よりも大きい請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の画像表示装置。
  5. 反射型体積ホログラム回折格子は、第2導光板と対向する第1導光板の面上に配設されており、
    第1導光板に入射した光の一部は、反射型体積ホログラム回折格子によって回折され、第1導光板の内部で1回、全反射し、反射型体積ホログラム回折格子の表面で1回、全反射し、反射型体積ホログラム回折格子によって回折されて第1導光板から出射され、
    第1導光板に入射した光の残りは、第1導光板及び反射型体積ホログラム回折格子を通過して出射される請求項1に記載の画像表示装置。
  6. 第1導光手段は、光入射側から、第1導光板、反射型体積ホログラム回折格子、透明な平行平板が積層された構造を有する請求項1に記載の画像表示装置。
  7. 第1偏向手段は、回折格子素子から成る請求項1に記載の画像表示装置。
  8. 第1偏向手段は、反射型体積ホログラム回折格子から成り、
    第2導光板の内部全反射による光伝播方向をY方向、第2導光板の厚さ方向をX方向としたとき、第1偏向手段を構成する反射型体積ホログラム回折格子における回折方向はY方向であり、第1導光手段を構成する反射型体積ホログラム回折格子における回折方向はZ方向である請求項7に記載の画像表示装置。
  9. 第1導光板と第2導光板との間には、第1導光板から出射された偏光成分の位相差を変化させる位相差板が配置されている請求項8に記載の画像表示装置。
  10. 位相差板を通過した光の偏光成分はZ方向と平行である請求項9に記載の画像表示装置。
  11. 第1偏向手段は、第2導光板に入射された光を回折し、
    第2偏向手段は、第2導光板の内部を全反射により伝播した光を、複数回に亙り、回折する請求項1に記載の画像表示装置。
  12. 第1偏向手段及び第2偏向手段は、回折格子素子から成る請求項11に記載の画像表示装置。
  13. 回折格子素子は反射型回折格子素子から成る請求項12に記載の画像表示装置。
  14. 回折格子素子は透過型回折格子素子から成る請求項12に記載の画像表示装置。
  15. 一方の回折格子素子は反射型回折格子素子から成り、他方の回折格子素子は透過型回折格子素子から成る請求項12に記載の画像表示装置。
  16. 第1偏向手段は、第2導光板に入射された光を反射し、
    第2偏向手段は、第2導光板の内部を全反射により伝播した光を、複数回に亙り、透過、反射する請求項1に記載の画像表示装置。
  17. 第1偏向手段は、反射鏡として機能し、
    第2偏向手段は、半透過鏡として機能する請求項16に記載の画像表示装置。
  18. 光束が入射され、導光され、出射される第1導光手段、及び、
    第1導光手段から出射された光束が入射され、導光され、出射される第2導光手段、
    を備えた光学装置であって、
    第1導光手段は、
    (a−1)入射された光の一部が内部を全反射により伝播した後、出射される第1導光板、及び、
    (a−2)第1導光板に配設された反射型体積ホログラム回折格子、
    を備えており、
    第2導光手段は、
    (b−1)入射された光が内部を全反射により伝播した後、出射される第2導光板、
    (b−2)第2導光板に入射された光が第2導光板の内部で全反射されるように、第2導光板に入射された光を偏向させる、第2導光板に配設された第1偏向手段、及び、
    (b−3)第2導光板の内部を全反射により伝播した光を第2導光板から出射させるために、第2導光板の内部を全反射により伝播した光を複数回に亙り偏向させる、第2導光板に配設された第2偏向手段、
    を備えている光学装置。
  19. (A)画像生成装置、及び、
    (B)画像生成装置から出射された光が入射され、導光され、観察者の瞳に向かって出射される導光手段、
    を備えた画像表示装置であって、
    導光手段は、
    (B−1)入射された光が内部を全反射により伝播した後、出射される導光板、
    (B−2)導光板に入射された光が導光板の内部で全反射されるように、導光板に入射された光を偏向させる、導光板に配設された第1偏向手段、及び、
    (B−3)導光板の内部を全反射により伝播した光を導光板から出射させるために、導光板の内部を全反射により伝播した光を複数回に亙り偏向させる、導光板に配設された第2偏向手段、
    を備えており、
    導光板への光の入射方向をX方向、導光板内における光の伝播方向をY方向としたとき、画像生成装置から出射された光をZ方向に沿って伸長し、導光手段へと入射させるビーム伸長手段を更に備えている画像表示装置。
  20. ビーム伸長手段は、第1の反射鏡及び第2の反射鏡から成り、
    第1の反射鏡は、導光手段を挟んで、画像生成装置とは反対側に位置し、
    第2の反射鏡は、導光手段を基準として、画像生成装置側に位置する請求項19に記載の画像表示装置。
  21. 画像生成装置から出射された光の一部は、導光板及び第1偏向手段を通過し、第1の反射鏡で反射され、導光板及び第1偏向手段を通過し、第2の反射鏡で反射され、その一部は、導光板及び第1偏向手段を通過することを、所定の回数繰り返す請求項20に記載の画像表示装置。
  22. ビーム伸長手段を構成する第1の反射鏡及び第2の反射鏡の光反射面は、複数の凹凸部を有しており、
    凹凸部はX軸とZ軸とがなす平面と平行な平面内を延び、第1の反射鏡及び第2の反射鏡の法線とY軸とがなす平面で凹凸部を切断したと想定したときの凹凸部の形状は、Y方向に沿って、直角三角形における直角の隣辺が組み合わされた形状を有する請求項21に記載の画像表示装置。
  23. ビーム伸長手段は、半透過鏡及び反射鏡から成り、
    半透過鏡及び反射鏡は、導光手段を基準として、画像生成装置側に位置する請求項19に記載の画像表示装置。
  24. 画像生成装置から出射された光の一部は、半透過鏡を通過して導光板に入射し、残りは、半透過鏡で反射されて反射鏡に入射し、反射鏡で反射された光の一部は、半透過鏡を通過して導光板に入射し、残りは、半透過鏡で反射されて反射鏡に入射することを、所定の回数繰り返す請求項23に記載の画像表示装置。
  25. 光束が入射され、導光され、出射される導光手段を備えた光学装置であって、
    導光手段は、
    入射された光が内部を全反射により伝播した後、出射される導光板、
    導光板に入射された光が導光板の内部で全反射されるように、導光板に入射された光を偏向させる、導光板に配設された第1偏向手段、及び、
    導光板の内部を全反射により伝播した光を導光板から出射させるために、導光板の内部を全反射により伝播した光を複数回に亙り偏向させる、導光板に配設された第2偏向手段、
    を備えており、
    導光板への光束の入射方向をX方向、導光板内における光の伝播方向をY方向としたとき、光束をZ方向に沿って伸長し、導光手段へと入射させるビーム伸長手段を更に備えている光学装置。
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